JP4712128B1 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

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Abstract

簡素な構造で計器用変流器に誘起されるサージ電圧を抑制することができるガス絶縁開閉装置を提供することを目的とする。計器用変流器5は、計器用変流器支持枠4の筒状部24の外周面に装着される。筒状部24の先端部とアダプタ部材11との間には、導体2を中心として周方向の全周にわたって空隙部20が形成されている。筒状部24の外径よりも大きな内径の円筒状の金属部材からなり、空隙部20を全周にわたって囲うように配置されるとともに、中心軸方向において筒状部24と一部で互いに重なり合う隔壁部12をアダプタ部材11に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、計器用変流器を備えたガス絶縁開閉装置に関するものである。
ガス絶縁開閉装置では、絶縁性ガスが封入された金属容器内に通電部である(主回路)導体が収納され、この導体は絶縁スペーサにより金属容器から絶縁支持されている。また、ガス絶縁開閉装置では、導体を流れる電流を計測するために計器用変流器を設けられている。計器用変流器は、導体を一次導体、計器用変流器の構成要素である二次巻線を二次導体として、二次巻線を流れる電流を介して導体を流れる電流を計測する。
計器用変流器は、導体を収納する母線容器に連設された計器用変流器容器内に収納される。計器用変流器容器は、導体の周囲に同軸的に配置された内筒と外筒とを備えて構成され、計器用変流器は、内筒の外周面に設置される。
ところで、母線容器および計器用変流器容器は安全性確保の観点から接地されている。このため、内筒と外筒とが閉ループを構成すると、導体を流れる電流に起因して計器用変流器容器に誘導電流が流れ、計器用変流器による導体の通流電流の正確な計測が困難となる。そこで、従来、内筒の導体延伸方向の一端と母線容器との間に空隙を設けることにより、内筒と外筒とで閉ループが構成されてループ電流が発生するのを防止している。
一方、導体は開閉器(例えば遮断器、断路器、または接地開閉器)と接続されているため、この開閉器の開閉時には過大な開閉サージが発生することがある。そして、開閉サージが発生すると、母線容器に高周波のサージ電圧が誘起され、さらに計器用変流器にも同様のサージ電圧が誘起されることとなる。
そこで、例えば特許文献1では、内筒と外筒間を接続するサージ電圧抑制手段を設け、計器用変流器に誘起されるサージ電圧の抑制を図っている。ここで、サージ電圧抑制手段は、内筒と外筒との間にサージ電圧が誘起されると内筒と外筒との間を電気的に短絡するものである。特許文献1では、サージ電圧抑制手段として、所定電圧以上のサージ電圧が印加されると内筒と外筒間を導通するバリスタ等の非線形抵抗体、および商用周波数領域においては高インピーダンスであるとともに開閉サージの高周波数領域においては低インピーダンスとなる高誘電率材被膜板を母線容器のフランジに固着し、さらに高誘電率材被膜板と内筒の一端とを金属ベローズで接続してなるものが開示されている。
特開2010−93968号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術によれば、非線形抵抗体または高誘電率材被膜板および金属ベローズ等の別部品を計器用変流器容器に取り付けることになり、構造が複雑化するという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、簡素な構造で計器用変流器に誘起されるサージ電圧を抑制することができるガス絶縁開閉装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガス絶縁開閉装置は、絶縁性ガスが封入された円筒状の金属製のタンクと、このタンク内に収納されるとともに前記タンクの中心軸方向に沿って延設された通電部である導体と、前記タンクに連設されるとともに、前記導体を周回する円筒状の筒状部とこの筒状部の一端部に設けられた円環板状で鍔状の第1の環状部とを備えた金属製の計器用変流器支持枠と、前記筒状部の外周面に装着された計器用変流器と、前記タンクに連設され、前記筒状部の外径よりも大きな内径の円筒状の金属部材からなり、前記筒状部と同軸的に配置されて前記筒状部との間の空間に前記計器用変流器を収納するとともに、前記中心軸方向の一端部が前記第1の環状部に締結された計器用変流器タンクと、前記計器用変流器タンクの他端部が締結され、前記筒状部の先端部との間に前記導体を中心として周方向の全周にわたって空隙部が形成されるよう配置されるとともに、前記タンクに連設された円環板状の金属製の第2の環状部と、この第2の環状部に設けられ、前記筒状部の外径よりも大きな内径の円筒状の金属部材からなり、前記空隙部を全周にわたって囲うように前記筒状部と同軸的に配置されるとともに、前記第1の環状部側の一部が前記中心軸方向において前記筒状部の一部と重なり合う隔壁部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、簡素な構造で計器用変流器に誘起されるサージ電圧を抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係るガス絶縁開閉装置の縦断面構成を示す図である。 図2は、図1に示すガス絶縁開閉装置の電界強度分布を示した図である。 図3は、図2に示す電界強度分布を求める際のシミュレーションの条件を示した図である。 図4は、実施の形態2に係るガス絶縁開閉装置の縦断面構成を示す図である。 図5は、図4に示すガス絶縁開閉装置の電界強度分布を示した図である。 図6は、図5に示す電界強度分布を求める際のシミュレーションの条件を示した図である。 図7は、実施の形態3に係るガス絶縁開閉装置の縦断面構成を示す図である。 図8は、従来のガス絶縁開閉装置の縦断面構成を示す図である。 図9は、図8に示すガス絶縁開閉装置の電界強度分布を示した図である。 図10は、特許文献1に記載のガス絶縁開閉装置の構成例を示した図である。 図11は、特許文献1に記載のガス絶縁開閉装置の別の構成例を示した図である。
以下に、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の縦断面構成を示す図である。図1に示すように、例えば円筒状の金属容器であるタンク1内には通電部である導体2が収納され、導体2はタンク1の中心軸方向(長手方向)に沿って延設されている。また、タンク1の両端部にはそれぞれフランジ13が形成されている。導体2は、例えばフランジ13に取り付けられた絶縁スペーサ3によりタンク1から絶縁支持されている。タンク1内には例えばSFガス等の絶縁性ガスが封入されている。なお、図示はしていないが、導体2には例えば断路器等の開閉器が接続されている。
導体2を収納するタンク1はフランジ13を介して中心軸方向に連設される。さらに、図示例では、計器用変流器5を収納するため、例えばタンク1よりも大径の計器用変流器タンク7を、アダプタ部材11,6を介してタンク1に連設している。具体的には、二つのタンク1間に計器用変流器タンク7が配置されている。タンク1と計器用変流器タンク7は接地されている。計器用変流器5は、計器用変流器支持枠4とアダプタ部材11と計器用変流器タンク7とで囲まれた領域内に配置されている。
計器用変流器支持枠4は、導体2を周回する例えば円筒状の筒状部24と筒状部24の一端部にて例えば円環板状で鍔状に設けられた環状部25(第1の環状部)とを備えた金属部材からなる。筒状部24はタンク1と同軸的に配置される。また、筒状部24の内径は、例えばタンク1の内径と略等しく設定されている。環状部25は例えば溶接等により筒状部24に接続することができる。また、環状部25は、例えば円環板状の金属部材からなるアダプタ部材6に例えばボルト等を用いて固定される。ここで、アダプタ部材6は、計器用変流器支持枠4をタンク1と接続するために用いられるものであり、アダプタ部材6とフランジ13とが絶縁スペーサ3を間に挟んで例えばボルト等により締結される。なお、環状部25とアダプタ部材6は例えば同じ形状である。
計器用変流器5は、計器用変流器支持枠4の筒状部24に挿通され、筒状部24の外周面に装着されている。計器用変流器5は、筒状部24の外周に沿って導体2を周回するよう配置されている。計器用変流器5は、図示しない鉄心にコイルを巻回して構成されている。なお、図1では、計器用変流器5を構成するリング状のコアを1つ配置した例を示しているが、コアの個数は複数個であってもよく、この場合、複数個のコアが中心軸方向に配列される。
アダプタ部材11は、筒状部24が配置される側で中心軸方向において環状部25と対向して配置されている。アダプタ部材11は、例えば円環板状の金属部材からなる(第2の環状部)。アダプタ部材11と環状部25は例えば同じ形状である。アダプタ部材11は、環状部25と同様に、筒状部24の内径よりも径方向外側の領域に配置されている。そして、アダプタ部材11は、アダプタ部材6側とは反対側の面でタンク1のフランジ13とともに絶縁スペーサ3を挟持しており、絶縁スペーサ3を介して例えばボルト等によりフランジ13に締結されている。
筒状部24の他端部(先端部)とアダプタ部材11との間には空隙部20が形成され、この空隙部20は導体2を中心として周方向の全周にわたって形成されている。すなわち、計器用変流器支持枠4とアダプタ部材11とが接触しないよう構成されている。これは、計器用変流器支持枠4とアダプタ部材11とが接続されると、計器用変流器支持枠4とアダプタ部材11と計器用変流器タンク7とで閉ループが形成され、その結果、この閉ループに導体2を流れる電流に起因したループ電流が誘起され、計器用変流器5による導体2の通流電流の計測精度が低下してしまうからである。なお、図示例では、筒状部24の中心軸方向の延長線上にアダプタ部材11の内径側の端縁が位置している。
アダプタ部材11の筒状部24と対向する側の表面には、筒状部24の外径よりも大きな内径を有する例えば円筒状の隔壁部12が空隙部20を周方向に囲うようにして同軸的に設けられている。隔壁部12は例えば金属からなり、隔壁部12の一端はアダプタ部材11の表面に例えば溶接で固定されている。隔壁部12の中心軸方向の長さは、空隙部20の中心軸方向の長さよりも大きく設定され、隔壁部12と筒状部24とが中心軸方向に一部互いに重なり合っている。つまり、隔壁部12は、計器用変流器タンク7側からみると、空隙部20を塞ぐように配置されている。ただし、隔壁部12は、径方向には筒状部24から離隔しているので、ループ電流の発生を防止するという空隙部20を設けた目的を損なうことはない。後述するように、隔壁部12は、導体2を流れる電流が生成する電界が空隙部20を介して計器用変流器支持枠4と計器用変流器タンク7で囲まれた空間内に侵入するのを抑制するものである。
計器用変流器タンク7は、例えば円筒状の金属容器であり、その側面の一部には引出し管30が設けられている。また、計器用変流器タンク7の中心軸方向の両端部にはそれぞれフランジ31が設けられ、一方のフランジ31は例えばボルト等によりアダプタ部材11に締結され、他方のフランジ31は例えばボルト等により環状部25に締結され、さらにアダプタ部材6に締結される。計器用変流器タンク7の内径は筒状部24の外径よりも大きく、計器用変流器5は、「外筒」である計器用変流器タンク7と「内筒」である筒状部24との間に配置される。また、本実施の形態では、筒状部24の内径は例えばタンク1の内径と等しいので、「外筒」、「内筒」、およびこれらの間に収納された計器用変流器5は、タンク1の内径よりも径方向外側の領域に配置されることとなる。
計器用変流器タンク7の中心軸方向の一端部は計器用変流器支持枠4の環状部25で密封され、その他端部は計器用変流器支持枠4のアダプタ部材11で密封されている。さらに、引出し管30には密封端子9が設けられている。密封端子9は引出し管30を密封して気密性を保つ。また、計器用変流器5から引出された二次配線8は密封端子9に接続され、さらに密封端子9から計器用変流器タンク7外に引出されて制御部10に接続される。制御部10は、電流計測回路であり、二次配線8を流れる電流から導体2を流れる電流を計測する。
次に、本実施の形態の動作および効果を説明するにあたり、まず従来のガス絶縁開閉装置の構成および動作について説明する。
図8は、従来のガス絶縁開閉装置の縦断面構成を示す図である。図8と図1との違いは、図1ではアダプタ部材11に隔壁部12が設けられているのに対して、図8では隔壁部12が設けられていない点である。なお、図8に示すガス絶縁開閉装置のその他の構成は、図1と同様である。
図9は、図8に示すガス絶縁開閉装置の電界強度分布を示した図である。すなわち、図9では、導体2の通流電流による電界強度分布をシミュレーションで求めた結果を示している。また、電界強度の違いは異なる線種を用いて表している(線種と電界強度との対応は0.05〜5.00V/mの範囲で右側に示している。)。図9に示すように、電界が空隙部20から計器用変流器支持枠4と計器用変流器タンク7とで囲まれた空間内に侵入していることがわかる。そして、このようなシミュレーションにより、開閉器の開閉に伴って開閉サージが導体2に発生した場合に、上記のように空隙部20から侵入する電界が計器用変流器5にサージ電圧を誘起させることが判明した。すなわち、シミュレーションを実施した結果、計器用変流器5に発生し得るサージ電圧の要因が、空隙部20から侵入する電界であることが判明した。つまり、空隙部20から侵入する電界が強いほど計器用変流器5に誘起されるサージ電圧も大きくなる。したがって、計器用変流器5に発生するサージ電圧を抑制するためには、空隙部20から侵入する電界を防ぐことが効果的である。
そこで、本実施の形態では、図1に示すように、アダプタ部材11に隔壁部12を設けることにより、電界が導体2側から計器用変流器支持枠4と計器用変流器タンク7とで囲まれた空間内に空隙部20を介して侵入するのを防いでいる。
図2は、図1に示すガス絶縁開閉装置の電界強度分布を示した図であり、図3は、図2に示す電界強度分布を求める際のシミュレーションの条件を示した図である。図3に示すように、本実施の形態では、シミュレーションの条件として、隔壁部12の中心軸方向の長さを例えば50mmとし、隔壁部12と計器用変流器支持枠4(筒状部24)との間の径方向の距離を例えば15mmとした。
図2に示すように、計器用変流器支持枠4と計器用変流器タンク7とで囲まれた空間内の電界強度は、図9と比較すると明らかに小さくなっており、空隙部20から侵入する電界が隔壁部12により抑制されていることがわかる。このように、本実施の形態によれば、開閉器の開閉に伴って開閉サージが発生した場合でも、隔壁部12により計器用変流器支持枠4と計器用変流器タンク7とで囲まれた空間内に空隙部20を経て侵入する電界を抑制することができるので、計器用変流器5に誘起されるサージ電圧を抑制することができる。
図10は、特許文献1に記載のガス絶縁開閉装置の構成例を示した図であり、図11は、特許文献1に記載のガス絶縁開閉装置の別の構成例を示した図である。すなわち、図10では、計器用変流器タンク7と計器用変流器支持枠4(筒状部24)との間にバリスタ70を設けている。また、図11では、アダプタ部材11に高誘電率材被膜板71を固着し、高誘電率材被膜板71と計器用変流器支持枠4(筒状部24)との間を金属ベローズ72で接続している。なお、図10、図11におけるその他の構成は、図1における構成と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付している。
図10のバリスタ70、ならびに図11の高誘電率材被膜板71および金属ベローズ72は、いずれも開閉サージが発生したときに計器用変流器支持枠4と計器用変流器タンク7とを短絡することによりサージ電圧を抑制するものである。したがって、本実施の形態のように隔壁部12を設けることにより空隙部20からの電界侵入を防止するものとは本質的に異なる。
また、図10または図11では、バリスタ70、または高誘電率材被膜板71および金属ベローズ72等の別部品を内筒(計器用変流器支持枠4)と外筒(計器用変流器タンク7)とを架け渡すように取り付ける必要があり、本実施の形態に比べて構造が複雑になり、取り付けの手間もかかる。さらに、バリスタ70を用いるとコストもかかる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、簡素な構造で計器用変流器5に誘起されるサージ電圧を抑制することができる、という効果を奏する。
なお、図1では、隔壁部12はアダプタ部材11に設けられているが、これをタンク1のフランジ13に設ける構成も可能である。例えば、タンク1のフランジ13をアダプタ部材11と同じ大きさとし、当該タンク1と計器用変流器タンク7との間に絶縁スペーサ3を配置することなく、タンク1のフランジ13と計器用変流器タンク7のフランジ31とを直接締結し、フランジ13の筒状部24と対向する側の表面に隔壁部を設ければよい。この場合、フランジ13が、アダプタ部材11の代わりに、計器用変流器支持枠4と計器用変流器タンク7とで囲まれた空間を密封する。
なお、図2の電界強度分布と合わせて示したガス絶縁開閉装置の形状は必ずしも図1に示したガス絶縁開閉装置の形状と一致しているわけではないが、このガス絶縁開閉装置の形状はその概略を模式的に示したものであり、電界強度分布の比較解析の結果に影響を与えるものではない。これは、図5、図9についても同様である。
実施の形態2.
図4は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の縦断面構成を示す図、図5は、図4に示すガス絶縁開閉装置の電界強度分布を示した図、図6は、図5に示す電界強度分布を求める際のシミュレーションの条件を示した図である。
図4に示すように、本実施の形態の構成は図1の構成と同様であるが、本実施の形態では、隔壁部12と計器用変流器支持枠4(筒状部24)との間の径方向の距離が図1の場合よりも短い。具体的には、図1では、隔壁部12と計器用変流器支持枠4(筒状部24)との間の径方向の距離を例えば15mmとしているが、図4では、その距離を例えば5mmとしている。図6では、隔壁部12の中心軸方向の長さが例えば50mmであり、隔壁部12と計器用変流器支持枠4(筒状部24)との間の径方向の距離が例えば5mmであることを模式的に示している。なお、本実施の形態のその他の構成は、実施の形態1と同様であるので、図4では図1と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態では、実施の形態1の図2と比較して、計器用変流器支持枠4と計器用変流器タンク7とで囲まれた空間内の電界強度がさらに小さくなっており、空隙部20から侵入する電界が隔壁部12によりさらに抑制されていることがわかる。
一般に、隔壁部12は、計器用変流器支持枠4(筒状部24)との間の径方向の距離をより短く設定するほうが、その電界侵入抑制効果がより高くなる。他方、隔壁部12と計器用変流器支持枠4(筒状部24)との間の径方向の距離をあまり短くすると、隔壁部12と計器用変流器支持枠4(筒状部24)とが接触してしまう可能性があるので、組立交差を考慮すると、その径方向の間隔は、例えば数mm程度が好ましい。具体的には、間隔は、例えば3mm以上10mm未満、より好ましくは5mm以上7mm以下であれば電界侵入抑制効果は高い。ただし、実施の形態1で説明したように、その間隔が10mm以上であっても、従来技術と比較すると十分効果的である。
実施の形態3.
図7は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の縦断面構成を示す図である。図7では、計器用変流器5は、計器用変流器支持枠15とアダプタ部材16と計器用変流器タンク37とで囲まれた領域内に配置されている。
計器用変流器支持枠15は、導体2を周回する例えば円筒状の筒状部34と筒状部34の一端部にて例えば円環板状で鍔状に設けられた環状部35(第1の環状部)とを備えた金属部材からなる。筒状部34はタンク1と同軸的に配置される。また、筒状部34の内径は、例えばタンク1の内径よりも小さく設定されている。したがって、筒状部34は、導体2を中心にタンク1の内径よりも径方向内側の領域内に配置されている。環状部35は例えば溶接等により筒状部34に接続することができる。また、環状部35は、絶縁スペーサ3を間に挟んで例えばボルト等によりタンク1のフランジ13と締結されている。
計器用変流器5は、計器用変流器支持枠15の筒状部34に挿通され、筒状部34の外周面に装着されている。計器用変流器5は、筒状部34の外周に沿って導体2を周回するよう配置されている。
アダプタ部材16は、中心軸方向に環状部35と対向して配置されている。アダプタ部材16は、例えば円環板状の金属部材からなり(第2の環状部)、環状部35側とは反対側の面でタンク1のフランジ13とともに絶縁スペーサ3を挟持している。アダプタ部材16は、絶縁スペーサ3を介して例えばボルト等によりフランジ13に締結されている。また、アダプタ部材16は、その内径側の端縁部が導体2を中心にタンク1の内径よりも径方向内側の領域内に配置されている。
アダプタ部材16の内径側の端縁部には、筒状部34の外径よりも大きな内径を有する例えば円筒状の隔壁部17が筒状部34と同軸的に設けられている。この隔壁部17は、アダプタ部材16の前記端縁部と筒状部34の他端部(先端部)との間で全周にわたって形成された空隙部21を囲うようにして配置されている。すなわち、隔壁部17の中心軸方向の長さは、空隙部21の中心軸方向の長さよりも大きく設定され、アダプタ部材16から環状部35側に延伸した隔壁部17と筒状部34とが中心軸方向に一部互いに重なりあっている。ただし、隔壁部17は、径方向には筒状部34から離隔している。隔壁部17は、計器用変流器タンク37側からみると、空隙部21を塞ぐように配置されている。隔壁部17は、導体2を流れる電流が生成する電界が空隙部21を介して計器用変流器支持枠15と計器用変流器タンク37で囲まれた空間内に侵入するのを抑制するものである。隔壁部17は例えば金属からなり、隔壁部17の一端はアダプタ部材16の前記端縁部に例えば溶接で固定されている。
計器用変流器タンク37は、例えば円筒状の金属容器であり、その側面の一部には引出し管30が設けられている。また、計器用変流器タンク37の中心軸方向の両端部にはそれぞれフランジ31が設けられ、一方のフランジ31は例えばボルト等によりアダプタ部材16に締結され、他方のフランジ31は例えばボルト等により環状部35に締結され、さらに絶縁スペーサ3を介してタンク1のフランジ13に締結される。計器用変流器タンク37の内径はタンク1の内径と略等しく、図示例では、タンク1の内径よりも若干大きく設定されている。計器用変流器5は、「外筒」である計器用変流器タンク37と「内筒」である筒状部34との間に配置される。本実施の形態では、計器用変流器5は、タンク1の内径よりも径方向内側の領域に配置されることとなる。
図7では、隔壁部17が設けられたアダプタ部材16の縦断面形状は「L」字型である。すなわち、隔壁部17は、アダプタ部材16の内径側の端縁部が中心軸方向の環状部35側に折れ曲がった形状である。このような「L」字型の形状により、例えば筒状部34の先端部に電界緩和用の縦壁を設けなくともよい。これに対して、図1では、隔壁部12が設けられたアダプタ部材の縦断面形状は「T」字型である。なお、本実施の形態において、「T」字型の隔壁を設けることもできる。
なお、本実施の形態のその他の構成は、実施の形態1と同様である。そのため、図7では、図1と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施の形態によれば、開閉器の開閉に伴って開閉サージが発生した場合でも、隔壁部17により計器用変流器支持枠15と計器用変流器タンク37とで囲まれた空間内に空隙部21を経て侵入する電界を抑制することができるので、計器用変流器5に誘起されるサージ電圧を抑制することができる。また、本実施の形態は、隔壁部17を設ければよいので、例えば図10、図11と比較すると、構造も簡素である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、簡素な構造で計器用変流器5に誘起されるサージ電圧を抑制することができる、という効果を奏する。なお、実施の形態1では、例えばタンク1の内径と筒状部24の内径がほぼ同径となる場合について説明したが、本実施の形態は、例えば筒状部34の内径がタンク1の内径よりも小さい場合に適用されている。隔壁部12と筒状部24との位置関係と隔壁部17と筒状部34との位置関係が略同等であれば、いずれも同様の効果を奏する。
また、実施の形態2で説明したように、本実施の形態でも、隔壁部17と計器用変流器支持枠15(筒状部34)との間の径方向の間隔を例えば数mm程度に設定することが好ましい。具体的には、その間隔は、例えば3mm以上10mm未満、より好ましくは5mm以上7mm以下であれば電界侵入抑制効果は高い。ただし、実施の形態1で説明したように、その間隔が10mm以上であっても、従来技術と比較すると十分効果的である。
以上のように、本発明は、計器用変流器に誘起されるサージ電圧を抑制することができるガス絶縁開閉装置として有用である。
1 タンク
2 導体
3 絶縁スペーサ
4,15 計器用変流器支持枠
5 計器用変流器
6,11,16 アダプタ部材
7,37 計器用変流器タンク
8 二次配線
9 密封端子
10 制御部
12 隔壁部
13,31 フランジ
17 隔壁部
20,21 空隙部
24,34 筒状部
25,35 環状部
30 引出し管
70 バリスタ
71 高誘電率材被膜板
72 金属ベローズ

Claims (6)

  1. 絶縁性ガスが封入された円筒状の金属製のタンクと、
    このタンク内に収納されるとともに前記タンクの中心軸方向に沿って延設された通電部である導体と、
    前記タンクに連設されるとともに、前記導体を周回する円筒状の筒状部とこの筒状部の一端部に設けられた円環板状で鍔状の第1の環状部とを備えた金属製の計器用変流器支持枠と、
    前記筒状部の外周面に装着された計器用変流器と、
    前記タンクに連設され、前記筒状部の外径よりも大きな内径の円筒状の金属部材からなり、前記筒状部と同軸的に配置されて前記筒状部との間の空間に前記計器用変流器を収納するとともに、前記中心軸方向の一端部が前記第1の環状部に締結された計器用変流器タンクと、
    前記計器用変流器タンクの他端部が締結され、前記筒状部の先端部との間に前記導体を中心として周方向の全周にわたって空隙部が形成されるよう配置されるとともに、前記タンクに連設された円環板状の金属製の第2の環状部と、
    この第2の環状部に設けられ、前記筒状部の外径よりも大きな内径の円筒状の金属部材からなり、前記空隙部を全周にわたって囲うように前記筒状部と同軸的に配置されるとともに、前記第1の環状部側の一部が前記中心軸方向において前記筒状部の一部と重なり合う隔壁部と、
    を備えることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 前記隔壁部と前記筒状部との間に径方向に間隔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
  3. 前記隔壁部と前記筒状部との前記径方向の間隔が5〜7mmに設定されていることを特徴とする請求項2に記載のガス絶縁開閉装置。
  4. 前記筒状部の内径は前記タンクの内径と略等しく、前記第2の環状部は前記導体を中心として前記タンクの内径よりも径方向外側の領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
  5. 前記筒状部の内径は前記タンクの内径よりも小さく、前記第2の環状部は前記導体を中心として前記タンクの内径よりも径方向内側の領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
  6. 前記隔壁部は前記第2の環状部の内径側の端縁部に設けられ、前記隔壁部の設けられた前記第2の環状部の縦断面形状はL字型であることを特徴とする請求項5に記載のガス絶縁開閉装置。
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