JPH1186658A - コンデンサブッシング - Google Patents

コンデンサブッシング

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JPH1186658A
JPH1186658A JP23705097A JP23705097A JPH1186658A JP H1186658 A JPH1186658 A JP H1186658A JP 23705097 A JP23705097 A JP 23705097A JP 23705097 A JP23705097 A JP 23705097A JP H1186658 A JPH1186658 A JP H1186658A
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JP
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conductor
capacitor
test terminal
mounting flange
surround
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JP23705097A
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English (en)
Inventor
Yukio Kitamura
之男 北村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接地層箔からの接地引き出しリードのインダ
クタンスの低減を図る。 【解決手段】 電流を通電する中心導体、中心導体を囲
むように配置された複数の電界調整電極、および電界調
整電極を囲むように配置された接地層箔4でなるコンデ
ンサ部6と、コンデンサ部6の周囲を囲むように配置さ
れた取付フランジ30を有するがい管でなり、接地層箔
4に設けられた接地引き出し部5と取付フランジ30と
を接続導体43で接続するようにしたコンデンサブッシ
ングにおいて、接続導体43は接地層箔4の複数個所に
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁開閉装
置と接続して設置されるコンデンサブッシングに係わ
り、特にコンデンサ部に設けられた接地層箔と取付フラ
ンジ間との接続の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変電所に用いられる高電圧回路の開閉装
置として、変電所の敷地の縮小化、安全性の向上、保守
が容易である等の多くの利点から、近年、ガス絶縁開閉
装置が広く用いられている。このガス絶縁開閉装置は、
母線、遮断器、断路器を始めとして、その他の付属機器
を接地金属容器内に収納し、この接地金属容器内に、安
定度が高く、不活性、不燃性、無臭、無害であり、且
つ、空気の2〜3倍の絶縁耐力を有するSF6ガス等の
絶縁ガスを封入して、絶縁を保持するようにされてい
る。
【0003】このようなガス絶縁開閉装置において、遮
断器や断路器の開閉動作が行われ、回路の切り離しや、
回路の接続がされるとき、その電極間に放電が生じる。
この放電によって発生するサージ電圧は、時には定格電
圧の2倍以上になることもあり、かつ第1波の波高値に
至る時間は、100nS以下の高周波の振動波になる。
しかも、管路母線のように中心導体を母線ダクトで同心
的に囲む同軸構造のものでは、周波数特性が極めてよ
く、1GHzまでの周波数の電圧をほとんど減衰させる
ことなく伝播させるため、サージはほとんど減衰せずに
そのままブッシングや変圧器など、ガス絶縁開閉装置に
接続された機器に達する。
【0004】コンデンサブッシングは、コンデンサ部の
接地層箔を接続リード等によって、その周囲に配置され
た取付フランジに接続しアース電位としているが、通
常、この接続リードは、接続の作業性等から10〜数1
0cmの長さが必要である。この接続リードのインダク
タンスによって、急峻なサージに対しては接続リードの
インピーダンスが非常に大きくなり、本来はアース電位
であるコンデンサ部の接地層箔は、コンデンサ部の静電
容量Coと接地層箔と取付フランジ間の浮遊静電容量C
sとで定まる電位を持つことになる。
【0005】このため、通常は電位差がなくアース電位
である接地層箔と取付フランジ間に大きな電位差を生
じ、場合によっては、取付フランジのエッジ部分から局
部的な放電を生じたり、コンデンサ部の絶縁が損傷され
るおそれがある。
【0006】図7は、従来より一般的に使用されている
油浸紙コンデンサブッシングの構成を断面で示す正面
図、図8は図7中の接地層箔と取付フランジ間の接続を
示す詳細図、図9は図7中の接地層箔と取付フランジに
配置された試験用端子との接続を示す詳細図である。図
1において、1は中心導体、2は中心導体の1の回りに
巻き回された絶縁紙、3は絶縁紙2と重ねて中心導体1
に巻き回された電界調整電極、4は電界調整電極3の最
外層に設けられた接地層箔、5は接地層箔4を周方向に
露出させた接地引き出し部、6は中心導体1、絶縁紙
2、および電界調整電極3によって形成されるコンデン
サ部、7はコンデンサ部6の周囲に配置された取付フラ
ンジである。
【0007】8は接地引き出し部5と取付フランジ7と
を電気的に接続する端子9を有する接続リード、10は
取付フランジ7と連結されコンデンサ部6の上部を囲む
上部碍管、11は取付フランジ7と連結されコンデンサ
部6の下部を囲む下部碍管、12は下部碍管11の端部
と連結され中心導体1と接続された端子金具、13はコ
ンデンサ部6と取付フランジ7および上下の各碍管9,
10との隙間に充填された絶縁油、14は碍管9の頂部
に配置され中心導体1と接続された頂部金具である。
【0008】また、接地層箔と取付フランジとの接続を
示す図8において、15は接続リード8の一端を接地層
箔引き出し部5に固着接続するはんだ、16は接続リー
ド8の他端を端子9を介して取付フランジ7に固着する
ボルトである。このように、接地層箔4と取付フランジ
7との間は接続リード8によって接続される。
【0009】また、接地層箔と試験用端子の接続を示す
図9において、17は取付フランジ、18は取付フラン
ジ17にコンデンサ部6と対向した側に所定の内径を有
し、外側に開口して形成された取付座、19は取付座1
8のフランジ部に配置されたガスケット、20は一端側
にねじが形成された導体で、他端に所定の径の接触軸が
形成されている。21は円筒状の中心部で導体20を支
持し、外周に取付座18に挿入可能なフランジが形成さ
れた合成樹脂でなる絶縁部材である。そして、上記2
0,21で試験用端子22が形成される。23は試験用
端子22のフランジと当接して配置されたガスケット、
24は各ガスケット19.23を介して試験用端子22
を取付座18に固定する環状の押さえ板である。
【0010】25は押さえ板24に装着されたOリン
グ、26は試験用端子22の他端を収容しOリング25
を介して押さえ板24に取付けられて封止するキャップ
端子、27は導体20の他端とキャップ端子25との間
に配置され通電部を形成するコンタクト、28は接続リ
ード8の一端を接地引き出し部5と固着し接続するはん
だ、29は端子9をねじ部を介して試験用端子22と接
続するナットである。
【0011】このように形成されたコンデンサブッシン
グでは、上述したように、図8および図9に示す接地層
箔4の接地引き出し部5と、取付フランジ7、または試
験用端子22とを接続する接続リード8の長さは、コン
デンサ部6と取付フランジ7間の距離、および接続リー
ド8の取付の作業性等から、10〜数10cmの長さが
必要とされる。また、この接続リード8は接地層箔4と
取付フランジ7とを同電位にするためのもので、太さは
数mm2程度のものが使用されている。このため、接続
リード8のインダクタンスは0.1〜0.数μHにな
る。
【0012】コンデンサブッシングに通常の商用周波電
圧が印加されている状態では、接地層箔4と取付フラン
ジ7とは接続リード8で接続されているため同電位であ
るが、断路器サージのような高周波が侵入すると、この
接続リード8のインダクタンスにより極めて高いインピ
ーダンスとなり、接地層箔4と取付フランジ7とが電気
的に絶縁された状態と同様になる。そして、接地層箔4
の電位はコンデンサ部6の中心導体1と接地層箔4間の
静電容量Coと、接地層箔4と取付フランジ7間の浮遊
静電容量Csとで定まる電位、すなわち、印加電圧をE
とすれば、接地層箔4の電位Eoは、Eo=E×Co/
(Co+Cs)となり、大きい場合には印加電圧の50
%程度に達することもある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンデンサブッ
シングは、以上のように、組立の作業性やブッシング各
部の大きさから接続リード8の長さが長くなり、結果と
して接続リード8のインダクタンスが大きくなるので、
高周波電圧が印加された場合に接地層箔4が高電圧にな
るおそれがあり、そのような高電圧が、本来は接地電位
である接地層箔4と取付フランジ7間に発生するため、
場合によっては内部で絶縁破壊する可能性もある。ま
た、断路器サージのような高周波が侵入した瞬間にブッ
シング内部および外部の電位分布が大きく乱れ、ブッシ
ングの内部または外部で絶縁破壊する恐れもある。この
ような高周波電圧に対する方策として、例えば特公平2
−32705号公報に、ガス絶縁ブッシングで中心導体
の周囲に強磁性体のフイルムや粉末からなる電位抑制部
材を設け、波形の峻度をなまらせることにより避雷器の
動作電圧を一定にすることが述べられているが、強磁性
体のフイルムや粉末からなる電位抑制部材を用いなけれ
ばならないので、製造コストが増加するという問題点が
あった。
【0014】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、簡単な構成で接地層箔からの接
地引き出しリードのインダクタンスを低減するように
し、高周波電圧が印加された場合にも、ブッシング内部
および外部で絶縁破壊の防止を、低コストで実現するこ
とが可能なコンデンサブッシングを得ることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わるコンデンサブッシングは、電流を通電する中心導、
中心導体を囲むように配置された複数の電界調整電極お
よび電界調整電極を囲むように配置された接地層箔でな
るコンデンサ部と、コンデンサ部の周囲を囲むように配
置され取付フランジを有するがい管とでなり、接地層箔
に設けられた接地引き出し部と取付フランジとを接続導
体で接続するようにしたコンデンサブッシングにおい
て、接続導体は接地層箔の複数個所に接続されたもので
ある。
【0016】また、この発明の請求項2に係わるコンデ
ンサブッシングは、電流を通電する中心導体、中心導体
を囲むように配置された複数の電界調整電極および電界
調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコンデ
ンサ部と、コンデンサ部の周囲を囲むように配置され取
付フランジを有するがい管と、取付フランジにコンデン
サ部と対向して配置された取付座と、一端がコンデンサ
部と対向し取付フランジの径方向に延在する導体、およ
び導体を中心部で支持するとともに取付座に当接される
絶縁部材よりなる試験用端子と、絶縁部材を押圧するこ
とにより試験用端子を取付座に固定する環状の押さえ板
と、押さえ板に着脱可能に取付けられ試験用端子の他端
と通電部を形成するとともに封止する端子キャップとで
なり、接地層箔に設けられた接地引き出し部と試験用端
子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサブッシ
ングにおいて、接続導体は接地層箔の複数個所に接続さ
れたものである。
【0017】また、この発明の請求項3に係わるコンデ
ンサブッシングは、電流を通電する中心導体、中心導体
を囲むように配置された複数の電界調整電極および電界
調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコンデ
ンサ部と、コンデンサ部の周囲を囲むように配置され取
付フランジを有するがい管と、取付フランジにコンデン
サ部と対向して配置された取付座と、一端がコンデンサ
部と対向し取付フランジの径方向に延在する導体、およ
び導体を中心部で支持するとともに取付座に当接される
絶縁部材よりなる試験用端子と、絶縁部材を押圧するこ
とにより試験用端子を取付座に固定する環状の押さえ板
と、押さえ板に着脱可能に取付けられ試験用端子の他端
と通電部を形成するとともに封止する端子キャップとで
なり、接地層箔に設けられた接地引き出し部と試験用端
子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサブッシ
ングにおいて、試験用端子を導体が接地引き出し部と対
向する位置に配置するとともに導体の一端側に装着され
た導電性の弾性部材で導体と接地引き出し部とが接続さ
れたものである。
【0018】また、この発明の請求項4に係わるコンデ
ンサブッシングは、電流を通電する中心導体、中心導体
を囲むように配置された複数の電界調整電極および電界
調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコンデ
ンサ部と、コンデンサ部の周囲を囲むように配置され取
付フランジを有するがい管と、取付フランジにコンデン
サ部と対向して配置された取付座と、一端がコンデンサ
部と対向し取付フランジの径方向に延在する導体、およ
び導体を中心部で支持するとともに取付座に当接される
絶縁部材よりなる試験用端子と、絶縁部材を押圧するこ
とにより試験用端子を取付座に固定する環状の押さえ板
と、押さえ板に着脱可能に取付けられ試験用端子の他端
と通電部を形成するとともに封止する端子キャップとで
なり、接地層箔に設けられた接地引き出し部と試験用端
子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサブッシ
ングにおいて、試験用端子を導体が接地引き出し部と対
向する位置に配置するとともに導体の中心部に形成され
た空洞に嵌挿され一端が接地引き出し部に他端が導体に
それぞれ固着された接続導体で導体と接地引き出し部と
が接続されたものである。
【0019】また、この発明の請求項5に係わるコンデ
ンサブッシングは、電流を通電する中心導体、中心導体
を囲むように配置された複数の電界調整電極および電界
調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコンデ
ンサ部と、コンデンサ部の周囲を囲むように配置され取
付フランジを有するがい管と、取付フランジにコンデン
サ部と対向して配置された取付座と、一端がコンデンサ
部と対向し取付フランジの径方向に延在する導体、およ
び導体を中心部で支持するとともに取付座に当接される
絶縁部材よりなる試験用端子と、絶縁部材を押圧するこ
とにより試験用端子を取付座に固定する環状の押さえ板
と、押さえ板に着脱可能に取付けられ試験用端子の他端
と通電部を形成するとともに封止する端子キャップとで
なり、接地層箔に設けられた接地引き出し部と試験用端
子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサブッシ
ングにおいて、試験用端子を導体が接地引き出し部の近
傍に配置するとともに導体の中心部に形成された空洞に
一端が嵌着され他端が接続導体を介して接地引き出し部
に接続された接続端子で導体と接地引き出し部とが接続
されたものである。
【0020】また、この発明の請求項6に係わるコンデ
ンサブッシングは、電流を通電する中心導体、中心導体
を囲むように配置された複数の電界調整電極および電界
調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコンデ
ンサ部と、コンデンサ部の周囲を囲むように配置され取
付フランジを有するがい管と、取付フランジにコンデン
サ部と対向して配置された取付座と、一端がコンデンサ
部と対向し取付フランジの径方向に延在する導体、およ
び導体を中心部で支持するとともに取付座に当接される
絶縁部材よりなる試験用端子と、絶縁部材を押圧するこ
とにより試験用端子を取付座に固定する環状の押さえ板
と、押さえ板に着脱可能に取付けられ試験用端子の他端
と通電部を形成するとともに封止する端子キャップとで
なり、接地層箔に設けられた接地引き出し部と試験用端
子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサブッシ
ングにおいて、コンデンサ部の外周に固着されるととも
に軸方向の一端が接続導体を介して接地引き出し部と接
続された筒状の導電部材を配置し、この導電部材と対向
する位置に試験用端子を配置するとともに導体の一端側
に装着された導電性の弾性部材で導体と導電部材とが接
続されたものである。
【0021】また、この発明の請求項7に係わるコンデ
ンサブッシングは、電流を通電する中心導体、中心導体
を囲むように配置された複数の電界調整電極および電界
調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコンデ
ンサ部と、コンデンサ部の周囲を囲むように配置され取
付フランジを有するがい管と、取付フランジにコンデン
サ部と対向して配置された取付座と、一端がコンデンサ
部と対向し取付フランジの径方向に延在する導体、およ
び導体を中心部で支持するとともに取付座に当接される
絶縁部材よりなる試験用端子と、絶縁部材を押圧するこ
とにより試験用端子を取付座に固定する環状の押さえ板
と、押さえ板に着脱可能に取付けられ試験用端子の他端
と通電部を形成するとともに封止する端子キャップとで
なり、接地層箔に設けられた接地引き出し部と試験用端
子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサブッシ
ングにおいて、コンデンサ部の外周に所定の間隔をあけ
て外周の一側が取付フランジの内側で絶縁支持されると
ともに軸方向の一端が接続導体を介して接地引き出し部
と接続された円筒状の導電部材を配置し、この導電部材
と対向する位置に試験用端子を対向する位置に配置する
とともに導体の一端側を導電部材と固着して接続された
ものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態を図につい
て説明する。図1はこの発明の実施の形態1によるコン
デンサブッシングにおける接地層箔と試験用端子の接続
を示す詳細図である。図において、4は接地層箔、5は
接地引き出し部、6はコンデンサ部、30は取付フラン
ジ、31は取付フランジ30にコンデンサ部6と対向し
た側に所定の内径を有し、外側に開口して形成された取
付座、32は取付座31に配置されたガスケットであ
る。
【0023】33は一端側にねじが形成された導体で、
他端に所定の径の接触軸が形成されている。34は円筒
状の中心部で導体33を支持し、外周に取付座31に挿
入可能なフランジが形成された合成樹脂でなる絶縁部材
である。そして、上記33,34で試験用端子35が形
成される。36は試験用端子35のフランジと当接して
配置されたガスケット、37は各ガスケット32.36
を介して試験用端子35を取付座31に固定する環状の
押さえ板である。38は押さえ板37に装着されたOリ
ングである。
【0024】39は試験用端子35の他端を収容しOリ
ング38を介して押さえ板37に着脱可能に取付けられ
内部を封止するキャップ端子、40は試験用端子35の
他端とキャップ端子39との間に配置され通電部を形成
するコンタクト、41は試験用端子35の一端にナット
42で接続された端子板、43は複数の接続リードで、
一端が接地引き出し部5とはんだで固着接続され、他端
は所定のボルトで端子板41と接続されている。
【0025】このように、接地引き出し部5に近接して
試験用端子35を配置し、接地引き出し部5と試験等端
子35とを複数の接続リード43で並列に接続するよう
にしたので、接続リード43のインダクタンスは、ほぼ
接続リードの接続本数分の1に低減される。なお、図1
では接地引き出し部5と取付フランジ30に設けた試験
用端子35とを接続した場合について説明したが、試験
用端子35のない場合、すなわち、接続リード43を直
接取付フランジ30と接続する場合でも、同様にインダ
クタンスを低減することが可能である。
【0026】以上のように実施の形態1によれば、コン
デンサ部6に形成された接地引き出し部5と取付フラン
ジ30、または取付フランジ30に設けられた試験用端
子35とを複数の接続リード43で接続するようにした
ので、簡単な構造で接続リード43のインダクタンスを
低減することにより、インピーダンスを減少し絶縁破壊
を防止することが可能となる。
【0027】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2によるコンデンサブッシングにおける接地層箔と試
験用端子の接続を示す詳細図である。図2において、4
〜6,30〜32,36〜40は実施の形態1による接
地層箔と試験用端子の接続を示す図1のものと同様であ
る。44は一端が接地引き出し部5と対向して配置され
た導体で、一端側に所定の径の螺条が、他端側には所定
の径の接触軸がそれぞれ形成されている。45は円筒状
の中心部で導体44を支持し外周部に取付座31に挿入
可能なフランジが形成された合成樹脂でなる絶縁部材で
ある。そして、上記44,45で試験用端子46が形成
される。
【0028】この試験用端子46は、図に示すように、
取付座31にガスケット32を介して装着され、ガスケ
ット36,Oリング38を有する押さえ板37,キャッ
プ端子39で封止部を形成して固着されるとともに、試
験用端子46とキャップ端子39間に配置されたコンタ
クト40によって、通電部が形成されている。47は試
験用端子46の一端側に螺着された導電性の弾性部材よ
りなるコイルばねで、一端側は接地引き出し部5を所定
の圧力で圧接している。
【0029】なお、弾性部材47はコイルばねに限ら
ず、板ばねや導電ゴム等の導電性の弾性部材を用いるこ
とも可能である。このように、接地引き出し部5と対向
した位置に試験等端子46を配置し、接地引き出し部5
と試験用端子46間を弾性部材47で接続するようにし
たので、接続距離を短くすることができることにより、
インダクタンスを低減することが可能となる。
【0030】以上のように実施の形態2によれば、試験
用端子46の導体44を接地引き出し部5と対向した位
置に配置するとともに、導体の一端側に装着された導電
性の弾性部材47で導体44と接地引き出し部5とを接
続するようにしたので、簡単な構成で試験用端子46を
取付けることによって、接地引き出しリードの短い接続
部を形成することができ、低コストでインダクタンスの
低減を図り、インピーダンスを減少して絶縁破壊の発生
を防止することが可能となる。
【0031】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3によるコンデンサブッシングにおける接地層箔と試
験用端子の接続を示す詳細図である。図3において、4
〜6,30〜32,36〜40は実施の形態1による接
地層箔と試験用端子の接続を示す図1のものと同様であ
る。48は一端が接地引き出し部5と対向して配置され
た導体で、一端から他端に向けて所定の径と深さの空洞
が他端側で小径となるように形成され、他端側には所定
の径の接触軸がそれぞれ形成されている。49は他端部
に空洞の小径部を拡大して形成されたはんだ止めとして
の拡大部、50は円筒状の中心部で導体48を支持し外
周部に取付座31に挿入可能なフランジが形成された合
成樹脂でなる絶縁部材である。そして、上記48〜50
で試験用端子51が形成される。
【0032】この試験用端子51は、図に示すように、
取付座31にガスケット32を介して装着され、ガスケ
ット36,Oリング38を有する押さえ板,キャップ端
子39で封止部を形成して固着させるとともに、試験用
端子51とキャップ端子39間に配置されたコンタクト
40によって、通電部が形成されている。52は一端が
接地引き出し部5とはんだで固着接続された接続リード
で、他端側は試験用端子51の空洞部に挿入されるとと
もに、拡大部49ではんだによって試験用端子51の他
端と固着接続されている。
【0033】このように、接地引き出し部5と対向した
位置に試験等端子51を配置し、一端が接地引き出し部
5と接続された接続リード52の他端を、試験用端子5
1の空洞部を通して導体48と固着するようにしたの
で、接続リード52の長さを短くすることができる。
【0034】以上のように実施の形態3によれば、試験
用端子51を導体48が接地引き出し部5と対向した位
置に配置するとともに、導体48の中心部に形成された
空洞に嵌挿され一端が接地引き出し部5と他端が導体4
8とそれぞれ固着された接続導体52で導体48と接地
引き出し部5とを接続するようにしたので、接地引き出
しリードの短い接続部を形成することができ、低コスト
でインダクタンスの低減を図り、インピーダンスを減少
して絶縁破壊の発生を防止することが可能となる。
【0035】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4によるコンデンサブッシングにおける接地層箔と試
験用端子の接続を示す詳細図である。図4において、4
〜6、30〜32、36〜40は実施の形態3を示す図
3のものと同様である。53は一端が接地引き出し部5
と対向して配置された導体で、一端から他端にむけて所
定の径と深さの空洞が形成され、他端側には所定の径の
接触軸がそれぞれ形成されている。54は円筒状の中心
部で導体53を支持し外周部に取付座31に挿入可能な
フランジが形成された合成樹脂でなる絶縁部材である。
そして、上記53,54で試験用端子55が形成され
る。
【0036】この試験用端子55は、図に示すように、
取付座31にガスケット32を介して装着され、ガスケ
ット36,Oリング38を有する押さえ板,キャップ端
子39で封止部を形成して固着されるとともに、試験用
端子51とキャップ端子39間に配置されたコンタクト
40によって、通電部が形成されている。56は一端が
接地引き出し部5とはんだで接続された接続リード、5
7は一端が接続リード56の他端とはんだで接続された
接続端子で、他端側には試験用端子51の空洞に挿入可
能な弾性を有する接触部が形成されている。
【0037】このように、接地引き出し部5と対向した
位置に試験等端子55を配置し、一端が接地引き出し部
5と接続された接続端子57の他端を、試験用端子51
の接触穴に挿入して接続するようにしたので、接続リー
ド56を短くすることができる。
【0038】以上のように実施の形態4によれば、試験
用端子55を導体53が接地引き出し部5の近傍に配置
するとともに、導体53の中心部に形成された空洞に一
端が嵌着され他端が接続導体56を介して接地引き出し
部5に接続された接続端子57で、導体53と接地引き
出し部5とを接続するように構成したので、接地引き出
しリードの短い接続部を形成することができ、低コスト
でインダクタンスの低減を図り、インピーダンスを減少
して絶縁破壊の発生を防止することが可能となる。
【0039】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5によるコンデンサブッシングにおける接地層箔と試
験用端子の接続を示す詳細図である。図5において、4
〜6,30〜32,36〜40、44〜47は実施の形
態2による接地層箔と試験用端子の接続を示す図2のも
のと同様である。58は一端が接地引き出し部5と接続
された複数の接続リード、59は円筒状の一端が各接続
リード58と接続された導電部材で、コンデンサ部6の
外周に沿って円弧状に形成された一対の部材を、周方向
の各端部をボルトによって連結し、コンデンサ部6の外
周に固定されている。そして、この導電部材59は、対
向して配置された試験用端子46の一端側に装着された
導電性の弾性部材47によって試験用端子46と接続さ
れている。
【0040】このように、接地引き出し部5と接続され
コンデンサ部6の外周に固定された導電部材59と試験
用端子46間を弾性部材47で接続するようにしたの
で、接地引き出しリードの長さを短くすることができ
る。
【0041】以上のように実施の形態5によれば、コン
デンサ部6の外周に固着されるとともに軸方向の一端が
接続導体58を介して接地引き出し部5と接続された筒
状の導電部材59を配置し、この導電部材59と対向す
る位置に試験用端子を配置するとともに導体44の一端
側に装着された導電性の弾性部材47で導体44と導電
部材59とが接続するようにしたので、接地引き出しリ
ードの短い接続部を形成することができ、低コストでイ
ンダクタンスの低減を図り、インピーダンスを減少して
絶縁破壊の発生を防止することが可能となる。
【0042】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態6によるコンデンサブッシングにおける接地層箔と試
験用端子の接続を示す詳細図である。図において、4〜
6,30〜40,42は実施の形態1による接地層箔と
試験用端子の接続を示す図1のものと同様である。30
は取付フランジ30の内側の所定の位置に配置された絶
縁板、61は一端が接地引き出し部5とはんだで固着接
続された複数の接続リード、62はコンデンサ部6の径
より大きい所定の径と長さに形成された円筒状の導電部
材で、一端が各接続リード61の他端とはんだで接続さ
れている。63は導電部材62を絶縁板60を介して取
付けフランジ30に固着するボルトである。
【0043】そして、この導電部材62の外周は、図に
示すように、試験用端子35の一端とナット42によっ
て固着接続され、接地引き出し部5と試験用端子35と
は、接続リード61と導電部材62とによって接続され
る。
【0044】以上のように実施の形態6によれば、コン
デンサ部6の外周に所定の間隔をあけて外周の一側が取
付フランジ30の内側で絶縁支持されるとともに軸方向
の一端が接続導体61を介して接地引き出し部5と接続
された円筒状の導電部材62を配置し、この導電部材6
2と対向する位置に試験用端子35を配置するとともに
導体33の一端側を導電部材62と固着し接続するよう
にしたので、接地引き出しリードの短い接続部を形成す
ることができ、低コストでインダクタンスの低減を図
り、インピーダンスを減少して絶縁破壊の発生を防止す
ることが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、電流を通電する中心導体と、中心導体を囲むように
配置された複数の電界調整電極および電界調整電極を囲
むように配置された接地層箔でなるコンデンサ部と、コ
ンデンサ部の周囲を囲むように配置され取付フランジを
有するがい管とでなり、接地層箔に設けられた接地引き
出し部と取付フランジとを接続導体で接続するようにし
たコンデンサブッシングにおいて、接続導体は接地層箔
の複数個所に接続された構成としたので、簡単な構成で
接地層箔からの接地引き出しリードのインダクタンスを
低減し、高周波電圧が印加された場合にも、ブッシング
内部および外部で絶縁破壊の防止を、低コストで実現す
ることが可能なコンデンサブッシングを提供することが
できる。
【0046】また、この発明の請求項2によれば、電流
を通電する中心導体、中心導体を囲むように配置された
複数の電界調整電極および電界調整電極を囲むように配
置された接地層箔でなるコンデンサ部と、コンデンサ部
の周囲を囲むように配置され取付フランジを有するがい
管と、取付フランジにコンデンサ部と対向して配置され
た取付座と、一端がコンデンサ部と対向し取付フランジ
の径方向に延在する導体、および導体を中心部で支持す
るとともに取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
端子と、絶縁部材を押圧することにより試験用端子を取
付座に固定する環状の押さえ板と、押さえ板に着脱可能
に取付けられ試験用端子の他端と通電部を形成するとと
もに封止する端子キャップとでなり、接地層箔に設けら
れた接地引き出し部と試験用端子とを接続導体で接続す
るようにしたコンデンサブッシングにおいて、接続導体
は接地層箔の複数個所に接続された構成としたので、簡
単な構成で接地層箔からの接地引き出しリードのインダ
クタンスを低減し、高周波電圧が印加された場合にも、
ブッシング内部および外部で絶縁破壊の防止を、低コス
トで実現することが可能なコンデンサブッシングを提供
することができる。
【0047】また、この発明の請求項3によれば、電流
を通電する中心導体、中心導体を囲むように配置された
複数の電界調整電極および電界調整電極を囲むように配
置された接地層箔でなるコンデンサ部と、コンデンサ部
の周囲を囲むように配置され取付フランジを有するがい
管と、取付フランジにコンデンサ部と対向して配置され
た取付座と、一端がコンデンサ部と対向し取付フランジ
の径方向に延在する導体、および導体を中心部で支持す
るとともに取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
端子と、絶縁部材を押圧することにより試験用端子を取
付座に固定する環状の押さえ板と、押さえ板に着脱可能
に取付けられ試験用端子の他端と通電部を形成するとと
もに封止する端子キャップとでなり、接地層箔に設けら
れた接地引き出し部と試験用端子とを接続導体で接続す
るようにしたコンデンサブッシングにおいて、試験用端
子を導体が接地引き出し部と対向する位置に配置すると
ともに導体の一端側に装着された導電性の弾性部材で導
体と接地引き出し部とが接続された構成としたので、簡
単な構成で接地層箔からの接地引き出しリードのインダ
クタンスを低減し、高周波電圧が印加された場合にも、
ブッシング内部および外部で絶縁破壊の防止を、低コス
トで実現することが可能なコンデンサブッシングを提供
することができる。
【0048】また、この発明の請求項4によれば、電流
を通電する中心導体、中心導体を囲むように配置された
複数の電界調整電極および電界調整電極を囲むように配
置された接地層箔でなるコンデンサ部と、コンデンサ部
の周囲を囲むように配置され取付フランジを有するがい
管と、取付フランジにコンデンサ部と対向して配置され
た取付座と、一端がコンデンサ部と対向し取付フランジ
の径方向に延在する導体、および導体を中心部で支持す
るとともに取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
端子と、絶縁部材を押圧することにより試験用端子を取
付座に固定する環状の押さえ板と、押さえ板に着脱可能
に取付けられ試験用端子の他端と通電部を形成するとと
もに封止する端子キャップとでなり、接地層箔に設けら
れた接地引き出し部と試験用端子とを接続導体で接続す
るようにしたコンデンサブッシングにおいて、試験用端
子を導体が接地引き出し部と対向する位置に配置すると
ともに導体の中心部に形成された空洞に嵌挿され一端が
接地引き出し部に他端が導体にそれぞれ固着された接続
導体で導体と接地引き出し部とが接続された構成とした
ので、簡単な構成で接地層箔からの接地引き出しリード
のインダクタンスを低減し、高周波電圧が印加された場
合にも、ブッシング内部および外部で絶縁破壊の防止
を、低コストで実現することが可能なコンデンサブッシ
ングを提供することができる。
【0049】また、この発明の請求項5によれば、電流
を通電する中心導体、中心導体を囲むように配置された
複数の電界調整電極および電界調整電極を囲むように配
置された接地層箔でなるコンデンサ部と、コンデンサ部
の周囲を囲むように配置され取付フランジを有するがい
管と、取付フランジにコンデンサ部と対向して配置され
た取付座と、一端がコンデンサ部と対向し取付フランジ
の径方向に延在する導体、および導体を中心部で支持す
るとともに取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
端子と、絶縁部材を押圧することにより試験用端子を取
付座に固定する環状の押さえ板と、押さえ板に着脱可能
に取付けられ試験用端子の他端と通電部を形成するとと
もに封止する端子キャップとでなり、接地層箔に設けら
れた接地引き出し部と試験用端子とを接続導体で接続す
るようにしたコンデンサブッシングにおいて、試験用端
子を導体が接地引き出し部の近傍に配置するとともに導
体の中心部に形成された空洞に一端が嵌着され他端が接
続導体を介して接地引き出し部に接続された接続端子で
導体と接地引き出し部とが接続された構成としたので、
簡単な構成で接地層箔からの接地引き出しリードのイン
ダクタンスを低減し、高周波電圧が印加された場合に
も、ブッシング内部および外部で絶縁破壊の防止を、低
コストで実現することが可能なコンデンサブッシングを
提供することができる。
【0050】また、この発明の請求項6によれば、電流
を通電する中心導体、中心導体を囲むように配置された
複数の電界調整電極および電界調整電極を囲むように配
置された接地層箔でなるコンデンサ部と、コンデンサ部
の周囲を囲むように配置され取付フランジを有するがい
管と、取付フランジにコンデンサ部と対向して配置され
た取付座と、一端がコンデンサ部と対向し取付フランジ
の径方向に延在する導体、および導体を中心部で支持す
るとともに取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
端子と、絶縁部材を押圧することにより試験用端子を取
付座に固定する環状の押さえ板と、押さえ板に着脱可能
に取付けられ試験用端子の他端と通電部を形成するとと
もに封止する端子キャップとでなり、接地層箔に設けら
れた接地引き出し部と試験用端子とを接続導体で接続す
るようにしたコンデンサブッシングにおいて、コンデン
サ部の外周に固着されるとともに軸方向の一端が接続導
体を介して接地引き出し部と接続された筒状の導電部材
を配置し、この導電部材と対向する位置に試験用端子を
配置するとともに導体の一端側に装着された導電性の弾
性部材で導体と導電部材とが接続された構成としたの
で、簡単な構成で接地層箔からの接地引き出しリードの
インダクタンスを低減し、高周波電圧が印加された場合
にも、ブッシング内部および外部で絶縁破壊の防止を、
低コストで実現することが可能なコンデンサブッシング
を提供することができる。
【0051】また、この発明の請求項7によれば、電流
を通電する中心導体、中心導体を囲むように配置された
複数の電界調整電極および電界調整電極を囲むように配
置された接地層箔でなるコンデンサ部と、コンデンサ部
の周囲を囲むように配置され取付フランジを有するがい
管と、取付フランジにコンデンサ部と対向して配置され
た取付座と、一端がコンデンサ部と対向し取付フランジ
の径方向に延在する導体、および導体を中心部で支持す
るとともに取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
端子と、絶縁部材を押圧することにより試験用端子を取
付座に固定する環状の押さえ板と、押さえ板に着脱可能
に取付けられ試験用端子の他端と通電部を形成するとと
もに封止する端子キャップとでなり、接地層箔に設けら
れた接地引き出し部と試験用端子とを接続導体で接続す
るようにしたコンデンサブッシングにおいて、コンデン
サ部の外周に所定の間隔をあけて外周の一側が取付フラ
ンジの内側で絶縁支持されるとともに軸方向の一端が接
続導体を介して接地引き出し部と接続された円筒状の導
電部材を配置し、この導電部材と対向する位置に試験用
端子を配置するとともに導体の一端側を導電部材と固着
して接続された構成としたので、簡単な構成で接地層箔
からの接地引き出しリードのインダクタンスを低減し、
高周波電圧が印加された場合にも、ブッシング内部およ
び外部で絶縁破壊の防止を、低コストで実現することが
可能なコンデンサブッシングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるコンデンサブ
ッシングにおけるコンデンサ部の接地層箔と試験用端子
との接続を示す詳細図である。
【図2】 この発明の実施の形態2によるコンデンサブ
ッシングにおけるコンデンサ部の接地層箔と試験用端子
との接続を示す詳細図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるコンデンサブ
ッシングにおけるコンデンサ部の接地層箔と試験用端子
との接続を示す詳細図である。
【図4】 この発明の実施の形態4によるコンデンサブ
ッシングにおけるコンデンサ部の接地層箔と試験用端子
との接続を示す詳細図である。
【図5】 この発明の実施の形態5によるコンデンサブ
ッシングにおけるコンデンサ部の接地層箔と試験用端子
との接続を示す詳細図である。
【図6】 この発明の実施の形態6によるコンデンサブ
ッシングにおけるコンデンサ部の接地層箔と試験用端子
との接続を示す詳細図である。
【図7】 従来の油侵紙コンデンサブッシングの構成を
示す正面図である。
【図8】 従来のコンデンサブッシングにおけるコンデ
ンサ部の接地層箔と取付フランジとの接続を示す詳細図
である。
【図9】 従来のコンデンサブッシングにおけるコンデ
ンサ部の接地層箔と試験用端子との接続を示す詳細図で
ある。
【符号の説明】
4 接地層箔、5 接地引き出し部、6 コンデンサ
部、30 取付フランジ、31 取付座、33 導体、
34 絶縁部材、35 試験用端子、37 押さえ板、
39 キャップ端子、43 接続導体。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流を通電する中心導体、上記中心導体
    を囲むように配置された複数の電界調整電極および上記
    電界調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコ
    ンデンサ部と、上記コンデンサ部の周囲を囲むように配
    置され取付フランジを有するがい管とでなり、上記接地
    層箔に設けられた接地引き出し部と上記取付フランジと
    を接続導体で接続するようにしたコンデンサブッシング
    において、上記接続導体は上記接地層箔の複数個所に接
    続されていることを特徴とするコンデンサブッシング。
  2. 【請求項2】 電流を通電する中心導体、上記中心導体
    を囲むように配置された複数の電界調整電極および上記
    電界調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコ
    ンデンサ部と、上記コンデンサ部の周囲を囲むように配
    置され取付フランジを有するがい管と、上記取付フラン
    ジにコンデンサ部と対向して配置された取付座と、一端
    が上記コンデンサ部と対向し上記取付フランジの径方向
    に延在する導体、および上記導体を中心部で支持すると
    ともに上記取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
    端子と、上記絶縁部材を押圧することにより上記試験用
    端子を上記取付座に固定する環状の押さえ板と、上記押
    さえ板に着脱可能に取付けられ上記試験用端子の他端と
    通電部を形成するとともに封止する端子キャップとでな
    り、上記接地層箔に設けられた接地引き出し部と上記試
    験用端子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサ
    ブッシングにおいて、上記接続導体は上記接地層箔の複
    数個所に接続されていることを特徴とするコンデンサブ
    ッシング。
  3. 【請求項3】 電流を通電する中心導体、上記中心導体
    を囲むように配置された複数の電界調整電極および上記
    電界調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコ
    ンデンサ部と、上記コンデンサ部の周囲を囲むように配
    置され取付フランジを有するがい管と、上記取付フラン
    ジにコンデンサ部と対向して配置された取付座と、一端
    が上記コンデンサ部と対向し上記取付フランジの径方向
    に延在する導体、および上記導体を中心部で支持すると
    ともに上記取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
    端子と、上記絶縁部材を押圧することにより上記試験用
    端子を上記取付座に固定する環状の押さえ板と、上記押
    さえ板に着脱可能に取付けられ上記試験用端子の他端と
    通電部を形成するとともに封止する端子キャップとでな
    り、上記接地層箔に設けられた接地引き出し部と上記試
    験用端子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサ
    ブッシングにおいて、上記試験用端子体を導体が上記接
    地引き出し部と対向する位置に配置するとともに導体の
    一端側に装着された導電性の弾性部材で上記導体と上記
    接地引き出し部とが接続されていることを特徴とするコ
    ンデンサブッシング。
  4. 【請求項4】 電流を通電する中心導体、上記中心導体
    を囲むように配置された複数の電界調整電極および上記
    電界調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコ
    ンデンサ部と、上記コンデンサ部の周囲を囲むように配
    置され取付フランジを有するがい管と、上記取付フラン
    ジにコンデンサ部と対向して配置された取付座と、一端
    が上記コンデンサ部と対向し上記取付フランジの径方向
    に延在する導体、および上記導体を中心部で支持すると
    ともに上記取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
    端子と、上記絶縁部材を押圧することにより上記試験用
    端子を上記取付座に固定する環状の押さえ板と、上記押
    さえ板に着脱可能に取付けられ上記試験用端子の他端と
    通電部を形成するとともに封止する端子キャップとでな
    り、上記接地層箔に設けられた接地引き出し部と上記試
    験用端子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサ
    ブッシングにおいて、上記試験用端子を導体が上記接地
    引き出し部と対向する位置に配置するとともに導体の中
    心部に形成された空洞に嵌挿され一端が上記接地引き出
    し部に他端が上記導体にそれぞれ固着された接続導体で
    上記導体と上記接地引き出し部とが接続されていること
    を特徴とするコンデンサブッシング。
  5. 【請求項5】 電流を通電する中心導体、上記中心導体
    を囲むように配置された複数の電界調整電極および上記
    電界調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコ
    ンデンサ部と、上記コンデンサ部の周囲を囲むように配
    置され取付フランジを有するがい管と、上記取付フラン
    ジにコンデンサ部と対向して配置された取付座と、一端
    が上記コンデンサ部と対向し上記取付フランジの径方向
    に延在する導体、および上記導体を中心部で支持すると
    ともに上記取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
    端子と、上記絶縁部材を押圧することにより上記試験用
    端子を上記取付座に固定する環状の押さえ板と、上記押
    さえ板に着脱可能に取付けられ上記試験用端子の他端と
    通電部を形成するとともに封止する端子キャップとでな
    り、上記接地層箔に設けられた接地引き出し部と上記試
    験用端子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサ
    ブッシングにおいて、上記試験用端子を導体が上記接地
    引き出し部の近傍に配置するとともに導体の中心部に形
    成された空洞に一端が嵌着され他端が接続導体を介して
    上記接地引き出し部に接続された接続端子で上記導体と
    上記接地引き出し部とが接続されていることを特徴とす
    るコンデンサブッシング。
  6. 【請求項6】 電流を通電する中心導体、上記中心導体
    を囲むように配置された複数の電界調整電極および上記
    電界調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコ
    ンデンサ部と、上記コンデンサ部の周囲を囲むように配
    置され取付フランジを有するがい管と、上記取付フラン
    ジにコンデンサ部と対向して配置された取付座と、一端
    が上記コンデンサ部と対向し上記取付フランジの径方向
    に延在する導体、および上記導体を中心部で支持すると
    ともに上記取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
    端子と、上記絶縁部材を押圧することにより上記試験用
    端子を上記取付座に固定する環状の押さえ板と、上記押
    さえ板に着脱可能に取付けられ上記試験用端子の他端と
    通電部を形成するとともに封止する端子キャップとでな
    り、上記接地層箔に設けられた接地引き出し部と上記試
    験用端子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサ
    ブッシングにおいて、上記コンデンサ部の外周に固着さ
    れるとともに軸方向の一端が接続導体を介して上記接地
    引き出し部と接続された筒状の導電部材を配置し、この
    導電部材と対向する位置に上記試験用端子を配置すると
    ともに上記導体の一端側に装着された導電性の弾性部材
    で上記導体と上記導電部材とが接続されていることを特
    徴とするコンデンサブッシング。
  7. 【請求項7】 電流を通電する中心導体、上記中心導体
    を囲むように配置された複数の電界調整電極および上記
    電界調整電極を囲むように配置された接地層箔でなるコ
    ンデンサ部と、上記コンデンサ部の周囲を囲むように配
    置され取付フランジを有するがい管と、上記取付フラン
    ジにコンデンサ部と対向して配置された取付座と、一端
    が上記コンデンサ部と対向し上記取付フランジの径方向
    に延在する導体、および上記導体を中心部で支持すると
    ともに上記取付座に当接される絶縁部材よりなる試験用
    端子と、上記絶縁部材を押圧することにより上記試験用
    端子を上記取付座に固定する環状の押さえ板と、上記押
    さえ板に着脱可能に取付けられ上記試験用端子の他端と
    通電部を形成するとともに封止する端子キャップとでな
    り、上記接地層箔に設けられた接地引き出し部と上記試
    験用端子とを接続導体で接続するようにしたコンデンサ
    ブッシングにおいて、上記コンデンサ部の外周に所定の
    間隔をあけて外周の一側が上記取付フランジの内側で絶
    縁支持されるとともに軸方向の一端が接続導体を介して
    上記接地引き出し部と接続された円筒状の導電部材を配
    置し、この導電部材と対向する位置に上記試験用端子を
    配置するとともに上記導体の一端側を上記導電部材と固
    着して接続されていることを特徴とするコンデンサブッ
    シング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106707112A (zh) * 2016-11-18 2017-05-24 国家电网公司 电容器试验装置

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CN106707112A (zh) * 2016-11-18 2017-05-24 国家电网公司 电容器试验装置
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