JPH0970115A - 変圧器用ブッシング - Google Patents
変圧器用ブッシングInfo
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- JPH0970115A JPH0970115A JP7223573A JP22357395A JPH0970115A JP H0970115 A JPH0970115 A JP H0970115A JP 7223573 A JP7223573 A JP 7223573A JP 22357395 A JP22357395 A JP 22357395A JP H0970115 A JPH0970115 A JP H0970115A
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- central conductor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明は、ガス絶縁開閉機器と電磁誘導機
器を直結して構成される変電機器のガス絶縁開閉機器の
開閉時に発生する急峻波サージが電磁誘導機器に侵入し
ようとしたときに変圧器ブッシングにおいて、急峻波サ
ージを抑制して電磁誘導機器を保護する。 【解決手段】 ガス絶縁開閉機器と電磁誘導機器の結合
部の変圧器用ブッシングに強磁性体部材を中心導体に鎖
交するように装着して急峻波サージ電圧を抑制するもの
である。 【効果】 変圧器用ブッシングにおいて、開閉機器で発
生した急峻波電圧が抑制されて電磁誘導機器が保護され
る。
器を直結して構成される変電機器のガス絶縁開閉機器の
開閉時に発生する急峻波サージが電磁誘導機器に侵入し
ようとしたときに変圧器ブッシングにおいて、急峻波サ
ージを抑制して電磁誘導機器を保護する。 【解決手段】 ガス絶縁開閉機器と電磁誘導機器の結合
部の変圧器用ブッシングに強磁性体部材を中心導体に鎖
交するように装着して急峻波サージ電圧を抑制するもの
である。 【効果】 変圧器用ブッシングにおいて、開閉機器で発
生した急峻波電圧が抑制されて電磁誘導機器が保護され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁開閉機
器に接続される変圧器、リアクトル等の電磁誘導機器と
ガス絶縁開閉機器との間に使用される変圧器用ブッシン
グにおいて、急峻波サージ電圧を吸収させて抑制し電磁
誘導機器への侵入防止するものである。
器に接続される変圧器、リアクトル等の電磁誘導機器と
ガス絶縁開閉機器との間に使用される変圧器用ブッシン
グにおいて、急峻波サージ電圧を吸収させて抑制し電磁
誘導機器への侵入防止するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁開閉機器の普及により、最近の
変電機器の構成は、ガス絶縁開閉機器と変圧器、リアク
トル等の電磁誘導機器との組み合わせで構成されるのが
一般的になっている。ガス絶縁開閉機器の断路器、遮断
器が開閉するときの電極間に発生するアークが消滅する
ときに電圧の高い急峻波サージ電圧が発生する。特にガ
ス断路器の開閉は再点弧しながら消弧されるので急峻な
再点弧サージが発生し、ときには定格の3倍近くになる
こともある。母線の開放端においては、さらにそれ以上
の過電圧になることもある。この過電圧の第1波の波高
値にいたる時間は100ns以下の高周波振動である。
このような急峻波サージ電圧が変圧器やリアクトル等の
電磁誘導機器に侵入すると、絶縁破壊することがある。
変電機器の構成は、ガス絶縁開閉機器と変圧器、リアク
トル等の電磁誘導機器との組み合わせで構成されるのが
一般的になっている。ガス絶縁開閉機器の断路器、遮断
器が開閉するときの電極間に発生するアークが消滅する
ときに電圧の高い急峻波サージ電圧が発生する。特にガ
ス断路器の開閉は再点弧しながら消弧されるので急峻な
再点弧サージが発生し、ときには定格の3倍近くになる
こともある。母線の開放端においては、さらにそれ以上
の過電圧になることもある。この過電圧の第1波の波高
値にいたる時間は100ns以下の高周波振動である。
このような急峻波サージ電圧が変圧器やリアクトル等の
電磁誘導機器に侵入すると、絶縁破壊することがある。
【0003】ガス絶縁開閉機器やブッシングのように、
中心導体がタンクの中心に同心的に配置されているもの
においては、周波数特性がきわめてよく、1GHzの周
波数の電圧はほとんど減衰することなく進行し、変圧
器、リアクトル等の電磁誘導機器に侵入する。電磁誘導
機器に侵入したサージ電圧は、絶縁を脅かし、ときには
絶縁破壊に至らしめることがある。
中心導体がタンクの中心に同心的に配置されているもの
においては、周波数特性がきわめてよく、1GHzの周
波数の電圧はほとんど減衰することなく進行し、変圧
器、リアクトル等の電磁誘導機器に侵入する。電磁誘導
機器に侵入したサージ電圧は、絶縁を脅かし、ときには
絶縁破壊に至らしめることがある。
【0004】導体に流れるサージ電流の抑制手段として
は、特開昭61−25411号公報に示された図10の
ように、導体62の外周に強磁性体リング66を設ける
方法が開示されている。この方法は、ガス開閉機器の遮
断器63、断路器64に近接して環状の強磁性体リング
66を貫挿したものである。このように構成すると急峻
波サージの立ち上がり時間が長くなり緩慢な波形となり
波高値も抑制される。しかし、急峻波サージはこれだけ
で完全に抑制できるものではなく、抑制された波形であ
っても電磁誘導機器に侵入すると絶縁は脅かされる。一
般に電磁誘導機器の入り口には避雷器が設置され、サー
ジ電圧に対して保護する構成となっているがそのV−t
特性から立ち上がり時間が100ns以下の急峻な波形
に対してはその動作電圧が電磁誘導機器の絶縁レベルを
越えることがある。
は、特開昭61−25411号公報に示された図10の
ように、導体62の外周に強磁性体リング66を設ける
方法が開示されている。この方法は、ガス開閉機器の遮
断器63、断路器64に近接して環状の強磁性体リング
66を貫挿したものである。このように構成すると急峻
波サージの立ち上がり時間が長くなり緩慢な波形となり
波高値も抑制される。しかし、急峻波サージはこれだけ
で完全に抑制できるものではなく、抑制された波形であ
っても電磁誘導機器に侵入すると絶縁は脅かされる。一
般に電磁誘導機器の入り口には避雷器が設置され、サー
ジ電圧に対して保護する構成となっているがそのV−t
特性から立ち上がり時間が100ns以下の急峻な波形
に対してはその動作電圧が電磁誘導機器の絶縁レベルを
越えることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ガス絶縁開閉機器と電
磁誘導機器とで構成される変電所においては上記したよ
うにガス絶縁開閉機器に接続された電磁誘導機器が開閉
機器の開閉時に発生する急峻波サージに対して充分保護
されていないという問題点があった。
磁誘導機器とで構成される変電所においては上記したよ
うにガス絶縁開閉機器に接続された電磁誘導機器が開閉
機器の開閉時に発生する急峻波サージに対して充分保護
されていないという問題点があった。
【0006】この発明は、ガス絶縁開閉機器において発
生する急峻波サージ電圧を電磁誘導機器に侵入する前に
抑制できる変圧器用ブッシングを提供することを目的と
するものである。
生する急峻波サージ電圧を電磁誘導機器に侵入する前に
抑制できる変圧器用ブッシングを提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる変圧器用ブッシングは、絶縁部材が巻回された中心
導体の外周に鎖交するように強磁性体を配置したもので
ある。
わる変圧器用ブッシングは、絶縁部材が巻回された中心
導体の外周に鎖交するように強磁性体を配置したもので
ある。
【0008】この発明の請求項2に係わる変圧器用ブッ
シングは、中心導体の外周に薄膜状の強磁性体膜を巻回
したものである。
シングは、中心導体の外周に薄膜状の強磁性体膜を巻回
したものである。
【0009】この発明の請求項3に係わる変圧器用ブッ
シングは、中心導体に巻回された絶縁部材に電界調整電
極を挿入してコンデンサを形成して電界調整する電界調
整電極を強磁性体としたものである。
シングは、中心導体に巻回された絶縁部材に電界調整電
極を挿入してコンデンサを形成して電界調整する電界調
整電極を強磁性体としたものである。
【0010】この発明の請求項4に係わる変圧器用ブッ
シングは、中心導体に巻回された絶縁部材に挿入される
電界調整電極を薄膜状の導電性部材に強磁性体を付着さ
せたものとしたものである。
シングは、中心導体に巻回された絶縁部材に挿入される
電界調整電極を薄膜状の導電性部材に強磁性体を付着さ
せたものとしたものである。
【0011】この発明の請求項5に係わる変圧器用ブッ
シングは、絶縁部材の外周に配置される取付フランジ、
碍管を固定する頭部金具の内部の中心導体の外周に強磁
性体リングを装着したものである。
シングは、絶縁部材の外周に配置される取付フランジ、
碍管を固定する頭部金具の内部の中心導体の外周に強磁
性体リングを装着したものである。
【0012】この発明の請求項6に係わる変圧器用ブッ
シングは、碍管を固定する金具の外周の凹凸を遮蔽する
シールドリングを強磁性体で構成したものである。
シングは、碍管を固定する金具の外周の凹凸を遮蔽する
シールドリングを強磁性体で構成したものである。
【0013】この発明の請求項7に係わる変圧器用ブッ
シングは、碍管を固定する金具の外周の凹凸を遮蔽する
シールドリング導電性部材で構成し、このシールドリン
グの内周に強磁性体リングを配置したものである。
シングは、碍管を固定する金具の外周の凹凸を遮蔽する
シールドリング導電性部材で構成し、このシールドリン
グの内周に強磁性体リングを配置したものである。
【0014】
実施の形態1.変圧器、リアクトル等の電磁誘導機器と
ガス絶縁開閉機器を直結する部分に使用されるブッシン
グは、図1に示すガス−油中ブッシングが使用される。
中心に中心導体が配置され、この中心導体の周囲に絶縁
部材12が巻回され、絶縁部材の外周中央部に取付フラ
ンジ14が配置され、取付フランジ14の両側に碍管1
5、16が配置され、中心導体11の一端に碍管15を
固定し、機器に接続する接続端子を備えた端部金具1
7、他端に碍管16に押付力を与える手段を収容し、機
器に接続する端子金具を備えた頭部金具18を備えた構
成である。
ガス絶縁開閉機器を直結する部分に使用されるブッシン
グは、図1に示すガス−油中ブッシングが使用される。
中心に中心導体が配置され、この中心導体の周囲に絶縁
部材12が巻回され、絶縁部材の外周中央部に取付フラ
ンジ14が配置され、取付フランジ14の両側に碍管1
5、16が配置され、中心導体11の一端に碍管15を
固定し、機器に接続する接続端子を備えた端部金具1
7、他端に碍管16に押付力を与える手段を収容し、機
器に接続する端子金具を備えた頭部金具18を備えた構
成である。
【0015】また、電磁誘導機器とガス絶縁開閉機器と
を気中で接続する構成に使用される場合は、図2に示す
ように、一方の碍管が大気中で耐えるものが使用されて
いる。ブッシングの構成は図1と同じように、中心導体
11の周囲に絶縁部材12が巻回され、その内部に電界
調整電極13を配置してコンデンサを形成し、電界分布
を調整するように構成され、一端には碍管を固定する端
部金具、他端には碍管に押付力を与える手段としてのば
ねが収容された頭部金具28が配置された構成である。
を気中で接続する構成に使用される場合は、図2に示す
ように、一方の碍管が大気中で耐えるものが使用されて
いる。ブッシングの構成は図1と同じように、中心導体
11の周囲に絶縁部材12が巻回され、その内部に電界
調整電極13を配置してコンデンサを形成し、電界分布
を調整するように構成され、一端には碍管を固定する端
部金具、他端には碍管に押付力を与える手段としてのば
ねが収容された頭部金具28が配置された構成である。
【0016】図3は、この発明の実施の形態を示す中心
導体と絶縁部材の部分を示す部分図である。11は中心
導体、12は絶縁部材、13は絶縁部材の内部の所定の
位置に配置された電界調整電極、31は薄膜状の強磁性
体を中心導体の外周に巻回した強磁性体である。
導体と絶縁部材の部分を示す部分図である。11は中心
導体、12は絶縁部材、13は絶縁部材の内部の所定の
位置に配置された電界調整電極、31は薄膜状の強磁性
体を中心導体の外周に巻回した強磁性体である。
【0017】導体に貫挿された強磁性体は、高周波電流
が侵入してくると磁化されて強磁性体内に高周波の渦電
流が流れて自発磁界が発生し、急峻波サージの磁界に追
従して変化するが、周波数が高くなると追従しきれなく
なって遅れを生じ、図4に示すようなヒステレシスを描
く。このヒステレシスに囲まれた部分が損失となって熱
になり放散される。導体内の表皮電流の表皮深さは(式
1)によって求めることができる。
が侵入してくると磁化されて強磁性体内に高周波の渦電
流が流れて自発磁界が発生し、急峻波サージの磁界に追
従して変化するが、周波数が高くなると追従しきれなく
なって遅れを生じ、図4に示すようなヒステレシスを描
く。このヒステレシスに囲まれた部分が損失となって熱
になり放散される。導体内の表皮電流の表皮深さは(式
1)によって求めることができる。
【0018】
【数1】
【0019】例えば、強磁性体の材質を、鉄・コバルト
・ニッケル、アルニコ、バリュウムフェライト、などが
想定され、いずれを用いても表皮電流の表皮深さは10
0μm程度であり、フイルム状のもので急峻波サージは
抑制できる。
・ニッケル、アルニコ、バリュウムフェライト、などが
想定され、いずれを用いても表皮電流の表皮深さは10
0μm程度であり、フイルム状のもので急峻波サージは
抑制できる。
【0020】このように構成したブッシングは、ガス絶
縁開閉機器において発生した急峻波サージ電圧は進行波
となって電磁誘導機器に侵入してくるが、変圧器用ブッ
シングの中心導体11に巻回した強磁性体31を磁化す
るために消費され、急峻波サージの誘導機器への侵入が
防止できる。
縁開閉機器において発生した急峻波サージ電圧は進行波
となって電磁誘導機器に侵入してくるが、変圧器用ブッ
シングの中心導体11に巻回した強磁性体31を磁化す
るために消費され、急峻波サージの誘導機器への侵入が
防止できる。
【0021】実施の形態2.図5は、この発明の電界調
整電極に強磁性体を用いた場合の実施の形態の中心導
体、絶縁部材の部分図である。図において11、12は
図3と同じ中心導体、絶縁部材であり、33は薄膜状の
導電性強磁性体である。
整電極に強磁性体を用いた場合の実施の形態の中心導
体、絶縁部材の部分図である。図において11、12は
図3と同じ中心導体、絶縁部材であり、33は薄膜状の
導電性強磁性体である。
【0022】このように構成すると強磁性体が複数層に
構成されるので急峻波サージを抑制する効果が大きく、
誘導機器を急峻波サージから有効に保護される。
構成されるので急峻波サージを抑制する効果が大きく、
誘導機器を急峻波サージから有効に保護される。
【0023】実施の形態3.図6は、この発明の電界調
整電極に、導電性薄膜材料に強磁性体材料を付着させた
積層材を用いたものである。11、12は図3と同じく
中心導体、絶縁部材である。43は電界調整電極であり
導電性薄膜状材料に強磁性体材料を付着させたものであ
る。
整電極に、導電性薄膜材料に強磁性体材料を付着させた
積層材を用いたものである。11、12は図3と同じく
中心導体、絶縁部材である。43は電界調整電極であり
導電性薄膜状材料に強磁性体材料を付着させたものであ
る。
【0024】このように構成すると、通常の商用周波電
圧や緩波頭サージ電圧に対して流れる充電電流に対して
充分な電流容量があり絶縁部材内部の電界分布の周波数
特性を無くするとともに急峻波サージの抑制効果も備え
たものとなる。
圧や緩波頭サージ電圧に対して流れる充電電流に対して
充分な電流容量があり絶縁部材内部の電界分布の周波数
特性を無くするとともに急峻波サージの抑制効果も備え
たものとなる。
【0025】実施の形態4.図7は、気中接続される場
合の変圧器用ブッシングの断面図である。中心導体11
の周囲に絶縁部材12が巻回され絶縁部材外周の中央部
に取付フランジ24が配置され、その下部に下部碍管2
5、上部に上部碍管26が配置され、下端には接続端子
を兼ねた下部金具17、上部には碍管に常時押付力を与
える手段を収容した頭部金具28が配置されている。5
0は強磁性体リングである。
合の変圧器用ブッシングの断面図である。中心導体11
の周囲に絶縁部材12が巻回され絶縁部材外周の中央部
に取付フランジ24が配置され、その下部に下部碍管2
5、上部に上部碍管26が配置され、下端には接続端子
を兼ねた下部金具17、上部には碍管に常時押付力を与
える手段を収容した頭部金具28が配置されている。5
0は強磁性体リングである。
【0026】このように構成すると、気中側端子から急
峻波サージ電圧が侵入しようとすると強磁性体リング5
0を磁化するために消費されて急峻波サージ電圧は抑制
され、電磁誘導機器は保護される。
峻波サージ電圧が侵入しようとすると強磁性体リング5
0を磁化するために消費されて急峻波サージ電圧は抑制
され、電磁誘導機器は保護される。
【0027】実施の形態5.図8は、気中接続される場
合の変圧器用ブッシングに強磁性体リング51を頭部金
具の外周に配置した場合の実施の形態である。変圧器用
ブッシング30の頭部金具と、その外周に配置されたシ
ールドリング38との間に強磁性体リング51を配置し
たものである。
合の変圧器用ブッシングに強磁性体リング51を頭部金
具の外周に配置した場合の実施の形態である。変圧器用
ブッシング30の頭部金具と、その外周に配置されたシ
ールドリング38との間に強磁性体リング51を配置し
たものである。
【0028】このように構成すると、図7に示すものと
同様に気中側端子から急峻波サージが侵入しようとする
とそのエネルギーが強磁性体リング51を磁化するため
に消費されて急峻波サージ電圧は抑制され、電磁誘導機
器は保護されるものであり、強磁性体リングは頭部金具
の外周に取り付ける構成であり、簡単に取付けることが
でき、既設設備に追加取付するのも簡単である。この構
成は気中接続用について説明したがガス絶縁開閉機器に
直結する場合であっても同様に適用できる。
同様に気中側端子から急峻波サージが侵入しようとする
とそのエネルギーが強磁性体リング51を磁化するため
に消費されて急峻波サージ電圧は抑制され、電磁誘導機
器は保護されるものであり、強磁性体リングは頭部金具
の外周に取り付ける構成であり、簡単に取付けることが
でき、既設設備に追加取付するのも簡単である。この構
成は気中接続用について説明したがガス絶縁開閉機器に
直結する場合であっても同様に適用できる。
【0029】実施の形態6.図9は、気中接続される場
合の変圧器用ブッシングの頭部金具部分に取付けられる
シールドリング52を強磁性体で形成したものを取り付
けたものである。この場合シールドリング52は、全体
を強磁性体で形成しても、導電体で形成されたシールド
に強磁性体を表面に付着させたものであってもよい。こ
の場合についてもガス絶縁開閉機器に直結する場合であ
っても同様に適用できる。
合の変圧器用ブッシングの頭部金具部分に取付けられる
シールドリング52を強磁性体で形成したものを取り付
けたものである。この場合シールドリング52は、全体
を強磁性体で形成しても、導電体で形成されたシールド
に強磁性体を表面に付着させたものであってもよい。こ
の場合についてもガス絶縁開閉機器に直結する場合であ
っても同様に適用できる。
【0030】このように構成すると、図8に示すものと
同様に気中側端子から急峻波サージが侵入しようとする
とそのエネルギーが強磁性体のシールド52を磁化する
ために消費されて急峻波サージ電圧は抑制され、電磁誘
導機器は保護されるものであり、シールドリング52は
頭部金具の外周に取付けるものであるから、既設設備に
も簡単に取付けることができる。
同様に気中側端子から急峻波サージが侵入しようとする
とそのエネルギーが強磁性体のシールド52を磁化する
ために消費されて急峻波サージ電圧は抑制され、電磁誘
導機器は保護されるものであり、シールドリング52は
頭部金具の外周に取付けるものであるから、既設設備に
も簡単に取付けることができる。
【0031】
【発明の効果】この発明の請求項1に係わる変圧器用ブ
ッシングは、絶縁部材が巻回された中心導体の外周に鎖
交するように強磁性体を配置したので、ガス絶縁開閉機
器で発生した急峻波サージ電圧は電磁誘導機器に侵入す
る前に変圧器用ブッシングの部分において抑制されて電
磁誘導機器は急峻波サージから保護される。
ッシングは、絶縁部材が巻回された中心導体の外周に鎖
交するように強磁性体を配置したので、ガス絶縁開閉機
器で発生した急峻波サージ電圧は電磁誘導機器に侵入す
る前に変圧器用ブッシングの部分において抑制されて電
磁誘導機器は急峻波サージから保護される。
【0032】この発明の請求項2に係わる変圧器用ブッ
シングは、中心導体の外周に薄膜状の強磁性体を巻回す
る構成としたので、ブッシング製作時の絶縁部材を巻回
する前に強磁性体が形成でき、ブッシングの製作コスト
がほとんど上昇することなくサージ耐電圧の優れた変圧
器用ブッシングが得られる。
シングは、中心導体の外周に薄膜状の強磁性体を巻回す
る構成としたので、ブッシング製作時の絶縁部材を巻回
する前に強磁性体が形成でき、ブッシングの製作コスト
がほとんど上昇することなくサージ耐電圧の優れた変圧
器用ブッシングが得られる。
【0033】この発明の請求項3に係わる変圧器用ブッ
シングは、中心導体に巻回された絶縁部材に電界調整電
極を挿入してコンデンサを形成して電界調整する電界調
整電極を強磁性体としたので、ブッシングは通常の製作
と同様に製作できるので製作コストがほとんど上昇しな
いで、サージ耐電圧の優れた変圧器用ブッシングが得ら
れる。
シングは、中心導体に巻回された絶縁部材に電界調整電
極を挿入してコンデンサを形成して電界調整する電界調
整電極を強磁性体としたので、ブッシングは通常の製作
と同様に製作できるので製作コストがほとんど上昇しな
いで、サージ耐電圧の優れた変圧器用ブッシングが得ら
れる。
【0034】この発明の請求項4に係わる変圧器用ブッ
シングは、中心導体に巻回された絶縁部材に挿入される
電界調整電極を薄膜状の導電性部材に強磁性体を付着さ
せたものとしたので、ブッシングの製作は通常の場合と
ほとんど同様であり、電界調整電極が導電性部材とした
ことにより商用周波電圧、緩波頭サージの充電電流に対
して充分な電流容量を有するブッシングが得られる。
シングは、中心導体に巻回された絶縁部材に挿入される
電界調整電極を薄膜状の導電性部材に強磁性体を付着さ
せたものとしたので、ブッシングの製作は通常の場合と
ほとんど同様であり、電界調整電極が導電性部材とした
ことにより商用周波電圧、緩波頭サージの充電電流に対
して充分な電流容量を有するブッシングが得られる。
【0035】この発明の請求項5に係わる変圧器用ブッ
シングは、絶縁部材の外周に配置される取付フランジ、
碍管を固定する頭部金具の内部の中心導体の外周に強磁
性体リングを装着したので、ブッシングの組立時に装着
するだけの作業で急峻波サージに耐えるブッシングが得
られる。
シングは、絶縁部材の外周に配置される取付フランジ、
碍管を固定する頭部金具の内部の中心導体の外周に強磁
性体リングを装着したので、ブッシングの組立時に装着
するだけの作業で急峻波サージに耐えるブッシングが得
られる。
【0036】この発明の請求項6に係わる変圧器用ブッ
シングは、碍管を固定する金具の外周の凹凸を遮蔽する
シールドリングを強磁性体で構成したので、ブッシング
としては通常のものであり、シールドリングを強磁性体
で形成したものとするだけで急峻波サージに耐える変圧
器用ブッシングが得られる。
シングは、碍管を固定する金具の外周の凹凸を遮蔽する
シールドリングを強磁性体で構成したので、ブッシング
としては通常のものであり、シールドリングを強磁性体
で形成したものとするだけで急峻波サージに耐える変圧
器用ブッシングが得られる。
【0037】この発明の請求項7に係わる変圧器用ブッ
シングは、碍管を固定する金具の外周に取付られるシー
ルドリングを導電性部材で構成し、このシールドリング
の内周に強磁性体リングを配置したので、ブッシングは
通常のものであり、シールドリング取付時に強磁性体リ
ングを装着するだけの作業で急峻波サージに耐える変圧
器用ブッシングが得られ、また、既設の電磁誘導機器に
対しても容易に適用できる。
シングは、碍管を固定する金具の外周に取付られるシー
ルドリングを導電性部材で構成し、このシールドリング
の内周に強磁性体リングを配置したので、ブッシングは
通常のものであり、シールドリング取付時に強磁性体リ
ングを装着するだけの作業で急峻波サージに耐える変圧
器用ブッシングが得られ、また、既設の電磁誘導機器に
対しても容易に適用できる。
【図1】 この発明による変圧器用ブッシングのガス絶
縁開閉機器と電磁誘導機器とを直結する変圧器用ブッシ
ングの断面図である。
縁開閉機器と電磁誘導機器とを直結する変圧器用ブッシ
ングの断面図である。
【図2】 この発明による変圧器用ブッシングのガス絶
縁開閉機器と電磁誘導機器が気中接続される変圧器用ブ
ッシングの断面図である。
縁開閉機器と電磁誘導機器が気中接続される変圧器用ブ
ッシングの断面図である。
【図3】 図1または図2に示す変圧器用ブッシングの
絶縁部材部分の中心導体に強磁性体を巻回した断面図で
ある。
絶縁部材部分の中心導体に強磁性体を巻回した断面図で
ある。
【図4】 強磁性体に高周波磁界が与えられた場合のヒ
ステレシスを示す特性図である。
ステレシスを示す特性図である。
【図5】 図1または図2に示す変圧器用ブッシングの
絶縁部材部分の電界調整電極を強磁性体とした場合の断
面図である。
絶縁部材部分の電界調整電極を強磁性体とした場合の断
面図である。
【図6】 図1または図2に示す変圧器用ブッシングの
絶縁部材部分の電界調整電極を薄膜状の導電性部材に強
磁性体を付着させたものとした場合の断面図である。
絶縁部材部分の電界調整電極を薄膜状の導電性部材に強
磁性体を付着させたものとした場合の断面図である。
【図7】 変圧器用ブッシングの頭部金具内に強磁性体
リングを装着した場合の断面図である。
リングを装着した場合の断面図である。
【図8】 変圧器用ブッシングの頭部金具の外周に強磁
性体リングを装着した場合の断面図である。
性体リングを装着した場合の断面図である。
【図9】 変圧器用ブッシングの頭部金具の外周に強磁
性体で形成したシールドリングを装着した場合の断面図
である。
性体で形成したシールドリングを装着した場合の断面図
である。
【図10】 従来のガス開閉機器に、開閉時の急峻波サ
ージを抑制するために強磁性体を装着したガス絶縁開閉
機器を示す構成図である。
ージを抑制するために強磁性体を装着したガス絶縁開閉
機器を示す構成図である。
11 中心導体、12 絶縁部材、13 電界調整電
極、14 取付フランジ、15,16 碍管、17 端
部金具、18 頭部金具、24 取付フランジ、25
下部碍管、26 上部碍管、28 頭部金具、30 変
圧器用ブッシング、31 電界調整電極、33 電界調
整電極、38 シールドリング、43 電界調整電極、
50 強磁性体リング、51 強磁性体リング、52
シールドリング。
極、14 取付フランジ、15,16 碍管、17 端
部金具、18 頭部金具、24 取付フランジ、25
下部碍管、26 上部碍管、28 頭部金具、30 変
圧器用ブッシング、31 電界調整電極、33 電界調
整電極、38 シールドリング、43 電界調整電極、
50 強磁性体リング、51 強磁性体リング、52
シールドリング。
Claims (7)
- 【請求項1】 絶縁部材が巻回された中心導体、該中心
導体に巻回された絶縁部材外周の中央部分に設けられた
取付フランジ、該取付フランジの両端に配置された碍
管、上記中心導体の両端に配置されて上記碍管を固定
し、両側のそれぞれの機器に接続する接続端子を備え、
上記中心導体の外周に鎖交するように強磁性体を配置し
たことを特徴とする変圧器用ブッシング。 - 【請求項2】 強磁性体は、薄膜状の強磁性体膜が中心
導体の外周に巻回されていることを特徴とする請求項1
記載の変圧器用ブッシング。 - 【請求項3】 所定位置に所定の寸法の電界調整電極を
挿入してコンデンサを形成した絶縁部材が巻回された中
心導体、該中心導体に巻回された絶縁部材の外周の中央
部分に設けられた取付フランジ、該取付フランジの両側
に配置された碍管、上記中心導体の両端に配置されて上
記碍管を固定し、両側のそれぞれの機器に接続する端子
を備えた端部金具を備え、上記中心導体に巻回された絶
縁部材内部に挿入された電界調整電極を薄膜状の強磁性
体膜としたことを特徴とする変圧器用ブッシング。 - 【請求項4】 中心導体の周囲に巻回された絶縁部材の
内部に挿入する電界調整電極は、薄膜状の導電性材料の
表面に強磁性体を付着させた材料としたことを特徴とす
る請求項3記載の変圧器用ブッシング。 - 【請求項5】 絶縁部材が巻回された中心導体、該中心
導体に巻回された絶縁部材外周中央部分に設けられた取
付フランジ、該取付フランジの両側に配置された碍管、
上記中心導体の一端に配置されて上記碍管を固定し、機
器に接続する端子を備えた端子金具、他端に配置されて
上記碍管を固定し、常時碍管に押付力を与える手段を収
容し、接続端子を備えた頭部金具を備え、頭部金具の内
部の中心導体の外周に強磁性体リングを装着したことを
特徴とする変圧器用ブッシング。 - 【請求項6】 絶縁部材が巻回された中心導体、該中心
導体に巻回された絶縁部材外周中央部分に設けられた取
付フランジ、該取付フランジ両側に配置された碍管、上
記中心導体の一端に配置されて上記碍管を固定し、機器
に接続する端子を備えた端子金具、他端に配置されて上
記碍管を固定し、常時碍管に押付力を与える手段を収容
し、接続端子を備えた頭部金具、該頭部金具の外周に配
置され、凹凸を遮蔽するシールドリングを備え、このシ
ールドリングを強磁性体で構成したことを特徴とする変
圧器用ブッシング。 - 【請求項7】 シールドリングは導電体で構成し、この
シールドリングの内周に強磁性体を配置したことを特徴
とする請求項6記載の変圧器用ブッシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7223573A JPH0970115A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 変圧器用ブッシング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7223573A JPH0970115A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 変圧器用ブッシング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0970115A true JPH0970115A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16800287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7223573A Pending JPH0970115A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 変圧器用ブッシング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0970115A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001251713A (ja) * | 2000-01-25 | 2001-09-14 | Qinghua Univ | ガス絶縁変電所およびガス絶縁変電所の急峻波サージを抑制する方法 |
KR20170001907A (ko) * | 2015-06-26 | 2017-01-05 | 현대중공업 주식회사 | 전력용 변압기 |
CN107644730A (zh) * | 2016-07-21 | 2018-01-30 | 特变电工沈阳变压器集团有限公司 | 一种750kV换流变压器网侧出线装置 |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP7223573A patent/JPH0970115A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001251713A (ja) * | 2000-01-25 | 2001-09-14 | Qinghua Univ | ガス絶縁変電所およびガス絶縁変電所の急峻波サージを抑制する方法 |
KR20170001907A (ko) * | 2015-06-26 | 2017-01-05 | 현대중공업 주식회사 | 전력용 변압기 |
CN107644730A (zh) * | 2016-07-21 | 2018-01-30 | 特变电工沈阳变压器集团有限公司 | 一种750kV换流变压器网侧出线装置 |
CN107644730B (zh) * | 2016-07-21 | 2019-03-29 | 特变电工沈阳变压器集团有限公司 | 一种750kV换流变压器网侧出线装置 |
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