JP3099919B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents
ガス絶縁開閉装置Info
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Description
され、断路器等の開閉器を開閉操作したとき発生する高
周波サージを抑制できるようにしたガス絶縁開閉装置に
関する。
れる開閉装置として、近年ガス絶縁開閉装置が多く用い
られている。このガス絶縁開閉装置は、母線、遮断器、
断路器を初めとして、その他の付属設備をSF6 ガスが
封入された接地金属容器内に収納して構成される。この
SF6 ガスは、安定度が高く、不活性、不燃性、無臭、
無害であり、かつ空気の2〜3倍の絶縁耐力を有するか
ら、高電圧回路の開閉装置に多く用いられている。
で、内部に発生したサージはほとんど減衰すること無く
伝播する。また、断路器や遮断器の開閉操作により、ガ
ス絶縁開閉装置内に高周波サージが発生することは良く
知られている事実である。特に、断路器の操作時には、
波頭の立ち上がり部分の時間が3ns〜5nsで、それ
に続く数MHzの高周波振動の最大ピーク値が常時運転
電圧の波高値の2倍(2pu)以上のサージ電圧が発生
し得る。このようなサージの急峻な波頭部分が原因とな
って、オイルブッシングが絶縁破壊事故を起こした例
や、サージの波高値が原因となって断路器極間アークか
ら接地金属容器への地絡事故を起こした例が報告されて
いる。
の接地系に誘導され、様々な電波障害や低電圧制御回路
の破壊事故を引き起こす原因となっている。従って、ガ
ス絶縁開閉装置内に発生する高周波サージを何等かの手
段により抑制する必要がある。
サージを抑える方法として、従来、アモルファス磁性体
を用いたサージ吸収噐が、例えば特願昭63−2141
79号明細書(特開平2ー65019号公報)に示すよ
うに公知である。これは、接地金属容器内に高電圧導体
を収納し、これを絶縁スペーサに固定した後、高電圧導
体の外周面に、薄状のアモルファス磁性材を同心円状に
多数回巻回し、アモルファス磁性材を、高電圧導体の外
周面に予め加工したねじ穴にねじにより固定する方法で
ある。
れば、開閉器操作時に発生する高周波サージをある程度
抑えることができる。しかしながら、サージ吸収器は、
高電圧導体を接地金属容器内の絶縁スペーサに固定した
後に、高電圧導体の外周面にアモルファス磁性材を巻回
するとともに、ねじにより固定する方法であるため、ガ
ス絶縁開閉装置全体の組立に時間がかかり作業性に欠け
る欠点を有している。また、アモルファス磁性材は、機
械的応力によって磁性的性質が変化する恐れがあり、品
質的に安定したものが得られない場合がある。本発明
は、全体を組立る際の作業性が向上するガス絶縁開閉装
置を提供することを目的とする。
するため、以下のように構成したものである。請求項1
に対応する発明は、絶縁性ガスを封入した接地金属容器
内に、導体を配設してなり、かつこの導体に開閉器が電
気的に接続されるガス絶縁開閉装置において、
同心状に多数回巻回し、この磁性材を非磁性材からなる
ケースにより包囲してなるサージ吸収器を、前記導体の
外周面の軸方向の所望の位置に固定手段により固定した
ものである。
封入した接地金属容器内に、導体を配設してなり、かつ
この導体に開閉器が電気的に接続されるガス絶縁開閉装
置において、
同心状に多数回巻回し、この磁性材を非磁性材からなる
ケースにより包囲してなるサージ吸収器を、前記接地金
属容器の内周面の軸方向の所望の位置に固定手段により
固定したものである。
巻回し、かつこの磁性材をケースにより包囲したサージ
吸収器を準備し、これを導体の外周面または接地金属容
器の内周面に固定するようにしたので、従来に比べて全
体を組立る際の作業性が向上する。
ながら説明する。図1は本発明によるガス絶縁開閉装置
の第1実施例を示す断面図である。接地金属容器1内
に、絶縁性ガス、例えば、SF6 ガス2と共に高電圧導
体3が配置され、これは接地金属容器1の軸方向端部に
図示しない絶縁スペーサにより固定されている。高電圧
導体2の外周面に、以下に述べるサージ吸収器4が配設
されている。これは、巻芯41、磁性材42、ケース4
3、間隔片44、フランジ45、ワッシャ46、ナット
47、抵抗体48、シールド電極49からなっている。
有する材料、例えばアルミニュウムパイプからなり、両
端部外周面にねじ部41aが形成されると共に、このね
じ部41aに近接するパイプ外周面に段部41bが形成
されている。
ファス磁性材を、巻芯41の外周面に同心円状に多数巻
回したものからなっている。ケース43は、磁性材42
の外周面を包囲するためのものであって、例えばフィル
ム状のアルミニュウムからなっている。間隔片44は、
ケース43の相互間およびケース43とフランジ45の
間に配設され、絶縁材料からなる円形リング状になって
いる。フランジ45は、円形リング状であって、この穴
部45aは巻芯41の段部41bにはまるようになって
いる。抵抗体48は、複数の棒状抵抗体からなり、フラ
ンジ45間の周縁に圧接されるようになっている。
1aにそれぞれ螺合可能であって、巻芯41の外周面
に、ケース43で包囲された磁性材42、間隔片44、
フランジ45、ワッシャ46を挿入した状態で、これら
および抵抗体48がフランジ45間に締め付けられるよ
うになっている。シールド電極49は、各フランジ45
の周縁に支持部材50を介して取り付けられている。
うな効果が得られ、従来装置で問題であった急峻な立上
りを示す高周波サージを抑制できる。すなわち、本実施
例によれば、高電圧導体3の軸方向に対して、複数個の
磁性材42が互いに間隔を存して配設されているので、
1ターン電圧を磁性材42でそれぞれ分担させることが
できる。従って、磁性材42、1個当りに対する1ター
ン電圧が小さくなる。また、1ターン電圧が発生する高
電圧導体3の半径方向の電界は小さくなり、高電圧導体
3そのものの絶縁の信頼性が向上する。
多数回巻回されているので、高電圧導体3の半径方向の
絶縁がより確実となり、高電圧導体3により形成される
電界と1ターン電圧による電界が重畳しても絶縁が保た
れることになる。
しては、絶縁スペーサ2等に使用されているエポキシ樹
脂で、外周を覆えば、絶縁耐圧上影響のでない範囲であ
れば問題がないと言える。また、周波数が数百 KHzから
数 MHz、あるいは、数十 MHzとなる断路器サージ等の急
峻な立上りを示す高周波サージに対しては、高電圧導体
3の周囲に配設されている磁性材42によって、サージ
波形の立上り峻度がなまるので、その立上り峻度によっ
てその後の波形がほとんど決定するサージ波形を抑制す
ることができ、また、絶縁破壊への進展を防止すること
ができる。
閉装置を組み立てる前に、予め準備され、高電圧導体3
の両端部が図示しない絶縁スペーサに固定される前に、
挿入し、最終的に全体が組立てられた状態で、望ましい
位置に図示しないねじにより高電圧導体3に固定するだ
けでよく、このことからサージ吸収器4を高電圧導体3
に組立てる時間が短時間となり、組立て時の作業性が向
上する。
から構成されていても、サージ吸収器4を組立てる際
に、機械的応力が加わり磁気的性質が変化することが考
えられるが、この場合には、サージ吸収器4を組立てる
際に、巻芯41にアモルファス磁性材からなる磁性材4
2を巻回した後に、磁性材42を焼鈍する設備にいれて
焼鈍すれば、問題がなく、これにより品質的に安定した
ものが得られる。
りシールド電極49が取付けられているので、高電圧導
体3に高電圧が印加されたとき、フランジ45の端部か
ら生ずる放電が防止できる。
2実施例を示す断面図であり、前述の実施例ではサージ
吸収器4を、高電圧導体3の外周面に取付けた例であっ
たが、これを接地金属容器1の内周面に取付けるように
したものである。すなわち、サージ吸収器4の構成は、
前述の実施例とほぼ同一であるが、巻芯41の直径を大
きくし、これに前述の磁性材42、ケース43、間隔片
44、フランジ45、ワッシャ46、ナット47、抵抗
体48を設け、フランジ45の外周縁に別のフランジ5
1を設け、これを図示しないねじにより接地金属容器1
の内周面に取付けるようにしたものである。
に、サージ吸収器4を高電圧導体3に組立てる時間が短
時間となり、組立て時の作業性が向上し、また、アモル
ファス磁性材から構成されている磁性材42の磁気的特
性を損なうことがない。
アルルミニウムを用いた場合について説明したが、他の
材料例えば導電性プラスチックを用いても同様な効果が
期待できるばかりでなく、この場合には前述の実施例に
比べてさらに軽量することができ作業性が向上する。
ス磁性材を用いたが、これに代えてフェライトやケイ素
鋼板を使用しても同様なサージ吸収効果を有することは
言うまでもない。さらに、ケース43の材料としてアル
ルミニウムを用いた場合について説明したが、他の材料
例えば導電性有機材を用いても同様な効果が期待でき
る。
ルム状の磁性材を同心状に多数回巻回し、この磁性材を
ケースにより包囲したサージ吸収器を、予め準備し、こ
れを導体または接地金属容器内に固定するようにしたの
で、全体の組立時の作業性を向上させることができるガ
ス絶縁開閉装置を提供することができる。
示す断面図。
示す断面図。
4…サージ吸収器、41…巻芯、42…磁性材、43…
ケース、44…間隔片、45…フランジ、46…ワッシ
ャ、47…ナット、48…抵抗体、49…シールド電
極、50…支持部材、51…フランジ。
Claims (2)
- 【請求項1】 絶縁性ガスを封入した接地金属容器内
に、導体を配設してなり、かつこの導体に開閉器が電気
的に接続されるガス絶縁開閉装置において、 リング状の巻芯に、フィルム状の磁性材を同心状に多数
回巻回し、この磁性材を非磁性材からなるケースにより
包囲してなるサージ吸収器を、前記導体の外周面の軸方
向の所望の位置に固定手段により固定したガス絶縁開閉
装置。 - 【請求項2】 絶縁性ガスを封入した接地金属容器内
に、導体を配設してなり、かつこの導体に開閉器が電気
的に接続されるガス絶縁開閉装置において、 リング状の巻芯に、フィルム状の磁性材を同心状に多数
回巻回し、この磁性材を非磁性材からなるケースにより
包囲してなるサージ吸収器を、前記接地金属容器の内周
面の軸方向の所望の位置に固定手段により固定したガス
絶縁開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04141504A JP3099919B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | ガス絶縁開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04141504A JP3099919B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | ガス絶縁開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05336624A JPH05336624A (ja) | 1993-12-17 |
JP3099919B2 true JP3099919B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=15293496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04141504A Expired - Fee Related JP3099919B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | ガス絶縁開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3099919B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102085252B1 (ko) * | 2017-06-08 | 2020-03-05 | (주)바이오테라 | 공기정화용 다층필름 및 그 제조방법 |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP04141504A patent/JP3099919B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR102085252B1 (ko) * | 2017-06-08 | 2020-03-05 | (주)바이오테라 | 공기정화용 다층필름 및 그 제조방법 |
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JPH05336624A (ja) | 1993-12-17 |
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