JP2000037009A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JP2000037009A
JP2000037009A JP10202237A JP20223798A JP2000037009A JP 2000037009 A JP2000037009 A JP 2000037009A JP 10202237 A JP10202237 A JP 10202237A JP 20223798 A JP20223798 A JP 20223798A JP 2000037009 A JP2000037009 A JP 2000037009A
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insulated switchgear
gas
ring
gas insulated
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JP10202237A
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Takao Yamauchi
高雄 山内
Kenji Sasamori
健次 笹森
Kiyoichi Torimi
喜代一 鳥實
Hitoshi Sadakuni
仁志 貞國
Mitsuo Matsumoto
光生 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力系統の発変電分野のガス絶縁開閉装置で
使用される変流器を小形化して、ガス絶縁開閉装置全体
のスペースを縮小化し経済性の向上を図る。 【解決手段】 変流器の軸方向幅寸法C1 と径方向厚さ
寸法C2 の比率C2 /C1 が1.5≦C2 /C1 ≦6の
関係にある幅寸法の薄い同一寸法の3個のリング状空心
形変流器6mを変流器取付筒6bの円筒部の外周に円筒
軸方向に並べて配置し、両端がスペーサ6d,6eで挟
まれた状態で固定板6cと変流器取付筒6bのフランジ
との間に取付け金具6fで固定する。この組み立て状態
にある変流器取付筒6bのフランジを容器6gの一方の
フランジに取り付けることにより変流器部6を小形化
し、ガス絶縁開閉装置全体のスペースを縮小する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力系統の発変
電分野で使用されるガス絶縁開閉装置に関し、特に変流
器を小形化してガス絶縁開閉装置全体のスペースを縮小
化し経済性の向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統の発変電分野で使用されるガス
絶縁開閉装置は、絶縁性能並びに消弧性能の優れた六弗
化硫黄ガス(以下、SF6 ガスという。)等の消弧性ガ
スを充填した金属圧力容器中に開閉装置,母線,変流
器,避雷器などを収容し互いに接続した構成のものが使
用され、大幅な機器の縮小化が図られてきた。しかし、
その後の技術進歩の向上による構成機器の小形化・信頼
性向上を踏まえて、装置全体の更なるスペースの縮小化
による経済性の向上が求められている。図9は従来のガ
ス絶縁開閉装置の単線結線図、図10は図9のガス絶縁
開閉装置の単線結線図を構成する機器の平面図、図11
はその側面図である。即ち、本ガス絶縁開閉装置は線路
ユニット、変圧器ユニット等の複数個のユニットで構成
される二重母線方式のガス絶縁開閉装置の一部であり、
図9の単線結線図に従い母線2、3に接続された断路器
4a,4b、遮断器5、変流器6、避雷器7、気中ブッ
シング8a,8b、分岐母線9,10がSF6 ガスを充
填した金属圧力容器中に収容されてガス絶縁開閉装置1
を構成し、具体的には、図10及び図11のように相互
配置されている。図12は従来の変流器部の断面図であ
る。即ち、変流器部6においては、円筒部とフランジと
からなる変流器取付筒6bの円筒部の外周に高透磁率の
鉄心材よりなる巻き枠(図示せず)に巻回して形成され
たリング状鉄心形変流器6aが円筒軸方向に3個、両端
をスペーサ6d,6eで挟まれた状態で配置され、固定
板6cと変流器取付筒6bのフランジとの間に取付け金
具6fで固定されている。このように組み立てられた状
態で変流器取付筒6bのフランジは、円筒部と両端にフ
ランジを持つ容器6gの一方のフランジに取り付けられ
て変流器部6を構成する。容器6gの他方のフランジは
遮断器5が収容される容器5aのフランジに連結されて
いる。変流器取付筒6bのフランジの端面及び容器5a
のフランジの端面には、それぞれ絶縁スペーサ6j,6
kが取り付けられ、軸心に沿って配置された分岐母線9
又は10の導体6hを支持している。絶縁スペーサ6j
の端面には導体6hが収容された容器6lのフランジが
連結され、容器5a,6g,6lが一体的に圧力容器を
形成し、内部にSF6 ガスが充填されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ガス絶
縁開閉装置1の変流器部6ではリング状鉄心形変流器6
aが使用されているためコイルの半径方向厚みに比べて
軸方向の寸法が大幅に大きく、これを3ケ重ねるとその
厚さはかなり大きなものとなり、これを固定・保持する
構造も図12に示すように大形とならざるを得ず、変流
器部6の軸方向の長さdも大きくなる。これは、リング
状鉄心形変流器6が二次電流5Aの変流器であるため、
主回路の短絡時等における過大電流を考慮すると変流器
自体の定格負担が大きくなり小形化が困難であること、
鉄心形変流器の鉄心の断面積が変流器の定格負担と変流
器を流れる電流の直流分によって決まり、直流分による
鉄心の飽和に基づく二次電流の誤差を規格値内に入れる
ためには、いきおい鉄心の断面積を増やさざるを得ず変
流器が大形化すること、幅の広い巻き鉄心を使用した方
がコスト面で有利なこと等がその理由である。ガス絶縁
開閉装置1においては、図10及び図11に示すように
主母線2,3の両側に遮断器5が配置され、遮断器5の
両側には上記幅広のリング状鉄心形変流器6aを内蔵し
た変流器部6が設けられているため、ガス絶縁開閉装置
1の主母線3と気中ブッシング8aとの距離a及び主母
線3と変圧器11との距離b共に長くなってガス絶縁開
閉装置1のサイズが大きくなり、コストも高くなると言
う問題点があった。
【0004】この発明は、以上のような従来のガス絶縁
開閉装置の問題点を解決するためになされたもので、装
置全体のスペースが小さく経済性の高いガス絶縁開閉装
置を提供することを目的としている。また、生産性に優
れた変流器を備えたガス絶縁開閉装置を提供することを
目的としている。更に、取り付け及び取り外しが容易な
変流器を備えたガス絶縁開閉装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るガス絶縁
開閉装置は、消弧性ガスが充填され相互に連結された一
連の圧力容器内に開閉装置,母線,変流器,避雷器など
を収容し互いに接続したガス絶縁開閉装置において、変
流器を、軸方向幅寸法C1 、径方向厚さ寸法C2 として
比率C2 /C1 が、1.5≦C2 /C1 ≦6の関係にあ
るリング状空心形変流器で構成したものである。また、
変流器を、同一寸法の少なくとも2個のリング状空心形
変流器を軸心を同じくして隣接配置することにより構成
したものである。また、変流器を、軸方向幅寸法が同じ
で径寸法の異なる少なくとも2個のリング状空心形変流
器を同心円で径方向に積み重ねて配置することにより構
成したものである。更に、上記変流器を、リング状空心
形変流器にして一体に成型したものである。
【0006】この発明に係るガス絶縁開閉装置は、消弧
性ガスが充填され相互に連結された一連の圧力容器内に
開閉装置,母線,変流器,避雷器などを収容し互いに接
続したガス絶縁開閉装置において、変流器を、コイル断
面の径寸法が25mm以下の可撓性を有するロゴスキー
コイルで構成したものである。また、変流器を、同一寸
法の少なくとも2個のロゴスキーコイルを軸心を同じく
して隣接配置することにより構成したものである。ま
た、変流器を、コイル断面の軸方向幅寸法が同じでコイ
ルの径寸法が異なる少なくとも2個のロゴスキーコイル
を同心円で径方向に積み重ねて配置することにより構成
したものである。また、変流器を、ロゴスキーコイルに
して一体に成型することにより構成したものである。更
に、変流器を、それが収容される圧力容器の連結部の近
傍に配置したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図面に基づいて説明する。なお、各図
中、同一符号は従来例におけるものと同一、又は相当部
分を示す。図1は発明の実施の形態1によるガス絶縁開
閉装置の変流器部の断面図、図2はリング状空心形変流
器の断面図である。図1に示すように、変流器部6は、
変流器を従来のリング状鉄心形変流器6aに替えてリン
グ状空心形変流器6mとした点が異なる。但し、リング
状空心形変流器6mの取り付けは従来例におけるものと
同様であり、円筒部とフランジとからなる変流器取付筒
6bの円筒部の外周にリング状空心形変流器6mが円筒
軸方向に3個、両端をスペーサ6d,6eで挟まれた状
態に配置され、固定板6cと変流器取付筒6bのフラン
ジとの間に取付け金具6fで固定される。このように組
み立てられた状態で変流器取付筒6bのフランジは、円
筒部と両端にフランジを持つ容器6gの一方のフランジ
に取り付けられて変流器部6が構成されている。リング
状空心形変流器は、従来の鉄心形変流器と全く同一の外
観であり、構造も巻枠として絶縁物を用いる点が異なる
のみであるが、小形で生産性に優れた安価な変流器を備
えたガス絶縁開閉装置を提供するという本発明の目的に
鑑み、リング状空心形変流器6mにおいては、以下の工
夫をしている。即ち、図2に示す変流器6mの幅寸法C
1 と厚さ寸法C2 における比率C2 /C1 を、1.5≦
2 /C1 ≦6としたことである。
【0008】ここで比率C2 /C1 =1.5は、3個の
リング状空心形変流器6mの厚さが従来のリング状鉄心
形変流器6aのほぼ2個分の厚さに相当する値であり、
この値以上とすることが小形化する上で好ましい。ガス
絶縁開閉装置の変流器は遮断器の片側に6個以上まとめ
て配置される場合があり、ガス絶縁開閉装置の変流器の
容器6gは標準化という面より図1に示すように6個分
対応の大きな長さ寸法dを有している。変流器のC2/
C1が全て1.5以上となると6個分の寸法も小さくで
きて、従来の事例の図12の変流器容器6gの寸法dの
半分以下と小さくでき、この変流器のC2/C1が全て
1.5以上より大きくするとガス絶縁開閉装置の変流器
の容器6gの軸方向の長さ低減に大きく寄与してくる。
更に、この変流器のC2/C1が2を越えると、更なる
寸法低減とこれによるガス絶縁開閉装置自体のコストダ
ウンに大きな効果がある。
【0009】一方、ガス絶縁開閉装置の容器寸法は変流
器の容器6gを含めて、標準化という面で、100mm
ピッチになっている場合が多い。ガス絶縁開閉装置の変
流器のC2/C1が1.5より小さくすると、ガス絶縁
開閉装置の変流器の容器6gは標準化という面より1段
階長い容器寸法を標準にせざるを得ない場合があるた
め、コスト低減及びガス絶縁開閉装置の小形化の面よ
り、ガス絶縁開閉装置の変流器のC2/C1は大きな数
字にすることが望ましい。また、変流器のC2/C1が
6を越えると変流器自体が薄くなり、製造し難しくな
り、図1のように変流器を3個以上取り付けた時、締付
けによる変流器自体の変形により、変流器の誤差が増え
るという問題点が生じてくる。このため、限度がある。
また、変流器のC2/C1が6を越えると、ガス絶縁開
閉装置の変流器の容器6gの長さは大幅に短くできる
が、ガス絶縁開閉装置の変流器の容器6gの直径が従来
の図12の場合より大きくなって、ガス絶縁開閉装置の
相間の寸法を広げる必要が生じてくる。即ち、ガス絶縁
開閉装置の相間の寸法面より、変流器のC2/C1の比
率は6以下とする必要がある。
【0010】これにより、空心形変流器の生産性は良く
なり、経済性が向上する。空心形変流器は、電流センサ
として信号処理部(図示せず)に電圧信号を伝えるもの
であるため、従来の二次電流5Aの変流器とは異なり、
変流器に接続される制御線(図示せず)の負担の影響を
受けず、また、一次電流に直流分が入ることによる鉄心
飽和現象もなく、二次回路の開放による過電圧問題もな
い等の利点もある。3個のリング状空心形変流器6mは
図1に示すように容器6gのSF6 ガス中に配置され静
電的にもシールドされて外部からの高周波ノイズの影響
を受けないようになっており、二次側の制御線(図示せ
ず)はガス中から気中に接続されているが、この接続に
は密封端子が使用されている。
【0011】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図面に基づいて説明する。図3は発明の実施の形
態2におけるガス絶縁開閉装置の変流器部の断面図であ
り、軸方向の幅寸法が同じで径方向寸法の大きさの異な
る3個のリング状空心形変流器6n,6p,6qが、変
流器取付筒6bの円筒部の外周に幅方向の両端をスペー
サ6d,6eに挟まれ径方向の相互間にスペーサ6rを
置いて順に同心円状に配置され、固定板6cと変流器取
付筒6bのフランジとの間に取付け金具6fで固定され
る。このように組み立てられた状態で変流器取付筒6b
のフランジは遮断器5が収容される容器5aのフランジ
に連結される。変流器取付筒6bのフランジの端面に
は、絶縁スペーサ6jが取り付けられ、軸心に沿って配
置された分岐母線9又は10の導体6hを支持してい
る。絶縁スペーサ6jの端面には導体6hが収容される
容器6lのフランジが連結され、容器5a,6lが一体
となって圧力容器を構成し、内部にSF6 ガスが充填さ
れている。この場合においても、3個のリング状空心形
変流器6n,6p,6qの製作に当たっては、実施の形
態1におけると同様に変流器6n,6p,6qの各幅寸
法C1 と各厚さ寸法C2 の比率C2/C1 を、1.5≦
2 /C1 ≦6の範囲に選定することにより同様の効果
が得られることは勿論である。
【0012】本実施の形態2においては、リング状空心
形変流器の軸方向の幅が極めて短くなったため、従来例
や実施の形態1におけるような変流器専用の容器6gは
不要となり、変流器取付筒6bの円筒部,固定板6c及
び取付け金具6f等、変流器部の主要部は容器5a内に
収容できる。このため、変流器部6の外観上の軸方向長
さdは極端に短く変流器取付筒6bのフランジの厚みの
みとなり、ガス絶縁開閉装置1の主母線3と気中ブッシ
ング8a間の距離a及びガス絶縁開閉装置1の主母線3
と変圧器11間の距離bは更に短縮され、ガス絶縁開閉
装置1の小形化と経済性の向上に貢献する。
【0013】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図面に基づいて説明する。図4は発明の実施の形
態3におけるガス絶縁開閉装置の変流器部の断面図であ
り、外周にリング状の溝を有する円筒部と取り付け用フ
ランジとからなる変流器取付筒6bの上記リング状の溝
内に、相互間にスペーサ6rを置いて3個のロゴスキー
コイル6sが配置され、その上部を固定板6tで固定し
ている。このロゴスキーコイル6sは、可撓性を有する
断面円形等の高分子部材に多数回巻きのコイルを均等に
巻いたものであり、ロゴスキーコイル6sの内部を流れ
る電流値に比例した電流信号が得られる電流センサであ
る。図5はロゴスキーコイル6sの模式図であり、その
コイルの断面径C3 は数mm程度のものからあるが、ガ
ス絶縁開閉装置1の全長を短くする観点から25mm以
下とすることが効果的である。この場合は、3個のロゴ
スキーコイル6sの幅が従来の鉄心形変流器の場合に比
べて約1/2〜1/6に小さくなり、変流器部6の外観
上の軸方向の幅dも変流器取付筒6bのフランジの幅の
みとなって、その分ガス絶縁開閉装置全体の小形化とコ
スト低減への寄与は大きい。
【0014】従来の通常の変流器の厚さの最小のものは
40mm程度であり、この寸法に比べて、変流器の容器
寸法の内1段階小さい寸法を選択できる限度が25mm
であり、ロゴスキーコイルの直径を25mm以下にする
とガス絶縁開閉装置の変流器の容器の長さ寸法低減とい
う面で、大きな効果が生じる。ロゴスキーコイルはコイ
ル直径のおおよそ二乗に比例したコストになっており、
直径の小さいロゴスキーコイルを選択する方が有利であ
る。25mmを越えると従来の変流器に比べてコスト面
での優位性が薄れてくる。また、ロゴスキーコイル6s
は軽量で可撓性を有すると共に図5に示すように分割で
きるため、容器5aと容器6lとの連結部近傍に配置し
たこととも相俟って、その取り付け取り外しを極めて容
易に行い交換ができるので、保守上も極めて有利であ
る。特に、ロゴスキーコイル6sは遮断器5の容器5a
の枝管部に設けることが有効である。
【0015】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図面に基づいて説明する。図6は発明の実施の形
態4におけるガス絶縁開閉装置の変流器部の断面図であ
り、外周にリング状の溝を有する円筒部と取り付け用フ
ランジとからなる変流器取付筒6bの上記リング状の溝
内に、コイル断面の幅寸法が同じでコイルの径寸法の大
きさの異なる3個のロゴスキーコイル6u,6v,6w
が幅方向の両端をスペーサ6d,6eに挟まれ、径方向
の相互間にスペーサ6rを置いて順に同心円状に積み重
ねて配置され固定されている。その他の部品の組み立て
は、実施の形態2の場合とほぼ同様にして行われる。こ
の場合は、ロゴスキーコイル6u,6v,6wの幅寸法
が更に小さくなるので、実施の形態3におけると同等以
上の効果を奏することは勿論である。
【0016】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5を図面に基づいて説明する。図7は発明の実施の形
態5におけるガス絶縁開閉装置の一体成型リング状空心
形変流器の断面図であり、図8はガス絶縁開閉装置の一
体成型ロゴスキーコイルの断面図である。図7では、3
個のリング状空心形変流器12aを例えばエポキシ樹脂
等の樹脂12bで一体に成型して一体成型リング状空心
形変流器12としたものであり、図8では、3個のロゴ
スキーコイル13aを例えばエポキシ樹脂等の樹脂13
bで一体に成型して一体成型ロゴスキーコイル13とし
たものである。一体に成型することによりコイル周囲の
絶縁物の厚さも薄くなるので、それぞれの変流器の軸方
向幅寸法C4 ,C5 は図1や図4におけるものよりも薄
くなっている。また、一体構造であるため取扱いもし易
く、取り付け構造も簡素化できて安価な変流器が得られ
る。一体成型の方法としては、樹脂による注型、或いは
絶縁テープ巻き後に樹脂を含浸させる等、従来の変流器
の製造方法が適用できる。
【0017】なお、実施の形態1〜5ではリング状空心
形変流器或いはロゴスキーコイルを3個使用したものを
示したが、これに限らず、2個或いは4個以上使用する
ものであっても良い。また、図10,図11において、
ガス絶縁開閉装置は主母線三相一括形分離ガス絶縁開閉
装置の例を示したが、全三相一括形ガス絶縁開閉装置で
あっても、相分離ガス絶縁開閉装置であっても良く、更
に、遮断器は垂直配置形の例を示したが、水平配置形で
あっても良く、また、変流器が遮断器の片側に配置され
たものであっても良い。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ガス
絶縁開閉装置を構成する変流器を、軸方向の幅寸法C
1 、径方向厚さC2 として比率C2 /C1 が、1.5≦
2 /C1 ≦6の関係にあるリング状空心形変流器で構
成したことにより、また、同一寸法の少なくとも2個の
上記リング状空心形変流器を軸心を同じくして隣接配置
する構成としたことにより、また、軸方向寸法が同じで
径寸法の異なる少なくとも2個の上記リング状空心形変
流器を同心円で径方向に重ねて配置したことにより、小
形で安価な変流器を得ることができ、装置全体のスペー
スが小さく安価なガス絶縁開閉装置を得られるという効
果がある。
【0019】更に、ガス絶縁開閉装置を構成する変流器
を、コイル断面の径が25mm以下の可撓性を有するロ
ゴスキーコイルで構成したことにより、また、同一寸法
の少なくとも2個の上記ロゴスキーコイルを軸心を同じ
くして隣接配置する構成としたことにより、また、コイ
ル断面の幅が同じで径寸法の異なる少なくとも2個の上
記ロゴスキーコイルを同心円で径方向に重ねて配置した
ことにより、極めて小形で安価な変流器を得ることがで
き、装置全体のスペースが小さく安価なガス絶縁開閉装
置を得られ、更に、ガス絶縁開閉装置の容器や導体を取
外すことなく変流器の交換ができるという効果がある。
また、上記リング状空心形変流器或いは上記ロゴスキー
コイルをそれぞれ一体に成型したことにより、ガス絶縁
開閉装置の変流器が取扱い易くなるという効果がある。
また、上記リング状空心形変流器或いは上記ロゴスキー
コイルを、それが収容される圧力容器の連結部の近傍に
配置したことにより、ガス絶縁開閉装置の変流器の取り
付け及び取り外しが容易にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるガス絶縁開閉
装置の変流器部の断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるリング状空心
形変流器の断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるガス絶縁開閉
装置の変流器部の断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3によるガス絶縁開閉
装置の変流器部の断面図である。
【図5】 ロゴスキーコイルの模式図である。
【図6】 この発明の実施の形態4によるガス絶縁開閉
装置の変流器部の断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態5によるガス絶縁開閉
装置のリング状空心変流器の断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5によるロゴスキーコ
イルの断面図である。
【図9】 従来のガス絶縁開閉装置の単線結線図であ
る。
【図10】 従来のガス絶縁開閉装置の単線結線図を構
成する機器の平面図である。
【図11】 従来のガス絶縁開閉装置の単線結線図を構
成する機器の側面図である。
【図12】 従来のリング状鉄心形変流器を採用したガ
ス絶縁開閉装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ガス絶縁開閉装置、 3 母線、 4 断路器、
5 遮断器、6 変流器部、 6g 容器、6m,6
n,6p,6q リング状空心形変流器、6s,6u,
6v,6w ロゴスキーコイル、 7 避雷器、8 気
中ブッシング、 12 一体成型リング状空心変流器、
13 一体成型ロゴスキーコイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥實 喜代一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 貞國 仁志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松本 光生 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G017 AA32 BB12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消弧性ガスが充填され相互に連結された
    一連の圧力容器内に開閉装置,母線,変流器などを収容
    し互いに接続したガス絶縁開閉装置において、上記変流
    器は、軸方向幅寸法C1 、径方向厚さ寸法C2 として比
    率C2 /C1が、1.5≦C2 /C1 ≦6の関係にある
    リング状空心形変流器で構成されたものであることを特
    徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 【請求項2】 変流器は、同一寸法の少なくとも2個の
    リング状空心形変流器が軸心を同じくして隣接配置され
    たものであることを特徴とする請求項1記載のガス絶縁
    開閉装置。
  3. 【請求項3】 変流器は、軸方向幅寸法が同じで径方向
    寸法の異なる少なくとも2個のリング状空心形変流器を
    同心円で径方向に積み重ねて配置したものであることを
    特徴とする請求項1記載のガス絶縁開閉装置。
  4. 【請求項4】 変流器は、リング状空心形変流器が一体
    に成型されたものであることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のガス絶縁開閉装置。
  5. 【請求項5】 消弧性ガスが充填され相互に連結された
    一連の圧力容器内に開閉装置,母線,変流器などを収容
    し互いに接続したガス絶縁開閉装置において、上記変流
    器は、コイル断面の径寸法が25mm以下の可撓性を有
    するロゴスキーコイルで構成されたものであることを特
    徴とするガス絶縁開閉装置。
  6. 【請求項6】 変流器は、同一寸法の少なくとも2個の
    ロゴスキーコイルを軸心を同じくして隣接配置されたも
    のであることを特徴とする請求項5記載のガス絶縁開閉
    装置。
  7. 【請求項7】 変流器は、コイル断面の軸方向幅寸法が
    同じでコイルの径方向寸法が異なる少なくとも2個のロ
    ゴスキーコイルを同心円で径方向に積み重ねて配置した
    ものであることを特徴とする請求項5記載のガス絶縁開
    閉装置。
  8. 【請求項8】 変流器は、ロゴスキーコイルが一体に成
    型されたものであることを特徴とする請求項5または請
    求項6に記載のガス絶縁開閉装置。
  9. 【請求項9】 変流器は、それが収容される圧力容器の
    連結部の近傍に配置されたものであることを特徴とする
    請求項1〜請求項8のいずれか一項記載のガス絶縁開閉
    装置。
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