JP4710987B2 - プロジェクター - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載のプロジェクターは、異常が生じた構成及び種別ごとに、当該異常の件数をカウントし、異常ログ情報として記憶するほか、当該異常が生じた際のプロジェクター内の温度に関するログ情報(温度ログ情報)を記憶する。そして、これら異常ログ情報及び温度ログ情報を、必要に応じて表示する。
本発明によれば、検出手段により検出された点灯制御装置の駆動状態に基づいて、判定部により異常が生じたと判定された際に、当該異常に関する異常関連情報が、情報設定部により記憶部に記憶される。これによれば、記憶部を参照して異常関連情報を取得し、当該異常関連情報を解析するで、点灯制御装置に生じた異常の原因を特定しやすくすることができる。
ここで、所定期間内の駆動状態は、判定部により異常が生じたと判定された直前のタイミングの駆動状態でもよく、或いは、点灯制御装置の駆動開始時から、異常が生じたと判定されるまでの期間の駆動状態でもよい。すなわち、所定期間は、記憶部の記憶容量等に応じて適宜設定してよい。
本発明によれば、判定部により異常が生じたと判定されるまでの所定期間内の駆動状態に基づく駆動情報が、駆動情報設定部により、異常関連情報として記憶部に記憶される。これによれば、当該駆動情報を参照することにより、異常が生じた際の点灯制御装置の駆動状態を適切に把握することができる。従って、点灯制御装置に生じた異常の原因を一層特定しやすくすることができる。
本発明によれば、検出された点灯制御装置の駆動状態に基づいて、原因特定部により異常の原因が特定され、原因情報設定部により、当該原因を示す原因情報が異常関連情報として記憶部に記憶される。これによれば、当該原因情報を参照することにより、異常の原因を迅速に把握することができる。従って、異常の原因特定に要する時間を短縮することができ、点灯制御装置の内的要因による異常の場合に、より効果的である。
ここで、例えば、光源として、前述の光源ランプを採用し、点灯制御装置が交流電流を供給することで、当該光源ランプを点灯させる場合には、電流が一方向のみに導通する片電極放電が生じる場合がある。このような片電極放電は、光源ランプの始動期間(光源ランプの一対の電極の先端間でアーク放電が開始されるまでの期間)では異常な事象ではない。しかしながら、始動期間後の定常期間(当該先端間でのアーク放電が安定した期間)では異常な事象である。このように、光源及び点灯制御装置に生じる事象は、これらの駆動状態の推移に基づいて、異常であるか否かを判定する必要がある。
これに対し、本発明では、判定部が、検出された点灯制御装置の駆動状態の推移に基づいて異常が生じたか否かを判定する。これによれば、生じた事象が異常な事象であるか否かを適切に判定することができる。
本発明によれば、例えば、検出手段が、光源に供給する電力の電流値を検出することにより、前述の片電極放電等、光源の点灯に関する異常を判定することができる。また、検出手段が、当該電力の電圧値を検出することにより、接点異常及び光源の寿命等を判定することができる。更に、検出手段が、点灯制御装置の内部温度を検出することにより、温度異常を判定することができ、加えて、点灯制御装置に入力される電力の電圧値を検出することで、過電圧等を判定することができる。従って、検出手段による検出結果に基づいて、異常が生じたか否かを適切に判定することができるので、当該異常の原因を迅速に特
定することができ、異常に対する処置を速やかに行うことができる。
本発明によれば、光源及び点灯制御装置に生じた異常の原因を特定しやすくすることができる。
すなわち、点灯制御装置の記憶部及び本体側記憶部が、それぞれ1回分の異常に関する異常関連情報のみを記憶可能な記憶容量を有している場合には、光源及び点灯制御装置にて異常が生じるたびに、記憶部及び本体側記憶部の記憶内容が上書きされ、以前の異常に関する異常関連情報が消えてしまう。これに対し、本体側記憶部が、記憶部より大きな記憶容量を有し、かつ、異常関連情報を複数記憶可能な記憶容量を有していれば、点灯制御装置に異なる異常が複数回生じた場合でも、それぞれの異常関連情報を、制御装置が保持することができる。従って、異常の原因を一層特定しやすくすることができるほか、異常に対する処置を一層迅速に行うことができる。
また、プロジェクターの駆動状態としては、プロジェクター内外の温度や、当該プロジェクターの構成を冷却するための冷却装置の駆動状態、更には、プロジェクター外部から入力される商用電力の電圧値等を例示することができる。
ここで、外部機器としては、例えば、プロジェクターにUSB(Universal Serial Bus)接続されるUSBメモリー及びPC(Personal Computer)等を挙げることができる。なお、PCを接続する場合には、LAN(Local Area Network)接続としてもよく、或いは、RS−232(Recommended Standard 232)端子等の接続端子を介して接続してもよい。また、USB接続及びLAN接続を行う場合には、有線でも無線でもよい。
更に、外部機器への情報の送信は、情報取得部により、前述の情報が取得されたタイミングでもよく、或いは、使用者等により、所定の操作が行われたタイミングでもよい。
また、プロジェクターは、天井等の設置場所に固定された状態で利用される場合があるが、このような場合に、プロジェクターを設置場所から取り外すことは煩雑な作業を要する。これに対し、本発明では、プロジェクターに接続された外部機器に当該異常関連情報が送信されるので、当該異常関連情報の抽出を行い易くすることができる。従って、当該外部機器を用いて異常の解析を行うことができ、原因の解析処理を一層容易に行うことができる。
このような報知手段としては、当該情報を表示する表示手段や、音声にて報知する音声出力手段、印刷手段等を挙げることができる。また、当該表示手段として、液晶パネル等により構成され、プロジェクターの外部から観察可能な表示手段を挙げることができるほか、光源の駆動が可能であれば、当該光源、光変調装置及び投射光学装置を利用することもできる。
更に、報知手段による報知は、前述の外部機器への送信の場合と同様に、異常関連情報が取得されたタイミングでもよく、或いは、使用者等により所定の操作が行われたタイミングでもよい。
本発明によれば、生じた異常に関する異常関連情報が報知されるので、当該異常の原因の特定及び解析を行いやすくすることができる。
本発明では、前記検出手段は、前記光源に供給する電力の電流値を少なくとも検出し、前記判定部は、検出された前記電流値により、前記光源の点灯状態を判別することが好ましい。
本発明では、前記光源は、一対の電極を有する光源ランプを備え、前記判定部は、前記一対の電極間の絶縁破壊後から当該電極間でアーク放電が開始されるまでの始動期間、前記アーク放電が安定するまでの立上期間、及び、前記アーク放電が安定してからの定常期間のいずれであるかを判別し、判別された期間に応じて、異常が生じたと判定する条件を変更することが好ましい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、光源から射出された光束を変調して画像情報に応じた画像光を形成し、当該画像光をスクリーン等の投射面上に拡大投射するものである。このプロジェクター1は、図1に示すように、表示装置2、点灯制御装置3、制御装置4、送受信手段5、電源装置6、冷却装置7、検出装置8及びこれらを内部に収納する筐体9を備えている。
このうち、表示装置2は、本発明の報知手段を兼ねており、後述する制御装置4から入力される駆動信号に応じた画像光を形成及び投射する。この表示装置2は、光源装置21、光変調装置22及び投射光学装置23を備えている。
光源装置21は、本発明の光源としての光源ランプ211と、当該光源ランプ211から射出された光を反射する反射鏡(図示省略)とを備えている。この光源ランプ211に設けられたコネクター(図示省略)は点灯制御装置3に接続され、当該光源ランプ211は、点灯制御装置3から供給されるランプ電力により点灯する。
投射光学装置23は、形成された画像光を投射面上に拡大投射するものであり、鏡筒と、当該鏡筒内に収納される複数のレンズとを備えた組レンズとして構成されている。
送受信手段5は、筐体9外に露出した複数の端子を備え、当該端子を介して接続される外部機器と、制御装置4とのデータ及び信号の通信を仲介する。このような端子としては、DVI(Digital Visual Interface)端子及びHDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子等の映像端子の他、USB(Universal Serial Bus)端子及びLAN(Local Area Network)端子を備えている。そして、当該映像端子には、PC等の画像供給装置11が接続され、また、USB端子には、他の外部機器12が接続されている。
電源装置6は、電源ケーブルを通して外部から供給された電力を、当該プロジェクター1の構成部品に供給する。この電源装置6は、図示を省略したが、入力される商用交流電流を直流電流に変換する一次側電力供給系と、当該一次側電力供給系によって直流変換された電力を、供給先の構成部品に応じて変圧する二次側電力供給系とに区分される。なお、後述する点灯制御装置3は、一次側電力供給系に接続されている。
冷却装置7は、プロジェクター1の構成部品を冷却する。この冷却装置7は、複数のファンにより構成され、プロジェクター1の外部から吸引した冷却空気を当該各構成部品に送風し、当該各構成部品の冷却に供せられて熱せられた冷却空気を、外部に排出する。
検出装置8は、本発明の本体側検出手段に相当し、プロジェクター1の駆動状態を検出する。具体的に、検出装置8は、複数のセンサーを備え、これら各センサーにより、筐体9外の温度、及び、筐体9内の複数個所の温度を測定するほか、前述の冷却装置7を構成する各ファンの回転速度、及び、電源装置6に入力される商用電源の電圧値を測定する。この検出装置8は、後述する制御装置4と接続されており、当該制御装置4に検出結果を出力する。
点灯制御装置3は、前述した光源ランプ211に安定した電圧で電力を供給するための光源駆動用回路である。この点灯制御装置3は、前述の一次側電力供給系から供給される電流を光源ランプ211に供給する点灯手段31と、点灯制御装置3の駆動状態を検出する検出手段32と、当該点灯制御装置3の駆動を制御する制御手段33とを備えている。
点灯手段31は、詳しい図示を省略するが、電源装置6から供給される電流の流れる順に、ダウンコンバーター、インバーターブリッジ及びイグナイター回路を備えている。そして、当該点灯手段31は、制御手段33から入力される電気信号(ダウンコンバーターに入力され、かつ、電圧レベルを決定する電圧信号、及び、インバーターブリッジに入力されるパルス信号等)により、駆動が制御される。
このイグナイター回路は、高圧パルス発生回路と、当該高圧パルス発生回路が一次側に接続されるパルストランスとを備え、当該高圧パルス発生回路で発生した高電圧パルスを、パルストランスの二次側で昇圧し、昇圧した電力を光源ランプ211に供給する。これにより、光源ランプ211の電極間の絶縁が破壊され、電気的導通が確保されて光源ランプ211の点灯が開始される。
検出手段32は、複数のセンサーを備え、当該各センサーにより検出される点灯制御装置3の駆動状態を、制御手段33に出力する。このようなセンサーとして、検出手段32は、点灯制御装置3内部の複数個所に設けられた温度センサー、当該点灯制御装置3に電源装置6から入力される電力の電圧値を検出する電圧センサー、並びに、光源ランプ211に供給されるランプ電力の電流値及び電圧値を検出する電流センサー及び電圧センサーを備えている。
図2は、制御手段の構成を示すブロック図である。
制御手段33は、検出手段32による検出結果に基づいて、点灯手段31の駆動を制御し、もって光源ランプ211の点灯を制御する。また、制御手段33は、光源ランプ211及び点灯制御装置3に異常が生じたか否かを判定し、異常が生じたと判定した場合には、これらの駆動情報及び原因情報を記憶するとともに、後述する制御装置4に当該各情報を送信する。
このうち、記憶部338は、不揮発性メモリーで構成され、制御手段33の動作に必要な各種プログラム及びデータを記憶している。また、記憶部338は、情報設定部335により設定される異常関連情報(駆動情報及び原因情報)を記憶する。このため、例えば、異常等により電源装置6からの電力供給が停止された場合や、プロジェクター1から点灯制御装置3が取り外された場合でも、記憶部338に記憶された異常関連情報は保持されたままとなり、当該記憶部338から異常関連情報を取得することが可能である。
この判定部333は、例えば、検出手段32により検出されたランプ電流の電流値に基づいて、判定時が光源ランプ211の始動期間(光源ランプ211を構成する一対の電極間の絶縁破壊後、当該各電極の先端間でアーク放電が開始されるまでの期間)、立上期間(アーク放電を安定させるのに必要な期間)及び定常期間(アーク放電が安定した期間)のどの状態にあるかに応じて、異常と判定する条件を変える。
また、一方の電極から他方の電極にのみ電流が導通する状態(片電極放電状態)が検出された場合、判定部333は、始動期間及び立上期間では異常と判定せず、定常期間では当該状態が10秒以上継続した場合に異常と判定する。
更に、過電流が検出された場合、判定部333は、始動期間では異常と判定せず、立上期間及び定常期間では当該状態が1秒以上継続した場合に異常と判定する。
なお、異常と判定される前述の継続時間は適宜設定可能であり、異常判定の条件等は、適宜設定可能である。
原因情報設定部3352は、原因特定部334により特定された原因を示す原因情報を、駆動情報設定部3351により設定された駆動情報と関連付けて、記憶部338に記憶させる。
情報送信部337は、制御装置4からの後述する要求信号に応じて、記憶部338に記憶された異常関連情報を、当該制御装置4に送信する。
図1に戻り、制御装置4は、CPU(Central Processing Unit)等が実装された回路基板として構成され、電源装置6の二次側電力供給系から供給される電力により駆動し、点灯制御装置3を含むプロジェクター1全体を制御する。この制御装置4と点灯制御装置3とは、調歩式同期通信方式により接続され、本実施形態では、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter)を用いて接続されている。すなわち、制御装置4と点灯制御装置3との通信は、絶縁通信である。
このような制御装置4は、駆動制御部41、画像処理部42、受信判定部43、情報取得部44、情報設定部45、送信部46及び記憶部47を備えている。
また、画像処理部42は、前述の異常関連情報を表示する操作が使用者により行われた場合には、記憶部47に記憶された異常関連情報、及び、後述する本体側駆動情報(プロジェクター1の駆動情報)を含む画像を描画し、当該画像に応じた駆動信号を表示装置2に出力する。これにより、当該画像が表示装置2により表示される。すなわち、画像処理部42は、表示装置2とともに、本発明の報知手段を構成する。
情報取得部44は、受信判定部43により異常発生信号が受信されたと判定された際に、点灯制御装置3に異常関連情報を要求する要求信号を送信する。そして、情報取得部44は、当該要求信号に応じて受信される異常関連情報を取得し、取得された異常関連情報を記憶部47に記憶させる。
具体的に、外部機器12としてPCが接続されている場合には、PCから当該各情報を要求するコマンドが入力されると、送信部46は、当該PCに各情報を送信する。
また、外部機器12としてUSBメモリーが接続され、当該USBメモリーの記憶領域に、異常関連情報及び本体側駆動情報を取得して当該記憶領域に記憶させるオートランプログラムが記憶されている場合には、送信部46は、当該オートランプログラムを読み込んで実行し、当該異常関連情報及び本体側駆動情報をUSBメモリーに記憶させる。
図3は、点灯制御装置3及び制御装置4にて実行される情報取得処理を示すフローチャートである。
点灯制御装置3及び制御装置4は、前述の構成により以下に示す情報取得処理を行う。すなわち、点灯制御装置3では異常関連情報の記憶を行い、制御装置4では当該異常関連情報及び本体側駆動情報の記憶を行う。この情報取得処理は、プロジェクター1の電源投入に応じて実行される。
次に、判定部333が、取得された検出結果に基づいて、異常が生じたか否かを判定する(ステップS12)。ここで、異常が生じていないと判定されると、点灯制御装置3は、ステップS11に戻る。
そして、情報設定部335の駆動情報設定部3351が、異常が生じたと判定されるまでの所定期間内に検出された点灯制御装置3の駆動状態に基づく駆動情報を記憶部338に記憶させるとともに、原因情報設定部3352が、特定された原因を示す原因情報を、当該駆動情報に関連付けて記憶部338に記憶させる(ステップS15)。
次に、信号送信部336が、異常が発生して光源ランプ211を消灯した旨を示す異常発生信号を、制御装置4に送信する(ステップS16)。
この後、点灯制御装置3は、ステップS17に処理を移行する。
そして、受信判定部43が、点灯制御装置3から異常発生信号が受信されたか否かを判定する(ステップS22)。なお、異常発生信号が受信されていないと判定された場合には、受信判定部43は、当該異常発生信号の受信判定を継続する。
この後、情報取得部44が、点灯制御装置3に対して異常関連情報を要求する要求信号を送信する(ステップS24)。
この後、制御装置4は、ステップS25に処理を移行する。
ここで、要求信号が受信されたと判定されると、情報送信部337が、記憶部338に記憶された異常関連情報を、制御装置4に送信する(ステップS18)。
これにより、点灯制御装置3での情報取得処理が終了する。
ここで、異常関連情報を受信したと判定した場合には、情報取得部44は、受信した異常関連情報を記憶部47に記憶させる。また、この際、情報設定部45が、当該異常関連情報に関連付けて、ステップS23にて取得した本体側駆動情報を記憶部47に記憶させる(ステップS26)。
以上により、制御装置4での情報取得処理が終了する。
検出手段32により検出された点灯制御装置3の駆動状態に基づいて、判定部333により異常が生じたと判定された際には、情報設定部335により、当該異常に関する異常関連情報が記憶部338に記憶される。これによれば、当該異常関連情報を取得することにより、当該異常の原因を解析することができる。従って、点灯制御装置3に生じた異常の原因を特定しやすくすることができる。
また、点灯制御装置3と制御装置4とは、UARTを用いた調歩式同期通信方式により接続されているので、これらの間を確実に絶縁することができる。
更に、異常関連情報及び本体側駆動情報が含まれる報知画像が、画像処理部42及び表示装置2により表示されるので、これらを取得しやすくすることができる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、異常関連情報として、異常が生じたと判定されるまでの所定期間内に検出手段32により検出された点灯制御装置3の駆動状態に基づく駆動情報と、当該駆動情報に関連付けて記憶され、異常の原因を示す原因情報とを例示したが、本発明はこれに限らない。すなわち、いずれか一方の情報が記憶される構成としてもよく、或いは、生じた異常に関する別の情報であってもよい。
また、前記実施形態では、検出手段32が、ランプ電力の電流値及び電圧値、点灯制御装置3の内部温度、並びに、当該点灯制御装置3に入力される電力の電圧値を検出するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、これらのうちの1つでもよく、或いは、光源ランプ211の累積点灯時間など、他の検出対象を検出するようにしてもよい。つまり、点灯制御装置で生じた異常な事象を、判定部が異常と判定することができれば、条件及び検出対象は問わない。
Claims (6)
- 光源と、当該光源から射出された光を変調して、画像情報に応じた画像光を形成する光変調装置と、当該画像光を投射する投射光学装置とを備えたプロジェクターであって、
前記光源を点灯させる点灯制御装置と、
当該プロジェクターを制御する制御装置と、を備え、
前記点灯制御装置は、
前記光源に電力を供給する点灯手段と、
前記点灯手段を制御する制御手段と、
前記光源に供給する電力の電流値及び電圧値、内部温度、並びに、当該点灯制御装置に入力される電力の電圧値の少なくともいずれかを当該点灯制御装置の駆動状態として検出する検出手段とを備え、
前記制御手段は、
記憶部と、
前記検出手段により検出された前記駆動状態の推移に基づいて、異常が生じたか否かを判定する判定部と、
前記判定部により異常が生じたと判定されると、前記駆動状態に基づいて異常の原因を特定する原因特定部と、
前記判定部により異常が生じたと判定されると、当該異常に関する異常関連情報を前記記憶部に記憶させる情報設定部と、
前記判定部により異常が生じたと判定されると、当該異常が生じたことを示す異常発生信号を前記制御装置に送信する信号送信部と、を備え、
前記情報設定部は、
前記異常が生じるまでの所定期間内の前記駆動状態に基づく駆動情報を、前記異常関連情報として前記記憶部に記憶させる駆動情報設定部と、
前記原因特定部により特定された前記原因を示す原因情報を、前記異常関連情報として前記記憶部に記憶させる原因情報設定部と、を備え、
前記制御装置は、
本体側記憶部と、
前記異常発生信号を受信すると、前記異常関連情報を取得して、前記本体側記憶部に記憶させる情報取得部と、を備え、
前記判定部は、前記光源の点灯状態に基づいて、異常が生じたと判定する条件を変更することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
当該プロジェクターの駆動状態を検出する本体側検出手段を備え、
前記制御装置は、前記異常発生信号を受信すると、当該異常発生信号を受信するまでの所定期間内に前記本体側検出手段により検出された駆動状態に基づく本体側駆動情報を、前記情報取得部により取得された前記異常関連情報に関連付けて前記本体側記憶部に記憶させる本体側情報設定部を備えることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
前記制御装置は、取得された前記異常関連情報を、当該プロジェクターに接続された外部機器に送信する送信部を備えることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
取得された前記異常関連情報を報知する報知手段を備えることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
前記検出手段は、前記光源に供給する電力の電流値を少なくとも検出し、
前記判定部は、検出された前記電流値により、前記光源の点灯状態を判別することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
前記光源は、一対の電極を有する光源ランプを備え、
前記判定部は、前記一対の電極間の絶縁破壊後から当該電極間でアーク放電が開始されるまでの始動期間、前記アーク放電が安定するまでの立上期間、及び、前記アーク放電が安定してからの定常期間のいずれであるかを判別し、判別された期間に応じて、異常が生じたと判定する条件を変更することを特徴とするプロジェクター。
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