JP4707690B2 - エアクリーナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば作業車等に搭載されるエンジンにおいて、エンジンルーム内に配設されてエンジンの吸気空気を清浄化するエアクリーナ装置に関する。
このようなエアクリーナ装置としては、外気導入口が設けられた有底の円筒状に形成されたケーシングと、このケーシング内に着脱可能に収容されたフィルタエレメントと、前記ケーシングの開口を覆う蓋体とから構成されるものがある。そして、エアクリーナは外気流入口を通じて前記ケーシング内に吸入された塵埃を含む外気を前記フィルタエレメントによって清浄化し、吸気管を通して、この清浄化された空気をエンジンに供給する。フィルタエレメントに塵埃が付着してくると目詰まりが発生し、エアクリーナの機能が低下するため、フィルタエレメントを定期的に交換又は洗浄しなければならないため、メンテナンスの作業性を考慮してフィルタエレメントの着脱が容易となるようにエンジンルーム内に配設される。
なお、特許文献1には、車体フレームにフィルタエレメントの交換穴を設けて、エアクリーナをこの交換穴付近に配設することにより、交換穴からエアクリーナの蓋を開口し、フィルタエレメントの着脱ができるような構成が開示されている。
特開2007−016488号公報
しかしながら、近年、車両全体をより小型コンパクトに構成することが求められており、エンジンルーム内の収容スペースも狭くなり、エアクリーナの配置スペースも制限されているため、配設位置によってはフレーム等に交換穴を設けてもフィルタエレメントの着脱が困難な場合もある。よって、エンジンルーム内の配設位置によらず、フィルタエレメントの着脱の作業性を損なわないようにしなければならない。
また、エアクリーナの性能や機能を十分に発揮させるためには、エアクリーナの通常使用時の収容姿勢が制限される場合がある。例えば作業車等に使用される場合には、塵埃の多い環境や雨天時の作業を考慮してエアクリーナにバキュエータバルブを設けて塵埃や水分をエアクリーナ外へ排出させるようなときは、エアクリーナを斜めに傾斜させて設けると、塵埃等を十分に排出できないという問題がある。よって、このようなエアクリーナの性能や機能を考慮してエアクリーナの通常使用時の収容姿勢が定まる一方、収容姿勢によってはメンテナンスの作業性が損なわれる虞がある。
以上のような課題に鑑みて、本発明では、エンジンルーム内の収容スペースが狭くなった場合等であっても、エアクリーナのフィルタエレメントの着脱の作業性を低下させないと共に、エンジンルーム内でエアクリーナの性能を低下させずに効率的に収容することができるエアクリーナ装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するために本発明に係るエアクリーナ装置は、フィルタエレメント配設空間を有したケーシング、このフィルタエレメント配設空間内に着脱自在に配設されるフィルタエレメントおよびフィルタエレメント配設空間内を覆ってケーシングに取り付けられる蓋体からなり、エンジンルーム内に配設されてエンジンの吸気空気を清浄化するエアクリーナ装置であって、エンジンルーム内に固設された支持部材と、一端部が支持部材に枢結されて他端部が枢結部を中心として揺動自在に取り付けられた揺動部材と、他端部が支持部材から離れて揺動するように揺動部材を付勢する揺動付勢手段(例えば、実施形態における第1コイルスプリング36)と、揺動付勢手段の付勢力に抗して揺動部材を支持部材に近接する位置で係脱可能に係止保持するロック手段とを備えて構成され、ロック手段が、支持部材に回動自在に枢支され揺動部材を支持部材に近接させて係脱可能に係止保持する係止部材と、支持部材と係止部材との間に介設されて揺動部材を係止する方向に係止部材を付勢する係止付勢部材(例えば、実施形態における第2コイルスプリング37)とを有し、係止部材が、テーパ形状に形成されたテーパ部と、テーパ部と枢支部との間に設けられ揺動部材の他端部と係合可能なように凹状に形成された係止凹部とを有し、蓋体が取り付けられる側を揺動部材の他端部側に位置させてケーシングが揺動部材に取り付けられ、ロック手段による係止保持を解除して揺動付勢手段により揺動部材を他端部が支持部材から離れる方向に揺動させるように構成する。そして、揺動部材の他端部を揺動付勢手段の付勢力に抗して支持部材に近接させる方向に揺動させたときに、揺動部材の他端部が係止部材のテーパ部に当接して係止部材を係止付勢部材の付勢力に抗して上記係止する方向とは反対方向に回動させ、さらに揺動部材の他端部を支持部材に近接する位置に揺動させたときには、揺動部材の他端部がテーパ部を越えて離間し、当該テーパ部との当接を離れた係止部材が係止付勢部材の付勢力により上記係止する方向に回動し、係止部材の係止凹部が揺動部材の他端部と係合して揺動部材を係止保持するようになっている
また、揺動部材が、この揺動部材の他端部が支持部材から離れるように揺動付勢手段により付勢されて揺動したときに、揺動部材に取り付けられるケーシングから揺動部材の他端部側に位置する蓋体を容易に取り外せると共に、フィルタエレメントの着脱が容易になるような方向を向けた揺動位置で保持されるように構成されていることが好ましい。
さらに揺動部材が、ロック手段により揺動付勢手段の付勢力に抗して支持部材に近接する位置で係止保持されたときに、揺動部材に保持させるエアクリーナがエンジンルーム内で水平に横置きされた状態で保持されるように構成されていることが好ましい。
本発明に係るエアクリーナ装置を、ロック手段により揺動部材に取り付けられるエアクリーナを支持部材に近接する位置で係止保持することができると共に、このロック手段を解除することにより揺動付勢手段が揺動部材に取り付けられるエアクリーナを支持部材から離れた揺動位置まで揺動するよう付勢して保持されるような構成としているため、エアクリーナの配設姿勢を、このエアクリーナの機能等を低下させないような姿勢で保持する通常使用時と、フィルタエレメントの着脱が容易な姿勢で保持するメンテナンス時との使用目的に応じて選択的に変更させて保持することができる。従って、エンジンルーム内の収容スペースが狭くなり、フィルタエレメントの着脱スペースが制限される場合でも、エアクリーナの配設位置によらず、エアクリーナのフィルタエレメントの着脱の作業性を低下させないと共に、エンジンルーム内でエアクリーナの性能を低下させずに効率的に収容することができる。また、通常使用時にはエアクリーナが取り付けられる揺動部材はロック手段により係止保持されているため、車両の走行等に伴う車体の揺れや振動等によりエアクリーナが衝撃を受けることや、跳ね上げられてエアクリーナが故障するような虞もない。
また、上記の揺動位置をエアクリーナがエアクリーナの蓋体を取り外してフィルタエレメントの着脱が容易となるような姿勢で保持できるように構成されると、フィルタエレメントの交換や点検が容易になり、メンテナンスの作業性を向上させることができる。
さらに、揺動部材がロック手段により揺動付勢手段の付勢力に抗して係止保持されたときに、エアクリーナがエンジンルーム内に水平に横置きされた状態で係止保持されるように構成されると、通常使用時にはエアクリーナをエンジンルーム内に効率良く収容させることができる。また、例えば、塵埃の多い作業環境や雨天時の作業を考慮してエアクリーナにバキュエータバルブを設けて塵埃や水分をエアクリーナ外へ排出させるような場合には、エアクリーナを通常使用時には水平に横置きにして、バキュエータバルブから下方へ粉塵や水分を確実に排出できるようにすることができる。
また、揺動部材の他端部を支持部材に近接させる方向に揺動させたときに揺動部材の他端部が係止部材のテーパ部に当接して、この係止部材が押し出されるように回動されることにより、揺動部材の他端部と係止部材のテーパ部との当接が離れたときに、係止部材が係止付勢部材の付勢力によって揺動部材の他端部と係合するように構成されると、揺動部材をロック手段によりワンタッチで支持部材に近接した位置で係止保持させることができるため、エアクリーナをエンジンルーム内に容易に収容させて通常使用状態にすることができる。
以下、本発明に係るエアクリーナ装置の実施の形態を、ショベルローダに適用した場合を例に挙げて、図1〜図7に基づいて説明する。
ショベルローダ1は、図1に示すように、履帯3を有した走行装置5と、走行装置5を左右に一対取り付けた車体フレーム9と、車体フレーム9に取り付けられたローダ装置6と、車体フレーム9の前後方向の略中央部上に設けられたオペレータキャビン7を有して構成されている。
エンジンルーム10は、図2に示すように、車体フレーム9に覆われて設けられており、エンジンルーム10内に位置して車体フレーム9上に搭載されたエンジン11によって油圧ポンプ(図示せず)が駆動され、油圧ポンプはローダ装置6等へ高圧の作動油を供給する構成となっている。
エアクリーナ装置20は、図2に示すように、車体フレーム9に固設されるブラケット40に取り付けられてエンジンルーム10内に位置して、エンジン11の空気吸入口に連通する吸気管12の先端にエアクリーナ21が接続されている。
エアクリーナ21は、図3に示すように、外気導入口26が設けられた有底の円筒状のケーシング22と、ケーシング22内に着脱可能に収容されたフィルタエレメント23と、ケーシング22の開口を覆ってケーシング22に取り付けられる蓋体24とから構成されている。また、エアクリーナ21のケーシング22と蓋体24との間に係脱可能に構成された係脱部材25を外すことにより、ケーシング22から蓋体24を外してフィルタエレメント23を交換できるように構成されている。
そしてエアクリーナ21は、外気導入口26から塵埃を含む外気をケーシング22内に導入し、この外気中に含まれる塵埃をフィルタエレメント23により捕捉して、清浄化された空気を吸気管12を通じてエンジン11の空気吸気口へ供給するものである。
次に、本発明に係るエアクリーナ装置20について、図3〜図7を用いて説明する。エアクリーナ装置20は、エアクリーナ21と、エンジンルーム10内に設けられた支持部材30と、一端部31cが支持部材30に枢結されて、他端部31dがこの枢結部を中心に上下に揺動自在に取り付けられる揺動部材31と、支持部材30と揺動部材31との枢結部に設けられて揺動部材31の他端部31dが支持部材30から離れて上方へ揺動されるように付勢する第1コイルスプリング36(揺動付勢手段)と、この第1コイルスプリング36の付勢力に抗して揺動部材31の他端部31dが上方へ揺動されるのを規制するように支持部材30に近接する位置(ロック位置)で揺動部材31の他端部31dを係止保持するロック手段33とから構成される。
支持部材30は、平板状の上板部30aと、この上板部30aの一方の側辺から下方に屈曲して延びる側板部30bと、上板部30aの下面に側板部30bに対面するように固着された側板部材39とからなり、エンジンルーム10内の車体フレーム9に固設されたブラケット40に取り付けられることにより、エアクリーナ装置20をエンジンルーム10内に配設させている。また、側板部30bに形成された挿通孔30eと側板部材39に形成された39eは第1支持軸41を挿通させるための貫通孔である。
揺動部材31は、平板状の上板部31aと、上板部31aの両側辺から下方に屈曲して延びる一対の側板部31bとを有してなり、この揺動部材31の一端部31cは支持部材30に第1支持軸41を介して枢結されて、他端部31dが支持部材30に対して上下に揺動自在なように構成されている。そして、エアクリーナ21の蓋体24が、この揺動部材31の他端部31d側に位置するように、略Ω字状に形成された支持バンド50でエアクリーナ21のケーシング22を囲繞して、このケーシング22を囲繞した支持バンド50と揺動部材31の上板部31aを上下からボルト・ナット51により締結している。また、一対の側板部31bにそれぞれ形成された一対の挿通孔31eは第1支持軸41を挿通するための貫通孔である。
第1支持軸41は、図5に示すように、支持部材30の側板部30aに形成された挿通孔30eならびに側板部材39に形成された挿通孔39eと、揺動部材31の側板部31aに形成された一対の挿通孔31eと、後述する第1コイルスプリング36とを挿通させて、支持部材30と揺動部材31との枢結部に位置する。また、第1支持軸41の軸方向の両端側には、E形止め輪42を取り付けるための一対の溝を形成してなり、この一対の溝にE形止め輪42をそれぞれ取り付けることにより、支持部材30、揺動部材31および第1コイルスプリング36の抜け止めと、第1支持軸41のスラスト方向の規制を行っている。
第1コイルスプリング36は、ねじりコイルスプリングで形成されており、この第1コイルスプリング36内に第1支持軸41を挿通させて、一端側が支持部材30の側板部30bの内面側で支持され、他端側が揺動部材31の上板部30aの下面側で支持されている。よって、揺動部材31は、この第1コイルスプリング36を挿通する第1支持軸41を中心に、揺動部材31の荷重に抗して揺動部材31の他端部31dが支持部材30から離れて上方へ揺動するように付勢されている。
ロック手段33は、図6〜図7に示すように、揺動部材31の他端部31d側に設けられる掛止部材35と、支持部材30の上板部30aの下面側に固設された軸支部材45と、軸支部材45の両側面部の内面側で両軸端が支持された第2支持軸43と、第2支持軸43に挿通されて設けられた第2コイルスプリング37(係止付勢部材)と、第2支持軸43に挿通されて設けられた係止部材34とから構成されている。
掛止部材35は、機械構造用炭素鋼(S45C)を円筒状に形成したものであり、後述する係止部材34との係脱によって生じる磨耗を減じるために熱処理が施されている。
軸支部材45は、略U字状に形成されて、上方一端部を支持部材30の側板部30bに固設され、上方他端部は支持部材30の上板部30aの下面側で固設されて、支持部材30の下方側に位置するように設けられている。また、軸支部材45の両端の側面部には第2支持軸43を挿通させるための一対の挿通孔45aがそれぞれ形成されている。
第2支持軸43は、第2コイルスプリング37と、後述する係止部材34の挿通孔34cとを挿通すると共に、軸支部材45の両方の側面部に形成された一対の挿通孔45aを挿通して、軸支部材45に支持されている。また、第2支持軸43は軸方向の両端側にE形止め輪44を取り付けるための1対の溝をそれぞれ形成し、この一対の溝にそれぞれE形止め輪44を取り付けることにより、軸支部材45、係止部材34および第2コイルスプリング37の抜け止めと、第2支持軸43のスラスト方向の規制を行っている。
第2コイルスプリング37は、ねじりコイルスプリングで形成されており、この第2コイルスプリング37内に第2支持軸43を挿通させて、一端側が軸支部材45の側面部で支持され、他端側は係止部材34の側面部で支持されている。これにより、第2コイルスプリング37は係止部材34が掛止部材35と係合する方向に回動されるように付勢している。
係止部材34は板状であり、図7に示すように、上方側には揺動部材31の他端部と当接されるようなテーパ形状に形成されたテーパ部34aと、掛止部材35に係脱可能に凹字状に形成された係止凹部34bと、下方側には係止部材34の回動中心となる第2支持軸34を挿通させるための挿通孔34cと、後方側には水平方向に延びる把持部34dとを有して構成されている。
挿通34cは、上述のように第2支持軸43挿通されて、この第2支持軸43を中心に係止部材34が回動自在となるように形成されており、係止部材34は第2コイルスプリング37により掛止部材35と係合する方向に回動するように付勢されている。また、係止部材34のテーパ部34aは、揺動部材31の他端部31dを第1コイルスプリング36の付勢力に抗して下方に揺動させた場合に、揺動部材31の他端部31dの下面側がテーパ部34aに当接して、この係止部材34を第2コイルスプリング37の付勢力に抗して後方に押し出して回動されるようにテーパ形状に形成されている。そして、揺動部材31の他端部31dをさらに下方に揺動させて支持部材30に近接するロック位置に位置させた場合に、テーパ部34aは揺動部材31との当接を離れることにより、係止部材34が第2コイルスプリング37の付勢力により戻されて回動するため、掛止部材35と係合可能に形成された係止凹部34bは支持部材30に設けられる掛止部材35を上方から係合することとなる。また、係止凹部34bと掛止部材35とが係合状態にあった場合に、把持部34dを第2コイルスプリング37の付勢力に抗して回動させることにより、係止凹部34dが掛止部材35から離れるようにして係合が解除されて、揺動部材31の他端部31dがロック位置から上方へ揺動されるようになる。
本実施の形態によるエアクリーナ装置20は前記の如く構成されるもので、次に使用の態様について説明する。
まず、メンテナンス時に、このエアクリーナ21のフィルタエレメント23を着脱する場合について述べる。
通常使用状態にあるエアクリーナ21は、エンジンルーム10内において、図示しない他の機器に近接してフィルタエレメント23の着脱スペースも制限された状態で、図3に示すように、揺動部材31の他端部31dが支持部材30に近接するように係止部材34の係止凹部34bと支持部材30に設けられる掛止部材35とが係止保持されて、水平に横置きされたロック位置にある。そして、メンテナンス時には、係止部材34の把持部34dを下方へ押動することによって、第2支持軸43を中心に回動された係止部34bと掛止部材35との係止保持が解除され、ロック位置にあった揺動部材31の他端部31dが第1コイルスプリング36の付勢力により支持部材30から離れるように上方に揺動された位置(揺動位置)に移動する。これにより、図4に示すように、揺動部材31の他端部31dに位置するエアクリーナ21の蓋体24も上方を向いて保持されることとなる。従って、上方を向いて保持されるエアクリーナ21の蓋体24を容易に取り外すと共に、ケーシング22内に配設されるフィルタエレメント23を容易に着脱して、交換や点検等を行うことができる。
次に、前記メンテナンス後に通常使用状態に戻すため、エアクリーナ21をエンジンルーム10内で水平に横置きされた状態に収容させる場合について述べる。
メンテナンス時には、図4に示すように、エアクリーナ21は、揺動部材31の他端部31d側に位置する蓋体24が上方を向いて保持された揺動位置にある。先ず、エアクリーナ21の上部体を第1コイルスプリング36の付勢力に抗して支持部材30に接近するように下方へ押動することにより、エアクリーナ21と共に下方へ揺動する揺動部材31の他端部31dの下面側が、係止部材34のテーパ部34aに当接する。そして、揺動部材31の他端部31dの下方への揺動を続けることにより、当接して押動されるテーパ部34aが後方へ押し出されるように回動される。そしてテーパ部34aとの当接を離れるように揺動部材31の他端部31dが支持部材30に近接するロック位置まで揺動されると、揺動部材31の他端部31dとの当接を離れた係止部材34の係止凹部34bが第2コイルスプリング37の付勢力により戻されるように回動することにより、支持部材30に設けられる掛止部材35を上方から係合して、図3に示すように、揺動部材31の他端部31dを支持部材30に近接させて保持するロック位置に戻すことができる。従って、揺動部材31に取り付けられるエアクリーナ21を水平に横置きされた状態で保持して、エンジンルーム10内で効率良く収容させることができ、エアクリーナ21を通常使用状態に戻すことができる。
なお、上述の実施の形態では揺動部材31の他端部31dを支持部材30に近接させるときに、揺動部材31の下部が支持部材30に直接押し当たるようにして係止させているが、これに限られるものではなく、図4に示すように、支持部材30の上板部30aの上面側にゴム等で形成された弾性部材55を設けて、揺動部材31の下部をこの弾性部材55に突き当てることにより、揺動部材31を支持部材30へ近接させてもよい。これによれば揺動部材31を支持部材30に直接に衝突させることなく、前記弾性部材55の突き当てによりエアクリーナ21等への衝撃を緩和することができる。
また、上述の実施の形態では、揺動部材31の他端部31dが上方へ揺動されるように構成されているが、これに限られるものではなく、上述の実施の形態におけるエアクリーナ装置20の構成配置を変更して、揺動部材31の他端部31dを下方へ揺動できるような構成とさせてもよい。このようにすれば、エアクリーナ21の配設する位置がフィルタエレメント23の着脱スペースが上方には無く、下方に存在する場合には、本構成とすることにより、メンテナンス時には下方からエアクリーナ21の蓋体24を外し、フィルタエレメント23を容易に着脱することができる。
さらに、上述の実施の形態では、通常使用時にはエアクリーナ21を水平に横置きされて保持するように構成されているが、これに限られるものではなく、通常使用時にエアクリーナ21が鉛直に立置きされる構成としてもよい。
また、上述の実施の形態では、掛止部材35は熱処理を施した円筒状の鋼材からなるものとしたが、これに限られるものではなく、対磨耗性の材料や鍍金等の表面処理を施した材料等でもよく、また、その形状も球状等であってもよい。
さらに、上述の実施の形態では、ショベルローダに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばエンジンを搭載した油圧ショベル等の他の建設機械、自動車あるいは農作業車等に適用してもよいものである。
本発明の実施の形態によるエアクリーナ装置を備えたショベルローダを示す側面図である。 上記ショベルローダに設けられるエアクリーナ装置等の配置例を示すために該ショベルローダの一部を示す左側面図である。 上記エアクリーナ装置が通常使用状態(エアクリーナがロック位置)にある様子を示す側面図である。 上記エアクリーナ装置がメンテナンス状態(エアクリーナが揺動位置)にある様子を示す側面図である。 図3のエアクリーナ装置を矢印III方向から視た要部の拡大図である。 図3のエアクリーナ装置を矢印IV方向から視た要部の拡大図である。 上記エアクリーナ装置のロック手段を図6の矢視V−V方向から視た断面の拡大図である。
符号の説明
1 ショベルローダ
9 車体フレーム
10 エンジンルーム
11 エンジン
20 エアクリーナ装置
21 エアクリーナ
22 ケーシング
23 フィルタエレメント
24 蓋体
30 支持部材
31 揺動部材
31d 他端部
33 ロック手段
34 係止部材
34a テーパ部
34b 係止凹部
35 掛止部材
36 第1コイルスプリング(揺動付勢手段)
37 第2コイルスプリング(係止付勢部材)

Claims (3)

  1. フィルタエレメント配設空間を有したケーシング、前記フィルタエレメント配設空間内に着脱自在に配設されるフィルタエレメントおよび前記フィルタエレメント配設空間内を覆って前記ケーシングに取り付けられる蓋体からなり、エンジンルーム内に配設されてエンジンの吸気空気を清浄化するエアクリーナ装置であって、
    前記エンジンルーム内に固設された支持部材と、一端部が前記支持部材に枢結されて他端部が前記枢結部を中心として揺動自在に取り付けられた揺動部材と、前記他端部が前記支持部材から離れて揺動するように前記揺動部材を付勢する揺動付勢手段と、前記揺動付勢手段の付勢力に抗して前記揺動部材を前記支持部材に近接する位置で係脱可能に係止保持するロック手段とを備えて構成され、
    前記ロック手段が、前記支持部材に回動自在に枢支され前記揺動部材を前記支持部材に近接させて係脱可能に係止保持する係止部材と、前記支持部材と前記係止部材との間に介設されて前記揺動部材を係止する方向に前記係止部材を付勢する係止付勢部材とを有し、
    前記係止部材が、テーパ形状に形成されたテーパ部と、前記テーパ部と前記枢支部との間に設けられ前記揺動部材の前記他端部と係合可能なように凹状に形成された係止凹部とを有し、
    前記蓋体が取り付けられる側を前記揺動部材の前記他端部側に位置させて前記ケーシングが前記揺動部材に取り付けられ、前記ロック手段による係止保持を解除して前記揺動付勢手段により前記揺動部材を前記他端部が前記支持部材から離れる方向に揺動させるように構成し、
    前記揺動部材の前記他端部を前記揺動付勢手段の付勢力に抗して前記支持部材に近接させる方向に揺動させたときに、前記他端部が前記係止部材の前記テーパ部に当接して前記係止部材を前記係止付勢部材の付勢力に抗して前記係止する方向とは反対方向に回動させ、さらに前記他端部を前記支持部材に近接する位置に揺動させたときには、前記他端部が前記テーパ部を越えて離間し、当該テーパ部との当接を離れた前記係止部材が前記係止付勢部材の付勢力により前記係止する方向に回動し、前記係止部材の前記係止凹部が前記他端部と係合して前記揺動部材を係止保持することを特徴とするエアクリーナ装置。
  2. 前記揺動部材が、前記揺動部材の前記他端部が前記支持部材から離れるように前記揺動付勢手段により付勢されて揺動したときに、前記揺動部材に取り付けられる前記ケーシングから前記揺動部材の前記他端部側に位置する前記蓋体を容易に取り外せると共に、前記フィルタエレメントの着脱が容易になるような方向を向けた揺動位置で保持されることを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ装置。
  3. 前記揺動部材が、前記ロック手段により前記揺動付勢手段の付勢力に抗して前記支持部材に近接する位置で係止保持されたときに、前記揺動部材に保持される前記エアクリーナがエンジンルーム内で水平に横置きされた状態で保持されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のエアクリーナ装置。
JP2007106989A 2007-04-16 2007-04-16 エアクリーナ装置 Active JP4707690B2 (ja)

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