JP2011027088A - エアクリーナのフィルタ固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタをより強固に固定できること。
【解決手段】燃料調整装置に接続されたアウトレットケース27と、外気と連通するインレットケース28と、アウトレットケース27とインレットケース28との間に設けられたセパレートプレート29と、このセパレートプレート29の開口を覆うようにしてセパレートプレート29に設置されたフィルタ30と、このフィルタ30内に配設されるフィルタホルダと、を備えたエアクリーナ26のフィルタ固定構造であって、フィルタホルダがフィルタ30を貫通する突起部56を備え、長尺形状の固定具31がフィルタ30に掛け渡されてフィルタホルダの突起部56をセパレートプレート29側へ押圧することで、フィルタ30の裾部がフィルタホルダとセパレートプレート29に挟持されて固定されるよう構成されたものである。
【選択図】 図5

Description

この発明は、内燃機関に清浄な空気を供給するエアクリーナのフィルタ固定構造に関する。
従来のエアクリーナにおいては、特許文献1に記載のように、エアクリーナのケース内部をセパレートプレートよって、クリーンサイドとダーティサイドに区画し、カップ形状のフィルタと、このフィルタ内に配設されるフィルタホルダとを、共にボルトによりセパレートプレートに対して押圧して固定する構造が知られている。
特開平3−202665号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構造では、カップ形状のフィルタの中心部のみがボルトで押し付けられて取り付けられるため、フィルタやフィルタホルダの外周縁部(開口縁部)に作用する押圧力が低くなる。例えばオフロード用の自動二輪車にあっては、不整地走行やジャンプによる強い衝撃によりフィルタホルダの外周縁部が浮き上がり、その隙間から外気が流入することがある。このため、運転者が必要以上にボルトを強く締め込んで、フィルタホルダを過剰に締め付ける傾向があった。このような状態で不整地走行を行うと、ジャンプ等による衝撃を受けたときに衝撃を緩衝することができずフィルタホルダが変形する懸念があった。
また、エアクリーナ内のフィルタは一般的に定期交換を要するが、特許文献1に記載の構造では、交換時にダーティサイド側のケースを取り外す必要がある。このため、通常、エアクリーナの上方に位置するシートなどの部品を取り外す作業が必要となり、フィルタの交換作業に掛かる負担が大きかった。
更に、例えば不整地走行の耐久レース中にあっては、レース中に競技者がフィルタを交換する場合が生じる。このような場合に、特許文献1に記載の構造ではボルトを取り外す必要があるため、グローブを装着した競技者はフィルタの交換のために多大なタイムロスを強いられていた。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、フィルタをより強固に固定できると共にフィルタホルダの変形を防止できるエアクリーナのフィルタ固定構造を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、フィルタ交換作業の作業性を向上できるエアクリーナのフィルタ固定構造を提供することにある。
本発明は、燃料調整装置に接続されたアウトレットケースと、外気と連通するインレットケースと、前記アウトレットケースと前記インレットケースとの間に設けられたセパレートプレートと、このセパレートプレートの開口を覆うようにして前記セパレートプレートに設置されたフィルタと、このフィルタ内に配設されるフィルタホルダと、を備えたエアクリーナのフィルタ固定構造であって、前記フィルタホルダが前記フィルタを貫通する突起部を備え、長尺形状の固定具が前記フィルタに掛け渡されて前記フィルタホルダの前記突起部を前記セパレータプレート側へ押圧することで、前記フィルタの裾部が前記フィルタホルダと前記セパレートプレートに狭持されて固定されるよう構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明は、前記発明に係るエアクリーナのフィルタ固定構造において、固定具の可動部材には、この可動部材を回動させる際に把持される取っ手が設けられたことを特徴とするものである。
本発明によれば、長尺形状の固定具がフィルタに掛け渡されてフィルタホルダの突起部をセパレートプレート側へ押圧することで、フィルタの裾部がフィルタホルダとセパレートプレートに狭持されて固定されるので、フィルタをより強固に固定できる。更に、不整地走行やジャンプによるフィルタホルダへの衝撃は、長尺形状の固定具がダンパーの作用を果たすため適度に減衰され、フィルタホルダの浮き上がりを防止できる。これらの結果、作業者または運転者によりフィルタホルダを過剰に締め付ける必要がないので、フィルタホルダが衝撃を受けたときにもそのフィルタホルダの変形を確実に防止できる。
また、本発明によれば、固定具が固定部材と、この固定部材に回動自在に連結される可動部材とを有してなり、可動部材を回動させる際に把持される取っ手がこの可動部材に設けられた場合には、作業者が取っ手を把持することで可動部材の回動操作、セパレートプレートへの係止及び係止解除操作等を容易に実施できる。このため、フィルタ交換作業の作業性を向上させることができる。
本発明に係るエアクリーナのフィルタ固定構造における一実施の形態が適用された自動二輪車を示す左側面図。 図1のエアクリーナを示す左側面図。 図2のエアクリーナの平面図 図2のエアクリーナの分解斜視図。 図2のエアクリーナにおいてサイドキャップを外した状態の側面図。 図5のエアクリーナにおいて、セパレートプレート及びフィルタを実線表示し、インレットケースを破線表示して示す側面図。 図6のVII視矢視図。 図4、図6及び図7のセパレートプレートとフィルタホルダの組付け斜視図。 図8のセパレートプレートとフィルタホルダの分解斜視図。 図7のX-X線に沿う断面図。 図5、図6及び図7の固定具を示す側面図。 図6のエアクリーナにおいて、固定具の可動スプリングを係止部から外した状態を示す側面図。 図6のエアクリーナにおいて、固定具の可動スプリングの取っ手を仮止め部に係止させた状態を示す側面図。 本発明に係るエアクリーナのフィルタ固定構造における他の実施の形態が適用されたエアクリーナの一部を示す、図12に対応する側面図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るエアクリーナのフィルタ固定構造における一実施の形態が適用された自動二輪車を示す左側面図である。この自動二輪車は例えばオフロードを走行可能な車両である。
この自動二輪車10では、車両フレーム11の前部に、前輪12及びフロントフォーク13を車両に対して回動自在に軸支するヘッドパイプ14が設けられている。このヘッドパイプ14の後部に、下方に延出するダウンチューブ15と、後方へ延出するメインフレーム16とが例えば溶接により設けられる。ダウンチューブ15は、下方へ延出されたのち後方へ折れ曲がり、メインフレーム16の下端に連結される。メインフレーム16の後方にはシートレール17が配設される。このシートレール17は、メインフレーム16の中央部に締結されて後方へ延びるアッパレール18と、メインフレーム16の下部から後方上側へ延びるロアレール19とが、それぞれの先端部で互いに連結され、メインフレーム16の一部とアッパレール18とロアレール19とで囲まれた空間が、側方視で三角形状を成すように構成される。
また、メインフレーム16にはピボット軸20が設けられ、このピボット軸20にスイングアーム21が揺動自在に枢支され、このスイングアーム21に後輪22が回転自在に軸支される。この後輪22は、後述のエンジン23の駆動力により図示しないチェーン等を介して回転駆動される。
メインフレーム16とダウンチューブ15とで囲まれた空間にエンジン23が搭載される。このエンジン23のシリンダヘッド24の後部には、アクセル操作に連動してエンジン23への燃料供給量を変化させる、例えばスロットルバルブなどを備えた燃料調整装置25が接続され、この燃料調整装置25の後部に、エアクリーナ26が接続されている。エアクリーナ26は、その上面をアッパレール18に、その下面をロアレール19に、それぞれブラケット37A、37B(後述)を介してボルトで締結される。そして、このエアクリーナ26の上方にシート9が配置され、このシート9はシートレール17により支持される。
エアクリーナ26は、燃料調整装置25へ清浄な空気を導くものであり、図2〜図4に示すように、エアクリーナ26の前半体を形成するアウトレットケース27と、エアクリーナ26の後半体を形成するインレットケース28と、これらのアウトレットケース27とインレットケース28との間に挟持されたセパレートプレート29と、このセパレートプレート29に設置されたフィルタ30と、フィルタ30内に配設されるフィルタホルダ47と、このフィルタホルダ47をセパレートプレート29側に押圧してフィルタ30の裾部(開口縁部30A)を固定する固定具31(図5)とを有してなり、さらにサイドキャップ32を有する。
アウトレットケース27は、燃料調整装置25(図1)に接続される。また、インレットケース28は、外気を導入する吸気ダクト33を備えて外気に連通する。セパレートプレート29は、図4及び図9に示すように空気を流動させる開口34を備え、この開口34を覆うようにしてフィルタ30がセパレートプレート29に設置される。このフィルタ30により、セパレートプレート29の開口34を流れる空気中の塵埃や異物が除去される。従って、図5に示すように、このセパレートプレート29及びフィルタ30によって、インレットケース28内の空間がダーティサイド空間35に、アウトレットケース27内の空間がクリーンサイド空間36に区画される。
前記フィルタホルダ47は、図4及び図9に示すように、リング部材55の中央位置に突起部56が位置し、これらのリング部材55と突起部56との間に複数本のアーム部57が掛け渡されることで、突起部56がリング部材55と一体化される。突起部56には、図10にも示すように、先端に係合溝48を備えると共に、基端側に嵌合凹部58を備える。図9及び図10に示すように、セパレートプレート29には、開口34にブリッジ部材59が掛け渡され、このブリッジ部材59の中央位置に嵌合ボス部60が設けられる。フィルタホルダ47の嵌合凹部58内にセパレートプレート29の嵌合ボス部60が嵌合されて、フィルタホルダ47がセパレートプレート29に対し軸方向に位置規制される。
このフィルタホルダ47はフィルタ30内に配設され、リング部材55がフィルタ30の開口縁部30Aの内側に接触すると共に、突起部56がフィルタ30の底部30Bを貫通する。この貫通状態では、突起部56の係合溝48部分がフィルタ30の底部30Bの外方へ露出する。このフィルタホルダ47は、後に詳説する如く、固定具31の作用でセパレートプレート29側へ押圧されて、リング部材55がフィルタ30の開口縁部30Aをセパレートプレート29との間で挟持して固定する。
前記インレットケース28は、図5に示すように、上面が、アッパレール18に固着されたブラケット37Aにボルト締結され、下面が、ロアレール19に固着されたブラケット37Bにボルト締結される。これにより、エアクリーナ26はシートレール17に強固に取り付けられる。
このインレットケース28の車両側方には、車両側方視においてメインフレーム16、アッパレール18及びロアレール19により形成された三角形状の平面内に収まるように作業窓38が形成されている。フィルタ30は適宜または定期的に交換が必要であり、作業窓38を通して、フィルタ30がインレットケース28内に出入され、且つフィルタ30の固定具31を用いた着脱作業が実施される。この作業窓38を閉塞する部材が前記サイドキャップ32である。このサイドキャップ32は、図1に示すサイドカバー8の一部を兼用する。
さて、図6、図7及び図10に示すように、固定具31は長尺形状に形成され、カップ形状のフィルタ30の底部30Bに掛け渡され、フィルタホルダ47の突起部56の係合溝48に係合した状態で、セパレートプレート29の係止部39及び40に係止される。これにより、フィルタホルダ47の突起部56がセパレートプレート29側へ軸方向に押圧されて、フィルタ30の開口縁部30Aが、フィルタホルダ47のリング部材55とセパレートプレート29との間に挟持されて固定される。このとき、フィルタホルダ47の嵌合凹部58がセパレートプレート29の嵌合ボス部60に嵌合し支持されることで、フィルタホルダ47の上述の軸方向移動が規制される。
具体的には、固定具31は、例えば金属製の棒材を所望の長さ及び形状に折り曲げ成形して作製されたものであり、図11に示すように、固定部材としての固定スプリング41と、可動部材としての可動スプリング42とを有して構成される。
固定スプリング41は、図8及び図11に示すように、両端がリング形状に曲げ加工されて、一端に、セパレートプレート29の係止部39に係止可能な固定側リング部43が、他端に固定側連結部45がそれぞれ形成される。また、可動スプリング42は側面視L字形状に形成されると共に、両端がリング形状に曲げ加工されて、一端に、固定スプリング41の固定側連結部45に回転自在に連結される可動側連結部46が、他端に、セパレートプレート29の係止部40に係止可能な可動側リング部44がそれぞれ形成される。
ここで、可動スプリング42は、固定スプリング41に対して矢印P(図11)方向に回動するが、このときの回動中心Oとなる、固定スプリング41の固定側連結部45と可動スプリング42の可動側連結部46は、セパレートプレート29に対してフィルタ30の高さ相当量H(図6)だけ離れた位置に設定される。尚、固定スプリング41の固定側リング部43がセパレートプレート29の係止部39に係止されたときには、固定スプリング41は、セパレートプレート29に対して略起立状態に保持される。
図6及び図11に示すように、固定具31の可動スプリング42は、フィルタホルダ47の突起部56の係合溝48に係合されると同時に、この突起部56を押圧し、この突起部押圧部49の両側部分が、フィルタ37に接近すべく低く形成されてフィルタ押圧部50として構成される。前記突起部56の係合溝48は、図7及び図8に示すように、セパレートプレート29の一対の係止部39及び40と平行に形成されており、このことから、可動スプリング42は係合溝48に係合することで横ずれが防止されて位置決めされる。また、可動スプリング42のフィルタ押圧部50が、フィルタ30の底部30Bを押圧する。
図7に示すように、フィルタ30の底面30Bは、車両後方視において略楕円形状に形成される。従って、このフィルタ30の底面30Bを押圧する固定具31の可動スプリング42は、略楕円形状の底部30Bの長軸側を襷掛けする方向に傾斜して配置される。この可動スプリング42の傾斜方向は、図6及び図7に示すように、インレットケース28の作業窓38側が低く、作業窓38と反対側が高くなる方向である。
この可動スプリング42の傾斜方向を実現するために、セパレートプレート29に設けられた係止部39及び40は、図7、図8及び図9に示すように、セパレートプレート29の開口34を臨み、フィルタ30の開口縁部30Aが当接する位置の外側で、セパレートプレート29の対角線上に対向して設置される。そして、可動スプリング42の可動側リング部44を係止する係止部40は、フィルタ30の底部30Bの中央位置を貫通する突起部56よりもインレットケース28の作業窓38側であって、この作業窓38の下部位置に設けられる。また、固定スプリング41の固定側リング部43を係止する係止部39は、突起部56に対しインレットケース28の作業窓38と反対側で、この作業窓38の上部位置に設けられる。
更に、これらの係止部39及び40はフック形状に形成され、それらの開放部分α(図8)が、セパレートプレート29に設置されるフィルタ30の径方向外側に向けて位置付けられる。これにより、係止部39及び40(特に係止部40)の開放部分αが作業窓38を通して作業者から視認し易い位置となる。
ところで、図6、図7及び図11に示すように、固定具31の可動スプリング42には、この可動スプリング42を回動中心O回りに回動させる際に、作業者により把持される取っ手51が設けられている。この取っ手51は、可動スプリング42の可動側リング部44の略直上位置で、且つ可動スプリング42が回動する回動面(つまり、セパレートプレート29の係止部39及び40と可動スプリング42の任意の点とを結んで成す、図7の紙面に垂直な面)に対し直交する面内で、湾曲して曲げ加工されて形成される。そして、この取っ手51は、車両後方視(図7参照)において、固定スプリング41の固定側リング部43、可動スプリング42の可動側リング部44がセパレートプレート29の係止部39、40にそれぞれ係止された状態で、フィルタホルダ47の突起部56よりもインレットケース28の作業窓38側に位置付けられる。
また、図6に示すように、インレットケース28内には仮止め部52が突設される。この仮止め部52は、フィルタ30の交換時に、図12に示すように、可動スプリング42の可動側リング部44をセパレートプレート29の係止部40から外し(係止解除)、この可動スプリング42を固定スプリング41に対して回動させた際に、図13に示すように、可動スプリング42の取っ手51を一時的に係止(仮止め)するものである。取っ手51が仮止め部52に仮止めされた状態では、可動スプリング42は、交換されるフィルタ30と干渉しない位置に退避される。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(11)を奏する。
(1)長尺形状の固定具31はフィルタ30に襷掛け状態で掛け渡されて、セパレートプレート29の係止部39、40に係止され、これによりフィルタホルダ47の突起部56をセパレートプレート29側へ押圧するので、フィルタ30の開口縁部30Aがフィルタホルダ47とセパレートプレート29との間に挟持されて固定され、フィルタ30を強固に固定できる。更に、不整地走行やジャンプによるフィルタホルダへの衝撃は、長尺形状の固定具31(取っ手51を含む)がダンパーの作用を果たすため適度に減衰され、フィルタホルダ47の浮き上がりを防止できる。これらの結果、作業者または運転者によりフィルタホルダ47を過剰に締め付ける必要がないので、フィルタホルダ47が衝撃を受けたときにもそのフィルタホルダ47の変形を確実に防止できる。
(2)インレットケース28の車両側方に、サイドキャップ32により閉塞される作業窓38が形成され、この作業窓38を通して、作業者はフィルタ30を出入し、且つフィルタ30の着脱作業を実施できる。このため、フィルタ30の交換作業時に、サイドキャップ32のみを取り外せばよく、エアクリーナ26の上方に位置するシート9などの部品を取り外す必要がないので、フィルタ30の交換作業の作業性を向上させることができる。
(3)可動スプリング42の回動中心Oである、可動スプリング42の可動側連結部46及び固定スプリング41の固定側連結部45が、セパレートプレート29に対してフィルタ30の高さ相当量Hだけ離れた位置に設けられたので、インレットケース28の狭い空間内であっても、このインレットケース28に干渉することなく、可動スプリング42をフィルタ30の出し入れが可能となる程度に十分に回動させることができる。
(4)フィルタホルダ47の突起部56がフィルタ30を貫通し、固定具31の可動スプリング42が突起部56の係合溝48に係合されるので、可動スプリング42の横ずれを防止でき、この可動スプリング42を良好に位置決めできる。更に、可動スプリング42が突起部47を押圧するので、この可動スプリング42の押圧力がフィルタ30の底部30Bに過大に作用することを防止でき、この結果、フィルタ30の過剰な変形を防止できる。
(5)固定具31の可動スプリング42は、可動側リング部44をインレットケース28の作業窓38の下方位置として、フィルタ30の底部30Bを襷掛けする方向に傾斜して配置されている。このため、可動スプリング42の可動側リング部44を係止するセパレートプレート29の係止部40も、作業窓38の下方位置に設けられることになる。この結果、作業窓38を通してフィルタ30を交換する際に、このフィルタ30がセパレートプレート29の係止部40に干渉することを防止でき、その分フィルタ30を大径化できる。
(6)セパレートプレート29に設けられた係止部39及び40はフック形状に形成され、これらの開放部分αがフィルタ30の径方向外側に向けて形成されたので、特に、係止部40の開放部分αを作業窓38から容易に視認できる。このため、作業窓38を通して、固定具31における可動スプリング42の可動側リング部44を上記係止部40に容易に係止でき、または係止解除できる。
(7)固定具31の可動スプリング42を回動させる際に把持される取っ手51がこの可動スプリング42に設けられたので、作業者が取っ手51を把持することで、可動スプリング42の回動操作、セパレートプレート29の係止部40への係止及び係止解除操作等を容易に実施できる。このため、フィルタ30の交換作業の作業性を向上させることができる。
(8)固定スプリング41の固定側リング部43、可動スプリング42の可動側リング部44がセパレートプレート29の係止部39、40にそれぞれ係止された状態で、固定具31における可動スプリング42の取っ手51は、フィルタホルダ47の突起部56よりもインレットケース28の作業窓38側に位置付けられている。このため、作業者は、作業窓38を通して可動スプリング42の取っ手51を容易に把持することができる。
(9)固定具31における可動スプリング42の取っ手51は、可動側リング部44の略直上位置で、可動スプリング42が回動する回動面に直交する面内に形成されている。このため、滑りやすい手袋(グローブ)などを着用した状態でも、取っ手51を把持する作業者の指が滑りにくくなり、更にインレットケース28内の狭い空間内で作業者が手首を返す必要がない。これらの点から、フィルタ30の交換作業の作業性をより一層向上させることができる。
(10)可動スプリング42の取っ手51が曲げ加工により湾曲に形成されたので、溶接などの加工作業が不要になり、部品点数も増大しないので、コストの上昇を回避できる。
(11)フィルタ30の交換時に、固定具31における可動スプリング42の取っ手51がインレットケース28内の仮止め部52に一時的に係止(仮止め)されて、可動スプリング42をフィルタ30と干渉しない位置に保持できるので、作業者は、両手を使ってフィルタ30の交換作業を実施できる。この結果、交換作業を円滑且つ確実に実施できる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図14に示すように、エアクリーナ26のインレットケース28は、ロアレール19に固着されたブラケット37Bに、ボルト53を用いて締結されるが、このボルト53の先端がインレットケース28内に突出され、このボルト突出部54に固定具31における可動リング42の取っ手51を係止させて、フィルタ30の交換作業を実施してもよい。これにより部品点数を低減できる。さらに、このボルト突出部54が車両側方視において作業窓38から視認可能であれば、取っ手51をボルト突出部54に係止させる作業性が向上する。
25 燃料調整装置
26 エアクリーナ
27 アウトレットケース
28 インレットケース
29 セパレートプレート
30 フィルタ
30A 開口縁部(裾部)
30B 底部
31 固定具
32 サイドキャップ
34 開口
38 作業窓
39、40 係止部
41 固定スプリング(固定部材)
42 可動スプリング(可動部材)
43 固定側リング部
44 可動側リング部
45 固定側連結部
46 可動側連結部
47 フィルタホルダ
56 突起部
48 係合溝
49 突起部押圧部
50 フィルタ押圧部
51 取っ手
52 仮止め部
53 ボルト
54 ボルト突出部
H 高さ相当量
O 回動中心
α 開放部分

Claims (13)

  1. 燃料調整装置に接続されたアウトレットケースと、外気と連通するインレットケースと、前記アウトレットケースと前記インレットケースとの間に設けられたセパレートプレートと、このセパレートプレートの開口を覆うようにして前記セパレートプレートに設置されたフィルタと、このフィルタ内に配設されるフィルタホルダと、を備えたエアクリーナのフィルタ固定構造であって、
    前記フィルタホルダが前記フィルタを貫通する突起部を備え、長尺形状の固定具が前記フィルタに掛け渡されて前記フィルタホルダの前記突起部を前記セパレータプレート側へ押圧することで、前記フィルタの裾部が前記フィルタホルダと前記セパレートプレートに狭持されて固定されるよう構成されたことを特徴とするエアクリーナのフィルタ固定構造。
  2. 前記固定具は、一端がセパレートプレートに係止される固定部材と、この固定部材の他端に一端が回動自在に連結されると共に、他端が前記セパレートプレートに係止可能な可動部材とを有してなり、
    前記可動部材の回動中心となる前記固定部材と前記可動部材との連結部が、前記セパレートプレートに対してフィルタの高さ相当量だけ離れた位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  3. 前記固定具は、フィルタホルダの突起部を押圧する突起部押圧部の両側部分が前記フィルタ側に低く形成されてフィルタ押圧部として設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  4. 前記固定具は、車両後方視においてフィルタを襷掛けする方向に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  5. 前記固定具の可動部材には、この可動部材を回動させる際に把持される取っ手が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  6. 前記可動部材の取っ手は、セパレートプレートの係止部に係止される前記可動部材の他端部の略直上位置で、且つ前記可動部材が回動する回動面に対し直交する面内に設けられたことを特徴とする請求項5に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  7. 前記可動部材の取っ手は、前記可動部材が回動する回動面に対し直交する面内で曲げ加工されて構成されたことを特徴とする請求項6に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  8. 前記インレットケースの車両側方に、フィルタを出入可能で且つ前記フィルタの着脱作業を実施可能な作業窓が形成され、この作業窓を閉塞するサイドキャップが前記インレットケースに設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  9. 前記セパレートプレートに設けられて固定具を係止する係止部はフック形状に形成され、その開放部分がフィルタの径方向外側に向けて設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  10. 前記エアクリーナの内部には、フィルタの交換時に固定具を一時的に係止する仮止め部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  11. 前記可動部材の取っ手が、フィルタの交換時にエアクリーナの内部の仮止め部に一時的に係止可能に構成されたことを特徴とする請求項5に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  12. 前記仮止め部は、エアクリーナをフレームに固定する固定ボルトが前記エアクリーナ内部に突出されたボルト突出部であることを特徴とする請求項10に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
  13. 前記インレットケースの車両側方に、フィルタを出入可能で且つ前記フィルタの着脱作業を実施可能な作業窓が形成され、仮止め部は、車両側面視において前記作業窓から視認可能に設けられたことを特徴とする請求項10に記載のエアクリーナのフィルタ固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014224460A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 スズキ株式会社 自動二輪車のエアクリーナ取付構造
JP2015500735A (ja) * 2011-12-01 2015-01-08 マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテルハフツングMAHLE International GmbH エアフィルタ

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