JP4707072B2 - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用動力伝達装置、特に、アイドルストップが可能な車両用動力伝達装置に関する。
近年、停車時などにエンジンへの燃料の供給を停止してエンジンのアイドリング運転を停止するアイドリングストップ車や、走行中にエンジン駆動とモータ駆動とを適宜切り替えるハイブリッド車が普及してきている。このようなアイドリングストップ車やハイブリッド車において、エアコン用コンプレッサやウォータポンプなど、エンジンのクランク軸の回転に連動して動作する補機類をエンジン停止時にも動作状態に維持しておきたいとする要望がある。
そこで従来、エンジン停止時に補機類を駆動する際には、エンジンのクランク軸およびモータジェネレータの回転軸ならびに補機類の回転軸の間で回転を伝達する伝達部材からエンジンのクランク軸を分離するように構成した車両用動力伝達装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された車両用動力伝達装置は、図25に示すように、エンジン1と、トランスミッション2と、モータおよび発電機として機能するモータジェネレータ3と、を備えている。エンジン1のクランク軸とモータジェネレータ3の回転軸とは、ベルト10およびプーリ11、12を介して連結されている。また、モータジェネレータ3は、インバータ7を介してバッテリー6に接続されている。インバータ7は、バッテリー6からモータジェネレータ3に供給される電力を調整し、モータジェネレータ3を回転数可変に駆動する。
上記構成の車両用動力伝達装置では、モータジェネレータ3を駆動してエンジン1を始動させ、エンジン1が始動された後は、モータジェネレータ3を発電機として機能させている。インバータ7は、モータジェネレータ3で発電された電力をバッテリー6へ充電する。尚、インバータ7の動作はコントローラ9により制御されている。
エアコン用コンプレッサ4およびパワーステアリング用オイルポンプ5の回転軸は、ベルト10およびプーリ13、14を介してエンジン1のクランク軸およびモータジェネレータ3の回転軸に連結されている。コンプレッサ4およびオイルポンプ5は、エンジン1の運転時にはエンジン1により駆動され、また、エンジン1の停止時にはモータジェネレータ3により駆動される。
そして、エンジン1のクランク軸とプーリ11との間には電磁クラッチ8が介在しており、この電磁クラッチ8の断続はコントローラ9により制御されている。エンジン1の停止時にあってモータジェネレータ3によりコンプレッサ4およびオイルポンプ5を駆動する際には、電磁クラッチ8が切断され、ベルト10からエンジン1のクランク軸が分離される。
特開平11−147424号公報
上記特許文献1に開示されたような車両用動力伝達装置において、エンジンのクランク軸およびモータジェネレータの回転軸ならびに補機類の回転軸の間で回転を伝達する伝達部材からエンジンのクランク軸を分離するクラッチには、少なくとも下記(1)〜(4)の動作条件が要求される。
(1)モータジェネレータによるエンジン始動時に、エンジンのクランク軸を上記伝達部材に接続する。
(2)エンジン運転時にあってエンジンによりモータジェネレータおよび補機類を駆動する際に、エンジンのクランク軸を上記伝達部材に接続する。
(3)エンジンを停止させる際に、エンジンのクランク軸を上記伝達部材に接続する。
(4)エンジン停止時にあってモータジェネレータにより補機類を駆動する際に、エンジンのクランク軸を上記伝達部材から分離する。
尚、上記(3)の動作条件は、エンジンを停止させる際に、エンジンを瞬時に停止させて車両の共振ポイントを速やかに通過させるために、モータジェネレータおよび補機類を負荷としてエンジンを停止させるためのものである。
上記(1)〜(3)の動作条件によれば、エンジンとモータジェネレータとの間で駆動側と従動側とが適宜入れ替わる。そのため、クラッチは、どちらが駆動側となった場合でも接続可能であることが求められる。さらに上記(4)の動作条件によれば、クラッチは、少なくともモータジェネレータが駆動側となる回転方向に切断可能であることが求められる。
電磁クラッチは、その断続の設定自由度が高く、上記(1)〜(4)の動作条件を比較的容易に満足することができる。しかしながら、電磁クラッチでは、制御用のコントローラや電動アクチュエータが必要となる。これらのコントローラや電動アクチュエータを含めると、電磁クラッチは、そのサイズが大きくなり、また、コストも嵩む。特に、エンジンルームはスペースの制約が多く、サイズが大きいクラッチはエンジンルームへの搭載に支障をきたす。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成でエンジン停止時にモータジェネレータにより補機類を駆動可能な車両用動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の車両用動力伝達装置(例えば、後述の実施形態の車両用動力伝達装置100)は、
エンジン(例えば、後述の実施形態のエンジン102)と、
前記エンジンのクランク軸(例えば、後述の実施形態のクランク軸109)に連結されるクランクプーリ(例えば、後述の実施形態のクランクプーリ121)と、
モータジェネレータ(例えば、後述の実施形態のモータジェネレータ103)と、
前記モータジェネレータの入出力軸(例えば、後述の実施形態の入出力軸110)に連結され、かつ、前記モータジェネレータの入出力軸上に併設された第1のプーリ(例えば、後述の実施形態のクランク連結用プーリ123)及び第2のプーリ(例えば、後述の実施形態の補機駆動用プーリ124)とで構成されるモータジェネレータプーリ(例えば、後述の実施形態のモータジェネレータプーリ122)と、
補機(例えば、後述の実施形態のウォータポンプ111及び/又はエアコン用コンプレッサ112)と、
前記補機の入力軸(例えば、後述の実施形態のウォータポンプ111の入力軸117及び/又はエアコン用コンプレッサ112の入力軸118)に連結される補機プーリ(例えば、後述の実施形態のウォータポンプ駆動用プーリ126及び/又はエアコン駆動用プーリ127)と、
少なくとも前記クランクプーリ及び前記第1のプーリとの間に第1の伝達部材(例えば、後述の実施形態のエンジンベルト130)を掛け回して動力を伝達する第1の動力伝達手段(例えば、後述の実施形態の第1の動力伝達手段104A)と、
少なくとも前記第2のプーリ及び前記補機プーリとの間に第2の伝達部材(例えば、後述の実施形態の補機ベルト131)を掛け回して動力を伝達する第2の動力伝達手段(例えば、後述の実施形態の第2の動力伝達手段104B)と、を備えた車両用動力伝達装置であって、
前記第1のプーリは、前記モータジェネレータの入出力軸と相対回転可能に接続されており、前記第2のプーリは、前記モータジェネレータの入出力軸とに直結されており、
前記モータジェネレータプーリを構成する前記第1のプーリ及び第2のプーリ同士を接続または開放するクラッチ(例えば、後述の実施形態のクラッチ105)が前記モータジェネレータプーリの内部に設けられるとともに、
前記クラッチにおいて前記第1のプーリと前記第2のプーリの少なくともいずれか一方が駆動側のときに接続を禁止するように前記クラッチを切り替える切替手段(例えば、後述の実施形態の切替手段132)が前記モータジェネレータプーリの内部に設けられ、
前記第2のプーリは、前記第1のプーリ側に向かって軸方向に延出する延出部(例えば、後述の実施形態の延出部124b)を備え、前記延出部は複数のカム面(例えば、後述の実施形態のカム面141)を備え、
前記第1のプーリの内径面(例えば、後述の実施形態の内径面145)と前記第2のプーリの前記延出部との間には空洞が形成され、
前記カム面と前記第1のプーリの内径面との間に回転体(例えば、後述の実施形態の回転体150)を保持する保持器(例えば、後述の実施形態の保持器151)が設けられ、 前記カム面と、前記第1のプーリの内径面と、前記保持器により前記クラッチを構成し、
前記クラッチを切り替える前記切替手段がアクチュエータ(例えば、後述の実施形態のアクチュエータ180)により構成され、
前記アクチュエータが前記モータジェネレータの入出力軸の内部に設けられ、 前記第1の伝達部材の外周側から前記第1の伝達部材に張力を付加するアイドルプーリ(例えば、後述の実施形態のアイドルプーリ125)とテンショナープーリ(例えば、後述の実施形態のテンショナープーリ128)とを備え、
前記アイドルプーリは、前記補機プーリと同軸上に、且つ、前記補機プーリと相対回転可能に配置され、
前記テンショナープーリは、前記第1の伝達部材に対し前記補機プーリと反対側に設けられ、
前記補機プーリは、前記補機の入力軸端部に向かって延出する補機プーリ延出部(例えば、後述の実施形態の延出部126b)を備え、前記アイドルプーリは、前記補機プーリの前記補機プーリ延出部に軸受(例えば、後述の実施形態の軸受137)を介して支持され、
前記第1のプーリと前記第2のプーリは略同一径であり、前記補機プーリと前記アイドルプーリは略同一径であることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明の車両用動力伝達装置において、前記切替手段は、前記延出部の少なくとも一部と、前記少なくとも一部に対応する前記保持器の一部に、それぞれ軸方向に延びる溝(例えば、後述の実施形態の溝142、152)を設けると共に、前記延出部と前記保持器の両溝を移動可能な爪(例えば、後述の実施形態の爪170)を備え、
前記爪が、前記両溝に挿入されることで前記保持器の位置を固定することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明の車両用動力伝達装置は、前記切替手段は前記回転体が前記カム面の中点位置(例えば、後述の実施形態の中点位置141c)となるように前記爪が前記保持器の位置を固定することにより、前記第1のプーリと前記第2のプーリ同士の接続を禁止することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明の車両用動力伝達装置は、前記切替手段は前記回転体が前記カム面の中点位置よりいずれか一方に偏寄した位置(例えば、後述の実施形態の端部141a、141b)となるように前記爪が前記保持器の位置を固定し、前記第1のプーリと前記第2のプーリのいずれか一方が駆動側のときに接続を禁止することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明の車両用動力伝達装置は、前記保持器の溝の周方向両端に前記爪の挿入を案内する案内傾斜面(例えば、後述の実施形態の案内傾斜面154)を備え、前記案内傾斜面と対応する前記爪の先端部の周方向両側には前記案内傾斜面に対応する傾斜面(例えば、後述の実施形態の傾斜面171)を備えたことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明の車両用動力伝達装置は、前記第1のプーリは、前記延出部の先端部と、前記第2のプーリの基部に設けられた2つの軸受(例えば、後述の実施形態の軸受135、136)によって前記第2のプーリに軸支されており、
前記第1のプーリは、径方向において第2のプーリの少なくとも一部とラップしていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明の車両用動力伝達装置によれば、電磁クラッチを用いずに、クラッチにより第1及び第2のプーリを接続することで、モータジェネレータでエンジンを始動することができ、エンジン始動後は、駆動側と従動側の関係が逆転し、モータジェネレータが発電し、アイドリングストップ中は、切替手段によって第1及び第2のプーリ同士の接続を禁止することで、補機のみを駆動させるという電磁クラッチを用いたときと同様の構成を達成することができる。また、クラッチをプーリ内部に収納することができるため、サイズを小さくすることができる。さらに、クラッチをローラクラッチで構成したことにより、簡易な構成とすることができ、アクチュエータをモータジェネレータの入出力軸に配置することで、第1及び第2のプーリの径を大きくすることなく、プーリ同士の接続・解放を行うことができる。
第1の伝達部材の外周側からアイドルプーリとテンショナープーリにより第1の伝達部材に張力を付加するので、第1の伝達部材を最短にすることができる。また、アイドルプーリを補機プーリと同軸上に軸方向位置をずらして配置することで、補機プーリとの干渉を避けて補機の入力軸をアイドルプーリの回転軸として兼用することができる。
また、アイドルプーリが補機プーリの延出部に軸受を介して支持されるので、簡単な構成で補機プーリとアイドルプーリが相対回転可能となる。
さらに、クラッチが締結し第1のプーリと第2のプーリが一体回転するとき補機プーリとアイドルプーリは同方向に回転し、第1のプーリと第2のプーリ、及び、補機プーリとアイドルプーリがそれぞれ同一径であればこれらに回転差が生じず、補機プーリとアイドルプーリ間に設けられた軸受における摩擦抵抗の発生を抑制することができる。
さらに、請求項に記載の発明の車両用動力伝達装置によれば、カム面の一部を加工して軸方向に移動可能な爪により切替手段を構成したことで、別のクラッチを設けることなく簡易な構成とすることができる。
さらに、請求項に記載の発明の車両用動力伝達装置によれば、簡易な構成でクラッチにおいて第1及び第2のプーリ同士の接続を禁止することができる。
さらに、請求項に記載の発明の車両用動力伝達装置によれば、簡易な構成でクラッチにおいて第1のプーリと第2のプーリのいずれか一方が駆動側のときにのみ接続を禁止することができる。また、このいずれか一方の接続のみを禁止した状態で例え切替手段が故障した場合であっても、他方は接続されているためモータジェネレータを用いて発電することができる。
さらに、請求項に記載の発明の車両用動力伝達装置によれば、保持器の溝に案内傾斜面を設け、爪にも傾斜面を設けたことで、爪を容易に保持器の溝に導入することができ、プーリ同士の接続・解放を容易に行うことができる。
さらに、請求項に記載の発明の車両用動力伝達装置によれば、第1のプーリの一部が第2のプーリの内部に入り込んでベアリングを介して軸支されているので、確実に2つのプーリを保持することができる。
本発明に係る車両用動力伝達装置を適用可能な車両の一実施形態であるアイドリング停止車両の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る車両用動力伝達装置を適用可能な車両の他の実施形態であるハイブリッド車両の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る車両用動力伝達装置の一実施形態を示す斜視図である。 ウォータポンプの入力軸周りを説明する一部を切り欠いた斜視図である。 ウォータポンプと補機プーリの組付けを説明する分解斜視図である。 クラッチの全体構成を示す断面図である。 クラッチを構成するシャフトの部材構成を説明する説明図である。 クラッチを構成するプーリの部材構成を説明する説明図である。 クラッチを構成するシャフトの部材及びプーリの部材の組み付けを説明する説明図である。 切替OFF(クラッチ締結)時のクラッチの要部斜視図である。 切替OFF(クラッチ締結)時のクラッチの軸方向要部断面図である。 切替OFF(クラッチ締結)時のクラッチの径方向要部断面図である。 切替ON(クラッチ開放)時のクラッチの要部斜視図である。 切替ON(クラッチ開放)時のクラッチの軸方向要部断面図である。 切替ON(クラッチ開放)時のクラッチの径方向要部断面図である。 エンジンの回転数、およびモータジェネレータの回転数の変化を示すグラフである。 第1実施形態における、図16の区間A〜Dのクラッチ、ウォータポンプ、およびエアコン用コンプレッサの動作状態を示す模式図である。 車両停車時におけるECUによるエンジンの始動・停止判断ルーチンの一例を示すフロー図である。 車両走行時におけるECUによるエンジンの始動・停止判断ルーチンの一例をフロー図である。 第1実施形態における、ECUにおいてエンジンの停止許可の判断がなされた際の出力処理を示すフロー図である。 第1実施形態における、ECUにおいてエンジン停止不許可の判断がなされた際の出力処理を示すフロー図である。 第2実施形態における、図16の区間A〜Dのクラッチ、ウォータポンプ、およびエアコン用コンプレッサの動作状態を示す模式図である。 第2実施形態における、ECUにおいてエンジン停止許可の判断がなされた際の出力処理を示すフロー図である。 第2実施形態における、ECUにおいてエンジン停止不許可の判断がなされた際の出力処理を示すフロー図である。 特許文献1に記載の車両用動力伝達装置を示すブロック図である。
以下、本発明に係る車両用動力伝達装置の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明に係る車両用動力伝達装置を適用可能な車両の一実施形態であるアイドリング停止車両の概略構成を示すブロック図、図2は本発明に係る車両用動力伝達装置を適用可能な車両の他の実施形態であるハイブリッド車両の概略構成を示すブロック図、図3は本発明に係る車両用動力伝達装置の一実施形態を示す斜視図であり、図4はウォータポンプの入力軸周りを説明する一部を切り欠いた斜視図であり、図5はウォータポンプと補機プーリの組付けを説明する分解斜視図であり、図6はクラッチの全体構成を示す断面図、図7はクラッチを構成するシャフトの部材構成を説明する説明図、図8はクラッチを構成するプーリの部材構成を説明する説明図、図9はクラッチを構成するシャフトの部材及びプーリの部材の組み付けを説明する説明図、図10は切替OFF(クラッチ締結)時のクラッチの要部斜視図であり、図11は切替OFF(クラッチ締結)時のクラッチの軸方向要部断面図、図12は切替OFF(クラッチ締結)時のクラッチの径方向要部断面図、図13は切替ON(クラッチ開放)時のクラッチの要部斜視図であり、図14は切替OFF(クラッチ開放)時のクラッチの軸方向要部断面図、図15は切替OFF(クラッチ開放)時のクラッチの径方向要部断面図である。
図1に示す本発明に係る車両用動力伝達装置を適用可能な車両101Aは、いわゆるアイドリング停止車両であって、エンジン102と、モータジェネレータ103と、エンジン102のクランク軸109とモータジェネレータ103の入出力軸110との間で回転を伝達する第1の動力伝達手段104Aと、補機としてウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112と、モータジェネレータ103の入出力軸110と補機の入力軸(ウォータポンプ111の入力軸117及びエアコン用コンプレッサ112の入力軸118)との間で回転を伝達する第2の動力伝達手段104Bと、第1の動力伝達手段104Aと第2の動力伝達手段104Bとの間に介在するクラッチ105と、クラッチを切り替える切替手段132と、モータジェネレータ103の動作を制御するECU106(制御手段)と、を備えている。
また、図2に示す本発明に係る車両用動力伝達装置を適用可能な他の車両101Bは、いわゆるハイブリッド車両である。なお、前述したアイドリング停止車両101Aと同一部分には同一符号又は相当符号を付する。
図2に示すハイブリッド車両101Bは、エンジン102と、エンジン102をアシスト可能なモータ119と、エンジン102とモータ119との断接を行なうクラッチを含む減速機120と、モータジェネレータ103と、エンジン102のクランク軸109とモータジェネレータ103の入出力軸110との間で回転を伝達する第1の動力伝達手段104Aと、補機としてウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112と、モータジェネレータ103の入出力軸110と補機の入力軸(ウォータポンプ111の入力軸117及びエアコン用コンプレッサ112の入力軸118)との間で回転を伝達する第2の動力伝達手段104Bと、第1の動力伝達手段104Aと第2の動力伝達手段104Bとの間に介在するクラッチ105と、クラッチを切り替える切替手段132と、モータ119及びモータジェネレータ103の動作を制御するECU106(制御手段)と、を備えている。なお、ハイブリッド車両101Bにおいては、モータ119は、インバータ108Bを介して高電圧バッテリー107から電力の供給を受けて駆動され、また、エンジン102の動力により入出力軸110が回転されることにより発電可能であり、モータ119で発電された電力はインバータ108Bを介して高電圧バッテリー107に充電される。
以下、これらのアイドリング停止車両101A及びハイブリッド車両101Bに適用可能な本発明に係る車両用動力伝達装置を車両用動力伝達装置100として説明する。本発明に係る車両用動力伝達装置100においては、共通して、アイドルストップが可能であり、エンジン102のクランク軸109とモータジェネレータ103の入出力軸110との間で回転を伝達する第1の動力伝達手段104Aと、モータジェネレータ103の入出力軸110と補機の入力軸との間で回転を伝達する第2の動力伝達手段104Bと、第1の動力伝達手段104Aと第2の動力伝達手段104Bとの間に介在するクラッチ105と、クラッチを切り替える切替手段132と、が設けられている。
また、ウォータポンプ111の入力軸117が第2の動力伝達手段104Bに直接接続されており、よって、ウォータポンプ111は、エンジン102が運転され、またはモータジェネレータ103が駆動されている間は、常に駆動され、動作状態に維持される。また、エアコン用コンプレッサ112の入力軸118と第2の動力伝達手段104Bとの間にはコンプレッサクラッチ113が介在しており、エアコン用コンプレッサ112の入力軸118は、コンプレッサクラッチ113の断続を制御することにより第2の動力伝達手段104Bに適宜接続される。尚、コンプレッサクラッチ113としては、例えば電磁クラッチなどを用いることができ、ECU106がその断続を制御している。
ECU106は、インバータ108Aにおけるスイッチング制御を行い、モータジェネレータ103に供給される電力を調整してモータジェネレータ103を回転数可変に駆動する。そして、ECU106は、モータジェネレータ103を駆動し、エンジン102を始動させる。また、ECU106は、エンジン102が始動した後には、エンジン102にモータジェネレータ103を従動させ、モータジェネレータ103に発電させる。モータジェネレータ103で発電された電力は、インバータ108Aを介して高電圧バッテリー107に充電される。
なお、車両用動力伝達装置100はスタータモータ114を備え、モータジェネレータ103に電力を供給する高電圧バッテリー107の電力量が不足する場合にも、確実にエンジン102を始動することができる。尚、スタータモータ114に電力を供給する低電圧バッテリー115は、高電圧バッテリー107に接続されたコンバータ116により充電されており、常時十分な電力量に保たれている。
本発明に係る車両用動力伝達装置100は、図3に示すように、エンジン102のクランク軸109に連結されるクランクプーリ121と、エンジン102の斜め上方に位置するモータジェネレータ103と、モータジェネレータ103の入出力軸110上に配置されたモータジェネレータプーリ122と、を備える。モータジェネレータプーリ122には車両用動力伝達装置100の外側から順にクランク連結用プーリ123(第1のプーリ)と、補機駆動用プーリ124(第2のプーリ)の2つのプーリがモータジェネレータ103の入出力軸110に並置されている。ここで、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124は略同一径を有し、互いに相対回転可能に構成されている。
また、車両用動力伝達装置100は、エンジン冷却用のウォータポンプ111がモータジェネレータ103の下方に配置され、エアコン用コンプレッサ112がウォータポンプ111の下方に配置されている。ウォータポンプ111の入力軸117には車両用動力伝達装置100の外側から順にアイドルプーリ125と、ウォータポンプ駆動用プーリ126の2つのプーリがその軸線上に並置され、エアコン用コンプレッサ112の入力軸118にはエアコン駆動用プーリ127が設けられている。また、補機駆動用プーリ124の左右方向の斜め下方には、それぞれテンショナープーリ128,129が設けられている。
ウォータポンプ駆動用プーリ126とアイドルプーリ125は略同一径を有し、互いに相対回転可能に構成されている。より具体的には、図4に示すように、ウォータポンプ駆動用プーリ126には、入力軸117に沿って軸方向内側に形成されたベルト張架面126aと、ベルト張架面126aから軸方向外側に向かって小径となるように延設された延出部126bとが設けられ、延出部126bには円筒状の軸受保持部126cと円板状の接続部126dが設けられている。アイドルプーリ125は、そのベルト張架面125aがウォータポンプ駆動用プーリ126のベルト張架面126aの軸方向外側に並置され、ウォータポンプ駆動用プーリ126の軸受保持部126cに外嵌された軸受137を介してウォータポンプ駆動用プーリ126に相対回転可能に支持されている。そして、図5に示すように、ウォータポンプ111の入力軸117の軸端に設けられた円板部117aにウォータポンプ駆動用プーリ126の接続部126dがボルト138で固定され、ウォータポンプ駆動用プーリ126とアイドルプーリ125間に軸受137を嵌合することで構成されている。なお、図4及び図5に示すアイドルプーリ125は、軸受137の外輪と一体成形したものを記載しているが、これに限らず別体で構成し、ウォータポンプ駆動用プーリ126の軸受保持部126cに軸受137を装着した状態で内周面の軸方向外側にのみ突起を有するアイドルプーリを圧入して構成してもよい。
このように構成された車両用動力伝達装置100において、クランクプーリ121とクランク連結用プーリ123との間にはエンジンベルト130(第1の伝達部材)が掛けまわされ、エンジンベルト130に対し互いに反対側に配置されたテンショナー128とアイドルプーリ125によりエンジンベルト130の外周側から張力が付加され、これによりクランクプーリ121とクランク連結用プーリ123とが互いに動力を伝達可能なエンジン駆動力伝達手段である第1の動力伝達手段104Aが構成されている。一方、補機駆動用プーリ124とウォータポンプ駆動用プーリ126とエアコン駆動用プーリ127との間には補機ベルト131(第2の伝達部材)が掛けまわされ、補機ベルト131の内周側からテンショナー129により張力が付加され、補機駆動用プーリ124からの動力がウォータポンプ駆動用プーリ126とエアコン駆動用プーリ127に伝達可能なモータジェネレータ駆動力伝達手段である第2の動力伝達手段104Bが構成されている。なお、クランクプーリ121の回転方向は、モータジェネレータ103の正転方向と同方向であり、図3の方向から見て時計回りに設定されている。
上記の構成において、エンジン102とモータジェネレータ103との間で駆動側と従動側とが適宜入れ替わる。そこで、第1の動力伝達手段104Aと第2の動力伝達手段104Bとの間に介在するクラッチ105は、エンジン102を駆動側としモータジェネレータ103を従動側としても、また、モータジェネレータ103を駆動側としエンジン102を従動側としても動力を伝達可能に構成されたクラッチ105であり、モータジェネレータプーリ122の内部に設けられている。また、クラッチ105において、エンジン102(クランク連結用プーリ123)とモータジェネレータ103(補機駆動用プーリ124)の少なくともいずれか一方が駆動側のときに接続を禁止するため必要に応じてクラッチ105を切り替えることを可能とする切替手段132が、モータジェネレータプーリ122の内部に設けられている。
このクラッチ105によりモータジェネレータ103を駆動してエンジン102を従動させることにより、エンジン102をクランキング点火することができ、また、エンジン102を駆動してモータジェネレータ103を従動させることにより、エンジン102の動力によりモータジェネレータ103を発電させ、さらにエンジン102の駆動力により補機を駆動することができる。また、切替手段132により、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の動力伝達が行なわれないように制御することで、エンジン102とは独立してモータジェネレータ103により補機を駆動することができる。
以下、クラッチ105及び切替手段132について詳細に説明する。
図6に示すように、モータジェネレータ103の入出力軸110は、後述するアクチュエータ180を内蔵するシャフト187がモータハウジング133に対し回転可能に軸受134に支持され、補機駆動用プーリ124はモータジェネレータ103の入出力軸110に一体回転可能に取り付けられている。補機駆動用プーリ124の基部124aからはクランク連結用プーリ123側に向かって延出する、円筒状の延出部124bが入出力軸110の外周を囲むように設けられている。
クランク連結用プーリ123は、補機駆動用プーリ124の延出部124bの外側に少なくとも一部がラップして設けられ、クランク連結用プーリ123の内径面と延出部124bとの間には、円筒状の空洞が形成されるようにクランク連結用プーリ123の内径面が窪んで形成されている。また、クランク連結用プーリ123は、延出部124bの先端に設けられた軸受135と補機駆動用プーリ124の基部124aであって空洞の補機駆動用プーリ124側端部に設けられた軸受136により、補機駆動用プーリ124と相対回転可能に支持されている。
延出部124bには、周方向に複数のカム面141が形成され、各カム面141は径方向断面視で平坦な面とされている(図8、12、15参照)。延出部124bとクランク連結用プーリ123の間に形成された空洞には、複数の回転体150を備えた保持器151が設けられ、保持器151は各カム面141とクランク連結用プーリ123の内径面145との間にそれぞれ回転体150を保持している(図12、15参照)。図12に示すように、回転体150がカム面141のいずれかの端部にあるときは、環状の内径面145とカム面141との間に回転体150が噛み込むように構成され、これによりクランク連結用プーリ123が駆動側で補機駆動用プーリ124が従動側であっても、補機駆動用プーリ124が駆動側でクランク連結用プーリ123が従動側であっても動力を伝達可能な2方向クラッチとなっている。
補機駆動用プーリ124の延出部124bのカム面141とカム面141の間には軸対称に2つの溝142が設けられている。また、保持器151にも補機駆動用プーリ124の延出部124bに形成された2つの溝142に対応する内径部に2つの溝152が設けられ、延出部124bの溝142には軸方向に移動可能な爪170が設けられている。保持器151の各溝152の周方向両側には45°に切りかかれた案内傾斜面154が形成
され、爪170の保持器151側先端部の両側には45°に切りかかれた傾斜面171が
形成され、延出部124bの溝142を移動する爪170が保持器151の溝152に挿入される際に、保持器151の案内傾斜面154に爪170の傾斜面171が当接することで爪170の挿入が容易になるように構成されている。
保持器151はそのポケット156に複数の回転体150を保持し(図10、13参照)、保持器151とクランク連結用プーリ123との間には、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の回転差を吸収する摩擦プレート158が取り付けられている。また、補機駆動用プーリ124の溝142は爪170がバネ173により保持器151とは反対方向に付勢され、爪170が径方向に外れるのを防止するガイド175が軸受136に隣接して設けられている。
爪170が保持器151の溝152に挿入されると、爪170により保持器151と延出部124bが一体となる。このとき、保持器151の位置が固定されることで、カム面141における回転体150の位置が決まる。後述する第1実施形態では、回転体150の位置をカム面141の中点位置となるように爪170が保持器151の位置を固定することにより、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124はどちらが駆動側であってもクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の接続を禁止するクラッチ開放状態を実現し、後述する第2実施形態では、回転体150の位置をカム面141のいずれか一方に偏寄した位置となるように爪170が保持器151の位置を固定することにより、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124は補機駆動用プーリ124が駆動側のときにのみクランク連結用プーリ123への接続を禁止する1方向クラッチを実現する。
モータジェネレータ103の入出力軸110は、その内部に爪170を軸方向に移動させるアクチュエータ180(挿入手段)を備える。切替手段132は、このアクチュエータ180により、爪170を保持器151の溝152に挿入することにより構成される。図6に示すように、アクチュエータ180はロッド181の先端部にロッドホルダ182がロッドナット183により固定され、ロッドホルダ182の外側にはピストン184が外嵌され、ロッド181のモータジェネレータ103側にはインナーチューブ185が取り付けられている。レバー186はモータジェネレータ103の入出力軸110のレバーピン189により取り付けられ、レバーピン189を中心に回転可能に支持されている。このように構成された切替手段132は、アクチュエータ180が軸方向に移動してレバー186と当接し押圧することにより、レバー186がレバーピン189を中心に回転し、バネ173の付勢力に抗して爪170を保持器151側に向かって押す。これにより、爪170の傾斜面が保持器151の傾斜案内面154に案内され、爪170が溝152に挿入され保持器151の位置が固定される。なお、アクチュエータ180は任意の制御方法、例えば、油圧制御、電磁制御により、制御することができる。
ここで、図7〜9を参照して本発明の車両用動力伝達装置100のプーリ部及びアクチュエータ180の組み付けを説明する。
図7に示すように、初めに、アクチュエータ180はロッド181の先端部にロッドホルダ182をロッドナット183により固定し、ロッドホルダ182の外側にピストン184を外嵌する。これを、モータジェネレータ103の入出力軸110を構成するシャフト187内に挿入し、他端にインナーチューブ185を取り付ける。続いて、シャフト187内に軸直交方向両側に形成されたレバー用開口187bからレバー186を挿入し、レバーカラー188を下にしてレバー186、186を上下に同軸に配置し、シャフト187の上方に形成されたピン用開口187aからレバーピン189を挿入する。
また、図8に示すように、保持器151の各ポケット156に回転体150を挿入し、ポケット156の開口側に摩擦プレート158を取り付ける。一方、補機駆動用プーリ124には、基部124aに軸受136を取り付け、溝142内に爪170と爪170をプーリ側に付勢するバネ173を取り付け、爪170が外側に外れるのを防止するガイド175を軸受136に隣接して外嵌する。これらを、保持器151の溝152と補機駆動用プーリ124の溝142が一致するように組み付け、延出部124bの先端部とクランク連結用プーリ123の間に軸受135を取り付ける。
このように組み付けられたクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124をシャフト187へ取り付ける際には、図9に示すように、レバー186をシャフト187内に収納し、レバー用開口187bと補機駆動用プーリ124の溝142及び保持器151の溝152の位置をあわせて取り付ける。最後に、先端にシャフト用ナット190でクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124が軸方向に移動しないように固定し、本発明の車両用動力伝達装置100のプーリ部及びアクチュエータ180が組み付けられる。
次に、図10〜15を参照して、クラッチ105及び切替手段132によるクラッチ動作について説明する。図10〜12は切替OFF時、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124との係合がなされている場合を示している。
アクチュエータ180はレバー186と当接しているが、バネ173の付勢力がアクチュエータ180の押圧力より大きく、爪170が溝152に挿入されることはない。このとき、保持器151に保持される各回転体150はカム面141の両端部を移動可能となり、クラッチ105は2方向クラッチの状態となっている。また、回転体150がカム面141の端部にあるときに、爪170の傾斜面171が保持器151の案内傾斜面154と当接可能に設定されている。
この状態で、エンジン102が駆動側、モータジェネレータ103が従動側となる場合、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の相対速度はクランク連結用プーリ123の方が早いため、回転方向を図12の矢印の方向とすると、外径側に位置するクランク連結用プーリ123の内径面145が補機駆動用プーリ124の延出部124bより早く移動し、回転体150はクランク連結用プーリ123の内径面145と回転方向のカム面141の端部141aとの間で噛み合う。これにより、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124が一体に回転する。このとき、クランク連結用プーリ123の駆動力が回転体150を介してカム面141に伝達されるとともに、爪170の回転方向とは反対側の傾斜面171が保持器151の案内傾斜面154と当接し押圧することで、同時に、回転体150から保持器151、爪170、入出力軸110を介して補機駆動用プーリ124に伝達される。
一方、モータジェネレータ103が駆動側、エンジン102が従動側となる場合、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の相対速度は補機駆動用プーリ124の方が早いため、内径側の補機駆動用プーリ124の延出部124bがクランク連結用プーリ123の内径面145より早く移動し、回転体150はクランク連結用プーリ123の内径面145と回転方向とは反対側のカム面141の端部141bとの間で噛み合う。これにより、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124が一体に回転する。このとき、補機駆動用プーリ124の駆動力が回転体150を介してカム面141に伝達されるとともに、爪170の回転方向の傾斜面171が保持器151の案内傾斜面154と当接し押圧することでも、同時に、クランク連結用プーリ123に伝達される。
このように、切替OFF時、すなわち、切替手段132がアクチュエータ180により爪170を保持器151の溝152に挿入しないとき、クラッチ105は回転方向に対しクランク連結用プーリ123が補機駆動用プーリ124を連れまわす態様と、回転方向に対し補機駆動用プーリ124がクランク連結用プーリ123を連れまわす態様との2つの態様を実現する2方向クラッチとなっている。
図13〜15は切替ON時、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124との係合がなされていない場合を示している。
アクチュエータ180はレバー186と当接し、バネ173の付勢力よりも大きな力でレバー186を押圧することによりレバー186がレバーピン189回りを僅かに回転し、これにより爪170が保持器151の溝152に挿入される。このとき、爪170により保持器151が微小角度回転しその位置が固定される。保持器151の位置が固定されることで、カム面141における回転体150の位置が決まる。ここで、回転体150の位置をカム面141の中点位置141cとなるように爪170が保持器151の位置を固定することにより、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124はどちらが駆動側であってもクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の接続を禁止するクラッチ開放状態を実現する場合を第1実施形態とする。また、回転体150の位置をカム面141のいずれか一方に偏寄した位置となるように爪170が保持器151の位置を固定することにより、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124は補機駆動用プーリ124が駆動側のときにのみクランク連結用プーリ123への接続を禁止する1方向クラッチを実現する場合を第2実施形態として、以下に説明する。
〈第1実施形態〉
図15は第1実施形態の回転体150の位置をカム面141の中点位置141cとなるように爪170が保持器151の位置を固定する場合を示す断面図である。
このとき、平坦なカム面141上の回転体150と環状の内径面145との間に僅かな隙間が形成されており、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の間で駆動力が伝達されることはない。すなわち、エンジン102とモータジェネレータ103のどちらが駆動側、従動側であっても、回転体150は中点位置141cに固定され、回転体150がクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124とに噛み合うことがない。このように切替手段132により、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124はどちらが駆動側であっても接続を禁止するクラッチ開放状態が実現される。
ここで、図16および図17を参照して、車両用動力伝達装置100の第1実施形態におけるエンジン102、モータジェネレータ103、クラッチ105、ウォータポンプ111、およびエアコン用コンプレッサ112の動作を説明する。図16は、エンジンの回転数、およびモータジェネレータの回転数の変化を示すグラフ、図17は、図16の区間A〜Dそれぞれにおけるクラッチ105、ウォータポンプ111、およびエアコン用コンプレッサ112の動作状態を示す模式図である。尚、図16において、エンジン102の回転数は実線で示されており、モータジェネレータ103の回転数は一点鎖線で示されている。尚、図17において、(B)〜(D2)については(A)と構成は同様であるので、参照符号を省略する。
区間Aは、モータジェネレータ103によりエンジン102を始動する過程を示す。図17(A)に示すように、エアコン用コンプレッサ112のコンプレッサクラッチ113を切り、負荷を低減した状態で、切替手段132をOFFにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105の締結を可能にする。そして、モータジェネレータ103を駆動し、モータジェネレータ103をエンジン始動回転数ω1まで上昇させ、エンジン102を従動させることで点火させる。このとき、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の相対速度は補機駆動用プーリ124の方が早いため、内径側の補機駆動用プーリ124の延出部124bがクランク連結用プーリ123の内径面145より早く移動するため、回転体150はクランク連結用プーリ123の内径面145と回転方向とは反対側のカム面141の端部141bとの間で噛み合うことで一体に回転する。
区間Bは、エンジン102によりウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112を駆動する状態を示す。エンジン102が点火した後、区間Bでは、区間Aに対してエンジン102及びモータジェネレータ103の駆動側・従動側の関係が逆転する。すなわち、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の相対速度はクランク連結用プーリ123の方が早くなる。このとき、図17(B)に示すように、切替手段132をOFFにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105を締結可能にしているので、外径側に位置するクランク連結用プーリ123の内径面145が補機駆動用プーリ124の延出部124bより早く移動し、回転体150はクランク連結用プーリ123の内径面145と回転方向のカム面141の端部141aとの間で噛み合うことでクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124が一体に回転する。従って、エンジン102によりウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112を駆動するとともに、モータジェネレータ103を発電させる。また、停車時においても、発電が必要なときなどはエンジン102にてウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112を駆動する。
区間Cは、モータジェネレータ103によりエンジン102を減速させ停止させる過程を示す。図17(C)に示すように、停車及びモータ駆動による走行に入ったときは、エンジン102を停止する。このとき、切替手段132をOFFにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105を締結可能にしているので、モータジェネレータ103を発電させることができる。その際、エンジン102の停止時に車両の共振ポイントを速やかに通過し振動を低減するため、モータジェネレータ103による発電量を上昇させエンジン102の回転数の低下を早め、エンジン102を速やかに停止する。尚、図17(C)に示す例では、コンプレッサクラッチ113が切断され、コンプレッサ112の入力軸118が第2の動力伝達手段104Bから分離されているが、コンプレッサクラッチ113が接続されてエアコン用コンプレッサ112の入力軸118が第2の動力伝達手段104Bに接続されていてもよい。その場合には、エアコン用コンプレッサ112を負荷として、エンジン102の停止に要する時間の一層の短縮を図ることができる。
区間Dは、エンジン停止時において、モータジェネレータ103によりウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112の駆動をする状態を示す。停車時のエンジン停止時、いわゆるアイドリングストップ時、又は、モータジェネレータ103による走行中のエンジン停止時は、切替手段132をONにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105を開放状態にする。これにより、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124はどちらが駆動側、従動側であっても互いの接続が禁止されるので、図17(D1)に示すように、エンジン102とは独立してモータジェネレータ103によりウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112を駆動し、又は、図17(D2)に示すように、エアコン用コンプレッサ112のコンプレッサクラッチ113を切り、エンジン102とは独立してモータジェネレータ103によりウォータポンプ111を駆動する。
上述のように構成された車両用動力伝達装置100において、ECU106は、フットブレーキの動作状態、シフトポジション、車速、エンジン102の回転数、スロットル開度、高電圧バッテリー107の電力量を検出し、それに基づいてエンジン102の始動・停止を判断する。車両停車時におけるECU106によるエンジン102の始動・停止判断ルーチンの一例を図18に示す。
図18に示すように、ECU106は、フットブレーキの動作状態を検出する(ステップS1)。これは、運転者の停車意思を確認するものである。フットブレーキがかけられていない場合に、ECU106は、エンジン停止不許可と判断する。
フットブレーキがかけられている場合には、次いでECU106は、シフトポジションを検出する(ステップS2)。これは、運転者の停車意思が、信号待ちや一時停止などの一時的な停車であって、アイドリングでの長時間の駐車などでないことを確認するものでる。シフトポジションがDポジションなどの走行ポジションにない場合に、ECU106は、エンジン停止不許可と判断する。
シフトポジションがDポジションなどの走行ポジションにある場合に、次いでECU106は、車速を検出する(ステップS3)。これは、極低速V0での走行ではないことを確認し、アイドリングストップが可能な状態になったかを確認するものである。車速VがV0以下となっていない場合に、ECU106は、エンジン停止不許可と判断する。
車速VがV0以下となっている場合に、次いでECU106は、エンジン102の回転数Neを検出する(ステップS4)。これは、通常の補機動作状態でのエンジン102のアイドリング回転数をNe1(例えば750rpm)として、エンジン102の暖気中である場合や、エアコン等の使用で補機による負荷が非常に高くなっている場合などで、エンジン102の回転数NeがNe1を上回っている場合に、エンジン102の運転を継続するためである。エンジン102の回転数NeがNe1以下となっていない場合には、ECU106は、エンジン停止不許可と判断する。
エンジン102の回転数NeがNe1以下となっている場合に、次いでECU106は、スロットル開度θを検出する(ステップS5)。これは、スロットル開度がアクセル操
作に連動することから、運転者の停車意思を確認するものである。スロットル開度θが所
定の開度θ1以下となっていない場合に、ECU106は、エンジン停止不許可と判断す
る。
そして、スロットル開度θがθ1以下となっている場合に、次いでECU106は、高
電圧バッテリー107の電力量Pvを検出する(ステップS6)。モータジェネレータ103を駆動してエンジン102を始動する際に必要となる電力量よりも若干高い電力量をPv1として、高電圧バッテリー107の電力量PvがPv1未満の場合には、ECU106は、エンジン停止不許可と判断し、エンジン102を始動させ、あるいはエンジン102の運転を継続する。そして、ECU106は、モータジェネレータ103に発電させ、高電圧バッテリー107に充電する。一方、高電圧バッテリー107の電力量PvがPv1以上の場合には、ECU106は、エンジン停止許可と判断する。
次に、車両走行時におけるECU106によるエンジン102の始動・停止判断ルーチンの一例を図19に示す。
図19に示すように、ECU106は、加速度を検出する(ステップS7)。これは、モータ走行による許容加速度をモータ走行許容加速度G1として、G1より大きな加速度での走行ではないことを確認し、モータ走行が可能な状態になったかどうかを確認するものである。加速度GがG1以下となっていない場合に、ECU106は、エンジン停止不許可と判断する。
加速度GがG1以下となっている場合に、次いでECU106は、車速を検出する(ステップS8)。これは、モータによるクルーズ走行の上限速度をモータクルーズ走行上限速度Vevmaxとして、Vevmaxより速い走行ではないことを確認し、モータ走行が可能な状態になったかどうかを確認するものである。車速VがVevmax以下となっていない場合に、ECU106は、減速加速度を検出(ステップS11)する。
車速VがVevmax以下となっている場合に、次いでECU106は、高電圧バッテリー107の電力量を検出する(ステップS9)。モータジェネレータ103を駆動してモータ走行をする際に必要となる電力量よりも若干高い電力量をモータ走行可能電池充電率Pv1として、高電圧バッテリー107の電力量PvがPv1未満の場合には、ECU106は、減速加速度を検出する(ステップS11)。
電圧バッテリー107の電力量PvがPv1以上の場合には、ECU106は、モータ走行を許可し(ステップS10)、エンジン停止許可と判断する。
ステップS11では、減速加速度を検出する。これは、ステップ7〜9において、モータ走行が不可能と判断された後に、エンジンブレーキによる運転者の減速意思を確認するものである。減速加速度Gがモータ走行許容減速加速度G2以下となっていない場合には、ECU106は、エンジン停止不許可と判断する。
減速加速度GがG2以下となっている場合に、ECU106は、高電圧バッテリー107の電力量を検出する(ステップS12)。モータジェネレータ103を発電機として使用する際の高電圧バッテリー107の許容充電率を減速回生受け入れ可能電池充電率Pv2として、高電圧バッテリー107の電力量PvがPv2より大きい場合には、ECU106は、エンジン停止不許可と判断する。
高電圧バッテリー107の電力量PvがPv2以下の場合には、ECU106は、車速を検出する(ステップS13)。これは車速Vがモータジェネレータ103を発電機として使用するのに必要な車速を減速時エンジン停止下限速度Vkiminとして、車速VがVkiminより小さい場合には、ECU106は、エンジン停止不許可と判断する。
車速VがVkimin以上となっている場合に、ECU106はモータ回生を許可し(ステップS14)、エンジン停止許可と判断する。
図20は、第1実施形態における、ECU106においてエンジン102の停止許可の判断がなされた際の出力処理を示すフロー図である。図20に示すように、まず、ECU106は、エンジン102の停止許可を確認する(ステップSA1)。エンジン102の停止許可がない場合には、ECU106は、処理を終了する。
エンジン102の停止許可がある場合に、次いでECU106は、エンジン102への燃料の供給を停止する(ステップSA2)。このとき、図16の区間Cおよび図17(C)に示すように、モータジェネレータ103による発電量を上昇させモータジェネレータ103を強回生させ(ステップSA3)、エンジン102の回転数の低下を早め、エンジン102を速やかに停止する。これにより、モータジェネレータ103が負荷となって、エンジン102の停止に要する時間の短縮が図られる。
次いで、切替手段132をONにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105を開放にする(ステップSA4)。これにより、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の接続が禁止され、エンジン102とモータジェネレータ103の動力が断接される。
エンジン102が停止した後、ECU106は、コンプレッサ112の作動要求の有無を検出する(ステップSA5)。コンプレッサ112の作動要求がある場合には、コンプレッサクラッチ113を接続し、コンプレッサ112の入力軸118を第2の動力伝達手段104Bに接続する(ステップSA6)。そして、ECU106はモータジェネレータ103を所定の回転数(例えば750rpm)以下で駆動する(ステップSA7)。それにより、図16の区間Dおよび図17(D1)に示すように、エアコン用コンプレッサ112及びウォータポンプ111がモータジェネレータ103により駆動される。
コンプレッサ112の作動要求がない場合には、ECUはエアコン用コンプレッサ112のコンプレッサクラッチ113を開放する(ステップSA8)。次いで、ECU106はウォータポンプ111の運転の要否を確認する(ステップSA9)。ウォータポンプ111の運転が必要ない場合には、ECU106はモータジェネレータ103を停止する(ステップSA10)。一方、ウォータポンプ111の運転が必要な場合には、ECU106はモータジェネレータ103を所定の回転数(例えば750rpm)以下で駆動する(ステップSA7)。それにより、図16の区間Dおよび図17(D2)に示すように、ウォータポンプ111がモータジェネレータ103により駆動される。
図21は、第1実施形態における、ECU106においてエンジン停止不許可の判断がなされた際の出力処理を示すフロー図である。図21に示すように、まず、ECU106は、エンジン102が停止中であるか否かを検出する(ステップSB1)。エンジン102が停止中でない場合には、ECU106は、処理を終了する。
エンジン102が停止中である場合に、次いでECU106は、コンプレンサ112の動作状態を検出する(ステップSB2)。コンプレッサ112が運転されていない場合には、切替手段132をOFFにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105を2方向クラッチとする(ステップSB4)。また、コンプレッサ112が運転されている場合には、ECU106は、コンプレッサクラッチ113を切断してコンプレッサ112の入力軸118を第2の動力伝達手段104Bから分離した後(ステップSB3)、切替手段132をOFFにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105を2方向クラッチとする。これによりクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の動力伝達が可能となる。
次いで、ECU106は、モータジェネレータ103を駆動する(ステップSB5)。次いで、エンジン102の燃料バルブを開いてエンジン102への燃料の供給を開始し(ステップSB6)、図16の区間Aおよび図17(A)に示すように、エンジン102の始動回転数ω1まで上昇させ(ステップSB7)、エンジン102のスパークプラグを点火してエンジン102を始動する(ステップSB8)。
〈第2実施形態〉
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、回転体150の位置がカム面の中点位置141cから少しいずれか一方に偏寄した位置とする点で第1実施形態と相違する。
この偏寄した位置とは、エンジン102が駆動側、モータジェネレータ103が従動側の場合にクラッチ105が接続され、エンジン102が従動側、モータジェネレータ103が駆動側の場合にクラッチ105が切断される位置である。すなわち、エンジン102が駆動側、モータジェネレータ103が従動側の場合には、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の相対速度はクランク連結用プーリ123の方が早いため、回転体150がクランク連結用プーリ123の内径面145と回転方向のカム面端部との間で噛み合うことでクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124とが一体に回転する。一方、エンジン102が従動側、モータジェネレータ103が駆動側の場合には、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の相対速度は補機駆動用プーリ124の方が早いため、回転体150が外径側に位置するクランク連結用プーリ123の内径面145と接触しないことでクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124との間で動力伝達が行なわれない。第2実施形態ではこのような構成により、切替手段132により、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124との間で補機駆動用プーリ124が駆動側のときにのみクランク連結用プーリ123への接続を禁止され1方向クラッチが実現される。
ここで、図16および図22を参照して、第2実施形態における、車両用動力伝達装置100のエンジン102、モータジェネレータ103、クラッチ105、ウォータポンプ111、およびエアコン用コンプレッサ112の動作を説明する。図22は、図16の区間A〜Dそれぞれにおけるクラッチ105、ウォータポンプ111、およびエアコン用コンプレッサ112の動作状態を示す模式図である。
区間Aは、モータジェネレータ103によりエンジン102を始動する過程を示す。図22(A)に示すように、エアコン用コンプレッサ112のコンプレッサクラッチ113を切り、負荷を低減した状態で、切替手段132をOFFにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105の締結を可能にする。そして、モータジェネレータ103を駆動し、モータジェネレータ103をエンジン始動回転数ω1まで上昇させ、エンジン102を従動させることで点火させる。このとき、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の相対速度は補機駆動用プーリ124の方が早いため、内径側の補機駆動用プーリ124の延出部124bがクランク連結用プーリ123の内径面145より早く移動するため、回転体150はクランク連結用プーリ123の内径面145と回転方向とは反対側のカム面141の端部141bとの間で噛み合うことで一体に回転する。
区間Bは、エンジン102によりウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112を駆動する状態を示す。エンジン102が点火した後、区間Bでは、区間Aに対してエンジン102及びモータジェネレータ103の駆動側・従動側の関係が逆転する。すなわち、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124の相対速度はクランク連結用プーリ123の方が早くなる。このとき、図22(B)に示すように、切替手段132をONにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105をエンジン102が駆動側のときにのみ接続する1方向クラッチの状態にしているので、外径側に位置するクランク連結用プーリ123の内径面145が補機駆動用プーリ124の延出部124bより早く移動し、回転体150はクランク連結用プーリ123の内径面145と回転方向のカム面141の端部141aとの間で噛み合うことでクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124が一体に回転する。従って、エンジン102によりウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112を駆動するとともに、モータジェネレータ103を発電させる。また、停車時においても、発電が必要なときなどはエンジン102にてウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112を駆動する。
区間Cは、モータジェネレータ103によりエンジン102を減速させ停止させる過程を示す。図22(C)に示すように、切替手段132をONにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105をエンジン102が駆動側のときにのみ接続する一方向クラッチの状態にしているので、モータジェネレータ103を発電させることができる。その際、エンジン102の停止時に車両の共振ポイントを速やかに通過し振動を低減するため、モータジェネレータ103による発電量を上昇させエンジン102の回転数の低下を早め、エンジン102を速やかに停止する。尚、図22(C)に示す例では、コンプレッサクラッチ113が切断され、コンプレッサ112の入力軸118が第2の動力伝達手段104Bから分離されているが、コンプレッサクラッチ113が接続されてエアコン用コンプレッサ112の入力軸118が第2の動力伝達手段104Bに接続されていてもよい。その場合には、エアコン用コンプレッサ112を負荷として、エンジン102の停止に要する時間の一層の短縮を図ることができる。
区間Dは、エンジン停止時において、モータジェネレータ103によりウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112の駆動をする状態を示す。停車時のエンジン停止時、いわゆるアイドリングストップ時、又は、モータジェネレータ103による走行中のエンジン停止時は、切替手段132をONにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105をエンジン102が駆動側のときにのみ接続する1方向クラッチの状態にしている。これにより、エンジン102が駆動側とならないときには、回転体150が外径側に位置するクランク連結用プーリ123の内径面145と接触しないことでクランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124との間で動力伝達が行なわれない。すなわち、図22(D1)に示すように、エンジン102とは独立してモータジェネレータ103によりウォータポンプ111およびエアコン用コンプレッサ112を駆動し、又は、図22(D2)に示すように、エアコン用コンプレッサ112のコンプレッサクラッチ113を切り、エンジン102とは独立してモータジェネレータ103によりウォータポンプ111を駆動する。
図23は、第2実施形態における、図18及び図19に基づいてECU106においてエンジン102停止許可の判断がなされた際の出力処理を示すフロー図である。図20と同じ処理については、同じ符号を付して説明を省略する。
図23に示す第2実施形態のフローでは、図20の第1実施形態のステップSA4に対応する工程がない点で第1実施形態と相違する。これは、第2実施形態では、切替手段132をONにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105を1方向クラッチにしているため、モータジェネレータ103が駆動する際には、クランク連結用プーリ123と補機駆動用プーリ124との間で動力伝達が行なわれない。したがって、図16の区間Cから区間Dに移行する際には、第1実施形態のように、切替手段132をOFFからONにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105を開放状態にする必要がない。
図24は、第2実施形態における、ECU106においてエンジン停止不許可の判断がなされた際の出力処理を示すフロー図である。図21と同じ処理については、同じ符号を付して説明を省略する。
図24に示す、第2実施形態では、図21の第1実施形態の各ステップに加え、エンジン点火(ステップSB8)後、切替手段132をONにしてエンジン102とモータジェネレータ103の動力を断接するクラッチ105を1方向クラッチにする(ステップSB8)。これにより、エンジン102の点火後、図16の区間Bや区間Cのエンジン102が駆動側、モータジェネレータ103が従動側となるときは1方向クラッチにより動力が伝達され、図16の区間Dのモータジェネレータ103が駆動側となるときは1方向クラッチによりエンジン102とモータジェネレータ103との間で動力が伝達されない構成となる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
100 車両用動力伝達装置
101A アイドリング停止車両
101B ハイブリッド車両
102 エンジン
103 モータジェネレータ
104A 第1の動力伝達手段
104B 第2の動力伝達手段
105 クラッチ
106 ECU
109 クランク軸
110 モータジェネレータ入出力軸
111 ウォータポンプ
112 エアコン用コンプレッサ
113 コンプレッサクラッチ
117 ウォータポンプの入力軸
118 エアコン用コンプレッサの入力軸
121 クランクプーリ
122 モータジェネレータプーリ
123 クランク連結用プーリ
124 補機駆動用プーリ
124a 補機駆動用プーリの基部
124b 補機駆動用プーリの延出部
126 ウォータポンプ駆動用プーリ
127 エアコン駆動用プーリ
130 エンジンベルト
131 補機ベルト
132 切替手段
135 軸受
136 軸受
141 カム面
141c 中点位置
141a,b 端部
142 溝
145 クランク連結用プーリの内径面
150 回転体
151 保持器
152 溝
154 案内傾斜面
170 爪
171 爪の傾斜面
180 アクチュエータ

Claims (6)

  1. エンジンと、
    前記エンジンのクランク軸に連結されるクランクプーリと、
    モータジェネレータと、
    前記モータジェネレータの入出力軸に連結され、かつ、前記モータジェネレータの入出力軸上に併設された第1のプーリ及び第2のプーリとで構成されるモータジェネレータプーリと、
    補機と、
    前記補機の入力軸に連結される補機プーリと、
    少なくとも前記クランクプーリ及び前記第1のプーリとの間に第1の伝達部材を掛け回して動力を伝達する第1の動力伝達手段と、
    少なくとも前記第2のプーリ及び前記補機プーリとの間に第2の伝達部材を掛け回して動力を伝達する第2の動力伝達手段と、を備えた車両用動力伝達装置であって、
    前記第1のプーリは、前記モータジェネレータの入出力軸と相対回転可能に接続されており、前記第2のプーリは、前記モータジェネレータの入出力軸とに直結されており、
    前記モータジェネレータプーリを構成する前記第1のプーリ及び第2のプーリ同士を接続または開放するクラッチが前記モータジェネレータプーリの内部に設けられるとともに、
    前記クラッチにおいて前記第1のプーリと前記第2のプーリの少なくともいずれか一方が駆動側のときに接続を禁止するように前記クラッチを切り替える切替手段が前記モータジェネレータプーリの内部に設けられ、
    前記第2のプーリは、前記第1のプーリ側に向かって軸方向に延出する延出部を備え、前記延出部は複数のカム面を備え、
    前記第1のプーリの内径面と前記第2のプーリの前記延出部との間には空洞が形成され、
    前記カム面と前記第1のプーリの内径面との間に回転体を保持する保持器が設けられ、
    前記カム面と、前記第1のプーリの内径面と、前記保持器により前記クラッチを構成し、
    前記クラッチを切り替える前記切替手段がアクチュエータにより構成され、
    前記アクチュエータが前記モータジェネレータの入出力軸の内部に設けられ、
    前記第1の伝達部材の外周側から前記第1の伝達部材に張力を付加するアイドルプーリとテンショナープーリとを備え、
    前記アイドルプーリは、前記補機プーリと同軸上に、且つ、前記補機プーリと相対回転可能に配置され、
    前記テンショナープーリは、前記第1の伝達部材に対し前記補機プーリと反対側に設けられ、
    前記補機プーリは、前記補機の入力軸端部に向かって延出する補機プーリ延出部を備え、
    前記アイドルプーリは、前記補機プーリ延出部に軸受を介して支持され、
    前記第1のプーリと前記第2のプーリは略同一径であり、前記補機プーリと前記アイドルプーリは略同一径であることを特徴とする車両用動力伝達装置。
  2. 前記切替手段は、前記延出部の少なくとも一部と、前記少なくとも一部に対応する前記保持器の一部に、それぞれ軸方向に延びる溝を設けると共に、前記延出部と前記保持器の両溝を移動可能な爪を備え、
    前記爪が前記両溝に挿入されることで前記保持器の位置を固定することを特徴とする請求項1に記載の車両用動力伝達装置。
  3. 前記切替手段は前記回転体が前記カム面の中点位置となるように前記爪が前記保持器の位置を固定することにより、前記第1のプーリと前記第2のプーリ同士の接続を禁止することを特徴とする請求項2に記載の車両用動力伝達装置。
  4. 前記切替手段は前記回転体が前記カム面の中点位置よりいずれか一方に偏寄した位置となるように前記爪が前記保持器の位置を固定し、前記第1のプーリと前記第2のプーリのいずれか一方が駆動側のときに接続を禁止することを特徴とする請求項2に記載の車両用動力伝達装置。
  5. 前記保持器の溝の周方向両端に前記爪の挿入を案内する案内傾斜面を備え、前記案内傾斜面と対応する前記爪の先端部の周方向両側には前記案内傾斜面に対応する傾斜面を備えたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の車両用動力伝達装置。
  6. 前記第1のプーリは、前記延出部の先端部と、前記第2のプーリの基部に設けられた2つの軸受によって前記第2のプーリに軸支されており、
    前記第1のプーリは、径方向において第2のプーリの少なくとも一部とラップしていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用動力伝達装置。
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