JP3228976B2 - 摩擦式一方向クラッチの断続装置 - Google Patents

摩擦式一方向クラッチの断続装置

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JP3228976B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/08Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action
    • F16D41/086Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action the intermediate members being of circular cross-section and wedging by rolling
    • F16D41/088Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface with provision for altering the freewheeling action the intermediate members being of circular cross-section and wedging by rolling the intermediate members being of only one size and wedging by a movement not having an axial component, between inner and outer races, one of which is cylindrical

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦式一方向クラッチ
におけて、入力側から出力側への動力伝達を断続する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ヘリコプタにおいては、エンジ
ンの動力をメインロータ(揚力ロータ)へ伝えるための
メイントランスミッションシステムにクラッチや減速機
などが設けられているが、上記クラッチとして摩擦式一
方向クラッチを採用する場合がある。従来の摩擦式一方
向クラッチについて、図7以下の図面にもとづき説明す
る。
【0003】図において100はクラッチハウジングで
あり、このハウジング100内には軸受101、102
を介して入力軸110が回転自在に支持されている。な
お、上記他方の軸受102は、後述する出力軸114の
内側に設置されている。
【0004】入力軸110は円筒形をなしており、一端
側の外面に入力ギア112が形成されている。この入力
ギア112は、図示しないエンジンに繋がっており、エ
ンジンからの回転を受ける。
【0005】上記入力軸110の外側には、入力軸11
0と間隔を存して出力軸114が回転自在に支持されて
いる。出力軸114も円筒形をなしており、ハウジング
100に対し軸受103、104を介して回転自在に支
持されているとともに、上記入力軸110とは独立して
回転できるようになっている。出力軸114の他端側の
外面には出力ギア116が形成されている。この出力ギ
ア116は、例えばヘリコプタのメインロータを回転さ
せるための駆動系に繋がっている。
【0006】上記入力軸110と出力軸114の間には
摩擦式一方向クラッチ120が設けられている。一方向
クラッチ120の構造は、図8および図9にも示されて
おり、入力軸110の外面と出力軸114の内面との間
にカム部122およびカムリング部124を構成し、こ
れらカム部122とカムリング部124の間には周方向
に間隔が変化する隙間を設け、この隙間に周方向に沿っ
て複数のローラ126…および円筒形のリテーナ128
を設けて構成されている。各ローラ126…は、図8に
示すように、リテーナ128に形成した保持孔129…
内に回転自在に収容されている。
【0007】図9の(a)図に示す通り、入力軸110
が矢印方向に回転するとカム部122とカムリング部1
24が周方向に相対的に変位し、ローラ126…がカム
部122とカムリング部124との間の隙間の小さい方
に摩擦係合し、これら入力軸110と出力軸114の間
で摩擦拘束されるようになり、したがって、ローラ12
6…の回転が阻止されて入力軸110の回転が、ローラ
126…を介して出力軸114に伝えられ、出力軸11
4は入力軸110と一体的に矢印方向に回転される。
【0008】また、リテーナ128を図9の(b)図に
示すように周方向に移動させると、このリテーナ128
がローラ126…を上記カム部122とカムリング部1
24の間の隙間内で間隔の大きい方に引き寄せ、このた
めローラ126…がカム部122とカムリング部124
との間の噛み合いから解放されるので、入力軸110と
出力軸114の連結が断たれ、入力軸110の回転は出
力軸114に伝えられなくなる。
【0009】通常は、入力軸110に形成されているば
ね受部130と、上記リテーナ128に形成したばね受
部132との間にばね134を掛け渡し、このばね13
4でリテーナ128を周方向に押し、ローラ126…を
上記カム部122とカムリング部124の間の隙間の間
隔の小さい方に押圧している。このため、クラッチが
「入」の状態が保たれる。
【0010】そして上記したように、リテーナ128の
端部をばね134に抗して周方向に押すとリテーナ12
8が回動し、これによりローラ126…が周方向に移動
するので噛合いが外れ、クラッチが「断」の状態とな
る。上記リテーナ128を周方向に作動させるための装
置、すなわちクラッチを断続するための装置は、従来の
場合、以下のように構成されている。
【0011】すなわち、リテーナ128の一端には図7
および図8に示すような延長部が形成されており、この
延長部には図8で明らかなように三角窓形状のカム孔1
36が形成されている。このカム孔136は周方向およ
び軸方向に傾斜するカム面を有している。上記カム孔1
36にはカムバ−138が挿入されている。カムバ−1
38は伝達スリーブ140にスプライン係合されている
とともに、この伝達スリーブ140に対してナット14
1により止着されている。伝達スリーブ140は入力軸
110の内部に設置されており、入力軸110に対して
スプライン係合されており、したがって軸方向に移動自
在となっている。
【0012】伝達スリーブ140内には、緩衝ロッド1
42が摺動自在に挿入されており、この緩衝ロッド14
2と上記伝達スリーブ140の間にはコイルばね144
が設けられている。
【0013】緩衝ロッド142の他端は中間スリーブ1
46の内部に導入されている。中間スリーブ146も入
力軸110の内部に設置されており、入力軸110に対
してスプライン係合されることにより軸方向に移動自在
となっている。上記緩衝ロッド142の他端は中間スリ
ーブ146の一端面に当接するようになっているととも
に、この緩衝ロッド142の端部にはばね受145が固
定されており、このばね受145と中間スリーブ146
との間にコイルばね147が設けられている。
【0014】中間スリーブ146の一端は軸受148を
介してアクチュエータシャフト151に連結されてい
る。つまり、中間スリーブ146とアクチュエータシャ
フト151は、軸方向へは一体的に移動するが、相対的
な回転方向への移動は軸受148により許されている。
【0015】アクチュエータシャフト151は、電動式
アクチュエータ、つまりリニアアクチュエータ150に
接続されている。リニアアクチュエータ150は、図示
しないが、モータ部、このモータ部の回転を減速する歯
車減速機、この減速機により減速された回転運動を直線
運動に変換するスクリュージャッキ機構などを備えてお
り、クラッチハウジング100の他端に固定されてい
る。したがって、リニアアクチュエータ151に電気的
信号を与えると、アクチュエータシャフト151は軸方
向に移動されるようになっている。
【0016】このような構成の場合、リニアアクチュエ
ータ150によりアクチュエータシャフト141を図7
の右方向に移動させると、中間スリーブ146も同様に
軸方向に移動される。中間スリーブ146の軸方向への
動きは緩衝ロッド142に伝えられ、この緩衝ロッド1
42の移動はコイルばね144を介して伝達スリーブ1
40に伝えられる。すなわち、伝達スリーブ140が右
向きに移動される。すると、伝達スリーブ140に固定
されているカムバ−138も同様に右方向に移動する。
【0017】カムバ−138は図8から明らかなよう
に、リテーナ128の延長部に形成した三角形のカム孔
136に係合しているので、上記カムバ−138の軸方
向への移動はカム孔136を介してリテーナ128を周
方向に移動、つまり回動させる。
【0018】すなわち、上記リニアアクチュエータ15
0の作動によりリテーナ128が周方向に作動されるよ
うになり、よって前述したように、リテーナ128がロ
ーラ126…をカム部122とカムリング部124の間
の隙間の大きい方に引き寄せ、このためローラ126…
の噛み合いが解放される。よって、入力軸110と出力
軸114の動力伝達が断たれる。なお、緩衝ロッド14
2とコイルばね144および147は、リニアアクチュ
エータ150の作動による往復運動の衝撃を吸収するた
めのものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のク
ラッチ構造の場合、クラッチ断続装置として、モータ
部、車減速機、およびスクリュージャッキ機構などを備
えたリニアアクチュエータ150を用いており、かつ往
復運動の衝撃を吸収するための緩衝ロッド142やコイ
ルばね144、147ならびに中間スリーブ146や伝
達スリーブ140を使用しているので、部品点数が多
く、構造が複雑であり、クラッチを断続させるための動
力伝達経路が複雑になり、組み立てに手間を要する。
【0020】また、上記のような多数の部品からなるク
ラッチ断続装置は、中空な入力軸110の内部に収容さ
れており、これらの部品を入力軸110の径によって制
約されるスペース内に格納しなければならないので、部
品が小形になって機械的強度が低下するばかりでなく、
入力軸110の振動が直接これらの部材に伝わり、高
速、高振動による摩耗や破損が生じ易く、信頼性が低い
不具合がある。
【0021】さらに、静止しているリニアアクチュエー
タ150に発生する力を、回転する入力軸110に伝え
るために軸受148を用いる必要があり、この軸受14
8の耐摩耗性について注意する必要があるとともに、そ
のセンタ−合わせなどの精度が要求される。
【0022】そして、クラッチ断続の動力系統は、原則
としてリニアアクチュエータ150を入力軸110の中
心線上に同軸的に配置する必要があり、クラッチハウジ
ング100の他端に、他の駆動装置や補機などが接続さ
れている場合は、本構造が採用できず、逆に本構造を用
いた場合はクラッチハウジング100の他端に他の駆動
装置や補機などを設置することができないなど、レイア
ウト上の制約も受ける。
【0023】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、構造が簡単で部品点数
の削減が可能となり、組立ての手間が少なくなり、入力
軸の内部に部品が配置されることがなくなって組付けが
容易であるばかりでなく、振動や摩擦による不具合を解
消することができ、かつレイアウト上においても制約が
少なくなる摩擦式一方向クラッチの断続装置を提供しよ
うとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、入力側部材と出力側部材を同心状に配置し、
これら両部材の間に周方向に沿って間隔が変化するカム
面を形成し、これら入力側部材と出力側部材の間に上記
カム面に接するとともにリテーナにより保持された摩擦
子、例えばローラやスプラグを設け、この摩擦子がカム
面に摩擦係合することにより上記入力側部材の回転を出
力側部材に伝えるとともに、上記リテーナを回動させる
ことにより上記摩擦子をカム面の摩擦係合から解除して
上記入力側部材から出力側部材への動力伝達を断つよう
にした摩擦式一方向クラッチにおいて、上記リテーナに
ロータを形設し、このロータの周囲に回転磁界発生用コ
イルを巻いたステータを配置し、このステータのコイル
に通電して回転磁界を発生させ、この回転磁界により上
記ロータを回動させてリテーナを回動させるようにした
ことを特徴とする。
【0025】
【作用】本発明によれば、ステータの回転磁界発生用コ
イルに通電して回転磁界を発生させると、この回転磁界
によりロータが回動され、このロータの回動によりリテ
ーナが回動されるから、摩擦子をカム面の摩擦係合から
解除することができ、よって入力側から出力側への動力
伝達を断つようになる。
【0026】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図6に示す
一実施例にもとづいて説明する。
【0027】本実施例は、図6に示したヘリコプタにお
けるメイントランスミッションシステムに適用された摩
擦式一方向クラッチを示し、ヘリコプタにおけるメイン
トランスミッションシステムにつては後で説明する。
【0028】図1ないし図4は摩擦式一方向クラッチの
構造および作動を示すもので、図において1はクラッチ
ハウジングであり、このハウジング1内には軸受2、3
を介して入力軸10が回転自在に支持されている。な
お、他方の軸受3は、出力軸14の内側に設置されてい
る。上記入力軸10は円筒形をなしており、一端側の外
面には入力ギア12が一体に回転するように取着されて
いる。この入力ギア12は、図示しないエンジンに繋が
っており、エンジンからの回転を受ける。
【0029】上記入力軸10の外側には、入力軸10と
間隔を存して出力軸14が回転自在に支持されている。
出力軸14も円筒形をなしており、ハウジング1に対し
軸受4、5を介して回転自在に支持されている。したが
って入力軸10と出力軸14は相互に独立して回転でき
るようになっている。出力軸14の他端側の外面には出
力ギア16が形成されている。この出力ギア16は、後
述するメインロータを回転させるための駆動系に繋がっ
ている。上記入力軸10と出力軸14の間には摩擦式一
方向クラッチ20が設けられている。
【0030】本実施例の一方向クラッチ20の構造は、
図2ないし図4にも示されており、基本部分は図9に示
す従来の構造と同様であってよいのでこの部分は簡単に
説明する。つまり、入力軸10の外面と出力軸14の内
面との間にカム部21およびカムリング部22を構成
し、これらカム部21とカムリング部22との間に周方
向に間隔が変化する隙間を設け、この隙間に周方向に沿
って複数のローラ23…および円筒形のリテーナ24を
設けて構成されている。各ローラ23…は、図2に示す
ように、リテーナ24に形成した保持孔25…内に回転
自在に収容されている。
【0031】入力軸10に形成されているばね受部26
と、上記リテーナ24の端部に形成したばね受部27と
の間にばね28を掛け渡してあり、このばね28はリテ
ーナ24を周方向に押してローラ23…を上記カム部2
1とカムリング22のとの間の隙間の小さい方に押圧付
勢している。
【0032】このような構造による作用は図3の(a)
図および(b)図に示す通りであり、これは前述した従
来の図9(a)図および(b)図に示した場合と同様で
あるから説明を省略する。本実施例においては、リテー
ナ24の一端にクラッチの断続装置が形成されており、
この断続装置について説明する。
【0033】上記リテーナ24の一端には、図1および
図2に示すような延長部が形成されており、この延長部
はロータ30とされている。このリテーナ24の一端に
形成された延長部からなるロータ30は、外周面にコイ
ルを巻回、または篭形ショートリング32を形成してあ
る。このロータ30を囲んでこの外周部位には、ステー
タ34が設置されている。ステータ34は全体として円
筒形をなし、一端部がハウジング1に固定されている。
このステータ34は、円環形の鉄心に回転磁界発生用コ
イル35を巻いて構成したものであり、この回転磁界発
生用コイル35に端子36を通じて2相または多相交流
電流を流すと、このステータ34に回転磁界が発生する
ようになっている。
【0034】このステータ34と上記ロータ30は、入
力軸10に対して同心上に配置されており、径方向に小
間隙を存して離間対向されている。そして、上記回転磁
界発生用コイル35に2相または多相交流電流を流す
と、このステータ34に回転磁界が発生する。この回転
磁界により、上記ロータ30に設けたコイル、または篭
形ショートリング32に誘導電流が発生し、このためロ
ータ30が磁化される。よって、上記ステータ34側の
回転磁界と、ロータ30側の磁界とが作用し合ってロー
タ30に回転トルクを与え、つまり誘導電動機の原理に
よりロータ30を回動させるようになる。
【0035】このロータ30の回動はリテ−ナ24をば
ね28に抗して回動させるから、リテーナ24は図3の
(b)図に示すように回動され、ローラ23…をカム部
21とカムリング部22との間の隙間の大きい方へ引き
寄せ、このためローラ23…がカム部21とカムリング
部22との間の摩擦拘束から解放されるので、入力軸1
0と出力軸14の動力伝達が断たれるようになる。
【0036】なお、回転磁界発生用コイル35への通電
を停止すると、リテ−ナ24がばね28に押されて回動
し、このためリテーナ24は図3の(a)図に示すよう
に、ローラ23…をカム部21とカムリング部22との
間の隙間の小さい方へ押し、よってローラ23…がカム
部21とカムリング部22との間に噛み込まれて、入力
軸10の回転が出力軸14に伝達されるようになる。
【0037】このような構成および作用のクラッチにお
いては、クラッチの断続装置が互いに径方向に小間隙を
存して同心状に対向するロータ30とステータ34とで
構成されているので、構造が簡素化し、使用する部品が
少なくなり、組付けが簡単になり、設置スペースも小さ
くなる。
【0038】そして、このような構造は非接触型の断続
装置となり、振動や衝撃が直接相互に伝わらないととも
に、両者間で摩耗を生じないので、長寿命になる。ま
た、上記断続装置は入力軸10の外部に構成されるか
ら、入力軸10の大きさに制約を受ける心配がない。そ
してまた、この場合、ハウジング1の軸方向両端部に格
別な部品が不要であり、ハウジング1の軸方向両端部の
有効利用が可能になる。
【0039】ところで、このような構造の摩擦式一方向
クラッチにおいては、ローラ23がカム部21に噛み合
う力、つまり摩擦係合力は入力軸10の回転数に応じて
増大する。すなわち、入力軸10の回転数が大きい場合
は連れ回り力が増加するので摩擦力が増す。このため、
クラッチを切り離す力も入力軸10の回転数に応じて大
きなトルクを必要とする。ここで、ステータ34の回転
磁界発生用コイル35へ供給する電力を常に最大トルク
を得るような高レベルに設定しておくと、消費電力が増
すとともに、誘導電流による発熱を生じる心配がある。
このため、回転磁界発生用コイル35へ供給する電力
は、入力軸10の回転数に応じて制御することが望まれ
る。
【0040】これを実現するため、本実施例では以下の
ような構造を採用してある。すなわち、図1に示す通
り、例えばハウジング1に回転数センサ40を設置し、
この回転数センサ40は入力軸10の回転数を検出する
ようになっている。この回転数センサ40で検出した入
力軸10の回転数信号は、図5に示すコントロールユニ
ット50に送るようになっている。
【0041】なお、入力軸10にはクラッチ20の発熱
を抑止するために、冷却オイルまたは潤滑オイルを供給
するためのオイル孔38が形成されており、入力軸10
の内部を通じてこのオイル孔38からクラッチ20に冷
却オイルまたは潤滑オイルを供給して冷却するようにし
てある。
【0042】また、入力軸10には、ホルダ−41を介
して、クラッチ断続状態をモニターするための磁石44
が設置されている。この磁石44に対向して、例えばス
テ−タ34には上記磁石44の磁力により電気的信号を
発する位置センサ45が設置されている。そして、これ
ら磁石44と位置センサ45との間に位置して、上記ロ
ータ30の壁が配置されており、この壁には位置検出孔
46が形成されている。
【0043】これら磁石44と、位置センサ45および
位置検出孔46との位置関係は図4にも示されており、
クラッチが繋がっている場合は図4の(a)図に示すよ
うに、磁石44と、位置検出孔46と、位置センサ45
が対向して磁石44の磁力が位置センサ45に作用し、
このため位置センサ45は所定の電気信号を発するよう
になっている。
【0044】また、クラッチが切れている場合はロータ
30が回動しているから、図4の(b)図に示すよう
に、位置検出孔46の位置がずれ、磁石44と位置セン
サ45の間にロータ30の壁が対向し、このため磁石4
4の磁力が遮断されて位置センサ45は所定の電気信号
を発しないようになっている。
【0045】上記位置センサ45は、上記図5に示すコ
ントロールユニット50に接続されている。コントロー
ルユニット50の構成を説明すると、51は演算制御器
であり、上記回転数センサ40からの信号、および位置
センサ45からの信号を受ける。なお、この演算制御器
51は、デジタルまたはアナログもしくは両者で作動可
能となっている。
【0046】52はリテーナ回転トルク指示器であり、
これはリテーナ24を入力軸10に対して回転させるた
めに必要なトルクを設定するもので、入力軸の回転数と
磁場の回転数との差により設定する。この設定値は演算
制御器51に送られる。なお、この設定は、一旦設定す
れば、事後、再び設定する必要はない。
【0047】上記演算制御器51は、前記した回転数セ
ンサ40、位置センサ45、およびリテーナ回転トルク
指示器52からの信号を受けてリテーナ24に最適トル
クを与えるべき電力を演算し、この演算にもとづき最適
周波数および電圧を計算し、インバータ53に指令を与
える。
【0048】インバータ53は、上記演算制御器51か
らに指令に応じて必要な交流を発する。この交流はパワ
ーアンプ54で増幅され、ステータ34の回転磁界発生
用コイル35へ供給する。
【0049】55は電源部であり、コントロールユニッ
ト50に必要な電力を供給する。56はコックピットの
操作パネルに設けられた操作スイッチであり、クラッチ
断続の指示を出す。
【0050】57はクラッチ継続のインディケータであ
り、図4に示したロータ30の壁に形成されているスリ
ット58の位置を検出し、クラッチが切れている場合に
「断」の表示をするようになっている。
【0051】このようなクラッチ切り離しトルク設定装
置の作用を説明する。 [静止状態でクラッチを切り離し、入力軸のみを回転さ
せる場合]図5に示すコックピットの操作スイッチ56
によりクラッチ「断」の指示をコントロールユニット5
0に与える。回転数センサ40からの回転数信号(この
場合は回転していない)、位置センサ45およびリテー
ナ回転トルク指示器52からの信号を受けて演算制御器
51が最適周波数および電圧を計算し、インバータ53
およびパワーアンプ54を通じて、ステータ34の回転
磁界発生用コイル35に交流を供給する。
【0052】この交流の供給によりステータ34では回
転磁界が発生し、この回転磁界は先に説明したように、
ロータ30に回転トルクを与え、このロータ30を回動
させる。よって、リテ−ナ24が回動されるから、ロー
ラ23…を図3の(b)図に示すように、周方向に移動
させ、ローラ23…を摩擦拘束から解放して入力軸10
と出力軸14の動力伝達を断つ状態にする。
【0053】この状態で入力軸10を回転させても、出
力軸14には回転が伝わらない。また、入力軸10の回
転数が増加しても、回転数センサ40からの回転数信
号、位置センサ45によるリテーナの位置検出、および
リテーナ回転トルク指示器52からの信号を受けて演算
制御器51は常に最適周波数および電圧を計算し、リテ
ーナ24を引き離すべく、ステータ34の回転磁界発生
用コイル35に交流を供給する。これによりクラッチ
「断」の状態が維持される。なお、この場合、クラッチ
継続インディケータ57は、クラッチ「断」の表示をす
る。
【0054】[静止状態でクラッチを「入」にして、入
力軸を回転させる場合]図5に示すコックピットの操作
スイッチ56によりクラッチ「入」の指示をコントロー
ルユニット50に与えると、この場合は回転数センサ4
0からの回転数信号、位置センサ45およびリテーナ回
転トルク指示器52からの信号に拘らず、演算制御器5
1はインバータ53に電力を与えず、よってステータ3
4の回転磁界発生用コイル35に電流が供給されない。
【0055】このため、ロータ30はばね28の付勢力
を受けて図3の(a)図の位置に移動し、よって、ロー
ラ23…がカム部21およびカムリング部22の間に噛
み込み、入力軸10と出力軸14を連結する。
【0056】この状態で入力軸10を回転させると、出
力軸14が一体的に回転される。なお、この場合、クラ
ッチ継続インディケータ57は、クラッチ「入」の表示
がなされる。
【0057】[クラッチが「入」の状態で、クラッチを
「断」に切り換える場合]クラッチが「入」の状態で入
力軸10および出力軸14がともに回転している場合
に、図5に示すコックピットの操作スイッチ56をクラ
ッチ「断」にすると、回転数センサ40からの回転数信
号、位置センサ45によるリテーナの位置情報、および
リテーナ回転トルク指示器52からの信号を受けて演算
制御器51が最適周波数および電圧を計算し、インバー
タ53およびパワーアンプ54を通じて、ステータ34
の回転磁界発生用コイル35に交流を供給する。
【0058】この交流の供給によりステータ34に回転
磁界が発生し、よってロータ30に回転トルクを与え、
リテ−ナ24を回動されるから、ローラ23…を図3の
(b)図に示すように移動させ、ローラ23…を摩擦拘
束から解放して入力軸10と出力軸14の動力伝達を断
つ。
【0059】よって、出力軸14の回転が停止する。こ
の状態で入力軸10の回転数が増加しても、回転数セン
サ40からの回転数信号、位置センサ45によるリテー
ナの位置検出、およびリテーナ回転トルク指示器52か
らの信号を受けて演算制御器51は常に最適周波数およ
び電圧を計算し、リテーナ24を引き離すべく、ステー
タ34の回転磁界発生用コイル35に交流を供給する。
これによりクラッチ「断」の状態が維持される。なお、
この場合、クラッチ継続インディケータ57は、クラッ
チ「断」の表示をする。
【0060】以上のような構造によれば、入力軸10の
回転数に応じてクラッチを切り離す力を最適な状態に制
御するから、消費電力を節約することができるととも
に、誘導電流による発熱を最小限に抑制することができ
る。次に、このような実施例のクラッチをヘリコプタの
トランスミッションに適用した例を説明する。
【0061】図6は、ヘリコプタにおけるツインエンジ
ン駆動のトランスミッションシステムを示すもので、図
中60はメインシャフトである。このメインシャフト6
0の上端部には図示しないメインロータブレードが連結
されるようになっており、下端にはメインギア61が取
着されている。このメインギア61にはそれぞれ右側ギ
ア62および左側ギア63が噛み合っている。これら右
側ギア62、および左側ギア63は、それぞれ縦軸6
4、ベベルギア65、66を介して右側伝達軸67、左
側伝達軸68に連結されている。これら右側伝達軸67
および左側伝達軸68は、それぞれ右側クラッチ70お
よび左側クラッチ72を介して右側駆動軸74および左
側駆動軸76に連結されており、これら右側駆動軸74
および左側駆動軸76はそれぞれ図示しない右側エンジ
ンおよび左側エンジンに連結されている。左側駆動軸7
6には、補機駆動ギア80、81および82を介して補
機84が連結されている。上記右側クラッチ70および
左側クラッチ72は、共に図1ないし図5に示した本発
明のクラッチを用いている。
【0062】このような構成の場合、右および左側エン
ジンにより駆動される駆動軸74、76の回転は、それ
ぞれクラッチ70および72を経て伝達軸67および6
8に伝えられ、縦軸64、64、ギア62、63を通じ
てメインギア61に伝えられる。したがって、メインシ
ャフト60が回転し、図示しないメインロータブレード
を回転する。
【0063】ここで、クラッチ70および72を「断」
状態にするとロータブレードの旋回駆動が停止される。
そして、右側エンジンを停止し、左側エンジンのみを駆
動すると、すなわち単発運転すると、左側伝達軸68以
降の駆動系は停止されるが、左側駆動軸76は回転して
いるので補機駆動ギア80、81および82を介して補
機84が運転される。このことから、地上での単発運転
による補機系統の試験運転が可能になる。
【0064】この場合、本発明のクラッチを用いたの
で、軸方向端部にアクチュエータを配置する必要がな
く、伝達軸と駆動軸をクラッチ70、72の軸方向に同
軸線上に連結することができ、したがって、図6のレイ
アウトを無理なく実現することができる。
【0065】なお、以上の説明においては摩擦子として
ローラ23を用いた場合を説明したが、本発明の摩擦子
はスプラグの場合であっても実施可能である。また、本
発明のクラッチは、ヘリコプタにおけるトランスミッシ
ョンシステムに適用することに限らず、各種の分野に使
用されている摩擦式一方向クラッチには実施可能であ
る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
ラッチの断続機構がロータとステータとで構成されてい
るので構造が簡素化し、使用する部品が少なくなり、組
付けが簡単になるとともに、設置スペースも小さくな
る。そして、この構造は非接触であるから、振動や衝撃
が相互に伝わらないとともに、両者間で摩耗を生じな
く、長寿命になる。また、上記断続機構は入力側部材の
外部に構成されるから、入力側部材の大きさに制約を受
ける心配がく、さらに、ハウジングの軸方向端部にアク
チュエータ等の格別な部品が不要となるからハウジング
の軸方向端部の有効利用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す摩擦式一方向クラッチ
の断面図。
【図2】同実施例のクラッチの断続装置の斜視図。
【図3】同実施例のクラッチの作動を示すもので図1の
A−A線に沿う断面図であり、(a)図はクラッチ
「入」状態の断面図、(b)図はクラッチ「断」状態の
断面図。
【図4】同実施例のロータ位置センサの作動を示すもの
で図1のC−C線に沿う断面図であり、(a)図はクラ
ッチ「入」状態の断面図、(b)図はクラッチ「断」状
態の断面図。
【図5】同実施例のコントロールユニットの構成を示す
ブロック図。
【図6】同実施例のヘリコプタにおけるトランスミッシ
ョンシステムを示す図。
【図7】従来の例を示す摩擦式一方向クラッチの断面
図。
【図8】従来のクラッチの断続装置の斜視図。
【図9】従来のクラッチの作動を示すもので図7のB−
B線に沿う断面図であり、(a)図はクラッチ「入」状
態の断面図、(b)図はクラッチ「断」状態の断面図。
【符号の説明】
1…ハウジング、10…入力軸、14…出力軸、20…
クラッチ、21…カム部、22…カムリング部、23…
ローラ、24…リテーナ、30…ロータ、32…ショー
トリング、34…ステータ、35…回転磁界発生用コイ
ル、40…回転数センサ、45…位置センサ、50…コ
ントロールユニット、51…演算制御器、53…インバ
ータ、54…パワーアンプ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森島 博雄 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60 番地の1 中菱ンジニアリング株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭52−27951(JP,A) 特開 昭63−57928(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 41/00 - 41/36 B64C 27/00 - 27/82

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側部材と出力側部材を同心状に配置
    し、これら両部材の間に周方向に沿って間隔が変化する
    カム面を形成し、これら入力側部材と出力側部材の間に
    上記カム面に接するとともにリテーナにより保持された
    摩擦子を設け、この摩擦子がカム面に摩擦係合すること
    により上記入力側部材の回転を出力側部材に伝えるとと
    もに、上記リテーナを回動させることにより上記摩擦子
    をカム面の摩擦係合から解除して上記入力側部材から出
    力側部材への動力伝達を断つようにした摩擦式一方向ク
    ラッチにおいて、 上記リテーナにロータを形設し、このロータの周囲に回
    転磁界発生用コイルを巻いたステータを配置し、このス
    テータのコイルに通電して回転磁界を発生させ、この回
    転磁界により上記ロータを回動させてリテーナを回動さ
    せるようにしたことを特徴とする摩擦式一方向クラッチ
    の断続装置。
  2. 【請求項2】 上記入力側部材の回転数を検出する回転
    数センサおよびこの回転数に応じて上記ステータの回転
    磁界発生用コイルに供給する電力を制御する制御器を備
    え、入力側部材の回転数に応じて回転磁界の強さを制御
    してリテーナを回動させるようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の摩擦式一方向クラッチの断続装置。
  3. 【請求項3】 ステータの位置を検出する位置センサを
    備え、この位置センサからの信号に応じて上記制御器か
    らの出力を制御し、ステータの回転磁界発生用コイルに
    供給する電力を制御するようにしたことを特徴とする請
    求項2に記載の摩擦式一方向クラッチの断続装置。
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