JP4702622B2 - スイッチモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、ディジタル携帯電話などの高周波回路において用いられる、半導体スイッチとフィルタとを備えたスイッチモジュールに関する。
世界の携帯電話には種々のアクセス方式があり、またそれぞれの地域において複数のアクセス方式が混在している。たとえば、現在主流となっているアクセス方式の一つとして、TDMA (Time Division Multiple Access、時分割多元接続)方式がある。このTDMA方式を採用している主な通信方式として、日本のPDC (Personal Digital Cellular)、欧州を中心としたGSM900 (Global System for Mobile Communications) やDCS1800 (Digital Cellular System 1800)、米国を中心としたGSM850、DCS1900(PCS (Personal Communications Service))等の方式(システム)がある。
その他に最近米国、韓国や日本で普及しつつあるアクセス方式にCDMA (Code Division Multiple Access、符号分割多元接続)方式がある。代表的な規格として米国を中心としたIS−95 (Interim Standard−95) があり、高速データ伝送を実現し得る第三世代通信方式のW−CDMA (Wideband CDMA) も実用化されている。また欧州ではIMT―2000準拠の通信方式の欧州標準で、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)と呼ばれる通信システムで、W―CDMAとTD−CDMAの両方式から選択する方式もある。このように世界各国で様々な通信方式が利用されている。
従来の携帯電話は一つの通信方式、例えばGSM用に設計されていた。しかし、近年の利用者数の増大及び使用者の利便性から、複数の通信方式やアクセス方式が利用可能なマルチバンド携帯電話が実用に供され、さらにクアトロバンド以上の携帯電話の要求もある。このようなマルチバンド携帯電話の高周波回路においては、単純に通信方式毎に高周波部品を設けると高周波回路が大型化してしまうので、小型化のために異なる通信方式の高周波部品の共通化が進められている。
その一例として特許文献1には、複数の異なる通信方式の送信回路と受信回路を切り換える高周波スイッチモジュールが開示されている。この高周波スイッチモジュールは、互いに通過帯域(Passband)が異なる第一及び第二のフィルタ回路と、第一のフィルタ回路に接続されて通信方式Aの送信回路と受信回路を切り換えるスイッチ回路と、第二のフィルタ回路に接続されて通信方式B及びCの送信回路と通信方式Bの受信回路と通信方式Cの受信回路とを切り換えるスイッチ回路とを備えており、前記第一及び第二のフィルタ回路は分波回路として機能することで、複数の通信システムに対応している。
この高周波スイッチモジュールは、1台で複数の通信方式が利用可能な携帯電話(マルチバンド携帯電話)に用いられる。
前記スイッチ回路はダイオードと伝送線路を主要素子とするダイオードスイッチであり、ダイオードにコントロール回路から電圧を印加して、オン状態/オフ状態に制御することにより、複数の通信システムA,B,Cのいずれか一つを選択して、アンテナと通信システムA,B,Cの送信回路及び受信回路を切り換える。
このようなダイオードスイッチでは、専らPINダイオードが用いられる。低挿入損失とするために、PINダイオードには十分な電流を流す必要があるが、その分消費電力は増加する。電池で駆動される携帯電話では、低消費電力であることが望まれることから、特許文献2では、PINダイオードと比較して省電力の電界効果トランジスタ(FET;Field Effect Transistor)を用いた高周波スイッチモジュールが提案されている。
WO00/55983(図2) 特開2002−185356(図1)
このようなスイッチモジュールは、多くの回路素子を多層基板に構成する必要があり、多層基板内の配線は複雑になり、回路相互間の干渉が生じやすくなる。
そこで、本発明は、複数の送受信系を取り扱うスイッチモジュールにおいて、多層基板を小型化しても回路相互の干渉が生じ難いスイッチモジュールを提供することを目的とする。
本発明は、複数のポートを備えた高周波スイッチに接続される分波回路とフィルタ回路の少なくとも一部を構成する受動素子を内蔵した多層基板に、前記高周波スイッチとチップ部品を搭載して一体化してなるスイッチモジュールであって、前記高周波スイッチは、アンテナと接続されるポートと、第1通信方式と第2の通信方式の送信信号が通過するフィルタ回路と接続されるポートと、第3通信方式と第4の通信方式の送信信号が通過するフィルタ回路と接続されるポートと、第1通信方式の受信信号が通過するローパスフィルタと第3通信方式の受信信号が通過するハイパスフィルタとを並列接続してなる分波回路と接続されるポートと、第2通信方式の受信信号が通過するローパスフィルタと第4通信方式の受信信号が通過するハイパスフィルタとを並列接続してなる分波回路と接続されるポートとを有し、前記送信信号と前記受信信号は、第1〜第4通信方式の順で高周波数であり、前記多層基板の平面方向の略中央位置に、第3通信方式の受信信号を通過させるハイパスフィルタと第4通信方式の受信信号を通過させるハイパスフィルタを構成する第1受動素子のパターンを配置し、該パターンの周囲に、第1通信方式の受信信号を通過させるローパスフィルタと、第2通信方式の受信信号を通過させるローパスフィルタと、第1通信方式と第2の通信方式の送信信号を通過させるフィルタ回路と、第3通信方式と第4の通信方式の送信信号を通過させるフィルタ回路を構成する第2受動素子のパターンを配置し、前記第1受動素子のパターンと前記第2受動素子のパターンとの間に、積層方向に連なり複数のアース用パターンと接続するビアホールが形成されていることを特徴とするスイッチモジュールである。
このビアホールによってパターン間を電磁気的に分離して干渉を防ぐことが出来る。
本発明においては、前記多層基板は複数の誘電体層を積層して構成してなり、前記第1受動素子のパターンと前記第2受動素子のパターンとはコイル用パターンとコンデンサ用パターンを有し、コイル用パターンが主に形成された複数の第1誘電体層と、コンデンサ用パターンが主に形成された複数の第2誘電体層と、アース用パターンが主に形成された複数の第3誘電体層とを備え、第3誘電体層により、隣接する第1誘電体層と第2誘電体層とを分離して構成するのが好ましい。アース用パターンによって、第1誘電体層のコイル用パターンと第2誘電体層コンデンサ用パターンとを電磁気的に分離して干渉を防いでいる。
また前記第3誘電体層には、第3通信方式の受信信号を通過させるハイパスフィルタと第4通信方式の受信信号を通過させるハイパスフィルタのコンデンサ用パターンが並んで形成するのが好ましい。このコンデンサ用パターンは、ハイパスフィルタのコイル用パターンと積方向に重なる位置に形成することで、前記コイル用パターンと第2誘電体層に形成された他のコンデンサ用パターンとの干渉を生じないようにしている。
また、前記コイル用パターンが主に形成された誘電体層は、前記コンデンサ用パターンが主に形成された誘電体層より比誘電率が低い誘電体材料で構成するのも好ましい。コイル用パターンを低い誘電体材料で構成すれば、高いQ値を備えたインダクタを形成することが出来る。コンデンサ用パターンが主に形成された誘電体層を比誘電率が高い誘電体材料で形成することで、大きなキャパシタンスを得ることが出来るので、チップ部品をより内蔵可能となるので好ましい。また内部形成されるコンデンサ用パターンを小さくすることが可能であることから、多層基板の小型化においても好ましい。なお、低い誘電体材料とは、磁性体材料であってもよく、誘電体と磁性体を複合積層した多層基板とするのも好ましい。インダクタを小さく構成出来るので、この場合も多層基板を小型化することが出来る。
前記チップ部品はチップインダクタ、チップコンデンサ、チップ抵抗、SAWフィルタのうちの少なくとも一種である。前記チップ部品の少なくとも一つがSAWフィルタである場合には、複数のSAWフィルタの出力端を前記多層基板の一側面側に位置するようになし、多層基板の裏面に形成した端子電極と積層方向に連続するビアホールにより接続するのが好ましい。このような構成によって、SAWフィルタの出力端と端子電極との距離を短く、かつ一定とし、寄生インダクタンスや寄生キャパシタンスが生じないようにている。
前記SAWフィルタの出力端を平衡出力である場合には、SAWフィルタの各平衡出力端と端子電極との距離を揃えることで、所望の位相平衡度(フェイズバランス)、振幅平衡度(アンプリチュードバランス)を得ることがで出来る。
また、前記第1受動素子のパターンと前記第2受動素子のパターンとの間に、積層方向に連なり電源回路と接続するビアホールが形成するのも好ましい。
本発明によれば、複数の送受信系を取り扱うスイッチモジュールにおいて、多層基板を小型化しても回路相互の干渉が生じ難いスイッチモジュールを提供することが出来る。
図1は無線通信器の高周波回路のブロック図であって、本発明の一実施例に係る高周波スイッチモジュールを用いて構成されたものである。以下幾つかの通信方式を例示しながら説明するが、各通信方式の周波数帯域は表1に示す通りであって、送信・受信は無線通信器端末を基準にしている。なお、前記通信方式については周知であるので、その詳しい説明を省く。また、本発明が利用される通信方式は、例示した通信システムにのみに限定されるものではない。
Figure 0004702622
この高周波スイッチモジュールは、5つの通信方式に用いられるものであって、周波数帯域f1の第1通信方式(例えばGSM850)、周波数帯域f2の第2通信方式(例えばGSM850)、周波数帯域f3の第3通信方式(例えばDCS1800)、周波数帯域f4の第4通信方式(例えばDCS1900)、周波数帯域f5の第5通信方式(例えばUMTS)とに対応した高周波回路に用いられ、前記通信方式の送受信信号の伝送経路を切り替える電界効果トランジスタを用いた高周波スイッチ回路と、前記高周波スイッチに接続される分波回路とローパスフィルタとを少なくとも有する。
前記高周波スイッチは、6つのポートを備えるSP5Tの高周波スイッチSWであり、その第1のポート(共通ポート)aに、ESD(electro−Static discharge; 静電気放電)対策回路20を介して接続される第1のフィルタ回路10と、第2のポートbに接続される第2のフィルタ回路30と、第3のポートcに接続される第3のフィルタ回路35と、第4のポートdに接続される第1の分波回路40と、その第1の分波回路40を構成する第4のフィルタ回路40aと接続する第5のフィルタ回路50と、第1の分波回路40を構成する第6のフィルタ回路40bと接続する第7のフィルタ回路55と、第5のポートeに接続される第2の分波回路45と、その第2の分波回路45を構成する第8のフィルタ回路45aと接続する第9のフィルタ回路60と、第2の分波回路45を構成する第10のフィルタ回路45bと接続する第11のフィルタ回路65と、第6のポートfに接続される第12のフィルタ回路80とを有する。
前記第2のフィルタ回路30は、前記第1通信方式及び前記第2通信方式の送信信号を通過させるローパスフィルタ又はバンドパスフィルタであり、前記第3のフィルタ回路35が、前記第3通信方式及び前記第4通信方式の送信信号を通過させるローパスフィルタ又はバンドパスフィルタである。
前記第1の分波回路40は、前記第1通信方式の受信信号を通過させるローパスフィルタ40aと、前記第3通信方式の受信信号を通過させるハイパスフィルタ40bであり、前記第2の分波回路45が、前記第2通信方式の受信信号を通過させるローパスフィルタ45aと、前記第4通信方式の受信信号を通過させるハイパスフィルタ45bである。
前記第5のフィルタ回路50が前記第1通信方式の受信信号を通過させるバンドパスフィルタであり、前記第7のフィルタ回路55が前記第3通信方式の受信信号を通過させるバンドパスフィルタであり、前記第9のフィルタ回路60が前記第1通信方式の受信信号を通過させるバンドパスフィルタであり、前記第7のフィルタ回路55が前記第2通信方式の受信信号を通過させるバンドパスフィルタであり、前記第11のフィルタ回路60が前記第4通信方式の受信信号を通過させるバンドパスフィルタである。
第12のフィルタ回路80が整合回路として機能するローパスフィルタであり、前記第1のフィルタ回路10が、前記第1通信システムの送信信号の第3次高調波成分を減衰させるローパスフィルタである。
本実施例においては、第5のフィルタ回路50、第7のフィルタ回路55、第9のフィルタ回路6、第11のフィルタ回路60として不平衡入力−平衡出力バンドパスフィルタを用いている。
図2は、高周波スイッチの一例を示す等価回路である。
このスイッチは、GaAsMESFET(GaAs Metal Semiconductor Field Effect Transistor)を用いたGaAsスイッチであり、1端子対5端子の高周波スイッチである。このGaAsスイッチは10個の電界効果型トランジスタ111〜120と、これらのゲート電極にそれぞれ設けられた抵抗Rと、ソース電極に接続される接地コンデンサC及び信号の経路に配置された結合コンデンサCを有して構成される。
各抵抗Rにおいて、電界効果型トランジスタ111〜120のゲート電極に接続された端と反対側の端は、それぞれコントロール端子CNT1−1〜CNT5−2に接続される。GaAsスイッチは、外部からの切替信号をデコードするデコーダ70が組み込まれてり、そのデコーダ70には4つの制御端子V1,V2,V3及びVddが設けられており、これら制御端子に切替信号が入力される。説明の簡略化のためデコーダ70の構成を省略する。
送受信切替ロジックを表2に示す。例えば、送信回路からの送信信号をアンテナANTから放射する場合に、ポート100aとポート100bを接続する場合には、外部から入力された切替信号に基づいて、GaAsスイッチSWのポートaとポートbを接続する。他の場合も、前記送受信切替ロジックに従い各ポートが接続される、
Figure 0004702622
本発明においては、GaAsスイッチSWの前後に第1、第2のフィルタ回路10,30,35を配置する回路構成によって、アンテナANTから放射される2倍、3倍高調波発生量を抑制するようにしている。
即ちミキサーMIXにより変調された送信信号が増幅器PAを通って増幅され、GaAsスイッチモジュールのポート100bに入力するが、この送信信号にはm次(mは2以上の自然数)の高調波成分を含んでいる。この送信信号を、まず第2のフィルタ回路(ローパスフィルタ)10を通すことで周波数帯域外の信号を減衰させる。
第2のフィルタ回路10を通過した送信信号は、GaAsスイッチSWのポートbに入力する。ポートbに大信号の高周波信号が入力されると、オフ状態にあったFET112〜115などがAC的にオンし、これにより信号の波形が歪み、基本波以外の第2、第3高調波が発生する場合があるが、GaAsスイッチSWのポートaに接続された第1のフィルタ回路(ローパスフィルタ若しくはノッチフィルタ)30によって減衰させることが出来るので、アンテナから放射される2倍、3倍高調波の発生を抑制することが出来る。
図3は、本発明に係る高周波スイッチモジュールの一例を示す等価回路図である。また、図4は高周波スイッチモジュールの外観斜視図であり、図5は高周波スイッチモジュールに用いる多層基板200の分解斜視図であって、各層の構成を示している。
前記第1〜第3のフィルタ回路10,30,35と第12のフィルタ回路80及び第1、第2の分波回路40,45は、インダクタとコンデンサで構成されており、これらは誘電体層と、AgやCu等の金属や前記金属をベースとする合金を用いてなるペーストを所定の形状に形成した電極パターンとで形成される多層基板に、前記電極パターンやチップ部品として構成される。
以下多層基板の構成について説明する。多層基板は、複数の誘電体層を積層して構成してなり、分波回路及びローパスフィルタのコイル用パターンが主に形成された複数の第1誘電体層と、コンデンサ用パターンが主に形成された複数の第2誘電体層と、アース用パターンが主に形成された複数の第3誘電体層とを備えている。
第1〜第3誘電体層は、例えば誘電体セラミクスを、ドクターブレード法などの周知のシート化方法によってグリーンシート化し、焼結してなるものである。 最下層のグリーンシート14の表面には、ほぼ全面を覆うアース用パターンGNDが形成されており、裏面には回路基板に実装するための端子電極が形成されている。前記端子電極は、各通信システム共通のアンテナポートANTと、第1、第2の通信システムの送信信号が入力する第1送信ポートTX1と、第3、第4の通信システムの送信信号が入力する第2送信ポートTX2と、第1の通信システムが出力する受信ポートRX1と,第3の通信システムが出力する受信ポートRX2と,第2の通信システムが出力する受信ポートRX3と,第4の通信システムが出力する受信ポートRX4と、第5の通信システムの送受信信号が入出力する入出力ポートTRX、グランドポートGNDと、スイッチ回路制御用のコントロールポート(制御端子)V1,V2,V3,Vddを有し、それぞれがグリーンシートに形成されたビアホール(図中、黒丸、黒四角で表示)を介して上層のグリーンシート上の電極パターンと接続される。
前記スイッチ回路制御用のコントロールポートV1,V2,V3,Vddは、多層基板の一側面に側に集められており、積層方向に連続するビアホールと、グリーンシート14上に並行して走るラインパターンを介して前記第1の主面に連なって形成された複数のデコーダ用実装電極と接続される。このような構成によって、フィルタ回路、分波回路を構成する電極パターンとの干渉を防いでいる。
本実施例では端子電極をLGA(Land Grid Array)としているが,BGA(Ball Grid Array)なども採用することができる。 また本実施例では、制御端子V1,V2,V3,Vdd、受信系端子RX1〜RX4、送信系端子TX1,TX2、アンテナ端子ANT及び、送受信系端子TRXを、それぞれ異なると側面側に集めて配置している。このような配置によれば高周波スイッチモジュールが回路基板に実装されたときの他の高周波回路との接続を短く出来る。
グリーンシート14の上にはグリーンシート1〜13が順次積層される。これらのグリーンシート上に、第1のフィルタ回路10、第2、第3のフィルタ回路30,35、第1及び第2の分波回路40,45を構成するインダクタは伝送線路(ライン電極)により、またコンデンサはコンデンサ電極により形成され、ビアホールを介して適宜接続されている。得られた積層体を850℃〜1000℃程度(用いる導体や誘電体セラミクスによる)で焼結して、本発明に係る高周波スイッチモジュールとした。
図中、各電極パターンに付した記号は、図2に示した等価回路の回路素子に付した記号と対応し、適宜電極パターンを接続することで各回路素子を形成していることを示している。本実施例においては、DCカットコンデンサC1〜C4、ESD対策回路のインダクタL1、コンデンサC1(コンデンサC1はDCカットと共用)を積層基板上に実装している。なお、これらのインダクタやコンデンサを積層基板内に電極パターンで形成することも可能であるが、他の回路素子と比べて、比較的大きな容量値、インダクタンス値が必要となるので、専らチップ部品として積層基板上に実装する場合が多い。
各フィルタ回路、分波回路は、積層基板内において三次元的に構成される。図6は多層基板におけるビアホール接続構造を説明するための分解斜視図である。図中、四角形状に示したビアホールはアース用パターンと接続するものであり、三角形状に示したビアホールは電源回路と接続するビアホールである。
本発明に係る高周波スイッチモジュールでは、前記多層基板の平面方向の略中央位置に前記分波回路のハイパスフィルタ用パターンを配置し、ハイパスフィルタ用パターンの周囲に、複数のローパスフィルタ用パターンを配置する構成としている。そしてハイパスフィルタ用パターンとローパスフィルタ用パターンとの間には、アース用パターンと接続するビアホールや電源回路と接続するビアホールを形成している。この様に、各フィルタ回路、分波回路を構成する各電極パターンを、積層方向にはアース用パターンにより、面方向にはビアホールによって分離するとともに、異なる回路を構成するパターン同士が積層方向に重ならないように配置することで、相互に不要な電磁気的干渉を防ぎ、もって優れた電気的特性が発揮で出来るようにしている。
また本実施例では、平面方向の略中央に第4、第5通信方式のためのハイパスフィルタが隣り合って配置される。これらのハイパスフィルタは、それぞれ接地されるLC直列共振回路を備えており、そのインダクタを構成するライン電極パターンが、互いに異なる巻回方向となるように形成している。また同一層上に形成されたハイパスフィルタやローパスフィルタのインダクタを構成するライン電極パターンは、少なくとも50μm以上離間して配置するなどして、電磁気的な干渉を防いでいる。
積層基板を構成する誘電体セラミクスとしては、例えばAl,Si及びSrを主成分として、Ti,Bi,Cu,Mn,Na,Kなどを副成分とするセラミックス、Al,Si及びSrを主成分として、Ca,Pb,Na,Kなどを複成分とするセラミクス、Al,Mg,Si及びGdを含むセラミクス、Al,Si,Zr及びMg含むセラミクスが挙げられる。誘電体の誘電率は5〜15程度が好ましい。また誘電体セラミクスの他に、樹脂や、樹脂/セラミック複合材を用いて多層基板を構成することも可能である。さらにHTCC(高温同時焼成セラミック)技術により、Alを主体とする多層基板内に、タングステンやモリブデン等の高温焼結可能な金属導体により電極パターンを形成しても良い。
このような構成によって、本発明に係る高周波スイッチモジュールを得ることが出来る。
以上説明したように、本発明によれば、複数の送受信系を取り扱うスイッチモジュールにおいて、多層基板を小型化しても回路相互の干渉が生じ難いスイッチモジュールを提供することが出来る。
本発明の一実施例に係るスイッチモジュールの回路ブロック図である。 本発明の一実施例に係るスイッチモジュールに用いる高周波スイッチの等価回路図である。 本発明の一実施例に係るスイッチモジュールの等価回路図である。 本発明の一実施例に係るスイッチモジュールの外観斜視図である。 本発明の一実施例に係るスイッチモジュールに用いる多層基板の分解斜視図である。 本発明の一実施例に係るスイッチモジュールに用いる多層基板の分解斜視図である。
符号の説明
10,30,35 ローパスフィルタ
20 ESD対策回路
40,45 分波回路
50,55,60,65 SAWフィルタ
80 整合回路
200 多層基板
SW 高周波スイッチ

Claims (7)

  1. 複数のポートを備えた高周波スイッチに接続される分波回路とフィルタ回路の少なくとも一部を構成する受動素子を内蔵した多層基板に、前記高周波スイッチとチップ部品を搭載して一体化してなるスイッチモジュールであって、
    前記高周波スイッチは、アンテナと接続されるポートと、第1通信方式と第2の通信方式の送信信号が通過するフィルタ回路と接続されるポートと、第3通信方式と第4の通信方式の送信信号が通過するフィルタ回路と接続されるポートと、第1通信方式の受信信号が通過するローパスフィルタと第3通信方式の受信信号が通過するハイパスフィルタとを並列接続してなる分波回路と接続されるポートと、第2通信方式の受信信号が通過するローパスフィルタと第4通信方式の受信信号が通過するハイパスフィルタとを並列接続してなる分波回路と接続されるポートとを有し、
    前記送信信号と前記受信信号は、第1〜第4通信方式の順で高周波数であり、
    前記多層基板の平面方向の略中央位置に、第3通信方式の受信信号を通過させるハイパスフィルタと第4通信方式の受信信号を通過させるハイパスフィルタを構成する第1受動素子のパターンを配置し、該パターンの周囲に、第1通信方式の受信信号を通過させるローパスフィルタと、第2通信方式の受信信号を通過させるローパスフィルタと、第1通信方式と第2の通信方式の送信信号を通過させるフィルタ回路と、第3通信方式と第4の通信方式の送信信号を通過させるフィルタ回路を構成する第2受動素子のパターンを配置し
    前記第1受動素子のパターンと前記第2受動素子のパターンとの間に、積層方向に連なり複数のアース用パターンと接続するビアホールが形成されていることを特徴とするスイッチモジュール。
  2. 前記多層基板は複数の誘電体層を積層して構成してなり、
    前記第1受動素子のパターンと前記第2受動素子のパターンとはコイル用パターンとコンデンサ用パターンを有し、
    コイル用パターンが主に形成された複数の第1誘電体層と、コンデンサ用パターンが主に形成された複数の第2誘電体層と、アース用パターンが主に形成された複数の第3誘電体層とを備え、
    第3誘電体層により、隣接する第1誘電体層と第2誘電体層とを分離して構成したことを特徴とする請求項1に記載のスイッチモジュール。
  3. 前記第3誘電体層には、第3通信方式の受信信号を通過させるハイパスフィルタと第4通信方式の受信信号を通過させるハイパスフィルタのコンデンサ用パターンが並んで形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスイッチモジュール。
  4. 前記コイル用導体パターンが主に形成された誘電体層は、前記コンデンサ用パターンが主に形成された誘電体層より比誘電率が低い誘電体材料で構成されることを特徴とする請求項2又は3に記載のスイッチモジュール。
  5. 前記チップ部品がチップインダクタ、チップコンデンサ、チップ抵抗、SAWフィルタのうちの少なくとも一種であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスイッチモジュール。
  6. 前記チップ部品の少なくとも一つがSAWフィルタであって、複数のSAWフィルタの出力端を前記多層基板の一側面側に位置するようになし、多層基板の裏面に形成した端子電極と積層方向に連続するビアホールにより接続したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のスイッチモジュール。
  7. 前記第1受動素子のパターンと前記第2受動素子のパターンとの間に、積層方向に連なり電源回路と接続するビアホールが形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のスイッチモジュール。
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