JP2003133989A - マルチバンドアンテナスイッチ回路及びマルチバンドアンテナスイッチ積層モジュール複合部品並びにこれを用いた通信装置 - Google Patents

マルチバンドアンテナスイッチ回路及びマルチバンドアンテナスイッチ積層モジュール複合部品並びにこれを用いた通信装置

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JP2003133989A
JP2003133989A JP2002228504A JP2002228504A JP2003133989A JP 2003133989 A JP2003133989 A JP 2003133989A JP 2002228504 A JP2002228504 A JP 2002228504A JP 2002228504 A JP2002228504 A JP 2002228504A JP 2003133989 A JP2003133989 A JP 2003133989A
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    • H03H7/46Networks for connecting several sources or loads, working on different frequencies or frequency bands, to a common load or source
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高調波発生量を抑制し静電破壊を防止した、
マルチモードマルチバンド対応のアンテナスイッチ回路
および、小型で安価なアンテナスイッチ積層部品を提供
する。 【解決手段】 ダイプレクサとスイッチ回路の間または
アンテナとダイプレクサの間にノッチフィルタを挿入
し、送信端子とスイッチ回路の間にローパスフィルタを
挿入する。また、ハイパスフィルタから構成する静電サ
ージ対策回路を挿入しても良い。ダイプレクサ、スイッ
チ回路、ローパスフィルタおよびノッチフィルタを構成
する伝送線路および容量の一部を誘電体積層基板に内蔵
し、スイッチ回路の一部を構成するPINダイオードやG
aAsスイッチなどのスイッチ素子、および抵抗、容
量、インダクタなどのチップ部品を誘電体積層基板上に
搭載している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチバンドアン
テナスイッチ回路およびマルチバンドアンテナスイッチ
積層モジュール複合部品及びこれらを用いた通信装置に
関し、特に2つ以上の異なる周波数の信号を1つのアン
テナを共用して送受信する無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯無線システムには、例えば主に欧州
で盛んなEGSM(ExtendedGlobal S
ystem for Mobile Communic
ations)方式およびDCS(Digital C
ellular System)方式、米国で盛んなP
CS(Personal Communication
Service)方式、日本で採用されているPDC
(PersonalDigital Cellular
)方式などの時分割マルチプルアクセス(TDMA)
を用いた様々なシステムがある。昨今の携帯電話の急激
な普及に伴い、特に先進国の主要な大都市部においては
各システムに割り当てられた周波数帯域ではシステム利
用者を賄いきれず、接続が困難であったり、通話途中で
接続が切断するなどの問題が生じている。そこで、利用
者が複数のシステムを利用できるようにして、実質的に
利用可能な周波数の増加を図り、さらにサービス区域の
拡充や各システムの通信インフラを有効活用することが
提唱されている。
【0003】前記利用者が複数のシステムを利用したい
場合には、各システムに対応した携帯通信機を必要な分
だけ持つか、あるいは複数のシステムで通信できる小型
軽量の携帯通信機を持つ必要がある。後者の場合、1台
の携帯通信機で複数のシステムを利用可能とするには、
システム毎の部品を用いて携帯通信機を構成すればよい
が、信号の送信系においては、例えば希望の送信周波数
の送信信号を通過させるフィルタ、送受信回路を切り換
える高周波スイッチや送受信信号を入放射するアンテ
ナ、また信号の受信系では、前記高周波スイッチを通過
した受信信号の希望の周波数を通過させるフィルタ等の
高周波回路部品が各システム毎に必要となる。このた
め、携帯通信機が高価になるとともに、体積および重量
ともに増加してしまい携帯用としては不適であった。そ
こで複数のシステムに対応した小型軽量の高周波回路部
品が必要になってきた。例えば、EGSMとDCSの2
つのシステムに対応した携帯通信機に用いられるデュア
ルバンド対応の高周波スイッチモジュールが特開平11
−225088号公報に、またEGSM、DCS、PC
Sの3つのシステムに対応した携帯通信機に用いられる
トリプルバンド対応の高周波スイッチモジュールが特開
2000−165288号公報にそれぞれ開示されてい
る。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】次世代携帯無線シス
テムとしてW−CDMA(Wide−band Cod
eDivision Multiple Acces
s)方式のサービスが開始されつつあり、データ転送レ
ートの高速化、通信チャネルの多重化などが期待できる
ため、急速に普及することが予想される。このため現在
携帯電話通信システムで大きなウェートを占めている、
EGSM、DCS、PCSなどとあわせて、W−CDM
Aにも対応した携帯無線機が必要となってきた。例えば
EGSM方式(送信周波数:880〜915MHz、受
信周波数:925〜960MHz)とDCS方式(送信
周波数:1710〜1785MHz、受信周波数:18
05〜1880MHz)、W−CDMA方式(送信周波
数:1920〜1980MHz、受信周波数:2110
〜2170MHz)の3つのシステムに対応した高周波
スイッチ回路としては、従来技術より図18のような回
路ブロックが実現できる。図18において、分波器(ダ
イプレクサ)DipによりEGSMの周波数帯の信号と
DCSあるいはW−CDMAの周波数帯の信号を2分波
した後に、第1の高周波スイッチSW1によりEGSM
の送信信号と受信信号を切り換え、第2の高周波スイッ
チSW2によりDCSの送信号と受信信号とW−CDM
Aの送受信信号とを切り換える回路構成である。しかし
ながら図18の回路構成では、W−CDMAの送信信号
がSW2を通過する際に、高調波歪みが発生することが
問題であった。
【0005】一般的にダイオードやGaAsスイッチな
どの非線形デバイスに高電力の高周波信号を投入する
と、高調波歪みが発生することが知られている。特にP
INダイオードの場合はOFF状態の時が顕著である。
この理由は図17に示すダイオードのV−I特性からも
明らかであり、ON状態ではコントロール電源の電圧V
cにより比較的線形性の良い動作点でダイオードが駆動
しているため、高周波信号による電圧変動に対しても線
形的な応答をするため高調波発生量は少ない。これに対
して、OFF状態ではV=0付近が動作点となり、高周
波信号による電圧変動に対しても非線形的な応答をする
ため高調波発生量が大きくなることに由来する。
【0006】図19に図18に示したEGSM、DC
S、W−CDMA対応のトリプルバンドアンテナスイッ
チ回路の等価回路の例を示す。また、表1に各動作モー
ドにおけるコントロール電源とPINダイオードのON
/OFF状態を示した。ここでコントロール電源のHi
ghは+1V〜+5V、Lowは−0.5V〜+0.5
Vが望ましい。
【0007】
【表1】
【0008】以上より、EGSM送信(Tx)モード時
にはEGSM TX端子からアンテナANTの経路には
ON状態のダイオードD1、D2が接続され、OFF状
態のダイオードD3、D4、D5、D6は回路的に離れ
ているため、高調波発生量は少ない。
【0009】DCS送信(Tx)モード時も同様にDC
S TX端子からアンテナANTの経路にはON状態の
ダイオードD3、D4が接続され、OFF状態のダイオ
ードD1、D2、D5、D6は回路的に離れているた
め、高調波発生量は少ない。
【0010】これに対し、W−CDMAモード時にはW
−CDMA端子からアンテナANTの経路にはOFF状
態のダイオードD3、D4、D5、D6が接続されてお
り、高電力の信号がW−CDMA端子から入力されると
アンテナANT端子から大きな高調波信号が放射され
る。これは携帯電話のアンテナから本来発信してはいけ
ない信号が発信されることを意味し、従来技術では回避
できない問題であった。また、上記した特開平11−2
25088号公報、特開2000−165288号公報
によっても完全には回避が出来ていなかった。
【0011】また、別の問題としてアンテナスイッチ回
路で使用されるPINダイオード、GaAs FET、
SAWフィルタなどの高周波部品は静電気に弱く、特に
携帯電話の場合、人体からの静電サージがアンテナに入
力された場合に上記の高周波部品が破壊されるという問
題がある。また、アンテナスイッチ回路自身は破壊まで
至らなくても、送信端子に接続されるパワーアンプや、
受信端子に接続されるローノイズアンプなどアンテナス
イッチ回路の後段に接続される回路を破壊する可能性も
あり、静電サージに対する対策を講じることが重要であ
った。
【0012】静電サージ対策に係る従来技術として、例
えば特開2001−186047号公報に開示された図
16(a)に示す回路がある。このものは、2つのダイプ
レクサのうち低周波数帯側のダイプレクサにグランドに
接続したインダクタLを挿入したものであった。つまり
静電サージ対策として、ダイプレクサの一部にインダク
タを追加したものであるが、静電サージから保護するた
めにはグランドに落ちるインダクタを5nH以下に設定
する必要がある。しかし、単にアンテナトップに5nH
以下のインダクタを接続した場合900MHz〜1.8
GHz帯域までの広帯域での整合を取ることが困難にな
る。また、実際には後述する図14の減衰特性に示すよ
うに300MHz付近での減衰量は5dB以下と僅かな
ものしか得られず静電サージを対策するには不十分であ
った。
【0013】また、特開2001−44883号公報に
開示されたものは、アンテナ端子ANT、送信端子T
x、受信端子Rxの各々の信号ラインに図16(b)に示
すようなグランドに接続されたインダクタL1とコンデ
ンサC1をLCフィルタとしてそれぞれ挿入したもので
あった。しかし、このものでは静電サージ対策として、
アンテナ端子、送信端子、受信端子のそれぞれにインダ
クタおよび容量を必要とするため、小型化、低コスト化
の妨げになることはもちろんのこと、挿入損失の劣化の
原因にもなっていた。
【0014】本発明では以上のような問題に鑑み、高調
波発生量を抑制し、さらに静電気破壊に対しても強いマ
ルチバンドアンテナスイッチ回路およびマルチバンドア
ンテナスイッチ積層モジュール複合部品並びにこれらを
用いた通信装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、PINダイオ
ードやGaAsスイッチを使用したマルチバンドアンテ
ナスイッチ回路で発生する高調波発生量を抑制するため
に、ダイプレクサとスイッチ回路との間あるいはダイプ
レクサとアンテナ端子との間に高調波信号を減衰させる
下記するノッチフィルタを挿入したことを要旨とするも
のである。また本発明では、GaAsスイッチやPIN
ダイオードを使用したマルチバンドアンテナスイッチ回
路で発生する静電気破壊を防止するために、ダイプレク
サとアンテナ端子との間に下記するハイパスフィルタを
挿入したものである。
【0016】本発明は、アンテナ端子に接続された通過
帯域の異なる信号を分波するダイプレクサと、前記ダイ
プレクサで分波された低周波数側の信号を複数の送受信
端子へ切り換える第1のスイッチ回路と、前記ダイプレ
クサで分波された高周波数側の信号を複数の送受信端子
へ切り換える第2のスイッチ回路を有し、前記ダイプレ
クサと第1のスイッチ回路と送信端子との間の送信経路
に接続されたローパスフィルタと、前記ダイプレクサと
第2のスイッチ回路と送信端子との間の送信経路に接続
されたローパスフィルタとを有し、前記ダイプレクサと
前記第1のスイッチ回路との間、あるいは前記ダイプレ
クサと前記第2のスイッチ回路との間の少なくとも一方
がノッチフィルタを介して接続されたことを特徴とする
マルチバンドアンテナスイッチ回路である。
【0017】また、アンテナ端子に接続された通過帯域
の異なる信号を分波するダイプレクサと、前記ダイプレ
クサで分波された低周波数側の信号を第1の送信端子お
よび第1の受信端子へ切り換える第1のスイッチ回路
と、前記ダイプレクサで分波された高周波数側の信号を
第2の送信端子、第2の受信端子、および第3の送受信
端子へ切り換える第2のスイッチ回路を有し、前記ダイ
プレクサと第1のスイッチ回路と第1の送信端子との間
の送信経路に接続された第1のローパスフィルタと、前
記ダイプレクサと第2のスイッチ回路と第2の送信端子
との間の送信経路に接続された第2のローパスフィルタ
とを有し、前記ダイプレクサと前記第2のスイッチ回路
との間がノッチフィルタを介して接続されたことを特徴
とするマルチバンドアンテナスイッチ回路である。この
とき、前記第3の送受信端子にデュプレクサを接続する
ことは望ましい構成である。
【0018】次の本発明は、通過帯域の異なる信号を分
波するダイプレクサと、前記ダイプレクサで分波された
低周波数側の信号を複数の送受信端子へ切り換える第1
のスイッチ回路と、前記ダイプレクサで分波された高周
波数側の信号を複数の送受信端子へ切り換える第2のス
イッチ回路を有し、前記ダイプレクサと第1のスイッチ
回路と送信端子との間の送信経路に接続されたローパス
フィルタと、前記ダイプレクサと第2のスイッチ回路と
送信端子との間の送信経路に接続されたローパスフィル
タとを有し、前記ダイプレクサとアンテナ端子との間に
ノッチフィルタが接続されたことを特徴とするマルチバ
ンドアンテナスイッチ回路である。
【0019】また、通過帯域の異なる信号を分波するダ
イプレクサと、前記ダイプレクサで分波された低周波数
側の信号を第1の送信端子および第1の受信端子へ切り
換える第1のスイッチ回路と、前記ダイプレクサで分波
された高周波数側の信号を第2の送信端子、第2の受信
端子、および第3の送受信端子へ切り換える第2のスイ
ッチ回路を有し、前記ダイプレクサと第1のスイッチ回
路と第1の送信端子との間の送信経路に接続された第1
のローパスフィルタと、前記ダイプレクサと第2のスイ
ッチ回路と第2の送信端子との間の送信経路に接続され
た第2のローパスフィルタとを有し、前記ダイプレクサ
とアンテナ端子との間にノッチフィルタが接続されたこ
とを特徴とするマルチバンドアンテナスイッチ回路であ
る。このとき、前記第3の送受信端子にデュプレクサを
接続することは望ましい構成である。
【0020】以上において本発明では、入力端子および
出力端子を有し、前記入力端子とグランドとの間に接続
された第1のインダクタ、前記入力端子と前記出力端子
との間に接続された第1の容量、前記出力端子に接続さ
れた第2のインダクタ、およびこの第2のインダクタと
グランドに接続された第2の容量とからなるハイパスフ
ィルタを、前記ダイプレクサとアンテナ端子との間に設
けることが望ましい。このとき前記ハイパスフィルタの
第2のインダクタと前記出力端子との間に第3のインダ
クタおよび第3の容量からなる並列共振回路を挿入して
も良い。
【0021】また、本発明は、上記したマルチバンドア
ンテナスイッチ回路を構成する伝送線路および容量の一
部を積層基板に内蔵し、前記マルチバンドアンテナスイ
ッチ回路の一部を構成するスイッチ素子、および抵抗、
容量、インダクタなどのチップ部品を積層基板上に搭載
したことを特徴とするマルチバンドアンテナスイッチ積
層モジュール複合部品である。また、本発明は、上記し
たマルチバンドアンテナスイッチ回路又はマルチバンド
アンテナスイッチ積層モジュール複合部品を用いたこと
を特徴とする通信装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明のマルチバンドアンテナス
イッチ回路は、ダイプレクサとスイッチ回路の間あるい
はダイプレクサとアンテナ端子との間にノッチフィルタ
を挿入したものである。このノッチフィルタは、それぞ
れのスイッチ回路の送信端子に入力される高調波送信信
号の周波数に減衰極を持つように設定したもので、例え
ば送信信号がW−CDMA送信信号(1920MHz〜
1980MHz)の場合はW−CDMA送信信号の2倍
あるいは3倍の周波数に減衰極をもつノッチフィルタと
する。これによりスイッチ回路で発生した高調波歪みが
ノッチフィルタにより遮断されるため、アンテナから放
射される高調波発生量は抑制される。ここでノッチフィ
ルタを挿入する場所により、回路全体の整合が異なる場
合がある。このためダイプレクサとスイッチ回路の間あ
るいはダイプレクサとアンテナ端子との間のうち、全体
の整合が取れる方を、適宜選択する必要がある。尚、ダ
イプレクサとスイッチ回路と送信端子との間の送信経路
に接続されたローパスフィルタは、送信信号の増幅を行
うパワーアンプで発生する高調波発生量を抑制する働き
をする。よって、上記のノッチフィルタとローパスフィ
ルタの両方が挿入された経路では、高調波発生量の抑制
がさらに強化される。
【0023】また、別のマルチバンドアンテナスイッチ
回路によれば、GSM、DCS等の第1、第2の送受信
端子に加えて、W−CDMAなどのシステムに対応した
第3の送受信用の共通端子が得られる。この送受信共通
端子に送受信信号の周波数差を利用して送信信号と受信
信号を分波するデュプレクサDupを接続することによ
り、GSM、DCSなどのGSM系のシステムとW−C
DMA系のシステムに対応したマルチバンドアンテナス
イッチ回路が得られる。つまり、GSM系のシステム
は、TDMA方式(Time Division Mu
ltiple Access:時分割多元接続)であ
り、W−CDMA系のシステムは、その名の通りCDM
A方式(Code Division Multipl
e Access:符号分割多重接続)である。このた
め、本発明のマルチバンドアンテナスイッチ回路はマル
チモード対応となっている。
【0024】さらに、本発明のマルチバンドアンテナス
イッチ回路では、少なくともダイプレクサとアンテナ端
子の間にハイパスフィルタを挿入している。図12にそ
の等価回路の一例を示す。このハイパスフィルタは、第
1のインダクタL1と第1の容量C1により静電気放電に
よるサージ電圧をグランド側へ逃がし、さらに第2のイ
ンダクタL2とグランドに接続された第2の容量C2か
らなる直列共振回路により共振周波数帯での静電サージ
を効果的にグランドへ吸収すると共に、第1のインダク
タL1、第1の容量C1、第2のインダクタL2、第2
の容量C2の定数値を調整することにより900MHz
帯域〜1.8GHz帯域までの広帯域での整合を取るこ
とが出来る。
【0025】また、本発明のマルチバンドアンテナスイ
ッチ積層モジュール複合部品は、マルチバンドアンテナ
スイッチ回路を構成するダイプレクサとスイッチ回路の
伝送線路および容量の一部を積層基板に内蔵し一体化す
るため、ダイプレクサとスイッチ回路の配線も積層基板
の表面又は内部に形成され、配線による損失を低減で
き、また両者間の整合調整が容易となる。一方、マルチ
バンドアンテナスイッチ回路の一部を構成するスイッチ
素子、抵抗、容量およびインダクタなどのチップ部品は
積層基板上に搭載することにより、小型で安価なマルチ
バンドアンテナスイッチ積層モジュール複合部品が得ら
れる。また、本発明のマルチバンドアンテナスイッチ積
層モジュール複合部品とデュプレクサとを組み合わせる
ことで、W−CDMAの送受信の切り換えにも対応で
き、GSM系システムとCDMA系の異なるマルチプル
アクセスにも対応した、携帯電話端末に適合したマルチ
モードのマルチバンドアンテナスイッチ回路を構築でき
る。これらのマルチバンドアンテナスイッチ回路、又は
マルチバンドアンテナスイッチ積層モジュール複合部品
を用いた通信装置は装置の小型化と低消費電力仕様とな
る。
【0026】以上のことより、本発明のマルチバンドア
ンテナスイッチ回路およびマルチバンドアンテナスイッ
チ積層モジュール複合部品並びに通信装置は、パワーア
ンプでの高調波発生量およびスイッチ回路での高調波発
生量の抑制、GaAsスイッチやPINダイオード等の
高周波部品の静電気破壊の保護及び小型化、低コスト
化、低消費電力化を図ることができる。
【0027】以下、本発明に係るマルチバンドアンテナ
スイッチ回路、およびマルチバンドアンテナスイッチ積
層モジュール複合部品の実施形態について図面を参照し
て説明する。 (実施例1)図1に本発明の一実施例である、EGS
M、DCS、W−CDMA対応のトリプルバンドアンテ
ナスイッチ回路のブロック図を示す。ダイプレクサDi
pはEGSM系(送信周波数:880〜915MHz、
受信周波数:925〜960MHz)の880MHz〜
960MHz帯の信号とDCS系(送信周波数:171
0〜1785MHz、受信周波数:1805〜1880
MHz)およびW−CDMA系(送信周波数:1920
〜1980MHz、受信周波数:2110〜2170M
Hz)の1710MHz〜2170MHz帯のアンテナ
からの信号を分波する。スイッチ回路SW1は、ダイプ
レクサDipで分波されたEGSM系の信号を送信端子
EGSM Txと受信端子EGSM Rxへ切り換え
る。スイッチ回路SW2は、ダイプレクサDipで分波
されたDCS系およびW−CDMA系の信号を送信端子
DCS Tx、受信端子DCS Rx及び送受信端子W
−CDMAへ切り換える。第1のローパスフィルタLP
F1は、EGSM側のパワーアンプから入力される送信
信号に含まれる高次高調波歪みを抑制するため、EGS
M送信信号を通過し、EGSM送信信号の2倍以上の周
波数を十分に減衰するような特性のフィルタが用いられ
る。同様に第2のローパスフィルタLPF2は、DCS
側のパワーアンプから入力される送信信号に含まれる高
次高調波歪みを抑制するため、DCS送信信号を通過
し、DCS送信信号の2倍以上の周波数を十分に減衰す
るような特性のフィルタが用いられる。よって、パワー
アンプで発生される高調波歪みが第1、第2のローパス
フィルタLPF1、LPF2により低減される。さら
に、ノッチフィルタNFは第2の高周波スイッチSW2
で発生する高調波歪みを低減するために、W−CDMA
送信信号の2倍あるいは3倍の周波数に減衰極をもつノ
ッチフィルタが用いられ、スイッチ回路からの高調波発
生量を低減している。これらによりアンテナANTから
放射される高調波発生量を低減できている。また、ここ
でのスイッチ回路SW1、SW2はPINダイオードを
使用したが、このようなダイオードスイッチ回路の他に
GaAsスイッチも使用できる。一般的にPINダイオ
ードを使用したスイッチ回路はGaAsスイッチと比較
して低コストで回路を構築できるというメリットがあ
り、逆にGaAsスイッチはPINダイオードを使用し
たスイッチ回路と比較すると低消費電力化が可能になる
というメリットがあるので、これらの特徴を生かすよう
に選択することが望ましい。
【0028】図2に本実施例の具体的な等価回路の一例
を示した。ここで、本実施例におけるEGSM、DC
S、W−CDMAの各動作モードとコントロール電源の
関係は表1に示した通りである。ダイプレクサDip
は、伝送線路L1〜L4および容量C1〜C4により構
成される。伝送線路L2と容量C1は直列共振回路を形
成し、DCSおよびW−CDMA帯域に共振周波数を持
つように設計することが望ましい。本実施例では1.9
GHzに減衰極をあわせた。また、伝送線路L4と容量
C3は直列共振回路を形成し、EGSM帯域に共振周波
数を持つように設計することが望ましい。本実施例では
0.9GHzに減衰極をあわせた。この回路により、E
GSM系の信号とDCS系、W−CDMA系の信号とを
分波合成することが可能となる。伝送線路L1、L3は
DCS系、W−CDMA系の信号の周波数にとって高イ
ンピーダンスになるようにある程度の長さに設定するの
が好ましい。これによりDCS系、W−CDMA系の信
号がEGSM系の経路へ伝送しにくくなる。逆に容量C
2、C4はEGSM系の信号の周波数にとって高インピ
ーダンスになるように比較的小さい容量値に設定される
のが好ましい。これによりEGSM系の信号がDCS/
WCDMA系の経路へ伝送しにくくなる。
【0029】第1のスイッチ回路SW1は、容量C5、
C6、伝送線路L5、L6、PINダイオードD1、D
2、および抵抗R1により構成される。伝送線路L5、
L6はEGSMの送信周波数帯においてλ/4共振器と
なるように伝送線路の長さを設定する。ただし、伝送線
路L5はEGSMの送信周波数においてグランドレベル
がオープン(高インピーダンス状態)に見える程度のチ
ョークコイルでも代用可能である。この場合インダクタ
ンス値は10〜100nH程度が望ましい。抵抗R1は
コントロール電源VC1がHigh状態での第1、第2
のダイオードD1、D2に流れる電流を決定する。本実
施例では100Ω〜200Ωを使用した。容量C5、C
6はコントロール電源のDCカットのために必要であ
る。コントロール電源VC1がHighの時にはPIN
ダイオードD2には接続ワイヤなどの寄生インダクタン
スが存在するため、これを打ち消すように容量C6と直
列共振させる。容量C6の容量値は適宜設定する。以上
によりコントロール電源VC1がHighの時には、第
1、第2のダイオードD1、D2は共にONとなり、第
2のダイオードD2と伝送線路L6の接続点がグランド
レベルとなり、λ/4共振器である伝送線路L6の反対
側のインピーダンスが無限大となる。したがって、コン
トロール電源VC1がHighの時にはダイプレクサD
ip〜EGSM受信端子EGSM Rx間の経路では信
号は通過できず、ダイプレクサDip〜EGSM送信端
子EGSM Tx間の経路では信号が通過しやすくな
る。一方、コントロール電源VC1がLowの時には第
1のダイオードD1もOFFとなりダイプレクサDip
〜EGSM送信端子EGSM Tx間の経路では信号は
通過できず、また第2のダイオードD2もOFFである
ので、ダイプレクサDip〜EGSM受信端子EGSM
Rx間の経路では信号が通過しやすくなる。以上の構
成により、EGSM信号の送受信の切り換えが可能とな
る。
【0030】第2のスイッチ回路SW2は、容量C7〜
C10、伝送線路L7〜L10、PINダイオードD3
〜D6、および抵抗R2、R3により構成される。伝送
線路L7〜L10はDCS〜W−CDMAの信号の周波
数においてλ/4共振器となるように伝送線路の長さを
設定する。ただし、伝送線路L7、L9はそれぞれDC
Sの送信周波数において、W−CDMAの送信周波数に
おいてグランドレベルがオープン(高インピーダンス状
態)に見える程度のチョークコイルでも代用可能であ
る。この場合インダクタンス値は5〜60nH程度が望
ましい。抵抗R2はコントロール電源VC2がHigh
状態での第3、第4のダイオードD3、D4に流れる電
流を決定する。本実施例では100Ω〜200Ωを使用
した。抵抗R3はコントロール電源VC3がHigh状
態での第5、第6のダイオードD5、D6に流れる電流
を決定する。本実施例では100Ω〜2kΩを使用し
た。容量C7、C8、C10はコントロール電源のDC
カットのために必要である。またコントロール電源VC
2がHighの時にはPINダイオードD4には接続ワ
イヤなどの寄生インダクタンスが存在するため、容量C
7と直列共振するように容量C7の容量値を設定する。
以上によりコントロール電源VC2がHighの時に
は、第3、第4のダイオードD3、D4は共にONとな
り、第4のダイオードD4と伝送線路L8の接続点がグ
ランドレベルとなり、λ/4共振器である伝送線路L8
の反対側のインピーダンスが無限大となる。したがっ
て、コントロール電源VC2がHighの時にはダイプ
レクサDip〜DCS受信端子DCS Rxおよびダイ
プレクサDip〜W−CDMA送受信端子W−CDMA
間の経路では信号は通過できず、ダイプレクサDip〜
DCS送信端子DCS Tx間の経路では信号が通過し
やすくなる。一方、コントロール端子VC2がLowの
時には第3のダイオードD3もOFFとなりダイプレク
サDip〜DCS送信端子DCS Tx間の経路では信
号は通過できず、また第4のダイオードD4もOFFで
あるのでダイプレクサDip〜DCS受信端子DCS
RxおよびダイプレクサDip〜W−CDMA送受信端
子間の経路では信号が通過しやすくなる。
【0031】また、コントロール端子VC3がHigh
の時には、PINダイオードD6には接続ワイヤなどの
寄生インダクタンスが存在するため、容量C10と直列
共振するように容量C10の容量値を設定する。これに
よりコントロール端子VC3がHighの時には、第
5、第6のダイオードD5、D6は共にONとなり、第
6のダイオードD6と伝送線路L10の接続点がグラン
ドレベルとなり、λ/4共振器である伝送線路L10の
反対側のインピーダンスが無限大となる。したがって、
コントロール端子VC3がHighの時にはW−CDM
A送受信端子間の経路には信号は通過できず、また第6
のダイオードD6もOFFであるのでDCS受信端子D
CS Rx間の経路では信号が通過しやすくなる。逆に
コントロール端子VC3がLowの時には第5のダイオ
ードD5もOFFとなり、DCS受信端子DCS Rx
間の経路には信号は通過できず、W−CDMA送受信端
子W−CDMA間の経路では信号が通過しやすくなる。
以上の構成により、コントロール端子VC2がHigh
の時にはDCS送信端子DCS Txへ、コントロール
端子VC2、VC3がそれぞれLow、Highの時に
はDCS受信端子DCS Rxへ、コントロール端子V
C2およびコントロール端子VC3がLowの時にはW
−CDMA送受信端子W−CDMAへの切り換えが可能
となる。
【0032】第1のローパスフィルタLPF1は、伝送
線路L11および容量C11〜C13より構成されるπ
型のローパスフィルタである。ここでL11とC11は
並列共振回路を構成し、その共振周波数はEGSMの送
信周波数の2倍もしくは3倍の周波数に設定する。本実
施例では3倍の2.7GHzに設定した。以上の構成に
よりパワーアンプから入力されるEGSM側の送信信号
に含まれる高調波歪みを除去できる。図2において、第
1のローパスフィルタLPF1は第1の高周波スイッチ
SW1の第1のダイオードD1と伝送線路L5の間に配
置しているが、これはダイプレクサDipと第1の高周
波スイッチSW1との間に配置しても良いし、前記伝送
線路L5とEGSM送信端子EGSM Txとの間に配
置しても良い。前記第1のローパスフィルタLPF1の
グランドに接続する容量を伝送線路L5と並列に配置す
れば、並列共振回路を構成することとなり、伝送線路L
5の線路長をλ/4よりも短く構成でき、またチョーク
コイルのインダクタンス値を小さくすることが出来る。
【0033】第2のローパスフィルタLPF2は、伝送
線路L12および容量C14〜C16より構成されるπ
型のローパスフィルタである。ここで伝送線路L12と
容量C14は並列共振回路を構成し、その共振周波数は
DCS送信周波数の2倍もしくは3倍の周波数に設定す
る。本実施例では2倍の3.6GHzに設定した。以上
の構成によりパワーアンプから入力されるDCS側の送
信信号に含まれる高調波歪みを除去できる。第2のロー
パスフィルタLPF2も第1のローパスフィルタLPF
1と同様に、ダイプレクサDipと第2の高周波スイッ
チSW2との間に配置しても良いし、前記伝送線路L7
とDCS送信端子DCS Txとの間に配置しても良
い。図2の実施例では第1、第2のローパスフィルタL
PF1、LPF2は、ダイオードD1と伝送線路L5と
の間、及びダイオードD3と伝送線路L7との間に構成
されて、スイッチ回路の中に設けられている。これは回
路設計上好ましいが必須ではない。ローパスフィルタは
送信信号が通過するダイプレクサ〜送信端子との間の送
信経路のどこかの位置に設けてあれば良い。
【0034】ダイプレクサDipと第2のスイッチ回路
SW2の間に接続されたノッチフィルタNFは、伝送線
路L13および容量C17より構成される。ここで伝送
線路L13と容量C17は並列共振回路を構成し、その
共振周波数はW−CDMA送信周波数の2倍もしくは3
倍の周波数に設定する。本実施例では2倍の3.9GH
zに設定した。W−CDMAモードにおいてはコントロ
ール電源VC2およびコントロール電源VC3がLow
となり、W−CDMAの経路にはOFF状態のダイオー
ドD3〜D6が接続された状態となる。したがって、高
電力のWCDMA送信信号が入力されるとダイオードの
非線形性より大きな高調波歪みが発生する。しかし、本
実施例ではダイプレクサDipと高周波スイッチSW2
の間に接続されたノッチフィルタNFにより高調波歪み
が除去されるため、アンテナからの高調波発生量を抑制
することができる。
【0035】さらに、DCSの送信周波数の2倍の周波
数が3.5GHzであるのに対し、ノッチフィルタNF
の共振周波数が3.9GHzと比較的近いところに減衰
極があるため、DCSの送信周波数の2倍高調波発生量
も同時に抑制することができる。表2に図19の従来技
術による回路と図2に示した本発明の回路との特性比較
を示した。本実施例ではDCSの送信周波数の2倍およ
び3倍高調波発生量、W−CDMAの送信周波数の2倍
および3倍高調波発生量ともに従来技術と比較して15
dBc以上の改善効果が得られた。
【0036】
【表2】
【0037】なお、図1のノッチフィルタNFは図6の
ような伝送線路と容量の並列共振回路だけではなく、図
7に示した伝送線路と容量の直列共振でも実現可能であ
る。本実施例ではマッチングの関係で、並列共振回路を
適用したが、直列共振回路の方が通過帯域の信号の通過
経路に直列に伝送線路が追加されることがなく、抵抗損
失に伴う挿入損失の劣化が少なくて済む。
【0038】(実施例2)図3は本発明の他の一実施例
である、EGSM、DCS、W−CDMA対応のアンテ
ナスイッチ回路のブロック図を示す。この実施例では実
施例1の回路に加えて、ダイプレクサDipと第1のス
イッチ回路SW1の間に第1のノッチフィルタNF1が
挿入されている。NF1は図6および図7にそれぞれ示
した並列共振回路及び/又は直列共振回路を使用するこ
とができる。この場合、共振周波数はEGSMの送信周
波数の2倍もしくは3倍の周波数に設定するのが好まし
い。本実施例により第1の高周波スイッチSW1で発生
する高調波歪みをノッチフィルタNF1が除去するた
め、アンテナからの高調波発生量をさらに抑制すること
ができる。
【0039】(実施例3)図4は本発明の他の一実施例
である、EGSM、DCS、W−CDMA対応のアンテ
ナスイッチ回路のブロック図を示す。この実施例では図
18の従来の回路に加えて、アンテナ端子ANTとダイ
プレクサDipの間にノッチフィルタNFを挿入した回
路構成になっている。ここでの第1、第2のスイッチ回
路SW1、SW2はPINダイオードを使用したスイッ
チ回路の他に第1のスイッチ回路SW1をSPDT(
ingle ole ual hrow)、SW
2をSP3T(ingle ole hro
w)と呼ばれるGaAsスイッチも使用できる。一般的
にGaAsスイッチはPINダイオードを使用したスイ
ッチ回路と比較すると低消費電力化が可能になるという
メリットがある。ノッチフィルタNFは図6および図7
にそれぞれ示した並列共振回路または直列共振回路を使
用することができる。この場合、共振周波数はW−CD
MAの送信周波数の2倍もしくは3倍の周波数に設定す
るのが好ましい。本実施例により第2の高周波スイッチ
SW2で発生するW−CDMA信号の高調波歪みをノッ
チフィルタNFが除去するため、アンテナからの高調波
発生量を抑制することができる。
【0040】また、本実施例のノッチフィルタNFの共
振周波数をW−CDMA送信周波数の2倍の周波数
(3.9GHz)に設定した場合、DCS送信周波数の
2倍の周波数(3.6GHz)およびEGSM送信周波
数の4倍の周波数(3.4GHz)と比較的近くに減衰
極を設けることができる。このため、W−CDMA送信
周波数の2倍、DCS送信周波数の2倍、およびEGS
M送信周波数の4倍の高次高調波発生量を同時に抑制す
ることが可能となる。さらに、本実施例のノッチフィル
タNFにバラクタダイオードなどの可変容量やPINダ
イオードなどを組み込んだ減衰極を外部信号でコントロ
ールできる可変ノッチフィルタを使用することも可能で
ある。これによりノッチフィルタの減衰極をEGSM、
DCS、W−CDMAそれぞれの動作モードに最適な周
波数に調整可能となるため、高調波発生量を最小限に抑
制することが可能となる。
【0041】(実施例4)図5に本発明の一実施例であ
る、EGSM、DCS、W−CDMA対応のアンテナス
イッチ回路のブロック図を示す。この実施例では実施例
1の回路に加えて、W−CDMA送受信端子にW−CD
MAの送受信信号を周波数的に切り換えるデュプレクサ
Dupを接続した回路構成になっている。この場合、デ
ュプレクサDupはW−CDMA帯域(1920MHz
〜2170MHz)の送受信信号を送信信号と受信信号
の周波数で分波し、W−CDMAの送信と受信を切り換
えることができる。すなわちSW2を下端のW−CDM
Aに接続したときにはW−CDMAの送受信の切り換え
はDupで可能となり、それ以外の接続ではEGSMま
たはDCSの送受信が選択される。これによりTDMA
系とCDMA系の異なるシステムにも対応した携帯電話
端末に適合したマルチバンドアンテナスイッチ回路を構
築できる。
【0042】次に、上述してきたマルチバンドアンテナ
スイッチ回路において静電サージの対策をとることが望
ましいことは言うまでもない。特にGaAs FETを
用いたスイッチ回路ではPINダイオードに比べて静電
気破壊に対して弱いという一面がある。これを対策する
ハイパスフィルタについて以下に説明する。図12はそ
のハイパスフィルタの一実施例を示す等価回路図であ
る。インダクタL1は入力端子P1とグランドとの間に
接続され、容量C1は入力端子P1と出力端子P2との
間に挿入され、さらにインダクタL2と容量C2からな
る直列共振回路が出力端子P2とグランドとの間に接続
されている。この場合、インダクタL1と容量C1の値
を適宜選択することによって静電サージをグランドへ逃
がし、高周波信号については低損失で伝達するようなハ
イパスフィルタが構成される。ここでインダクタL1は
50nH以下、容量C1は10pF以下が望ましい。こ
れにより約200MHz以下の静電サージをグランドへ
逃がすことができる。また、インダクタL2および容量
C2からなる直列共振回路は、その共振周波数が100
MHz〜500MHzの間に設定されるようにインダク
タL2、容量C2の値を設定する。この場合容量C2は
10pF以上、インダクタL2は50nH以下が望まし
い。これにより共振周波数前後の周波数の静電サージを
グランドへ逃がすことができる。以上により200MH
z以下と100MHz〜500MHz前後のサージ効果
を合成することができており、静電破壊で問題となる約
500MHz以下での静電サージを十分にグランドへ吸
収することができ、静電サージ対策をより効率的に行う
ことが出来る。
【0043】図13は静電サージ対策用ハイパスフィル
タ回路の他の実施例である。図においてインダクタL
1、L2、容量C1、C2の構成は図12に示したもの
と同じである。ここでは、容量C1と出力端子P2の間
に容量C3とインダクタL3から構成される並列共振回
路が挿入されている点が異なる。この並列共振回路はノ
ッチフィルタとして機能し、通過する信号のN倍(Nは
2以上の自然数)の周波数に減衰極を持つように設定す
ることにより、アンテナから発信する高調波ノイズ信号
を除去する働きをする。また、ハイパスフィルタを構成
するインダクタL1、L2、容量C1、C2、に加えて
容量C3、インダクタL3も整合回路の一部として機能
するため、調整箇所が増えることになり回路全体の整合
がより容易に調整可能となる。
【0044】実際の携帯端末で起こりうる静電サージに
よる破壊は、人体が帯電した状態で携帯端末のアンテナ
に接触した場合が想定される。この状況を実験的に再現
する方法としてHuman Body Modelが一
般的に用いられる。このモデルより人体からのサージ波
形はDC〜300MHzまでの周波数成分が支配的であ
ることが知られている。よって、静電サージ対策部品と
してはDC〜300MHzまでを除去でき、尚且つ高周
波信号を低損失で伝送できるハイパスフィルタが理想的
であると言える。そこで、本発明の図12の静電サージ
対策回路と図16(a)(b)で示した従来の対策回路
についてDC〜2GHzまでの減衰特性を測定した。図
14に減衰特性を、図15に反射特性をそれぞれ示す。
特性比較として、通過させる信号は900MHz帯域、
1800MHz帯域を想定し、図15に示すようにそれ
ぞれの帯域での反射特性V.S.W.Rが1.5以下と
なるように設定した。図14の減衰特性より静電破壊で
問題となる300MHz以下の周波数帯での減衰量は、
図16(a)(b)の静電サージ対策回路では5dB以
下であるのに対し、本発明の図12の静電サージ対策回
路では30dB以上であり、こちらの静電サージ対策回
路の方が25dB強(17倍以上)の減衰量(静電サー
ジ除去効果)が確保できることが確認できた。
【0045】(実施例5)図8はEGSM、DAMPS
(送信周波数:824〜849MHz、受信周波数:8
69〜894MHz)、DCS、PCS、W−CDMA
対応のアンテナスイッチ回路のブロック図を示す。第1
のスイッチ回路SW1はEGSM及びDAMPSの送信
端子、EGSMの受信端子、DAMPSの受信端子へ切
り換えを行う。第2のスイッチ回路SW2はDCS及び
PCSの送信端子、DCSの受信端子、PCSの受信端
子、W−CDMAの送受信端子へ切り換えを行う。ノッ
チフィルタNF2はDCS、PCS、W−CDMAの送
信帯域の2倍もしくは3倍の周波数に設定するのが好ま
しい。本実施例では2倍の周波数として3.7GHzに
減衰極をもつノッチフィルタNFを採用した。これによ
り、DCS/PCS/W−CDMAの3つの送信モード
において、アンテナからの高調波発生量を同時に抑制す
ることが可能となる。ノッチフィルタNF1はEGS
M、DAMPSの送信帯域の2倍もしくは3倍の周波数
に設定するのが好ましい。本実施例では2倍の周波数と
して1.7GHzに減衰極をもつノッチフィルタNFを
採用した。なお、SW1、SW2はPINダイオードを
使用したスイッチでも可能であるが、本実施例ではSW
1としてSP3T、SW2としてSP4TのGaAsス
イッチを使用した。
【0046】静電サージ対策回路はアンテナ端子ANT
とダイプレクサDipの間に挿入され、アンテナから入
力された静電サージをグランドへ吸収する。点線枠内に
示したインダクタL3と容量C3で構成される並列共振
回路はオプションであるが、この並列共振回路を設けた
場合は、減衰極をDCSとPCSの送信周波数の2倍の
周波数(3420MHz〜3820MHz)に調整する
ことにより、EGSM送信周波数の4倍の周波数(35
20MHz〜3660MHz)とDAMPS送信周波数
の4倍の周波数(3296MHz〜3396MHz)も
ほぼ同時に減衰させることができるため、DCSとPC
S送信周波数の2倍波減衰量、EGSMG/DAMPS
の送信信号の4倍波減衰量を同時に減衰させることがで
きる。また並列共振回路を構成するインダクタL3、容
量C3は整合回路としての機能も兼ね備えているため、
アンテナスイッチ全体のマッチング調整用としても有用
である。以上により、SP3Tスイッチ、SP4Tスイ
ッチ、送信端子に接続されるパワーアンプ、受信端子に
接続されるローノイズアンプなどの回路を静電サージか
ら効率的に保護することが出来る。
【0047】図9は上述した図4のEGSM、DCS、
W−CDMA対応のアンテナスイッチ回路に静電サージ
対策回路を挿入した例を示している。図4におけるノッ
チフィルタNFとアンテナ端子ANTとの間に図13の
静電サージ対策回路を挿入したものであるが、この実施
例ではインダクタL3と容量C3で構成される並列共振
回路の共振周波数をW−CDMAの送信周波数の2倍の
周波数(3.9GHz)に設定し、これをノッチフィル
タNFとしている。従って、インダクタL1と容量C1
及びインダクタL2と容量C2からなる回路で500M
Hz以下の静電サージを対策し、インダクタL3と容量
C3の並列共振回路でGHz帯のノッチフィルタとして
兼用している。他の実施例でも静電サージ対策回路を挿
入することができる。但し、上記した例では静電サージ
対策回路をアンテナトップに接続する場合を想定して述
べているが、この静電サージ対策回路は900MHz〜
2GHzまで十分広い帯域で整合がとれると言う特徴が
あり、アンテナトップだけでなく複数の場所に挿入する
ことが可能である。例えばダイプレクサDipとノッチ
フィルタNFの間、ダイプレクサDipと高周波スイッ
チSWの間、高周波スイッチSWとローパスフィルタL
PFの間、高周波スイッチSWとデュプレクサDupの
間、またはダイプレクサDipと弾性表面波フィルタS
AWの間などに適宜挿入してもよい。
【0048】次に、本発明におけるダイプレクサやスイ
ッチ回路、ローパスフィルタおよびノッチフィルタを構
成する伝送線路および容量の一部を誘電体積層基板に内
蔵し、スイッチ回路の一部を構成するPINダイオード
やGaAsスイッチなどのスイッチ素子、および抵抗、
容量、インダクタなどのチップ部品を誘電体積層基板上
に搭載することにより、小型で安価なマルチバンドアン
テナスイッチ積層モジュール複合部品が得られる。
【0049】図10は図2の等価回路で示されるアンテ
ナスイッチ積層モジュール複合部品の積層体を構成する
グリーンシートおよび電極パターンを示す図である。グ
リーンシート1〜12は上から順番に積層されている。
最後のシート13はグリーンシート12の裏面である。
グリーンシート1にはダイオード、チップ抵抗、チップ
コンデンサを搭載するためのランド電極14およびメタ
ルシールド(金属ケース)を搭載するためのランド電極
16が印刷されている。また異なるグリーンシートに形
成された電極パターン同士を接続するビアホール電極1
5(図中黒丸で表示)を形成している。シート13(グ
リーンシート12の底面)にはグランド端子61〜6
7、アンテナ端子68、EGSM送信端子69、DCS
送信端子70、W−CDMA送受信端子71、DCS受
信端子72、EGSM受信端子73、および電源端子7
4〜76が形成されている。グリーンシート2、3、
4、9、10には主に伝送線路となるライン電極パター
ンが印刷されており、グリーンシート5、6、7、8、
11には主に容量を形成する容量用の電極パターンが印
刷されている。また、グリーンシート6、8、12には
グランド電極17〜19が印刷されている。
【0050】以下では図2の等価回路との対応を説明す
る。図10において、20〜28はダイプレクサDip
を構成する伝送線路で21と23でL1、25と27で
L2、20と22でL3、26と28でL4を形成して
いる。45〜50はダイプレクサDipを構成する容量
用の電極パターンに対応し45と46でC2、47と4
8でC4、49と17でC1、50と17でC3を形成
している。29〜34はスイッチ回路SW1を構成する
伝送線路で29と30でL11、31と32でL533
と34でL6を形成している。51〜54はスイッチ回
路SW1を構成する容量用の電極パターンに対応し51
と52でC11、53と18でC12、52と18でC
1354と18でC6を形成している。35〜43はス
イッチ回路SW2を構成する伝送線路で35と36でL
12、37でL7、38と41でL10、39と42で
L9、40と43でL8を形成している。55〜59は
スイッチ回路SW2を構成する容量用の電極パターンに
対応し55と58でC14、56と19でC10、57
と19でC7、58と18でC15、59と17でC1
6を形成している。44はノッチフィルタNFを構成す
る伝送線路、60はノッチ回路NFを構成する容量用の
電極パターンに対応する。またスルーホール電極15は
各シート間の電気的な接続を行う。
【0051】本実施例で使用したグリーンシートは95
0℃以下の低温焼成が可能なセラミック誘電材料を用い
ており、伝送線路、容量を形成しやすいように、シート
厚みが40〜200μmのものを使用した。このセラミ
ックグリーンシート1〜12を積層し、側面電極77を
印刷した後に、950℃で焼成することにより、アンテ
ナスイッチ積層モジュール複合部品の積層体が得られ
る。さらに、図11に示すように積層体上にダイオード
78、チップ抵抗79、チップコンデンサ80を実装す
ることにより、図2の等価回路で示されるアンテナスイ
ッチ積層モジュール複合部品が得られる。
【0052】(その他の実施例)上記した以外にもPD
C800帯域(810〜960MHz)、GPS帯域
(1575.42MHz)、PHS帯域(1895〜1
920MHz)、Bluetooth帯域(2400〜
2484MHz)や、米国で普及が見込まれるCDMA
2000、中国で普及が見込まれるTD−SCDMAな
どを組み合わせたマルチバンドアンテナスイッチ回路の
場合も同様の効果が期待できる。したがって、本発明に
よれば高調波発生量を抑制し静電気破壊を防止した、デ
ュアルバンド、3バンド、4バンド、5バンド等のマル
チモードマルチバンドのアンテナスイッチ回路が得られ
る。そして、これらの機能を積層体内に集約することが
でき、このような積層体モジュールを用いた携帯電話な
どの通信機器は小型で低消費電力化が可能となる。
【0053】
【発明の効果】本発明によると、ダイプレクサとスイッ
チ回路の間またはアンテナとダイプレクサの間にノッチ
フィルタを挿入することにより、パワーアンプでの高調
波発生量およびスイッチ回路での高調波発生量を抑制す
ることができる。また、静電サージ対策回路を用いれば
アンテナ端子からの静電サージをグランドに逃がし、か
つ広範囲の周波数帯に対して静電サージを吸収し、より
完全に静電気破壊対策ができる。また、ダイプレクサと
スイッチ回路の伝送線路および容量の一部を積層基板に
内蔵し一体化するため、ダイプレクサとスイッチ回路と
の配線も積層基板の表面又は内部に形成され、配線によ
る損失を低減し、また両者間の整合調整が容易となる。
さらに、スイッチ素子、抵抗、容量およびインダクタな
どのチップ部品は積層基板上に搭載するので、一層小型
で安価な積層モジュール複合部品となる。以上によりこ
れらのマルチバンドアンテナスイッチ回路、又はマルチ
バンドアンテナスイッチ積層モジュール複合部品を用い
た通信装置は、従来の装置と比較して小型化と低消費電
力が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るEGSM、DCS、W−CDM
A対応アンテナスイッチ回路のブロック図である。
【図2】 本発明に係るEGSM、DCS、W−CDM
A対応アンテナスイッチ回路の等価回路図である。
【図3】 本発明に係る他の実施例で、EGSM、DC
S、W−CDMA対応アンテナスイッチ回路のブロック
図である。
【図4】 本発明に係る他の実施例で、EGSM、DC
S、W−CDMA対応アンテナスイッチ回路のブロック
図である。
【図5】 本発明に係る他の実施例で、EGSM、DC
S、W−CDMA対応アンテナスイッチ回路のブロック
図である。
【図6】 本発明に用いるノッチフィルタ回路の一例で
ある。
【図7】 本発明に用いるノッチフィルタ回路の一例で
ある。
【図8】 本発明に係る他の実施例で、EGSM、DA
MPS、DCS、PCS、W−CDMA対応アンテナス
イッチ回路のブロック図に静電サージ対策回路を設けた
図である。
【図9】 本発明に係る他の実施例で、EGSM、DC
S、W−CDMA対応アンテナスイッチ回路のブロック
図に静電サージ対策回路を設けた図である。
【図10】 図2の等価回路で示されるアンテナスイッ
チ複合部品の積層体を構成するグリーンシートの電極パ
ターンを示す図である。
【図11】 図2の等価回路で示されるアンテナスイッ
チ複合部品の斜視図である。
【図12】 本発明に係る静電サージ対策用ハイパスフ
ィルタの実施例の等価回路図である。
【図13】 本発明に係る他の静電サージ対策用ハイパ
スフィルタの等価回路図である。
【図14】 本発明の静電サージ対策回路の減衰特性を
示す図である。
【図15】 本発明の静電サージ対策回路の反射特性を
示す図である。
【図16】 従来の静電サージ対策回路を示す等価回路
図である。
【図17】 PINダイオードの動作点を示す図であ
る。
【図18】 従来のEGSM、DCS、W−CDMA対
応アンテナスイッチ回路の等価回路である。
【図19】 従来のEGSM、DCS、W−CDMA対
応アンテナスイッチ回路のブロック図である。
【符号の説明】
ANT:アンテナDip:ダイプレクサLPF1、LP
F2:ローパスフィルタSW1、SW2:スイッチ回路
NF、NF1、NF2:ノッチフィルタDup:デュプ
レクサL、L1〜L13:伝送線路またはインダクタ
C、C1〜C17:容量D1〜D6:PINダイオード
R1〜R3:抵抗VC1〜VC3:コントロール電源1
〜12:誘電体積層シート13:アンテナスイッチ積層
部品の底面の電極パターン14:搭載部品のランド電極
15:スルーホール電極16:メタルシールド用ランド
電極17〜19:グランド電極20〜44:ライン電極
45〜60:容量電極61〜67:グランド端子68:
アンテナ端子69:EGSM送信端子70:DCS送信
端子71:W−CDMA送受信端子72:DCS受信端
子73:EGSM受信端子74〜76:電源端子77:
側面電極端子78:PINダイオード79:チップ抵抗
80:チップコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K011 BA03 DA02 DA21 DA27 JA01 KA11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ端子に接続された通過帯域の異
    なる信号を分波するダイプレクサと、前記ダイプレクサ
    で分波された低周波数側の信号を複数の送受信端子へ切
    り換える第1のスイッチ回路と、前記ダイプレクサで分
    波された高周波数側の信号を複数の送受信端子へ切り換
    える第2のスイッチ回路を有し、前記ダイプレクサと第
    1のスイッチ回路と送信端子との間の送信経路に接続さ
    れたローパスフィルタと、前記ダイプレクサと第2のス
    イッチ回路と送信端子との間の送信経路に接続されたロ
    ーパスフィルタとを有し、前記ダイプレクサと前記第1
    のスイッチ回路との間、あるいは前記ダイプレクサと前
    記第2のスイッチ回路との間の少なくとも一方がノッチ
    フィルタを介して接続されたことを特徴とするマルチバ
    ンドアンテナスイッチ回路。
  2. 【請求項2】 アンテナ端子に接続された通過帯域の異
    なる信号を分波するダイプレクサと、前記ダイプレクサ
    で分波された低周波数側の信号を第1の送信端子および
    第1の受信端子へ切り換える第1のスイッチ回路と、前
    記ダイプレクサで分波された高周波数側の信号を第2の
    送信端子、第2の受信端子、および第3の送受信端子へ
    切り換える第2のスイッチ回路を有し、前記ダイプレク
    サと第1のスイッチ回路と第1の送信端子との間の送信
    経路に接続された第1のローパスフィルタと、前記ダイ
    プレクサと第2のスイッチ回路と第2の送信端子との間
    の送信経路に接続された第2のローパスフィルタとを有
    し、前記ダイプレクサと前記第2のスイッチ回路との間
    がノッチフィルタを介して接続されたことを特徴とする
    マルチバンドアンテナスイッチ回路。
  3. 【請求項3】 通過帯域の異なる信号を分波するダイプ
    レクサと、前記ダイプレクサで分波された低周波数側の
    信号を複数の送受信端子へ切り換える第1のスイッチ回
    路と、前記ダイプレクサで分波された高周波数側の信号
    を複数の送受信端子へ切り換える第2のスイッチ回路を
    有し、前記ダイプレクサと第1のスイッチ回路と送信端
    子との間の送信経路に接続されたローパスフィルタと、
    前記ダイプレクサと第2のスイッチ回路と送信端子との
    間の送信経路に接続されたローパスフィルタとを有し、
    前記ダイプレクサとアンテナ端子との間にノッチフィル
    タが接続されたことを特徴とするマルチバンドアンテナ
    スイッチ回路。
  4. 【請求項4】 通過帯域の異なる信号を分波するダイプ
    レクサと、前記ダイプレクサで分波された低周波数側の
    信号を第1の送信端子および第1の受信端子へ切り換え
    る第1のスイッチ回路と、前記ダイプレクサで分波され
    た高周波数側の信号を第2の送信端子、第2の受信端
    子、および第3の送受信端子へ切り換える第2のスイッ
    チ回路を有し、前記ダイプレクサと第1のスイッチ回路
    と第1の送信端子との間の送信経路に接続された第1の
    ローパスフィルタと、前記ダイプレクサと第2のスイッ
    チ回路と第2の送信端子との間の送信経路に接続された
    第2のローパスフィルタとを有し、前記ダイプレクサと
    アンテナ端子との間にノッチフィルタが接続されたこと
    を特徴とするマルチバンドアンテナスイッチ回路。
  5. 【請求項5】 前記請求項2または4記載のマルチバン
    ドアンテナスイッチ回路において、第3の送受信端子に
    デュプレクサを接続したことを特徴とするマルチバンド
    アンテナスイッチ回路。
  6. 【請求項6】 入力端子および出力端子を有し、前記入
    力端子とグランドとの間に接続された第1のインダク
    タ、前記入力端子と前記出力端子との間に接続された第
    1の容量、前記出力端子に接続された第2のインダク
    タ、およびこの第2のインダクタとグランドに接続され
    た第2の容量とからなるハイパスフィルタを、少なくと
    も前記ダイプレクサとアンテナ端子との間に設けたこと
    を特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のマルチバン
    ドアンテナスイッチ回路。
  7. 【請求項7】 前記ハイパスフィルタの第2のインダク
    タと前記出力端子との間に第3のインダクタおよび第3
    の容量からなる並列共振回路を挿入したことを特徴とす
    る請求項6記載のマルチバンドアンテナスイッチ回路。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載のマルチバ
    ンドアンテナスイッチ回路を構成する伝送線路および容
    量の一部を積層基板に内蔵し、前記マルチバンドアンテ
    ナスイッチ回路の一部を構成するスイッチ素子、および
    抵抗、容量、インダクタなどのチップ部品を積層基板上
    に搭載したことを特徴とするマルチバンドアンテナスイ
    ッチ積層モジュール複合部品。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜7のいずれかに記載のマ
    ルチバンドアンテナスイッチ回路、又は請求項8記載の
    マルチバンドアンテナスイッチ積層モジュール複合部品
    を用いたことを特徴とする通信装置。
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