JP2005117497A - 高周波モジュール及びそれを搭載した無線通信装置 - Google Patents

高周波モジュール及びそれを搭載した無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】分波回路から電力増幅器までを構成する回路要素を一体モジュール化し、電力増幅素子、スイッチ回路をそれぞれ集積回路化することにより、各回路を同時設計できるようにしモジュールとして最適な特性調整を行う。
【解決手段】アンテナ端子ANTに接続され通過帯域の異なる複数の送受信系を各通過帯域ごとに分ける分波回路DIPと、分波回路DIPに接続され、前記各送受信系を送信系と受信系とに切り替える複数のスイッチ回路SWと、各スイッチ回路SWに接続され、送信通過帯域での送信信号を増幅する高周波電力増幅回路AMPと、高周波電力増幅回路AMPの出力から前記スイッチ回路SWまでのインピーダンスマッチングをとるための整合回路MATとを備え、電力増幅回路AMPを構成する電力増幅素子等を集積した第1の集積回路と、前記スイッチ回路SWを構成するスイッチング素子等を集積した第2の集積回路とを、誘電多層基板の表面又は裏面にそれぞれ実装し、前記分波回路DIP及び前記整合回路MAT等を、多層基板内部の誘電体層に内装している。
【選択図】 図5

Description

本発明は高周波モジュール及びそれを搭載したマルチバンド用移動無線端末などの無線通信装置に関するものである。
近年、携帯電話の普及が進みつつあり、携帯電話の機能、サービスの向上が図られている。この新たな携帯電話として、マルチバンド携帯電話の提案がなされている。マルチバンド携帯電話は、通常の携帯電話が一つの送受信系のみを取り扱うのに対し、複数の送受信系を取り扱うものである。これにより、利用者は地域性や使用目的等に合った都合の良い送受信系を選択して利用することができる。
その一例として、通過帯域の異なる2つの送受信系を有するGSM/DCSデュアルバンド方式の携帯電話が検討されている。
GSM/DCS方式のデュアルバンド方式の携帯電話機は、通過帯域の異なる2つの送受信系を分波回路(ダイプレクサ)によって各送受信系GSM/DCSに分波し、かつ送受信系DCS、GSMにおいてそれぞれ送信系TXと受信系RXとの切替えを行うスイッチ回路を備えている。さらに送受信系DCSの送信系TX、受信系RXと、送受信系GSMの送信系TX、受信系RXとを備えている。
デュアルバンド方式の携帯電話機では各送受信系の構成に必要な回路を搭載する必要があるが、それぞれ個別の専用部品を用いて回路を構成すれば、機器の大型化、高コスト化を招来することとなる。そこで、共通可能な回路部分は、可及的に共通化するようにして機器の小型化、低コスト化を有利に展開することが要請されている。
このような要求に対して、例えば、特許文献2には小型化を図るためのマルチバンド用高周波スイッチ回路モジュールASM1が開示されている。
特開2003−8469号公報 特開平11−225088号公報
今日、デュアルバンド方式においては、高周波スイッチ回路を構成する部品をプリント配線基板上に実装するタイプに代えて、上記特許文献2に開示されるように、高周波スイッチ回路を部分的に一体化してモジュール化することは行われているが、高周波スイッチ回路モジュール及び高周波電力増幅回路(パワーアンプ)、カップラなどの各部品をプリント基板上に実装しているため、かかる形態ではこれ以上の小型化は限界である。
また、高周波スイッチ回路モジュール、高周波電力増幅回路の各部品をプリント配線基板上にそれぞれ実装した場合、そのままでは携帯電話機の高周波回路部としての特性を満足することは稀で、部品間に特性調整用の回路がさらに必要となるという設計時の制約と、その付設回路により機器の大型化を招くという問題があった。
さらにその付設回路の電力損失が余分に発生することによる高周波電力増幅回路の電力付加効率の劣化を招くことになる。
そこで本発明は、通過帯域の異なる複数の送受信系を各送受信系に分ける分波回路から高周波電力増幅回路までを構成する回路要素を一体化して小型化できるとともに、良好な特性を有する高周波モジュール及びそれを搭載した無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の高周波モジュールは、アンテナ端子に接続され通過帯域の異なる複数の送受信系を各通過帯域ごとに分ける分波器と、分波器に接続され、前記各送受信系を送信系と受信系とに切り替える複数のスイッチ回路と、各スイッチ回路に接続され、送信通過帯域での送信信号を増幅する高周波電力増幅回路と、高周波電力増幅回路の出力から前記スイッチ回路までのインピーダンスマッチングをとるための整合回路とを備えた高周波モジュールであって、前記高周波電力増幅回路を構成する電力増幅素子を集積した第1の集積回路と、前記スイッチ回路を構成するスイッチング素子を集積した第2の集積回路とを、誘電体層と導体層が交互に積層されてなる多層基板の表面又は裏面にそれぞれ実装し、前記分波器及び前記整合回路を、前記多層基板内部の誘電体層に内装していることを特徴とする。
本発明によれば、従来のように抵抗、ダイオード素子、インダクタ素子、キャパシタ素子、半導体素子等の単体のチップ素子を複数個、多層基板表面に搭載するかまたは多層基板に内蔵する場合に比べて、電力増幅素子、スイッチ回路を集積回路化することにより、各回路を同時設計することができるため、モジュールとして最適な特性調整を行なうことができる。そして、信号通過ロスを減少し、全体を小型化できる。
前記分波器及び前記整合回路を、前記第1の集積回路又は第2の集積回路が搭載された部分の下側に形成するようにすれば、モジュール全体としてもさらなる小型化が可能となる。
前記スイッチ回路の構成は限定されないが、好ましくは、GaAs(ガリウム砒素)化合物またはC−MOSを主成分とする基板上に、ダイオードを含む回路パターンが形成された高周波半導体集積回路である。
前記電力増幅素子、電力増幅用制御素子の構成も限定されないが、好ましくは、高周波信号を増幅する機能を持ち、小型化、高効率化を図るためにGaAsHBT(ガリウム砒素ヘテロジャンクションバイポーラトランジスタ)構造、又はP−HEMT構造のGaAsトランジスタやシリコントランジスタを含む半導体素子で形成されている。
また、本発明の好ましい態様では、電力増幅素子の出力電力を自動制御する電力増幅用制御素子が、前記第1の集積回路内に形成され、前記高周波電力増幅回路の出力から前記スイッチ回路までの間に方向性結合器(カップラ)が挿入され、当該方向性結合器は、前記多層基板内部の誘電体層に内装されている。
この方向性結合器は、高周波電力増幅回路の出力をモニタして、そのモニタ信号を高周波電力増幅回路のオートパワーコントロールに用いるためのものであり、前記多層基板内部の誘電体層に内装することにより、高周波モジュールの小型化、低背化を図ることができる。
この態様においても、方向性結合器を、前記第1の集積回路又は第2の集積回路が搭載された部分の下側に形成することが好ましい。
また本発明の高周波モジュールでは、アンテナ端子から前記スイッチ回路に至る経路中に、アンテナ端子に入力した過渡的な高電圧サージを減衰する高域通過フィルタまたは帯域通過フィルタを備えるものであってもよい。
前記多層基板には、セラミック誘電体層を含む多層セラミック基板を用いることができる。セラミック誘電体の比誘電率は、樹脂基板に比べて高く、通常9から25である。このため、誘電体層を薄くでき、誘電体層に内装された回路の素子のサイズを小さくでき、素子間距離も狭くすることができる。したがって、樹脂基板を用いる場合に比べて、いっそうの小型化、集積化を実現できる。
また本発明は、上に説明した高周波モジュールを搭載する携帯電話機などの無線通信装置に係るものである。
以上のように本発明によれば、高周波電力増幅回路から分波器までを構成する回路要素を集積化、内装化して小型化できるとともに、各回路要素を同時設計することができるため、モジュールとして最適な特性調整を行なうことができる。従って、各部品間に特性調整用の回路を設ける必要がなく、低ロス化が実現でき、かつ設計工程を短縮できるためコスト削減を図ることができる。
また、新たに前記多層基板の上面に、抵抗、ダイオード素子、インダクタ素子、キャパシタ素子、半導体素子等の表面実装部品を搭載する必要がないため、部材費や工程の削減、高周波モジュールの低背化を実現することができ、また、多層基板上面に集積回路を実装する面積を確保することができる。
また、集積回路化により部品点数が減少することから、小型化と製造工程の短縮化を計ることができ、これにともないコスト削減が可能となる。
またさらに、無線通信装置の大部分の電力を消費する高周波電力増幅回路の電力付加効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る高周波モジュールのブロック図であり、本発明の高周波モジュールRFM10は、1つの共通アンテナ端子ANTと、そのアンテナ端子ANTに接続されるGSM850方式(850MHz帯)、GSM900方式(900MHz帯)、DCS方式(1800MHz帯)、PCS方式(1900MHz帯)の4つの送受信系から構成される。
高周波モジュールRFM10は、アンテナ端子ANTに対して通過帯域の異なる複数の送受信系を各送受信系、GSM850/GSM900とDCS/PCSとに分ける分波回路DIP10と、各送受信系GSM850/GSM900とDCS/PCSとを、それぞれ、送信系TXと受信系RXとにそれぞれ切替えるスイッチ回路SW110、SW120と、前記スイッチ回路SW110、SW120の状態を制御するデコーダDEC10とを備えている。スイッチ回路SW110、SW120は、前記送受信系GSM850/GSM900/DCS/PCSの各送信系/受信系のうちのどの系に対してアンテナ端子を接続するかを切りかえる機能を持つ。
さらに、スイッチ回路SW110、SW120の各送信系にGSM850/GSM900TX端子、DCS/PCSTX端子が設けられ、これらのTX端子から入力される入力信号を増幅する高周波電力増幅回路AMP110、AMP120と、高周波電力増幅回路AMP110、AMP120の出力のインピーダンス調整等を行う整合回路MAT10、MAT20と、高周波電力増幅回路AMP110、AMP120の出力に比例したモニタ信号を取り出す方向性結合器COP10、COP20と、方向性結合器COP10、COP20から取り出したモニタ信号に応じて高周波電力増幅回路AMP110、AMP120を制御する信号を出力する自動電力制御器APC(オートパワーコントローラ)10と、高周波電力増幅回路AMP110、AMP120を制御する制御回路CON10で構成されている。
なお、方向性結合器COP10、COP20を備えず、その代わりに整合回路MAT10、MAT20を構成する分布定数線路の一部からモニタ信号を取り出す方法を採用しても良い。
高周波モジュールRFM10の小型化のためには、高周波電力増幅回路AMP110、AMP120、制御回路CON10のうちのいずれかまたはすべてが1チップに集積されていることが望ましい。
そこで本発明の実施の形態では、高周波電力増幅回路AMP110、AMP120、制御回路CON10を1チップの集積回路AMP100で構成している。集積回路AMP100は、入力信号を増幅させる機能を持ち、小型化、高効率化を図るために、HBT(ヘテロジャンクションバイポーラトランジスタ)構造を有する高周波モノリシックGaAs半導体集積回路で形成されている。
なお、HBT高周波モノリシックGaAs半導体素子に代えて、P−HEMT(Pseudomorphic HEMT)構造を用いた集積回路AMP100を採用しても良い。また、GaAsに代えて、InGaP(インジウムガリウム砒素)またはSi(シリコン)等を半導体材料として用いてもよい。
また、集積回路AMP100に、自動電力制御器APC10、方向性結合器COP10、COP20のいずれかまたはすべてを含めて1チップに集積するとさらなる小形化を図ることができる。
なお、自動電力増幅器APC10は、高周波モジュールRFM10の外部の電子部品として構成されていても良い。
さらに高周波モジュールRFM10の小型化のため、スイッチ回路SW110、SW120、デコーダDEC10のうちのいずれかまたはすべてが1チップに集積されていることが望ましい。
そこで本発明の実施の形態では、スイッチ回路SW110、SW120、デコーダDEC10を1チップの集積回路SW100で構成している。集積回路SW100は、J−FET構造を有した高周波モノリシックGaAs半導体集積回路で形成されている。これにより小型化、低ロス化を図っている。
前記集積回路SW100のスイッチ回路SW110、SW120は、ショットキー接合を利用した高周波ダイオードを用いているが、機械的スイッチ回路を採用してもよい。機械的スイッチ回路を採用しても、多層基板の上面に実装する部品であることに関しては半導体素子で構成されたスイッチ回路と同等であるため、本発明の高周波モジュールの特徴は損なわれない。特に、送信系とアンテナ端子間または送信系と受信系間に大きなアイソレーションが要求される場合は、機械的スイッチ回路を採用する方が望ましい。
なお、デコーダDEC10は本実施例に示す高周波モジュールRFM10の外部の電子部品として構成されていても良い。
図2は、分波回路DIP10の回路図である。分波回路DIP10は、DCS/PCS系、GSM850/GSM900系の信号をそれぞれ通過させる2つの回路により構成される。
DCS/PCS系について説明すると、分波回路は、ローパスフィルタLPF20とコンデンサCD1、CD2およびインダクタLD1で形成されている。ローパスフィルタLPF20は、分布定数線路STLD1と、分布定数線路STLD1に平行に形成された分布容量コンデンサCD16と、その他のコンデンサとにより構成されている。このローパスフィルタLPF20は、高周波電力増幅回路AMP110が発生する高調波成分を低減させるとともに、分波回路DIP10のインピーダンスの微調整を行うという機能を有する。また、インダクタLD1は分波回路機能を持つとともに、ESD対策(過渡的な高電圧サージの減衰)回路としても機能するよう設計されている。
GSM850/GSM900系も、ほぼ同様の回路構成であるが、コンデンサCD1、CD2およびインダクタLD1で形成されるハイパスフィルタに代えて、コンデンサCG1およびインダクタLG1,LG3で形成されるバンドパスフィルタを備えているところが相違している。これは、GSM方式の周波数が、DCS方式の周波数よりも低いからである。
図3は、方向性結合器COP10の回路図である(COP20も同じ回路なのでCOP10のみ説明する)。方向性結合器COP10は、分布定数線路STLD2、結合線路STLD3を備えている。結合線路STLD3のスイッチ回路SW側の端には、終端抵抗RD2が接続されている。結合線路STLD3は、結合線路STLD2に近接することによって、容量結合、及び磁気結合を形成し、この結合により、高周波電力増幅回路AMPからの出力の一部を取り出してモニタレベルとして自動電力制御器APC10に帰還させている。
図4は、整合回路MAT10の回路図である(MAT20も同じ回路なのでMAT10のみ説明する)。整合回路MAT10は、分布定数線路STLD4、分布型のコンデンサCD4,5を備えている。これらの分布定数線路STLD4、コンデンサCD4,5によりローパスフィルタを構成している。このローパスフィルタは、高周波電力増幅回路AMPの出力インピーダンス(0.5〜2Ω程度)とカップラCOP10の入力インピーダンス(30〜50Ω程度)とのインピーダンス整合を行うとともに、高周波電力増幅回路AMPから発生する高調波不要信号を低減するという機能を有する。
図5は、本発明に係る高周波モジュールRFM10の一部切欠斜視図である。
図5に示すように、高周波モジュールRFM10は、同一寸法形状の8層の誘電体層11〜18が積層された多層基板構造を有している。この多層基板の上面及び側面は樹脂10,21で被覆され、さらに図示しないが、多層基板の下面で当該多層基板の側面に近い部分には信号用端子パターンがLGA(ランドグリッドアレイ)方式の電極として形成されている。
最上層の誘電体層11の上面には、各種のパターン、各種チップ部品のほか、集積回路SW100を搭載した半導体チップ23と、集積回路AMP100を搭載した半導体チップ24とが載せられ、半田などで誘電体層11上のパターンに接合されている。各種チップ部品のひとつとして、電源パスコン用のコンデンサ22を図示している。なお、多層基板の裏面に半導体チップ23,24を載せるようにしてもよい。
集積回路SW100,AMP100の下側には、分波回路DIP10、方向性結合器COP10,20及び整合回路MAT10,20が、いずれか1枚又は複数枚の誘電体層11〜18上に導体パターン25として形成されている。
具体的にいえば、分波回路DIP10、カップラCOP10、COP20、整合回路MAT10、MAT20を構成する、前述した分布定数線路、結合線路、分布型コンデンサ、抵抗などの導体パターン25が誘電体層11〜18上に、それぞれ設けられている。
すなわち、分波回路DIP10の一部を構成するローパスフィルタLPF10、20が誘電体層間に内蔵され、カップラCOP10(20)を構成する分布定数線路STLD2、結合線路STLD3等が誘電体層間に導体パターンとして内蔵され、整合回路MAT10(20)を構成する分布定数線路STLD4等が、誘電体層間に導体パターン25として内蔵されている。
これらの分布定数線路等を形成する導体パターンは、すべて誘電体層の同一層に設けられていてもよく、図5に示したように異なる層に分散されて形成されていてもよい。
そして、各誘電体層11〜18には複数の層にわたって回路を接続するために必要なビアホール導体が縦方向に形成されている。
それぞれの誘電体層11〜18は、例えば、ガラスエポキシ樹脂などの有機系誘電体基板に対して、銅箔などの導体によって導体パターンを形成し、積層して熱硬化したもの、又は、セラミック材料などの無機系誘電体層に種々の導体パターンを形成し、これらを積層後同時に焼成したものが用いられる。
特に、セラミック材料を用いれば、セラミック誘電体の比誘電率は通常9から25と、樹脂基板に比べて高いので、誘電体層を薄くでき、誘電体層に内装された回路の素子のサイズを小さくでき、素子間距離も狭くすることができる。
とりわけ、ガラスセラミックスなどの低温で焼成が可能なセラミック材料を用いると、導体パターンを低抵抗の銅、銀などによって形成することができるので望ましい。また、ビアホール導体は誘電体層に形成した貫通孔にメッキ処理するか、導体ペーストを充填するかして形成される。
以上のように構成された高周波モジュールでは、高周波電力増幅回路、スイッチ回路といった能動素子を用いる回路は、集積回路化して、誘電体基板の表面又は裏面に搭載し、分波回路、カップラ、整合回路など受動素子で構成される回路は、誘電体基板の内部の各層に分散して形成することにより、高周波モジュールを高密度化、小型化できるとともに、各回路要素を同時設計することができるため、モジュールとして最適な特性調整を行なうことができる。
また、この高周波モジュールを携帯電話機などの無線通信装置に搭載することにより、安価、小型で高性能の無線通信装置を実現することができる。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
本発明の高周波モジュールのブロック図である。 分波回路DIP10の回路図である。 方向性結合器COP10の回路図である。 整合回路MAT10の回路図である。 本発明の高周波モジュールの一部切欠斜視図である。
符号の説明
10 樹脂
11〜18 誘電体層
21 樹脂
22 コンデンサ
23,24 半導体チップ
25 導体パターン
AMP110,120 高周波電力増幅回路
AMP100 集積回路
APC10 自動電力制御器
CON10 制御回路
COP10,20 方向性結合器
DEC10 デコーダ
DIP10 分波回路
MAT10,20 整合回路
RFM10 高周波モジュール
SW110,120 スイッチ回路
SW100 集積回路

Claims (6)

  1. アンテナ端子に接続され通過帯域の異なる複数の送受信系を各通過帯域ごとに分ける分波器と、
    分波器に接続され、前記各送受信系を送信系と受信系とに切り替える複数のスイッチ回路と、
    各スイッチ回路に接続され、送信通過帯域での送信信号を増幅する高周波増幅回路と、
    高周波増幅回路の出力から前記スイッチ回路までのインピーダンスマッチングをとるための整合回路とを備えた高周波モジュールであって、
    前記高周波増幅回路を構成する電力増幅素子を集積した第1の集積回路と、前記スイッチ回路を構成するスイッチング素子を集積した第2の集積回路とを、誘電体層と導体層が交互に積層されてなる多層基板の表面又は裏面にそれぞれ実装し、
    前記分波器及び前記整合回路を、前記多層基板内部の誘電体層に内装していることを特徴とする高周波モジュール。
  2. 前記分波器及び前記整合回路を、前記第1の集積回路又は第2の集積回路が搭載された部分の下側に形成している請求項1記載の高周波モジュール。
  3. 電力増幅素子の出力電力を自動制御する電力増幅用制御素子が、前記第1の集積回路内に形成され、前記高周波増幅回路の出力から前記スイッチ回路までの間に方向性結合器が挿入され、当該方向性結合器は、前記多層基板内部の誘電体層に内装されている請求項1又は請求項2記載の高周波モジュール。
  4. 前記方向性結合器を、前記第1の集積回路又は第2の集積回路が搭載された部分の下側に形成している請求項3記載の高周波モジュール。
  5. 前記多層基板が、セラミック誘電体層を含む多層セラミック基板である請求項1〜請求項4のいずれかに記載の高周波モジュール。
  6. 前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の高周波モジュールを搭載する無線通信装置。
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