JP2006279553A - 高周波スイッチングモジュール及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】分波回路、スイッチ回路、フィルタ回路が、誘電体層と導体層が交互に積層されてなる多層基板Aの表面又は内部に形成され、前記スイッチ回路を構成する集積回路素子SWICが表層電極26に搭載されている。表層電極26は、インダクタ調整用電極LE又はキャパシタ調整用電極CEを通して、多層基板Aの裏面のGND電極37に接地されている。
【効果】新たにローパスフィルタの追加をしなくても、フィルタ回路を通過する受信信号の高調波信号を減衰させ、高周波スイッチングモジュールの小型化と低損失化を図る。
【選択図】 図3

Description

本発明は高周波スイッチングモジュールに関し、特にマルチバンド対応移動無線端末機などの無線通信装置に好適に使用される、高周波スイッチングモジュールに関するものである。
近年、携帯電話端末機の普及が進みつつあり、携帯電話端末機の機能、サービスの向上が図られている。この新たな携帯電話端末機として、マルチバンド対応携帯電話端末機の提案がなされている。マルチバンド対応携帯電話端末機は、通常の携帯電話端末機が一つの送受信系のみを取り扱うのに対し、2つ以上の送受信系を取り扱うことができるものである。これにより、地域や使用目的等応じて、利用者が都合の良い送受信系を選択して利用することができる。
マルチバンドの例として、欧州では900MHz帯を使用したGSM(Global System for Mobil Communication)系と、1800MHz帯を使用したDCS(Digital Cellular System)系がある。さらに、北米では、GSMの他、1900MHz帯を使用したPCS(Personal Communication Services)系がある。
図5は、一般的なGSM/DCS方式デュアルバンド携帯電話機用の高周波スイッチングモジュールRFMのブロック図である。
この高周波スイッチングモジュールRFMは、送受信系DCSの送信系TX2、受信系RX2と、送受信系GSMの送信系TX1、受信系RX1とを備えるとともに、周波数帯域の異なる2つの送受信系GSM/DCSを、それぞれの送受信系GSM及びDCSに分波する分波回路と、各送受信系DCS、GSMにおいてそれぞれ送信系TXと受信系RXとの切替えを行うスイッチ回路SW1、SW2と、各送信系TX1、TX2から入力される高調波を減衰させるローパスフィルタLPF1、LPF2とを備えている。また、分波回路とスイッチ回路SW2との間にローパスフィルタLP3を挿入している。
前記デュアルバンド方式の高周波スイッチングモジュールRFMでは、GSMの送信系TX1の高調波の減衰は、ローパスフィルタLPF1だけではなく、分波回路内のLPFでも減衰させることが可能である。DCSの送信系TX2の高調波の減衰は、ローパスフィルタLPF2だけではなく、ローパスフィルタLPF3でも減衰させることが可能である。
また、スイッチ回路SW1、SW2として、図6に示すようなPINダイオードスイッチ回路が使用される。このPINダイオードスイッチ回路は、PINダイオードにバイアス電圧を与えることにより、回路の接断を行うものである。受信系RXに入っているλ/4線路SL1に、高調波を減衰させるためのローパスフィルタの機能を持たせてもよい。
特開2001-332902号公報
ところで、今後の市場動向をふまえると、携帯電話端末機を用いた高品質の音声や画像等のデータ伝送が行なわれることが予想され、これらに対応するために、符号分割多重接続方式であるCDMA(Code Division Multiple Access)や、高速データ伝送レートや通信チャネルの多重化を特徴とした次世代送受信系UMTSといった大容量データ伝送可能な送受信系の構築が進みつつある。
このように複数の送受信系へ対応するため、1つのモジュールでさらに多くのバンドに対応する必要が生じている。
このように1つのモジュールでさらに多くのバンドに対応する必要が生じた場合、誘電体基板にはバンド数に比例した表層スペースが必要となり、アンテナスイッチモジュールには、ますます小型化が要求される。
また最近、小型化、低損失化を目指して、アンテナスイッチモジュールの内部で送受切替えを行う高周波スイッチとして、高周波半導体スイッチ、例えばGaAs−SW(ガリウム砒素スイッチ)を用いた構成も検討されている。
その際、アンテナスイッチモジュールでは、通過帯域における低損失化とともに、高調波の減衰が厳しく要求される。
特に、TX端子だけではなく、RX端子においても高調波の減衰が要求される。また、UMTS/CDMA端子においても高調波の減衰が要求される場合がある。
その要求値は、RXでは10dBほどであり、TXの30dBと比べると比較的小さい。
従って、分波回路により高調波の減衰を行うことが考えられるが、分波回路で高調波の減衰を行おうとすると、受信通過帯域での損失も増えてしまう。したがって、分波回路での高調波の減衰は、限界がある。
また、高周波スイッチのそれぞれのRX端子にローパスフィルタを挿入することも考えられる。しかし、ローパスフィルタを挿入したために受信通過帯域での損失が増えてしまい、低損失化が達成できない。さらに、多ポート化すればするほど、それぞれの端子にローパスフィルタを挿入することになるが、これは小型化の観点から困難である。
従って、本発明は、小型、低損失で、新たにローパスフィルタを挿入することなく、高調波を減衰させることのできる高周波スイッチングモジュール及びこれを搭載した無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の高周波スイッチングモジュールは、複数の誘電体層からなる誘電体多層基板と、前記誘電体多層基板の表面に設けられた高周波スイッチ素子搭載用電極と、前記搭載用電極に接合され、通過帯域の異なる複数の送受信信号を、送受信系別の送信信号又は受信信号に切り替える高周波スイッチ素子と、前記誘電体多層基板の表面又は内部に実装され、前記高周波スイッチ素子の端子に接続されることにより送信信号の高調波を減衰させるフィルタ回路とを有し、前記高周波スイッチ素子搭載用電極と、前記誘電体多層基板の裏面に設けられた接地用電極との間を接続する誘電体層貫通導体に、インダクタ調整用電極が設けられているものである。
この構成によれば、高周波スイッチ素子から接地(GND)につながるインダクタンス電極を設定することにより、高周波スイッチ素子の周波数特性を変えることができる。その結果、新たにローパスフィルタを追加することなく、高調波、特に受信信号に含まれる高調波を減衰させることが可能となる。
前記インダクタ調整用電極は、前記誘電体層の一層以上を貫く複数のビアホール導体及びこれらのビアホール導体同士を接続するため前記誘電体層に形成された導体パターンで構成すれば、誘電体多層基板の中に内蔵することができ、誘電体多層基板の小型化、高周波スイッチングモジュールの小型化を図ることができる。
また、前記高周波スイッチ素子が低域用と高域用の2種類形成されている場合は、前記各高周波スイッチ素子に対応する2つの高周波スイッチ素子搭載用電極ごとに、それぞれインダクタ調整用電極を設けてもよい。これにより、低域と高域のそれぞれ異なる周波数帯の通信系ごとに、独立して高調波減衰量の調整を行うことが容易にできる。
前記高周波スイッチ素子搭載用電極と、前記誘電体多層基板の裏面に設けられた接地用電極との間に、容量を形成するためのキャパシタ調整用電極がさらに設けることとすれば、後に実施例に示すように、高調波減衰特性の調整がさらにきめ細かく行える。
また、本発明の高周波スイッチングモジュールは、複数の誘電体層からなる誘電体多層基板と、前記誘電体多層基板の表面に設けられた高周波スイッチ素子搭載用電極と、前記搭載用電極に接合され、通過帯域の異なる複数の送受信信号を、送受信系別の送信信号又は受信信号に切り替える高周波スイッチ素子と、前記誘電体多層基板の表面又は内部に実装され、前記高周波スイッチ素子の端子に接続されることにより送信信号の高調波を減衰させるフィルタ回路とを有し、前記高周波スイッチ素子搭載用電極と、前記誘電体多層基板の裏面に設けられた接地用電極との間に、容量を形成するためのキャパシタ調整用電極が設けられているものである。
この構成によれば、高周波スイッチ素子から接地(GND)につながるキャパシタンス電極を設定することにより、新たにローパスフィルタを追加することなく、高調波、特に受信信号に含まれる高調波を減衰させることが可能となる。
前記キャパシタ調整用電極は、前記高周波スイッチ素子搭載用電極に接続され前記誘電体層の一層以上を貫く第2のビアホール導体と、前記第2のビアホール導体に接続するため前記誘電体層に形成された第2の導体パターンと、前記接地用電極に接続され前記誘電体層の一層以上を貫く第3のビアホール導体と、前記第3のビアホール導体に接続するため前記誘電体層に形成された第3の導体パターンとからなる構成とすれば、すれば、誘電体多層基板の中に内蔵することができ、誘電体多層基板の小型化、高周波スイッチングモジュールの小型化を図ることができる。
前記高周波スイッチ素子が低域用と高域用の2種類形成され、前記各高周波スイッチ素子に対応する2つの高周波スイッチ素子搭載用電極が設けられ、前記各高周波スイッチ素子搭載用電極ごとに、それぞれキャパシタ調整用電極を設置することとすれば、低域と高域のそれぞれ異なる周波数帯の通信系ごとに、独立して高調波減衰量の調整を行うことが容易にできる。
前記高周波スイッチ素子は、半導体集積回路から成っていてもよい。
さらに、本発明は、以上に説明した高周波スイッチングモジュールを搭載する、小型低損失の無線通信装置に係るものである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、マルチバンド対応携帯電話端末機の高周波スイッチングモジュールRFM1の一例を説明するためのブロック図である。
この高周波スイッチングモジュールRFM1は、1つの共通のアンテナ端子ANTに接続され、GSM850(850MHz帯)、GSM900(900MHz帯)、DCS(1800MHz帯)、PCS(1900MHz帯)、CDMA Cellular(800MHz帯)、UMTS(2100MHz帯)の6つの送受信系を切り替える機能を備えている。前記GSM850、GSM900、CDMA Cellularの各送受信系は低域の送受信系に分類され、前記低域の送受信系の各送受信系は高域の送受信系に分類さる。また、送信系を「TX」、受信系を「RX」と表記する。
この高周波スイッチングモジュールRFM1は、低域の送受信系(GSM850、GSM900、CDMACellular)と高域の送受信系(DCS、PCS、UMTS)を分ける分波回路DIP1と、CDMACellular−TX/RX(TXRX5)、GSM850/900−TX(TX12)、GSM850−RX(RX1)、GSM900−RX(RX2)を切り替える高周波スイッチ素子SW1と、UMTS−TX/RX(TXRX6)、DCS/PCS−TX(TX34)、DCS−RX(RX3)、PCS−RX(RX4)を切り替える高周波スイッチ素子SW2とを備えている。
前記高周波スイッチ素子SW1、SW2は、GaAs(ガリウム砒素)化合物、Si(シリコン)又はAl2O3(サファイア)を主成分とする集積回路基板上に、回路パターンを形成したものである。特に、小型化、低ロス化を図るために、GaAs化合物を主成分とする基板上に形成されたGaAs J−FET構造を有した回路で形成されていることが好ましい。
前記分波回路DIP1とGSM850/900−TX端子(TX12)との経路中に、送信信号の高調波を減衰させる低域通過フィルタLPF1と、前記分波回路DIP1とDCS/PCS−TX端子(TX34)との経路中に送信信号の高調波を減衰させる低域通過フィルタLPF2とが接続されている。
このように高周波スイッチ素子SW1、SW2を構成する高周波半導体集積回路素子SWICは、図1に示すように、高周波スイッチ素子SW1、SW2に対応して、それぞれ別々の集積回路素子で形成されている。
しかし、前記高周波スイッチ素子SW1、高周波スイッチ素子SW2は、図2に示すように、1つの高周波半導体集積回路素子として集積されていてもよい。
また、分波回路、高周波スイッチ素子SW1、SW2の代わりに、SP8Tのような多ポートスイッチ素子を使用していてもよい。
以下、前記高周波スイッチ素子SW1、高周波スイッチ素子SW2が1つの高周波半導体集積回路素子SWICとして集積されている場合を想定して、説明を進める。
図3は、本発明に係る高周波スイッチングモジュールの概略断面図、図4は、この高周波スイッチングモジュールの一部切欠斜視図である。
図3、図4に示すように、本発明の高周波スイッチングモジュールは、誘電体層と導体層が積層されてなる多層基板Aに形成されている。
多層基板Aは、セラミック、又はエポキシ系樹脂などからなる同一寸法形状の誘電体層11〜17が積層されてが構成されている。
この多層基板Aの各誘電体層11〜17上には、所定のパターンからなる導体層21が形成されている。
誘電体層11〜17は、例えば、低温焼成用のセラミックスで形成され、導体層21は、銅や銀などの低抵抗導体によって形成される。
このような多層基板Aは、周知の多層セラミック技術によって形成されるもので、例えば、セラミックグリーンシートの表面に導電ペーストを塗布して上述した各回路を構成する導体パターンをそれぞれ形成した後、グリーンシートを積層し、所要の圧力と温度の下で熱圧着し焼成して形成されている。
また、各誘電体層11〜17には複数の層にわたって回路を構成ないしは接続するために必要なビアホール導体22等が適宣の位置に形成されている。
この多層基板Aの下面には、大面積のGND電極37が形成されている。なお、該多層基板Aの側面に近い部分には信号用端子パターンがLGA(ランドグリッドアレイ)方式の電極(図示せず)として形成されている。
多層基板Aの上面には、高周波スイッチ素子SW1、SW2を構成する高周波半導体集積回路素子SWICを実装するためのダイパッド(搭載用電極)26が形成されている。このダイパッド26は、図3、図4に示すように、高周波半導体集積回路素子SWICの実装面よりも大きな面積を有している。
高周波半導体集積回路素子SWICは、多層基板Aの上面に、Ag又はAuSnに接着剤を混ぜた導電性接着剤、又は有機樹脂系の非導電性の接着剤47を介して、表面実装される。
かかる高周波スイッチングモジュールにおいては、前述した高周波スイッチングモジュールRFM1(図1)における分波器DIP1、低域通過フィルタLPF1、LPF2を構成するキャパシタ、インダクタ等の一部が、チップ部品(集中定数素子)として該多層基板の上面に設けられるとともに、分波器DIP1、低域通過フィルタLPF2、LPF3を構成するキャパシタ、インダクタ等の一部が、多層基板Aの上面又は内層に導体パターンとして設けられている。
そして、高周波スイッチ素子SW1、SW2を構成する高周波半導体集積回路素子SWICの信号用端子及び接地用端子が、ボンディングワイヤ56や、多層基板A表面の導体層21を経由して、分波器DIP1、低域通過フィルタLPF1、LPF2などを構成する前記基板内蔵素子と電気的に接続されている。
多層基板Aの上面は、エポキシ樹脂などの封止樹脂55で封止される。
本発明の実施形態の構造では、図3に示すように、前記ダイパッド26の下面には、各誘電体層11〜13を貫くビアホール導体27a,28aが接続され、ビアホール導体27a,28aの下端には、基板内蔵のインダクタ調整電極LE、キャパシタ調整電極CEがそれぞれ接続されている。そして、インダクタ調整電極LEから、ビアホール導体27bが、GND電極37まで接続されている。キャパシタ調整電極CEから、ビアホール導体28bが、GND電極37まで接続されている。
前記インダクタ調整電極LEは、誘電体層14〜17にそれぞれ形成される導体パターン23aと、各誘電体層14,15,16をそれぞれ貫くビアホール導体24aとで構成される。
前記導体パターン23aは、誘電体層14〜17の表面に沿ってそれぞれ一定の長さをもって延びている。最も上部の導体パターン23aの一端は、前記ダイパッド26から降りてくるビアホール導体27aの下端につながり、この導体パターン23aの他端は、誘電体層14を貫くビアホール導体24aにつながっている。前記ビアホール導体24aは、次の層15の導体パターン23aの一端につながり、前記導体パターン23aの他端は、次の層15を貫くビアホール導体24aの上端につながっている。
このようにして、前記インダクタ調整電極LEは、ジグザグの経路を形作ることにより、インダクタンス成分を作る。従って、前記ダイパッド26からGND電極37まで流れる高周波電流は、このインダクタンス成分を備える導体経路を通過することになる。
また、前記キャパシタ調整電極CEは、図3に示すように、誘電体層14,16の上面にそれぞれ形成される導体パターン23bと、誘電体層14,15を貫くビアホール導体24bとで構成される一方電極と、誘電体層15,17の上面にそれぞれ形成される導体パターン23cと、誘電体層15,16を貫くビアホール導体24cとで構成される他方電極とからなっている。
前記導体パターン23bと23cとで対向面を形成することにより、前記キャパシタ調整電極CEは、キャパシタンス成分を持つ。従って、前記ダイパッド26からGND電極37まで流れる高周波電流は、このキャパシタンス成分を通過することになる。
以上に説明したように、インダクタ調整電極LE、前記キャパシタ調整電極CEを多層基板A内部に実装して、高周波スイッチ素子のアンテナ端子ANTから受信端子(RX)に至る通過減衰量の周波数特性を測定した。
受信周波数fは1.8GHzとし、インダクタ調整電極LEのインダクタンスは1nHと2nHとの2種類とし、キャパシタ調整電極CEのキャパシタンスは2.5pFとした。
Figure 2006279553
表1に示すように、高周波スイッチ素子とGND電極37との間に、インダクタ:1nHを追加することで、受信信号に含まれる3倍高調波の減衰量を、インダクタのないときと比べて1.3dB増やすことができる。
また、インダクタを2nHとすることで、3倍高調波の減衰量をさらに大幅に増やすことができる。
またキャパシタ:2.5pFを追加することで2倍高調波の減衰量を、高周波スイッチ素子のみで4dB以上増やすことができる。
以上の図3,図4の説明では、前記高周波スイッチ素子SW1、高周波スイッチ素子SW2が1つの高周波半導体集積回路素子SWICとして集積されていることを想定した。
しかし、前記高周波スイッチ素子SW1、高周波スイッチ素子SW2がそれぞれ別個の高周波半導体集積回路素子に集積され、各高周波半導体集積回路素子をそれぞれ別のダイパッドに搭載する形態においても、前記インダクタ調整電極LE、前記キャパシタ調整電極CEをそれぞれのダイパッドとGND電極37との間に設けることが、高調波の減衰のためには有効である。
このように、前記インダクタ調整電極LE、前記キャパシタ調整電極CEを、低域用と高域用に分離することによって、インダクタンス成分、キャパシタンス成分をそれぞれ独立して調整できることになり、各帯域ごとに、高周波スイッチ素子の通過減衰量の調整の自由度を広げることができる。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
本発明に係る高周波スイッチングモジュールの一例を示すブロック図である。 本発明に係る高周波スイッチングモジュールの他の一例を示すブロック図である。 本発明に係る高周波スイッチングモジュールの概略断面図である。 本発明に係る高周波スイッチングモジュールの内部構造を示す一部切欠斜視図である。 GSM/DCS方式のデュアルバンド方式の従来の高周波回路部を示すブロック図である。 従来のデュアルバンド方式で使用されるPINダイオードスイッチの回路図である。
符号の説明
11〜17 誘電体層
23a,b,c 導体パターン
24a,b,c ビアホール導体
26 ダイパッド(搭載用電極)
27a,b,a,b ビアホール導体
37 GND電極
A 多層基板
ANT アンテナ端子
CE キャパシタ調整電極
DIP1 分波回路
LE インダクタ調整電極
LPF1,LPF2 低域通過フィルタ回路
RX 受信信号用端子
SW1 高周波スイッチ素子
SW2 高周波スイッチ素子
SWIC 高周波半導体集積回路素子
TX 送信信号用端子

Claims (9)

  1. 複数の誘電体層からなる誘電体多層基板と、
    前記誘電体多層基板の表面に設けられた高周波スイッチ素子搭載用電極と、
    前記搭載用電極に接合され、通過帯域の異なる複数の送受信信号を、送受信系別の送信信号又は受信信号に切り替える高周波スイッチ素子と、
    前記誘電体多層基板の表面又は内部に実装され、前記高周波スイッチ素子の端子に接続されることにより送信信号の高調波を減衰させるフィルタ回路とを有し、
    前記高周波スイッチ素子搭載用電極と、前記誘電体多層基板の裏面に設けられた接地用電極との間を接続する誘電体層貫通導体に、インダクタ調整用電極が設けられている高周波スイッチングモジュール。
  2. 前記インダクタ調整用電極は、前記誘電体層の一層以上を貫く複数のビアホール導体及びこれらのビアホール導体同士を接続するため前記誘電体層に形成された導体パターンとからなる請求項1記載の高周波スイッチングモジュール。
  3. 前記高周波スイッチ素子が低域用と高域用の2種類形成され、
    前記各高周波スイッチ素子に対応する2つの高周波スイッチ素子搭載用電極が設けられ、
    前記各高周波スイッチ素子搭載用電極ごとに、それぞれインダクタ調整用電極が設けられている請求項1又は請求項2のいずれかに記載の高周波スイッチングモジュール。
  4. 前記高周波スイッチ素子搭載用電極と、前記誘電体多層基板の裏面に設けられた接地用電極との間に、容量を形成するためのキャパシタ調整用電極がさらに設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の高周波スイッチングモジュール。
  5. 複数の誘電体層からなる誘電体多層基板と、
    前記誘電体多層基板の表面に設けられた高周波スイッチ素子搭載用電極と、
    前記搭載用電極に接合され、通過帯域の異なる複数の送受信信号を、送受信系別の送信信号又は受信信号に切り替える高周波スイッチ素子と、
    前記誘電体多層基板の表面又は内部に実装され、前記高周波スイッチ素子の端子に接続されることにより送信信号の高調波を減衰させるフィルタ回路とを有し、
    前記高周波スイッチ素子搭載用電極と、前記誘電体多層基板の裏面に設けられた接地用電極との間に、容量を形成するためのキャパシタ調整用電極が設けられている高周波スイッチングモジュール。
  6. 前記キャパシタ調整用電極は、前記高周波スイッチ素子搭載用電極に接続され前記誘電体層の一層以上を貫く第2のビアホール導体と、前記第2のビアホール導体に接続するため前記誘電体層に形成された第2の導体パターンと、前記接地用電極に接続され前記誘電体層の一層以上を貫く第3のビアホール導体と、前記第3のビアホール導体に接続するため前記誘電体層に形成された第3の導体パターンとからなる請求項5記載の高周波スイッチングモジュール。
  7. 前記高周波スイッチ素子が低域用と高域用の2種類形成され、
    前記各高周波スイッチ素子に対応する2つの高周波スイッチ素子搭載用電極が設けられ、
    前記各高周波スイッチ素子搭載用電極ごとに、それぞれキャパシタ調整用電極が設けられている請求項5又は請求項6に記載の高周波スイッチングモジュール。
  8. 前記高周波スイッチ素子は、半導体集積回路素子から成る請求項1から請求項7のいずれかに記載の高周波スイッチングモジュール。
  9. 前記請求項1から請求項8のいずれかに記載の高周波スイッチングモジュールを具備する無線通信装置。
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