JP4697974B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
一般に、パチンコ遊技機等の弾球遊技機には、大当たり状態となった場合に開放する所謂アタッカと呼ばれる(特別)変動入賞装置が備えられ、大当たり時に比較的長い時間に渡る開放を繰り返し行うことにより、遊技者に大量の遊技球の獲得を可能としている。
このような変動入賞装置においては、遊技盤面に形成され、所謂大入賞口としての左右に長い矩形状の開口部と、当該開口部を開閉する扉状の開閉部材を備え、前記開閉部材が前記開口部の下端部で水平な回転軸周りに回動することで開口部を開閉するようになっている。
そして、前記開閉部材は、単に開口部を開閉するだけではなく、開口部を開放した際に、開口部の下端部の前側で上面を開口部に下り傾斜した状態に配置されるようになっている。このような開閉部材により、遊技盤面の開口部の位置を流下する遊技球が、遊技盤面に沿って形成された開口部の前を通過してしまうのを規制し、開閉部材で流下する遊技球を受けるとともに、受けた遊技球を開口部内に流入するように誘導している。
すなわち、遊技盤面に沿って単に開口部があるだけでは、遊技球が遊技盤面に沿って流下してしまうので、短時間に多くの遊技球を開口部内に流入することができないが、開閉部材で遊技球を開口部内に誘導することで、短時間に多くの遊技球を開口部内に流入させることができる。
以上のことからアタッカと呼ばれる変動入賞装置の開閉部材を開放すれば、多くの遊技球を短時間に入賞させて、短時間に大量の遊技球を獲得可能なので、遊技機に対する不正行為として、前記開閉部材を遊技機内に挿入可能な細いワイヤや、所謂セルと呼ばれる透明な合成樹脂の細くて薄い板体を用い、開閉部材を強制的に外力で開放してしまうものがある。
そこで、このような不正行為を防止するために、例えば、開閉部材を開閉駆動するソレノイドと、開閉部材との間に、ソレノイドの可動ロッドが開閉部材を閉塞する状態となっている場合に、開閉部材の開放をロックする強制開放保護機構を設けたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−224771号公報
ところで、特許文献1に示される構成の場合に、開閉部材の開放が困難となることで不正行為を防止できるが、ソレノイドの可動ロットと開閉部材との間にそれぞれ可動可能な多くの部材が配置されることで、変動入賞装置(電動役物)が動作しなくなるような故障の発生率が高くなるといった問題がある。大当たり状態となっているのにも拘わらず、変動入賞装置が開放しなかった場合に、遊技者が極めて不快な思いをすることになり、変動入賞装置の故障率が高くなることは、遊技店の営業上問題がある。
また、開閉部材を開放する機構を複雑にすることで、不正行為を防止することができる可能性が高くなるが、開閉部材を開放する機構が複雑になっても、遊技盤面における外観上の変動入賞装置の形状や動きには、大きな変化がなく、遊技者に対して遊技機を印象づけることはできず、不正防止以外の効果は望めない。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、開放することで遊技者が多くの遊技球の獲得を可能とする変動入賞装置に対する不正行為を防止することできるだけではなく、遊技者に変動入賞装置の斬新な形状や動作により遊技機を印象付けることができる遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、遊技盤面に設けられた遊技領域に発射されて当該遊技領域を流下する遊技球に基づく所定の開始条件が成立した場合に、遊技球が流入不可の状態から遊技球が流入可能でかつ流入し易い状態に変換し、次いで、前記遊技球に基づく所定の終了条件が成立した場合に再び遊技球が流入不可の状態に戻る変動入賞装置を前記遊技領域に備えた遊技機において、
前記変動入賞装置は、前記遊技盤面に形成された開口部と、
前記開口部を前記開始条件の成立時に開放し、前記終了条件の成立時に閉塞する開閉手段と、
前記開閉手段に対して独立して形成されるとともに左右一対の可動片を有し、かつ、前記開始条件の成立時に、左右一対の前記可動片の一端部を、前記開口部の下縁部から離間するとともに互いに離間した非流入誘導位置から前記開口部の下縁部に沿って互いに連結する流入誘導位置に移動させ、前記終了条件成立時に、左右一対の前記可動片を前記流入誘導位置から前記非流入誘導位置に戻す誘導手段とを備え、
前記流入誘導位置とされた一対の可動片の上面が前記開口部の下縁部に向かって下り傾斜し
前記開閉手段は、前記開口部を開閉する扉状の開閉部材を備え、前記開閉部材は、前記開口部の上端部側に設けられた水平な回転軸周りに回動して前記開口部を開閉するとともに、前記開閉部材が開放される際に、前記開口部の外側に回転させられ、前記開閉部材が前記開口部を庇状に覆う配置とされ、
前記流入誘導位置に配置されて互いに連結された状態の一対の前記可動片全体の左右端部が、前記開口部の左右端部より外側に配置されるように、前記流入誘導位置に配置された一対の前記可動片全体の左右長が前記開口部の左右長さより長くされ、
一対の前記可動片が流入誘導位置の場合に、当該一対の可動片それぞれの前記開口部より外側となる他端部に、前記開閉部材の左右の端との間に遊技球の直径より大きな間隔をあけて略上側に向かう立上り片が設けられていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、遊技球が所謂大入賞口である開口部に流入(入賞)するためには、開閉手段と誘導手段との両方が作動する必要がある。すなわち、従来のアタッカーでは、開閉部材が開口部を開閉する開閉手段と、遊技球を開口部に誘導する誘導手段の両方を兼ねていたが、本発明では、開放手段と誘導手段とが別体となっている。
従って、不正行為を行って開口部に多くの遊技球を流入可能とするには、開放手段と誘導手段の両方に対して同時に不正に操作する必要があり、開口部に遊技球が短時間に多く流入可能な状態とするまで、不正行為を行う者が不正行為を行うことを躊躇するのに十分な手間と時間が必要となる。これにより不正行為を防止できる。
また、変動入賞装置において可動する部分が開閉手段と誘導手段との二種類に増えるが、開放手段や誘導手段の可動部と駆動源との間にロック機構等の複雑な機構を設ける必要がなく、それぞれ、従来の一般的な電動役物における駆動系をそのまま流用することが可能であり、変動入賞装置において、故障の発生率が高くなるようなことがない。
また、変動入賞装置においては、開閉手段が開口部を開放し、左右一対の可動片が前記開口部の下縁部から離間するとともに互いに離間した非流入誘導位置から前記開口部の下縁部に沿って互いに連結する流入誘導位置に移動するという斬新な形状と動作により、遊技者が不正行為を行うかのごとく疑っているように思われてしまう可能性がある不正行為を防止するための構造でありながら、遊技者に悪印象を与えることなく、逆に遊技者に遊技機を印象付けることができる。
また、従来のアタッカにおいて、開口部の下端部側の水平な回転軸周りに回転して開放することにより、開放時に開口部の下部側に配置されて遊技球を開口部に誘導していた開閉部材が、開口部の上端部の水平な回転軸周りに回転することで開放時に開口部の上部側に配置されて、開口部に遊技球が流入するのを邪魔する状態となる。
したがって、単に、開閉部材を、開口部を開放するように強制的に動かすような不正行為を行っても、開口部に極めて遊技球が流入しずらい状態となり、不正行為を防止できる。
すなわち、開口部を開放した後に、可動片を開口部の下側縁部に配置することで、初めて、遊技球を開口部に容易に流入可能とすることができるので、より確実に不正行為を防止できる。
また、開閉部材が従来と逆向きに開放することから、上述の可動片の動作と合わせてより斬新な動作をする変動入賞装置となり、遊技者に遊技機を印象付けることができる。
なお、開閉部材の上側に遊技球が溜まってしまわないように、遊技釘当により開閉部材上に遊技球が載らないように遊技球を誘導するか、開閉部材上に載った遊技球を、開閉部材の左右もしくはどちらか一方に流下させるように開閉部材の上面に傾斜を付けることが好ましい。
また、開口部の開放時に開閉部材が開口部の上側に配置されることで、開口部の下部側に可動片を配置して遊技球を開口部に誘導する構成としても、開口部への遊技球の流入率が低下する可能性が高いが、可動片の左右幅を広くし、開口部の両サイドを流下する遊技球を開口部側に誘導可能とするとともに、さらに、立上り片で遊技球を誘導するようにすることで、開放時の開口部への遊技球の入賞率を高めることができる。
また、可動片の形状をより斬新なものとすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記非流入誘導位置に配置された一対の前記可動片の前記立上り片のそれぞれが、前記開閉部材を左右から挟むように、前記開閉部材の左右端部に当接していることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、可動片が非流入誘導位置にある場合、すなわち、開閉部材が閉塞位置にある場合に、可動片が開閉部材を挟んだ状態とすることで、挟まれた開閉部材が開放しずらい状態となり、開閉部材を強制的に開放させる不正行為をより確実に防止できる。
また、この状態でも、不正行為により開閉部材が開放されてしまうようなことがあっても、非流入誘導位置において開口部の上側で強制的に開放状態となった開閉部材の左右に隣接して可動片が配置された状態となり、開口部が開閉部材と左右の立上り片で囲まれて、遊技球が開口部に近づけない状態となり、遊技球が不正に開放された開口部に流入するのを確実に防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の遊技機において、
前記開閉部材の左右端部に遊技球を前記開閉部材と前記立上り片との間に誘導する誘導片が形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、遊技球が開閉部材の左右から開閉部材上に乗り上げるのを誘導片により防止し、かつ、誘導片に接触した遊技球を誘導片と立上り片との間から開口部側に誘導することができ、開放時に開口部上に開閉部材が配置される構造となっていても、開口部への遊技球の流入率が低下するのを防止できる。
本発明の遊技機のよれば、遊技者が不正行為を行うかのごとく疑っているように思われてしまう可能性がある不正行為を防止するための変動入賞装置でありながら、今までにない斬新な構造で、かつ、今までにない斬新な動作をすることから、遊技者に悪印象を与えることなく、逆に遊技者に遊技機を印象付けることができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機)の構成及び動作について説明する。
パチンコ遊技機は、後述の特別変動入賞装置を除いて所謂デジパチと呼ばれる種類のパチンコ遊技機としての基本的な構成を有するもので、周知のパチンコ遊技機と同様に矩形枠状で島設備に取り付けられる機枠(図示略)と、機枠に扉状に開閉自在に取り付けられ、遊技盤1が収容される収容部を備えた前面枠(図示略)と、前面枠の前側に扉状に開閉自在に取り付けられたガラス枠(図示略)とを備えている。
ガラス枠には、遊技盤1の遊技領域2aを視認可能とするように開閉自在に図示しない透明板(二重ガラス)が嵌め込まれている。また、前面枠のガラス枠より下側には、図示しないが、前面ボードが備えられ、前面ボードには、遊技球を貯留するとともに発射装置に供給する受皿と、回転式操作ハンドルが備えられている。
図1に示すように、遊技盤1の前面のガイドレール2等で囲まれた部分に遊技領域2aが形成されている。
遊技盤1の盤面の遊技領域2a内には、その中央部の僅かに上側に可変表示装置3が設けられている。可変表示装置3は、例えば、液晶表示装置からなるもので、抽選手段として機能する主制御装置で行われる抽選の当たりはずれの抽選結果を表示するものであるが、抽選結果の表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たり、または、はずれによって上述の抽選結果を表示するようになっている。
すなわち、可変表示装置3は、装飾図柄による変動表示ゲームを表示するものである。
変動表示ゲームは、基本的に周知のもので、例えば、数字等の複数の装飾図柄(識別情報)を複数の表示領域でそれぞれ切り換えるように変動表示し、予め抽選で決定された変動パターンにおける変動表示時間が経過した際に、変動表示を終了して、ぞれぞれの表示領域に一つずつの装飾図柄を停止表示し、停止表示された装飾図柄の組み合わせが特別の組み合わせ(例えば、表示される図柄が全て同じ図柄)となった場合に当たりとして特別遊技状態を発生させるものである。なお、可変表示装置3は液晶表示装置に限られるものではなく、周知の各種表示装置を用いることができる。
また、可変表示装置3においては、上述の変動表示ゲームの表示において単に装飾図柄を順次切り換えて表示するだけではなく、様々な演出的な表示が行われ、装飾図柄に関係するキャラクタやその他キャラクタのアニメーション表示等も行われる。
また、可変表示装置3は、その周囲を遊技球の流入を防止する周囲壁16で囲まれている。また、周囲壁16の底部となる部分には、遊技球がその下側から跳ねて流入可能で、流入した遊技球の一部を後述の普通変動入賞装置5に誘導するステージ17が形成されている。また、周囲壁16には、例えば、その側部の外側に設けられた遊技球の流入口と、ステージ17に向けて遊技球を流出する流出口と、流入口から流出口につながる流路とを備えた、ワープ装置を備え、周囲壁16の周囲を流下する遊技球の一部をステージ17に誘導するようになっている。
可変表示装置3の直下には、普通変動入賞装置5が設けられている。普通変動入賞装置5は、電動役物として所謂電チユーを有するもので、電動役物を構成する左右二つの可動部材41,41の間に特別図柄始動入賞口(特図始動入賞口)としての始動入賞口が供えられている。そして、通常時は、可動片41,41が遊技球を1個だけ流下可能な間隔をあけて閉じた状態とされ、後述の普通図柄変動表示ゲーム(普図変動表示ゲーム)の結果が当たりとなった場合に予め設定された時間だけ二つの可動片41,41が開放するようになっている。
すなわち、普通変動入賞装置5は、遊技球が入賞し難い閉じた閉塞状態と、閉塞状態に比較して遊技球が入賞し易い開いた開閉状態との間で変動するようになっている。
また、始動入賞口は、後述のように変動表示ゲームの当たりはずれを決定する抽選を行う抽選手段として機能する主制御装置に、遊技球が入賞することに基づいて抽選開始の契機(変動表示ゲーム開始の契機)を付与するものである。
すなわち、普通変動入賞装置5に対応して普通変動入賞装置5へ入賞した遊技球を検出する始動入賞球検知センサが設けられており、始動入賞球検知センサが遊技球を検知したこと、すなわち、普通変動入賞装置5に遊技球が入賞したことに基づいて、上述の装飾図柄による変動表示ゲームを開始する契機が付与される。
また、可変表示装置3の左上には、特図保留数表示ランプ7が設けられている。始動入賞球検知センサが普通変動入賞装置5に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値の範囲内で特図始動記憶数に1加算され、この始動入賞に基づいて変動表示ゲームが開始される場合に、特図始動記憶数から1減算される。この特図始動記憶数、すなわち、変動表示ゲームを開始する契機(始動権利)の数が特図保留数表示ランプ7に表示される。
また、遊技盤1上の遊技領域2a内には、可変表示装置3の下方で、さらに普通変動入賞装置5の下方に、本発明に係る特別変動入賞装置8が設けられている。なお、特別変動入賞装置8の詳細については後述する。
そして、特別変動入賞装置8は、通常行われる通常遊技時は、遊技球を流入させないように閉じた閉塞状態とし、前記変動表示ゲームの結果が当たりとなった場合に所定条件に基づいて遊技球が流入し易いように開いた開放状態とするとともに開閉を繰り返すようになっている。すなわち、特別変動入賞装置8は、発射された遊技球が入賞可能な開放状態と、遊技球が入賞できない入賞不可能な閉塞状態とに変動可能なものとなっている。
特別変動入賞装置8に対応して特別変動入賞装置8に入賞した遊技球を検知する大入賞球検知センサが設けられている。
また、主制御装置に駆動源を制御される特別変動入賞装置8は、変動表示ゲームが当たりとなったことに対応して開放した際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という二つの条件のうちのいずれかの条件が達成された段階で閉塞するとともに、再び開放し、上述の条件の成立に基づいて閉塞することを所定回数(所定ラウンド数)繰り返すように制御される。なお、特別変動入賞装置8が開放してから閉塞するまでをラウンドと称する。すなわち変動表示ゲームの表示結果が当たりとなった場合に前記特別変動入賞装置8を所定の条件に基づいて開放状態とする特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段としての主制御装置は、当たり状態としての特別遊技状態(特別変動入賞装置8を開閉する開閉遊技状態)中に、特別変動入賞装置8を複数の遊技球の連続的な入賞が可能となる開放状態とした後に閉塞状態することを1ラウンドとして、前記ラウンドを所定回数繰り返すように特別変動入賞装置8を制御する。そして、上述のように始動入賞口に入賞した遊技球に基づく特別遊技状態が発生し、かつ、主制御装置が特別遊技状態におけるに各ラウンドの開始の制御を行った際が、特別変動入賞装置8を開放状態とする際の開始条件の成立となり、その後の所定時間の経過および特別変動入賞装置8への所定個数の遊技球の入賞が特別変動入賞装置8を閉塞状態とする終了条件の成立となる。
また、遊技盤1には、普図始動口9,9が設けられている。また、普図始動口9,9に対応して、普図始動口9,9内を通過した遊技球を検知する通過球検知センサが設けられ、通過球検知センサに遊技球が検知されること、すなわち、普図始動口9,9を遊技球が通過(入賞)することに基づいて普通図柄変動表示ゲーム(以下、普図変動表示ゲーム)を後述の普通図柄(普図)表示装置(LED表示装置)6で表示する契機が付与されるようになっている。
普図変動表示ゲームを表示する普図表示装置6は、例えば、LEDにより点灯、消灯される丸のマークとバツのマークとが交互に点灯、消灯することで変動表示を行い、当たりの場合に丸のマークが点灯され、はずれの場合にバツのマークが点灯されるものである。なお、普図表示装置6を7セグのLED表示装置からなるものとし、普通図柄としての数値を順次切り換えて変動表示した後に一つの数値を停止表示し、停止表示された数値が7等の予め決められた当たり数値ならば当たりとなるものとしてもよい。なお、当たりはずれの結果は、主制御装置により抽選で決定されるものである。
上述の普図表示装置6の下には、普図保留数表示ランプ10が設けられている。普図始動口9,9を遊技球が通過した際(通過球検知センサが遊技球の検出を出力した際)に上限となる数値の範囲で普図始動記憶数に1加算し、普図変動表示ゲームが開始された際に普図始動記憶数から1減算する処理を行うようになっている。この普図始動記憶数が普図保留数表示ランプ10に表示される。
そして、上述のように、普図変動表示ゲームが当たりとなった場合に、普通変動入賞装置5が開放し、普通変動入賞装置5への遊技球の入賞率が高まり、変動表示ゲームの開始機会が増加するようになっている。
また、遊技領域2aの左側部の下部には、一般入賞口13,…が設けられている。また、一般入賞口13,…に対応して、一般入賞口13,…に入賞した遊技球を検知する一般入賞球検知センサがそれぞれ設けられている。
また、特別変動入賞装置8の下方の遊技領域2aの最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域2a外部となる遊技盤1裏面に排出させるアウト口15が設けられている。
また、遊技盤1の前面には、遊技球の流下方向を規制するととも流下方向を転換する遊技釘14(一部だけ図示)や風車(図示略)等の流下規制転換部材が設けられている。
以上のことから、パチンコ遊技機は、遊技盤1の盤面に設けられた遊技領域2aに発射されて当該遊技領域を流下する遊技球に基づく所定の開始条件が成立した場合(変動表示ゲームが大当たりとなって特別遊技状態が開始された場合で、特別遊技状態に行われる各ラウンドが開始された際)に、遊技球が流入不可の状態から遊技球が流入可能でかつ流入し易い状態に変換し、次いで、前記遊技球に基づく所定の終了条件が成立した場合(ラウンドの終了条件が成立した場合)に再び遊技球が流入不可の状態に戻る変動入賞装置8を遊技領域2aに備えたものである。
以下に、本発明に係わる特別変動入賞装置8を説明する。
特別変動入賞装置8は、前記遊技盤面に形成された大入賞口となる開口部(図1に開閉部材21が閉じた状態で図示)と、前記開口部を前記開始条件の成立時に開放し、前記終了条件の成立時に閉塞する開閉手段22(図2,3に図示)と、開閉手段22に対して独立して形成されるとともに左右一対の可動片41,41を有し、かつ、前記開始条件の成立時に、左右一対の前記可動片41,41の一端部を、前記開口部の下縁部から離間するとともに互いに離間した非流入誘導位置から前記開口部の下縁部に沿って互いに連結する流入誘導位置に移動させ、前記終了条件成立時に、左右一対の前記可動片を前記流入誘導位置から前記非流入誘導位置に戻す誘導手段42(図2,4に図示)とを備えるものである。
なお、図2〜図4において、(a)は、特別変動入賞装置8が閉塞状態となっている場合で、(b)は、特別変動入賞装置8が開放状態となっている場合を示す。より詳細には、図2、図3において、特別変動入賞装置8の開閉手段22は、(a)に閉塞状態で図示され、(b)に開放状態で図示されている。また、図2、図4において、特別変動入賞装置8の誘導手段42は、(a)に非流入誘導状態(非流入誘導位置)で図示され、(b)に流入誘導状態(流入誘導位置)で図示されている。
図2、3、5、6に示すように開閉手段22は、従来のアタッカの場合と同様の左右に長い矩形の開口部を開閉する扉状の開閉部材21と、開閉部材21を開閉駆動する駆動源としての開閉ソレノイド27と、開閉ソレノイド27の駆動力を開閉部材21に伝動する開閉伝動部材28を備える。
そして、開閉部材21は、開閉部材21を回転自在とする回転軸23,23と、開閉部材21の左右端部に設けられる誘導片26,26と、開閉伝動部材28を接続するための伝動係合部29を備える。
そして、開閉部材21は、その左右の上端部に、左右に突出する前記回転軸23,23を有し、後述の特別変動入賞装置ユニット側の大入賞口となる開口部の上部の左右に形成された軸受(図示略)に回転自在に挿入されている。これにより、開閉部材21は、回転移動可能となっている。
また、開閉部材21の前面側には、左右にそれぞれ閉じた状態で盤面とほぼ平行となる開閉部材21の前面に対して直角に立ち上がるとともに開閉部材21の上下に渡って延在する前記誘導片26,26が設けられている。
誘導片26,26は、左右に壁条に形成されるとともに、閉じた状態の開閉部材21において、下がるほど、開閉部材21の前面に近くなるよう(低くなるよう)に形成されている。
また、誘導片26,26は、開閉部材21の左右両端部に形成され、二つの誘導片26,26それぞれの開閉部材21の端側となる側面が開閉部材21の端面を構成している。
誘導片26,26は、開閉部材21の側方から開閉部材21上に遊技球が流入するのを防止するもので、特に、開閉部材21の開放時に遊技球が開閉部材21上に載るのを防止し、誘導手段42の可動片41,41側に遊技球を誘導するものである。
また、開閉部材21の左右端部に形成された誘導片26,26は、遊技球を開閉部材21と可動片41,41の立上り片46,46との間に誘導する。
伝動係合部29は、開閉伝動部材28の後述の開閉伝動軸30の先端部が挿入される凹部31を有している。なお、凹部31は、開閉伝動軸30が固定的に嵌合するものではなく、凹部31の内周面に対して僅かに移動可能に緩く係合している。
そして、後述の開閉伝動軸30の円弧状の軌道に沿った上下動に対応して、開閉部材21の回転軸23,23の後方側の部分を上下動させることが可能となっており、これにより、回転軸23,23を中心として、開閉部材21がほぼ垂直で大入賞口となる開口部を覆って、開口部に遊技球が流入できない閉塞状態と、開閉部材21が例えば、略水平(僅かに斜め下)で、開口部に遊技球が流入可能に開口部を開放した開放状態との間で回転するようになっている。
開閉部材21の上述の回転軸23,23の遊技盤1の盤面より後方側となる部分には、前記開閉ソレノイド27と前記伝動係合部29とが配置されている。
開閉ソレノイド27は、周知の電磁式のアクチュエータであり、ロッド32を前進、後退させるもので、例えば、電源オンで、コイルバネ等のバネ(付勢手段)により、前進方向に付勢されたロッド32を後退させるようになっており、この状態で電源オフとすると、後退したロッド32が付勢手段の付勢力により前進するようになっている。
そして、電源オフのロッド32が前進した状態で、開閉部材21が閉塞状態となり、電源オンでロッド32が後退した状態で開閉部材21が開放状態となる。
また、ロッド32の先端部には、開閉伝動部材28と係合する円板状の係合部33が設けられている。係合部33は、その中心にロッド32が接続されている。すなわち、係合部33とロッド32とは、同軸上に配置される。
そして、上述のように回転軸23,23を中心として開閉自在(回転自在)な開閉部材21と、開閉ソレノイド27は、開閉伝動部材28により連結されている。
開閉伝動部材28は、前記開閉ソレノイド27のロッド32先端部の係合部33と係合する回転係合部34と、回転係合部34を回転自在に支持する軸部35と、回転係合部34から軸部35と平行となる方向に延出するとともに、回転中心から偏心した位置に配置された開閉伝動軸30とを備えている。
そして、軸部35は、後述の特別変動入賞装置ユニットに固定され、この回転軸回りに回転係合部34が回転するようになっている。
そして、回転係合部34は、軸部35と平行な2本の突条37,37を有し、この2本の突条37,37の間に形成された溝38に、開閉ソレノイド27のロッド32の先端部の係合部33の上部が係合している。
そして、開閉ソレノイド27のロッド32が前後動することにより、係合部33に係合した回転係合部34が軸部35を中心に回転するようになっている。なお、軸部35と、ロッド32は、互いに直角になる配置で、かつ、ロッド32の先端の係合部33が軸部35のほぼ真下に配置されている。
開閉伝動軸30は、開閉ソレノイド27が電源オフで、そのロッド32が前進位置で、かつ、開閉部材21が閉塞状態の場合に、軸部35から水平方向に間隔をあけて、ほぼ軸部35と同じ高さ位置に軸部35と平行に配置されている。
そして、開閉ソレノイド27が電源オフで、そのロッド32が後退位置に移動すると、開閉伝動軸30は、その長さ方向に直交する方向で、かつ、軸部35を中心とする円弧に沿って下方に移動する。また、再び、開閉ソレノイド27を電源オンとすると、開閉伝動軸30は、上述の方向と逆方向に前記円弧に沿って移動し、上述の開閉ソレノイド27が電源オフの場合の位置に戻る。
すなわち、開閉伝動軸30は、開閉ソレノイド27の前進、後退に対応して、上下に移動する。そして、開閉伝動軸30が円弧に沿って上下に移動した際に、開閉伝動軸30の先端部が係合する伝動係合部29を有する開閉部材21が開閉する。
以上のことから、開閉手段22は、前記開口部を開閉する扉状の開閉部材21を備え、開閉部材21は、従来のアタッカと異なり、開口部の上端部側に設けられた水平な回転軸23,23周りに回動して開口部を開閉する。
したがって、開閉部材21を閉じた状態では、言うまでもなく、開口部への遊技球の入賞が不可能な状態となるが、開閉部材21を開放状態としても、開閉部材21が開口部上で庇のような状態となり、遊技盤1の盤面を流下する遊技球が開放した開口部を通過しようとすると、開口部上に配置された開閉部材21に当たってしまい、開口部側に流下できない状態となる。したがって、開閉部材21が従来のアタッカの開閉部材のように遊技球を大入賞口となる開口部に誘導しないことは明らかである。
したがって、開閉手段22が開口部に遊技球を誘導することはありえないので、大入賞口となる開口部を開閉する開閉手段22が遊技球を開口部に誘導する誘導手段42とが独立して存在することになる。
そして、開閉手段22に対して独立して形成される誘導手段42は、図2、図4、図5、図6に示すように、遊技球を大入賞口となる開口部に誘導する誘導部材である左右一対の前記か可動片41,41と、当該可動片41,41を駆動する駆動源としての誘導ソレノイド43と、誘導ソレノイド43の駆動力を一対の可動片に伝達する誘導伝動部材44とを有する。
可動片41,41は、前記流入誘導位置となった際に大入賞口となる開口部に遊技球を誘導するように、開口部の下縁部に沿って配置され、かつ、前記流入誘導位置において一端同士を互い連結する流入ガイド部45と、前記流入ガイド部45の他端部側に設けられ、前記流入誘導位置において、開放状態の開閉部材21の左右いずれかの端部の近傍を流下する遊技球を流入ガイド部45上に誘導する立上り片46と、盤面に対して直角な回動軸47と、誘導伝動部材44に係合する係合軸48とを備えている。
また、前記流入ガイド部45は、左右に長い概略直方体状で、流入誘導位置において、左右に長い矩形状の開口部(大入賞口)の下縁部に沿って配置される。また、流入ガイド部45は、左右一対の可動片41,41それぞれの一部であり、左右一対で配置されることになる。そして、流入誘導位置では、一対の流入ガイド部45,45が直線状に並んで配置され、かつ、開口部の中央となる位置で、左右の流入ガイド部45,45がそれぞれ開口部の中央側となる一方の端部を当接した状態となっている。
また、各流入ガイド部45の左右長さは、開口部の左右長さの1/2より長くなっており、上述のように流入ガイド部45,45の開口部の中央側の一方の端部を当接させて、1対の流入ガイド部45,45を直線状に配置した場合に、一対のガイド部45,45の他方の端部は、開口部の左右端部より外側(左側方、右側方)となる。
すなわち、流入誘導位置に配置されて互いに連結された状態の一対の可動片41,41全体の左右端部が、開口部の左右端部より外側に配置されるように、流入誘導位置に配置された一対の可動片41,41全体の左右長が開口部の左右長さより長くされていることになる。
また、流入ガイド部45,45の上面は、前記流入誘導位置において、前から後に向かって下り傾斜している。また、流入ガイド部45,45の下り傾斜した上面の盤面側の最も低くなった部分が開口部の下縁部より僅かに高くなっている。すなわち、前記流入誘導位置とされた一対の可動片41,41(流入ガイド部45,45)の上面が前記開口部の下縁部に向かって下り傾斜している。
また、各流入ガイド部45,45は、それぞれの他方の端部側に設けられた前記回動軸47,47を中心として一方の端部を下に下げる方向に回転可能となっている。なお、回動軸47,74を特別変動入賞装置ユニットに対して左右に移動可能としてもよい。すなわち、一方の端部を互いに当接した状態の一対の流入ガイド部45,45において、流入ガイド部45,45を回転した際に、互いに干渉して回転が不可とならないように、一方の端部を下方に円弧状に移動させることが可能となっていればよい。たとえば、回動軸47,47の位置が流入ガイド部45,45の上縁部に形成されたり、上述のように回動軸47,47が左右に移動自在になっていたりすることで、一方の端部同士を当接させた一対の流入ガイド部45,45が一方の端部が下がる方向に回転可能となっていればよい。
また、流入ガイド部45,45は、非流入誘導位置においては、流入誘導位置から上述のように開口部の中央部側となる流入ガイド部45,45の一端部が下に下がるように回転することで、流入ガイド部45,45が開口部から下方側に離れることになり、遊技球を直接的に開口部に誘導できない状態となる。また、非流入誘導位置では、一対に流入ガイド部45,45が逆ハ字状に配置される。
前記立上り片46,46は、流入ガイド部45,45の他方の端部から斜め上側に向かって延出する略三角形状の部材であり、一対の可動片41,41に対応して一対形成されている。そして、一対の立上り片46,46は、左右に開くように配置され、互いにほぼ対向する側面は、開口部の中央部に向かうにつれて下り傾斜する斜面となっている。
これにより、立上り片46,46は、大入賞口となる開口部より僅かに、右もしくは左を流下する遊技球を流入ガイド部45、45上に誘導する。
そして、流入誘導位置において、流入ガイド部45,45が開口部の下縁部に沿って水平に配置された状態では、立上り片46,46の開口部側の斜面と、開口部の位置に配置され開放状態の開閉部材21の左右端部となる誘導片26,26の外側側面との間には、遊技球の直径より長い間隔があけられた状態となる。
これにより、特別変動入賞装置8が開放状態、すなわち、開閉手段22の開閉部材21が開放状態で、誘導手段42の可動片41が流入誘導位置となっている場合には、開閉部材21の左右の誘導片26,26と、誘導片26,26の左右側方に位置する可動片41,41の立上り片46との間から遊技球を可動片41の流入ガイド部45,45上に流入させることが可能となり、かつ、流入ガイド部45,45上に流入した遊技球は、流入ガイド部45,45の上面の傾斜に沿って大入賞口となる開口部に入賞(流入)する。
すなわち、一対の可動片41,41が流入誘導位置の場合に、一対の可動片41,41それぞれの開口部より外側となる他端部に、開閉部材21の左右の端との間に遊技球の直径より大きな間隔をあけて略上側に向かう立上り片46,46が設けられている。
また、立上り片46,46は、可動片41,41が非流入位置となった際には、回動軸47,47周りに回転して、立上り片46,46の上述の開口部側の斜面が開閉部材21の左右の端面、すなわち、誘導片26,26の外側となる側面に当接するようになっている。
すなわち、非流入誘導位置に配置された一対の可動片41,41の立上り片46,46のそれぞれが、開閉部材21を左右から挟むように、開閉部材21の左右端部に当接していることになる。
一対の可動片41,41の係合軸48,48は、前記回動軸47,47より内側となる開口部側に、回動軸47,47と平行に配置されている。すなわち、係合軸48,48は、回動軸47,47に対して偏心した位置に配置されている。
そして、係合軸48,48が可動片41,41の流入ガイド部45,45において、回動軸47,47より一方の端部側にあることから、可動片41,41は、流入ガイド部45,45の開口部側の一方の端部が下がった非流入誘導位置から、係合軸48,48を上方に移動することで、流入ガイド部45,45の一方の端部と他方の端部が略同じ高さ位置になった流入誘導位置となる。逆に、可動片41,41は、流入誘導位置から係合軸48,48を下に下げることで、非流入誘導位置となる。
そして、可動片41,41は、誘導ソレノイド43および誘導伝動部材44により上述の非流入誘導位置と、流入誘導位置との間を移動するようになっている。
誘導ソレノイド43は、周知の電磁式のアクチュエータであり、ロッド49を前進、後退させるもので、例えば、電源オンで、コイルバネ等のバネ(付勢手段)により、前進方向に付勢されたロッド49を後退させるようになっており、この状態で電源オフとすると、後退したロッド49が付勢手段の付勢力により前進するようになっている。
そして、電源オフのロッド49が前進した状態で、可動片41,41が非誘導位置となり、電源オンでロッド49が後退した状態で可動片41,41が誘導位置となる。
また、ロッド49の先端部には、誘導伝動部材44と係合する円板状の係合部50が設けられている。係合部50は、その中心にロッド49が接続されている。すなわち、係合部50とロッド49とは、同軸上に配置される。
そして、上述のように回動軸47,47を中心として回転移動自在な可動片41,41と、誘導ソレノイド43は、誘導伝動部材44により連結されている。
誘導伝動部材44は、前記誘導ソレノイド43のロッド49先端部の係合部50と係合する回転係止部51と、回転係止部51を回転自在に支持する回転軸52,52と、回転係止部51から回転軸52,52と直行する方向に延出する左右の誘導伝動係合部53,53とを備えている。
そして、回転軸52,52は、後述の特別変動入賞装置ユニットに固定され、この回転軸回りに回転係止部51が回転するようになっている。
また、回転係止部51は、遊技盤1の盤面に沿って水平に延在し、その両端部にそれそれ誘導伝動係合部53,53が設けられている。そして、回転係止部51は、左右に延在する丸棒状の第1係合部54と、同じく丸棒状で、第1係合部54と平行に配置される第2係合部55とからなるが、第2係合部55は、途中で切断されて左右に分かれた状態となっている。また、第1係合部54と、第2係合部55とは、誘導ソレノイド43のロッド49と直角となるように配置されている。
そして、第1係合部54と第2係合部55との間にロッド49先端部の係合部50の上部が下側から挿入されて、ロッド49が回転係止部51に係止された状態となっている。
また、第1係合部54と第2係合部55とは、回転軸52,52より上側に偏心した状態で配置されている。
そして、誘導ソレノイド43のロッド49が前後動することにより、係合部50に係合した回転係止部51が回転軸52,52を中心に回転するようになっている。これにより回転係止部51の左右両端部に設けられた誘導伝動係合部53,53も回転し、その先端部に設けられた後述の腕部58,58が円弧に沿って上下動するようになっている。なお、回転軸52,52と、ロッド49は、互いに直角になるように配置されている。また、第2係合部55の中央の切断されて間隔をあけられた部分にロッド49およびその周囲に配置された付勢手段としてのコイルスプリングが配置される。
そして、誘導伝動係合部53,53の先端部には、それぞれC字状の腕部58,58が設けられ、このC字状の腕部58,58に可動片41,41の係合軸48が軽く摘まれた状態に保持されている。これにより、誘導伝動係合部53,53が上下に移動することで、左右の可動片41,41を非流入誘導位置と、流入誘導位置との間で移動させることが可能となっている。
すなわち、誘導ソレノイド43が電源オフで、そのロッド49が前進位置の場合に、誘導伝動係合部53,53の腕部58,58およびそれに係合した状態の係合軸48が最も下となっている場合に、可動片41,41は、その流入ガイド部45を逆ハ字状とし、左右の立上り片46,46で開閉部材21を左右から挟んだ状態の非流入誘導位置となり、
誘導ソレノイド43が電源オンで、そのロッド49が後退位置の場合に、誘導伝動係合部53,53の腕部58,58およびそれに係合した状態の係合軸48が最も上となっている場合に、一対の可動片41,41は、その流入ガイド部45を直線状とし、左右の立上り片46,46とで開閉部材21の誘導片26,26との間に遊技球を受け入れ可能な流入誘導位置となる。
この例では、開閉手段22と誘導手段42は、1つの特別変動入賞装置ユニットとして構成され、かつ、遊技盤1の特別変動入賞装置8が形成される部分に開口が形成され、この開口に特別変動入賞装置ユニットを嵌め込んで設置することで、特別変動入賞装置8が遊技盤1に取り付けられるようになっている。従って、特別変動入賞装置ユニットには、遊技盤1に形成された開口を閉塞して遊技盤面の一部となる板部を有し、この部分に特別変動入賞装置8の大入賞口となる上記開口部が形成されるとともに、開閉手段22および誘導手段42の固定される必要がある部材が固定されている。
そして、上述の開閉手段22と誘導手段42と開口部とから特別変動入賞装置8が構成されることになる。
そして、特別変動入賞装置8が上述の開始条件が成立した場合に、開閉手段22は、開閉部材21を閉塞状態から開放状態とし、誘導手段42は、一対の可動片41,41を非流入誘導位置から流入誘導位置とする。
これにより、開口部が開放されるが、開閉部材21が上述のように開口部上で庇状となっていることから、開口部より上から開口部前側に流下しようとする遊技球は、開閉部材21により遮られることになる。なお、この例では、開閉部材21上に遊技球が溜まってしまうのを防止するため、開閉部材21上に流下する遊技球を図示しない遊技釘により、開閉部材21の左右側方に誘導するとともに、開閉部材21直上に遊技球が流下することがないようになっている。
そして、開閉部材21より上でかつ開閉部材21の左右側方を流下する遊技球の一部は、開閉部材21の左右端部の誘導片26,26と、その左右側方となる可動片41,41の立上り片46,46との間に流入することになる。そして、立上り片46,46と誘導片26,26との間に流入した遊技球は、可動片41,41の流入ガイド部45,45上に至る。一対の可動片41,41それぞれの流入ガイド部45,45は、開口部の下縁部に沿って水平に一直線上に配置されるとともに互いに当接し、かつ、その上面が開口部の下側縁部に向かって下り傾斜しているので、この流入ガイド部45,45上に至る全ての遊技球を開口部内に誘導し、これら遊技球は開口部に入賞することになる。
そして、立上り片46,46と誘導片26,26との間に流入する単位時間当たりの遊技球の平均数は、遊技釘や風車等の流下規制転換部材により調整可能であり、従来のアタッカと同様の単位時間当たりの遊技球の流入率を容易に実現することができる。
次に、終了条件が成立すると、開閉手段22は、開閉部材21を開放状態から閉塞状態とし、誘導手段42は、一対の可動片41,41を流入誘導位置から非流入誘導位置とする。
この状態で、例えば、セルやワイヤ等を使った不正行為により、特別変動入賞装置8を特別遊技状態が発生していない状態、すなわち、開始条件が成立していない状態で、特別変動入賞装置8を開放状態としようとすると、開閉部材21を開放状態とするとともに、可動片41,41を流入誘導位置とする必要がある。
ここで、開閉部材21を開放し、可動片41,41が非流入誘導位置となっている場合には、上述のように開閉部材21により開口部の上方側からの遊技球の入賞は困難となり、開口部の左右側部から下側の部分には、非流入位置となった可動片41,41が配置されているので、開口部の側方からの遊技球の入賞も困難となる。
特に、非流入位置の可動片41,41は、その立上り片46,46が開閉部材の左右端部となる誘導片26,26に当接し、かつ、立上り片46,46と一体の流入ガイド部45,45が開口部の下側の左右を囲った状態となる。
これにより、開口部は、その上側を開閉部材21に覆われ、左右側方を可動片41,41の立上り片46,46に覆われ、その下方の左右を可動片41,41の流入ガイド部45,45に覆われ、開口部の周囲のうちの真下の部分だけ開放された部分があり、あとは、前部囲まれた状態となっている。したがって、開口部が開放した状態であっても、遊技球が流入するのは、ほとんど不可能である。すなわち、開口部から離れていても下側にある可動片41,41に遊技球が当たって跳ね上がって開口部に入賞するようなことも完全に防止された状態となる。
また、非流入誘導位置の可動片41,41の立上り片46,46が開閉部材21を左右から挟んだ状態で、かつ、開閉部材21の端面は、その誘導片26,26により板体の端面と異なり、大きな面積を有する。そして、誘導片26,26と立上り片46,46が比較的大きな面積で面接触可能なので、可動片41,41が非流入誘導位置から流入誘導位置に移動してないにも拘わらず開閉部材21を無理に開放しようとすると、誘導片26,26と立上り片46,46との接触部分の摩擦抵抗により、開閉部材21の移動が阻害されるので、不正に開閉部材21を開放しようとした場合に、開閉部材21の開放が少し困難になる。
一方、可動片41,41だけを不正に非流入誘導位置から流入誘導位置に変換しても、開口部が開閉部材21に閉塞されているので遊技球が開口部に入賞することはできない。
以上のことから、本発明の特別変動入賞装置8において、特別遊技状態以外で、遊技球を大量に流入させるには、不正に、開閉部材21を開放状態にするとともに、同時に可動片41,41を流入誘導位置にする必要があり、不正が極めて困難になる。
また、開閉手段22と誘導手段42とは、それぞれ独立して駆動源(開閉ソレノイド27、誘導ソレノイド43)を有し、互いに連動するような機構を持たないので、開閉手段22の開閉部材21を開放状態にすることにより、誘導手段42の可動片41,41が連動して流入誘導位置となることがなく、逆に、誘導手段42の可動片41,41を流入誘導位置とすることにより、開閉手段22の開閉部材が連動して開放状態となることもない。
また、連動機構となる部分を不正に操作することで、1回の操作で同時に開閉部材21を開放状態とするとともに可動片41,41を流入誘導位置とすることもできない。
したがって、開閉手段22と誘導手段42とを同時に不正に操作できなければ、特別遊技状態でもないのに特別変動入賞装置8を開放状態として、遊技球を多量に獲得するような不正行為は不可能であり、かつ、同時に二つの部材を不正に操作することが困難であることから、この例の遊技機により不正行為を確実に防止することができる。
また、この例の特別変動入賞装置8は、従来のアタッカに対して、開閉部材21が上側に向かって開放して、開放しても開口部への遊技球の流入が阻害され、かつ、大入賞口の下側で、左右の可動片41,41が互いに接したり離れたりするように回転移動することから、極めて斬新な変動入賞装置となる。
この変動入賞装置は、上述のように不正行為を防止するものであるが、遊技者には、今までに見たことがない斬新な動きをする変動入賞装置として捉えられることになる。すなわち、この例の特別変動入賞装置8は、遊技者に不正行為防止のための構造と思われることなく、興味深い特別変動入賞装置8として捉えられる可能性が高く、不正行為防止の構造が、遊技機の意匠性やゲーム性を向上する結果となっている。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施の形態に係る遊技機の特別変動入賞装置を有する遊技盤を示す正面図である。 前記特別変動入賞装置を構成する開閉手段と誘導手段を示す斜視図である。 前記開閉手段を示す斜視図である。 前記誘導手段を示す斜視図である。 遊技盤に取り付けられた特別変動入賞装置を示す斜視図、正面図、断面図である。 遊技盤に取り付けられた特別変動入賞装置を示す斜視図、正面図、断面図である。
符号の説明
1 遊技盤
2a 遊技領域
8 特別変動入賞装置(変動入賞装置)
21 開閉部材
22 開閉手段
23 回転軸
26 誘導片
41 可動片
42 誘導手段
46 立上り片

Claims (3)

  1. 遊技盤面に設けられた遊技領域に発射されて当該遊技領域を流下する遊技球に基づく所定の開始条件が成立した場合に、遊技球が流入不可の状態から遊技球が流入可能でかつ流入し易い状態に変換し、次いで、前記遊技球に基づく所定の終了条件が成立した場合に再び遊技球が流入不可の状態に戻る変動入賞装置を前記遊技領域に備えた遊技機において、
    前記変動入賞装置は、前記遊技盤面に形成された開口部と、
    前記開口部を前記開始条件の成立時に開放し、前記終了条件の成立時に閉塞する開閉手段と、
    前記開閉手段に対して独立して形成されるとともに左右一対の可動片を有し、かつ、前記開始条件の成立時に、左右一対の前記可動片の一端部を、前記開口部の下縁部から離間するとともに互いに離間した非流入誘導位置から前記開口部の下縁部に沿って互いに連結する流入誘導位置に移動させ、前記終了条件成立時に、左右一対の前記可動片を前記流入誘導位置から前記非流入誘導位置に戻す誘導手段とを備え、
    前記流入誘導位置とされた一対の可動片の上面が前記開口部の下縁部に向かって下り傾斜し
    前記開閉手段は、前記開口部を開閉する扉状の開閉部材を備え、前記開閉部材は、前記開口部の上端部側に設けられた水平な回転軸周りに回動して前記開口部を開閉するとともに、前記開閉部材が開放される際に、前記開口部の外側に回転させられ、前記開閉部材が前記開口部を庇状に覆う配置とされ、
    前記流入誘導位置に配置されて互いに連結された状態の一対の前記可動片全体の左右端部が、前記開口部の左右端部より外側に配置されるように、前記流入誘導位置に配置された一対の前記可動片全体の左右長が前記開口部の左右長さより長くされ、
    一対の前記可動片が流入誘導位置の場合に、当該一対の可動片それぞれの前記開口部より外側となる他端部に、前記開閉部材の左右の端との間に遊技球の直径より大きな間隔をあけて略上側に向かう立上り片が設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記非流入誘導位置に配置された一対の前記可動片の前記立上り片のそれぞれが、前記開閉部材を左右から挟むように、前記開閉部材の左右端部に当接していることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記開閉部材の左右端部に遊技球を前記開閉部材と前記立上り片との間に誘導する誘導片が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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