JP4697785B2 - 電動リニアアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両の駆動部に使用される電動リニアアクチュエータ、特に電動モータの回転を、ボールねじ機構を介して直線運動に変換して用いる電動リニアアクチュエータに関するものである。
自動車等の車両の各種駆動部に使用される電動リニアアクチュエータにおいて、電動モータの回転運動を軸方向の直線運動に変換する機構として、台形ねじあるいはラックアンドピニオン等の歯車機構が一般的に使用されている。これらの変換機構は、滑り接触部を伴うため動力損失が大きく、電動モータの大型化や消費電力の増大を余儀なくされている。そのため、より効率的なアクチュエータとしてボールねじ機構が採用されるようになってきた。
しかしながら、後輪操舵機構や動力伝達制御用摩擦クラッチ機構にボールねじを適用した場合、台形ねじ等による変換機構では外部から軸方向荷重が負荷されても、電動モータに逆入力トルクが発生しないのに対し、このボールねじでは作動の方向によらず、高効率であるが故に、軸方向荷重に対する保持トルクが電動モータに発生する恐れがあり、電動モータの発熱や消費電力の増大等の新たな問題が生じている。
こうした問題点を解決したものとして、本出願人は、図7に示すような電動リニアアクチュエータを提案している。この電動リニアアクチュエータ51は、ハウジング52に取付けられた電動モータ53と、この電動モータ53のモータ軸53aに固設された平歯車54と、この平歯車54の歯54aに噛合する歯55aが形成されたフランジ55を一体に有するナット56と、このナット56に多数のボール57を介して内挿されたねじ軸58と、このねじ軸58の一端部に連結されたリニアクラッチ59とを備えている。
ナット56は、一対の転がり軸受60、61を介してハウジング52に対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支承され、内周には螺旋状のねじ溝56aが形成されている。一方、ねじ軸58の外周にはこのねじ溝56aに対応する螺旋状のねじ溝58aが形成され、軸方向移動自在に、かつ回転不可に支承されている。そして、これらのねじ溝56a、58a間に多数のボール57を転動自在に収容してボールねじ機構を構成している。電動モータ53に通電すると、モータ軸53aの回転に伴って平歯車54を介してナット56が回転し、このナット56の回転によりねじ軸58が軸方向(図中左右方向)に移動される。すなわち、このボールねじ機構により、モータ軸53aの回転運動がねじ軸58の軸方向運動に変換される。
ねじ軸58の一端部には伝達ピン62を介してリニアクラッチ59が連結されている。このリニアクラッチ59は、ハウジング52bに嵌合され、円筒状の内周面63aを有する外輪63と、ねじ軸58の一端部に形成された円筒状の保持部64と、この保持部64にスライド自在に内挿された出力軸65とを備えている。この出力軸65の外周には径方向内方に傾斜する一対の係合面65a、65aが形成され、この一対の係合面65a、65aと、外輪63の内周面63aとの間に環状の楔形空間67が形成され、この楔形空間67に複数の係合子(ボール)66が収容されている。なお、保持部64にはポケット64aが穿設され、このポケット64a内に弾性部材68を介して複数の係合子66が円周等配に、かつ軸方向の中立位置に保持されている。
また、出力軸65は、ねじ軸58の一端部に形成された保持部64に内挿され、保持部64と出力軸65の径方向に貫通して挿入された伝達ピン62によって両者が連結されている。なお、出力軸65には、この伝達ピン62の外径よりも所定の寸法だけ大径になるようピン挿入孔69が形成され、ねじ軸58に対してこの出力軸65は軸方向に所定量相対移動することができる。
ここで、ねじ軸58の保持部64に固定された伝達ピン62は、出力軸65のピン挿入孔69に所定の軸方向すきまを介して挿入されているため、ねじ軸58が、例えば、図中右方向に移動すると、伝達ピン62がピン挿入孔69に接触してねじ軸58と一体に出力軸65を同方向に移動させる。この時、保持部64のポケット64a内に収容された係合子66は、弾性部材68によって楔形空間67における中立位置を保持した状態で出力軸65と共に移動し、係合面65aに係合することはないので、出力軸65の軸方向の移動を阻害することはない。
一方、出力軸65に外部から、例えば、図中右方向からの荷重が負荷された場合、出力軸65はねじ軸58に対して図中左方向に移動しようとするが、出力軸65の係合面65aに係合子66が接触して楔形空間67に係合する。これにより、出力軸65の軸方向の移動は阻止され、ボールねじ機構を介して電動モータ53に逆入力トルクが発生するのを防止する。したがって、電動モータ53への衝撃を緩和すると共に、電動モータ53の発熱や消費電力の増大等が生じるのを防止することができる。
特開2005−83474号公報
しかしながら、こうした従来の電動リニアアクチュエータ51は、出力軸65と同軸に機械式のリニアクラッチ59が配設されているため、軸方向のスペースを必要とし、アクチュエータの大型化に繋がっていた。また、このリニアクラッチ59は、中立位置の状態では、係合子66と環状の楔形空間67との間にガタが存在するため、係合子66の微動によって係合面65aに微動摩耗を発生させると共に、電動リニアアクチュエータ51の振動・騒音を誘発する恐れがあった。
本発明は、こうした従来の課題を解消し、簡単な構成で軽量・コンパクト化と低コスト化を図ると共に、振動・騒音の発生を抑制した電動リニアアクチュエータを提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ハウジングに取り付けられた電動モータと、この電動モータのモータ軸に平行に配設され、前記ハウジングに対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支持されたナット、およびこのナットに多数のボールを介して内挿され、回転不可に、かつ軸方向移動自在に支持されたねじ軸を有し、前記電動モータの回転運動を軸方向運動に変換するボールねじ機構と、このボールねじ機構のナットと前記モータ軸との間に配設された減速機とを備えた電動リニアアクチュエータにおいて、前記減速機が、前記モータ軸に設けられたピニオンと、このピニオンに噛合する第1の中間ギアと、この第1の中間ギアと同軸上に配設された第2の中間ギアと、この第2の中間ギアに噛合し、前記ナットに外嵌された出力ギアとを備え、前記第1および第2の中間ギアが、前記ハウジングに対して回転自在に支承された第1の中間軸と第2の中間軸に固設されると共に、これら第1の中間軸と第2の中間軸の連結部にばねクラッチが配設され、このばねクラッチによって前記入力側軸の回転トルクを前記出力側軸に伝達すると共に、前記出力側軸からの逆入力を遮断するように構成されている。
このように、ハウジングに取り付けられた電動モータと、この電動モータのモータ軸に平行に配設され、ハウジングに対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支持されたナット、およびこのナットに多数のボールを介して内挿され、回転不可に、かつ軸方向移動自在に支持されたねじ軸を有し、電動モータの回転運動を軸方向運動に変換するボールねじ機構と、このボールねじ機構のナットとモータ軸との間に配設された減速機とを備えた電動リニアアクチュエータにおいて、減速機が、モータ軸に設けられたピニオンと、このピニオンに噛合する第1の中間ギアと、この第1の中間ギアと同軸上に配設された第2の中間ギアと、この第2の中間ギアに噛合し、ナットに外嵌された出力ギアとを備え、第1および第2の中間ギアが、ハウジングに対して回転自在に支承された第1の中間軸と第2の中間軸に固設されると共に、これら第1の中間軸と第2の中間軸の連結部にばねクラッチが配設され、このばねクラッチによって入力側軸の回転トルクを出力側軸に伝達すると共に、出力側軸からの逆入力を遮断するようにしたので、従来のような機械式のクラッチに比べ、電動モータへの衝撃を緩和することができると共に、電動モータの発熱や消費電力の増大等が生じるのを防止することができる。したがって、軽量・コンパクト化と低コスト化を図ると共に、簡単な構成で振動・騒音の発生を抑制した電動リニアアクチュエータを提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記ばねクラッチが、前記入力側軸の端部に突設された円環部と、この円環部に内挿され、前記出力側軸の端部に突設された連結軸と、前記ハウジングの内周面と前記円環部の外周面との間に形成される環状の空間に収容され、両端部に径方向内方に折曲された係止部を有するコイルばねとを備え、前記円環部の円周方向一箇所に軸方向に延びるスリットが形成されると共に、このスリットに係合する突条が前記連結軸に形成され、前記スリットと突条との間に前記コイルばねの係止部が嵌挿されていれば、入力側軸に回転トルクが負荷された時は、コイルばねが縮径してその外周面がハウジングの内周面から確実に離反し、入力側軸の回転トルクがスムーズに出力側軸に伝達されると共に、出力側軸に回転トルクが負荷された時は、このコイルばねの拡径によってその外周面が固定部材となるハウジングの内周面にコイルばねが接触し、その摩擦力によって出力側からの回転トルクを遮断することができる。
また、請求項に記載の発明のように、前記コイルばねが、前記ハウジングの内周面に僅かに接触した状態で嵌挿されていれば、前記出力側軸に逆入力が発生した場合、コイルばねの拡径によってその外周面が瞬時にハウジングの内周面に張り付いてこの出力側軸を制動することができ、ばねクラッチの応答性を高めることができる。
本発明に係る電動リニアアクチュエータは、ハウジングに取り付けられた電動モータと、この電動モータのモータ軸に平行に配設され、前記ハウジングに対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支持されたナット、およびこのナットに多数のボールを介して内挿され、回転不可に、かつ軸方向移動自在に支持されたねじ軸を有し、前記電動モータの回転運動を軸方向運動に変換するボールねじ機構と、このボールねじ機構のナットと前記モータ軸との間に配設された減速機とを備えた電動リニアアクチュエータにおいて、前記減速機が、前記モータ軸に設けられたピニオンと、このピニオンに噛合する第1の中間ギアと、この第1の中間ギアと同軸上に配設された第2の中間ギアと、この第2の中間ギアに噛合し、前記ナットに外嵌された出力ギアとを備え、前記第1および第2の中間ギアが、前記ハウジングに対して回転自在に支承された第1の中間軸と第2の中間軸に固設されると共に、これら第1の中間軸と第2の中間軸の連結部にばねクラッチが配設され、このばねクラッチによって前記入力側軸の回転トルクを前記出力側軸に伝達すると共に、前記出力側軸からの逆入力を遮断するようにしたので、従来のような機械式のクラッチに比べ、電動モータへの衝撃を緩和することができると共に、電動モータの発熱や消費電力の増大等が生じるのを防止することができる。したがって、軽量・コンパクト化と低コスト化を図ると共に、簡単な構成で振動・騒音の発生を抑制した電動リニアアクチュエータを提供することができる。
ハウジングに取り付けられた電動モータと、この電動モータのモータ軸に平行に配設され、前記ハウジングに対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支持されたナット、およびこのナットに多数のボールを介して内挿され、回転不可に、かつ軸方向移動自在に支持されたねじ軸を有し、前記電動モータの回転運動を軸方向運動に変換するボールねじ機構と、このボールねじ機構のナットと前記モータ軸との間に配設された減速機とを備えた電動リニアアクチュエータにおいて、前記減速機が、前記モータ軸に設けられたピニオンと、このピニオンに噛合する第1の中間ギアと、この第1の中間ギアと同軸上に配設された第2の中間ギアと、この第2の中間ギアに噛合し、前記ナットに外嵌された出力ギアとを備え、前記第1および第2の中間ギアが、前記ハウジングに対して回転自在に支承された第1の中間軸と第2の中間軸に固設されると共に、これら第1の中間軸と第2の中間軸の連結部にばねクラッチが配設され、このばねクラッチによって前記第1の中間軸の回転トルクを前記第2の中間軸に伝達すると共に、前記第2の中間軸からの逆入力を遮断するようにした。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電動リニアアクチュエータの第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図、図3は、図2のIII−III線に沿った横断面図、図4は、本発明に係るばねクラッチを構成するコイルばねの正面図である。
この電動リニアアクチュエータ1は、ハウジング2aに取付けられた電動モータ3と、この電動モータ3のモータ軸3aに平行に配設されたボールねじ機構4と、このボールねじ機構4と電動モータ3との間に介装された減速機5と、ボールねじ機構4に延設された出力軸6と、減速機5内に配設されたばねクラッチ7とを備えている。
減速機5は、電動モータ3のモータ軸3aに設けられたピニオン8と、このピニオン8の平歯8aに噛合する平歯9aが形成された第1の中間ギア9と、この第1の中間ギア9と同軸上に後述するばねクラッチ7を介して配設された第2の中間ギア10と、この第2の中間ギア10の平歯10aに噛合する平歯11aが形成され、後述するナット17に外嵌された出力ギア11とからなる。第1および第2の中間ギア9、10は、ハウジング2に対して、一対の転がり軸受12、12を介して回転自在に支承されたそれぞれ第1の中間軸13と第2の中間軸14に固設されている。こうした減速機5により、出力ギア11の外径を大きくすることなくスペースを有効利用して大きな減速比が得られる。
ボールねじ機構4は、ねじ軸15と、このねじ軸15にボール16を介して外挿されたナット17とを備えている。ねじ軸15は、外周に螺旋状のねじ溝15aが形成され、軸方向移動自在に、かつ回転不可に支承されている。一方、ナット17はねじ軸15に外装されると共に、内周にねじ軸15のねじ溝15aに対応する螺旋状のねじ溝17aが形成され、これらねじ溝15a、17aとの間に多数のボール16が転動自在に収容されている。そして、ナット17は、ハウジング2に対して、一対の転がり軸受18、19を介して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支承されている。20は、ナット17のねじ溝17aを連結して循環部材を構成する駒部材で、この駒部材20によって多数のボール16が無限循環することができる。
電動モータ3に通電することにより、モータ軸3aの回転に伴ってピニオン8が回転し、第1および第2の中間軸13、14を介して出力ギア11が回転し、モータ軸3aの回転がナット17に減速して伝達される。そして、このナット17の回転に伴いねじ軸15が軸方向(図中左右方向)に移動する。すなわち、ボールねじ機構4により、モータ軸3aの回転運動がねじ軸15の軸方向運動に変換される。
一対の転がり軸受18、19のうち一方の転がり軸受18は、複列のアンギュラ玉軸受からなり、他方の転がり軸受19は深溝玉軸受で構成されている。複列のアンギュラ玉軸受からなる転がり軸受18は、所定の接触角を有し、深溝玉軸受に比べ負荷容量が大きく、また、角振れを小さく抑制することができるため、ナット17の振動を抑制して電動リニアアクチュエータ1の振動や騒音の発生を抑えることができる。また、深溝玉軸受からなる転がり軸受19は、運転中に温度上昇によってナット17が軸方向に膨張しても、この軸受内部すきまによって許容することができるため、転がり軸受18、19が昇温時にすきま過小になって焼付くのを防止することができる。なお、ここでは、一方の転がり軸受18に複列のアンギュラ玉軸受を使用した構成を例示したが、これに限らず、一対の単列のアンギュラ玉軸受を組み合せて使用しても良いし、あるいは、一対の転がり軸受18、19として単列アンギュラ玉軸受をそれぞれナット17の両端部に配設しても良い。
出力軸6は、ねじ軸15の長手方向の一部として延設されており、その先端部が図示しない被駆動部材に連結されると共に、ハウジング2cに結合された円筒状のガイド管21に嵌挿されている。また、出力軸6は、その中央部に大径部22が形成され、この大径部22によってスライド自在に支持されている。さらに、大径部22には環状溝23が形成され、この環状溝23にOリング等からなる弾性リング24が装着されている。これによって、ガイド管21に対して出力軸6がスムーズにスライドできると共に、ボールねじ機構4の内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が内部に侵入するのを防止することができる。
ばねクラッチ7は、減速機5内の第1の中間軸13と第2の中間軸14との連結部に配設されている。このばねクラッチ7は、図2乃至図4に拡大して示すように、第1の中間軸13の端部に突設された円環部25と、第2の中間軸14の端部に突設され、円環部25に内挿された連結軸26と、円環部25に所定の径方向すきまを介して外挿されたコイルばね27とを備えている。このコイルばね27は、断面が円形のピアノ線(SWP)あるいは硬鋼線(SW)をコイル状に巻回して形成され、両端部が径方向内方に折曲された係止部27a、27bを有している。
第1の中間軸13の円環部25は、円周方向に一箇所軸方向に延びるスリット25aが形成されている。一方、第2の中間軸14の連結部26にはこのスリット25aに係合する軸方向に延びる突条26aが形成されている。そして、この突条26aとスリット25aとの間にコイルばね27の係止部27a、27bが嵌挿されている。ここで、この種のコイルばね27は、一方の方向に捩ることによりその外径は縮径し、また、他方の方向に捩ることにより外径が拡径する特性を有している。
次に、図5を用いてばねクラッチ7の作用を詳細に説明する。
モータ軸3aの回転によりピニオン8が回転し、このピニオン8に噛合する第1の中間ギア9が回転することにより第1の中間軸13が回転する。図5(a)に示すように、この第1の中間軸13が、例えば、図中白矢印に示す方向に回転することにより、中立位置の状態(図中破線にて示す)から、コイルばね27は、円環部25のスリット25aの壁面に押圧されて外径が縮径した状態で第1の中間軸13と共に回転する。さらに、コイルばね27の係止部27aがスリット25aに係合する突条26aに当接し、第2の中間軸14がコイルばね27を介して同方向(図中黒矢印)に回転することになる。すなわち、コイルばね27が縮径されることによりその外周面がハウジング2bの内周面28から離反し、第1の中間軸13の回転トルクがスムーズに第2の中間軸14に伝達される。
一方、図5(b)に示すように、出力側の第2の中間軸14に外部から回転トルクが負荷された場合、所謂逆入力が発生した場合、第2の中間軸14が、例えば、図中黒矢印に示す方向に回転しようとするが、今度は突条26aがコイルばね27の係止部27bに当接してコイルばね27を拡径させる。この時、このコイルばね27の拡径によってその外周面がハウジング2bの内周面28に張り付き、第2の中間軸14の回転は固定部材となるハウジング2bに止められ、回転トルクは入力側の第1の中間軸13に伝達されずに逆入力がこのばねクラッチ7によって遮断される。
ここで、コイルばね27は、その外周面とハウジング2bの内周面28との間に径方向すきまがあるよりも、僅かに接触した状態で嵌挿されるのが好ましい。これにより、第2の中間軸14に逆入力が発生した場合、コイルばね27の拡径によってその外周面が瞬時にハウジング2bの内周面28に張り付いて第2の中間軸14を制動することができ、ばねクラッチ7の応答性を高めることができる。本実施形態では、このように、コイルばね17とハウジング2bおよび円環部25との径方向すきまを調整することにより、ばねクラッチ7の応答性を適宜変更できるという特徴を有している。
本実施形態では、ばねクラッチ7を減速機5内の第1および第2の中間軸13、14の連結部に配設することにより、ハウジング2bの内周面28にコイルばね27が接触し、その摩擦力によって出力側からの回転トルクを遮断することができ、従来のような機械式のクラッチに比べ、電動モータ3への衝撃を緩和することができると共に、電動モータ3の発熱や消費電力の増大等が生じるのを防止することができる。したがって、軽量・コンパクト化と低コスト化を図ると共に、簡単な構成で振動・騒音の発生を抑制した電動リニアアクチュエータ1を提供することができる。
図6は、本発明に係る電動リニアアクチュエータの第2の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した第1の実施形態に対してばねクラッチの配置と減速機の構成が一部異なるのみで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
この電動リニアアクチュエータ31は、ハウジング2aに取付けられた電動モータ3と、この電動モータ3のモータ軸29に平行に配設されたボールねじ機構4と、このボールねじ機構4と電動モータ3との間に介装された減速機30と、ボールねじ機構4に延設された出力軸6と、モータ軸29と同軸上に配設されたばねクラッチ7とを備えている。
減速機30は、電動モータ3のモータ軸29と同軸上に配設された入力ギア33と、この入力ギア33の平歯33aに噛合する平歯34aが形成された中間ギア34と、この中間ギア34の平歯34aに噛合する平歯11aが形成された出力ギア11とからなる。入力ギア33および中間ギア34は、入力軸35および中間軸36にそれぞれ固設され、ハウジング2に対して、一対の転がり軸受12、12を介して回転自在に支承されている。こうした減速機30により、出力ギア11の外径を大きくすることなくスペースを有効利用して大きな減速比が得られる。
電動モータ3に通電することにより、モータ軸29の回転に伴って入力ギア33が回転し、中間ギア34を介して出力ギア11が回転し、モータ軸29の回転がナット17に減速して伝達される。そして、このナット17の回転に伴いねじ軸15が軸方向(図中左右方向)に移動する。すなわち、ボールねじ機構4により、モータ軸29の回転運動がねじ軸15の軸方向運動に変換される。
ここで、本実施形態では、ばねクラッチ7は、モータ軸29と減速機30との連結部に配設されている。モータ軸29の端部には円環部25が突設されると共に、この円環部25に内挿される連結軸26が入力軸35に突設され、ばねクラッチ7を構成している。
本実施形態では、ばねクラッチ7をモータ軸29と減速機30との連結部に配設することにより、このばねクラッチ7によってモータ軸29の回転トルクは入力軸35にスムーズに伝達されると共に、入力軸35からの回転トルクは固定部材となるハウジング2bに制動されて回転トルクはモータ軸29に伝達されず、出力側からの逆入力が遮断される。これにより、電動モータ3への衝撃を緩和することができると共に、減速機30の川上側、すなわち、減速される前の回転トルクが小さい部位にばねクラッチ7が配設されているので、ばねクラッチ7自体を小型化することができる。したがって、一層、軽量・コンパクト化と低コスト化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る電動リニアアクチュエータは、自動車等の車両の後輪操舵機構や動力伝達制御用の摩擦クラッチ機構等のアクチュエータとして適用できる。
本発明に係る電動リニアアクチュエータの第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のIII−III線に沿った横断面図である。 本発明に係るばねクラッチを構成するコイルばねの正面図である。 本発明に係るばねクラッチの作用を示す説明図で、(a)は、入力側から出力側へ回転トルクが伝達される状態を表している。(b)は、出力側から回転トルクが負荷された状態を表している。 本発明に係る電動リニアアクチュエータの第2の実施形態を示す縦断面図である。 従来の電動リニアアクチュエータを示す縦断面図である。
符号の説明
1、31・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電動リニアアクチュエータ
2、2a、2b、2c・・・・・・・・・・・・・ハウジング
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電動モータ
3a、29・・・・・・・・・・・・・・・・・・モータ軸
4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボールねじ機構
5、30・・・・・・・・・・・・・・・・・・・減速機
6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出力軸
7・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ばねクラッチ
8・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピニオン
8a、9a、10a、11a、33a、34a・・平歯
9・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1の中間ギア
10・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2の中間ギア
11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出力ギア
12、18、19・・・・・・・・・・・・・・・転がり軸受
13・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1の中間軸
14・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2の中間軸
15・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねじ軸
15a、17a・・・・・・・・・・・・・・・・ねじ溝
16・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボール
17・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナット
20・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・駒部材
21・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガイド管
22・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大径部
23・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・環状溝
24・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾性リング
25・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・円環部
25a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スリット
26・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・連結軸
26a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・突条
27・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コイルばね
27a、27b・・・・・・・・・・・・・・・・係止部
28・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内周面
33・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・入力ギア
34・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中間ギア
35・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・入力軸
36・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中間軸
51・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電動リニアアクチュエータ
52、52a、52b・・・・・・・・・・・・・ハウジング
53・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電動モータ
53a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モータ軸
54・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平歯車
54a、55a・・・・・・・・・・・・・・・・歯
55・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フランジ
56・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナット
56a、58a・・・・・・・・・・・・・・・・ねじ溝
57・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボール
58・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねじ軸
59・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リニアクラッチ
60、61・・・・・・・・・・・・・・・・・・転がり軸受
62・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・伝達ピン
63・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外輪
63a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内周面
64・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保持部
64a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ポケット
65・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出力軸
65a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係合面
66・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係合子
67・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・楔形空間
68・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾性部材
69・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピン挿入孔

Claims (3)

  1. ハウジングに取り付けられた電動モータと、
    この電動モータのモータ軸に平行に配設され、前記ハウジングに対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支持されたナット、およびこのナットに多数のボールを介して内挿され、回転不可に、かつ軸方向移動自在に支持されたねじ軸を有し、前記電動モータの回転運動を軸方向運動に変換するボールねじ機構と、
    このボールねじ機構のナットと前記モータ軸との間に配設された減速機とを備えた電動リニアアクチュエータにおいて、
    前記減速機が、前記モータ軸に設けられたピニオンと、このピニオンに噛合する第1の中間ギアと、この第1の中間ギアと同軸上に配設された第2の中間ギアと、この第2の中間ギアに噛合し、前記ナットに外嵌された出力ギアとを備え、前記第1および第2の中間ギアが、前記ハウジングに対して回転自在に支承された第1の中間軸と第2の中間軸に固設されると共に、これら第1の中間軸と第2の中間軸の連結部にばねクラッチが配設され、このばねクラッチによって前記入力側軸の回転トルクを前記出力側軸に伝達すると共に、前記出力側軸からの逆入力を遮断するようにしたことを特徴とする電動リニアクチュエータ。
  2. 前記ばねクラッチが、前記入力側軸の端部に突設された円環部と、この円環部に内挿され、前記出力側軸の端部に突設された連結軸と、前記ハウジングの内周面と前記円環部の外周面との間に形成される環状の空間に収容され、両端部に径方向内方に折曲された係止部を有するコイルばねとを備え、前記円環部の円周方向一箇所に軸方向に延びるスリットが形成されると共に、このスリットに係合する突条が前記連結軸に形成され、前記スリットと突条との間に前記コイルばねの係止部が嵌挿されている請求項1に記載の電動リニアアクチュエータ。
  3. 前記コイルばねが、前記ハウジングの内周面に僅かに接触した状態で嵌挿されている請求項2に記載の電動リニアアクチュエータ。
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