JPWO2008069172A1 - ボールねじを用いたステアリング装置 - Google Patents

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    • Y10T74/19744Rolling element engaging thread

Abstract

小型化、軽量化が可能であり、前輪駆動車等のエンジンルームが狭い車輛にも容易に適合可能なステアリング装置であって、ギヤケーシング(5)に回転自在に支承され、螺旋状のボール転動溝が形成されたリレーロッド(3)と、ステアリング軸(2)の回転が伝達される入力軸(20)と、この入力軸の回転を前記リレーロッドの回転運動に変換すると共に該リレーロッドの軸方向への移動を許容する回転伝達手段(21,38,35)と、多数のボールを介して前記リレーロッドのボール転動溝に螺合すると共に前記ギヤケーシングに固定され、かかるリレーロッドの回転に応じて該リレーロッドを軸方向へ移動させるスクリューナット(36)と、前記リレーロッドの軸方向移動に伴って転舵輪を動かす一対のタイロッド(10)と、前記リレーロッドの回転運動を前記タイロッドに伝達することなく該リレーロッドの軸方向移動を前記タイロッドに伝達する一対の球面軸受(11)と、から構成されている。

Description

本発明は、ステアリング軸の回転に応じて転舵輪を操作するためのステアリング装置に係り、特に、ボールねじを用いることでステアリング軸の回転運動をリレーロッドの軸方向の運動に変換するタイプのステアリング装置に関する。
従来、車輛の転舵輪を操作するためのステアリング装置としては、ラック&ピニオン式と称されるものが知られている。
このラック&ピニオン式は、タイロッドを介して転舵輪のナックルアームに連結されるリレーロッドにラックギヤを形成する一方、運転者によって回転が与えられるステアリング軸の先端には前記ラックギヤと噛み合うピニオンギヤを設け、ステアリング軸の回転運動を直接的にリレーロッドの軸方向への運動に変換し、前記タイロッドでナックルアームを押し引きすることで転舵輪の向きを変更するように構成されている(特開2005−199776号公報)。
一方、ラックギヤを用いることなくリレーロッドに対して軸方向の運動を与える他の方式として、ボールねじを用いたものが知られている。
具体的には、前記リレーロッドに螺旋状のボール転動溝を形成する一方、このボール転動溝には多数のボールを介してスクリューナットを螺合させ、ステアリング軸の回転量に応じて前記スクリューナットを回転させることで前記リレーロッドに軸方向の運動を与え、それによって転舵輪の向きを変更するように構成されている(特開2004−284407号公報)。
特開2005−199776号公報 特開2004−284407号公報
しかし、前記ラック&ピニオン式のステアリング装置では、リレーロッドの一部にラックギヤが形成されていることから、かかるラックギヤの強度を考慮すると、リレーロッドの軸径にある程度以上の太さが必要であり、転舵輪の操作に必要とされるリレーロッド本来の機械的強度からしてみれば、かかるラックギヤが形成されたリレーロッドの軸径は過大なものとならざるを得ない。また、ラックギヤが形成されることから、リレーロッドを中空軸とすることもできない。このため、リレーロッドの軽量化を図り難いといった問題点があった。
また、前記ラック&ピニオン式のステアリング装置では、転舵輪の路面抵抗が前記ラック軸に直接作用していることから、ラック軸を軸方向へ移動させるには大きな力が必要であり、ピニオンギヤをラックギヤに押さえつけなければ、かかるピニオンギヤが空回りをしてしまう。このため、ラック&ピニオン式のステアリング装置においては、ラック軸におけるラックギヤの背後にリテーナスプリングで付勢されたラックガイドが設けられており、かかるラックガイドがラックギヤを一定の圧力でピニオンギヤに押し付けている。
しかし、このようにラックガイドをラック軸に対して圧接させると、両者間の摩擦力によってラック軸の動きが重くなり、かかるラック軸の円滑な運動が阻害されるといった問題点がある。また、電動パワーステアリング装置を構成した場合も、ラック軸の軸方向への運動に大きな抵抗が作用することから、電動モータが大きな回転トルクを発生する必要があり、電動モータが大型化してしまう他、コストが嵩んでしまうといった問題点があった。また、前記ラックガイドが必要となることから、ラックギヤ及びピニオンギヤを収容したステアリングギヤボックス自体が大型化してしまうといった問題点もあった。
一方、ボールねじを利用した従来のステアリング装置では、スクリューナットを回転させることによってリレーロッドを軸方向へ移動させていることから、前記スクリューナットは回転軸受を介してステアリングギヤボックスに装着する必要があり、その分だけステアリングギヤボックスが大型化、重量化せざるを得なかった。
また、スクリューナットにはリレーロッドから軸方向の荷重が作用することから、スクリューナットの回転を支承する軸受はラジアル荷重及びスラスト荷重の双方を十分に負荷し得るものでなければならず、かかる回転軸受の大型化、ひいてはステアリングギヤボックスが大型化、重量化せざるを得なかった。
このようなステアリングギヤボックスの大型化は車輛重量の増大に直結し、車輛重量が増加すると、ステアリング装置の操作により大きな操作力が必要となる。近年ではステアリング装置の操作力を軽減するものとしてパワーステアリング装置が普及しているが、パワーステアリング装置を搭載した場合も車輛重量は増加し、エンジンの燃費が悪化することになる。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、小型化、軽量化を促進することが可能であり、前輪駆動車等のエンジンルームが狭い車輛にも容易に適合可能なステアリング装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、小型車等の軽量な車輛に使用した場合に、パワーステアリング装置を用いることなく軽い操作力で操舵することが可能であり、省エネルギー化に貢献することが可能なステアリング装置を提供することにある。
すなわち、本発明は、ギヤケーシングと、このギヤケーシングを貫通すると共に該ギヤケーシングに対して回転自在に支承され、外周面には螺旋状のボール転動溝が形成されたリレーロッドと、ステアリング軸の回転が伝達される入力軸と、この入力軸の回転を前記リレーロッドの回転運動に変換すると共に該リレーロッドの軸方向への移動を許容する回転伝達手段と、多数のボールを介して前記リレーロッドのボール転動溝に螺合すると共に前記ギヤケーシングに固定され、かかるリレーロッドの回転に応じて該リレーロッドを軸方向へ移動させるスクリューナットと、前記リレーロッドの軸方向の両端に結合されて、かかるリレーロッドの軸方向移動に伴って転舵輪を動かす一対のタイロッドと、前記リレーロッドとタイロッドとの間に設けられて、かかるリレーロッドの回転運動を前記タイロッドに伝達することなく該リレーロッドの軸方向移動を前記タイロッドに伝達する一対の球面軸受と、から構成されている。
このような本発明のステアリング装置では、運転者がステアリングホイールを操作し、ステアリング軸の回転が入力軸に伝達されると、この入力軸の回転が前記回転伝達手段によってリレーロッドに伝達される。リレーロッドに螺合するスクリューナットはギヤケーシングに固定されていることから、前記リレーロッドが回転すると、かかるリレーロッドはその回転方向及び回転量に応じて軸方向へ移動することになる。このリレーロッドの軸方向の運動はタイロッドを経て操舵輪に伝達される。また、リレーロッドとタイロッドは球面軸受を介して連結されていることから、リレーロッドの回転は前記球面軸受によって吸収され、タイロッドには伝達されない。
本発明において、前記リレーロッドにはボール転動溝が形成されるが、ラックギヤを形成する場合と比較して、かかるリレーロッドはその軸径を小さくしても十分な強度を維持することができ、リレーロッドの小型化、軽量化を図り易いといった特質がある。また、ボール転動溝が形成されていても、リレーロッドそのものは中空軸に形成することが可能であり、この点においてもリレーロッドの軽量化を図り、ひいてはステアリング装置全体の軽量化を達成することが可能である。
また、入力軸の回転はスクリューナットに伝達されるのではなく、前記回転伝達手段を介してリレーロッドに伝達され、この回転伝達手段はリレーロッドの軸方向への移動を許容するので、かかるリレーロッドに作用している軸方向の荷重が回転伝達手段に作用することはなく、前記回転伝達手段を簡易な構成とすることが可能になる。従って、この点においても本発明のステアリング装置は小型化、軽量化を図ることが可能となっている。
このように本発明のステアリング装置は従来のそれと比較して小型化、軽量化が可能であり、小型車に最適である。また、ステアリング装置そのものの小型化、軽量化により、操舵輪に作用する荷重が減少するので、運転車の操舵時における負担が軽減され、パワーステアリング装置を省略してエネルギー効率の向上を図ることも可能となる。
ステアリング装置の一例を示す概略図である。 本発明を適用したステアリング装置のギヤケーシング内の機構を示す斜視図である。 スプラインナット及び入力軸のギヤケーシングに対する組み付け状態を示す分解斜視図である。 保持機構の第一の実施形態を示す分解斜視図である。 転舵輪の直進位置に対応した保持機構の様子を示す拡大図である。 転舵輪を操作した際の保持機構の様子を示す拡大図である。 保持機構とリレーロッドとの係合状態が解除された際の保持機構の様子を示す拡大図である。 保持機構の第二の実施形態を示す拡大図である。 図8に示す保持機構の分解斜視図である。 転舵輪を操作した際の第二の実施形態の保持機構の様子を示す拡大図である。 保持機構とリレーロッドとの係合状態が解除された際の第二の実施形態の保持機構の様子を示す拡大図である。 保持機構の第三の実施形態を示す拡大図である。 図12に示す保持機構の分解斜視図である。 転舵輪を操作した際の第三の実施形態の保持機構の様子を示す拡大図である。
以下、添付図面に基づいて本発明のステアリング装置を詳細に説明する。
図1はステアリング装置の一例を示す概略図である。このステアリング装置は、ステアリングホイール1の回転が伝達されるステアリング軸2と、このステアリング軸2の回転に応じて軸方向へ移動するリレーロッド3と、前記ステアリング軸2の回転を前記リレーロッド3の軸方向への運動に変換するステアリングギヤボックス4とを有しており、前記リレーロッド3はステアリングギヤボックス4のギヤケーシング5を貫通している。左右の転舵輪6を支えるハブ7にはナックルアーム9が設けられており、前記リレーロッド3の両端はタイロッド10を介してそれぞれに左右のナックルアーム9に連結されている。また、ナックルアーム9とタイロッド10の連結、タイロッド10とリレーロッド3の連結は球面軸受11を介して行われている。
前記ステアリングホイール1を回してステアリング軸2を矢線A方向に沿っていずれかの方向へ回転させると、その回転方向に応じてリレーロッド3が軸方向(矢線B方向)へ移動し、タイロッド10がナックルアーム9を押し引きする結果として、左右の転舵輪6が矢線C方向へ揺れ動いてその向きを変更することになる。
図2は本発明を適用した前記ステアリングギヤボックス4の一例を示すものであり、ギヤケーシング5を取り去った状態の斜視図である。前記リレーロッド3はステアリングギヤボックス4のギヤケーシングを貫通するように設けられており、その表面にはリレーロッド3の軸方向に沿ってスプライン溝30が形成されると共に、螺旋状のねじ溝31も形成されている。これらスプライン溝30とねじ溝31はリレーロッド3外周面上に重なることなく形成されており、スプライン溝30とねじ溝31との間には環状の係合溝32が形成されている。
前記スプライン溝30には多数のボールを介してスプラインナット35が係合している。このスプラインナット35はリレーロッド3に対してその軸方向へ移動自在であると共に、かかるリレーロッド3との間で回転トルクを伝達することが可能となっている。また、スプラインナット35は前記ギヤケーシングに対して回転自在に支承されており、ギヤケーシングに対してスプラインナット35を回転させると、スプラインナット35と共にリレーロッド3が回転するように構成されている。
一方、前記ねじ溝31には多数のボールを介してスクリューナット36が螺合しており、リレーロッド3とスクリューナット36とによってボールねじが構成されている。このスクリューナット36はギヤケーシングに固定されており、前記リレーロッド3が回転すると、その回転量に応じて該リレーロッド3がスクリューナット36に対して軸方向へ移動するようになっている。
すなわち、前記スプラインナット35に対して回転を与え、リレーロッド3をスプラインナット35と共に回転させると、前記スクリューナット36の働きによってリレーロッド3が回転方向及び回転量に応じて軸方向へ移動する。このとき、スプラインナット35はリレーロッド3の軸方向への移動を許容しながら該リレーロッド3を回転させることになる。
また、前記リレーロッド3の両端には球面軸受37を介して前記タイロッド10が夫々連結されている。図2において、リレーロッド3の左端に設けられた球面軸受37は一部を切り欠いて描いてある。この球面軸受37は、タイロッド10の一端に設けられたボール部37aと、前記リレーロッド3の端部に固定されると共に前記タイロッド10のボール部37aを包持したホルダ37bとから構成されており、タイロッド10はリレーロッド3に対して回転自在に且つ揺動自在に連結されている。前記タイロッド10の揺動中心はリレーロッド3の軸心と合致している。また、図2には示されていないが、前述ように、タイロッド10のボール部37aと反対側の端部はナックルアーム9に連結されている。このため、リレーロッド3が軸方向へ移動すると、タイロッド10を介して前記ナックルアーム9が押し引きされることになり、リレーロッド3の軸方向移動量に応じて転舵輪6の向きを変化させることができるようになっている。リレーロッド3は軸方向への移動に伴って回転を生じているが、タイロッド10の一端は球面軸受37を介することによってリレーロッド3に対して回転自在に連結されており、しかも他端はナックルアーム9に連結されているので、リレーロッド3が回転しても前記球面軸受37が当該回転を吸収し、タイロッド10が回転を生じることはない。
前記ステアリング軸2の回転は図2に示す入力軸20に伝達され、この入力軸20がステアリング軸2の回転に応じて前記スプラインナット35を回転させるように構成されている。入力軸20の先端には駆動側の傘歯車21が固定されており、この傘歯車21は前記スプラインナット35に設けられた従動側の傘歯車38と噛み合っている。これにより、運転者がステアリングホイール1を回転させると、その回転がスプラインナット35に伝達され、リレーロッド3が回転するようになっている。すなわち、これらの傘歯車21,38及びスプラインナット35が本発明における回転伝達手段に相当している。
図3はギヤケーシングに対するスプラインナット35及び入力軸20の組み付け状態を示す分解斜視図である。スプラインナット35の外周面には回転軸受39が嵌合しており、スプラインナット35はこの回転軸受39を介してギヤケーシング5に装着されている。前記リレーロッド3はスプラインナット35に対して軸方向へ移動自在であり、スプラインナット35はリレーロッド3の軸方向荷重を負荷することはない。このため、前記回転軸受39はリレーロッド3の軸方向に沿ったスラスト荷重を負荷する必要はなく、ラジアル荷重のみを負荷すれば良い。これにより、かかる回転軸受39の小径化、低コスト化を図ることが可能となっている。尚、図3中の符号41はスプラインナット35におけるボールの無限循環路を形成するためのエンドキャップであり、スプラインナット35の軸方向の両端面に固定されて使用される。
一方、前記傘歯車21が設けられた入力軸20も回転軸受22を介してギヤケーシング5に固定されている。
スプラインナット35はスラスト荷重を負荷する必要がないので、リレーロッド3の軸方向に関してはスプラインナット35をギヤケーシング5に対して厳密に固定する必要はない。このため、前記回転軸受39とギヤケーシング5のとの間にはリング状の弾性部材40が設けられ、回転軸受39及びスプラインナット35を傘歯車21,38が噛み合う方向へ背後から押圧している。また、前記入力軸の回転を支承する回転軸受22とギヤケーシング5との間にも弾性部材23が設けられ、傘歯車21は傘歯車38と噛み合う方向へ付勢されている。これにより、傘歯車21と傘歯車38との間のバックラッシュが排除され、ステアリングホイール1の操作に対するリレーロッド3の軸方向運動の応答性が向上する。
このステアリング装置では、車輛の直進安定性を高めると共に適度な操舵感を運転者に与えるため、ギヤケーシング5に対してリレーロッド3を所定位置に復元させるための保持機構50が設けられている。この所定位置は転舵輪6の直進位置に対応している。図2に示すように、前記保持機構50はリレーロッド3に係合した状態でギヤケーシング5内に納められ、かかるギヤケーシング5に対して固定されている。
図3は前記保持機構50の詳細を示す分解斜視図である。この保持機構50は、リレーロッド3の係合溝32に嵌合する規制ブロック51と、この規制ブロック51をリレーロッド3の軸方向に沿って案内するガイドプレート52と、コイルスプリング53によって付勢されると共に前記規制ブロック51を相対向する方向から押圧する一対のピストン部材54とを備えている。前記ガイドプレート52の表面にはリレーロッド3の軸方向に沿って突条が形成されており、前記規制ブロック51は突条に嵌合した状態でガイドプレート52の表面を移動自在となっている。前記ピストン部材54は先端部を規制ブロック51の側面に当接させた状態で前記コイルブロック53に付勢されており、ガイドプレート52の長手方向の両端には各コイルスプリング53を係止するためのエンドプレート55が立設されている。
また、この保持機構50では前記ガイドプレート52上における規制ブロック51の位置に応じ、かかる規制ブロック51がリレーロッド3に向けて進退し、リレーロッド3の係合溝32に対する規制ブロック51の嵌合状態が維持又は解除されるようになっている。
このような規制ブロック51の動作を実現するために、前記ガイドプレート52の上には一対のエンドプレート55を跨ぐようにして制御プレート56が設けられている。規制ブロック51はこの制御プレート56に設けられたスリットを介してリレーロッド3の係合溝32と嵌合するように構成されている。制御プレート56おけるスリットの形成部位はリレーロッド3に向けて台形状に突出しており、中央の直線領域56aと、この両側に位置するテーパ領域56bを含んでいる。規制ブロック51の内部にはコイルスプリング57が格納されており、このコイルスプリング57は規制ブロック51をガイドプレート52から離間する方向、すなわちリレーロッド3に向けて付勢している。従って、規制ブロック51は常に制御プレート56に当接した状態でガイドプレート52の上を移動し、前記直線領域56aからテーパ領域56bに差しかかると、ガイドプレート52に向けて押し下げられるようになっている。また、このような規制ブロック51の進退を可能とするため、ガイドプレート52の表面には制御プレート56のテーパ領域56bに対応して凹所52aが形成されている。尚、図4中の符号58はコイルスプリング57とガイドレール52の突条との間に介装される滑走駒である。
このような構成により、規制ブロック51に対して何ら外力を及ぼしていない状態では、一対のピストン部材54の作用により、かかる規制ブロック51がガイドプレート52の中央に保持されるようになっている。このとき、規制ブロック51はリレーロッド3の係合溝32に嵌合している。また、いずれか一方のコイルスプリング53の付勢力に逆らって前記規制ブロック51をガイドプレート52上でリレーロッド3の軸方向に沿って移動させると、かかる規制ブロック51が制御プレート56の直線領域56aからテーパ領域56bに移行するにつれ、かかる規制ブロック51はガイドプレート52に向けて徐々に押し下げられ、最終的にはリレーロッド3の係合溝32に対する規制ブロック51の嵌合状態が解除されるようになっている。
図5乃至図7はリレーロッド3の軸方向位置に対する保持機構50の動作を示すものである。図5は前記規制ブロック51に対して何ら外力が作用していない状態を示している。この状態において規制ブロック51の両側におけるコイルスプリング53の付勢力は釣り合っており、規制ブロック51はガイドプレート52の中央位置に保持されると共に、リレーロッド3の係合溝32に対して嵌合している。この状態は転舵輪6の直進位置に対応している。
この状態から運転者がステアリングホイール1を回転させて転舵操作を行うと、前述のようにリレーロッド3は回転しながら軸方向へ移動することになる。このため、図6に示すように、規制ブロック51はリレーロッド3の係合溝32と嵌合した状態のままガイドプレート52上を強制的に移動させられ、規制ブロック51を付勢している一方のコイルスプリング53のみが圧縮される。圧縮量が大きくなるほど、コイルスプリング53は大きな付勢力で規制ブロック51を中央位置へ押し戻そうとし、この付勢力は規制ブロック51が嵌合するリレーロッド3にも作用する。従って、リレーロッド3には転舵輪6を直進位置へ保持しようとする軸方向の力が作用していることになり、この軸力はスクリューナット36によってリレーロッド3及びスプラインナット35の回転トルクに変換され、入力軸20及びステアリング軸2を介してステアリングホイール1に伝達される。
すなわち、このステアリング装置では転舵輪6を常に直進位置々保持しようとする力が作用することになり、車輛の直進安定性が増すようになっている。また、運転者がステアリングホイール1から手を離すと、ステアリングホイール1は自ずと車輛の直進に対応した中央位置へ戻るので、運転操作に対する負担を軽減することも可能である。更に、前記規制ブロック51を付勢しているコイルスプリング53のばね定数を適宜選択することにより、ステアリングホイール1の操作に対して適度な抵抗感を与えることができ、ステアリング装置の操作感を自由に変えることが可能となる。
その一方、転舵輪6の向きを大きく変える場合には、前記規制ブロック51がリレーロッド3の係合溝32から離脱し、コイルスプリング53による付勢力が規制ブロック51からリレーロッド3に伝達されないようになっている。図6に示す状態からリレーロッド3を更に軸方向へ移動させると、規制ブロック51は制御プレート56の直線領域56aからテーパ領域56bへと移行し、規制ブロック51は制御プレート56によってガイドプレート52へ向けて押し下げられ、遂には図7に示すように、規制ブロック51とリレーロッド3の係合溝32との嵌合が解除されることになる。このようにして規制ブロック51とリレーロッド3の係合状態が解除されると、リレーロッド3はコイルスプリング53の付勢力を受けることなく軸方向へ移動可能であり、運転者は容易にステアリングホイール1を操作することが可能となる。
制御プレート56によって押し下げられた規制ブロック51はガイドプレート52の凹所52aに沈み込んでおり、規制ブロック51が再びリレーロッド3の係合溝52に嵌合しない限り、規制ブロック51は前記凹所52aから抜け出してガイドプレート52上を移動することができない。従って、運転者が図7に示す状態からステアリングホイール1を元の中央位置に向けて逆転させると、図6に示すように、リレーロッド3の係合溝32と規制ブロック51とが再度嵌合し、以降はコイルスプリング53の付勢力を利用してステアリングホイール1を中央位置へ戻すことが可能となる。
すなわち、このように構成された保持機構50を用いることにより、電気的な制御を用いることなく機械的な構造のみで、ステアリングホイール1の操作に対して適度な操舵感を与えることができ、しかもステアリングホイール1の操作量が大きい場合にはステアリングホイール1の操舵を軽くすることができ、小型且つ低コストで良質な操作感のステアリング装置を提供することが可能となる。
図8は前記保持機構の他の例を示すものである。図2及び図4に示した保持機構50はリレーロッド3に隣接して設けられていたが、この図8に示す保持機構60はリレーロッド3を取り囲むようにしてその同一軸心上に設けられている。
図9は前記保持機構60の分解斜視図である。この保持機構60は、リレーロッド3の周囲に遊嵌する固定外筒61と、この固定外筒61とリレーロッド3との隙間に介装される規制スリーブ62と、リレーロッド3と同一軸心上に設けられると共に前記規制スリーブ62を相対向して付勢する一対のコイルスプリング63と、前記規制スリーブ62とリレーロッド3との係合状態を作り出す複数のボール64とから構成されている。尚、図9において、前記固定外筒61及び規制スリーブ62は一部を切り欠いて描いてある。
前記固定外筒61はギヤケーシング5に保持されており、リレーロッド3は固定外筒61内を貫通して自由に軸方向へ移動可能となっている。また、前記規制スリーブ62はリレーロッド3の外径よりも大きな内径を有する一方、前記固定外筒61の内径よりも小さな外径を有しており、固定外筒61とリレーロッド3との間を自由に軸方向へ移動することが可能となっている。また、この規制スリーブ62には前記ボール64の収容孔62aが周方向に配列されており、規制スリーブ62は収容孔62aにボール64を保持した状態で固定外筒61とリレーロッド3との間に介装されている。ボール64は固定外筒61とリレーロッド3の隙間よりも大きな直径を有しているが、リレーロッド3には周方向に沿った係合溝65が形成されており、規制スリーブ62の収容孔62aに保持されたボール64が前記係合溝65に落ち込んでいる状態では、ボール64に阻害されることなく前記固定外筒61を規制スリーブ62に被せることが可能となっている。そして、固定外筒を規制スリーブに被せると、ボールはリレーロッドの係合溝から離脱不能となり、規制スリーブとリレーロッドとの係合状態が維持される。
各コイルスプリング63はその一端を規制スリーブ62に当接される一方、他端がギヤケーシング5によって係止されており、前記規制スリーブ62を相対向する方向へ付勢するように作用している。また、各コイルスプリング63の付勢力が釣り合って前記規制スリーブ62が停止する位置は、前記リレーロッド3の係合溝65が固定外筒61の軸方向長さの中央に対応する位置である。従って、ステアリングホイール1を操作せず、リレーロッド3に対して何ら軸方向の外力を作用させていない状態では、リレーロッド3の係合溝65が固定外筒61の長手方向の中央に位置していることになる。
また、前記固定外筒61の内周面には、各開口端から僅かに内側に変位した位置に周方向に沿った保持溝61aが形成されており、固定外筒61に対するリレーロッド3の移動に伴って、規制スリーブ62に保持されたボール64が前記保持溝61aの形成位置に到達すると、各ボール64がリレーロッド3の係合溝65から離脱して固定外筒61の保持溝61aに入り込むように構成されている。これにより、リレーロッド3と規制スリーブ62との係合状態が解除されるようになっている。
また、リレーロッド3には軸方向に沿ったキー溝66が形成されており、規制スリーブ62を貫通するピン62bの先端が前記キー溝66に入り込んでいる。これにより、リレーロッド3が回転すると、規制スリーブ62もリレーロッド3と共に固定外筒61の内部で回転する。
図8は、一対のコイルスプリング63が均等に付勢力を発揮しており、転舵輪6が直進位置に保持された状態を示している。このとき、規制スリーブの収容孔に保持されたボールはリレーロッドの嵌合溝に入り込んでおり、かかるボールは固定スリーブの長手方向の中央に位置している。この状態から運転者がステアリングホイール1を回転させて転舵操作を行うと、前述のようにリレーロッド3は回転しながら軸方向へ移動することになる。このとき、ボール64はリレーロッド3の係合溝65に嵌合しており、規制スリーブ62とリレーロッド3との係合状態が維持されているので、図10に示すように、規制スリーブ62はリレーロッド3と共に固定外筒61の内部を軸方向へ強制的に移動させられ、規制スリーブ62を付勢している一方のコイルスプリング63のみが圧縮される。これにより、規制スリーブ62にはこれを中央位置へ押し戻そうとする付勢力がコイルスプリング63から作用し、この付勢力はボール64を介してリレーロッド3にも作用する。従って、リレーロッド3には転舵輪6を直進位置へ保持しようとする軸方向の力が作用していることになり、この軸力はスクリューナット36によってリレーロッド3及びスプラインナット35の回転トルクに変換され、入力軸20及びステアリング軸2を介してステアリングホイール1に伝達される。
その一方、転舵輪6の向きを大きく変える場合には、前記ボール64がリレーロッド3の係合溝65から離脱し、コイルスプリング63による付勢力が規制スリーブ62からリレーロッド3に伝達されないようになっている。図10に示す状態からリレーロッド3を更に軸方向へ移動させると、図11に示すように、ボール64は固定外筒61の保持溝61aの形成位置に到達し、リレーロッドの係合溝65から離脱することが可能となる。このため、ボール64はリレーロッド3の係合溝65から離脱して固定外筒61の保持溝61aに入り込み、リレーロッド3と規制スリーブ62の係合状態が解除される。このようにして規制スリーブ62とリレーロッド3の係合状態が解除されると、リレーロッド3はコイルスプリング63の付勢力を受けることなく軸方向へ移動可能であり、運転者は容易にステアリングホイール1を操作することが可能となる。
また、運転者がステアリングホイール1を元の中央位置に向けて逆転させ、リレーロッド3の嵌合溝65が保持溝61aと重なる位置まで戻ってくると、ボール64は再びリレーロッド3の嵌合溝65に入り込んで固定外筒61の保持溝61aからは離脱し、規制スリーブ62がリレーロッド3に係合した状態となる。これにより、以降はコイルスプリング63の付勢力を利用してステアリングホイール1を中央位置へ戻すことが可能となる。
すなわち、図8に示した保持機構60も図2に示した保持機構50と同じ機能を発揮する。但し、保持機構60はリレーロッド3と同一軸心上に設けられていることから、ギヤケーシング5内の設置スペースを省スペース化することができ、ステアリング装置全体を一層小型化、軽量化することが可能となる。
図12は前記保持機構の第三の実施形態を示すものである。
この第三の実施形態における保持機構70は、図8に示した第二の実施形態の保持機構60と同様にリレーロッド3を取り囲むようにしてその同一軸心上に設けられている。但し、第二の実施形態の保持機構60ではリレーロッド3と一緒に回転する規制スリーブ62に対して多数のボール64を配列し、一対のコイルスプリング63が前記規制スリーブ62に突き当たるように構成していたが、この第三の実施形態では前記規制スリーブ6を省略する一方、リレーロッド3に対して回転自在な一対の軸受リング71をボール64と各コイルスプリング63との間に設け、かかるコイルスプリング63が前記軸受リング71に対して圧接するように構成した。
図13は前記保持機構70の分解斜視図である。この保持機構70は、前記リレーロッド3の周方向に沿って配列された規制部材としての複数のボール64と、これらボール64を係合させるべく前記リレーロッド3の周方向に沿って形成された環状の係合溝65と、前記ギヤケーシングに固定されると共に前記ボール64をリレーロッド3との間に挟み込む固定外筒61と、前記ボール64をリレーロッド3の軸方向の両側から相対向する方向へ付勢する一対のコイルスプリング63と、これらコイルスプリング63とボール64との間に介装される一対の軸受リング71から構成されている。尚、前記固定外筒61、ボール64、コイルスプリング63、係合溝65の構成は図8〜11を用いて説明した第三の実施形態と同一である。また、図13において前記固定外筒61は一部を切り欠いて描いてある。
この第三の実施形態においても、ボール64は固定外筒61とリレーロッド3の隙間よりも大きな直径を有しており、ボール64がリレーロッド3の係合溝65に落ち込んでいる状態では、ボール64に阻害されることなく前記固定外筒61をボール64に被せることが可能となっている。そして、係合溝65に配列されたボール64に対して固定外筒61を被せると、ボール64はリレーロッド3の係合溝65から離脱不能となり、ボール64がリレーロッド3の軸方向に関して該リレーロッド3と係合した状態となる。
また、リレーロッド3の係合溝65に配列されたボール64の両側には軸受リング71が設けられており、各コイルスプリング63はこれら軸受けリング71を介して前記ボール64を相対向する方向へ付勢するように作用している。各コイルスプリング63の付勢力が釣り合う位置は前記リレーロッド3の係合溝65が固定外筒61の軸方向長さの中央に対応する位置である。従って、ステアリングホイール1を操作せず、リレーロッド3に対して何ら軸方向の外力を作用させていない状態では、図12に示すように、リレーロッド3の係合溝65が固定外筒61の長手方向の中央に位置していることになる。
また、第二の実施形態と同様に、前記固定外筒61の内周面には、各開口端から僅かに内側に変位した位置に一対の保持溝61aが形成されているので、ステアリングホイール1の操作に伴ってリレーロッド3が軸方向に移動し、リレーロッド3の係合溝65に入り込んでいるボール64が前記保持溝61aの形成位置に到達すると、各ボール64がリレーロッド3の係合溝65から離脱して固定外筒61の保持溝61aに入り込む。これにより、リレーロッド3と規制スリーブ62との係合状態が解除されるようになっている。
図12は、一対のコイルスプリング63が均等に付勢力を発揮しており、転舵輪6が直進位置に保持された状態を示している。このとき、ボール64はリレーロッド3の嵌合溝65に入り込んでおり、かかるボール64は固定スリーブ61の長手方向の中央に位置している。この状態から運転者がステアリングホイール1を回転させて転舵操作を行うと、前述のようにリレーロッド3は回転しながら軸方向へ移動する。このとき、ボール64はリレーロッド3の係合溝65に嵌合しており、図14に示すように、ボール64はリレーロッド3と共に固定外筒61の内部を軸方向へ強制的に移動させられ、軸受リング71を介してボール64を軸方向へ付勢している一方のコイルスプリング63のみが圧縮される。これにより、ボール64にはこれを固定スリーブ61の中央位置へ押し戻そうとする付勢力がコイルスプリング63から作用し、この付勢力はボール64を介してリレーロッド3に作用する。そして、最終的には転舵輪6を直進位置へ保持しようとする力としてステアリングホイール1に伝達される。
その一方、転舵輪6の向きを大きく変える場合には、前記ボール64が固定外筒61の保持溝61aに到達した時点で、リレーロッド3とボール64が切り離され、コイルスプリング63による付勢力がリレーロッド3に対して作用しない状態となる。図14はボールが固定外筒61の保持溝61aに到達した状態を示している。この状態からステアリングホイール1を操作してリレーロッド3を更に軸方向へ移動させると、リレーロッド3に対してはコイルスプリング63の付勢力が作用しないので、リレーロッドを軸方向へ容易に移動可能であり、運転者は軽い操舵力でステアリングホイール1を操作することが可能となる。
また、運転者がステアリングホイール1を元の中央位置に向けて逆転させ、リレーロッド3の嵌合溝65が固定外筒61の保持溝61aと重なる位置まで戻ってくると、ボール64は再びリレーロッド3の嵌合溝65に入り込んで固定外筒61の保持溝61aからは離脱し、ボール64がリレーロッド3に係合した状態となる。これにより、以降はコイルスプリング63の付勢力を利用してステアリングホイール1を中央位置へ戻すことが可能となる。
前述した第二の実施形態では、リレーロッド3と一緒に回転する規制スリーブ62に対して一対のコイルスプリング63が直接接触しており、コイルスプリング63の付勢力が大きい場合に、両者の間の摩擦力が大きくなり、リレーロッド3の回転、すなわちステアリングホイール1の操作が重くなってしまう懸念があった。しかし、この第三の実施形態ではリレーロッド3の係合溝65に配列されたボール64の両側に低摩擦の軸受リング71が設けられており、前記コイルスプリング63はこの軸受リング71に対して接触している。この軸受リング71はリレーロッド3及びボール64に対して自由に回転することができ、また、軸受リング71と接触しているボール64もリレーロッド3の周方向に対して自由に移動し得ることから、コイルスプリング63の付勢力によってリレーロッド3の回転が妨げられることはなく、前記第二の実施形態と比較してステアリングホイール1を軽く操作することが可能となっている。

Claims (6)

  1. ギヤケーシング(5)と、
    このギヤケーシング(5)を貫通すると共に該ギヤケーシングに対して回転自在に支承され、外周面には螺旋状のボール転動溝が形成されたリレーロッド(3)と、
    ステアリング軸(2)の回転が伝達される入力軸(20)と、
    この入力軸(20)の回転を前記リレーロッド(3)の回転運動に変換する回転伝達手段(21,38,35)と、
    多数のボールを介して前記リレーロッド(3)のボール転動溝に螺合すると共に前記ギヤケーシング(5)に固定され、かかるリレーロッド(3)の回転に応じて該リレーロッドを軸方向へ移動させるスクリューナット(36)と、
    前記リレーロッド(3)の軸方向の両端に結合され、かかるリレーロッドの軸方向移動に伴って転舵輪を動かす一対のタイロッド(10)と、
    前記リレーロッド(3)とタイロッド(10)との間に設けられて、かかるリレーロッド(3)の回転運動を前記タイロッド(10)に伝達することなく該リレーロッド(3)の軸方向移動を前記タイロッド(10)に伝達する一対の球面軸受(11)と、
    から構成されることを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記回転伝達手段は、前記リレーロッド(3)の外周面に軸方向に沿って形成されたスプライン溝(30)と、多数のボールを介して前記リレーロッドのスプライン溝(30)に嵌合すると共に前記ギヤケーシング(5)に対して回転自在に支承され、前記リレーロッド(3)に対してその軸方向へ移動自在なスプラインナット(35)と、前記入力軸(20)の回転を前記スプラインナット(35)に伝達するギヤ部材(21,38)とから構成されることを特徴とする請求項1記載のステアリング装置。
  3. 前記ギヤ部材(21,38)は入力軸(20)及びスプラインナット(35)に固定された一対の傘歯車であり、各傘歯車は互いに噛み合う方向に向けて付勢されていることを特徴とする請求項2記載のステアリング装置。
  4. 前記ギヤケーシング(5)に対して前記リレーロッド(3)を所定の軸方向位置に復帰させるための保持機構(50)を設ける一方、かかる保持機構(50)は軸方向に関して前記リレーロッド(3)と係合する規制部材(51)を備え、この規制部材(51)はリレーロッド(3)を前記転舵輪の直進位置に対応して保持するよう、軸方向の両側から一対の弾性部材(53)によって付勢されていることを特徴とする請求項1記載のステアリング装置。
  5. 前記規制部材(51)とリレーロッド(3)の係合状態は、かかるリレーロッド(3)が前記転舵輪の直進位置から所定距離以上移動した際に解除されることを特徴とする請求項4記載のステアリング装置。
  6. 前記保持機構(50)は、リレーロッド(3)の周方向に沿って配列された前記規制部材(51)としての複数のボールと、これらボールを係合させるべく前記リレーロッド(3)の周方向に沿って形成された環状の係合溝(32)と、前記ギヤケーシング(5)に固定されると共に前記ボールをリレーロッド(3)との間に挟み込み、リレーロッド(3)の軸方向の移動量に応じて該リレーロッド(3)とボールとの係合状態を解除する固定外筒(61)と、前記ボールを軸方向の両側から付勢する一対のコイルスプリング(63)と、これらコイルスプリング(63)とボールとの間に介装される一対の軸受リング(71)とから構成されることを特徴とする請求項5記載のステアリング装置。
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