JP4692578B2 - 車両のサスペンションアーム - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両のサスペンションに係り、更に詳細には車両のサスペンションアームに係る。
自動車等の車両のサスペンションアームは、軽量且つ高強度であることが必要であるため、一般にコの字形やU字形の断面形状をなすプレス成形鋼板等にて形成されている。また下記の特許文献1には、断面がW形をなすよう成形された一対のアーム部材を有し、一対のアーム部材が互いに隔置された状態にて両端部に於いて互いに連結された構造のサスペンションアームが記載されている。
特表2004−533355号公報
上述のコの字形やU字形の断面形状をなすようプレス成形されたサスペンションアームや上記各公表公報に記載されている如きサスペンションアームによれば、一対のアーム部材の外周部を溶接等にて一体的に接合する必要がないので、閉断面形状を有する中空管状のサスペンションアームの場合に比して、サスペンションアームを能率よく製造しそのコストを低減することができる。
しかしコの字形やU字形の断面形状をなすようプレス成形されたサスペンションアームに於いては、サスペンションアームの中心線はコの字形やU字形の断面形状の内側に位置するのに対し、サスペンションアームの剪断中心はコの字形やU字形の断面形状の外側に位置する。そのためサスペンションアームがねじり応力を受けると、サスペンションアームはその中心線が剪断中心を結ぶ線の周りにねじられるよう弾性変形し、その結果サスペンションアームがねじれ変形に加えて曲げ変形することが避けられない。
また上記各公表公報に記載されている如きサスペンションアームに於いては、一対のアーム部材は互いに向かい合う向きに開いた断面形状を有しているため、各アーム部材の剪断中心は他方のアーム部材とは反対の側に位置し、サスペンションアームの中心線との間隔が大きい。そのためこの種のサスペンションアームはねじり応力を受けた場合に良好にねじれ変形することができない。
本発明は、従来の車両のサスペンションアームに於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、サスペンションアームがねじり応力を受けた場合にサスペンションアームを良好にねじれ変形させ、サスペンションアームの曲げ変形を低減することである。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち一端部にて一つの車体側連結手段により車体に連結され他端部にて一つの車輪支持部材側連結手段により車輪支持部材に連結される車両のサスペンションアームにして、互いに隔置された一対のアーム部材を有し、前記一対のアーム部材は互いに共働してそれらの間に前記サスペンションアームの中心線を郭定しており、各アーム部材は前記中心線の側とは逆の側に開いた断面形状を有し、これにより各アーム部材の剪断中心は該アーム部材に対し前記中心線の側に位置することを特徴とする車両のサスペンションアームによって達成される。
上記請求項1の構成によれば、サスペンションアームは一端部にて一つの車体側連結手段により車体に連結され他端部にて一つの車輪支持部材側連結手段により車輪支持部材に連結される所謂I型のサスペンションアームであり、互いに隔置された一対のアーム部材を有する。そして互いに隔置された一対のアーム部材は互いに共働してそれらの間にサスペンションアームの中心線を郭定しており、各アーム部材は中心線の側とは逆の側に開いた断面形状を有し、これにより各アーム部材の剪断中心は該アーム部材に対し中心線の側に位置する。従ってコの字形やU字形の断面形状を有する一つのアーム部材よりなり剪断中心がアーム部材に対し中心線とは反対の側に位置するサスペンションアームや、一対のアーム部材を有し各アーム部材の剪断中心がアーム部材に対し中心線とは反対の側に位置する上記公表公報に記載されている如きサスペンションアームの場合に比して、サスペンションアームがねじり応力を受けた場合に過剰な曲げ変形を伴うことなくサスペンションアームを良好にねじれ変形させることができ、これによりサスペンションアームに過剰な曲げ変形が生じたりサスペンションアームの円滑な作動が阻害されたりする虞れを低減することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記一対のアーム部材の剪断中心は前記一端部と前記他端部との間の少なくとも一部に於いて前記中心線上に位置するよう構成される(請求項2の構成)。
上記請求項2の構成によれば、一対のアーム部材の剪断中心は一端部と他端部との間の少なくとも一部に於いて中心線上に位置するので、一対のアーム部材の剪断中心が中心線上に位置せず中心線より隔置されている場合に比して、サスペンションアームがねじり応力を受けた場合に於けるサスペンションアームのねじれ変形を良好に行わせることができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記一対のアーム部材の剪断中心は前記一端部と前記他端部との間の少なくとも一部に於いて前記中心線より互いに等距離隔置されているよう構成される(請求項3の構成)。
上記請求項3の構成によれば、一対のアーム部材の剪断中心は一端部と他端部との間の少なくとも一部に於いて中心線より互いに等距離隔置されているので、一対のアーム部材の剪断中心と中心線との間の距離が互いに異なる場合に比して、サスペンションアームがねじり応力を受けた場合に於けるサスペンションアームのねじれ変形を良好に行わせることができる。
また本発明によれば、上記請求項1乃至3の何れか一つの構成に於いて、前記一対のアーム部材は前記一端部と前記他端部との間の少なくとも一部に於いて互いに他に対し鏡像の関係をなす断面形状を有するよう構成される(請求項4の構成)。
上記請求項4の構成によれば、一対のアーム部材は一端部と他端部との間の少なくとも一部に於いて互いに他に対し鏡像の関係をなす断面形状を有するので、一対のアーム部材は中心線を通る仮想の平面に対し互いに面対称の断面形状を有し、従って一対のアーム部材がこのような断面形状を有しない場合に比して、サスペンションアームが仮想の平面に沿う方向又はこれに垂直な方向の応力を受ける場合に於けるサスペンションアームの余分なねじれ変形を低減することができる。
また上記請求項4の構成によれば、一対のアーム部材が互いに他に対し鏡像の関係をなす断面形状を有しない場合に比して、サスペンションアームがその長手方向に沿う圧縮応力又は引張り応力を受ける場合に於けるサスペンションアームの余分な曲げ変形を低減することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の何れか一つの構成に於いて、前記一対のアーム部材は前記一端部及び前記他端部の少なくとも一方に於いて接続手段により互いに一体的に接続されているよう構成される(請求項5の構成)。
上記請求項5の構成によれば、一対のアーム部材は一端部及び他端部の少なくとも一方に於いて接続手段により互いに一体的に接続されているので、一対のアーム部材が接続手段により互いに一体的に接続されていない場合に比して、サスペンションアームの取り扱いや車両に対するサスペンションアームの組付けを容易に且つ能率よく行うことができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項5の構成に於いて、前記接続手段は前記一端部に設けられており、前記一端部の接続手段は前記車体側連結手段の一部を構成しているよう構成される(請求項6の構成)。
上記請求項6の構成によれば、一端部の接続手段は車体側連結手段の一部を構成しているので、一対のアーム部材を一端部にて一体的に接続することができると共に、一端部の接続手段が車体側連結手段の一部を構成していない場合に比して、接続手段及び車体側連結手段に必要な部品点数を低減することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項5の構成に於いて、前記接続手段は前記他端部に設けられており、前記他端部の接続手段は前記車輪支持部材側連結手段の一部を構成しているよう構成される(請求項7の構成)。
上記請求項7の構成によれば、他端部の接続手段は車輪支持部材側連結手段の一部を構成しているので、一対のアーム部材を他端部にて一体的に接続することができると共に、他端部の接続手段が車輪支持部材側連結手段の一部を構成していない場合に比して、接続手段及び車輪支持部材側連結手段に必要な部品点数を低減することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の何れか一つの構成に於いて、前記一対のアーム部材の前記一端部に対応する端部前記車体側連結手段により互いに一体をなす状態で前記車体に連結され、前記一対のアーム部材の前記他端部に対応する端部前記車輪支持部材側連結手段により互いに一体をなす状態で前記車輪支持部材に連結されるよう構成される(請求項8の構成)。
上記請求項8の構成によれば、一対のアーム部材の一端部に対応する端部は車体側連結手段により互いに一体をなす状態で車体に連結され、一対のアーム部材の他端部に対応する端部は車輪支持部材側連結手段により互いに一体をなす状態で車輪支持部材に連結されるので、一対のアーム部材が予め一体的に接続されなくても、サスペンションアームを一端部にて車体に連結し、他端部にて車輪支持部材に連結することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至8の何れか一つの構成に於いて、各アーム部材は少なくとも前記一端部と前記他端部との間に一定の断面形状の領域を有し、前記一対のアーム部材は前記一定の断面形状の領域に於いては互いに他に対し平行に隔置されているよう構成される(請求項9の構成)。
上記請求項9の構成によれば、各アーム部材は少なくとも一端部と他端部との間に一定の断面形状の領域を有し、一対のアーム部材は一定の断面形状の領域に於いては互いに他に対し平行に隔置されているので、各アーム部材が一定の断面形状の領域を有しない場合に比して、一対のアーム部材の形状や間隔を単純化することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項9の構成に於いて、各アーム部材は全長に亘り一定の断面形状を有し、前記一対のアーム部材は全長に亘り互いに他に対し平行に隔置されているよう構成される(請求項10の構成)。
上記請求項10の構成によれば、各アーム部材は全長に亘り一定の断面形状を有し、一対のアーム部材は全長に亘り互いに他に対し平行に隔置されているので、一対のアーム部材の形状や間隔を全長に亘り単純化することができると共に、一対のアーム部材を例えば低廉な押し出し成形材等にて容易に且つ低廉に製造することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至8の何れか一つの構成に於いて、各アーム部材は前記一端部と前記他端部との間に於いて前記一端部及び前記他端部の一方の側より他方の側へ向かうにつれて前記アーム部材と剪断中心との間の距離が漸次大きくなる断面変化領域を有し、前記一対のアーム部材の間隔は前記断面変化領域に於いては前記一方の側より前記他方の側へ向かうにつれて漸次大きくなっているよう構成される(請求項11の構成)。
上記請求項11の構成によれば、各アーム部材は一端部と他端部との間に於いて一端部及び他端部の一方の側より他方の側へ向かうにつれてアーム部材と剪断中心との間の距離が漸次大きくなる断面変化領域を有し、一対のアーム部材の間隔は断面変化領域に於いては一方の側より他方の側へ向かうにつれて漸次大きくなっているので、各アーム部材の断面形状や間隔を一端部及び他端部の一方の側より他方の側へ向かうにつれて変化させることができ、各アーム部材の一端部と他端部との間の断面形状が一定である場合に比して、サスペンションアームの形態の自由度を高くすることができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至7又は請求項9乃至11の何れか一つの構成に於いて、前記サスペンションアームは前記一端部と前記他端部との間の位置にショックアブソーバ連結部を有し、前記一対のアーム部材は前記一端部より前記ショックアブソーバ連結部までの範囲に於いて互いに隔置された二つの接続板により接続され、前記範囲に於いて閉断面形状をなしているよう構成される(請求項12の構成)。
上記請求項12の構成によれば、サスペンションアームは一端部と他端部との間の位置にショックアブソーバ連結部を有し、一対のアーム部材は一端部よりショックアブソーバ連結部までの範囲に於いて互いに隔置された二つの接続板により接続され、前記範囲に於いて閉断面形状をなしているので、一対のアーム部材が二つの接続板により接続されていない場合に比して、サスペンションアームの前記範囲に於けるねじれ剛性を高くすることができ、これにより車輪のバウンド、リバウンドに伴いサスペンションアームが枢動する際のショックアブソーバ連結部に於けるサスペンションアームのねじれ変形を低減することができ、よってショックアブソーバに作用する曲げ応力を低減し、シリンダとピストンとの間の摩擦力の変化を低減することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項12の構成に於いて、前記接続板の一方は前記一対のアーム部材の上縁を互いに接続し、前記接続板の他方は前記一対のアーム部材の下縁を互いに接続しているよう構成される(請求項13の構成)。
上記請求項13の構成によれば、接続板の一方は一対のアーム部材の上縁を互いに接続し、接続板の他方は一対のアーム部材の下縁を互いに接続しているので、接続板が一対のアーム部材の上縁及び下縁以外の部分を互いに接続している場合に比して、サスペンションアームのねじれ剛性を効果的に高くすることができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至13の何れか一つの構成に於いて、前記サスペンションアームは前記一端部及び前記他端部の少なくとも一方にて前記車体側連結手段及び前記車輪支持部材側連結手段のうちの対応する連結手段により枢軸線の周りに枢動可能に前記車体若しくは前記車輪支持部材に連結されており、前記中心線は前記枢軸線と交差しているよう構成される(請求項14の構成)。
上記請求項14の構成によれば、サスペンションアームは一端部及び他端部の少なくとも一方にて車体側連結手段及び車輪支持部材側連結手段のうちの対応する連結手段により枢軸線の周りに枢動可能に車体若しくは車輪支持部材に連結されており、中心線は枢軸線と交差しているので、中心線が枢軸線と交差していない場合に比して、サスペンションアームがねじり応力を受けた場合に中心線の周りにねじられるようサスペンションアームを良好に弾性変形させることができる。
〔課題解決手段の好ましい態様〕
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、一対のアーム部材の断面形状は中心線を通り一対のアーム部材の隔置方向に延在する基準線に対し対称であるよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様1の構成に於いて、断面形状はコの字形であるよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項14又は上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、サスペンションアームは一端部にて枢軸線の周りに枢動可能に車体に連結され、一端部の枢軸線は中心線と垂直に交差するよう構成される(好ましい態様3)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項14又は上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、サスペンションアームは他端部にて枢軸線の周りに枢動可能に車体に連結され、他端部の枢軸線は中心線と垂直に交差するよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項14又は上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、サスペンションアームは一端部にて枢軸線の周りに枢動可能に車体に連結され、他端部にて枢軸線の周りに枢動可能に車体に連結され、一端部の枢軸線及び他端部の枢軸線は中心線と垂直に交差し且つ互いに平行に延在するよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2乃至1又は上記好ましい態様1乃至の何れか一つの構成に於いて、一対のアーム部材の剪断中心はサスペンションアームの全長に亘り中心線上に位置するよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3乃至1又は上記好ましい態様1乃至の何れか一つの構成に於いて、一対のアーム部材の剪断中心はサスペンションアームの全長に亘り中心線より互いに等距離隔置されているよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様の構成に於いて、一端部枢軸線は中心線と垂直に交差すると共に、各アーム部材の剪断中心を結ぶ二つの線と交差するよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様の構成に於いて、他端部の枢軸線は中心線と垂直に交差すると共に、各アーム部材の剪断中心を結ぶ二つの線と交差するよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項4乃至1又は上記好ましい態様1乃至10の何れか一つの構成に於いて、一対のアーム部材はサスペンションアームの全長に亘り互いに他に対し鏡像の関係をなす断面形状を有するよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項5乃至1又は上記好ましい態様1乃至1の何れか一つの構成に於いて、一対のアーム部材は一端部及び他端部に於いてそれぞれ一端部の接続手段及び他端部の接続手段により互いに一体的に接続されているよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項6乃至1又は上記好ましい態様1乃至1の何れか一つの構成に於いて、車体側連結手段はゴムブッシュ装置を含むよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様1の構成に於いて、一対のアーム部材は一端部に互いに整合する円筒部を有し、ゴムブッシュ装置はその外筒が一対のアーム部材の円筒部に圧入されることにより一対のアーム部材の一端部に固定されているよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項7乃至1又は上記好ましい態様1乃至1の何れか一つの構成に於いて、車輪支持部材側連結手段はゴムブッシュ装置であるよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様1の構成に於いて、一対のアーム部材は他端部に互いに整合する円筒部を有し、ゴムブッシュ装置はその外筒が一対のアーム部材の円筒部に圧入されることにより一対のアーム部材の他端部に固定されているよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至1又は上記好ましい態様1乃至1の何れか一つの構成に於いて、サスペンションアームは一端部と他端部との間の位置にスタビライザリンク連結部を有し、一対のアーム部材の中心軸線に垂直な断面の断面積はスタビライザリンク連結部に於いて最も大きいよう構成される(好ましい態様1)。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施例について詳細に説明する。
[第一の実施例]
図1は本発明による車両のサスペンションアームの第一の実施例を示す平面図、図2は第一の実施例の一方のアーム部材を示す正面図、図3は車体側連結構造体を示す図1の線 III−III に沿う拡大断面図、図4は車輪支持部材側連結構造体を示す図1の線IV−IVに沿う拡大断面図である。
これらの図に於いて、符号10はサスペンションアームを全体的に示しており、サスペンションアーム10は一端部(内端部)にて車体側連結構造体12により車体14に枢着され、他端部(外端部)にて車輪支持部材側連結構造体16により車輪支持部材(アクスルキャリア)18に枢着されるようになっている。
サスペンションアーム10は直線的に延在し且つ互いに他に対し少なくとも水平方向に隔置された一対のアーム部材20及び22を有し、アーム部材20及び22は互いに共働してそれらの間にサスペンションアーム10の直線状の中心線24を郭定している。アーム部材20及び22は中心線24の側とは逆の側(互いに他より離れる方向)に開いたコの字形の断面形状を有している。アーム部材20及び22は互いに同一の大きさを有し、アーム部材20及び22の断面形状は中心線24を通り図1の紙面に垂直な仮想の平面の両側にて互いに他に対し鏡像の関係をなしている。
アーム部材20は実質的に上下方向に沿って延在する本体部20Aと、それぞれ本体部20Aの上縁及び下縁と一体に本体部20Aに対し垂直に延在するフランジ部20B及び20Cとを有している。本体部20Aはその全長に亘り一定の幅を有する実質的に長方形をなし、フランジ部20B及び20Cは中心線24に沿う任意の位置に於いて互いに同一の幅を有している。従ってアーム部材20の断面形状は中心線24を通り一対のアーム部材20及び22の隔置方向に延在する基準線に対し対称である。
同様にアーム部材22は実質的に上下方向に沿って延在する本体部22Aと、それぞれ本体部22Aの上縁及び下縁と一体に本体部22Aに対し垂直に延在するフランジ部22B及び22Cとを有している。本体部22Aはその全長に亘り一定の幅を有する実質的に長方形をなし、フランジ部22B及び22Cは中心線24に沿う任意の位置に於いて互いに同一の幅を有している。従ってアーム部材22の断面形状も中心線24を通り一対のアーム部材20及び22の隔置方向に延在する基準線に対し対称である。
特に図示の第一の実施例に於いては、アーム部材20及び22の本体部20A及び22Aは一端部及び他端部に於いては互いに平行であるが、本体部20Aと本体部22Aとの間の間隔は一端部と他端部との間に於いては一端部より他端部―向かうにつれて漸次増大している。またフランジ部20B、20C及び22B、22Cの幅は一端部及び他端部に於いては一定であるが、一端部と他端部との間に於いては一端部より他端部へ向かうにつれて漸次増大している。
以上の構成により、アーム部材20及び22の間隔や断面の大きさがそれらの全長に亘り一定ではないにも拘らず、アーム部材20及び22の剪断中心はそれらの全長に亘り中心線24上に位置し、従ってアーム部材20及び22の剪断中心を結ぶ線26及び28はサスペンションアーム10の全長に亘り中心線24と整合している。
アーム部材20及び22の一端部の本体部20A及び22Aには例えば絞り加工によりそれぞれ円筒部30及び32が形成されており、円筒部30及び32はそれぞれ本体部20A及び22Aより互いに近づく方向へ互いに整合して延在している。円筒部30及び32は先端にて互いに当接又は対向し、円筒部30及び32内にはゴムブッシュ装置34の外筒36が圧入により固定されている。
ゴムブッシュ装置34はその外筒36と内筒38との間にゴムブッシュ40が介装された円筒形のゴムブッシュ装置であり、アーム部材20及び22の本体部20A及び22Aに垂直に延在し且つ中心線24と垂直に交差する枢軸線42を郭定している。内筒38は車体14の一対のブラケット44及び46の間に配置され、ブラケット44、46に設けられた孔及び内筒38に挿通されたボルト48及びこれに螺合するナット50によりブラケット44及び46に取り付けられている。
かくして円筒部30及び32、ゴムブッシュ装置34、ボルト48及びナット50等は、互いに共働してサスペンションアーム10の一端部を枢軸線42の周りに枢動可能に車体14に枢着する車体側連結構造体12を構成している。また円筒部30、32及びゴムブッシュ装置34の外筒36は互いに共働してアーム部材20及び22の一端部を互いに接続する一端部側の接続手段を構成している。
アーム部材20及び22の他端部の本体部20A及び22Aにはそれぞれ孔52及び54が設けられており、孔52及び54に整合して本体部20Aと22Aとの間にはゴムブッシュ装置56の内筒58が配置されている。内筒58は孔52、54及び内筒58に挿通されたボルト60及びこれに螺合するナット62によりアーム部材20及び22の他端部の本体部20A及び22Aに取り付けられている。
ゴムブッシュ装置56もその内筒58と外筒64との間にゴムブッシュ66が介装された円筒形のゴムブッシュ装置であり、枢軸線68を郭定している。枢軸線68もアーム部材20及び22の本体部20A及び22Aに垂直に延在し且つ中心線24と垂直に交差しており、従って枢軸線42と平行である。外筒64は車輪支持部材18に設けられた孔に圧入により固定されている。
かくして孔52及び54、ゴムブッシュ装置56、ボルト60及びナット62等は、互いに共働してサスペンションアーム10の他端部を枢軸線68の周りに枢動可能に車輪支持部材18に連結する車輪支持部材側連結構造体16を構成している。また孔52及び54、ゴムブッシュ装置56、ボルト60及びナット62等は、互いに共働してアーム部材20及び22の他端部を互いに接続する他端部側の接続手段を構成している。
[第二の実施例]
図5は本発明による車両のサスペンションアームの第二の実施例を示す平面図、図6は第二の実施例の一方のアーム部材を示す正面図、図7はスタビライザリンクの連結構造体を示す図5の線 VII−VII に沿う拡大断面図である。尚これらの図に於いて図1乃至図4に示された部材と同一の部材には図1乃至図4に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この第二の実施例に於いては、図6に示されている如く、アーム部材20及び22の本体部20A及び22Aの幅は一定ではなく、サスペンションアーム10の中央部(スタビライザリンク70が連結される部分)に於いて最も大きく、中央部より一端部及び他端部へ向かうにつれて漸次小さくなっている。
アーム部材20及び22の本体部20A及び22Aは一端部より中央部までは互いに並行であり、それらの間隔は一定であるが、中央部と他端部との間に於いては本体部20A及び22Aの間隔は中央部より他端部へ向かうにつれて漸次増大している。またフランジ部20B、20C及び22B、22Cの幅は一端部と中央部との間に於いては一端部より中央部へ向かうにつれて漸次増大し、逆に中央部と他端部との間に於いては中央部より他端部へ向かうにつれて漸次減少している。
以上の構成により、アーム部材20及び22の間隔や断面の大きさ、形状がそれらの全長に亘り一定ではないにも拘らず、上述の第一の実施例の場合と同様、アーム部材20及び22の剪断中心はそれらの全長に亘り中心線24上に位置し、従ってアーム部材20及び22の剪断中心を結ぶ線26及び28はサスペンションアーム10の全長に亘り中心線24と整合している。
アーム部材20及び22の中央部の本体部20A及び22Aにはそれぞれ孔72及び74が設けられており、孔72及び74に整合して本体部20Aと22Aとの間にはゴムブッシュ装置76の内筒78が配置されている。内筒78は孔72、74及び内筒78に挿通されたボルト80及びこれに螺合するナット82によりアーム部材20及び22の中央部の本体部20A及び22Aに取り付けられている。
ゴムブッシュ装置76もその内筒78と外筒84との間にゴムブッシュ86が介装された円筒形のゴムブッシュ装置であり、枢軸線88を郭定している。枢軸線88もアーム部材20及び22の本体部20A及び22Aに垂直に延在し且つ中心線24と垂直に交差しており、従って枢軸線42及び68と平行である。外筒84はスタビライザリンク70の一端に固定されている。
かくしてアーム部材20及び22の中央部の本体部20A及び22A、ゴムブッシュ装置76、ボルト80及びナット82等は、互いに共働してスタビライザリンク70の一端を枢軸線88の周りに枢動可能にサスペンションアーム10の中央部に枢着する連結構造体90を構成している。またアーム部材20及び22の中央部の本体部20A及び22A、ゴムブッシュ装置76、ボルト80及びナット82等は、互いに共働してアーム部材20及び22の中央部を互いに接続する中央部の接続手段を構成している。
尚この第二の実施例の他の点、例えばアーム部材20及び22の断面形状の相互の関係、車体側連結構造体12及び車輪支持部材側連結構造体16の構造等の点は上述の第一の実施例の場合と同様である。
[第三の実施例]
図8は本発明による車両のサスペンションアームの第三の実施例を簡略化して示す斜視図である。尚図8に於いて図1乃至図7に示された部材と同一の部材には図1乃至図7に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この第三の実施例に於いては、一端部のゴムブッシュ装置34を受ける円筒部(第一及び第二の実施例の円筒部30及び32に対応)を除き、アーム部材20及び22は全長に亘り互いに同一の一定のコの字形の断面形状を有し、中心線24の両側にて全長に亘り互いに他に対し平行に隔置され、アーム部材20及び22の剪断中心を結ぶ線26及び28はサスペンションアーム10の全長に亘り中心線24と整合している。
サスペンションアーム10の中央部のアーム部材20及び22の間には、アーム部材20及び22の一端部及び他端部に設けられたゴムブッシュ装置34及び56と同様のゴムブッシュ装置92が配置されている。図8には詳細に示されていないが、ゴムブッシュ装置92はその内筒及びアーム部材20及び22の本体部20A及び22Aに挿通されたボルト及びそれに螺合するナットによりサスペンションアーム10の中央部に取り付けられている。
また図8には示されていないが、ゴムブッシュ装置92の外筒にはショックアブソーバの下端の取り付けアイが圧入により嵌合し、これによりショックアブソーバの下端がサスペンションアーム10に対しゴムブッシュ装置92の軸線94の周りに相対的に枢動可能に連結されている。軸線94は中心線24と垂直に交差し、それぞれゴムブッシュ装置34及び56により郭定される枢軸線42及び68と平行である。
また図8に於いて破線にて示されている如く、サスペンションアーム10の一端部より中央部までの範囲に於いて、アーム部材20のフランジ部20Bと20Cとの間及びアーム部材22のフランジ部22Bと22Cとの間にはそれぞれ接続板としての平板状の上蓋部材96及び下蓋部材98が渡設されている。上蓋部材96は両側縁部にてフランジ部20B及び20Cに溶接等にて固定され、下蓋部材98は両側縁部にてフランジ部22B及び22Cに溶接等にて固定されている。サスペンションアーム10の中央部側の上蓋部材96の端部には、上蓋部材96が図8には示されていないショックアブソーバと干渉することを防止するU形の切欠き100が設けられている。
尚サスペンションアーム10は上蓋部材96及び下蓋部材98が設けられた領域に於いては閉断面の断面形状を有しているが、この領域に於いてもアーム部材20及び22の剪断中心を結ぶ線26及び28はサスペンションアーム10中心線24と整合している。またこの第三の実施例の他の点は上述の第一及び第二の実施例の場合と同様に構成されている。
図9はコの字形断面を有する従来のサスペンションアームについて、アーム部材に対する中心線及び剪断中心の位置関係を簡略化して示す断面図、図10は図9に示された従来のサスペンションアームにねじり応力が作用した場合に於けるアーム部材の弾性変形を簡略化して示す斜視図である。
図9に示されている如く、コの字形断面を有する従来のサスペンションアーム10aに於いては、中心線104はアーム部材102のコの字形断面の内側に位置するのに対し、剪断中心を結ぶ線106はアーム部材102のコの字形断面の外側に位置している。そのため図10に示されている如く、サスペンションアーム10aにねじり応力が作用すると、アーム部材102は剪断中心106を結ぶ線108の周りにねじれ変形することにより、中心線104が線108の周りにねじられ、その結果サスペンションアーム10aは曲げ変形してしまう。従ってコの字形断面を有する従来のサスペンションアームに於いては、サスペンションアームにねじり応力が作用すると、サスペンションのジオメトリーが不自然に変化したり、サスペンション部材間に過剰の摩擦力が作用したりし、サスペンションアームの円滑な枢動が阻害される虞れがある。
図11は本発明に従って構成されたサスペンションアームについて、アーム部材に対する中心線及び剪断中心の位置関係を簡略化して示す断面図、図12は図11に示されたサスペンションアームにねじり応力が作用した場合に於けるアーム部材の弾性変形を簡略化して示す斜視図である。
図11に示されたサスペンションアーム10に於いては、上述の第一乃至第三の実施例の場合と同様、一対のアーム部材20及び22は互いに逆向きに開いたコの字形断面を有すると共に、それらの中間に中心線24を有し、一対のアーム部材20及び22の剪断中心を結ぶ線26及び28は中心線24に整合している。
図12に示されている如く、本発明に従って構成されたサスペンションアーム10にねじり応力が作用すると、アーム部材20及び22は剪断中心を結ぶ線26及び28と同一の中心線24の周りにねじれ変形するので、アーム部材20及び22には曲げ変形は生じない。従って上述の第一乃至第三の実施例によれば、従来のサスペンションアームに比して、サスペンションアームにねじり応力が作用する際のサスペンションのジオメトリーの不自然な変化やサスペンション部材間の摩擦力を低減し、サスペンションアームの円滑な枢動を確保することができる。
尚上述の各実施例に於いては、一対のアーム部材20及び22の剪断中心は中心線24上に位置し、剪断中心を結ぶ線26及び28は中心線24に整合しているが、例えば図13(A)及び(B)に示されている如く、一対のアーム部材20及び22の剪断中心が本体部20A及び22Aに対し中心線24の側に位置していれば、サスペンションアーム10の一端部と他端部との間の少なくとも一部に於いて剪断中心が中心線24上に位置していなくてもよく、従って剪断中心を結ぶ線26及び28は中心線24に整合していなくてもよい。
また剪断中心を結ぶ線26及び28が中心線24に対し図13(A)及び(B)に示された位置関係にある場合にも、剪断中心を結ぶ線106が中心線104に対し図9に示された位置関係にある場合に比して、サスペンションアーム10にねじり応力が作用する際のサスペンションのジオメトリーの不自然な変化やサスペンション部材間の摩擦力を低減し、サスペンションアームの円滑な枢動を確保することができる。また剪断中心を結ぶ線26及び28がアーム部材20及び22に対し図14に示された位置関係にある場合に比して、サスペンションアームにねじり応力が作用する際に於けるサスペンションアームのねじれ変形を円滑に行わせることができる。
また剪断中心を結ぶ線26及び28が中心線24に対し図13(A)及び(B)に示された位置関係にある場合に於いて、サスペンションアームの長さに沿う任意の位置について見て、剪断中心を結ぶ線26及び28と中心線24との間の距離は互いに異なっていてもよいが、これらの距離は互いに同一であることが好ましい。剪断中心を結ぶ線26、28及び中心線24は同一の仮想面、好ましくは同一の仮想平面上に位置していることが好ましい。
また上述の各実施例によれば、車体側連結構造体12の枢軸線42及び車輪支持部材側連結構造体16の枢軸線68は、アーム部材20及び22の本体部20A及び22Aに垂直に延在し、中心線24と垂直に交差し、互いに他に対し平行であるので、例えば枢軸線42及び68が中心線24と垂直に交差していない場合や互いに他に対し平行ではない場合に比して、車輪のバウンド、リバウンドに伴う車体24及び車輪支持部材18に対するサスペンションアーム10の枢動を円滑に行わせることができる。
特に上述の第二の実施例によれば、スタビライザリンク70の一端をサスペンションアーム10の中央部に枢着する連結構造体90の枢軸線88は、中心線24と垂直に交差し、枢軸線42及び68と平行であるので、例えば軸線94が中心線24と垂直に交差していない場合や枢軸線42及び68に対し平行ではない場合に比して、車輪のバウンド、リバウンドに伴うサスペンションアーム10に対するスタビライザリンク70の枢動を円滑に行わせることができ、スタビライザの力を効果的にサスペンションアーム10に伝達させることができる。
同様に上述の第三の実施例によれば、ゴムブッシュ装置92の軸線94は中心線24と垂直に交差し、枢軸線42及び68と平行であるので、例えば軸線94が中心線24と垂直に交差していない場合や枢軸線42及び68に対し平行ではない場合に比して、車輪のバウンド、リバウンドに伴うサスペンションアーム10に対するショックアブソーバの枢動を円滑に行わせることができ、ショックアブソーバの減衰力を効果的にサスペンションアーム10に伝達させることができる。
また上述の各実施例によれば、一対のアーム部材20及び22は互いに他に対し鏡像の関係をなす断面形状であって、中心線24を通りアーム部材の隔置方向に垂直に延在する基準線に対し互いに線対称の断面形状を有する。従って一対のアーム部材がこのような鏡像の関係をなす線対称の断面形状を有しない場合に比して、サスペンションアーム10が仮想の平面に沿う方向又はこれに垂直な方向の応力を受ける場合に於けるサスペンションアームの余分なねじれ変形を低減することができる。また一対のアーム部材20及び22が互いに他に対し鏡像の関係をなす線対称の断面形状を有しない場合に比して、サスペンションアーム10がその長手方向に沿う圧縮応力又は引張り応力を受ける場合に於けるサスペンションアームの余分な曲げ変形を低減することができる。
また上述の各実施例によれば、一対のアーム部材20及び22の断面形状は中心線24を通り一対のアーム部材20及び22の隔置方向に延在する基準線に対し対称である。従って一対のアーム部材20及び22の断面形状が基準線に対し対称ではない場合に比して、サスペンションアーム10の基準線に垂直な両方向の曲げ剛性や強度を同一にすることができる。
また上述の各実施例によれば、アーム部材20及び22は一端部にて車体側連結構造体12により互いに一体的に接続されているので、アーム部材20及び22が互いに接続されていない場合に比して、サスペンションアーム10の取り扱いや車両に対するサスペンションアーム10の組み付けを容易に且つ能率よく行うことができる。
また上述の各実施例によれば、ゴムブッシュ装置34の外筒36がアーム部材20及び22の一端部に設けられた円筒部30及び32内に圧入によって固定されることによりアーム部材20及び22が互いに一体的に接続されている。従ってゴムブッシュ装置34及び円筒部30、32等は車体側連結構造体12の一部を構成すると共に、アーム部材20及び22を一体的に接続する接続手段としても機能するので、接続手段が車体側連結構造体12とは完全に独立した構造の場合に比して、サスペンションアーム10の一端側の構造を簡略化し、部品点数を低減することができる。
また上述の第一及び第二の実施例によれば、アーム部材20及び22の一端部及び他端部に於ける本体部20A及び22Aの間隔は互いに異なっていてよいので、上述の第三の実施例の場合に比して、サスペンションアーム10が連結される車体側及び車輪支持部材側の連結部の構造の自由度を高くすることができる。
また上述の第二の実施例によれば、アーム部材20及び22の本体部20A及び22Aの幅はスタビライザリンク70が連結されるサスペンションアーム10の中央部に於いて最も大きく、中央部より一端部及び他端部へ向かうにつれて漸次小さくなっており、これに対応してフランジ部20B、20C及び22B、22Cの幅は中央部より一端部及び他端部へ向かうにつれて漸次減少している。
従ってアーム部材20及び22の剪断中心を結ぶ線26及び28がサスペンションアーム10の全長に亘り中心線24と整合する状況を確保しつつ、サスペンションアーム10の中央部の強度や曲げ剛性を向上させることができ、これにより例えば第一及び第三の実施例の場合に比して、スタビライザリンク70の取り付け強度を向上させることができ、サスペンションアーム10がスタビライザリンク70より受ける応力に起因する弾性変形量を低減することができる。
また上述の第三の実施例によれば、アーム部材20及び22は一端部のゴムブッシュ装置34を受ける円筒部を除き、それらの全長に亘り互いに同一の一定のコの字形の断面を有するので、一種類の素材にてアーム部材20及び22を製造することができる。またアーム部材の素材として低廉な押し出し成形材等を使用することができるので、上述の第一及び第二の実施例の場合に比して、サスペンションアーム10を能率よく低廉に製造することができる。
また上述の第三の実施例によれば、サスペンションアーム10の一端部より中央部までの範囲に於いて、アーム部材20のフランジ部20Bと20Cとの間及びアーム部材22のフランジ部22Bと22Cとの間にはそれぞれ平板状の上蓋部材96及び下蓋部材98が渡設され、対応するフランジ部に固定されている。
従ってサスペンションアーム10は上蓋部材96及び下蓋部材98が設けられた領域に於いては閉断面の断面形状を有し、上蓋部材96及び下蓋部材98が設けられていない場合に比して、一端部とゴムブッシュ装置92との間に於けるサスペンションアーム10のねじれ剛性を例えば100倍程度高くすることができ、これによりサスペンションアーム10の一端部側半分のねじれ変形を小さくすると共に、ショックアブソーバの下端に対する支持強度を高くすることができる。
例えば図15は上蓋部材96及び下蓋部材98が設けられていない点を除き上述の第三の実施例のサスペンションアーム10と同様に構成された比較例のサスペンションアーム10bが組み込まれた車両の後輪のサスペンションを車両のアウトボード側より見た状態にて示す説明図であり、図16は上述の第三の実施例のサスペンションアーム10が組み込まれた車両の後輪のサスペンションを車両のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。
図15及び図16に於いて、符号110は車両の後輪を示し、符号112は後輪110のバウンド、リバウンドに伴う後輪110の瞬間中心、厳密には図には示されていない車輪支持部材の瞬間中心を示している。図15及び図16に示されている如く、後輪110の瞬間中心112は車両の発進加速時におけるスクォートを低減すべく、後輪110の接地点Pよりも車両前方且つ上方に設定されている。
そのため中心線の周りにねじれ易いサスペンションアーム10bの場合には、図15に示されている如く後輪110のバウンド、リバウンドに伴い後輪110がその瞬間中心112の周りに回転すると、サスペンションアーム10bの外端が後輪110と共に瞬間中心112の周りに回転するので、ショックアブソーバ114の下端の連結部の枢軸線116がショックアブソーバ114の延在方向に対しなす角度が比較的大きく変化する。そのためショックアブソーバ114に曲げ応力が作用し、シリンダとピストンとの間の摩擦力が比較的大きく変化する。
これに対し上述の第三の実施例によれば、図16に示されている如く後輪110のバウンド、リバウンドに伴いサスペンションアーム10の外端が後輪110と共に瞬間中心112の周りに回転しても、ショックアブソーバ114の下端が連結される部位に於けるサスペンションアーム10のねじれが小さいので、ショックアブソーバ114の下端の連結部の枢軸線116がショックアブソーバ114の延在方向に対しなす角度の変化が小さい。従ってショックアブソーバ114に作用する曲げ応力を低減し、シリンダとピストンとの間の摩擦力の変化を低減することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の各実施例に於いては、アーム部材20及び22は一端部にて車体側連結構造体12のゴムブッシュ装置34により互いに一体的に接続されているが、アーム部材20及び22は一端部に於いても各実施例の他端部と同様に一体的に接続されていなくてもよい。その場合アーム部材20及び22は一端部にて車体側連結構造体12の如き連結構造体により、また他端部にて車輪支持部材側連結構造体16の如き連結構造体により、互いに一体をなす状態で車体及び車輪支持部材に枢動可能に連結されることが好ましい。
またアーム部材20及び22は一端部にて互いに一体的に接続されるのではなく、他端部に於いて互いに一体的に接続されていてもよい。この場合にはアーム部材20及び22の他端部は一端部に於ける車体側連結構造体12のゴムブッシュ装置34による一体的連結と同様の構造にて一体的に接続されることが好ましい。
またアーム部材20及び22は他端部に於いても一端部と同様に一体的に接続されていてもよく、その場合にはサスペンションアーム10をあたかも一つのサスペンション部材の如く取り扱うことができるので、上述の各実施例の場合よりも更に一層容易に且つ能率よくサスペンションアーム10を車両に組み付けることができる。尚この場合にもアーム部材20及び22の他端部は一端部に於ける車体側連結構造体12のゴムブッシュ装置34による一体的連結と同様の構造にて一体的に接続されることが好ましい。
また上述の各実施例に於いては、車体側連結構造体12のゴムブッシュ装置34はアーム部材20及び22の円筒部30及び32と共働してサスペンションアーム10の一端部を車体14に枢動可能に連結する連結手段として機能すると共に、アーム部材20及び22の一端部を互いに一体的に接続する接続手段としても機能するようになっているが、連結手段及び接続手段は相互に独立の手段であってもよい。
また上述の各実施例に於いては、連結手段はアーム部材20及び22の円筒部30、32及びこれらに圧入されるゴムブッシュ装置34により構成されているが、接続手段はアーム部材20及び22を互いに一体的に接続するものである限り実施例の構造以外の構造のものであってもよい。
また上述の各実施例に於いては、アーム部材20及び22はコの字形の断面形状を有しているが、アーム部材20及び22が互いに共働してそれらの間にサスペンションアーム10の中心線24を郭定すると共に、アーム部材20及び22の剪断中心がアーム部材に対し中心線24の側、好ましくは中心線24上に位置する限り、アーム部材20及び22の断面形状は丸括弧形、開いたカギ括弧形の如くコの字形以外の任意の断面形状であってよい。
また上述の各実施例に於いては、アーム部材20及び22は互いに他に対し鏡像の関係をなす断面形状であって、中心線24を通りアーム部材の隔置方向に垂直に延在する仮想線に対し互いに線対称の断面形状を有しているが、アーム部材20及び22の断面形状は互いに他に対し鏡像の関係をなしていなくてもよく、また中心線24を通りアーム部材の隔置方向に垂直に延在する仮想線に対し互いに線対称でなくてもよい。
また上述の各実施例に於いては、アーム部材20及び22の一端部を車体14に枢動可能に連結する車体側連結手段及びアーム部材20及び22の他端部を車輪支持部材18に枢動可能に連結する車輪支持部材側連結手段はそれぞれゴムブッシュ装置34、56を含んでいるが、車体側連結手段及び車輪支持部材側連結手段の少なくとも一方がゴムブッシュを含まないブッシュ装置の如くゴムブッシュ装置以外の連結装置であってもよい。
また上述の第三の実施例に於いては、サスペンションアーム10の一端部より中央部までの範囲に於いて、アーム部材20のフランジ部20Bと20Cとの間及びアーム部材22のフランジ部22Bと22Cとの間にはそれぞれ平板状の上蓋部材96及び下蓋部材98が渡設されているが、上蓋部材96及び下蓋部材98が渡設される範囲が変更されてもよく、また上蓋部材96及び下蓋部材98が省略されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、アーム部材20及び22はそれらの一端部にて車体14に枢動可能に連結されると共に、他端部にて車輪支持部材18に枢動可能に連結されるようになっているが、アーム部材20及び22はそれらの一端部及び他端部の少なくとも一方に於いて車体及び車輪支持部材のうちの対応する部材に相対変位しないよう固定的に連結されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、アーム部材20及び22は直線的に延在する部材であり、サスペンションアーム10も中心線24及び剪断中心を結ぶ線26、28が直線的に延在する直線的なサスペンションアームであるが、本発明のサスペンションアームは中心線及び剪断中心を結ぶ線が湾曲して延在する湾曲したサスペンションアームであってもよい。
また上述の第一又は第二の実施例に於けるアーム部材20及び22が、上述の第三の実施例に於ける上蓋部材96及び下蓋部材98と同様の接続板により互いに接続されてもよい。
本発明による車両のサスペンションアームの第一の実施例を示す平面図である。 第一の実施例の一方のアーム部材を示す正面図である。 車体側連結構造体を示す図1の線 III−III に沿う拡大断面図である。 車輪支持部材側連結構造体を示す図1の線IV−IVに沿う拡大断面図である。 本発明による車両のサスペンションアームの第二の実施例を示す平面図である。 第二の実施例の一方のアーム部材を示す正面図である。 スタビライザリンクの連結構造体を示す図5の線 VII−VII に沿う拡大断面図である。 本発明による車両のサスペンションアームの第三の実施例を簡略化して示す斜視図である。 コの字形断面を有する従来のサスペンションアームについて、アーム部材に対する中心線及び剪断中心の位置関係を簡略化して示す断面図である。 図9に示された従来のサスペンションアームに捩り応力が作用した場合に於けるアーム部材の弾性変形を簡略化して示す斜視図である。 本発明に従って構成されたサスペンションアームについて、アーム部材に対する中心線及び剪断中心の位置関係を簡略化して示す断面図である。 図11に示されたサスペンションアームに捩り応力が作用した場合に於けるアーム部材の弾性変形を簡略化して示す斜視図である。 一対のアーム部材の剪断中心を結ぶ線が中心線と整合していないが、本体部に対し中心線と同一の側に位置する位置関係を簡略化して示す断面図である。 一対のアーム部材の剪断中心を結ぶ線が本体部に対し中心線とは反対側に位置する位置関係を簡略化して示す断面図である。 上蓋部材及び下蓋部材が設けられていない点を除き第三の実施例のサスペンションアームと同様に構成された比較例のサスペンションアームが組み込まれた車両の後輪のサスペンションを車両のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。 第三の実施例のサスペンションアーム10が組み込まれた車両の後輪のサスペンションを車両のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。
符号の説明
10…サスペンションアーム、12…車体側連結構造体、14…車体、16…車輪支持部材側連結構造体、18…車輪支持部材、20,22…アーム部材、26,28…剪断中心を結ぶ線、34,56,76…ゴムブッシュ装置

Claims (14)

  1. 一端部にて一つの車体側連結手段により車体に連結され他端部にて一つの車輪支持部材側連結手段により車輪支持部材に連結される車両のサスペンションアームにして、互いに隔置された一対のアーム部材を有し、前記一対のアーム部材は互いに共働してそれらの間に前記サスペンションアームの中心線を郭定しており、各アーム部材は前記中心線の側とは逆の側に開いた断面形状を有し、これにより各アーム部材の剪断中心は該アーム部材に対し前記中心線の側に位置することを特徴とする車両のサスペンションアーム。
  2. 前記一対のアーム部材の剪断中心は前記一端部と前記他端部との間の少なくとも一部に於いて前記中心線上に位置することを特徴とする請求項1に記載の車両のサスペンションアーム。
  3. 前記一対のアーム部材の剪断中心は前記一端部と前記他端部との間の少なくとも一部に於いて前記中心線より互いに等距離隔置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のサスペンションアーム。
  4. 前記一対のアーム部材は前記一端部と前記他端部との間の少なくとも一部に於いて互いに他に対し鏡像の関係をなす断面形状を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の車両のサスペンションアーム。
  5. 前記一対のアーム部材は前記一端部及び前記他端部の少なくとも一方に於いて接続手段により互いに一体的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の車両のサスペンションアーム。
  6. 前記接続手段は前記一端部に設けられており、前記一端部の接続手段は前記車体側連結手段の一部を構成していることを特徴とする請求項5に記載の車両のサスペンションアーム。
  7. 前記接続手段は前記他端部に設けられており、前記他端部の接続手段は前記車輪支持部材側連結手段の一部を構成していることを特徴とする請求項5に記載の車両のサスペンションアーム。
  8. 前記一対のアーム部材の前記一端部に対応する端部前記車体側連結手段により互いに一体をなす状態で前記車体に連結され、前記一対のアーム部材の前記他端部に対応する端部前記車輪支持部材側連結手段により互いに一体をなす状態で前記車輪支持部材に連結されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の車両のサスペンションアーム。
  9. 各アーム部材は少なくとも前記一端部と前記他端部との間に一定の断面形状の領域を有し、前記一対のアーム部材は前記一定の断面形状の領域に於いては互いに他に対し平行に隔置されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一つに記載の車両のサスペンションアーム。
  10. 各アーム部材は全長に亘り一定の断面形状を有し、前記一対のアーム部材は全長に亘り互いに他に対し平行に隔置されていることを特徴とする請求項9に記載の車両のサスペンションアーム。
  11. 各アーム部材は前記一端部と前記他端部との間に於いて前記一端部及び前記他端部の一方の側より他方の側へ向かうにつれて前記アーム部材と剪断中心との間の距離が漸次大きくなる断面変化領域を有し、前記一対のアーム部材の間隔は前記断面変化領域に於いては前記一方の側より前記他方の側へ向かうにつれて漸次大きくなっていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一つに記載の車両のサスペンションアーム。
  12. 前記サスペンションアームは前記一端部と前記他端部との間の位置にショックアブソーバ連結部を有し、前記一対のアーム部材は前記一端部より前記ショックアブソーバ連結部までの範囲に於いて互いに隔置された二つの接続板により接続され、前記範囲に於いて閉断面形状をなしていることを特徴とする請求項1乃至7又は請求項9乃至11の何れか一つに記載の車両のサスペンションアーム。
  13. 前記接続板の一方は前記一対のアーム部材の上縁を互いに接続し、前記接続板の他方は前記一対のアーム部材の下縁を互いに接続していることを特徴とする請求項12に記載の車両のサスペンションアーム。
  14. 前記サスペンションアームは前記一端部及び前記他端部の少なくとも一方にて前記車体側連結手段及び前記車輪支持部材側連結手段のうちの対応する連結手段により枢軸線の周りに枢動可能に前記車体若しくは前記車輪支持部材に連結されており、前記中心線は前記枢軸線と交差していることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一つに記載の車両のサスペンションアーム。
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