JP4688540B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents

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Description

本発明はコージェネレーションシステムに関するものであり、特にエネルギーの使用状態が不規則な場合における制御に特徴を有するものである。
従来より、下記特許文献1に開示されているコージェネレーションシステムのように、過去の所定の期間にわたってエネルギーの使用状態を学習し、この学習データに基づいて将来における熱エネルギーや電気エネルギーの使用状態を予測して動作するものがある。
特開2004-263913号公報
上記したコージェネレーションシステムは、過去の熱エネルギーや電気エネルギーの使用形態に基づいて間近に近づいた期間における熱エネルギーや電気エネルギーの使用予測を行うものであった。そのため、従来のコージェネレーションシステムは、エネルギーの使用形態が安定している状況下で長期にわたって使用されると予測が収束し、高いエネルギー効率を達成できるという特徴を有するものであった。
しかし、従来技術のコージェネレーションシステムは、一般家庭のように必ずしもエネルギーの使用状態が安定していない環境下で使用されると、エネルギーの使用予測の基礎となる過去の熱エネルギーや電気エネルギーの使用形態を記憶した学習データのバラツキが大きくなり、将来の使用予測を的確に行えないという問題があった。また特に、上記した従来技術のコージェネレーションシステムのように、浴槽に対して湯水を落とし込む落とし込み運転を実施可能な構成である場合は、一度に大量の熱エネルギーが消費されるため、予め落とし込み運転に必要な湯水を準備しておく必要がある。そのため、従来技術のコージェネレーションシステムでは、落とし込み運転の実施状体が安定していない環境下で使用されると、落とし込み運転の実施予測の精度が低下し、十分なエネルギー効率が得られない可能性が高いという問題があった。
そこで、かかる知見に基づき、本発明は落とし込み運転の実施履歴が不規則な状況下で使用されても十分なエネルギー効率を達成可能なコージェネレーションシステムの提供を目的とする。
そこで、かかる知見に基づいて提供される請求項1に記載の発明は、外部から供給された燃料が持つエネルギーを熱エネルギー及び電気エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、当該エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、前記制御手段、所定の履歴学習期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として記憶し、当該履歴情報に関する規則性の有無に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを通常動作モードと不規則動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、通常動作モード、前記履歴情報が規則性を有することを条件として選択され、当該規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、不規則動作モード、前記履歴情報が所定の規則性から外れていることを条件として選択され、前記入力手段を介して制御手段に入力された落とし込み運転の実施要求に基づいてエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステムである。
また同様の知見に基づいて提供される請求項4に記載の発明は、外部から供給された燃料が持つエネルギーを熱エネルギー及び電気エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、当該エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、前記制御手段、所定の制御期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として認識し、当該履歴データを所定の履歴学習期間にわたって記憶して履歴蓄積情報を構築すると共に、当該履歴蓄積情報を構成する履歴情報を所定の基準周期毎に分類して周期毎履歴情報を構築し、将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを、周期毎履歴情報を構成する過去の履歴情報あるいは当該履歴情報に基づくデータに関する規則性の有無に基づいて通常動作モードと不規則動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、通常動作モード、前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った制御期間の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報が所定の規則性を有することを条件として選択され、前記規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、不規則動作モード、前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った制御期間の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報あるいは当該履歴情報に基づくデータが所定の規則性から外れていることを条件として選択され、前記入力手段を介して制御手段に入力された落とし込み運転の実施要求に基づいてエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステムである。
かかる構成によれば、過去の履歴学習期間における落とし込み運転の実施履歴が規則的である場合に限らず、不規則である場合についても将来の制御期間における落とし込み運転の実施予定に合わせてエネルギー変換手段の動作を制御することができる。従って、本発明によれば、落とし込み運転の実施形態が比較的不規則な環境下で使用されても、エネルギー効率を損なうことなく動作可能なコージェネレーションシステムを提供できる。
また、請求項2に記載の発明は、外部から供給された燃料が持つエネルギーを電気エネルギーおよび熱エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、湯水または熱媒体を介して熱エネルギーを貯留可能な貯留手段と、前記エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、前記制御手段、所定の履歴学習期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として記憶し、当該履歴情報に関する規則性の有無に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを通常動作モードと効率優先動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、通常動作モード、前記履歴情報が所定の規則性を有することを条件として選択される動作モードであり、前記履歴情報の規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、効率優先動作モード、前記履歴情報が規則性から外れており、入力手段を介して落とし込み運転の実施要求が入力されることを条件として選択可能となる動作モードであり、エネルギー変換手段を動作させることによって前記落とし込み運転の実施要求を満足する熱エネルギーが貯留手段に貯留されてから熱エネルギーの使用を開始する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステムである。
また、同様の知見に基づいて提供される請求項5に記載の発明は、外部から供給された燃料が持つエネルギーを電気エネルギーおよび熱エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、湯水または熱媒体を介して熱エネルギーを貯留可能な貯留手段と、前記エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、前記制御手段、所定の制御期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として認識し、当該履歴データを所定の履歴学習期間にわたって記憶して履歴蓄積情報を構築すると共に、当該履歴蓄積情報を構成する履歴情報を所定の基準周期毎に分類して周期毎履歴情報を構築し、将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを、周期毎履歴情報を構成する過去の履歴情報あるいは当該履歴情報に基づくデータに関する規則性の有無に基づいて通常動作モードと効率優先動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、通常動作モード、前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った制御期間の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報が所定の規則性を有することを条件として選択され、前記規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、効率優先動作モード、前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った制御期間の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報あるいは当該履歴情報に基づくデータが所定の規則性から外れており、入力手段を介して落とし込み運転の実施要求が入力されることを条件として選択可能となる動作モードであり、エネルギー変換手段を動作させることによって前記落とし込み運転の実施要求を満足する熱エネルギーが貯留手段に貯留されてから熱エネルギーの使用を開始する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステムである。
本発明のコージェネレーションシステムは、過去の履歴学習期間における落とし込み運転の実施履歴が不規則である状況下において、入力手段を介して落とし込み運転の実施要求が入力されることを条件として、落とし込み運転の実施要求を満足する熱エネルギーが貯留手段に貯留されるのを待って落とし込み運転を開始する効率優先動作モードによる動作をするか否かを選択できる。従って、本発明によれば、落とし込み運転の実施形態が比較的不安定な環境下で使用される場合であっても、効率優先動作モードを選択することによりエネルギー効率に優れた運転が可能なコージェネレーションシステムを提供できる。
請求項3に記載の発明は、外部から供給された燃料が持つエネルギーを熱エネルギー及び電気エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、当該エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、前記制御手段、所定の履歴学習期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として記憶し、当該履歴情報に関する規則性の有無に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを通常動作モードと効率優先動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、通常動作モード、前記履歴情報が規則性を有することを条件として選択される動作モードであり、当該規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、効率優先動作モード、前記落とし込み運転の実施履歴に関する履歴情報の制御周期毎の推移が所定の規則性から外れており、電気エネルギーの使用履歴に関する履歴情報の制御周期毎の推移が所定の規則性を満足している状況下において選択可能となる動作モードであり、入力手段を介して落とし込み運転の実施要求が入力されることを条件として、当該実施要求の入力後における電気エネルギーの使用予測を行い、当該電気エネルギーの使用予測に基づいてエネルギー変換手段を動作させることによって発生する熱エネルギーによって加熱可能な湯水の量が前記落とし込み運転の実施要求を満足する状態となってから落とし込み運転を開始する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステムである。
また、同様の知見に基づいて提供される請求項6に記載の発明は、外部から供給された燃料が持つエネルギーを熱エネルギー及び電気エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、当該エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、前記制御手段、所定の制御期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として認識し、当該履歴データを所定の履歴学習期間にわたって記憶して履歴蓄積情報を構築すると共に、当該履歴蓄積情報を構成する履歴情報を所定の基準周期毎に分類して周期毎履歴情報を構築し、将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを、周期毎履歴情報を構成する過去の履歴情報あるいは当該履歴情報に基づくデータに関する規則性の有無に基づいて通常動作モードと効率優先動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、通常動作モード、前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った制御期間の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報が所定の規則性を有することを条件として選択され、前記規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、効率優先動作モード、前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ前の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する落とし込み運転の実施履歴に関する履歴情報の制御周期毎の推移が所定の規則性から外れており、電気エネルギーの使用履歴に関する履歴情報の制御周期毎の推移、あるいは、当該推移に基づくデータが所定の規則性を満足している状況下において選択可能となるモードであり、入力手段を介して落とし込み運転の実施要求が入力されることを条件として、当該実施要求の入力後における電気エネルギーの使用予測を行い、当該電気エネルギーの使用予測に基づいてエネルギー変換手段を動作させることによって発生する熱エネルギーによって加熱可能な湯水の量が前記落とし込み運転の実施要求を満足する状態となってから落とし込み運転を開始する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステムである。
本発明のコージェネレーションシステムは、過去の履歴学習期間における落とし込み運転の実施履歴が不規則である状況下において、効率優先動作モードが選択されると、電気エネルギーの使用予測に沿ってエネルギー変換手段を動作させ、これにより発生する熱エネルギーが貯留されるのを待って落とし込み運転を実施することとなる。従って、本発明のコージェネレーションシステムは、過去の落とし込み運転の実施履歴が不規則な場合であっても、効率優先動作モードを選択することによりエネルギー効率に優れた運転を行うことができる。
ここで、上記したコージェネレーションシステムにおいて、落とし込み運転が実施される時期を正確に把握できるか否かが総合エネルギー効率に大きな影響を与えるものと想定される。
そこで、かかる知見に基づいて提供される請求項7に記載の発明は、制御手段が、制御期間を複数の単位制御期間に分割し、落とし込み運転が実施された時期に相当する単位制御期間に関する情報を履歴情報として記憶し、周期毎履歴情報を構成する複数の履歴情報によって構成される履歴情報群において、落とし込み運転の実施時期が同一である履歴情報の出現回数が所定の割合以下となることを条件として、周期毎履歴情報を構成する履歴情報の推移あるいは当該推移に基づくデータが所定の規則性から外れているものと判断することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のコージェネレーションシステムである。
かかる構成によれば、落とし込み運転が実施される可能性が高い時期を正確に把握できるため、エネルギー効率の高いコージェネレーションシステムを提供できる。
また、同様の知見に基づいて提供される請求項8に記載の発明は、履歴情報、落とし込み運転の実施時期を記録したものであり、制御対象となる制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報を時系列に並べた場合に、制御対象となる制御期間に対して基準周期の整数n倍前の制御期間に相当する制御情報と、基準周期の整数2n倍前の制御期間に相当する制御情報とが合致することを条件として、制御手段により周期毎履歴情報が規則性を有するものと判断することを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載のコージェネレーションシステムである。
かかる構成によれば、落とし込み運転の実施時期に関する規則性を的確に把握でき、エネルギー効率の高いコージェネレーションシステムを提供できる。
請求項9に記載の発明は、エネルギー変換手段の動作が不規則動作モードで制御される場合に、落とし込み運転の実施予定の入力を促す入力促進動作を行うことを特徴とする請求項1又は4に記載のコージェネレーションシステムである。
かかる構成によれば、不規則動作モードで動作する場合であっても、落とし込み運転の実施予定を満足するように動作しつつ、高エネルギー効率を達成可能なコージェネレーションシステムを提供できる。
請求項10に記載の発明は、外部から供給される燃料を燃焼して熱エネルギーを発生可能な熱エネルギー変換手段を有し、効率優先動作モードによる動作が拒否されることを条件として、落とし込み運転の実施要求に応じて熱エネルギー変換手段を動作させることを特徴とする請求項2,3,5,6のいずれかに記載のコージェネレーションシステムである。
かかる構成によれば、貯留手段に貯留されている熱エネルギー量が不十分な場合であっても、落とし込み運転の実施要求を満足させることが可能なコージェネレーションシステムを提供できる。
本発明によれば、落とし込み運転の実施履歴が比較的不規則な環境下で使用されても、エネルギー効率を損なうことなく動作可能なコージェネレーションシステムを提供できる。
続いて、本実施形態のコージェネレーションシステムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。コージェネレーションシステム1は、図1に示すように、エネルギー変換手段2、貯留手段3および制御手段5を有する。エネルギー変換手段2は、外部のエネルギー源から供給されるガスや灯油等の燃料等のエネルギー媒体が持つエネルギーを電気エネルギーと熱エネルギーに変換する装置である。エネルギー変換手段2において発生した電気エネルギーは、電力負荷Eに供給され、消費される。
一方、貯留手段3は、エネルギー変換手段2において発生した熱エネルギーを湯水等の熱媒体を介して貯留するものである。貯留手段3は、外部に設けられた1又は複数の熱負荷Ha(aは整数)に対して熱媒体を介して熱エネルギー供給可能な構成とされている。
制御手段5は、コージェネレーションシステム1の動作を制御するものであり、例えばCPUや所定の制御プログラムが内蔵されたメモリなどを備えた構成とされている。制御手段5は、図2に示すように、履歴情報蓄積手段6と、予測手段7と、指令手段8とを備えている。制御手段5は、リモコン等の入力手段9に対して電気的に接続されており、入力手段9を介して熱エネルギーの使用予定等のデータが入力される構成となっている。
履歴情報蓄積手段6は、消費熱量導出手段10と、履歴記憶手段11とを備えている。消費熱量導出手段10は、貯留手段3から排出された熱媒体の量や温度を検知したり、熱負荷Haにおいて実際に使用された熱エネルギー量を演算するなどして熱エネルギーの使用量T(以下、熱消費量Tと称す)を導出するものである。
履歴記憶手段11は、履歴学習期間Lに渡り、消費熱量導出手段10において検知された熱使用量の履歴に関するデータを制御期間Dxy毎に分類して記憶して履歴学習データベースDBを構築する。
さらに具体的には、履歴記憶手段11は、制御期間Dxyを1日(24時間)に設定しており、履歴学習期間Lを4週間(28日)に設定している。履歴記憶手段11は、制御期間Dxyをさらに複数(本実施形態では8つ)の単位制御期間Pmの集合として設定している。本実施形態において、履歴記憶手段11は、単位制御期間Pmを3時間として設定している。
履歴記憶手段11は、消費熱量導出手段10において導出された熱消費量Tを単位制御期間Pm(m=1〜8)毎に積算し、各単位制御期間Pmに対応付けて記憶している。さらに具体的には、例えば熱消費量Tが図4(a)にグラフで示すように経時変化する場合、消費熱量導出手段11は、このグラフに基づいて各単位制御期間Pmにおける熱消費量Tの積分値(積算熱消費量V)を導出する。履歴記憶手段11は、制御期間Dxyの完了時に、制御期間Dxyを構成する各単位制御期間Pmのうち最も積算熱消費量Vが大きかった時期をピーク値Qxy(履歴情報)として記憶する。さらに具体的には、例えば制御期間Dxyにおける熱消費量Tの変化が図4(a)に示すように変化する場合、図4(b)のように単位制御期間P7の積算熱消費量Vが最も大きい。そのため、この場合、履歴記憶手段11は、制御期間Dxyのピーク値Qxyを「7」と記憶する。また、制御期間Dxyにおいて、どの単位制御期間Pmにおいても積算熱消費量Vが所定の閾値を超えない場合、履歴記憶手段11は、この制御期間Dxyのピーク値Qxyを「0」と認識する。
履歴記憶手段11は、図3に模式的に示すように、履歴学習期間Lにおける熱消費量Tに関する情報(ピーク値Qxy)を所定の制御期間Dxy(x,yは共に整数)毎に分類して記憶している。さらに詳細に説明すると、履歴記憶手段11は、履歴学習期間Lを複数(本実施形態では28)の制御期間Dxyの集まりとして認識している。すなわち、履歴記憶手段11は、28日分に相当するピーク値Qxyを蓄積し、履歴学習データベースDBを構築している。
履歴記憶手段11は、制御期間Dxyの整数倍に相当する連続した期間を履歴情報蓄積周期xと認識している。本実施形態において、履歴記憶手段11は、制御期間の初日(D11)から履歴情報蓄積周期xの4倍に相当する期間に渡ってピーク値Qxyを記憶し、履歴学習データベースDBを構成している。本実施形態では、履歴情報蓄積周期xが制御期間Dxyの7倍の期間に設定されている。すなわち、本実施形態では、履歴情報蓄積周期xが1週間に設定されており、履歴情報蓄積周期xの4周期(4週間)分に相当する制御期間Dxyのピーク値Qxyによって履歴学習データベースDBが構築されている。
さらに、履歴記憶手段11は、所定の制御期間Dxyを基準として、履歴情報蓄積周期xの整数倍に相当する期間だけ前後する制御期間Dxyのピーク値Qxy集合を基準履歴情報By(周期毎履歴情報:y=1〜7)として認識している。すなわち、本実施形態では、履歴学習期間Lを構成する制御期間Dxyを曜日に相当する添え字y毎に分類し、それぞれの制御期間Dxyに相当するピーク値Qxyを集めて基準履歴情報By(y=1〜7)として認識している。
予測手段7は、履歴情報蓄積手段6の履歴記憶手段11に蓄積されている履歴学習データベースDBに基づいて、間近の制御期間Dxy(制御期間D5y)において熱消費量Tがピークに達する時期を予測する。さらに具体的に説明すると、予測手段7は、履歴学習データベースDBから間近の制御期間D5yの曜日と同一の曜日に相当する基準履歴情報By(y=1〜7)を選択して呼び出す。そして、予測手段7は、基準履歴情報Byを構成するピーク値Qxyを履歴情報蓄積周期x(x=1〜4)の順番に並べる。
さらに具体的には、例えば図3に示すような履歴学習データベースDBが構築されており、間近に迫っている制御期間D5yが月曜日(y=1)の場合は、基準履歴情報B1が「7・7・7・7」と認識される。また、同様に火〜日曜日(y=2〜7)の場合は、B2が「6・0・8・0」、B3が「5・8・7・7」、B4が「8・7・7・7」、B5が「6・7・6・0」、B6が「7・0・7・7」、B7が「6・8・1・0」と認識される。
予測手段7は、上記したようにして予測対象となる間近の制御期間D5yに相当する基準履歴情報Byを呼び出すと、最も出現回数の多いピーク値Qxyを代表値Fyと認定すると共に、基準履歴情報Byにおける代表値Fyの発現割合Ryを確認する。さらに具体的には、図3に示す履歴学習データベースDBでは、月曜日に相当する基準履歴情報B1は、全てのピーク値Qx1が「7」であるため、代表値F1が「7」であり、発現割合R1が1.00となる。同様に、火〜土曜日に相当する基準履歴情報B2〜B6は、それぞれ基準履歴情報By(代表値Fy,発現割合Ry)の組み合わせ(y=2〜6)が、B2(0,0.50),B3(7,0.50),B4(7,0.75),B5(6,0.50),B6(7,0.75)となる。日曜日に相当する基準履歴情報B7は、ピーク値Qx7(x=1〜4)が「6」,「8」,「1」,「0」の4通りであり、それぞれの発現割合R6が0.25となる。
予測手段7は、予測対象となる間近の制御期間D5yに相当する、すなわち制御期間D5yと添え字y(曜日)が同一である制御期間Dxy(日)のピーク値Qxyを集めた基準履歴情報Byにおいて、代表値Fyの発現割合Ryが0.50よりも高い場合、制御期間D5yの代表値Fyに相当する時期に熱消費量Tのピーク値Qxyが現れるものと予測する。さらに具体的には、例えば上記した例では、間近の制御期間D5yが月曜日(y=1,R1=1.00)、木曜日(y=4,R4=0.75)あるいは土曜日(y=6,R6=0.75)である場合がこれに相当する。そのため、予測手段7は、間近の月曜日および土曜日のピーク値Q51,Q56をそれぞれ「7」と予測し、間近の木曜日のピーク値Q55を「6」と予測する。
一方、予測手段7は、予測対象となる間近の制御期間D5yに相当する基準履歴情報Byにおいて、代表値Fyの発現割合Ryが0.50以下である場合に、履歴情報蓄積周期x(x=1〜4)の順番に並べられたピーク値Qxyにおいて、代表値Fyの発現の順序が所定の規則性を有するか否かを確認する。
さらに具体的には、予測手段7は、制御対象となる間近の制御期間D5yに対して履歴情報蓄積周期xの整数n倍前(nは整数)の制御期間D(5−n)yのピーク値Q(5−n)yと、履歴情報蓄積周期xの整数2n倍前の制御期間D(5−2n)yのピーク値Q(5−2n)yとが同一であるか否かを確認する。例えば、図3に示すような履歴学習データベースDBでは、水曜日(y=3)の基準履歴情報B3は、制御期間D43のピーク値Q43および制御期間D33のピーク値Qx3が共に「7」である。すなわち、基準履歴情報B3は、n=1の時にQ(5−n)3=D(5−2n)3の関係を満足している。要するに、制御期間D53の1週間前および2週間前に連続してピーク値Q33が「7」となっている。そのため、予測手段7は、履歴学習データベースDBの下では、制御期間D53のピーク値Q53が「7」となる可能性が高いと判断し、ピーク値Q53が「7」と予測する。
また同様に、金曜日(y=5)の基準履歴情報B5は、制御期間D35のピーク値Q35および制御期間D15のピーク値Q15が共に「6」である。すなわち、基準履歴情報B5は、n=2の時にQ(5−n)5=D(5−2n)5を満足しており、制御期間D53の2週間前および4週間前にピーク値Qx5が「6」となっている。要するに、基準履歴情報B5は、1週おきにピーク値Qx5が「6」となっており、D55が「6」となる可能性が高い。そこで、予測手段7は、制御期間D55のピーク値Q55を「6」と予測する。
一方、図3に示す履歴学習データベースDBにおいて、火曜日(y=2)および日曜日(y=7)の基準履歴情報B2,B7は、上記したような規則性を有していない。すなわち、基準履歴情報B2は、間近の制御期間D52の1週前のピーク値Q42と3週前のピーク値Q22がそれぞれ「0」であり、上記した金曜日(y=5)の場合と同様に1週おきにピーク値Qx2が「0」となる規則性を有する。しかし、この規則性が反映される可能性があるのは、制御期間D52の1週間後の制御期間D62である。そのため、基準履歴情報B2は、制御期間D52の予測の基礎となり得る規則性を有していない。また、基準履歴情報B7は、ピーク値Qx7(x=1〜4)がそれぞれバラバラに発散しており、規則性がない。従って、予測手段7は、基準履歴情報B2,B7を参照するだけでは、間近の制御期間D52,D57において熱消費量Tが最大となる時期(単位制御期間Pm)を予測できない。
予測手段7は、上記したようにして制御対象となっている間近の制御期間D5yのピーク値Q5yを予測可能である場合は、このピーク値Q5yを示すデータを予定信号として指令手段8に送信する。一方、予測手段7は、上記した例の火曜日(y=2)や日曜日(y=7)のように制御対象となっている間近の制御期間D5yのピーク値Q5yを予測不可能である場合に、入力手段9を介して入力された熱エネルギーの使用予定に基づき、間近の制御期間D5yにおけるピーク値Q5yを導出し、このデータを予定信号として指令手段8に送信する。
指令手段8は、予測手段7から受信した予定信号に基づき、制御期間Dxyにおいて熱消費量Tがピークに達すると予測される単位制御期間Pmに先立ってエネルギー変換手段2を駆動させ、貯留手段3に熱エネルギーを蓄える。
さらに具体的には、例えば上記した例において間近に迫った制御期間D5yが月曜日(y=1)や水曜日〜土曜日(y=3〜6)である場合のように、基準履歴情報Byが所定の規則性を有する場合は、この規則性に基づいて制御期間D5yにおける熱消費量Tがピークに達する時期を予測し、この予測に基づいてエネルギー変換手段2の動作を制御する通常動作モードでの運転を行う。
一方、上記した例において間近に迫った制御期間D5yが火曜日(y=2)や日曜日(y=7)である場合のように、基準履歴情報Byが規則性を持たず、ばらついている場合は、入力手段9を介して入力された熱エネルギーの使用予定に基づいて制御期間D5yにおけるエネルギー変換手段2の動作を制御する不規則動作モードでの運転を行う。
上記したように、本実施形態のコージェネレーションシステム1では、制御期間Dxy毎に記憶されているピーク値Qxyを曜日毎に集計した基準履歴情報Byを参照し、この基準履歴情報Byが規則性を有する場合に、その規則性に従って間近の制御期間D5yにおける熱消費量Tが最も多い単位制御期間Pmの時期を予測する構成とされている。また、本実施形態のコージェネレーションシステム1は、基準履歴情報Byに規則性がなく、熱消費量Tがピークに達する時期(ピーク値Qxy)の予測が困難である場合に、入力手段9を介して入力された熱エネルギーの使用予定に基づいてエネルギー変換手段2の動作を制御する構成である。そのため、コージェネレーションシステム1は、ピーク値Qxyの規則性の有無にかかわらず熱負荷Ha(aは整数)に供給すべき熱エネルギーを過不足無く準備できる。従って、コージェネレーションシステム1は、熱エネルギーの使用予定を満足するように動作しつつ、高エネルギー効率を達成できる。
上記実施形態では、エネルギー変換手段2において発生した熱エネルギーを貯留手段3に貯留し、電気エネルギーを電力負荷Eにおいて消費する構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電力負荷Eに代わって電気エネルギーを貯留可能な蓄電池等の貯留手段を別途設けた構成としたり、電力負荷Eとエネルギー変換手段2との間に電気エネルギー用の貯留手段を設けた構成としてもよい。かかる構成とする場合、制御手段5は、上記実施形態と同様に熱エネルギーに関する履歴の記憶や使用予測をするものであっても、別途電気エネルギーに関する使用履歴の記憶や使用予測を行う構成とすることも可能である。
さらに具体的には、制御手段5は、上記実施形態と同様に、各制御期間Dxy毎に電気エネルギーの消費量がピークに達した時期を記憶した電気エネルギーに関する履歴学習データベースDBを構築し、この履歴学習データベースDBの曜日毎のデータによって構成される基準履歴情報Byが所定の規則性を有するか否かでエネルギー変換手段2の動作を制御する構成であってもよい。要するに、上記実施形態の説明において貯留手段3を蓄電池等とみなすと共に、熱負荷Haおよび電力負荷Eをそれぞれ電力負荷E、熱負荷Haとみなし、熱エネルギーに関するデータを電気エネルギーに関するデータに置換した構成としてもよい。
また、上記したように、コージェネレーションシステム1は、熱エネルギーあるいは電気エネルギーの一方のみについて履歴学習データベースDBを構築し、この履歴学習データベースDBを構成する基準履歴情報Byが所定の規則性を有するか否かに基づいてエネルギー変換手段2の動作を制御する構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば熱エネルギーおよび電気エネルギーのそれぞれについて履歴学習データベースDBを構築し、熱エネルギーおよび電気エネルギーの使用予測を別々に行ってエネルギー変換手段2の動作を制御する構成としたり、電気エネルギーの消費および熱エネルギーの消費を纏めてエネルギーの消費として捉えて履歴学習データベースDBを構築し、上記した制御方法と同様の方法でエネルギー変換手段2の動作を制御する構成としてもよい。
上記実施形態では、履歴学習期間Lを4週間、制御期間Dxyを1日、単位制御期間Pmを3時間、履歴情報蓄積周期xを1週間に設定した例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの期間をさらに長期間あるいは短期間に設定してもよい。
上記実施形態では、基準履歴情報Byを構成するピーク値Qxyを時系列に並べた際に同じピーク値Qxyが連続的に続くこと(連続性)、所定の周期で同じピーク値Qxyが発生すること(周期性)、所定のピーク値Qxyの発生確率が所定の閾値よりも高いこと(確率)のいずれかを満たすことを基準履歴情報Byにおけるピーク値Qxyの規則性の有無の判断条件とした例を例示した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、さらに別の判断基準を規則性の有無の判断条件として採用した構成としたり、前記した判断条件から連続性、周期性、確率のいずれか一つあるいは二つが欠落した構成とであってもよい。
上記実施形態では、各制御期間Dxyにおける熱消費量Tが最大の単位制御期間Pmをピーク値Qxyとする構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、熱消費量Tが所定の閾値を超える時期をピーク値Qxyとして記憶する構成としてもよい。ここで、ピーク値Qxyの基準となる閾値は、コージェネレーションシステム1の総合エネルギー効率に対する影響の大きさ等を加味して設定することが望ましい。
コージェネレーションシステム1は、制御対象となっている間近の制御期間D5yのピーク値Q5yを予測不可能であるにもかかわらず、入力手段9を介して熱エネルギーの使用予定が入力されていない場合に、使用者に対して制御期間D5yにおける熱エネルギーの使用予定を入力するよう促す入力促進動作を行う構成とすることが望ましい。また、コージェネレーションシステム1は、入力促進動作時に図示しないリモコン等のような入力手段9等を介して熱エネルギーの使用予定を入力するように促す文字情報や音声情報を発信可能な構成とすることが望ましい。
上記実施形態では、ピーク発生時期を熱消費量Tの積算値に基づいて導出するものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、貯留手段3に蓄積された熱エネルギーを消費する熱負荷H1〜Haのうち、単位時間当たりの熱消費量が最大であると想定される熱負荷Ha(aは整数)が使用されたタイミングをピーク発生時期と判断する構成としてもよい。かかる構成によれば、熱消費量Tを導出する消費熱量導出手段6を設ける必要がなく、制御手段5の構成を簡略化することができる。
上記実施形態では、間近に近づいた制御期間D5yに対して履歴情報蓄積周期xの整数倍前に相当する制御期間Dxy(x=1〜4)についてのピーク値Qxyが規則性を有しないことを条件として入力手段9を介して入力されたエネルギーの使用予定に基づいてエネルギー変換手段2を動作させる構成を例示した。しかし、かかる構成とした場合であっても、エネルギーの使用予定を入力し忘れた場合や、入力手段9にエネルギーの使用予定を入力可能な構成を設けない構成とした場合は、基準履歴情報Byを構成するピーク値Qxyが不規則な場合にエネルギー変換手段2を予め作動させて熱エネルギーを貯留手段3に貯留しておくことができず、コージェネレーションシステム1の使用感が損なわれたり、十分なエネルギー効率が得られない可能性がある。
そこで、かかる知見に基づき、コージェネレーションシステム1は、入力手段9に貯留手段3に蓄積された熱エネルギーを消費する熱負荷H1〜Haのうち、単位時間当たりの熱消費量Tが最大であると想定される熱負荷Ha(aは整数)の使用要求を入力可能なボタン等の使用要求入力手段を設けておき、図5のフローチャートに示すような動作をする構成としてもよい。
さらに具体的に説明すると、図5示す制御フローが開始されると、ステップ1において、制御手段5は、上記実施形態において説明したのと同様の手法により間近に迫った制御期間D5yにおける熱消費量Tがピークに達する時期(ピーク値Qxy)の予測を行う。ここで、制御期間D5yにおけるピーク値Qxyを予測可能である場合は、制御フローがステップ8に進み、ピーク値Qxyに相当する期間までに、この期間において必要とされる熱エネルギーを貯留手段3に貯留するようにエネルギー変換手段2の動作を制御する(通常動作モード)。
一方、ステップ1において制御期間D5yにおけるピーク値Qxyの予測が不可能である場合は、制御フローがステップ2に進む。制御フローがステップ2に進むと、制御手段5は、入力手段9を介して制御期間D5yにおける熱エネルギーの使用予定を入力するよう促進すると共に、制御フローをステップ3に進め使用予定の入力の有無を確認する。ここで、使用予定が入力されている場合は、制御フローがステップ9に進められ、入力された使用予定に基づいて制御手段5がエネルギー変換手段2の動作を制御する(不規則動作モード)。ステップ3において制御期間D5yにおける熱エネルギーの使用予測が入力されていない場合は、制御手段5は、制御フローをステップ4に進め、入力手段9に設けられた使用要求入力手段(図示せず)を介して熱負荷Haの使用要求が入力されていないかを確認する。
制御手段5は、ステップ4において熱負荷Haに対する使用要求が入力されていない場合に制御フローをステップ2に戻し、入力手段9を介して制御期間D5yにおける熱エネルギーの使用予定が入力されるのを待つ。一方、ステップ4において熱負荷Haの使用要求が入力されている場合は、制御フローがステップ5に進む。
制御フローがステップ5に進むと、制御手段5は、貯留手段3に残存している熱エネルギー量や熱負荷Haにおいて消費されると想定される熱エネルギー量、熱負荷Haの動作において単位時間当たりに必要とされる熱エネルギー量等を勘案し、現時点から熱負荷Haに対して必要とされる熱エネルギーを供給可能となるまでの所要時間Jを導出する。
その後、制御手段5は、制御フローをステップ6に進め、ステップ5において導出された所要時間Jを使用者に対して通知すると共に、この所要時間Jが経過して貯留手段3に十分な熱エネルギー量が貯留されるのを待ってから熱負荷Haを動作させる熱効率優先モード(効率優先動作モード)による運転を行うか否かを選択させる。ここで、制御手段5は、熱効率優先モードが選択された場合は、制御フローをステップ7に進め、貯留手段3に必要とされる量の熱エネルギーが貯留されるのを待つ。一方、ステップ6において熱効率優先モードが選択されなかった場合は、制御手段5は、制御フローをステップ10に進め、別途用意された給湯器等の熱エネルギー発生手段を利用して熱負荷Haの動作に必要とされる熱エネルギーを賄う(要求優先モード)。
図5に示すフローチャートによる制御では、ステップ2において制御期間D5yにおける熱エネルギーの使用予定の入力を促進する動作を行う構成を例示したが、ステップ2を省略した構成としてもよい。また、図5に示すフローチャートでは、制御期間D5yにおける熱エネルギーの使用予定の予測が不可能である場合であっても、ステップ3において制御期間D5yにおける熱エネルギーの予定を入力することによって、この予定に見合った時期にエネルギー変換手段2を動作させる不規則動作モードでの運転が可能であったが、ステップ3を省略した構成としてもよい。かかる構成とした場合は、制御期間D5yの熱エネルギーの使用予定に合わせて予め熱エネルギーを貯留手段3に貯留しておくことはできないが、後続のステップ6において熱効率優先モードを選択することによりエネルギー効率の高い運転が可能な構成とすることができる。
続いて、上記実施形態に示したコージェネレーションシステム1の一実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。図6において、1は本実施形態のコージェネレーションシステムである。コージェネレーションシステム1は、エネルギー変換手段2と熱源装置43とを備えている。コージェネレーションシステム1は、エネルギー変換手段2において発電を行うと共に、発電に伴って発生した熱エネルギーを貯留手段3に貯留する構成とされている。エネルギー変換手段2において発生した電気エネルギーは、電力負荷Eに供給される。また、エネルギー変換手段2において発生した熱エネルギーは、湯水を介して貯留手段3に貯留され、風呂25への湯水の落とし込み(熱負荷H1)や風呂25内の湯水の追い焚き(熱負荷H2)、給湯(熱負荷H3)に用いられる。
コージェネレーションシステム1は、湯水を貯留するための貯留手段3を中心として構成される流路を備えている。さらに具体的には、コージェネレーションシステム1は、貯留手段3の頂部に設けられた頂部接続部3a、並びに、底部に設けられた底部接続部3bに対して接続された加熱系統N、供給系統M(排出系統)および給水系統C(給液系統)からなる流路を有する。
加熱系統Nは、貯留手段3の底部側から湯水を吸い出して頂部側に戻す一連の加熱用循環流路15と、バイパス流路16とによって流路の主要部が形成されている。加熱用循環流路15は、中途にエネルギー変換手段2と熱源装置43とを備えている。
エネルギー変換手段2は、外部から供給されたガス(燃料)を燃焼するガスエンジン2a(熱供給手段A)と、ガスエンジン2aにおいて発生した動力を利用して発電する発電機2bを有し、燃料の持つエネルギーを熱エネルギー及び電気エネルギーとして取り出すものであり、エネルギー変換手段として機能する。
エネルギー変換手段2は、ガスエンジン2aや発電機2bに加えて、ガスエンジン2aの冷却水が流れる冷却流路2cを有し、この中途に循環ポンプ2dおよび熱交換器2eが設けられた構成となっている。循環ポンプ2dは、ガスエンジン2aの冷却水を循環させるためのものであり、熱交換器2eは、冷却水と加熱用循環流路15内を流れる湯水との熱交換を行うためのものである。すなわち、エネルギー変換手段2は、コージェネレーション系Sの外部に設けられた電力負荷E等に対して電力を供給するための電力供給手段としての機能と、湯水(液体)を加熱するための熱供給手段としての機能とを兼ね備えている。コージェネレーションシステム1は、湯水を介してエネルギー変換手段2が発電する際に発生する熱エネルギーを予め貯留手段3に貯留しておくものであり、エネルギー変換手段2を主要な熱源として利用している。
熱源装置43は、従来公知の給湯器と同様にガスや灯油等の燃料を燃焼するためのバーナー43aと熱交換器43bとを内蔵しており、燃料の燃焼により発生した熱エネルギーを利用して湯水を加熱するものである。熱源装置43は、ガスエンジン2aよりも湯水の加熱能力が高い。熱源装置43は、エネルギー変換手段2における熱交換による湯水の加熱が給湯や風呂25への湯水の落とし込み等の要求に間に合わない等の場合に限って作動するものであり、エネルギー変換手段2の補助的な熱源として機能する。
貯留手段3は、高さ方向、すなわち内部に貯留される湯水の水位上昇方向に複数(本実施形態では4つ)の温度センサ13a〜13dを取り付けた構成とされている。温度センサ13a〜13dは、それぞれ貯留手段3内の湯水の温度を検知するための温度検知手段として機能すると共に、貯留手段3内に所定温度あるいは温度範囲の湯水の残留量を検知するための残量検知手段としての役割も果たす。
さらに具体的には、本実施形態のコージェネレーションシステム1では、貯留手段3の底部から取り出された湯水が加熱系統Nを通過する際にエネルギー変換手段2や熱源装置43において加熱され、貯留手段3の頂部側にゆっくりと戻される構成とされている。ここで、一般的にタンク内に液体を貯留する場合、その液体の温度差が所定の閾値(湯水では約10℃程度)以上であると、液体が温度毎に層状に分かれる。そのため、加熱系統Nを通過して加熱された湯水が貯留手段3内の湯水の温度に対して前記閾温度以上の高温に加熱され、貯留手段3内の湯水を掻き乱さない程度にゆっくりと戻されると、貯留手段3内に貯留されている湯水が温度毎に層状に分かれる。従って、貯留手段3に設置された温度センサ13a〜13dの検知温度を調べることにより、貯留手段3内に所望の温度範囲に加熱された湯水がどれだけ貯留されているかを検知することができる。
加熱系統Nは、加熱用循環流路15により構成される系統であり、貯留手段3の底部から取り出された湯水を加熱して貯留手段3の頂部側に戻すものである。さらに具体的に説明すると、加熱系統Nは、加熱用循環流路15により主要部が構成される系統である。加熱用循環流路15は、貯留手段3の底部接続部3bとガスエンジン2a内の熱交換器2eとを繋ぐ加熱往き側流路41と、頂部接続部3aと熱交換器2eとを繋ぐ加熱戻り側流路42とを有する。また、加熱用循環流路15は、加熱往き側流路41および加熱戻り側流路42の中間部分において両流路をバイパスするバイパス流路16を有する。
加熱往き側流路41は、貯留手段3の底部側から排出される湯水をガスエンジン2aの熱交換器2eに供給する流路であり、中途に湯水を循環させるための循環ポンプ45と、湯水の温度を検知するための温度センサ46とを有する。また、加熱戻り側流路42は、熱交換器2eを通過した湯水を貯留手段3の頂部側に戻す流路である。加熱戻り側流路42の中途には、加熱用循環流路15における湯水の循環量を調整するための流量調整弁47が設けられており、これよりも下流側(貯留手段3側)であって、上記したバイパス流路16との分岐部分よりも上流側の位置に熱源装置43が配されている。
バイパス流路16は、加熱往き側流路41の中途であって、循環ポンプ45よりも上流側の位置と、加熱戻り側流路42の中途に設けられた熱源装置43の下流側の位置とをバイパスする流路である。バイパス流路16は、三方弁49を介して加熱往き側流路41の中途に接続されている。追焚き用熱交換器48は、風呂25内の湯水を循環させる追い焚き流路60が接続されたものであり、バイパス流路16を流れる湯水との熱交換により風呂25内の湯水を追い焚き(加熱)するために設けられたものである。
供給系統Mは、上記した加熱系統Nにおいて加熱された湯水をカラン54や風呂25に供給するための流路を形成するものであり、貯留手段3の頂部接続部3aから給湯用のカラン54に繋がる供給流路50と、この供給流路50から分岐された落とし込み流路51とによって主要部が構成されている。供給流路50は、貯留手段3から熱源装置43に至る流路の中途に三方弁52(弁)が設けられており、これよりも下流側に出湯温度センサ53と比例弁57とが設けられている。また、供給流路50の中途であって、落とし込み流路51との分岐部分よりも下流側には、カラン54の開栓状態、すなわち給湯要求の有無を検知するために流水検知センサ61が設けられている。
落とし込み流路51は、加熱系統Nにおいて加熱された湯水を風呂25内に落とし込むための流路であり、供給流路50の中途で分岐され、風呂25の追い焚き流路60に接続された流路である。落とし込み流路51の中途には、比例弁58と、貯留手段3側から風呂25側への湯水の流れを許し、風呂25側からの湯水の逆流を阻止するための逆止弁59とが設けられている。
三方弁52は、3つのポートのうちの2つが供給流路50を構成する配管に接続されており、残りのポートが後述する給水系統Cの給湯用給水流路71(排出側給液流路)に接続されている。
出湯温度センサ53は、供給流路50の中途であって、三方弁52よりも下流側の位置に設置されている。そのため、出湯温度センサ53は、貯留手段3から排出された湯水と、給湯用給水流路71を介して供給される湯水とが混合された後の湯水の温度を検知できる。
追い焚き流路60は、加熱系統Nのバイパス流路16に設けられた追焚き用熱交換器48と風呂25とを繋ぐ循環流路であり、中途に循環ポンプ(図示せず)が設けられている。そのため、バイパス流路16に高温の湯水が流れている状態で追い焚き流路60中に風呂25内の湯水を循環させることにより、風呂25内の湯水を加熱(追い焚き)することができる。
給水系統Cは、コージェネレーション系Sの外部から湯水を供給するためのものであり、貯留手段3に対して湯水を供給するための貯留用給水流路70と、給湯用給水流路71とを備えている。貯留用給水流路70は、貯留手段3の底部側に設けられた底部接続部3bに接続された配管であり、この配管を介して外部から供給される低温の湯水を貯留手段3の底部側から導入することができる。貯留用給水流路70の中途には、貯留手段3側からの湯水の逆流を阻止すべく、逆止弁72が設けられている。
給湯用給水流路71は、図6に示すように、三方弁52に接続されている。給湯用給水流路71の中途には、供給流路50に合流する湯水の温度を検知するための入水温度センサ76と、供給流路50側から給水源側に向けて湯水が逆流するのを防止するための逆止弁77とが設けられている。
コージェネレーションシステム1は、制御手段5によって動作が制御されている。制御手段5は、従来公知のコージェネレーションシステムが備えているものと同様の構成であり、例えばCPUや所定の制御プログラムが内蔵されたメモリなどを備えた構成とされている。制御手段5は、コージェネレーション系Sの各部に設けられたセンサ類の検知信号や、メモリに記憶されているデータ等に基づいてコージェネレーション系Sの各部に設けられた弁やエネルギー変換手段2、熱源装置43等の動作を制御し、コージェネレーションシステム1の総合エネルギー効率の最適化を図る構成とされている。
続いて、本実施形態のコージェネレーションシステム1の動作について、図面を参照しながら詳細に説明する。コージェネレーションシステム1は、貯湯運転、給湯運転、落とし込み運転、並びに、追い焚き運転の4つの基本運転方法と、これらを適宜組み合わせた運転方法で運転することができる。以下、コージェネレーションシステム1の基本運転方法について図面を参照しながら説明する。
(貯留運転)
貯留運転は、ガスエンジン2aの動作に伴って発生する排熱を利用して加熱用循環流路15内を流れる湯水を加熱し、貯留手段3に貯留する運転方法である。コージェネレーションシステム1が貯留運転する場合、制御手段5は、加熱用循環流路15の三方弁49をバイパス流路16に対して閉じ、加熱戻り側流路42の上流側(熱交換器2e側)および下流側(貯留手段3側)に開いた状態に調整し、循環ポンプ45を起動する。これにより、加熱往き側流路41、加熱戻り側流路42、熱交換器2eおよび貯留手段3により、図7にハッチングで示すような循環流路R1が形成される。
一方、制御手段5は、エネルギー変換手段2のガスエンジン2aを起動すると共に、循環ポンプ2dを起動し、冷却流路2cに冷却水を循環させる。これにより、ガスエンジン2aにおいて発生した熱エネルギーが熱交換器2eを介して加熱用循環流路15側に伝達され、循環流路R1内を流れる湯水が加熱される。すなわち、貯留手段3の底部接続部3bから吸い出された湯水が熱交換器2eにおいて加熱され、貯留手段3の頂部接続部3aから貯留手段3内に戻される。これにより、貯留手段3内の湯水が徐々に加熱される。
また、エネルギー変換手段2において発生する熱エネルギーだけでは、貯留手段3に貯留されている湯水を加熱するのに不十分である場合や、後述する給湯運転等の予定が差し迫っているにもかかわらず貯留手段3における高温の湯水の貯留量が不足している場合は、熱源装置43が起動され、エネルギー変換手段2による湯水の加熱を補助する。
(落とし込み運転)
落とし込み運転が行われる場合は、加熱系統Nの三方弁49が閉じられ、供給系統Mの三方弁52や比例弁57,58の開度が調整される。この状態で外部の給水源から低温の湯水が供給されると、図8にハッチングで示すように、貯留用給水流路70を介して貯留手段3の底部に導入された湯水により、貯留手段3内に貯留されている湯水が頂部側から供給流路50に排出される。供給流路50に排出された湯水は、三方弁52において給湯用給水流路71を介して供給された低温の湯水と合流し、混合される。三方弁52において混合された湯水は、供給流路50をさらに下流側に流れ、落とし込み流路51を介して追い焚き流路60に流れ込む。追い焚き流路60に流れ込んだ湯水は、一部がそのまま風呂25に落とし込まれると共に、残部が追焚き用熱交換器48を迂回して風呂25に落とし込まれる。
制御手段5は、貯留手段3における高温の湯水の貯留量が落とし込み運転に必要とされる量に対して不足する場合等に、上記した給湯運転の場合と同様に三方弁49の開度を調整して加熱用循環流路15に湯水を送り込むと共に、エネルギー変換手段2や熱源装置43を起動して加熱用循環流路15内を流れる湯水を加熱する。これにより、落とし込み運転における高温の湯水の不足分が補われる。
(追い焚き運転)
追い焚き運転が行われる場合、制御手段5は、三方弁49の開度調整を行い、熱源装置43側のポートとバイパス流路16とを連通させた状態で循環ポンプ45を起動する。これにより、図9にハッチングで示すように加熱用循環流路15およびバイパス流路16によって構成される循環流路R2内を湯水が循環し始める。
一方、制御手段5は、循環流路R2における湯水の循環開始とほぼ同時にエネルギー変換手段2を起動する。さらに具体的には、制御手段5は、ガスエンジン2aを起動すると共に、エネルギー変換手段2の循環ポンプ2dを起動し、冷却流路2cに冷却水を循環させる。これにより、循環流路R2内を流れる湯水が徐々に高温になる。
制御手段5は、エネルギー変換手段2の起動とほぼ同時に、追い焚き流路60に設けられた循環ポンプ(図示せず)を起動する。これにより、風呂25内の湯水が追い焚き流路60内を循環し、追焚用熱交換器48において熱交換加熱(追い焚き)される。
制御手段5は、エネルギー変換手段2を起動するだけでは追い焚き運転に必要とされる熱エネルギーが賄えない場合や、追い焚きに相当の時間を要すると想定される場合に熱源装置43を起動して循環流路R2内を循環する湯水を加熱し、エネルギー変換手段2の加熱能力の不足分を補う。
(給湯運転)
給湯運転は、図10にハッチングで示すように、基本的に上記した貯留モードによって貯留手段3内に貯留された高温の湯水をカラン54から排出する方法で行われる。さらに具体的には、コージェネレーションシステム1が給湯運転する場合、制御手段5は、加熱系統Nの三方弁49等を閉じて給水源から供給される湯水が加熱用循環流路15側に流れ込まない状態とすると共に、三方弁52の各ポートの開度を調整する。
貯留用給水流路70を介して湯水が供給されると、貯留手段3の底部から流入し、頂部側に貯留されている高温の湯水が供給流路50に押し出される。供給流路50に押し出された高温の湯水は、三方弁52を通じて給湯用給水流路71から供給された低温の湯水と混合されて供給流路50の下流側に流れ、カラン54から排出される。
一方、貯留手段3における高温の湯水の貯留量が少ない場合は、図11に示すように三方弁49の開度を調整して加熱用循環流路15に湯水を送り込むと共に、エネルギー変換手段2や熱源装置43を起動して加熱用循環流路15内を流れる湯水を加熱する。加熱用循環流路15において加熱された湯水は、供給流路50に送り込まれる。供給流路50に流れ込んだ高温の湯水は、給湯用給水流路71を介して供給された低温の湯水と混合されて供給流路50の下流側に流れ、カラン54から排出される。
本実施例のコージェネレーションシステム1の制御手段5は、上記したような運転方法を単独あるいは組み合わせて行うと共に、上記実施形態において説明したように消費熱量導出手段10によって風呂25への湯水の落とし込み運転や追い焚き運転、給湯運転において消費された熱エネルギー量(熱消費量T)を導出する。熱消費量導出手段10は、熱消費量Tを単位制御期間Pm(3時間)毎に積算して積算熱消費量Vを導出し、制御期間Dxy(1日)のうちで最も熱消費量Tが多かった時期をピーク値Qxyとして履歴記憶手段11に記憶する。
履歴記憶手段11は、制御期間Dxyの28倍、すなわち28日(4週間)分のピーク値Qxyを記憶し、履歴学習データベースDBを構築している。履歴学習データベースDBを構成する制御期間Dxyおよびピーク値Qxyは、図3に示すように、週に相当する履歴情報蓄積周期を示す添え字x(x=1〜4)と曜日に相当する添え字yとによって分類される。
予測手段7は、制御期間Dxy(日)が切り替わるタイミング等の所定のタイミングで、間近に迫った制御期間D5yにおける熱エネルギーの使用予定を予測する(予測動作)。さらに具体的には、予測手段7は、履歴学習データベースDBを構成するピーク値Qxyから、予測対象となっている間近の制御期間D5yと添え字y(曜日)が同じ制御期間Dxyのピーク値Qxyを選択して構成される基準履歴情報Byを参照する。そして、予測手段7は、基準履歴情報Byを構成するピーク値Qxyを時系列、すなわち履歴情報蓄積周を示す添え字xの順番に並べ、ピーク値Qxyの規則性の有無を確認する。さらに詳細には、予測手段7は、添え字yが同一の制御期間D1y,D2y,D3y,D4y、すなわち制御期間D5yに対してちょうど1週間〜4週間前に相当するピーク値Q1y,Q2y,Q3y,Q4yが連続性や周期性を有していたり、同一のピーク値Qxyが出現する割合(確率)が0.5(50%)を上回るかを確認する。
予測手段7は、基準履歴情報Byのピーク値Q1y〜Q4yが上記したような規則性を有する場合は、この規則性に従って間近の制御期間D5yにおいて熱消費量Tがピークを迎える時期(ピーク値Q5y)を導出する。
一方、ピーク値Q1y〜Q4yがばらついているなどして規則性がない場合は、予測手段7は、ピーク値Q5yを予測することができない。そのため、この場合は、制御手段5は、音声信号を発信したり文字情報や図形情報を表示させるなどして使用者に対して入力手段9を介して制御期間D5yにおける熱エネルギーの使用予定を入力するように促進する。さらに具体的には、制御手段5は、入力手段9を介して熱消費量Tが最大になると想定される時期を入力させたり、熱エネルギーの使用予定を入力させる。本実施例では、風呂25の落とし込み(熱負荷H1)が単位時間当たりにおける熱消費量Tが最大となるものであるため、風呂25の落とし込みを行う時期を入力させ、この時期をピーク値Q5yと認識している。
予測手段7は、基準履歴情報Byに基づく熱消費量Tの予測や、入力手段9を介して入力された熱エネルギーの使用予測に基づいて、制御期間D5yにおいて熱消費量Tがピークを迎える時期を示すピーク値Q5yを含む予定信号を指令手段8に向けて発信する。指令手段8は、予測手段7から予定信号を受信すると、ピーク値Q5yに相当する時期までに熱消費量Tのピーク時に必要とされる熱エネルギー量、すなわち落とし込み運転時に必要とされる量の湯水を貯留手段3に貯留可能なようにエネルギー変換手段2の動作を制御し、貯留動作を行わせる。
一方、基準履歴情報Byに基づいて制御期間D5yにおける熱消費量Tの予測を行えないにもかかわらず、入力手段9を介して熱エネルギーの使用予測が入力されていない状態において落とし込み運転の要求が入力されると、制御手段5は、貯留手段3に残存している高温の湯水の量やエネルギー変換手段2による湯水の加熱能力等を勘案し、現時点から貯留運転を開始して落とし込み運転に必要な量の高温の湯水を用意するための所要時間Jを導出する。その後、制御手段5は、コージェネレーションシステム1の使用者に対して、所要時間Jだけ待つことによりエネルギー効率が高い運転状態で落とし込み運転に必要とされる湯水を準備可能な熱効率優先モードでの運転と、熱源装置43を起動してすぐに落とし込み運転を開始する要求優先モードでの運転のいずれかモードを選択するように通知するモード選択要求動作を行う。さらに具体的には、本実施例のコージェネレーションシステム1では、文字情報や音声情報によって「J時間後以降の落とし込みがお得です。」等のメッセージが使用者に伝達される。
モード選択要求動作の後、使用者によって熱効率優先モードでの運転を行うことが選択された場合は、制御手段5は、エネルギー変換手段2を作動させ、落とし込み動作に必要な量の湯水が貯留手段3に貯留されるまで貯留動作を行わせる。一方、使用者により要求優先モードでの運転を行うことが選択された場合は、制御手段5は、熱源装置3を起動し、これにより加熱された湯水を用いた落とし込み動作を行う。
本実施例のコージェネレーションシステム1は、上記実施形態において説明した制御手段5を備えたものであるため、間近に近づいた制御期間Dxyにおける熱消費量Tがピークを迎える時期の予測が困難である場合であっても、入力手段9を介して予定が入力されていれば熱エネルギーの使用予定を満足するように動作しつつ、高エネルギー効率を達成できる。
また、本実施例のコージェネレーションシステム1は、熱消費量Tのピーク時期の予測が困難であるにもかかわらず、入力手段9を介して予定が入力されていない場合であっても、落とし込み運転の要求があればエネルギー変換手段2を起動し、これにより発生する熱エネルギーを利用して加熱した湯水を使った落とし込み運転を行う熱効率優先モードでの運転を行うか、熱源装置43を起動して落とし込み運転を行う要求優先モードでの運転を行うかを選択することができる。
本実施例のコージェネレーションシステム1は、本発明の一実施例としてエネルギー変換手段2において発生した熱エネルギーを湯水を介して貯留手段3に貯留しておき、この湯水を利用して落とし込み運転や追い焚き運転、給湯運転を行うと共に、電気エネルギーを電力負荷Eに供給して消費する構成を例示したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。さらに具体的には、コージェネレーションシステム1は、電気エネルギーを貯留可能な蓄電池等の貯留手段を設けた構成としたり、エネルギー変換手段2において発生した電気エネルギーをヒーター等の熱発生手段に供給して熱エネルギーに変換して貯留する構成としてもよい。また、このようにして電気エネルギーを貯留する構成とする場合は、制御手段5は、上記実施形態や実施例において例示したのと同様に熱エネルギーに関する履歴の記憶や使用予測のみを行うものであっても、別途電気エネルギーに関する使用履歴の記憶や使用予測を行う構成とすることも可能である。
本実施例では、制御期間Dxy(日)において熱消費量Tがピークを迎える時期をピーク値Qxyとして記憶して履歴学習データベースDBを構築する例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。さらに具体的には、例えば、制御期間Dxyにおいて熱消費量Tが所定の閾値を超える時期をピーク値Qxyとして記憶する構成としたり、複数存在する熱負荷Haのうち一回の使用当たりの熱消費量Tが最大であるもの(本実施例では落とし込み運転)が動作した時期をピーク値Qxyとして記憶する構成としてもよい。
コージェネレーションシステム1は、間近の制御期間D5yにおけるピーク値Q5yを予測不可能である場合に使用者に対して熱エネルギーの使用予定を入力するように報知する入力促進動作を行う構成としているが、この促進動作はリモコン等のような入力手段9等に設けられた表示画面やスピーカーを介して行う構成とすることができる。かかる構成によれば、入力促進動作用に別途報知手段を設ける必要がなく、コージェネレーションシステム1の装置構成を単純化できる。
コージェネレーションシステム1は、本発明を具体化した一例にすぎず、上記した実施形態に限定されるものではない。さらに具体的には、コージェネレーションシステム1では、エネルギー変換手段2はガスエンジン2aにより発電するものであったが、エネルギー変換手段2にはガスエンジン等を利用した発電装置を採用できる。また、熱源装置43は、ガスや灯油を燃焼して湯水を加熱するものであったが、電気エネルギーを利用した温水器等、公知の湯水加熱装置を採用することができる。
また、本実施例のコージェネレーションシステム1は、風呂25への落とし込み運転や、風呂25内の湯水の追い焚き運転、給湯運転を熱負荷Haとする例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、暖房運転等を行える構成としてもよい。
本発明の一実施形態であるコージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。 図1に示すコージェネレーションシステムが備える制御手段の構成を示すブロック図である。 履歴学習データベースを模式的に示す概念図である。 (a)は制御期間における熱消費量の経時変化を模式的に示した概念図であり、(b)は積算熱消費量の経時変化を模式的に示した概念図である。 図1に示すコージェネレーションシステムの動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示すコージェネレーションシステムの一実施例を示す作動原理図である。 図1に示すコージェネレーションシステムが貯留運転を行う場合の動作を示す作動原理図である。 図1に示すコージェネレーションシステムが落とし込み運転を行う場合の動作を示す作動原理図である。 図1に示すコージェネレーションシステムが追い焚き運転を行う場合の動作を示す作動原理図である。 図1に示すコージェネレーションシステムが給湯運転を行う場合の第1の動作を示す作動原理図である。 図1に示すコージェネレーションシステムが給湯運転を行う場合の第2の動作を示す作動原理図である。
1 コージェネレーションシステム
2 エネルギー変換手段
3 貯留手段
5 制御手段
6 履歴情報蓄積手段
7 予測手段
8 指令手段
9 入力手段
10 消費熱量導出手段
11 履歴記憶手段
T 熱消費量
L 履歴学習期間
V 積算熱消費量
J 所要時間
Ha 熱負荷
DB 履歴学習データベース
Pm 単位制御期間
By 基準履歴情報(周期毎履歴情報)
Fy 代表値
Ry 発現割合
Dxy 制御期間
Qxy ピーク値(履歴情報)

Claims (10)

  1. 外部から供給された燃料が持つエネルギーを熱エネルギー及び電気エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、当該エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、
    エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、
    落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、
    前記制御手段は、所定の履歴学習期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として記憶し、当該履歴情報に関する規則性の有無に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを通常動作モードと不規則動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、
    通常動作モードは、
    前記履歴情報が規則性を有することを条件として選択され、
    当該規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、
    不規則動作モードは、
    前記履歴情報が所定の規則性から外れていることを条件として選択され、
    前記入力手段を介して制御手段に入力された落とし込み運転の実施要求に基づいてエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  2. 外部から供給された燃料が持つエネルギーを電気エネルギーおよび熱エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、湯水または熱媒体を介して熱エネルギーを貯留可能な貯留手段と、前記エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、
    エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、
    落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、
    前記制御手段は、所定の履歴学習期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として記憶し、当該履歴情報に関する規則性の有無に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを通常動作モードと効率優先動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、
    通常動作モードは、
    前記履歴情報が所定の規則性を有することを条件として選択される動作モードであり、
    前記履歴情報の規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、
    効率優先動作モードは、
    前記履歴情報が規則性から外れており、入力手段を介して落とし込み運転の実施要求が入力されることを条件として選択可能となる動作モードであり、
    エネルギー変換手段を動作させることによって前記落とし込み運転の実施要求を満足する熱エネルギーが貯留手段に貯留されてから熱エネルギーの使用を開始する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  3. 外部から供給された燃料が持つエネルギーを熱エネルギー及び電気エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、当該エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、
    エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、
    落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、
    前記制御手段は、所定の履歴学習期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として記憶し、当該履歴情報に関する規則性の有無に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを通常動作モードと効率優先動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、
    通常動作モードは、
    前記履歴情報が規則性を有することを条件として選択される動作モードであり、
    当該規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、
    効率優先動作モードは、
    前記落とし込み運転の実施履歴に関する履歴情報の制御周期毎の推移が所定の規則性から外れており、
    電気エネルギーの使用履歴に関する履歴情報の制御周期毎の推移が所定の規則性を満足している状況下において選択可能となる動作モードであり、
    入力手段を介して落とし込み運転の実施要求が入力されることを条件として、当該実施要求の入力後における電気エネルギーの使用予測を行い、
    当該電気エネルギーの使用予測に基づいてエネルギー変換手段を動作させることによって発生する熱エネルギーによって加熱可能な湯水の量が前記落とし込み運転の実施要求を満足する状態となってから落とし込み運転を開始する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  4. 外部から供給された燃料が持つエネルギーを熱エネルギー及び電気エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、当該エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、
    エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、
    落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、
    前記制御手段は、所定の制御期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として認識し、当該履歴データを所定の履歴学習期間にわたって記憶して履歴蓄積情報を構築すると共に、当該履歴蓄積情報を構成する履歴情報を所定の基準周期毎に分類して周期毎履歴情報を構築し、
    将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを、周期毎履歴情報を構成する過去の履歴情報あるいは当該履歴情報に基づくデータに関する規則性の有無に基づいて通常動作モードと不規則動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、
    通常動作モードは、
    前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った制御期間の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報が所定の規則性を有することを条件として選択され、
    前記規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、
    不規則動作モードは、
    前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った制御期間の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報あるいは当該履歴情報に基づくデータが所定の規則性から外れていることを条件として選択され、
    前記入力手段を介して制御手段に入力された落とし込み運転の実施要求に基づいてエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  5. 外部から供給された燃料が持つエネルギーを電気エネルギーおよび熱エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、湯水または熱媒体を介して熱エネルギーを貯留可能な貯留手段と、前記エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、
    エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、
    落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、
    前記制御手段は、所定の制御期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として認識し、当該履歴データを所定の履歴学習期間にわたって記憶して履歴蓄積情報を構築すると共に、当該履歴蓄積情報を構成する履歴情報を所定の基準周期毎に分類して周期毎履歴情報を構築し、
    将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを、周期毎履歴情報を構成する過去の履歴情報あるいは当該履歴情報に基づくデータに関する規則性の有無に基づいて通常動作モードと効率優先動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、
    通常動作モードは、
    前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った制御期間の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報が所定の規則性を有することを条件として選択され、
    前記規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、
    効率優先動作モードは、
    前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った制御期間の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報あるいは当該履歴情報に基づくデータが所定の規則性から外れており、入力手段を介して落とし込み運転の実施要求が入力されることを条件として選択可能となる動作モードであり、
    エネルギー変換手段を動作させることによって前記落とし込み運転の実施要求を満足する熱エネルギーが貯留手段に貯留されてから熱エネルギーの使用を開始する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  6. 外部から供給された燃料が持つエネルギーを熱エネルギー及び電気エネルギーに変換可能な一又は複数のエネルギー変換手段と、当該エネルギー変換手段の動作を制御する制御手段とを有し、
    エネルギー変換手段において発生した熱エネルギーによって加熱された湯水を利用して加熱された湯水を浴槽に落とし込む落とし込み運転を実施可能なものであり、
    落とし込み運転の実施要求を入力可能な入力手段を備えており、
    前記制御手段は、所定の制御期間における落とし込み運転の実施履歴に関するデータあるいは当該データに基づいて導出されるデータを履歴情報として認識し、当該履歴データを所定の履歴学習期間にわたって記憶して履歴蓄積情報を構築すると共に、当該履歴蓄積情報を構成する履歴情報を所定の基準周期毎に分類して周期毎履歴情報を構築し、
    将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作モードを、周期毎履歴情報を構成する過去の履歴情報あるいは当該履歴情報に基づくデータに関する規則性の有無に基づいて通常動作モードと効率優先動作モードとを含む複数の動作モードから選択し、選択した動作モードによりエネルギー変換手段の動作を制御するものであり、
    通常動作モードは、
    前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った制御期間の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報が所定の規則性を有することを条件として選択され、
    前記規則性に基づいて将来の制御期間における落とし込み運転の実施予測を行い、当該実施予測に基づいて将来の制御期間におけるエネルギー変換手段の動作を制御する動作モードであり、
    効率優先動作モードは、
    前記将来の制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ前の履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する落とし込み運転の実施履歴に関する履歴情報の制御周期毎の推移が所定の規則性から外れており、
    電気エネルギーの使用履歴に関する履歴情報の制御周期毎の推移、あるいは、当該推移に基づくデータが所定の規則性を満足している状況下において選択可能となるモードであり、
    入力手段を介して落とし込み運転の実施要求が入力されることを条件として、当該実施要求の入力後における電気エネルギーの使用予測を行い、
    当該電気エネルギーの使用予測に基づいてエネルギー変換手段を動作させることによって発生する熱エネルギーによって加熱可能な湯水の量が前記落とし込み運転の実施要求を満足する状態となってから落とし込み運転を開始する動作モードであることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  7. 制御手段が、制御期間を複数の単位制御期間に分割し、落とし込み運転が実施された時期に相当する単位制御期間に関する情報を履歴情報として記憶し、
    周期毎履歴情報を構成する複数の履歴情報によって構成される履歴情報群において、落とし込み運転の実施時期が同一である履歴情報の出現回数が所定の割合以下となることを条件として、周期毎履歴情報を構成する履歴情報の推移あるいは当該推移に基づくデータが所定の規則性から外れているものと判断することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のコージェネレーションシステム。
  8. 履歴情報は、落とし込み運転の実施時期を記録したものであり、
    制御対象となる制御期間に対して基準周期の整数倍に相当する期間だけ遡った履歴情報を含む周期毎履歴情報を構成する履歴情報を時系列に並べた場合に、制御対象となる制御期間に対して基準周期の整数n倍前の制御期間に相当する制御情報と、基準周期の整数2n倍前の制御期間に相当する制御情報とが合致することを条件として、制御手段により周期毎履歴情報が規則性を有するものと判断することを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載のコージェネレーションシステム。
  9. エネルギー変換手段の動作が不規則動作モードで制御される場合に、落とし込み運転の実施予定の入力を促す入力促進動作を行うことを特徴とする請求項1又は4に記載のコージェネレーションシステム。
  10. 外部から供給される燃料を燃焼して熱エネルギーを発生可能な熱エネルギー変換手段を有し、効率優先動作モードによる動作が拒否されることを条件として、落とし込み運転の実施要求に応じて熱エネルギー変換手段を動作させることを特徴とする請求項2,3,5,6のいずれかに記載のコージェネレーションシステム。
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