JP2007252085A - 発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】発電手段の計画運転を適切に行えるようにすることが可能な発電システムを提供する。
【解決手段】発電した電力を電力消費部に供給し且つ発電出力を変更調整可能な発電手段1と、その発電手段1の運転を制御する運転制御手段とが備えられた発電システムであって、運転制御手段が、電力消費部における時系列の実電力負荷値に対応する電力を出力するように発電手段を追従運転させると仮定して求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で、過去の電力負荷データとして管理して、その過去の電力負荷データに基づいて発電手段1の計画運転を行うように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】発電した電力を電力消費部に供給し且つ発電出力を変更調整可能な発電手段1と、その発電手段1の運転を制御する運転制御手段とが備えられた発電システムであって、運転制御手段が、電力消費部における時系列の実電力負荷値に対応する電力を出力するように発電手段を追従運転させると仮定して求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で、過去の電力負荷データとして管理して、その過去の電力負荷データに基づいて発電手段1の計画運転を行うように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、発電した電力を電力消費部に供給し且つ発電出力を変更調整可能な発電手段と、その発電手段の運転を制御する運転制御手段とが備えられた発電システムに関する。
上記発電システムとして、発電手段にて発電した電力を電力消費部に供給し、且つ、前記発電手段が発電に伴って発生する排熱を熱消費部に供給するようにして、電力と熱とを発生するようにしたコージェネレーションシステムや、発電手段にて発電した電力のうちの余剰電力を蓄電装置にて蓄電しておき、発電手段にて発電する電力では電力消費部が必要な電力に対して不足するときに、不足分の電力を蓄電装置で蓄電した電力にて補うようにした発電システム等がある。このような発電システムは、例えば、一般家庭等に設置されて使用されるものである。又、発電手段としては、燃料電池やエンジン駆動式の発電手段等が用いられることになる。
従来では、発電システムの一例としてのコージェネレーションシステムにおいて、次のように構成したものがあった。すなわち、発電手段として燃料電池を備えて、時間の経過に伴って変化する電力消費部の実電力負荷値を時間経過の並び順に単位期間(例えば1日)毎に区分けした状態で過去の実電力負荷データとして記憶し、さらに、時間の経過に伴って変化する熱消費部の実際の熱負荷値を時間経過の並び順に単位期間毎に区分けした状態で過去の実熱負荷データとして記憶しておき、その記憶している実電力負荷データ及び実熱負荷データに基いて、計画対象とする単位期間である計画対象期間における燃料電池の計画運転を行うように構成したものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
説明を加えると、電力消費部の実電力負荷値を単位時間(例えば1時間)毎に検出して、時間経過の並び順に単位期間毎に区分けした状態で時刻及び曜日を対応付けて3週間分を過去の実電力負荷データとして記憶しておき、計画対象期間の計画運転を行うときに、過去の3週間分の実電力負荷データのうちで、計画対象期間と同じ曜日で且つ対応する時刻の実電力負荷データに基づいて計画対象期間内の単位時間毎の予測電力負荷を求めるようになっている。又、計画対象期間の予測熱負荷についても電力負荷と同様にして、熱消費部における過去の3週間分の実熱負荷データを記憶しておき、この実熱負荷データに基づいて計画対象期間内の単位時間毎の予測熱負荷を求めるようになっている。
そして、上記したようにして求めた予測電力負荷及び予測熱負荷に基づいて計画対象期間における燃料電池の計画運転を行うようになっている。
すなわち、計画対象期間において燃料電池を運転するときは、電力消費部の実電力負荷値を賄えるように、実際の電力負荷値に応じて燃料電池の出力を調整する電力負荷追従運転を行うのであるが、計画対象期間において予測電力負荷に基づいて燃料電池の出力を追従させる追従運転を行うと仮定して予測熱負荷に対して熱が不足する熱不足状態が予測される場合には、所定の時間帯において燃料電池の出力を実際の電力負荷値よりも大きい出力に変更調整する出力上昇運転を行い、計画対象期間において予測電力負荷に基づいて燃料電池の出力を追従させる追従運転を行うと仮定して予測熱負荷に対して熱が余る熱余り状態が予測される場合には、所定の時間帯において燃料電池の出力を実際の電力負荷値よりも小さい出力に変更調整する出力下降運転を行うようになっている。
すなわち、計画対象期間において燃料電池を運転するときは、電力消費部の実電力負荷値を賄えるように、実際の電力負荷値に応じて燃料電池の出力を調整する電力負荷追従運転を行うのであるが、計画対象期間において予測電力負荷に基づいて燃料電池の出力を追従させる追従運転を行うと仮定して予測熱負荷に対して熱が不足する熱不足状態が予測される場合には、所定の時間帯において燃料電池の出力を実際の電力負荷値よりも大きい出力に変更調整する出力上昇運転を行い、計画対象期間において予測電力負荷に基づいて燃料電池の出力を追従させる追従運転を行うと仮定して予測熱負荷に対して熱が余る熱余り状態が予測される場合には、所定の時間帯において燃料電池の出力を実際の電力負荷値よりも小さい出力に変更調整する出力下降運転を行うようになっている。
このようにして、前記計画対象期間内における熱需要を賄えるようにしながら、実際の消費状態に対応させて効率よく電力を発電することで、省エネルギー性を高めてエネルギーコストの低減効果を高めるようにしている。
上記従来構成では、電力消費部の実際の電力負荷値である過去の実電力負荷データに基づいて求めた予測電力負荷を用いて発電手段の計画運転を行うようになっているから、次のような不利があった。
すなわち、前記電力消費部としては、一般家庭等に設置される複数の電気機器類があり、電力消費部の実電力負荷値はこれらの電気機器の使用状態によって刻々と変化するが、電気機器は電源スイッチの入切等によって消費電力が急激に変動するものであり、電力消費部の実電力負荷値は短時間の間に急激に大きく変化することがある。しかし、燃料電池等により構成される発電手段は、発電電力を電力負荷値に対して追従させて変更調整するときの応答能力、つまり、発電電力の単位時間当たりの変更調整量には限界があり、発電電力を短時間の間に急激に変更調整することは難しいものである。ちなみに、発電手段による発電電力では実電力負荷値に対して不足するときは、その不足分の電力は商用電源により供給することで賄うようにしている。
つまり、電力消費部の実電力負荷値に追従するように発電手段の発電出力を変更調整しても、電力消費部の実電力負荷値が急激に変化して、その単位時間当たりの変化量が上記したような発電手段の応答能力を越えるような大きい変化量である場合には、発電手段は電力消費部の実電力負荷値に追従することができず追従遅れが発生することになる。
そして、上記従来構成では、実電力負荷値を単位時間毎に計測して求めた実電力負荷データに基づいて予測電力負荷を求め、前記発電手段が前記予測電力負荷を出力させたときに予測される熱負荷を賄えるように発電手段の計画運転を行うようにしたものであるが、上述したような発電手段の追従遅れに起因して、計画運転を行うときに予測される発電手段の電力と発電手段が実際に運転するときの電力とが異なるものとなり、計画対象期間において実電力負荷値に追従するように発電手段を発電させるように運転を行っても、例えば熱供給量が予測していた熱量よりも不足する熱不足状態になる等、発電手段の適切な計画運転を行うことができない状態になり、省エネルギー性やエネルギーコストの面で不利になるおそれがある。
又、発電システムとして、発電手段と蓄電装置とを備えて構成されている発電システムにおいても同様の問題がある。つまり、計画対象期間において過去の実電力負荷データに基づいて計画運転を行うようにすると、蓄電装置に対する充電量が不足して電力消費部で必要とされる電力を賄うことができないおそれがある等、発電手段の適切な計画運転を行うことができない状態になり、省エネルギー性やエネルギーコストの面で不利になるおそれがある。
本発明の目的は、発電手段の計画運転を適切に行えるようにして、省エネルギー性を高めてエネルギーコストの低減効果を高めることが可能な発電システムを提供する点にある。
本発明に係る発電システムは、発電した電力を電力消費部に供給し且つ発電出力を変更調整可能な発電手段と、その発電手段の運転を制御する運転制御手段とが備えられたものであって、前記運転制御手段が、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値を基にして求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で、過去の電力負荷データとして管理して、その過去の電力負荷データに基づいて前記発電手段の計画運転を行うように構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値を基にして、時系列の仮想発電出力値、例えば、発電手段が実際に追従したと仮定したときの値や実電力負荷値よりも小さめの値等、現実に発生した電力負荷値ではなく、発電手段が実際に発電する電力値に極力近づけた値を過去の電力負荷データとして管理するのである。
そして、上記したようにして管理される過去の電力負荷データに基づいて発電手段の計画運転、すなわち、過去の電力負荷データに基づいて求められる予測電力負荷に基づく計画運転を行うので、発電手段が実際に追従することが可能な電力負荷データに出来るだけ近づけた状態で運転を行うことができる。
例えば、発電手段にて発電した電力を電力消費部に供給し、且つ、前記発電手段が発電に伴って発生する排熱を排熱回収手段にて回収して熱消費部に供給するようにした発電システムであれば、仮想発電出力値を過去の電力負荷データとして、その過去の電力負荷データに基づいて発電手段の計画運転を行うようにすると、予測される発電手段の電力と発電手段が実際に運転するときの電力との間に大きな差異が発生するおそれがないので、発電手段の出力を実電力負荷値に追従させるように運転したときに実際は発生する熱量も予測される熱負荷に近い状態になり、熱不足が発生するおそれが少ないものとなる。
又、発電手段と蓄電装置とを備えて構成されている発電システムでも同様に、仮想発電出力値を過去の電力負荷データとして、その過去の電力負荷データに基づいて発電手段の計画運転を行うようにすると、蓄電装置における充電量が適切な状態となり、電力が不足するおそれが少ないものとなる。
従って、計画運転を行うときに予測される発電手段の電力と発電手段が実際に運転するときの電力との間に大きな差異が発生するおそれがなく、発電手段の計画運転を適切に行えるようにして、省エネルギー性を高めてエネルギーコストの低減効果を高めることが可能な発電システムを提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値に対応する電力を出力するように前記発電手段を追従運転させると仮定して求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で、過去の電力負荷データとして管理して、その過去の電力負荷データに基づいて前記発電手段の計画運転を行うように構成されている請求項1記載の発電システム。
第2特徴構成によれば、電力消費部において実際に発生した実電力負荷値ではなく、実際の実電力負荷値に対応する電力を出力するように発電手段を追従運転させると仮定して求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で過去の電力負荷データとして管理するのである。前記仮想発電出力値は、発電手段を実電力負荷値に対して実際に追従運転させたときの発電出力値に対応する値にできるだけ近づけることができる。
すなわち、時間の経過に伴って変化する実電力負荷値に対して発電手段を追従運転させると仮定して求めた仮想発電出力値を過去の電力負荷データとするので、この過去の電力負荷データは、発電手段が実際に運転している状態の出力値に近づくものとなるので、このようにして管理される過去の電力負荷データに基づいて発電手段の計画運転を行うようにすると、発電手段が実際に追従することが可能な電力負荷データに対応させて、より一層適正な状態で運転を行うことができる。
本発明の第3特徴構成は、第2特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記仮想発電出力値を、前記発電手段の出力上昇速度及び出力下降速度の少なくともいずれか一方を反映させて求めるように構成されている点にある。
第3特徴構成によれば、前記仮想発電出力値を、前記発電手段の出力上昇速度及び出力下降速度の少なくともいずれか一方を反映させて求めるのである。つまり、発電手段が発電出力を変更させるときの実際の出力上昇速度や出力下降速度を考慮して、前記仮想発電出力値を求めるようにしたから、その仮想発電出力値を、発電手段を実電力負荷値に対して実際に追従運転させたときの発電出力値に極力近づけた状態で求めることができる。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値における設定周期毎にその設定周期内の最小値を前記仮想発電出力値として求めるように構成されている点にある。
第4特徴構成によれば、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値における設定周期毎にその設定周期内の最小値を前記仮想発電出力値として求めるようにしたから、前記仮想発電出力値として、発電手段を実電力負荷値に対して実際に追従運転させたときの発電出力値に対応する値にできるだけ近づけた状態で求めることが可能となる。
本発明の第5特徴構成は、第1特徴構成〜第4特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値と設定値とを比較して、前記仮想発電出力値を過去の電力負荷データとするか、前記実電力負荷値を過去の電力負荷データとするかを決定するように構成されている点にある。
第5特徴構成によれば、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値と設定値とを比較して、仮想発電出力値を過去の電力負荷データとするか、実電力負荷値を過去の電力負荷データとするかを決定するのである。例えば、前記設定値を、実電力負荷値と発電手段の実際の発電出力との関係から予め適正な値に定めておくと、その設定値と時系列の実電力負荷値とを比較して、仮想発電出力値が過去の電力負荷データとして適切でない場合には、実電力負荷値を過去の電力負荷データとし、実電力負荷値が過去の電力負荷データとして適切でない場合には、仮想発電出力値を過去の電力負荷データとすることで、適正な電力負荷データを求めることが可能となる。
本発明の第6特徴構成は、第5特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記電力消費部の時系列の実電力負荷値が前記設定値以下又は下回っているときは、その実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとするように構成されている点にある。
第6特徴構成によれば、前記電力消費部の時系列の実電力負荷値が前記設定値以下であるか又は前記設定値を下回っているときは、その実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとするのである。すなわち、前記設定値として、実電力負荷値がその設定値以下であるか又はその設定値を下回っているときは、仮想発電出力値が過去の電力負荷データとして用いることが適切でないような値を設定しておき、時系列の実電力負荷値と仮想発電出力値のうちの適切なものを過去の電力負荷データとするのである。従って、過去の電力負荷データとして適切な値を求めることが可能となる。
本発明の第7特徴構成は、第6特徴構成に加えて、前記発電手段が、その発電出力を下限値と上限値とにわたる出力調整範囲内において変更調整可能に構成され、前記運転制御手段が、前記電力消費部の時系列の実電力負荷値が前記発電手段の出力調整範囲の前記下限値以下又は下回っているときは、その実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとするように構成されている点にある。
第7特徴構成によれば、電力消費部の時系列の実電力負荷値が発電手段の出力調整範囲の下限値以下であるか又は下限値を下回っているときには、前記仮想発電出力値ではなく、電力消費部の実電力負荷値を過去の電力負荷データとするから、電力消費部における実電力負荷値を適正に検出することができ、発電手段の計画運転を適正に行うことが可能となる。
説明を加えると、電力消費部の実電力負荷値が発電手段の出力調整範囲の下限値以下又は下回っている状態というのは、発電手段の発電出力が電力消費部の実電力負荷値よりも大きく、余剰電力が発生している状態であるが、このような状態であれば、例えば、電力と熱とを供給している発電システムの場合には余剰電力を熱に変換して熱発生量を多くさせることが可能であり、又、蓄電装置にて余剰電力を蓄電する発電システムの場合には、蓄電量を多くさせることが可能となる。
つまり、電力消費部の電力負荷値が発電手段の出力調整範囲の下限値以下又は下回っているときは、前記仮想発電出力値ではなく実電力負荷値を求めるようにしたので、余剰電力の発生状態を予測することが可能であって、発電システムの実際の運転状態を適正に検出することができるから、発電手段をより実際の運転状態に対応させた適正な状態で計画運転することが可能となる。
従って、電力消費部の実電力負荷値が発電手段の出力調整範囲の下限値以下又は下回っている状態では、実電力負荷値に基づいて、発電システムの実際の運転状態を適正に検出することができ、発電手段の計画運転を適正に行うことが可能となる。
本発明の第8特徴構成は、第5特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記電力消費部の時系列の実電力負荷値が前記設定値以上又は上回っているときは、その実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとするように構成されている点にある。
第8特徴構成によれば、前記電力消費部の時系列の実電力負荷値が前記設定値以上であるか又は前記設定値を上回っているときは、その実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとするのである。すなわち、前記設定値として、実電力負荷値がその設定値以上であるか又はその設定値を上回っているときは、仮想発電出力値が過去の電力負荷データとして用いることが適切でないような値を設定しておき、時系列の実電力負荷値と仮想発電出力値のうちの適切なものを過去の電力負荷データとするのである。従って、過去の電力負荷データとして適切な値を求めることが可能となる。
本発明の第9特徴構成は、第8特徴構成に加えて、前記発電手段が、その発電出力を下限値と上限値とにわたる出力調整範囲内において変更調整可能に構成され、前記運転制御手段が、前記電力消費部の時系列の実電力負荷値が前記発電手段の出力調整範囲の前記上限値以上又は上回っているときは、その実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとするように構成されている点にある。
第9特徴構成によれば、電力消費部の実電力負荷値が発電手段の出力調整範囲の上限値以上又は上回っているときは実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとする。すなわち、このように電力消費部の実電力負荷値が発電手段の出力調整範囲の上限値以上又は上回っているときは、発電手段による発電出力では対応することができない状態であるが、電力消費部の実電力負荷値が発電手段の出力調整範囲の上限値以上又は上回っているときは、前記仮想発電出力値ではなく実電力負荷値を求めるようにしたので、実電力負荷値に対して発電手段の出力が不足している電力の不足状態を予測することが可能であって、発電システムの実際の運転状態を適正に検出することができるから、発電手段をより実際の運転状態に対応させた適正な状態で計画運転することが可能となる。
従って、電力消費部の実電力負荷値が発電手段の出力調整範囲の上限値以上又は上回っている状態では、実電力負荷値に基づいて、発電システムの実際の運転状態を適正に検出することができ、発電手段の計画運転を適正に行うことが可能となる。
本発明の第10特徴構成は、第1特徴構成〜第9特徴構成のいずれかに加えて、前記運転制御手段が、前記計画運転として、計画対象とする単位期間内に前記発電手段を運転する運転時間帯を定めて、その運転時間帯において、前記電力消費部における実電力負荷値に対応する電力を出力するように前記発電手段を運転するように構成されている点にある。
第10特徴構成によれば、過去の電力負荷データに基づいて行う計画運転として、計画対象とする単位期間内において定めた運転時間帯において、電力消費部における実電力負荷値に対応する電力を出力するように発電手段を運転する構成であるから、発電手段の計画運転をより適正に行うことが可能となる。
説明を加えると、前記計画運転として、例えば計画対象とする単位期間内において常に発電手段を連続して運転することも考えられるが、このように連続運転を行うと、例えば、発電手段の排熱を熱消費部に供給するような構成の発電システムの場合には発電に伴って発生する熱量が過剰となって熱余り状態になり、又、蓄電装置にて余剰電力を蓄電する発電システムの場合には、蓄電装置が満充電状態が長く続く等、省エネルギー性を低下させるおそれがある。
そこで、計画対象とする単位期間内において定めた運転時間帯において発電手段を運転する構成とすることで、発生熱量が過剰になったり、蓄電用の電力が過剰になる等の不利を回避することが可能であり、省エネルギー性を高めてエネルギーコストの低減効果を高めることが可能となる。
又、電力消費部における実電力負荷値に対応する電力を出力するように発電手段を運転することで、発電手段の発電電力を実電力負荷値に合った適切なものとして、例えば商用電源からの受電電力や発電出力の電力負荷に対する余剰分である余剰電力をできるだけ少なくして、省エネルギー性の一層の向上を図ることができる。
本発明の第11特徴構成は、第10特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記運転時間帯を、計画対象としての連続する複数の単位期間のうちの最初の単位期間内であって、計画対象とする最初の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯、及び、計画対象としての連続する複数の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯のうち、より発電メリットが高い時間帯に定めるように構成されている点にある。
第11特徴構成によれば、発電手段の計画運転を行うための計画対象として、連続する複数の単位期間を設定し、その計画対象としての連続する複数の単位期間のうちの最初の単位期間内であって、計画対象とする最初の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯、及び、計画対象としての連続する複数の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯のうち、発電メリットが高い時間帯に定めるようにしている。前記発電メリットが高いというのは、発電手段が発電を行うことで、省エネルギー性が高く且つエネルギーコストの面で有利となるものである。
すなわち、最初の単位期間内の時間帯のうちで運転時間帯として定めた時間帯に発電手段を運転することにより、他の時間帯で運転する場合に比べて、省エネルギー性が高く且つエネルギーコストの面で有利なものとなるのである。
例えば、発電手段にて発電した電力を電力消費部に供給し、且つ、前記発電手段が発電に伴って発生する排熱を排熱回収手段にて回収して熱消費部に供給するようにした発電システムであれば、前記計画対象とする最初の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯というのは、連続する複数の単位期間のうちの最初の単位期間内において発電手段を運転すると仮定する時間帯であって、その時間帯において発電手段の出力を実電力負荷値に追従させるように運転することによって発生した熱量が、当該単位期間についての予測熱負荷の総量又は大部分を賄えるような時間帯である。
一方、計画対象としての連続する複数の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯というのは、連続する複数の単位期間のうちの最初の単位期間内において発電手段を運転すると仮定する時間帯であって、その時間帯において発電手段の出力を実電力負荷値に追従させるように運転することによって発生した熱量が、連続する複数の単位期間についての予測熱負荷の総量又は大部分を賄えるような時間帯である。
そして、前記各時間帯のうち発電メリットが高い時間帯に発電手段を運転するようにしたから、発電手段の運転時間を短くしながら必要な熱負荷を賄うことが可能であり、省エネルギー性が高く且つエネルギーコストの面で有利なものにすることができる。
本発明の第12特徴構成は、第11特徴構成に加えて、前記発電手段が発生する排熱を回収する排熱回収手段が設けられ、前記運転制御手段が、前記排熱回収手段にて回収された排熱を使用する熱消費部における時系列の実熱負荷値を時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で過去の熱負荷データとして管理して、前記過去の電力負荷データ及び前記過去の熱負荷データに基づいて最も省エネルギー性が高い時間帯、又は最も経済性メリットが高い時間帯、又は、最もCO2削減量が多い時間帯を、前記発電メリットが高い時間帯として定めるように構成されている点にある。
第12特徴構成によれば、排熱回収手段によって発電手段が発生する排熱を回収して、排熱回収手段にて回収した排熱を熱消費部にて使用することになるが、運転制御手段は、電力負荷データと同様にして、熱消費部における時系列の実熱負荷値を時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で過去の熱負荷データとして管理して、過去の電力負荷データ及び過去の熱負荷データに基づいて最も省エネルギー性が高い時間帯、又は最も経済性メリットが高い時間帯、又は、最もCO2削減量が多い時間帯を、前記発電メリットが高い時間帯として定めることになる。
すなわち、電力負荷データだけでなく、熱負荷についても熱消費部における時系列の実熱負荷値を時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で過去の熱負荷データとして管理するようにして、過去の電力負荷データ及び過去の熱負荷データの夫々を用いて、それらのデータに基づいて、最も省エネルギー性が高い時間帯、又は最も経済性メリットが高い時間帯、又は、最もCO2削減量が多い時間帯を、前記発電メリットが高い時間帯として定めるようにしたので、過去の実際に発生した電力と熱の双方の発生状態から、発電手段を運転する運転時間帯として適正な時間帯を適正に設定することができる。省エネルギー性、経済性、又は、CO2削減効果をより高めることができる。尚、経済性メリットは、電力を商用電源から買電した場合の電力コストや専用の給湯装置で熱負荷を賄う場合の熱発生用コスト等から求められる。又、前記CO2削減量は、電力を商用電源から賄い且つ専用の給湯装置で熱負荷を賄う場合と、発電手段を運転させて電力と熱とを賄う場合の夫々におけるCO2発生量から求められる。
本発明の第13特徴構成は、第10特徴構成〜第12特徴構成のいずれかに加えて、前記運転制御手段が、前記発電手段を運転する運転モードとして、前記計画対象とする単位期間内の運転時間帯において前記発電手段を運転する断続運転を行う断続運転モード、前記計画対象とする単位期間内において前記発電手段を連続運転する連続運転モード、及び、前記発電手段の運転を待機させる待機モードのうち少なくとも2つを備え、そのいずれかに切り換え自在に構成され、且つ、前記連続運転モード及び前記断続運転モードの少なくとも一方において、前記電力消費部における実電力負荷値に対応する電力を出力するように前記発電手段を運転するように構成されている点にある。
第13特徴構成によれば、発電手段を運転する運転モードとして、前記断続運転モード、前記連続運転モード、及び、前記待機モードのうち少なくとも2つを備え、そのいずれかに切り換え自在に構成されているから、例えば、省エネルギー性及びエネルギーコストの面で有利となるような運転モードを選択して、その運転モードにて発電手段を運転することにより、省エネルギー性が高く且つエネルギーコストの低減効果を更に高めることが可能となる。しかも、前記連続運転モード及び前記断続運転モードの少なくとも一方において、前記電力消費部における実電力負荷値に対応する電力を出力するように前記発電手段を運転するので、発電手段の発電電力を電力負荷に合った適切なものとして、商用電源からの受電電力及び発電出力の電力負荷に対する余剰分である余剰電力をできるだけ少なくして、省エネルギ性の一層の向上を図ることができる。
本発明に係る発電システムの実施形態をコージェネレーションシステムに適用した場合について、図面に基づいて説明する。
このコージェネレーションシステムは、図1及び図2に示すように、電力と熱とを発生する熱電併給装置である発電手段としての燃料電池1と、その燃料電池1が発生する排熱を冷却水にて回収し、その冷却水を利用して、貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3への熱媒供給を行う貯湯ユニット4と、燃料電池1及び貯湯ユニット4の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部5等から構成されている。
このコージェネレーションシステムは、図1及び図2に示すように、電力と熱とを発生する熱電併給装置である発電手段としての燃料電池1と、その燃料電池1が発生する排熱を冷却水にて回収し、その冷却水を利用して、貯湯槽2への貯湯及び熱消費端末3への熱媒供給を行う貯湯ユニット4と、燃料電池1及び貯湯ユニット4の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部5等から構成されている。
前記燃料電池1は、その発電出力を下限値としての最小出力(例えば300W)と上限値としての最大出力(例えば1000W)とにわたる出力調整範囲内において変更調整可能に構成されている。その燃料電池1の電力の出力側には、系統連系用のインバータ6が設けられ、そのインバータ6は、燃料電池1の発電電力を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。
前記燃料電池1は、実電力負荷に対応する電力を出力するように追従運転させる場合、実電力負荷の変化に対する応答能力すなわち出力を変更するときの追従速度には限界がある。つまり、出力を連続して上昇させるときの最大追従速度は、例えば1分間に15W程度上昇する速度であり、出力を連続して減少させるときの最大追従速度は、例えば1分間に60W程度減少させる速度である。従って、電力負荷がこのような燃料電池1が追従可能な最大速度を越えて急激に変動した場合には、燃料電池1は追従できず、実電力負荷の変化に対して遅れた状態で出力が変化することになる。
前記商用電源7は、例えば、単相3線式100/200Vであり、受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力消費部としての電力負荷9に電気的に接続されている。また、インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続され、燃料電池1からの発電電力がインバータ6及び発電電力供給ライン10を介して電力負荷9に供給するように構成されている。
前記受電電力供給ライン8には、電力負荷9の負荷電力値を計測する電力負荷計測手段11が設けられ、この電力負荷計測手段11は、受電電力供給ライン8を通して流れる電流に逆潮流が発生するか否かをも検出するように構成されている。そして、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池1から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、発電電力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
前記電気ヒータ12は、複数の電気ヒータから構成され、冷却水循環ポンプ15の作動により冷却水循環路13を通流する燃料電池1の冷却水を加熱するように設けられ、インバータ6の出力側に接続された作動スイッチ14によりON/OFFが切り換えられている。また、作動スイッチ14は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。尚、電気ヒータ12の消費電力を調整する構成については、上記のように複数の電気ヒータ12のON/OFFを切り換える構成以外に、その電気ヒータ12の出力を例えば位相制御等により調整する構成を採用してもよい。
前記貯湯ユニット4は、温度成層を形成する状態で湯水を貯湯する貯湯槽2、湯水循環路16を通して貯湯槽2内の湯水を循環させる湯水循環ポンプ17、熱源用循環路20を通して熱源用湯水を循環させる熱源用循環ポンプ21、熱媒循環路22を通して熱媒を熱消費端末3に循環供給させる熱媒循環ポンプ23、湯水循環路16を通流する湯水を加熱させる貯湯用熱交換器24、熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させる熱源用熱交換器25、熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱させる熱媒加熱用熱交換器26、ファン27を作動させた状態でのバーナ28の燃焼により貯湯槽2内から取り出した湯水及び熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させる補助加熱用熱交換器29などを備えて構成されている。
前記湯水循環路16は、その一部が並列になるように分岐接続され、その接続箇所に三方弁18が設けられており、分岐された一方側の流路には、ラジエター19が設けられている。そして、三方弁18を切り換えることにより、貯湯槽2の下部から取り出した湯水がラジエター19を通過するように循環させる状態と、貯湯槽2の下部から取り出した湯水がラジエター19をバイパスするように循環させる状態とに切り換えるように構成されている。
前記貯湯用熱交換器24においては、燃料電池1から出力される熱を回収した冷却水循環路13の冷却水を通流させることにより、湯水循環路16を通流する湯水を加熱させるように構成されている。前記熱源用熱交換器25においては、燃料電池1が発生する熱を回収した冷却水循環路13の冷却水を通流させることにより、熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させるように構成されている。そして、補助加熱手段Mが、ファン27、バーナ28、補助加熱用熱交換器29により構成されている。また、熱源用循環路20には、熱源用湯水の通流を断続させる熱源用断続弁40が設けられている。
前記冷却水循環路13は、貯湯用熱交換器24側と熱源用熱交換器25側とに分岐され、その分岐箇所に、貯湯用熱交換器24側に通流させる冷却水の流量と熱源用熱交換器25側に通流させる冷却水の流量との割合を調整する分流弁30が設けられている。
そして、分流弁30は、冷却水循環路13の冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、冷却水循環路13の冷却水の全量を熱源用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
そして、分流弁30は、冷却水循環路13の冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、冷却水循環路13の冷却水の全量を熱源用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
前記熱媒加熱用熱交換器26においては、熱源用熱交換器25や補助加熱用熱交換器29にて加熱された熱源用湯水を通流させることにより、熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱させるように構成されている。前記熱消費端末3は、床暖房装置や浴室暖房装置などの暖房端末にて構成されている。
また、貯湯槽2から取り出した湯水を給湯するときの給湯熱負荷を計測する給湯負荷計測手段31が設けられ、熱消費端末3での端末熱負荷を計測する端末熱負荷計測手段32も設けられている。
前記運転制御部5は、燃料電池1の運転中には冷却水循環ポンプ15を作動させる状態で、燃料電池1の運転及び冷却水循環ポンプ15の作動状態を制御すると共に、湯水循環ポンプ17、熱源用循環ポンプ21、熱媒循環ポンプ23の作動状態を制御することによって、貯湯槽2内に湯水を貯湯する貯湯運転や、熱消費端末3に熱媒を供給する熱媒供給運転を行うように構成されている。
ちなみに、給湯するときには、熱源用断続弁40を閉弁した状態で貯湯槽2から取り出した湯水を給湯するように構成され、貯湯槽2から取り出した湯水を補助加熱手段Mにて加熱したり、貯湯槽2から取り出した湯水に水を混合させて、図外のリモコンにて設定されている給湯設定温度の湯水を給湯するように構成されている。
したがって、貯湯槽2では、貯湯槽2の容量の範囲内で、燃料電池1の出力に応じて追加された湯水から、給湯用として取り出された湯水を差し引いた分の湯水が貯湯されていることになる。
したがって、貯湯槽2では、貯湯槽2の容量の範囲内で、燃料電池1の出力に応じて追加された湯水から、給湯用として取り出された湯水を差し引いた分の湯水が貯湯されていることになる。
前記運転制御部5は、過去の電力負荷データ及び過去の熱負荷データを管理して、それらの過去の電力負荷データ及び過去の熱負荷データに基づいて、燃料電池1の計画運転を行うように構成されている。
以下、運転制御部5による具体的な制御内容について説明する。
前記運転制御部5は、単位時間を1時間とし時間の経過に伴って変化する電力負荷データ及び熱負荷データを時間経過の並び順に単位期間(1日)毎に区分けした状態で記憶手段としてのメモリ34に記憶する記憶処理を逐次実行するようになっている。
前記運転制御部5は、単位時間を1時間とし時間の経過に伴って変化する電力負荷データ及び熱負荷データを時間経過の並び順に単位期間(1日)毎に区分けした状態で記憶手段としてのメモリ34に記憶する記憶処理を逐次実行するようになっている。
先ず、熱負荷データを求める処理について説明する。
熱負荷として給湯熱負荷と端末熱負荷とがあり、運転制御部5は、給湯熱負荷と端末熱負荷との夫々について、実際の使用状況に基づいて、給湯熱負荷計測手段31及び暖房熱負荷計測手段32により、単位時間毎の給湯熱負荷データ及び暖房熱負荷データが各別に計測して、それらを加算して熱負荷データとして管理し、過去3週間分(合計21日分)の計測結果が時間経過の並び順に単位期間(1日)毎に区分けした状態で記憶する構成となっている。尚、給湯熱負荷と端末熱負荷との夫々各別に管理して記憶するようにしてもよい。
熱負荷として給湯熱負荷と端末熱負荷とがあり、運転制御部5は、給湯熱負荷と端末熱負荷との夫々について、実際の使用状況に基づいて、給湯熱負荷計測手段31及び暖房熱負荷計測手段32により、単位時間毎の給湯熱負荷データ及び暖房熱負荷データが各別に計測して、それらを加算して熱負荷データとして管理し、過去3週間分(合計21日分)の計測結果が時間経過の並び順に単位期間(1日)毎に区分けした状態で記憶する構成となっている。尚、給湯熱負荷と端末熱負荷との夫々各別に管理して記憶するようにしてもよい。
次に、電力負荷データを求める処理について説明する。
運転制御部5は、電力負荷9における時系列の実電力負荷値を基にして求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で、過去の電力負荷データとして管理するように構成されている。具体的には、電力負荷9における時系列の実電力負荷値に対応する電力を出力するように燃料電池1を追従運転させると仮定して求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で、過去の電力負荷データとして管理するように構成されている。
運転制御部5は、電力負荷9における時系列の実電力負荷値を基にして求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で、過去の電力負荷データとして管理するように構成されている。具体的には、電力負荷9における時系列の実電力負荷値に対応する電力を出力するように燃料電池1を追従運転させると仮定して求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で、過去の電力負荷データとして管理するように構成されている。
説明を加えると、電力負荷計測手段11にて検出される電力負荷9における実際の電力負荷値を逐次計測して、その実際の電力負荷値の変化に対して燃料電池1が発電出力を変化させるときに追従可能な仮想の発電出力値を演算により求めて、その仮想発電出力値を逐次メモリ34に記憶するのである。
さらに、運転制御部5は、前記仮想発電出力値を、燃料電池1の出力上昇速度及び出力下降速度を反映させて求めるように構成され、電力負荷9における時系列の実電力負荷データと設定値とを比較して、前記仮想発電出力値を過去の電力負荷データとするか、実電力負荷値を過去の電力負荷データとするかを決定するように構成されている。
以下、運転制御部5の具体的な演算処理並びに記憶処理について説明する。
すなわち、電力負荷計測手段11の検出値を1秒毎に検出して、その1秒毎の検出値を1分が経過する毎に60個の検出値の平均値を演算にて求める構成となっている。つまり、1分毎に平均データを求めるようになっている。燃料電池1の実電力負荷値の変動に対する追従速度を考慮して、前記1分毎に求められる平均データに対して燃料電池1を追従運転させると仮定したときの追従可能な仮想発電出力値を演算にて求めて、その1分毎に演算により求めた値を1時間毎に平均し、過去の電力負荷データとしてメモリ34に記憶させる記憶処理を繰り返し実行する。電力負荷計測手段11の1秒毎の検出値を1分毎に平均する構成に限らず、1分毎の瞬時値を用いてもよいし、サンプリング周期(1秒間)よりも長い期間の移動平均した値を用いてもよい。
すなわち、電力負荷計測手段11の検出値を1秒毎に検出して、その1秒毎の検出値を1分が経過する毎に60個の検出値の平均値を演算にて求める構成となっている。つまり、1分毎に平均データを求めるようになっている。燃料電池1の実電力負荷値の変動に対する追従速度を考慮して、前記1分毎に求められる平均データに対して燃料電池1を追従運転させると仮定したときの追従可能な仮想発電出力値を演算にて求めて、その1分毎に演算により求めた値を1時間毎に平均し、過去の電力負荷データとしてメモリ34に記憶させる記憶処理を繰り返し実行する。電力負荷計測手段11の1秒毎の検出値を1分毎に平均する構成に限らず、1分毎の瞬時値を用いてもよいし、サンプリング周期(1秒間)よりも長い期間の移動平均した値を用いてもよい。
このとき、実電力負荷データが上昇側に1分間に15W以上変化していれば燃料電池1が追従できないので、仮想発電出力値の1分間の変化は15W以下に抑制されることになる。又、実電力負荷データが減少しているときは仮想発電出力値の1分間の変化は60W以下に抑制される。従って、前記仮想発電出力値を、燃料電池1の出力上昇速度及び出力下降速度を反映させて求められることになる。
但し、前記実電力負荷データが燃料電池1の最小出力(出力調整範囲の下限値)を下回っているときは、前記仮想発電出力値ではなく実電力負荷データを過去の電力負荷データとしてメモリ34に記憶するように構成されている。又、前記実電力負荷データが燃料電池1の最大出力(出力調整範囲の上限値)を上回っているときは、前記仮想発電出力値ではなく実電力負荷データを過去の電力負荷データとしてメモリ34に記憶するように構成されている。従って、運転制御部5は、出力調整範囲の下限値及び上限値を設定値として設定して、その設定値と時系列の実電力負荷データと比較して、仮想発電出力値を過去の電力負荷データとするか、実電力負荷値を過去の電力負荷データとするかを決定する。
そして、運転制御部5は、1分毎に求めた仮想発電出力値を1時間毎に平均した値を、過去の3週間(21日間)分について、時間経過の並び順に且つ各単位期間(1日)毎に区分けした状態でメモリに記憶することにより過去の電力負荷データとして管理する構成となっている。
次に、運転制御部5による燃料電池1の運転の制御について説明を加える。
運転制御部5は、燃料電池1を運転するときは、電力負荷9における実電力負荷値に対応する電力を出力するように燃料電池1を運転させる電主運転制御を実行する。この電主運転制御は、電力負荷計測手段11にて計測される電力負荷値を出力するように、最小出力から最大出力の範囲内で、図3に示すように連続的に電力負荷に追従する電主出力を決定し、燃料電池1の出力をその決定した電主出力に設定する。
運転制御部5は、燃料電池1を運転するときは、電力負荷9における実電力負荷値に対応する電力を出力するように燃料電池1を運転させる電主運転制御を実行する。この電主運転制御は、電力負荷計測手段11にて計測される電力負荷値を出力するように、最小出力から最大出力の範囲内で、図3に示すように連続的に電力負荷に追従する電主出力を決定し、燃料電池1の出力をその決定した電主出力に設定する。
運転制御部5は、上述したように管理してメモリ34に記憶している時系列の過去の電力負荷データ及び時系列の過去の熱負荷データ(以下、それらを総称するときは単に実負荷データという)に基づいて、例えば、1日のうちの特定の時間(例えば、午前3時)に設定されている判定タイミングになると、図5に示すように、その時点から後の24時間(以下、予測対象日という場合がある)の時系列的な予測電力負荷及び予測熱負荷(以下、それらを総称するときは予測負荷データという)を予測する予測データ作成処理を実行するが、そのとき、記憶されている過去の負荷データが適正であるか否かを判定するデータ判定処理を行うようになっている(ステップ1,2、3)。
ここで、運転制御部5は、過去の実負荷データがメモリ34に記憶される複数の単位期間(日)のうちで、例えば予測対象日の7日前又は14日前の日を基準日として定め、複数の単位期間のうちで、基準日を除き且つ判別対象とする他の複数の単位期間の夫々について、その負荷データと基準日における負荷データとの類似度を相関係数にて求めて、その類似度が設定類似度以上である複数の単位期間の負荷データの平均化処理により予測負荷データを求めるように構成されている。
つまり、単位期間(1日)を複数の時間帯に区分けし、各日の同じ時間帯群の夫々について予測負荷データを求めるように構成されている。そして、1日のうちの複数の時間帯として、4つの時間帯、つまり、「深夜」(当日の午前3時〜4時、当日の午後11時〜12時、及び、翌日の午前1時〜2時の時間帯)、「朝」(当日の午前5時から〜午前10時までの時間帯)、「昼」(当日の午前11時から〜午後4時までの時間帯)、「夕方」(当日の午後5時から〜午後10時までの時間帯)に分けて管理する構成となっている。
次に、運転制御部5によるデータ判定処理について説明する。
ここで、記憶されている過去の負荷データは、電力負荷データと熱負荷データとがあり、夫々について予測電力負荷及び予測熱負荷を作成することになるが、演算の処理方法は同じであるから以下の説明においては、記憶している電力負荷データと熱負荷データを単に実負荷データとし、予測電力負荷と予測熱負荷とを予測負荷データとして説明する。又、運転制御部5は、各日の各時間帯毎に対応させた状態で後述するような類似判定結果であるカウント値UPを記憶する予測元データ可否判定メモリを備えている。
ここで、記憶されている過去の負荷データは、電力負荷データと熱負荷データとがあり、夫々について予測電力負荷及び予測熱負荷を作成することになるが、演算の処理方法は同じであるから以下の説明においては、記憶している電力負荷データと熱負荷データを単に実負荷データとし、予測電力負荷と予測熱負荷とを予測負荷データとして説明する。又、運転制御部5は、各日の各時間帯毎に対応させた状態で後述するような類似判定結果であるカウント値UPを記憶する予測元データ可否判定メモリを備えている。
前記データ判定用処理においては、図6に示すように、制御が開始されると、先ず、その日別・時間帯別の予測元データ可否判定メモリを一日ずらす(ステップ21)。つまり、1日の計測が終了する毎に1日ずつ繰り上げて記憶内容をずらして、常に最新の過去21日分のデータに対応するようにしている。
次に、計画対象期間の前日よりも1日前(day=2)(図3に示す例ではD2)から順に過去の20日分(day=21(D21)まで)の全ての実負荷データの夫々について、予測対象日の前日との間での時間帯毎の実負荷データの類似度を相関係数αを用いて判定する(ステップ22、23)。従って、ここでは、予測対象日の前日よりも1日前から過去の20日分が、類似関係を判別する判別対象となる。
そして、相関係数αが設定値(0.7)以上であれば、対応する日の時間帯について、日別・時間帯別の予測元データ可否判定メモリに記憶されるカウント値UPをインクリメント(+1)するとともに、予測対象日の前日に対応する日別・時間帯別の予測元データ可否判定メモリに記憶されるカウント値UPをインクリメント(+1)する(ステップ24、25、26)。そして、上記したような相関係数を用いた類似度の判定を各日毎に繰り返し行い(ステップ27、28、29)、過去20日分の全てについて終了すると、このデータ判定用処理が終了する。
説明を加えると、例えば、予測対象日の前日の「深夜」の時間帯の実負荷データと、過去20日分の夫々の「深夜」の時間帯の実負荷データとの相関係数αを順次求めて、そのうち相関係数αが設定値(0.7)より大きいものがあれば、その日の時間帯に対応する予測元データ可否判定メモリに記憶されるカウント値UPをインクリメントする。そして、このような処理を、予測対象日の前日の他の時間帯(朝、昼、夕方)の夫々について順次実行するのである。
前記予測元データ可否判定メモリに記憶されるカウント値UPは、この制御が実行される毎に毎日更新されるが、日別・時間帯別の予測元データ可否判定メモリは、前記相関係数αが設定値(0.7)より大きいものがあれば順次カウント値が積算されていくことになる。つまり、別の日の同じ時間帯のデータと類似しているものが多いと、その日の時間帯における日別・時間帯別の予測元データ可否判定メモリのカウント値は大きい値となる。それは、その日のその時間帯は、別の日の同じ時間帯とエネルギ消費状況が類似している回数が多いことを意味している。
前記相関係数は周知のものであるが、その求め方について簡単に説明を加えると、例えば、(X1、Y1)、(X2、Y2),…(Xn,Yn)のような変数X,Yのデータがn組あるとき、変数X,Yの相関係数αは、下記数1にて記載されるような式により求めることができる。データ間の相関が大きいときは相関係数は「1」に近い値になり、相関が無ければ「0」に近い小さい値になる。
例えば、予測対象日の前日の「深夜」の時間帯の実負荷データと、過去20日分の夫々の「深夜」の時間帯の実負荷データとの相関係数αを順次求める場合であれば、対象単位期間の前日の午後11時における実負荷データをX1とすると、対比する過去のある日の午後11時における実負荷データがY1となり、6時間分の各時間毎のデータを前記数1に当てはめて、予測対象日の前日の「深夜」の時間帯の実負荷データと、過去のある日の「深夜」の時間帯の実負荷データとの相関係数αを求める。このような処理を各時間帯別に行う。
次に、図7及び図8を参照しながら前記予測データ作成処理について説明する。
当該システムが設置されてから3週間以上経過していれば前記カウント値UPに対する類似判定用閾値UTを「3」に設定する(ステップ31、32)。設置されてから3週間以上経過していないが2週間以上経過している場合には類似判定用閾値UTを「2」に設定する(ステップ33、34)。そして、設置されてから2週間以上経過していないが1週間以上経過している場合には、記憶されている実負荷データのデータ数が少ないので、各時間帯の夫々について、予測対象日よりも前の1週間の実負荷データを平均化処理して予測負荷データを求め、設置されてから1週間以上経過していない場合には、設置されてから予測対象日の前日までの実負荷データを平均化処理して予測負荷データを求めるようにしている(ステップ35、36、37)。
当該システムが設置されてから3週間以上経過していれば前記カウント値UPに対する類似判定用閾値UTを「3」に設定する(ステップ31、32)。設置されてから3週間以上経過していないが2週間以上経過している場合には類似判定用閾値UTを「2」に設定する(ステップ33、34)。そして、設置されてから2週間以上経過していないが1週間以上経過している場合には、記憶されている実負荷データのデータ数が少ないので、各時間帯の夫々について、予測対象日よりも前の1週間の実負荷データを平均化処理して予測負荷データを求め、設置されてから1週間以上経過していない場合には、設置されてから予測対象日の前日までの実負荷データを平均化処理して予測負荷データを求めるようにしている(ステップ35、36、37)。
そして、予測対象日の7日前の各時間帯(time=n)(n:1〜4)の夫々について、その時間帯に対応する予測元データ可否判定メモリに記憶されるカウント値UPが前記類似判定用閾値UT以上であれば、特異なデータではなく予測に用いるデータとしての信頼性が高いので、その時間帯については7日前を基準日とする(ステップ38、39)。
しかし、予測対象日の7日前の各時間帯の夫々について、その時間帯に対応する予測元データ可否判定メモリに記憶されるカウント値UPが前記類似判定用閾値UT以上でなければ、予測対象日の14日前のその時間帯に対応する予測元データ可否判定メモリに記憶されるカウント値UPが前記類似判定用閾値UT以上であるか否かを判断して、カウント値UPが前記類似判定用閾値UT以上であれば、その時間帯については14日前を基準日とする(ステップ40、41)。
つまり、予測対象日の7日前の実負荷データが対象単位期間の時間帯に対する基準のデータとして適切でない場合には、予測対象日の14日(2週間)前の各時間帯についての実負荷データが予測対象日に対する基準のデータとして適切か否かを判定するようにしている。
前記予測対象日の14日前のその時間帯に対応する予測元データ可否判定メモリに記憶されるカウント値UPが前記類似判定用閾値UT以上でなければ、7日前及び14日前のいずれのデータも予測に用いるデータとしての信頼性が低いので、そのときは、対象単位期間よりも前の1週間の実負荷データを平均化処理して予測負荷データを求める(ステップ36)。
予測対象日の4つの時間帯の夫々について上述したような基準日を設定する処理を実行する(ステップ42、43)。そして、その1日分の時間帯について基準日を設定する処理が終了すると、次に、1日の4つの時間帯の夫々について、基準日を除く日別・時間帯別に20日分記憶されている同じ時間帯夫々の実負荷データについて、基準日として設定されている日の時間帯の実負荷データとの相関係数αを求める(ステップ44、45)。つまり、4つの時間帯(time=n)(n:1〜4)の夫々について、複数の日(day=m)(m:1〜20)別に相関係数αを求める。従って、ここでは、基準日を除く日別・時間帯別の20日分のデータが類似関係を判別するための判別対象となる。
そして、日別・時間帯別に20日分記憶されている実負荷データのうちで、前記相関係数αが設定値(0.7)以上であり、且つ、日別・時間帯別に予測元データ可否判定メモリに記憶されるカウント値UPが前記類似判定用閾値UT以上であれば、その日におけるその時間帯の実負荷データを予測元データの候補とする(ステップ46、47)。そして、その日におけるその時間帯が、予測データ作成用の単位期間に対応することになる。
つまり、前記相関係数αが設定値(0.7)以上であると判別された時間帯のうち、前記カウント値UPが前記類似判定用閾値UT以上であると判別された時間帯を選択して、その時間帯を用いて予測負荷データを求めるのである。
すなわち、上記ステップ46にて前記相関係数αが設定値(0.7)以上であると判別された複数の予測データ作成用の時間帯のうちで、前記カウント値UPが前記類似判定用閾値UT以上であると判別されて判別対象とする過去の複数の単位期間に対する類似関係が高いと判別された予測データ作成用の時間帯を選択して、予測負荷データを求めることになる。
すなわち、上記ステップ46にて前記相関係数αが設定値(0.7)以上であると判別された複数の予測データ作成用の時間帯のうちで、前記カウント値UPが前記類似判定用閾値UT以上であると判別されて判別対象とする過去の複数の単位期間に対する類似関係が高いと判別された予測データ作成用の時間帯を選択して、予測負荷データを求めることになる。
このような相関係数αを求める処理及びその相関係数αに基づいて過去の複数の単位期間に対する類似関係を判別する処理を日別・時間帯別に記憶されている20日分について順次繰り返し実行し(ステップ48、49)、1日の4つの時間帯のうちの1つの時間帯について20日分の上記処理が終了すると、前記予測元データの候補とされる日である候補日が類似判定用閾値UT以上あれば、その時間帯について、複数の候補日夫々の時間帯における実負荷データを平均化処理して予測負荷データを求める(ステップ50、51)。
前記複数の候補日夫々の時間帯内には、実負荷データとしては単位時間(1時間)毎の6つのデータがあるが、前記平均化処理においては、時間帯内の同じ時刻に対応させて各単位時間毎に平均値を算出することになる。つまり、予測負荷データとしては実際には各単位時間毎の複数のデータが含まれることになる。
図10に実負荷データの例を示している。予測対象日の前日のデータD1から新しい順にD2,D3‥D21まで記憶される。例えば、予測対象日の7日前を基準単位期間として、その7日前のデータD7との間の相関係数αが設定値(0.7)以上であるものが、例えばD1、D2,D6,D14であれば、それらの各データD1、D2,D6,D14の平均値を求めるのである。
上記平均化処理においては、前記類似度が設定類似度以上である単位期間、すなわち、相関係数αが設定値(0.7)以上である時間帯の実負荷データだけを用いる構成としているが、このような構成に代えて、前記相関係数αが設定値(0.7)以上である時間帯の実負荷データ及び基準日の同じ時間帯の実負荷データの平均化処理により前記予測負荷データを求める構成とすることもできる。図10に示す例であれば、各データD1、D2,D6,D14にデータD7も加えて平均値を求めることになる。
上記したような処理によって求められる予測負荷データは、例えば図4に示すように、夫々時系列的に変化する、1日分の予測電力負荷データ、1日分の予測熱負荷データとして求められることになる。
又、運転制御部5は、判定タイミングにおいて、それから後の計画対象とする単位期間において燃料電池1を計画運転するための運転条件を設定して、その運転条件に基づいて燃料電池1の運転を制御する運転処理を実行するように構成されている。そして、運転制御部5、単位期間内において燃料電池1を連続的に運転させる連続運転モードと、単位期間内において燃料電池1を断続的に運転させる断続運転モードと、単位期間内において燃料電池1の運転を停止して待機状態とする待機モードを備えて、そのいずれかに切り換え自在に構成され、且つ、前記連続運転モード及び前記断続運転モードの少なくとも一方において、電力負荷9における実電力負荷値に対応する電力を出力するように燃料電池1を運転するように構成されている。
上記連続運転モードは、判定タイミングからの単位期間(1日)内において燃料電池1を連続的に運転させる運転モードである。即ち、運転制御部5は、連続運転モードが選択された対象単位期間においては、燃料電池1を停止することなく連続的に運転させ、その運転時に上述した電主運転制御を実行する。
一方、上記断続運転モードは、単位期間内において、燃料電池1を断続的に運転させる運転モードである。即ち、運転制御部5は、断続運転モードが選択された単位期間においては、燃料電池1の起動及び停止を行って断続的に運転させ、その運転時に上述した電主運転制御を実行する。
前記待機モードは、単位期間内において燃料電池1の運転を停止させるモードである。
更に、運転制御部5は、燃料電池1の運転パターンに対して、予測電力負荷及び予測熱負荷についてのエネルギの削減量である予測エネルギ削減量を演算可能に構成されており、その予測エネルギ削減量の演算方法について、説明を加える。
運転制御部5は、先ず、予め設定された仮運転パターンにおける運転時間帯において燃料電池1を運転させる形態で予測電力負荷に対して電主運転制御を実行すると仮定して、燃料電池1の時系列的な予測発電電力及び予測発生熱を演算する。
そして、下記の[数2]に示すように、燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量を基準に、燃料電池1を上記仮運転パターンで運転させた場合のエネルギ消費量の削減量を、上記予測エネルギ削減量として演算することができる。
[数2]
予測エネルギ削減量P=燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1−燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2
予測エネルギ削減量P=燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1−燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2
尚、上記燃料電池1を運転しない場合のエネルギ消費量E1は、下記の[数3]に示すように、上記予測電力負荷の全てを商用電源7からの受電電力で補う場合の商用電源7におけるエネルギ消費量と、予測熱負荷の全てを補助加熱手段Mの発生熱で補う場合のエネルギ消費量との和として求められる。
[数3]
E1=予測電力負荷/商用電源7の発電効率+予測熱負荷/補助加熱手段Mの発熱効率
E1=予測電力負荷/商用電源7の発電効率+予測熱負荷/補助加熱手段Mの発熱効率
一方、燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2は、下記の[数4]に示すように、上記予測電力負荷及び予測熱負荷を燃料電池1の予測発電電力及び予測発生熱で補う場合の燃料電池1におけるエネルギ消費量(燃料消費量)と、予測電力負荷から予測発電電力を差し引いた分に相当する不足電力負荷を商用電源7からの受電電力で補う場合の商用電源7におけるエネルギ消費量と、予測熱負荷から予測発生熱を差し引いた分に相当する不足熱負荷を補助加熱手段Mの発生熱で補う場合のエネルギ消費量との和として求められる。
[数4]
E2=燃料電池1を運転したときの燃料消費量+不足電力負荷/商用電源7の発電効率+不足熱負荷/補助加熱手段Mの発熱効率
E2=燃料電池1を運転したときの燃料消費量+不足電力負荷/商用電源7の発電効率+不足熱負荷/補助加熱手段Mの発熱効率
また、上記燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求める場合には、それに燃料電池1の起動時のエネルギロスや想定される待機時間等を加えることが望ましい。
上記のような燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求める方法について説明を加える。
図11(a)に示すように、判定タイミングから24時間の対象単位期間における1時間毎の夫々の時間において、予測電力負荷(a)及び予測熱負荷(m)を求め、運転時間帯を設定した仮運転パターンにおいて設定される運転時間帯において設定される燃料電池1の電主出力(b)を、その予測電力負荷(a)に対して追従する形態で求める。尚、この際に、予測電力負荷が燃料電池1の最小出力以下である場合には、電主出力(b)はその最小出力に設定されると共に、その差分が余剰電力量(i)として求められる。一方、予測電力負荷が燃料電池1の最大出力以上である場合には、電主出力(b)はその最大出力に設定されると共に、その差分が不足電力量(c)として求められる。
夫々の時間において、電主出力(b)と燃料電池1の発電効率(e)から、燃料電池1の一次エネルギ消費量である燃料消費量(g)を求めると共に、その燃料消費量(g)と燃料電池1の発熱効率(f)から燃料電池1の発生熱量(d)を求める。
更に、夫々の時間において、貯湯槽2の最大容量以下の範囲内で、上記のような発生熱量(d)から排熱ロス(h)を差し引いたものを積算し、更に、それに余剰電力量(i)から求めた電気ヒータ12の発生熱量を加えたものから、貯湯槽2において放熱される貯湯放熱量(l)と、予測熱負荷(m)として利用された予測利用熱量(n)と、を差し引いた分を、貯湯槽2に貯えられる貯湯熱量(k)として求め、更に、貯湯槽2の最大容量を超える分の熱量をラジエター19で放熱される余剰熱量(j)として求める。
そして、計画対象とする単位期間における上記燃料消費量(g)の合計と、不足電力量(c)の合計と、貯湯熱量(k)が予測利用熱量(n)よりも小さい場合にその差として求められる不足熱負荷の合計とを、上記[数4]に代入することにより、上記のような燃料電池1を運転した場合のエネルギ消費量E2を求めることができる。
尚、上記燃料電池1の発生熱量(d)の合計と、余剰電力量(i)から求めた電気ヒータ12の発生熱量の合計との和が、燃料電池1の総発生熱量と認識することができ、更に、排熱ロス(h)と余剰熱量(j)と貯湯放熱量(l)の夫々の合計の和に好ましくは起動ロスとを加えたものが、燃料電池1の総熱ロスと認識することができる。そして、この総発熱量から総熱ロスを差し引いた熱量の全てを熱負荷として利用できた場合には、予測エネルギ削減量は最大となり、このような予測エネルギ削減量を最大とする利用熱量をピーク利用熱量と呼ぶ。
また、判定タイミングにおける貯湯熱量(k)即ち初期貯湯熱量を考慮するために、上記[数2]において、その初期貯量熱量を補助加熱手段Mの発生熱で補う場合のエネルギ消費量(初期貯湯熱量/補助加熱手段Mの発熱効率)を加算して予測エネルギ削減量を求めても構わない。また、この場合、上記のように求めたピーク利用熱量も、上記のような初期貯量熱量を補助加熱手段Mの発生熱で補う場合のエネルギ消費量が加算された値として求められる。
また、判定タイミングにおける貯湯熱量(k)即ち初期貯湯熱量を考慮するために、上記[数2]において、その初期貯量熱量を補助加熱手段Mの発生熱で補う場合のエネルギ消費量(初期貯湯熱量/補助加熱手段Mの発熱効率)を加算して予測エネルギ削減量を求めても構わない。また、この場合、上記のように求めたピーク利用熱量も、上記のような初期貯量熱量を補助加熱手段Mの発生熱で補う場合のエネルギ消費量が加算された値として求められる。
次に、運転制御部5による燃料電池1の運転モード選択処理について説明する。
運転制御部5は、図5に示すように、判定タイミング(午前3時)になると、上記したようなデータ判定用処理及び予測データ作成処理を実行したのちに、運転モード選択処理を実行する(ステップ4)。
運転制御部5は、図5に示すように、判定タイミング(午前3時)になると、上記したようなデータ判定用処理及び予測データ作成処理を実行したのちに、運転モード選択処理を実行する(ステップ4)。
この運転モード選択処理は、図9に示すように、連続運転モードによって燃料電池1を運転すると仮定したときの連続運転モードの予測エネルギ削減量Pcと、断続運転モードによって燃料電池1を運転すると仮定したときの断続運転モードの予測エネルギ削減量Piとを演算し(ステップ51)、夫々の予測エネルギ削減量Pc,Piが共に負であるか否かを判断して、共に負であれば待機モードを選択する(ステップ52、56)。
ステップ52の判断が否であれば、連続運転モードの予測エネルギ削減量Pcと断続運転モードの予測エネルギ削減量Piのうちどちらの方が大きいかを判定し(ステップ53)、連続運転モードの予測エネルギ削減量Pcの方が大きい場合には、連続運転モードを選択する(ステップ58)。連続運転モードの予測エネルギ削減量Pcと断続運転モードの予測エネルギ削減量Piとが等しい場合には、起動や停止に伴うエネルギ損失やセルの劣化を抑制する目的で、連続運転モードが選択される。
そして、断続運転モードの予測エネルギ削減量Piの方が大きい場合には、その判定時間において貯湯槽2に貯湯されている貯湯熱量にて次の単位期間(判定タイミングから24時間後までの期間)内の予測熱負荷を賄うときの熱負荷賄い率U/Lを求める(ステップ54)。この熱負荷賄い率U/Lは、判定タイミングの貯湯熱量のうちで次の単位期間の予測熱負荷として利用される予測利用熱量Uと次の単位期間内の総予測熱負荷Lとの割合にて求められる。そして、その熱負荷賄い率U/Lが設定値K(例えば60%)より小さければ断続運転モードを選択し(ステップ57)、熱負荷賄い率U/Lが設定値Kより大であれば待機モードを選択する(ステップ56)。
そして、上記判定タイミングの直後の単位期間においては、燃料電池1は、上記のように運転モード選択処理で選択された運転モードで運転される。
即ち、断続運転モードの方が連続運転モードよりも予測エネルギ削減量が大きい場合には、判定タイミングにおける運転モード選択処理により断続運転モードが選択され、それ以降の単位期間において燃料電池1が断続的に運転されるので、熱余り状態が抑制され、省エネルギー性の向上が図られる。
一方、連続運転モードの方が断続運転モードよりも予測エネルギ削減量が大きい場合には、判定タイミングにおける運転モード選択処理により連続運転モードが選択され、それ以降の対象単位期間において燃料電池1が連続的に運転されるので、熱不足状態が抑制されて高い省エネルギー性が確保されながら、起動や停止に伴うエネルギ損失やセルの劣化が適切に抑制される。
即ち、断続運転モードの方が連続運転モードよりも予測エネルギ削減量が大きい場合には、判定タイミングにおける運転モード選択処理により断続運転モードが選択され、それ以降の単位期間において燃料電池1が断続的に運転されるので、熱余り状態が抑制され、省エネルギー性の向上が図られる。
一方、連続運転モードの方が断続運転モードよりも予測エネルギ削減量が大きい場合には、判定タイミングにおける運転モード選択処理により連続運転モードが選択され、それ以降の対象単位期間において燃料電池1が連続的に運転されるので、熱不足状態が抑制されて高い省エネルギー性が確保されながら、起動や停止に伴うエネルギ損失やセルの劣化が適切に抑制される。
〔連続運転モード〕
次に、連続運転モードが選択された場合における運転制御部5による詳細な運転制御方法について、説明を加える。
運転制御部5は、連続運転モードにおいて、電主運転制御を実行することにより、熱負荷に対して燃料電池1の発生熱が余る熱余り状態が予測される場合に、燃料電池1の出力を電力負荷9の負荷電力値に追従した電主出力よりも小さい抑制出力に設定する抑制運転を実行可能に構成されている。
更に、運転制御部5は、連続運転モードにおいて、電主運転制御を実行することにより、熱負荷に対して燃料電池1の発生熱が不足する熱不足状態が予測される場合に、燃料電池1の出力を電力負荷9の負荷電力値に追従した電主出力よりも大きい強制出力に設定する強制運転を実行可能に構成されている。
次に、連続運転モードが選択された場合における運転制御部5による詳細な運転制御方法について、説明を加える。
運転制御部5は、連続運転モードにおいて、電主運転制御を実行することにより、熱負荷に対して燃料電池1の発生熱が余る熱余り状態が予測される場合に、燃料電池1の出力を電力負荷9の負荷電力値に追従した電主出力よりも小さい抑制出力に設定する抑制運転を実行可能に構成されている。
更に、運転制御部5は、連続運転モードにおいて、電主運転制御を実行することにより、熱負荷に対して燃料電池1の発生熱が不足する熱不足状態が予測される場合に、燃料電池1の出力を電力負荷9の負荷電力値に追従した電主出力よりも大きい強制出力に設定する強制運転を実行可能に構成されている。
ちなみに、熱余り状態とは、例えば、貯湯槽2内に貯湯されている湯水が満杯であり、ラジエター19を作動させる状態や、熱媒供給運転中に燃料電池1から出力される熱が熱消費端末3で要求されている端末熱負荷よりも大きくて、貯湯槽2内に貯湯されている湯水が満杯であり、ラジエター19を作動させる状態である。
また、熱不足状態とは、例えば、貯湯槽2内に湯水が貯湯されておらず、補助加熱手段Mを作動させる状態や、熱媒供給運転中に燃料電池1から出力される熱だけでは熱消費端末3で要求されている端末熱負荷を賄えない状態である。
また、熱不足状態とは、例えば、貯湯槽2内に湯水が貯湯されておらず、補助加熱手段Mを作動させる状態や、熱媒供給運転中に燃料電池1から出力される熱だけでは熱消費端末3で要求されている端末熱負荷を賄えない状態である。
次に、熱余り状態及び熱不足状態の予測について説明を加える。
前記運転制御部5は、対象単位期間における予測電力負荷及び予測熱負荷を求め、その予測電力負荷を補うように、連続的に電主運転制御を実行することを想定して、燃料電池1の発生熱が予測熱負荷に対して余る熱余り状態が発生するか否かを判断すると共に、その熱余り状態が発生する時間帯を熱余り時間帯として求め、逆に、燃料電池1の発生熱が予測熱負荷に対して不足する熱不足状態が発生するか否かを判断すると共に、その熱不足状態が発生する時間帯を熱不足時間帯として求める。
尚、熱不足状態や熱余り状態を予測する構成については、例えば、補助加熱手段Mを作動した状態での給湯量やラジエター19における放熱量を積算し、その積算値が設定値以上となることにより、熱不足状態や熱余り状態を予測するなど、適宜変更が可能である。
前記運転制御部5は、対象単位期間における予測電力負荷及び予測熱負荷を求め、その予測電力負荷を補うように、連続的に電主運転制御を実行することを想定して、燃料電池1の発生熱が予測熱負荷に対して余る熱余り状態が発生するか否かを判断すると共に、その熱余り状態が発生する時間帯を熱余り時間帯として求め、逆に、燃料電池1の発生熱が予測熱負荷に対して不足する熱不足状態が発生するか否かを判断すると共に、その熱不足状態が発生する時間帯を熱不足時間帯として求める。
尚、熱不足状態や熱余り状態を予測する構成については、例えば、補助加熱手段Mを作動した状態での給湯量やラジエター19における放熱量を積算し、その積算値が設定値以上となることにより、熱不足状態や熱余り状態を予測するなど、適宜変更が可能である。
上記抑制運転について説明を加えると、運転制御部5は、抑制運転を実行する場合において、熱余り状態が予測される熱余り時間帯よりも前の時間帯でその熱余り状態が解消できるように設定された抑制運転時間帯において、燃料電池1の出力を電主出力よりも小さい抑制出力に設定する。
上記強制運転について説明を加えると、運転制御部5は、強制運転を実行する場合において、熱不足状態が予測される熱不足時間帯よりも前の時間帯でその熱不足状態が解消できるように設定された強制運転時間帯において、燃料電池1の出力を電主出力よりも大きい強制出力に設定する。又、上記強制出力は、燃料電池1の最大出力や、電主出力から所定の設定量大きい出力としても構わない。
〔断続運転モード〕
次に、断続運転モードが選択された場合における運転制御部5による詳細な運転制御方法について、説明を加える。
この断続運転モードは、対象単位期間において上述した予測エネルギ削減量が最大となるように、燃料電池1の運転時間帯を設定する運転モードである。
そして、その断続運転モードは、下記に示す第1断続運転モードと第2断続運転モードが含まれ、運転制御部5は、運転モード選択処理により断続運転モードが選択された場合には、例えば予測エネルギ削減量が優れている方の断続運転モードで、燃料電池1を運転させる。
次に、断続運転モードが選択された場合における運転制御部5による詳細な運転制御方法について、説明を加える。
この断続運転モードは、対象単位期間において上述した予測エネルギ削減量が最大となるように、燃料電池1の運転時間帯を設定する運転モードである。
そして、その断続運転モードは、下記に示す第1断続運転モードと第2断続運転モードが含まれ、運転制御部5は、運転モード選択処理により断続運転モードが選択された場合には、例えば予測エネルギ削減量が優れている方の断続運転モードで、燃料電池1を運転させる。
(第1断続運転モード)
第1断続運転モードは、計画対象とする単位期間において燃料電池1の運転時間帯が異なる複数の仮運転パターンの夫々の予測エネルギ削減量を、計画対象とする単位期間における予測電力負荷と前記単位期間における予測熱負荷とに基づいて演算して、その予測エネルギ削減量が最大となるように単位期間において燃料電池1の仮運転時間帯を設定する断続運転モードである。
第1断続運転モードは、計画対象とする単位期間において燃料電池1の運転時間帯が異なる複数の仮運転パターンの夫々の予測エネルギ削減量を、計画対象とする単位期間における予測電力負荷と前記単位期間における予測熱負荷とに基づいて演算して、その予測エネルギ削減量が最大となるように単位期間において燃料電池1の仮運転時間帯を設定する断続運転モードである。
即ち、運転制御部5は、第1断続運転モードが選択された場合に、上記複数の仮運転パターンとしての、計画対象とする単位期間において燃料電池1の起動時間と停止時間との組み合わせが互いに異なる全ての仮運転パターンについて、その起動時間から停止時間までの運転時間帯において燃料電池1に対して電主運転制御を実行することによる予測エネルギ削減量を、上述した[数2]〜[数4]等を用いて、演算する。
そして、その複数の仮運転パターンのうち、上記のように求めた予測エネルギ削減量が最も優れた即ち最大である仮運転パターンを、計画対象とする単位期間における正式な運転パターンとして決定し、その運転パターンで定義される運転時間帯で燃料電池1を運転するように単位期間内における燃料電池1の仮運転時間帯を設定する。
この第1断続運転モードにおける燃料電池1の運転について説明を加えると、前記仮運転時間帯の開始時刻になると燃料電池1を運転開始し、燃料電池が運転されることにより供給される単位期間内での発生熱量の積算値がその単位期間内において予測されていた予測熱負荷の総量を越えると、その時点で燃料電池1の運転を停止することになる。発生熱量の積算値が単位期間内において予測熱負荷の総量に達しない場合は、次回の判定タイミングに至るまで運転を継続し、判定タイミングにおいて前記熱負荷賄い率U/Lが設定値Kより大であれば運転を停止することになる。
従って、この第1断続運転モードにおいて、運転制御部5は、燃料電池1を断続運転するときにおける運転時間帯を、計画対象としての連続する複数の単位期間のうちの最初の単位期間内であって、計画対象としての最初の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯に定める構成であり、過去の電力負荷データ及び過去の熱負荷データに基づいて、計画対象としての最初の単位期間について最も省エネルギー性が高い時間帯を、発電メリットが高い時間帯として定める構成となっている。
(第2断続運転モード)
第2断続運転モードは、運転制御部5は、単位期間内における燃料電池1の仮運転時間帯を、計画対象としての連続する複数の単位期間のうちの最初の単位期間内であって、計画対象としての連続する複数の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯に定めるように構成されている。つまり、単位期間において燃料電池1の運転時間帯が異なる複数の仮運転パターンの夫々の予測エネルギ削減量を、最初の単位期間における予測電力負荷と、単位期間よりも長い48時間又は72時間等の熱負荷対象単位期間(複数の単位期間)における予測熱負荷とに基づいて演算して、予測エネルギ削減量が最大となる、すなわち、最も発電メリットが大きくなる仮運転時間帯を設定する断続運転モードである。
第2断続運転モードは、運転制御部5は、単位期間内における燃料電池1の仮運転時間帯を、計画対象としての連続する複数の単位期間のうちの最初の単位期間内であって、計画対象としての連続する複数の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯に定めるように構成されている。つまり、単位期間において燃料電池1の運転時間帯が異なる複数の仮運転パターンの夫々の予測エネルギ削減量を、最初の単位期間における予測電力負荷と、単位期間よりも長い48時間又は72時間等の熱負荷対象単位期間(複数の単位期間)における予測熱負荷とに基づいて演算して、予測エネルギ削減量が最大となる、すなわち、最も発電メリットが大きくなる仮運転時間帯を設定する断続運転モードである。
即ち、運転制御部5は、第2断続運転モードが選択された場合に、上記複数の仮運転パターンとしての、単位期間における燃料電池1の仮運転時間帯との組み合わせが互いに異なる全ての仮運転パターンについて、その運転時間帯において燃料電池1に対して電主運転制御を実行することによる予測エネルギ削減量を演算する。そして、そのうちで予測エネルギ削減量が最大となる仮運転パターンを定めるのである。
この第2断続運転モードにおける燃料電池1の運転について説明を加えると、計画対象となる単位期間において、前記仮運転パターンにて定めた仮運転時間帯の開始時刻になると燃料電池1を運転開始する。そして、燃料電池1が運転されることにより供給される単位期間内での発生熱量の積算値が前記熱負荷対象単位期間内において予測されていた予測熱負荷の総量を越えると、その時点で燃料電池1の運転を停止することになる。発生熱量の積算値が単位期間内において予測熱負荷の総量に達しない場合は、次回の判定タイミングに至るまで運転を継続し、判定タイミングにおいて前記熱負荷賄い率U/Lが設定値Kより大であれば運転を停止することになる。
上述したように、前記熱負荷対象単位期間内において予測されていた予測熱負荷の総量を越えると、その時点で燃料電池1の運転を停止するが、次の判定タイミングにおいて、前記負荷賄い率U/Lが設定値Kより大であり、熱負荷対象単位期間内における予測熱負荷を賄える場合には、次の単位期間においては燃料電池1の運転を行わないので、省エネルギー性を高めることができる。
尚、この第2断続運転モードで演算される予測エネルギ削減量は、例えば、図11(b)の判定タイミング後における単位期間を越えた後の熱利用状態に示すように、その単位期間を含む長い熱負荷対象単位期間において、燃料電池1を発電しない状態で、貯湯熱量(k)が継続して予測熱負荷(m)として利用された場合を想定して、上述した[数2]〜[数4]等を用いて演算された対象単位期間の予測電力負荷と予測熱負荷とに基づいて演算した予測エネルギ削減量に対して、その対象単位期間以降における予測利用熱量(n)の合計から貯湯放熱量(l)の合計を差し引いた分の熱量を、補助加熱手段Mの発生熱で補う場合のエネルギ消費量を加えた値として求めることができる。
判定タイミング後における単位期間よりも長い熱負荷対象単位期間における予測熱負荷は、判定タイミング後における単位期間(前記予測対象日に相当)について求めた予測熱負荷と同じような予測熱負荷があるものと想定して求めることができるが、過去の負荷データから3日分の予測負荷データを演算にて求めるようにしてもよい。
従って、この第2断続運転モードにおいて、運転制御部5は、燃料電池1を断続運転するときにおける運転時間帯を、計画対象としての連続する複数の単位期間のうちの最初の単位期間内であって、計画対象としての連続する複数の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯に定める構成であり、過去の電力負荷データ及び過去の熱負荷データに基づいて、計画対象としての連続する複数の単位期間(熱負荷対象単位期間)について最も省エネルギー性が高い時間帯を、発電メリットが高い時間帯として定める構成となっている。
尚、運転制御部5は、運転モード選択処理により断続運転モードが選択された場合に、第1断続運転モードと第2断続運転モードとのうち、予測エネルギ削減量が優れた方、つまり、発電メリットの高い方の断続運転モードを選択して、選択された運転モードにおける時間帯にて燃料電池1を断続的に運転させる。例えば、第2断続運転モードを優先的に選択したい場合に、第2断続運転モードの予測エネルギ削減量が、第1断続運転モードの予測エネルギ削減量から一定量差し引いた分よりも大きい場合に、第2断続運転モードを選択するように構成してもよい。
〔待機モード〕
この待機モードは、燃料電池1を運転させずに停止させるモードである。つまり、上記断続運転モードの予測エネルギ削減量の方が連続運転モードの予測エネルギ削減量よりも優れている場合において、その予測エネルギ削減量が負である場合には、燃料電池1を運転させることによるエネルギの削減効果がないとして、何れの運転モードも選択せずに、次の対象単位期間において燃料電池1を停止させるのである。
この待機モードは、燃料電池1を運転させずに停止させるモードである。つまり、上記断続運転モードの予測エネルギ削減量の方が連続運転モードの予測エネルギ削減量よりも優れている場合において、その予測エネルギ削減量が負である場合には、燃料電池1を運転させることによるエネルギの削減効果がないとして、何れの運転モードも選択せずに、次の対象単位期間において燃料電池1を停止させるのである。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を説明する。
以下、別実施形態を説明する。
(1) 上記実施形態では、運転制御手段が電力消費部の時系列の電力負荷値が発電手段としての燃料電池の出力調整範囲の下限値を下回っているときは、電力負荷値を過去の電力負荷データとする構成としたが、このような構成に代えて、電力負荷値が燃料電池の出力調整範囲の下限値を下回っていても前記仮想発電出力値を過去の電力負荷データとする構成でもよい。
(2) 上記実施形態では、運転制御手段が電力消費部の時系列の電力負荷値が発電手段としての燃料電池の出力調整範囲の上限値を上回っているときは、電力負荷値を過去の電力負荷データとするように構成したが、このような構成に代えて、電力負荷値が燃料電池の出力調整範囲の上限値を上回っていても前記仮想発電出力値を過去の電力負荷データとする構成でもよい。
(3) 上記実施形態では、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値を基にして時系列の仮想発電出力値を求めるにあたり、時系列の実電力負荷値に対応する電力を出力するように燃料電池を追従運転させると仮定して時系列の仮想発電出力値を求める構成としたが、このような構成に代えて、次のように構成するものでもよい。
すなわち、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値における設定周期毎にその設定周期内の最小値を前記仮想発電出力値として求める構成としてもよい。例えば、1分毎に得られる実電力負荷の瞬時値に関して、5分毎にその5個のデータの中から最小値を求めて、その最小値を仮想発電出力値として求め、その最小値のデータ(1時間当たり12個のデータ)を1時間毎に平均し、過去の電力負荷データとして管理する構成である。
又、このような構成に限らず、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値に対して、一律に変換係数(例えば、0.9)を掛けて時系列の仮想発電出力値として求めるように構成するものでもよい。
(4) 上記実施形態では、運転制御手段が、前記電力消費部における時系列の実電力負荷値と設定値とを比較して、前記仮想発電出力値を過去の電力負荷データとするか、前記実電力負荷値を過去の電力負荷データとするかを決定する構成とするにあたり、前記設定値として、燃料電池の出力調整範囲の上限値及び下限値を設定するものを例示したが、設定値としては、出力調整範囲の上限値や下限値に限らず、出力調整範囲の中間の値を用いるようにしてもよい。
(5) 上記実施形態では、運転制御手段が、燃料電池を計画運転するための処理として、前記予測負荷データに基づいて、予測エネルギー削減量を求めて、その予測エネルギー削減量に基づいて運転モード並びに運転時間帯を選択するようにしたが、このような構成に代えて、次のように構成してもよい。
すなわち、燃料電池を計画運転するための処理として、前記予測負荷データに基づいて、単位時間が経過する毎に省エネルギ化を図ることができるか否かを判定するための省エネ度を求め、その省エネ度が基準値よりも高ければ燃料電池を運転し、省エネ度が基準値よりも低ければ燃料電池を運転しないように運転状態を制御する構成としてもよい。
又、前記予測負荷データに基づいて、電力を商用電源から買電した場合の電力コストや専用の給湯装置で熱負荷を賄う場合の熱発生用コスト等から経済性メリットを判断して、経済メリットの最も高いて運転モード並びに運転時間帯を選択するようにしてもよい。
又、電力を商用電源から賄い且つ専用の給湯装置で熱負荷を賄う場合と、発電手段を運転させて電力と熱とを賄う場合の夫々におけるCO2発生量から求められるCO2削減量の最も多い運転モード並びに運転時間帯を選択するようにしてもよい。
又、電力を商用電源から賄い且つ専用の給湯装置で熱負荷を賄う場合と、発電手段を運転させて電力と熱とを賄う場合の夫々におけるCO2発生量から求められるCO2削減量の最も多い運転モード並びに運転時間帯を選択するようにしてもよい。
(6) 上記実施形態では、運転制御手段が、燃料電池を連続的に運転させる連続運転モード、断続的に運転させる断続運転モード、及び、燃料電池を停止させる待機モードのうちのいずれかで運転するようにしたが、このような構成に代えて次のように構成してもよい。
燃料電池を運転するための運転モードとして、連続運転モード、断続運転モード、待機モードのうちのいずれか2つを備える構成でもよい。例えば、連続運転モードと断続運転モードとを備える構成、連続運転モードと待機モードを備える構成、あるいは、断続運転モードと待機モードとを備える構成等、各種の形態で実施することができる。要するに、連続運転モード、断続運転モード、待機モードのうちの少なくとも2つを備える構成である。
(7) 上記実施形態では、前記発電手段としての燃料電池が発生する排熱を回収する排熱回収手段が設けられ、排熱回収手段にて回収された排熱を使用する熱消費部が設けられた発電システムを例示したが、このような構成に代えて、例えば図12に示すように、発電手段1と、その発電手段1における余剰電力を蓄電し、且つ、発電手段1による電力では電力消費部9の電力負荷値に不足するときに蓄電した電力を電力消費部9に出力する蓄電装置Tkとを備えた発電システムであってもよい。
(8) 上記実施形態では、貯湯槽に加えて、熱消費端末を設けて、熱負荷を給湯熱負荷と端末熱負荷としたものを例示したが、熱消費端末を設けずに、給湯熱負荷を熱負荷とするものでもよい。
(9) 上記実施形態では、発電手段として燃料電池を例示したが、発電手段としては、例えばガスエンジンなどの内燃機関と発電装置とを組み合わせたもの等を用いることも可能である。
1 発電手段
4 排熱回収手段
5 運転制御手段
9 電力消費部
4 排熱回収手段
5 運転制御手段
9 電力消費部
Claims (13)
- 発電した電力を電力消費部に供給し且つ発電出力を変更調整可能な発電手段と、その発電手段の運転を制御する運転制御手段とが備えられた発電システムであって、
前記運転制御手段が、
前記電力消費部における時系列の実電力負荷値を基にして求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で、過去の電力負荷データとして管理して、その過去の電力負荷データに基づいて前記発電手段の計画運転を行うように構成されている発電システム。 - 前記運転制御手段が、
前記電力消費部における時系列の実電力負荷値に対応する電力を出力するように前記発電手段を追従運転させると仮定して求めた時系列の仮想発電出力値を、時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で、過去の電力負荷データとして管理して、その過去の電力負荷データに基づいて前記発電手段の計画運転を行うように構成されている請求項1記載の発電システム。 - 前記運転制御手段が、
前記仮想発電出力値を、前記発電手段の出力上昇速度及び出力下降速度の少なくともいずれか一方を反映させて求めるように構成されている請求項2記載の発電システム。 - 前記運転制御手段が、
前記電力消費部における時系列の実電力負荷値における設定周期毎にその設定周期内の最小値を前記仮想発電出力値として求めるように構成されている請求項1記載の発電システム。 - 前記運転制御手段が、
前記電力消費部における時系列の実電力負荷値と設定値とを比較して、前記仮想発電出力値を過去の電力負荷データとするか、前記実電力負荷値を過去の電力負荷データとするかを決定するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の発電システム。 - 前記運転制御手段が、前記電力消費部の時系列の実電力負荷値が前記設定値以下又は下回っているときは、その実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとするように構成されている請求項5記載の発電システム。
- 前記発電手段が、その発電出力を下限値と上限値とにわたる出力調整範囲内において変更調整可能に構成され、
前記運転制御手段が、前記電力消費部の時系列の実電力負荷値が前記発電手段の出力調整範囲の前記下限値以下又は下回っているときは、その実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとするように構成されている請求項6記載の発電システム。 - 前記運転制御手段が、前記電力消費部の時系列の実電力負荷値が前記設定値以上又は上回っているときは、その実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとするように構成されている請求項5記載の発電システム。
- 前記発電手段が、その発電出力を下限値と上限値とにわたる出力調整範囲内において変更調整可能に構成され、
前記運転制御手段が、前記電力消費部の時系列の実電力負荷値が前記発電手段の出力調整範囲の前記上限値以上又は上回っているときは、その実電力負荷値を前記過去の電力負荷データとするように構成されている請求項8記載の発電システム。 - 前記運転制御手段が、
前記計画運転として、計画対象とする単位期間内に前記発電手段を運転する運転時間帯を定めて、その運転時間帯において、前記電力消費部における実電力負荷値に対応する電力を出力するように前記発電手段を運転するように構成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の発電システム。 - 前記運転制御手段が、
前記運転時間帯を、計画対象としての連続する複数の単位期間のうちの最初の単位期間内であって、計画対象とする最初の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯、及び、計画対象としての連続する複数の単位期間について最も発電メリットが高い時間帯のうち、より発電メリットが高い時間帯に定めるように構成されている請求項10記載の発電システム。 - 前記発電手段が発生する排熱を回収する排熱回収手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記排熱回収手段にて回収された排熱を使用する熱消費部における時系列の実熱負荷値を時間経過の並び順に且つ単位期間毎に区分けした状態で過去の熱負荷データとして管理して、前記過去の電力負荷データ及び前記過去の熱負荷データに基づいて最も省エネルギー性が高い時間帯、又は最も経済性メリットが高い時間帯、又は、最もCO2削減量が多い時間帯を、前記発電メリットが高い時間帯として定めるように構成されている請求項11記載の発電システム。 - 前記運転制御手段が、
前記発電手段を運転する運転モードとして、前記計画対象とする単位期間内の運転時間帯において前記発電手段を運転する断続運転を行う断続運転モード、前記計画対象とする単位期間内において前記発電手段を連続運転する連続運転モード、及び、前記発電手段の運転を待機させる待機モードのうち少なくとも2つを備え、そのいずれかに切り換え自在に構成され、且つ、
前記連続運転モード及び前記断続運転モードの少なくとも一方において、前記電力消費部における実電力負荷値に対応する電力を出力するように前記発電手段を運転するように構成されている請求項10〜12のいずれか1項に記載の発電システム。
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