JP2008224211A - 給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貯湯槽4に湯水を貯湯して浴槽32への給湯に使用するために貯湯手段Hの運転を制御する運転制御手段7が設けられている給湯装置であって、浴槽への給湯熱負荷実績量を参照する給湯熱負荷予測量導出条件に基づいて給湯熱負荷予測量を導出して、給湯熱負荷予測量以上の湯水を貯湯槽に貯湯するように貯湯手段の運転を制御し、且つ、給湯指令に応じて行われた実際の給湯量と給湯熱負荷予測量とを比較して、その比較結果に基づいて給湯熱負荷予測量導出条件を補正するように構成され、給湯熱負荷予測量導出条件は、基準日から近い過去の給湯熱負荷実績量と基準日から遠い過去の給湯熱負荷実績量とに夫々重み付けを行って、給湯熱負荷予測量を導出するように設定されている。
【選択図】図1
Description
従って、湯水の貯湯量が不足すること及び湯水の貯湯量が余ることを抑制して、エネルギ効率を向上させることが可能な給湯装置を提供することが可能となる。
従って、湯水の貯湯量が不足すること及び湯水の貯湯量が余ることを抑制して、エネルギ効率を向上させることが可能な給湯装置を提供することが可能となる。
このコージェネレーションシステムは、図1および図2に示すように、ガスエンジン1によって発電装置2を駆動するように構成された熱電併給装置3と、その熱電併給装置3にて発生する熱を利用しながら、貯湯タンク(貯湯槽)4への貯湯および熱消費端末5への熱媒供給を行う貯湯ユニット6と、熱電併給装置3および貯湯ユニット6の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部7などから構成されている。
前記発電装置2の出力側には、系統連係用のインバータ8が設けられ、そのインバータ8は、発電装置2の出力電力を商用系統9から供給される電力と同じ電圧および同じ周波数にするように構成されている。
前記商用系統9は、例えば、単相3線式100/200Vであり、商業用電力供給ライン10を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷11に電気的に接続されている。
また、インバータ8は、コージェネ用供給ライン12を介して商業用電力供給ライン10に電気的に接続され、発電装置2からの発電電力がインバータ8およびコージェネ用供給ライン12を介して電気負荷11に供給するように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ8により発電装置2から商業用電力供給ライン10に供給される電力が制御され、発電電力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ14に供給されるように構成されている。
また、作動スイッチ16は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ14の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ14の消費電力を調整するように構成されている。
また、熱源用循環路20には、熱源用湯水の通流を断続させる熱源用断続弁40が設けられている。
そして、分流弁30は、冷却水循環路15の冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、冷却水循環路15の冷却水の全量を熱源用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
前記熱消費端末5は、床暖房装置や浴室暖房装置などの暖房端末にて構成されている。
そして、補助加熱手段Mを加熱状態で作動させることにより、補助加熱用熱交換器29において、貯湯タンク4内から取り出した湯水や熱源用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させ、補助加熱手段Mを放熱状態で作動させることにより、熱源用循環路20を通流する熱源用湯水から熱を放熱させるように構成されている。
図3に示すのは運転制御部7によって行われる貯湯手段Hの運転制御のフローチャートである。運転制御部7は、使用者が浴槽32への湯張りの指令を行ったとき、その湯張り指令(給湯指令の一例)に応じて貯湯タンク4に貯湯されている湯水を浴槽32へと湯張りさせるような運転制御を行うように構成されており、使用者が湯張り指令を行う前に、湯張り熱負荷予測量に相当する湯水を貯湯タンク4に予め貯湯しておかねばならない。つまり、運転制御部7は、湯張り予測時刻及び湯張り熱負荷予測量を予め導出し、その湯張り時刻の設定余裕時間前において、湯張り熱負荷予測量に相当する熱量の湯水を貯湯タンク4に貯湯しておかねばならない。尚、給湯装置の使用者がリモコン50の湯張りスイッチ50aを操作して湯張り指令を行う時刻を湯張り時刻とし、湯張り弁35が開放された状態で設定量以上の湯水が設定時間以上流れた場合の湯水の温度と量とにより湯張り熱負荷量を導出している。
図4(イ)に示すのは1日の電力負荷予測量データであり、過去の電力負荷実績量の時間的な変化パターンを時刻毎に平均化処理するなどの導出手法を用いて導出可能である。図4(ロ)に示すのは1日の湯張り熱負荷予測量データであり、後述する導出手法を用いて導出可能である。尚、湯張り熱負荷量の他に、熱消費端末5で消費される熱負荷量や、シャワーなどの他の給湯用途で消費される熱負荷量も存在するが、それらは湯張り熱負荷量と比べて非常に小さい。但し、運転制御部7は、貯湯タンク4には湯張り熱負荷量と他の熱負荷量との合計熱負荷量に相当する湯水を貯湯するように貯湯手段Hを運転制御するように構成されている。
湯張り予測時刻:TP=(1−k)TY+kTA (0≦k≦1)
湯張り熱負荷予測量:QP=(1−m)QY+mQA (0≦m≦1)
運転制御部7は、図5に示すように、実際の湯張り時刻が湯張り予測時刻を含むように定めた判別用設定時刻範囲に存在するか否かの比較を行う。判別用設定時刻範囲は、湯張り予測時刻より時間的に前の進み時刻範囲と、湯張り予測時刻より時間的に後の遅れ時刻範囲とで設定され、上記進み時刻範囲は上記遅れ時刻範囲よりも大きく設定されている。また本実施形態において、設定余裕時間と判別用設定時刻範囲との関係としては表3に示すように定めている。従って、設定余裕時間を60分として熱電併給装置の運転制御を行ったとき、つまり、数1に従って導出された湯張り予測時刻よりも60分前に貯湯タンク4への湯水の貯湯が完了するように熱電併給装置の運転制御をステップ104において行ったときには、ステップ106において運転制御部7は、表3の条件Dのように、実際の湯張り時刻が湯張り予測時刻の60分前から30分後までの間に存在しているか否かを判定するように構成されている。
他方で、実際の湯張り時刻が湯張り予測時刻の60分前から30分後までの間に存在していないときには条件Dが満足されなかったと判定し、設定余裕時間を70分に変更して(つまり、条件Cに変更して)記憶する。
運転制御部7は、上述したように湯張り熱負荷予測量を下記の数2に示す湯張り熱負荷予測量導出条件に従って導出する。
湯張り熱負荷予測量:QP=(1−m)QY+mQA (0≦m≦1)
この場合、湯張り熱負荷予測量が実際の湯張り量よりも小さく導出されていたことを示している。また、前三週間の湯張り熱負荷実績量の平均値よりも前日の湯張り熱負荷実績量の方が大きく、現在の湯張り量は過去に比べて増加傾向にある。しかし、現在の湯張り量が過去に比べて増加傾向にあることが上記湯張り熱負荷予測量導出条件において殆ど反映されていないと判断できる。そのため、現在の湯張り量が過去に比べて増加傾向にあることを強調するために、前日の湯張り実績量に乗算される係数を大きくするような補正を上記湯張り熱負荷予測量導出条件に対して行う必要がある。従って、運転制御部7は、mの値を小さくし、(1−m)の値を大きくして、その値を記憶する。
この場合、湯張り熱負荷予測量が実際の湯張り量よりも小さく導出されていたことを示している。また、前日の湯張り熱負荷量実績値よりも前三週間の湯張り熱負荷実績量の平均値の方が大きく、現在の湯張り量は過去に比べて減少傾向にある。しかし、現在の湯張り量が過去に比べて減少傾向にあることが上記湯張り熱負荷予測量導出条件において殆ど反映されていないと判断できる。そのため、現在の湯張り量が過去に比べて減少傾向にあることを強調するために、前日の湯張り実績量に乗算される係数を小さくするような補正を上記湯張り熱負荷予測量導出条件に対して行う必要がある。従って、運転制御部7は、mの値を大きくし、(1−m)の値を小さくして、その値を記憶する。
この場合、湯張り熱負荷予測量が実際の湯張り量以上に導出されていたことを示している。また、前三週間の湯張り熱負荷実績量の平均値よりも前日の湯張り熱負荷量の方が大きく、現在の湯張り量は過去に比べて増加傾向にある。しかし、現在の湯張り量が過去に比べて増加傾向にあることが上記湯張り熱負荷予測量導出条件において強く反映されていると判断できる。そのため、現在の湯張り量が過去に比べて増加傾向にあることの強調を弱めるために、前日の湯張り実績量に乗算される係数を小さくするような補正を上記湯張り熱負荷予測量導出条件に対して行う必要がある。従って、運転制御部7は、mの値を大きくし、(1−m)の値を小さくして、その値を記憶する。
この場合、湯張り熱負荷予測量が実際の湯張り量以上に導出されていたことを示してい
る。また、前日の湯張り熱負荷実績量よりも前三週間の湯張り熱負荷量の平均値の方が大きく、現在の湯張り熱負荷は過去に比べて減少傾向にある。しかし、現在の湯張り量が過去に比べて減少傾向にあることが上記湯張り熱負荷予測量導出条件において殆ど反映されていないと判断できる。そのため、現在の湯張り量が過去に比べて減少傾向にあることを強調するために、前日の湯張り実績量に乗算される係数を大きくするような補正を上記湯張り熱負荷量導出条件に対して行う必要がある。従って、運転制御部7は、mの値を小さくし、(1−m)の値を大きくして、その値を記憶する。
<1>
上記実施形態では、数1に示した給湯予測時刻導出条件に従って導出された値を給湯予測時刻として、その給湯予測時刻の設定余裕時間前に貯湯タンク4への貯湯を完了するように貯湯手段Hの運転を運転制御部7が制御する場合について説明したが、数1に示した給湯予測時刻導出条件に従って導出された値に対して修正を加えた上で、その修正後の値を給湯予測時刻とするような改変も可能である。
上記実施形態では、貯湯手段Hが、ガスエンジン1、熱電併給装置3、電気ヒータ14、冷却水循環路15、冷却水循環ポンプ17、湯水循環路18、湯水循環ポンプ19及び貯湯用熱交換器24により構成されている例について説明したが、貯湯手段Hの構成はこれに限定されるものではなく、様々な改変を行うことができる。また、熱電併給装置3と
してガスエンジン2を用いた給湯装置について例に説明を行ったが、燃料電池などの他の装置を用いた熱電併給装置を用いた給湯装置を構築することもできる。
上記実施形態では、設定余裕時間及び判別用設定時刻範囲として表3に例示した数値を用いたが、それらの数値を適宜変更しても構わない。また、数1に例示した湯張り予測時刻導出条件及び湯張り熱負荷予測量導出条件において、参照する過去の湯張り時刻として、予測日の前日の湯張り時刻:TYと、予測日と同じ曜日の前三週間分の湯張り時刻の平
均値:TAとを用い、参照する過去の湯張り熱負荷量として、予測日の前日の湯張り熱負
荷量:QYと、予測日と同じ曜日の前三週間分の湯張り熱負荷量の平均値:QAとを用いているが、他の日の湯張り時刻及び湯張り熱負荷量を用いるように改変することもできる。
7 運転制御部(運転制御手段)
32 浴槽
H 貯湯手段
Claims (2)
- 貯湯槽に湯水を貯湯して浴槽への給湯に使用するために貯湯手段の運転を制御する運転制御手段が設けられている給湯装置であって、
前記運転制御手段が、前記浴槽への給湯熱負荷実績量を参照する給湯熱負荷予測量導出条件に基づいて給湯熱負荷予測量を導出して、前記給湯熱負荷予測量以上の湯水を前記貯湯槽に貯湯するように前記貯湯手段の運転を制御し、且つ、給湯指令に応じて行われた実際の給湯量と前記給湯熱負荷予測量とを比較して、その比較結果に基づいて前記給湯熱負荷予測量導出条件を補正するように構成され、
前記給湯熱負荷予測量導出条件は、基準日から近い過去の給湯熱負荷実績量と前記基準日から遠い過去の給湯熱負荷実績量とに夫々重み付けを行って、前記給湯熱負荷予測量を導出するように設定されている給湯装置。 - 前記貯湯手段が、熱電併給装置の発生発熱を用いて貯湯するように構成されている請求項1に記載の給湯装置。
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