JP2006010296A - 熱源システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱源システムにおいて、運転制御手段7が、特異日指令手段50bによって特異日であることが指令されていないときには、熱負荷装置5a、5b、5cにおける時系列的な実績熱負荷データから予測される時系列的な予測熱負荷データに基づき、且つ、予測熱負荷データに対して設定予測余裕を設けて加熱手段Hの計画運転を行って貯湯槽4に湯水を貯える通常運転用の計画運転処理を実行し、特異日指令手段50bによって特異日であることが指令されているときには、予測熱負荷データに基づき、且つ、予測熱負荷データに設定予測余裕よりも大きい特異日用設定予測余裕を設けて加熱手段Hの計画運転を行って貯湯槽4に湯水を貯える特異日運転用の計画運転処理を実行する。
【選択図】 図2
Description
また、過去の生活パターンとは異なる湯水の特別な使用形態というものが、使用者が入浴するか否かに関するものであるとき、湯水の使用量の大部分を占める浴槽への風呂湯張り量に関する具体的な予測を無視していては、貯湯槽に予め貯湯するべき湯水の量を正確に予測することはできず、また、使用者が入浴するか否かに関する湯水の特別な使用形態を、使用者自身によって行われる上記時間帯及び目標貯湯量に関する指令によって表すことは困難である。
その結果、湯水の余剰によって生じる熱の廃棄や、湯水の不足によって生じるバックアップボイラなどの補助加熱器を運転しなければならないようになり、熱源システムのエネルギ効率の低下を招く可能性が高い。
従って、使用者の熱消費に関する生活パターンが不規則に変化したとしても、貯湯槽の湯水の量が大きく過不足しないような熱源システムが提供されることになる。
従って、使用者の熱消費に関する生活パターンが不規則に変化したとしても、貯湯槽の湯水の量が大きく過不足しないような熱源システムが提供されることになる。
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態の熱源システムについて説明する。
この熱源システムは、図1及び図2に示すように、ガスエンジン1によって発電装置2を駆動するように構成された熱電併給装置3と、その熱電併給装置3にて発生する熱を利用しながら、回収した熱を貯留する貯湯槽としての貯湯タンク4への貯湯及び熱負荷装置への熱媒供給を行う貯湯ユニット6と、熱電併給装置3及び貯湯ユニット6の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部7と、リモコン50などから構成されている。前記熱負荷装置は、給湯端末5a、浴槽5b及び床暖房装置や浴室暖房装置などの暖房端末5cにて構成されている。
前記商用系統9は、例えば、単相3線式100/200Vであり、商業用電力供給ライン10を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷装置11に電気的に接続されている。
また、インバータ8は、コージェネ用供給ライン12を介して商業用電力供給ライン10に電気的に接続され、発電装置2からの出力電力がインバータ8及びコージェネ用供給ライン12を介して電力負荷装置11に供給されるように構成されている。
よって、夫々の作動スイッチ16のON/OFFを切り換えることにより、電気ヒータ14の電力負荷を調整可能に構成されている。ちなみに、電気ヒータ14の電力負荷は、電気ヒータ1本当たりの電力負荷(例えば100W)にオンされている作動スイッチ16の個数を乗じた電力量になる。そして、運転制御部7は、夫々の作動スイッチ16のON/OFFを切り換えて、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ14の電力負荷を大きくすることになる。
バーナ27bへガス燃料を供給する補助燃料路28には、バーナ27bへのガス燃料の供給を断続する補助燃料用電磁弁29と、バーナ27bへのガス燃料の供給量を調節する補助燃料用比例弁30とが設けられている。
そして、湯水循環路18には、取り出し路35との接続箇所から湯水の循環方向の順に、前記排熱式熱交換器24、前記湯水循環ポンプ19、前記補助加熱器27、電磁比例弁にて構成されて、湯水の通流量の調整及び通流の断続を行う暖房弁39、前記熱媒加熱用熱交換器26が設けられている。
ちなみに、給湯端末5aの給湯栓が開栓されると、貯湯タンク4の上部から湯水が取り出されて、給湯路20を通じて給湯するように構成され、前記給湯栓が開栓されたときに、貯湯タンク4内に湯が貯湯されていないときには、湯水循環ポンプ19が作動され、貯湯弁37が開弁されると共に、補助加熱器27が加熱作動されて、その補助加熱器27にて加熱されて、貯湯路36を通じて給湯路20に給湯されるように構成されている。また、熱消費端末5cの運転開始がリモコン50によって指令されると、運転制御部7は熱電併給装置3の運転を行って、熱電併給装置3によって生成された熱が湯水循環路18、熱媒加熱用熱交換器26及び熱媒循環路22を経て、熱消費端末5cに対して熱供給される熱媒供給運転が実行されるように構成されている。
前記運転制御部7は、実際の使用状況に基づいて、1日分の過去負荷データを曜日と対応付ける状態で更新して記憶するデータ更新処理を行い、日付が変わって午前0時になるごとに、記憶されている1日分の過去負荷データから、その日1日分の予測負荷データを求める予測負荷演算処理を行うように構成されている。そして、運転制御部7は、その予測負荷演算処理によって導出された熱負荷装置における時系列的な予測熱負荷データに基づき、且つ、その予測熱負荷データに対して設定予測余裕を設けて加熱手段Hの通常運転用の計画運転処理を行って貯湯タンク4に湯水を貯える計画運転処理を実行する。
そして、運転制御部7は、運転用時間帯において、貯湯タンク4内の貯湯量が満杯となると、熱電併給装置3の運転を停止させるように構成されている。
そして、1日分の過去負荷データは、24時間のうち1時間を単位時間として、単位時間当たりの電力負荷データの24個、単位時間当たりの給湯熱負荷データの24個、及び、単位時間当たりの暖房熱負荷データの24個から構成されている。
そして、1日分の実負荷データが1週間分記憶されると、曜日ごとに、過去負荷データと実負荷データとを所定の割合で足し合わせることにより、新しい過去負荷データを求めて、その求めた新しい過去負荷データを記憶して、過去負荷データを更新するように構成されている。
尚、下記の〔式1〕において、D1mを、日曜日に対応する過去負荷データとし、A1を、日曜日に対応する実負荷データとし、Kは、0.75の定数であり、D1(m+1)を、新しい過去負荷データとする。
D1(m+1)=(D1m×K)+{A1×(1−K)}・・・・・〔式1〕
すなわち、曜日ごとの7つの過去負荷データのうち、その日の曜日に対応する過去負荷データと前日の実負荷データとを所定の割合で足し合わせることにより、どの時間帯にどれだけの電力負荷、給湯熱負荷、暖房熱負荷が予測されているかのその日1日分の予測負荷データを求めるように構成されている。
そして、1日分の予測負荷データBは、図4に示すように、1日分の予測電力負荷データ、1日分の予測給湯熱負荷データ、1日分の予測暖房熱負荷データからなり、図4の(イ)は、1日分の予測電力負荷を示しており、図4の(ロ)は、1日分の予測暖房熱負荷を示しており、図4の(ハ)は、1日分の予測給湯熱負荷を示している。
尚、下記の〔式2〕において、D2mを、月曜日に対応する過去負荷データとし、A1を、日曜日に対応する実負荷データとし、Qは、0.25の定数であり、Bは、予測負荷データとする。
B=(D2m×Q)+{A1×(1−Q)}・・・・・〔式2〕
省エネ度P={(EK1+EK2+EK3)/熱電併給装置3の必要エネルギ}×100・・・・・〔式3〕
EK1=有効発電出力E1の発電所一次エネルギ換算値
=f1(有効発電出力E1,発電所での必要エネルギ)
EK2=有効暖房熱出力E2の従来給湯器でのエネルギ換算値
=f2(有効暖房熱出力E2,バーナ効率(暖房時))
EK3=有効貯湯熱出力E3の従来給湯器でのエネルギ換算値
=f3(有効貯湯熱出力E3,バーナ効率(給湯時))
熱電併給装置3の必要エネルギ:5.5kW
(熱電併給装置3を1時間稼動させたときの都市ガス消費量を0.433m3とする)
単位電力発電必要エネルギ:2.8kW
バーナ効率(暖房時):0.8
バーナ効率(給湯時):0.9
E1=熱電併給装置3の発電電力−(余剰電力+固有の補機の電力負荷)・・・・・〔式4〕
E2=熱負荷装置5での熱負荷・・・・・〔式5〕
E3=(熱電併給装置3の熱出力+電気ヒータ14の熱出力−有効暖房熱出力E2)−放熱ロス・・・・・〔式6〕
但し、電気ヒータ14の熱出力=電気ヒータ14の電力負荷×ヒータの熱効率とする。
例えば、予測給湯熱負荷データから12時間後に9.8kWの給湯熱負荷が予測されていて、現時点での貯湯タンク4内の貯湯量が2.5kWである場合には、12時間先までの間に必要となる必要貯湯量は7.3kWとなる。
次に予測省エネ度の高い6時間先から7時間先までの単位時間を選択し、その単位時間における予測貯湯量を足し合わせて、そのときの足し合わせた予測貯湯量が1.1kWとなる。
また次に予測省エネ度の高い5時間先から6時間先までの単位時間を選択し、その単位時間における予測貯湯量を足し合わせて、そのときの足し合わせた予測貯湯量が4.0kWとなる。
そうすると、8時間先から9時間先までの単位時間の省エネ度を省エネ度しきい値として設定し、図5に示すものでは、省エネ度しきい値が106となる。
そして、その現省エネ度が省エネ度しきい値よりも上回ると、熱電併給装置3の運転が可と判別し、現省エネ度が省エネ度しきい値以下であると、熱電併給装置3の運転が不可と判別するようにしている。
従って、本発明の第1実施形態の熱源システムでは、使用者自身に風呂湯張りの特異日であることを指令させるための手動操作式の特異日指令手段としての風呂湯張り変更スイッチ50bを設け、風呂湯張り変更スイッチ50bがオン操作されているときには、計画運転処理として、予測熱負荷データに基づき、且つ、予測熱負荷データに通常運転用の設定予測余裕よりも大きい特異日運転用の特異日用設定予測余裕を設けて加熱手段Hの計画運転を行って貯湯タンク4に湯水を貯える特異日運転用の計画運転処理を実行するように構成されている。つまり、上記省エネ度しきい値演算設定手段7aが、上記省エネ度しきい値よりも小さい特異日用設定予測余裕としての特異日用省エネ度しきい値を上記予測省エネ度に基づいて設定し、作動制御手段7cが、現省エネ度演算手段7bにより演算された現省エネ度が、省エネ度しきい値演算設定手段7aにより設定された特異日用省エネ度しきい値以上になると、作動制御手段7cが前記加熱手段Hを作動させるように構成されている。
特異日用省エネ度しきい値=省エネ度しきい値−(特異日設定用定数)・・・・〔式7〕
D1(m+1)=(D1m×K)+{A1×(1−K)}・・・・・〔式8〕
B=(D2m×Q)+{A1×(1−Q)}・・・・・〔式9〕
第2実施形態で説明する熱源システムは、図2に示した特異日指令手段としての風呂湯張り変更スイッチ50bに代えて図6に示すような生活パターンの特異日であると暦に基づいて判定する特異日判定手段7dが運転制御部7に設けられ、特異日判定手段7dによって特異日であると判定されていないときには第1実施形態と同様の通常運転用の計画運転処理を実行し、特異日判定手段7dによって特異日であると判定されているときには第1実施形態と同様の特異日運転用の計画運転処理を実行するように構成されている点で、生活パターンの特異日であることを指令する手動操作式の特異日指令手段が設けられていた上記第1実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の熱源システムについて説明するが、第1実施形態と異なっている構成について説明し、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
そして本実施形態では、上記第1実施形態と同様に運転制御部7は、上記データ更新処理において新しい過去負荷データを導出するときに、生活パターンの特異日であると判定された日に収集された実負荷データ(実績熱負荷データ)としての実際の給湯熱負荷データを用いず、且つ、上記予測負荷演算処理において予測給湯熱負荷データを導出するときに、生活パターンの特異日であると判定された日に収集された実際の給湯熱負荷データを用いないように構成されている。
第3実施形態で説明する熱源システムは、運転制御部が、通常運転用の計画運転処理において、熱負荷装置への実績湯水供給時刻に基づいて予測湯水供給時刻を導出して、予測湯水供給時刻の設定予測余裕時間前に、熱負荷装置への実績熱負荷量に基づいて予測される予測熱負荷量の、貯湯タンク4への貯湯を完了するように加熱手段の計画運転を行い、特異日運転用の計画運転処理において、設定予測余裕時間及び予測熱負荷量の内の少なくとも一方を増大させて、つまり設定予測余裕を増大させて加熱手段の計画運転を行うように構成されている。以下に、図7に示す第3実施形態の熱源システムの制御構成のブロック図を参照して説明を行うが、熱源システムの全体構成及び各制御ブロックは図1を参照して上述したのと同様であるので説明を省略する。
運転制御部7は、使用者が浴槽5bへの湯張りの指令を行ったとき、その風呂湯張り開始指令に応じて貯湯タンク4に貯湯されている湯水を浴槽5bへと湯張りさせるような運転制御を行うように構成されており、使用者が湯張り指令を行う前に、予測風呂湯張り熱負荷量に相当する湯水を貯湯タンク4に予め貯湯しておかねばならない。つまり、運転制御部7は、上記予測湯水供給時刻の一例としての予測風呂湯張り時刻及び上記予測熱負荷量の一例としての予測風呂湯張り熱負荷量を実績湯水供給時刻としての実績風呂湯張り時刻及び実績風呂湯張り熱負荷量に基づいて予め導出し、その予測風呂湯張り時刻の設定予測余裕時間前において、上記予測風呂湯張り熱負荷量に相当する熱量の湯水を貯湯タンク4に貯湯しておかねばならない。尚、給湯装置の使用者がリモコン50の風呂湯張り開始スイッチ50aを操作して湯張り指令を行う時刻を実績風呂湯張り時刻とし、湯張り弁40が開放された状態で設定量以上の湯水が設定時間以上流れた場合の湯水の温度と量とにより実績風呂湯張り熱負荷量を導出している。
予測風呂湯張り時刻:TP=(1−k)TY+kTA (0≦k≦1)・・・・・〔式10〕
予測風呂湯張り熱負荷量:QP=(1−m)QY+mQA (0≦m≦1)・・・・・〔式11〕
従って、本発明の第3実施形態の熱源システムでは、使用者自身に風呂湯張りの特異日であることを指令させるための手動操作式の特異日指令手段としての風呂湯張り変更スイッチ50bを設け、運転制御部7が、風呂湯張り変更スイッチ50bによる指令が行われているときには、上記設定予測余裕時間及び予測風呂湯張り熱負荷量の内の少なくとも一方を増大させて加熱手段Hの特異日運転用の計画運転処理を行うように構成されている。つまり、本実施形態では、上記設定予測余裕時間及び予測風呂湯張り熱負荷量の内の少なくとも一方を増大させることが上記設定予測余裕を大きくすることになり、上記設定予測余裕時間及び予測風呂湯張り熱負荷量の内の少なくとも一方を減少させることが上記設定予測余裕を小さくすることになる。
第4実施形態で説明する熱源システムは、図7に示した特異日指令手段としての風呂湯張り変更スイッチ50bに代えて図11に示すような生活パターンの特異日であると暦に基づいて判定する特異日判定手段7dが運転制御部7設けられ、特異日判定手段7dによって特異日であると判定されていないときには第1実施形態と同様の通常運転用の計画運転処理を実行し、特異日判定手段7dによって特異日であると判定されているときには特異日運転用の計画運転処理を実行するように構成されている点で、生活パターンの特異日であることを指令する手動操作式の特異日指令手段が設けられていた上記第3実施形態と異なっている。以下に第4実施形態の熱源システムについて説明するが、第3実施形態と異なっている構成について説明し、第3実施形態と同様の構成については説明を省略する。
そして、上記第3実施形態と同様に運転制御部7は、結果として特異日であったその日ために予測されていた予測風呂湯張り時刻:TP及び予測風呂湯張り熱負荷量:QPを、表1及び表2に示すように本来記憶するべきその日の実負荷データ(実績熱負荷データ)としての実績風呂湯張り時刻及び実績風呂湯張り熱負荷量に代えて記憶しておく。その結果、運転制御部7が上記〔式10〕に基づいて導出する予測熱負荷データとしての予測風呂湯張り時刻:TP及び予測風呂湯張り熱負荷量:QPには、特異日に収集された実負荷データとしての実績風呂湯張り時刻及び実績風呂湯張り熱負荷量が除かれていることが確保される。
第5実施形態の熱源システムは、風呂湯張りの特異日であることを指令するための風呂湯張り変更スイッチ50bがオン操作されているときには、特異日用の設定予測風呂湯張り熱負荷データに基づいて予測風呂湯張り時刻及び予測風呂湯張り熱負荷量を導出する点で、使用者の過去の実績風呂湯張り熱負荷データに基づいて予測風呂湯張り時刻Tp及び予測風呂湯張り熱負荷量Qpを導出していた第3及び第4実施形態と異なる。
或いは、運転制御部7は、第1実施形態と同様に予測風呂湯張り熱負荷量:Qp1'(>Qp1)を導出し、予測風呂湯張り時刻:Tp1の設定予測余裕時間:Tsだけ前に、貯湯タンク4にQs1'+Qsに相当する熱量の湯水が蓄熱されるように、つまり、特異日用設定予測余裕を設けた上で、加熱手段Hの運転を制御する。
また詳細は説明しないが、風呂湯張り変更スイッチ50bによって平日モードが指令された場合には図12(ロ)に例示するような平日用の予測風呂湯張り熱負荷データに基づいて同様の制御が行われる。
<1>
上記実施形態では、熱電併給装置としてガスエンジンと発電装置とを備えた熱源システムを例示したが、熱と電気とを併せて発生させることのできる装置であれば燃料電池などの他の装置を用いて熱源システムを構築することもできる。
上記実施形態において、特異日運転用の計画運転処理における特異日用設定予測余裕の大きさが暦に応じて変更されるように構成してもよい。例えば、〔式7〕に示した特異日設定用定数の大きさが、月曜日は4、火曜日は4、水曜日は4、木曜日は4、金曜日は6というように暦に応じて変更されるように構成してもよい。これにより、特異な使用形態で熱消費を行うときに、その熱消費が過去の通常の生活パターンでの熱消費からどれだけ逸脱するのかが暦に応じて異なるとしても、暦に応じたその逸脱度合いの違いを暦に基づいて考慮した特異日用設定予測余裕を適用して、実施の熱消費量が、加熱手段Hの計画運転によって貯湯槽に貯湯されている熱量から大きく逸脱しないようにすることができる。
上記第3実施形態では、設定予測余裕時間又は予測風呂湯張り熱負荷量を増大させることで、特異日運転用の計画運転処理における特異日用設定予測余裕を通常運転用の計画運転処理における設定予測余裕よりも増大させるように構成した例について説明したが、その両者を同時に増大させてもよい。設定予測余裕時間及び予測風呂湯張り熱負荷量の両者を同時に増大させたときには、使用者にとって風呂湯張り時刻及び風呂湯張り量の変更の自由度が更に大きく許容されることになり、湯水の大きな過不足が発生する可能性が更に低いものとなる。また、第4実施形態においても同様である。
上記第1実施形態では、特異日指令手段の例として風呂湯張り変更スイッチ50bを説明したが、他のスイッチを用いて特異日であることが指令されるように構成してもよい。
また、第3実施形態においても同様である。
5a 給湯端末(熱負荷装置)
5b 浴槽(熱負荷装置)
5c 暖房端末(熱負荷装置)
7 運転制御部(運転制御手段)
50b 風呂湯張り変更スイッチ(特異日指令手段)
H 加熱手段
Claims (7)
- 加熱手段にて生成された湯水を貯える貯湯槽と、前記貯湯槽に貯えられている湯水を消費する熱負荷装置と、前記加熱手段の計画運転を行って前記貯湯槽に湯水を貯える計画運転処理を実行する運転制御手段とが設けられている熱源システムであって、
生活パターンの特異日であることを指令する手動操作式の特異日指令手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記特異日指令手段によって特異日であることが指令されていないときには、前記計画運転処理として、前記熱負荷装置における時系列的な実績熱負荷データから予測される時系列的な予測熱負荷データに基づき、且つ、前記予測熱負荷データに対して設定予測余裕を設けて前記加熱手段の計画運転を行って前記貯湯槽に湯水を貯える通常運転用の計画運転処理を実行し、
前記特異日指令手段によって特異日であることが指令されているときには、前記計画運転処理として、前記予測熱負荷データに基づき、且つ、前記予測熱負荷データに前記設定予測余裕よりも大きい特異日用設定予測余裕を設けて前記加熱手段の計画運転を行って前記貯湯槽に湯水を貯える特異日運転用の計画運転処理を実行するように構成されている熱源システム。 - 前記運転制御手段が、前記特異日指令手段によって特異日であることが指令されていた日の前記実績熱負荷データを除いた時系列的な実績熱負荷データから前記予測熱負荷データを予測するように構成されている請求項1記載の熱源システム。
- 加熱手段にて生成された湯水を貯える貯湯槽と、前記貯湯槽に貯えられている湯水を消費する熱負荷装置と、前記加熱手段の計画運転を行って前記貯湯槽に湯水を貯える計画運転処理を実行する運転制御手段とが設けられている熱源システムであって、
生活パターンの特異日であると暦に基づいて判定する特異日判定手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記特異日判定手段によって特異日であると判定されていないときには、前記計画運転処理として、前記熱負荷装置における時系列的な実績熱負荷データから予測される時系列的な予測熱負荷データに基づき、且つ、前記予測熱負荷データに対して設定予測余裕を設けて前記加熱手段の計画運転を行って前記貯湯槽に湯水を貯える通常運転用の計画運転処理を実行し、
前記特異日判定手段によって特異日であると判定されているときには、前記計画運転処理として、前記予測熱負荷データに基づき、且つ、前記予測熱負荷データに前記設定予測余裕よりも大きい特異日用設定予測余裕を設けて前記加熱手段の計画運転を行って前記貯湯槽に湯水を貯える特異日運転用の計画運転処理を実行するように構成されている熱源システム。 - 前記運転制御手段が、前記特異日判定手段によって特異日であると判定されていた日の前記実績熱負荷データを除いた時系列的な実績熱負荷データから前記予測熱負荷データを予測するように構成されている請求項3記載の熱源システム。
- 前記運転制御手段には、前記予測熱負荷データを利用して単位運転時間毎の予測省エネ度を演算し、前記設定予測余裕としての省エネ度しきい値と前記省エネ度しきい値よりも小さい前記特異日用設定予測余裕としての特異日用省エネ度しきい値を前記予測省エネ度に基づいて設定するための省エネ度しきい値演算設定手段と、現熱負荷データ及び実績熱負荷データに基づいて現省エネ度を演算する現省エネ度演算手段と、前記加熱手段を作動制御するための作動制御手段とが設けられ、
前記通常運転用の計画運転処理において、前記現省エネ度演算手段により演算された現省エネ度が、前記省エネ度しきい値演算設定手段により設定された前記省エネ度しきい値以上になると、前記作動制御手段が前記加熱手段を作動させ、
前記特異日運転用の計画運転処理において、前記現省エネ度演算手段により演算された現省エネ度が、前記省エネ度しきい値演算設定手段により設定された前記特異日用省エネ度しきい値以上になると、前記作動制御手段が前記加熱手段を作動させるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱源システム。 - 前記運転制御手段が、
前記通常運転用の計画運転処理において、前記熱負荷装置への実績湯水供給時刻に基づいて予測湯水供給時刻を導出して、前記予測湯水供給時刻の設定予測余裕時間前に、前記熱負荷装置への実績熱負荷量に基づいて予測される予測熱負荷量の、前記貯湯槽への貯湯を完了するように前記加熱手段の計画運転を行い、
前記特異日運転用の計画運転処理において、前記設定予測余裕時間及び前記予測熱負荷量の内の少なくとも一方を増大させて前記加熱手段の計画運転を行うように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱源システム。 - 前記特異日用設定予測余裕の大きさが暦に応じて変更されるように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱源システム。
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