JP4686057B2 - 離型紙及びそれを用いて製造された合成皮革 - Google Patents

離型紙及びそれを用いて製造された合成皮革 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、離型紙及びそれを用いて製造された合成皮革に関し、更に詳しくは、合成皮革を製造するために用いる離型紙であって、離型紙の離型層表面に均一で微細な凹凸が設けられ、合成皮革の表面に、均一なマット調の表面を形成できる離型紙と、それを用いて製造された均一で優れたマット調の表面を備えた合成皮革に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から製造されている合成皮革には、ポリウレタンレザー(以下、PUレザー)、セミ合皮、塩化ビニルレザー(以下、PVCレザー)などがある。
PUレザーの製造方法としては、例えば、離型紙上にペースト状の表皮層用ポリウレタン樹脂を塗布し、乾燥、固化させた後、例えば、2液反応型ポリウレタン系接着剤を用いて基布と貼り合わせて、50〜70℃の熟成室内で2〜3日反応させた後に、離型紙を剥がしてPUレザーを製造する方法がある。
【0003】
また、セミ合皮の製造方法としては、離型紙上にペースト状の表皮層用ポリウレタン樹脂を塗布し、乾燥、固化させた後、ポリ塩化ビニル発泡層を形成して基布と貼り合わせ、その後、離型紙を剥がしてセミ合皮を製造する方法がある。
そして、PVCレザーの製造方法としては、離型紙上にポリ塩化ビニルゾルを塗布し、加熱、ゲル化させた後、ポリ塩化ビニル発泡層を形成して基布と貼り合わせ、その後、離型紙を剥がしてPVCレザーを製造する方法がある。
【0004】
このような合成皮革の製造方法で使用される離型紙としては、例えば、PUレザーの製造用には、基材紙に離型層としてポリプロピレン(PP)を厚さ20〜50μm程度に積層して形成した離型紙(PPタイプ)が使用されている。
また、セミ合皮、またはPVCレザーの製造用には、基材紙に離型層としてメチルペンテン系樹脂を厚さ20〜50μm程度に積層して形成した離型紙(メチルペンテン系樹脂タイプ)、または基材紙に離型層としてアクリル系樹脂を厚さ20〜120μm程度に積層して形成した離型紙(アクリル系樹脂タイプ)が使用されている。
更に、基材紙に離型層としてシリコーン樹脂を積層した離型紙(シリコーン樹脂タイプ)も使用されている。
【0005】
このような離型紙を用いて製造される合成皮革は、その表面の外観、触感、意匠性など付加価値を高めるために、種々の凹凸模様などの型付け加工が行われており、通常は、離型紙の離型層面に合成皮革の凹凸とは雄雌逆の型付けを施していおて、その離型紙を用いて合成皮革を製造することにより、合成皮革の表面に目的とする凹凸模様を賦型する方法が採られている。
このような型付け加工の一つとしてマット調の型付け加工があり、例えば、表面にマット調の微細な凹凸を設けたエンボスロールを作製し、そのエンボスロールで離型紙の離型層にマット調の凹凸加工を施し、その離型紙を用いて合成皮革の表面にマット調の微細な凹凸を賦型する方法が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方法の場合、エンボスロールの作製に手間と時間がかかり、また、費用も高く、特に、マット調のレベルに関しても、一般的なマット調では問題はないが、高度のマット調を要望される場合、微細で且つ深い凹凸を広い面積に均一に形成する必要があり、このようなエンボスロールを作製することは、技術的にも困難性が高かった。
この問題を解決するため、エンボス方式に代えてコーティング方式で離型紙の離型層面にマット調の微細な凹凸を形成する方法を研究している。
この方法によれば、例えば離型層の樹脂に適宜の形状と粒子径の微細な粒子を分散させて塗布液を作製し、これを基材紙の表面に塗布し、乾燥させることにより、離型層の表面に微細な凹凸を形成することができる。
【0007】
しかしながら、この方法でも、微細な凹凸の形成は可能であるが、均一性に欠ける問題があった。これは基材紙の表面の平滑性不足に起因するものと考えられるが、実際にこの離型紙を用いて合成皮革を作製すると、最後に離型紙を剥離する際、剥離抵抗力が大きく工業生産上問題があり、また、微細な凹凸の凹部に合成皮革の表皮層の樹脂が引きちぎられて残存する問題もあった。
このため基材紙として、平滑性の高いキャストコート紙を使用したが、それでも完全には解決することができなかった。
【0008】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、合成皮革の表面に優れたマット調の表面を形成することのできる離型紙であって、離型紙の離型層表面に均一で微細な凹凸が形成され、且つ、合成皮革の製造の際、合成皮革の表皮層の樹脂との剥離性がよく、微細な凹凸部に表皮層の樹脂が残存することもなく、優れたマット調の表面を有する合成皮革を繰り返し製造することのできる離型紙を安価に且つ生産性よく提供し、また、その離型紙を用いて合成皮革を製造することにより、均一で優れたマット調の表面を有する合成皮革を生産性よく提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、少なくとも基材紙と該基材紙の一方の面に設けられた離型層とで形成される離型紙において、該基材紙と離型層との間に離型性平滑化層が設けられると共に、該離型層が無機及び/又は有機の微粒子を含有する離型性樹脂の塗膜層で形成され、離型層表面の算術平均粗さ(Ra)が0.5〜15μmとなるように形成されていることを特徴とする離型紙からなる。
【0010】
合成皮革の表面を良好なマット調に形成するためには、離型層表面の算術平均粗さ(Ra )が0.5〜15μmであることが好ましい。算術平均粗さ(Ra )が、0.5μm未満の場合は粗さが不足し、良好なマット調の表面が得られず、また、15μmを超える場合は粗さが大きすぎて外観上もマット感から外れてくるため好ましくない。
【0011】
また、本発明において、離型層表面の算術平均粗さ(Ra)は、JIS B 0601−1994「表面粗さ−定義及び表示」に基づいて測定したものである。
(測定条件)
触針の先端半径:5μm
荷重:4mN
カットオフ値:表1に記載されている標準値を選択する。
評価長さ:表1に記載されている標準値を選択する。
測定機器:表面粗さ測定装置Suftest−201〔ミツトヨ株式会社製〕
【0012】
【表1】
Figure 0004686057
【0013】
前記のような構成を採ることにより、以下のような作用効果を得ることができる。
▲1▼離型層の表面にマット調の形成に必要な微細な凹凸、即ち、算術平均粗さ(Ra )が0.5〜15μmの凹凸面を塗布液のコーティング方式で形成できるので、高価なエンボスロールを作製する必要がなく製造コストを低減できると共に、マットタイプの離型紙を容易に且つ生産性よく製造することができる。
▲2▼基材紙と離型層との間に離型性平滑化層が設けられているので、基材紙の平滑性が不十分な場合でもこれを補って平滑性が向上され、それにより離型層の表面に、無機及び/又は有機の微粒子による算術平均粗さ(Ra )が0.5〜15μmの凹凸面を均一に形成することができる。従って、合成皮革の表面に均一で優れたマット調の表面を賦型できると共に、合成皮革製造後、離型紙を剥離する際の剥離抵抗力が大きくなることもなく、容易に離型紙を合成皮革から剥がすことができる。
▲3▼また、離型性平滑化層の離型性は、必ずしも必要ではないが、離型性をもたせることにより、その上に形成される離型層にスポット的な抜けなどを生じた場合でも離型性が損なわれることがなく、合成皮革の製造後、離型紙を剥離する際の剥離抵抗力を一層確実に小さく維持することができる。従って、離型層の厚さをマット調の凹凸形成に必要な最小限の厚さに薄くすることができるので、コーティングの際の乾燥性が低下することもなく生産性を向上させることができる。
【0014】
請求項2に記載した発明は、前記離型性平滑化層が、前記離型層の樹脂組成物から無機及び/又は有機の微粒子を除き、レベリング剤を含有させた樹脂組成物で形成されていることを特徴とする請求項1記載の離型紙からなる。
【0015】
このような構成を採ることにより、前記請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、離型性平滑化層が、離型層と同じ樹脂で且つレベリング剤を加えた樹脂組成物で形成されるので、基材紙の平滑性を向上できると同時に、合成皮革の表皮層の樹脂に対する離型性も有し、更に、その上に形成される離型層との接着性もよくすることができる。
従って、離型層の表面に、マット調の表面を賦型するための微細な凹凸を均一に形成できると同時に、万一離型層にスポット的な抜けなどを生じても離型性が損なわれることがなく、合成皮革の製造後、離型紙の凹凸部に表皮層の樹脂が残留することもなく、容易に離型紙を剥離することができる。
【0016】
請求項3に記載した発明は、前記微粒子が、シリカ、炭酸カルシウム、タルクのうちのいずれか一種の微粒子、または二種以上を混合した微粒子であることを特徴とする請求項1または2に記載の離型紙である。
【0017】
このような構成を採ることにより、前記請求項1または2に記載した発明の作用効果に加えて、シリカ、炭酸カルシウム、タルクの微粒子は、いずれも耐熱性に優れると共に、マット調の凹凸面の形成に必要な粒子形状と粒子径を得やすいので、合成皮革の表面に優れたマット調の表面を形成できる離型紙を容易に製造することができ、また、その離型紙は、合成皮革製造時の加熱条件で離型層表面に形成された凹凸形状が劣化することもなく、繰り返し良好に使用することができる。
【0018】
請求項4に記載した発明は、前記請求項1乃至3のいずれかに記載の離型紙を用いて製造された合成皮革である。
【0019】
このような構成を採ることにより、前記請求項1乃至3のいずれかに記載した発明の離型紙の性能を有効に利用して合成皮革の表皮層を形成できるので、優れたマット調の表面を備えた合成皮革を生産性よく提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の離型紙の一実施例の構成を示す模式断面図である。
図1に示した離型紙10は、基材紙1の一方の面(図において上側の面)に離型性平滑化層2を設け、更にその上に、離型性樹脂に無機及び/又は有機の微粒子を分散させた塗布液の塗膜層で形成され、表面の算術平均粗さ(Ra )が0.5〜15μmとなるように形成された離型層3を設けて構成したものである。
【0021】
このような構成を採ることにより、離型性平滑化層2により基材紙1の平滑性を向上させることができるので、その上に設ける離型層3の表面に、算術平均粗さ(Ra )が0.5〜1.5μmとなる微細な凹凸を均一に、且つ、容易に形成することができる。
この算術平均粗さ(Ra )が0.5〜1.5μmの微細な凹凸面は、合成皮革の表皮層にマット調の凹凸を賦型するのに丁度適したものである。従って、この離型紙10を用いて合成皮革を製造することにより、均一で優れたマット調の表面を備えた合成皮革を容易に製造することができる。
【0022】
前記基材紙1には、クラフト紙、上質紙、各種コート紙、キャストコート紙などの紙のほか、紙以外にも、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル、各種ナイロンなどのポリアミド、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルム、合成紙、金属箔、織布、不織布などを使用することができ、これらは単独、または適宜積層して使用することができる。只、合成皮革の製造適性の点では紙を使用することが好ましく、地合いおよび表面平滑性に優れた紙が更に好ましい。
【0023】
従って、基材紙1に、クラフト紙、上質紙など表面が比較的ラフな材料を使用する場合は、図には示していないが、離型性平滑化層2の形成面に、更に、目止め層を兼ねて平滑性向上層を追加して設けることが好ましい。このような平滑性向上層は、特に限定はされず、通常、紙のコート層に用いられているクレーコート層でもよく、また、適宜に選択した樹脂の液、または樹脂に無機充填剤などを分散させた液を塗布、乾燥して形成することができる。
【0024】
また、基材紙1に前記プラスチックフィルムや金属箔を用いる場合は、通常、その表面が平滑であるため、前記のような平滑性向上層は必要としないが、離型性平滑化層2の接着性が不足することがあり、その場合は、コロナ放電処理、オゾン処理などの易接着性処理やプライマーコートなどを施すことができる。
基材紙1の厚さは、特に限定はされず、使用する材料とその強度などを考慮して適宜の厚さに設定することができる。
【0025】
離型性平滑化層2は、先にも説明したように、基本的には基材紙1の平滑性を更に向上させるために設けるものであり、例えば、基材紙1に紙の中では最も平滑性に優れるキャストコート紙を使用した場合でも、尚平滑性が十分ではなく、その上に直接離型層3を形成すると、離型層3に不均一を生じたために設けたものである。
このような離型性平滑化層2は、その上に離型層3を十分な厚さで形成した場合には離型性は特に必要ではなく、平滑性の向上が可能な樹脂であれば適宜選択して使用することができる。只、離型層3は、厚さを厚くすると乾燥性が悪くなるため、表面の微細な凹凸の形成に支障がない限り、薄く形成することが好ましい。しかし、離型層3を薄くするとスポット的な抜けなどの欠陥を生じることがあるため、これをカバーするために、離型性平滑化層2には、平滑化性能と共に離型性能も兼ね備えさせることが好ましい。
【0026】
従って、離型性平滑化層2には、特に限定する訳ではないが、次に説明する離型層3の樹脂組成物から、無機及び/又は有機の微粒子を除き、レベリング剤を追加して含有させた樹脂組成物を好適に使用することができる。
このような離型性平滑化層2に用いる樹脂としては、アルキド系樹脂、メチロールメラミン樹脂、メトキシメチロールメラミン樹脂などのメラミン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂などの熱硬化性或いは電離放射線硬化性(通常、紫外線または電子線を照射して硬化させる)樹脂が主に用いられるが、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂なども使用することができ、合成皮革の表皮層の樹脂との剥離性を考慮して、単独または適宜混合して使用することができる。
【0027】
このような樹脂に含有させるレベリング剤は、レベリング作用と共に離型性平滑化層2の上に形成する離型層3の接着性(以下、後接着性という)を阻害しないことが必要である。レベリング作用は、通常、塗布面に生じる凹凸を経時的に平坦化させる作用であるが、塗膜表面のゆず肌、しわ、ピンホール、泡、凹み、ひび割れ、クレータリングなどを防止して表面を平坦にする作用も含まれる。
レベリング剤としては、シリコーンオイル、その他シリコーン変性樹脂などシリコーン系樹脂のほか、有機高分子型レベリング剤と呼ばれる高分子物質を使用することができる。
例えば、シリコーンオイルを塗布液に添加すると、シリコーンオイルが塗膜表面に集まり、一種のバリヤー層を形成し、これにより溶剤の蒸発が均一になると共に、表面張力が低下することにより好ましい効果が得られる。只、シリコーンオイルのみでは後接着性が低下するので、有機高分子型レベリング剤とシリコーンオイルを併用してシリコーンオイルの添加量を少なくすることが好ましい。
【0028】
有機高分子型レベリング剤としては、樹脂溶液に溶解し、その表面張力を下げ、且つ、後接着性を低下させないものから選定することが好ましく、例えば、ポリビニルブチラール、低分子量のセルロースなどを好ましく使用できる。このような高分子物質の混合により、塗布液の粘度が上昇して動的粘性による泡などの上昇が抑制され、表面を平坦にすることができる。
上記の他に、後接着性は通常の高分子物質よりも劣るが、内部硬化型シリコーン樹脂、フッ素系共重合樹脂なども使用することができる。
【0029】
内部硬化型シリコーン樹脂としては、シリコーンアクリレートが挙げられ、具体的には、アクリルシランおよびメタクリルシラン、アクリルシリコーンおよびメタクリルシリコーン、フェニルシリコーンアクリレートおよびメタフェニルシリコーンアクリレートが挙げられる。
更に具体的には、アクリルシランでは、アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、アクリロキシプロピルトリメトキシシランが挙げられ、メタクリルシランでは、メタアクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、メタアクリロキシプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
【0030】
また、有機高分子型レベリング剤としては、いわゆる界面活性剤などを用いることもできるが、これは表面張力を下げる作用を有しており、使用する溶剤が限定され、例えばアルコール系、またはエマルジョンなどの水系でのコーティングが必要となる。
他の有機溶剤系を用いる場合は、有機高分子型レベリング剤としては、前記高分子物質、シリコーン変性共重合樹脂、フッ素系共重合樹脂などを用いればよく、例えば、「シャリーヌシリーズ」(商品名、日信化学工業株式会社製)などを使用できる。
また、低分子量のセルロースなど、有機共重合体である「ターレン」、「フローレン」、「ポリフロー」(いずれも商品名、共栄油脂化学工業株式会社製)なども好ましく使用できる。
このような有機高分子型レベリング剤は、二種以上を併用してもよく、例えば、低分子量のセルロースに加えて、内部硬化型シリコーンを添加することによっても好結果が得られている。
有機高分子型レベリング剤は、離型性平滑化層の樹脂100重量部に対して、0.01〜3重量部程度の添加量が好ましい。添加量が0.01重量部未満の場合はレベリング効果が得られず、3重量部を超えると後接着性が低下するため好ましくない。
【0031】
次に、離型層3は、離型性樹脂に無機及び/又は有機の微粒子を添加して塗布液を作製し、これを前記離型性平滑化層2の上にコーティングして形成する。
離型層3に用いる離型性樹脂としては、前記離型性平滑化層2で挙げたアルキド系樹脂、メチロールメラミン樹脂、メトキシメチロールメラミン樹脂などのメラミン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂などの熱硬化性或いは電離放射線硬化性樹脂が主に用いられるが、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂なども使用することができる。これらの樹脂は、合成皮革の表皮層の樹脂との離型性を考慮して、適宜一種を選択し、または二種以上を混合して使用することができる。
【0032】
上記離型性樹脂に添加する無機及び/又は有機の微粒子としては、無機の微粒子では、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、クレー、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの微粒子が挙げられ、有機の微粒子では、メラミン樹脂、ナイロン樹脂、ポリスチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、アクリル樹脂などの微粒子が挙げられる。これらの微粒子は、いずれか一種を選択し、または二種以上を混合して使用することができる。
このような微粒子は、離型紙が合成皮革の製造の際、高温度下で使用されるため、耐熱性を有することが好ましく、この点から無機の微粒子が好ましく、中でもシリカ、炭酸カルシウム、タルクが特に好ましい。
【0033】
このような微粒子の粒子径は、特に限定はされないが、離型層表面の算術平均粗さ(Ra )を0.5〜15μmに形成するためには、平均粒径で0.5〜5μm程度であることが好ましい。
このような無機及び/又は有機の微粒子の添加量は、離型層の樹脂組成物の固形分の10〜85重量%の範囲が好ましい。無機及び/又は有機の微粒子の含有量が、10重量%未満の場合は、離型層表面の算術平均粗さ(Ra )を0.5〜15μmとすることができず、また、85重量%を超える場合は、塗布液の塗布適性が損なわれ、均一な塗膜の形成が難しくなると共に、塗膜強度も低下するため好ましくない。
【0034】
離型層3は、前記のような離型性樹脂と無機及び/又は有機の微粒子を溶剤に溶解または分散させ、更に必要に応じて、分散剤、粘度調節剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を適宜加えて溶解または十分に分散させて塗布液を作製し、ロールコート、リバースロールコート、マイクロバーコート、バーコート、ナイフコート、グラビアコートなど公知のコーティング手段を用いて、前記離型性平滑化層2の上に塗布し、必要な乾燥、硬化手段(加熱、紫外線照射、電子線照射など)を用いて乾燥、硬化させることにより、表面の算術平均粗さ(Ra )が0.5〜15μmとなるように形成することができる。
【0035】
尚、離型層3の厚さは、表面の算術平均粗さ(Ra )を0.5〜15μmに形成できれば薄くてよく、乾燥時の塗布量で1.0〜20g/m2 の範囲とすることが好ましい。
塗布量が1g/m2 未満の場合は、均一な塗膜形成が難しく、均一なマット調の表面を形成できず、離型性も悪化させることがあるため好ましくない。塗布量が20g/m2 を超える場合は、既に十分なマット調の表面と離型性を得ることができ、その必要性がなく、むしろ乾燥速度など加工速度の低下やコストアップがあるため好ましくない。
また、塗布量が比較的多い場合は、離型層を分割して多層で形成してもよく、多層で形成する場合、温度条件や各層の厚さを調整することで幅方向のカールを小さくすることもできる。
【0036】
以上のような離型紙を用いて合成皮革を製造する方法は、公知のペーストコーティング法(PVCレザー)、または乾式法(PUレザー)を用いて製造することができる。
即ち、離型紙の離型層側の面に、合成皮革の表皮層用の樹脂組成物を塗布し、加熱乾燥して、表皮層の被膜を形成させた後、その上に接着剤を用いて基布を貼り合わせ、乾燥、熟成後、離型紙を剥がすことにより、優れたマット調の表面を有する合成皮革を製造することができる。
【0037】
上記合成皮革の表皮層用の樹脂組成物は、例えば、PVCレザーの場合は、ポリ塩化ビニルを主成分とし、可塑剤、発泡剤、安定剤、着色剤などを適宜加えたPVCペーストが使用され、PUレザーの場合は、ポリウレタン溶液に必要に応じて着色剤その他添加剤を加えたものであり、固形分20〜50重量%程度のものが使用される。
このような表皮層用の樹脂組成物の塗工には、ナイフコート、ロールコート、リバースロールコート、グラビアコートなど、公知のコーティング手段を用いることができる。
【0038】
【実施例】
以下に、実施例、比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
〔実施例1〕
基材紙として、米坪155g/m2 のキャストコート紙〔王子製紙(株)製〕を使用し、そのキャストコート面に下記の組成の離型性平滑化層用塗布液を、乾燥時の塗布量が5g/m2 となるようにロールコーターで塗布し、160℃、1分以上の条件で加熱乾燥して離型性平滑化層を形成した。
【0039】
Figure 0004686057
【0040】
次いで、前記離型性平滑化層の上に、下記の組成の離型層用塗布液を乾燥時の塗布量が10g/m2 となるようにロールコーターで塗布し、180℃、1分以上の条件で加熱乾燥して離型層を形成し、実施例1の離型紙を作製した。
Figure 0004686057
上記離型層用塗布液のコーティングは、はじきの発生もなく均一に塗布することができ、加熱硬化後の離型性平滑化層と離型層との接着性も良好であった。
また、このように作製した実施例1の離型紙の離型層表面の算術平均粗さ(Ra )は1.2μmであった。
【0041】
以上のように作製した実施例1の離型紙を用いて、以下のようにPVCレザーとPUレザーの2種類の合成皮革を作製した。
(PVCレザーの作製)
前記実施例1の離型紙の離型層の上に、PVC樹脂(分子量1000)を100重量部、可塑剤DOPを60重量部、発泡剤を5重量部、安定剤を2.5重量部、着色剤〔セイカセブンNET−5794ブラック 大日精化工業(株)製〕を15重量部の割合で混合して作製した合成皮革の表皮層用のPVC組成物(ペースト)をナイフコート法で乾燥時の塗布量が150g/m2 となるように塗工し、190〜200℃、2分の条件で加熱乾燥した後、その上に接着剤を用いて基布を貼り合わせ、乾燥、熟成後、離型紙を剥がすことにより、剥離抵抗力も小さく容易に剥離でき、優れたマット調の表面を有するPVCレザーを製造することができた。
【0042】
(PUレザーの作製)
前記実施例1の離型紙の離型層の上に、ポリウレタン〔レザミンNE−8811 大日精化工業(株)製〕を100重量部、着色剤〔セイカセブンNET−5794ブラック 大日精化工業(株)製〕を15重量部、トルエンを25重量部、イソプロピルアルコール(IPA)を25重量部の割合で混合して作製した合成皮革の表皮層用のポリウレタン組成物(ペースト)をナイフコート法で乾燥時の塗布量が150g/m2 となるように塗工し、100〜120℃、2分の条件で加熱乾燥した後、その上に接着剤を用いて基布を貼り合わせ、乾燥、熟成後、離型紙を剥がすことにより、この場合も剥離抵抗力が小さく容易に剥離でき、優れたマット調の表面を有するPUレザーを製造することができた。
また、前記PVCレザーとPUレザーの製造後の離型紙は、いずれも離型層の微細な凹凸部に表皮層の樹脂が残存することもなく、きれいに剥離されており、1回目と同様に、繰り返し3回以上それぞれの合成皮革を良好に製造することができた。
【0043】
〔比較例1〕
実施例1の離型紙の製造において、離型性平滑化層を取り除き、キャストコート紙のキャストコート面に直接離型層を形成したほかは、総て実施例1と同様に加工して比較例1の離型紙を作製した。
また、この離型紙を用いて、実施例1と同様に、PVCレザーとPUレザーとを作製したが、いずれも離型紙の離型層の凹凸部に表皮層の樹脂が不均一に残存し、作製した合成皮革の表面のマット面にムラを生じ、良好なマット調の合成皮革を製造することができなかった。
【0044】
【発明の効果】
以上、詳しく説明したように、本発明によれば、合成皮革の表面に優れたマット調の表面を形成することのできる離型紙であって、離型紙の離型層面に、コーティング方式で均一で微細な凹凸を形成でき、且つ、合成皮革の製造の際、合成皮革の表皮層の樹脂との剥離性がよく、離型紙の離型層表面の微細な凹凸部に表皮層の樹脂が残存することもなく、均一で優れたマット調の表面を有する合成皮革を繰り返し製造することのできる離型紙を安価に且つ生産性よく提供することができ、また、その離型紙を用いて合成皮革を製造することにより、均一で優れたマット調の表面を有する合成皮革を安価に且つ生産性よく提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の離型紙の一実施例の構成を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 基材紙
2 離型性平滑化層
3 離型層
10 離型紙

Claims (3)

  1. 少なくとも基材紙と該基材紙の一方の面に設けられた離型層とで形成される離型紙において、該基材紙と離型層との間に離型性平滑化層が設けられると共に、該離型層が無機及び/又は有機の微粒子を含有する離型性樹脂の塗膜層で形成され、該微粒子の平均粒径が0.5〜5μmであり、かつ該微粒子の添加量が、該塗布層を構成する樹脂組成物の固形分の10〜85重量%の範囲であり、上記離型性樹脂が、アルキド系樹脂、メラミン系樹脂、シリコーン系樹脂、又はアクリル系樹脂の一種、または二種以上を混合した樹脂であり、離型層表面の算術平均粗さ(Ra)が0.5〜15μmとなるように形成され、かつ上記離型性平滑化層が、少なくともレべリング剤を含有させた樹脂組成物であり、該樹脂組成物が、アルキド系樹脂、メラミン系樹脂、シリコーン系樹脂、又はアクリル系樹脂の一種、または二種以上を混合した樹脂からなることを特徴とするマット調表面を有する合成皮革用離型紙。
  2. 前記微粒子が、シリカ、炭酸カルシウム、タルクのうちのいずれか一種の微粒子、または二種以上を混合した微粒子であることを特徴とする請求項1に記載のマット調表面を有する合成皮革用離型紙。
  3. 前記請求項1乃至2のいずれかに記載のマット調表面を有する合成皮革用離型紙を用いて製造された合成皮革。
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