JP4678670B2 - 収納容器および収容物の収納方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばアスパラガス等のような水分を多く含んで傷みやすい、長尺の野菜類等を効率よく収容できるとともに、長時間にわたって鮮度を維持させうるようにした収納容器に関する。
長尺な野菜類の1つの例であるアスパラガスの保管や運搬は、従来、例えば発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体とよりなる収納容器の容器本体内に上下方向をそろえて縦にして収納した後、閉蓋してその縦の状態のままを輸送等している。
このような収容物の先端部の上下方向をそろえて縦にして容器本体内に縦方向に収容する作業は手間がかかる。また、縦に収容したのち閉蓋し、縦方向のまま保管、輸送後等に、開蓋して容器内部のアスパラガスを取出すときに、上方を指等で摘んで引っ張り上げる際、アスパラガスは水分を多く含んで組織が柔らかいものであることから、上方側が千切れてしまう等して商品価値を失してしまうこともある。このようにアスパラガスを容器本体内に横に寝かした状態で収容しない理由は、アスパラガスは水分を多く含んで重く、柔らかいため、下位のものが上方から付加される重みで傷んだり、アスパラガスを寝かせたままの状態にしておくとアスパラガスの穂先側が上に向き、又、根元側が下に向いて曲がった状態となって商品価値が低下したりする。更には、アスパラガスが、この曲がった状態になるのにエネルギーを消耗するので鮮度が低下する等の理由による。
このような状況下、本出願人などにより、長尺な野菜類を、容器を縦長に立てたまま収容し、保管、運搬する容器の欠点を改良する技術が提案されている。すなわち、容器本体の開口を上方に向けた状態で内部に長尺な野菜類等を収容して開口を蓋体で閉止した後、こうした野菜類の先端が上方に向くように容器の向きを変えた状態で保管又は輸送に供するように構成した収納容器が提供されている(例えば特許文献1〜3参照)。
特に、特許文献1や特許文献2に開示されるごとき収納容器は、先端部が根元部に比して細くなって損傷しやすいアスパラガス等の穂先部をできるだけ保護し、これらの収容、輸送に好適なように、容器内部が野菜類の先端に近い部分に向かって狭くなるように良好に工夫されているため、工業的に多用され愛用されている。
また、アスパラガス等、鮮度を保つため、温度を下げて保管、輸送する必要のある野菜類等については、収納容器に収納後、強制通風予冷、差圧通風予冷、真空予冷等の予冷を施した後、消費地に向けて輸送される。
従って、予冷操作を、いかに効率的に操作できるかは、農業関係者等出荷元の労力、コストを大きく左右する要素である。このための先行技術としては、例えば、りんご等の収納容器において、側壁下部から底面にかけて開放された窓部を設けたもの(特許文献4)。同じく、りんご等の収納容器において、側壁上部から蓋天面にかけて開放された窓部を設けたもの(特許文献5)。蓋の天面に上下に左右に摺動して開閉可能な窓部を設けたもの(特許文献6)。通常の収納容器において、側壁上部で上下に摺動して開閉可能な窓部を設けたもの(特許文献7)等、いくつかの試みがなされている。
また、真空予冷において、窓部を設けないで容器本体と蓋体との嵌合部に、スリットを設け、スリットで形成される、隘路での通気抵抗により、予冷後の保冷効果を持たせる技術がある(特許文献8)。
さらに、アスパラガス等の細長い野菜類の保冷容器において、「かぎ形」断面形状の蓋体とすると共に、予冷のために側壁に通気口を設け、予冷後には該通気口を閉塞する扉体を用いて閉鎖するように工夫された保冷容器も開示されている(特許文献9)。
実開平3−117690号公報 実開平8−227号公報 特開2002−104542号公報 実開平7−28871号公報 実開平4−102268号公報 実開昭57−58074号公報 実開平1−158080号公報 特開平3−1484694号公報 実開昭62−200588号公報
しかし、このようにアスパラガス等は、既述したように先端部が細く、極めて損傷しやすい上に、先端部が損傷すると商品価値は全くなくなってしまうため、容器本体の開口を上方に向けた状態で内部に長尺な野菜類等を収容して開口を蓋体で閉止した後、こうした野菜類の先端が上方に向くように容器の向きを変えた状態で保管又は輸送する(以下、このような行為を横入れ縦輸送と称することがある)ことが、内容物の損傷を招来させずに良好な状態を保つために望まれる1つの解決手段と考えられる。この収納法を用いて、いかに省力化した良好な予冷が行えるかが課題である。
特許文献4や特許文献5の窓部構造では、収納容器を積み重ねた状態で予冷した場合には、予冷後、上部の収納容器、又は下部の収納容器が邪魔をして窓部の挿入が阻害されるため、積み重ねたままの状態での予冷は実施が困難である。よって、1個づつの収納容器を積み替えながら窓部の挿入を行う必要があり、多大な労力を強要するものとなってしまう。
特許文献6のような構造では、収納物を収納後に、閉蓋した収納容器を、積み重ねたままでの予冷は不可能である。また、特許文献7では、差圧通風予冷が目的の収納容器であって、対向する側壁に、1以上の上下に摺動して開閉可能な窓部を設けるが、横入れ縦輸送に用いるものではない。このような容器においては、容器本体の開口を上方に向けた状態で閉蓋した後、上下に摺動して開閉可能な窓部を閉鎖し、容器嵌合部で係止したとしても、トラック等の輸送時の上下振動により開放されてしまう恐れがある。
更に、これら先行技術では、全て、予冷後に、必ず窓部の閉鎖が必須であり、閉め忘れたのでは予冷効果が、早期に失われてしまう。予冷後に、極めて多数の収納容器の全てを、一つの閉め忘れもなく、注意して閉鎖するのは多くの労力と注意力を要する。
一方、特許文献8に開示される容器では、横入れ縦輸送を目的とするものでない。従って、容器を立てて輸送、保管等するための工夫が全く施されておらず、収容物のズレ、移動による損傷、持ち運びのための手段の欠如等、種々の不便がある。更に、外面側開口が、容器を立てた時に、上又は下になる側壁側に設けられている場合には、収容後、容器を立てた場合に、上下に積層された他の容器で外面側開口が塞がれる恐れも生じ得る。
また、特許文献9に開示される容器では、横入れ縦輸送を目的としているが、蓋体は、「かぎ形」断面形状という特殊形状であるので、成形が面倒で、嵩張る。更に、予冷のために側壁に通気口を設け、予冷後には該通気口を閉塞する扉体を用いて閉鎖する構造であるため、冷却後には、容器を一個づつ、扉体を用いて通気口を閉鎖する作業を実施しなければならず、多数の容器を扱う際の手間は膨大である。そして、その扉体を用いての通気口の閉鎖に際しては、左右方向に積層された他の容器との間隔が大きくなければ、閉鎖作業に支障を来すため、予冷庫への容器の収容数に制限が生ずる。
そこで、本発明では、例えばアスパラガス等の如く長尺な野菜類等を効率よく収容できるとともに、効率的、効果的な予冷操作を可能とし、多大の省力化が出来ると共に、長時間にわたって鮮度を維持させうるようにした収納容器を提供せんとするものである。
本発明は、前記課題を解消し得るものであって、次の点を内容とする。
即ち本発明の第1は、発泡合成樹脂製で一面が開口した容器本体と、前記容器本体の開口を閉止する発泡合成樹脂製の蓋体とよりなり、容器本体の側壁上端面と蓋体下面との接合面の少なくともいずれかに、凸条及び/又は凹条を設けた嵌合部を有し、収容物を前記容器本体の底壁に対して略平行に配置して収容し、収容物の一端側が上方に向くようした状態で保管又は輸送に供するようにしてなる収納容器であって、該嵌合部に容器内開口部と容器外開口部とを有する通気用隘路を設け、容器内外に圧力差が生じた際に容器の内外で空気が流通し得るようにし、かつ、容器外開口部に対応する蓋体側面に、他の容器が接触する際に該容器外開口部が塞がれることを防止する切り欠きを設けてなる、収納容器に関する。
好ましい実施態様としては、
(1)該通気用隘路が、凸条及び/又は凹条に凹部を設けたものである、
(2)該通気用隘路が、凸条高さと凹条深さとの差により形成したものである、
(3)該通気用隘路が、容器の隣接する2側壁の角を経由させることにより屈曲したものである、
(4)容器内開口部と容器外開口部が対向した位置にある、
(5)容器内開口部と容器外開口部が対向しない別位置にある、
(6)容器本体の長辺側側壁間隔及び/又は容器底壁と蓋体下面との間隔が収容物の一端側に向かって全体的又は部分的に幅狭になっている、
(7)収容物がアスパラガスである、
前記記載の収納容器に関する。
本発明の第2は、前記記載の収納容器を使用し、
(A)前記容器本体の開口を上方に向けた状態にて、前記容器本体内部に収容物の一端側を同一側に揃えて、容器本体の底壁に対して略平行に配置して収容する工程、
(B)開口を蓋体で閉止する工程、
(C)真空予冷室にて真空処理し、復圧させる工程、
(D)収容物の一端側が上方に向くように向きを変える工程、
を含んでなることを特徴とする収容物の収納方法。
好ましい実施態様としては、前記記載の収納容器を使用し、
(A)前記容器本体の開口を上方に向けた状態にて、前記容器本体内部に収容物の一端側を同一側に揃えて、容器本体の底壁に対して略平行に配置して収容する工程、
(B)開口を蓋体で閉止する工程、
(C)収容物の一端側が上方に向くように向きを変える工程、
(D)真空予冷室にて真空処理し、復圧させる工程、
を含んでなることを特徴とする収容物の収納方法に関する。
本発明の容器及び収納方法を用いることにより、先端部が細く、極めて損傷しやすいアスパラガス等の長尺な野菜類を、容器本体の開口を上方に向けた状態で内部に長尺な野菜類等を、極めて効率良く収容して開口を蓋体で閉止した後、野菜類等の収容物の先端を上向きになるように縦方向に立てた状態で保管又は輸送に供することができる。
更に、容器本体内に収容物を収納後、開口を単に蓋体で閉止し、複数の容器を積み重ねたまま真空予冷出来る。そして、真空予冷後も、窓部の開閉は全く必要なく、そのままで復圧でき、保管、輸送に供し得る。ただ、予冷前か予冷後に、収容物の先端が上方に向くように立てるだけである。
このように真空予冷のため窓部の開閉は全く必要なく、また、予冷のために容器を積み替える必要もないのでこうした作業のための労力は全く必要なく、かつ、真空予冷も窓部の開閉等によるロスがないので、極めて効果的な予冷が効き、長尺野菜類の鮮度維持も良好となる。
本発明に係る容器の詳細を添付の図面にもとづき説明する。但し、これら図面は、あくまでも例示であり、本発明を限定するものではない。
本発明の容器本体1および蓋体2は発泡合成樹脂製である。発泡合成樹脂とは、ポリスチレン等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン等のポリウレタン系樹脂等の合成樹脂に発泡剤を含浸圧入等させることにより発泡性を付与し、発泡させて得られるものであり、中でも発泡ポリスチレンが、特性、コストの点から好適に使用される。
本発明の収納容器の斜視図である図1に示すように、本発明の容器本体1は、一面が開口しており、4面の短辺側側壁4,5と長辺側側壁6,7と底壁8から構成されている。側壁上端面9と蓋体下面3(図2参照)とのそれぞれの接合面に互いに嵌合する凸条10と凹条11とを設けている。図2は蓋体2の蓋体下面3を示す平面図であり、図3は、図1のA−A矢視の側面断面図である。凸条10と凹条11の形状については、互いに気密に嵌合する形状であれば特に限定はなく、公知の種々の形状を採用することが可能である。例えば、図1とは異なり、容器本体1の側壁上端面9に凹条、蓋体下面3に凸条を設けることも可能である。さらに、側壁上端面9と蓋体下面3の少なくともいずれかに凸条のみを設けて、嵌合可能なようにしてもよく、また、側壁上端面9と蓋体下面3の少なくともいずれかに凹条のみを設けて、嵌合可能なようにしてもよい。また、既述した、これらの凸条10、凹条11は、容器本体1と蓋体2との接合面に連続した環状に設けても良いし、部分的に途切れた非連続の構造としても良い。また、容器本体1の接合面に部分的に凸条10、部分的に凹条11を設け、一方、それに対応する蓋体2の接合面には、部分的に凹条11、部分的に凸条10を設けることにより相互に気密に嵌合する構造としても良い。
この容器本体は長尺の収容物を収容するのに適するようにその開口側から見たときに長方形状に形成された角函状に形成されていることが多い。よって、短辺側側壁4、5と長辺側側壁6、7という表記を採用している。しかしながら、本発明の容器は必ずしも長方形状である必要はなく、正方形であるような場合も有る。また、例え、長方形状であったとしても、収容物の長さ方向を短辺側側壁4、5に平行に収容する場合もあり得る。従って、容器が長方形状でない場合、及び、短辺側側壁4、5に平行に収容物を収容する場合には、本発明では、以下においては、敢えて長辺側側壁6、7は収容物の長さ方向に平行な側壁であると読み替え、短辺側側壁4、5は収容物の長さ方向に対して直交する側壁であると読み替える。
本発明の収納容器にて、保管、輸送等に供する収容物は特に限定はないが、長尺で、傷みやすいものに好適に使用することが出来る。中でも、アスパラガス、ねぎ、セロリ、真竹、ヤングコーン等の一端側が、細くなっている野菜類であることがより好ましく、もっとも好ましくはアスパラガス21である。ここで本発明では、長尺の野菜類等の収容物の太さの細い側を、一端側22と呼ぶこととし、太さの太い側を他端側23と呼ぶ。例えば、アスパラガスにおいては、太さの細いのは穂先X側であり、それが一端側22となり、太さの太い根元Y側が他端側23である。しかし、他の長尺の野菜類等においては、太さの細いのは根元側であることもあり得るが、その場合においても、太さの細い側を、一端側22と呼び、太さの太い側を他端側23と呼ぶ。
図1および容器本体1の平面図である図4に示す本発明の容器本体1の側壁上端面9と蓋体下面3とのそれぞれの接合面には、2個の通気用隘路15、15’が設けられている。そして、この通気用隘路15、15’には、それぞれ容器内開口部16、16’と容器外開口部17、17’とを有している。これらは、容器内外に圧力差が生じた場合に、容器の内外で空気が流入、流出による通気ができれば良いのであって、圧力差がない場合には、通気用隘路15、15’の通気抵抗により通気が阻害され、真空予冷後の容器内の冷気が容器内に出来るだけ保持し得る構造であれば特に制限は無い。この通気用隘路15、15’の個数や設置箇所、およびその形状等は、種々の態様が有り得る。例えば、図1では、2個の通気用隘路15、15’が開示されているが、通気用隘路の個数は、必ずしも2個である必要はなく、一個以上であれば良く、予冷条件、使用条件等に応じて適宜選択すればよい。
また、この通気用隘路15、15’の形状の態様としては、種々有り得るので、次ぎにそれについて説明する。すなわち、通気用隘路15、15’は、容器本体1の側壁上端面9と蓋体下面3とのそれぞれの接合面に、何らかの隙間を形成して、空気が通気出来、かつ圧力差がない場合には、通気抵抗が生ずる様にすれば良いのである。従って、図5の容器本体1と蓋体2との接合面を示す一部縦断面を含む斜視図にあるように、(1)凸条10上面31に溝33を穿って通気用隘路とするか、図6に示すように、(2)凹条11下面32に溝33を穿って通気用隘路とするか、ないしは、(3)凸条10上面31の高さを少し低くして通気用隘路とする、又は、(4)凹条11下面32の位置を蓋体上面側に高くして通気用隘路とするか、更には、(5)凸条10上面31の高さと、凹条11下面32の位置の両方を調整して通気用隘路とするかの手段が有り、このいずれを採用しても良い。(なお、(3)、(4)、(5)については、図7を参照)
更に、この通気用隘路15、15’は、図1に示すように、側壁6、7に沿った直線状でも良いが、図8に示すように、互いに接触する側壁6、4(側壁6、5;側壁7、4;又は側壁7、5)の隅部に沿って屈曲させるようにしても良い。屈曲させた通気用隘路の方が通気抵抗が大きくなり、容器内の冷気を長時間保持するのに好ましい。
また、容器内開口部16、16’と容器外開口部17、17’についても、容器内開口部と容器外開口部が、図1、図8に示すように、容器外側と容器内側とで容器側壁に対して対向しない別位置にあるようにしても良く、図9に示すように容器外側と容器内側とで容器側壁に対して対向した位置にあるようにしても良い。しかし、図1、8に示すように対向しない別位置にある構造の方が通気用隘路15、15’の距離が長くなるので、通気抵抗が大きくなり、容器内の冷気を長時間保持するのに好ましい。なお、容器内開口部16、16’及び容器外開口部17、17’は、容器本体1の側壁上端面9側に設けても、蓋体下面3側に設けてもよく、更には容器本体1の側壁上端面9側に一部を穿ち、蓋体下面3側に残りの一部を穿って設けても良い。いずれにしろ、通気用隘路15、15’が、容器内側と容器外側とを連通させ、容器内外が通気用隘路を介して通気可能になれば良い。
また、容器内開口部16、16’及び容器外開口部17、17’は、短辺側側壁4、5、または長辺側側壁6、7のいずれの側に設けても良い。そして、容器外開口部17、17’に対応する蓋体2側面に切り欠き18、18’を設け、他の容器が接触する際に、容器外開口部17、17’が、塞がれるのを防止するのが好ましい。特に、容器外開口部17、17’を、短辺側側壁4、5に設ける場合には、上下に積層される他の容器により、容器外開口部17、17’が塞がれる可能性が大きいので、切り欠き18を設けることが推奨される。
図1、図10等に示すように、容器本体1の底壁8と蓋体下面3には、一端側22方向に窪みの程度が、全体的に、または部分的に順次、他端側23より大であるように、底壁8と蓋体下面3に相対向して容器内部に窪ませて設けた窪み部43、43’を設けてもよい。この窪み部43、43’は、一端側22を上方向に立てた状態で輸送する際の取手ともなると共に、こうした窪み部43、43’の背後の相対距離は、一端側22が全体的に、または部分的に順次、他端側23より小さくなることから、立起状態にある収納物の細い一端側22の支持部として作用し、収納物の移動を妨げることになり、収納物の損傷が防止できるので好ましい。図10では、容器本体1の底壁8と蓋体下面3に、一端側22方向に窪みの程度が、部分的に順次、他端側23より大である窪み部43、43’を設けた例を図示している。しかし、窪み部43、43’は必須でなく、設けなくとも良いが、上記したごとく窪み部43、43’を設けることにより、一端側22が細い収納物の場合には、収納物の移動を妨げるので最も好ましい態様となる。なお、図10では、アスパラガス21が、一定の重量に近似するよう数本を束ねて一束とし、こうした束にしたアスパラガス21の複数束を容器本体1内に収容する態様を示している。
図1、図4に示される容器本体1は、一対の相対向した長辺側側壁6、7の内面側における間隔が、一端側22と他端側23とが同一な容器を例示しているが、長辺側側壁6、7の内面側における間隔が、他端側23よりも一端側22に向かって、全体的に順次に、または部分的に幅狭にした容器としてもよい。こうすれば収納物の一端側22の固定および支持効果が生ずる。但し、この方法では、長辺側側壁6、7の厚みが、他端側23に比して一端側22が厚くなるので、底壁8と蓋体下面3に相対向させて取手部43、43’を設けるのがより好ましい。
図1に示す容器本体1には、収納物を収納する際の長辺側側壁6,7において収納物の他端側23寄りの部位に一対の長辺側側壁の上端面から略垂直方向に一対の凹溝40、40’を設け、かつ、通気孔を穿った(図示せず)仕切り板41を挿入した例を示している。この仕切り板41は、収納物がアスパラガスに代表される縦長の野菜類等の長さの長短に応じ、短い時に使用することにより長さ調節に用いられる。また、野菜類等の鮮度がより高度に重視される場合、野菜類等の鮮度をより長時間確実に保持する目的で、蓄冷材等を収納し、保持するための空間42としても使用できる。しかし、この凹溝40、40’および仕切り板41は、必要により設ければ良いのであって、省略しても何ら問題はなく、本発明では必須ではない。なお、この仕切り板41の挿入は長辺側側壁6,7に行うのが良い。図示していないが、一対の凹溝40、40’を長辺側側壁6,7の一端側22寄りに設け、これに仕切り板41を挿入し、長辺側側壁6,7の一端側22寄りに蓄冷材等を保持するための空間42を設けても良い。また、一対の凹溝40、40’を、他端側23および一端側22の両方に設けておき、必要により他端側23および一端側22のいずれかに仕切り板41を挿入して使用するのも合理的である。
また、図中45は、容器本体1の一端側22に位置する短辺側側壁4の外面側に設けたスタッキング用の凸部であり、又、46は反対側である他端側23の短辺側側壁5の外面側に設けたところの、前記凸部45を内装するための凹部46である。しかしながら、これらスタッキング用凸部45、スタッキング用凹部46は、必須ではなく、適宜省略することは可能である。
尚、図1中48は容器本体1の底壁8の内面側と蓋体下面3側に盛り上げて、又は窪ませて設けた矢印模様からなる指示部であって、野菜類等の収容物の収容方向が上方向である一端側22を示したり、容器の向きを変える場合に上方に立てる方向を示すものである。この指示部48は、有れば作業が容易で極めて有効であるが、必須ではないし、また表示する場所が特定されるものでもない。何処に表示してもその目的は達せられる。
以上のような収納容器を用いる本発明においては、収容物を収納、予冷して・保管・輸送に供するには次のように行うことが出来る。即ち、容器本体1の開口を上方に向けた状態にて、容器本体1内部に収容物の一端側22を同一側に揃えて収容する工程を実施し、次いで開口を蓋体2で閉止する工程を実施し、次いで真空予冷室にて真空処理して、復圧させる工程を行った後、収容物の一端側22が上方に向くように向きを変える工程からなる複数工程を含む収納方法である。
又は、容器本体1の開口を上方に向けた状態にて、容器本体1内部に収容物の一端側
22を同一側に揃えて収容する工程を実施し、次いで開口を蓋体で閉止する工程を実施してから、収容物の一端側22が上方に向くように向きを変える工程を実施し、次いで真空予冷室にて真空処理して、復圧させる工程からなる複数工程を含む収納方法である。収容物の収納する場所や状況に応じてどの収納方法を用いても良く、適宜選択して実施すれば良い。
本発明に係る収納容器の一例を示す斜視図。 蓋体の一例の裏面平面図。 図1の蓋体のA−A矢視断面図。 容器本体の一例の平面図。 容器本体と蓋体の嵌合部における通気隘路の状態を示す一部拡大斜視図。 容器本体と蓋体の嵌合部における通気隘路の他の状態を示す一部拡大斜視図。 容器本体と蓋体の嵌合部における通気隘路の他の状態を示す一部拡大斜視図。 容器本体の側壁上面に設けた通気隘路を示す斜視図。 容器本体の側壁上面に設けた通気隘路の他の例を示す斜視図。 収納容器の一例を立起させた状態を示す縦断面概念図。
符号の説明
1:容器本体
2:蓋体
3:蓋体下面
4、5:短辺側側壁
6、7:長辺側側壁
8:底壁
9:側壁上端面
10:凸条
11:凹条
15、15’:通気隘路
16、16’:容器内開口部
17、17’:容器外開口部
18、18’:切り欠き
21:アスパラガス
X:穂先
Y:根元部
22:一端側
23:他端側
31:凸条上面
32:凹条下面
33:溝
40、40’:凹溝
41:仕切板
42:空間
43、43’:窪み部
45:スタッキング用凸部
46:スタッキング用凹部
48:指示部

Claims (10)

  1. 発泡合成樹脂製で一面が開口した容器本体と、前記容器本体の開口を閉止する発泡合成樹脂製の蓋体とよりなり、容器本体の側壁上端面と蓋体下面との接合面の少なくともいずれかに、凸条及び/又は凹条を設けた嵌合部を有し、収容物を前記容器本体の底壁に対して略平行に配置して収容し、収容物の一端側が上方に向くようした状態で保管又は輸送に供するようにしてなる収納容器であって、該嵌合部に容器内開口部と容器外開口部とを有する通気用隘路を設け、容器内外に圧力差が生じた際に容器の内外で空気が流通し得るようにし、かつ、容器外開口部に対応する蓋体側面に、他の容器が接触する際に該容器外開口部が塞がれることを防止する切り欠きを設けてなる、収納容器。
  2. 該通気用隘路が、凸条及び/又は凹条に凹部を設けたものである請求項1記載の収納容器。
  3. 該通気用隘路が、凸条高さと凹条深さとの差により形成したものである請求項1又は2記載の収納容器。
  4. 該通気用隘路が、容器の隣接する2側壁の角を経由させることにより屈曲したものである請求項1〜3のいずれか1項記載の収納容器。
  5. 容器内開口部と容器外開口部が対向した位置にある請求項1〜4のいずれか1項記載の収納容器。
  6. 容器内開口部と容器外開口部が対向しない別位置にある請求項1〜4のいずれか1項記載の収納容器。
  7. 容器本体の長辺側側壁間隔及び/又は容器底壁と蓋体下面との間隔が収容物の一端側に向かって全体的又は部分的に幅狭になっている請求項1〜6のいずれか1項記載の収納容器。
  8. 収容物がアスパラガスである請求項1〜7のいずれか1項記載の収納容器。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の収納容器を使用し、
    (A)前記容器本体の開口を上方に向けた状態にて、前記容器本体内部に収容物の一端側を同一側に揃えて、容器本体の底壁に対して略平行に配置して収容する工程、
    (B)開口を蓋体で閉止する工程、
    (C)真空予冷室にて真空処理し、復圧させる工程、
    (D)収容物の一端側が上方に向くように向きを変える工程、
    を含んでなることを特徴とする収容物の収納方法。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の収納容器を使用し、
    (A)前記容器本体の開口を上方に向けた状態にて、前記容器本体内部に収容物の一端側を同一側に揃えて、容器本体の底壁に対して略平行に配置して収容する工程、
    (B)開口を蓋体で閉止する工程、
    (C)収容物の一端側が上方に向くように向きを変える工程、
    (D)真空予冷室にて真空処理し、復圧させる工程、
    を含んでなることを特徴とする収容物の収納方法。
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