JP5974724B2 - アスパラガス用発泡合成樹脂製容器 - Google Patents

アスパラガス用発泡合成樹脂製容器 Download PDF

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Description

本発明は、発泡合成樹脂製の蓋体及びそれにより閉止される発泡合成樹脂製の容器本体からなるアスパラガス収容に好適な発泡合成樹脂製容器に関する。
発泡合成樹脂製容器は、一般に、その断熱性能及び緩衝性能の良好性から、野菜箱、魚箱、その他の保管、運搬又は輸送用容器として非常に重用されてきた。
このような発泡合成樹脂製容器に収容する収容物の内で、アスパラガス、ねぎ、ウド等のごとく、水分を多く含んで傷みやすく、長尺で、横に寝かせて置いておくと、穂先部(先端部、頭部)が起き上がってくる性質を有する野菜類が存在する。また、このような野菜類は、長尺であるだけでなく、様々な太さのものが存在するとともに、例えば穂先部が細く根元部が太くなっており、すなわち長手方向で太さに大きな差異があることが多い。
そこで、このような長尺の野菜類を収容するための発泡合成樹脂製容器として、先ず、容器本体の開口を上方に向け、前記野菜類の上下方向を揃えて横に寝かせた状態で順次収容して行き、所要数量や所要重量分を収容した後に予冷操作を行なう等して冷却し、次いで蓋体により容器本体の開口を閉止した後、前記野菜類を立てた状態にするように容器の向きを変えてから、保管、運搬又は輸送に供するとともに、前記野菜類を立てた状態で容器の対向する内面の間隔が下方よりも上方が小さくなるように容器内面を傾斜させることにより、前記野菜類の長手方向での太さの差異に対応するようにしたものがある(例えば、特許文献1〜3参照)。
実開平3−117690号公報 実開平8−000227号公報 特開2002−104542号公報
以上のような従来の発泡合成樹脂製容器は、容器本体の開口を上方に向けて前記野菜類を横に寝かせた状態で収容した後に蓋体により容器本体の開口を閉止し、前記野菜類を立てた状態にするように容器の向きを変えてから、保管、運搬又は輸送を行うこと、及び、容器内面を傾斜させて前記野菜類の長手方向での太さの差異に対応していることから、前記長尺の野菜類を収容する際の作業性が良く、保管、運搬又は輸送の効率も比較的良いという特徴がある。
しかしながら、前記長尺の野菜類には様々な形状や太さのものがあるとともに、長手方向の太さの変化率も様々であることから、前記容器内面の傾斜が合わない場合があるため、蓋体により容器本体の開口を閉止すると、収容物が押圧されて傷つく場合があるとともに、隙間が大きくなって輸送の際等の振動や衝撃により収容物が傷つく場合があるという問題点がある。
その上、アスパラガス等においては、複数本を束ねて一束とし、これらの複数束(例えば20ないし50束程度)を発泡合成樹脂製容器に収容して保管、運搬又は輸送するのが一般的であることから、容器本体の開口を上方に向けて一束ずつ積層して収容した状態で、その表面(上面)には比較的大きな凹凸が形成されて平滑にならすことができないため、蓋体により容器本体の開口を閉止した際に収容物が押圧されて傷つくことが多くなる。
よって、従来の前記長尺の野菜類を収容するための発泡合成樹脂製容器は、前記特徴があるものではあるが、前記問題点も存在するため、改良の余地があるものである。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、アスパラガスの方向を揃えて容器本体内に収容した状態で閉蓋する際、及び、アスパラガスを収容した状態で輸送の際等に振動や衝撃を受けた際にアスパラガスを傷つけにくく、保管、運搬又は輸送の効率が非常に良い、アスパラガス用発泡合成樹脂製容器を提供する点にある。
以下において、蓋体により容器本体の開口を閉止した状態で、「内方」とは、蓋体においては、その内面から容器本体の底板に向かう方向を言い、容器本体においては、底板の内面から蓋体に向かう方向を言うものとする。
本願の発明者らは、上記課題に対して鋭意検討を行った結果、蓋体の内面に、アスパラガスを立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数の突条を設け、隣り合う突条間の空間にもアスパラガスを収容するように構成することにより、
(ア)アスパラガスを容器本体内に収容した状態で表面(上面)に凹凸が形成されて平滑にならすことができない場合であっても、隣り合う突条間に形成されたアスパラガスを収容する空間があることから、この空間内へ表面の凸部が納まるようにアスパラガスの並びを整えて、蓋体によりアスパラガスを押圧しないようにすることにより、蓋体で容器本体の開口を閉止した際にアスパラガスを傷つけにくくすること、
(イ)突条間に形成された前記空間にアスパラガス表面の凸部が納まるため、アスパラガスを運搬又は輸送する際の振動や衝撃等による押圧力や相互摩擦力を緩和してアスパラガスを傷つけにくくすること、
を着想し、試作評価等による具体化を進めることにより本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係るアスパラガス用発泡合成樹脂製容器は、前記課題解決のために、一面が開口した容器本体とこの容器本体の開口を閉止する蓋体とからなる、アスパラガスの方向を揃えて前記容器本体内に収容した状態で閉蓋し保管、運搬又は輸送を行う、アスパラガス用発泡合成樹脂製容器であって、前記蓋体の内面に、アスパラガスを立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数の突条を設け、前記突条の隣り合うものの間及び前記突条と前記容器本体の側壁の内壁面との間の少なくともどちらかに、アスパラガスを立てた状態で上下方向にのびる、アスパラガスの複数本を束ねた一束が入る大きさの、アスパラガスを収容する空間を形成するとともに、前記突条の突出長さを前記一束の径よりも大きく形成してなることを特徴とする。
このような構成によれば、蓋体の内面に、アスパラガスを立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数の突条が設けられ、隣り合う突条間及び突条と容器本体の内壁面間の一方又は両方が、アスパラガスの複数本を束ねた一束が入る大きさの、アスパラガスを収容する空間とされるので、アスパラガスの束群を容器本体内に収容した状態で表面に比較的大きな凹凸が形成されて平滑にならないアスパラガスの束群表面の凸部が前記空間に納まるようにアスパラガスの束群の並びを整えることにより、蓋体によりアスパラガスを押圧しないようにすることができるため、蓋体により容器本体の開口を閉止した際にアスパラガスを傷つけにくくすることができる。
その上、アスパラガスの束群の一部が前記空間に収容された状態で運搬又は輸送されるので、運搬又は輸送する際の振動や衝撃等によりアスパラガス自体の慣性力に基づいて生じる押圧力や相互摩擦力を緩和することができるため、アスパラガスを傷つけにくくすることができる。
その上、アスパラガスの一束が入る大きさに前記空間を形成し、前記突条の突出長さを前記一束の径よりも大きく形成してなることから、突条の突出長さが前記一束の径よりも大きいので、前記一束が前記空間に入った状態で、前記空間に入っていない束群の一部が突条に当接することから、突条に当接する前記空間に入っていない束自体の慣性力に基づく負荷を突条が分担するため、アスパラガスの束群を運搬又は輸送する際の振動や衝撃等により容器本体内に収容された前記束群の慣性力に基づいて生じる押圧力や相互摩擦力の緩和効果がより大きくなる。
ここで、前記蓋体に対向する前記容器本体の底板の内面に、アスパラガスを立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数の突条を設け、前記突条の隣り合うものの間及び前記突条と前記容器本体の側壁の内壁面との間の少なくともどちらかに、アスパラガスを立てた状態で上下方向にのびる、前記一束が入る大きさの、アスパラガスを収容する空間を形成するとともに、前記突条の突出長さを前記一束の径よりも大きく形成してなると好ましい。
このような構成によれば、蓋体側に形成されたアスパラガスの一束を収容する空間に加え、収容容器側にもアスパラガスの一束を収容する空間が形成されることから、アスパラガスの一束を収容する空間の数が多くなり、前記空間に収容されるアスパラガスの束群の一部の割合が大きくなるので、容器本体内に収容されたアスパラガス自体の慣性力に基づいて生じる押圧力や相互摩擦力をさらに緩和することができるため、アスパラガスの損傷防止効果がより大きくなる。
その上、アスパラガスの一束が入る大きさに前記空間を形成し、前記突条の突出長さを前記一束の径よりも大きく形成してなることから、突条の突出長さが前記一束の径よりも大きいので、前記一束が前記空間に入った状態で、前記空間に入っていない束群の一部が突条に当接することから、突条に当接する前記空間に入っていない束自体の慣性力に基づく負荷を突条が分担するため、アスパラガスの束群を運搬又は輸送する際の振動や衝撃等により容器本体内に収容された前記束群の慣性力に基づいて生じる押圧力や相互摩擦力の緩和効果がより大きくなる。
また、前記突条の側面を、前記突条の幅が内方へ行くにしたがって小さくなるように傾斜させてなると好ましい。
このような構成によれば、突条により形成されるアスパラガスを収容する空間が、内方へ行くにしたがって広くなるので、前記空間へアスパラガスを入れやすくなるとともに、前記空間に入ったアスパラガスと前記突条の側面との隙間が小さくなるため、アスパラガスが前記空間にしっくり納まってガタつきにくい。
さらに、前記突条の先端部を、丸みを帯びた形状としてなると好ましい。
このような構成によれば、突条の先端部に角がないので、容器本体の開口を上方に向けてアスパラガスを横に寝かせた状態で収容した後に蓋体により容器本体の開口を閉止する際におけるアスパラガスの損傷防止効果がより大きくなる。
さらにまた、前記突条の側面を、アスパラガスを立てた状態で下方へ行くにしたがって前記空間が広くなるように傾斜させてなると好ましい。
このような構成によれば、突条により形成されるアスパラガスを収容する空間が、アスパラガスを立てた状態で下方へ行くにしたがって広くなるので、穂先部(先端部、頭部)が細く根元部が太いアスパラガスを収容する際に、前記空間に入ったアスパラガスと前記突条の側面との隙間が小さくなるため、アスパラガスが前記空間にしっくり納まってガタつきにくい。
また、前記蓋体の内面及び前記蓋体に対向する前記容器本体の底板の内面を、アスパラガスを立てた状態で上方へ行くにしたがって内方へ傾斜させてなると好ましい。
このような構成によれば、アスパラガスを立てた状態で、蓋体の内面及び蓋体に対向する容器本体の底板の内面が上方へ行くにしたがって内方へ傾斜しているので、穂先部(先端部、頭部)が細く根元部が太いアスパラガスを収容する際に、アスパラガスが容器内の収容空間にしっくり納まってガタつきにくい。
以上のように、本発明に係るアスパラガス用発泡合成樹脂製容器によれば、隣り合う突条間及び突条と容器本体の内壁面間の一方又は両方が、アスパラガスの複数本を束ねた一束が入る大きさの、アスパラガスを収容する空間とされるので、アスパラガスの束群を容器本体内に収容した状態で表面に凹凸が形成されて平滑にならないアスパラガスの束群表面の凸部が前記空間に納まるようにアスパラガスの束群の並びを整えることにより、蓋体によりアスパラガスを押圧しないようにすることができるため、蓋体により容器本体の開口を閉止した際にアスパラガスを傷つけにくくすることができること、並びに、アスパラガスの束群の一部が前記空間に収容された状態で運搬又は輸送されるので、運搬又は輸送する際の振動や衝撃等によりアスパラガス自体の慣性力に基づいて生じる押圧力や相互摩擦力を緩和することができるため、アスパラガスを傷つけにくくすることができることから、アスパラガスの保管、運搬又は輸送の効率が非常に良くなるという効果を奏する。
その上、アスパラガスの一束が入る大きさに前記空間を形成し、前記突条の突出長さを前記一束の径よりも大きく形成してなることから、突条の突出長さが前記一束の径よりも大きいので、前記一束が前記空間に入った状態で、前記空間に入っていない束群の一部が突条に当接することから、突条に当接する前記空間に入っていない束自体の慣性力に基づく負荷を突条が分担するため、アスパラガスの束群を運搬又は輸送する際の振動や衝撃等により容器本体内に収容された前記束群の慣性力に基づいて生じる押圧力や相互摩擦力の緩和効果がより大きくなる。
本発明の実施の形態に係るアスパラガス用発泡合成樹脂製容器の斜視図であり、容器本体の開口を上方に向けて容器本体から蓋体を外した状態を示している。 同じくアスパラガス用発泡合成樹脂製容器の縦断正面図であり、容器本体の開口を上方に向けて蓋体により開口を閉止した状態を示している。 同じくアスパラガス用発泡合成樹脂製容器の縦断側面図であり、保管、運搬又は輸送時に対応する、図2の状態から向きを変えた状態を示している。 容器本体の開口を上方に向け、アスパラガスの束を、それらの上下方向を揃えて横にして順次収容している状態を示す平面図である。 容器本体内にアスパラガスの束を収容して閉蓋した状態を模式的に示す縦断正面図である。 容器本体内にアスパラガスの束を収容して閉蓋した後、保管、運搬又は輸送に供する際に、アスパラガスを立てた状態にするように容器の向きを変えた状態を示す縦断側面図である。 蓋体の内面及び蓋体に対向する容器本体の内面の両方に、アスパラガスを立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数の突条を設ける構成の一例を示す縦断正面図である。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
添付図面において、容器本体の開口を上方に向けてアスパラガスの上下方向を揃えて横に寝かせて順次収容した状態で前記アスパラガスの根元側から見た図を正面図とする。
図1の斜視図に示すように、本発明の実施の形態に係るアスパラガス用発泡合成樹脂製容器1は、一面が開口した容器本体2と、容器本体2の開口Cを閉止する蓋体3とからなりアスパラガスAの複数本の上下方向を揃えて束ねた束B,B,…を、これらの上下方向を揃えるように横に寝かせた状態で順次収容して行き、所要数量や所要重量分を収容した後に予冷操作を行なう等して冷却し、次いで蓋体3により容器本体2の開口Cを閉止して矩形箱状にした後、アスパラガスA,A,…の束B,B,…を立てた状態にするように容器の向きを変えてから、保管、運搬又は輸送に供するものである。
容器本体2は、平面視略矩形板状の底板4の端縁部に略平面視矩形の短辺側の側壁5,6及び長辺側の側壁7,8を立設した形状をなし、略平面視矩形の開口Cが形成されており、その上面に形成された係合凸部2B及び係合段部2Cに、平面視略矩形板状の蓋体3の下面に形成された係合凹部3B及び係合段部3Cを係合させることにより、開口Cが閉止される。
ここで、容器本体2及び蓋体3は、軽量であるとともに断熱性に優れた発泡合成樹脂製であり、発泡合成樹脂としては、例えば、発泡ポリスチレン系樹脂、発泡ポリエチレン系樹脂、発泡ポリプロピレン系樹脂等の発泡ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン変性発泡ポリエチレン等のポリスチレン変性発泡ポリオレフィン系樹脂、硬質発泡ウレタン系樹脂等を用いることができるが、中でも発泡ポリスチレンが強度やコスト等の点から好ましい。
図1の斜視図、図2の縦断正面図及び図3の縦断側面図に示すように、容器本体2の底板4の内面4Aには、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上方へ行くにしたがって内方へ傾斜する傾斜面9が、蓋体3の内面3Aには、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上方へ行くにしたがって内方へ傾斜する傾斜面10が形成され、蓋体3の内面3A(傾斜面10)には、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数(本実施の形態では3個)の突条11,11,…が設けられており、隣り合う突条11,11の間は、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上下方向にのびる、アスパラガスA,A,…の束Bを収容する空間S1(図2参照。)とされる。
ここで、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する突条11は、一体のものでなくてもよく、断続的なもの、すなわち上下方向に複数に分割されたもの(例えば、上下方向の中間部分にスリットが形成されたもの)等であってもよい。
また、図2に示すように、突条11の側面11A,11Bは、先端部11Cに近づくにしたがって、すなわち内方へ行くにしたがって、幅が小さくなるように傾斜した傾斜面とされ、先端部11Cは、丸みを帯びた形状とされる。
さらに、容器本体2の傾斜面9の反対側(外側)の面には凹部2Dが形成され、蓋体3の突条11,11,…の反対側(外側)の面には凹部3D,3D,…が形成されるため、容器本体2単体若しくは蓋体3単体又はアスパラガス用発泡合成樹脂製容器1を操作する際の指掛け部になるとともにアスパラガスA,A,…上下方向の識別が容易になる。
図4の平面図に示すように、アスパラガスA,A,…の束B,B,…の上下方向を揃えるように横に寝かせた状態で順次収容して行き、所要数量や所要重量分を収容した後に予冷操作を行なう等して冷却した後、図5の縦断正面図に示すように、蓋体3により容器本体2の開口Cを閉止する。
このように蓋体3により容器本体2の開口Cを閉止する際、容器本体2内に収容されたアスパラガスA,A,…の束B,B,…の表面(上面)には凹凸が形成されており、平滑にすることができないのが通常である。
そこで、隣り合う突条11,11により形成される空間S1をアスパラガスA,A,…の束B,B,…の一束Bが入る大きさにしておき、突条11,11,11により形成される空間S1,S1にアスパラガスA,A,…の束B,Bが入るように並びを整えてから、蓋体3により容器本体2の開口Cを閉止する。
また、図5に示すように、突条11の内方への突出長さLは、アスパラガスA,A,…の束Bの径Dよりも大きくなるように設定される。
このようにアスパラガスA,A,…の束B,B,…が収容されたアスパラガス用発泡合成樹脂製容器1は、図6の縦断側面図に示すように、アスパラガスAの穂先部が上側で根元部が下側になるように、アスパラガスA,A,…の束B,B,…を立てた状態にするように容器の向きを変えてから、保管、運搬又は輸送に供される。
以上の説明においては、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数の突条11,11,…を、蓋体3の内面3Aにのみ形成する場合について説明したが、容器本体2の底板4の内面4Aにも前記突条を形成するようにしてもよい。
図7の縦断正面図はこのような例を示しており、蓋体3に対向する、容器本体2の底板4の内面4A(傾斜面9)にも、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数(本実施の形態では2個)の突条12,12が設けられており、隣り合う突条12,12の間は、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上下方向にのびる、アスパラガスA,A,…の束Bを収容する空間S2とされ、突条12,12と容器本体2(側壁7,8)の内壁面7A,8Aとの間も、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上下方向にのびる、アスパラガスA,A,…の束Bを収容する空間S3,S3とされる。
また、突条12の側面12A,12Bは、先端部12Cに近づくにしたがって、すなわち内方へ行くにしたがって、幅が小さくなるように傾斜した傾斜面とされ、先端部12Cは、丸みを帯びた形状とされる。
なお、蓋体3に形成する突条11,11と容器本体2(側壁7,8)の内壁面7A,8Aとの間をアスパラガスA,A,…の束Bを収容する空間とするように構成してもよい。
以上のようなアスパラガス用発泡合成樹脂製容器1において、図1〜図6に示す構成では、蓋体3の内面3AにアスパラガスA,A,…立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数の突条11,11,…が設けられ、隣り合う突条11,11間がアスパラガスA,A,…の束Bを収容する空間S1とされるので、アスパラガスA,A,…の束B,B,…を容器本体2内に収容した状態で表面に比較的大きな凹凸が形成されて平滑にならないアスパラガスA,A,…の束B,B,…群表面の凸部が空間S1に納まるようにアスパラガスA,A,…の束B,B,…群の並びを整えることにより、蓋体3によりアスパラガスA,A,…を押圧しないようにすることができるため、蓋体3により容器本体2の開口Cを閉止した際にアスパラガスA,A,…を傷つけにくくすることができる。
ここで、アスパラガスA,A,…の束B,B,…群表面の凸部が空間S1に納まるように並びをきっちりと整えなくても、閉蓋時に、アスパラガスA,A,…の束B,B,…群表面を必要以上に長い時間にわたって強く圧迫しない状態でありさえすれば、アスパラガスA,A,…を立てた状態にするようにアスパラガス用発泡合成樹脂製容器1の向きを変えることで、アスパラガスA,A,…の束B,B,…の相互位置の自由度が増して自然に調整され、アスパラガスA,A,…の束B,B,…は良好な納まり具合に落ち着く。特に、アスパラガスA,A,…の束B,B,…を立てた状態で輸送の際等に衝撃や振動が加わると、アスパラガスA,A,…の束B,B,…の相互位置を調整する程度はさらに向上することになる。したがって、空間S1を形成する突条11,11間の距離や突条11の内方への突出長さL等の寸法は、アスパラガスA,A,…の束Bに合わせた厳密なものとする必要はなく、かなりの自由度がある。よって、複数の突条11,11,…を備えた本発明のアスパラガス用発泡合成樹脂製容器1は、アスパラガスAの太さや、それらの束の寸法等の広い範囲に対して適用可能であるため、実用面でのメリットが非常に大きいものである。
また、アスパラガスA,A,…の束B,B,…群の一部が空間S1,S1に収容された状態で運搬又は輸送されるので、運搬又は輸送する際の振動や衝撃等によりアスパラガスA,A,…自体の慣性力に基づいて生じる押圧力や相互摩擦力を緩和することができるため、アスパラガスA,A,…を傷つけにくくすることができる。
さらに、図7に示す構成では、図1〜図6に示す構成に加えて、蓋体3に対向する、容器本体2の底板4の内面4Aに、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数の突条12,12が設けられ、突条12,12間がアスパラガスA,A,…の束Bを収容する空間S2とされ、突条12,12と容器本体2の側壁7,8の内壁面7A,8Aとの間がアスパラガスA,A,…の束Bを収容する空間S3,S3とされるので、前記空間の数が多くなり、前記空間に収容されるアスパラガスA,A,…の束B,B,…群の一部の割合が大きくなることから、容器本体2内に収容されたアスパラガスA,A,…自体の慣性力に基づいて生じる押圧力や相互摩擦力をさらに緩和することができるため、アスパラガスA,A,…の損傷防止効果がより大きくなる。
さらにまた、図1〜図7に示す構成では、突条11,12の側面11A,11B,12A,12Bを、内方へ行くにしたがって幅が小さくなるように傾斜させており、したがって、隣り合う突条11,11及び12,12の間隔が内方へ行くにしたがって広くなるので、空間S1,S2,S3へアスパラガスA,A,…の束Bを入れやすくなるとともに、空間S1,S2,S3に入ったアスパラガスA,A,…の束Bと突条11,12の側面との隙間が小さくなるため、アスパラガスA,A,…の束Bが空間S1,S2,S3にしっくり納まってガタつきにくい。
また、突条11,12の先端部11C,12Cを、丸みを帯びた形状としており、突条11,12の先端部に角がないので、容器本体2の開口Cを上方に向けてアスパラガスA,A,…の束B,B,…を横に寝かせた状態で収容した後に蓋体3により容器本体2の開口Cを閉止する際におけるアスパラガスA,A,…の損傷防止効果がより大きくなる。
さらに、突条11,12の側面を、アスパラガスA,A,…を立てた状態で下方へ行くにしたがって空間S1,S2,S3が広くなるように傾斜させてもよく、このような構成によれば、穂先部(先端部、頭部)が細く根元部が太アスパラガスA収容する際に、アスパラガスA,A,…の束Bが空間S1,S2,S3にしっくり納まってガタつきにくい。
さらにまた、蓋体3の内面3A及び蓋体3に対向する容器本体2の底板4の内面4Aを、アスパラガスA,A,…を立てた状態で上方へ行くにしたがって内方へ傾斜する傾斜面10,9としているので、穂先部(先端部、頭部)が細く根元部が太アスパラガスA収容する際に、アスパラガスA,A,…の束Bが容器1内の収容空間にしっくり納まってガタつきにくい。
また、アスパラガスA,A,…の複数本を束ねた一束Bが入る大きさに空間S1,S2,S3を形成し、突条11,12の突出長さLを一束Bの径D(図5参照)よりも大きく形成することにより、突条11,12の突出長さLがアスパラガスA,A,…の複数本を束ねた一束Bの径Dよりも大きいので、一束Bが空間S1,S2,S3に入った状態で、空間S1,S2,S3に入っていない束群B,B,…の一部が突条11,12に当接することから、突条11,12に当接する、空間S1,S2,S3に入っていない束B,B,…自体の慣性力に基づく負荷を突条11,12が分担するため、アスパラガスの束群B,B,…を運搬又は輸送する際の振動や衝撃等により容器本体2内に収容された前記束群B,B,…の慣性力に基づいて生じる押圧力や相互摩擦力の緩和効果がより大きくなる。
アスパラガス
アスパラガスの束
C 開口
D 一束の径
L 突出長さ
S1,S2,S3 空間
アスパラガス用発泡合成樹脂製容器
2 容器本体
2B 係合凸部
2C 係合段部
2D 凹部
3 蓋体
3A 内面
3B 係合凹部
3C 係合段部
3D 凹部
4 底板
4A 内面
5,6,7,8 側壁
7A,8A 内壁面
9,10 傾斜面
11,12 突条
11A,11B,12A,12B 側面
11C,12C 先端部

Claims (6)

  1. 一面が開口した容器本体とこの容器本体の開口を閉止する蓋体とからなる、アスパラガスの方向を揃えて前記容器本体内に収容した状態で閉蓋し保管、運搬又は輸送を行う、アスパラガス用発泡合成樹脂製容器であって、
    前記蓋体の内面に、アスパラガスを立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数の突条を設け、前記突条の隣り合うものの間及び前記突条と前記容器本体の側壁の内壁面との間の少なくともどちらかに、アスパラガスを立てた状態で上下方向にのびる、アスパラガスの複数本を束ねた一束が入る大きさの、アスパラガスを収容する空間を形成するとともに、前記突条の突出長さを前記一束の径よりも大きく形成してなることを特徴とするアスパラガス用発泡合成樹脂製容器。
  2. 前記蓋体に対向する前記容器本体の底板の内面に、アスパラガスを立てた状態で上下方向に長く内方へ突出する複数の突条を設け、前記突条の隣り合うものの間及び前記突条と前記容器本体の側壁の内壁面との間の少なくともどちらかに、アスパラガスを立てた状態で上下方向にのびる、前記一束が入る大きさの、アスパラガスを収容する空間を形成するとともに、前記突条の突出長さを前記一束の径よりも大きく形成してなる請求項1記載のアスパラガス用発泡合成樹脂製容器。
  3. 前記突条の側面を、前記突条の幅が内方へ行くにしたがって小さくなるように傾斜させてなる請求項1又は2記載のアスパラガス用発泡合成樹脂製容器。
  4. 前記突条の先端部を、丸みを帯びた形状としてなる請求項1〜3の何れか1項に記載のアスパラガス用発泡合成樹脂製容器。
  5. 前記突条の側面を、アスパラガスを立てた状態で下方へ行くにしたがって前記空間が広くなるように傾斜させてなる請求項1〜4の何れか1項に記載のアスパラガス用発泡合成樹脂製容器。
  6. 前記蓋体の内面及び前記蓋体に対向する前記容器本体の底板の内面を、アスパラガスを立てた状態で上方へ行くにしたがって内方へ傾斜させてなる請求項1〜5の何れか1項に記載のアスパラガス用発泡合成樹脂製容器。
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