JP4678529B2 - 温度制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロチップの被温度調節部の温度を制御する温度制御装置に関する。
従来、微小な反応槽や流路が形成されたマイクロチップの所定の部位すなわち被温度調節部の温度を制御する温度制御装置が公知である。温度制御装置は、被温度調節部の温度を調節する温度調節部を有している。温度調節部は、例えばペルチェモジュールを含むペルチェ式温度調節部などを有しており、被温度調節部を加熱または冷却することにより、被温度調節部を所定の温度に調節している。
温度調節部にペルチェモジュールを有するペルチェ式温度調節部を用いる場合、温度調節部の温度は室温よりも低下する場合がある。この場合、温度調節部の温度が大気の露点以下に達すると、温度調節部には周囲の大気中の水蒸気が水滴となって結露する。温度調節部の周囲に結露した水分は、温度調節部およびペルチェモジュールの腐食や短絡を招くおそれがある。
そこで、温度調節部のペルチェモジュール近傍の防湿を図る技術が提案されている(特許文献1、2参照)。特許文献1には、ペルチェモジュールの周囲にエポキシ樹脂を充填することにより、ペルチェモジュールの防湿を図る発明が開示されている。また、特許文献2には、ペルチェモジュールの周囲に設置したオーリングを二枚の板部材で挟み込むことにより、ペルチェモジュールの防湿を図る発明が開示されている。
特開2005−303183号公報 特開2005−183676号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている発明の場合、エポキシ樹脂をペルチェモジュールの周囲に充填することにより、液体の水滴の浸入は防止することができるものの、気体の水蒸気の浸入を防止することは困難である。また、エポキシ樹脂は、時間の経過とともに劣化する。そのため、長期的な防湿性能の安定性は低い。
また、特許文献2に開示されている発明の場合、二枚の板部材の間にオーリングを挟み込むため、二枚の板部材を接続するねじ部材およびオーリングを経由して熱の移動を招く。そのため、冷却効率が低下し、消費電力が増大してしまう。また、二枚の板部材およびオーリングを含む構成のため、体格の大型化を招き、微小な被温度調節部を有するマイクロチップへの適用は困難である。
そこで、本発明の目的は、微小な被温度調節部の温度制御が容易であり、結露による温度調節部の故障が防止される温度制御装置を提供することにある。
(1)本発明の温度制御装置では、着脱可能なマイクロチップの被温度調節部の温度を制御する温度制御装置であって、ヒートシンクと、前記ヒートシンクに設けられ、前記被温度調節部に接する少なくとも一つのペルチェ式温度調節部を有する温度調節部と、前記温度調節部を囲んで設けられ、前記ヒートシンクと前記温度調節部に接する前記マイクロチップとの間に前記温度調節部を収容する閉空間を形成する枠部材と、を備える。
これにより、ヒートシンクと、温度調節部に接するマイクロチップと、温度調節部を囲む枠部材との間には、閉空間が形成される。温度調節部は、形成された閉空間に収容される。そのため、温度調節部にマイクロチップを搭載することにより、温度調節部が収容される閉空間には外気が流入しない。その結果、水蒸気は閉空間に存在する大気に含まれる量に限られる。したがって、温度調節部への結露が低減され、温度調節部の故障を防止することができる。また、温度調節部の周囲を枠部材で囲むため、温度調節部の体格は大型化しない。したがって、微小な被温度調節部を容易に温度制御することができる。
また、本発明の温度制御装置では、前記閉空間に含まれる水蒸気を除去し、前記閉空間の湿度を低減する除湿手段をさらに備える。
これにより、温度調節部が収容される閉空間に存在する大気は湿度そのものが低減される。すなわち、温度調節部の周囲では、存在する大気の量が低減されるとともに、その大気に含まれる水蒸気が除去される。温度調節部の周囲の大気の湿度を、温度調節部の最低温度における露点以下まで低減することにより、温度調節部の結露は防止される。したがって、大気に含まれる水蒸気の結露が低減され、温度調節部の故障を防止することができる。
また、マイクロチップを繰り返し着脱することにより、閉空間へ大気が流入する場合でも、閉空間の大気は温度調節を実施するたびに除湿される。そのため、閉空間の大気は常に乾燥状態となる。したがって、温度調節部の故障が防止されるとともに、温度調節部の耐久性を高めることができる。
(2)本発明の温度制御装置では、前記枠部材は、前記ヒートシンクに固定されている。
これにより、温度調節部にマイクロチップを搭載すると、枠部材のヒートシンクとは反対側はマイクロチップによって塞がれる。そのため、ヒートシンクとマイクロチップとの間には、枠部材によって囲まれる閉空間が形成される。したがって、温度調節部の周囲に閉空間を容易に形成することができる。
(3)本発明の温度制御装置では、前記枠部材は、前記マイクロチップ側の端部に柔軟で熱伝導率の小さなシール部材を有する。
これにより、マイクロチップと枠部材との間はシール部材によって気密に塞がれる。そのため、外部から閉空間への大気の流入は防止される。したがって、温度調節部への結露が低減され、温度調節部の故障を防止することができる。また、シール部材は柔軟であるため、マイクロチップの搭載によって自由に変形する。これにより、閉空間の気密性が向上するとともに、マイクロチップの被温度調節部と温度調節部との密着が図られる。さらに、シール部材は熱伝導率が小さい。そのため、マイクロチップと枠部材との間は、シール部材によって熱の移動が妨げられる。したがって、ペルチェモジュールの消費電力を低減させることができる。
(4)本発明の温度制御装置では、前記枠部材は、前記マイクロチップに固定されている。
これにより、温度調節部にマイクロチップを搭載すると、枠部材のマイクロチップとは反対側はヒートシンクによって塞がれる。そのため、ヒートシンクとマイクロチップとの間には、枠部材によって囲まれる閉空間が形成される。したがって、温度調節部の周囲に閉空間を容易に形成することができる。
(5)本発明の温度制御装置では、前記枠部材は、前記ヒートシンク側の端部に柔軟で熱伝導率の小さなシール部材を有する。
これにより、ヒートシンクと枠部材との間はシール部材によって気密に塞がれる。そのため、外部から閉空間への大気の流入は防止される。したがって、温度調節部への結露が低減され、温度調節部の故障を防止することができる。また、シール部材は柔軟であるため、ヒートシンクへマイクロチップを搭載することによって自由に変形する。これにより、閉空間の気密性が向上するとともに、マイクロチップの被温度調節部と温度調節部との密着が図られる。さらに、シール部材は熱伝導率が小さい。そのため、マイクロチップと枠部材との間は、シール部材によって熱の移動が妨げられる。したがって、ペルチェモジュールの消費電力を低減させることができる。
(6)本発明の温度制御装置では、前記枠部材と前記温度調節部との間に設けられ、前記枠部材の内側を埋める充填部材をさらに備える。
これにより、閉空間の容積は充填部材によって低減される。そのため、温度調節部の周囲に存在する大気の量および水蒸気の量はさらに低減される。したがって、温度調節部への結露が低減され、温度調節部の故障を防止することができる。
)本発明の温度制御装置では、前記除湿手段は、前記枠部材の内側に連通する通路を形成する通路部材と、前記通路部材を経由して前記閉空間へ乾燥気体を供給する気体供給部と、を有する。
これにより、閉空間には通路部材が形成する通路を経由して乾燥気体が供給される。したがって、閉空間には常に乾燥した大気が充填され、温度調節部の故障を防止することができる。
)本発明の温度制御装置では、前記除湿手段は、前記閉空間を減圧する減圧手段を有する。
閉空間を減圧手段で減圧することにより、乾燥気体は迅速に閉空間へ充填される。これにより、閉空間に存在する水蒸気を含む大気は迅速に乾燥気体に置換される。したがって、マイクロチップの温度制御までに要する期間を短縮することができる。
)本発明の温度制御装置では、前記除湿手段は、前記閉空間に連通し前記閉空間の外部に前記閉空間の大気が循環する循環通路を形成する循環通路部材と、前記循環通路の途中に設けられ前記循環通路を流れる大気を冷却する冷却部と、を有する。
閉空間に存在する大気は閉空間の外部に設けられた循環通路を経由して循環する。循環通路の途中には冷却部が設けられている。そのため、閉空間から循環通路を流れる大気に含まれる水蒸気は、冷却部において結露する。これにより、閉空間に存在する大気中に含まれる水蒸気は、閉空間とは別の冷却部において除去される。したがって、閉空間には常に乾燥した大気が供給され、温度調節部の故障を防止することができる。
10)本発明の温度制御装置では、前記除湿手段は、前記ヒートシンクまたは前記枠部材を貫いて前記枠部材の内側に突出する吸熱部と、前記吸熱部を前記温度調節部よりも低温に冷却する冷却部とを有する。
これにより、温度調節部の周囲に存在する大気に含まれる水蒸気は、吸熱部に結露する。吸熱部に結露した水分を除去することにより、閉空間の湿度は低下する。したがって、温度調節部への結露が防止され、温度調節部の故障を防止することができる。
11)本発明の温度制御装置では、前記除湿手段は、前記閉空間に連通し前記閉空間の外部に前記空間の大気が循環する循環通路を形成する循環通路部材と、前記循環通路の途中に設けられ前記循環通路を流れる大気に含まれる水蒸気を吸着する吸着剤が充填されている吸着部とを有する。
閉空間に存在する大気は閉空間の外部に設けられた循環通路を経由して循環する。循環通路の途中には吸着部が設けられている。そのため、閉空間から循環通路を流れる大気に含まれる水蒸気は、吸着部において吸着剤に吸着される。これにより、閉空間に存在する大気中に含まれる水蒸気は、閉空間とは別の吸着部において除去される。したがって、閉空間には常に乾燥した大気が供給され、温度調節部の故障を防止することができる。また、マイクロチップを交換するとき、温度調節部の周囲は大気に開放された空間となる。そのため、マイクロチップを交換するとき吸着部を加熱することにより、吸着部の吸着剤は再生される。したがって、温度調節部の周囲を繰り返し除湿することができる。
12)本発明の温度制御装置では、前記除湿手段は、前記循環通路に乾燥気体を供給する気体供給部を有する。
これにより、閉空間には乾燥した大気が迅速に供給される。したがって、閉空間には常に乾燥した大気が供給され、マイクロチップの温度制御までに要する期間を短縮することができる。
13)本発明の温度制御装置では、前記閉空間を減圧する減圧手段をさらに備える。
閉空間を減圧することにより、閉空間の大気が減少し、大気に含まれる水蒸気も減少する。そのため、閉空間における大気の露点は低下する。したがって、大気に含まれる水蒸気の結露が低減され、温度調節部の故障を防止することができる。
また、閉空間を減圧することにより、マイクロチップは周囲の大気圧によってヒートシンク側に押し付けられる。そのため、温度調節部とマイクロチップの被温度調節部との密着度は向上する。したがって、被温度調節部の温度を精密に調節することができる。
14)本発明の温度制御装置は、前記除湿手段は、前記ヒートシンクに設けられ、前記マイクロチップとの間に隙間を形成するペルチェ式温度調節部を有し、前記閉空間の内部において前記温度調節部よりも低い温度に制御される低温除湿部を有する
低温除湿部は、温度調節部よりも低い温度に制御される。そのため、閉空間に存在する大気に含まれる水蒸気は、温度調節部の温度が低下しても、温度調節部よりも低い温度に制御されている低温除湿部に結露する。したがって、温度調節部への結露が低減され、温度調節部の故障を防止することができる。
15)本発明の温度制御装置では、低温除湿部はヒートシンクから着脱可能である。
低温除湿部は、温度調節部よりも低い温度に制御されるため、閉空間の大気に含まれる水蒸気が結露する。そのため、低温除湿部のペルチェ式温度調節部は結露による不具合を生じる場合がある。そこで、低温除湿部をヒートシンクから着脱可能にすることにより、万が一低温除湿部の寿命が尽きても、低温除湿部は容易に交換することができる。
(16)本発明の温度制御装置では、前記除湿手段は、前記閉空間における大気の露点が、前記温度調節部によって制御する最低温度よりも3℃低い温度となるよう、前記閉空間の湿度を調節可能である。
(17)本発明の温度制御装置では、前記除湿手段は、前記閉空間における大気の露点が、前記温度調節部によって制御する最低温度よりも5℃以上低い温度となるよう、前記閉空間の湿度を調節可能である。
以下、本発明の温度制御装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図である。また、図2は図1のII−II線における断面図であり、図3は図1のIII−III線における断面図である。
温度制御装置10は、図1に示すように上方にマイクロチップ50が搭載される。温度制御装置10は、ヒートシンク11、温度調節部12および枠部材13を備えている。
マイクロチップ50は、例えばガラス、シリコン、セラミックス、金属、プラスチック、シリコンゴムなどのゴム、あるいはこれらの複合材料によって任意の形状に形成されている。なお、マイクロチップ50は、単一の部材に限らず、例えば基板とカバーなどの二以上の部材から形成してもよい。本実施形態のマイクロチップ50は、図1および図2に示すように複数の槽部51、槽部52、槽部53と、各槽部の間を接続する通路部54、通路部55と、これらの槽部51、52、53および通路部54、55へ試料を供給する供給部56と、槽部51、52、53および通路部54、55から試料を排出する排出部57とを有している。マイクロチップ50の槽部51、52、53は、温度制御装置10によって温度が調節される被温度調節部である。マイクロチップ50の槽部51、52、53では、例えば細胞や微生物の培養が行われたり、化学物質の分離や化学反応が行われる。マイクロチップ50に供給される試料としては、例えば培養液や反応物質を溶解した溶液などが適用される。
温度調節部12は、図1に示すようにペルチェ式温度調節部20、ペルチェ式温度調節部30およびヒータ式温度調節部40を有している。ペルチェ式温度調節部20、30は、それぞれ伝熱部21、31およびペルチェモジュール22、32を有している。伝熱部21、31は、例えば銅、アルミニウムまたは各種の合金など、熱伝導体により形成されている。伝熱部21、31は、金属に限らず例えば熱伝導性を有するセラミックスや樹脂などで形成してもよい。ペルチェ式温度調節部20、30は、図示しない温度検出部を有している。温度検出部は、例えばサーミスタ、熱電対あるいは白金抵抗体などを有しており、伝熱部21、31の温度を検出する。温度検出部は、検出した伝熱部21、31の温度を信号として図示しない制御部に出力する。なお、温度調節部12に設置するペルチェ式温度調節部およびヒータ式温度調節部の数および位置などは、適用するマイクロチップ50の被温度調節部に応じて任意に変更することができる。なお、図示していないが、ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40には、電力を供給するリード線が接続しており、このリード線は図示しない電源および制御部に接続している。
ペルチェモジュール22、32は、伝熱部21、31のマイクロチップ50とは反対側の面に接している。伝熱部21、31とペルチェモジュール22、32とは例えば接着剤、ハンダ材またはろう材により接着されている。ペルチェモジュール22、32は、通電することにより一方の面が発熱し他方の面が吸熱する。ペルチェモジュール22、32は、印加される電流の向きによって一方の端面から熱を吸収し、他方の端面に排熱する。これにより、ペルチェモジュール22、32に印加する電流の向きおよび大きさを制御することにより、伝熱部21、31は加熱または冷却される。その結果、伝熱部21、31は、所定の温度に制御される。ペルチェ式温度調節部20、30は、図示しない制御部によって制御される。制御部は、図示しない温度検出部で検出された温度に基づいて、ペルチェモジュール22、32に供給する電流の向きおよび大きさ、または電流の供給の断続を制御する。ペルチェ式温度調節部20、30は、ペルチェモジュール22、32と伝熱部21、31とを有しているが、伝熱部21、31を有さずペルチェモジュール22、32のみであってもよい。
ヒータ式温度調節部40は、伝熱部41およびヒータ42を有している。伝熱部41は、ペルチェ式温度調節部20、30の伝熱部21、31と同様に熱伝導体により形成されている。ヒータ式温度調節部40は、伝熱部41の温度を検出する図示しない温度検出部を有している。温度検出部は、検出した伝熱部41の温度を信号として図示しない制御部に出力する。
ヒータ42は、伝熱部41のマイクロチップ50とは反対側の面に接している。伝熱部41とヒータ42とは例えば接着剤、ハンダ材またはろう材により接着されている。ヒータ42は、通電することにより発熱する。これにより、ヒータ42に印加する電流の大きさを制御することにより、伝熱部41は加熱される。その結果、伝熱部41は、室温より高い所定の温度に制御される。ヒータ式温度調節部40は、図示しない制御部によって制御される。制御部は、図示しない温度検出部で検出された温度に基づいて、ヒータ42に供給する電流の大きさまたは電流の供給の断続を制御する。ヒータ式温度調節部40は、ヒータ42と伝熱部41とを有しているが、伝熱部41を有さずヒータ42のみであってもよい。ヒータ42とヒートシンク11との間には、熱伝導の小さい部材、例えばセラミックスや樹脂といった部材などを介在させてもよい。この低熱伝導部材により、ヒータ42からヒートシンク11へ逃げる熱量を小さくし、温度制御に必要な電力を低くすることができる。
ヒートシンク11は、例えば銅、アルミニウムまたは各種の金属の合金など、熱伝導体により形成されている。ヒートシンク11は、温度調節部12を挟んでマイクロチップ50の反対側に設置されている。ヒートシンク11は、熱伝導率の大きな熱伝導体で形成することにより、ペルチェ式温度調節部20、30からの排熱を放熱する。なお、ヒートシンク11には、例えば図示しないファンなどから送風してもよい。これにより、ヒートシンク11の放熱は促進される。
枠部材13は、図3に示すように温度調節部12の周囲を囲んでヒートシンク11に固定されている。枠部材13は、樹脂により形成され、例えば断熱性の接着剤などによりヒートシンク11に固定されている。枠部材13は、図1に示すようにヒートシンク11と反対側の端部にマイクロチップ50を支持する。これにより、枠部材13のヒートシンク11とは反対側にマイクロチップ50を設置すると、ヒートシンク11とマイクロチップ50との間には枠部材13で囲まれた閉空間14が形成される。形成された閉空間14には、温度調節部12のペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40が収容される。
本実施形態の場合、枠部材13にはヒートシンク11と反対側の端部にシール部材15が設置されている。シール部材15は、例えば発泡ゴムやシリコーン樹脂などのように柔軟で容易に変形するとともに、断熱性の高い材料で形成されている。シール部材15は、温度制御装置10にマイクロチップ50を搭載しないとき、温度調節部12の各ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40のマイクロチップ50側の端面よりもわずかにマイクロチップ50側に突出している。これにより、温度制御装置10にマイクロチップ50を搭載すると、マイクロチップ50と温度調節部12の各ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40とが接するまで、シール部材15は変形する。そのため、シール部材15は、マイクロチップ50に密着し、温度制御装置10とマイクロチップ50との間に形成される閉空間14の気密性を高める。なお、シール部材15は、枠部材13に設けるのではなく、マイクロチップ50に設けてもよい。この場合、枠部材13と接するマイクロチップ50の表面にシール部材15を接着して使用する。もちろん、マイクロチップ50とヒートシンク11の両方に凸部があり、各凸部同士が重なり合うことで枠部材13を形成してもよい。
シール部材15は、断熱性の高い材料で形成されている。そのため、シール部材15は、マイクロチップ50と枠部材13との間における熱伝導を低減する。これにより、シール部材15は、ヒートシンク11とマイクロチップ50との間における熱の移動を低減する。また、枠部材13は、マイクロチップ50を支持可能な程度の強度を有する薄い板状に形成されている。これにより、枠部材13の断面積は低減され、枠部材13を経由するヒートシンク11からマイクロチップ50への熱の移動は低減される。したがって、ペルチェモジュール22、32の消費電力を低減することができる。
マイクロチップ50を挟んで温度制御装置10の反対側には、蓋部材60を設置してもよい。蓋部材60は、マイクロチップ50と接し、マイクロチップ50の温度制御装置10とは反対側を覆う。蓋部材60を設置することにより、マイクロチップ50は蓋部材60およびマイクロチップ50の自重によってシール部材15をヒートシンク11側に押し付ける。これにより、マイクロチップ50と枠部材13との間に挟み込まれたシール部材15は変形し閉空間14の気密性を高める。また、蓋部材60は例えば図示しない錘や弾性部材などによりマイクロチップ50へ押し付けてもよい。蓋部材60をマイクロチップ50に押し付けることにより、シール部材15の変形が促進され、閉空間14の気密性を高めることができる。
温度制御装置10は、除湿手段としての除湿装置70をさらに備えている。除湿装置70は、気体供給部71と、通路部材72、73とを有している。気体供給部71には、乾燥気体が蓄えられている。乾燥気体は、例えば乾燥窒素、乾燥空気や乾燥アルゴンなどである。通路部材72および通路部材73は、ヒートシンク11を経由して枠部材13の内側に連通する通路74、および通路75を形成している。通路74にはバルブ76が設置され、通路75にはバルブ77が設置されている。バルブ76は通路74を開閉し、バルブ77は通路75を開閉する。
通路部材72が形成する通路74は、一方の端部が枠部材13の内側に連通し、他方の端部が気体供給部71に連通している。これにより、温度制御装置10にマイクロチップ50が搭載されたとき、気体供給部71に蓄えられている乾燥気体は、通路部材72が形成する通路74を経由して枠部材13の内側に形成される閉空間14へ供給される。
通路部材73が形成する通路75は、一方の端部が枠部材13の内側に連通し、他方の端部が大気に開放されている。これにより、温度制御装置10にマイクロチップ50が搭載されたとき、気体供給部71から閉空間14へ乾燥気体が供給されると、枠部材13の内側に形成される閉空間14に存在する大気は通路部材73が形成する通路75を経由して閉空間14の外側へ排出される。
ヒートシンク11には、湿度検出手段である湿度センサ16が設置されている。湿度センサ16は、温度制御装置10とマイクロチップ50との間において枠部材13の内側に形成される閉空間14の湿度を検出する。湿度センサ16は、図示しない制御部に接続している。図示しない制御部は、湿度センサ16で検出した湿度に基づいてバルブ76またはバルブ77を開閉する。これにより、制御部は、閉空間14の湿度を調整する。
次に、第1実施形態による温度制御装置10を用いたマイクロチップ50の温度制御の手順について説明する。
マイクロチップ50は、温度制御装置10から着脱可能である。そのため、マイクロチップ50の温度制御を行う場合、温度制御装置10の上方にマイクロチップ50が搭載される。マイクロチップ50は、枠部材13の上方に搭載される。マイクロチップ50は、底面すなわち温度制御装置10側の面がシール部材15と接する。シール部材15は、マイクロチップ50とペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40とが密着するまで変形する。これにより、シール部材15は、枠部材13とマイクロチップ50との間を気密に塞ぐ。温度制御装置10にマイクロチップ50が搭載されると、マイクロチップ50の上方すなわちマイクロチップ50を挟んで温度制御装置10と反対側に蓋部材60が設置される。蓋部材60を設置することにより、マイクロチップ50は温度制御装置10側へ押し付けられる。その結果、シール部材15による気密性が向上するとともに、マイクロチップ50とペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40との密着性が向上する。
温度制御装置10にマイクロチップ50を搭載することにより、温度制御装置10とマイクロチップ50との間には枠部材13によって囲まれる閉空間14が形成される。ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40は、形成された閉空間14に収容される。閉空間14が形成されると、図示しない制御部はバルブ76およびバルブ77を開放し、気体供給部71から閉空間14へ乾燥気体の供給を開始する。制御部は、湿度センサ16からの出力によって閉空間14の湿度を検出する。
制御部は、閉空間14の湿度が所定値以下になるまで閉空間14へ乾燥気体を供給する。ここで、湿度の所定値とは、閉空間14における大気の露点がペルチェ式温度調節部20、30によって制御する最低温度以下となるときの湿度である。閉空間14の湿度が所定値以下になると、制御部はバルブ76およびバルブ77を閉鎖し、気体供給部71から閉空間14への乾燥気体の供給を停止する。
なお、結露を確実に抑えるため、閉空間14における大気の露点は、ペルチェ式温度調節部20、30によって制御する最低温度よりも3℃低い温度が望ましく、より好ましくは5℃以上低いことが望ましい。
乾燥気体の供給を停止すると、制御部はペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40に通電し、マイクロチップ50の被温度調節部の温度制御を開始する。ペルチェ式温度調節部20、30が収容されている閉空間14には乾燥気体が充填されている。そのため、ペルチェ式温度調節部20、30を最低温度に制御するときでも、閉空間14に含まれる水蒸気はペルチェ式温度調節部20、30に結露しない。したがって、ペルチェ式温度調節部20、30の破壊を防止することができる。
マイクロチップ50の温度制御が終了すると、マイクロチップ50は温度制御装置10から取り外される。これにより、枠部材13の内側に形成されていた閉空間14は大気に開放される。そのため、枠部材13の内側すなわちペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40の周囲には、大気が流入する。そこで、マイクロチップ50を交換し、新たに温度制御を開始する場合、制御部は再び枠部材13の内側に形成される閉空間14に乾燥気体を供給する。その結果、マイクロチップ50の温度制御を行う場合、閉空間14には常に乾燥した気体が充填される。
また、マイクロチップ50の温度制御を長期間実施する場合、閉空間14にはシール部材15とマイクロチップ50との間などから水蒸気を含む外部の大気がわずかに流入するおそれがある。そこで、制御部は、湿度センサ16が検出する閉空間14の湿度が上記の所定値付近に達すると、バルブ76およびバルブ77を開放し、閉空間14へ乾燥気体を供給する。これにより、閉空間14の内部は常に所定の湿度以下に保持される。また、マイクロチップ50の温度制御を実施する間、乾燥気体は気体供給部71から閉空間14へ常に供給してもよい。したがって、長期間の温度制御を実施する場合でも、ペルチェ式温度調節部20、30への結露が防止され、ペルチェ式温度調節部20、30の破壊を防止することができる。なお、乾燥気体としては、例えば空気、窒素あるいはアルゴンなどを適用することができる。
第1実施形態では、ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40からなる温度調節部12を枠部材13で囲んでいる。そのため、ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40単体の体格の大型化は招かず、ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40の近傍に熱が移動可能となる部材が存在することもない。これにより、マイクロチップ50の各被温度調節部に応じて微小なペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40が配置されるとともに、ヒートシンク11からマイクロチップ50への熱の移動が防止される。したがって、マイクロチップ50の各被温度調節部を高精度に温度制御することができ、またペルチェモジュール22、32の消費電力も低減することができる。
(変形例)
上述した第1実施形態の変形例を図4に示す。図4は、本発明の第1実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図である。また、図5は、図4のV−V線における断面図であり、図6は図4のVI−VI線における断面図である。
第1実施形態の変形例の場合、マイクロチップ150は、例えば顕微鏡のスライドガラスである。マイクロチップ150は、中央部に顕微鏡による観察の対象となる試料が注入される槽部151を有している。そのため、温度制御装置10は槽部151に対応する一つのペルチェ式温度調節部20を有している。マイクロチップ150を挟んで温度制御装置10と反対側に設置される蓋部材60は、マイクロチップ150の槽部151の上方に槽部151へ試料を注入可能な開口部61を有している。
第1実施形態の変形例では、マイクロチップ150の槽部151に蓄えられる試料は蓋部材60の開口部61を経由して観察される。したがって、マイクロチップ150の槽部151を温度制御しながら長期間観察することができる。また、槽部151の試料は、蓋部材60の開口部61を経由して適宜注入および除去することができる。
このように、マイクロチップ50および温度調節部12は、任意に形状および配置を変更することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による温度制御装置を図7に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7は、本発明の第2実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図である。第2実施形態では、温度制御装置10は減圧手段としての減圧装置80を備えている。減圧装置80は、通路部材81および減圧部82を有している。通路部材81は、ヒートシンク11を貫いて枠部材13の内側に連通する減圧通路83を形成している。減圧通路83は、一方の端部が閉空間14となる枠部材13の内側に連通し、他方の端部が減圧部82に連通している。減圧部82は、例えば吸引ポンプあるいは真空ポンプなどを有しており、温度制御装置10とマイクロチップ50との間に形成される閉空間14を減圧する。減圧装置80は、減圧通路83を開閉するバルブ84を有している。
第2実施形態では、温度制御装置10にマイクロチップ50が搭載されると、気体供給部71からの乾燥気体の供給に先立って、減圧装置80は温度制御装置10とマイクロチップ50との間に形成された閉空間14を減圧する。すなわち、制御部は、温度制御装置10にマイクロチップ50が搭載されると、減圧装置80を作動させる。そして、閉空間14の圧力が所定値まで低下すると、制御部はバルブ84を閉じ減圧装置80を停止する。これとともに、制御部は、バルブ76を開放し、気体供給部71から減圧された閉空間14へ乾燥気体を供給する。
第2実施形態では、乾燥気体の供給に先立って閉空間14を減圧することにより、気体供給部71から閉空間14の内部を、水蒸気を含む大気から乾燥気体へ迅速に置換することができる。これにより、マイクロチップ50の交換後、ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40による温度制御を開始するまでに必要な時間は短縮することができる。また、閉空間14を減圧することにより、閉空間14に残留する水蒸気は低減する。したがって、ペルチェ式温度調節部20、30への結露をさらに確実に防止することができる。なお、閉空間14の減圧と乾燥気体の供給とを繰り返すことにより、閉空間14の内部を、水蒸気を含む大気から乾燥気体に置換してもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による温度制御装置を図8に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図8は、本発明の第3実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図である。第3実施形態では、除湿装置の構成が第1実施形態と異なっている。第3実施形態では、除湿装置90は、循環通路部材91、冷却部92、循環ポンプ93、および脱水部94を有している。循環通路部材91は、温度制御装置10のヒートシンク11の外側に循環通路95を形成している。循環通路95は、温度制御装置10にマイクロチップ50を搭載していないとき、ヒートシンク11を貫いて枠部材13の内側に連通している。これにより、温度制御装置10にマイクロチップ50を搭載すると、循環通路95は両端部が閉空間14に連通する。これにより、閉空間14の大気は、閉空間14の外側に形成される循環通路95を循環する。
循環通路95の途中には冷却部92が設置されている。冷却部92は、循環通路95を形成する循環通路部材91の一部を冷却する。冷却部92は、例えばペルチェ式温度調節部などを有している。冷却部92が循環通路部材91を冷却することにより、循環通路95を流れる大気に含まれる水蒸気は冷却部92において循環通路部材91に結露する。
循環ポンプ93は、循環通路95の途中に設置されている。循環ポンプ93は、循環通路95に大気の流れを形成する。これにより、循環ポンプ93が作動すると、閉空間14と循環通路95との間に大気の流れが形成される。
冷却部92において循環通路部材91に結露した水は、循環通路部材91の内壁にそって脱水部94へ流入する。脱水部94には、排出バルブ96が設置されている。これにより、冷却部92によって結露した水は、脱水部94において外部へ排出される。冷却部92は、循環通路部材91を温度調節部12のペルチェ式温度調節部に設定されている最低温度以下に冷却する。なお、冷却部92は、ペルチェ式温度調節部に限らず、例えば冷凍サイクルを適用したヒートポンプなどを適用してもよい。
なお、結露を確実に抑えるため、閉空間14における大気の露点は、ペルチェ式温度調節部20、30によって制御する最低温度よりも3℃低い温度が望ましく、より好ましくは5℃以上低いことが望ましい。
第3実施形態では、温度制御装置10にマイクロチップ50が搭載されると、制御部は循環ポンプ93を作動させる。これにより、温度制御装置10とマイクロチップ50との間に形成された閉空間14に存在する大気は、閉空間14と循環通路95との間を循環する。循環通路95を流れる大気に含まれる水蒸気は、冷却部92を通過する際に冷却された循環通路部材91に接することにより結露する。そのため、冷却部92を通過した大気に含まれる水蒸気は低減される。その結果、閉空間14と循環通路95との間を循環する大気の湿度は低下する。
制御部は、閉空間14に存在する大気すなわち循環する大気の湿度が所定値以下となると、ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40に通電し、マイクロチップ50の温度制御を開始する。
第3実施形態では、閉空間14の大気は外部の循環通路95において除湿される。これにより、ペルチェ式温度調節部20、30の結露が防止される。したがって、ペルチェ式温度調節部20、30の破壊を防止することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態による温度制御装置を図9に示す。第4実施形態は、第3実施形態の変形である。そのため、第3実施形態と実質的に同一の構成部位の説明は省略する。
図9は、本発明の第4実施形態による温度制御装置の概略図である。第4実施形態では、除湿装置90は循環通路95の途中に大気を蓄える気体供給部97を有している。冷却部92で冷却することにより除湿された大気は、気体供給部97に蓄えられる。閉空間14には、循環通路95に設置されたバルブ98を経由して気体供給部97から乾燥した大気が供給される。
第4実施形態では、気体供給部97に乾燥した大気が蓄えられる。そのため、大気を循環することにより除湿する場合と比較して、閉空間14の湿度を迅速に低下させることができる。また、気体供給部97から閉空間14へ大気を供給する前に、図示しない減圧装置によって閉空間14を減圧する構成としてもよい。これにより、さらに迅速に閉空間14に湿度を低減することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態による温度制御装置を図10に示す。第5実施形態は、第3実施形態の変形である。そのため、第3実施形態と実質的に同一の構成部位の説明は省略する。
図10は、本発明の第5実施形態による温度制御装置の概略図である。図11は、図10のXI−XI線における断面図である。第5実施形態では、枠部材13の構成が第3実施形態と異なっている。枠部材13は、図10および図11に示すように第一枠部131および第二枠部132を有している。第一枠部131は、温度調節部12のペルチェ式温度調節部20およびペルチェ式温度調節部30を囲み、ヒータ式温度調節部40を囲んでいない。また、第二枠部132は、第一枠部131の外側にヒータ式温度調節部40を挟んで配置されている。第二枠部132は、マイクロチップ50のヒータ式温度調節部40側の端部を支持する。
ヒータ式温度調節部40は、マイクロチップ50を室温以上に加熱するのみである。そのため、ヒータ式温度調節部40は結露することがない。したがって、ヒータ式温度調節部40は、大気中に開放されていてもよい。一方、ペルチェ式温度調節部20、30は、室温以下まで低下するため結露が生じる。そこで、結露が生じるペルチェ式温度調節部20、30のみを第一枠部131で囲むことにより、ペルチェ式温度調節部20、40は閉空間14を形成する第一枠部131の内側に収容される。また、ペルチェ式温度調節部20、30のみを第一枠部131で囲むことにより、温度制御装置10とマイクロチップ50との間において第一枠部131の内側に形成される閉空間14の容積は低減される。これにより、閉空間14に存在する大気は低減される。したがって、閉空間14の除湿を迅速にすることができる。
なお、第5実施形態では、第3実施形態の変形として説明した。しかし、上述の第1実施実施形態から第4実施形態の変形として適用してもよい。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による温度制御装置を図12に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図12は、本発明の第6実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図である。図13は、図12のXIII部分を拡大した拡大図である。
除湿装置100は、吸熱部101および冷却部102を有している。吸熱部101は、ヒートシンク11を貫いて枠部材13の内側に突出している。吸熱部101は、図13に示すように柱部103と、柱部103から突出する複数のフィン104と、フィンの下方に設置されている貯水部105とを有している。吸熱部101は、熱伝導率の大きな金属によって形成されている。冷却部102は、温度制御装置10の外部において柱部103のマイクロチップ50とは反対側の端部に接続している。冷却部102は、例えばペルチェ式温度調節部や冷凍サイクルのヒートポンプなどを有している。柱部103とヒートシンク11との間には、シール部材106が設置されている。シール部材106は、柱部103とヒートシンク11との間を断熱するとともに、気密にシールしている。
冷却部102は、柱部103の端部を冷却する。これにより、吸熱部101は冷却部102によって全体が冷却される。温度制御装置10にマイクロチップ50を搭載することにより、温度制御装置10とマイクロチップ50との間において枠部材13の内側に閉空間14が形成される。吸熱部101は、冷却部102と反対側の端部が閉空間14に突出している。吸熱部101が冷却部102によって冷却されると、閉空間14に突出する吸熱部101も冷却される。そのため、吸熱部101には、閉空間14に存在する大気に含まれる水蒸気が水滴となって結露する。結露した水滴は、吸熱部101の貯水部105に蓄えられる。
吸熱部101は、ペルチェ式温度調節部20、30に設定されている最低温度以下に冷却される。これにより、閉空間14に存在する大気に含まれる水蒸気は、ペルチェ式温度調節部20、30ではなく吸熱部101に結露する。そのため、閉空間14の湿度は低下し、ペルチェ式温度調節部20、30への結露が防止される。したがって、ペルチェ式温度調節部20、30の破壊を防止することができる。なお、本実施形態では、吸熱部101は、ヒートシンク11を貫いているが、枠部材13を貫くことにより閉空間14に突出する構成としてもよい。
なお、結露を確実に抑えるため、閉空間14における大気の露点は、ペルチェ式温度調節部20、30によって制御する最低温度よりも3℃低い温度が望ましく、より好ましくは5℃以上低いことが望ましい。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態による温度制御装置を図14に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図14は、本発明の第7実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図である。第7実施形態では、除湿装置110の構成が第1実施形態と異なっている。第7実施形態では、除湿装置110は、循環通路部材111、吸着部112および循環ポンプ113を有している。循環通路部材111は、温度制御装置10のヒートシンク11の外側に循環通路114を形成している。循環通路114は、温度制御装置10にマイクロチップ50を搭載していないとき、ヒートシンク11を貫いて枠部材13の内側に連通している。これにより、温度制御装置10にマイクロチップ50を搭載すると、循環通路114は両端部が閉空間14に連通する。これにより、閉空間14の大気は、閉空間14の外側に形成される循環通路114を循環する。
循環通路114の途中には吸着部112が設置されている。吸着部112は、例えばシリカゲル、酸化カルシウム、あるいは塩化カルシウムなどの吸着剤115が充填されている。循環ポンプ113は、循環通路114の途中に設置されている。循環ポンプ113は、循環通路114に大気の流れを形成する。これにより、循環ポンプ113が作動すると、閉空間14と循環通路114との間に大気の流れが形成される。
第7実施形態では、温度制御装置10にマイクロチップ50が搭載されると、制御部は循環ポンプ113を作動させる。これにより、温度制御装置10とマイクロチップ50との間に形成された閉空間14に存在する大気は、閉空間14と循環通路114との間を循環する。循環通路114を流れる大気に含まれる水蒸気は、吸着部112を通過する際に吸着剤115によって吸着される。そのため、吸着部112を通過した大気に含まれる水蒸気は低減される。その結果、閉空間14と循環通路114との間を循環する大気の湿度は低下する。したがって、ペルチェ式温度調節部20、30の結露が防止され、ペルチェ式温度調節部20、30の破壊を防止することができる。
一方、例えば吸着部112に充填する吸着剤115としてシリカゲルを用いる場合、マイクロチップ50を交換するとき、吸着部112は加熱される。これにより、吸着部112の吸着剤115が加熱され、吸着剤115に吸着された水蒸気は脱離する。マイクロチップ50を交換するとき、枠部材13の内側は大気に開放されている。そのため、吸着剤115から脱離した水蒸気は、大気中に排出される。したがって、マイクロチップ50を交換するとき、吸着部112に充填された吸着剤115を再生することができる。
第7実施形態においても、上述の第4実施形態と同様に循環通路114の途中に気体供給部97を設置してもよい。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態による温度制御装置を図15に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図15は、本発明の第8実施形態による温度制御装置の概略図である。図16は、図15のXVI−XVI線における断面図である。第8実施形態では、枠部材13の構成が第1実施形態と異なっている。枠部材13は、図15および図16に示すように第一枠部131および第二枠部132を有している。第一枠部131は、温度調節部12のペルチェ式温度調節部20およびペルチェ式温度調節部30を囲み、ヒータ式温度調節部40を囲んでいない。また、第二枠部132は、第一枠部131の外側にヒータ式温度調節部40を挟んで配置されている。第二枠部132は、マイクロチップ50のヒータ式温度調節部40側の端部を支持する。
ヒータ式温度調節部40は、マイクロチップ50を室温以上に加熱するのみである。そのため、ヒータ式温度調節部40は結露することがない。したがって、ヒータ式温度調節部40は、大気中に開放されていてもよい。一方、ペルチェ式温度調節部20、30は、室温以下まで低下するため結露が生じる。そこで、結露が生じるペルチェ式温度調節部20、30のみを第一枠部131で囲むことにより、ペルチェ式温度調節部20、30は閉空間14を形成する第一枠部131の内側に収容される。また、ペルチェ式温度調節部20、30のみを第一枠部131で囲むことにより、温度制御装置10とマイクロチップ50との間において第一枠部131の内側に形成される閉空間14の容積は低減される。
さらに、第8実施形態では、ペルチェ式温度調節部20、30と第一枠部131との間に形成される隙間に充填部材17が充填されている。充填部材17としては、熱伝導率の小さな材料が好ましく、例えばアルミナなどのセラミックスまたはエポキシやシリコーンなどの樹脂を適用することができる。ペルチェ式温度調節部20、30と第一枠部131との間に充填部材17を充填することにより、ペルチェ式温度調節部20、30と第一枠部131との間には大気が存在する空間の容積がさらに低減される。
これにより、温度制御装置10のマイクロチップ50を搭載したとき、第一枠部131の内側に形成される閉空間14に存在する大気は低減される。そのため、大気に含まれる水蒸気の絶対量が低減し、ペルチェ式温度調節部20、30への結露の量が低減する。したがって、ペルチェ式温度調節部20、30の破壊を防止することができる。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態による温度制御装置を図17に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図17は、本発明の第9実施形態による温度制御装置を示している。第9実施形態では、第8実施形態と同様の考え方により、ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40を、温度制御装置10とマイクロチップ50との間に形成される閉空間14に収容している。ペルチェ式温度調節部20、30を閉空間14に収容することにより、ペルチェ式温度調節部20、30の周囲に存在する大気の絶対量が低減される。その結果、大気に含まれる水蒸気の絶対量も低減される。したがって、構造の複雑化を招くことなくペルチェ式温度調節部20、30への結露を防止することができ、ペルチェ式温度調節部20、30の破壊を防止することができる。
(第10実施形態)
本発明の第10実施形態による温度制御装置を図18に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図18は、本発明の第10実施形態による温度制御装置の概略図である。第10実施形態では、マイクロチップ50は枠部材に対応する枠部58を有している。枠部58は、マイクロチップ50のヒートシンク11側の端面から突出している。すなわち、第10実施形態では、枠部58はマイクロチップ50に設置されている。マイクロチップ50の枠部58の先端、すなわちヒートシンク11と接する側にはシール部材59が設置されている。
シール部材59は、例えば発泡ゴムやシリコーン樹脂などのように柔軟で容易に変形するとともに、断熱性の高い材料で形成されている。シール部材59は、マイクロチップ50をヒートシンク11の上方に設置したとき、マイクロチップ50の自重または蓋部材60から加わる押し付け力によって変形する。これにより、シール部材59は、マイクロチップ50とヒートシンク11との間の気密性を高める。なお、シール部材59は、マイクロチップ50の枠部58の先端ではなく、ヒートシンク11のマイクロチップ50側の端面に設置してもよく、マイクロチップ50およびヒートシンク11の双方に設置してもよい。
シール部材59は、断熱性の高い材料で形成されている。そのため、シール部材59は、マイクロチップ50とヒートシンク11との間における熱伝導を低減する。また、枠部58は、マイクロチップ50を支持可能な程度の強度を有する薄い板状に形成されている。これにより、枠部58の断面積は低減され、枠部58を経由するマイクロチップ50からヒートシンク11への熱の移動は低減される。したがって、マイクロチップ50の被温度調節部の温度を精密に制御することができ、またペルチェモジュール22、32の消費電力を低減できる。
以上のように、枠部材に対応する枠部58はマイクロチップ50に設置してもよい。この場合、枠部58の先端に設置されたシール部材59によって、マイクロチップ50と温度制御装置10との間に形成される閉空間14の気密性を高めることができる。
なお、枠部58は、マイクロチップ50と一体に成形することなく、マイクロチップ50と別部材としてもよい。この場合、枠部58は、例えば接着剤による接着または溶着などによりマイクロチップ50に固定すればよい。また、枠部材13および枠部58は、マイクロチップ50およびヒートシンク11から分離した別部材としてもよく、この場合、枠部材の両端面にシール部材があることが望ましい。
(第11実施形態)
本発明の第11実施形態による温度制御装置を図19に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図19は、本発明の第11実施形態による温度制御装置を概略図である。図20は、図20のXX−XX線における断面図である。図21は、図20のXXI−XXIにおける断面図である。
第11実施形態では、温度制御装置10は、低温除湿部120を備えている。低温除湿部120は、図19および図22に示すように放熱部121、ペルチェモジュール122およびベース123を有している。図22は、低温除湿部120を拡大した断面図である。放熱部121は、例えば銅、アルミニウムまたは各種の合金など、熱伝導体により形成されている。放熱部121は、金属に限らず例えば熱伝導性を有するセラミックスや樹脂などで形成してもよい。低温除湿部120は、図示しない温度検出部を有している。温度検出部は、例えばサーミスタ、熱電対あるいは白金抵抗体などを有しており、放熱部121の温度を検出する。温度検出部は、検出した放熱部121の温度を信号として図示しない制御部に出力する。
ペルチェモジュール122は、放熱部121のマイクロチップ50とは反対側の面に接している。放熱部121とペルチェモジュール122とは例えば接着剤、ハンダ材またはろう材により接着されている。ペルチェモジュール122は、上述のように通電することにより一方の面が発熱し他方の面が吸熱する。
低温除湿部120は、マイクロチップ50を搭載したとき、放熱部121がマイクロチップ50に接しない。すなわち、温度制御装置10にマイクロチップ50を搭載したとき、放熱部121とマイクロチップ50との間には、隙間が形成される。これにより、低温除湿部120によってマイクロチップ50は温度制御が行われない。そのため、マイクロチップ50は、図20に示すように低温除湿部120に対応する位置に槽部を有していない。
低温除湿部120は、ペルチェ式温度調節部20、30よりも低い温度に制御される。すなわち、閉空間14を形成した後、低温除湿部120は、ペルチェ式温度調節部20、30よりも先に低い温度に制御される。そのため、閉空間14に存在する大気に水蒸気が含まれているとき、その水蒸気は低温除湿部120の放熱部121に結露する。つまり、閉空間14に存在する大気に含まれる水蒸気は、ペルチェ式温度調節部20、30よりも先に、より温度の低い低温除湿部120に結露する。その結果、ペルチェ式温度調節部20、30への結露は低減される。したがって、ペルチェ式温度調節部20、30の故障を防止することができる。
なお、マイクロチップ50を取り外して閉空間14を外気に開放した後、低温除湿部120の放熱部121を加熱し、低温除湿部120に結露した水分を蒸発させて大気中に放出する機能があることが望ましい。
低温除湿部120は、ベース123がヒートシンク11に取り付けられている。ベース123は、例えばアルミニウムなどの金属の板で形成されている。ペルチェモジュール122とベース123とは、例えば接着剤、ハンダ材またはろう材により接着されている。ベース123とヒートシンク11とは、例えばボルトなどの締結部材124によって固定されている。締結部材124は、ベース123およびヒートシンク11から取り外し可能である。これにより、締結部材124を取り外すことにより、低温除湿部120はヒートシンク11から容易に取り外される。すなわち、低温除湿部120は、締結部材124によってヒートシンク11に着脱可能である。これにより、必要に応じて低温除湿部120は、容易に交換することができる。金属製のベース123を用いて低温除湿部120をヒートシンク11に取り付けることにより、低温除湿部120をヒートシンク11へ強固に固定することができる。また、この場合、ペルチェモジュール122の損傷が低減される。なお、ベース123を用いることなく例えばペルチェモジュール122のアルミナ基板を、ヒートシンク11に直接固定してもよい。
上述のように、第11実施形態では、ペルチェ式温度調節部20、30に先立って、より温度の低い低温除湿部120に結露する。そのため、低温除湿部120は、水分の結露によって損傷を招きやすくなる。その結果、低温除湿部120は、ペルチェ式温度調節部20、30に比較して寿命が短くなるおそれがある。そこで、万が一、低温除湿部120の寿命がペルチェ式温度調節部20、30よりも先に尽きても、低温除湿部120は容易に交換可能である。
(第12実施形態)
本発明の第12実施形態による温度制御装置を図23に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図23は、本発明の第12実施形態による温度制御装置の概略図である。第12実施形態では、温度制御装置10は、閉空間14を減圧する減圧装置130を備えている。減圧装置130は、通路部材131および減圧ポンプ132を有している。通路部材131は、ヒートシンク11を貫いて枠部材13の内側に連通する減圧通路133を形成している。減圧通路133は、一方の端部が閉空間14となる枠部材13の内側に連通し、他方の端部が減圧ポンプ132に連通している。減圧ポンプ132は、温度制御装置10とマイクロチップ50との間に形成される閉空間14を減圧する。減圧装置130は、減圧通路133を開閉するバルブ134を有している。また、減圧装置130は、閉空間14の内部を安全に大気圧まで回復させるために、リークバルブ135を有している。
第12実施形態では、温度制御装置10にマイクロチップ50が搭載されると、減圧装置130が温度制御装置10とマイクロチップ50との間に形成された閉空間14を減圧する。そして、閉空間14の圧力が所定値まで低下すると、減圧装置130は停止され、マイクロチップ50による温度制御を開始される。また、閉空間14の圧力が低下すると、大気の圧力によってマイクロチップ50は枠部材13を挟んでヒートシンク11側へ押し付けられる。そのため、マイクロチップ50は、ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40に密着する。
第12実施形態では、温度制御に先立って閉空間14の内部は減圧される。閉空間14の内部を減圧することにより、閉空間14の内部に存在する大気は減少する。そのため、大気に含まれる水蒸気も低減される。その結果、温度制御を開始したとき、ペルチェ式温度調節部20、30への水蒸気の結露は低減される。したがって、ペルチェ式温度調節部20、30の故障を防止することができる。また、第12実施形態では、閉空間14を減圧することにより、マイクロチップ50はペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40に密着する。したがって、マイクロチップ50の被温度調節部の温度制御の精度を向上することができる。
(その他の実施形態)
第1実施形態から第7実施形態では、温度センサをヒートシンクに設置する例について説明した。しかし、温度センサは、枠部材に設置してもよい。
また、第1実施形態から第5実施形態および第7実施形態では、通路部材をヒートシンクに設置する例について説明した。しかし、通路部材は、枠部材に設置してもよい。
さらに、第2実施形態では、減圧通路部材をヒートシンクに設置する例について説明した。しかし、減圧通路部材は、枠部材や他の通路部材に設置してもよい。
(実験例)
次に、上記のいずれかの実施形態による温度制御装置10を用いた実験例について説明する。
ここでは、上述の図1に示す第1実施形態による温度制御装置10、図7に示す第2実施形態による温度制御装置10、図8に示す第3実施形態による温度制御装置10を用いて実験を行った。各温度制御装置10において、ペルチェ式温度調節部20の温度を20℃に設定し、ペルチェ式温度調節部30の温度を10℃に設定し、ヒータ式温度調節部40の温度を80℃に設定した。温度制御装置10は、いずれも気温30℃、湿度50%の大気中に設置した。ここで、気温30℃のとき湿度50%の空気には、1m3あたり15.2gの水蒸気が含まれている。
マイクロチップ50は、幅24mmラ長さ64mmラ厚さ1mmに設定した。また、温度制御装置10とマイクロチップ50との間において枠部材13の内側に形成される閉空間14は、幅20mmラ長さ60mmラ高さ3mmに設定した。
実験は、次の手順で行った。
(1)温度30℃で湿度が22%のとき、露点は5℃となる。そこで、マイクロチップ50を搭載した後、閉空間14の内部の露点が上記のペルチェ式温度調節部20、30の設定温度以下である5℃以下となるように、閉空間14の湿度を22%以下になるまで除湿した。
(2)温度調節部12のペルチェ式温度調節部20、ペルチェ式温度調節部30およびヒータ式温度調節部40に通電し、上述の設定温度にした。
(3)設定温度が最も低いペルチェ式温度調節部30の結露の様子を観察した。
ここで、比較例として、図1に示す第1実施形態による温度制御装置10において、枠部材13を設けず、ペルチェ式温度調節部20、30およびヒータ式温度調節部40が大気中に露出しているものを用いた。
Figure 0004678529
その結果、表1に示すように、本発明を適用した第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態による温度制御装置10では、ペルチェ式温度調節部30に結露が生じなかった。一方、比較例では、ペルチェ式温度調節部30に結露が生じた。これにより、本発明を適用した各実施形態の温度制御装置10は、ペルチェ式温度調節部20、30の結露防止に有効であることが証明された。
また、第2実施形態の温度制御装置では、閉空間14を減圧することにより、他の実施形態と比較して湿度の低下が迅速であることが証明された。
以上説明した複数の実施形態では、本発明を各実施形態ごとに適用する例について説明した。しかし、本発明は、複数の実施形態を組み合わせて適用してもよい。
本発明の第1実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 図1のII−II線における断面図。 図1のIII−III線における断面図。 本発明の第1実施形態の変形例による温度制御装置の概略を示す断面図。 図4のV−V線における断面図。 図4のVI−VI線における断面図。 本発明の第2実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 本発明の第3実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 本発明の第4実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 本発明の第5実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 図10のXI−XI線における断面図。 本発明の第6実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 図12のXIII部分の拡大図。 本発明の第7実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 本発明の第8実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 図15のXVI−XVI線における断面図。 本発明の第9実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 本発明の第10実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 本発明の第11実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。 図19のXX−XX線における断面図。 図19のXXI−XXI線における断面図。 本発明の第11実施形態による温度制御装置の低温除湿部を拡大した断面図。 本発明の第12実施形態による温度制御装置の概略を示す断面図。
符号の説明
10:温度制御装置、11:ヒートシンク、12:温度調節部、13:枠部材、14:閉空間、15:シール部材、17:充填部材、20、30:ペルチェ式温度調節部、50、150:マイクロチップ、51、52、53、151:槽部(被温度調節部)、58:枠部(枠部材)、59:シール部材、70:除湿装置(除湿手段)、71:気体供給部、72:通路部材、73:通路部材、74:通路、75:通路、80:減圧装置(減圧手段)、90:除湿装置(除湿手段)、91:循環通路部材、92:冷却部、95:循環通路、97:気体供給部、100:除湿装置(除湿手段)、101:吸熱部、102:冷却部、110:除湿装置(除湿手段)、111:循環通路部材、112:吸着部、114:循環通路、115:吸着剤、120:低温除湿部、130:減圧装置

Claims (17)

  1. 着脱可能なマイクロチップの被温度調節部の温度を制御する温度制御装置であって、
    ヒートシンクと、
    前記ヒートシンクに設けられ、前記被温度調節部に接する少なくとも一つのペルチェ式温度調節部を有する温度調節部と、
    前記温度調節部を囲んで設けられ、前記ヒートシンクと前記温度調節部に接する前記マイクロチップとの間に前記温度調節部を収容する閉空間を形成する枠部材と、
    前記閉空間に含まれる水蒸気を除去し、前記閉空間の湿度を低減する除湿手段と、
    を備える温度制御装置。
  2. 前記枠部材は、前記ヒートシンクに固定されている請求項1記載の温度制御装置。
  3. 前記枠部材は、前記マイクロチップ側の端部に柔軟で熱伝導率の小さなシール部材を有する請求項2記載の温度制御装置。
  4. 前記枠部材は、前記マイクロチップに固定されている請求項1記載の温度制御装置。
  5. 前記枠部材は、前記ヒートシンク側の端部に柔軟で熱伝導率の小さなシール部材を有する請求項4記載の温度制御装置。
  6. 前記枠部材と前記温度調節部との間に設けられ、前記枠部材の内側を埋める充填部材をさらに備える請求項1から5のいずれか一項記載の温度制御装置。
  7. 前記除湿手段は、前記枠部材の内側に連通する通路を形成する通路部材と、前記通路部材を経由して前記閉空間へ乾燥気体を供給する気体供給部と、を有する請求項1から6のいずれか一項記載の温度制御装置。
  8. 前記除湿手段は、前記閉空間を減圧する減圧手段を有する請求項1から7のいずれか一項記載の温度制御装置。
  9. 前記除湿手段は、前記閉空間に連通し前記閉空間の外部に前記閉空間の大気が循環する循環通路を形成する循環通路部材と、前記循環通路の途中に設けられ前記循環通路を流れる大気を冷却する冷却部と、を有する請求項1から6のいずれか一項記載の温度制御装置。
  10. 前記除湿手段は、前記ヒートシンクまたは前記枠部材を貫いて前記枠部材の内側に突出する吸熱部と、前記吸熱部を前記温度調節部よりも低温に冷却する冷却部とを有する請求項1から6のいずれか一項記載の温度制御装置。
  11. 前記除湿手段は、前記閉空間に連通し前記閉空間の外部に前記閉空間の大気が循環する循環通路を形成する循環通路部材と、前記循環通路の途中に設けられ前記循環通路を流れる大気に含まれる水蒸気を吸着する吸着剤が充填されている吸着部とを有する請求項1から6のいずれか一項記載の温度制御装置。
  12. 前記除湿手段は、前記循環通路に乾燥気体を供給する気体供給部を有する請求項または11記載の温度制御装置。
  13. 前記閉空間を減圧する減圧手段をさらに備える請求項1から6のいずれか一項記載の温度制御装置。
  14. 前記除湿手段は、前記ヒートシンクに設けられ、前記マイクロチップとの間に隙間を形成するペルチェ式温度調節部を有し、前記閉空間の内部において前記温度調節部よりも低い温度に制御される低温除湿部を有する請求項1から6のいずれか一項記載の温度制御装置。
  15. 前記低温除湿部は、前記ヒートシンクから着脱可能である請求項14記載の温度制御装置。
  16. 前記除湿手段は、前記閉空間における大気の露点が、前記温度調節部によって制御する最低温度よりも3℃低い温度となるよう、前記閉空間の湿度を調節可能である請求項1から15のいずれか一項記載の温度制御装置。
  17. 前記除湿手段は、前記閉空間における大気の露点が、前記温度調節部によって制御する最低温度よりも5℃以上低い温度となるよう、前記閉空間の湿度を調節可能である請求項1から15のいずれか一項記載の温度制御装置。
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