JP2005326133A - 冷却装置、冷却装置の製造方法、冷却装置の製造装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望の冷却性能を確保することができ、製品ごとの性能のばらつきを抑えることができる冷却装置、冷却装置の製造方法、冷却装置の製造装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】注入孔24aを介して冷媒を凝縮基板5の内部に注入し、注入された冷媒の量を調整する。蓋部材12には、Oリング17が装着されており、凝縮基板5に対して着脱可能となっている。冷媒の量を調整できるようにしたので、所望の冷却性能を得ることができ、製品ごとの冷却性能のばらつきを抑えることができる。
【選択図】図3
【解決手段】注入孔24aを介して冷媒を凝縮基板5の内部に注入し、注入された冷媒の量を調整する。蓋部材12には、Oリング17が装着されており、凝縮基板5に対して着脱可能となっている。冷媒の量を調整できるようにしたので、所望の冷却性能を得ることができ、製品ごとの冷却性能のばらつきを抑えることができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、冷媒を循環させて電子部品等の発熱体を冷却する冷却装置、冷却装置の製造方法、その製造装置及びこの冷却装置が搭載された電子機器に関する。
従来から、パーソナルコンピュータ(PC)やデジタルカメラ等の電子機器の高性能化に伴いIC(Integrated Circuit)等の発熱体からの発熱量の増大が問題となっている。例えば、近年では、これらの電子機器には、記憶容量が大きくかつ小型、薄型であるスティック状の記憶媒体が汎用されるようになってきている。これらの記憶媒体は、フラッシュメモリとドライバ(IC)を一体的に有するものや、ドライバ(IC)が装置本体等に搭載されているものがある。記憶媒体の記憶容量の大容量化に伴い、電子機器の使用時にドライバ(IC)からは多量の熱が発生し、動作不良等の問題を生じている。
そこで、電子機器側に冷却装置を設けることが考えられ、その冷却方法として従来からヒートパイプを用いた技術が使用されてきた。しかしながら、ヒートパイプはその構造上の理由から、小型、薄型化が求められているラップトップ型のPCやデジタルカメラ等の電子機器の冷却には不向きである。
このような問題を解決するために、例えばシリコン基板とガラス基板とに溝を形成し、これらの基板が接合されることによってヒートパイプの機能を発揮する薄型の冷却装置が提案されている。この冷却装置は、冷媒として例えば水または代替フロン等が用いられる(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、従来から、ヒートパイプや上記薄型の冷却装置の製造工程において、冷媒の注入や冷媒量の調整作業は大気中で行われており、この冷媒量の調整方法として、加熱追い出し法が用いられている。加熱追い出し法とは、ヒートパイプを加熱し冷媒を蒸発させることで冷媒量を減少等させて調整する方法である。
特開2003−35470号公報(段落[0017]、図3、図7等)
しかしながら、大気中で冷媒の注入作業等を行う場合、ヒートパイプ内部への不純物の混入を避けることは困難である。この場合、初期動作時の冷却性能はもちろん、長期信頼性において問題がある。また、加熱時間、温度、ヒートパイプの内部の開放時間等によって冷媒量を調整しており、冷媒量の高精度な調整が困難であるため、製品のばらつきが大きいという問題があった。さらに冷媒量が適切でない場合、所望のヒートパイプの冷却性能が得られない場合もある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、所望の冷却性能を確保することができ、製品ごとの性能のばらつきを抑えることができる冷却装置、冷却装置の製造方法、冷却装置の製造装置及び電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る冷却装置は、表面に開口部を有するコンテナと、前記コンテナの内部を流通し、蒸発及び凝縮することで熱を吸収及び放出する冷媒と、前記コンテナの内部を密閉するための密閉部材を有し、前記開口部を覆うように前記表面上に設けられた蓋部材とを具備する。
本発明では、蓋部材がコンテナの内部を密閉する密閉部材を有している。例えばこの冷却装置の製造時において、開口部に着脱自在な構成を有する密閉部材を用いればよい。すなわち、蓋部材で密封した冷却装置の動作を確認し、冷却装置の動作に不具合がある場合にはコンテナから蓋部材を離脱させ、開口部から冷媒を蒸発させて冷媒量を減らせばよい。このようにして冷媒量を調整した後、再度蓋部材で開口部を塞いで密閉部材によりコンテナの内部を密閉することができる。このように冷媒量が調整できることにより、所望の冷却性能を得ることができ、製品ごとの冷却性能のばらつきを抑えることができる。
本発明において、開口部は、例えば冷却装置の製造時に冷媒が注入される注入孔である。したがって、開口部は例えば凝縮部側に設けられる。また、コンテナは様々な形状が考えられる。例えば平板状、立方体状、あるいはこれらの組み合わせの形状が考えられる。コンテナは蒸発部側と凝縮部側とで分割されて当該両側がパイプで接続されていてもよいし、または、1つのコンテナで冷却装置が構成されていてもよい。
蓋部材または密閉部材のコンテナへの着脱自在な構成としては、例えば、密閉部材にOリングを用い、このOリングが装着された蓋部材をコンテナに押し付けるような機構を用いることができる。あるいは、開口部の開口面積より大きい直径のシール部分を持つ例えばゴム製のキャップ部材を密閉部材として用いることも可能である。つまり、このようなキャップ部材を開口部に押し込むようにすれば、その弾性力によりコンテナ内部を密閉することができる。密閉部材は、例えばエチレンプロピレンゴムを用いることができる。エチレンプロピレンゴムは耐エタノール性に優れている。
本発明の一の形態によれば、前記密閉部材は、ゴムまたは金属でなる。密閉部材が金属でなる場合、例えば冷却装置の製造前において、予め密閉部材につぶし代(しろ)を設けておけば、冷却装置の製造時において蓋部材を何度か着脱しながら冷媒の量を調整することができる。
本発明の一の形態によれば、当該冷却装置は、前記蓋部材を前記コンテナの表面に接着させるための紫外線硬化性樹脂材をさらに具備する。例えば密閉部材がゴムでなる場合、紫外線硬化性樹脂材を用いることで、当該紫外線硬化性樹脂材で接着された後は、大気中の紫外線による密閉部材の劣化を防止することができる。また、この樹脂材と密閉部材の両方によって、接着剤のみ用いて開口部を封止する従来の技術に比べ、シール性能を向上させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記蓋部材を前記コンテナに押圧するように固定する固定機構をさらに具備する。このような機械的な固定機構により、蓋部材をコンテナに確実に固定することができる。例えば、蓋部材を樹脂剤等の接着剤によりコンテナに固定するだけでは、極度に気温が高い場所、あるいは極度に気温が低い場所で冷却装置が用いられ場合は、接着力が低下するといった懸念が生じる。しかしながら、本発明では、そのような懸念を解消することができ、製品の長期信頼性を確保することができる。
本発明の一の形態によれば、前記固定機構は、前記コンテナにおける前記開口部の近傍に設けられたネジ受け部と、前記蓋部材を介して前記ネジ受け部に螺着されるネジとを有する。これにより、簡単な構造で構成することができる。「近傍」とは、ネジ受け部が例えば開口部の周囲に設けられていればよい。この場合に、ネジ受け部は、ネジの本数に合わせて複数あってもよいし、あるいは1つの部材により構成されていてもよい。
本発明の一の形態によれば、当該冷却装置が電子機器に搭載される場合、前記固定機構は、前記蓋部材を押圧しつつ当該電子機器に前記コンテナを固定するための押さえ板を有する。このような押さえ板により、蓋部材のコンテナへの固定及びコンテナの電子機器への固定の両方を簡単な構成により行うことができる。
本発明に係る冷却装置の製造方法は、表面に開口部を有するコンテナを有し、前記開口部を介して前記コンテナの内部に注入された冷媒が該内部で流通し蒸発及び凝縮することで熱を吸収及び放出する冷却装置の製造方法であって、(a)前記開口部を介して前記冷媒を前記コンテナの内部に注入する工程と、(b)前記注入された冷媒の量を調整する工程とを具備する。
本発明では、冷媒の量を調整できるようにしたので、所望の冷却性能を得ることができ、製品ごとの冷却性能のばらつきを抑えることができる。また、仮封止を行うことが可能であり、内部の清浄度を保つことが可能となるため、長期間安定した性能を保つことが可能となる。さらに、冷媒の調整後であって動作確認後に不具合が生じた場合でも不具合箇所を修復し、再度注入工程からやり直すことが可能となるため、製造時の歩留まりが大幅に向上できる。
本発明の一の形態によれば、前記工程(a)は、チャンバ内に前記コンテナを配置する工程と、前記チャンバ内を減圧する工程とを有する。このように減圧状態で冷媒を注入することにより、大気圧下で注入する場合に比べ不純物がコンテナ内に混入することを抑制することができる。その結果、所望の冷却性能を得ることができ、冷却性能の長期信頼性が向上する。
本発明の一の形態によれば、前記工程(b)は、チャンバ内に前記コンテナを配置する工程と、前記チャンバ内を減圧する工程とを有する。本発明では、チャンバ内の圧力制御によって、高精度に冷媒量を調整することができる。具体的には、前記工程(b)は、前記冷媒量を測定する工程と、前記冷媒量の測定結果に基づき、前記チャンバ内の圧力を制御する工程とを有する。このような減圧工程に加え、加熱工程も適用してもよい。
本発明の一の形態によれば、(c)前記工程(b)の後、該コンテナの内部を密閉するための蓋部材を、前記開口部を覆うように前記コンテナの表面上に接着する工程をさらに具備する。例えば蓋部材を接着するときの接着剤と密閉部材の両方によって、接着剤のみ用いて開口部を封止する従来の技術に比べ、シール性能を向上させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記蓋部材は、前記工程(c)は、紫外線硬化性樹脂材を用いて接着する。これにより、上記したように、密閉部材がゴムでなる場合、当該密閉部材の劣化を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記工程(a)は、前記コンテナの表面上であって前記開口部の周囲の領域を局所的に減圧する工程を有する。これにより、減圧する領域を極力狭くすることができ、減圧に要する時間を短縮できる。また、減圧する領域を狭くできる結果、例えば冷媒量を調整する場合にその領域の圧力を容易かつ迅速に制御することができる。
本発明に係る冷却装置の製造装置は、表面に開口部を有するコンテナを有し、前記開口部を介して前記コンテナの内部に注入された冷媒が該内部で流通し蒸発及び凝縮することで熱を吸収及び放出する冷却装置の製造装置であって、前記コンテナを保持する第1の保持部と、前記コンテナの内部を密閉可能な蓋部材を保持する第2の保持部と、前記蓋部材と前記開口部とを離接させるように、前記第1の保持部と前記第2の保持部とを相対的に移動させる移動機構とを具備する。
本発明では、移動機構により第1の保持部と第2の保持部とを相対的に移動させることで、密閉部材をコンテナに押圧させたり、コンテナから密閉部材を離したりすることができる。これにより、密閉部材をコンテナに押圧させて蓋部材で密封した状態で冷却装置の動作を確認し、冷却装置の動作に不具合がある場合にはコンテナから蓋部材を離脱させ、開口部から冷媒を蒸発させて冷媒量を減らすことができる。このようにして冷媒量を調整した後、再度蓋部材で開口部を塞いで密閉部材によりコンテナの内部を密閉することができる。これにより、所望の冷却性能を得ることができ、製品ごとの冷却性能のばらつきを抑えることができる。
本発明の一の形態によれば、前記移動機構は、前記第2の保持部に設けられ、前記蓋部材が前記開口部に当接した状態で前記保持された蓋部材を前記コンテナに押し付けるように、前記第2の保持部に付勢力を与える弾性部材と、前記第1及び第2の保持部を前記弾性部材の伸縮方向に一体的に移動させることが可能な一体移動機構と、前記一体移動機構による第1及び第2の保持部が移動することで、前記弾性部材の付勢力に抗して第2の保持部を押圧する押圧部材とを具備する。
弾性部材は第2の保持部ではなく、第1の保持部に設けられていてもよい。つまり、前記移動機構は、前記第1の保持部に設けられ、前記蓋部材が前記開口部に当接した状態で前記保持された蓋部材を前記コンテナに押し付けるように、前記第1の保持部に付勢力を与える弾性部材と、前記第1及び第2の保持部を前記弾性部材の伸縮方向に一体的に移動させることが可能な一体移動機構と、前記一体移動機構による第1及び第2の保持部が移動することで、前記弾性部材の付勢力に抗して第1の保持部を押圧する押圧部材とを具備するようにしてもよい。
本発明の一の形態によれば、前記第2の保持部は前記蓋部材を磁力で保持するための永久磁石を有する。このような構成によれば、蓋部材が磁性体ならば、蓋部材を例えば機械的なチャック機構を用いる必要がないので、ゴミや不純物が発生することを防止できる。したがって、例えばコンテナ内に冷媒を注入するとき、または冷媒量を調整するとき等にゴミ等がコンテナ内に混入することもない。
本発明の一の形態によれば、前記冷却装置を収容可能であるとともに内部が減圧可能なチャンバと、前記コンテナの内部に注入された前記冷媒量を測定する手段と、前記測定された冷媒量に基づき、前記チャンバ内の圧力を制御する手段とをさらに具備する。これにより、チャンバ内の圧力制御によって、高精度に冷媒量を自動調整することができる。
本発明の一の形態によれば、前記第1の保持部が前記コンテナを保持した状態で該コンテナの表面に対面する端部を有し、前記第2の保持部に対して相対的に移動可能に設けられ、前記第2の保持部に対して相対移動して前記端部が前記コンテナの表面に当接したときに、該表面上であって前記開口部の周囲の領域を密閉可能なシール機構と、前記領域を減圧する減圧機構とをさらに具備する。これにより、減圧機構により減圧する領域を極力狭くすることができ、減圧に要する時間を短縮できる。また、本製造装置を小型化することができる。さらに、減圧する領域を狭くできる結果、例えば冷媒量を調整する場合にその領域の圧力を容易かつ迅速に制御することができる。
本発明に係る電子機器は、発熱体と、表面に開口部を有するコンテナと、前記コンテナの内部を流通し、蒸発及び凝縮することで前記発熱体から発生する熱を吸収及び放出する冷媒と、前記コンテナの内部を密閉するための密閉部材を有し、前記開口部を覆うように前記表面上に設けられた蓋部材とを具備する。
本発明では、冷却装置の製造時において、開口部に着脱自在な構成を有する密閉部材を用いればよい。冷媒量を調整した後、再度蓋部材で開口部を塞いで密閉部材によりコンテナの内部を密閉することができる。これにより、所望の冷却性能を得ることができ、製品ごとの冷却性能のばらつきを抑えることができる。また、その結果、電子機器ごとの冷却性能のばらつきを抑えることができる。電子機器としては、コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、電子辞書、カメラ、ディスプレイ装置、オーディオ機器、携帯電話、メモリドライブ、その他の電化製品等が挙げられる。以下、同様である。
本発明の一の形態によれば、上述した固定機構は、前記蓋部材を押圧しつつ当該電子機器に前記コンテナを固定するための押さえ板を有するようにしてもよい。
以上のように、本発明によれば、所望の冷却性能を確保することができ、製品ごとの性能のばらつきを抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る冷却装置を示す平面図であり、図2は断面図である。
冷却装置1は、冷媒が流通可能な流路P1を内部に有する蒸発基板2を備えている。冷媒には、例えば、純水、エタノール等が用いられている。蒸発基板2は、発熱体としてのICチップ等が発する熱を冷媒により吸収して蒸発させるために用いられる。蒸発基板2は、蒸発基板2の上面に設けられた接続用のコネクタ9を介して、パイプ3の一端部に接続されている。パイプ3は例えばステンレス等の金属製のものを用いることができる。パイプ3内には蒸発した冷媒の流路P2が設けられている。
パイプ3の他端部は、接続用のコネクタ10を介して凝縮基板5に接続されている。凝縮基板5は、コネクタ10の下方に設けられ、冷媒が流動可能な流路P3を内部に有している。凝縮基板5は、パイプ3内を流通した冷媒を凝縮し外部に熱を放出するために用いられる。凝縮基板5には、コネクタ10を介してパイプ4の一端部が接続されている。パイプ4は、例えばステンレス等の金属製のものを用いることができる。パイプ4内には凝縮した冷媒の流路P4が設けられている。流路P1、P2、P3及びP4は連通しており、相変化循環型の冷却装置1が構成されている。
図2に示すように、蒸発基板2は、矩形状のガラス基板14と、矩形状のシリコン基板15とが貼り合わされて構成されている。つまり、ガラス基板14とシリコン基板15とが貼り合わされて内部に流路P1を有するコンテナが形成される。ガラス基板14とシリコン基板15とは例えば陽極接合で接合される。ガラス基板14には、例えばパイレックス(登録商標)ガラスが用いられている。シリコン基板15には、図1に示すように、例えばX方向に沿う溝8やY方向に沿う図示を省略した毛細力を発生させる溝(ウィック)が設けられている。つまり、冷媒がY方向に沿う溝により毛細管力によって、冷媒がY方向に移動するように構成されている。これらの溝は、例えば半導体製造におけるリソグラフィ技術、または、切削加工等によって作製される。
シリコン基板15の溝の形状については、これらに限定されず変更して設けるようにしてもよい。また、ガラス基板14の下面にも必要に応じて溝を設けることにより、様々な形態の冷媒の流路を形成することができる。
凝縮基板5は、蒸発基板2と同様に矩形状のガラス基板24と矩形状のシリコン基板25とが貼り合わされて構成されている。つまり、ガラス基板24とシリコン基板25とが貼り合わされて内部に流路P3を有するコンテナが形成される。凝縮基板5を構成するガラス基板24やシリコン基板25には、溝が形成されている。例えば、ガラス基板24には、凝縮基板5の内部に冷媒を行き渡らせることができるように図1に示す溝11が設けられている。溝11は、例えば、冷媒をX方向に流通させた後、Y方向の両端に流通させることができる形状を有している。溝11は、例えばガラス基板24側に形成されたパターンである。
図3は、図2において破線で囲んだ部分を示す拡大断面図である。凝縮基板5を構成するガラス基板24には、冷媒を凝縮基板5内に注入したりするための注入孔24aが設けられており、注入孔24aは蓋部材12によって封止されている。蓋部材12は金属でなり、例えばステンレス、アルミニウム、または銅等でなる。ステンレスを使用する場合は磁性体であることが好ましい。アルミや銅を使用する場合は、蓋部材12に腐食防止の表面処理、例えばニッケルまたは金メッキ等がなされることが望ましい。蓋部材12にはOリング17が装着されており、このOリング17によって凝縮基板5の内部が密閉されている。Oリング17は、例えばゴムでなる。この場合、例えばエチレンプロピレンゴムを用いることができる。エチレンプロピレンゴムは、耐熱性が高いため放熱する凝縮基板5側に設けられても問題ない。また、エチレンプロピレンゴムは、耐薬品性が高いので、例えば冷媒がエタノールであっても問題ない。蓋部材12は、樹脂18で封止され、ガラス基板24に接着されている。樹脂材18は例えば、エポキシ樹脂、または紫外線硬化性樹脂である。Oリングがゴムでなる場合、特に、紫外線硬化性樹脂材18を用いることで、当該紫外線硬化性樹脂材で蓋部材12がガラス基板24に接着された後は、この樹脂材が大気中の紫外線を吸収することによりOリング17の劣化を防止することができる。また、この樹脂材18とOリング17の両方によって、接着剤のみ用いて注入孔を封止する従来の技術に比べ、シール性能を向上させることができる。
次に、冷却装置1の動作について図面を参照しながら説明する。ここでは、シリコン基板15の下面側に、例えば発熱体としてICチップ21が接触して設けられている場合について説明する。
ICチップ21が発する熱はシリコン基板15に伝えられ、この熱により流路P1内の冷媒が蒸発する。蒸発した冷媒は、コネクタ9を介してパイプ3内の流路P2を矢印方向(図1参照)に流通し、コネクタ10を介して凝縮基板5内の流路P3に流入する。流路P3に流入した冷媒は、溝11内をX方向、Y方向に流通する等して熱をシリコン基板25等に伝えて凝縮する。シリコン基板25等に伝わった熱は凝縮基板5の外部に放出される。凝縮した冷媒は、コネクタ10を介してパイプ4内の流路P4を矢印方向に流通し、コネクタ9を介して蒸発基板2内の溝8に流入し、Y方向の図示しない溝に沿って毛細管力により移動する。以上のように、ICチップ21の発する熱が凝縮基板5の外部に放出される。
以上のように、本実施形態の冷却装置1では、流路P1〜P4内での冷媒の蒸発、凝縮作用により、ICチップ21が発する熱を凝縮基板5の外部に放出してICチップ21を冷却することができる。
図4は、上記冷却装置1の製造装置を示す断面図である。図5は、図4におけるA−A線断面図である。この製造装置30は、上記蒸発基板2と凝縮基板5とが作製され、パイプ3、4が両基板2、5に接続された後であって、冷却装置1の内部が洗浄された後の製造工程で用いられる製造装置である。具体的には、製造装置30は、冷媒を凝縮基板5内に注入したり、その注入量を調整したりするための製造装置である。
製造装置30は、例えば真空ポンプ40により内部を真空排気可能なチャンバ38を備えている。チャンバ38内には、冷却装置1を保持する保持具31が収容されており、この保持具31は、軸部材39に装着されている。保持具31は着脱ブロック41、支持柱43を有しており、着脱ブロック41が軸部材39に対して着脱可能に構成されることで、保持具31が軸部材39に着脱可能に構成される。軸部材39は、図示しない真空シール機構を介してチャンバ38の壁42の穴42aに挿入されている。また、製造装置30は、チャンバ38内に押圧部材としてのピン部材33を備えており、ピン部材33は該チャンバ38に対して固定の支持板34に支持されて固定されている。軸部材39及び保持具31は、後述するように一体的に移動可能な一体移動機構を構成する。
図6は、上記保持具31の一部を示す断面図である。保持具31には、ステージブロック44と、シャフト47を支持する支持ブロック46とを有する固定部51が備えられ、バネ49及びシャフト47に取り付けられた可動ブロック45が備えられている。固定部51は支持柱43を介して着脱ブロック41に取り付けられている。固定部51は、軸部材39に保持具31が装着された状態で、チャンバ38に対して固定である。そのステージブロック44の座ぐり部44aには、冷却装置1の凝縮基板5が載置されるようになっている。バネ49の上端はガイド部材48に固定されている。
シャフト47は、支持ブロック46にガイド部材48を介して上下方向に摺動可能に支持され、その下端のネジ部47aで可動ブロック45がシャフト47に固定されている。支持ブロック46には、可動ブロック45が上下方向に移動できるようにスペース46aが形成されている。可動ブロック45には、永久磁石50が内蔵され、さらにその下方に座ぐり部45aが設けられている。永久磁石50の磁力によりこの座ぐり部45aに上記冷却装置1の蓋部材12が嵌合されることで、蓋部材12が可動ブロック45に保持される。軸部材39に保持具31が装着されたとき、この可動ブロック45の下方に上記ピン部材33が配置されるようになっている。
次に、以上のように構成された製造装置30の動作について説明する。
図7に示すように、例えば作業員により手作業で可動ブロック45に蓋部材12が取り付けられ、さらにステージブロック44の座ぐり部44aに冷却装置1が載置される。このとき、バネ49は可動ブロック45に対して付勢力を与えているので、蓋部材12のOリング17の部分がガラス基板24に押し付けられ、凝縮基板5の内部、ひいては冷却装置1全体の内部が密閉された状態となっている。
なお、このように作業員の手作業ではなく、例えば図示しない別の装置により自動で冷却装置1が保持具31にセットされるようにしてもよい。
このように冷却装置1が保持具31に保持された状態で、作業員により保持具31がチャンバ38内に収容され、軸部材39に装着される。そして、チャンバ38内が密閉された状態で、所定の真空度までチャンバ38内が減圧される。減圧後、作業員の手または製造装置30の自動駆動により、軸部材39が下降させられることで、軸部材39と保持具31とが一体的に下降していく。
保持具31が下降していくと、ピン部材33が可動ブロック45に当接する。さらに保持具31が下降していくと、図8に示すように、ピン部材33がバネ49の弾性力に抗して可動ブロック45を押し上げる。そうすると、蓋部材12は磁力により可動ブロック45に保持されているため、蓋部材12とガラス基板24とが離れてゆき、注入孔24aが開放される。そして所定の位置で保持具31の下降動作が停止する。これにより、冷却装置1の内部、すなわち、蒸発基板2や凝縮基板5等の内部の流路P1〜P4内の空気が排気される。また、このとき冷却装置1を加熱することよって流路P1〜P4内の水分や空気等の付着気体成分を効率よくを抜くようにしてもよい。このように加熱するための図示しないヒータは、例えばステージブロック44に内蔵されていればよい。このように排気された後、軸部材39が上昇させられることで、保持具31が上昇してゆき、ピン部材33の可動ブロック45への突き上げが解除される。そしてバネの弾性力により再び蓋部材12がガラス基板24上に押し付けられ、冷却装置1は密閉される。
冷却装置1が密閉された後、図9に示すように、例えばチャンバ38内に、冷媒52が貯溜された容器53が搬入され、冷却装置1が冷媒52内に浸されるように、容器53がチャンバ38内に配置される。この容器53の底部には、例えば上記したような機能と同様の機能を有するピン部材133が設けられている。容器53の搬入後、チャンバ38内の空気を所定の真空度まで排気する。このとき、チャンバ38は冷媒52の飽和蒸気圧に保たれる。なお、例えば、予め冷媒52が貯溜された容器53が収容された、チャンバ38とは別のチャンバに保持具31を搬入してもよい。
冷却装置1が冷媒52内に浸された後、上記した動作と同様な動作により、可動ブロック45をピン部材133に押し当てて蓋部材12をガラス基板24から離脱させる。これにより、冷媒52が注入孔24aを介して凝縮基板5内に流入する。このとき、チャンバ38内に純窒素を入れてチャンバ38内の圧力を飽和蒸気圧より多少高くするようにしてもよい。これにより冷媒52が凝縮基板5内に流入しやすくなる。このように、チャンバ38内で減圧下で冷媒が注入されることにより、大気圧下で注入する場合に比べ不純物が冷却装置1内に混入することを抑制することができる。その結果、所望の冷却性能を得ることができ、冷却性能の長期信頼性が向上する。
冷媒52が冷却装置1内に満杯になるまで注入された後、冷却装置1の内部が密閉された後、さらに保持具31を上昇させ、冷媒52中から、または容器53から冷却装置1を取り出す。この場合、チャンバ38内から冷媒52が貯溜された容器53が取り出されるか、または、冷却装置1がチャンバ38とは別のチャンバに移される。冷媒52が貯溜された容器53をチャンバ38から取り出すのは、その後の工程である冷媒量の調整工程において、チャンバ38内を減圧しようとしても容器53中の冷媒が無くならない限り減圧できないからである。
冷却装置1が容器53から取り出され、冷媒52が貯溜された容器53がチャンバ38から取り出された後、作業員によりチャンバ38内の圧力が制御されることで、冷却装置1内の冷媒の量が調整される。この場合、上記のようにチャンバ38とは別のチャンバに冷却装置1が移され、そこで圧力が制御されて冷却装置1内の冷媒の量が調整されてもよい。例えば、飽和蒸気圧よりさらにチャンバ38内の圧力を下げることにより、冷媒を蒸発させていく。このとき、冷却装置1を上記ヒータによって加熱することで冷媒を効率よく蒸発させるようにしてもよい。例えば、所定の時間だけ減圧あるいは加熱等することで、冷却装置1の冷媒の量を所望の量に調整する。
冷媒量の調整後、保持具31を上昇させることで、ピン部材133の可動ブロック45への突き上げが解除される。これにより、蓋部材12がガラス基板24に当接し、冷却装置1の内部が密閉される。この後、冷却装置1が保持された保持具31がチャンバ38から取り出される。そして、例えば作業員の手作業により、冷却装置1が保持された保持具31の重量が測定されることで、冷媒が所望の量だけ注入されたかどうかを確認することができる。
具体的には、一例として、冷媒が注入される前と注入された後の、冷却装置1が保持された保持具31の重量を比較することで、所望の量の冷媒が注入されたかどうかを確認することができる。注入された冷媒量が、所望の量より多い場合、再度冷却装置1が保持された保持具31をチャンバ38内に搬入して、チャンバ38を減圧させて冷媒を蒸発させて減らせばよい。一方、注入された冷媒量が、所望の量より少ない場合は、冷却装置1が保持された保持具31をチャンバ38内に搬入して、再度冷媒を満杯にしてから、同様な動作を繰り返せばよい。
また、動作の不具合などがあった場合には不具合箇所の修復を行い、冷媒の注入、冷媒量の調整等を行う。
冷媒が注入される前と注入された後の、容器53内の冷媒の量を比較することによっても、冷媒が所望の量だけ冷却装置1に注入されたかどうかを確認することができる。この場合、容器53内の冷媒52の体積を見るようにしてもよい。このように、容器53内の冷媒の量を監視する場合は、チャンバ38から冷却装置1を取り出す必要がないので作業が楽になる。
このように、冷媒量の確認方法はいろいろ考えられ、以上説明した方法には限定されない。
所望の量の冷媒が注入され、動作確認が終了したら、図7に示したように蓋部材12の周囲に樹脂18が塗布され、硬化することで封止される。樹脂18が紫外線硬化性樹脂ならば、塗布された樹脂18に紫外線が照射されることで樹脂18が硬化する。その結果、冷却装置1の内部が密閉されることになる。その後、冷却装置1を保持具31から取り外されることで、冷却装置1が完成する。
以上のように、本実施の形態では、可動ブロック45により蓋部材12を保持し、ステージブロック44に載置された冷却装置1に対して移動させることができるので、蓋部材12を着脱することができる。これにより、冷却装置1内の高精度な冷媒量の調整が可能となり、製造工程において、冷却装置の動作確認後に最終封を行うことが可能となる。したがって、性能の安定した製品を製造することが可能となる。
本実施の形態では、冷却装置1内の洗浄後(冷媒注入前)に、仮封止を行うことが可能であり、内部の清浄度を保つことが可能となる。また、内部の清浄度を保つことが可能なことから、長期間安定した性能を保つことが可能となる。
本実施の形態では、動作確認後(最終封止前)に不具合が生じた場合でも不具合箇所を修復し、再度注入工程からやり直すことが可能となるため、製造時の歩留まりが大幅に向上できる。
図10は、冷却装置の蓋部材の他の実施の形態を示す断面図である。この蓋部材62には、密閉部材としてメタルOリング67が装着されている。メタルOリング67は、例えばアルミニウムでなる。メタルOリング67は、所定の高さhのつぶし代が設けられている。このような蓋部材62を用いる場合、上記ゴム製のOリング17が装着された蓋部材12を用いる場合と同様な冷媒の注入方法及び冷媒量の調整方法により、当該注入工程及び調整工程が行われる。
このようにメタルOリングを使用することで、長期信頼性を確保できる。ただし、ゴム製のOリング17と違い、一度凝縮基板に押し付けてつぶしてしまうと金属が塑性変形をしてしまうため、次に押し付ける際にはつぶし力を高める必要がある。すなわち、冷媒量の調整工程では、蓋部材62で封止するごとに徐々につぶし力を高めていくようにする。
図11は、冷却装置1の他の実施の形態に係る製造装置を示す断面図である。
製造装置70には、ステージ71を含む固定部65、この固定部65に対して移動可能な第1の可動部75及びシール機構として機能する第2の可動部55とが備えられている。ステージ71には図12に示すように冷却装置1が載置され、固定手段95等によりステージ71に固定されるようになっている。固定部65は、冷却装置1の上記蓋部材12を保持して上下移動させるための軸部材89を摺動可能に支持する支持ブロック73を有している。支持ブロック73は、ステージ71上に立設された支持体72により支持されている。
図11に示すように、第1の可動部75の上部ブロック74には上記軸部材89が固定されている。上部ブロック74と支持ブロック73との間にはバネ76が取り付けられ、さらに上部ブロック74には複数のピン90が固定されている。各ピン90は、支持ブロック73に装着されたガイド部材91に摺動可能に挿通されている。軸部材89の下端部には、図12に示すように蓋部材12を保持するための保持ブロック85が設けられている。第1の可動部75が以上のように構成されることで、バネ76に抗して、上部ブロック74、軸部材89及び各ピン90が一体的に支持ブロック73に対して昇降する。
ステージ71上には、第2の可動部55の軸部材78を支持するための支持柱86が設けられている。軸部材78は、支持柱86に装着されたガイド部材92で摺動可能になっている。軸部材78は、密閉領域A(図12参照)を形成するための壁部材80が取り付けられたブロック83に固定されている。壁部材80は、ネジ84によりブロック83に取り付けられている。ブロック83と支持柱86との間にはバネ77が設けられている。壁部材80はその下端部にOリング93が装着されている。第2の可動部55が以上のように構成されることで、バネ77に抗して、少なくとも軸部材78、ブロック83及び壁部材80が一体的に支持柱86に対して昇降する。第2の可動部55が下降することで、図12に示すようにOリング93が冷却装置1の凝縮基板5に当接して上記密閉領域Aが形成される。
ブロック83には軸部材89が摺動可能に挿通されており、Oリング93が凝縮基板5に当接した状態で、下端の保持ブロック85が上記密閉領域A内に収容される。上記保持ブロック85とブロック83との間にはベローズ79が設けられている。このベローズ79によって、ブロック83と軸部材89との接触部分を介した密閉領域Aに対する空気の流入出が防止され、密閉領域Aの気密性が保たれる。
なお、支持柱86及び軸部材78は、ブロック83及び壁部材80を片持ちするのではでなく、図11の紙面に垂直な方向複数備えられていてもよい。
壁部材80には孔部80aが設けられ、孔部80aには、チューブ82を介して真空機構81及び冷媒供給源88が接続されている。チューブ82は、剛性のあるものであってもよいし、フレキシブルなものであってもよい。真空機構81は、例えばポンプ等でなり、密閉領域Aを減圧する。冷媒供給源88は、チューブ82、密閉領域A及び注入孔24aを介して凝縮基板5内に冷媒を供給する。チューブ82には三方弁87が設けられ、この三方弁87が切り替えられることで、真空機構81による減圧動作と、冷媒供給源88による冷媒の供給動作とが切り替えられる。
以上のように構成された製造装置70の動作について説明する。図12に示すように、バネ77に抗して(バネ77が伸長するように)第2の可動部55を押し上げ、ステージ71上に冷却装置1がセットされる。また、保持ブロック85により蓋部材12を適当な金具96等を用いて保持させる。この場合、図6に示すような永久磁石50により保持するようにしてもよい。第2の可動部55の押し上げが解除されると、バネ77の戻り力により壁部材80の下端部が凝縮基板5を押し付け、注入孔24aの周囲に密閉領域Aが形成される。この状態で真空機構81が作動し、領域Aが減圧され、凝縮基板5内が減圧される。
領域A及び凝縮基板5内が所定の真空度まで減圧されると、三方弁87が切り替えられ、冷媒が例えば満杯になるまで凝縮基板5内に注入される。そうすると、図13に示すように、第1の可動部75がバネ76に抗して(バネ76が収縮するように)押し下げられる。これにより、蓋部材12が注入孔24aを覆うように凝縮基板5に押し付けられ、凝縮基板5内ひいては冷却装置1内が密閉される。この状態で、上述のような各種の方法により冷媒量が測定される。
冷媒量の調整工程においては、三方弁87が切り替えられ、図14に示すように、第1の可動部75が押し上げられる。そして凝縮基板5内と領域Aとが注入孔24aを介して連通された状態で、真空機構81により領域A等の圧力が調整されることで、冷媒量が調整される。
所望の冷媒量に調整された後、再び第1の可動部75が押し下げられ、蓋部材12が凝縮基板5に押し付けられ、図13に示すような状態とする。その後、図15に示すように第2の可動部55が押し上げられて上記密閉領域Aが大気開放される。この状態で、蓋部材12が上記紫外線硬化性樹脂等により凝縮基板5に接合される。
本実施の形態に係る製造装置70によれば、真空機構81により減圧する領域を密閉領域Aのように極力狭くすることができ、減圧に要する時間を短縮できる。また、本製造装置70を小型化することができる。さらに、減圧する領域を狭くできる結果、冷媒量を調整する場合に密閉領域Aの圧力を容易かつ迅速に制御することができる。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば上述の実施の形態では、作業員が手作業で冷媒量を調整する形態を説明した。しかし、冷媒量を自動調整することも可能である。具体的には、例えば図9に示す状態で、チャンバ38内であって保持具31の下方に、当該保持具の重量を測定するセンサ等が設けられていればよい。この場合センサはひずみゲージ等が用いられる。そしてセンサの検出信号に基づき例えば真空ポンプ40による排気量の自動制御が行われることで、冷媒量の調整を行うことができる。あるいは、真空装置を複数用意し、それらの真空装置をロードロックチャンバ等で連結させてインラインにより、冷媒の注入及び冷媒量の調整等が自動で行われるようにしてもよい。
また、冷媒の注入工程において、例えば、ディスペンサなどの定量吐出装置を利用して一定量の冷媒を注入する方法で行うこともできる。一定量の冷媒注入を行った場合には冷媒量の調整は不要となる。この場合もインライン化してもよい。
上記の実施の形態では、Oリング17の断面形状を円形状としたが、断面形状がU字型、Y字型、V字型などのリングを使用しても本発明の実施は可能である。
上記実施の形態では、蓋部材で封止する封止部は基板上に1箇所だけであったが、複数の箇所に封止部を設けることも考えられる。
図16は、本発明の他の実施の形態に係る冷却装置の凝縮基板を示す断面図である。本実施の形態も含め、これ以降の説明では、上記の実施の形態に係る冷却装置1の部材や機能等について同様のものは説明を簡略または省略し、異なる点を中心に説明する。
この冷却装置の凝縮基板105のガラス基板124には、金属部材64が埋設されている。ガラス基板124と金属部材64とは例えば溶着により固定される。金属部材64には、ガラス基板124の冷媒の注入孔124aに連通する孔64aが設けられている。これにより、この凝縮基板105の製造時において、孔64a及び注入孔124aを介して凝縮基板105内部に冷媒が注入されるようになっている。金属部材64の穴64aの周囲を、Oリング17が嵌め込まれた蓋部材63が覆うことにより凝縮基板105の内部P3が密閉されている。
図17は、蓋部材63がない状態の凝縮基板105を示す平面図である。このように金属部材64は、例えば円形をなし、中央に孔64aが形成され、その孔64aの周囲に3つのネジ穴64bが設けられている。蓋部材63には、それらのネジ穴64bに対応するようにネジ穴63aが設けられ、これらネジ穴63a、64bにネジ61が螺着されることにより、蓋部材63が金属部材64に固定されている。
金属部材64の材質としては、例えばステンレス等が用いられる。あるいは銅にニッケル金メッキ等の耐腐食性の金属が用いられてもよい。蓋部材63も金属でなり、例えば上述したような材料が用いられる。
なお、図16に示すように、金属部材64のネジ穴64bは上下方向に貫通しているが、貫通していない形態であってもよい。また、Oリング17の代わりとして図10に示すメタルOリング67が用いられてもよい。また、本実施の形態では、ガラス基板124が上記実施の形態に係るガラス基板24より厚くなっており、ガラス基板24に直接パイプ3及び4が半田付けや溶着等により固定されている。
本実施の形態によれば、ネジ61によって機械的に蓋部材63が固定される構造になっているので、簡単な構成で蓋部材63をガラス基板124に確実に固定することができる。特に、この冷却装置が、極度に気温が高い場所、あるいは極度に気温が低い場所で用いられても、製品の長期信頼性を確保することができる。
図18は、図16及び図17に示した凝縮基板205の変形例を示す断面図である。
この形態では、上述のような金属部材64を用いず、ガラス基板174に穴174aが形成され、この穴174aに、雌ネジを構成する雌ネジ部材181が装着されている。雌ネジ部材181としてはヘリサートのようなものがある。このように構成されたガラス基板174に、図16に示すように蓋部材63が固定される。具体的には、ネジ61が蓋部材63のネジ穴63a及び雌ネジ部材181に螺着されて蓋部材63が固定される。
図19は、さらに別の実施の形態に係る冷却装置の凝縮基板を示す斜視図である。この図では、冷却装置が例えば図示しない電子機器に搭載された状態を示している。
この凝縮基板205は、板状の固定部材151及び押さえ板152により、電子機器のセット(例えば、IC、回路基板、電子機器の筐体等)に固定されている。固定部材151は、セット側の構成部材であり、凝縮基板205をアライメント及び固定するものである。固定部材151により凝縮基板205がセット側に固定された状態で、押さえ板152は、蓋部材263を凝縮基板205のガラス基板224に押圧して、例えば2本のネジ145によりセット側に固定される。このような押さえ板により、蓋部材263のガラス基板224への固定及び凝縮基板205のセット側への固定の両方を簡単な構成により行うことができる。なお、本実施の形態では、冷却装置が電子機器に組み込まれる前に、冷却装置の製造段階において、蓋部材263とガラス基板とが仮封止されるようにすればよい。
1…冷却装置
17、67、94…Oリング
12、62、63、263…蓋部材
18…樹脂材
21…ICチップ
24a、124a…注入孔
25…シリコン基板
30、70…製造装置
31…保持具
33、133…ピン部材
38…チャンバ
40…真空ポンプ
44、71…ステージ(ステージブロック)
45…可動ブロック
49…バネ
50…永久磁石
51…固定部
52…冷媒
55…第2の可動部
75…第1の可動部
133…ピン部材
152…押さえ板
17、67、94…Oリング
12、62、63、263…蓋部材
18…樹脂材
21…ICチップ
24a、124a…注入孔
25…シリコン基板
30、70…製造装置
31…保持具
33、133…ピン部材
38…チャンバ
40…真空ポンプ
44、71…ステージ(ステージブロック)
45…可動ブロック
49…バネ
50…永久磁石
51…固定部
52…冷媒
55…第2の可動部
75…第1の可動部
133…ピン部材
152…押さえ板
Claims (22)
- 表面に開口部を有するコンテナと、
前記コンテナの内部を流通し、蒸発及び凝縮することで熱を吸収及び放出する冷媒と、
前記コンテナの内部を密閉するための密閉部材を有し、前記開口部を覆うように前記表面上に設けられた蓋部材と
を具備することを特徴とする冷却装置。 - 請求項1に記載の冷却装置であって、
前記密閉部材は、前記蓋部材に装着されたOリングであることを特徴とする冷却装置。 - 請求項1に記載の冷却装置であって、
前記密閉部材は、ゴムまたは金属でなることを特徴とする冷却装置。 - 請求項1に記載の冷却装置であって、
前記密閉部材は、エチレンプロピレンゴムでなることを特徴とする冷却装置。 - 請求項1に記載の冷却装置であって、
前記蓋部材を前記コンテナの表面に接着させるための紫外線硬化性樹脂材をさらに具備することを特徴とする冷却装置。 - 請求項1に記載の冷却装置であって、
前記蓋部材を前記コンテナに押圧するように固定する固定機構をさらに具備することを特徴とする冷却装置。 - 請求項6に記載の冷却装置であって、
前記固定機構は、
前記コンテナにおける前記開口部の近傍に設けられたネジ受け部と、
前記蓋部材を介して前記ネジ受け部に螺着されるネジと
を有することを特徴とする冷却装置。 - 請求項6に記載の冷却装置であって、
当該冷却装置が電子機器に搭載される場合、
前記固定機構は、前記蓋部材を押圧しつつ当該電子機器に前記コンテナを固定するための押さえ板を有することを特徴とする冷却装置。 - 表面に開口部を有するコンテナを有し、前記開口部を介して前記コンテナの内部に注入された冷媒が該内部で流通し蒸発及び凝縮することで熱を吸収及び放出する冷却装置の製造方法であって、
(a)前記開口部を介して前記冷媒を前記コンテナの内部に注入する工程と、
(b)前記注入された冷媒の量を調整する工程と
を具備することを特徴とする冷却装置の製造方法。 - 請求項9に記載の冷却装置の製造方法であって、
前記工程(a)は、
チャンバ内に前記コンテナを配置する工程と、
前記チャンバ内を減圧する工程と
を有することを特徴とする冷却装置の製造方法。 - 請求項9に記載の冷却装置の製造方法であって、
前記工程(b)は、
チャンバ内に前記コンテナを配置する工程と、
前記チャンバ内を減圧する工程と
を有することを特徴とする冷却装置の製造方法。 - 請求項9に記載の冷却装置の製造方法であって、
前記工程(b)は、前記コンテナを加熱する工程を有することを特徴とする冷却装置の製造方法。 - 請求項9に記載の冷却装置の製造方法であって、
(c)前記工程(b)の後、該コンテナの内部を密閉するための蓋部材を、前記開口部を覆うように前記コンテナの表面上に接着する工程をさらに具備することを特徴とする冷却装置の製造方法。 - 請求項13に記載の冷却装置の製造方法であって、
前記工程(c)は、紫外線硬化性樹脂材を用いて接着する工程を有することを特徴とする冷却装置の製造方法。 - 請求項9に記載の冷却装置の製造方法であって、
前記工程(b)は、
前記冷媒量を測定する工程と、
前記冷媒量の測定結果に基づき、前記チャンバ内の圧力を制御する工程と
を有することを特徴とする冷却装置の製造方法。 - 請求項9に記載の冷却装置の製造方法であって、
前記工程(a)は、前記コンテナの表面上であって前記開口部の周囲の領域を局所的に減圧する工程を有することを特徴とする冷却装置の製造方法。 - 表面に開口部を有するコンテナを有し、前記開口部を介して前記コンテナの内部に注入された冷媒が該内部で流通し蒸発及び凝縮することで熱を吸収及び放出する冷却装置の製造装置であって、
前記コンテナを保持する第1の保持部と、
前記コンテナの内部を密閉可能な蓋部材を保持する第2の保持部と、
前記蓋部材と前記開口部とを離接させるように、前記第1の保持部と前記第2の保持部とを相対的に移動させる移動機構と
を具備することを特徴とする冷却装置の製造装置。 - 請求項17に記載の冷却装置の製造装置であって、
前記移動機構は、
前記第2の保持部に設けられ、前記蓋部材が前記開口部に当接した状態で前記保持された蓋部材を前記コンテナに押し付けるように、前記第2の保持部に付勢力を与える弾性部材と、
前記第1及び第2の保持部を前記弾性部材の伸縮方向に一体的に移動させることが可能な一体移動機構と、
前記一体移動機構による第1及び第2の保持部が移動することで、前記弾性部材の付勢力に抗して第2の保持部を押圧する押圧部材と
を具備することを特徴とする冷却装置の製造装置。 - 請求項17に記載の冷却装置の製造装置であって、
前記第2の保持部は前記蓋部材を磁力で保持するための永久磁石を有することを特徴とする冷却装置の製造装置。 - 請求項17に記載の冷却装置の製造装置であって、
前記冷却装置を収容可能であるとともに内部が減圧可能なチャンバと、
前記コンテナの内部に注入された前記冷媒量を測定する手段と、
前記測定された冷媒量に基づき、前記チャンバ内の圧力を制御する手段と
をさらに具備することを特徴とする冷却装置の製造装置。 - 請求項17に記載の冷却装置の製造装置であって、
前記第1の保持部が前記コンテナを保持した状態で該コンテナの表面に対面する端部を有し、前記第2の保持部に対して相対的に移動可能に設けられ、前記第2の保持部に対して相対移動して前記端部が前記コンテナの表面に当接したときに、該表面上であって前記開口部の周囲の領域を密閉可能なシール機構と、
前記領域を減圧する減圧機構と
をさらに具備することを特徴とする冷却装置の製造装置。 - 発熱体と、
表面に開口部を有するコンテナと、
前記コンテナの内部を流通し、蒸発及び凝縮することで前記発熱体から発生する熱を吸収及び放出する冷媒と、
前記コンテナの内部を密閉するための密閉部材を有し、前記開口部を覆うように前記表面上に設けられた蓋部材と
を具備することを特徴とする電子機器。
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2004
- 2004-12-22 JP JP2004370466A patent/JP2005326133A/ja active Pending
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