JP2015141002A - ヒートパイプの製造方法、ヒートパイプ、電子機器 - Google Patents

ヒートパイプの製造方法、ヒートパイプ、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】流路内の気体を効率的に排出できるようにすることが目的である。
【解決手段】流路24と、流路24の両端部に形成された一対の端部開口26,27と、流路24の中間部に形成された中間部開口28とを有する筐体12が用意される。そして、この筐体12について、一対の端部開口26,27及び中間部開口28から流路24内の気体が排出される。続いて、他方の端部開口27が注液用開口とされて開放されたまま、一方の端部開口26及び中間部開口28が第一封止樹脂16,18によって封止される。また、注液用開口とされた他方の端部開口27から流路24内に作動液14が注入される。そして、他方の端部開口27が第二封止樹脂17によって封止され、ヒートパイプ10が得られる。
【選択図】図1

Description

本願の開示する技術は、ヒートパイプの製造方法、ヒートパイプ、電子機器に関する。
熱を輸送するためのヒートパイプとしては、例えば、U字状の金属パイプと、この金属パイプ内に注入された作動液とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。このヒートパイプの製造方法では、金属パイプがU字状に折り曲げられた後、金属パイプの両端部に形成された一対の開口から金属パイプ内の気体が排出される。そして、金属パイプ内に作動液が注入された後、金属パイプの両端部が封止されて、ヒートパイプが完成する。
また、他のヒートパイプとしては、例えば、蛇行する細径トンネルを有するプレートと、細径トンネル内に注入された作動液とを備えたものがある(例えば、特許文献2参照)。このヒートパイプの製造方法では、細径トンネルの一端部が封止された状態で、細径トンネルの他端部に作動液注入細管が取り付けられ、この作動液注入細管を介して細径トンネル内の気体が排出される。そして、作動液注入細管を介して細径トンネル内に作動液が注入された後、作動液注入細管が封止されて、ヒートパイプが完成する。
特開平10−73384号公報 特開2006−52942号公報 特開昭61−143691号公報
上述のような、筐体と、筐体の流路内に注入された作動液とを有するヒートパイプでは、一般に、流路内に作動液以外の流体である気体が残存すると、ヒートパイプの熱輸送性能が低下する虞がある。従って、流路内の気体を効率的に排出できることが望まれる。
そこで、本願の開示する技術は、一つの側面として、流路内の気体を効率的に排出できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本願の開示する技術の一観点によれば、流路と、流路の両端部に形成された一対の端部開口と、流路の中間部に形成された中間部開口とを有する筐体が用意される。そして、この筐体について、一対の端部開口及び中間部開口から流路内の気体が排出される。続いて、一対の端部開口及び中間部開口のうちいずれかの開口が封止されると共に、残余の開口が注液用開口とされ、この注液用開口から流路内に作動液が注入される。そして、注液用開口が封止され、筐体及び作動液を有するヒートパイプが得られる。
本願の開示する技術の上記一観点によれば、流路内の気体を効率的に排出することができる。
第一実施形態に係るヒートパイプの平面断面図である。 第一実施形態に係るヒートパイプをF2−F2線で切断した断面図である。 図1に示される一方の端部開口及びその周辺部の拡大図である。 図1に示される他方の端部開口及びその周辺部の拡大図である。 図1に示される中間部開口及びその周辺部の拡大図である。 第一実施形態に係るヒートパイプの製造方法を説明する第一説明図である。 第一実施形態に係るヒートパイプの製造方法を説明する第二説明図である。 第一実施形態に係るヒートパイプの製造方法を説明する第三説明図である。 図6Bの下図に示される一方の端部開口及びその周辺部の拡大図である。 図6Bの下図に示される中間部開口及びその周辺部の拡大図である。 第一実施形態に係るヒートパイプの製造方法の変形例を示す図である。 第一実施形態に係るヒートパイプの製造方法のその他の変形例を示す図である。 第二実施形態に係るヒートパイプの平面断面図である。 第二実施形態に係るヒートパイプの製造方法を説明する第一説明図である。 第二実施形態に係るヒートパイプの製造方法を説明する第二説明図である。 図11に示される一方側の中間部開口及びその周辺部の拡大図である。 図11に示される他方側の中間部開口及びその周辺部の拡大図である。
[第一実施形態]
はじめに、本願の開示する技術の第一実施形態を説明する。
図1に示される第一実施形態に係るヒートパイプ10は、例えば、自励振動式のヒートパイプであり、筐体12と、作動液14と、第一封止部及び封止樹脂の一例である第一封止樹脂16,18と、第二封止部及び封止樹脂の一例である第二封止樹脂17とを備える。
筐体12は、樹脂で形成される。この筐体12は、蛇行する流路24と、流路24の両端部に形成された一対の端部開口26,27と、流路24の中間部に形成された複数の中間部開口28とを有する。この筐体12は、蛇行する流路24が二次元方向(X−Y方向)に拡がると共に、この二次元方向に延在する方形の板状である。
流路24は、より具体的には、両側に複数の曲部38,39をそれぞれ有して蛇行する。つまり、この流路24は、一方の直線部36と、一方側の曲部38と、他方の直線部37と、他方側の曲部39とを繰り返し有する。各直線部36,37は、二次元方向のうちの第一の方向(X方向)に延び、一方の直線部36と他方の直線部37とは、二次元方向のうちの第二の方向(Y方向)に並ぶ。
この複数の直線部36,37及び複数の曲部38,39を含む流路24は、図2に示されるように、扁平された細管形状である。この流路24内には、作動液14が注入される。作動液14としては、例えば、水やアルコールなどの液体が用いられる。
図1に示されるように、一方側の複数の曲部38の各々には、中間部開口28が形成される。また、筐体12の一対の側面のうち一対の端部開口26,27側の側面には、一対の突出管46,47が形成されている。一対の突出管46,47は、複数の直線部36,37のうち流路24の両端側に形成された直線部36,37の延長上に延びており、この一対の突出管46,47の内孔は、それぞれ一対の端部開口26,27とされる。この一対の端部開口26,27と、複数の中間部開口28とは、互いに反対側を向いて形成される。複数の直線部36,37のうち流路24の両端側に形成された直線部36の端部と直線部37の端部とは、第二の方向(Y方向)に延びるバイパス部50によって連結される。
流路24の両端部に形成された一対の端部開口26,27のうち一方の端部開口26と、中間部開口28とは、第一封止樹脂16,18によってそれぞれ封止され、一対の端部開口26,27のうち他方の端部開口27は、第二封止樹脂17によって封止される。この第一封止樹脂16,18及び第二封止樹脂17は、樹脂の一例である光硬化性樹脂で形成される。また、後に詳述する如く、光硬化性樹脂を硬化させるための光を透過させるために、筐体12は、光透過性を有する樹脂で形成される。
図5に示されるように、上述の第二の方向(Y方向)に沿う方向を曲部38の幅方向とした場合、上述の中間部開口28は、曲部38の幅方向の中央部に位置する。また、この中間部開口28は、曲部38の外側曲面38A及び内側曲面38Bのうち外側曲面38Aに開口する。さらに、この中間部開口28は、曲部38よりも幅が狭い。つまり、中間部開口28の幅をW1、曲部38(外側曲面38A)の幅をW2とした場合、幅W1は、幅W2よりも狭い。
また、中間部開口28を封止する第一封止樹脂18の先端部18Aは、中間部開口28における流路24との接続部28Aよりも手前側(筐体12の一の側方側である矢印X1側)に位置する。また、図3に示されるように、一方の端部開口26を封止する第一封止樹脂16の先端部16Aは、一方の端部開口26における流路24との接続部26Aよりも手前側(筐体12の他の側方側である矢印X2側)に位置する。同様に、図4に示されるように、他方の端部開口27を封止する第二封止樹脂17の先端部17Aは、他方の端部開口27における流路24との接続部27Aよりも手前側(筐体12の他の側方側である矢印X2側)に位置する。
なお、図3に示されるように、一方の端部開口26における流路24との接続部26Aは、一例として、一方の端部開口26とバイパス部50の延長部とが交差する部分とされる。同様に、図4に示されるように、他方の端部開口27における流路24との接続部27Aは、一例として、他方の端部開口27とバイパス部50の延長部とが交差する部分とされる。また、中間部開口28における流路24との接続部28Aは、一例として、曲部38の外側曲面38A上に位置する。
図1に示されるように、上述のヒートパイプ10は、例えば、電子機器200に適用される。この電子機器200は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバー、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末等である。
電子機器200は、ヒートパイプ10の他に、発熱体202及び放熱体204を備える。発熱体202は、例えば、電子機器200に搭載される演算素子等の電子部品である。また、放熱体204は、例えば、複数のフィンを有するヒートシンクである。ヒートパイプ10における第一の方向(X方向)の両端部は、発熱体202及び放熱体204と熱的に接続される。なお、放熱体204は、電子機器200から省かれても良い。
続いて、第一実施形態に係るヒートパイプ10の製造方法について説明する。
図6Aの上図に示されるように、上述の筐体12が用意される。この段階において、筐体12には、各中間部開口28の延長上に延びる複数の排気管48が形成される。この複数の排気管48を含む筐体12の全体は、例えば、射出成形により形成される。なお、筐体12は、複数の部材に分割して形成された上で、融着等により一体化されても良い。流路24、一対の端部開口26,27、複数の中間部開口28、及び、バイパス部50は、好ましくは、射出成形時に形成される。
そして、図6Aの下図に示されるように、一対の端部開口26,27及び複数の中間部開口28から流路24内の気体Aが排出される。このとき、例えば、筐体12が真空チャンバ内に配置されるか、又は、一対の端部開口26,27及び中間部開口28に真空ポンプが接続されること等により流路24内の気体Aが排出される。
続いて、図6Bの上図に示されるように、一対の端部開口26,27のうち他方の端部開口27が注液用開口とされて開放されたまま、一方の端部開口26及び複数の中間部開口28に未硬化状態の光硬化性樹脂である第一封止樹脂16,18がそれぞれ注入される。第一封止樹脂16,18としては、例えば、紫外線硬化性樹脂が用いられる。
そして、図6Bの下図に示されるように、筐体12の表面部の法線上に光源60が配置されると共に、この光源60と筐体12との間にマスキング材62が配置される。マスキング材62は、より好ましくは、筐体12に重ね合わされる。光源60には、紫外線を含む拡散光を発するものが用いられる。
マスキング材62には、光を透過させるためのスリット66,68が形成される。一方のスリット66は、一方の端部開口26における流路24との接続部26Aよりも手前側に位置される(図7参照)。また、他方のスリット68は、中間部開口28における流路24との接続部28Aよりも手前側に位置される(図8参照)。
続いて、光源60から光が発せられ、光源60から発せられた光は、スリット66,68を通過し、筐体12に照射(露光)される。光源60及びマスキング材62は、筐体12に対して固定されるので、スリット66,68を通過した光Lの照射位置は、筐体12に対して固定される。
また、このようにして光Lの照射位置が固定された状態にあるときに、第一封止樹脂16,18は、排気に伴い減圧された流路24による吸引力により流路24側に移動させられる。そして、第一封止樹脂16,18の先端部が光Lの照射位置に到達すると、筐体12の表面部を透過した光Lが第一封止樹脂16,18の先端部に照射され、第一封止樹脂16,18の先端部が硬化される。また、第一封止樹脂16,18の先端部が硬化されることにより、一方の端部開口26及び複数の中間部開口28が封止される。
このように、第一実施形態では、光源60から発せられた光をマスキング材62に形成されたスリット66,68を通過させることで、このスリット66,68を通過した光Lの照射位置が規定される。また、図7に示されるように、光Lの照射位置は、一方の端部開口26における流路24との接続部26Aよりも手前側に設定される。同様に、図8に示されるように、光Lの照射位置は、中間部開口28における流路24との接続部28Aよりも手前側に設定される。
そして、このようにして光Lの照射位置が規定されることにより、第一封止樹脂16,18の硬化位置が流路24の手前側に規定される。つまり、図7に示されるように、第一封止樹脂16の先端部16Aは、一方の端部開口26における流路24との接続部26Aよりも手前側に位置される。また、図8に示されるように、第一封止樹脂18の先端部18Aは、中間部開口28における流路24との接続部28Aよりも手前側に位置される。
また、図6Bの下図に示されるように、第一実施形態では、一つの光源60から発せられた光が複数の第一封止樹脂16,18に一斉に照射される。このため、複数の第一封止樹脂16,18がほぼ同時に硬化し、一方の端部開口26及び複数の中間部開口28が一斉に封止される。なお、各第一封止樹脂16,18は、その先端部が硬化されれば良く、各第一封止樹脂16,18における先端部よりも後端側の部分は硬化されても、硬化されなくても良い。
続いて、図6Cの上図に示されるように、切断位置76,78にて、一方の突出管46の先端部、及び、複数の排気管48が切除される。例えば、ヒートパイプ10の小型化が要求されない場合、一方の突出管46の先端部、及び、複数の排気管48は、切断されなくても良い。
そして、図6Cの下図に示されるように、注液用開口の一例である他方の端部開口27から流路24内に作動液14が注入される。また、このようにして作動液14の注入後、他方の端部開口27は、上述の一方の端部開口26が第一封止樹脂16で封止されるのと同様に、他のマスキング材に形成されたスリットを通過する光により硬化されて形成された第二封止樹脂17で封止される(図1,図4参照)。
このとき、光の照射位置は、一方の端部開口26における流路24との接続部26Aよりも手前側に設定される(図4参照)。そして、未硬化状態の第二封止樹脂17における注入量が調節されることにより、図4に示されるように、第二封止樹脂17の先端部17Aは、他方の端部開口27における流路24との接続部27Aよりも手前側に位置される。以上より、図1に示される筐体12及び作動液14を有するヒートパイプ10が得られる。
次に、第一実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、第一実施形態によれば、一対の端部開口26,27に加えて複数の中間部開口28からも流路24内の気体が排出される。従って、例えば、流路24が細管形状とされていても、一対の端部開口26,27のみから流路24内の気体が排出される場合に比して、流路24内の気体を効率的に排出することができる。これにより、流路24内に作動液14以外の流体である気体が残存することを抑制することができるので、ヒートパイプ10の熱輸送性能を向上させることができる。
また、中間部開口28は、蛇行する流路24のうち直線部36,37に比して流動抵抗が高い曲部38に形成される。従って、流路24内の気体をより効率的に排出することができる。特に、一方側の複数の曲部38の各々に中間部開口28が形成されるので、排気効率を向上させることができる。
また、中間部開口28は、曲部38の外側曲面38Aに開口する。従って、流路24が蛇行していても、この蛇行する流路24に複数の中間部開口28を容易に形成することができる。これにより、筐体12の構造が複雑化すること、及び、筐体12が大型化することを抑制することができる。
また、一方の端部開口26及び複数の中間部開口28を封止するために、光硬化性樹脂である第一封止樹脂16,18が用いられる。従って、この第一封止樹脂16,18に同時に光を照射することにより、一方の端部開口26及び複数の中間部開口28を一斉に封止することができる。これにより、一方の端部開口26及び複数の中間部開口28を封止する際の作業効率を向上させることができる。
また、マスキング材62を用いて光Lの照射位置が規定されることにより、第一封止樹脂16,18の硬化位置が規定され、第一封止樹脂16,18の先端部16A,18Aが流路24の手前でそれぞれ硬化される(図3,図5参照)。また、第一封止樹脂16,18の先端部16A,18Aと同様に、第二封止樹脂17の先端部17Aも、流路24の手前で硬化される(図4参照)。これにより、第一封止樹脂16,18の先端部16A及び第二封止樹脂17の先端部17Aが流路24に食み出ることを抑制することができるので、ヒートパイプ10の熱輸送性能を確保することができる。
また、ヒートパイプ10の筐体12は、樹脂で形成される。従って、例えば、筐体12を空いたスペースに合せて屈曲させるなど、筐体12の形状の自由度を向上させることができる。
次に、第一実施形態の変形例について説明する。
第一実施形態において、筐体12は、平板形状以外の形状、例えば、厚み方向に屈曲する形状で形成されても良い。
また、流路24は、蛇行していなくても良く、例えば、一つの曲部を有するU字状に形成されていても良い。
また、中間部開口28は、一方側の複数の曲部38の全てに形成されずに、一方側の複数の曲部38のいずれか一つ、又は、一方側の複数の曲部38のいずれか複数に形成されても良い。
また、中間部開口28は、流路24のうち曲部38,39以外の中間部に形成されても良い。
また、他方側の複数の曲部39の少なくとも一つにも、中間部開口28と同様の中間部開口が形成されても良い。また、この中間部開口は、中間部開口28と同様に封止されても良い。
また、筐体12は、樹脂以外の材料、例えば、金属等で形成されても良い。また、筐体12は、光を透過しない材料で形成されても良い。筐体12が金属又は光を透過しない材料で形成された場合、光硬化性樹脂である第一封止樹脂16,18には、筐体12の側方から一方の端部開口26及び中間部開口28の開口方向に沿って光が照射されても良い。同様に、第二封止樹脂17には、筐体12の側方から他方の端部開口27に沿って光が照射されても良い。
また、第一封止樹脂16,18及び第二封止樹脂17は、光硬化性樹脂以外の樹脂で形成されても良い。また、筐体12が、樹脂以外の材料、例えば、金属等で形成される場合、この筐体12の材料に合わせて第一封止樹脂16,18及び第二封止樹脂17が樹脂以外の材料で形成されても良い。
また、一対の端部開口26,27及び複数の中間部開口28のうち他方の端部開口27以外の開口が注液用開口とされても良い。また、注液用開口は、複数でも良い。
また、図9に示されるように、スリット68の一部に円弧部68Aが形成されても良い。そして、この円弧部68Aを通過する光Lが第一封止樹脂18の先端面18A1に照射されることにより、第一封止樹脂18の先端面18A1は、曲部38の外側曲面38Aに倣う凹曲面状とされても良い。このようにすると、第一封止樹脂18の先端面18A1が曲部38の外側曲面38Aの一部を形成することになり、この第一封止樹脂18の先端面18A1を含む曲部38の外側曲面38Aに凹凸が形成されることを抑制することができる。これにより、曲部38における流動抵抗を小さくすることができる。
また、図10に示されるように、中間部開口28における流路24側の端部には、中間部開口28の内側に突出するストッパ88が形成されても良い。このようにすると、未硬化状態で中間部開口28に注入された第一封止樹脂18の先端部18Aを流路24側に近づけつつ、この第一封止樹脂18の先端部18Aが流路24に食み出ることを抑制することができる。
また、一方の端部開口26における流路24側の端部、及び、他方の端部開口27における流路24側の端部にも、上述のストッパ88と同様に各開口の内側に突出するストッパが形成されても良い。また、このストッパ88は、一対の端部開口26,27及び中間部開口28のうちいずれか一つ、又は、いずれか複数に形成されても良い。
なお、上記複数の変形例のうち組み合わせ可能な変形例は、適宜、組み合わされても良い。
[第二実施形態]
次に、本願の開示する技術の第二実施形態を説明する。
図11に示される第二実施形態に係るヒートパイプ110は、上述の第一実施形態に係るヒートパイプ10(図1参照)に対して、次のように構造が変更されている。第二実施形態において、第一実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
蛇行する流路24に形成された他方側の曲部39の各々には、一方側の曲部38の各々に形成された中間部開口28と同様の中間部開口129が形成される。一対の端部開口26,27のうち一方の端部開口26と、一方側の複数の中間部開口28と、他方側の複数の中間部開口129とは、第一封止部116,118,119によってそれぞれ封止される。また、一対の端部開口26,27のうち他方の端部開口27は、第二封止部117によって封止される。第一封止部116,118,119及び第二封止樹脂117は、後述する如く樹脂製の筐体12における一対の端部開口26,27及び中間部開口28,129の周辺部がそれぞれ融着されることにより形成されたものである。
図13に示されるように、中間部開口129は、中間部開口28(図13参照)と同様に、曲部39の外側曲面39A及び内側曲面39Bのうち外側曲面39Aに開口する。さらに、この中間部開口129は、曲部39よりも幅が狭い。つまり、中間部開口129の幅をW1、曲部39(外側曲面39A)の幅をW2とした場合、幅W1は、幅W2よりも狭い。
この第二実施形態に係るヒートパイプ110も、第一実施形態のヒートパイプ10(図1参照)と同様に、例えば、電子機器200に適用される。
続いて、第二実施形態に係るヒートパイプ110の製造方法について説明する。
図12Aの上図に示されるように、上述の筐体12が用意される。この段階において、筐体12の両側の側部には、各端部開口26,27及び各中間部開口28,129の延長上に延びる複数の排気管146,147,148,149が形成される。この複数の排気管146〜149を含む筐体12の全体は、例えば、射出成形により形成される。なお、筐体12は、複数の部材に分割して形成された上で、融着等により一体化されても良い。流路24、一対の端部開口26,27、及び、複数の中間部開口28,129は、好ましくは、射出成形時に形成される。
そして、図12Aの下図に示されるように、一対の端部開口26,27及び複数の中間部開口28,129(複数の排気管146〜149)から流路24内の気体Aが排出される。このとき、例えば、筐体12が真空チャンバ内に配置されるか、又は、一対の端部開口26,27及び中間部開口28,129に真空ポンプが接続されること等により流路24内の気体Aが排出される。
続いて、図12Bの上図に示されるように、一対の端部開口26,27のうち他方の端部開口27が注液用開口とされて開放されたまま、一方の端部開口26及び複数の中間部開口28,129の周辺部が融着位置176,178にて融着される。この融着により、第一封止樹脂116,118,119が筐体12の一部である樹脂により形成される。この融着には、例えば、レーザ光が用いられる。そして、一対の端部開口26,27のうち一方の端部開口26と、複数の中間部開口28,129とは、第一封止樹脂116,118,119によってそれぞれ封止される。
また、上述の融着は、同時に行われる。このため、一方の端部開口26と、複数の中間部開口28,129とは、第一封止樹脂116,118,119によってそれぞれ一斉に封止される。また、上述の融着時には、他方の端部開口27の位置に形成された排気管147を除く複数の排気管146,148,149が融着位置176,178にて切除される。例えば、ヒートパイプ110の小型化が要求されない場合、複数の排気管146,148,149は、切断されなくても良い。
そして、図12Bの下図に示されるように、注液用開口の一例である他方の端部開口27(残存する排気管147)から流路24内に作動液14が注入される。また、このようにして作動液14の注入後、他方の端部開口27は、上述の一方の端部開口26が第一封止樹脂116で封止されるのと同様に、融着により形成された第二封止部117で封止される(図11参照)。以上より、図11に示される筐体12及び作動液14を有するヒートパイプ110が得られる。
次に、第二実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、第二実施形態によれば、一対の端部開口26,27に加えて複数の中間部開口28,129からも流路24内の気体が排出される。従って、例えば、流路24が細管形状とされていても、一対の端部開口26,27のみから流路24内の気体が排出される場合に比して、流路24内の気体を効率的に排出することができる。これにより、流路24内に作動液14以外の流体である気体が残存することを抑制することができるので、ヒートパイプ110の熱輸送性能を向上させることができる。
また、中間部開口28,129は、蛇行する流路24のうち直線部36,37に比して流動抵抗が高い曲部38,39に形成される。従って、流路24内の気体をより効率的に排出することができる。特に、両側の複数の曲部38,39の各々に中間部開口28,129が形成されるので、排気効率を向上させることができる。
また、中間部開口28,129は、曲部38,39の外側曲面38A,39Aに開口する(図13,図14参照)。従って、流路24が蛇行していても、この蛇行する流路24に複数の中間部開口28,129を容易に形成することができる。これにより、筐体12の構造が複雑化すること、及び、筐体12が大型化することを抑制することができる。
また、一方の端部開口26及び複数の中間部開口28,129を封止するために、融着を用いる。従って、この融着により、一方の端部開口26及び複数の中間部開口28,129を一斉に封止することができる。これにより、一方の端部開口26及び複数の中間部開口28,129を封止する際の作業効率を向上させることができる。
また、ヒートパイプ110の筐体12は、樹脂で形成される。従って、筐体12が金属で形成された場合に比して、筐体12の薄型化が容易である。また、例えば、筐体12を空いたスペースに合せて屈曲させるなど、筐体12の形状の自由度を向上させることができる。
次に、第二実施形態の変形例について説明する。
第二実施形態において、中間部開口28は、一方側の複数の曲部38の全てに形成されずに、一方側の複数の曲部38のいずれか一つ、又は、一方側の複数の曲部38のいずれか複数に形成されても良い。同様に、中間部開口129は、他方側の複数の曲部39の全てに形成されずに、他方側の複数の曲部39のいずれか一つ、又は、他方側の複数の曲部39のいずれか複数に形成されても良い。
また、中間部開口28及び中間部開口129のうちいずれか一方は、省かれても良い。つまり、両側の複数の曲部38,39のうちいずれかの側の複数の曲部にのみ中間部開口が形成されても良い。
また、上述の第一実施形態の変形例のうち、第二実施形態に適用可能な例は、第二実施形態に適用されても良い。
以上、本願の開示する技術の一態様について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
なお、上述の本願の開示する技術の一態様に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
流路と、前記流路の両端部に形成された一対の端部開口と、前記流路の中間部に形成された中間部開口とを有する筐体について、前記一対の端部開口及び前記中間部開口から前記流路内の気体を排出し、
前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうちいずれかの開口を封止すると共に、残余の開口を注液用開口とし、
前記注液用開口から前記流路内に作動液を注入し、
前記注液用開口を封止し、前記筐体及び前記作動液を有するヒートパイプを得る、
ヒートパイプの製造方法。
(付記2)
前記筐体として、樹脂で形成された筐体を用いる、
付記1に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記3)
前記筐体として、前記流路が二次元方向に拡がると共に前記二次元方向に延在する板状である筐体を用いる、
付記1又は付記2に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記4)
前記筐体として、少なくとも一つの曲部を有する前記流路と、前記曲部に形成された前記中間部開口とを有する筐体を用いる、
付記1〜付記3のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記5)
前記筐体として、複数の曲部を有して蛇行する前記流路と、前記複数の曲部の少なくとも一つに形成された前記中間部開口とを有する筐体を用いる、
付記1〜付記4のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記6)
前記筐体として、両側に複数の曲部をそれぞれ有して蛇行する前記流路と、前記複数の曲部のうち少なくともいずれかの側の複数の曲部の少なくとも一つに形成された前記中間部開口とを有する筐体を用いる、
付記1〜付記5のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記7)
前記筐体として、両側に複数の曲部をそれぞれ有して蛇行する前記流路と、前記複数の曲部のうち一方側の複数の曲部の少なくとも一つに形成された前記中間部開口としての一方側の中間部開口と、前記複数の曲部のうち他方側の複数の曲部の少なくとも一つに形成された前記中間部開口としての他方側の中間部開口とを有する筐体を用いる、
付記1〜付記6のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記8)
前記筐体として、前記複数の曲部の各々に前記中間部開口が形成された筐体を用いる、
付記4〜付記7のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記9)
前記筐体として、前記中間部開口が前記曲部の外側曲面に開口する筐体を用いる、
付記4〜付記8のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記10)
前記筐体として、前記中間部開口の方が前記曲部よりも幅が狭い筐体を用いる、
付記4〜付記9のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記11)
前記一対の端部開口の一方及び前記中間部開口を封止すると共に、前記一対の端部開口の他方を前記注液用開口とする、
付記1〜付記10のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記12)
前記一対の端部開口及び前記中間部開口を樹脂で封止する、
付記11に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記13)
前記一対の端部開口の一方及び前記中間部開口を一斉に封止する、
付記12に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記14)
前記一対の端部開口及び前記中間部開口に前記樹脂として光硬化性樹脂である封止樹脂を注入すると共に、前記封止樹脂に光を照射して前記封止樹脂を硬化させることで、前記一対の端部開口及び前記中間部開口を封止する、
付記11〜付記13のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記15)
前記光の照射位置を規定することにより、前記封止樹脂の硬化位置を規定する、
付記14に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記16)
前記筐体として、前記光を透過する樹脂で形成された筐体を用い、
前記光を前記筐体に透過させると共に前記光を前記封止樹脂に照射して前記封止樹脂を硬化させる、
付記15に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記17)
前記光としての拡散光を発する光源と前記筐体との間にマスキング材を配置し、
前記光源から発せられた光を前記マスキング材に形成されたスリットを通過させることで前記光の照射位置を規定する、
付記15又は付記16に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記18)
前記一対の端部開口及び前記中間部開口に注入された前記封止樹脂の先端部に前記光を照射して前記封止樹脂の先端部を硬化させる、
付記14〜付記18のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記19)
前記光の照射位置を固定した状態で、前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうちいずれかの開口に注入された前記封止樹脂を、排気に伴い減圧された前記流路による吸引力により前記流路側に移動させ、
前記封止樹脂の先端部が前記光の照射位置に到達したことに伴って前記封止樹脂の先端部を硬化させる、
付記18に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記20)
前記光の照射位置を、前記一対の端部開口及び前記中間部開口の各開口における前記流路との接続部よりも手前側に設定する、
付記18又は付記19に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記21)
前記筐体として、少なくとも一つの曲部を有する前記流路と、前記曲部の外側曲面に開口する前記中間部開口とを有する筐体を用い、
前記封止樹脂の先端面が前記曲部の外側曲面に倣うように前記封止樹脂の先端面を凹曲面状に硬化させる、
付記18〜付記20のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記22)
前記筐体として、前記一対の端部開口及び前記中間部開口の少なくとも一つの開口における前記流路側の端部に、前記少なくとも一つの開口の内側に突出するストッパが形成された筐体を用いる、
付記14〜付記21のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記23)
前記筐体における前記一対の端部開口及び前記中間部開口の周辺部を融着することにより形成した前記樹脂としての封止樹脂により、前記一対の端部開口及び前記中間部開口を封止する、
付記12又は付記13のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
(付記24)
流路と、前記流路の両端部に形成された一対の端部開口と、前記流路の中間部に形成された中間部開口とを有する筐体と、
前記流路内に注入された作動液と、
前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうちいずれかの開口を封止する第一封止部と、
前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうち残余の開口を封止する第二封止部と、
を備えるヒートパイプ。
(付記25)
前記筐体は、樹脂で形成される、
付記24に記載のヒートパイプ。
(付記26)
前記筐体は、前記流路が二次元方向に拡がると共に前記二次元方向に延在する板状である、
付記24又は付記25に記載のヒートパイプ。
(付記27)
前記流路は、少なくとも一つの曲部を有し、
前記中間部開口は、前記曲部に形成される、
付記24〜付記26のいずれか一項に記載のヒートパイプ。
(付記28)
前記流路は、複数の曲部を有して蛇行し、
前記中間部開口は、前記複数の曲部の少なくとも一つに形成される、
付記24〜付記27のいずれか一項に記載のヒートパイプ。
(付記29)
前記流路は、両側に複数の曲部をそれぞれ有して蛇行し、
前記中間部開口は、前記複数の曲部のうち少なくとも一方側の複数の曲部の少なくとも一つに形成される、
付記24〜付記28のいずれか一項に記載のヒートパイプ。
(付記30)
前記流路は、両側に複数の曲部をそれぞれ有して蛇行し、
前記中間部開口は、前記複数の曲部のうち一方側の複数の曲部の少なくとも一つに形成された一方側の中間部開口と、前記複数の曲部のうち他方側の複数の曲部の少なくとも一つに形成された他方側の中間部開口とを有する、
付記24〜付記29のいずれか一項に記載のヒートパイプ。
(付記31)
前記複数の曲部の各々には、前記中間部開口が形成される、
付記24〜付記30のいずれか一項に記載のヒートパイプ。
(付記32)
前記中間部開口は、前記曲部の外側曲面に開口する、
付記24〜付記31のいずれか一項に記載のヒートパイプ。
(付記33)
前記中間部開口は、前記曲部よりも幅が狭い、
付記24〜付記32のいずれか一項に記載のヒートパイプ。
(付記34)
前記第一封止部及び前記第二封止部は、樹脂である、
付記24〜付記33のいずれか一項に記載のヒートパイプ。
(付記35)
前記樹脂は、光硬化性樹脂である、
付記34に記載のヒートパイプ。
(付記36)
前記筐体は、光を透過する樹脂で形成される、
付記35に記載のヒートパイプ。
(付記37)
前記第一封止部及び前記第二封止部の先端部は、前記一対の端部開口及び前記中間部開口の各開口における前記流路との接続部よりも手前側に位置する、
付記35又は付記36に記載のヒートパイプ。
(付記38)
前記流路は、少なくとも一つの曲部を有し、
前記中間部開口は、前記曲部の外側曲面に開口し、
前記第一封止樹脂の先端面は、前記曲部の外側曲面に倣う凹曲面状である、
付記35〜付記37のいずれか一項に記載のヒートパイプ。
(付記39)
前記一対の端部開口及び前記中間部開口の少なくとも一つの開口における前記流路側の端部には、前記少なくとも一つの開口の内側に突出するストッパが形成される、
付記35〜付記38のいずれか一項に記載のヒートパイプ。
(付記40)
前記第一封止部及び前記第二封止部は、前記筐体における前記一対の端部開口及び前記中間部開口の周辺部が融着されることにより形成される、
付記34に記載のヒートパイプ。
(付記41)
発熱体と、
前記発熱体に接続されるヒートパイプと、
を備え、
前記ヒートパイプは、
流路と、前記流路の両端部に形成された一対の端部開口と、前記流路の中間部に形成された中間部開口とを有する筐体と、
前記流路内に注入された作動液と、
前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうちいずれかの開口を封止する第一封止部と、
前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうち残余の開口を封止する第二封止部と、
を有する電子機器。
(付記42)
前記ヒートパイプとして、付記24〜付記40のいずれか一項に記載のヒートパイプを備える、
付記41に記載の電子機器。
10 ヒートパイプ
12 筐体
14 作動液
16 第一封止樹脂(第一封止部及び封止樹脂の一例)
16A 先端部
17 第二封止樹脂(第二封止部及び封止樹脂の一例)
17A
18 第一封止樹脂(第一封止部及び封止樹脂の一例)
18A 先端部
18A1 先端面
24 流路
26 一方の端部開口
26A 接続部
27 他方の端部開口(注液用開口の一例)
27A 接続部
28 中間部開口
28A 接続部
36,37 直線部
38,39 曲部
38A,39A 外側曲面
46,47 突出管
48 排気管
50 バイパス部
60 光源
62 マスキング材
67,68 スリット
68A 円弧部
88 ストッパ
110 ヒートパイプ
116,118,119 第一封止部(第一封止部の一例)
117 第二封止部
129 中間部開口
146,147,148,149 排気管
200 電子機器

Claims (8)

  1. 流路と、前記流路の両端部に形成された一対の端部開口と、前記流路の中間部に形成された中間部開口とを有する筐体について、前記一対の端部開口及び前記中間部開口から前記流路内の気体を排出し、
    前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうちいずれかの開口を封止すると共に、残余の開口を注液用開口とし、
    前記注液用開口から前記流路内に作動液を注入し、
    前記注液用開口を封止し、前記筐体及び前記作動液を有するヒートパイプを得る、
    ヒートパイプの製造方法。
  2. 前記筐体として、少なくとも一つの曲部を有する前記流路と、前記曲部に形成された前記中間部開口とを有する筐体を用いる、
    請求項1に記載のヒートパイプの製造方法。
  3. 前記筐体として、両側に複数の曲部をそれぞれ有して蛇行する前記流路と、前記複数の曲部のうち少なくともいずれかの側の複数の曲部の少なくとも一つに形成された前記中間部開口とを有する筐体を用いる、
    請求項1又は請求項2に記載のヒートパイプの製造方法。
  4. 前記筐体として、両側に複数の曲部をそれぞれ有して蛇行する前記流路と、前記複数の曲部のうち一方側の複数の曲部の少なくとも一つに形成された前記中間部開口としての一方側の中間部開口と、前記複数の曲部のうち他方側の複数の曲部の少なくとも一つに形成された前記中間部開口としての他方側の中間部開口とを有する筐体を用いる、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
  5. 前記一対の端部開口及び前記中間部開口に前記樹脂として光硬化性樹脂である封止樹脂を注入すると共に、前記封止樹脂に光を照射して前記封止樹脂を硬化させることで、前記一対の端部開口及び前記中間部開口を封止する、、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のヒートパイプの製造方法。
  6. 前記光の照射位置を規定することにより、前記封止樹脂の硬化位置を規定する、
    請求項5に記載のヒートパイプの製造方法。
  7. 流路と、前記流路の両端部に形成された一対の端部開口と、前記流路の中間部に形成された中間部開口とを有する筐体と、
    前記流路内に注入された作動液と、
    前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうちいずれかの開口を封止する第一封止部と、
    前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうち残余の開口を封止する第二封止部と、
    を備えるヒートパイプ。
  8. 発熱体と、
    前記発熱体に接続されるヒートパイプと、
    を備え、
    前記ヒートパイプは、
    流路と、前記流路の両端部に形成された一対の端部開口と、前記流路の中間部に形成された中間部開口とを有する筐体と、
    前記流路内に注入された作動液と、
    前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうちいずれかの開口を封止する第一封止部と、
    前記一対の端部開口及び前記中間部開口のうち残余の開口を封止する第二封止部と、
    を有する電子機器。
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