JP2011007496A - 分析装置 - Google Patents

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真知子 藤田
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Abstract

【課題】分析コストの低減を図ることができる分析装置を提供すること。
【解決手段】分析装置1は、分析対象となる流体試料を収容するマイクロチップ11と、マイクロチップ11を収容する収容部12と、マイクロチップ11を加熱あるいは冷却し、マイクロチップ11中の流体試料の温度調整を行う素子13と、素子13が設置される設置部14とを備える。収容部12と、設置部14とは、接続部15により、着脱可能に接続されている。
また、収容部12の前記マイクロチップ11が設置される部分(ステージ123)は、熱伝導性部材で構成されるとともに、収容部12と設置部14とを接続した状態において、素子13と熱伝導可能に接触している。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体試料の分析に使用される分析装置に関する。
従来、流体試料の分析には、電気泳動法、クロマトグラフィー、バイオアッセイ、ケミカルアッセイ等が利用されている。
これらの分析方法においては、内部に小さな流路が形成されたマイクロチップが使用される(たとえば、特許文献1,2参照)。
特許文献1には、マイクロ化学チップと、マイクロ化学チップの化学反応部の近傍に位置する面に一方の面が熱伝導可能に接続された熱電素子とを有する装置が開示されている。
また、特許文献2には、液体を流す流路を有する板部材と、前記板部材を着脱可能に保持するキャピラリ電気泳動装置本体部とから構成されるキャピラリ電気泳動装置が開示されている。
特開2005−40784号公報 WO00/22426号公報
以上のようなマイクロチップを使用した分析装置においては、以下のような課題がある。
流体試料としては種々のものが使用されるため、分析装置においては流体試料が直接接触してしまう領域を制限することが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載された分析装置では、マイクロ化学チップ中の試料が漏れだした場合に、熱電素子等にまで接触してしまい、熱電素子等が汚染されるおそれがある。
熱電素子等の温度調整手段は、比較的高価であるため、頻繁に廃棄してしまうと分析コストがかかってしまう。
また、熱電素子等を洗浄に耐えうる素材で構成することも考えられるが、この場合には、熱電素子等が非常に高価なものとなってしまう。
特許文献2の分析装置においても、キャピラリ電気泳動装置本体部の汚染に関しては全く考慮されていない。
近年、生体情報を得るために、流体試料として、ウィルスや菌等のバイオハザード物質を含有している血液、尿等が使用されることがある。このような流体試料を使用する場合には、熱電素子等の素子の汚染が特に大きな問題となり、分析コストの高騰が懸念される。
本発明によれば、分析対象となる流体試料を収容するマイクロチップと、前記マイクロチップを収容する収容部と、前記マイクロチップ中の前記流体試料を加熱および/または冷却する素子と、前記素子が設置される設置部とを備え、前記収容部と、前記設置部とは、着脱可能に接続され、前記収容部の前記マイクロチップが設置される部分は、熱伝導性部材で構成されるとともに、前記収容部と前記設置部とを接続した状態において、前記素子と熱伝導可能に接触する分析装置が提供される。
本発明によれば、マイクロチップを収容部内に配置し、素子を前記収容部とは別の設置部に設置しているので、素子がマイクロチップに収容された流体試料により汚染されてしまうことを防止できる。
これにより、素子を頻繁に廃棄したり、素子を洗浄に耐えうる素材で構成する必要がなくなるので、分析コストを低下させることができる。
さらに、本発明では、マイクロチップを収容した収容部と、素子が設置される設置部とを着脱可能に構成しているため、試料により汚染されやすい収容部のみを洗浄処理、たとえば、滅菌処理することができる。
これに加え、マイクロチップを収容した収容部と、素子が設置される設置部とが着脱可能な構成となっているので、収容部と設置部とを別素材で構成することも可能となる。マイクロチップ内の流体試料により、汚染されやすい収容部のみを洗浄処理、たとえば、滅菌処理に耐えうる素材で構成することが可能となる。これにより分析装置のコストの低減を図ることができる。
なお、本発明の分析装置は、バイオハザード物質を含有している試料のみならず、バイオハザード物質を含有しない試料の分析にも適している。
また、本発明では、収容部と素子が設置される設置部とを着脱可能に構成する一方で、収容部のマイクロチップが設置される部分を、熱伝導性部材で構成するとともに、収容部と設置部とを接続した状態において、素子と熱伝導可能に接触させているので、マイクロチップ中の流体試料の温度調整を確実に行うことができる。
ここで、素子に対し、収容部のマイクロチップが設置される部分が熱伝導可能に接触するとは、素子に収容部のマイクロチップが設置される部分を直接接触させてもよく、また、素子と、収容部のマイクロチップが設置される部分との間に熱伝導性部材を介して素子と収容部のマイクロチップが設置される部分とを接触させてもよい。素子と、収容部のマイクロチップが設置される部分とが断熱されていなければよい。
本発明によれば、分析コストの低減を図ることができる分析装置が提供される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本実施形態の分析装置1の概要について説明する。
図1および図2に示すように、分析装置1は、分析対象となる流体試料を収容するマイクロチップ11と、マイクロチップ11を収容する収容部12と、マイクロチップ11を加熱あるいは冷却し、マイクロチップ11中の流体試料の温度調整を行う素子13と、素子13が設置される設置部14とを備える。収容部12と、設置部14とは、接続部15により、着脱可能に接続されている。
また、収容部12の前記マイクロチップ11が設置される部分(ステージ123)は、熱伝導性部材で構成されるとともに、収容部12と設置部14とを接続した状態において、素子13と熱伝導可能に接触している。
次に、分析装置1について詳細に説明する。
本実施形態の分析装置1は、流体試料の分析を行うものであり、本実施形態では、電気泳動装置である。
分析装置1は、マイクロチップ11と、このマイクロチップ11を収納する収容部12と、収容部12内に設置される電極16と、前記電極16に接続される配線17とを備える。
収容部12は、筐体状に形成されており、両端面が開口した筒状の本体部121と、本体部121の一方の開口を気密に塞ぐ蓋部(閉塞部材)122と、本体部121の他方の開口を気密に塞ぎ、収容部12の底面(素子13側に位置する面)を構成するステージ(閉塞部材)123とを備える。
本体部121は、マイクロチップ11を取り囲むように配置されている。
本体部121の図1上側の端部の内側部分には、平面リング状の切欠き121Aが形成されている。この切欠き121A上に蓋部122が設置される。なお、蓋部122と前記切欠き121Aとの間にはリング状の弾性部材、ここでは、ゴム製のパッキン33が設置される。
また、本体部121の図1下側の端部の内側部分には、平面リング状の切欠き121Cが形成されている。この切欠き121Cには、ステージ123が設置される。なお、ステージ123と前記切欠き121Cとの間にはリング状の弾性部材、ここでは、ゴム製のパッキン34が設置される。
パッキン33,34により、蓋部122、ステージ123は、本体部121を気密に閉鎖する。
さらに、本体部121には、本体部121の上端面、下端面間を貫通するねじ孔121Bが形成されている。本実施形態では、ねじ孔121Bは、複数、たとえば、2つ形成されている。
このねじ孔121Bには、収容部12を設置部14に着脱可能に接続するための接続部であるねじ15が螺合する。
また、本体部121には、本体部121内側の領域と、本体部121外側の領域とを連通させるための貫通孔121Dが形成されている。
この貫通孔121Dには、本体部121内側に対し空気等の気体を給排気する給排気装置(図示略)が接続される。
蓋部122は、本体部121の切欠き121A上に設置され、本体部121の開口を塞ぐ。この蓋部122は、本体部121の上端面に固定された固定具31により、本体部121に固定される。ここでは、固定具31は、板ばねである。この板ばねは、蓋部122と反対方向に突出するように折り曲げられ、その先端部で蓋部122を本体部121側に押圧している。
なお、固定具としては、板ばねに限らず、たとえば、図3に示すような構造のものも使用できる。図3に示す固定具32は、平面略扇形形状となっている。固定具32の円弧部分32Aは、その厚みが一方の端部から他方の端部に向かって徐々に厚くなっている。
このような固定具32を使用する場合には、円弧部分32Aと対向する端部32Bを、本体部121に固定し、この端部32Bを中心に、固定具32を回転させる。円弧部分32Aのうち、厚みの厚い方の端部を蓋部122に当接させることで、蓋部122が本体部121側に押しつけられ、本体部121が密閉される。
ステージ123は、本体部121の切欠き121Cに設置される。このステージ123は、固定具35により、本体部121に固定される。本実施形態では、固定具35は、ねじ351と、このねじ351により本体部121の下端面に固定されるリング部材352とを備え、リング部材352の内周面が、ステージ123の周縁部に接触することで、ステージ123が本体部121に固定される。
このステージ123上には、マイクロチップ11が設置される。
なお、マイクロチップ11に対するステージ123からの熱伝導効率をあげるために、マイクロチップ11と、ステージ123との間に、熱伝導性のゲルシート等を配置することが望ましい。
以上のような収容部12において、本体部121は、滅菌耐久性のある材料で構成されることが好ましい。具体的には、0.05Pa〜2100Paの範囲における耐圧性、室温(20℃)〜140℃までの耐熱性を有する材料で構成されることが好ましい。
すなわち、本体部121は、0.05Pa〜2100Paの範囲、室温(20℃)〜140℃の範囲において形状を保持できる材料で構成されていることが好ましい。
例えば、本体部121の材料としては、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、シリコーン樹脂(ポリジメチルシロキサン、ビニルメチルシリコーンゴム)、アルミニウムやSUS等の金属、セラミックス、ガラス等があげられる。
なかでも、滅菌耐久性に加え、電気絶縁性が良好で、且つ熱伝導率が低く、本体部121外の雰囲気から断熱できるフッ素樹脂等の材料が望ましい。
蓋部122の材料としては、特に限定されないが、本体部121と同様に、滅菌耐久性のある材料で構成されることが好ましく、本体部121と同様の材料が使用できる。
また、ステージ123上に、マイクロチップ11が設置されるため、ステージ123は、電気的絶縁性が良好であることが好ましい。電気的絶縁性が良好なものでステージ123を構成することで、マイクロチップ11内の試料がこぼれた場合であっても、ショート等が起こることを防止できる。
また、ステージ123上には、マイクロチップ11が設置されるため、ステージ123は、熱伝導性部材で構成される。熱伝導性部材としては、熱伝導率1W/(m・K)以上であることが好ましく、さらには、比熱が0.8KJ/kgK以下であることが好ましい。
たとえば、熱伝導性部材としては、窒化アルミニウム等のセラミックスがあげられる。また、ステージ123も本体部121と同様、滅菌耐久性のある材料で構成されることが好ましく、たとえば、アルミニウム等の金属製であってもよい。
さらに、本実施形態のように、マイクロチップ11の試料を電気泳動法により、分析する場合には、ステージ123は、電気絶縁性を備えた材質であることが望ましい。
マイクロチップ11は、基板111と、この基板111を覆うように設けられる蓋部112とを有する。
基板111は、表面に流体試料の流路111Aとなる溝が形成されている。流路111Aの両端部には、この流路に連通する液溜部111Bが形成されている。
蓋部112は、基板111上に設けられ、流路111Aを被覆している。この蓋部112には貫通孔112Aが形成され、貫通孔112Aは、液溜部111Bに連通している。
蓋部112の貫通孔112Aには、電極16の先端部が挿入され、電極16の先端部は、貫通孔112Aを介して液溜部111Bに挿入される。
ここで、基板111および蓋部112は絶縁性の材料により構成される。
基板111としては、たとえば、石英を用いることができる。また、蓋部112としては、シリコーン樹脂を用いることができる。
なお、基板111、蓋部112としては、これらに限定されず、電気泳動に支障のない絶縁性を確保できるもの、例えばプラスチックやセラミックス等であってもよい。
電極16は、マイクロチップ11内の流体試料に対し、所定の電圧を印加するためのものである。
この電極16の基端部は、配線17の先端部に接続された板状の導電性部材18、たとえば、金属板上に設置されている。導電性部材18は、収容部12に固定されている。
電極16の基端部上には、電極16の基端部を前記導電性部材18に固定するための固定部材19が設置されている。すなわち、電極16の基端部は、導電性部材18と、固定部材19とで挟持されている。なお、固定部材19は導電性部材18に対して取り外し可能であり、電極16は、収容部12に対し着脱可能に設けられている。
配線17は、収容部12の本体部121を貫通し、本体部121の下端面(設置部14側の端面)から突出している。
配線17の本体部121の下端面からの突出部分には、コネクタC1が接続されている。
さらに、分析装置1は、前述した収容部12に着脱可能に接続される設置部14と、この設置部14に設置される素子13と、素子13の駆動を制御する制御部21と、電源部22とを有する。
設置部14は筐体状に構成されており、内部に素子13、制御部21、電源部22が収容されている。
設置部14の上面部141の周縁部には、ねじである接続部15の先端が螺合するねじ孔141Aが形成されている。
また、上面部141上には、リング状の弾性部材であるパッキン36が設置されている。
さらに、設置部14の上面部141には貫通孔141Bが形成されており、貫通孔141Bからは、配線25の先端が収容部12側に突出する。
また、設置部14の上面部141の略中央部には、素子13が露出する開口部が形成されている。
以上のような設置部14は、例えば電気絶縁性が良好で、且つ熱伝導性が悪く外部雰囲気から断熱できる材料で構成されていることが好ましく、たとえば、フッ素樹脂等の材料で構成されていることが好ましい。
素子13は、マイクロチップ11を加熱、冷却し、マイクロチップ11中の流体試料の温度調整を行うものである。
この素子13は、上面部141に形成された開口から収容部12側に露出するように設置されている。本実施形態では、素子13は、熱電素子であり、たとえば、ペルチェ素子である。この素子13には、温度センサ23が取り付けられ、温度センサ23上には、保護カバー24が設置されている。この保護カバー24は、熱伝導性が高い材料で構成され、素子13上面全面を覆うように設置される。
温度センサ23で検出された温度をもとに、制御部21では、素子13の駆動を制御する。
また、素子13と、収容部12側のステージ123との間には、熱伝導性部材、たとえば熱伝導性のゲルシート26が設置されている。熱伝導性部材としては、熱伝導率1W/(m・K)以上であることが好ましく、さらには、比熱が0.8KJ/kgK以下であることが好ましい。
熱伝導性のゲルシート26は、ステージ123に直接接触するとともに、素子13上の保護カバー24に直接接触している。ゲルシート26としては、例えば、シリコーン樹脂製のものがあげられる。
なお、素子13と、収容部12側のステージ123との間に配置される熱伝導性部材は、ゲルシート26に限らず、ステージ123や保護カバー24への密着性に優れたものであればよい。たとえば、アクリルゴムをはじめとした樹脂シートを用いても良いし、熱伝導性グリスや熱伝導性オイル等であっても良い。
さらに、素子13には、冷却液循環槽27が接続されている。この冷却液循環槽27は、設置部14内部に配置されており、素子13の廃熱処理を行う。冷却液循環槽27の中を図示しないチラーから送り込まれる冷却液が循環して、素子13の廃熱を処理することが出来る。
電源部22は、収容部12内の電極16を介して流体試料に所定の電圧を印加するためのものである。この電源部22は、設置部14内部に設置され、電源部22からは配線25が延びている。
この配線25の先端部は、設置部14から露出しており、この先端部にはコネクタC2が接続されている。配線25の先端部のコネクタC2と、配線17の先端に接続されたコネクタC1とを接続することで、電極16を介して流体試料に所定の電圧を印加することができる。
次に、以上のような分析装置1の使用方法について説明する。
はじめに、作業者は、収容部12と設置部14とを接続部15により接続する。
次に、流体試料が注入されたマイクロチップ11を収容部12のステージ123上に設置する。マイクロチップ11内に流体試料を挿入する際には、細管現象を用いて流体試料を導入しても良いし、真空ポンプやシリンジポンプを用いて流路内を減圧・加圧することによって流体試料を導入しても良い。
その後、マイクロチップ11の各液溜部111BにpH勾配形成用の酸液(陽極液)、塩基液(陰極液)を導入し、さらに、各液溜部111Bに電極16を挿入する。
次いで、収容部12を蓋部122で密閉する。
その後、素子13を駆動し、マイクロチップ11内の流体試料の温度調整を行う。
さらに、電極16間に所定の電圧を印加し、流体試料中の成分を等電点分離する。等電点電気泳動が終了すると、流路111Aに各等電点に分離された流体試料中の成分が並ぶことになる。
次に、マイクロチップ11を収容部12から取り出し、マイクロチップ11を廃棄する。
このとき、たとえば、流体試料を凍結させた後、マイクロチップ11を収容部12から取り出してもよく、また、流体試料を乾燥させた後、マイクロチップ11を収容部12から取り出してもよい。
流体試料を凍結させる場合には、素子13を用いて、マイクロチップ11内の流体試料を冷却する。
また、流体試料を乾燥させる場合には、素子13を用いて、マイクロチップ11内の流体試料を加熱する。このとき、収容部12に設けられた貫通孔121Dから収容部12内の空気を吸引し、流体試料を真空乾燥させることもできる。
さらに、流体試料を真空凍結乾燥させてもよい。真空凍結乾燥させる場合には、収容部12は、−30度〜室温(20℃)の範囲で形状を保持できる材料で構成されていることが好ましい。
以上のような手順で流体試料の分析が行われるが、複数回流体試料の計測を行った後、収容部12を洗浄処理、たとえば、滅菌処理してもよく、また、収容部12を廃棄してもよい。
なお、マイクロチップ11は計測ごとに廃棄することが望ましい。
収容部12を洗浄処理あるいは廃棄処理するためには、接続部15による収容部12と設置部14との接続を解除すればよい。具体的には、図2に示すように、接続部15のねじと、収容部12のねじ孔121B、設置部14のねじ孔141Aとの螺合を解除すればよい。
これにより、収容部12と設置部14とが分離される。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
マイクロチップ11を収容部12内に配置し、素子13を設置部14に設置しているので、素子13がマイクロチップ11に収容された流体試料により汚染されてしまうことを防止できる。
これにより、素子13を頻繁に廃棄する必要がなくなり、素子13を洗浄に耐えうる素材で構成する必要がなくなるので、分析コストを低下させることができる。
さらに、本実施形態では、マイクロチップ11を収容した収容部12と、素子13が設置される設置部14とを着脱可能に構成しているため、試料により汚染されやすい収容部12のみを洗浄処理、たとえば、滅菌処理することができる。
特に、本実施形態では、収容部12および設置部14がねじにより接続される構造としているので、収容部12および設置部14の着脱を容易に行うことができる。
これに加え、分析装置1は、マイクロチップ11を収容した収容部12と、素子13が設置される設置部14とが着脱可能な構成となっているので、収容部12と設置部14とを別素材で構成することも可能となる。たとえば、マイクロチップ11内の流体試料により、汚染されやすい収容部12のみを洗浄処理、たとえば、滅菌処理に耐えうる素材で構成することが可能となる。これにより分析装置1のコストの低減を図ることができる。
また、本実施形態では、収容部12と素子13が設置される設置部14とを着脱可能に構成する一方で、収容部12のマイクロチップ11が設置されるステージ123を、熱伝導性部材で構成するとともに、収容部12と設置部14とを接続した状態において、素子13とステージ123とを熱伝導可能に接触させているので、マイクロチップ11中の流体試料の温度調整を確実に行うことができる。
さらに、本実施形態では、設置部14内に素子13の駆動を制御する制御部21、マイクロチップ11中の流体試料に所定の電圧を印加するための電源部22を設置しているため、制御部21、電源部22の流体試料による汚染を防止することができる。これにより、制御部21、電源部22を洗浄可能な特殊な材料で構成する必要がなくなり、分析装置1のコストを低減させることができる。
また、本実施形態では、マイクロチップ11内に挿入される電極16は、収容部12から取外し可能となっている。これにより、マイクロチップ11内の流体試料と直接接触する電極16を容易に洗浄処理することができる。
また、収容部12内に、マイクロチップ11、さらには、電極16を収容しているので、収容部12と設置部14とを分離した後でも、分析装置1を構成する部品が散在してしまうことを防止できる。
さらに、本実施形態では、マイクロチップ11が設置されるステージ123を熱伝導性部材で構成しているので、素子13からの熱、あるいはマイクロチップ11からの熱を、マイクロチップ11あるいは素子13に効率よく伝達することができる。
さらには、ステージ123と、素子13との間に熱伝導性のゲルシート26を配置しているので、より効率的に素子13およびマイクロチップ11間での熱の伝達を効率よく行うことができる。
また、本実施形態では、収容部12に貫通孔121Dを形成しているので、この貫通孔121Dから収容部12内部の気体(空気)を排出することができる。特に、本体部121は、蓋部122,ステージ123により開口が気密にふさがれているので、収容部12内部の気体を確実に排出することができる。
これにより、収容部12内部に配置されたマイクロチップ11内の流体試料を真空乾燥することができ、マイクロチップ11内の流体試料を取り扱いしやすいものとすることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
たとえば、前記実施形態では、分析装置1は、電気泳動装置であるとしたが、これに限らず、たとえば、クロマトグラフィー等であってもよい。
さらには、前記実施形態では、収容部12と設置部14とを接続部であるねじ15で固定していたが、これに限らず、収容部および設置部が着脱可能となればよい。たとえば、磁石により収容部および設置部を着脱可能に固定してもよい。
また、前記実施形態では、収容部12に貫通孔121Dを形成したが、貫通孔121Dはなくてもよい。
さらに、前記実施形態では、設置部14内部に電源部22を設置したが、これに限らず、電源部22は、設置部14外部に設置されていてもよい。同様に制御部21も設置部14外部に設置されていてもよい。ただし、前記実施形態のように電源部22、制御部21を設置部14内部に設置することで、電源部22、制御部21の汚染を確実に防止できる。
また、電源部22、制御部21を設置部14内部に設置することで、電源部22,制御部21が設置部14外にある場合に比べ、取り扱い性にすぐれたものとすることができる。
さらには、前記実施形態では、マイクロチップ11を加熱あるいは冷却する素子13として、ペルチェ素子を使用したが、これに限らず、ファンを用いた空冷により、マイクロチップ11を冷却してもよい。
また、熱伝導性部材として、熱伝導率1W/(m・K)以上のものが好ましいとしたが、これに限らず、熱伝導性部材は、熱伝導率1W/(m・K)未満であってもよく、たとえば厚みを薄くして、熱伝導可能に構成してもよい。
本発明の一実施形態に分析装置の断面図である。 分析装置の収容部と設置部とを分離した状態を示す図である。 固定具を示す斜視図である。
符号の説明
1 分析装置
11 マイクロチップ
12 収容部
13 素子
14 設置部
15 接続部(ねじ)
16 電極
17 配線
18 導電性部材
19 固定部材
21 制御部
22 電源部
23 温度センサ
24 保護カバー
25 配線
26 ゲルシート
27 冷却液循環槽
31 固定具
32 固定具
32A 円弧部分
32B 端部
33 パッキン
34 パッキン
35 固定具
36 パッキン
111 基板
111A 流路
111B 液溜部
112 蓋部
112A 貫通孔
121 本体部
121A 切欠き
121B ねじ孔
121C 切欠き
121D 貫通孔
122 蓋部
123 ステージ
141 上面部
141A ねじ孔
141B 貫通孔
351 ねじ
352 リング部材
C1 コネクタ
C2 コネクタ

Claims (10)

  1. 分析対象となる流体試料を収容するマイクロチップと、
    前記マイクロチップを収容する収容部と、
    前記マイクロチップ中の前記流体試料を加熱および/または冷却する素子と、
    前記素子が設置される設置部とを備え、
    前記収容部と、前記設置部とは、着脱可能に接続され、
    前記収容部の前記マイクロチップが設置される部分は、熱伝導性部材で構成されるとともに、前記収容部と前記設置部とを接続した状態において、前記素子と熱伝導可能に接触する分析装置。
  2. 請求項1に記載の分析装置において、
    前記設置部は、筐体であり、
    前記筐体内には、前記素子の駆動を制御する制御部が配置されている分析装置。
  3. 請求項1または2に記載の分析装置において、
    前記収容部内には、前記マイクロチップ内の前記流体試料に対し電圧を印加する一対の電極が配置され、
    前記設置部は筐体であり、前記筐体内には、前記電極に接続される電源部が収納されている分析装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の分析装置において、
    前記マイクロチップには、前記流体試料を流す流路と、前記流路の両端にそれぞれ連通する一対の液溜め部とが形成され、
    前記各液溜め部には、前記マイクロチップ内の前記流体試料に対し電圧を印加する一対の電極の一端がそれぞれ挿入され、
    前記電極の他端は、前記収容部に対し着脱可能に固定されている分析装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の分析装置において、
    前記収容部の前記マイクロチップが設置される部分は、熱伝導性のゲルシートを介して前記素子に対し熱伝導可能に接触する分析装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の分析装置において、
    前記収容部は、0.05Pa〜2100Paの範囲における耐圧性および室温〜140℃の範囲における耐熱性を有する分析装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の分析装置において、
    前記収容部には、収容部外と、収容部内とを連通する貫通孔が形成されている分析装置。
  8. 請求項7に記載の分析装置において、
    前記収容部は、開口が形成された本体部と、この本体部の開口を気密に塞ぐ閉塞部材とを備える分析装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の分析装置において、
    前記収容部と、前記設置部とを着脱可能に接続する接続部を有し、
    前記接続部はねじである分析装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の分析装置において、
    当該分析装置は、電気泳動装置である分析装置。
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