JP4678435B2 - 無段変速機の油圧供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無段変速機の油圧供給装置に関し、特に、車両の走行時に係合される摩擦係合要素ならびにプライマリプーリに油圧を供給する油圧回路に関する。
従来より、変速比を無段階に変更可能な無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)が知られている。無段変速機では、たとえば金属ベルトもしくはチェーンがプライマリプーリおよびセカンダリプーリにより挟持される。無段変速機においては、一般的にはプライマリプーリに供給される油圧、より具体的にはプライマリプーリのプライマリシーブに供給される油圧を変更することによって、変速比が変更される。
たとえば、プライマリプーリのプライマリシーブに供給される油圧を増大すると、プライマリプーリの溝幅が狭くなる。その結果、プライマリプーリの有効径が大きくなる。プライマリプーリの有効径が大きくなることに伴なって、セカンダリプーリの溝幅が広くなるとともに有効径が小さくなる。その結果、アップシフトが実現される。
逆に、プライマリプーリのプライマリシーブに供給される油圧を低減すると、プライマリプーリの溝幅が広くなる。その結果、プライマリプーリの有効径が小さくなる。プライマリプーリの有効径が小さくなることに伴なって、セカンダリプーリの溝幅が狭くなるとともに有効径が大きくなる。その結果、ダウンシフトが実現される。
したがって、たとえば何等かの異常によりプライマリプーリのプライマリシーブに供給される油圧が低減されると、不必要なダウンシフトが起こり得る。そのため、無段変速機には、異常なダウンシフトを防止するフェールセーフ機能が求められる。
特開2004-169895号公報(特許文献1)は、電気信号に基づく制御油圧を発生する変速比制御電磁弁と、制御油圧により作動されて駆動側プーリに作動油を給排する変速比制御弁とを備え、駆動側プーリに作用するプライマリ圧と従動側プーリに作用するライン圧の相対変化により変速比を変更する無段変速機の制御装置であって、変速比制御電磁弁への電気信号が非通電状態で、変速比制御弁は駆動側プーリに作動油を供給可能に構成されるとともに、変速比制御弁と駆動側プーリの間には変速比制御電磁弁への電気信号が非通電状態で、駆動側プーリからのフィードバック圧により駆動側プーリへの作動油を給排して所定のプライマリ圧を保持する調圧弁を備える無段変速機の制御装置を開示する。
この公報に記載の無段変速機の制御装置によれば、作動油が漏れた場合にはフィードバック圧が低下し、調圧弁が駆動側プーリを変速比制御弁に連通して作動油を駆動側プーリに供給することができる。そのため、プライマリ圧を所定圧力に維持することができる。その結果、変速比を維持できる。
特開2004-169895号公報
しかしながら、特開2004-169895号公報に記載されているような、フェールセール機能のみを有するバルブを新たに設けると、部品点数が増加するという問題がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、部品点数の増加量を低減しつつ、フェールセーフ機能を実現することができる無段変速機の油圧供給装置を提供することである。
第1の発明に係る無段変速機の油圧供給装置は、動力を伝達する伝達部材を挟持するプライマリプーリおよびセカンダリプーリと、油圧が供給されることにより係合し、駆動源から出力された動力を車輪に伝達する摩擦係合要素とが設けられるとともに、プライマリプーリに供給される油圧に応じて変速比を変更する無段変速機の油圧供給装置である。この油圧供給装置は、ライン圧を減圧した油圧が供給される第1の油路と、第1の電磁バルブにより制御される油圧が供給される第2の油路と、第2の電磁バルブにより制御される油圧が供給される第3の油路と、プライマリプーリとは異なる機器に油圧を供給する第4の油路と、摩擦係合要素に油圧を供給する第5の油路と、プライマリプーリに油圧を供給する第6の油路と、第1の油路と第5の油路とを連通するとともに第2の油路と第5の油路とを遮断し、かつ第3の油路と第6の油路とを連通するとともに第4の油路と第6の油路とを遮断する第1の状態、および第2の油路と第5の油路とを連通するとともに第1の油路と第5の油路とを遮断し、かつ第4の油路と第6の油路とを連通するとともに第3の油路と第6の油路とを遮断する第2の状態を切換える切換バルブと、第4の油路上に設けられたオリフィスとを備える。
この構成によると、切換えバルブにより、第2の電磁バルブにより制御される油圧がプライマリプーリに供給される第1の状態と、プライマリプーリとは異なる機器に供給される油圧がプライマリプーリにも供給される第2の状態とが切換えられる。第1の状態では、無段変速機の変速比が最適になるように制御することができる。第2の状態では、プライマリプーリとは異なる機器に供給される油圧を、プライマリプーリにも供給される。そのため、第1の状態において何等かの異常によりプライマリプーリに供給される油圧が減少した場合には、第1の状態から第2の状態に切換えバルブを切換えることによって、プライマリプーリに供給される油圧を確保することができる。また、第1の状態では、摩擦係合要素(クラッチもしくはブレーキ)にライン圧を減圧した油圧が供給される。第2の状態では、摩擦係合要素に第1の電磁バルブにより制御される油圧が供給される。これにより、摩擦係合要素を係合する際には第1の電磁バルブにより制御される油圧を摩擦係合要素に供給することによって、係合時のショックを低減するように摩擦係合要素を係合することができる。摩擦係合要素を係合する際、プライマリプーリに供給された油圧はオリフィスにより維持される。そのため、無段変速機が不必要にダウンシフトしないようにすることができる。摩擦係合要素を係合した後は、摩擦係合要素にライン圧を減圧した油圧を供給することによって、駆動源から出力された動力を車輪に伝達するように摩擦係合要素を係合状態に維持することができる。これにより、摩擦係合要素に供給される油圧の切換える切換えバルブを用いて、プライマリプーリに供給される油圧のフェールセーフ機能を実現することができる。そのため、フェールセール機能のみを有する専用のバルブなどを設けずとも、フェールセーフ機能を実現することができる。その結果、部品点数の増加量を低減しつつ、フェールセーフ機能を実現することができる無段変速機の油圧供給装置を提供することができる。
第2の発明に係る無段変速機の油圧供給装置においては、第1の発明の構成に加え、機器は、セカンダリプーリである。
この構成によると、何等かの異常によりプライマリプーリに供給される油圧が減少した場合には、セカンダリプーリに供給される油圧をプライマリプーリにも供給することによって、フェールセーフ機能を実現することができる。
第3の発明に係る無段変速機の油圧供給装置においては、第1または2の発明の構成に加え、摩擦係合要素を解放状態から係合状態にする場合、および無段変速機がダウンシフトしないように制御されている状態において無段変速機がダウンシフトした場合において、切換えバルブを第1の状態から第2の状態に切換える切換え機構をさらに備える。
この構成によると、摩擦係合要素を解放状態から係合状態にする場合には、第1の電磁バルブにより制御される油圧を摩擦係合要素に供給することによって、係合時のショックを低減するように摩擦係合要素を係合することができる。また、無段変速機がダウンシフトしないように制御されている状態において無段変速機がダウンシフトした場合には、プライマリプーリとは異なる機器に供給される油圧が、プライマリプーリにも供給される。そのため、何等かの異常によりプライマリプーリに供給される油圧が減少した場合には、プライマリプーリに供給される油圧を確保することができる。そのため、意図しないダウンシフトが進行しないようにすることができる。
第4の発明に係る無段変速機の油圧供給装置においては、第3の発明の構成に加え、無段変速機がダウンシフトしないように制御されている状態において無段変速機がダウンシフトした場合、切換えバルブを第2の状態に切換えたときに第1の電磁バルブにより制御される油圧で摩擦係合要素が係合状態を維持できるように第1の電磁バルブが制御される。
この構成によると、ドライバが意図しないダウンシフトが行なわれたために切換えバルブを第2の状態に切換えたときには、第1の電磁バルブにより制御される油圧で摩擦係合要素が係合状態を維持することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、車両に搭載されたパワートレーン100のエンジン200の出力は、トルクコンバータ300を介して、前後進切換装置400を有する無段変速機500に入力される。無段変速機500の出力は、減速歯車600および差動歯車装置700に伝達され、左右の駆動輪800へ分配される。パワートレーン100は、後述するECU(Electronic Control Unit)900により制御される。なお、エンジン200の代わりにもしくは加えて、モータを駆動源として用いるようにしてもよい。
トルクコンバータ300は、エンジン200のクランク軸に連結されたポンプインペラ302と、タービン軸304を介して前後進切換装置400に連結されたタービンランナ306とから構成されている。ポンプインペラ302およびタービンランナ306の間にはロックアップクラッチ308が設けられている。ロックアップクラッチ308は、係合側油室および解放側油室に対する油圧供給が切換えられることにより、係合または解放されるようになっている。
ロックアップクラッチ308が完全係合させられることにより、ポンプインペラ302およびタービンランナ306は一体的に回転させられる。ポンプインペラ302には、無段変速機500を変速制御したり、ベルト挟圧力を発生させたり、各部に潤滑のための作動油を供給したりするための油圧を発生する機械式のオイルポンプ310が設けられている。
前後進切換装置400は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。トルクコンバータ300のタービン軸304はサンギヤ402に連結されている。無段変速機500の入力軸502はキャリア404に連結されている。キャリア404とサンギヤ402とはフォワードクラッチ406を介して連結されている。リングギヤ408は、リバースブレーキ410を介してハウジングに固定される。フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410は油圧シリンダによって摩擦係合させられる。フォワードクラッチ406の入力回転数は、タービン軸304の回転数、すなわちタービン回転数NTと同じである。
フォワードクラッチ406が係合させられるとともに、リバースブレーキ410が解放されることにより、前後進切換装置400は前進用係合状態となる。この状態で、前進方向の動力が無段変速機500に伝達される。リバースブレーキ410が係合させられるとともにフォワードクラッチ406が解放されることにより、前後進切換装置400は後進用係合状態となる。この状態で、入力軸502はタービン軸304に対して逆方向へ回転させられる。これにより、後進方向の動力が無段変速機500に伝達される。
すなわち、フォワードクラッチ406もしくはリバースブレーキ410が係合することにより、エンジン100から出力された動力が駆動輪800に伝達される。フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410が共に解放されると、前後進切換装置400は動力伝達を遮断するニュートラル状態になる。
なお、前後進切換装置400を、無段変速機500と駆動輪800との間に配置するようにしてもよい。
無段変速機500には、入力軸502に設けられたプライマリプーリ504と、出力軸506に設けられたセカンダリプーリ508と、これらのプーリに巻き掛けられた金属ベルト510とがさらに設けられる。各プーリと金属ベルト510との間の摩擦力を利用して、動力伝達が行われる。
各プーリは溝幅が可変であるように、油圧シリンダ(シーブ)から構成されている。プライマリプーリ504の油圧シリンダ、すなわちプライマリシーブの油圧が制御されることにより、各プーリの溝幅が変化する。これにより、各プーリの有効径が変更され、変速比GR(=プライマリプーリ回転数NIN/セカンダリプーリ回転数NOUT)が連続的に変化させられる。なお、金属ベルト510の代わりにチェーンを用いるようにしてもよい。
図2に示すように、ECU900には、エンジン回転数センサ902、タービン回転数センサ904、車速センサ906、スロットル開度センサ908、冷却水温センサ910、油温センサ912、アクセル開度センサ914、フットブレーキスイッチ916、ポジションセンサ918、プライマリプーリ回転数センサ922およびセカンダリプーリ回転数センサ924が接続されている。
エンジン回転数センサ902は、エンジン200の回転数(エンジン回転数)NEを検出する。タービン回転数センサ904は、タービン軸304の回転数(タービン回転数)NTを検出する。車速センサ906は、車速Vを検出する。スロットル開度センサ908は、電子スロットルバルブの開度THAを検出する。冷却水温センサ910は、エンジン200の冷却水温TWを検出する。油温センサ912は、無段変速機500の作動に用いられる作動油の温度(以下、油温とも記載する)THOを検出する。アクセル開度センサ914は、アクセルペダルの開度ACCを検出する。フットブレーキスイッチ916は、フットブレーキの操作の有無を検出する。ポジションセンサ918は、シフトポジションと対応する位置に設けられた接点がONであるかOFFであるかを判別することにより、シフトレバー920のポジションPSHを検出する。プライマリプーリ回転数センサ922は、プライマリプーリ504の回転数(入力軸回転数)NINを検出する。セカンダリプーリ回転数センサ924は、セカンダリプーリ508の回転数(出力軸回転数)NOUTを検出する。各センサの検出結果を表す信号が、ECU900に送信される。タービン回転数NTは、フォワードクラッチ406が係合された前進走行時にはプライマリプーリ回転数NINと一致する。車速Vは、セカンダリプーリ回転数NOUTと対応した値になる。したがって、車両が停車状態にあり、かつフォワードクラッチ406が係合された状態では、タービン回転数NTは0となる。
ECU900は、CPU(Central Processing Unit)、メモリおよび入出力インターフェースなどを含む。CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って信号処理を行なう。これにより、エンジン200の出力制御、無段変速機500の変速制御、ベルト挟圧力制御、フォワードクラッチ406の係合/解放制御およびリバースブレーキ410の係合/解放制御などを実行する。
エンジン200の出力制御は電子スロットルバルブ1000、燃料噴射装置1100、点火装置1200などによって行なわれる。無段変速機500の変速制御、ベルト挟圧力制御、フォワードクラッチ406の係合/解放制御およびリバースブレーキ410の係合/解放制御は、油圧制御回路2000によって行なわれる。
図3および図4を参照して、本実施の形態に係る油圧供給装置として用いられる油圧制御回路2000の要部について説明する。なお、以下に説明する油圧制御回路2000は一例であって、これに限らない。
オイルポンプ310が発生した油圧は、ライン圧油路2002を介してプライマリレギュレータバルブ2100、LPM(Line Pressure Modulator)1バルブ2310、LPM2バルブ2320およびLPM3バルブ2330に供給される。
プライマリレギュレータバルブ2100には、SLTリニアソレノイドバルブ2200およびSLSリニアソレノイドバルブ2210のいずれか一方から選択的に制御圧が供給される。SLTリニアソレノイドバルブ2200の制御圧(出力油圧)およびSLSリニアソレノイドバルブ2210の制御圧(出力油圧)うち、プライマリレギュレータバルブ2100へ供給される制御圧は、コントロールバルブ2400により選択される。コントロールバルブ2400については、後で説明する。
プライマリレギュレータバルブ2100のスプールは、供給された制御圧に応じて上下に摺動する。これにより、オイルポンプ310で発生した油圧がプライマリレギュレータバルブ2100により調圧(調整)される。プライマリレギュレータバルブ2100により調圧された油圧がライン圧PLとして用いられる。本実施の形態においては、プライマリレギュレータバルブ2100に供給される制御圧が高いほど、ライン圧PLがより高くなる。なお、プライマリレギュレータバルブ2100に供給される制御圧が高いほど、ライン圧PLがより低くなるようにしてもよい。
SLTリニアソレノイドバルブ2200およびSLSリニアソレノイドバルブ2210には、LPM2バルブ2320から出力された油圧が供給される。LPM2バルブ2320から出力された油圧は、SLTリニアソレノイドバルブ2200およびSLSリニアソレノイドバルブ2210の他、SLPリニアソレノイドバルブ2220に供給される。
SLTリニアソレノイドバルブ2200、SLSリニアソレノイドバルブ2210およびSLPリニアソレノイドバルブ2220は、ECU900から送信されたデューティ信号(デューティ値)によって決まる電流値に応じて制御圧を発生させる電磁バルブである。
LPM1バルブ2310は、ライン圧PLを元圧として調圧された油圧を出力する。LPM1バルブ2310から出力された油圧は、セカンダリプーリ508の油圧シリンダ、すなわちセカンダリシーブに供給される。セカンダリプーリ508の油圧シリンダには、金属ベルト510が滑りを生じないような油圧が供給される。すなわち、LPM1バルブ2310からの出力油圧に応じてベルト挟圧力が増減させられる。
LPM1バルブ2310には、軸方向へ移動可能なスプールおよびそのスプールを一方へ付勢するスプリングが設けられている。LPM1バルブ2310は、ECU900によりデューティ制御されるSLSリニアソレノイドバルブ2210の出力油圧をパイロット圧として、LPM1バルブ2310に導入されるライン圧PLを元圧として減圧された油圧を出力する。
LPM2バルブ2320は、ライン圧PLを元圧として減圧された油圧を出力する。前述したように、LPM2バルブ2320から出力された油圧は、SLTリニアソレノイドバルブ2200、SLSリニアソレノイドバルブ2210およびSLPリニアソレノイドバルブ2220に供給される。
LPM3バルブ2330は、ライン圧PLを元圧として調圧された油圧を出力する。LPM3バルブ2330には、軸方向へ移動可能なスプールおよびそのスプールを一方へ付勢するスプリングが設けられている。LPM3バルブ2330は、ECU900によりデューティ制御されるSLPリニアソレノイドバルブ2220の出力油圧をパイロット圧として、LPM3バルブ2330に導入されるライン圧PLを減圧する。すなわち、SLPリニアソレノイドバルブ2220により制御される油圧がLPM3バルブ2330から出力される。
LPM3バルブ2330から出力された油圧は、コントロールバルブ2400を介して、プライマリプーリ504の油圧シリンダ(プライマリシーブ)に供給される。プライマリプーリ504の油圧シリンダに対する油圧の供給および排出を制御することにより、無段変速機500の変速比GRが制御される。
プライマリプーリ504の油圧シリンダに供給される油圧が増大すると、プライマリプーリ504の溝幅が狭くなる。そのため、変速比GRが低下する。すなわち無段変速機500がアップシフトする。
プライマリプーリ504の油圧シリンダに供給される油圧が減少すると、プライマリプーリ504の溝幅が広くなる。その結果、変速比GRが増大する。すなわち無段変速機500がダウンシフトする。
変速比GRは、たとえば、プライマリプーリ回転数NINがマップを用いて設定される目標回転数になるように制御される。目標回転数は、車速Vおよびアクセル開度ACCをパラメータとしたマップを用いて設定される。なお、変速比GRの制御方法はこれに限らない。
モジュレータバルブ2340は、LPM2バルブ2320から出力された油圧を元圧として減圧された油圧を出力する。モジュレータバルブ2340から出力された油圧は、SLソレノイドバルブ2500に供給される。
コントロールバルブ2400は、LPM2バルブ2320を用いてライン圧を減圧した油圧が供給される第1油路2510、SLTリニアソレノイドバルブ2200により制御される油圧が供給される第2油路2520、SLPリニアソレノイドバルブ2220により制御される油圧が供給される第3油路2530およびセカンダリプーリ508に油圧を供給する第4油路2540がそれぞれ接続された入力ポートを備える。第4油路2540上には、オリフィス2542が設けられる。
なお、プライマリプーリ504に油圧を供給しない油路であって、セカンダリプーリ508以外の機器に油圧を供給する油路を第4油路2540として用いるようにしてもよい。
さらに、コントロールバルブ2400は、後述するマニュアルバルブ2600を介してフォワードクラッチ406もしくはリバースブレーキ410に油圧を供給する第5油路2550およびプライマリプーリ504に油圧を供給する第6油路2560がそれぞれ接続された出力ポートを備える。
コントロールバルブ2400のスプールは、図3において(A)の状態(左側の状態)もしくは(B)の状態(右側の状態)のうちのいずれか一方の状態に切換えられる。
すなわち、コントロールバルブ2400は、第1油路2510と第5油路2550とを連通するとともに第2油路2520と第5油路2550とを遮断し、かつ第3油路2530と第6油路2560とを連通するとともに第4油路2540と第6油路2560とを遮断する(A)の状態、および第2油路2520と第5油路2550とを連通するとともに第1油路2510と第5油路2550とを遮断し、かつ第4油路2540と第6油路2560とを連通するとともに第3油路2530と第6油路2560とを遮断する(B)の状態を切換える。
コントロールバルブ2400のスプールが図3において(A)の状態(左側の状態)にある場合、SLTリニアソレノイドバルブ2200からプライマリレギュレータバルブ2100へ制御圧が供給される。すなわち、SLTリニアソレノイドバルブ2200の制御圧に応じて、ライン圧PLが制御される。
コントロールバルブ2400のスプールが図3において(B)の状態(右側の状態)にある場合、SLSリニアソレノイドバルブ2210からプライマリレギュレータバルブ2100へ制御圧が供給される。すなわち、SLSリニアソレノイドバルブ2210の制御圧に応じて、ライン圧PLが制御される。
コントロールバルブ2400のスプールは、スプリングにより一方向へ付勢される。このスプリングの付勢力に対向するように、SLソレノイドバルブ2500から油圧が供給される。
SLソレノイドバルブ2500からコントロールバルブ2400に油圧が供給された場合、コントロールバルブ2400のスプールは図3において(B)の状態になる。
SLソレノイドバルブ2500からコントロールバルブ2400に油圧が供給されていない場合、コントロールバルブ2400のスプールは、スプリングの付勢力により図3において(A)の状態になる。
たとえば、シフトレバー920が「N」ポジションから「D」ポジションまたは「R」ポジションへ操作されるガレージシフトが行なわれた場合、すなわち、フォワードクラッチ406もしくはリバースブレーキ410を解放状態から係合状態にする場合、コントロールバルブ2400のスプールを図3において(A)の状態から(B)の状態に切換えるようにSLソレノイドバルブ2500が制御される。すなわち、油圧を出力するようにSLソレノイドバルブ2500がECU900により制御される。
また、無段変速機500がダウンシフトしないように制御されている状態において無段変速機500がダウンシフトした場合、コントロールバルブ2400のスプールを図3において(A)の状態から(B)の状態に切換えるようにSLソレノイドバルブ2500が制御される。すなわち、異常なダウンシフトが行なわれた場合、コントロールバルブ2400のスプールが(A)の状態から(B)の状態に切換えられる。
なお、無段変速機500をどのように制御するかはECU900が判断しているため、無段変速機500がダウンシフトしないように制御されている状態であるか否かはECU900の内部で判断される。ダウンシフトしたか否かは、プライマリプーリ回転数NINとセカンダリプーリ回転数NOUTとの比が変化したか否かにより判断される。なお、無段変速機500がダウンシフトしないように制御されている状態において無段変速機500がダウンシフトしたか否かを判断する方法はこれらに限らない。
ガレージシフトが行なわれた場合ならびに異常なダウンシフトが行なわれた場合の他、シフトレバー920が「D」ポジションである状態で車両が停止した(車速が「0」になった)という条件を含むニュートラル制御実行条件が成立した場合および車両の前進走行中にシフトレバー920が「R」ポジションへ操作された場合などに、コントロールバルブ2400のスプールを図3において(A)の状態から(B)の状態に切換えられる。
図4を参照して、マニュアルバルブ2600について説明する。マニュアルバルブ2600は、シフトレバー920の操作に従って機械的に切換えられる。これにより、フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410は係合させられたり、解放させられたりする。
シフトレバー920は、駐車用の「P」ポジション、後進走行用の「R」ポジション、動力伝達を遮断する「N」ポジション、前進走行用の「D」ポジションおよび「B」ポジションへ操作される。
「P」ポジションおよび「N」ポジションでは、フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410内の油圧は、マニュアルバルブ2600からドレンされる。これにより、フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410は解放される。
「R」ポジションでは、マニュアルバルブ2600からリバースブレーキ410に油圧が供給される。これによりリバースブレーキ410が係合させられる。一方、フォワードクラッチ406内の油圧がマニュアルバルブ2600からドレンされる。これによりフォワードクラッチ406が解放される。
「D」ポジションおよび「B」ポジションでは、マニュアルバルブ2600からフォワードクラッチ406に油圧が供給される。これによりフォワードクラッチ406が係合させられる。一方、リバースブレーキ410内の油圧がマニュアルバルブ2600からドレンされる。これによりリバースブレーキ410が解放される。
以下、前述した構造により発現する油圧制御回路2000の機能について説明する。
図5を参照して、たとえば車両が定常走行している場合には、SLソレノイドバルブ2500が油圧を出力しないようにECU900により制御される。この場合、コントロールバルブ2400のスプールは、スプリングの付勢力により(A)の状態になる。
コントロールバルブ2400のスプールが(A)の状態であると、第1油路2510と第5油路2550とが連通されるとともに第2油路2520と第5油路2550とが遮断され、かつ第3油路2530と第6油路2560とが連通されるとともに第4油路2540と第6油路2560とが遮断される。
したがって、図5において一点鎖線で示すように、LPM2バルブ2320から出力された油圧が、コントロールバルブ2400を介してマニュアルバルブ2600に供給される。そのため、シフトレバー920が「D」ポジションまたは「B」ポジションに位置していれば、マニュアルバルブ2600からフォワードクラッチ406に油圧が供給される。これによりフォワードクラッチ406が係合させられる。よって、LPM2バルブ2320から供給された油圧によりフォワードクラッチ406が係合状態に保持される。
シフトレバー920が「R」ポジションに位置していれば、マニュアルバルブ2600からリバースブレーキ410に油圧が供給される。これによりリバースブレーキ410が係合させられる。よって、LPM2バルブ2320から供給された油圧によりリバースブレーキ410が係合状態に保持される。
さらに、図5において二点鎖線で示すように、LPM3バルブ2330から出力された油圧が、コントロールバルブ2400を介して、プライマリプーリ504の油圧シリンダに供給される。すなわち、SLPリニアソレノイドバルブ2220により制御される油圧がプライマリプーリ504の油圧シリンダに供給される。これにより、無段変速機500の変速比GRが最適になるように制御することができる。
また、コントロールバルブ2400のスプールが図5において(A)の状態にある場合、SLTリニアソレノイドバルブ2200からプライマリレギュレータバルブ2100へ制御圧が供給される。したがって、SLTリニアソレノイドバルブ2200は、コントロールバルブ2400を介してライン圧PLを制御する。SLSリニアソレノイドバルブ2210は、LPM1バルブ2310を介してベルト挟圧力を制御する。
図6を参照して、たとえば、無段変速機500がダウンシフトしないように制御されている状態において無段変速機500がダウンシフトした場合、すなわち、ドライバが意図しないダウンシフトが発生した場合、何等かの異常により、プライマリプーリ508に供給される油圧が減少したといえる。この場合、油圧を出力するようにSLソレノイドバルブ2500が制御される。そのため、コントロールバルブ2400のスプールは、図6において(A)の状態から(B)の状態に切換えられる。
コントロールバルブ2400のスプールが(B)の状態であると、第2油路2520と第5油路2550とが連通されるとともに第1油路2510と第5油路2550とが遮断され、かつ第4油路2540と第6油路2560とが連通されるとともに第3油路2530と第6油路2560とが遮断される。
したがって、図6において二点鎖線で示すように、セカンダリプーリ508の油圧シリンダに供給される油圧が、コントロールバルブ2400を介して、プライマリプーリ504の油圧シリンダに供給される。
これにより、プライマリプーリ504の油圧シリンダに供給される油圧を維持することができる。そのため、プライマリプーリ504の油圧シリンダに供給される油圧のフェールセーフを実現することができる。
また、図6において一点鎖線で示すように、SLTリニアソレノイドバルブ2200により制御される油圧が、コントロールバルブ2400を介してマニュアルバルブ2600に供給される。そのため、シフトレバー920が「D」ポジションまたは「B」ポジションに位置していれば、マニュアルバルブ2600からフォワードクラッチ406に油圧が供給される。よって、SLTリニアソレノイドバルブ2200により制御された油圧によりフォワードクラッチ406が係合状態に保持される。係合状態を保持する為にSLTリニアソレノイドバルブ2200の油圧アップが必要となる場合、SLソレノイドバルブ2500の出力とともにSLTリニアソレノイドバルブ2200の油圧アップを実施する。
シフトレバー920が「R」ポジションに位置していれば、マニュアルバルブ2600からリバースブレーキ410に油圧が供給される。よって、SLTリニアソレノイドバルブ2200により制御された油圧によりリバースブレーキ410が係合状態に保持される。
シフトレバー920が「N」ポジションから「D」ポジションまたは「R」ポジションへ操作されるガレージシフトが行なわれた場合、すなわち、フォワードクラッチ406もしくはリバースブレーキ410を解放状態から係合状態にする場合においても、コントロールバルブ2400のスプールが、図6において(A)の状態から(B)の状態に切換えられる。
この場合、シフトレバー920が「D」ポジションまたは「B」ポジションに位置していれば、SLTリニアソレノイドバルブ2200により油圧を調圧することにより、フォワードクラッチ406が緩やかに係合し、係合時のショックが抑制することができる。
シフトレバー920が「R」ポジションに位置していれば、SLTリニアソレノイドバルブ2200により油圧を調圧することにより、リバースブレーキ410を緩やかに係合し、係合時のショックが抑制することができる。
ニュートラル制御実行条件が成立した場合においても、コントロールバルブ2400のスプールが図6において(A)の状態から(B)の状態に切換えられる。この場合、フォワードクラッチ406の係合力が低下するようにフォワードクラッチ406の係合力を制御することにより、ニュートラル制御を実行することができる。
なお、ニュートラル制御実行条件が成立した場合、フォワードクラッチ406が解放できないこと、もしくはニュートラル制御を実行できないことを、タービン回転数センサ904により検出されるタービン回転数NTに基づいて判定するようにしてもよい。より具体的には、タービン回転数センサ904により検出されるタービン回転数NTが上昇しないと、フォワードクラッチ406が解放できない、もしくはニュートラル制御を実行できないと判定するようにしてもよい。さらに、フォワードクラッチ406が解放できない、もしくはニュートラル制御を実行できないと判定された場合には、コントロールバルブ2400が固着するフェールが生じたと判定するようにしてもよい。
車両の前進走行中にシフトレバー920が「R」ポジションへ操作された場合においても、コントロールバルブ2400のスプールが図6において(A)の状態から(B)の状態に切換えられる。この場合、リバースブレーキ410を解放するようにSLTリニアソレノイドバルブ2200をECU900が制御することにより、車両の前進中に、後進ギヤが形成されないようにすることができる。
また、コントロールバルブ2400のスプールが図6において(B)の状態にある場合、SLSリニアソレノイドバルブ2210からプライマリレギュレータバルブ2100へ制御圧が供給される。すなわち、SLSリニアソレノイドバルブ2210の制御圧に応じて、ライン圧PLが制御される。したがって、SLSリニアソレノイドバルブ2210は、LPM1バルブ2310を介してベルト挟圧力を制御するとともに、SLTリニアソレノイドバルブ2200に代わって、ライン圧PLを制御する。
ところで、ガレージシフトが行なわれた場合、ニュートラル制御実行条件が成立した場合および車両の前進走行中にシフトレバー920が「R」ポジションへ操作された場合などには、プライマリプーリ504の油圧シリンダに供給される油圧が十分に高い場合であっても、セカンダリプーリ508に供給される油圧がプライマリプーリ504の油圧シリンダに供給される。
このような場合には、第4油路2540上に設けられたオリフィス2542により、プライマリプーリ504の油圧シリンダ内の油圧が維持される。そのため、無段変速機500が不必要にアップシフトまたはダウンシフトしないようにすることができる。
以上のように、本実施の形態に係る油圧供給装置によれば、コントロールバルブにより、プライマリプーリの油圧シリンダにSLPリニアソレノイドバルブにより制御される油圧が供給される(A)の状態と、セカンダリプーリに供給される油圧がプライマリプーリにも供給される(B)の状態とを切換えられる。(A)の状態では、無段変速機の変速比GRが最適になるように制御することができる。(B)の状態では、セカンダリプーリに供給される油圧が、プライマリプーリにも供給される。そのため、(A)の状態において何等かの異常によりプライマリプーリに供給される油圧が減少した場合には、(A)の状態から(B)の状態にコントロールバルブを切換えることによって、プライマリプーリに供給される油圧を確保することができる。
また、(A)の状態では、クラッチもしくはブレーキにライン圧を減圧した油圧が供給される。(B)の状態では、クラッチもしくはブレーキにSLTリニアソレノイドバルブにより制御される油圧が供給される。これにより、クラッチもしくはブレーキを係合する際にはSLTリニアソレノイドバルブにより制御される油圧をクラッチもしくはブレーキに供給することによって、係合時のショックを低減するようにクラッチもしくはブレーキを係合することができる。クラッチもしくはブレーキを係合する際、プライマリプーリに供給された油圧はオリフィスにより維持される。そのため、無段変速機が不必要にアップシフトまたはダウンシフトしないようにすることができる。クラッチもしくはブレーキを係合した後は、クラッチもしくはブレーキにライン圧を減圧した油圧を供給することによって、エンジンから出力された動力を車輪に伝達するようにクラッチもしくはブレーキを係合状態に維持することができる。
これにより、クラッチもしくはブレーキに供給される油圧を切換えるコントロールバルブを用いて、プライマリプーリに供給される油圧のフェールセーフ機能を実現することができる。そのため、フェールセール機能のみを有する専用のバルブなどを設けずとも、フェールセーフ機能を実現することができる。その結果、部品点数の増加量を低減しつつ、フェールセーフ機能を実現することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
車両の駆動装置を示す図である。 ECUの制御ブロック図である。 油圧制御回路を示す図(その1)である。 油圧制御回路を示す図(その2)である。 油圧制御回路を示す図(その3)である。 油圧制御回路を示す図(その4)である。
符号の説明
100 パワートレーン、200 エンジン、300 トルクコンバータ、302 ポンプインペラ、304 タービン軸、306 タービンランナ、308 ロックアップクラッチ、310 オイルポンプ、400 前後進切換装置、402 サンギヤ、404 キャリア、406 フォワードクラッチ、408 リングギヤ、410 リバースブレーキ、500 無段変速機、502 入力軸、504 プライマリプーリ、506 出力軸、508 セカンダリプーリ、510 金属ベルト、600 減速歯車、700 差動歯車装置、800 駆動輪、902 エンジン回転数センサ、904 タービン回転数センサ、906 車速センサ、908 スロットル開度センサ、910 冷却水温センサ、912 油温センサ、914 アクセル開度センサ、916 フットブレーキスイッチ、918 ポジションセンサ、920 シフトレバー、922 プライマリプーリ回転数センサ、924 セカンダリプーリ回転数センサ、1000 電子スロットルバルブ、1100 燃料噴射装置、1200 点火装置、2000 油圧制御回路、2002 ライン圧油路、2100 プライマリレギュレータバルブ、2200 SLTリニアソレノイドバルブ、2210 SLSリニアソレノイドバルブ、2220 SLTリニアソレノイドバルブ、2310 LPM1バルブ、2320 LPM2バルブ、2330 LPM3バルブ、2340 モジュレータバルブ、2400 コントロールバルブ、2500 SLソレノイドバルブ、2510 第1油路、2520 第2油路、2530 第3油路、2540 第4油路、2542 オリフィス、2550 第5油路、2560 第6油路、2600 マニュアルバルブ。

Claims (3)

  1. 動力を伝達する伝達部材を挟持するプライマリプーリおよびセカンダリプーリと、油圧が供給されることにより係合し、駆動源から出力された動力を車輪に伝達する摩擦係合要素とが設けられるとともに、前記プライマリプーリに供給される油圧に応じて変速比を変更する無段変速機の油圧供給装置であって、
    ライン圧を減圧した油圧が供給される第1の油路と、
    第1の電磁バルブにより制御される油圧が供給される第2の油路と、
    第2の電磁バルブにより制御される油圧が供給される第3の油路と、
    セカンダリプーリに油圧を供給する第4の油路と、
    前記摩擦係合要素に油圧を供給する第5の油路と、
    前記プライマリプーリに油圧を供給する第6の油路と、
    前記第1の油路と前記第5の油路とを連通するとともに前記第2の油路と前記第5の油路とを遮断し、かつ前記第3の油路と前記第6の油路とを連通するとともに前記第4の油路と前記第6の油路とを遮断する第1の状態、および前記第2の油路と前記第5の油路とを連通するとともに前記第1の油路と前記第5の油路とを遮断し、かつ前記第4の油路と前記第6の油路とを連通するとともに前記第3の油路と前記第6の油路とを遮断する第2の状態を切換える切換バルブと、
    前記第4の油路上に設けられたオリフィスとを備える、無段変速機の油圧供給装置。
  2. 前記摩擦係合要素を解放状態から係合状態にする場合、および前記無段変速機がダウンシフトしないように制御されている状態において前記無段変速機がダウンシフトした場合において、前記切換えバルブを前記第1の状態から前記第2の状態に切換える切換え機構をさらに備える、請求項に記載の無段変速機の油圧供給装置。
  3. 前記無段変速機がダウンシフトしないように制御されている状態において前記無段変速機がダウンシフトした場合、前記切換えバルブを前記第2の状態に切換えたときに前記第1の電磁バルブにより制御される油圧で前記摩擦係合要素が係合状態を維持できるように前記第1の電磁バルブが制御される、請求項に記載の無段変速機の油圧供給装置。
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