JP4676103B2 - バックル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のシートベルト装置に用いられるタングプレート固定用のバックル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の座席に着座した乗員の身体を拘束するためのシートベルト装置を構成するウエビングベルトは、その長手方向一方の端部が例えば座席側方に設けられた巻取装置の巻取軸に係止されており、他端がこの巻取装置の近傍に設けられたアンカプレートに固定されている。また、ウエビングベルトの長手方向中間部は巻取装置の上方、例えば、車両のセンタピラーの上端側にてスルーアンカに形成された挿通孔を貫通して下方側へ折り返されている。
【0003】
このスルーアンカでの折り返し部分と他端との間でウエビングベルトはタングプレートの挿通孔を貫通しており、タングプレートを引っ張ることで巻取装置の巻取軸に巻き取られたウエビングベルトが引き出され、座席を介して巻取装置とは反対側に設けられたバックル装置へタングプレートを連結させることで、ウエビングベルトの装着状態となる構成である。
【0004】
一方で、一定年齢に満たない幼児や子供を車両に乗せる場合には、車両に所謂チャイルドシートを取り付け、このチャイルドシートに幼児や子供を乗せることが義務付けられた。
【0005】
この種のチャイルドシートの車両への取付構造としては、チャイルドシートを座席に搭載すると共に、上述しウエビングベルトをチャイルドシートに係合させて連結し、上記のようにバックル装置へタングプレートを連結させることで、チャイルドシートを固定する構造がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の車両には、上述したシートベルト装置に加え、車両急減速時に袋体を車両乗員の前方側へ膨張展開させて、車両急減速時における慣性で車両前方側へ移動しようとする乗員を袋体で受け止める所謂エアバッグ装置が搭載されている。この種のエアバッグ装置が搭載されている車両においては、上記のように車両座席にチャイルドシートを取り付けた場合には、当該座席に対応したエアバッグ装置を作動させないことが好ましい。
【0007】
チャイルドシートが取り付けられた際にエアバッグ装置を作動させない機構としては、車両座席に荷重センサを取り付けて座席に作用する荷重に基づいて一般の乗員が座席に着座したか、チャイルドシートが取り付けられたかを判定し、この判定結果に基づいてエアバッグ装置を制御する方法がある。
【0008】
しかしながら、座席に着座する乗員の体重には大きなばらつきがあることを考えると、上述したような座席に作用する荷重に基づいてチャイルドシートが取り付けられたか否かを判定する方法では、その判定基準となる閾値を設定することが困難である。
【0009】
本発明は、上記事実を考慮して、チャイルドシートが取り付けられたか否かを容易に且つ確実に判定できる機構を有するバックル装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のバックル装置は、車両乗員の身体に装着されることで前記車両乗員の身体を保持するウエビングベルトに取り付けられたタングプレートを挿入可能な装置本体と、前記装置本体の内部に挿入された前記タングプレートに対して接離移動可能に設けられ、前記タングプレートに対する接近移動により前記タングプレートへ係合して前記装置本体内への前記タングプレートの挿入方向とは反対の抜取方向への前記タングプレートの移動を制限するラッチと、前記ラッチの前記挿入方向側で前記タングプレートに対向して前記ラッチに一体的に設けられ、前記タングプレートに対する前記ラッチの係合状態で前記挿入方向側から前記タングプレートが接触し、前記抜取方向側への前記タングプレートからの荷重を検出する荷重検出手段と、前記荷重検出手段が検出した前記ラッチからの荷重に基づき、前記ウエビングベルトに作用するテンションを算出して、算出した前記テンションに基づき前記ウエビングベルトによってチャイルドシートが取り付けられたか否かを判定する判定手段と、を備えている。
【0011】
上記構成のバックル装置によれば、車両乗員が例えば自らの身体の前方側へウエビングベルトを掛け回した状態でタングプレートを装置本体内に挿入し、更に、この状態で装置本体内のラッチがタングプレートに係合すると装置本体から抜け出る抜取方向へのタングプレートの移動がラッチによって規制され、これにより、ウエビングベルトの装着状態となり、乗員の身体がウエビングベルトにより拘束(保持)される。また、このようにラッチがタングプレートに係合すると、ラッチに一体的に設けられた荷重検出手段に対して挿入方向側からタングプレートが荷重検出手段に接触する。
【0012】
また、チャイルドシートを座席上に載置し、チャイルドシートの所定位置に設けられた係合部にウエビングベルトを係合させた状態でタングプレートを装置本体に挿入し、ラッチによって抜取方向へのタングプレートの移動を制限させることにより、チャイルドシートがウエビングベルトにより座席に固定される(すなわち、ウエビングベルトによってチャイルドシートが保持される)。
【0013】
ところで、ウエビングベルトは、通常、その基端側がウエビング巻取装置の巻取軸に巻き取られている。また、このウエビング巻取装置を構成する巻取軸は、ばね等の付勢手段によってウエビングベルトを巻き取る方向へ付勢されている。
【0014】
したがって、ウエビングベルトには常時テンションが作用し、このテンションによって装置本体内に挿入されたタングプレートは装置本体内への挿入方向とは反対の抜取方向の外力を受ける。さらに、この外力(テンション)を受けたタングプレートは、タングプレートに係合しているラッチを伴おうとしてラッチを抜取方向側へ押圧する。
【0015】
但し、ラッチにはタングプレートに対向して荷重検出手段が設けられているため、タングプレートは荷重検出手段を介して間接的にラッチを押圧する。
【0016】
ここで、一般的にウエビングベルトにより座席に直接着座した乗員を拘束する場合と、ウエビングベルトによりチャイルドシートを座席に取り付けた場合とでは、上述したテンションの大きさには明確な差異が生じる。したがって、テンションが大きければタングプレートが荷重検出手段を押圧する押圧力は大きくなり、テンションが小さければタングプレートが荷重検出手段を押圧する押圧力は小さくなる。
【0017】
この荷重検出手段が検出したタングプレートからの荷重に基づき、判定手段ではウエビングベルトに作用するテンション、すなわち、タングプレートに作用するテンションが算出され、算出したテンションに基いてウエビングベルトによりチャイルドシートが取り付けられたか否かが判定される。
【0018】
このように、本発明では、チャイルドシートが取り付けられた場合と、直接座席に着座した乗員を拘束する場合とで明確に差異が生じるウエビングベルトに作用するテンションに基づいてチャイルドシートが座席に取り付けられたか否かが判定されるため、確実にチャイルドシートが座席に取り付けられたか否かを判定できる。
【0019】
請求項2記載のバックル装置は、車両乗員の身体に装着されることで前記車両乗員の身体を保持するウエビングベルトに取り付けられたタングプレートを挿入可能な装置本体と、前記装置本体の内部に挿入された前記タングプレートに対して接離移動可能で且つ前記装置本体への前記タングプレートの挿入方向及びその反対の抜取方向へ所定範囲変位可能に設けられ、前記タングプレートに対する接近移動により前記タングプレートへ係合して前記抜取方向への前記タングプレートの移動を制限するラッチと、前記ラッチの前記抜取方向側及び前記抜取方向側で前記ラッチに対向する対向物の何れか一方に一体的に設けられ、前記タングプレートに対する前記ラッチの係合状態で前記ラッチ及び前記対向物の何れか他方が接触し、前記抜取方向へ前記ラッチが移動することにより前記ラッチ及び対向物の何れか他方に押圧されると共に、当該押圧時の荷重を検出する荷重検出手段と、前記荷重検出手段が検出した前記何れか他方からの荷重に基づき、前記ウエビングベルトに作用するテンションを算出して、算出した前記テンションに基づき前記ウエビングベルトによってチャイルドシートが取り付けられたか否かを判定する判定手段と、を備えている。
【0020】
上記構成のバックル装置によれば、車両乗員が例えば自らの身体の前方側へウエビングベルトを掛け回した状態でタングプレートを装置本体内に挿入し、更に、この状態で装置本体内のラッチがタングプレートに係合すると装置本体から抜け出る抜取方向へのタングプレートの移動がラッチによって規制され、これにより、ウエビングベルトの装着状態となり、乗員の身体がウエビングベルトにより拘束(保持)される。また、このようにラッチがタングプレートに係合すると、ラッチ及びラッチの抜取方向側でラッチと対向する対向物の何れか一方に一体的に設けられた荷重検出手段に対して前記ラッチ及び対向物の何れか他方が接触する。
【0021】
また、チャイルドシートを座席上に載置し、チャイルドシートの所定位置に設けられた係合部にウエビングベルトを係合させた状態でタングプレートを装置本体に挿入し、ラッチによって抜取方向へのタングプレートの移動を制限させることにより、チャイルドシートがウエビングベルトにより座席に固定される(すなわち、ウエビングベルトによってチャイルドシートが保持される)。
【0022】
ところで、ウエビングベルトは、通常、その基端側がウエビング巻取装置の巻取軸に巻き取られている。また、このウエビング巻取装置を構成する巻取軸は、ばね等の付勢手段によってウエビングベルトを巻き取る方向へ付勢されている。
【0023】
したがって、ウエビングベルトには常時テンションが作用し、このテンションによって装置本体内に挿入されたタングプレートは装置本体内への挿入方向とは反対の抜取方向への外力を受ける。さらに、この外力(テンション)を受けたタングプレートは、タングプレートに係合しているラッチを伴おうとする。
【0024】
ラッチは抜取方向へ所定量移動可能であるため、この所定量の範囲ならばラッチはタングプレートに伴われて移動でき、移動することによりラッチ及びこの移動方向側でラッチと対向する対向物の何れかに設けられた荷重検出手段は何れか他方に当接して押圧される。
【0025】
ここで、一般的にウエビングベルトにより座席に直接着座した乗員を拘束する場合と、ウエビングベルトによりチャイルドシートを座席に取り付けた場合とでは、上述したテンションの大きさには明確な差異が生じる。したがって、テンションが大きければ何れか他方が荷重検出手段を押圧する押圧力は大きくなり、テンションが小さければ何れか他方が荷重検出手段を押圧する押圧力は小さくなる。
【0026】
この荷重検出手段が検出した何れか他方からの荷重に基づき、判定手段ではウエビングベルトに作用するテンション、すなわち、タングプレートに作用するテンションが算出され、算出したテンションに基いてウエビングベルトによりチャイルドシートが取り付けられたか否かが判定される。
【0027】
このように、本発明では、チャイルドシートが取り付けられた場合と、直接座席に着座した乗員を拘束する場合とで明確に差異が生じるウエビングベルトに作用するテンションに基づいてチャイルドシートが座席に取り付けられたか否かが判定されるため、確実にチャイルドシートが座席に取り付けられたか否かを判定できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態の構成>
図1には本発明の第1の実施の形態にバックル装置11の分解斜視図が示されており、図2には本バックル装置11の適宜位置での断面図が示されてる。
【0029】
図1に示されるようにバックル装置11は合成樹脂材により略箱形状に形成されたケース12を備えている。図2に示されるようにケース12の長手方向一端はケース12の幅方向に沿って長手とされたスリット孔14によって開口しており、ケース12の長手方向他端は開口16によって開口している。
【0030】
ケース12の内部には装置本体を構成するバックル本体20が収容されている。バックル本体20はアンカプレート26を備えている。アンカプレート26は、例えば、板材の長手方向中央部を略U字形状に折り曲げることで形成されており、U字状に折り曲げた状態での開口端がスリット孔14へ向くようにケース12の内側に収容されている。
【0031】
また、ケース12への収容状態でケース12の高さ方向に対向するアンカプレート26の上板28と下板30との間は挿入部34とされていると共に、U字状に折り曲げられたアンカプレート26の底部、すなわち、アンカプレート26の開口16側の端部には、タングプレート36に対応して開口幅がアンカプレート26の幅方向に沿って長手方向とされたスリット状の挿入孔32が形成されている。
【0032】
タングプレート36は基端側に略スリット状の挿通孔(図示省略)が形成されており長尺帯状のウエビングベルトが挿通され、タングプレート36はその先端側から挿入孔32を通過して上板28と下板30との間、すなわち、挿入部34内へスライドしつつ入り込む。
【0033】
これに対して、図1に示されるようにU字状に折り曲げられたアンカプレート26の開口端側、すなわち、アンカプレート26のスリット孔14側からは上板28と下板30との間に板状の取付片22の一端側が入り込んでいる。取付片22は他端が車両の室内に設けられた座席(例えば、運転席や助手席)の側方で車両に固定されており、上板28と下板30との間に入り込んだ取付片22の一端側がリベット24によって上板28及び下板30の少なくとも何れか一方へ締結固定されることでアンカプレート26が車両へ取り付けられる。
【0034】
また、アンカプレート26の内側には、イジェクタ38がアンカプレート26の長手方向(図2及び図3の矢印A方向及びその反対方向)に沿ってスライド可能に収容されている。イジェクタ38と取付片22との間にはイジェクトスプリング40が配置されており、イジェクタ38を挿入孔32側(図2及び図3の矢印Aとは反対方向)へ付勢している。
【0035】
さらに、イジェクタ38の幅方向両端には一対の角片42が取付片22側(すなわち、ケース12のスリット孔14側)へ向けて延出されている。これらの角片42の先端近傍には当接部46が形成されている。これらの当接部46に対応してアンカプレート26には挿入部34内に突出する如く突起(図示省略)が形成されており、これらの突起が対応する当接部46に干渉することでイジェクタ38のスライドを一定範囲に制限している。
【0036】
一方、図1及び図2に示されるように、アンカプレート26の上板28上にはボタン50が配置されている。ボタン50は全体的に平面視で略四角形の枠状に形成されている。ボタン50は操作部52を備えている。操作部52は開口16側へ向いた押圧面を有しており、押圧面を押圧することでボタン50をスリット孔14側へ移動させることができるようになっている。
【0037】
操作部52の押圧面とは反対側(すなわち、スリット孔14側)からは一対の外板54が互いに平行に延出されている。これらの外板54の各々は、アンカプレート26の幅方向に沿って厚さ方向とされた略板状に形成されており、この幅方向に互いに対向している。
【0038】
各外板54には内側に向かう爪片62が形成されている。これらの爪片62はアンカプレート26の外側からアンカプレート26の上板28と下板30との間にアンカプレート26の外側から係合可能とされており、係合状態ではボタン50をアンカプレート26に対して離脱不能で、且つ、アンカプレート26の長手方向(図1及び図2の矢印A方向及びその反対方向)に沿ってスライド可能とする。
【0039】
また、これらの外板54の内側には一対の内板58が設けられている。内板58は外板54と同様に操作部52の押圧面とは反対側(すなわち、スリット孔14側)から互いに平行に延出されている。また、これらの内板58の各々は、アンカプレート26の幅方向に沿って厚さ方向とされた略板状で、幅方向に互いに対向している。
【0040】
これらの内板58の内面(すなわち、対向する他方の内板58側の面)にはストッパ64が形成されている。ストッパ64はタングプレート36が挿入部34に挿入されていない状態で、後述するラッチ84へ当接して、係合方向(図1及び図2の矢印B方向)へのラッチ84の移動を阻止する。また、ストッパ64は、タングプレート36が挿入部34に挿入されて、タングプレート36の貫通孔88にラッチ84が係合した状態(ロック状態:図3参照)では、ラッチ84の被当接片86の上面に当接して、係合解除方向(図1及び図2の矢印Bと反対方向)へのラッチ84の移動を阻止する。
【0041】
また、ストッパ64よりも操作部52側の内板58の内面にはボタンスロープ66が形成されている。ボタンスロープ66は、操作部52とは反対方向(すなわち、スリット孔14側)に対してアンカプレート26とは反対方向側へ向くように傾斜した斜面で、アンカプレート26とは反対側を向いた面が操作部52側へ向けて漸次アンカプレート26から離間している。
【0042】
ボタンスロープ66は、ロック状態でボタン50がロック解除方向(図1及び図2の矢印A方向)に移動すると、この押圧力を、ラッチ84を係合解除方向(図1及び図2の矢印Bとは反対方向)に移動させる力に変換して、被当接片86の被当接面86Aをその下側から押す。これによって、ラッチ84が係合解除方向に移動する。
【0043】
一方、上板28には、ボタン50の外板54よりも内側の位置に、内板58を跨ぐ保持ブロック80が立設されている。保持ブロック80は、平行な一対の保持板82を有しており、保持板82の間に、ラッチ84が配置されている。保持板82は、アンカプレート26の長手方向(図1及び図2の矢印A方向及びその反対方向)へのラッチ84の移動を阻止し、係合方向及び係合解除方向(図1及び図2の矢印B方向及びその反対方向)へは移動可能としている。
【0044】
ラッチ84は、正面視にて略U字状に形成されると共に、上端からは、幅方向外側へ向けて被当接片86が延出されている。また、ラッチ84の幅方向中央からは、アンカプレート26へ向けて係合片90が延出されている。係合片90は、タングプレート36が挿入部34に所定位置まで挿入されると、アンカプレート26の上板28に形成された貫通孔92を貫通して、タングプレート36の貫通孔88に係合し、さらに、下板30に形成された貫通孔94(図3参照)も貫通する。
【0045】
保持ブロック80からは、解除部材付勢手段としての一対の板ばね片96がボタン50の操作部52へ向けて延出されており、ボタン50を開口16側へ付勢している。これにより、操作部52を押圧したときに適度な抵抗が生じる。なお、本実施の形態では、解除部材付勢手段を板ばね片96で構成したが、解除部材付勢手段はロック解除部材、すなわち、本実施の形態ではボタン50を開口16側へ付勢する構成であればよく、具体的な形態に限定されるものではない。したがって、板ばね96に代えてコイルスプリングを用いても構わない。
【0046】
一方、上述した各内板58のスリット孔14側の端部からはアンカプレート26へ向けて脚部68が突出形成されている。脚部68は上板28に形成された長孔70を貫通して上板28と下板30との間に位置している。長孔70はボタン50のスライド移動方向に沿って長手とされており、ボタン50がスライドすることで脚部68が長孔70に沿って移動し、また、脚部68が長孔70に沿って移動することでボタン50がスライドする。
【0047】
長孔70を貫通した脚部68は上板28と下板30との間で移動するタングプレート36の移動軌跡上に位置し、上板28と下板30との間の所定の位置にまでタングプレート36が達すると脚部68にイジェクタ38が当接し、更にこの状態でタングプレート36がスライドすると、脚部68はイジェクタ38に押圧されて移動する。
【0048】
さらに、ボタン50には板ばね状のロックスプリング98の一端が取り付けられている。ロックスプリング98の他端は、ラッチ84の上面に当接しており、ラッチ84を係合方向(図1及び図2の矢印B方向)に付勢している。
【0049】
ところで、図1及び図2に示されるように、ラッチ84の係合片90のスリット孔14側の面には、荷重検出手段としてチャイルドシート検出装置10を構成するフォースセンサ100が固着されている。
【0050】
ここで、フォースセンサ100の概略的な構造が図4に示されている。この図に示されるように、弾性変形可能な中空のダイヤフラム102を備えている。ダイヤフラム102の内周部のうち、相対的にスリット孔14側に位置する面からは押圧突起104が形成されている。また、ダイヤフラム102の内周部のうち、押圧突起104が形成された面と対向する側の面には、圧力センサ106が固着されている。圧力センサ106は押圧突起104側からの圧力を検出する。また、圧力センサ106と押圧突起104との間には押圧突起104側の端部に略半球状のヘッド108が形成された伝達ロッド110が設けられている。
【0051】
一方、上述した圧力センサ106は判定手段としてのコンピュータ112へ電気的に接続されており、検出した圧力の大きさに応じた電気信号をコンピュータ112へ出力する。コンピュータ112では、圧力センサ106からの電気信号に基づいて圧力センサ106に作用した圧力の大きさを算出する。
【0052】
また、コンピュータ112はエアバッグ装置114へ接続されており、算出した圧力が所定値以上である場合には、エアバッグ装置114を作動不能の状態とする。
【0053】
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0054】
上記構成の本バックル装置11では、挿入部34にタングプレート36が挿入されていない状態では、ラッチ84の被当接片86に、ボタン50のストッパ64が下側から当接しているので、ロックスプリング98の付勢力によってラッチ84が係合方向(図1及び図2の矢印B方向)に移動してしまうことはない。
【0055】
挿入部34にタングプレート36を挿入するとタングプレート36がイジェクタ38に係合してタングプレート36がイジェクタ38を押圧し、イジェクタ38をイジェクトスプリング40の付勢力に抗してスライドさせる。さらに、イジェクタ38が所定の位置までスライドするとイジェクタ38がボタン50の脚部68に当接して脚部68を押圧して移動させる。
【0056】
脚部68が移動することでボタン50のストッパ64がラッチ84の被当接片86から離間するため、ラッチ84はロックスプリング98の付勢力を受けて係合方向(図1及び図2の矢印B方向)に移動し、図3に示されるように、ラッチ84の係合片90が上板28の貫通孔92を貫通してタングプレート36の貫通孔88に係合する。
【0057】
ボタン50は板ばね片96に押されて図1及び図2の矢印Aと反対の方向に移動してロック状態となり、ボタン50のストッパ64がラッチ84の被当接片86に上側から当接して、ラッチ84の係合解除方向(図3の矢印Bとは反対方向)の移動を阻止している。このロック状態では、挿入部34からの(ケース12からの)タングプレート36の抜き取りがラッチ84の係合片90により規制される。
【0058】
また、タングプレート36の抜き取りをラッチ84の係合片90が規制している状態では、タングプレート36に形成された貫通孔88の内周部のうち、開口16側へ向いた面と係合片90に設けられたフォースセンサ100とが対向する。
【0059】
以上のタングプレート36の装着状態が、座席に着座した乗員の前方にウエビングベルトが位置するようにウエビングベルトが引っ張られてからのタングプレート36の装着状態であれば、これはウエビングベルトの装着状態となり、ウエビングベルトが乗員を拘束する。これに対して、チャイルドシートの所定位置にウエビングベルトが係合させられてからのタングプレート36の装着状態であれば、これはチャイルドシート取付状態となり、ウエビングベルトによってチャイルドシートが座席に固定される。
【0060】
ところで、一般的に、上記のウエビングベルト装着状態とチャイルドシート取付状態とでは、ウエビングベルトを巻き取るウエビングベルト巻取装置からのウエビングベルトの引出量が異なり、ウエビングベルト装着状態に比べてチャイルドシート取付状態の方が引出量は多い。上記のウエビングベルト巻取装置は一般的にばねの付勢力でウエビングベルトを巻き取るため、引出量が多い方がウエビングベルトに作用するテンション、すなわち、タングプレート36をバックル装置11から抜き取ろうとする力が大きい。
【0061】
このように、大小の差異はあるものの、ウエビングベルトには上記のテンションが作用し、これにより、タングプレート36はバックル装置11から抜け出ようとして係合片90を開口16側へ押圧する。但し、上述したように、係合片90のスリット孔14側の面にはフォースセンサ100が固定されているため、タングプレート36の貫通孔88の内周部はフォースセンサ100を介して間接的に係合片90を押圧する。
【0062】
ここで、上述したように、ウエビングベルト装着状態に比べてチャイルドシート取付状態の方が作用するテンションが大きいため、チャイルドシート取付状態ではウエビングベルト装着状態よりも大きい力でフォースセンサ100が押圧される。フォースセンサ100に作用した押圧力、すなわち、フォースセンサ100のダイヤフラム102に作用した押圧力は、押圧突起104及び伝達ロッド110を介して圧力センサ106に作用する。圧力センサ106からは作用した押圧力の大きさに応じた電気信号がコンピュータ108に送られる。
【0063】
コンピュータ112では、圧力センサ106からの電気信号に基づいてウエビングベルトのテンションが算出され、その結果が所定値よりも大きい場合には、座席にチャイルドシートが取り付けられたと判定して、エアバッグ装置114を作動不能状態とする。これにより、チャイルドシートを座席に取り付けた状態でのエアバッグ装置114の作動を停止させることができる。
【0064】
ここで、本実施の形態では、チャイルドシート取付状態でウエビングベルトに作用するテンションと、通常のウエビングベルト装着状態でウエビングベルトに作用するテンションの差異を利用しているため、比較的その差異が顕著に表れる。このため、従来の座席に作用する荷重に基づいて判定する構成に比べて信頼性が高い。
【0065】
<第2の実施の形態の構成>
図5には本発明の第2の実施の形態に係るチャイルドシート検出装置210を有するバックル装置212の構造が分解斜視図により示されており、図7には本バックル装置212の構造が断面図により示されている。
【0066】
(バックル装置212の全体構成)
図7に示されるように、バックル装置212はケース214を備えている。ケース214は長手方向両端が開口した箱形の筒状部材とされており、その長手方向一端側の開口はアンカ挿入口216とされ、長手方向他端側の開口はタング挿入口218とされている。また、ケース214の内側には、装置本体を構成するベース220が収容されている。
【0067】
ベース220は底壁222を備えている。底壁222はケース214の長手方向に沿って長手とされた平板状に形成されている。底壁222の長手方向一端側には略板状のアンカプレート224が重ね合わされており、底壁222に形成された透孔226とアンカプレート224に形成された透孔228とを貫通するリベット230により底壁222とアンカプレート224とが機械的に連結されている。アンカプレート224はその他端側が車両の座席の側方で車体(何れも図示省略)に固定されており、これにより本バックル装置212が車両に取り付けられている。
【0068】
一方、底壁222の幅方向両端部からは底壁222の厚さ方向に側壁232が立設されており、これらの側壁232の間にはイジェクタ234が配置されている。イジェクタ234の一部は底壁222に形成されたガイド孔236に係合しており、ガイド孔236に沿って底壁222の長手方向に所定範囲スライド可能とされている。
【0069】
また、図6に示されるように、底壁222の一方の側でのガイド孔236の端部からは、係合突起238が突出形成されており、圧縮コイルスプリング240の一端が係止されている。圧縮コイルスプリング240の他端はイジェクタ234の一端へ圧接されており、圧縮コイルスプリング240の付勢力によりイジェクタ234は底壁222の長手方向他端側へ付勢されている。
【0070】
一方、図5及び図7に示されるように、バックル装置212はラッチ250を備えている。ラッチ250は基部252を備えている。ラッチ250の姿勢にもよるが、概ね基部252は両側壁232の対向方向に沿って長手方向とされ、底壁222の長手方向に沿って厚さ方向とされた平板状に形成されており、その長手方向両端部は両側壁232に形成された孔部254に入り込んでいる。孔部254は底壁222とは反対側へ向けて漸次内幅が広くなるテーパ状に形成されており、基部252(すなわち、ラッチ250)は孔部254の内周部に干渉されるまで基部252の長手方向に移動可能で且つ基部252の長手方向を軸方向として所定角度回動可能に支持されている。
【0071】
また、基部252の長手方向中間部側の幅方向一端からは、基部252の幅方向一方へ向けて平板状の連結部256が延出されており、更に、連結部256の基部252とは反対側からは、底壁222側へ向けて係合片258が延出されている。係合片258の先端部(より詳細に言えば、連結部256との連結部分側とは反対側の端部)は、底壁222に形成された貫通孔260に対応しており、ラッチ250が変位することにより、係合片258が貫通孔260に入り込むことができる。
【0072】
また、ラッチ250の係合片258の先端部に対応して上述したイジェクタ234厚さ方向一方(底壁222とは反対側)の面には載置片262が一体的に設けられている。上述したように、イジェクタ234は圧縮コイルスプリング240の付勢力が作用しているが、基本的に圧縮コイルスプリング240の付勢力以外の外力が作用していない状態での到達位置にイジェクタ234が位置している状態(図7参照)で、概ね、底壁222の厚さ方向に沿って係合片258の先端部と対向するように載置片262が設けられており、係合片258の先端部との対向状態で載置片262は係合片258の先端部に干渉して底壁222へ接近する方向への係合片258の移動(すなわち、ラッチ250の移動)を規制する。
【0073】
さらに、基部252の長手方向両端側からはストッパ264が延出されている。ストッパ264は、先端側が圧縮コイルスプリング240の付勢力に抗したイジェクタ234のスライド軌跡上に位置するように形成されており、圧縮コイルスプリング240の付勢力に抗してイジェクタ234が所定距離スライドすると、イジェクタ234がストッパ264に当接する。
【0074】
さらに、ラッチ250の連結部256を介してベース220の底壁222とは反対側にはロック部材270が配置されている。ロック部材270は基部272を備えている。基部272は両側壁232の対向方向に沿って長手方向とされた略角棒状とされている。
【0075】
基部272の両端部は両側壁232に形成された係合孔274に入り込んでいる。係合孔274は貫通孔260よりも側壁232の長手方向他端側に形成されており、基部272は自らの長手方向を軸周りに回動可能に側壁232に支持されている。基部252の長手方向両端側には一対の略扇状のロック片276が形成されている。ロック片276はラッチ250の連結部256の幅方向両端部から延出された当接片278に対応しており、ロック片276は当接片278に当接している。
【0076】
また、基部272の長手方向中間部には当接部280が形成されている。当接部280は、ラッチ250の係合片258が底壁222から離間した状態(図7参照)で係合片258に当接する。
【0077】
一方、図5及び図7に示されるように、バックル装置212は解除ボタン290を備えている。解除ボタン290は操作用の押圧部292を備えている。押圧部292は押圧面が底壁222の長手方向他端側へ向いた板状で、両側壁232の対向方向に沿って長手方向とされている。押圧部292の長手方向両端近傍からは底壁222の長手方向一端側へ向けて側壁294が延出されている。これらの側壁294は上述した側壁232の対向方向に沿って互いに対向していると共に、側壁294は底壁222とは反対側の端部が上壁296により連結されており、全体的には底壁222へ向けて開口した凹形状とされている。
【0078】
両側壁294の押圧部292とは反対側の端部からはそれぞれアーム298が側壁294の対向方向に沿って互いに対向するように延出されている。両アーム298の先端部には他方のアーム298へ向けて係合突起300が形成されている。これらの係合突起300は側壁232に形成されたガイド孔302に入り込んでいる。ガイド孔302は底壁222の長手方向に沿って長手の長孔とされている。係合突起300はガイド孔302の内周部によって底壁222の長手方向に沿って所定範囲変位可能とされており、これにより、ガイド孔302により解除ボタン290の移動方向が底壁222の長手方向に規制されている。
【0079】
また、押圧部292とロック部材270との間には、ストッパ310が配置されている。ストッパ310は、側壁294の対向方向に沿って長手方向とされた板状の基部312を備えている。基部312の長手方向両端側には、基部312の長手方向に沿ってみた場合に底壁222へ向けて開口した凹形状の一対の係合片314が形成されており、これらの係合片314が上述したロック部材270の基部272に係合することでストッパ310がロック部材270に支持されている。
【0080】
また、ストッパ310の両係合片314の近傍には上述した解除ボタン290の係合突起300へ干渉可能に干渉部316が形成されている。
【0081】
さらに、ストッパ310と解除ボタン290の押圧部292との間には、圧縮コイルスプリング318が配置されている。圧縮コイルスプリング318の一端は押圧部292の押圧面とは反対側へ当接している。これに対して圧縮コイルスプリング318の他端はストッパ310の基部312に当接している。ストッパ310を押圧部292から離間させる方向へ付勢している。
【0082】
<第2の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0083】
(バックル装置212の動作)
本バックル装置212では図7に示される非装着状態でタングプレート36をケース214のタング挿入口218から挿入すると、タングプレート36の先端部がイジェクタ234の端部に当接して押圧し、圧縮コイルスプリング240の付勢力に抗してイジェクタ234を底壁222の長手方向一端側へスライドさせる。イジェクタ234が底壁222の長手方向一端側へ所定量スライドすると、イジェクタ234の載置片262とラッチ250の係合片258との対向状態が解除されると共に、イジェクタ234がラッチ250のストッパ264を押圧して、ラッチ250を回動させる。これにより、係合片258の先端部が底壁222へ接近移動する。また、この状態では、タングプレート36の貫通孔88と、底壁222に形成された貫通孔260とが重なり合う。したがって、この状態では図8に示されるように回動した係合片258がタングプレート36の貫通孔88と底壁222の貫通孔260を貫通する。
【0084】
また、ラッチ250が回動することで、ラッチ250の係合片258とロック部材270の当接部280との当接状態が解除される。ここで、ロック片276はストッパ310を介して圧縮コイルスプリング318の付勢力を受けるため、ラッチ250の回動に連動するように圧縮コイルスプリング318の付勢力でロック部材270が回動し、ロック片276がラッチ250の当接片278に当接し、これにより、係合片258が底壁222から離間する方向へのラッチ250の回動が規制され、これにより、バックル装置212に対するタングプレート36の装着状態となる。
【0085】
以上のタングプレート36の装着状態が、座席に着座した乗員の前方にウエビングベルトが位置するようにウエビングベルトが引っ張られてからのタングプレート36の装着状態であれば、これはウエビングベルトの装着状態となり、ウエビングベルトが乗員を拘束する。これに対して、チャイルドシートの所定位置にウエビングベルトが係合させられてからのタングプレート36の装着状態であれば、これはチャイルドシート取付状態となり、ウエビングベルトによってチャイルドシートが座席に固定される。
【0086】
ここで、第1の実施の形態と同様にウエビングベルトに作用したテンションによりタングプレート36がバックル装置212から抜き出ようとすると、タングプレート36は係合片258を底壁222の長手方向他端側へ引っ張る。
【0087】
ここで、上述したように、タングプレート36の貫通孔88の内周部が係合片258に当接しているが、係合片258は貫通孔260の内周部へ当接していないため、係合片258が貫通孔260の内周部へ当接するまでタングプレート36は移動可能であるため、タングプレート36に引っ張られることで係合片258、すなわち、ラッチ250が移動し、これによりラッチ250の基部252がこの移動方向に対向するフォースセンサ100を押圧する。
【0088】
このときにフォースセンサ100に作用する力がチャイルドシート取付状態での力であれば、第1の実施の形態と同様にウエビングベルト装着状態のときの力よりも大きくなる。したがって、本実施の形態であっても、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、タングプレートを介してウエビングベルトに作用したテンションの差異に基づきチャイルドシートが取りつけられたか否かを判定するため、容易で且つ確実にチャイルドシートが取りつけられたか否かを検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るバックル装置の分解斜視図である。
【図2】ラッチがタングプレートに係合する前の状態を示すバックル装置の側断面図である。
【図3】ラッチがタングプレートに係合した状態を示すバックル装置の側断面図である。
【図4】荷重検出手段の構成を示す断面図であると共に、本発明の第1の実施の形態に係るバックル装置とエアバッグ装置との関係を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るバックル装置の分解斜視図である。
【図6】ベースの平面図である。
【図7】ラッチがタングプレートに係合する前の状態を示すバックル装置の側断面図である。
【図8】ラッチがタングプレートに係合した状態を示すバックル装置の側断面図である。
【符号の説明】
11 バックル装置
20 バックル本体(装置本体)
36 タングプレート
84 ラッチ
100 フォースセンサ(荷重検出手段)
112 コンピュータ(判定手段)
212 バックル装置
220 ベース(装置本体)
250 ラッチ
Claims (2)
- 車両乗員の身体に装着されることで前記車両乗員の身体を保持するウエビングベルトに取り付けられたタングプレートを挿入可能な装置本体と、
前記装置本体の内部に挿入された前記タングプレートに対して接離移動可能に設けられ、前記タングプレートに対する接近移動により前記タングプレートへ係合して前記装置本体内への前記タングプレートの挿入方向とは反対の抜取方向への前記タングプレートの移動を制限するラッチと、
前記ラッチの前記挿入方向側で前記タングプレートに対向して前記ラッチに一体的に設けられ、前記タングプレートに対する前記ラッチの係合状態で前記挿入方向側から前記タングプレートが接触し、前記抜取方向側への前記タングプレートからの荷重を検出する荷重検出手段と、
前記荷重検出手段が検出した前記ラッチからの荷重に基づき、前記ウエビングベルトに作用するテンションを算出して、算出した前記テンションに基づき前記ウエビングベルトによってチャイルドシートが取り付けられたか否かを判定する判定手段と、
を備えるバックル装置。 - 車両乗員の身体に装着されることで前記車両乗員の身体を保持するウエビングベルトに取り付けられたタングプレートを挿入可能な装置本体と、
前記装置本体の内部に挿入された前記タングプレートに対して接離移動可能で且つ前記装置本体への前記タングプレートの挿入方向及びその反対の抜取方向へ所定範囲変位可能に設けられ、前記タングプレートに対する接近移動により前記タングプレートへ係合して前記抜取方向への前記タングプレートの移動を制限するラッチと、
前記ラッチの前記抜取方向側及び前記抜取方向側で前記ラッチに対向する対向物の何れか一方に一体的に設けられ、前記タングプレートに対する前記ラッチの係合状態で前記ラッチ及び前記対向物の何れか他方が接触し、前記抜取方向へ前記ラッチが移動することにより前記ラッチ及び対向物の何れか他方に押圧されると共に、当該押圧時の荷重を検出する荷重検出手段と、
前記荷重検出手段が検出した前記何れか他方からの荷重に基づき、前記ウエビングベルトに作用するテンションを算出して、算出した前記テンションに基づき前記ウエビングベルトによってチャイルドシートが取り付けられたか否かを判定する判定手段と、
を備えるバックル装置。
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