JP4674409B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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    • B60VEHICLES IN GENERAL
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等に設置されるエアバッグ装置に係り、特にホーンスイッチを有したエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の運転席用のエアバッグ装置は、リテーナ(コンテナ等と称されることもある。)にエアバッグの基端側を取り付け、折り畳まれた該エアバッグを覆うようにモジュールカバーを該リテーナに装着している。また、このエアバッグを膨張させるガスを発生させるインフレータ(ガス発生器)が、通常、このリテーナに取り付けられている。車両の衝突時等にインフレータがガスを発生すると、エアバッグが膨張を開始し、モジュールカバーが開裂し、エアバッグが運転席乗員の前方に大きく展開する。
【0003】
このモジュールカバーにはテアライン(薄肉部、易破断部等と称されることもある。)が設けられており、膨張するエアバッグによってモジュールカバーが裏側から押圧されたときにモジュールカバーがテアラインに沿って開裂する。
【0004】
このような運転席用エアバッグ装置として、該エアバッグ装置のモジュールカバーを押すとホーンスイッチがONとなり、ホーンが吹鳴するものがある。このホーンスイッチ付きエアバッグとして、モジュールカバー及びリテーナが一体となって浮動(ステアリングカラムの軸心線方向に進退)するタイプのものと、リテーナはステアリングに固定したものとし、モジュールカバーのみが浮動するように構成されているタイプのものなどがある。
【0005】
ホーンスイッチ付きのエアバッグ装置として、モジュールカバーに3個のスポーク係合部を設けたものと4個のスポーク係合部を設けたものがある。前者の3個のスポーク係合部を有するエアバッグ装置にあっては、該スポーク係合部はステアリングの左右(該ステアリングが車両を直進させる姿勢にある場合の左右。以下、同様。)と下方とに配置される。4個のスポーク係合部を有するエアバッグ装置にあっては、後述の第7図の如く、スポーク係合部は左右の上部と左右の下部とに配置される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
4個のスポーク係合部を有するホーンスイッチ付きエアバッグ装置の場合、各スポーク係合部にそれぞれホーンスイッチを配置すると、ホーンスイッチの数が多く、その分だけコスト高である。そこで、エアバッグ装置の下部については、後述の第7図の如く左右の下部(即ち、左下及び右下)の2個のスポーク係合部の間にホーンスイッチを配置し、合計3個のホーンスイッチ配置とすることがある。
【0007】
このような場合、モジュールカバーの左下及び右下のスポーク係合部にあっては、モジュールカバーがホーンスイッチでバックアップされていないため、運転者が当該部分を強く押すと、かなり深くモジュールカバーが押し込まれることになる。即ち、ホーンスイッチがオンとなった後もモジュールカバーの左下又は右下部分をさらに押圧すると、モジュールカバーの該左下又は右下部はさらに深く後退することになる。このようにモジュールカバーの左下部又は右下部が深く押し込まれて後退すると、運転者が違和感を感じる。
【0008】
本発明は、ホーンスイッチがスポーク係合部同士の間に配置されているホーンスイッチ付きエアバッグにおいて、ホーンスイッチでバックアップされていないスポーク係合部が過度に深く後退することがなく、ホーンスイッチ操作感が良好なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のエアバッグ装置は、折り畳まれたエアバッグと、該エアバッグが取り付けられたリテーナと、該エアバッグを覆っているモジュールカバーと、該モジュールカバーが押されて後退移動することによりオンとなるホーンスイッチと、を備え、該モジュールカバーが該リテーナに対し接離方向移動可能となっており、該モジュールカバーは複数個のスポーク係合部を備えたエアバッグ装置において、少なくとも1個の該ホーンスイッチが該スポーク係合部同士の間に配置されており、該ホーンスイッチの両側のスポーク係合部が所定以上後退移動することを阻止するための凸部よりなるストッパと、該ホーンスイッチを支持するホーンスイッチ支持部材とを備えたエアバッグ装置であって、該リテーナの側壁部から外方にフックが突設されており、該モジュールカバーの裏面から突設された脚片部が該リテーナの側壁部の外面に対面配置され、該脚片部に設けられた開口に対して該フックが挿通されており、該開口と該フックとの間には該接離方向移動可能な間隙があいており、該ホーンスイッチ支持部材の基部が該リテーナに固定され、該ホーンスイッチ支持部材の上部が該リテーナの外側を取り巻き且つ該モジュールカバーの裏面のうち該脚片部よりも外側に対峙しており、該ホーンスイッチ支持部の上部と該モジュールカバーとの間に該ホーンスイッチが設けられており、該スポーク係合部の裏面のうち該ホーンスイッチ支持部の上部と対峙する位置から該ストッパが突設されており、該ホーンスイッチのONと同時に又はそれよりも遅れて該ストッパが該ホーンスイッチ支持部の上部に当接することを特徴とするものである。
【0010】
かかるエアバッグ装置にあっては、ホーンスイッチでバックアップされていないスポーク係合部の過度の退動がストッパによって阻止されるため、ホーンスイッチの操作感が良好である。
【0011】
本発明では、前記モジュールカバーがリテーナに対し接離方向移動可能となっており、ストッパはモジュールカバーの裏面から突設された凸部であり、該モジュールカバーが所定距離だけリテーナ接近方向に移動したときに、該ストッパの先端がホーンスイッチ支持部材に当接してそれ以上の移動が阻止される。かかるエアバッグ装置にあっては、モジュールカバーの成形時に凸部をモジュールカバーと一体に成形することができる。このモジュールカバーは、通常は樹脂の射出成形により成形されるため、射出成形用の金型を利用して高寸法精度にてストッパを形成することができる。
【0013】
本発明では、ストッパはホーンスイッチの接点ONと同時か又は少し遅れてスポーク係合部の後退を阻止するものが好ましい。
【0014】
なお、上記ストッパはスポーク部に設けることが出来る(その反対では、モジュールカバーに設けられたストッパがスポーク部に当接する)。
【0015】
そのため、ステアリングホイール(スポーク部等)にもストッパを設ける、又は当接させることが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係るエアバッグ装置の断面図、第2図はその斜視図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図、第4図はホーンスイッチ支持部材の斜視図、第5,6図は規制部材の斜視図、第7図はこのエアバッグ装置を備えたステアリングの正面図、第8図は第7図のVIII−VIII線に沿う断面図、第9図はモジュールカバーの裏面の斜視図である。なお、第1図は第2図のI−I線に沿う断面を示している。
【0017】
このエアバッグ装置1は、リテーナ2と、このリテーナ2に対しエアバッグ取付けリング4によって取り付けられたエアバッグ3と、このエアバッグ3を膨張させるためのインフレータ6と、折り畳まれたエアバッグ3を覆っているモジュールカバー5等を備えて構成されている。モジュールカバー5にはテアライン5tが設けられている。インフレータ6によってエアバッグ3が膨張するときにモジュールカバー5は該テアライン5tに沿って割裂する。
【0018】
第7,9図に明示の通り、ステアリング30の4本のスポーク31に係合するように、モジュールカバー5には4個のスポーク係合部5kが設けられている。第7図の左下及び右下のスポーク係合部5kの裏面からは直立棒状のストッパ5sが突設されている。
【0019】
モジュールカバー5の裏面からは脚片部5Lが一体的に突設されており、リテーナ2から前方に折曲された側壁部2Sのフック2Fが、該脚片部5Lの開口5aに挿通されている。
【0020】
このフック2Fは、側壁部2Sから外方にL字形状に突設されたものである。
【0021】
この脚片部5Lは該側壁部2Sの外面に所定間隔をあけて対面配置されている。この脚片部5Lの外面に沿って、該脚片部5Lの該側壁部2Sからの離反を規制するための規制部材10が設けられている。
【0022】
この規制部材10は、該脚片部5Lの外面に所定間隔をあけて対面した立壁部10aと、リテーナ2の下側に回り込む底部10bとを有する。該立壁部10aに開口10hが設けられ、この開口10hに前記フック2Fが挿通されている。
【0023】
該底部10bには次に述べるボルト16の挿通用の孔が設けられている。
【0024】
前記インフレータ6は、フランジ6aを有しており、前記リング4から突設されたボルト15がリテーナ2と該フランジ6aを通され、ナット16が締め込まれることにより、エアバッグ3と共にリテーナ2に固定される。
【0025】
一部のボルト15は、前記規制部材10の底部10bを貫通してナット16締めされており、これにより規制部材10がリテーナ2に固定されている。
【0026】
折り畳まれたエアバッグ3は、形状保持部材(図示略)によって保形されている。
【0027】
ホーンスイッチ支持部材8の基部8aと、リテーナ2の裏面から下方に突設された突片9とがボルトによってステアリングホイールのブラケット(図示略)に固定される。ホーンスイッチ支持部材8は、第4図の通り、リテーナ2の3辺を取り巻くコ字形状のものであり、その上部8bは、モジュールカバー2の周縁部の裏側面に対峙し、且つモジュールカバー2の進退方向と直交方向に延在している。
【0028】
この上部8bからは、ステアリングホイールの左右方向(前記の通り、自動車を直進させるステアリング姿勢における左右方向。)に延出する延出片8cと、ステアリングホイールの左下方向及び右下方向に延出する延出片8dとが突設されている。これらの延出片8dの延出方向の先端側はステアリングホイール30のスポーク31に設けられた段部(図示略)に係合する。前記のストッパ5sはこの延出片8dに対面配置されている。
【0029】
2個の延出片8c,8cとモジュールカバー2との間には、それぞれ後述の通りホーンスイッチ20(20A,20B)が設置される。また、延出片8d,8d同士の中間部分にもホーンスイッチ20(20C)が設置される。8eはこのホーンスイッチ20A,20B,20Cの取付用開口を示す。
【0030】
ホーンスイッチ支持部材8は、リテーナ2の左辺及び右辺並びに下辺に沿うように配置される。この左辺及び右辺に沿う部分に前記基部8aが延設されている。該基部8aおよび突片9にはボルトの挿通用の開口8h,9hが設けられている。このボルトはブラケットに設けられた雌ネジ穴にねじ込まれる。
【0031】
エアバッグ3を保形するための前記形状保持部材(図示略)とモジュールカバー5との間には所定の間隙があいている。また、前記モジュールカバー5の脚片部5Lに設けられた開口5aと前記フック2Fとの間には所定の間隙があいており、これによりモジュールカバー5が第1図の上下方向に移動可能となっている。そして、モジュールカバー5を押すと、ホーンスイッチ20が押されてONとなる。
【0032】
ホーンスイッチ20は接点部材21とコイルスプリング22と、該コイルスプリング22が外嵌したスプリングガイド23とを有する。
【0033】
接点部材21には、モジュールカバー5の裏面から突設されたリブに嵌合したクリップ部21aが設けられている。
【0034】
この接点部材21には、凸部よりなる接点26が設けられると共に、ガイド23の頭部23aが係止されている。モジュールカバー5が押されると、接点26がホーンスイッチ支持部材8の上部8bに当接し、ホーンスイッチ20がONとなり、ホーンが鳴る。
【0035】
スプリングガイド23は、該頭部23aが接点部材21に係止されると共に、基端側の1対の弾性脚部23bがホーンスイッチ支持部材8の前記開口8eに係止されている。
【0036】
このように構成されたエアバッグ装置1においては、モジュールカバー5を押すと該モジュールカバー5のみが退動し、ホーンスイッチ20がONとなり、ホーンが鳴る。なお、左下又は右下のスポーク係合部5k付近を押圧した場合、ホーンスイッチ20CがONとなる。この場合、ホーンスイッチ20CがONとなった後にさらにスポーク係合部5k付近を強く押すと、ストッパ5sが延出片8dに当接し、それ以上モジュールカバー5のスポーク係合部5k付近が後退することが阻止される。
【0037】
自動車の衝突時等にはインフレータ6がガス噴出作動し、エアバッグ3が膨張する。モジュールカバー5はテアライン5tに沿って開裂し、エアバッグ3が車両室内に展開し、乗員を受け止める。この際、モジュールカバー5は第1図のθ1,θ2方向に開き出す。
【0038】
上記実施の形態ではストッパ5sをモジュールカバー5に設けている第10図、ホーンスイッチ支持部材8の延出片8dにストッパ8sを設け、スポーク係合部5kが過度に強く押されたときに該スポーク係合部5kがストッパ8sに当接するようにした参考図である
【0039】
上記のホーンスイッチ支持部材8はリテーナ2に添うように設置されているが、両者は一体に製作されたものであってもよい。
【0040】
上記実施の形態ではホーンスイッチ支持部材8を用いているが、リテーナに直接にホーンスイッチを取り付けるようにしたときには、ストッパ5sをリテーナに当接させるようにすればよい。もちろん、リテーナに設けたストッパをスポーク係合部5kに当接させるようにしてもよい。
【0041】
上記実施の形態では、モジュールカバー5のみが進退する構成のものとなっているが、モジュールカバー5とリテーナ2とが一体に進退する構成のエアバッグ装置についても本発明を適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のエアバッグ装置は、モジュールカバーのみが浮動してホーンスイッチをONさせるようにしたエアバッグ装置において、ホーンスイッチを挟むように配置されたモジュールカバースポーク係合部付近の過大な撓みを防止できる。これにより、該スポーク係合部付近を押圧したときの操作感が良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るエアバッグ装置の断面図である。
【図2】実施の形態に係るエアバッグ装置の斜視図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】ホーンスイッチ支持部材の斜視図である。
【図5】規制部材の斜視図である。
【図6】図5とは別の方向から見た規制部材の斜視図である。
【図7】エアバッグ装置付きステアリングの正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】モジュールカバーの裏面の斜視図である。
【図10】別の実施の形態を示す図8と同一部分の断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ装置
2 リテーナ
3 エアバッグ
5 モジュールカバー
5k スポーク係合部
5s ストッパ
6 インフレータ
8 ホーンスイッチ支持部材
8a 基部
8b 上部
8s ストッパ
10 規制部材
20 ホーンスイッチ
21 接点部材
22 スプリング
23 スプリングガイド
26 接点
30 ステアリング
31 スポーク

Claims (3)

  1. 折り畳まれたエアバッグと、
    該エアバッグが取り付けられたリテーナと、
    該エアバッグを覆っているモジュールカバーと、
    該モジュールカバーが押されて後退移動することによりオンとなるホーンスイッチと、
    を備え、該モジュールカバーが該リテーナに対し接離方向移動可能となっており、該モジュールカバーは複数個のスポーク係合部を備えたエアバッグ装置において、
    少なくとも1個の該ホーンスイッチが該スポーク係合部同士の間に配置されており、
    該ホーンスイッチの両側のスポーク係合部が所定以上後退移動することを阻止するための凸部よりなるストッパと、該ホーンスイッチを支持するホーンスイッチ支持部材とを備えたエアバッグ装置であって、
    該リテーナの側壁部から外方にフックが突設されており、
    該モジュールカバーの裏面から突設された脚片部が該リテーナの側壁部の外面に対面配置され、該脚片部に設けられた開口に対して該フックが挿通されており、該開口と該フックとの間には該接離方向移動可能な間隙があいており、
    該ホーンスイッチ支持部材の基部が該リテーナに固定され、該ホーンスイッチ支持部材の上部が該リテーナの外側を取り巻き且つ該モジュールカバーの裏面のうち該脚片部よりも外側に対峙しており、
    該ホーンスイッチ支持部の上部と該モジュールカバーとの間に該ホーンスイッチが設けられており、
    該スポーク係合部の裏面のうち該ホーンスイッチ支持部の上部と対峙する位置から該ストッパが突設されており、
    該ホーンスイッチのONと同時に又はそれよりも遅れて該ストッパが該ホーンスイッチ支持部の上部に当接することを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 請求項1において、前記ホーンスイッチは、前記モジュールカバーに取り付けられた接点部材と、一端が該接点部材に係止され他端が前記ホーンスイッチ支持部の上部に係止されたスプリングガイドと、該スプリングガイドに外嵌されたコイルスプリングとを有しており、
    該接点部材には、該モジュールカバーが押されたときに該ホーンスイッチ支持部の上部に当接してホーンスイッチがONとなるように、該ホーンスイッチ支持部側に突出した凸部よりなる接点が設けられていることを特徴とするエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2において、前記モジュールカバーには、左上、右上、左下及び右下の4個のスポーク係合部が設けられており、各スポーク係合部の裏面に前記ストッパが設けられており、
    該左上のスポーク係合部及び該右上のスポーク係合部に第1のホーンスイッチ及び第2のホーンスイッチが設けられており、
    該モジュールカバーの裏面のうち該左下のスポーク係合部と該右下のスポーク係合部との間に第3のホーンスイッチが設けられており、
    前記ホーンスイッチ支持部の上部は、前記リテーナの左側、下側及び右側を取り巻くコ字形状であり、該4個のスポーク係合部に設けられたストッパに対面すると共に、該第1、第2及び第3のホーンスイッチを支持していることを特徴とするエアバッグ装置。
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