JP4672893B2 - 現像剤補給容器、及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤補給容器、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像剤補給容器、及び画像形成装置に関する。
【0002】
ここで、画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものであって、これには電子写真複写機、レーザービームプリンタやLEDプリンタ等の電子写真プリンタ、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】
【従来の技術】
従来、電子写真複写機やプリンター等の電子写真画像形成装置には現像剤としてトナーが使用されている。そして、トナーはトナー収容部とトナー排出部を有するトナー補給容器内に収容され、ユーザーは前記トナー補給容器を電子写真画像形成装置に装着してこれを使用する。
【0004】
そして、前記トナー補給容器内のトナーが消費されたときには、このトナー補給容器をトナーが充填された他のトナー補給容器又は新品のトナー補給容器に交換することによってトナーの補給作業を簡便化している。
【0005】
一方、電子写真感光体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段等を一体にまとめてカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。
【0006】
このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらないでユーザー自身で行うことができるため、操作性を格段に向上させることができる。そのため、このプロセスカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられている。
【0007】
又、プロセス手段を寿命が長いものと短いものに分け、それぞれのプロセス手段をカートリッジ化し、主要プロセス手段の寿命に則して使用できるカートリッジ構成も実現されている。例えば、トナー収容部と現像手段を一体的に構成した現像カートリッジ、電子写真感光体と帯電手段及びクリーニング手段を一体的に構成したドラムカートリッジ等が採用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年、カラー画像を形成することができるカラー電子写真画像形成装置の需要が増大しており、
(1)低ランニングコスト
(2)省スペース
(3)低電力
(4)高画質
(5)ハイスピード
(6)操作性の向上
の6項目が達成できるカラー画像形成装置の投入が期待されている。
【0009】
このような要望の中の、例えば(1)の低ランニングコストに対応する1つの方法として、プロセス手段の寿命を更に延ばすことが考えられる。
【0010】
しかし、プロセス手段の寿命に相当するトナー量は寿命に比例倍した量となる。この多量のトナーをプロセスカートリッジに一体的に収納すると、カートリッジ全体の重量や容積が著しく大きくなり、操作性が低下する懸念がある。
【0011】
又、カートリッジ全体の占有スペースが増えるため、画像形成装置本体の小サイズ化が困難になる可能性がある。更に、大重量のカートリッジを高精度に支持するためのフレーム構成等が必要になり、総合的にコストアップとなる可能性がある。
【0012】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、簡単な構成で現像剤の飛散を防ぐことができる現像剤補給容器、及び画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容部に収容された現像剤を排出する排出口と、前記排出口の下方に設けられ、前記排出口から排出された現像剤を外部に排出するためのシャッター開口を有し、前記排出口を覆う第一位置と前記排出口と前記シャッター開口とを対向させる第二位置との間を移動可能であり、凸部材に付勢されることにより前記第一位置と前記第二位置との間で移動するシャッターと、前記シャッターの下方に設けられ、現像剤が落下するのを規制し、前記凸部材が前記シャッターを付勢して移動する際に、前記凸部材によってその一部が押しのけられるブラシ部材と、を有し、前記ブラシ部材の穂が、前記凸部材が移動する移動方向に対して交差する方向に向いており、前記凸部材は、前記シャッターを付勢する際に、前記シャッターの下方に設けられた開口を通過し、鉛直方向において、前記シャッター開口の移動経路と前記開口との重なり部分に前記ブラシ部材が配置されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
尚、以下の説明で長手方向とは電子写真感光体ドラム(以下、感光ドラムと称する)の軸線方向と同一の方向を言う。又、電子写真画像形成装置にカートリッジを挿入する方向を基準にして、挿入方向を奥側、抜き出す方向を手前側と呼ぶ。更に、上下とはカートリッジの装着状態における上下を言う。
【0016】
[画像形成装置の全体の説明]
図1はカラー電子写真画像形成装置の一形態としてのカラーレーザービームプリンタの全体構成を示す断面図、図2は本発明に係るプロセスカートリッジとトナー補給容器の断面図、図3は画像形成装置の斜視図、図4はプロセスカートリッジの長手方向平断面図、図5はトナー補給容器の断面図である。
【0017】
先ず、カラーレーザービームプリンタの全体構成を図1に基づいて説明する。
【0018】
図1に示すカラーレーザービームプリンタの画像形成部は、像担持体である感光ドラム2を備えた4つのプロセスカートリッジ1Y(イエロー),1M(マゼンタ),1C(シアン),1K(ブラック)と、これらのプロセスカートリッジ1(1Y,1M,1C,1K)の上方に各色に対応して並列配置された露光手段(レーザービーム光学走査系)51Y,51M,51C,51Kを備えている。
【0019】
又、上記画像形成部の下方には、記録媒体52を送り出す給送手段、感光ドラム2上に形成されたトナー像を転写する中間転写ベルト54a、該中間転写ベルト54a上のトナー像を記録媒体52に転写する2次転写ローラ54d、記録媒体52に転写されたトナー像を定着する定着器56、記録媒体52を装置外へ排出して積載する排出ローラ53h,53jが配置されている。
【0020】
ここで、記録媒体52としては、例えば用紙、OHPシート、布等が使用される。
【0021】
ところで、本実施の形態に係るカラーレーザービームプリンタはクリーナレスシステムを採用する装置であり、感光ドラム2上に残存する転写残トナーは現像装置4に取り込み、転写残トナーを回収貯蔵する専用のクリーナーはプロセスカートリッジ1(1Y,1M,1C,1K)内には配置されていない。
【0022】
次に、上記各部の構成について順次詳細に説明する。
【0023】
[給送手段]
前記給送手段は、画像形成部へ記録媒体52を給送するものであり、複数枚の記録媒体52を積載収納した給送カセット53aと、給送ローラ53bと、重送防止のためのリタードローラ53cと、給送ガイド53d及びレジストローラ53gから主に構成されている。
【0024】
上記給送ローラ53bは、画像形成動作に応じて駆動回転し、給送カセット53a内の記録媒体52を1枚ずつ分離給送する。記録媒体52は、リタードローラ53cによって重送が防止され、給送ガイド53dによってガイドされて搬送ローラ53e,53fを経由してレジストローラ53gに搬送される。
【0025】
レジストローラ53gは、画像形成動作中に記録媒体52を静止待機させる非回転の動作と、記録媒体52を中間転写ベルト54aに向けて搬送する回転の動作とを所定のシーケンスで行い、次工程である転写工程時のトナー像と記録媒体52との位置合わせを行う。
【0026】
記録媒体52が搬送された直後はレジストローラ53gは回転を停止しており、記録媒体52はレジストローラ53gのニップ部に突き当たることによって斜行が矯正される。
【0027】
[プロセスカートリッジ]
プロセスカートリッジ1(1Y,1M,1C,1K)は、像担持体である感光ドラム2の周囲に帯電装置3と現像装置4を配置して一体的に構成されており、これらのプロセスカートリッジ1(1Y,1M,1C,1K)は装置本体100に対してユーザーが容易に取り外しすることができ、感光ドラム2が寿命に至った場合には新しいものと交換される。
【0028】
本実施の形態においては、例えば感光ドラム2の回転回数をカウントし、所定カウント数を超えた場合にプロセスカートリッジ1(1Y,1M,1C,1K)が寿命に至ったことを報知するようにしている。
【0029】
本実施の形態に係る感光ドラム2は負帯電の有機感光体であって、これは直径約30mmの中空円筒形のアルミニウム製のドラム基体上に通常用いられる感光体層を形成して構成されており、最表層には電荷注入層が設けられている。そして、この感光ドラム2は所定のプロセススピード(本実施例では、約117mm/sec)で回転駆動される。尚、電荷注入層は、絶縁性樹脂のバインダーに導電性微粒子として例えばSnO2 超微粒子を分散した材料の塗工層を用いている。
【0030】
図4に示すように、感光ドラム2のドラム基体2hの長手方向奥側端部(図4の右側端部)にはドラムフランジ2bが固定され、手前端部(図4の左側端部)には被駆動フランジ2dが固定されている。ドラムフランジ2bと被駆動フランジ2dの中心にはドラム軸2aが貫通しており、ドラム軸2aと被駆動フランジ2dは一体回転するように係合している。そして、ドラム基体2h、ドラム軸2a、ドラムフランジ2b及び被駆動フランジ2dは一体となって回転される。即ち、感光ドラム2はドラム軸2aの軸心を中心として回転される。
【0031】
又、ドラム軸2aの手前側端部は軸受2eに回転自在に支持され、軸受2eは軸受ケース2cに対して固定されている。そして、軸受ケース2cはプロセスカートリッジ1(1Y,1M,1C,1K)のフレーム1aに対して固定されている。
【0032】
[帯電手段]
帯電手段としての前記帯電装置3は接触帯電方式を用いたものであって、図2に示すように、本実施の形態においては帯電部材として帯電ローラ3aを用いている。この帯電ローラ3aは、芯金3bの両端部をそれぞれ不図示の軸受部材によって回転自在に保持されるとともに、圧縮コイルばね3dによって感光ドラム2の方向に付勢されて感光ドラム2の表面に対して所定の押圧力をもって圧接されて感光ドラム2の回転に従動して回転する。
【0033】
3cは帯電ローラクリーニング部材であり、本実施の形態では支持部材3fに可撓性を有するクリーニングフィルム3eを取り付けて構成されている。ここで、クリーニングフィルム3eは、帯電ローラ3aの長手方向に並行に配置され、同長手方向に対して一定量の往復運動を行う支持部材3fにその一端が固定され、自由端側近傍の面が帯電ローラ3aと接触ニップを形成するよう配置されている。そして、支持部材3fが不図示の駆動手段によって長手方向に一定量往復駆動されて帯電ローラ3aの表面がクリーニングフィルム3eで摺擦される。これにより帯電ローラ3a表面の微粉トナーや外添剤等の付着物が除去される。
【0034】
ところで、本実施の形態に係るカラーレーザービームプリンタは以下に示すクリーナレスシステムを採用している。
【0035】
[クリーナレスシステム]
本実施の形態に採用されたクリーナレスシステムは、転写後の感光ドラム2上の転写残トナーを引き続く感光ドラム2の回転に伴って帯電部a及び露光部bを通過させて現像部cに持ち運び、現像装置4により現像同時クリーニング(回収)するものである。
【0036】
感光ドラム2表面上の転写残トナーは露光部bを通るために露光工程はその転写残トナー上からなされるが、転写残トナーの量は少ないために大きな影響は現れない。但し、転写残トナーには正規極性のもの、逆極性のもの(反転トナー)、帯電量が少ないものが混在しており、その内の反転トナーや帯電量が少ないトナーが帯電部aを通過する際に帯電ローラ3aに付着することによって帯電ローラ3aが許容以上にトナー汚染して帯電不良を生じることも考えられる。
【0037】
又、感光ドラム2表面上の転写残トナーの現像装置4による現像同時クリーニングを効果的に行うためには、現像部cに持ち運ばれる感光ドラム2上の転写残トナーの帯電極性が正規極性であり、且つ、その帯電量が現像装置4によって感光ドラム2の静電潜像を現像できる帯電量であることが必要である。反転トナーや帯電量が適切でないトナーについては感光ドラム上から現像装置4に除去・回収できず、不良画像の原因となってしまう。
【0038】
又、近年のユーザーニーズの多様化に伴い、写真画像等の高印字率の画像の連続印字動作等によって一度に多量の転写残トナーが発生し、このために前述のような問題を更に助長させてしまう結果となる。
【0039】
そこで、本実施の形態においては、転写部dよりも感光ドラム回転方向下流側の位置に、感光ドラム2の転写残トナーを均一化するための転写残トナー(残留現像剤像)均一化手段3gを設け、この転写残トナー均一化手段3gよりも感光ドラム回転方向下流側で且つ帯電部aよりも感光ドラム回転方向上流側の位置に、転写残トナーの帯電極性を正規極性である負極性に揃えるためのトナー(現像剤)帯電制御手段3hを設けている。
【0040】
転写残トナー均一化手段3gを設けることにより、転写部dからトナー帯電制御手段3hへ持ち運ばれる感光ドラム2上のパターン状の転写残トナーが多くても、その転写残トナーが感光ドラム2面に分散分布化されて非パターン化されるため、トナー帯電制御手段3hの一部にトナーが集中することがなくなり、トナー帯電制御手段3hによる転写残トナーの全体的な正規極性帯電化処理が常に十分になされ、転写残トナーの帯電ローラ3aへの付着が効果的に防がれるとともに、転写残トナー像パターンのゴースト像の発生も防がれる。
【0041】
本実施の形態では、転写残トナー均一化手段3gとトナー帯電制御手段3hは、適度の導電性を有するブラシ状部材で構成されており、そのブラシ部を感光ドラム2面上に接触させて配置されている。
【0042】
又、転写残トナー均一化手段3gとトナー帯電制御手段3hは、不図示の駆動源によって感光ドラム2の長手方向に沿って移動(往復運動)するよう構成されており、このようにすることによって転写残トナー均一化手段3gとトナー帯電制御手段3hが感光ドラム2上で同一箇所に位置し続けることがなくなり、例えばトナー帯電制御手段3hの抵抗ムラによる過帯電部や帯電不足部が存在したとしても、これらは常に同じ感光ドラム2面部分で起こる訳ではないため、局所的な転写残トナーの過帯電によって感光ドラム2上に融着が発生したり、帯電不足によって帯電ローラ3aに転写残トナーが付着することが防がれ或は緩和される。
【0043】
[露光手段]
本実施の形態においては、上光ドラム2への露光はレーザー露光手段51Y,51M,51C,51Kを用いて行っている。即ち、装置本体100から画像信号が送られてくると、この信号に対応して変調されたレーザー光Lによって感光ドラム2の一様帯電面が走査露光される。そして、感光ドラム2面には画像情報に対応した静電潜像が選択的に形成される。
【0044】
図1に示すように、レーザー露光手段51Y,51M,51C,51Kは、図1に示すように、不図示の固体レーザー素子、ポリゴンミラー51a、結像レンズ51b、反射ミラー51c等から構成されている。入力された画像信号に基づいて不図示の発光信号発生器により固体レーザー素子が所定タイミングでON/OFF発光制御される。固体レーザー素子から放射されたレーザー光Lは、不図示のコリメーターレンズ系により略平行な光束に変換され、高速回転するポリゴンミラー51aにより走査される。そして、結像レンズ51bと反射ミラー51cを介して感光ドラム2にスポット状に結像される。
【0045】
このように感光ドラム2面上には、レーザー光走査による主走査方向の露光と感光ドラム2が回転することによる副走査方向の露光がなされ、これによって画像信号に応じた露光分布が得られる。即ち、レーザー光Lの照射及び非照射によって各感光ドラム2上には表面電位が落ちた明部電位とそうでない暗部電位が形成され、明部電位と暗部電位間のコントラストによって各感光ドラム2上に画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0046】
[現像手段]
現像手段である現像装置4は、2成分接触現像装置(2成分磁気ブラシ現像装置)であり、図2に示すように、マグネットローラ4bを内包した現像剤担持体である現像スリーブ4a上にキャリアとトナーから成る現像剤を保持している。現像スリーブ4aには所定間隙を設けて規制ブレード4cが設けられ、現像スリーブ4aの矢印方向への回転に伴って該現像スリーブ4a上に薄層の現像剤が形成される。尚、本実施の形態においては、現像装置4として2成分磁気ブラシ現像装置を用いているが、現像装置はこれに限定されるものではない。
【0047】
図4に示すように、現像スリーブ4aは、その両側の縮径されたジャーナル部4a1にコロ状のスペーサ4kを回転可能に嵌合することによって感光ドラム2との間に所定間隙を形成するよう配置され、現像時においては現像スリーブ4a上に形成された現像剤が感光ドラム2に対して接触する状態で現像できるように設定されている。そして、図2に示すように、現像スリーブ4aは、その周面が現像部において感光ドラム2の周面の移動方向に対してカウンター方向に移動するように図示矢印方向(反時計方向)に所定の周速度で回転駆動される。
【0048】
本実施の形態においては、トナーとして平均粒径6μmのネガ帯電トナーを用い、磁性キャリアとしては飽和磁化が205emu/cm3の平均粒径35μmの磁性キャリアを用いた。又、トナーとキャリアを重量比6:94で混合したものを現像剤として用いた。尚、現像剤としては、トナーと磁性キャリアを混合したものに限らず、磁性トナーを用いることもできる。
【0049】
図2に示すように、現像剤が循環している現像剤収納部4hは、両端部を除いて長手方向に亘って設けられた隔壁4dで2つに仕切られており、撹拌スクリュー4eA,4eBが隔壁4dを挟んでその両側にそれぞれ配置されている。
【0050】
トナー補給容器5(5Y,5M,5C,5K)から補給されたトナーは、図4に示すように、撹拌スクリュー4eBの奥側(図4の右側)に落下し、長手方向の手前側(図4の左側)に送られながら撹拌され、手前側端の隔壁4dの無い部分を通過する。そして、撹拌スクリュー4eAで更に長手方向の奥側(図4の右側)に送られ、奥側の隔壁4dの無い部分を通り、再度撹拌スクリュー4eBで送られながら撹拌されて循環を繰り返す。
【0051】
ここで、感光ドラム2に形成された静電潜像を現像装置4を用いて2成分磁気ブラシ法により顕像化する現像工程と現像剤の循環系を図2に基づいて説明する。
【0052】
現像スリーブ4aの回転に伴って現像剤収納部4h内の現像剤がマグネットローラ4bの汲み上げ極で現像スリーブ4a面に汲み上げられて搬送される。この現像剤が搬送される過程において、現像剤は現像スリーブ4aに対して垂直に配置された規制ブレード4cによって層厚が規制され、現像スリーブ4a上に薄層現像剤が形成される。そして、薄層現像剤が現像部cに対応する現像極に搬送されると、磁気力によって現像剤の穂立ちが形成される。感光ドラム2面の静電潜像は、この穂状に形成された現像剤中のトナーによってトナー像として現像される。尚、本実施の形態においては、静電潜像は反転現像される。
【0053】
現像部を通過した現像スリーブ4a上の薄層現像剤は、引き続き現像スリーブ4aの回転に伴って現像剤収納部4h内に入り、搬送極の反発磁界によって現像スリーブ4a上から離脱して現像剤収納部4hに戻される。
【0054】
現像スリーブ4aには、不図示の電源から直流(DC)電圧及び交流(AC)電圧が印加される。本実施の形態では、−500Vの直流電圧と周波数2000Hzでピーク間電圧1500Vの交流電圧が印加され、感光ドラム2の露光部のみを選択的に現像する。
【0055】
一般に2成分現像法においては交流電圧を印加すると現像効率が増して画像は高品位になるが、逆にかぶりが発生し易くなるという不具合が生じる。このため、通常、現像スリーブ4aに印加する直流電圧と感光ドラム2の表面電位間に電位差を設けることによってかぶりを防止するようにしている。より具体的には、感光ドラム2の露光部の電位と非露光部の電位との間の電位のバイアス電圧を印加している。
【0056】
而して、現像によりトナーが消費されると、現像剤中のトナー濃度が低下する。本実施の形態では、図2に示すように撹拌スクリュー4eBの外周面に近接した位置にトナー濃度を検知するセンサー4g(図2参照)を配置している。現像剤内のトナー濃度が所定の濃度レベルよりも低下したことをセンサー4gで検知すると、各トナー補給容器5(5Y,5M,5C,5K)から現像装置4の現像剤収納部4h内にトナーを補給する命令が出力される。このトナー補給動作により現像剤のトナー濃度が常に所定のレベルに維持管理される。
【0057】
[トナー補給容器]
トナー補給容器5(5Y,5M,5C,5K)は、それぞれプロセスカートリッジ1(1Y,1M,1C,1K)の上方に並列配置されており、装置本体100の正面から装着される。
【0058】
図2に示すように、トナー補給容器5(5Y,5M,5C,5K)は、トナー収容部(現像剤収容部)である枠体5gの内部にトナー又はトナーと磁性キャリアの混合物が収容されるとともに、撹拌軸5cに固定された撹拌板5bとスクリュー5aが配置され、容器底面にはトナーを排出する排出開口部5fが形成されている。スクリュー5aと撹拌軸5cは、図5に示すように、その両端を軸受5dで回転可能に支持され、奥側(図5の右側)最端部には駆動カップリング(凹)5eが配置されている。この駆動カップリング(凹)5eは、装置本体100の駆動カップリング(凸)62bから駆動伝達を受けて回転駆動される。
【0059】
スクリュー5aの外形部は螺旋リブ形状となっており、排出開口部5fを中心に螺旋の捩れ方向を反転させている。そして、駆動カップリング(凸)62bの回転によってスクリュー5aが所定の回転方向に回転駆動され、これによって排出開口部5fに向かってトナーが搬送され、排出開口部5fよりトナーを自由落下させて各プロセスカートリッジ1(1Y,1M,1C,1K)にトナーを補給する。
【0060】
撹拌板5bの回転半径方向の先端部は傾斜しており、トナー補給容器5(5Y,5M,5C,5K)の壁面と摺接する際には、該撹拌板5bの先端部は或る角度をもって当接される。具体的には、撹拌板5bの先端側は捩られて螺旋状態になる。このように撹拌板5bの先端側が捩れ傾斜することにより軸方向への搬送力が発生してトナーが長手方向に送られる。
【0061】
尚、本実施の形態に係るトナー補給容器5(5Y,5M,5C,5K)は、2成分現像法に限らず、1成分現像法を用いるプロセスカートリッジ又は現像カートリッジにおいても補給可能である。又、トナー補給容器5(5Y,5M,5C,5K)内に収納される粉体はトナーだけに限らず、トナー及び磁性キャリアが混合された現像剤であっても良い。
【0062】
[転写手段]
図1に示す転写手段である中間転写ユニット54は、感光ドラム2から順次1次転写されて重ねられた複数のトナー像を一括して記録媒体52に2次転写するものである。
【0063】
図1に示すように、中間転写ユニット54は、図示矢印方向に走行する前記中間転写ベルト54aを備えており、中間転写ベルト54aは図示矢印方向(時計方向)に感光ドラム2の外周速度と略同じ周速度で走行する。この中間転写ベルト54aは、周長約940mmの無端状ベルトであり、駆動ローラ54bと2次転写対向ローラ54g及び従動ローラ54cの3本のローラに掛け渡されている。
【0064】
又、中間転写ベルト54a内には、転写帯電ローラ54fY,54fM,54fC,54fKがそれぞれ感光ドラム2の対向位置に回転可能に配置され、これらは感光ドラム2の中心方向に加圧されている。
【0065】
上記転写帯電ローラ54fY,54fM,54fC,54fKは、不図示の高圧電源より給電されて中間転写ベルト54aの裏側からトナーと逆極性の帯電を行い、感光ドラム2上のトナー像を中間転写ベルト54aの上面に順次1次転写する。
【0066】
2次転写部には転写部材として前記2次転写ローラ54dが2次転写対向ローラ54gに対向した位置で中間転写ベルト54aに圧接されている。2次転写ローラ54dは、図1の上下方向に揺動可能で且つ回転する。そして、中間転写ベルト54a上に逐次画像が重ねて転写され、多色画像が完成されるまでは2次転写ローラ54dは中間転写ベルト54a上の画像を害さないように中間転写ベルト54aから離れている。
【0067】
ここで、中間転写ベルト54aと2次転写ローラ54dは各々駆動されており、記録媒体52が2次転写部に突入すると所定のバイアスが2次転写ローラ54dに印加され、中間転写ベルト54a上のトナー像は記録媒体52に2次転写される。このとき、両者に挟まれた状態の記録媒体52は転写工程が行われると同時に図1の左方向に所定の速度で搬送され、次工程である定着処理のために定着器56に向かって搬送される。
【0068】
転写工程の最下流側である中間転写ベルト54aの所定位置には、中間転写ベルト54aの表面に接離可能なクリーニングユニット55が設けられており、2次転写後に残った転写残トナーはクリーニングユニット55によって除去される。
【0069】
図1に示すように、上記クリーニングユニット55内には、転写残トナーを除去するためのクリーニングブレード55aが配置されている。クリーニングユニット55は不図示の回転中心で揺動可能に取り付けられており、クリーニングブレード55aは中間転写ベルト54aに食い込む方向に圧接されている。クリーニングユニット55内に取り込まれた転写残トナーは、送りスクリュー55bによって不図示の廃トナータンクへ搬送されて貯蔵される。
【0070】
ここで、中間転写ベルト54aとしてはポリイミド樹脂から成るものを用いることができる。この中間転写ベルト54aの材質としては、ポリイミド樹脂に限定されるものではなく、ポリカーボネイト樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂等のプラスチックやフッ素系、シリコン系のゴム等を好適に用いることができる。
【0071】
[定着部]
前述のように現像装置4によって感光ドラム2に形成されたトナー像は、中間転写ベルト54aを介して記録媒体52上に転写される。そして、定着器56は、記録媒体52に転写されたトナー像を熱を用いて記録媒体52に定着させる。
【0072】
図1に示すように、定着器56は、記録媒体52に熱を加えるための定着ローラ56aと記録媒体52を定着ローラ56aに圧接させるための加圧ローラ56bを備えており、各ローラ56a,56bは中空ローラで構成され、その内部にはそれぞれ不図示のヒータが設けられている。そして、これらの定着ローラ56aと加圧ローラ56bは、回転駆動されることによって同時に記録媒体52を搬送する。
【0073】
即ち、トナー像を保持した記録媒体52は定着ローラ56aと加圧ローラ56bによって搬送されるとともに、熱及び圧力を加えられることによってトナー像の定着を受ける。そして、定着後の記録媒体52は、前記排出ローラ53h,53jによって排出されて装置本体100上のトレー57に積載される。
【0074】
[プロセスカートリッジ及びトナー補給容器の装着]
次に、プロセスカートリッジ1(1Y,1M,1C,1K)及びトナー補給容器5(5Y,5M,5C,5K)を装置本体100に装着する手順について図2〜図5を用いて説明する。
【0075】
図3は装置本体100の外観を模式的に示す斜視図であり、同図に示すように、装置本体100の正面には開閉自在な前ドア58が配置されており、この前ドア58を手前に開くとプロセスカートリッジ1Y〜1K及びトナー補給容器5Y〜5Kを挿入する開口部が露出される。
【0076】
プロセスカートリッジ1Y〜1Kを挿入する開口部には、回動可能に支持された芯決め板59が配置されており、プロセスカートリッジ1Y〜1Kの挿抜は芯決め板59を開放した後に行われる。図2に示すように、装置本体100内には、プロセスカートリッジ1Y〜1Kの装着を案内するガイドレール60とトナー補給容器5Y〜5Kの装着を案内するガイドレール61が設けられている。
【0077】
プロセスカートリッジ1Y〜1K及びトナー補給容器5Y〜5Kの装着方向は感光ドラム2の軸線方向と平行な方向であり、ガイドレール60,61も同様な方向に配置されている。プロセスカートリッジ1Y〜1K及びトナー補給容器5Y〜5Kは、上記ガイドレール60,61に沿って装置本体100内の手前側から奥側にスライドして挿入される。
【0078】
プロセスカートリッジ1Y〜1Kが最奥部まで挿入されると、図4に示すように、ドラムフランジ2bの中心穴2fに装置本体100の芯決め軸66が挿入され、感光ドラム2の奥側の回転中心位置が装置本体100に対して決められる。又、これと同時にドラムフランジ2bに形成された駆動伝達部2gと装置本体100の駆動カップリング(凹)62aが連結され、感光ドラム2の回転駆動が可能となる。尚、本実施の形態において用いた駆動伝達部2gは捩れた三角柱形状を成しており、装置本体100からの駆動力が加わることによって感光ドラム2に駆動力が伝達されるとともに、感光ドラム2を奥側に引き込む力が発生する。
【0079】
又、図4に示すように、後側板65にはプロセスカートリッジ1Y〜1Kを位置決めする支持ピン63が配置されており、この支持ピン63がプロセスカートリッジ1Y〜1Kのフレーム1aに挿入されてプロセスカートリッジ1Y〜1Kのフレーム1aの位置が固定される。
【0080】
図4に示すように、装置本体100の手前側(図4の左側)には回動可能な芯決め板59が配置されており、この芯決め板59に対してプロセスカートリッジ1Y〜1Kの軸受ケース2cが嵌合して支持固定される。これら一連の挿入動作によって、感光ドラム2とプロセスカートリッジ1Y〜1Kは装置本体100に対して位置決めされる。
【0081】
一方、図5に示すように、トナー補給容器5Y〜5Kもプロセスカートリッジ1Y〜1Kと同様に最奥部まで挿入されると、後側板65から突出した支持ピン63に対して固定される。又、これと同時に駆動カップリング(凹)5eと駆動カップリング(凸)62bが連結され、スクリュー5aと撹拌軸5cの回転駆動が可能となる。
【0082】
又、プロセスカートリッジ1Y〜1K又はトナー補給容器5Y〜5Kを装置本体100から抜き出すには、上記と逆の手順で作業を行えば良い。
【0083】
又、本実施の形態においては、プロセスカートリッジ1Y〜1K及びトナー補給容器5Y〜5Kを順不同に装置本体100に着脱することができる。
【0084】
即ち、プロセスカートリッジ1Y〜1Kを先に装置本体100に装着してからトナー補給容器5Y〜5Kを装置本体100に装着することも、トナー補給容器5Y〜5Kを先に装置本体100に装着してからプロセスカートリッジ1Y〜1Kを装置本体100に装着することもできる。
【0085】
又、プロセスカートリッジ1Y〜1Kを先に装置本体100から抜き出し、次にトナー補給容器5Y〜5Kを装置本体100から抜き出すことも、トナー補給容器5Y〜5Kを先に装置本体100から抜き出し、次にプロセスカートリッジ1Y〜1Kを装置本体100から抜き出すこともできる。
【0086】
次に、本発明の要旨を図6〜図15に基づいて説明する。
【0087】
図6は本発明に係るトナー補給容器5を奥側の斜め底面側から見た斜視図である。同図に示すように、トナー補給容器5のトナー収容部を形成する枠体5gの両側面には、トナー補給容器5を装置本体100に挿入する際の案内となるガイド部5g1(図6には一方のみ図示)が設けられている。これらのガイド部5g1は、トナー補給容器5の両側面から外側に向かって突出して設けられて凸状を成し、長手方向に亘って直線状に設けられている。そして、各ガイド部5g1の下面は滑らかな平面状を成しており、トナー補給容器5を装置本体100に装着した際には、ガイド部5g1の底面が装置本体100に設けられたガイドレール61の上面に載置された状態で係合して位置決めされる(図2参照)。
【0088】
一方、トナー補給容器5の底面部にはトナーをプロセスカートリッジ1に排出する排出開口部5fが配設されており、同図に示すようにトナー補給容器5が装置本体100外にあるときには、排出口開口部5fは排出口カバー5f1によって覆われている。排出口カバー5f1はレール部5hに沿って移動可能であり、装置本体100に装着されると、装置本体100に設けられた不図示の凸部と排出口カバー5f1の挿入方向端面が当接し、該排出口カバー5f1はレール部5hに沿って移動して排出開口部5fが露出される(図10参照)。
【0089】
又、排出口カバー5f1は不図示のバネによって排出開口部5fを覆う方向に付勢されており、トナー補給容器5を装置本体100外へ抜き出すと、排出開口部5fが排出口カバー5f1によって再び覆われる。
【0090】
次に、本発明に係るトナー補給容器5のトナー漏れ防止構造について説明する。
【0091】
図2及び図5に示すように、トナー補給容器5の底面の一部には、トナーをプロセスカートリッジ1内に排出するための前記排出開口部5fが配置され、その中心部に第1開口5f5が形成されている。そして、排出開口部5fには、上記第1開口5f5の周囲を囲む形で第1シール部材5f6が配され、この第1シール部材5f6はトナー補給容器5の底面部に接着されている。尚、本実施の形態においては、排出開口部5fはスクリュー5aの駆動伝達側であって、トナー補給容器5の挿入方向奥側(図5の右側)に配置されている。
【0092】
ここで、第1開口5f5の近辺の構成について図12を用いて詳細に説明する。尚、図12はトナー補給容器5の排出開口部5fをトナー補給容器5の挿入側から見た縦断面である。
【0093】
図12に示すように、スクリュー5aの下には貫通穴である前記第1開口5f5が形成されており、この第1開口5f5の下に前記第1シール部材5f6が設けられている。この第1シール部材5f6は、第1開口5f5の周りからトナーが洩れるのを防止するために設けられたものであり、或る程度の厚みを有する弾性部材に第1開口5f5と同形状の開口を形成したものであり、その上面が第1開口5f5の下面に貼り付けられて支持されている。尚、本実施の形態では、第1シール部材5f6としてウレタンフォームを用いているが、弾性を有する部材であればウレタンフォームに限らず他のものを使用することができる。
【0094】
又、第1シール部材5f6の下にはシール板5f7が設けられている。このシール板5f7は、その上面が第1シール部材5f6の下面に貼り付けられており、第1シール部材5f6によって支えられているため、第1シール部材5f6の弾性に従って上下及び傾め方向に動くことができる。そして、このシール板5f7には、第1開口5f5に対応する位置に貫通穴である第3開口5f7aが形成されており、第1開口5f5から第1シール部材5f6の開口及びシール板5f7の第3開口5f7aを通ってトナーが落下するよう構成されている。
【0095】
更に、トナー補給容器5の底面部には、第1開口5f5を開閉する排出口シャッター5f3と、この排出口シャッター5f3を開閉動作可能に保持してその脱落を防止する機能とプロセスカートリッジ1の補給開口部1b(図8参照)との連結機能とを兼ね備えた押さえ部材5f2が配置されている。
【0096】
前記排出口シャッター5f3はシール板5f7の下方に備えられ、排出口シャッター5f3とシール板5f7の間には第2シール部材5f8が挟まれている。この第2シール部材5f8は、排出口シャッター5f3に形成された後述の排出口としての第2開口5f3bの周りからトナーが洩れるのを防止するためのものであり、第2開口5f3bに対応する位置に開口を設けた弾性部材で構成されている。第2シール部材5f8は、その下面が排出口シャッター5f3に貼り付けられて固定されているが、第2シール部材5f8の上面はシール板5f7の下面に固定されておらず、摺動可能となっている。尚、第2シール部材5f8の材質としては、弾性を有し、シール板5f7に対して摺動抵抗が低いものが好ましく、ウレタンフォームやウレタンフォームの表面に摺動シートを貼り付けたもの等を使用することができる。
【0097】
図7はトナー補給容器5の排出口カバー5f1及び排出口シャッター5f3が開いた状態を底面の奥側から見た斜視図であり、便宜上、後述のブラシカーテン5f2i(図14参照)を取り外し、排出口カバー5f1と押さえ部材5f2を長手略中央にて切断した状態を示す図である。
【0098】
図7に示すように、排出口シャッター5f3は回転中心5f3aを有しており、この回転中心5f3aに対称な位置に2箇所の第2開口5f3bと、この第2開口5f3bに対して45°位相がずれた4箇所の位置に当該排出口シャッター5f3を回転させるための係合部であるスリット5f3cが配置されている。排出口シャッター5f3は、当該排出口シャッター5f3の保持部材であると同時にプロセスカートリッジ1の補給開口部1bとの連結機能を兼ねた前記押さえ部材5f2によって保持されている。
【0099】
図11に示すように、押さえ部材5f2には排出口シャッター5f3を回転可能に支持するピン5f2aが略垂直に立設されるとともに、図9に示すように、トナー補給用の貫通口である第4開口5f2bが開設されている。又、押さえ部材5f2には長手方向に略直線状を成すスリット5f2cが設けられている。
【0100】
図8は本実施の形態に係るプロセスカートリッジ1上面部の斜視図であり、同図に示すように、トナー補給容器5から供給されるトナーの補給部である補給開口部1bには補給口1b1が形成されている。この補給口1b1は、トナー補給容器5から供給されるトナーが落下して通過する通路をなす貫通穴であり、該補給口1b1には、補給口1b1と同形状の開口を有する弾性体より成るシール部材1e3が設けられており、このシール部材1e3によって補給口1b1の周囲からのトナーの洩れを防止している。
【0101】
又、シール部材1e3の横には、トナー補給容器5に備えられた排出口シャッター5f3を回転させるための2本の凸部材としてのガイドピン1e4が配設されている。補給口1b1は略平行四辺形状の貫通穴であり、対向する一組の辺を長手方向に平行に配置し、その周囲を覆うようにシール部材1e3を設けている。シール部材1e3は、トナー補給容器5の押さえ部材5f2と接触した際にシール性を保つためのものであり、弾性を有するのみならず、トナーの拭き取り性能が高く、摺動抵抗の低いものが望ましい。尚、シール部材1e3としては、例えば、テフロン(登録商標)フェルトやテフロンパイル、ウレタンフォーム又は静電植毛等を用いることができる。
【0102】
図9は排出口シャッター5f3の動作状態を示す図であり、図9(a)〜(c)は装置本体100内に予めトナー補給容器5が装着されており、ここにプロセスカートリッジ1が挿入されるときの状況を示した状態遷移図である。又、図9(d)〜(f)は装置本体100内に予めプロセスカートリッジ1が装着されており、ここにトナー補給容器5が挿入されるときの状態を示した状態遷移図である。
【0103】
図9(d)〜(f)に示すように、既にプロセスカートリッジ1が装置本体100に装着されている場合は、ガイドピン1e4は不動とされている。トナー補給容器5を挿入すると、プロセスカートリッジ1に形成された手前側のガイドピン1e4が押さえ部材5f2に開設されたスリット5f2cに導かれて排出口シャッター5f3に設けられたスリット5f3cに係合する(図9(d))。この状態では、シャッター開口としての第2開口5f3bは、排出口としての第1開口5f5に対して90°の位相を成しているため、第1開口5f5は排出口シャッター5f3によって塞がれた状態を維持する(第一位置)。
【0104】
更に、トナー補給容器5を挿入すると排出口シャッター5f3は回転中心5f3aを中心にβ方向に回転を開始し(図9(e))、トナー容器5が完全に装着位置まで挿入されると、排出口シャッター5f3は図9(f)に示す位置まで回転し、トナー補給容器5に形成された第1開口5f5と排出口シャッター5f3に形成された第2開口5f3bが一致してトナーの排出が可能となる(第二位置)。
【0105】
同様に図9(a)〜(c)に示すように、既にトナー補給容器5が装置本体100に装着されている場合には、排出口シャッター5f3は不動の位置で回転可能となっている。そして、プロセスカートリッジ1を挿入すると、該プロセスカートリッジ1に形成された奥側のガイドピン1e4は押さえ部材5f2に開設されたスリット5f2cにガイドされて排出口シャッター5f3に設けられたスリット5f3cに係合する(図9(a))。この状態では、第2開口5f3bは第1開口5f5に対して90°の位相を成しているため、第1開口5f5は排出口シャッター5f3によって塞がれた状態となる(第一位置)。
【0106】
更に、プロセスカートリッジ1を挿入すると排出口シャッター5f3は回転中心5f3aを中心にα方向に回転を開始し(図9(b))、プロセスカートリッジ1が完全に装着位置まで挿入されると、排出口シャッター5f3は図9(c)に示す位置まで回転し、トナー補給容器5に形成された第1開口5f5と排出口シャッター5f3に形成された第2開口5f3bが一致してトナーの排出が可能となる(第二位置)。
【0107】
尚、図9(c),(f)に示す状態において、トナー補給容器5に形成された第1開口5f5とプロセスカートリッジ1に形成された補給口1b1の位置が一致していることは勿論である。
【0108】
しかしながら、図11に示すように排出口シャッター5f3はプロセスカートリッジ1とトナー補給容器5の何れの挿抜にも対応しているため、図13に示すように、第2開口5f3bの移動軌跡は5f3b1(グリッドで示した範囲)となり、移動軌跡5f3b1の或る範囲においてスリット5f2cと対向する。特に排出口シャッター5f3が閉状態のときには、確実にスリット5f2cと対向する。第2開口5f3bはトナーが通過する穴であり、この壁面にはトナーが付着する確率が高く、プロセスカートリッジ1やトナー補給容器5の挿抜動作における振動等でこの壁面に付着したトナーがスリット5f2cから外部へ飛散する可能性がある。
【0109】
トナー補給容器5を装置本体100から外に取り出した状態においては、スリット5f2cが排出口カバー5f1によって覆われるため、トナーが例えばユーザーの手や衣服を汚すことはないが、装置本体100内でプロセスカートリッジ1のガイドピン1e4の周囲を汚してしまう場合がある。
【0110】
図10は本発明に係るトナー補給容器5を奥側の斜め底面側から見た斜視図であり、排出口カバー5f1が排出開口部5fを露出する位置に退避した状態を示している。
【0111】
同図に示すように、押さえ部材5f2に開設されたスリット5f2cはブラシカーテン5f2iによって覆われている。
【0112】
図11はブラシカーテン5f2iの機能について説明する模式図であり、トナー補給容器5を底面方向から見た状態及び排出口シャッター5f3のA−A線で切断した断面の押さえ部材5f2、排出口シャッター5f3、ガイドピン1e及びブラシカーテン5f2iを示している。
【0113】
ブラシカーテン5f2iのブラシの穂先はスリット5f2cの長手方向に交差する方向に向いている。図11に示すように、通過部材としてのガイドピン1eがスリット5f2cを通過するとき、ブラシカーテン5f2iはガイドピン1e4部分のみが退避し、排出口シャッター5f3のスリット5f3cとガイドピン1e4の係合が可能となる。前述のようにガイドピン1e4とスリット5f3cが係合し、ガイドピン1e4の移動に伴って排出口シャッター5f3は開閉動作を行う。このとき、ブラシカーテン5f2iのブラシは可撓性であるためにガイドピン1e4部分のブラシはガイドピン1e4から退避するが、ガイドピン1e4が無い部分のスリット5f2c部分はブラシカーテン5f2iに覆われている。この退避箇所はガイドピン1e4の移動に伴って移動し、それ以外の部分はブラシカーテン5f2iがスリット5f2cを覆う。第2開口5f3cがスリット5f2cと対向する範囲に移動してきても前述のようにスリット5f2cはブラシカーテン5f2iによって覆われているため、外部にトナーが飛散してしまうことがない。
【0114】
次に、ブラシカーテン5f2iの取付位置について説明する。
【0115】
本実施の形態においては、ブラシカーテン5f2iは、図11の断面図に示すように、押さえ部材5f2の外壁面に配設されている。これは、ガイドピン1e4によるブラシの剥がれを防止するためである。つまり、同図に示すように、ブラシはガイドピン1e4によって上方向に撓むが、ブラシカーテン5f2iを内壁部に配設した場合にはブラシが剥がれる方向に負荷が働き、その分だけブラシカーテン5f2iの取付強度を上げなければならない。
【0116】
尚、本実施の形態において、ブラシカーテン5f2iは押さえ部材5f2の所定位置5f2i1に両面テープによって貼り付けられている(図14参照)が、ブラシカーテン5f2iの固定方法としては接着剤やヒートシール等を適宜選択することが可能である。
【0117】
又、ブラシの材質としては可撓性の材質であれば適宜選択可能であり、例えばナイロンやポリプロピレン等の化学繊維、馬毛や豚毛等の動物繊維、麻やヤシ等の植物繊維等を使用することができる。
【0118】
更に、ブラシを構成する繊維の形態としては通常の直毛タイプの他、縮れ毛タイプを選択することも可能である。ブラシカーテン5f2iの貼付部分の高さ方向のスペースが十分に確保できないとブラシの密度が低くなり、その結果、ブラシの繊維の隙間からトナーが飛散してしまう可能性があるが、ブラシとして縮れ毛タイプを使用すると、毛の縮れによってブラシのボリュームが増えるためにトナーの外部への飛散を防ぐことができるというメリットが得られる。
【0119】
以上はブラシカーテンはスリットの片側から穂が伸びた形態について説明したが、図15に示すように、ブラシカーテン5f2iはスリット5f2cの両側からスリット5f2cの中央に穂先が向いた2つのブラシによって構成することによってもトナーの飛散を防ぐことができる。
【0120】
尚、以上においては、ブラシカーテンは排出口シャッターを開閉可能に保持する保持部材に設けられた排出口シャッターを開閉動作するための凸部が通過するスリットを覆う構成について説明してきた。しかし、或る部材を移動させるための凸部が通過するための開口からトナー飛散の可能性がある構成において、この開口を凸部の移動方向に対して交差する方向に穂先が向いているブラシ部材で覆うようにすれば、トナー飛散を簡単に防ぐことができる。
【0121】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、簡単な構成で現像剤の飛散を防ぐことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置(カラーレーザービームプリンタ)の縦断面図である。
【図2】 本発明に係るプロセスカートリッジ及びトナー補給容器の縦断面図である。
【図3】 本発明に係る画像形成装置(カラーレーザービームプリンタ)の前ドアを開けた状態を示す斜視図である。
【図4】 プロセスカートリッジの長手方向の横断面図である。
【図5】 本発明に係るトナー補給容器及びプロセスカートリッジの長手方向の縦断面図である。
【図6】 本発明に係るトナー補給容器の排出口カバーが閉じた状態を示す斜視図である。
【図7】 本発明に係るトナー補給容器の排出開口部を示す斜視図である。
【図8】 プロセスカートリッジの斜視図である。
【図9】 本発明に係るトナー補給容器の排出口シャッターの動作を示す模式図である。
【図10】 本発明に係るトナー補給容器の排出口カバーが開いた状態を示す斜視図である。
【図11】 本発明に係るトナー補給容器の押さえ部材、排出口シャッター、ブラシカーテン及びガイドピンを示す模式図である。
【図12】 本発明に係るトナー補給容器の排出開口部の縦断面図である。
【図13】 本発明に係るトナー補給容器の押さえ部材に開設されたスリットと排出口シャッターに開設された第2開口の移動軌跡の関係を示す模式図である。
【図14】 本発明に係るトナー補給容器の排出開口部を示す斜視図図である。
【図15】 本発明に係るトナー補給容器の押さえ部材、排出口シャッター、ブラシカーテン及びガイドピンを示す模式図である。
【符号の説明】
1 プロセスカートリッジ
1b 補給開口
1b1 補給口
1e3 シール部材
1e4 ガイドピン
4 現像装置
5 トナー補給容器
5f 排出開口部
5f1 排出口カバー
5f2 押さえ部材
5f2c スリット
5f2i ブラシカーテン
5f3 排出口シャッター
5f3a 回転中心
5f3b 第2開口
5f3b1 第2開口移動軌跡
5f3c スリット
5f5 第1開口

Claims (2)

  1. 画像形成装置本体に取り外し可能に装着される現像剤補給容器において、
    現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記現像剤収容部に収容された現像剤を排出する排出口と、
    前記排出口の下方に設けられ、前記排出口から排出された現像剤を外部に排出するためのシャッター開口を有し、前記排出口を覆う第一位置と前記排出口と前記シャッター開口とを対向させる第二位置との間を移動可能であり、凸部材に付勢されることにより前記第一位置と前記第二位置との間で移動するシャッターと、
    前記シャッターの下方に設けられ、現像剤が落下するのを規制し、前記凸部材が前記シャッターを付勢して移動する際に、前記凸部材によってその一部が押しのけられるブラシ部材と、
    を有し、
    前記ブラシ部材の穂が、前記凸部材が移動する移動方向に対して交差する方向に向いており、
    前記凸部材は、前記シャッターを付勢する際に、前記シャッターの下方に設けられた開口を通過し、
    鉛直方向において、前記シャッター開口の移動経路と前記開口との重なり部分に前記ブラシ部材が配置されていることを特徴とする現像剤補給容器。
  2. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記現像剤収容部に収容された現像剤を排出する排出口と、
    前記排出口の下方に設けられ、前記排出口から排出された現像剤を外部に排出するためのシャッター開口を有し、前記排出口を覆う第一位置と前記排出口と前記シャッター開口とを対向させる第二位置との間を移動可能なシャッターと、
    前記シャッターの下方に設けられ、現像剤が落下するのを規制するブラシ部材と、
    前記シャッターを前記第一位置と前記第二位置との間で移動させるために前記シャッターを付勢し、前記シャッターを付勢する際に前記ブラシ部材の一部を押しのけて移動する凸部材と、
    を有し、
    前記ブラシ部材の穂が、前記凸部材が移動する移動方向に対して交差する方向に向いており、
    前記凸部材は、前記シャッターを付勢する際に、前記シャッターの下方に設けられた開口を通過し、
    鉛直方向において、前記シャッター開口の移動経路と前記開口との重なり部分に前記ブラシ部材が配置されていることを特徴とする画像形成装置。
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