JP4672820B2 - GABAα5リガンドとしての置換1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン誘導体 - Google Patents

GABAα5リガンドとしての置換1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、ある種の置換トリアゾロピリダジン誘導体ならびにそれらの治療における使用に関する。詳細には、本発明は、α5サブユニットを有するGABAA受容体に対するリガンドである置換1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]ピリダジン誘導体に関する。同誘導体は従って認識強化が必要な治療法において有用である。
主要な抑制性神経伝達物質であるγ−アミノ酪酸(GABA)に対する受容体は、主に2種類に分類される。すなわち、(1)リガンド関門(ligand-gated)イオンチャンネル上科類であるGABAA受容体と(2)G蛋白連結受容体上科類と考えられるGABAB受容体である。個々のGABAA受容体サブユニットをコードする第1のcDNAがクローニングされたことから、哺乳類については14種類がこれまでに知られている(αサブユニット6種類、βサブユニット3種類、γサブユニット3種類およびδサブユニット1種類)。まだ未発見のサブユニットがさらに存在する可能性がある。しかしながら、1993年以降は1種類も報告されていない。
GABAA受容体遺伝子類の多様性についての知識は、このリガンド関門イオンチャンネルについての理解においてはかなり進んでいるものであるが、サブタイプの多様性の程度についての知識はまだ初期の段階である。αサブユニット1個、βサブユニット1個およびγサブユニット1個が、cDNAを一時的に細胞にトランスフェクションすることで発現される全機能保有GABAA受容体を形成する上での最小要件を構成することが示されている。上記のように、δサブユニットも存在するが、天然の受容体では希であるように思われる。
受容体の大きさに関する研究および電子顕微鏡による視覚化により、リガンド関門イオンチャンネル類の他の膜同様、天然のGABAA受容体は5量体の形で存在するという結論が得られている。13種類の中から少なくとも1個のαサブユニット、1個のβサブユニットおよび1個のγサブユニットを選択することで、10000種類を超える5量体サブユニットの組み合わせが存在し得る。さらに、その計算は、イオンチャンネル周囲でのサブユニットの配置に制限がなかったとした場合に可能と考えられる別の順列を考慮していない(すなわち、5種類のサブユニットから構成される受容体について120種類が可能であると考えられる)。
存在する受容体サブユニット構築物には、α1β2γ2、α2β2/3γ2、α3βγ2/3、α2βγ1、α5β3γ2/3、α6βγ2、α6βδおよびα4βδなどがある。α1サブユニットを有するサブユニット構築物は、脳のほとんどの領域に存在し、ラットにおいてはGABAA受容体の40%を超えている。α2およびα3サブユニットを含むサブタイプ構築物はそれぞれ、ラットにおけるGABAA受容体の約25%および17%を占めている。α5サブユニットを含むサブタイプ構築物は、主として海馬にあり、ラットにおける受容体の約4%である。
一部のGABAA受容体の特徴的な性質は、多くの調節部位の存在であり、その中で最も研究が進んでいるのが、ベンゾジアゼピン(BZ)結合部位であり、そこを介して、ジアゼパムおよびテマゼパムなどの不安緩解薬が効果を発揮する。GABAA受容体遺伝子類のクローニング以前には、ベンゾジアゼピン結合部位は、放射性リガンド結合研究に基づいて、BZ1およびBZ2という2種類のサブタイプに細分されていた。BZ1サブタイプは、β2およびγ2と組み合わせてα1サブユニットを有するGABAA受容体と薬理的に等価であることが明らかになっている。これは最も豊富なGABAA受容体サブタイプであり、脳における全GABAA受容体のほぼ半分を占める。
アルツハイマー病などの多くの痴呆性疾患は、患者の認識における進行性退化を特徴とする。例えば痴呆性の病気を患う患者などで、そのような治療を必要とする患者において認識を高めることが望ましいことは明らかであると考えられる。
マクナマラら(McNamara and Skelton, Psychobiology, 21:101-108)は、ベンゾジアゼピン受容体逆作働薬β−CCMが、モーリス水迷路(Morris watermaze)での空間学習を促進したと報告している。しかしながら、β−CCMおよび他の従来のベンゾジアゼピン受容体逆作働薬(inverse agonist)は前痙攣薬(proconvulsant)または痙攣薬であることから、ヒトにおいて認識力強化薬として使用することはできないことは明らかである。
しかしながら、ベンゾジアゼピン受容体の部分的または完全な逆作働薬について前述したような前痙攣薬効果の危険性が低く、使用可能な認識力強化効果を有する医薬品を得ることが可能であることを、本発明者らは見出した。α1および/またはα2および/またはα3受容体結合部位で相対的に活性を持たないα5受容体の部分的または完全な逆作働薬を使用することで、認識力を高める上で有用であるが、前痙攣薬活性が低いかもしくは消失している医薬品を提供できることが明らかになっている。α1および/またはα2および/またはα3で活性を持たないが、α5については機能的に選択的であるα5での逆作働薬も使用することができる。α5について選択的であり、しかもα1、α2およびα3受容体結合部位で相対的に活性のない逆作働薬が好ましい。
欧州特許出願0085840号および0134946号には、関連のある一連の1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン誘導体について記載されており、それらが抗不安活性を有すると記述されている。しかしながら、それら刊行物のいずれにおいても、本発明の化合物に関して、さらには前記出願に開示の化合物が認識力強化性を有することについて、開示も示唆もされていない。
本発明は、下記式Iの化合物または該化合物の医薬的に許容される塩を提供するものである。
Figure 0004672820
式中、
1は、水素、ハロゲンもしくはCN、またはCF3基、OCF3基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニルオキシ基もしくはC2-4アルキニルオキシ基であり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子またはピリジル環もしくはフェニル環で置換されており;それらの環はそれぞれ、未置換であるか、独立に1個もしくは2個のハロゲン原子またはニトロ基、シアノ基、アミノ基、メチル基もしくはCF3基で置換されていても良く;
2は、水素、ハロゲンもしくはCN、またはCF3、OCF3、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシもしくはC2-4アルキニルオキシであり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子で置換されており;
Lは、O、SまたはNRnであり;RnはH、C1-6アルキルまたはC3-6シクロアルキルであり;
Xは、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される1個、2個、3個もしくは4個のヘテロ原子を有する(ただし、それらヘテロ原子のうち酸素または硫黄であるのは1個以下である)5員のヘテロ芳香環あるいは1個、2個もしくは3個の窒素原子を有する6員のヘテロ芳香環であり;該5員もしくは6員のヘテロ芳香環はベンゼン環に融合していても良く、該ヘテロ芳香環は、Rxおよび/またはRyおよび/またはRzによって置換されていても良く;Rxは、ハロゲン、R3、OR3、OCOR3、NR45、NR4COR5、トリ(C1-6アルキル)シリルC1-6アルコキシC1-4アルキル、CNまたはR9であり;Ryは、ハロゲン、R3、OR3、OCOR3、NR45、NR4COR5またはCNであり;Rzは、R3、OR3またはOCOR3であり;R3は、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキルであり、R3はモノ、ジもしくはトリフルオロ化されていても良く;R4およびR5はそれぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキルまたはCF3であるか、あるいはR4とR5が、それらの結合している窒素原子と一体となって、単一のヘテロ原子としてその窒素原子を有する4〜7員のヘテロ脂肪環を形成しており;R9は、ベンジルまたは6個の原子(そのうちの1個、2個もしくは3個が窒素であっても良い)もしくは5個の原子(そのうちの1個、2個もしくは3個が独立に、酸素、窒素および硫黄から選択され、そのうちで酸素もしくは硫黄である原子は1個以下である)を有する芳香環であり、R9はハロゲン原子ならびにC1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニルオキシ基およびC2-4アルキニルオキシ基から独立に選択される1個、2個もしくは3個の置換基で置換されていても良く、それらの各基は、未置換であるか、1個、2個もしくは3個のハロゲン原子で置換されており;Xがピリジン誘導体の場合、該ピリジン誘導体はN−オキサイドの形を取っていても良く;Xがテトラゾール誘導体の場合、それはC1-4アルキル基によって保護されており;あるいはXは、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルおよびC3-6シクロアルキルから独立に選択される1個、2個もしくは3個の基によって置換されていても良いフェニルであり;
Yは、オキソ基によって置換されていても良い分岐していても良いC1-4アルキリデンであるか、あるいはYは(CH2jOであって、該酸素原子はX基に隣接しており、jは2、3または4であり;
Zは、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される1個、2個もしくは3個のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香環(ヘテロ原子のうちで酸素もしくは硫黄であるものは1個以下であり、それら原子のうちの1個が酸素もしくは硫黄の場合には、1個以上の窒素原子が存在する)または2個もしくは3個の窒素原子を有する6員のヘテロ芳香環であり;Zは、Rvおよび/またはRwによって置換されていても良く;Rvは、ハロゲン、R6、NR78、NR7COR8、CN、フリル、チエニル、フェニル、ベンジル、ピリジルまたは1個以上の窒素原子を有し、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される1個、2個もしくは3個の他のヘテロ原子を有していても良い5員のヘテロ芳香環(ただし、他のヘテロ原子で酸素もしくは硫黄であるものは1個以下である)であり;RwはR6またはCNであり;
6は、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニルオキシ、C2-6アルキニルオキシ、C1-6アルコキシC1-6アルキル、CH2FまたはCF3であり;
7およびR8はそれぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキルまたはCF3であるか、あるいはR7とR8が、それらの結合している窒素原子と一体となって、単一のヘテロ原子としてその窒素原子を有する4〜7員のヘテロ脂肪環を形成している。
本明細書で使用する場合、「C1-6アルキル」という表現は、メチル基およびエチル基、ならびに直鎖および分岐のプロピル基、ブチル基、ペンチル基およびヘキシル基を含むものである。特定のアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルである。「C1-4アルキル」、「C2-4アルケニル」、「C2-6アルケニル」、「ヒドロキシC1-6アルキル」、「C2-4アルキル」および「C2-6アルキニル」などの派生表現は、同様に解釈すべきものである。
本明細書で使用される「C3-6シクロアルキル」という表現は、シクロプロピルおよびシクロヘキシルなどの環状のプロピル基、ブチル基、ペンチル基およびヘキシル基を含む。
好適な5員および6員のヘテロ芳香環には、ピリジニル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、オキサジアゾリル基およびチアジアゾリル基などがある。4個の窒素原子を有する好適な5員のヘテロ芳香環はテトラゾリルである。3個の窒素原子を有する好適な6員のヘテロ芳香環には、1,2,4−トリアジンおよび1,3,5−トリアジンなどがある。
本明細書で使用する「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含むものであり、そのうちフッ素および塩素が好ましい。
本明細書で使用する場合、「C1-6アルコキシ」という用語は、メトキシ基およびエトキシ基、ならびにシクロプロピルメトキシなどの環状のプロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基およびヘキソキシ基を含むものである。「C2-6アルケニルオキシ」、「C2-6アルキニルオキシ」、「C1-4アルコキシ」、「C2-4アルケニルオキシ」および「C2-4アルキルオキシ」などの派生表現は、同様に解釈すべきものである。
1は、水素、ハロゲンもしくはCN、またはC1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニルオキシ基もしくはC2-4アルキニルオキシ基であり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子またはピリジル環もしくはフェニル環で置換されており;それらの環はそれぞれ、未置換であるか、独立に1個もしくは2個のハロゲン原子またはニトロ基、シアノ基、アミノ基、メチル基もしくはCF3基で置換されていても良い。R1は代表的には、水素、フッ素、塩素、臭素、またはC1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニルオキシ基もしくはC2-4アルキニルオキシ基であり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子またはピリジル環もしくはフェニル環で置換されており;それらの環はそれぞれ、未置換であるか、独立に1個もしくは2個のハロゲン原子またはニトロ基、シアノ基、アミノ基、メチル基もしくはCF3基で置換されていても良い。R1は通常は、水素、フッ素またはピリジルメトキシであり、代表的には水素である。
2は、水素、ハロゲンもしくはCN、またはC1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシもしくはC2-4アルキニルオキシであり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子で置換されている。R2は代表的には、水素、フッ素、塩素もしくは臭素であり、通常は水素またはフッ素、代表的には水素である。
好ましくはLは酸素原子である。LはNRnであることもでき、Rnは好ましくは水素またはメチルである。Rnは水素であることができる。
Xは通常、ハロゲン原子もしくはR3基、OR3基、NR45基または1個、2個もしくは3個の窒素原子を有する5員のヘテロ芳香環で置換されていても良いピリジル、ピラジニル、ピリダジニルもしくはピリミジニル(Xはベンゼン環に融合していても良い);酸素、硫黄および窒素から選択される2個もしくは3個のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香環(そのヘテロ原子で酸素または硫黄であるのは1個以下であり、該環は未置換であるか、ハロゲンおよびR3から独立に選択される1個、2個もしくは3個の基によって置換されており、あるいは該環は、環が1個、2個もしくは3個のハロゲン原子またはC1-6アルキル基もしくはCF3基によって独立に置換されていても良いピリジル環、フェニル環もしくはベンジル環によって置換されている);あるいは1個、2個もしくは3個の独立に選択されるハロゲン原子によって置換されていても良いフェニルである。Xは特には、未置換であるか、メチル、CF3、メトキシ、臭素、塩素、イソプロポキシ、ジメチルアミノもしくは1個、2個もしくは3個の窒素原子を有する5員のヘテロ芳香環によって置換されたピリジル、ピラジニル、ピリダジニルまたはピリミジニル(Xはベンゼン環に融合していても良い)である。あるいはXは、未置換であるかメチル、CF3および塩素から独立に選択される1個、2個もしくは3個の基によって置換された、またはフェニル環、ベンジル環もしくはピリジル環(これらの環は、未置換であるか、塩素もしくはCF3によって置換されている)によって置換されたピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,4−トリアゾリル、チアゾリル、1,2,3−トリアゾリルもしくはイミダゾリルである。あるいはXは、未置換であるか塩素によって置換されたフェニルである。Xは、トリメチルシリルエトキシメチルなどのトリ(C1-6アルキル)シリルC1-6アルコキシC1-4アルキルによってモノ置換されていても良い。Xの好ましいものはピリダジンである。Xの具体的なものとしては、2−ピリジル、6−メチルピリジン−2−イル、3−ピリジル、4−ピリジル、3,5−ジメチルピラゾール−1−イル、3−メトキシピリジン−2−イル、3−メチルイソオキサゾール−5−イル、ピラゾール−1−イル、6−クロロピリジン−2−イル、6−ブロモピリジン−2−イル、6−メトキシピリジン−2−イル、6−イソプロポキシピリジン−2−イル、6−N,N−ジメチルピリジン−2−イル、6−(イミダゾール−1−イル)ピリジン−2−イル、3−ピリダジノ、4−ピリミジニル、ピラジン−2−イル、2−キノリニル、2−キノキザリル、2−(4−トリフルオロメチル)ピリジルオキシ、4−メチルイソチアゾリル、2,6−ジクロロフェニル、4−メチルチアゾール−5−イル、2−メチルチアゾール−4−イル、2−[1−(3−トリフルオロメチル)ピリド−6−イル]イミダゾリル、1−ベンジルイミダゾール−2−イル、1−(4−クロロフェニル)−1,2,3−トリアゾール−4−イル、3−クロロ−2−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イルおよび1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イルである。さらに別のXの具体例としては、(5−トリフルオロメチル)ピリジル−2−イル、(3−トリフルオロメチル)ピリド−2−イル、(4−トリフルオロメチル)ピリド−2−イル、1−メチルイミダゾール−2−イル、2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾール−3−イル、3−メチルイミダゾール−4−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1−イソプロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、4−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル、イソチアゾール−3−イル、1−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、2−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、1−メチルイミダゾール−4−イル、5−tert−ブチルピリダジン−3−イルおよび1−メチル−1,2,3−トリアゾール−5−イルがある。さらに別の特定のXの例としては、2−ベンジル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、1−ベンジル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、1−n−ブチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、2−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、1−メチルピラゾール−3−イル、1−n−プロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,2,4−トリアゾール−3−イル、1−エチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル、1−メチルテトラゾール−2−イル、イミダゾール−2−イル、2−n−プロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、1−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、2−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1−エチルイミダゾール−5−イル、1−エチルイミダゾール−4−イル、1−n−プロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イルおよび1−エチル−1,2,3−トリアゾール−5−イルがある。
Xが置換6員ヘテロ芳香環である場合、Rxは好ましくは、ハロゲン、R3、OR、NR45または1個、2個もしくは3個の窒素原子を有する5員ヘテロ芳香環であり、より好ましくはメチル、CF3、メトキシ、臭素、塩素、イソプロポキシ、ジメチルアミノまたは1個、2個もしくは3個の窒素原子を有する5員ヘテロ芳香環であり;RyおよびRzは好ましくは存在しない。
Xが置換5員ヘテロ芳香環である場合、Rxは好ましくはハロゲン、R3またはピリジル環、フェニル環もしくはベンジル環であり、該環は2個もしくは3個のハロゲン原子またはC1-6アルキル基もしくはCF3基によって独立に置換されていても良く、より好ましくはRxは、メチル、CF3、塩素またはフェニル環、ピリジル環もしくはベンジル環であり、該環は未置換であるか、塩素もしくはCF3基によって置換されており;RyおよびRzは好ましくはハロゲンもしくはR3であり、より好ましくはメチル、CF3もしくは塩素である。
特に適切には、Xは1個もしくは2個の窒素原子を有する未置換の6員ヘテロ芳香族基である。
Yの適切なものとしては、オキソ基によって置換されていても良いCH2、CH(CH3)、CH2CH2およびCH2CH2CH2ならびにCH2CH2OおよびCH2CH2CH2Oなどがある。好ましくはYはCH2またはCH2CH2であり、最も好ましくはCH2である。
前述の内容から、特に好適なL−Y−X基はOCH2Xであり、Xがピリジルもしくはピリダジニル、特に2−ピリジルのものであることが理解できよう。
vは好適には、塩素、R6、チエニル、フリル、ピリジルもしくはNR78であり、さらに詳細にはR6、チエニル、フリル、ピリジルもしくはNR78であり、例えばC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、ピリジル、チエニルもしくはアミノであり、より詳細にはメチル、エチル、エトキシ、イソプロピル、シクロプロピル、チエニルもしくはピリジルであり、さらに詳細には、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、チエニルもしくはピリジルである。Rvのさらに別の例としては、塩素がある。
wは好適にはR6であり、例えば、C1-6アルキル、CH2FまたはヒドロキシC1-6アルキルであり、より詳細にはメチル、CH2Fまたはヒドロキシメチルである。概してRwは不在である。
xは、ハロゲン、R3、OR3、OCOR3、NR45、NR4COR5、CNまたはR9であることができる。
Zは好ましくは、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される1個、2個もしくは3個のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香環(ヘテロ原子のうちで酸素もしくは硫黄であるものは1個以下であり、該ヘテロ原子のうちの2個が窒素である場合、酸素もしくは硫黄も存在し、それら原子のうちの1個が酸素もしくは硫黄の場合には、1個以上の窒素原子が存在する)または2個もしくは3個の窒素原子を有する6員のヘテロ芳香環であり;Zは、Rvおよび/またはRwによって置換されていても良く;Rvは、ハロゲン、R6、NR78、NR7COR8、CN、フリル、チエニル、フェニル、ベンジル、ピリジルまたは1個以上の窒素原子を有し、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される1個、2個もしくは3個の他のヘテロ原子を有していても良い5員のヘテロ芳香環(ただし、他のヘテロ原子が酸素もしくは硫黄であるものは1個以下である)であり;RwはR6またはCNである。
Zの好適なものには、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基およびチアジアゾリル基などがあり、これらの基はR6基、チエニル基、フリル基、ピリジル基またはNR78基によって置換されていても良い。
非常に適切には、Zは、1個の酸素環原子および1個もしくは2個の窒素環原子を有する5員ヘテロ芳香環であり、R6基によって置換されていても良い。そのような化合物においてR6は、好ましくはメチル基である。
Zの好ましいものとしては、置換されていても良いイソオキサゾール類およびオキサジアゾール類などがある。
Zは未置換であっても良い。
Zは非常に適切には、メチルで置換されていても良い。
Zの特定のものとしては、3−メチルオキサジアゾール−5−イル、3−シクロプロピルオキサジアゾール−5−イル、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、5−(3−ピリジル)−イソオキサゾール−3−イル、5−ヒドロキシメチルイソオキサゾール−3−イル、4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル、5−エチルイソオキサゾール−3−イル、5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−イル、5−イソプロピルイソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−3−イルおよび5−チエニルイソオキサゾール−3−イルがある。Zのさらに特定のものとしては、5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル、4−メチルイソオキサゾール−3−イル、5−エトキシイソオキサゾール−3−イル、4−メチル−5−クロロイソオキサゾール−3−イル、5−トリフルオロメチルイソオキサゾール−3−イル、5−(ピリド−2−イル)イソオキサゾール−3−イル、5−ベンジルイソオキサゾール−3−イル、5−クロロイソオキサゾール−3−イルおよび3−シクロプロピルオキサジアゾール−5−イルなどがある。Zのさらに特定のものとしては、5−メトキシイソオキサゾール−3−イル、5−メトキシメチルイソオキサゾール−3−イル、5−メチルオキサジアゾール−3−イル、ピラジン−2−イルおよび3−メチルイソオキサゾール−5−イルなどがある。
3は、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキルまたはCF3であることができる。
通常R3は、C1-6アルキル、C1-6アルコキシまたはCF3である。特には、R3はメチル、メトキシ、イソプロポキシまたはトリフルオロメチルである。
通常R4およびR5は、独立に水素またはC1-6アルキルであり、特には水素またはメチルであり、例えば両方がメチルであっても良い。
6は、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニルオキシ、C2-6アルキニルオキシ、CH2FまたはCF3であることができる。通常R6は、CH2F、CF3、C1-6アルコキシ、C3-6シクロアルコキシ、C1-6アルキルまたはヒドロキシC1-6アルキルであり、例えばCH2F、CF3、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピルまたはヒドロキシメチルであり、特にはメチルまたはシクロプロピルである。別形態として、R6は、C1-6アルキルまたはヒドロキシC1-6アルキルであり、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピルまたはヒドロキシメチルである。
通常R7およびR8は、独立に水素またはC1-6アルキル、特には水素またはメチルである。
通常R9は、ハロゲン(好ましくは塩素)もしくはCF3で置換されていても良いピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ベンジルもしくはピリジルだる。詳細には、R9は、イミダゾール−1−イル、3−トリフルオロメチルピリド−5−イル、ベンジルおよび4−クロロフェニルであることができる。
通常R10は、C1-6アルキルまたはCF3であり、特にはメチルもしくはCF3、例えばCF3である。
好ましい小群の化合物は、下記式I’によって表される化合物または該化合物の医薬的に許容される塩である。
Figure 0004672820
式中、
1’は水素またはフッ素であり;
X’は、未置換であるか、メチル、CF3、メトキシ、臭素、塩素、イソプロポキシ、ジメチルアミノまたは1個、2個もしくは3個の窒素原子を有する5員複素環によって置換されているピリジル、ピラジニル、ピリダジニルまたはピリミジニルであり、X’はベンゼン環に融合していても良く;あるいはX’は、未置換であるか、メチル、CF3および塩素から独立に選択される1個、2個もしくは3個の基によって置換されている、またはフェニル環、ベンジル環もしくはピリジル環(これらの環は、未置換であるか、塩素もしくはCF3によって置換されている)によって置換されたピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,4−トリアゾリル、チアゾリル、1,2,3−トリアゾリルまたはイミダゾリルであり;あるいはX’は、未置換であるか、塩素で置換されたフェニルであり;
Y’は、CH2またはCH2CH2であり;
Z’は、CH2F、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、ピリジル、チエニルまたはアミノによって置換されていても良いイソオキサゾールまたはオキサジアゾールである。
1’は好ましくは水素である。
X’は好ましくは、メチルによって置換されていても良いピリダジルまたはピリジルであり、特には2−ピリジルである。
Y’は好ましくはCH2である。
Z’は好ましくは、未置換であるか、メチル、CH2OHもしくはCH2Fによって、特にはメチルによって置換されている。Zは特には、5−メチルイソオキサゾール−3−イルである。
さらに好ましい小群の式IまたはI’の化合物において、場合により、XまたはX’は、未置換であるか、またはメチル、CF3および塩素から独立に選択される1個、2個もしくは3個の基によって置換された1,2,4−トリアゾリルである。場合により、LまたはL’がOであることが好ましい。場合により、YまたはY’がCH2であることが好ましい。場合により、R1およびR2またはR1’およびR2’は両方が水素であることが好ましい。場合により、ZまたはZ’が5−メチルイソオキサゾール−3−イルまたは3−メチルイソオキサゾール−5−イル、特には5−メチルイソオキサゾール−3−イルであることが好ましい。より詳細には、1,2,4−トリアゾリルは、未置換または置換1,2,4−トリアゾール−3−イルである。好ましくは1,2,4−トリアゾリルは、メチルで置換されている。XまたはX’の特に好ましいものとしては、1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イルである。
別の好ましい小群の式IまたはI’の化合物において、場合により、XまたはX’は、未置換であるか、またはメチル、CF3および塩素から独立に選択される1個、2個もしくは3個の基によって置換されたイミダゾリルである。場合により、LまたはL’がOであることが好ましい。場合により、YまたはY’がCH2であることが好ましい。場合により、R1およびR2またはR1’およびR2’は両方が水素であることが好ましい。場合により、ZまたはZ’が5−メチルイソオキサゾール−3−イルであることが好ましい。より詳細には、イミダゾリルは、未置換または置換イミダゾール−4−イルである。好ましくはイミダゾリルは、メチルで置換されており、例えばそれは1−メチルイミダゾール−4−イルである。
さらに別の好ましい小群の式IまたはI’の化合物において、場合により、XまたはX’は、未置換であるか、またはメチル、CF3および塩素から独立に選択される1個、2個もしくは3個の基によって置換された1,2,3−トリアゾリルである。場合により、LまたはL’がOであることが好ましい。場合により、YまたはY’がCH2であることが好ましい。場合により、R1およびR2またはR1’およびR2’は両方が水素であることが好ましい。場合により、ZまたはZ’が5−メチルイソオキサゾール−3−イルであることが好ましい。より詳細には、1,2,3−トリアゾリルは、未置換または置換1,2,3−トリアゾール−4−イルである。好ましくは1,2,3−トリアゾリルは、メチルで置換されている。XまたはX’の特に好ましいものとしては、1−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イルである。
医薬品で使用する場合、式Iの化合物の塩は、医薬的に許容される塩である。従って、好ましい態様において、本発明は、式Iの化合物および該化合物の医薬的に許容される塩を提供するものである。しかしながら、他の塩も、本発明による化合物または該化合物の医薬的に許容される塩の製造において有用な場合がある。本発明の化合物の好適な医薬的に許容される塩には酸付加塩などがあり、該塩は、本発明による化合物の溶液と、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸またはリン酸などの医薬的に許容される酸の溶液とを混合することで形成することができる。さらに、本発明の化合物に酸性部分がある場合、該化合物の好適な医薬的に許容される塩には、ナトリウム塩もしくはカリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩もしくはマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;4級アンモニウム塩などの好適な有機配位子で形成される塩などが可能である。
本発明の化合物が1以上の不斉中心を有する場合、それに応じて該化合物はエナンチオマーとして存在し得る。本発明による化合物が2個以上の不斉中心を有する場合、それらはさらに、ジアステレオマーとして存在し得る。そのような全ての異性体およびあらゆる割合でのそれらの混合物は、本発明の範囲に含まれることは、理解しておくべきである。
5員の複素環が環に4個のヘテロ原子を有すると言う場合、それらのいずれのヘテロ原子も窒素であるということは、当業者には明らかであろう。さらに、置換5員複素環が2個の窒素原子および1個の酸素もしくは硫黄原子を環に有するという場合、芳香族性を維持するには、置換基は1個のみ存在できるということは明らかであろう。そこで、例えばそのような場合、XはRxのみで置換可能であり、ZはRvのみで置換可能である。
本発明の範囲内の具体的な化合物には、
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(6−メチルピリジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(3−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(3−メトキシピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(ピラゾール−1−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(6−クロロピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(6−プロモピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(6−メトキシピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(6−イソプロポキシピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(6−N,N−ジメチルピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−[6−(イミダゾール−1−イル)ピリジン−2−イル]メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(3−ピリダジノ)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−ピリミジニル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(ピラジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−キノリニル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−キノキザリル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−(4−トリフルオロメチル)ピリジルオキシ)エチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(6−メチルピリド−2−イル)プロピルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(5−(4−メチルイソチアゾリル)エチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2,6−ジクロロフェニル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロフタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−メチルチアゾール−5−イル)エチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチルチアゾール−4−イル)エチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−[1−(3−トリフルオロメチル)ピリド−6−イル]イミダゾリル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(1−ベンジル)イミダゾール−2−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[1−(4−クロロフェニル)−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(3−クロロ−2−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−イソプロピルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−イソオキサゾリル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−[5−(ピリジン−3−イル)イソオキサゾール−3−イル]−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(2−ピリジル)メチルオキシ−3−[5−(2−チエニル)イソオキサゾール−3−イル]−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
7,10−ジフルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6,10−ビス[(2−ピリジル)メチルオキシ]−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
7−フルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;および
10−フルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン塩などがある。
本発明の範囲内のさらに別の具体的化合物には、
6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−メチルイミダゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾリル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−イソプロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(5−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(3−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(4−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(チアゾール−4−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(イソチアゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(4−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(4−tert−ブチル)ピリダジン−3−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(5−tert−ブチル)ピリダジン−3−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(イミダゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルアミノ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−{(N−メチル),N−[(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル]アミノ}−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−イソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−イソオキサゾリル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−イソオキサゾリル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−ヒドロキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−ヒドロキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]フタラジン;
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]フタラジン;
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(2−ピリジルメチルオキシ)−3−(5−トリフルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−フェニルメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(2−ピリジル)メチルオキシ]−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−[5−(2−ピリジル)イソオキサゾール−3−イル]−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(4−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−クロロ−4−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−メチルオキサジアゾール−5−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;および
3−(3−シクロプロピルオキサジアゾール−5−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンなどがある。
本発明の範囲内のさらに別の具体的な化合物としては、
3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−ベンジル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび6−(2−ベンジル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−ブチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(2−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−プロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,2,4−トリアゾール−3−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−エチルイミダゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−エチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−エチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(2−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルテトラゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(イミダゾール−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチルピラゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルピラゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルピラゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(ピラジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−エチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−エチルイミダゾール−4−イル)−4−(3−イソオキサゾリル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(2−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(3−イソオキサゾリル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−イソオキサゾリル)−6−(2−プロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−イソオキサゾリル)−6−(1−プロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(1−ベンジルイミダゾール−2−イル)メチルオキシ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メトキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メトキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(5−メトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(6−メチルピリジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(ピラジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(3−エトキシイソオキサゾール−5−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(ピラジン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;
3−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリド−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;および
3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンがある。
特に好ましい化合物は、
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(3−ピリダジニル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンである。
特に好ましい化合物は、3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンである。
別の特に好ましい化合物は、3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンである。
別の特に好ましい化合物は、3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンである。
別の特に好ましい化合物は、3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンである。
別の特に好ましい化合物は、3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンである。
医薬的に許容される塩の例としては、塩酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、シュウ酸塩および安息香酸塩がある。
本発明の化合物は、α5サブユニットに対する良好な結合親和力(Ki)を有する。好ましい実施態様においては、本発明の化合物は、α1、α2およびα3のサブユニットと比較して、α5サブユニットに対して結合選択的である。別の好ましい実施態様では、該化合物は、部分的または完全な逆作働薬としてα5サブユニットに対して機能的に選択的であり、しかもα1、α2およびα3サブユニットでは実質的に拮抗薬である。
認識力強化は、マクナマラらの報告に記載の方法に従って(McNamara and Skelton, Psychobiology, 21: 101-108)、モーリス水迷路で化合物を調べることで明らかにすることができる。各種受容体サブタイプでの機能的効力は、WO−A−9625948に開示の方法を用いて計算することができる。
本発明はさらに、1以上の本発明の化合物と医薬的に許容される担体を含む医薬組成物も提供する。好ましくはその組成物は、経口投与、非経口投与、経鼻投与、舌下投与もしくは直腸投与用に、あるいは吸入もしくは通気による投与用に、錠剤、丸薬、カプセル、粉剤、粒剤、無菌非経口液剤もしくは懸濁液、定量エアロゾルもしくは液体噴霧剤、滴剤、アンプル、経皮膏薬、自動注射装置もしくは坐剤などの単位製剤とする。錠剤などの固体組成物を調製するには、主要有効成分を、例えば、コーンスターチ、ラクトース、ショ糖、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムもしくはガム類などの従来の打錠成分またはモノオレイン酸ソルビタン、ポリエチレングリセル(glycel)などの界面活性剤等の医薬用担体ならびに水などの他の医薬用希釈剤と混和して、本発明の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩の均一混合物を含む固体予備製剤組成物を形成する。これらの予備製剤組成物が均一であると言う場合、それは、有効成分が組成物全体に均等に分散していることで、該組成物を錠剤、丸薬およびカプセルなどの効果が同等の単位製剤に容易に小分けできることを意味している。次に、この固体予備製剤組成物を、本発明の有効成分0.1〜約500mgを含有する上記の種類の単位製剤に小分けする。代表的な単位製剤は、有効成分を1〜100mg、例えば、1、2、5、10、25、50または100mg含有する。当該新規組成物の錠剤または丸薬について、被覆その他の配合を行うことで、長期作用性の利点を与える製剤を得ることができる。例えば、錠剤または丸薬には、内側製剤成分および外側製剤成分を持たせ、外側成分が内側成分に対する外皮の形態とする。これら2種類の成分を腸溶層で分離することで、該層が胃での崩壊に対して耐性とするよう作用させ、内側成分をそのままの状態で十二指腸内へ移動させるか、あるいは遅れて放出させることができる。そのような腸溶性の層または被覆には各種材料を使用することができ、そのような材料には、多くのポリマー酸ならびにポリマー酸とシェラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの材料との混合物などがある。
本発明はさらに、人体の治療方法で使用される本発明の化合物を提供するものである。好ましくはその治療は、α5サブユニットを含むGABAA受容体に関連する状態および/または認識力強化に関するものである。好ましくはその状態は、アルツハイマー病などの痴呆病等の認識障害を伴う神経機能低下である。治療対象となる他の状態には、外傷、卒中、パーキンソン病、ダウン症候群、加齢性記憶力低下、注意力低下障害などによる認識力低下などがある。
従って、本発明の化合物は例えば、中枢神経系の各種障害において使用することができる。そのような障害には、せん妄、痴呆および健忘症ならびに他の認識障害などがある。せん妄の例としては、薬物中毒または薬物摂取停止によるせん妄、複数の病因によるせん妄およびNOS(原因不明の)せん妄がある。痴呆の例としては、非合併性またはせん妄、錯覚または抑鬱的気分を伴う場合のある早期発症のアルツハイマー型痴呆;非合併性またはせん妄、錯覚または抑鬱的気分を伴う場合のある遅発性のアルツハイマー型痴呆;非合併性またはせん妄、錯覚または抑鬱的気分を伴う場合のある血管性痴呆;HIV疾患による痴呆;頭部外傷による痴呆;パーキンソン病による痴呆;ハンチングトン病による痴呆;ピック病による痴呆;クロイツフェルト−ヤコブ病による痴呆;薬物誘発の持続的痴呆または複数病因による痴呆;原因不明の痴呆などがある。健忘障害の例としては、特定の医学的状態による健忘障害または薬物誘発の持続的健忘障害もしくは原因不明の健忘障害などがある。
α5サブタイプでは逆作働薬ではないこれら化合物は、アルコール拮抗薬として、または肥満治療に使用することができる。
本発明はさらに、好ましくは、アルツハイマー病などの痴呆病を患うヒトにおける、認識力強化のための医薬品の製造での本発明の化合物の使用を提供するものである。
さらに、アルツハイマー病などの痴呆病が原因のもの等の認識力低下を患う患者の治療方法であって、その患者に対して、有効量の本発明による化合物を投与する段階を有する方法も開示される。
本発明の新規組成物を組み入れることができる経口投与用または注射用の液体製剤には、水溶液、好適に香味を施したシロップ、水系もしくは油系懸濁液および綿実油、ゴマ油、ヤシ油もしくは落花生油等の食用油との香味を施した乳濁液、ならびにエリキシル剤および同様の医薬用媒体などがある。水系懸濁液用の好適な分散剤または懸濁剤には、トラガカント、アカシア、アルギン酸塩、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドンまたはゼラチンなどの合成および天然のガムなどがある。
認識力強化の場合、好適な用量レベルは、約0.01〜250mg/kg/日、好ましくは約0.01〜100mg/kg/日、特には約0.01〜5mg/kg/日である。それら化合物は、1日1〜4回の投与法で投与することができる。しかしながら、場合によっては、その範囲外の用量を使用することは可能である。
本発明の化合物を、例えば乳棒・乳鉢または工業的な相当品を用いて粉砕して、粒径を1〜10μM、好ましくは5μM未満としてから製剤に供することが好ましい。該化合物は、当業界で公知の方法によって微粉化もしくは超音波処理することができるか、あるいは例えばUS−A−5145684に開示の方法によってナノ単位の微粉とすることができる。
本発明による化合物は、下記式IIIの化合物を下記式IVの化合物と反応させることで製造することができる。
Figure 0004672820
式中、R1、R2、XおよびYは上記で定義の通りであり;Gは塩素、OCH2CF3またはパラスルホニルトルエンなどの脱離基であり;BはLHであり;Lは上記で定義した通りであり;Z1は上記で定義のZ基であるか、またはさらに別の反応によってZ基に変換することができる部分である。
式IIIの化合物は、本発明のさらなる特徴となるものである。式Iの化合物に関して好ましいZ基は、やはり上記化合物についても好ましい。
LがOの場合の化合物IIIと化合物IVとの間の反応は、通常は加熱せずに、窒素などの不活性雰囲気下、水素化ナトリウムまたはリチウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの強塩基の存在下、代表的にはN,N−ジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中で反応物を攪拌することで簡便に行われる。LがNRnの場合、反応は、Et3NもしくはNaHなどの強塩基またはDMFもしくはDMSOなどの溶媒の存在下に、50〜120℃で通常は15〜60時間加熱することによって簡便に行われる。
上記式IIIの中間体は、下記式Vの化合物(本発明のさらに別の特徴を構成する)と下記式VIの化合物とを反応させることで製造することができる。
Figure 0004672820
式中、R1、R2、GおよびZ1は上記で定義の通りであり;WはC1-6アルコキシ、塩素もしくは水酸基などの好適な脱離基である。
この反応は有利には、通常は有機窒素塩基の存在下、好ましくは窒素などの不活性雰囲気下、不活性有機溶媒中で行う。好適な溶媒には、キシレン、ジオキサン、テトラヒドロフランならびに低級脂肪族ハロゲン化および芳香族炭化水素などがある。使用可能な好適な有機窒素塩基には、トリアルキルアミン類およびピリジンなどがある。反応は通常、−20℃から反応混合物の還流温度までの温度範囲で、使用する反応物および反応を実施する温度によって決まる期間にわたって行う。式VIの化合物は、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロライドまたは1,1’−ジカルボニルジイミダゾールなどの化合物と反応させることで活性化してから、ヒドラジンとの反応に供することができる。
1がZ基ではない場合、それは例えばアリルホルミルオキシム基であり、該基は、エタノールなどの溶媒中、ギ酸トリエチルアンモニウムの存在下、窒素などの不活性雰囲気下で約18時間、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を用いて、カルボキシアルデヒドオキシムに変換することができる。カルボキシアルデヒドオキシムは、DMFなどの溶媒中、N−クロロコハク酸イミドなどの塩素化剤と反応させることで、カルボキシアルデヒドクロロオキシムに変換することができる。カルボキシアルデヒドクロロオキシムは、トリエチルアミンなどの塩基および塩化メチレンなどの溶媒の存在下で、塩化ビニリデン、メチルプロパルギルエーテル、3−フェニル−1−プロピン、2−ピリジルアセチレン、トリフルオロメチルアセチレンまたはエトキシアセチレンなどの不飽和化合物と反応させることで、所望のZ基に変換することができる。別法として、カルボキシアルデヒドクロロオキシムは、エタノールなどの溶媒中、約30分間水酸化アンモニウムと反応させ、次に加熱還流しながら約16時間無水酢酸と反応させることで、Z基に変換することができる。
その反応は有利には、有機窒素塩基の存在下、好ましくは窒素などの不活性雰囲気下で、不活性有機溶媒中で行う。好適な溶媒には、キシレン、ジオキサン、テトラヒドロフランならびに低級脂肪族ハロゲン化および芳香族炭化水素などがある。使用可能な好適な有機窒素塩基には、トリアルキルアミン類およびピリジンなどがある。反応は通常、−20℃から反応混合物の還流温度までの温度範囲で、使用する反応物および反応を実施する温度によって決まる期間にわたって行う。式VIの化合物は、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロライドまたは1,1’−ジカルボニルジイミダゾールなどの化合物と反応させることで活性化してから、ヒドラジンとの反応に供することができる。
GがOCH2CF3である式IIIの化合物は、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの塩基の存在下、DMFなどの溶媒中、好ましくは約−20℃〜0℃に冷却しながら、約30分間にわたり、Gが塩素である式IIIの化合物と2,2,2−トリフルオロエタノールとを反応させることで製造することができる。
式Vの化合物は、下記式VIIの化合物
Figure 0004672820
[式中、R1、R2およびGは上記で定義の通りであり;G’は、Gと同一でも異なっていても良い別の好適な脱離基である]と、通常は1水和物の形であるヒドラジンとを、エタノールなどの溶媒中、例えば15分〜2時間という好適な期間にわたって還流することで反応させることによって製造される。
式VIIの化合物が、R1およびR2が異なっていて不斉である場合、あるいはそれらが同一であっても融合ベンゼン環周囲の置換パターンが対称でない場合、この化合物とヒドラジンとの間の反応によって、G基またはG’基のどちらが先に脱離するかによって、異性体生成物の混合物を生じるのが普通である。従って、式Vの必要な生成物以外に、R1部分およびR2部分が逆になっている異性体化合物がある程度得られるのが普通である。そのため、クロマトグラフィーなどの従来の方法によって、得られる異性体混合物を分離する必要がある。
式VIIの化合物を用いて、適切なアジ化水素酸と反応させることで、1段階で式IIIの化合物を製造することができる。これは通常、トリエチルアミンなどの塩基存在下、キシレンなどの溶媒中で、窒素などの不活性雰囲気下で還流させることで行う。
式VIIの化合物は、下記式Xの化合物
Figure 0004672820
[式中、R1およびR2は上記で定義の通りである]と、脱離基GおよびG1を導入するのに好適な試薬とを反応させることで製造することができる。例えば、GおよびG1がいずれも塩素の場合、POCl3を用いて、約16時間加熱還流することができる。
式Xの化合物は、下記式XIの化合物をヒドラジン水和物(H2NNH2・H2O)とを反応させることで製造することができる。
Figure 0004672820
式中、R1およびR2は上記で定義の通りである。この反応は、40%酢酸水溶液などのプロトン性溶媒中、酢酸ナトリウムなどの緩衝剤の存在下、約16時間加熱還流することで行う。
式XIの化合物は、下記式XIIの化合物
Figure 0004672820
を、必要に応じて置換基R1およびR2を導入するのに好適な試薬と反応させることで製造することができる。例えば、R1がフェニルオキシもしくはピリジルオキシまたはそれらの誘導体である場合、試薬として相当するヒドロキシ化合物を用いることができる。式XIIの化合物は市販されている。
別法として、R1が式Iの化合物中のL−Y−Xと同一である場合、式IIIの化合物と式IVの化合物との間の反応で、フッ素などの脱離基として働き得る別のR1基と置き換えることで導入することができる。
別の手順では、LがOである本発明による化合物は、下記式VIIIの化合物と下記式IXの化合物とを反応させる段階を有する方法によって製造することができる。
Figure 0004672820
式中、R1、R2、X、YおよびZは上記で定義の通りであり、Jはハロゲン原子、代表的には塩素などの好適な脱離基を表す。化合物VIIIと化合物IXとの間の反応は、水素化ナトリウムなどの強塩基の存在下、代表的にはN,N−ジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、反応物を攪拌することで簡便に行われる。
上記式VIIIの中間体は、上記で定義の式IIIの化合物と、水酸化ナトリウムなどの水酸化アルカリとを反応させることで簡便に製造することができる。その反応は、1,4−ジオキサンなどの不活性溶媒中、理想的には溶媒の還流温度で簡便に行われる。Gがパラスルホニルトルエンである式IIIの化合物は、式VIIIの化合物と4−トルエンスルホニルクロライドとを反応させることで製造することができる。
それらが市販されていない場合、式IV、VI、VIIIおよびIXの出発原料を、添付の実施例に記載の方法と類似の方法によって、あるいは当業界で公知の標準的方法によって製造することができる。
適宜に、上記の方法から最初に得られる式Iの化合物を、当業界で公知の方法によって、引き続いて別の式Iの化合物に変換できることは明らかであろう。
複数の異性体が反応から得られる場合、得られた異性体混合物を従来の手段によって分離できることは明らかであろう。
本発明による化合物の上記製造方法によって立体異性体の混合物が生じる場合、それらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来の方法によって分離することができる。該新規化合物はラセミ体の形で製造される場合があり、あるいは個々のエナンチオマーをエナンチオ特異的合成または分割によって製造することができる。該新規化合物は例えば、分取HPLCなどの標準的方法により、あるいは(−)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸および/または(+)−ジ−p−トルオイル−l−酒石酸などの光学活性の酸との塩形成によるジアステレオマー対の生成とそれに続く分別結晶および遊離塩基の再生によって、それらの成分であるエナンチオマーに分割することができる。該新規化合物は、ジアステレオマーのエステルもしくはアミドの生成と、それに続くクロマトグラフィー分離およびキラル補助部分の脱離によって分割することもできる。
上記合成手順のいずれかの段階で、関係する分子の感受性基もしくは反応性基を保護することが必要および/または望ましい場合がある。それは、マコーミーの編著(Protective Groups in Chemistry, ed. J.F.W.McOmie, Plenum Press, 1973)およびグリーンらの著書(T.W.Greene & P.G.M.Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1991)に記載のような従来の保護基によって行うことができる。保護基は、当業界で公知の方法を用いて、簡便な後段階で脱離させることができる。
本発明による化合物は、Ltk-細胞で安定に発現されるα5サブユニットを有するヒトGABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位への[3H]−フルマゼニル(flumazenil)の結合を強力に阻害する。
試薬
・リン酸緩衝生理食塩水(PBS)
・アッセイ緩衝液:10mM KH2PO4、100mM KCl(室温でのpH7.4)
・アッセイ緩衝液中の[3H]−フルマゼニル(α1β3γ2細胞については18nM;α2β3γ2細胞については18nM;α3β3γ2細胞については10nM;α5β3γ2細胞については10nM)
・アッセイ緩衝液中のフルニトラゼパム100μM
・アッセイ緩衝液に再懸濁させた細胞(10mLにトレイ1個)
細胞の回収
上清を細胞から除去する。PBS(約20mL)を加える。細胞を掻き取り、50mL遠心管に移し入れる。その手順をさらに別のPBS 10mLを用いて、ほとんどの細胞を取り出すようにする。実験台上での遠心機にて、3000rpmで20分間遠心することで、細胞をペレット状とし、所望に応じて冷凍する。ペレットを、細胞のトレイ(25cm×25cm)当たり緩衝液10mLに再懸濁させる。
アッセイ
深い96ウェル平板または試験管で行うことができる。各試験管には、
・アッセイ緩衝液300μL
・[3H]−フルマゼニル50μL(最終濃度は、α1β3γ2で1.8nM;α2β3γ2で1.8nM;α3β3γ2で1.0nM;α5β3γ2で1.0nM)
・化合物を10%DMSO(総量)に溶解させる場合は、緩衝液または溶媒担体(例:10%DMSO)50μL;最終濃度10μMの被験化合物もしくはフルニトラゼパム(非特異的結合を測定するため)
・細胞100μL
アッセイ物を40℃で1時間インキュベートし、細胞ハーベスタ(TomtecまたはBrandel)を用いてGF/Bフィルター上に濾過し、次に氷冷アッセイ緩衝液3mLで3回洗浄する。フィルターを乾燥させ、液体シンチレーションカウンティングによってカウンティングする。総結合についての予想値は、液体シンチレーションを用いる場合、総カウントについて3000〜4000dpmおよび非特異的結合について200dpm未満であるか、あるいはメルティレックス(meltilex)固体シンチラントでカウンティングする場合、総カウントについて1500〜2000dpmおよび非特異的結合について200dpm未満である。結合パラメータを、非線形最小二乗回帰分析によって求め、その値から、阻害定数Kiを各被験化合物について計算することができる。
添付の実施例の化合物について上記のアッセイで調べたところ、いずれも、ヒトGABAA受容体のα5サブユニットからの[3H]Ro15−1788の置換についてのKi値が10nM以下であることが認められ、ほとんどで50nM以下であり、多くのもので10nM以下であり、一部のものについては1nM以下であった。
本発明の化合物は、ラット水迷路試験で認識を高めることが明らかになった(Morris, Learning and Motivation, 1981, 12, 239ff)。本発明の化合物が認識を高めることを示す方法についての詳細は、WO−A−9625948に記載されている。
以下、実施例によって本発明を説明する。
中間体1
6−クロロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)1−クロロ−4−ヒドラジノフタラジン
ヒドラジン・1水和物(37.3mL、0.765mol)のエタノール(500mL)溶液を沸騰させながら、それに1,4−ジクロロフタラジン(20.0g、0.100mol)を加え、混合物を0.5時間加熱還流した。混合物を冷却して室温とし、固体を濾取し、エーテルで洗浄した。取得物をn−ブタノールとアンモニア溶液(比重0.91)で取り、固体が溶解するまで加熱した。有機層を分液し、減圧下に溶媒留去し、残留物をキシレンと共沸蒸留し(2回)、減圧乾燥して、標題のヒドラジン化合物(11.5g、59%)を得た。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO):δ7.84〜8.04(3H、m、Ar−H)、8.20(1H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:194[MH]+
b)5−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸
アセトニルアセトン(10g、88mmol)および硝酸(比重1.42)/水(2:3)(50mL)の混合物を窒素気流下に注意深く還流させて、1時間沸騰させた。溶液を冷却して室温とし、終夜熟成させた。得られた固体を濾取し、冷水(7mLで2回)およびヘキサンで洗浄し、減圧乾燥して、標題の酸(4.4g、40%)を得た。
1H NMR(CDCl3):δ2.50(3H、d、J=0.8Hz、Me)、6.41(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)
c)6−クロロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
5−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸(5.24g、41.3mmol)、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロライド(10.5g、41.2mmol)およびトリエチルアミン(11.5mL、82.5mmol)をその順序で、窒素下、0℃で、1−クロロ−4−ヒドラジノフタラジン(8.00g、41.2mmol)の塩化メチレン(1リットル)懸濁液を攪拌したものに加えた。混合物を0℃で2時間、室温で終夜攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を水で磨砕し、固体を濾過し、ヘキサンで洗浄し、減圧乾燥して、ケトヒドラジン化合物(11g)を得た(MS(ES+)m/e:304[MH]+)。該ケトヒドラジン化合物(11g)とトリエチルアミン塩酸塩(2.2g、20重量%)のキシレン(500mL)溶液を3時間加熱還流した。混合物を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に留去した。残留物を塩化メチレンに溶かし、水で洗浄し(2回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、固体を再結晶(塩化メチレン/ヘキサン)して、標題化合物を得た(6.8g、58%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3):δ2.59(3H、s、Me)、6.90(1H、s、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.07(1H、m、Ar−H)、8.34(1H、m、Ar−H)、8.78(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:286[MH]+
実施例1
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
2−ピリジルカルビノール(470mg、4.27mmol)のDMF(60mL)溶液に、窒素下、室温にて、水素化ナトリウム(60%オイル分散品244mg、6.10mmol)を加え、混合物を0.25時間攪拌した。その後、中間体1(1160mg、4.07mmol)を加え、混合物を2時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を塩化メチレンに溶かし、水で洗浄し(2回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。溶離液を3%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーとそれに続いて再結晶(塩化メチレン/ヘキサン)を行うことで、標題生成物を得た(640mg、44%)。
融点:234〜236℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.59(3H、d、J=0.8Hz、Me)、5.77(2H、s、CH2)、6.82(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.30(1H、m、Ar−H)、7.74〜7.85(3H、m、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.33(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.64〜8.72(2H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:359[MH]+
元素分析:C191462・0.05(CH2Cl2
実測値:C、62.93;H、3.56;N、22.94
計算値:C、63.10;H、3.92;N、23.17%
実施例2
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(6−メチルピリジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、中間体1と6−メチル−2−ピリジルカルビノールから標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.59(3H、d、J=0.8Hz、Me)、2.61(3H、s、Me)、5.73(2H、s、CH2)、6.86(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.16(1H、d、J=7.6Hz、Ar−H)、7.53(1H、d、J=7.5Hz、Ar−H)、7.66(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、7.83(1H、m、Ar−H)、7.97(1H、t、J=8.2Hz、Ar−H)、8.33(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:373[MH]+
元素分析:C201662・1.15(H2O)
実測値:C、60.72;H、4.15;N、21.20
計算値:C、61.11;H、4.69;N、21.38%
実施例3
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(3−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、中間体1とピリジン−3−メタノールから標題化合物を製造した。
融点:226〜228℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.59(3H、d、J=0.6Hz、Me)、5.69(2H、s、CH2)、6.83(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.37(1H、m、Ar−H)、7.79(1H、t、J=8.4Hz、Ar−H)、7.95(1H、t、J=8.6Hz、Ar−H)、8.08(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.22(1H、d、J=8.5Hz、Ar−H)、8.65(1H、d、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)、8.93(1H、brs、Ar−H)
MS(ES+)m/e:359[MH]+
元素分析:C191462
実測値:C、63.54;H、3.70;N、23.10
計算値:C、63.68;H、3.94;N、23.45%
実施例4
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、中間体1とピリジン−4−メタノールから標題化合物を製造した。
融点:244〜246℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.58(3H、s、Me)、5.68(2H、s、CH2)、6.79(1H、s、Ar−H)、7.57(2H、brs、Ar−H)、7.85(1H、t、J=7.3Hz、Ar−H)、7.98(1H、t、J=7.9Hz、Ar−H)、8.29(1H、d、8.0Hz、Ar−H)、8.70(2H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:359[MH]+
元素分析:C191462・0.3(H2O)
実測値:C、62.81;H、3.93;N、22.78
計算値:C、62.74;H、4.04;N、23.10%
実施例5
6−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、中間体1と3,5−ジメチルピラゾール−1−メタノールから標題化合物を製造した。
融点:229〜231℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.27(3H、s、Me)、2.41(8H、s、Me)、2.61(3H、s、Me)、5.98(1H、s、Ar−H)、6.49(2H、s、CH2)、6.96(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.83(1H、t、J=8.4Hz、Ar−H)、8.02(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、8.20(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:376[MH]+
元素分析:C191772・0.1(CH2Cl2
実測値:C、59.65;H、4.13;N、25.26
計算値:C、59.76;H、4.51;N、25.54%
実施例6
6−(3−メトキシピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−メトキシ(2−ヒドロキシメチル)ピリジン
粉砕水酸化カリウム(10.2g、0.186mol)のジメチルスルホキシド(15mL)中混合物に、窒素下で3−ヒドロキシ(2−ヒドロキシメチル)ピリジン塩酸塩(5.0g、0.031mol)のジメチルスルホキシド(15mL)中混合物を0.25時間かけて加えた。反応液を室温で1時間攪拌してから、ヨウ化メチル(1.92mL、0.0309mol)を加え、室温で終夜攪拌した。水(100mL)を加え、2N塩酸を用いてpH1の酸性とし、塩化メチレンで洗浄し(3回)、pH12となるまで、固体炭酸カリウムで塩基性とした。水層を塩化メチレンで抽出し(3回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物について、溶離液を塩化メチレン/メタノール/アンモニア(90:5:0.5)とするシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、標題化合物を得た(300mg、7%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ3.85(3H、s、CH3)、4.74(2H、s、CH2)、7.12(1H、d、J=8.3Hz、Ar−H)、7.21(1H、m、Ar−H)、8.15(1H、d、J=4.8Hz、Ar−H)
b)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(3−メトキシピリジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、中間体1と前記アルコールから標題化合物を製造した。
融点:243〜245℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.59(3H、d、J=0.5Hz、Me)、3.90(3H、s、OMe)、5.79(2H、s、CH2)、6.87(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.34(2H、m、Ar−H)、7.76(1H、t、J=8.2、Ar−H)、7.93(1H、t、J=8.1Hz、Ar−H)、8.25(1H、m、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:389[MH]+
元素分析:C201663
実測値:C、62.03;H、3.68;N、21.52
計算値:C、61.85;H、4.15;N、21.18%
実施例7
6−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、中間体1と5−メチルイソオキサゾール−3−メタノールから標題化合物を製造した。
融点:243〜245℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.45(3H、s、Me)、2.60(3H、s、Me)、5.70(2H、s、CH2)、6.43(1H、s、Ar−H)、6.88(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.81(1H、t、J=8.2Hz、Ar−H)、7.98(1H、t、J=8.1Hz、Ar−H)、8.24(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:347[MH]+
元素分析:C181462
実測値:C、59.45;H、3.62;N、22.80
計算値:C、59.67;H、3.89;N、23.19%
実施例8
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(ピラゾール−1−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)ピラゾール−1−メタノール
ピラゾール(1.0gm0.015mol)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液に、室温でホルムアルデヒド(37%水溶液)(1.19g、0.0147mol)を加え、混合物を16時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去して、標題のアルコールを得た(1.36g、94%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ5.53(2H、s、CH2)、6.30(1H、t、J=3.1Hz、Ar−H)、7.58〜7.60(2H、m、Ar−H)
b)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(ピラゾール−1−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、中間体1とピラゾール−1−メタノールから標題化合物を製造した。
融点:235〜237℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.60(3H、d、J=0.7Hz、Me)、6.29(1H、t、J=2.5Hz、Ar−H)、6.61(2H、s、CH2)、6.91(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.61(1H、s、Ar−H)、7.81(1H、t、J=10.4Hz、Ar−H)、7.95(1H、t、J=7.5Hz、Ar−H)、8.25(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、7.70(2H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:348[MH]+
実施例9
6−(6−クロロピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)2−クロロピリジン−6−メタノール
2−クロロ−6−メチルピリジン(5g、39mmol)の塩化メチレン(100mL)溶液に、0℃でm−クロロ安息香酸(50%)(16.2g、94mmol)を0.75時間かけて加え、混合物を室温で終夜攪拌した。追加のmCPBA(2.7g、15mmol)の塩化メチレン(20mL)溶液を加え、2時間攪拌した。
水酸化ナトリウム溶液(4M、15mL)を加え、有機層を分液し、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去して、N−オキサイド(5.13g)を得た。そのN−オキサイド(7.74g)を、110℃で攪拌した無水酢酸(15mL)にゆっくり加えた。混合物を110℃で2時間加熱し、冷却して室温とし、減圧蒸留して、酢酸エステル(4.8g)を得た。沸点98〜104℃/1.8mbar。該酢酸エステル(4.8g)をメタノール/HCl溶液(1:1)に溶かした溶液を室温で5時間攪拌した。混合物に水酸化ナトリウム溶液(1M)を加えて塩基性とし、塩化メチレンで抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し(1回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物について、溶離液を2%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題のアルコールを得た(2.02g)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ4.75(2H、s、CH2)、7.24(2H、m、2個のAr−H)7.66(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:144[MH]+
b)6−(6−クロロピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順に従って、前記アルコールと中間体1から標題化合物を製造した。
融点:240〜242℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.60(3H、d、J=0.6Hz、Me)、5.73(2H、s、CH2)、6.82(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.33(1H、m、Ar−H)、7.72〜7.74(2H、m、Ar−H)、7.84(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、7.99(1H、t、J=8.2Hz、Ar−H)、8.31(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS[ES+]m/e:393[MH]+
元素分析:C191362Cl
実測値:C、58.58;H、3.11;N、21.32
計算値:C、58.10;H、3.34;N、21.39%
実施例10
6−(6−ブロモピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順に従って、中間体1と2−ブロモピリジン−6−メタノール(Tetrahedron Lett., 1996, 50, 2537)から標題化合物を製造した。反応混合物に水を加えて生成物を単離し、得られた沈殿を濾過した。溶離液を酢酸エチルとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーと再結晶(酢酸エチル−メタノール)によって、標題のフタラジンを得た。
融点:247.5〜249℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.61(3H、d、J=0.7Hz、Me)、5.73(2H、s、CH2)、6.82(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.48(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、7.63(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、7.76(1H、d、J=7.4Hz、Ar−H)、7.84(1H、t、J=8.4Hz、Ar−H)、7.98(1H、t、J=8.4Hz、Ar−H)、8.31(1H、d、J=8.5Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:437[MH]+
元素分析:C191362Br・0.1(H2O)
実測値:C、52.27;H、2.85;N、19.14
計算値:C、51.98;H、3.03;N、18.60%
実施例11
6−(6−メトキシピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)6−ブロモ−2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシメチル]ピリジン
ジヒドロピラン(2.65mL、29.2mmol)およびp−トルエンスルホン酸(506mg、2.7mmol)の塩化メチレン(150mL)溶液に、室温で窒素下にて、2−ブロモピリジン−6−メタノール(Tetrahedron Lett., 1996, 50, 2537に記載の方法に従って製造)(5g、26.5mmol)を加えた。24時間後、混合物を炭酸ナトリウム溶液(1回)および水(1回)で洗浄し、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物について10%酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た(6.04g、84%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.5〜1.9(6H、m、3個のCH2)、3.56(1H、m、C 2O)、3.88(1H、m、C 2O)、4.62(1H、d、J=14.2Hz、C 2O)、4.76(1H、t、J=3.4Hz、CO)、4.93(1H、d、J=14.6Hz、C 2O)、7.37(1H、d、J=7.6Hz、Ar−H)、7.46(1H、d、J=6.6Hz、Ar−H)、7.56(1H、t、J=7.6Hz、Ar−H)
MS[ES+]m/e:272[MH]+
b)6−メトキシ−2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシメチル]ピリジン
水素化ナトリウム(60%オイル分散品595mg、14.9mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中混合物を攪拌しながら、それに室温で窒素下にて、メタノール(467mg、14.5mmol)を加え、混合物を0.75時間攪拌した。前段階の臭化物をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に加え、反応混合物を24時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水相を酢酸エチルで抽出し(3回)、合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去して、標題化合物を得た(666mg)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.5〜1.9(6H、m、3個のCH2)、3.57(1H、m、C 2O)、3.95(4H、m、C 2OおよびOMe)、4.55(1H、d、J=13.7Hz、C 2O)、4.78(2H、m、CH、C 2O)、6.61(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)、7.02(1H、d、J=7.3Hz、Ar−H)、7.56(1H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:224[MH]+
c)2−メチルオキシピリジン−6−メタノール
前段階の生成物(666mg、3.0mmol)のエタノール(2mL)溶液に、室温で窒素下にて、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(75mg、0.3mmol)を加えた。混合物を55℃で3時間加熱し、冷却し、溶媒を減圧下に除去した。残留物について、溶離液を30%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た(204mg、50%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ3.52(1H、brs、OH)、83.96(3H、s、Me)、4.68(2H、s、CH2)、6.64(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)、6.80(1H、d、J=7.2Hz、Ar−H)、7.56(1H、dd、J=8.2および7.3Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:140[MH]+
d)6−(6−メトキシピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例10に記載の手順を用いて、中間体1と前段階のアルコールから標題化合物を製造した。
融点:211〜213℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.57(3H、d、J=0.7Hz、Me)、3.95(3H、s、OMe)、5.65(2H、s、CH2)、6.72(1H、d、J=8.4Hz、Ar−H)、6.78(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.20(1H、m、Ar−H)、7.62(1H、m、Ar−H)、7.83(1H、m、Ar−H)、7.97(1H、m、Ar−H)、8.32(1H、d、J=8.6Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS[ES+]m/e:389[MH]+
元素分析:C201663
実測値:C、62.13;H、3.88;N、21.83
計算値:C、61.85;H、4.15;N、21.64%
実施例12
6−(6−イソプロポキシピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)6−イソプロポキシ−2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシメチル]ピリジン
実施例11段階bに記載の手順に従って、実施例11段階aに記載の手順に従って製造した6−ブロモ−2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシメチル]ピリジンとイソプロピルアルコールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.32(6H、d、J=6.2Hz、2個のCH3)、1.6〜1.9(6H、Me、3個のCH2)、3.56(1H、m、C 2O)、3.91(1H、m、C 2O)、4.53(1H、d、J=13.7Hz、C 2O)、4.76(1H、d、J=13.6Hz、C 2O)、4.79(1H、m、CO)、5.29(1H、7重線、J=6.2Hz、CH)、6.55(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)、6.96(1H、d、J=7.3Hz、Ar−H)、7.53(1H、dd、J=8.2および7.3Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:252[MH]+
b)2−イソプロポキシピリジン−6−メタノール
実施例11段階cに記載の手順を用いて、前段階のイソプロポキシピリジンから、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.36(6H、d、J=6.2Hz、2個のCH3)、3.51(1H、7重線、OH)、4.65(2H、d、J=3.5Hz、CH2)、5.31(1H、7重線、J=6.2Hz、CH)、6.58(1H、dd、J=8.2および0.6Hz、Ar−H)、6.74(1H、dd、J=7.3および0.8Hz、Ar−H)、7.54(1H、dd、J=8.2および7.3Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:168[MH]+
c)6−(6−イソプロポキシピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例10に記載の手順を用いて、中間体1と前段階のアルコールから標題化合物を製造した。
融点:188〜190℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.32(6H、d、J=6.2Hz、2個のCH3)、2.57(3H、d、J=0.7Hz、Me)、5.30(1H、7重線、J=6.5Hz、CH)、5.63(2H、s、CH2)、6.66(1H、d、J=8.3Hz、Ar−H)、6.80(1H、s、Ar−H)、7.15(1H、d、J=7.5Hz、Ar−H)、7.60(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、7.83(1H、t、J=8.4Hz、Ar−H)、7.97(1H、t、J=8.6Hz、Ar−H)、8.31(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:417[MH]+
元素分析:C222062
実測値:C、63.84;H、4.57;N、19.96%
計算値:C、63.45;H、4.84;N、20.18%
実施例13
6−(6−N,N−ジメチルピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)(6−N,N−ジメチル−2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシメチル]ピリジン
実施例11段階aに記載の手順に従って製造した6−ブロモ−2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシメチル]ピリジンとジメチルアミン(33%エタノール溶液10mL)の混合物を48時間加熱還流し、次に封入管中、120℃で18時間加熱した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチルに取り、炭酸ナトリウム溶液で洗浄し(1回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を15%ジエチルエーテル/ヘキサンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た(298mg、86%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.5〜1.8(6H、m、3個のCH2)、3.07(6H、s、2個のCH3)、3.55(1H、m、C 2O)、3.95(1H、m、C 2O)、4.51(1H、d、J=13.5Hz、C 2O)、4.74(1H、d、J=13.5Hz、C 2O)、4.80(1H、m、CH)、6.40(1H、d、J=8.5Hz、Ar−H)、6.69(1H、d、J=7.2Hz、Ar−H)、7.44(1H、dd、J=8.3および7.4Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:237[MH]+
b)6−N,N−ジメチルピリジン−2−メタノール
実施例11段階cに記載の手順を用いて、前段階のピリジンから標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ3.91(6H、s、2個のCH3)、4.21(1H、brs、OH)、4.61(2H、s、CH2)、6.40(2H、t、J=7.9Hz、Ar−H)、7.43(1H、t、J=7.8Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:153[MH]+
c)6−N,N−ジメチルピリジン−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例10に記載の手順を用いて、中間体1と前段階のアルコールから標題化合物を製造した。
融点:188〜190℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.56(3H、d、J=0.6Hz、CH3)、3.09(6H、s、2個のCH3)、5.59(2H、s、CH2)、6.48(1H、d、J=8.5Hz、Ar−H)、6.79(1H、s、Ar−H)、6.81(1H、d、J=7.3Hz、Ar−H)、7.49(1H、t、J=7.8Hz、Ar−H)、7.82(1H、m、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.33(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:402[MH]+
元素分析:C211972
実測値:C、63.09;H、4.49;N、24.18%
計算値:C、62.83;H、4.77;N、24.42%
実施例14
6−[6−(イミダゾール−1−イル)ピリジン−2−イル]メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)6−(イミダゾール−1−イル)−2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシメチル]ピリジン
水素化ナトリウム(60%オイル分散品300mg、75mmol)およびジメチルホルムアミド(20mL)の混合物を攪拌しながら、室温で窒素下にて、イミダゾール(500mg、74mmol)を加えた。0.75時間後、実施例11段階aに記載の手順に従って製造した6−ブロモ−2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシメチル]ピリジン(400mg、14.6mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)溶液を加えた。混合物を80℃で24時間加熱し、次に封入管中、120℃で4時間加熱した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を水と酢酸エチルとの間で分配した。水相を分液し、酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物について、溶離液を5%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た(280mg、73%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.5〜1.8(6H、m、3個のCH2)、3.58(1H、m、C 2O)、3.93(1H、m、C 2O)、4.66(1H、d、J=14.1Hz、CH2O)、4.82(1H、m、CH)、4.90(1H、d、J=14.1Hz、CH2O)、7.19(1H、brs、Ar−H)、7.24(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)、7.43(1H、dd、J=7.6Hzおよび7.1Hz、Ar−H)、7.64(1H、t、J=1.2Hz、Ar−H)、7.83(1H、t、J=7.9Hz、Ar−H)、8.35(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:260[MH]+
b)2−(イミダゾール−1−イル)ピリジン−6−メタノール
実施例11段階cに記載の手順を用いて、前段階のピリジンから標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ4.81(2H、s、CH2)、7.20(1H、s、Ar−H)、7.24〜7.29(2H、m、2個のAr−H)、7.64(1H、t、J=1.3Hz、Ar−H)、7.84(1H、t、J=7.99Hz、Ar−H)、8.35(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:176[MH]+
c)6−[6−(イミダゾール−1−イル)ピリジン−2−イル]メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例10に記載の手順を用いて、中間体1と前段階のアルコールから標題化合物を製造した。
融点:126〜127℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.53(3H、d、J=0.7Hz、Me)、5.78(2H、s、CH2)、6.78(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.22(1H、s、Ar−H)、7.34(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)、7.66(2H、s、2個のAr−H)、7.80〜7.90(2H、m、2個のAr−H)、7.98(1H、t、J=7.5Hz、Ar−H)、8.33(1H、d、J=8.4Hz、Ar−H)、8.40(1H、s、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:425[MH]+
元素分析:C221682・0.05H2
実測値:C、62.48;H、3.49;N、25.97
計算値:C、62.13;H、3.82;N、26.35%
中間体2
6−ヒドロキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体1(1.0g、3.5mmol)のジオキサン(37.5mL)溶液を攪拌しながら、それに水酸化ナトリウム(0.67g、17mmol)の水溶液(水7.5mL)を加え、混合物を4時間加熱還流した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を水とジエチルエーテルの間で分配した。水層を分液し、エーテルで洗浄し(1回)、2N塩酸によってpH2の酸性とした。溶液から沈殿した固体を濾過し、水系濾液を塩化メチレンで抽出した(3回)。合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、上記沈殿と合わせて、標題生成物を得た(0.45g、48%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ2.58(3H、d、J=0.7Hz、Me)、7.07(1H、d、J=0.9Hz、Ar−H)、7.94(1H、m、Ar−H)、8.08(1H、m、Ar−H)、8.24(1H、d、J=7.4Hz、Ar−H)、8.54(1H、d、J=7.4Hz、Ar−H)、13.32(1H、brs、NH)
MS(ES+)m/e:268[MH]+
実施例15
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(3−ピリダジノ)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−クロロメチルピリダジン
3−メチルピリダジン(1.00g、10.6mmol)のクロロホルム(30mL)溶液を窒素下に沸騰させながら、それにトリクロロイソシアヌル酸(1.04g、4.46mmol)を加え、混合物を終夜加熱還流した。混合物を冷却して室温とし、塩化メチレンで希釈し、セライト層で濾過した。濾液を1N水酸化ナトリウム溶液(100mLで2回)およびブライン(2回)で洗浄し、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去して、3−クロロメチルピリダジンを得た。
b)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(ピリダジノ)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体2(150mg、0.561mmol)のDMF(20mL)溶液を室温で窒素下に攪拌しながら、それに水素化ナトリウム(27mg、0.67mmol)を加えた。混合物を80℃で0.3時間加熱し、冷却して室温とし、3−クロロメチルピリダジン(143mg、1.12mmol)のDMF(2mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で0.5時間、80℃で4時間攪拌した。冷却して室温とした後、水(100mL)を加え、得られた沈殿を濾過し、塩化メチレンに溶かし、水で洗浄し(3回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を3%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行い、次に再結晶(塩化メチレン/酢酸エチル)を行うことで、標題生成物を得た(78mg、41%)。
融点:222〜224℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.60(3H、d、J=0.7Hz、Me)、6.00(2H、s、CH2)、6.83(1H、s、Ar−H)、7.57(1H、dd、J=8.4および5.0Hz、Ar−H)、7.83(1H、m、Ar−H)、7.97(1H、m、Ar−H)、8.18(1H、dd、J=8.4および1.6Hz、Ar−H)、8.30(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.68(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、9.20(1H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:360[MH]+
元素分析:C181372
実測値:C、60.31;H、3.27;N、27.15
計算値:C、60.16;H、3.64;N、27.28%
実施例16
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−ピリミジニル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、中間体2および実施例15段階aに記載の手順に従って製造した4−クロロメチルピリミジンから、標題化合物を製造した。
融点:222〜224℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.58(3H、d、J=0.6Hz、Me)、5.75(2H、s、CH2)、6.77(1H、s、Ar−H)、7.77(1H、d、J=4.5Hz、Ar−H)、7.88(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、7.99(1H、t、J=7.4Hz、Ar−H)、8.33(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、8.82(1H、d、J=5.1Hz、Ar−H)、9.26(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:360[MH]+
元素分析:C181372
実測値:C、60.41;H、3.41;N、27.05
計算値:C、60.16;H、3.64;N、27.28%
実施例17
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(ピラジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、中間体2および実施例15段階aに記載の手順に従って製造した2−クロロメチルピラジンから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.59(3H、d、J=0.7Hz、CH3)、5.82(2H、s、CH2)、6.83(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.83(1H、t、J=8.1Hz、Ar−H)、7.97(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、8.30(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.60(2H、d、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)、9.15(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:360[MH]+
元素分析:C181372
実測値:C、60.29;H、3.31;N、27.09
計算値:C、60.16;H、3.64;N、27.28%
実施例18
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−キノリニル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、中間体2および実施例15段階aに記載の手順に従って製造した2−クロロメチルキノリンから、標題化合物を製造した。
融点:223〜225℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.53(3H、d、J=0.6Hz、Me)、5.94(2H、s、CH2)、6.76(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.58(1H、t、J=7.1Hz、Ar−H)、7.80〜7.86(4H、m、Ar−H)、7.87(1H、m、Ar−H)、8.15(1H、d、Ar−H)、8.25(1H、d、J=8.5Hz、Ar−H)、8.35(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:409[MH+
元素分析:C231662
実測値:C、67.70;H、3.54;N、20.35
計算値:C、67.64;H、3.94;N、20.57%
実施例19
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−キノキザリル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、中間体2および実施例15段階aに記載の手順に従って製造した2−クロロメチルキノキザリンから、標題化合物を製造した。
融点:243〜245℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.58(3H、s、Me)、6.00(2H、s、CH2)、6.82(1H、s、Ar−H)、7.80〜7.85(3H、m、Ar−H)、7.97(1H、t、Ar−H)、8.11〜8.14(2H、m、2個のAr−H)、8.32(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)、9.39(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:410[MH+
元素分析:C221572・0.1(CH2Cl2
実測値:C、63.75;H、3.31;N、23.32
計算値:C、63.52;H、3.66;N、23.46%
説明1
6−(アリール)アルキルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン類の迅速な類縁体合成
乾燥窒素下、攪拌子の入った各試験管中の適切なアルコール0.1gに、中間体1のジメチルホルムアミド溶液(1.5mL、33mg/mL)を加え、次にリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの1Mテトラヒドロフラン溶液0.35mLを加えた。反応液を16時間攪拌し、メタノール/水(1:4)(15mL)で希釈し、それぞれ別個のC18メガ・ボンド・エルート▲R▼(C18 Mega Bond Elut)カートリッジ(20mL、5g)に注いだ。カートリッジを50%から100%メタノール/水の勾配溶離にて溶離し、生成物を含む分画の溶媒留去を行って、標題化合物を得た。
以下の実施例化合物を、説明1の方法によって製造した。
実施例20
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−(4−トリフルオロメチル)ピリジルオキシ)エチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.59(3H、s)、4.88〜5.03(4H、m)、6.86(1H、s)、7.04(1H、s)、7.13(1H、d、J=5Hz)、7.84(1H、t、J=8Hz)、7.98(1H、t、J=8Hz)、8.23(1H、d、J=8Hz)、8.32(1H、d、J=5Hz)、8.70(1H、d、J=8Hz)
MS(ES+)m/e:457[MH]+
実施例21
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(6−メチルピリド−2−イル)プロピルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.37〜2.47(2H、m)、2.54(3H、s)、2.58(3H、s)、3.07(2H、t、J=8Hz)、4.69(2H、t、J=6Hz)、6.85(1H、s)、7.01(2H、t、J=8Hz)、7.50(1H、t、J=7.5Hz)、7.80(1H、t、J=7Hz)、7.96(1H、t、J=8Hz)、8.17(1H、d、J=7.5Hz)、8.68(1H、d、J=7.5Hz)
MS(ES+)m/e:401[MH]+
実施例22
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(5−(4−メチルイソチアゾリル)エチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.51(3H、s)、2.58(3H、s)、3.46(2H、t、J=6Hz)、4.81(2H、t、J=6Hz)、6.83(1H、s)、7.83(1H、t、J=8Hz)、7.96(1H、t、J=7Hz)、8.21(1H、d、J=8Hz)、8.62(1H、s)、8.69(1H、d、J=8Hz)
MS(ES+)m/e:393[MH]+
実施例23
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2,6−ジクロロフェニル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロフタラジン
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.60(3H、s)、5.91(2H、s)、6.91(1H、s)、7.26〜7.46(3H、m)、7.77(1H、t、J=7Hz)、7.95(1H、t、J=8Hz)、8.15(1H、d、J=8Hz)、8.70(1H、d、J=8Hz)
MS(ES+)m/e:426[MH]+
実施例24
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−メチルチアゾール−5−イル)エチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.51(3H、s)、2.58(3H、s)、3.47(2H、t、J=6Hz)、4.81(2H、t、J=6Hz)、6.84(1H、s)、7.84(1H、t、J=7Hz)、7.97(1H、t、J=7Hz)、8.21(1H、d、J=8Hz)、8.64(1H、s)、8.70(1H、d、J=8Hz)
MS(ES+)m/e:393[MH]+
実施例25
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチルチアゾール−4−イル)エチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.59(3H、s)、2.71(3H、s)、3.42(2H、t、J=6Hz)、4.93(2H、t、J=6Hz)、6.88(1H、s)、7.00(1H、s)、7.79(1H、t、J=7Hz)、7.94(1H、t、J=7Hz)、8.16(1H、d、J=7Hz)、8.67(1H、d、J=7Hz)
MS(ES+)m/e:393[MH]+
実施例26
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−[1−(3−トリフルオロメチル)ピリド−6−イル]イミダゾリル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
MS(ES+)m/e:493[MH]+
実施例27
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(1−ベンジル)イミダゾール−2−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.57(3H、s)、5.39(2H、s)、5.76(2H、s)、6.87〜7.19(8H、m)、7.64(1H、t、J=8Hz)、7.78(1H、d、J=8Hz)、7.89(1H、t、J=7Hz)、8.62(1H、d、J=7Hz)
MS(ES+)m/e:438[MH]+
実施例28
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[1−(4−クロロフェニル)−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.64(3H、s)、5.83(2H、s)、6.92(1H、s)、7.46(2H、d、J=9Hz)、7.79〜7.85(3H、m)、7.96(1H、t、J=8Hz)、8.29(1H、d、7Hz)、8.66(1H、d、J=7Hz)、9.72(1H、s)
MS(ES+)m/e:459[MH]+
実施例29
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(3−クロロ−2−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.59(3H、s)、3.97(3H、s)、5.58(2H、s)、6.86(1H、s)、7.79(1H、t、J=8Hz)、7.96(1H、t、J=7Hz)、8.14(1H、d、J=8Hz)、8.70(1H、d、J=7Hz)
MS(ES+)m/e:464[MH]+
実施例30
3−(5−イソプロピルイソオキサゾール−3−イル−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)2,4−ジオキソ−5−メチルヘキサン酸エチル
窒素下、エタノール(65mL)にナトリウム(2.63g、0.116mol)を少量ずつ加え、混合物を還流するまで加熱して、溶解を促進した。溶液を冷却して0℃とし、シュウ酸ジエチル(16.98g、0.116mol)および3−メチル−2−ブタノン(10.0g、0.116mol)を加えた。得られた固体を室温で1時間放置し、80℃で0.75時間加熱した。塊状固体を冷却して室温とし、希硫酸を用いてpH2の酸性とし、水を加えた。混合物をエーテルで抽出し(2回)、合わせたエーテル抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物を減圧下に蒸留して、標題のエステルを得た(14.4g、67%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.19(6H、d、J=6.8Hz、2個のMe)、1.38(3H、t、J=7.1Hz、Me)、2.67(1H、7重線、J=7.0Hz、CMe2)、4.36(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、6.41(1H、s、CH)、14.53(1H、brs、OH)(エノール型)
b)5−イソプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
前段階のエステル(5.0g、27mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(5.6g、81mmol)のエタノール(100mL)中混合物を、窒素下に1時間加熱還流した。混合物を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に留去し、残留物を酢酸エチルと水との間で分配した。水層を分液し、さらに酢酸エチルで抽出した(1回)。合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物について、溶離液を40%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題生成物(3.60g、73%)を得た。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.34(6H、d、J=6.9Hz、2個のMe)、1.41(3H、t、J=7.1Hz、Me)、3.13(1H、7重線、J=7.1Hz、CMe2)、4.43(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、6.39(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)
c)5−イソプロピルイソオキサゾール−3−カルボン酸
前段階の生成物(2.00g、10.9mmol)のメタノール(10mL)溶液を攪拌しながら、それに水酸化ナトリウム(1.76g、44.0mmol)水溶液(水5mL)を加えた。室温で3時間後、メタノールを減圧下に留去し、水溶液を冷却し、2N塩酸を用いてpH2の酸性とした。溶液を塩化メチレンで抽出し(2回)、合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去して、標題の酸(1.39g、82%)を得た。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.36(6H、d、J=6.9Hz、2個のMe)、3.16(1H、7重線、J=7.0Hz、CMe2)、6.47(1H、d、J=0.5Hz、Ar−H)
d)3−(5−イソプロピルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体1段階cおよび実施例1に記載の手順を用いて、前段階の酸、1−クロロ−4−ヒドラジノフタラジンおよび2−ピリジルカルビノールから標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.42(6H、d、J=7.0Hz、2個のMe)、3.23(1H、7重線、J=7.0Hz、CMe2)、5.78(2H、s、CH2O)、6.82(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.29(1H、m、Ar−H)、7.74〜7.85(3H、m、3個のAr−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.32(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.65〜8.74(2H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:387[MH]+
元素分析:C211862
実測値:C、65.08;H、4.46;N、21.91
計算値:C、65.27;H、4.69;N、21.75%
実施例31
3−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
段階a)で3−メチル−2−ブタノンに代えてシクロプロピルメチルケトンを用いて、実施例30に記載の方法に従って標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.09〜1.20(4H、m、2個のCH2)、2.19(1H、m、CH)、5.77(2H、s、CH2O)、6.75(1H、s、Ar−H)、7.29(1H、m、Ar−H)、7.74〜7.84(3H、m、3個のAr−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.32(1H、d、J=8.5Hz、Ar−H)、8.68〜8.72(2H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:385[MH]+
元素分析:C211862
実測値:C、65.43;H、3.89;N、21.75
計算値:C、65.62;H、4.19;N、21.86%
実施例32
3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)6−クロロ−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび6−クロロ−3−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
段階a)で3−メチル−2−ブタノンに代えて2−ブタノンを用いて、実施例30に記載の方法に従って標題化合物を製造した。標題化合物の分離は、溶離液を塩化メチレン/ヘキサン(9:1)とするアルミナでのクロマトグラフィーによって行った。
6−クロロ−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.42(3H、t、J=7.6Hz、Me)、2.98(2H、q、J=7.6Hz、CH2)、6.89(1H、s、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.07(1H、m、Ar−H)、8.34(1H、dd、J=8.2および0.6Hz、Ar−H)、8.78(1H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:300[MH]+
6−クロロ−3−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.33(3H、d、J=0.5Hz、Me)、2.49(3H、d、J=0.4Hz、Me)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.07(1H、m、Ar−H)、8.34(1H、d、J=7.6Hz、Ar−H)、8.78(1H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:300[MH]+
b)3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、6−クロロ−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンと2−ピリジルカルビノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.42(3H、t、J=7.6Hz、Me)、2.93(2H、q、J=7.5Hz、CH2)、5.78(2H、s、CH2O)、6.83(1H、s、Ar−H)、7.29(1H、m、Ar−H)、7.75〜7.85(3H、m、3個のAr−H)、7.99(1H、m、Ar−H)、8.33(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.64〜8.72(2H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:373[MH]+
実施例33
3−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、実施例32段階aで製造した6−クロロ−3−(4,5−ジメチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンと2−ピリジルカルビノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.30(3H、s、Me)、2.49(3H、s、Me)、5.73(2H、s、CH2O)、7.29(1H、m、Ar−H)、7.70〜7.83(3H、m、3個のAr−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.31(1H、d、J=8.3Hz、Ar−H)、8.64〜8.70(2H、m、2個のAr−H)
MS(ES+)m/e:373[MH]+
元素分析:C201662
実測値:C、64.38;H、4.05;N、22.60
計算値:C、64.50;H、4.33;N、22.57%
実施例34
3−(3−イソオキサゾリル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
カルボエトキシクロロアルドキシム(5.00g、33.0mmol)(J.Org.Chem., 1983, 48, 366に記載の方法に従って製造)および酢酸ビニル(30.5mL、33.1mmol)のエーテル(65mL)溶液を窒素下に還流させ、高攪拌下にトリエチルアミン(5.5mL、40mmol)のジエチルエーテル(35mL)溶液を加えた。混合物をさらに1時間加熱還流し、放冷して室温とした。水(50mL)を加え、エーテル層を分液し、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去して、(5−アセトキシ−Δ2−イソオキサゾリン−3−イル)カルボン酸エチル(6.28g、95%)を得た。その取得物を窒素下に180℃で1時間加熱し、減圧蒸留して、標題のエステル(3.23g、73%)を得た。
沸点:62℃/1mmHg
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.43(3H、t、J=7.2Hz、CH3)、4.47(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、6.80(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、8.62(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)
b)6−クロロ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のエステル(1.00g、7.09mmol)のTHF/H2O(1:1)(6mL)溶液を0℃で攪拌しながら、それに水酸化リチウム・1水和物(0.327g、7.79mmol)を加えた。0℃で2時間後、溶媒を減圧下に留去し、残留物を水に溶かし、2N塩酸でpH1の酸性とした。エタノールを加え、溶媒を減圧下に留去し、残留物をエタノールと共沸させ、減圧乾燥して、塩化リチウムを含むイソオキサゾール−3−カルボン酸を得た。
中間体1段階cについて記載の手順を用いて、1−クロロ−4−ヒドラジノフタラジンと反応させることで、上記取得物から標題化合物を得た。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ7.30(1H、d、J=1.1Hz、Ar−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.09(1H、m、Ar−H)、8.36(1H、d、Ar−H)、8.68(1H、s、Ar−H)、8.80(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:272[MH]+
c)3−(3−イソオキサゾリル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、前段階の生成物と2−ピリジルカルビノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ5.78(2H、s、CH2)、7.24(1H、d、J=1.6Hz、Ar−H)、7.30(1H、m、Ar−H)、7.72〜7.88(3H、m、3個のAr−H)、7.97(1H、m、Ar−H)、8.33(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.60〜8.72(3H、m、3個のAr−H)
MS(ES+)m/e:345[MH]+
実施例35
3−[5−(ピリジン−3−イル)イソオキサゾール−3−イル]−6−(2−ピリジニル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)5−(トリ−n−ブチルスタニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
カルボエトキシクロロアルドキシム(4.01g、26.5mmol)およびトリ−n−ブチルエチニルスズ(10.0g、31.7mmol)のジエチルエーテル(64mL)溶液を室温で窒素下に高攪拌しながら、それにトリエチルアミン(2.68g、26.5mmol)のジエチルエーテル(40mL)溶液を5時間かけて加えた。混合物を室温で終夜攪拌し、エーテルで希釈し、水で洗浄し(2回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を8%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題エステルを得た(6.75g、59%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ0.89(9H、t、J=7.0Hz、3個のCH3)、1.06〜1.72(21H、m、CH3および9個のCH2)、4.45(2H、q、J=7.1Hz、CH2O)、6.80(1H、t、J=1.4Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:428[MH]+
b)5−(ピリジン−3−イル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
前段階のエステル(3.50g、8.14mmol)、3−ブロモピリジン(0.53mL、5.5mmol)およびPd(PPh32Cl2(0.105g)のジオキサン(40mL)中混合物を窒素下に4時間加熱還流した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を塩化メチレンと水との間で分配した。水層を分液し、さらに塩化メチレンで抽出した(2回)。合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物について、溶離液を50%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、所望の生成物を得た(1.07g、60%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.46(3H、t、J=7.2Hz、CH3)、4.49(2H、q、J=7.2Hz、CH2)、7.05(1H、s、Ar−H)、7.48(1H、m、Arm)、8.14(1H、m、Ar−H)、8.72(1H、m、Ar−H)、9.07(1H、d、J=1.6Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:219[MH]+
c)5−(ピリジン−3−イル)イソオキサゾール−3−アジ化水素酸
前段階のエステル(0.852g、3.90mmol)のメタノール(9mL)溶液を室温で攪拌しながら、それにヒドラジン・1水和物(0.56mL、11.5mmol)を加えた。2時間後、溶媒を減圧留去し、残留物をエタノールと共沸させ、標題のアジ化水素酸を得た(0.804g、100%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ4.66(2H、brs、NH2)、7.51(1H、s、Ar−H)、7.60(1H、m、Ar−H)、8.32(1H、m、Ar−H)、8.72(1H、m、Ar−H)、9.15(1H、m、Ar−H)、10.10(1H、brs、NH)
MS(ES+)m/e:205[MH]+
d)6−クロロ−3−[5−(ピリジン−3−イル)イソオキサゾール−3−イル]−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のアジ化水素酸(798mg、3.91mmol)、1,4−ジクロロフタラジン(778mg、3.91mmol)およびトリエチルアミン(0.54mL、3.9mmol)のキシレン(28mL)中混合物を、窒素下に20.5時間加熱還流した。混合物を冷却して室温とし、溶媒を減圧下に留去し、残留物を塩化メチレンと水との間で分配した。水層を分液し、塩化メチレンで再度抽出した(2回)。合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物について、溶離液を酢酸エチルから5%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題のフタラジンを得た(77mg、6%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3/d6−DMSO)δ7.51(1H、m、Ar−H)、7.55(1H、s、Ar−H)、7.99(1H、m、Ar−H)、8.11(1H、m、Ar−H)、8.24(1H、m、Ar−H)、8.38(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.78(1H、m、Ar−H)、8.83(1H、m、Ar−H)、9.18(1H、brs、Ar−H)
MS(ES+)m/e:349[MH]+
e)3−[5−(ピリジン−3−イル)イソオキサゾール−3−イル]−6−(2−ピリジニル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、前段階の生成物と2−ピリジルカルビノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ5.83(2H、s、CH2)、7.29(1H、m、Ar−H)、7.50(1H、d、J=8.0および4.8Hz、Ar−H)、7.57(1H、s、Ar−H)、7.74〜7.77(2H、m、2個のAr−H)、7.87(1H、m、Ar−H)、7.97(1H、m、Ar−H)、8.26(1H、m、Ar−H)、8.36(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.62〜8.76(3H、m、3個のAr−H)、9.22(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e422[MH]+
実施例36
6−(2−ピリジル)メチルオキシ−3−[5−(2−チエニル)イソオキサゾール−3−イル]−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、5−(2−チエニル)イソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(J.Org.Chem., 1961, 26, 1514)から、標題化合物を製造した。
融点:213〜215℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ5.81(2H、s、CH2O)、7.20(1H、m、Ar−H)、7.28〜7.29(2H、m、2個のAr−H)、7.52(1H、m、Ar−H)、7.68(1H、m、Ar−H)、7.75〜7.77(2H、m、2個のAr−H)、7.84(1H、m、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.34(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.65〜8.72(2H、m、2個のAr−H)
MS(ES+)m/e:427[MH]+
元素分析:C221462
実測値:C、62.30;H、3.07;N、19.34
計算値:C、61.96;H、3.31;N、19.71%
実施例37
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順に従って、中間体1と1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
融点:249〜251℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.59(3H、d、J=0.7Hz、Me)、3.97(3H、s、Me)、5.71(2H、s、CH2)、6.98(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.80(1H、t、J=7.2Hz、Ar−H)、7.94(1H、t、J=8.2Hz、Ar−H)、8.09(1H、s、Ar−H)、8.26(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
実施例38
7,10−ジフルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)5,8−ジフルオロフタラジン−1,4−ジオン
酢酸ナトリウム・3水和物(10g、73mmol)およびヒドラジン水和物(5mL、156mmol)の40%酢酸水溶液中混合物に、無水3,6−ジフルオロフタル酸(10g、54mmol)を加えた。反応液を還流条件下に16時間加熱し、反応液を濾過して、標題化合物を白色固体として得た(10.5g、98%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ8.01(2H、t、J=9Hz)、11.50〜11.80(2H、brs)
b)1,4−ジクロロ−5,8−ジフルオロフタラジン
前段階のジオン(10.5g、18.9mmol)をオキシ塩化リン(200mL)中に懸濁させ、16時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物を氷で処理し、固体の炭酸水素ナトリウムで塩基性とした。反応液を塩化メチレンで抽出し(100mLで3回)、脱水し(MgSO4)、濾過し、溶媒留去して、標題化合物を黄色固体として得た(10.1g)。それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
c)6−クロロ−7,10−ジフルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体1について記載の手順に従って、前段階のジクロロフタラジンから標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ2.59(3H、d、J=1Hz)、7.00(1H、d、J=1Hz)、7.95(1H、dt、J=9および4Hz)
MS(ES+)m/e:322[MH]+
d)7,10−ジフルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1について記載の手順に従って、前段階のクロロフタラジンと2−ピリジルカルビノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3/CD3OD1:1)δ2.63(3H、d、J=1Hz)、5.78(2H、s)、6.92(1H、d、J=1Hz)、7.40〜7.45(1H、m)、7.70(1H、dt、J=9および4Hz)、7.84〜7.92(3H、m)8.94(1H、d、J=5Hz)
MS(ES)m/e:395[MH]+
中間体3
6−クロロ−7−フルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび6−クロロ−10−フルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例38段階cに記載の手順に従って、無水3−フルオロフタル酸から標題化合物を製造した。中間体3は、溶離液を塩化メチレン/トルエン/酢酸エチル(2:2:1)とするシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって、それの構成異性体に分離して、中間体3(a)(極性が低い方の異性体):6−クロロ−7−フルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.59(3H、d、J=1Hz)、6.90(1H、d、J=1Hz)、7.26(1H、s)、7.80(1H、t、J=9Hz)、7.89〜7.98(1H、m)、8.19(1H、d、J=9Hz);MS(ES+)m/e:304[MH]+と、中間体3(b)(極性の高い方の異性体):6−クロロ−10−フルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.59(3H、d、J=1Hz)、6.89(1H、d、J=1Hz)、7.61(1H、ddd、J=13,8および1Hz)、8.03(1H、dt、J=8および5Hz)、8.67(1H、d、J=13Hz)を得た。
実施例39
6,10−ビス[(2−ピリジル)メチルオキシ]−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
2−ピリジルメタノール(0.1g、0.9mmol)およびリチウムヘキサメチルジシラザン(1MのTHF溶液1mL、1mmol)のDMF(5mL)中混合物に、中間体3(b)(0.1g、0.33mmol)を加え、16時間攪拌した。反応混合物を水に投入し、塩化メチレンで抽出し、脱水し(MgSO4)、濾過し、溶媒留去して油状物を得て、それについて3%メタノール/塩化メチレンを用いるシリカでのクロマトグラフィー精製を行って、標題生成物を淡黄色粉末として得た(47mg、30%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.59(3H、s)、5.41(2H、s)、5.78(2H、s)、6.83(1H、d、J=1Hz)、7.18〜7.38(2H、m)、7.36(1H、d、J=8Hz)、7.49〜7.68(4H、m)、7.87(1H、t、J=8Hz)、8.36(1H、d、J=8Hz)、8.58〜8.64(2H、m)
MS(ES+)m/e:466[MH]+
実施例40
7−フルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび10−フルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順に従って、中間体3と2−ピリジルカルビノールから、標題化合物を製造した。得られた混合物を、シリカでのクロマトグラフィーによってそれの構成成分異性体に分離して、極性の低い方の異性体:7−フルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.61(3H、s)、5.78(2H、s)、6.84(1H、s)、7.26〜7.31(1H、m)、7.49〜7.56(1H、m)、7.79〜7.81(2H、m)、7.91〜7.99(1H、m)、8.54(1H、d、J=8Hz)、7.86〜7.88(1H、m);MS(ES+)377[MH]+と、極性の高い方の異性体:10−フルオロ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.59(3H、s)、5.77(2H、s)、6.83(1H、s)、7.24〜7.32(1H、s)、7.63〜7.85(4H、m)、8.15(1H、d、J=8Hz)、8.64〜8.66(1H、m);MS(ES+)377[MH]+を得た。
実施例41
6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、中間体1と1−メチル−4−ヒドロキシメチルイミダゾール(J.Org.Chem., 1968, 33, 3758)から、標題化合物を得た。
融点:207.5〜209℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.59(3H、s、Me)、3.69(3H、s、Me)、5.60(2H、s、CH2)、6.91(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.43(1H、s、Ar−H)、7.58(1H、s、Ar−H)、7.76(1H、td、J=7.7および1.1Hz、Ar−H)、7.91(1H、td、J=7.5および1.1Hz、Ar−H)、8.26(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.65(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:362[MH]+
元素分析:C181572
実測値:C、59.73;H、3.85;N、27.48
計算値:C、59.83;H、4.18:N.27.13%
実施例42
6−(1−メチルイミダゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル)−1−メチルイミダゾール
4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル)イミダゾール(Amino, Y.;Eto, H.;Eguchi, C., Chem.Pharm.Bull, 1989, 37, 1481-1487)(3.158g、14.9mmol)の脱水THF(25mL)溶液を窒素下で冷却して−78℃とし、それにブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液(10.2mL、16.4mmol)を加えた。混合物を窒素下、−78℃で30分間攪拌し、ヨウ化メチル(0.97mL、15.6mmol)を加えた。混合物を昇温させて室温とし、5時間攪拌した。水(150mL)を加え、混合物をジエチルエーテル(150mL)で抽出した。有機抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。生成物異性体を、40%酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするアルミナでのフラッシュクロマトグラフィーによって分離して、標題のイミダゾールを得た(1.463g、43%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ0.05(6H、s)、0.88(9H、s)、3.67(3H、m)、4.65(2H、s)、6.90(1H、s)、7.41(1H、s)
b)5−ヒドロキシメチル−1−メチルイミダゾール
5−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−1−メチルイミダゾール(段階aから)(0.100g、0.442mmol)のエタノール(0.5mL)−メタノール(1mL)溶液に、4MのNaOH水溶液(0.165mL、0.66mmol)を加え、混合物を50℃で16時間加熱した。混合物を減圧下に溶媒留去し、残留物について、溶離液を塩化メチレン/メタノール/アンモニア水(80:20:2)とするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精製を行って、標題のアルコールを得た(31.3mg、63%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ3.71(3H、s)、4.62(2H、s)、6.87(1H、s)、7.38(1H、s)
c)6−(1−メチルイミダゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、前段階のアルコールと中間体1から、標題化合物を製造した。
融点:236.5〜237.5℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.59(3H、d、J=0.7Hz、CH3)、3.77(3H、s、CH3)、5.69(2H、s、CH2)、6.86(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.38(1H、s、Ar−H)、7.55(1H、s、Ar−H)、7.80(1H、m、Ar−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.15(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.80(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e362[MH]+
元素分析:C181572
実測値:C、59.67;H、3.84;N、26.97
計算値:C、59.83;H、4.18;N、27.13%
実施例43
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例10に記載の手順に従って、中間体1と1−メチル−1,2,4−トリアゾール−5−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
融点:256〜258℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.57(3H、s、CH3)、4.11(3H、s、CH3)、5.83(2H、s、CH2)、6.85(1H、s、Ar−H)、7.84(1H、t、J=7.3Hz、Ar−H)、7.92(1H、s、Ar−H)、7.97(1H、t、J=7.1Hz、Ar−H)、8.24(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.3Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
元素分析:C171482
実測値:C、56.30;H、3.49;N、30.53
計算値:C、56.35;H、3.89;N、30.92%
実施例44
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例10に記載の手順に従って、中間体1と4−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
融点:261〜263℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.58(3H、s、Me)、3.90(3H、s、Me)、5.90(2H、s、CH2)、6.90(1H、s、Ar−H)、7.82(1H、m、Ar−H)、7.98(1H、m、Ar−H)、8.14(1H、s、Ar−H)、8.20(1H、s、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.4Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
元素分析:C171482
実測値:C、50.22;H、4.23;N、27.45
計算値:50.68;H、4.62;N、27.81%
実施例45
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾリル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)1−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル−1,2,4−トリアゾール
水素化ナトリウム(4.63g、0.12mol)のテトラヒドロフラン(150mL)懸濁液に、室温で窒素下、1,2,4−トリアゾール(8.0g、0.12mol)を加えた。混合物を冷却して0℃とし、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロフイド(20.5mL、0.12mol)を滴下した。混合物を室温で終夜攪拌し、水(100mL)を加え、混合物を酢酸エチルで希釈した。有機層を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物を蒸留して、標題化合物(14.6g、63%)を得た。
沸点:110℃/5mmHg
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ0.01〜0.03(9H、s、3個のCH3)、0.93(2H、m、CH2)、3.63(2H、m、CH2)、5.52(2H、s、CH2)、7.99(1H、s、Ar−H)、8.26(1H、s、Ar−H)
b)2−[2−(トリメチルシリル)エトキシメチル]−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアルデヒド
前段階のトリアゾール(10.0g、0.05mol)のテトラヒドロフラン(160mL)溶液に、窒素下、−78℃でn−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液36.1mL、0.06mol)を加えた。混合物を0.25時間攪拌し、N,N−ジメチルホルムアミド(3.88mL、0.05mol)を加えた。混合物を2時間かけて昇温させて0℃とした。飽和塩化アンモニウム溶液(25mL)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し(100mLで3回)、脱水し(Na2SO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を35%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題生成物(7.70g、68%)を得た。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ0.02〜0.03(9H、s、3個のCH3)、0.95(2H、m、CH2)、3.68(2H、m、CH2)、5.89(2H、s、CH2)、8.12(1H、s、Ar−H)、10.07(1H、s、CHO)
c)3−(ヒドロキシメチル)−2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾール
前段階のアルデヒド(7.70g、0.034mol)のメタノール(120mL)溶液に、窒素下で室温にて、水素化ホウ素ナトリウム(1.2g、0.034mol)を少量ずつ加えた。1時間後、混合物を塩化メチレン(150mL)で希釈し、水で洗浄し(3回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、70%酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題生成物を得た(4.0g、52%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ0.06〜0.10(9H、s、3個のCH3)、0.93(2H、m、CH2)、3.63(2H、m、CH2)、4.16(1H、brs、OH)、4.87(2H、brs、CH2)、5.58(2H、s、CH2)、7.85(1H、s、Ar−H)
d)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾリル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、中間体1と前段階のアルコールから、標題化合物を製造した。
融点:153〜155℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ0.04(9H、s、3個のCH3)、0.89(2H、t、J=8.2Hz、CH2)、2.61(3H、s、Me)、3.67(2H、t、J=8.0Hz、CH2)、5.83(2H、s、CH2)、5.90(2H、s、CH2)、6.89(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.85(1H、t、J=7.2Hz、Ar−H)、7.98(1H、s、Ar−H)、8.01(1H、t、J=7.3Hz、Ar−H)、8.33(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.78(1H、d、J=7.4Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:479[MH]+
元素分析:C222683Si
実測値:C、55.38;H、5.16;N、23.26
計算値:C、55.21;H、5.48;N、23.41%
実施例46
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾリル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(1.20g、2.5mmol)のエタノール(20mL)溶液に、室温で2N塩酸(40mL)を加えた。混合物を60℃で5時間加熱し、飽和炭酸カリウム溶液を加え、溶媒を減圧下に留去した。固体をエタノールで磨砕し、濾過し、濾液を減圧下に留去した。残留物について、溶離液を4%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題生成物を得た(140mg、16%)。
融点:260〜262℃
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ2.56(3H、s、Me)、5.75(2H、s、CH2)、7.24(1H、s、Ar−H)、8.00(1H、t、J=8.1Hz、Ar−H)、8.14(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、8.26(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.60(1H、brs、NH)、8.65(1H、d、J=7.4Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:349[MH]+
実施例47
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−イソプロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(100mg、0.29mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)溶液に、窒素下で室温にて、水素化ナトリウム(17mg、0.41mmol)を加えた。混合物を冷却して0℃とし、0.25時間後に2−ヨードプロパン(0.04mL、0.36mmol)を加えた。混合物を室温で終夜攪拌し、水を加え、沈殿を濾過した。粗生成物について、溶離液を酢酸エチルから4%メタノール/酢酸エチルとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題生成物を得た(25mg、22%)。
融点:179〜181℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.58(6H、d、J=6.7Hz、2個のCH3)、2.59(3H、s、CH3)、4.58(1H、7重線、J=6.7Hz、CH)、5.72(2H、s、CH2)、7.01(1H、s、Ar−H)、7.78(1H、t、J=7.2Hz、Ar−H)、7.94(1H、t、J=7.6Hz、Ar−H)、8.13(1H、s、Ar−H)、8.28(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.80(1H、d、J=7.4Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:391[MH]+
元素分析:C191882・0.7H2
実測値:C、56.81;H、4.68;N、27.89
計算値:C、56.62;H、4.85;N、27.80%
実施例48
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例47に記載の手順に従って、3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンとヨードエタンから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.56(3H、t、J=7.3Hz、Me)、2.59(3H、s、Me)、4.26(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、5.72(2H、s、CH2)、7.00(1H、s、Ar−H)、7.78(1H、t、J=7.3Hz、Ar−H)、7.94(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、8.11(1H、s、Ar−H)、8.29(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.4Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:377[MH]+
実施例49
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)5−ホルミル−1−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル−1,2,3−トリアゾール
1−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル−1,2,3−トリアゾール(J.Heterocycl.Chem., 1992, 29, 1203)(2.077g、10.42mmol)のTHF(30mL)溶液を、窒素下で−78℃にて攪拌しながら、n−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液6.8mL、10.9mmol)を0.08時間かけて滴下した。溶液を0.67時間かけて昇温させて−60℃とし、再度冷却して−78℃とし、DMF(0.9mL、11.6mmol)を加えた。混合物を昇温させて室温とし、16.5時間攪拌した。飽和塩化ナトリウム溶液(50mL)を加え、反応混合物をジエチルエーテルで抽出した(80mLで3回)。合わせたエーテル抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物について、溶離液を30%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題トリアゾール(1.713g、72%)を得た。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ0.01(9H、s、Me3Si)、0.92〜0.99(2H、m、CH2)、3.64〜3.69(2H、m、CH2)、6.05(2H、s、CH2)、8.31(1H、s、Ar−H)、10.12(1H、s、CHO)
b)5−ヒドロキシメチル−1−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル−1,2,3−トリアゾール
前段階のトリアゾール(1.704g、7.495mmol)のメタノール(8mL)溶液を、窒素下で0℃にて攪拌しながら、それに水素化ホウ素ナトリウム(0.284g、7.51mmol)を加えた。混合物を0℃で0.5時間、室温で0.5時間攪拌した。水を加え、混合物を塩化メチレンと飽和ブラインとの間で分配した。水層を分液し、さらに塩化メチレンで抽出した(2回)。合わせた有機層を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物について、70%酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題生成物を得た(1.34g、78%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ0.00(9H、s、Me3Si)、0.90〜0.95(2H、m、CH2)、3.58〜3.63(2H、m、CH2)、4.84(2H、s、CH2)、5.80(2H、s、CH2)、7.68(1H、s、Ar−H)
c)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−{1−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル}メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例10に記載の手順に従って、中間体1と前段階のアルコールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ0.00(9H、s、Me3Si)、0.88〜0.93(2H、m、CH2)、2.63(3H、s、Me)、3.61〜3.66(2H、m、CH2)、5.92(2H、s、CH2)、5.97(2H、s、CH2)、6.89(1H、s、Ar−H)、7.86(1H、m、Ar−H)、8.02(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、8.18(1H、s、Ar−H)、8.23(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.76(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:479[MH]+
d)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階の生成物、エタノール(10mL)および2N HCl(20mL)の混合物を、50℃で15.25時間加熱した。溶液を飽和炭酸ナトリウム溶液でpH12の塩基性とし、溶媒を減圧下に留去した。残留物をエタノールと共沸させ(2回)、溶離液を0から4%メタノール/塩化メチレン(勾配溶離)とするシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ2.65(3H、s、Me)、5.73(2H、s、CH2)、7.02(1H、s、Ar−H)、7.87(1H、t、J=7.8Hz、Ar−H)、7.99〜8.03(2H、m、2個のAr−H)、8.24(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)8.72(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:349[MH]+
実施例50
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン;および3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(241mg、0.626mmol)のDMF(50mL)溶液を、窒素下に−31℃にて攪拌しながら、それにリチウムヘキサメチルジシラジド(1MのTHF溶液1.63mL、1.63mmol)を滴下した。混合物を1.5時間かけて−23℃まで昇温し、ヨウ化メチル(0.10mL、1.6mmol)を滴下し、反応混合物を終夜で昇温させて室温とした。水を加え、溶媒を減圧下に留去した。残留物を塩化メチレンと水との間で分配し、水相を分液し、塩化メチレンで再度抽出した(1回)。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し(1回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を0から5%メタノール/塩化メチレン(勾配溶離)とするシリカゲルでのクロマトグラフィーを行い、次に、溶離液を5%メタノール/1−クロロブタンとする分取HPLC(YMC Silカラム、250×20mm)を行って、トリアゾール異性体を分離した。最も極性の低い異性体(HPLC溶媒系で):3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ2.59(3H、s、Me)、4.21(3H、s、Me)、5.73(2H、s、CH2)、6.89(1H、s、Ar−H)、7.79(1H、m、Ar−H)、7.94(1H、m、Ar−H)、8.10(1H、s、Ar−H)、8.22(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.67(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
中間の極性の異性体:3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ2.60(3H、s、Me)、4.09(3H、s、Me)、5.78(2H、s、CH2)、6.90(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.80(1H、m、Ar−H)、7.94(1H、m、Ar−H)、8.25(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.65(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.73(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
最も極性の高い異性体(HPLC溶媒系で):3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ2.56(3H、s、Me)、4.19(3H、s、Me)、5.76(2H、s、CH2)、6.82(1H、s、Ar−H)、7.80(1H、m、Ar−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.04(1H、s、Ar−H)、8.12(1H、d、J=8.8Hz、Ar−H)、8.67(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
実施例51
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(5−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、中間体2と2−クロロメチル−5−トリフルオロメチルピリジン(実施例15段階aに記載の手順に従って、2−クロロメチル−5−トリフルオロメチルピリジン(Chem.Pharm.Bull., 1990, 38(9)2446-58)から製造)から、標題化合物を製造した。
融点:236〜238℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.58(3H、d、J=0.6Hz、Me)、5.83(2H、s、CH2)、6.80(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.84(1H、t、J=7.3Hz、Ar−H)、8.00〜8.03(4H、m、Ar−H)、8.31(1H、d、J=8.4Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:427[MH]+
実施例52
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(3−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、中間体2と2−クロロメチル−3−トリフルオロメチルピリジン(実施例15段階aに記載の手順に従って、2−メチル−3−トリフルオロメチルピリジン(Chem.Pharm.Bull., 1990, 38(9)2446-58)から製造)から、標題化合物を製造した。
融点:244〜246℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.56(3H、d、J=1.1Hz、Me)、5.94(2H、s、CH2)、6.79(1H、d、J=1.2Hz、Ar−H)、7.50(1H、dd、J=11.3Hzおよび11.0Hz、Ar−H)、7.80(1H、t、J=10.4Hz、Ar−H)、7.96(1H、t、J=9.8Hz、Ar−H)、8.01(1H、d、J=11.4Hz、Ar−H)、8.27(1E、d、J=11.1Hz、Ar−H)、8.75(1H、d、J=9.4Hz、Ar−H)、8.81(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:427[MH]+
元素分析:C2013623
実測値:C、56.06;H、2.80;N、19.53
計算値:C、56.34;H、3.07;N、19.71%
実施例53
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(4−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、中間体2と2−クロロメチル−4−トリフルオロメチルピリジン(実施例15段階aに記載の手順に従って、2−メチル−4−トリフルオロメチルピリジン(Chem.Pharm.Bull., 1990, 38(9)2446-58)から製造)から、標題化合物を製造した。
融点:224〜226℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.59(3H、d、J=0.8Hz、CH3)、5.84(2H、s、CH2)、6.82(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.51(1H.d、J=4.3Hz、Ar−H)、7.83(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、8.00(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、8.12(1H、s、Ar−H)、8.33(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.80(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:427[MH]+
元素分析:C2013623
実測値:C、56.42;H、2.86;N、19.47
計算値:C、56.34;H、3.07;N、19.71%
実施例54
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(チアゾール−4−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)4−ヒドロキシメチルチアゾール
4−メチルチアゾール(20g、0.2mol)の塩化メチレン(200mL)溶液を0℃で攪拌しながら、m−クロロ過安息香酸(57〜58%、61.1g、0.2mol)の塩化メチレン(500mL)溶液を滴下した。滴下終了後、混合物を昇温させて室温とし、18時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去して容量を半量とし、m−安息香酸を濾去した。その操作を5回繰り返して、粗N−オキサイド(31g)を得た。そのN−オキサイド(33g)を、無水酢酸(60mL)に110℃で攪拌しながらゆっくり加えた。混合物をその温度で18時間加熱し、冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。残留物を減圧蒸留して、粗酢酸エステル(9.58g)を得た。沸点:106〜110℃/4Torr。該酢酸エステル(9.58g)のメタノール/HCl溶液(1:1)を室温で4時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を水酸化ナトリウム溶液(4M)と塩化メチレンの間で分配した。水相を塩化メチレンで抽出し(6回)、合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。溶離液を3%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって標題アルコールを得た(1.22g、23%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ4.85(2H、s、CH2)、7.27(1H、m、Ar−H)、8.81(1H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:115[MH]+
b)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(チアゾール−4−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例10に記載の手順を用いて、前段階のアルコールと中間体1から、標題化合物を製造した。
融点:227〜229℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.60(3H、s、CH3)、5.85(2H、s、CH2)、6.89(1H、s、Ar−H)、7.80(1H、m、Ar−H)、7.94(1H、m、Ar−H)、8.13(1H、d、J=2.0Hz、Ar−H)、8.28(1H、d、J=8.4Hz、Ar−H)、8.60(1H、d、J=2Hz、Ar−H)、8.83(1H、d、J=2.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:365[MH]+
元素分析:C171262S・0.25H2
実測値:C、55.67;H、3.08;N、22.47
計算値:C、55.35;H、3.42;N、22.78%
実施例55
3−(イソチアゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−ヒドロキシメチルイソチアゾール
イソチアゾール−3−カルボン酸エチル(J.Org.Chem., 1975, 40, 3381)(195mg、0.1mmol)のテトラヒドロフラン溶液をN2下−40℃とし、それに水素化リチウムアルミニウム(1Mテトラヒドロフラン溶液)(0.93mL、0.9mmol)を滴下した。混合物を−40℃で45分間攪拌した。温度を−30℃以下に維持しながら、飽和硫酸ナトリウム溶液(1mL)を加えた。混合物を昇温させて室温とし、1時間攪拌し、濾過し、濾液を減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を30%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精製を行って、標題のアルコールを得た(47mg、33%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ4.86(2H、s、CH2)、7.22(1H、d、J=4.7Hz、Ar−H)、8.67(1H、d、J=5Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:115[MH]+
b)6−(イソチアゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用い、前段階のアルコールと中間体1から、標題化合物を製造した。
融点:230〜231℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.60(3H、s、CH3)、5.84(2H、s、CH2)、6.85(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H).7.68(1H、d、J=4.6Hz、Ar−H)、7.82(1H、m、Ar−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.28(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=8Hz、Ar−H)、8.80(1H、d、J=4Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:365[MH]+
元素分析:C171262S・0.1H2
実測値:C、56.11;H、3.20;N、22.59
計算値:C、55.76;H、3.36;N、22.95%
実施例56
3−(4−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(4−tert−ブチル)ピリダジン−3−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、中間体2と3−クロロメチル−4−tert−ブチルピリダジン(実施例15段階aに記載の手順に従って、3−メチル−4−tert−ブチルピリダジン(Acta Chemica, 1967, 21, 2104-2210)から製造)から、標題化合物を製造した。
融点:230〜232℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.51(9H、s、3個のCH3)、2.57(3H、s、CH3)、6.18(2H、s、CH2)、6.87(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.55(1H、d、J=5.6Hz、Ar−H)、7.74(1H、t、J=1Hz、Ar−H)、7.93(1H、t、J=8.2Hz、Ar−H)、8.18(1H、d、J=7.6Hz、Ar−H)、8.90(1H、d、J=7.4Hz、Ar−H)、9.11(1H、d、J=5.7Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:416[MH]+
元素分析:C222172・0.4H2O・0.2CH2Cl2
実測値:C、60.75;H、4.91;N、22.19
計算値:C、60.65;H、5.09;N、22.30%
実施例57
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(5−tert−ブチル)ピリダジン−3−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、中間体2と3−クロロメチル−5−tert−ブチルピリジン(実施例15段階aに記載の手順に従って、3−メチル−4−tert−ブチルピリダジン(Acta Chemica, 1967, 21, 2104-2210)から製造)から、標題化合物を製造した。
融点:219〜221℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.33(9H、s、3個のCH3)、2.59(3H、s、CH3)、5.97(2H、s、CH2)、6.87(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.83(1H、t、J=8.2Hz、Ar−H)、7.94(1H、t、J=8.8Hz、Ar−H)、8.06(1H、d、J=2.3Hz、Ar−H)、8.31(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.4Hz、Ar−H)、9.23(1H、d、J=2.5Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:416[MH]+
元素分析:C222172
実測値:C、63、75;H、5.04;N、23.53
計算値:C、63.60;H、5.10;N、23.60%
実施例58
6−(イミダゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)4−および5−ヒドロキシメチル−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}イミダゾール
水素化ナトリウム(60%オイル分散品)(441mg、11mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド懸濁液を窒素下に0℃で攪拌し、それに4−ヒドロキシメチルイミダゾール(飽和炭酸カリウム溶液で処理し、ブタノールで抽出することで、市販の塩酸塩から生成)(1.08g、11mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間攪拌してから、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロライド(1.95mL、11mmol)を滴下した。混合物を15分間攪拌し、昇温させて室温とし、2時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を水に取り、酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を8%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精製を行って、標題アルコールの1:1混合物を得た(1.5g、60%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ0.00(9H、s)、0.88(2H、m)、3.49(2H、m)、4.37および4.51(2H、d、J=5.5および5.3Hz)、4.92および5.15(1H、t、J=5.5および5.3Hz)、5.32および5.40(2H、s)、6.87および7.12(1H、s)、7.73および7.77(1H、s)
MS(ES+)m/e:229[MH]+
b)3−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[2−(トリメチルシリル)エチルオキシ]メチルイミダゾール−4−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび3−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[2−(トリメチルシリル)エチルオキシ]メチルイミダゾール−5−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用い、塩基としてリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液)を用いて、前段階のアルコール混合物と中間体1から、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ0.00(9H、s)、0.91(2H、m)、2.65(3H、d、J=0.6Hz)、3.55(2H、m)、5.32および5.51(2H、s)、5.69および5.81(2H、s)、6.93および6.96(1H、s)、7.50および7.87(1H、s)、7.71および7.66(1H、s)、7.84(1H、m)、7.99(1H、m)、8.22および8.33(1H、d、J=8.0および7.4Hz)、8.74(1H、m)
MS(ES+)m/e:478[MH]+
c)6−(イミダゾール−4−イル)メチルオキシ−3−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階の化合物混合物(180mg、0.4mmol)を、2M HCl溶液(20mL)とエタノール(10mL)で処理し、混合物を5時間加熱還流した。室温まで冷却した後、混合物を、飽和炭酸カリウム溶液を用いてpH9の塩基性とし、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を4%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精製を行い、次に、塩化メチレンからの再結晶を行って、標題化合物(69mg、53%)を得た。
融点:179〜181℃
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ2.60(3H、s、CH3)、5.54(2H、s、CH2)、7.18(1H、s、Ar−H)、7.44(1H、brs、Ar−H)、7.72(1H、s、Ar−H)、7.93(1H、m、Ar−H)、8.08(1H、m、Ar−H)、8.16(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.56(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:348[MH]+
元素分析:C171372・0.35CH2Cl2
実測値:C、55.10;H、3.90;N、26.23
計算値:C、55.27;H、3.66;N、26.00%
実施例59
3−[(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルアミノ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メチルアミン塩酸塩
氷冷塩化チオニル(5mL、69mmol)に、1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(500mg、4.4mmol)を加えた。混合物を0.75時間加熱還流し、冷却して室温とし、減圧下に溶媒留去した。残留物を塩化メチレンと重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配し、水層を分液し、さらに塩化メチレンで抽出した(2回)。合わせた有機抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物を33重量%アンモニア水(5mL)で処理し、混合物を密封管中、80℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を減圧下に溶媒留去し、エタノールと共沸させて、標題アミンを得た(600mg、92%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ3.88(3H、s、Me)、4.04(2H、s、CH2)、8.36(2H、brs、NH2)、8.58(1H、s、Ar−H)
b)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルアミノ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体1(200mg、0.700mmol)、前段階のアミン塩酸塩(125mg、0.841mmol)およびトリエチルアミン(0.7mL、5.0mmol)のDMSO(11mL)中混合物を、窒素下に100℃で48時間加熱した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、溶媒を減圧下に留去した。残留物を塩化メチレンと水との間で分配し、有機層を分液し、水で洗浄し(2回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を1から10%メタノール/塩化メチレン(勾配溶離)とするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行い、次に再結晶を行って(酢酸エチル)、標題生成物を得た(5mg、2%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3/d6−DMSO)δ2.60(3H、s、Me)、3.93(3H、s、Me)、4.85(2H、d、J=4.8Hz、CH2)、6.93(1H、m、NH)、7.10(1H、s、Ar−H)、7.78(1H、m、Ar−H)、7.89(1H、m、Ar−H)、8.07〜8.10(2H、m、2個のAr−H)、8.70(1H、d、J=8Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:362[MH]+
実施例60
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−{(N−メチル),N−[(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル]アミノ}−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)(N−メチル),[N−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル]アミン
氷冷塩化チオニル(5mL、69mmol)に、1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(500mg、4.4mmol)を加えた。混合物を昇温させて室温としてから、0.75時間加熱還流した。冷却して室温とした後、混合物を減圧下に溶媒留去し、残留物を40重量%メチルアミン(5mL、58mmol)およびジオキサン(5mL)に取り、密封管中、80℃で終夜加熱した。室温まで冷却した後、混合物を減圧下に溶媒留去し、エタノールと共沸させ、残留物について、溶離液を塩化メチレン/メタノール/アンモニア(60:80:1から40:81の勾配溶離)とするシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、標題アミンを得た(440mg、80%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ2.28(3H、s、Me)、3.62(2H、s、CH2)、3.81(3H、s、Me)、8.35(1H、s、Ar−H)
b)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(N−メチル),N−[(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル]アミノ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のアミン(117mg、0.927mmol)のDMF(8mL)溶液を、窒素下で室温にて攪拌しながら、それに水素化ナトリウム(60%オイル分散品57mg、1.4mmol)を加え、混合物を1時間攪拌した。その後、中間体1(204mg、0.714mmol)を加え、混合物を60℃で22時間攪拌した。混合物を冷却して室温とし、水を加え、溶媒を減圧下に留去した。残留物を塩化メチレンと水との間で分配し、水相を分液し、塩化メチレンで再度抽出した(1回)。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し(1回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液をメタノール/塩化メチレン(1%から10%の勾配溶離)とするシリカゲルでのクロマトグラフィーを行い、次に再結晶(酢酸エチル)を行って、標題生成物(20mg、7.1)を得た。
1H NMR(360MHz、CDCl3/d6−DMSO)δ2.58(3H、s、Me)、3.16(3H、s、Me)、3.97(3H、s、Me)、4.63(2H、s、CH2)、6.92(1H、s、Ar−H)、7.82(1H、dd、J=8.4および7.1Hz、Ar−H)、7.91(1H、dd、J=8.2および7.0Hz、Ar−H)、8.10(1H、s、Ar−H)、8.60(1H、d、J=7.1Hz、Ar−H)、8.74(1H、d、J=7.1Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:376[MH]+
実施例61
3−(5−イソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1の方法を用いて、実施例34段階cの生成物(150mg、0.55mmol)および3−ヒドロキシメチル−1−メチル−1,2,4−トリアゾールから製造して、淡黄色固体(73mg、38%)を得た。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ3.97(3H、s)、5.73(2H、s)、7.40(1H、d、J=2Hz)、7.82(1H、t、J=7Hz)、7.96(1H、t、J=7Hz)、8.08(1H、s)、8.29(1H、d、J=7Hz)、8.64(1H、d、J=2Hz)、8.72(1H、d、J=7Hz)
MS(ES+)m/e:349[MH]+
中間体4
3−(カルボキシアルデヒドクロロオキシム)−6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−アリルオキシホルミルオキシム−6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例70段階aの生成物(20g、70mmol)を脱水DMF(350mL)に溶かし、冷却して−20℃とした。2,2,2−トリフルオロエタノールの脱水DMF溶液を冷却して0℃とし、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドを滴下した。そうして得られたアニオンを、内部温度を−20℃に維持しながら、前記の溶液に加えた。反応液を昇温させて0℃とした。0.5時間後、反応液を飽和塩化アンモニウム溶液に投入し、濾過し、水で洗浄し、乾燥して、淡緑色固体を得た(22g、89%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ4.82〜4.86(2H、m)、4.93(2H、q、J=8Hz)、5.28〜5.45(2H、m)、6.03〜6.19(1H、m)、7.89(1H、dt、J=1および8Hz)、8.22(1H、dt、J=1および8Hz)、8.24(1H、dd、J=1および8Hz)、8.58(1H、s)、8.73(1H、dd、J=1および8Hz)
MS(ES+)m/e:352[MH]+
b)3−カルボキシアルデヒドオキシム−6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のアリルエーテルを、ギ酸トリエチルアンモニウムのエタノール溶液(1M)に懸濁させ、懸濁液を窒素でパージし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.5g)を加え、反応液を16時間加熱還流した。溶媒のほとんどを留去し、残留物を水に投入した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、エタノール中で沸騰させ、冷却して16時間熟成させてから濾過し、乾燥して、褐色固体を得た(18g、83%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ5.30(2H、q、J=9Hz)、7.95〜8.20(3H、m)、8.52〜8.58(2H、m)、12.25(1H、s)
MS(ES+)m/e:312[MH]+
c)3−カルボキシアルデヒドクロロオキシム−6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のオキシム(18g、60mmol)をDMF(500mL)に溶かし、N−クロロコハク酸イミド(8.01g、60mmol)を加えた。反応混合物を加熱して50℃とし、含水塩化水素を混合物に吹き込んだ。反応液を冷却し、冷飽和ブラインに投入した。生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥して、淡黄色固体を得た(18g、87%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ5.20(2H、q、J=8Hz)、8.01〜8.21(3H、m)、8.58〜8.61(1H、m)、13.27(1H、s)
MS(ES+)m/e:346[MH]+
中間体5
3−(イソオキサゾール−3−イル)−6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
酢酸ビニル(2.0mL)の塩化メチレン(250mL)溶液を攪拌しながら、それに中間体4(1.73g、5.01mmol)を懸濁させた。反応混合物に、トリエチルアミン溶液を0.5時間かけて滴下した。混合物を1時間攪拌してから、溶媒を留去し、キシレン(200mL)で置換し、16時間加熱還流した。溶媒を除去し、残留物について、溶離液を酢酸エチル/塩化メチレン(1:4)とするシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー精製を行って、標題生成物を得た(1.01g、60%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ5.31(2H、q、J=9Hz)、7.53(1H、d、J=2Hz)、8.02〜8.23(3H、m)、8.62(1H、m)、9.30(1H、d、J=2Hz)
MS(ES+)m/e:336[MH]+
実施例62
3−(3−イソオキサゾリル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順に従い、中間体5と2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標準化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ4.01(3H、s、Me)、5.83(2H、s、CH2)、7.57(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.00(1H、s、Ar−H)、8.12(1H、t、J=7.3Hz、Ar−H)、8.25(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)、8.58(1H、d、J=7Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:349[MH]+
実施例63
3−(3−イソオキサゾリル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、中間体5(150mg、0.45mmol)と4−ヒドロキシメチル−1−メチルイミダゾール(55mg、5.0mmol)から、標題化合物を製造した(18mg、12%)。
融点:191〜192℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ3.68(3H、s、CH3)、5.62(2H、s、CH2)、7.32(1H、d、J=1.6Hz、Ar−H)、7.43(1H、s、Ar−H)、7.55(1H、s、Ar−H)、7.78(1H、t、J=8.2Hz、Ar−H)、7.93(1H、t、J=8.2Hz、Ar−H)、8.27(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.64(1H、d、J=1.6Hz、Ar−H)、8.68(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:348[MH]+
実施例64
3−(5−ヒドロキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)5−ヒドロキシメチルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチルエステル
カルボエトキシクロロアルドキシム(8g、53mmol)(J.Org.Chem., 1983, 48, 366に記載の方法に従って製造)およびプロパルギルアルコール(3.69mL、63mmol)のジエチルエーテル(120mL)溶液を窒素下に室温で高攪拌しながら、それにトリエチルアミン(7.36mL、53mmol)のジエチルエーテル(40mL)溶液を加えた。混合物を48時間攪拌し、ジエチルエーテル(100mL)で希釈し、水(100mL)に投入した。有機層を分液し、水で洗浄し(1回)、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を1:1酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た(6.9g、74%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.42(3H、t、J=7.1Hz、CH3)、δ2.34(1H、brs、OH)、δ4.45(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、δ4.84(2H、s、CH2)、δ6.69(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:172[MH]+
b)5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)−イソオキサゾール−3−カルボン酸エチルエステル
前段階のエステル(3g、17mmol)の塩化メチレン(60mL)溶液に、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(2.07mL、23mmol)およびp−トルエンスルホン酸・1水和物(333mg、1.7mmol)を加え、混合物を窒素下で室温にて18時間攪拌した。混合物を塩化メチレン(50mL)で希釈し、炭酸ナトリウム水溶液(1回)および水(1回)で洗浄した。有機相を脱水し(MgSO4)、溶媒を減圧下に留去した。残留物について、溶離液を25%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た(3.24g、72%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.42(3H、t、J=7.1Hz、CH3)、1.60〜1.70(6H、m、3個のCH2)、3.58(1H、m、CH2のCH)、3.84(1H、m、CH2のCH)、4.45(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、4.69(1H、d、J=13.9Hz、CH2)、4.75(1H、t、J=3.3Hz、CH)、4.84(1H、d、J=14.0Hz、CH2)、6.69(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:256[MH]+
c)5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)−イソオキサゾール−3−カルボン酸
前段階のエステル(3.24g、13mmol)のメタノール(12mL)溶液に、水酸化ナトリウム(2.01g、50mmol)水溶液(水20mL)を加えた。混合物を室温で0.67時間攪拌し、メタノールを減圧下に留去し、水系残留物を氷/水浴を用いて冷却した。温度を5℃以下に維持しながら、2M塩酸(19mL、38mmol)をゆっくり加えた。エタノール(20mL)を加え、混合物を減圧下に溶媒留去した。生成した固体を水に溶かし、酢酸(1mL)を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出し(6回)、合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、溶媒留去して、標題化合物を得た(1.93g、67%)。
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ1.40〜1.60(6H、m、3個のCH2)、3.9(1H、m、CH2のCH)、3.75(1H、m、CH2のCH)、4.68(1H、d、J=13.7Hz、CH2)、4.73(1H、m、CH)、4.78(1H、d、J=13.8Hz、CH2)、6.82(1H、s、Ar−H)
d)6−クロロ−3−{[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)メチル]−イソオキサゾール−3−イル}−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例段階cに記載の手順を用いて、前段階の酸から、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.60〜1.80(6H、m、3個のCH2)、3.61(1H、m、CH2のCH)、3.92(1H、m、CH2のCH)、4.75(2H、m、CH2のCHおよびCH)、4.95(1H、d、J=13.9Hz、CH2)、7.18(1H、s、Ar−H)、7.99(1H、m、Ar−H)、8.05(1H、m、Ar−H)、8.33(1H、m、Ar−H)、8.82(1H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:386[MH]+
e)3−{[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)メチル]−イソオキサゾール−3−イル}−6−(2−ピリジルメチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15に記載の手順に従って、6−ヒドロキシ−3−{[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)メチル]イソオキサゾール−3−イル}−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよびピコリルクロライドから、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.60〜1.80(6H、m、3個のCH2)、3.60(1H、m、CH2のCH)、3.91(1H、m、CH2のCH)、4.80(1H、d、J=13.8Hz、CH2のCH)、4.84(1H、m、CH)、4.95(1H、d、J=13.7Hz、CH2のCH)、5.77(2H、s、CH2)、7.13(1H、s、Ar−H)、7.29(1H、m、Ar−H)、7.83(2H、m、2個のAr−H)、7.86(1H、m、Ar−H)、7.98(1H、m、Ar−H)、8.33(1H、m、Ar−H)、8.70(2H、m、2個のAr−H)
MS(ES+)m/e:459[MH]+
f)3−(5−ヒドロキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のフタラジン(295mg、6mmol)のエタノール(10mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(16mg、0.6mmol)を加え、混合物を窒素下に55℃で24時間加熱した。その間に、追加のp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(16mg、0.6mmol)を加えた。混合物を減圧下に溶媒留去し、水を加えた。生成した固体を濾過し、水およびヘキサンの順で洗浄した。残留物について、溶離液を5%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行い、酢酸エチル/塩化メチレンからの再結晶を行うことで、標題化合物をクリーム状固体として得た(89mg、30%)。
融点:129〜131℃
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ4.74(2H、d、J=5.9Hz、CH2)、5.92(2H、s、CH2)、5.84(1H、t.J=6.0Hz、OH)、7.14(1H、s、Ar−H)、7.41(1H、t、J=5.0Hz、Ar−H)、7.76(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、7.89(1H、m、Ar−H)、7.99(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、8.12(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、8.34(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)、8.58(1H、d、Ar−H)、8.62(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:375[MH]+
元素分析:C191463・0.1CH2Cl2
実測値:C、59.87;H、3.72;N、21.92
計算値:C、59.92;H、3.74;N、21.95%
実施例65
3−(5−ヒドロキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−3−{5−[(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)メチル]イソオキサゾール−3−イル}−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、6−クロロ−3−{[5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)メチル]−イソオキサゾール−3−イル}−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(290mg、0.7mmol)(実施例64段階dに記載の方法に従って製造)および1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(94mg、0.8mmol)(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.60〜1.80(6H、m、3個のCH2)、3.59(1H、m、CH2のCH)、3.92(1H、m、CH2のCH)、3.97(3H、s、CH3)、4.81(1H、d、J=13.9Hz、CH2)、4.84(1H、m、CH)、4.94(1H、d、J=13.8Hz、CH2)、5.72(2H、s、CH2)、7.28(1H、s、Ar−H)、7.79(1H、m、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.09(1H、s、Ar−H)、8.27(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:463[MH]+
b)3−(5−ヒドロキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例64段階fに記載の手順を用いて、前段階のフタラジンから、標題化合物を製造した。
融点:275〜276℃
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ3.91(3H、s、CH3)、4.74(2H、d、J=6.0Hz、CH2)、5.62(2H、s、CH2)、5.82(1H、t、J=6.0Hz、OH)、7.39(1H、s、Ar−H)、7.95(1H、t、J=8.1Hz、Ar−H)、8.11(1H、t、J=7.6Hz、Ar−H)、8.17(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.56(1H、s、Ar−H)、8.60(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:379[MH]+
元素分析:C171483・0.3CH3OH
実測値:C、53.72;H、3.74;N、28.57
計算値:C、53.56;H、3.95;N、28.88%
実施例66
3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチル
5−ヒドロキシメチルイソオキサゾール−3−カルボン酸(2.000g、11.69mmol)の塩化メチレン(20mL)溶液を、窒素下−78℃にて攪拌しながら、それにDAST(2.260g、14.02mmol)の塩化メチレン(15mL)溶液を滴下した。混合物を−78℃で0.83時間攪拌し、室温で2.5時間攪拌した。水(6mL)および2.5%重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)をその順に加え、有機層を分液し、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を9:1塩化メチレン/ヘキサンとするシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、標題のエステル(1.397g、69%)を得た。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.43(3H、t、J=7.2Hz、Me)、4.47(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、5.48(2H、d、J=47Hz、C 2F)、6.83(1H、d、J=2.7Hz、Ar−H)
b)5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−カルボン酸
前段階のエステル(1.884g、10.88mmol)のエタノール(5mL)溶液を室温で攪拌しながら、それに10%水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加えた。終夜攪拌後、溶媒を減圧留去し、残留物を水に溶かし、35%塩酸を用いてpH1の酸性とした。エタノールを加え、溶媒を減圧下に留去し、残留物をエタノールと共沸させた。エタノールを加え、混合物を濾過して、無機固体を除去した。濾液を減圧下に溶媒留去して、標題の酸を得た(0.921g、58%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ5.55(2H、d、J=47Hz、C 2F)、6.77(1H、brs、Ar−H)
c)6−クロロ−3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体1段階cに記載の手順を用いて、前段階の酸から標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3/d6−DMSO)δ5.60(2H、d、J=47Hz、CH2F)、7.34(1H、d、J=2.8Hz、Ar−H)、7.98(1H、m、Ar−H)、8.11(1H、m、Ar−H)、8.36(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.82(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:304[MH]+
d)3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、前段階の生成物と2−ピリジルカルビノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ5.59(2H、d、J=47Hz、CH2F)、5.78(2H、s、CH2O)、7.26〜7.32(2H、m、2個のAr−H)、7.74〜7.87(3H、m、3個のAr−H)、7.98(1H、m、Ar−H)、8.34(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.66〜8.72(2H、m、2個のAr−H)
MS(ES+)m/e:377[MH]+
実施例67
3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1の方法を用いて、実施例66段階cの生成物(85mg、0.28mmol)および3−ヒドロキシメチル−1−メチル−1,2,4−トリアゾールから製造して、淡黄色固体を得た(56mg、52%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ3.96(3H、s)、5.58(2H、d、J=44Hz)、5.73(2H、s)、7.51(1H、s)、7.81(1H、t、J=7Hz)、7.96(1H、t、J=7Hz)、8.08(1H、s)、8.30(1H、d、J=7Hz)、8.72(1H、d、J=7Hz)
MS(ES+)m/e:381[MH]+
実施例68
3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
塩基としてリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液0.59mL)を用い、実施例1に記載の手順に従って、実施例66段階cの生成物(150mg、0.5mmol)および2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(61mg、0.53mmol)(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した(80mg、43%)。
融点:250〜252℃
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ4.01(3H、s、CH3)、5.76(2H、d、J=47Hz、CH2)、5.83(2H、s、CH2)、7.70(1H、d、J=3.5Hz、Ar−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.02(1H、s、Ar−H)、8.13(1H、m、Ar−H)、8.25(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.59(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:381[MH]+
元素分析:C171382F・0.15CH2Cl2
実測値:C、52.31;H、3.36;N、28.64
計算値:C、52.40;H、3.41;N、28.51%
実施例69
3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
塩基としてリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液0.63mL)を用い、実施例10に記載の手順に従って、6−クロロ−3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(160mg、0.53mmol)および3−ヒドロキシメチル−2−{[(2−トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾール(133mg、5.8mmol)から、標題化合物を製造した(101mg、41%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ0.00(9H、s、SiMe3)、0.89(2H、m、CH2)、3.67(2H、m、CH2)、5.62(2H、d、J=47Hz、CH2)、5.84(2H、s、CH2)、5.92(2H、s、CH2)、7.36(1H、d、J=2.8Hz、Ar−H)、7.88(1H、m、Ar−H)、7.97(1H、s、Ar−H)、8.04(1H、m、Ar−H)、8.34(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、8.74(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:497[MH]+
b)3−(5−フルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例58段階cに記載の手順を用いて、前段階のフタラジン(101mg、0.2mmol)から、標題化合物を製造した(60mg、80%)。
融点:266〜268℃
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ5.70(2H、s、CH2)、5.76(2H、d、J=47Hz、Ar−H)、7.72(1H、d、J=3.5Hz、Ar−H)、7.97(1H、m、Ar−H)、8.12(1H、m、Ar−H)、8.23(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.44(1H、brs、Ar−H)、8.60(1H、d、J=7.2Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:367[MH]+
元素分析:C161182F・0.1H2
実測値:C、51.90;H、3.06;N、30.09
計算値:C、52.21;H、3.07:N、30.44
実施例70
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−(O−アリルオキシホルミルオキシム)−6−クロロ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
トリエチルアミン(7.7g、60mmol)を含む、1−クロロ−4−ヒドラジノフタラジン(5.0g、25.7mmol)および−アルキルグリオキサールオキシム(JP−A−6312673)(3.87g、30mmol)の塩化メチレン(200mL)溶液を冷却して0℃とし、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロライド(7.6g、60mmol)を加えた。反応混合物を昇温させて室温とし、16時間攪拌した。溶媒を留去し、残留物を水で磨砕し、キシレン(200mL)およびトリエチルアミン塩酸塩(0.5g)を加え、反応液を150℃で2時間加熱した。得られたキシレン溶液を水で洗浄し、溶媒留去して黄色固体を得て、それについて、溶離液を酢酸エチル/ヘキサン(1:4)とするカラムクロマトグラフィー精製を行い、次に塩化メチレン/ヘキサンからの再結晶を行って、淡黄色固体を得た(2.3g、31%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ4.87〜4.90(9H、m)、5.30〜5.47(2H、m)、6.03〜6.18(1H、m)、7.90〜7.96(1H、m)、8.03〜8.06(1H、m)、8.29〜8.32(1H、m)、8.64(1H、s)、8.76〜8.85(1H、m)
MS(ES+)m/e:288[MH]+
b)3−(O−アリルオキシホルミルオキシム)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
2−ピリジンメタノール(0.824g、7.56mmol)および前段階のフタラジン(2.17g、7.56mmol)を脱水DMF(25mL)に溶かし、冷却して−20℃としてから、反応液温度を−10℃以下に維持しながら、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.M THF溶液7.6mL)を滴下した。0.5時間後、反応混合物を水に投入し、塩化メチレンで抽出した。有機層を脱水し(MgSO4)、濾過し、溶媒留去して油状物を得て、それについて、溶離液をメタノール/塩化メチレン(1:99)とするシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、白色固体を得た(1.3g、48%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ4.84〜4.86(2H、m)、5.28〜5.45(2H、m)、5.71(1H、s)、6.11(1H、m)、7.30(1H、m)、7.62(1H、m)、7.48〜7.81(2H、m)、7.91(1H、m)、8.29(1H、m)、8.57(1H、s)、8.66(1H、m)
MS(ES+)m/e:361[MH]+
c)3−(カルボキシアルデヒドオキシム)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のアリルエーテル(1.1g、3.06mmol)を、ギ酸トリエチルアンモニウムの1Mエタノール溶液に懸濁させた。水2mLを加え、懸濁液を窒素でパージした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(30mg)を加え、反応液を4時間加熱還流した。反応液を冷却して4℃とし、16時間熟成させた。生成物を濾過し、乾燥して、標題生成物0.86g(88%)を白色固体として得た。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ5.73(2H、s)、7.45(1H、m)、7.81(1H、m)、7.92〜8.03(2H、m)、8.14(1H、m)、8.36(1H、m)、8.51(1H、s)、8.58(1H、m)、8.68(1H、m)、12.29(1H、s)
MS(ES+)m/e:321[MH]+
d)3−(カルボキシアルデヒドクロロオキシム)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のオキシム(2.53g、7.9mmol)およびN−クロロコハク酸イミド(1.12g、7.9mmol)を脱水DMFに懸濁させ、反応物が溶解するまで加熱した。反応液を16時間攪拌し、濾過し、得られた白色生成物を水、メタノールおよびエーテルで洗浄し、乾燥して、白色固体5.8g(74%)を得た。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ5.69(1H、s)、7.47(1H、m)、7.82(1H、m)、7.94〜8.05(2H、m)、8.16〜8.22(1H、m)、8.63(1H、m)、13.38(1H、s)
MS(ES+)m/e:355[MH]+
e)3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のクロロオキシム(50mg)を、エトキシアセチレンの塩化メチレン溶液(20%、20mL)に懸濁させ、トリエチルアミン(43mg)を加えた。反応液を16時間攪拌し、希水酸化アンモニウムで洗浄し、脱水し(MgSO4)、濾過し、溶媒留去した。残留物について、シリカクロマトグラフィー精製を行って、淡黄色粉末を得た(40.5mg、74%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.85(3H、t、J=7Hz)、4.70(2H、q、J=7Hz)、6.07(2H、s)、6.39(1H、s)、7.59(1H、m)、8.06〜8.27(4H、m)、8.66(1H、m)、8.93〜9.02(2H、m)
MS(ES+)m/e:389[MH]+
中間体6
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体4(1.5g、4.34mmol)とエトキシアセチレン(40重量%ヘキサン溶液5mL)を塩化メチレンに懸濁させ、トリエチルアミン(1.5g、14.8mmol)の塩化メチレン(100mL)溶液をその混合物に1時間かけて滴下した。反応液を水で洗浄し、有機層を脱水し(MgSO4)、濾過し、溶媒留去した。残留物について、溶離液を酢酸エチル/塩化メチレン(1:4)とするシリカでのカラムクロマトグラフィー精製を行って、白色固体を得た(0.85g、51%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.50(3H、t、J=7Hz)、4.40(2H、d、J=7Hz)、5.00(2H、d、J=9Hz)、6.06(1H、s)、7.88(1H、dt、J=1および7Hz)、8.03(1H、dt、J=1および17Hz)、8.28(1H、dd、J=1および7Hz)、8.73(1H、dd、J=1および7Hz)
MS(ES+)m/e:380[MH]+
実施例71
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
3−ヒドロキシメチル−1−メチル−1,2,4−トリアゾール(90mg、0.79mmol)(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を窒素下に−10℃で攪拌しながら、それにリチウムヘキサメチルジシラジド(1.0Mヘキサン溶液)(0.22mL、1.10mmol)を加え、混合物を0.25時間攪拌した。その後、中間体6(100mg、0.53mmol)を加え、混合物を−10℃で0.5時間攪拌し、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え、得られた沈殿を濾過し、塩化メチレン/酢酸エチルで再結晶して、標題のフタラジンを得た(55mg、27%)。
融点:221〜223℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.54(3H、t、J=10.2Hz、CH3)、3.96(3H、s、CH3)、4.47(2H、q、J=10.2Hz、CH2)、5.71(2H、s、CH2)、6.26(1H、s、Ar−H)、7.79(1H、m、Ar−H)、7.94(1H、m、Ar−H)、8.08(1H、s、Ar−H)、8.25(1H、d、J=11.0Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:393[MH]+
元素分析:C181683
実測値:C、54.87;H、3.91;N、28.27
計算値:C、55.09:H、4.11:N、28.55%
実施例72
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順に従って、中間体6および2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
融点:223〜225℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.54(3H、t、J=7.1Hz、CH3)、4.11(3H、s、CH3)、4.39(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、5.83(2H、s、CH2)、6.12(1H、s、Ar−H)、7.80(1H、m、Ar−H)、7.91(1H、s、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.24(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:393[MH]+
元素分析:C181683
実測値:C、54.30;H、3.67;N、27.80
計算値:C、54.22:H、4.07:N、27.95%
実施例73
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−{[1−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル−1,2,4−トリアゾール−5−イル}メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順に従って、中間体6(300mg、0.8mmol)および3−ヒドロキシメチル−2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル−1,2,4−トリアゾール(199mg、0.9mmol)から、標題化合物を製造した(250mg、62%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ0.12(9H、s、3個のCH3)、0.85〜0.91(2H、m、CH2)、1.58(3H、t、J=7.0Hz、CH3)、3.63〜3.69(2H、m、CH2)、4.44(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、5.85(2H、s、CH2)、5.91(2H、s、CH2)、6.16(1H、s、Ar−H)、7.87(1H、m、Ar−H)、7.95(1H、s、Ar−H)、8.02(1H、m、Ar−H)、8.33(1H、d、Ar−H)、8.72(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:509[MH]+
b)3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例58段階cに記載の手順を用いて、前段階のフタラジン(250mg、0.5mmol)から標題化合物を製造した(66mg、35%)。
融点:240〜243℃
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ1.46(3H、t、J=7.0Hz、CH3)、4.51(2H、q、J=7.0Hz、CH2)、5.72(2H、s、CH2)、6.61(1H、s、Ar−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.11(1H、m、Ar−H)、8.24(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)、8.51(1H、brs、Ar−H)、8.56(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:379[MH]+
元素分析:C171483
実測値:C、53.67;H、3.33;N、29.52
計算値:C、53.97;H、3.73;N、29.62%
実施例74
3−(5−エトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順に従って、中間体6(150mg、0.4mmol)および4−ヒドロキシメチル−1−メチルイミダゾール(49mg、0.4mmol)から、標題化合物を製造した(45mg、18%)。
融点:189〜190℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.55(3H、t、J=7.1Hz、CH3)、3.68(3H、s、CH3)、4.40(2H、q、J=7.0Hz、CH2)、5.60(2H、s、CH2)、6.15(1H、s、Ar−H)、7.41(1H、s、Ar−H)、7.61(1H、s、Ar−H)、7.77(1H、m、Ar−H)、7.91(1H、m、Ar−H)、8.26(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.64(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:392[MH]+
元素分析:C191773・0.15H2
実測値:C、57.85;H、4.07;N、24.48
計算値:C、57.91;H、4.42;N、24.88%
実施例75
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例70段階d)からの生成物(50mg、0.14mmol)を、トリエチルアミン(43mg、0.42mmol)を含む塩化ビニリデン(5mL)に懸濁させた。反応液を16時間攪拌し、塩化メチレンで希釈し、5%アンモニア溶液で洗浄し、脱水し(MgSO4)、濾過し、溶媒留去して固体を得て、それについて、展開液をメタノール/塩化メチレン(3:97)とする分取薄層クロマトグラフィー精製を行って、純粋な生成物12.5mgを得た。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ8.66〜8.72(2H、m)、8.35(1H、d、J=7Hz)、7.98(1H、t、J=7Hz)、7.85(1H、t、J=7Hz)、7.80〜7.70(2H、m)、7.28(1H、m)、7.03(1H、s)、5.76(2H、s)
MS(ES+)379[MH]+
中間体7
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体4(3.5g、10mmol)をTHF(350mL)に溶かし、トリエチルアミン(2.02g、20mmol)の塩化ビニリデン(200mL)溶液を攪拌したものに2時間かけて滴下した。溶媒を除去し、残留物について、溶離液を酢酸エチル/塩化メチレン(1:10)とするシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー精製を行って、生成物を白色固体として得た(1.9g、50%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ5.33(2H、q、J=9Hz)、7.66(1H、s)、8.02〜8.20(3H、m)、8.59(1H、m)
MS(ES+)379[MH]+
実施例76
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]フタラジン
中間体7(200mg、0.54mmol)と3−ヒドロキシメチル−1−メチル−1,2,4−トリアゾール(73mg)を用いて、実施例71と同様の方法で製造を行って、白色固体を得た(110mg、53%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ3.98(3H、s)、5.72(2H、s)、7.33(1H、s)、7.82(1H、t、J=7Hz)、7.98(1H、t、J=7Hz)、8.10(1H、s)、8.30(1H、d、J=7Hz)、8.61(1H、d、J=7Hz)
MS(ES+)383m[MH]+
実施例77
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]フタラジン
中間体7(200mg、0.54mmol)と3−ヒドロキシメチル−2−メチル−1,2,4−トリアゾール(73mg)を用いて、実施例71と同様の方法で製造を行って、白色固体を得た(125mg、61%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ4.11(3H、s)、5.83(2H、s)、7.11(1H、s)、7.86(1H、t、J=7Hz)、7.93(1H、s)、8.00(1H、t、J=7Hz)、8.25(1H、d、J=7Hz)、8.73(1H、d、J=7Hz)
MS(ES+)383[MH]+
実施例78
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順を用いて、中間体7と1−メチル−4−ヒドロキシメチルイミダゾール(J.Org.Chem., 1968, 33, 3758)から、標題化合物を得た。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ3.69(3H、s、Me)、5.61(2H、s、CH2)、7.13(1H、s、Ar−H)、7.43(1H、s、Ar−H)、7.50(1H、s、Ar−H)、7.79(1H、m、Ar−H)、7.93(1H、m、Ar−H)、8.28(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.66(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:382[MH]+
実施例79
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−[2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順に従って、中間体7(200mg、0.5mmol)および3−(ヒドロキシメチル)−2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾール(136mg、0.6mmol)から、標題化合物を製造した(105mg、39%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ0.13(9H、s、3個のCH3)、0.89(2H、m、CH2)、3.67(2H、m、CH2)、5.83(2H、s、CH2)、5.90(2H、s、CH2)、7.14(1H、s、Ar−H)、7.88(1H、m、Ar−H)、7.92(1H、s、Ar−H)、8.01(1H、m、Ar−H)、8.36(1H、d、Ar−H)、8.72(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:499[MH]+
b)3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例58段階cに記載の手順を用いて、前段階のフタラジン(105mg、0.2mmol)から標題化合物を製造した(29mg、37%)。
融点:235〜236℃
1H NMR(500MHz、d6−DMSO)δ5.72(2H、s、CH2)、7.72(1H、s、Ar−H)、7.98(1H、m、Ar−H)、8.19(1H、m、Ar−H)、8.25(1H、d、Ar−H)、8.52(1H、brs、Ar−H)、8.59(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:369[MH]+
元素分析:C15982Cl・0.15CH2Cl2
実測値:C、47.93;H、2.34;N、29.14
計算値:C、47.70;H、2.46;N、29.37%
実施例80
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順を用いて、中間体7と5−ヒドロキシメチル−1−メチルイミダゾールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ3.79(3H、s、Me)、5.68(2H、s、CH2)、7.05(1H、s、Ar−H)、7.38(1H、s、Ar−H)、7.55(1H、s、Ar−H)、7.82(1H、J=7.2Hz、Ar−H)、8.00(1H、m、Ar−H)、8.17(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.68(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:382[MH]+
実施例81
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順に従って、中間体7(150mg、0.5mmol)と4−メチル−1,2,4−トリアゾール−5−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した(41mg、21%)。
融点:239〜241℃
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ3.80(3H、s、CH3)、5.86(2H、s、CH2)、7.80(1H、s、Ar−H)、7.9691H、m、Ar−H)、8.14(1H、m、Ar−H)、8.62(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:383[MH]+
元素分析:C161182Cl・0.21CH2Cl2
実測値:C、48.95;H、2.98;N、27.61
計算値:C;48.60;H、2.87;N、27.97%
実施例82
6−(2−ピリジルメチルオキシ)−3−(5−トリフルオロメチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
トリフルオロメチルアセチレンの塩化メチレン溶液を用いて、実施例70段階eと同様にして製造を行って、淡黄色固体を得た(28mg、48%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ5.77(2H、m)、7.30(1H、m)、7.67(1H、s)、7.68〜8.00(4H、m)、8.37(1H、m)、8.64〜8.75(2H、m)
MS(ES)+413:[MH]+
実施例83
3−(5−フェニルメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[(2−ピリジル)メチルオキシ]−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
3−フェニル−1−プロピンを用いて、実施例70段階eと同様にして製造を行って、固体を得た(35mg、57%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ4.23(2H、s)、5.73(2H、s)、6.80(1H、s)、7.26〜7.37(6H、m)、7.72〜7.97(4H、m)、8.31(1H、m)、8.64(2H、m)
MS(ES)+435[MH]+
実施例84
3−[5−(2−ピリジル)イソオキサゾール−3−イル]−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
2−ピリジルアセチレンを用いて、実施例70段階eと同様にして製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ5.82(2H、s)、7.28(1H、m)、7.41(1H、m)、7.75〜8.20(8H、m)、8.35(1H、m)、8.68〜8.70(2H、m)
MS(ES)+422[MH]+
実施例85
3−(4−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)酢酸1−プロペニル
プロピオンアルデヒド(30g、0.52mol)、無水酢酸(263.6g、2.58mol)およびトリエチルアミン(104.5g、1.03mol)の混合物を、窒素下で室温にて攪拌しながら、それにジメチルアミノピリジン(6.31g、52mmol)を加えた。混合物を36時間攪拌し、氷に投入し、−20℃で0.5時間攪拌してから昇温して室温とし、水相を分液した。それをジエチルエーテルで抽出し(3回)、合わせた有機抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和するまで洗浄し、水(1回)およびブライン(1回)で洗浄し、脱水し(MgSO4)、溶媒を減圧下に留去した。大気圧で蒸留することで、標題化合物を得た(30g、58%)。
沸点:108〜118℃
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.65(6H、m、CH3E/Z)、2.16(3H、s、OCH3E)、2.18(3H、s、OCH3Z)、4.93(1H、5重線、J=6.8Hz、CHZ)、5.43(1H、m、CHE)、7.02(2H、m、CHE/Z)
b)4−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチルエステル
酢酸1−プロペニル(29.98g、0.29mol)およびトリエチルアミン(3.12g、0.29mol)のジエチルエーテル(45mL)中混合物を還流させながら、それにカルボエトキシクロロアルドキシム(4.68g、31mmol)(J.Org.Chem., 1983, 48, 366に記載の方法に従って製造)のジエチルエーテル(20mL)溶液を20分間かけて滴下した。混合物を4.5時間加熱還流してから、冷却して室温とし、水(100mL)に投入した。エーテル層を分液し、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物を180℃で5時間加熱してから、冷却し、生成した酢酸を留去した(110〜115℃)。残留物を、溶離液を10%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(650mg、2%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.41(3H、t、J=7.1Hz、CH3)、2.24(3H、d、J=1.1Hz、CH3)、4.44(2H、m、CH2)、8.30(1H、d、J=1.1Hz、CH)
c)4−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸
実施例30段階cに記載の手順を用いて、上記のエステルから標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.25(3H、d、J=1.0Hz、CH3)、6.85(1H、brs、OH)、8.34(1H、q、J=1.0Hz、Ar−H)
d)6−クロロ−3−(4−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階の酸を用いて、実施例1段階cに記載の方法に従って、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.45(3H、d、J=1.1Hz、CH3)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.09(1H、m、Ar−H)、8.35(1H、m、Ar−H)、8.44(1H、d、J=1.0Hz、CH)、8.82(1H、m、Ar−H)
e)3−(4−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1段階dに記載の手順を用いて、上記クロライドから標題化合物を製造した。
融点:163.5〜164.5℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.41(3H、d、J=0.8Hz、CH3)、5.74(2H、s、CH2)、7.29(1H、m、Ar−H)、7.75〜7.77(2H、m、2個のAr−H)、7.84(1H、m、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.32(1H、m、Ar−H)、8.41(1H、d、J=1.1Hz、Ar−H)、8.66〜8.70(2H、m、2個のAr−H)
MS(ES)+m/e:359[MH]+
元素分析:C191462
実測値:C、63.46;H、3.60:N、22.74
計算値:C、63.68;H、3.94;N、23.45%
実施例86
3−(5−クロロ−4−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例34に記載の手順を用いて、5−クロロ−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチル(Chem.Abs., 1965, 63, 13234b)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.37(3H、s、Me)、5.73(2H、s、CH2)、7.29(1H、t、J=4.5Hz、Ar−H)、7.75〜7.86(3H、m、3個のAr−H)、7.97(1H、m、Ar−H)、8.33(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.66〜8.70(2H、m、2個のAr−H)
MS(ES)+m/e:393[MH]+
実施例87
3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−アジ化水素酸を用いて、実施例35段階dと同様にして、標題化合物を製造した。
融点:201〜203℃
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ2.56(3H、s)、5.65(2H、s)、7.42(1H、m)、7.85(2H、m)、8.05(1H、t、J=7.6Hz)、8.16(1H、t、J=7.7Hz)、8.37(1H、d、J=8.2Hz)、8.60(2H、m)
MS(ES)+m/e:360[MH]+
元素分析:C181372・0.1EtOAc
実測値:C、60.32;H、3.39;N、26.55
計算値:C、60.03;H、3.78;N、26.63%
実施例88
3−(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−アジ化水素酸を用いて、実施例35段階dと同様にして、標題化合物を製造した。
融点:229〜231℃
1H NMR(360MHz、d6−DMSO)δ1.11(4H、m)、2.35(1H、m)、5.73(2H、s)、7.42(1H、m)、7.35(2H、m)、8.11(2H、m)、8.39(1H、d、J=8.0Hz)、8.62(2H、m)
MS(ES)+m/e:386[MH]+
元素分析:C201572・0.05C614
実測値:C、62.81;H、3.71:N、25.35
計算値:C、62.57:H、4.06;N、25.16%
実施例89
3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)6−クロロ−3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例35段階dと同様にして、1,4−ジクロロフタラジンおよび3−メチル−(1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)アジ化水素酸(Gregory, Warburton and Seark, CAN 78:72156の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.64(3H、s、CH3)、8.03(1H、m、ArH)、8.15(1H、m、Ar−H)、8.41(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.87(1H、d、J=8.5Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:287[MH]+
b)3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98と同様にして、前段階のフタラジンおよび1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
融点:283〜285℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.60(3H、s、CH3)、3.99(3H、s、CH3)、5.76(2H、s、CH2)、7.86(1H、m、ArH)、7.99(1H、m、ArH)、8.10(1H、s、ArH)、8.31(1H、d、J=8.0Hz、ArH)、8.73(1H、d、J=7.2Hz、ArH)
MS(ES+)m/e:364[MH]+
実施例90
6−(1−ベンジル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび6−(2−ベンジル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例47に記載の手順に従って、3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび臭化ベンジルから、標題化合物を製造した。2種類の位置異性体を、溶離液を2%メタノール/塩化メチレンとするMPLC[Lobar Lichroprep Si60(40〜63μm)(Art.10402)]によって分離して、標題生成物を得た(51mg、21%)。
6−(2−ベンジル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(極性が低い方の異性体)
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.55(3H、s、CH3)、5.67(2H、s、CH2)、5.79(2H、s、CH2)、6.79(1H、s、Ar−H)、7.07〜7.09(2H、m、2個のAr−H)、7.15〜7.17(3H、m、3個のAr−H)、7.71(1H、t、J=8.4Hz)、7.91〜7.93(2H、m、2個のAr−H)、8.01(1H、s、Ar−H)、8.64(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:439[MH]+
6−(1−ベンジル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(極性が高い方の異性体)
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.56(3H、s、CH3)、5.30(2H、s、CH2)、5.73(2H、s、CH2)、6.74(1H、s、Ar−H)、6.95〜6.98(2H、m、2個のAr−H)、7.26〜7.30(3H、m、3個のAr−H)、7.79(1H、t、J=6.3Hz、Ar−H)、7.95(1H、t、J=8.1Hz、Ar−H)、8.09(1H、s、Ar−H)、8.29(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)、8.71(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:439[MH]+
元素分析:C231882・0.25(CH3CO225
実測値:C、62.91;H、4.20;N、23.97
計算値:C、62.53;H、4.48;N、24.31%
実施例91
6−(1−ブチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例47に記載の手順に従って、3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび1−ヨードブタンから、標題化合物を製造した。2種類の位置異性体を、溶離液を2.5%メタノール/塩化メチレンとするMPLC[Lobar Lichroprep Si60(40〜63μm)(Art.10402)]によって分離して、標題生成物を極性が高い方の異性体として得た。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ0.97(3H、t、J=7.4Hz、CH3)、1.41(2H、m、CH2)、1.32〜1.41(2H、m、CH2)、2.57(3H、s、CH3)、4.19(2H、t、J=7.2Hz、CH2)、5.72(2H、s、CH2)、6.98(1H、s、Ar−H)、7.77(1H、t、J=7.4Hz、Ar−H)、7.95(1H、t、J=8.1Hz、Ar−H)、8.09(1H、s、Ar−H)、8.29(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.68(1H、d、J=7.9Hz)
MS(ES+)m/e:405[MH]+
実施例92
6−(2−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例47に記載の手順に従って、3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよびヨードエタンから、標題化合物を製造した。2種類の位置異性体を、溶離液を2.5%メタノール/塩化メチレンとするMPLC[Lobar Lichroprep Si60(40〜63μm)(Art.10402)]によって分離して、標題生成物を極性が低い方の異性体として得た。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.52(3H、t、J=7.2Hz、CH3)、2.58(3H、s、CH3)、4.43(2H、q、J=7.2Hz、CH2)、5.84(2H、s、CH2)、6.87(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.82(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、7.79〜7.84(2H、m、2個のAr−H)、8.20(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:377[MH]+
実施例93
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−プロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例47に記載の手順に従って、3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび1−ヨードプロパンから、標題化合物を製造した。2種類の位置異性体を、溶離液を2.5%メタノール/塩化メチレンとするMPLC[Lobar Lichroprep Si60(40〜63μm)(Art.10402)]によって分離して、標題生成物を極性が高い方の異性体として得た。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ0.96(3H、t、J=7.4Hz、CH3)、1.88〜1.99(2H、m、CH2)、2.59(3H、s、CH3)、4.16(2H、t、J=7.1Hz、CH2)、5.72(2H、s、CH2)、7.00(1H、s、Ar−H)、7.81(1H、t、J=7.3Hz、Ar−H)、7.92(1H、t、J=7.8Hz、Ar−H)、8.10(1H、s、Ar−H)、8.26(1H、d、J=8.21Hz、Ar−H)、8.74(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:391[MH]+
元素分析:C191882・0.8(CH3CO225)・0.05CH2Cl2
実測値:C、57.72;H、4.52;N、27.11
計算値:C、57.77;H、4.90;N、27.15%
実施例94
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−[1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,2,4−トリアゾール−3−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例47に記載の手順に従って、3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび2,2,2−トリフルオロエチルスルホネートから、標題化合物を製造した。2種類の位置異性体を、溶離液を2.5%メタノール/塩化メチレンとするMPLC[Lobar Lichroprep Si60(40〜63μm)(Art.10402)]によって分離して、標題生成物を極性が高い方の異性体として得た。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.58(3H、s、CH3)、4.81(2H、q、J=8.1Hz、CH2)、5.75(2H、s、CH2)、6.94(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.80(1H、t、J=7.2Hz、Ar−H)、7.98(1H、t、J=、8.0Hz、Ar−H)、8.26〜8.28(2H、m、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:431[MH]+
実施例95
6−(1−エチルイミダゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)1−エチルイミダゾール−5−カルボン酸メチルおよび1−エチルイミダゾール−4−カルボン酸メチル
4−イミダゾールカルボン酸メチル(1.00g、7.93mmol)のDMF(12mL)懸濁液を窒素下で0℃にて攪拌しながら、それに炭酸カリウム(0.66g、4.8mmol)およびヨウ化エチル(0.67mL、8.4mmol)をその順に加えた。混合物を0℃で1時間攪拌し、室温で終夜攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を塩化メチレンと水との間で分配した。水層を分液し、塩化メチレンで再度抽出し(1回)、合わせた有機抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を50%から100%酢酸エチル/ヘキサン(勾配溶離)とするアルミナでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題エステルを得た。
1−エチルイミダゾール−5−カルボン酸メチル(極性が低い方の異性体)(0.235g、19%)
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.44(3H、t、J=7.2Hz、CH3)、3.86(3H、s、Me)、4.35(2H、q、J=7.2Hz、CH2)、7.60(1H、s、Ar−H)、7.73(1H、s、Ar−H)
MS(ES)+m/e:155[MH]+
1−エチルイミダゾール−4−カルボン酸メチル(極性が高い方の異性体)(0.358g、29%)
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.47(3H、t、J=7.4Hz、CH3)、3.89(3H、s、CH3)、4.03(2H、q、J=7.4Hz、CH2)、7.50(1H、ms、Ar−H)、7.64(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)155[MH]+
b)5−ヒドロキシメチル−1−エチルイミダゾール
1−エチルイミダゾール−5−カルボン酸メチル(230mg、1.49mmol)のTHF(10mL)溶液を窒素下に0℃にて攪拌しながら、それに水素化リチウムアルミニウム(1.0M THF溶液1.49mL、1.49mmol)を滴下した。混合物を0℃で0.5時間攪拌し、室温で1.8時間攪拌してから、冷却して0℃とし、飽和硫酸ナトリウム水溶液(1.5mL)を滴下した。混合物を室温で攪拌し、ハイフロ(Hyflo)層で濾過し、減圧下に溶媒留去した。残留物をエタノールと共沸させ(1回)、溶離液を10%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題アルコールを得た(175mg、93%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.47(3H、t、J=7.4Hz、CH3)、4.07(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、4.63(2H、s、CH2O)、6.90(1H、s、Ar−H)、7.47(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)127[MH]+
c)6−(1−エチルイミダゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順に従って、前段階のアルコールと中間体1から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.52(3H、t、J=7.4Hz、CH3)、2.59(3H、s、CH3)、4.14(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、5.68(2H、s、CH2O)、6.86(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.38(1H、s、Ar−H)、7.61(1H、s、Ar−H)、7.79(1H、dd、J=7.2および8.4Hz、Ar−H)、7.95(1H、dd、J=7.1および8.3Hz、Ar−H)、8.14(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=8.3Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:376[MH]+
元素分析:C191772
実測値:C、60.51;H、4.39;N、25.88
計算値:C、60.79:H、4.56;N、26.12%
実施例96
6−(1−エチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例95段階bおよびcに記載の手順を用いて、1−エチルイミダゾール−4−カルボン酸メチルから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.46(3H、t、J=7.4Hz、CH3)、2.59(3H、s、CH3)、3.98(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、5.61(2H、s、CH2O)、6.90(1H、s、Ar−H)、7.48(1H、d、J=1.1Hz、Ar−H)、7.69(1H、d、J=1.1Hz、Ar−H)、7.77(1H、m、Ar−H)、7.91(1H、m、Ar−H)、8.27(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)、8.66(1H、d、J=7.1Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:376[MH]+
元素分析:C191772・0.05C482
実測値:C、60.67;H、4.40;N、25.65
計算値:C、60.72;H、4.62;N、25.82%
実施例97
6−(1−エチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)1−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチル、2−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチルおよび1−エチル−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸メチル
1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチル(J.Het.Chem., 1976, 13, 589)(5.0g、39mmol)のDMF(60mL)溶液を窒素下に0℃にて攪拌しながら、それに炭酸カリウム(3.3g、24mmol)およびヨウ化エチル(6.4g、41mmol)をその順で加えた。混合物を0℃で1時間攪拌し、室温で終夜攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、塩化メチレンと水との間で分配した。水層を分液し、塩化メチレンで抽出し(1回)、合わせた有機抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を30から60%酢酸エチル/ヘキサン(勾配溶離)とするシリカでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題エステルを得た。
1−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチル(最も極性の高い異性体)(1.22g、20%)
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.60(3H、t、J=7.3Hz、CH2)、3.96(3H、s、CH3)、4.55(2H、q、J=7.4Hz、CH3)、8.05(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:156[MH]+
2−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチル(最も極性が低い異性体)(2.59g、42%)
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.60(3H、t、J=7.4Hz、CH3)、3.96(3H、s、CH3)、4.49(2H、q、J=7.4Hz、CH2)、8.11(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:156[MH]+
1−エチル−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸メチル(880g、14%)
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.54(3H、t、J=7.3Hz、CH3)、3.94(3H、s、CH3)、4.78(2H、q、J=7.2Hz、CH2)、8.13(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:156[MH]+
b)5−ヒドロキシメチル−1−エチル−1,2,3−トリアゾール
実施例95段階bに記載の手順を用いて、1−エチル−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸メチルから、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.88(3H、t、J=7.3Hz、CH3)、2.74(1H、brs、OH)、4.76(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、5.09(2H、s、CH2)、7.87(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:128[MH]+
c)6−(1−エチルイミダゾール−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順に従って、前段階のアルコールと中間体1から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.62(3H、t、J=7.3Hz、CH3)、2.59(3H、d、J=0.7Hz、CH3)、4.57(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、5.80(2H、s、CH2)、6.85(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.83(1H、m、Ar−H)、7.99(1H、m、Ar−H)、8.08(1H、s、Ar−H)、8.13(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:377[MH]+
元素分析:C181682
実測値:C、57.37:H、4.11;N、29.73
計算値:C、57.44;H、4.28;N、29.77%
実施例98
6−(1−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)4−ヒドロキシメチル−1−エチル−1,2,3−トリアゾール
実施例95段階bに記載の手順を用いて、1−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチル(実施例97段階a)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.56(3H、t、J=7.3Hz、CH3)、2.81(1H、t、J=6.0Hz、OH)、4.41(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、4.79(2H、d、J=5.9Hz、CH2)、7.55(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:128[MH]+
b)6−(1−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のアルコール(98mg、0.7mmol)の脱水N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)溶液を窒素下に−10℃にて攪拌しながら、リチウムヘキサメチルジシラジド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液0.84mL、0.8mmol)を滴下した。混合物を−10℃で0.5時間攪拌し、次に中間体1(200mg、0.7mmol)を1回で加え、−10℃で2時間攪拌し、室温で終夜攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を水に取り、塩化メチレンで抽出した(3回)。合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を2%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行い、次に酢酸エチルからの再結晶を行って、標題化合物を白色固体として得た(111mg、42%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.56(3H、t、J=7.4Hz、CH3)、2.61(3H、s、CH3)、4.41(2H、q、J=7.4Hz、CH2)、5.77(2H、s、CH2)、6.90(1H、d、J=0.8Hz、Ar−H)、7.80(1H、m、Ar−H)、7.94(1H、m、Ar−H)、8.25(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)、8.66(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.84(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:377[MH]+
元素分析:C181882
実測値:C、57.02;H、4.11;N、29.61
計算値:C、57.44;H、4.28;N、29.77%
実施例99
6−(2−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)2−エチル−4−ヒドロキシメチル−1,2,3−トリアゾール
実施例95段階bに記載の手順を用いて、2−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸メチル(実施例97段階aに記載の方法に従って製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.56(3H、t、J=7.3Hz、CH3)、2.08(1H、t、J=5.9Hz、OH)、4.45(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、4.77(2H、d、J=5.8Hz、CH2)、7.56(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:127[MH]+
b)6−(2−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98に記載の手順に従って、前段階のアルコールと中間体1から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δH.1.58(3H、t、J=7.4Hz、CH3)、2.59(3H、s、CH3)、4.48(2H、q、7.3Hz、CH2)、5.74(2H、s、CH2)、6.90(1H、s、Ar−H)、7.80(1H、m、Ar−H)、7.94(1H、m、Ar−H)、8.11(1H、s、Ar−H)、8.22(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.66(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:377[MH]+
元素分析:C181682
実測値:C、57.77;H、4.15;N、129.63
計算値:C、57.44;H、4.28;N、29.77%
実施例100
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルテトラゾール−5−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順に従って、中間体2および5−クロロメチル−1−メチルテトラゾール(Chem.Pharm.Bull., 1989, 37, 322)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.60(3H、s、CH3)、4.33(3H、s、CH3)、6.03(2H、s、CH2)、6.89(1H、s、Ar−H)、7.91(1H、t、J=7.4Hz、Ar−H)、8.04(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、8.25(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:364[MH]+
実施例101
6−(イミダゾール−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−{[1−(2−トリメチルシリル)エチルオキシメチル]イミダゾール−2−イル}メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98の手順に従って、中間体1および1−[(2−トリメチルシリル)エチルオキシメチル]イミダゾール−2−メタノール(CAN121:82872)から製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ0.01(9H、s、Si(CH33)、0.89(2H、t、J=8.2Hz、SiCH2)、2.65(3H、s、CH3)、3.58(2H、t、J=8.2Hz、CH2O)、5.57(2H、s、CH2O)、5.86(2H、s、CH2O)、6.98(1H、d、J=0.7Hz、Ar−H)、7.17(1H、d、J=0.7Hz、ArH)、7.18(1H、s、ArH)、7.81(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、7.87(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、8.27(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、8.74(1H、d.J=7.7Hz、Ar−H)
MS(ES+)478[MH]+
b)6−(イミダゾール−2−イル)メチルオキシ−3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階の保護イミダゾール(0.4g、0.84mmol)をトリフルオロ酢酸(5mL)および塩化メチレン(5mL)に懸濁させ、16時間攪拌した。溶媒を除去し、残留物について、溶離液を5%メタノール/塩化メチレンとするシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー精製を行って、標題生成物を得た(0.08g、27%)。
融点:188〜189℃
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ2.60(3H、s、Me)、5.62(2H、s、CH2O)、7.13(1H、brs、ArH)、7.19(1H、s、ArH)、7.94(1H、t、J=7.7Hz、ArH)、8.10(1H、t、J=7.7Hz、ArH)、8.22(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、8.60(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、12.46(1H、brs、NH)
MS(ES+)348[MH]+
元素分析:C171372・0.25(H2O)
実測値:C、58.13;H、3.58;N、27.42
計算値:C、58.03;H、3.87;N、27.87%
実施例102
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチルピラゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順に従って、中間体1と1−メチル−5−ヒドロキシメチルピラゾール(Bioorg.Med.Chem.Lett., 1997, 7, 1409)から、標題化合物を製造した。
融点:270〜270.5℃
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.60(3H、s、CH3)、4.03(3H、s、CH3)、5.71(2H、s、CH2)、6.60(1H、d、J=1.9Hz、ArH)、6.86(1H、s、ArH)、7.26(1H、d、J=1.8Hz、ArH)、7.82(1H、m、ArH)、7.98(1H、m、ArH)、8.18(1H、d、J=7.9Hz、ArH)、8.70(1H、d、J=7.9Hz、ArH)
MS(ES+)m/e:362[MH]+
実施例103
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルピラゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−トルエンスルホニルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体2(267mg、1mmol)およびトリエチルアミン(202mg、2mmol)の塩化メチレン(7mL)溶液に、0℃で4−トルエンスルホニルクロライド(382mg、2mmol)を加え、2時間攪拌した。溶媒を除去し、残留物について、溶離液を酢酸エチル/塩化メチレン(1:1)とするシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー精製を行って、生成物を白色固体として得た(380mg、90%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.50(3H、s、CH3)、2.62(3H、s、CH3)、6.81(1H、s、ArH)、7.45(2H、d、J=8.2Hz、2個のArH)、7.93(1H、m、ArH)、8.05(1H、m、ArH)、8.26〜8.32(3H、m、3個のArH)、8.74(1H、d、J=7.5Hz、ArH)
MS(ES+)m/e:422[MH]+
b)3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルピラゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98と同様にして、前段階のフタラジンおよび1−メチル−3−ヒドロキシメチルピラゾール(Zh.Obshch.Khim., 1982,52,2598)から、標題化合物を製造した。
融点:243〜244.5℃
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.60(3H、s、CH3)、3.94(3H、s、CH3)、5.66(2H、s、CH2)、6.64(1H、d、J=2.2Hz、ArH)、6.95(1H、s、ArH)、7.38(1H、d、J=2.2Hz、ArH)、7.81(1H、m、ArH)、7.97(1H、m、ArH)、8.25(1H、d、J=8.1Hz、ArH)、8.70(1H、d、J=7.5Hz、ArH)
MS(ES+)m/e:362[MH]+
元素分析:C181572
実測値:C、56.33;H、4.56;N、25.36
計算値:C、56.32;H、4.59;N、25.54%
実施例104
3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルピラゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順に従って、中間体1と1−メチル−4−ヒドロキシメチルピラゾールから、標題化合物を製造した。
融点:212〜213℃
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.60(3H、s、CH3)、3.89(3H、s、NCH3)、5.56(2H、s、CH2O)、6.88(1H、s、ArH)、7.74(1H、s、ArH)、7.82(1H、t、J=7.7Hz、ArH)、7.96(1H、t、J=7.7Hz、ArH)、8.04(1H、s、ArH)、8.18(1H、d、J=7.7Hz、ArH)、8.68(1H、d、J=7.7Hz、ArH)
MS(ES+)362[MH]+
実施例105
3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)5−[2−(フェノキシチオカルボニルオキシ)エチル]イソオキサゾール−3−カルボン酸エチルエステル
5−ヒドロキシメチルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチルエステル(4.75g、26mmol)(実施例64段階aと同様にして製造)の塩化メチレン(150mL)溶液を、窒素下に室温で攪拌しながら、それにピリジン(2.4g、31mmol)を加えた。混合物を冷却して0℃とし、クロロチオノギ酸フェニル(5.3g、31mmol)を滴下した。混合物を0℃で1時間攪拌し、室温で2時間攪拌してから、塩化メチレン(200mL)で希釈し、水で洗浄した(2回)。有機層を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。残留物について、溶離液を20%酢酸エチル/ヘキサンとするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、標題化合物を得た(6.7g、81%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.43(3H、t、J=7.1Hz、CH3)、3.37(2H、t、J=6.3Hz、CH2)、4.46(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、4.83(2H、t、J=6.3Hz、CH2)、6.60(1H、s、Ar−H)、7.08〜7.11(2H、m、2個のAr−H)、7.29(1H、m、Ar−H)、7.38〜7.46(2H、m、2個のAr−H)
MS(ES+)m/e:322[MH]+、m/e:168[MH−154]+
b)5−エチルイソオキサゾール−3−カルボン酸
前段階のエステル(7.66g、24mmol)のトルエン(180mL)溶液を室温で攪拌しながら、それにトリス(トリメチルシリル)シラン(8.9g、36mmol)およびアゾビスイソブチロニトリル(153mg、2重量%)をその順に加えた。混合物を80℃で3時間加熱し、冷却して室温とし、溶媒を減圧下に留去した。残留物について、溶離液を0%から10%酢酸エチル/ヘキサン(勾配溶離)とするシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを行って、粗5−エチルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチルエステルを得た。その粗取得物をメタノール(30mL)に取り、水酸化ナトリウム水溶液(60mL、約1.2M)を攪拌しながら滴下した。混合物を室温で1時間攪拌し、溶媒を減圧下に留去し、残留物を水に取り、塩化メチレンで洗浄し(3回)、2M塩酸を用いて水相を酸性とし、塩化メチレンで抽出した(4回)。合わせた抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去して、標題化合物を白色固体として得た(1.15g、34%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.35(3H、t、J=7.6Hz、CH3)、2.86(2H、q、J=7.6Hz、CH2)、5.55(1H、brs、OH)、6.48(1H、s、Ar−H)
c)6−クロロ−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1段階cに記載の手順に従って、前段階の酸から標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.42(3H、t.J=7.6Hz、CH3)、2.94(2H、q、J=7.6Hz、CH2)、6.89(1H、s、Ar−H)、7.96(1H、m、Ar−H)、8.08(1H、m、Ar−H)、8.35(1H、m、Ar−H)、8.81(1H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:302[MH]+
d)3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98に記載の手順に従って、前段階のクロライドおよび2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
融点:240〜242℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.42(3H、t、J=7.6Hz、CH3)、2.92(2H、q、J=7.5Hz、CH2)、4.11(3H、s、CH3)、5.85(2H、s、CH2)、6.88(1H、s、Ar−H)、7.83(1H、m、Ar−H)、7.93(1H、s、Ar−H)、7.99(1H、m、Ar−H)、8.23(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:377[MH]+
元素分析:C181682・0.1CH2Cl2
実測値:C、56.67;H、4.15;N、28.89
計算値:C、56.49;H、4.24;N、29.11%
実施例106
3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98に記載の条件に従って、6−クロロ−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]フタラジン(実施例105段階cに記載の方法に従って製造)および3−ヒドロキシメチル−1−メチル−1,2,4−トリアゾール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
融点:236〜238℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.42(3H、t、J=7.5Hz、CH3)、2.94(2H、q、J=7.4Hz、CH2)、3.97(3H、s、CH3)、5.73(2H、s、CH2)、6.99(1H、s、Ar−H)、7.79(1H、m、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.08(1H、s、Ar−H)、8.27(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:377[MH]+
元素分析:C181682・0.2CH2Cl2
実測値:C、55.55;H、4.16;N、28.38
計算値:C、55.57;H、4.20;N、28.49%
実施例107
3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(ピラジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、6−ヒドロキシ−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(中間体2の製造について記載の条件を用いて、実施例105段階cの6−クロロ−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンから製造)および2−クロロメチルピラジン(実施例15段階aに記載の方法に従って製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.42(3H、t、J=7.6Hz、CH3)、2.94(2H、q、J=7.6Hz、CH2)、5.83(2H、s、CH2)、6.84(1H、s、Ar−H)、7.84(1H、m、Ar−H)、7.98(1H、m、Ar−H)、8.30(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.60〜8.64(2H、m、2個のAr−H)、8.70(1H、m、Ar−H)、9.15(1H、d、J=1.3Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:374[MH]+
元素分析:C191572
実測値:C、61.16;H、3.79;N、26.19
計算値:C、61.12;H、4.05;N、26.26%
実施例108
6−(1−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
反応を−45℃で行った以外、実施例98に記載の手順に従って、6−クロロ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(実施例34段階bに記載の方法に従って製造)および4−ヒドロキシメチル−1−エチル−1,2,3−トリアゾール(実施例98段階aに記載の方法に従って製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.55(3H、t、J=7.5Hz、CH3)、4.40(2H、q、J=7.4Hz、CH2)、5.78(2H、s、CH2)、7.31(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、7.82(1H、m、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.27(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.64〜8.66(2H、m、2個のAr−H)、8.69(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
元素分析:C171482
実測値:C、56.24;H、3.70;N、30.65
計算値:C、56.35;H、3.89;N、30.92%
実施例109
6−(1−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−(3−イソオキサゾリル)−6−[2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾール−3−イル]メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例45段階dに記載の手順に従って、6−クロロ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(実施例34段階bに記載)および3−(ヒドロキシメチル)−2−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1,2,4−トリアゾール(実施例45段階cに記載)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ0.00(9H、s、3個のCH3)、0.88(2H、q、J=8.4Hz、CH2)、3.67(2H、t、J=8.3Hz、CH2)、5.84(2H、s、CH2)、5.92(2H、s、CH2)、7.30(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、7.89(1H、t、J=7.1Hz、Ar−H)、7.96(1H、s、Ar−H)、8.02(1H、t、J=7.6Hz、Ar−H)、8.32(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)、8.70(1H、s、Ar−H)、8.75(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)
b)3−(3−イソオキサゾリル)−6−(1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例46の手順を用いて、前段階のフタラジンから標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、d4−DMSO)δ5.73(2H、s、CH2)、7.48(1H、s、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.05〜8.07(2H、m、2個のAr−H)、8.38(1H、m、Ar−H)、8.60(1H、m、Ar−H)、8.99(1H、s、Ar−H)
c)6−(1−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
−40℃で実施例47に記載の手順を用いて、前段階のフタラジンおよびヨードエタンから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.56(3H、t、J=7.4Hz、CH3)、4.24(2H、q、J=7.4Hz、CH2)、5.73(2H、s、CH2)、7.41(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、7.79(1H、t、J=7.6Hz、Ar−H)、7.96(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、8.11(1H、s、Ar−H)、8.28(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)、8.73(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、8.76(1H、d、J=8.2Hz.Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
実施例110
6−(1−エチル−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチルオキシ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
反応を−45℃で行った以外、実施例71に記載の手順に従って、6−クロロ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(実施例34段階bに記載の方法に従って製造)および5−ヒドロキシメチル−1−エチル−1,2,3−トリアゾール(実施例97段階bに記載の方法に従って製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.62(3H、t、J=7.2Hz、CH3)、4.58(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、5.81(2H、s、CH2)、7.25(1H、d、J=1.8Hz、Ar−H)、7.84(1H、m、Ar−H)、7.99(1H、m、Ar−H)、8.08(1H、s、Ar−H)、8.14(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.66(1H、d、J=1.8Hz、Ar−H)、8.72(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
元素分析:C171482
実測値:C、56.47;H、3.68;N、30.82
計算値:C、56.35;H、3.89;N、30.92%
実施例111
6−(1−エチルイミダゾール−4−イル)−4−(3−イソオキサゾリル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98に記載の条件を用いて、6−クロロ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(実施例34段階cに記載)および1−エチルイミダゾール−4−メタノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.45(3H、t、J=7.3Hz、CH3)、3.96(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、5.62(2H、s、CH2)、7.31(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、7.47(1H、d、J=1.1Hz、Ar−H)、7.67(1H、d、J=1.1Hz、Ar−H)、7.78(1H、t、J=8.6Hz、Ar−H)、7.92(1H、t、J=6.4Hz、Ar−H)、8.28(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)、8.70〜8.73(2H、m、2個のAr−H)
MS(ES+)m/e:362[MH]+
実施例112
6−(2−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(3−イソオキサゾリル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)2−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール
窒素下に室温で、1,2,4−トリアゾール(10g、0.145mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(150mL)溶液に、水素化ナトリウム(60%オイル分散品6.4g、0.16mol)を加えた。混合物を0.5時間攪拌し、冷却して0℃とした。ヨードエタン(14mL、0.174mol)を加え、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチル(300mL)に溶かし、水で洗浄した(150mLで3回)。有機層を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、粗生成物を減圧蒸留で精製して(沸点120℃/20mmHg)、エチル化トリアゾール(7.49g、41%)を得た。その取得物(2.4g、0.025mol)のテトラヒドロフラン(35mL)溶液を窒素下に−40℃とし、それにn−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液16.24mL、0.026mL)を0.25時間かけて加えた。0.25時間後、N,N−ジメチルホルムアミド(2.03mL、0.026mol)を加え、混合物を2時間かけて昇温させて室温とした。水素化ホウ素ナトリウム(1.0g、0.03mol)およびメタノール(20mL)を加え、反応混合物を12時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、粗取得物を水(50mL)と混合し、塩化メチレンで抽出した(50mLで6回)。合わせた有機抽出液を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、残留物について、溶離液を0から5%メタノール/塩化メチレン(勾配溶離)とするシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、標題化合物を得た(0.5g、16%)。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.47(3H、t、J=7.3Hz、CH3)、4.24(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、4.75(2H、s、CH2)、5.14(1H、brs、OH)、7.26(1H、s、Ar−H)
b)6−(2−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−3−(3−イソオキサゾリル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
−40℃で、実施例71に記載の条件を用いて、6−クロロ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(実施例34段階cに記載)および2−エチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.52(3H、t、J=7.2Hz、CH3)、4.43(2H、q、J=7.3Hz、CH2)、5.85(2H、s、CH2)、7.29(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、7.83(1H、t、J=7.3Hz、Ar−H)、7.95〜8.01(2H、m、2個のAr−H)、8.21(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、8.76(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
実施例113
3−(3−イソオキサゾリル)−6−(2−ブロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順を用いて、6−クロロ−3−(イソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(実施例34段階bに記載)とWO−A−9804559に記載の方法に従って製造した2−プロピル−3−ヒドロキシメチル−1,2,4−トリアゾールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ0.95(3H、t、J=7.4Hz、Ar−H)、1.91〜2.01(2H、m、CH2)、4.34(2H、t、J=7.0Hz、CH2)、5.85(2H、s、CH2)、7.28(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、7.83(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、7.96〜8.01(2H、m、2個のAr−H)、8.21(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.62(1H、s、Ar−H)、8.70(1H、d、J=7.1Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:377[MH]+
元素分析:C181682・0.05CH2Cl2
実測値:C、57.12;H、3.87;N、29.49
計算値:C、56.96;H、4.26;N、29.44%
実施例114
3−(3−イソオキサゾリル)−6−(1−プロピル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順を用いて、6−クロロ−3−(イソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(実施例34段階bに記載)とWO−A−9804559に記載の方法に従って製造した1−プロピル−3−ヒドロキシメチル−1,2,4−トリアゾールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ0.95(3H、t、J=7.4Hz.CH3)、1.89〜1.99(2H、m、CH2)、4.15(2H、t、J=7.0Hz、CH2)、5.73(2H、s、CH2)、7.40(1H、d、J=1.7Hz、Ar−H)、7.80(1H、t、J=7.2H、Ar−H)、7.96(1H、t、J=6.9Hz、Ar−H)、8.09(1H、s、Ar−H)、8.28(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.70(1H、s、Ar−H)、8.74(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:377[MH]+
実施例115
6−(1−ベンジルイミダゾール−2−イル)メチルオキシ−3−(3−イソオキサゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98と同様にして、中間体5と1−ベンジル−2−(ヒドロキシメチル)イミダゾールから、標題化合物を製造した。
融点:197.5〜198.5℃
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ5.39(2H、s、CH2)、5.78(2H、s、CH2)、6.92〜7.19(7H、m、7個のArH)、7.31(1H、d、J=1.7Hz、ArH)、7.67(1H、m、ArH)、7.84(1H、d、J=7.9Hz、ArH)、7.91(1H、m、ArH)、8.63(1H、d、J=10.0Hz、ArH)、8.65(1H、d、J=1.7Hz、ArH)
MS(ES+)m/e:424[MH]+
実施例116
3−(5−メトキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−(5−メトキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体4(1g、2.9mmol)およびメチルプロパルギルエーテル(0.812g、11.6mmol)の塩化メチレン(50mL)懸濁液に、トリエチルアミン(1.0g、10.2mmol)の塩化メチレン(50mL)溶液を滴下した。1時間後、溶媒を減圧下に留去し、残留物を酢酸エチルに溶かし、水で洗浄し、脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去した。粗生成物について、溶離液を10%から40%酢酸エチル/塩化メチレン(勾配溶離)とするシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行い、次に、酢酸エチルからの再結晶を行って、標題化合物を得た(230mg、21%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ3.52(3H、s、CH3)、4.70(2H、s、CH2O)、5.03(2H、q、J=8.1Hz、CH2CF3)、7.11(1H、s、Ar−H)、7.90(1H、m、ArH)、8.04(1H、m、ArH)、8.28(1H、d、J=7.9Hz、ArH)、8.74(1H、d、J=7.5Hz、ArH)
MS(ES+)m/e:380[MH]+
b)3−(5−メトキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98と同様にして、前段階のフタラジンおよび1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
融点:235.5〜236.5℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ3.51(3H、s、CH3)、3.97(3H、s、CH3)、4.71(2H、s、CH2)、5.72(2H、s、CH2)、7.29(1H、s、ArH)、7.80(1H、m、ArH)、7.96(1H、m、ArH)、8.08(1H、s、ArH)、8.29(1H、d、J=7.7Hz、ArH)、8.71(1H、d、J=7.2Hz、ArH)
MS(ES+)m/e:393[MH]+
元素分析:C181683
実測値:C、55.47;H、4.01;N、28.30
計算値:C、55.10;H、4.11;N、28.56%
実施例117
3−(5−メトキシメチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98と同様にして、実施例116段階aの生成物および1−メチル−1,2,4−トリアゾール−5−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
融点:206〜207.5℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ3.53(3H、s、CH3)、4.12(3H、s、CH3)、4.73(2H、s、CH2)、5.87(2H、s、CH2)、7.20(1H、s、ArH)、7.42(1H、s、ArH)、7.93(1H、m、ArH)、8.06(1H、m、ArH)、8.30(1H、d、J=7.7Hz、ArH)、8.70(1H、d、J=7.2Hz、ArH)
MS(ES+)m/e:393[MH]+
実施例118
3−(5−メトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−(5−メトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−トルエンスルホニルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
3−(5−クロロイソオキサゾール−3−イル)−6−ヒドロキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(400mg、0.14mmol)(実施例15段階bに記載の手順を用いて、中間体7から製造)のN,N−ジメチルホルムアミド懸濁液を窒素下に0℃で攪拌しながら、それにナトリウムメトキシド(165mg、0.3mmol)を加えた。混合物を0℃で3時間攪拌し、水(5mL)を加え、溶媒を減圧下に留去した。残留物を水に取り、2M塩酸を用いてpH2の酸性とした。得られた沈殿を濾過し、ヘキサンで洗浄し、エタノールと共沸させて、粗6−ヒドロキシ−3−(5−メトキシイソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンを得た。MS(ES+)284[MH]+。実施例103段階aに記載の手順を用いて、その取得物から標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.49(3H、s、CH3)、4.15(3H、s、CH3)、6.10(1H、s、Ar−H)、7.45(2H、d、J=8.5Hz、Ar−H)、7.92(1H、m、Ar−H)、8.06(1H、m、Ar−H)、8.26〜8.32(3H、m、3個のAr−H)、8.64(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)438[MH]+
b)3−(5−メトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98に記載の条件を用いて、前段階の化合物と4−ヒドロキシメチル−1−メチルイミダゾールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ3.68(3H、s、CH3)、4.14(3H、s、CH3)、5.61(2H、s、CH2)、6.18(1H、s、Ar−H)、7.41(1H、s、Ar−H)、7.60(1H、s、Ar−H)、7.77(1H、m、Ar−H)、7.91(1H、m、Ar−H)、8.26(1H、d、J=8.5Hz、Ar−H)、8.64(1H、d、J=8.5Hz、Ar−H)
MS(ES+)378[MH]+
元素分析:C181573・0.15CH2Cl2
実測値:C、55.86;H、3.81;N、24.93
計算値:C、55.88;H、3;95;N、25.13%
実施例119
3−(5−メトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98に記載の条件を用いて、3−(5−メトキシイソオキサゾール−3−イル)−6−(4−トルエンスルホニルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(実施例118段階aに記載の方法に従って製造)および3−ヒドロキシメチル−1−メチル−1,2,4−トリアゾール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ3.96(3H、s、CH3)、4.15(3H、s、CH3)、5.72(2H、s、CH2)、6.30(1H、s、Ar−H)、7.79(1H、m、Ar−H)、7.95(1H、m、Ar−H)、8.07(1H、s、ArH)、8.28(1H、d、J=8.4Hz、Ar−H)、8.68(1H、d、J=8.4Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:379[MH]+
元素分析:C171483
実測値:C、53.97;H、3.73;N、29.62
計算値:C、54.04;H、3.48;N、29.32%
実施例120
3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)6−クロロ−3−(3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体1段階cに記載の手順を用いて、3−メチル−5−イソオキサゾールカルボン酸(Eur.J.Med.Chem., 1992, 27, 581)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.50(3H、s、CH3)、7.22(1H、s、Ar−H)、8.00(1H、m、Ar−H)、8.10(1H、m、Ar−H)、8.36(1H、d、J=8.2Hz、Ar−H)、8.84(1H、m、Ar−H)
MS(ES+)m/e:286[MH]+
b)3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、前段階の生成物と2−ピリジルカルビノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3/d6−DMSO)δ2.48(3H、s、CH3)、5.78(2H、s、CH2)、7.05(1H、s、Ar−H)、7.34(1H、m、Ar−H)、7.65(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、7.79〜7.90(2H、m、2個のAr−H)、8.01(1H、m、Ar−H)、8.36(1H、d、J=7.9Hz、Ar−H)、8.68〜8.72(2H、m、2個のAr−H)
MS(ES+)m/e:359[MH]+
元素分析:C191462・0.25H2
実測値:C、63.04;H、3.63;N、22.89
計算値:C、62.89;H、4.03:N、23.16%
実施例121
3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(6−メチルピリジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例1に記載の手順を用いて、実施例120段階aの生成物と6−メチル−2−ピリジルカルビノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.48(3H、s、CH3)、2.64(3H、s、CH3)、5.74(2H、s、CH2)、7.07(1H、s、Ar−H)、7.18(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、7.44(1H、d、J=7.6Hz、Ar−H)、7.69(1H、t、J=7.7Hz、Ar−H)、7.85(1H、m、Ar−H)、7.99(1H、m、Ar−H)、8.35(1H、d、J=8.6Hz、Ar−H)、8.71(1H、d、Ar−H)
MS(ES+)m/e:373[MH]+
実施例122
3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(ピラジン−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例15段階bに記載の手順を用いて、6−ヒドロキシ−3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン(中間体2の製造について記載の条件を用いて、実施例120段階aの生成物から製造)および2−クロロメチルピラジン(実施例15段階aに記載の方法に従って製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.48(3H、s、CH3)、5.83(2H、s、CH2)、7.03(1H、s、Ar−H)、7.87(1H、m、Ar−H)、8.01(1H、m、Ar−H)、8.32(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.62〜8.68(2H、m、2個のAr−H)、8.72(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、8.99(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:360[MH]+
元素分析:C181372
実測値:C、60.24;H、3.44:N、27.03
計算値:C、60.16;H、3.63:N、27.28%
実施例123
3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98に記載の手順に従って、実施例120段階aの生成物および2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ2.43(3H、s、CH3)、4.16(3H、s、CH3)、5.82(2H、s、CH2)、7.07(1H、s、Ar−H)、7.84(1H、m、Ar−H)、7.95〜8.04(2H、m、2個のAr−H)、8.21(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.62(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
元素分析:C171482
実測値:C、56.12;H、3.90;N、30.74
計算値:C、56.35;H、3.89;N、30.92%
実施例124
3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71について記載の条件に従って、実施例120段階aの生成物および3−ヒドロキシメチル−1−メチル−1,2,4−トリアゾール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
融点:270〜271.5℃
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ2.50(3H、s、CH3)、3.97(3H、s、CH3)、5.73(2H、s、CH2)、7.31(1H、s、Ar−H)、7.82(1H、m、Ar−H)、7.97(1H、m、Ar−H)、8.09(1H、s、Ar−H)、8.31(1H、d、J=8.6Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=8.6Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:363[MH]+
元素分析:C171482・0.06CH2Cl2
実測値:C、55.92;H、3.63;N、30.16
計算値:C、55.77;H、3.87、N、30.49%
実施例125
3−(3−エトキシイソオキサゾール−5−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)(3−ヒドロキシ)イソオキサゾール−5−カルボン酸メチル
N−ヒドロキシ尿素(3.80g、0.05mol)およびジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(8.37g、0.055mol)のメタノール(50mL)溶液を窒素下に0℃とし、それにジメチルアセチレンジカルボキシレート(7.10g、0.05mol)を加えた。反応液を0℃で1時間攪拌し、室温で12時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を水(20mL)に取り、濃塩酸を用いてpH1の酸性とした。混合物をジエチルエーテルで抽出し(25mLで3回)、脱水し(Na2SO4)、減圧下に溶媒留去した。得られた固体をクロロホルムから再結晶して、標題のエステルを得た(2.20g、31%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ3.97(3H、s、CH3)、6.61(1H、s、Ar−H)
b)(3−エトキシ)イソオキサゾール−5−カルボン酸メチル
前段階のエステル(2.20g、0.015mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)溶液を窒素下に0℃で攪拌しながら、それに水素化ナトリウム(60%オイル分散品0.74g、0.018mol)を加えた。0.5時間後、ヨードエタン(2.4mL、0.03mol)を滴下し、反応混合物を昇温させて室温とし、24時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残留物を酢酸エチル(100mL)に溶かし、水で洗浄した(75mLで3回)。有機層を脱水し(MgSO4)、減圧下に溶媒留去し、粗生成物について、溶離液を酢酸エチル/ヘキサン(2:3)とするシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、標題化合物を得た(2.20g、84%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.43(3H、t、J=7.0Hz、CH3)、3.94(3H、s、CH3)、4.33(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、6.52(1H、d、J=2.3Hz、Ar−H)
c)3−エトキシイソオキサゾール−5−カルボン酸
前段階のエステル(2.20g、0.013mol)のメタノール(10mL)溶液に、室温で水酸化ナトリウム(2.06g、0.051mol)水溶液(水15mL)を加えた。混合物を1時間攪拌し、次に冷却して0℃とし、濃塩酸を用いてpH1の酸性とした。得られた白色固体を濾過して、標題の酸を得た(1.5g、75%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ1.44(3H、t、J=4.9Hz、CH3)、4.38(2H、q、J=4.9Hz、CH2)、6.63(1H、s、Ar−H)、6.74(1H、brs、OH)
d)6−クロロ−3−(3−エトキシイソオキサゾール−5−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体1段階cに記載の方法と同様にして、1−クロロ−4−ヒドラジノフタラジンおよび前段階の酸から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.50(3H、t、J=7.1Hz、CH3)、4.43(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、6.97(1H、s、Ar−H)、7.96(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、8.09(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、8.34(1H、d、J=7.6Hz、Ar−H)、8.81(1H、d、J=7.6Hz、Ar−H)
e)3−(3−エトキシイソオキサゾール−5−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例71に記載の手順に従って、前段階のフタラジンおよび1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.49(3H、t、J=7.1Hz、CH3)、3.97(3H、s、CH3)、4.46(2H、q、J=7.1Hz、CH2)、5.70(2H、s、CH2)、7.10(1H、s、Ar−H)、7.81(1H、t、J=8.4Hz、Ar−H)、7.96(1H、t、J=8.3Hz、Ar−H)、8.08(1H、s、Ar−H)、8.30(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)、8.70(1H、d、J=8.1Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:393[MH]+
実施例126
6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(ピラジン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)6−クロロ−3−(ピラジン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体1段階cに記載の方法に従って、1−クロロ−4−ヒドラジノフタラジンおよびピラジン−2−カルボン酸から、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ7.99(1H、t、J=7.2Hz、Ar−H)、8.09(1H、t、J=8.2Hz、Ar−H)、8.33(1H、d、J=6.8Hz、Ar−H)、8.80(1H、m、Ar−H)、8.82〜8.88(2H、m、2個のAr−H)、9.67(1H、d、J=1.5Hz、Ar−H)
b)6−(2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−3−(ピラジン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98に記載の手順に従って、前段階のフタラジンおよび2−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ4.06(3H、s、CH3)、5.97(2H、s、CH2)、7.83(1H、t、J=7.5Hz、Ar−H)、8.00〜8.02(2H、m、2個のAr−H)、8.19(1H、d、J=8.5Hz、Ar−H)、8.77〜8.81(2H、m、2個のAr−H)、8.82(1H、s、Ar−H)、9.65(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:360[MH]+
実施例127
3−(ピラジン−2−イル)−6−(ピリド−2−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98に記載の手順を用いて、6−クロロ−3−(ピラジン−2−イル)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンおよび2−ピリジルカルビノールから、標題化合物を製造した。
1H NMR(360MHz、CDCl3)δ5.77(2H、s、CH2)、7.40(1H、t、J=6.6Hz、Ar−H)、7.71(1H、d、J=7.8Hz、Ar−H)、7.95〜8.00(2H、m、2個のAr−H)、8.08(1H、t、J=7.6Hz、Ar−H)、8.40(1H、d、J=8.0Hz、Ar−H)、8.70(2H、m、2個のAr−H)、8.78(1H、m、Ar−H)、8.88(1H、s、Ar−H)、9.58(1H、s、Ar−H)
MS(ES+)m/e:356[MH]+
実施例128
3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
a)3−カルボキシアミドオキシム−6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
中間体4(690mg、2mmol)をエタノール(10mL)に懸濁させ、濃水酸化アンモニウム(10mL)を加えた。反応液を0.5時間攪拌し、エタノールで希釈し、溶媒留去した。生成物を水、エタノールおよびエーテルの順で洗浄し、乾燥して、標題生成物を得た(0.6g、92%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO)δ5.23(2H、q、J=8.7Hz)、6.10(2H、brs)、7.98(1H、t、J=7.7Hz)、8.12(1H、t、J=7.7Hz)、8.18(1H、d、J=7.7Hz)、8.56(1H、d、J=7.7Hz)、10.25(1H、s)
MS(ES+)m/e:327[MH]+
b)3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
前段階のアミドオキシム(0.6g、1.8mmol)の無水酢酸(10mL)溶液を16時間加熱還流した。溶媒を除去し、残留物をキシレンと共沸させた。残留物を塩化メチレンに取り、水で洗浄し、脱水し(MgSO4)、溶媒留去した。残留物について、溶離液を酢酸エチル/塩化メチレンとするシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー精製を行って、標題生成物を得た(0.31g、49%)。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.79(3H、s)、5.00(2H、q、J=8.7Hz)、7.91(1H、t、J=7.7Hz)、8.08(1H、t、J=7.7Hz)、8.29(1H、d、J=7.7Hz)、8.78(1H、d、J=7.7Hz)
MS(ES+)351[MH]+
c)3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン
実施例98と同様にして、前段階のフタラジンおよび1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−メタノール(Itoh and Okongi, EP-A-421210の条件を用いて製造)から、標題化合物を製造した。
1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.78(3H、s、CH3)、3.99(3H、s、CH3)、5.74(2H、s、CH2)、7.81(1H、m、Ar−H)、7.97(1H、m、Ar−H)、8.10(1H、s、Ar−H)、8.28(1H、d、J=7.7Hz、Ar−H)、8.74(1H、d、J=7.5Hz、Ar−H)
MS(ES+)m/e:364[MH]+

Claims (22)

  1. 下記式Iの化合物または該化合物の医薬的に許容される塩。
    Figure 0004672820
    [式中、
    1は、水素、ハロゲンもしくはCN、またはCF3基、OCF3基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニルオキシ基もしくはC2-4アルキニルオキシ基であり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子またはピリジル環もしくはフェニル環で置換されており;それらの環はそれぞれ、未置換であるか、独立に1個もしくは2個のハロゲン原子またはニトロ基、シアノ基、アミノ基、メチル基もしくはCF3基で置換されていても良く;
    2は、水素、ハロゲンもしくはCN、またはCF3、OCF3、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシもしくはC2-4アルキニルオキシであり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子で置換されており;
    Lは、O、SまたはNRnであり;RnはH、C1-6アルキルまたはC3-6シクロアルキルであり;
    Xは、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される1個、2個、3個もしくは4個のヘテロ原子を有する(ただし、それらヘテロ原子のうち酸素または硫黄であるのは1個以下である)5員のヘテロ芳香環あるいは1個、2個もしくは3個の窒素原子を有する6員のヘテロ芳香環であり;該5員もしくは6員のヘテロ芳香環はベンゼン環に融合していても良く、該ヘテロ芳香環は、Rxおよび/またはRyおよび/またはRzによって置換されていても良く;Rxは、ハロゲン、R3、OR3、OCOR3、NR45、NR4COR5、トリ(C1-6アルキル)シリルC1-6アルコキシC1-4アルキル、CNまたはR9であり;Ryは、ハロゲン、R3、OR3、OCOR3、NR45、NR4COR5またはCNであり;Rzは、R3、OR3またはOCOR3であり;R3は、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキルであり、R3はモノ、ジもしくはトリフルオロ化されていても良く;R4およびR5はそれぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキルまたはCF3であるか、あるいはR4とR5が、それらの結合している窒素原子と一体となって、単一のヘテロ原子としてその窒素原子を有する4〜7員のヘテロ脂肪環を形成しており;R9は、ベンジルまたは6個の原子(そのうちの1個、2個もしくは3個が窒素であっても良い)もしくは5個の原子(そのうちの1個、2個もしくは3個が独立に、酸素、窒素および硫黄から選択され、そのうちで酸素もしくは硫黄である原子は1個以下である)を有する芳香環であり、R9はハロゲン原子ならびにC1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニルオキシ基およびC2-4アルキニルオキシ基から独立に選択される1個、2個もしくは3個の置換基で置換されていても良く、それらの各基は、未置換であるか、1個、2個もしくは3個のハロゲン原子で置換されており;Xが未置換または置換ピリジン場合、該ピリジンはN−オキサイドの形を取っていても良く;Xがテトラゾールである場合、それはC1-4アルキル基によって置換されており;あるいはXは、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルおよびC3-6シクロアルキルから独立に選択される1個、2個もしくは3個の基によって置換されていても良いフェニルであり;
    Yは、オキソ基によって置換されていても良い分岐していても良いC1-4アルキリデンであるか、あるいはYは(CH2jOであって、該酸素原子はX基に隣接しており、jは2、3または4であり;
    Zは、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される1個、2個もしくは3個のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香環(ヘテロ原子のうちで酸素もしくは硫黄であるものは1個以下であり、それら原子のうちの1個が酸素もしくは硫黄の場合には、1個以上の窒素原子が存在する)または2個もしくは3個の窒素原子を有する6員のヘテロ芳香環であり;Zは、Rvおよび/またはRwによって置換されていても良く;Rvは、ハロゲン、R6、NR78、NR7COR8、CN、フリル、チエニル、フェニル、ベンジル、ピリジルまたは1個以上の窒素原子を有し、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される1個、2個もしくは3個の他のヘテロ原子を有していても良い5員のヘテロ芳香環(ただし、他のヘテロ原子で酸素もしくは硫黄であるものは1個以下である)であり;RwはR6またはCNであり;
    6は、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニルオキシ、C2-6アルキニルオキシ、C1-6アルコキシC1-6アルキル、CH2FまたはCF3であり;
    7およびR8はそれぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキルまたはCF3であるか、あるいはR7とR8が、それらの結合している窒素原子と一体となって、単一のヘテロ原子としてその窒素原子を有する4〜7員のヘテロ脂肪環を形成している。]
  2. 1およびR2が水素である請求項1に記載の化合物。
  3. Xが、ハロゲン原子もしくはR3基、OR3基、NR45基または1個、2個もしくは3個の窒素原子を有する5員のヘテロ芳香環で置換されていても良いピリジル、ピラジニル、ピリダジニルもしくはピリミジニル(Xはベンゼン環に融合していても良い);酸素、硫黄および窒素から選択される2個もしくは3個のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香環(そのヘテロ原子で酸素または硫黄であるのは1個以下であり、該環は未置換であるか、ハロゲンおよびR3から独立に選択される1個、2個もしくは3個の基によって置換されており、あるいは該環は、環が1個、2個もしくは3個のハロゲン原子またはC1-6アルキル基もしくはCF3基によって独立に置換されていても良いピリジル環、フェニル環もしくはベンジル環によって置換されている);あるいは1個、2個もしくは3個の独立に選択されるハロゲン原子によって置換されていても良いフェニルである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. YがCH2である請求項1、2または3に記載の化合物。
  5. Lが、O、NHまたはNHMeである請求項1ないし4のいずれかに記載の化合物。
  6. Zが、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基およびチアジアゾリル基であり、これらの基がR6基、チエニル基、フリル基、ピリジル基またはNR78基によって置換されていても良い請求項1ないし5のいずれかに記載の化合物。
  7. Zが、メチル、CH2OHまたはCH2Fで置換されていても良いイソオキサゾールまたはオキサジアゾールである請求項1ないし6のいずれかに記載の化合物。
  8. Zが5−メチルイソオキサゾール−3−イルまたは3−メチルイソオキサゾール−5−イルである請求項7に記載の化合物。
  9. Xが、メチルで置換されていても良いピリダジルまたはピリジルである請求項1ないし8のいずれかに記載の化合物。
  10. 3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン。
  11. Xが、未置換であるか、メチル、CF3および塩素から独立に選択される1個、2個または3個の基によって置換された1,2,4−トリアゾリルである請求項1ないし8のいずれかに記載の化合物。
  12. 3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン。
  13. 3−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−6−(1−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン。
  14. Xが、未置換であるか、メチル、CF3および塩素から独立に選択される1個、2個または3個の基によって置換されたイミダゾリルである請求項1ないし8のいずれかに記載の化合物。
  15. 3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチルイミダゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン。
  16. Xが、未置換であるか、メチル、CF3および塩素から独立に選択される1個、2個または3個の基によって置換された1,2,3−トリアゾリルである請求項1ないし8のいずれかに記載の化合物。
  17. 3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン。
  18. 下記式IIIの化合物を下記式IVの化合物と反応させる段階を有する、請求項1ないし17のいずれかに記載の化合物の製造方法。
    Figure 0004672820
    [式中、R1、R2、XおよびYは請求項1で定義の通りであり;Gは脱離基であり;BはLHであり;Lは請求項1で定義した通りであり;Z1は請求項1で定義のZ基であるか、またはさらに別の反応によってZ基に変換することができる部分である。]
  19. 下記式VIIIの化合物を下記式IXの化合物と反応させる段階を有する、LがOである請求項1ないし17のいずれかに記載の化合物の製造方法。
    Figure 0004672820
    [式中、R1、R2、X、YおよびZは請求項1で定義の通りであり、Jはハロゲン原子から選択される脱離基を表す。]
  20. 下記式IIIの化合物。
    Figure 0004672820
    [式中、R1およびR2は請求項1で定義の通りであり;Z1は請求項1で定義のZ基であり;Gは塩素、OCH 2 CF 3 およびパラスルホニルトルエンから成る群から選択される脱離基である。]
  21. 下記式VIIIの化合物。
    Figure 0004672820
    [式中、
    1は、水素、ハロゲンもしくはCNまたはCF3基、OCF3基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニルオキシ基もしくはC2-4アルキニルオキシ基であり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子またはピリジル環もしくはフェニル環で置換されており;それらの環はそれぞれ、未置換であるか、独立に1個もしくは2個のハロゲン原子またはニトロ基、シアノ基、アミノ基、メチル基もしくはCF3基で置換されていても良く;
    2は、水素、ハロゲンもしくはCNまたはCF3基、OCF3基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニルオキシ基もしくはC2-4アルキニルオキシ基であり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子で置換されており;
    Zは、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される1個、2個もしくは3個のヘテロ原子を有する5員のヘテロ芳香環(ヘテロ原子のうちで酸素もしくは硫黄であるものは1個以下であり、該ヘテロ原子のうちの2個が窒素である場合、酸素もしくは硫黄も存在し、それら原子のうちの1個が酸素もしくは硫黄の場合には、1個以上の窒素原子が存在する)または2個もしくは3個の窒素原子を有する6員のヘテロ芳香環であり;Zは、Rvおよび/またはRwによって置換されていても良く;Rvは、ハロゲン、R6、NR78、NR7COR8、CN、フリル、チエニル、フェニル、ベンジル、ピリジルまたは1個以上の窒素原子を有し、酸素、窒素および硫黄から独立に選択される1個、2個もしくは3個の他のヘテロ原子を有していても良い5員のヘテロ芳香環(ただし、他のヘテロ原子で酸素もしくは硫黄であるものは1個以下である)であり;RwはR6またはCNであり;
    6は、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニルオキシ、C2-6アルキニルオキシ、C1-6アルコキシC1-6アルキル、CH2FまたはCF3であり;
    7およびR8はそれぞれ独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキルまたはCF3であるか、あるいはR7とR8が、それらの結合している窒素原子と一体となって、単一のヘテロ原子としてその窒素原子を有する4〜7員のヘテロ脂肪環を形成している。]
  22. 1が、水素、ハロゲンもしくはCN、またはC1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニルオキシ基もしくはC2-4アルキニルオキシ基であり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子またはピリジル環もしくはフェニル環で置換されており;それらの環はそれぞれ、未置換であるか、独立に1個もしくは2個のハロゲン原子またはニトロ基、シアノ基、アミノ基、メチル基もしくはCF3基で置換されていても良く;
    2は、水素、ハロゲンもしくはCN、またはC1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシもしくはC2-4アルキニルオキシであり;それらの基はそれぞれ、未置換であるか、1個もしくは2個のハロゲン原子で置換されており;
    Lは、O、SまたはNHであり;
    3は、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキルまたはCF3であり;
    xは、ハロゲン、R3、OR3、OCOR3、NR45、NR4COR5、CNまたはR9であり;
    Zにおけるヘテロ原子のうちの2個が窒素の場合、酸素原子または硫黄原子も存在し;
    xは、ハロゲン、R3、OR3、OCOR3、NR45、NR4COR5、CNまたはR9である、請求項1に記載の化合物。
JP54784398A 1997-05-08 1998-05-06 GABAα5リガンドとしての置換1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジン誘導体 Expired - Fee Related JP4672820B2 (ja)

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