JP4672547B2 - 中間ストッパ機構を有するスライドドア - Google Patents

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本発明は車両のスライドドアに関し、特に全開位置保持用の全開ロック機構と、この全開位置に到達する途中で開方向への移動を止める中間ストッパ機構を備えたスライドドアに関する。
スライドドアが開閉(昇降)可能な窓ガラスを備えている場合、窓ガラスを開いたままスライドドアを開けると、開いた窓に差し込まれている物がスライドドアの窓枠とボディのピラーとに挟まれて損傷するおそれがある。これを回避するため、窓ガラスの開度が一定以上であるときにはスライドドアを開放方向の途中位置で停止させる中間ストッパ機構を設けることが提案されている。
また、スライドドアが開放された状態で不用意に閉じないように、スライドドアを全開位置に保持させる全開ロック機構も知られている。
このような中間ストッパ機構と全開ロック機構を備える場合、車両ボディ側には、上下方向に延びるピラーに全開保持用のストライカが設けられ、この全開保持ストライカよりもスライドドアの閉方向に位置させてロアレール側に中間開放位置用のストッパ部材が設けられていた(特許文献1の図1)。そして、スライドドア側には、この全開保持ストライカに係合可能な全開ロック部材(フック)と、ボディ側の中間ストッパ部材に当接する位置としない位置とに回動可能な中間ストッパレバーが設けられていた。
特開2004-250920号公報
以上の従来タイプのスライドドアでは、車両のデザインの自由度を高め、特に丸みを帯びたボディ形状を採用しようとすると、ピラーに前述のような全開保持ストライカを設けることが難しくなる。また、車両ボディにおいて全開保持ストライカと中間ストッパ部材がドアのスライド方向に離れて別々に設けられているため、機構の小型化にも制約があった。
そこで本発明は、ボディ形状による制約を受けにくく、かつコンパクトに構成可能な、設計の自由度が高い中間ストッパ機構を有するスライドドアを提供することを目的とする。
本発明は、車両ボディの乗車口に開閉可能に設けたスライドドアと、このスライドドアを全開位置で移動規制する全開ロック機構と、スライドドアの窓ガラスの開度が一定以上のとき全開位置に達する途中の中間開放位置でスライドドアを止める中間ストッパ機構とを有するスライドドアのストッパ構造において、全開ロック機構が、車両ボディ側に設けた全開保持ストライカと、スライドドア側に設けられ該スライドドア全開状態で該全開保持ストライカに係合するドア側全開ロック部材とを備え、中間ストッパ機構が、車両ボディ側に設けたボディ側中間ストッパ部材と、スライドドア側に設けられ該スライドドアが中間開放位置に達したとき該ボディ側中間ストッパ部材に当接するドア側中間ストッパレバーとを備えるものである。
そして本発明の中間ストッパ機構を有するスライドドアは、全開保持ストライカとボディ側中間ストッパ部材を一体のユニットとして形成して、車両ボディの乗車口下部のステップパネルに取り付けたことを特徴としている。
また本発明の中間ストッパ機構を有するスライドドアは、スライドドアの進退方向に関し、全開保持ストライカがボディ側中間ストッパ部材よりもドア開放方向側に位置し、ドア側中間ストッパレバーはドア側全開ロック部材よりもドア開放方向側に位置することを特徴としている。
この態様のスライドドアでは、全開保持ストライカとドア側全開ロック部材は、ボディ側中間ストッパ部材とドア側中間ストッパレバーに対して車両の上下方向に位置をオフセットさせて設けられていることが好ましい。
また、この態様のスライドドアでは、全開保持ストライカとボディ側中間ストッパ部材をそれぞれ車両ボディの乗車口下部のステップパネルに設けることが好ましく、より詳しくは、全開保持ストライカとボディ側中間ストッパ部材は、一体のユニットとして形成されて車両ボディのステップパネルに取り付けられることが好ましい。
以上の本発明によれば、中間ストッパ機構を有するスライドドアにおいて、全開保持用の全開保持ストライカや中間ストッパ部材の配置がボディ形状による制約を受けにくくなり、設計の自由度が向上する。また、全開保持ストライカと中間ストッパ部材を接近させてコンパクトなスライドドア構造を得ることができる。
以下、図示実施形態に基づいて本発明を説明する。なお、以下の説明での前後方向や上下方向は、車両における前後方向、上下方向を意味する。図1に示すように、車両のボディ11側面に開口された乗降口11aの開口下縁にはロアレール12が設けられている。スライドドア13のドアパネル30(図3〜図5)の下部にロアアーム32が設けられており、このロアアーム32に設けた不図示のローラがロアレール12に対して摺動可能に嵌まっていて、スライドドア13はロアレール12に沿って車体前後方向に移動可能となっている。スライドドア13は、前方に移動することで乗降口11aを閉じ、後方に移動することで該乗降口11aを開く。なお、スライドドア13を開閉する機構は、手動操作タイプと電動駆動タイプのいずれでもよい。
スライドドア13には昇降可能な窓ガラス15が備えられている。窓ガラス15は、ウインドレギュレータによって昇降させることができる。図1ではウインドレギュレータの図示を省略しているが、ウインドレギュレータは周知のものでよい。
ボディ11における乗降口11aの下部側には金属製のステップパネル11bが設けられており、このステップパネル11bにボディ側ストッパユニット20が固定されている(図2)。ボディ側ストッパユニット20は、車両前後方向(スライドドア13の開閉方向)に長手方向を向けたベースプレート21と、このベースプレート21のうちスライドドア13の開放方向に向く一端部に固定された全開ストッパブラケット22を備えている。
全開ストッパブラケット22は、車体前方を向く面に硬質ゴムのクッション材からなる全開ストッパ部22aを有する。スライドドア13側のロアアーム32には、スライドドア13を開放方向にスライドさせたときに全開ストッパ部22aに対して当接する当接部31(図2、図5に一部を示す)を備え、当接部31と全開ストッパ部22aの当接によって、スライドドア13のそれ以上の開放方向への移動が規制される。
ベースプレート21は、長手方向に離間する一対の貫通孔21aF、21aRを有し、各貫通孔21aF、21aRに固定ボルト24F、24Rを挿通してナット25F、25Rと螺合させることで、その板厚平面を水平にした状態でステップパネル11bに固定される(図2)。一対の貫通孔21aF、21aRのうち後方の貫通孔21aRは長孔となっており、部品の精度誤差があっても確実に固定ボルト24Rを挿通して固定できるようになっている。
ベースプレート21は、コ字形の全開保持ストライカ26と中間ストッパアーム27とを有している。ベースプレート21をステップパネル11bに固定した状態では、全開保持ストライカ26と中間ストッパアーム27はそれぞれボディ下面方向へ突出されており、図3ないし図6に示すように、車両前後方向において、中間ストッパアーム27が前方で全開保持ストライカ26が後方という位置関係になる。スライドドア13は後方への移動で開かれるので、換言すれば、スライドドア13の進退方向に関し、全開保持ストライカ26が中間ストッパアーム27よりもドア開放方向側に位置している。中間ストッパアーム27は、車体前方を向く面に硬質ゴムのクッション材からなる中間ストッパ部27aを有する。
ベースプレート21は、貫通孔21aF、21aRが形成された平板状のステップパネル取付部21bよりも一段低く形成された板状のブラケット支持部21cを有する。このブラケット支持部21cと略平行な固定支持部22bを全開ストッパブラケット22が有し、該ステップパネル取付部21bと固定支持部22bが固定されている。全開ストッパブラケット22は、固定支持部22bと略直交する下方延出アーム22cを有し、下方延出アーム22cの前面側に全開ストッパ部22aが設けられている。
スライドドア13のロアアーム32には、ドア側ストッパユニット40が取り付けられている。図3ないし図6に示すように、ドア側ストッパユニット40は、アッパプレート41とロアプレート42の間に全開保持フック43、中間ストッパレバー44、第1ラチェット45、第2ラチェット46がそれぞれ支軸43x、44x、45x、46xによって回動可能に軸支されている。支軸43x、44x、45x、46xはそれぞれ円筒状のピンからなり、アッパプレート41とロアプレート42には各ピンが挿通可能な孔が形成されている。各ピンはアッパプレート41とロアプレート42の対応する孔に挿通され、その端部をかしめることによって固定の回動軸となる。なお、図3ないし図5は、部材の動作関係を見やすくするために、アッパプレート41を取り外した状態を示している。
全開保持フック43は一端部が支軸43xに軸支され、他端部がアッパプレート41及びロアプレート42から側方に突出されており、この突出端部の先端が二股状に別れてストライカ進入溝43aが形成されている。全開保持フック43は、このストライカ進入溝43aに全開保持ストライカ26が進入可能なアンロック位置(図3、図4)と、ストライカ進入溝43aに進入した状態の全開保持ストライカ26の離脱を禁止するロック位置(図5)との間で回動可能であり、付勢ばね47によってアンロック方向(図3ないし図5の反時計方向)に回転付勢されている。全開保持フック43はアンロック位置でストッパ48に当て付き、それ以上のアンロック方向への回転が規制される。ストッパ48は、ロアプレート42に形成されている。
全開保持フック43には、支軸43x近傍の外縁部に回転規制凹部43bと係合阻止凸部43cが形成されている。第1ラチェット45は一端部が支軸45xにより軸支され、他端部に回転規制凹部43bに係合可能な係合爪45aを有している。第1ラチェット45は、係合爪45aを回転規制凹部43bに係合させる方向、すなわち図3ないし図5の反時計方向へ向けて付勢ばね49によって回転付勢されている。全開保持フック43が前述のアンロック位置にあるときには、係合阻止凸部43cの外周部が係合爪45aに当接されるため、係合爪45aと回転規制凹部43bの係合が阻止される(図3、図4)。一方、全開保持フック43が前述のロック位置に回動すると、付勢ばね49の付勢力によって第1ラチェット45が回動され、回転規制凹部43bと係合爪45aが係合する(図5)。この係合状態では全開保持フック43のアンロック方向への回動が第1ラチェット45によって禁止される。
第1ラチェット45には、スライドドア13のドアハンドル(不図示)によって操作されるケーブル50が接続している。ドアハンドルを操作することによってケーブル50が牽引され、付勢ばね49の付勢力に抗して第1ラチェット45が図3ないし図5の時計方向へ回転される。その結果、係合爪45aと回転規制凹部43bの係合が解除され、全開保持フック43はアンロック方向へ回動可能になる。ドアハンドルの操作を解除するとケーブル50は弛緩され、第1ラチェット45への回転操作力が解消される。
中間ストッパレバー44は一端部が支軸44xに軸支され、他端部がアッパプレート41及びロアプレート42から側方に突出されており、この突出端部にストッパ当接部44aが形成されている。中間ストッパレバー44は、このストッパ当接部44aが中間ストッパアーム27の中間ストッパ部27aに対して当接可能な突出位置(図4)と、該中間ストッパアーム27に当接しない格納位置(空振り位置)(図3、図6)との間で回動可能であり、付勢ばね51によって突出位置方向(図3ないし図5の時計方向)に回転付勢されている。中間ストッパレバー44は突出位置で回動規制プレート52に当て付き、付勢ばね51の付勢方向へのそれ以上の回転が規制される。中間ストッパレバー44は、スライドドア13が全閉位置にあるときに、ボディ11側に設けられた格納位置保持部材14(図3)に押圧されて、付勢ばね51の付勢力に抗して格納位置に保持される。中間ストッパレバー44には、支軸44x近傍の外縁部に回転規制凹部44bと係合阻止凸部44cが形成されている。
第2ラチェット46は一端部が支軸46xにより軸支され、他端部に、中間ストッパレバー44の回転規制凹部44bに係合可能な係合爪46aを有している。第2ラチェット46は、係合爪46aを回転規制凹部44bに係合させる方向、すなわち図3ないし図5の反時計方向へ向けて付勢ばね53によって回転付勢されている。中間ストッパレバー44が前述の突出位置にあるときには、係合阻止凸部44cの外周部が係合爪46aに当接されるため、係合爪46aと回転規制凹部44bの係合が阻止される(図4)。一方、中間ストッパレバー44が前述の格納位置に回動すると、付勢ばね53の付勢力によって第2ラチェット46が回動され、回転規制凹部44bと係合爪46aが係合する(図3、図5)。この係合状態では中間ストッパレバー44の突出位置への回動が第2ラチェット46によって禁止される。
第2ラチェット46には、スライドドア13の窓ガラス15を一定以上開いたときに牽引され、窓ガラス15を閉じたときに弛緩されるケーブル54が接続している。このケーブル54が牽引されると、付勢ばね53の付勢力に抗して第2ラチェット46が図3ないし図5の時計方向へ回転される。その結果、係合爪46aと回転規制凹部44bの係合が解除され、中間ストッパレバー44は突出位置方向へ回動可能になる。なお、本実施形態では窓ガラス15を開閉(昇降)させる装置は周知のものでよく、その詳細説明は省略する。
付勢ばね47、49、51及び53はそれぞれ、対応する支軸43x、44x、45x及び46xに巻回されたトーションコイルばねからなっている。
ドア側ストッパユニット40は、以上の各要素をアッパプレート41とロアプレート42の間に挟持した状態で組み立てられる。アッパプレート41とロアプレート42には前後方向の端部に一対の貫通孔57F、57Rが形成されており、それぞれの貫通孔57F、57Rに対して固定ボルト58F、58Rを挿通してロアアーム32に共締めされることで、アッパプレート41とロアプレート42が一体化される(図6)。
こうしてドア側ストッパユニット40をスライドドア13に組み付けた状態では、図3ないし図6に示すように、車両前後方向において、全開保持フック43が前方で中間ストッパレバー44が後方という位置関係になる。スライドドア13は後方へのスライドで開かれるので、換言すれば、スライドドア13の進退方向に関し、中間ストッパレバー44が全開保持フック43よりもドア開放方向側に位置している。また、図6に示すように、全開保持フック43と中間ストッパレバー44は車両の上下方向にオフセットした位置関係にあり、中間ストッパレバー44が上方(アッパプレート41側)、全開保持フック43が下方(ロアプレート42側)に位置する。
以上の構成による動作を説明する。まず窓ガラス15が閉じられた状態での、スライドドア13の全閉位置からの開放動作を説明する。図3はスライドドア13の全閉状態を示している。なお、図3では、ボディ側ストッパユニット20とドア側ストッパユニット40を、実際のドア全閉状態における互いの前後方向距離よりも近く描いている。このときドア側ストッパユニット40においては、全開保持フック43がアンロック位置にあり、中間ストッパレバー44が格納位置にある。中間ストッパレバー44は格納位置保持部材14に当接している。窓ガラス15が閉じられているためケーブル54は弛緩した状態にあり、ドア側ストッパユニット40における第2ラチェット46は付勢ばね53の付勢力によって係合爪46aを回転規制凹部44bに係合させる回転規制位置に保持されている。よって、中間ストッパレバー44は付勢ばね51の付勢力に抗して格納位置に保持される。また、ケーブル50が弛緩しており、第1ラチェット45は係合爪45aを全開保持フック43の係合阻止凸部43cの外周部に当接させた位置に保持されている。
スライドドア13をロアレール12に沿って開放方向にスライドさせると、該スライドドア13と共にドア側ストッパユニット40が移動する。スライドドア13が開放状態に近付くと中間ストッパレバー44が中間ストッパアーム27に接近するが、中間ストッパレバー44が格納位置にあるときはストッパ当接部44aが中間ストッパアーム27に当接しない(空振りする)位置関係にあるので、ドア側ストッパユニット40の移動は規制されることなく、スライドドア13はさらに全開位置へ向けてスライドする。スライドドア13が全開位置に近付くと、ストライカ進入溝43a内に全開保持ストライカ26が進入する。ここでスライドドア13がさらに開放方向に移動すると、その移動力によって全開保持フック43は付勢ばね47の付勢力に抗してアンロック位置からロック位置へ回動される(図5)。全開保持フック43がロック位置へ回動すると、付勢ばね49の付勢力によって第1ラチェット45が図5のように反時計方向へ回転して、係合爪45aが回転規制凹部43bに係合する。この係合状態では、全開保持フック43のアンロック方向への回動が規制される。その結果、ストライカ進入溝43aに全開保持ストライカ26が保持される状態が維持され、スライドドア13が閉方向へスライドすることが規制される。スライドドア13は、ロアアーム32の当接部31が全開ストッパブラケット22の全開ストッパ部22aに当接する位置まで開放方向にスライドして係止される。これが図5のドア全開状態である。なお、図5ではストライカ進入溝43aと全開保持ストライカ26の係合関係を見やすくするために実線で示しているが、実際には当該係合部はベースプレート21の下側に隠れる位置にある。
この全開状態からスライドドア13を閉じるには、ドアハンドルを操作する。すると、ケーブル50が牽引され、付勢ばね49の付勢力に抗して第1ラチェット45が図5の時計方向へ回転される。すると係合爪45aと回転規制凹部43bの係合が解除され、アンロック方向への全開保持フック43の回動が許される。ここでスライドドア13を開放方向へスライドさせると、全開保持フック43がロック位置からアンロック位置へと回動し、ストライカ進入溝43aから全開保持ストライカ26が離脱する。これによりスライドドア13の全開ロック状態が解除され、スライドドア13を閉じることができる。窓ガラス15が閉じているときは、以上のスライドドア13の開閉動作の間、中間ストッパレバー44は格納位置に保持された状態を保っている。
続いて、窓ガラス15を一定以上開いた場合における、スライドドア13の全閉位置からの開放動作を説明する。スライドドア13の全閉位置において全開保持フック43がアンロック位置にあるという点は、窓ガラス15が閉じられた状態と同じである。一方、窓ガラス15が一定以上開かれると、その開動作に応じてケーブル54が牽引され、付勢ばね53の付勢力に抗して第2ラチェット46が図3の時計方向へ回転される。すると、係合爪46aと回転規制凹部44bの係合が解除され、中間ストッパレバー44は突出位置へ回動可能となる。
この状態でスライドドア13をロアレール12に沿って開放方向にスライドさせると、中間ストッパレバー44が格納位置保持部材14から離れて、付勢ばね51の付勢力によって図4に示す突出位置に回動される。そして、スライドドア13が開放状態に近付いたとき、突出位置に突出された中間ストッパレバー44のストッパ当接部44aが中間ストッパアーム27の中間ストッパ部27aに当接する。中間ストッパレバー44は回動規制プレート52に当て付くことによって突出位置よりも先への(図4の時計方向への)回転が規制されているため、該中間ストッパレバー44(ストッパ当接部44a)と中間ストッパアーム27(中間ストッパ部27a)の当接関係によって、それ以上のスライドドア13の開放方向移動が制限される。つまり、スライドドア13が、全開位置よりも手前の中間開放位置で停止される。これが図4のドア中間開放状態である。
この中間開放位置での停止状態を解除するには、窓ガラス15を閉じてスライドドア13を全閉位置までスライドさせればよい。窓ガラス15が閉じられることによってケーブル54の牽引状態が解除される。ケーブル54の牽引が解除されることにより、第2ラチェット46が付勢ばね53の付勢力に応じて回動可能となる。そして、スライドドア13が全閉位置まで戻されると、中間ストッパレバー44が格納位置保持部材14(図3)に押圧されて、突出位置から格納位置まで回動される。すると、付勢ばね53の付勢力によって第2ラチェット46が図4の反時計方向に回動して係合爪46aが回転規制凹部44bに係合し、中間ストッパレバー44が格納位置に保持される。なお、中間開放位置からの復帰に際しては、先に窓ガラス15を閉じてからスライドドア13を全閉位置へスライドさせてもよいし、逆にスライドドア13を全閉位置までスライドさせてから窓ガラス15を閉じてもよい。
以上のスライドドア構造によれば、全開保持ストライカ26と中間ストッパアーム27の両方を乗車口11aの下部に設けたので、ボディ11において上下方向に延びるピラー部分にストッパ部材を設ける必要がない。そのため、ボディ形状の自由度を高めることができる。また、本実施形態のように全開保持ストライカ26と中間ストッパアーム27を一体のボディ側ストッパユニット20として形成することにより、部品点数を少なくしてシンプルな構成にすることができる。
さらに、ドア側ストッパユニット40における全開保持フック43と中間ストッパレバー44の位置関係を、車両前後方向において従来のスライドドアとは逆に配置している。従来は、スライドドアの進退方向に関し、ドア開放方向側に全開保持フック、ドア閉方向側に中間ストッパレバーを設けていた。これに対し本実施形態のスライドドア構造では、中間ストッパレバー44が全開保持フック43よりもドア開放方向(後方)側に設けられている。この構造には次のような利点がある。
従来技術の説明で述べたように、スライドドアを中間開放位置で停止させる理由は、窓ガラスが開かれた挿入された物体を、スライドドアの窓枠とボディピラーの間に挟み込まないようにするためである。ここで、想定される特定の対象物の挟み込みを防止するために、スライドドアの進退方向において全開位置と中間開放位置との間に距離Aが要求されるものとする。この距離Aは、スライドドアが全開位置と中間開放位置にあるときの全開保持フック(実施形態の全開保持フック43に相当)の軸位置の前後方向移動量として表すことができる。従来タイプのストッパ構造では、スライドドアが中間開放位置にあるときの当該全開保持フックの軸位置からボディ側の中間ストッパ用部材(実施形態の中間ストッパ部27aに相当)までの前後方向距離をBとした場合、このボディ側の中間ストッパ用部材と、同じくボディ側の全開ロック用部材(実施形態の全開保持ストライカ26に相当)の前後方向間隔Cは、距離Aと距離Bを合わせた長さになる(C=A+B)。一方、本実施形態のように前後を入れ替えた構造では、全開保持ストライカ26と中間ストッパアーム27の前後方向間隔C′は次のようになる。まず、スライドドア13の進退方向における全開位置と中間開放位置の距離(全開保持フック43の支軸43xの移動量)は、上記例と同じくAとする。そして、スライドドア13が中間開放位置にあるときの全開保持フック43の軸位置(支軸43x)から中間ストッパアーム27の中間ストッパ部27aまでの前後方向距離も上記例と同じくBと仮定する。すると、A=B+C′の関係が成り立つ。すなわちC′=A-Bであり、上記例に比べて全開ロック用部材である全開保持ストライカ26と中間ストッパ用部材である中間ストッパアーム27の前後方向間隔を接近させても、スライドドア13の全開位置と中間開放位置の間に必要な距離Aを確保することができる。これによって、車両前後方向での全開保持ストライカ26と中間ストッパアーム27の間隔を近くしてストッパ機構を小型化することが可能になっている。そして、全開保持ストライカ26と中間ストッパアーム27を接近させられるため、前述のように、全開ストッパブラケット22と全開保持ストライカ26と中間ストッパアーム27が一体化されたボディ側ストッパユニット20としてユニット化することが可能になっている。
なお、中間ストッパレバー44を全開保持フック43よりもドア開放方向側に位置させたことで、スライドドア13が中間開放位置を超えて全開位置へ移動するときには、全開保持フック43は中間ストッパアーム27の設置位置を通過してからストライカ進入溝43aを全開保持ストライカ26に係合させることになる。ここで、図6に示すように、全開保持フック43と中間ストッパレバー44は、互いに車両の上下方向に位置をオフセットさせて設けられている。ボディ11側の中間ストッパアーム27は中間ストッパレバー44のストッパ当接部44aと同じ高さ方向位置に設けられているので、結果として、全開保持フック43と中間ストッパアーム27も上下方向にオフセットした位置関係にある。そのため、スライドドア13が全開位置に移動するときには、全開保持フック43は中間ストッパアーム27に干渉することなく該中間ストッパアーム27よりも後方に移動して、全開保持ストライカ26に係合することができる。
本発明を適用したスライドドアと車両ボディの一部を示す外観斜視図である。 車両ボディの乗車口下部におけるステップパネルへのボディ側ストッパユニットの取付状態を示す側断面図である。 スライドドア全閉状態でのドア側ストッパユニットとボディ側ストッパユニットの動作状態を示す平面図である。 スライドドア中間開放状態でのドア側ストッパユニットとボディ側ストッパユニットの動作状態を示す平面図である。 スライドドア全開状態でのドア側ストッパユニットとボディ側ストッパユニットの動作状態を示す平面図である。 ドア側ストッパユニットの側面図である。
符号の説明
11 車両ボディ
11a 乗降口
11b ステップパネル
13 スライドドア
15 窓ガラス
20 ボディ側ストッパユニット
21 ベースプレート
22 全開ストッパブラケット
26 全開保持ストライカ
27 中間ストッパアーム
30 ドアパネル
32 ロアアーム
40 ドア側ストッパユニット
41 アッパプレート
42 ロアプレート
43 全開保持フック
44 中間ストッパレバー
45 第1ラチェット
46 第2ラチェット
50 54 ケーブル
52 回動規制プレート

Claims (5)

  1. 車両ボディの乗車口に開閉可能に設けたスライドドアと、このスライドドアを全開位置で移動規制する全開ロック機構と、スライドドアの窓ガラスの開度が一定以上のとき上記全開位置に達する途中の中間開放位置でスライドドアを止める中間ストッパ機構とを有するスライドドアにおいて、
    上記全開ロック機構は、車両ボディ側に設けた全開保持ストライカと、スライドドア側に設けられ該スライドドア全開状態で該全開保持ストライカに係合するドア側全開ロック部材とを備え、
    上記中間ストッパ機構は、車両ボディ側に設けたボディ側中間ストッパ部材と、スライドドア側に設けられ該スライドドアが上記中間開放位置に達したとき該ボディ側中間ストッパ部材に当接するドア側中間ストッパレバーとを備え、
    上記全開保持ストライカとボディ側中間ストッパ部材を一体のユニットとして形成して、上記車両ボディの乗車口下部のステップパネルに取り付けたことを特徴とする中間ストッパ機構を有するスライドドア。
  2. 車両ボディの乗車口に開閉可能に設けたスライドドアと、このスライドドアを全開位置で移動規制する全開ロック機構と、スライドドアの窓ガラスの開度が一定以上のとき上記全開位置に達する途中の中間開放位置でスライドドアを止める中間ストッパ機構とを有するスライドドアにおいて、
    上記全開ロック機構は、車両ボディ側に設けた全開保持ストライカと、スライドドア側に設けられ該スライドドア全開状態で該全開保持ストライカに係合するドア側全開ロック部材とを備え、
    上記中間ストッパ機構は、車両ボディ側に設けたボディ側中間ストッパ部材と、スライドドア側に設けられ該スライドドアが上記中間開放位置に達したとき該ボディ側中間ストッパ部材に当接するドア側中間ストッパレバーとを備え、
    上記全開保持ストライカは、スライドドアの進退方向に関し、ボディ側中間ストッパ部材よりもドア開放方向側に位置し、ドア側中間ストッパレバーは、スライドドアの進退方向に関し、ドア側全開ロック部材よりもドア開放方向側に位置することを特徴とする中間ストッパ機構を有するスライドドア。
  3. 請求項記載の中間ストッパ機構を有するスライドドアにおいて、上記全開保持ストライカとボディ側中間ストッパ部材をそれぞれ、上記車両ボディの乗車口下部のステップパネルに設けたことを特徴とする中間ストッパ機構を有するスライドドア。
  4. 請求項記載の中間ストッパ機構を有するスライドドアにおいて、上記全開保持ストライカとボディ側中間ストッパ部材が一体のユニットとして形成されて上記ステップパネルに固定されることを特徴とする中間ストッパ機構を有するスライドドア。
  5. 請求項ないしのいずれか1項記載の中間ストッパ機構を有するスライドドアにおいて、上記全開保持ストライカとドア側全開ロック部材は、ボディ側中間ストッパ部材とドア側中間ストッパレバーに対して車両の上下方向に位置をオフセットさせて設けられていることを特徴とする中間ストッパ機構を有するスライドドア。
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