JP2014184814A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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嘉男 尾島
Katsuya Maruyama
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Abstract

【課題】部品点数を削減しつつ、スイングドアが開いている時にスライドドアがスイングドアから外れることを確実に防止できる車両用ドア構造を提供する。
【解決手段】車両用ドア構造1は、スライドドア6の全開時にスライドドア6とスイングドア7とをロックするロック機構23と、スイングドア7が車体2に対して開いたときに、スライドドア6とスイングドア7とのロックが解除されることを防止するロック解除防止機構40とを備えている。ロック機構23は、スライドドア6に取り付けられたベースプレート26と、スイングドア7内に配置され、ベースプレート26と係合するストライカ27とを有している。ロック解除防止機構40は、スイングドア7が開いているかどうかを検知する検知部材41を有し、検知部材41の一端部には、バネ43の付勢力によりベースプレート26の係止受け穴部36に挿入される係止突起部42が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、スライド開閉式のスライドドアとスイング開閉式のスイングドアとを備えた車両用ドア構造に関するものである。
従来の車両用ドア構造としては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載の車両用ドア構造は、前後にスライド移動してドア開口部の一部を開閉するスライドドアと、このスライドドアが全開となった状態で回動してスライドドアと共にドア開口部の他の一部を開閉するスイングドアと、スライドドアを車体の前後方向にスライド移動させるスライド機構と、全開状態のスライドドアとスイングドアとを連結するスライド規制機構とを備えている。スライド機構は、車体の上部及び下部に設けられたスライドレールと、スライドドアに設けられ、各スライドレールに案内される上下のローラとを有している。スイングドアが開いている状態では、スライドドアハンドルを操作しても、スライド規制機構が解除できないようになっている。
特開2011−46271号公報
上記従来技術においては、スイングドアが開いている状態でスライド規制機構を解除不可能にする機構が設けられているため、スイングドアが開いている時にスライドドアがスイングドアから外れることは防止される。しかし、そのようなスライドドア外れ防止機構をスライド規制機構とは別体で設けると、部品点数が増加する。また、スライドドア外れ防止機構がスライド規制機構から離れた箇所に搭載されていると、両者の位置ばらつきが大きくなり、スライドドア外れ防止機構の作動精度が低下してしまう。
本発明の目的は、部品点数を削減しつつ、スイングドアが開いている時にスライドドアがスイングドアから外れることを確実に防止できる車両用ドア構造を提供することである。
本発明は、車体の側部または後部に設けられたドア開口部の一部領域を開閉するスライドドアと、ドア開口部の他の一部領域をスライドドアと共に開閉するスイングドアとを備えた車両用ドア構造において、スライドドアの全開時にスライドドアとスイングドアとをロックするロック手段と、スイングドアが開いた時にスライドドアとスイングドアとのロックが解除されることを防止するロック解除防止手段とを備え、ロック手段は、スライドドアに取り付けられたロック部材と、スイングドアに設けられ、ロック部材と係合するストライカとを有し、ロック解除防止手段は、スイングドアが車体に対して開いたかどうかを検知する検知部材と、検知部材と一体化され、ロック部材を係止する係止部とを有し、検知部材が車体に当接するときは、係止部がロック部材を係止せず、検知部材が車体に当接しないときは、係止部がロック部材を係止するように構成されていることを特徴とするものである。
このような本発明の車両用ドア構造においては、スイングドアが車体に対して閉じられた状態では、検知部材が車体に当接し、係止部がロック部材を係止することは無い。従って、スライドドアとスイングドアとのロックが解除可能となるため、スライドドアを閉じることができる。一方、スイングドアを車体に対して開くと、検知部材が車体から離れ、係止部がロック部材を係止するようになる。従って、スライドドアとスイングドアとのロックが解除不能となるため、スライドドアを閉じることはできない。このとき、ロック解除防止手段は、ロック部材を係止する係止部を有しているため、ロック手段のストライカ及びその近傍の箇所に搭載され、ロック手段と協働して動作する。このため、ロック解除防止手段を構成する部品の数が必要最小限で済む。また、ロック手段とロック解除防止手段との位置ばらつきが低減されるため、ロック手段に対するロック解除防止手段の作動精度が向上する。これにより、スイングドアが開いている時にスライドドアがスイングドアから外れることが確実に防止される。
好ましくは、ロック部材には、係止部が挿入される係止受け穴部が設けられており、ロック解除防止手段は、係止部を係止受け穴部側に付勢する弾性体を更に有する。この場合には、スイングドアが車体に対して閉じられた状態では、検知部材が車体に当接するため、弾性体の付勢力に抗して係止部が係止受け穴部から離れるようになり、係止部がロック部材を係止することは無い。一方、スイングドアを車体に対して開くと、検知部材が車体から離れるため、弾性体の付勢力により係止部が係止受け穴部に挿入されてロック部材を係止するようになる。
また、好ましくは、検知部材は、L字型をなしており、係止部は、検知部材の一端部に設けられており、弾性体の一端はストライカに接続され、弾性体の他端は検知部材に接続されている。このような構成では、スイングドアを車体に対して開くと、検知部材が車体から離れるため、弾性体の付勢力により検知部材がロック部材側に移動し、係止部が係止受け穴部に挿入されるようになる。
また、ストライカには、フック部材が回動可能に取り付けられており、検知部材は、フック部材に固定されており、係止部は、フック部材の先端部に設けられており、弾性体の一端はストライカに接続され、弾性体の他端はフック部材に接続されていても良い。このような構成では、スイングドアを車体に対して開くと、検知部材が車体から離れるため、弾性体の付勢力によりフック部材がロック部材側に回動し、係止部が係止受け穴部に挿入されるようになる。
さらに、好ましくは、ロック部材は、プレート状を有し、車体の高さ方向に沿って立った状態で配置されている。この場合には、ロック部材の幅寸法が小さくなるため、車両用ドア構造の車幅方向の薄型化を図ることができる。
本発明によれば、車両用ドア構造の部品点数を削減しつつ、スイングドアが開いている時にスライドドアがスイングドアから外れることを確実に防止できる。
本発明に係る車両用ドア構造の一実施形態を備えた車両を示す側面図である。 図1に示したスライドドアが全開した状態を示す斜視図である。 図2に示したスイングドアが開いている状態を示す斜視図である。 図1に示したロック機構及びロック解除防止機構の水平方向断面図である。 図4に示したロック機構及びロック解除防止機構の垂直方向断面図である。 図4及び図5に示したラッチ部をベースプレートに対して進退させるラッチ部進退機構を概略的に示す平面図である。 本発明に係る車両用ドア構造の他の実施形態として、図4に示したロック解除防止機構の変形例をロック機構と共に示す水平方向断面図である。
以下、本発明に係る車両用ドア構造の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車両用ドア構造の一実施形態を備えた車両を示す側面図である。同図において、本実施形態の車両用ドア構造1は、車体2の側部に搭載されている。車体2の側部には、前部座席の側方に位置する前部ドア開口部3と、前部座席の後方に設けられた荷室の側方に位置する後部ドア開口部4とが形成されている。前部ドア開口部3は、フロントドアパネル5により開閉される。
後部ドア開口部4は、スライド開閉式のスライドドア6とスイング開閉式のスイングドア7とにより開閉される。スライドドア6は、図2に示すように、車体2の前後方向にスライド移動して、後部ドア開口部4の前側領域を開閉するように構成されている。スライドドア6の全開状態では、スライドドア6は、スイングドア7の外側に位置してスイングドア7と重なる。
スライドドア6が全開となってスイングドア7に重なった状態では、図3に示すように、スイングドア7は、車体2に対して回動して、後部ドア開口部4の後側領域をスライドドア6と共に開閉するように構成されている。
スライドドア6の外面にはアウタードア開閉ハンドル8が設けられ、スライドドア6の内面にはインナードア開閉ハンドル9が設けられている。これらの開閉ハンドル8,9は、スライドドア6を開閉操作するハンドルである。スイングドア7の前端部には、スイングドア7を開閉操作するドア開閉ハンドル10が設けられている。
車両用ドア構造1は、スライドドア6を車体2の前後方向にスライド可能に支持するスライド支持機構11A〜11Cと、スイングドア7を車体2に対して回動可能に支持する回動支持機構12とを備えている。
スライド支持機構11Aは、車体2の上部に車体2の前後方向(スライドドア6の開閉方向)に延びるように設けられた上部スライドレール13と、スライドドア6の前端上部に設けられ、スライドドア6の開閉時に上部スライドレール13に案内される上ローラ14とを有している。なお、図2では、上ローラ14を省略して示している。
スライド支持機構11Bは、車体2の下部に車体2の前後方向に延びるように設けられた下部スライドレール15と、スライドドア6の前端下部に設けられ、スライドドア6の開閉時に下部スライドレール15に案内される下ローラ16とを有している。なお、図2では、下ローラ16を省略して示している。
スライド支持機構11Cは、スイングドア7に車体2の前後方向に延びるように設けられた中間スライドレール17と、スライドドア6の後端部に設けられ、スライドドア6の開閉時に中間スライドレール15に案内される中間ローラ18とを有している。
回動支持機構12は、車体2の後端部に設けられたリアピラー21とスイングドア7とを回動可能に連結する上下2つのヒンジ22を有している。
また、車両用ドア構造1は、スライドドア6を全開させて、スライドドア6とスイングドア7とが重なった状態となったときに、スライドドア6とスイングドア7とをロックするロック機構23を更に備えている。ロック機構23は、図1及び図2に示すように、スライドドア6及びスイングドア7の上部に配置されている。なお、ロック機構23は、スライドドア6及びスイングドア7の下部に配置されていても良い。ロック機構23によるスライドドア6とスイングドア7とのロックの解除は、アウタードア開閉ハンドル8またはインナードア開閉ハンドル9によるスライドドア6を閉める操作により行うことができる。
ロック機構23は、図4及び図5に示すように、スライドドア6にL字状の取付ブラケット25を介して取り付けられたベースプレート26と、スイングドア7の内部に配置され、ベースプレート26と係合するストライカ27とを有している。
ベースプレート26は、車体2に対して高さ方向に沿って立てた状態で配置されている。これにより、ベースプレート26の幅寸法Wが小さくなるため、車両用ドア構造1の車幅方向の薄型化に有利となる。また、ベースプレート26には、当該ベースプレート26の外側の側面に開口した係止受け穴部36(後述)が形成されている。
ベースプレート26には、当該ベースプレート26の上面及び下面に対して進退自在な上下1対のラッチ部28が設けられている。ラッチ部28は、断面台形状をなしている。具体的には、ラッチ部28は、ベースプレート26の上面及び下面に垂直な係止面28aと、ベースプレート26の先端側に向けて傾斜した傾斜面28bとを有している。なお、ベースプレート26及び各ラッチ部28は、ロック部材を構成している。
ストライカ27は、ベースプレート26をストライカ27に対して高さ方向H及び幅方向Wに位置決め拘束する位置決め部29を有している。また、ストライカ27は、ラッチ部28の係止面28bと係合する1対のラッチ受け面30を有している。
また、ロック機構23は、図6に示すように、各ラッチ部28をベースプレート26の上面及び下面に対して進退させるラッチ部進退機構31を有している。なお、図6では、ベースプレート26を簡略化して示している。
ラッチ部進退機構31は、ベースプレート26の内部にクロス状に配置された1対のアーム部材32を有している。各アーム部材32は、ベースプレート26に軸部33を介して回動可能に支持されている。ラッチ部28は、アーム部材32の先端部に設けられている。ベースプレート26には、各ラッチ部28を進出(突出)させるための開口窓(図示せず)が形成されている。
各ラッチ部28の基端部とベースプレート26の側縁部との間には、各ラッチ部28をベースプレート26の上面及び下面に対して進出させる方向(図示A方向)に付勢するバネ34がそれぞれ接続されている。
各アーム部材32の基端部とアウタードア開閉ハンドル8及びインナードア開閉ハンドル9とはケーブル35でつながれている。ケーブル35は、Y字状に形成された状態で各アーム部材32の基端部と連結されている。
スライドドア6の全開時に、上述したロック機構23によってスライドドア6とスイングドア7とをロックするときは、図4及び図5に示すように、スライドドア6のスライド移動によりベースプレート26をストライカ27内に挿入する。
このとき、各ラッチ部28の傾斜面28bがストライカ27の開口縁部に押されることで、各ラッチ部28がバネ34の付勢力に抗してベースプレート26内に退避した(引っ込んだ)状態となる。そして、ベースプレート26が位置決め部29を抜けると、図5及び図6(a)に示すように、各ラッチ部28がバネ34の付勢力によりベースプレート26に対して進出し、各ラッチ部26が各ラッチ受け面30に引っ掛かる状態となる。これにより、スライドドア6とスイングドア7とがロックされた状態となる。
ロック機構23によるスライドドア6とスイングドア7とのロックを解除するときは、アウタードア開閉ハンドル8またはインナードア開閉ハンドル9によりスライドドア6を閉める操作を行う。すると、図6(b)に示すように、ケーブル35が引っ張られるため、各ラッチ部28がバネ34の付勢力に抗してベースプレート26内に退避した状態となり、ベースプレート26がストライカ27から抜き出されるようになる。これにより、スライドドア6とスイングドア7とがロックが解除され、スライドドア6を閉めることが可能となる。なお、ラッチ部進退機構31としては、特に上記のものには限られない。
また、車両用ドア構造1は、スイングドア7が車体2に対して開いたときに、スライドドア6とスイングドア7とのロック状態が解除されることを防止するロック解除防止機構40を更に備えている。ロック解除防止機構40は、ロック機構23のストライカ27及びその近傍の箇所に搭載されている。
ロック解除防止機構40は、図4及び図5に示すように、スイングドア7が車体2に対して開いているかどうかを検知するL字型の検知部材41を有している。検知部材41の一部は、ストライカ27の内部に配置されている。検知部材41の一端側は、ストライカ27を抜け出てスイングドア7の内部から車体2に向けて突き出ている。検知部材41の一端面は、車体2と係合する係合面41aとなっている。検知部材41は、係合面41aが車体2に当接しないかどうかを検知することで、スイングドア7が車体2に対して開いたかどうかを検知するものである。
検知部材41の他端部には、ベースプレート26に形成された係止受け穴部36と係合する係止突起部42が設けられている。係止突起部42が係止受け穴部36に挿入されることで、ベースプレート26と検知部材41とが係止状態となる。
ストライカ27内には、係止突起部42が係止受け穴部36に挿入される方向に検知部材41を付勢するバネ43が配置されている。バネ43の一端は、ストライカ27の内壁面に接続され、バネ43の他端は、検知部材41に接続されている。
このようなロック解除防止機構40において、スイングドア7が車体2に対して閉じているときは、図4(a)に示すように、検知部材41の係合面41aが車体2に当接するため、バネ43が付勢力に抗して収縮し、係止突起部42が係止受け穴部36に挿入されることは無い。従って、ロック機構23によりスライドドア6とスイングドア7とがロックされている状態で、アウタードア開閉ハンドル8またはインナードア開閉ハンドル9によりスライドドア6を閉める操作を行うと、ケーブル35が引っ張られるため、上述したようにスライドドア6とスイングドア7とがロックが解除され、スライドドア6を閉めることが可能となる。
一方、スイングドア7を車体2に対して開くと、図4(b)に示すように、検知部材41の係合面41aが車体2から離れるため、バネ43の付勢力により検知部材41がベースプレート26側に移動し、係止突起部42が係止受け穴部36に挿入されるようになり、ベースプレート26が検知部材41に係止された状態となる。従って、ロック機構23によりスライドドア6とスイングドア7とがロックされている状態で、アウタードア開閉ハンドル8またはインナードア開閉ハンドル9によりスライドドア6を閉める操作を行うことで、ケーブル35が引っ張られても、各ラッチ部28がベースプレート26内に退避するにもかかわらず、スライドドア6とスイングドア7とのロック状態が解除されずに維持されたままとなるため、スライドドア6を閉めることができない。
ところで、スイングドア7を車体2に対して閉じた状態では、スライドドア6を閉めると、上ローラ14及び下ローラ16がそれぞれ上部スライドレール13及び下部スライドレール15に戻る。しかし、図3に示すように、スイングドア7が車体2に対して開いた状態では、上ローラ14及び下ローラ16が開放されているため、スライドドア6を閉めると、上ローラ14及び下ローラ16がそれぞれ上部スライドレール13及び下部スライドレール15に戻らない。その結果、スライドドア6がスイングドア7から外れてしまうことが起こりうる。
そのような不具合を回避するためには、上記のロック機構23とは別に、スイングドア7からのスライドドア6の脱落を防ぐためのストッパ等の脱落防止機構を搭載することがある。従来では、脱落防止機構は、例えば図2の破線Xで示すように、スライドドア6及びスイングドア7の高さ方向中央部に搭載されている。
しかし、ロック機構23とは別に脱落防止機構を追加すると、部品点数が増えるため、コストアップになると共に、質量の増大につながる。また、脱落防止機構がロック機構23から離れた箇所に配置されていると、ロック機構23に対する脱落防止機構の位置のばらつきが大きくなり、脱落防止機構を精度良く作動させることが困難になる可能性がある。さらに、脱落防止機構を追加することで、スライドドア6及びスイングドア7の内部または周囲のスペースを広く使うことになり、スペース効率が低下する。
これに対し本実施形態では、一端に車体2と係合する係合面41aが形成され、他端に係止突起部42が設けられた検知部材41を有するロック解除防止機構40を設け、スイングドア7が車体2に対して開いた状態では、バネ43の付勢力により係止突起部42がベースプレート26の係止受け穴部36に挿入されることで、スライドドア6とスイングドア7とのロック状態の解除が防止されるようにする。このため、ロック機構23から離れた箇所に脱落防止機構を別途設ける場合と異なり、ロック機構23に対するロック解除防止機構40の位置のばらつきが抑えられるため、ロック解除防止機構40を精度良く動作させることができる。これにより、スイングドア7が車体2に対して開いているときに、スライドドア6がスイングドア7から外れてしまうことを確実に防止できる。
また、ロック解除防止機構40を構成する部品は検知部材41及びバネ43のみであるため、部品点数を十分削減することができる。これにより、低コスト化を図ることができると共に、ロック解除防止機構40の質量増大を抑えることができる。さらに、検知部材41の大部分及びバネ43はストライカ27の内部に配置されているため、ロック解除防止機構40をスペース効率良く配設することができる。これにより、車両用ドア構造1の小型化を図ることができると共に、車両用ドア構造1の見栄えを良くすることができる。
図7は、本発明に係る車両用ドア構造の他の実施形態として、図4に示したロック解除防止機構40の変形例をロック機構23と共に示す水平方向断面図である。図中、上述した実施形態と同一または同等の要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
同図において、本変形例のロック解除防止機構50は、ストライカ27の内部に配置されたフック部材51を有している。フック部材51は、ストライカ27に軸部52を介して回動可能に取り付けられている。フック部材51の先端部には、ベースプレート26に形成された係止受け穴部36と係合する係止爪部53が設けられている。
また、ロック解除防止機構50は、係止爪部53がベースプレート26の係止受け穴部36に挿入される方向にフック部材51を付勢するバネ54を有している。バネ54の一端はストライカ27に接続され、バネ54の他端はフック部材51に接続されている。
フック部材51には、係合ピン55が固定されている。係合ピン55の先端側は、ストライカ27を抜け出てスイングドア7の内部から車体2に向けて突き出ている。係合ピン55の先端は、車体2と係合する。検知ピン55は、車体2に当接しないかどうかを検知することで、スイングドア7が車体2に対して開いたかどうかを検知するものである。
このようなロック解除防止機構50において、スイングドア7が車体2に対して閉じているときは、図7(a)に示すように、検知ピン55の先端が車体2に当接するため、バネ54の付勢力に抗してフック部材51がベースプレート26の反対側に回動し、係止爪部53が係止受け穴部36に挿入されることは無い。従って、ロック機構23によりスライドドア6とスイングドア7とがロックされている状態で、アウタードア開閉ハンドル8またはインナードア開閉ハンドル9によりスライドドア6を閉める操作を行うと、ケーブル35が引っ張られるため、上述したようにスライドドア6とスイングドア7とがロックが解除され、スライドドア6を閉めることが可能となる。
一方、スイングドア7を車体2に対して開くと、図7(b)に示すように、検知ピン55の先端が車体2から離れるため、バネ54の付勢力によりフック部材51がベースプレート26側に回動し、係止爪部53が係止受け穴部36に挿入されるようになる。従って、ロック機構23によりスライドドア6とスイングドア7とがロックされている状態で、アウタードア開閉ハンドル8またはインナードア開閉ハンドル9によりスライドドア6を閉める操作を行うことで、ケーブル35が引っ張られても、上述したようにスライドドア6とスイングドア7とのロック状態が解除されずに維持されたままとなるため、スライドドア6を閉めることができない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、ロック機構23の一部を構成するベースプレート26を立てた状態で配置し、ベースプレート26の上下両側にラッチ部28を進退自在に設けるようにしたが、特にその形態には限られず、ベースプレート26を寝かせた状態で配置し、ベースプレート26の左右両側にラッチ部28を進退自在に設けるようにしても良い。
また、上記実施形態では、ストライカ27がスイングドア7の内部に配置されているが、特にその形態には限られず、ストライカ27をスイングドア7の外部に配置しても良い。
また、上記実施形態では、スライドドア6が後部ドア開口部4の前側領域を開閉するように構成され、スイングドア7が後部ドア開口部4の後側領域をスライドドア6と共に開閉するように構成されているが、本発明の車両用ドア構造は、スライドドア6が後部ドア開口部4の後側領域を開閉するように構成され、スイングドア7が後部ドア開口部4の前側領域をスライドドア6と共に開閉するように構成されているものにも適用可能である。
また、上記実施形態では、スライドドア6及びスイングドア7は車体2の側部に設けられたドア開口部を開閉するものであるが、本発明の車両用ドア構造は、車体2の後部に設けられたドア開口部を開閉するスライドドア及びスイングドアを備えたものにも適用可能である。
1…車両用ドア構造、2…車体、4…後部ドア開口部、6…スライドドア、7…スイングドア、23…ロック機構(ロック手段)、26…ベースプレート(ロック部材)、27…ストライカ、28…ラッチ部(ロック部材)、36…係止受け穴部、40…ロック解除防止機構(ロック解除防止手段)、41…検知部材、42…係止突起部(係止部)、43…バネ(弾性体)、50…ロック解除防止機構(ロック解除防止手段)、51…フック部材、53…係止爪部(係止部)、54…バネ(弾性体)、55…検知ピン(検知部材)。

Claims (5)

  1. 車体の側部または後部に設けられたドア開口部の一部領域を開閉するスライドドアと、前記ドア開口部の他の一部領域を前記スライドドアと共に開閉するスイングドアとを備えた車両用ドア構造において、
    前記スライドドアの全開時に前記スライドドアと前記スイングドアとをロックするロック手段と、
    前記スイングドアが開いた時に前記スライドドアと前記スイングドアとのロックが解除されることを防止するロック解除防止手段とを備え、
    前記ロック手段は、前記スライドドアに取り付けられたロック部材と、前記スイングドアに設けられ、前記ロック部材と係合するストライカとを有し、
    前記ロック解除防止手段は、前記スイングドアが前記車体に対して開いたかどうかを検知する検知部材と、前記検知部材と一体化され、前記ロック部材を係止する係止部とを有し、前記検知部材が前記車体に当接するときは、前記係止部が前記ロック部材を係止せず、前記検知部材が前記車体に当接しないときは、前記係止部が前記ロック部材を係止するように構成されていることを特徴とする車両用ドア構造。
  2. 前記ロック部材には、前記係止部が挿入される係止受け穴部が設けられており、
    前記ロック解除防止手段は、前記係止部を前記係止受け穴部側に付勢する弾性体を更に有することを特徴とする請求項1記載の車両用ドア構造。
  3. 前記検知部材は、L字型をなしており、
    前記係止部は、前記検知部材の一端部に設けられており、
    前記弾性体の一端は前記ストライカに接続され、前記弾性体の他端は前記検知部材に接続されていることを特徴とする請求項2記載の車両用ドア構造。
  4. 前記ストライカには、フック部材が回動可能に取り付けられており、
    前記検知部材は、前記フック部材に固定されており、
    前記係止部は、前記フック部材の先端部に設けられており、
    前記弾性体の一端は前記ストライカに接続され、前記弾性体の他端は前記フック部材に接続されていることを特徴とする請求項2記載の車両用ドア構造。
  5. 前記ロック部材は、プレート状を有し、前記車体の高さ方向に沿って立った状態で配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の車両用ドア構造。
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