JP4665756B2 - 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
高画質を達成する手段としてデジタル化処理が不可欠であり、このような画質に関するデジタル化の効能として、複雑な画像処理が高速で行える事が挙げられている。この事により、文字と写真画像を分離して制御することが可能となり、両品質の再現性がアナログ技術に比べ大きく改善されている。特に写真画像に関しては階調補正と色補正が可能になった点が大きく、階調特性、精細度、鮮鋭度、色再現、粒状性の点でアナログに比べ有利である。しかし、一方、画像出力としては光学系で作成された潜像を忠実に作像する必要があり、トナーとしては益々小粒径化が進み忠実再現を狙った活動が加速されている。しかし、単にトナーの小粒径化だけでは、安定的に高画質を得る事は困難であり、現像、転写、定着特性における基礎特性の改善が更に重要となっている。
乾式現像剤は、結着樹脂中に着色剤を分散したトナーそのものを用いる一成分現像剤と、そのトナーにキャリアを混合した二成分現像剤とに大別することができる。いずれの場合も、複写するに際しては、感光体等に形成された静電潜像をこれらの現像剤で現像し、感光体上のトナーを転写した後、感光体上に残留するトナーをクリーニングするものである。例えば接触帯電装置、現像剤担持体(スリーブ)やクリーニングブレード、キャリア、静電潜像担持体(感光体)、中間転写体など現像剤と接触する部材などを汚染し性能を変化させないことが必要になる。
これまでに、無機粉末を表面処理したものを用いる技術が種々提案されている。表面処理剤として、特定のシランカップリング剤、チタネートカップリング剤、シリコーンオイル、有機酸等で処理する方法、特定の樹脂を被覆する方法などが提案されている。
これらのうち十分な疎水性を示し、且つ、トナーに含有された時にその低表面エネルギーから該トナーが優れた転写性を示す疎水化処理剤としては、シリコーンオイルが好ましい。シリコーンオイルで処理されたシリカの疎水化度が規定された発明が報告されている(例えば、特許文献1又は2参照。)。また、シリコーンオイル添加量や添加剤中の炭素含有率が規定された発明が報告されている(例えば、特許文献3又は4参照。)。また、シリコーンオイルの重要な特異性である低表面エネルギーを利用して現像剤と接触する部材、例えば接触帯電装置、現像剤担持体(スリーブ)やドクターブレード、キャリア、潜像保持体(感光体)、中間転写体などへの付着性を下げるための積極的な提案がなされており、(例えば、特許文献5参照。)特に、感光体への現像剤の付着力が強いことによる地肌汚れや画像における文字部やライン部、ドット部のエッジ部や中央部における転写後のぬけ(現像剤の転写されない部分)や凹凸の激しい転写部材への転写時における凹部へ転写できないことによる白抜けに改善が見られた。
また一方、キャリア被覆層中にカーボンブラックを添加して体積固有抵抗を調整する方法が提案されている(例えば、特許文献12参照。)。
上記手法により、被覆層の剥がれによる体積固有抵抗の変化は抑えられるものの、トナーに添加されている外添剤又はトナー構成成分がキャリアに付着し、キャリアの体積固有抵抗を変化させてしまい、上述のキャリア同様長期にわたり高画質を発現することは困難であった。
即ち、本発明は、
<1> 結着樹脂及び着色剤を含む着色粒子と、
個数平均粒径が500〜1000nmの酸化セリウムからなる第一の無機粒子と、下記式(1)を満たしシリコーンオイルで表面処理された個数平均粒径が80〜150nmの気相法で得られたシリカ、又は、ゾルゲル法で得られたチタニア若しくはシリカからなる第二の無機粒子と、平均粒子径が12〜40nmの第四の無機粒子と、を含む外添剤と、
を含有する静電荷像現像用トナーである。
1.0<遊離炭素量/理論飽和固定炭素量≦5.0 式(1)
個数平均粒径が500〜1000nmの酸化セリウムからなる第一の無機粒子と、下記式(2)及び式(3)を満たしシリコーンオイルで表面処理された個数平均粒径が80〜150nmの気相法で得られたシリカ、又は、ゾルゲル法で得られたチタニア若しくはシリカからなる第三の無機粒子と、平均粒子径が12〜40nmの第四の無機粒子と、を含む外添剤と、
を含有する静電荷像現像用トナーである。
1.0<全炭素量/理論飽和固定炭素量≦5.0 式(2)
0<(全炭素量―理論飽和固定炭素量−遊離炭素量) 式(3)
<静電荷像現像用トナー>
本発明の第一の静電荷像現像用トナーは、結着樹脂及び着色剤を含む着色粒子と、個数平均粒径が500〜1000nmの第一の無機粒子と下記式(1)を満たし個数平均粒径が80〜150nmの第二の無機粒子とを含む外添剤と、を含有する。
1.0<遊離炭素量/理論飽和固定炭素量≦5.0 式(1)
1.0<全炭素量/理論飽和固定炭素量≦5.0 式(2)
0<(全炭素量―理論飽和固定炭素量−遊離炭素量) 式(3)
また、いわゆる重合トナーは、トナーの小径化/粒度分布制御や形状制御が有利なことから特に高画質要求のある市場向けに使われている。
本発明の静電荷像現像用トナーに含有される外添剤は、個数平均粒径が500〜1000nmの第一の無機粒子と、式(1)または式(2)、(3)を満たし個数平均粒径が80〜150nmの第二又は第三の無機粒子と、を含む。
第二又は第三の無機粒子の個数平均粒径が80nmより小さい場合には、特に現像機内のストレスによりトナー粒子表面に埋没しやすくなる。そのため、経時に伴い、トナー表面から遊離しにくくなり、ブレードニップ部に供給されにくくなるため、本発明が意図する第一の無機粒子のブレードニップ部への進入を抑制する効果は得られ難い。
また、第二又は第三の無機粒子の個数平均粒径が150nmより大きい場合には、式(1)または(2)、(3)を満たしたとしても、ブレードニップ部には供給されるもののブレードニップ部で詰まった凝集状態を形成することが出来ず、第一の無機粒子の進入が起こりブレード傷つけが生じやすい状況になる。
第二の無機粒子における遊離炭素量と理論飽和固定炭素量との比は2.0≦遊離炭素量/理論飽和固定炭素量≦4.0がさらに好ましい。
本発明の、式(2)及び(3)を満たす第三の無機粒子を併用した場合には、研磨剤によるクリーニングブレ―ドの傷つけ抑制に加え、感光体かすフィルミングを抑制することで感光体かす起因のトナーフィルミングを低減することができる。
さらに、(全炭素量―理論飽和固定炭素量−遊離炭素量)が0以下の場合には表面処理剤中の遊離分が多く、第三の無機粒子に感光体かすを吸着除去する効果が小さい。(全炭素量―理論飽和固定炭素量−遊離炭素量)が1.0以上である場合には、感光体かすを吸着除去しやすくなる。生産安定性の観点から、(全炭素量―理論飽和固定炭素量−遊離炭素量)の値は2.0以下がさらに好ましい。
また、第一の無機粒子の個数平均粒径が1000nmより大きい場合には、トナーの粉体特性を悪化させる傾向が見られ、トナーの現像特性、帯電特性が悪化する傾向がある。
第二又は第三の無機粒子は、シリコーンオイルで表面処理されたものであることが好ましい。
本発明で期待する効果を得るには、側鎖または片末端や両末端や側鎖片末端や側鎖両末端などに変性基を導入した反応性の高い、末端を変性したシリコーンオイルがより好ましい。これは、詳細は不明だが、ジメチルシリコーンオイルに比べ反応性が高く無機粒子との化学反応性を向上させることが可能であり、無機粒子表面にシリコーンオイルによる網目状構造が形成されるため、より第二又は第三の無機粒子同士の親和性を向上させる効果があると推測される。また、シリコーンオイル自体が感光体かすとの親和性が高いため、感光体かす除去効果が期待されるが、特に末端変性シリコーンオイルで処理した外添剤は外添剤基材上に厚みを持って処理されることが可能であり、より感光体磨耗かすをからめとる効果があると考えられる。
また、ジメチルシリコーンオイルとこれら変性シリコーンオイル、更には他の表面処理剤とを混合処理もしくは併用処理しても構わない(シランカップリング剤(HMDSなども含む)などと併用処理しても構わない)。併用する処理剤としては、例えば、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤、各種シリコーンオイル、脂肪酸、脂肪酸金属塩、そのエステル化物、ロジン酸等を例示することができる。特に好適にはシリコーンオイル、長鎖シランカップリング剤を使用することができる。
無機粒子基材表面に均一に付着させやすいことから、シリコーンオイルの粘度は、500センチストークス以下が好ましい。より好ましくは、300センチストークス以下、更に好ましくは200センチストークス以下が使用に適している。
また、本発明においては必要に応じて樹脂粒子を外添剤として用いることもできる。
外添混合後に篩分プロセスを通してもよい。
着色粒子の製造は、例えば、結着樹脂と着色剤と、必要に応じて離型剤、帯電制御剤等を混練、粉砕、分級する混練粉砕法、混練粉砕法にて得られた粒子を機械的衝撃力または熱エネルギーにて形状を変化させる方法、結着樹脂の重合性単量体を乳化重合させ、形成された分散液と、着色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の分散液とを混合し、凝集、加熱融着させ、着色粒子を得る乳化重合凝集法、結着樹脂を得るための重合性単量体と着色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の溶液を水系溶媒に懸濁させて重合する懸濁重合法、結着樹脂と着色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の溶液を水系溶媒に懸濁させて造粒する溶解懸濁法等が使用できる。また上記方法で得られた着色粒子をコアにして、さらに凝集粒子を付着、加熱融合してコアシェル構造をもたせる製造方法を行ってもよい。
なお、本発明の静電荷像現像用トナーは、磁性材料を内包する磁性トナーおよび磁性材料を含有しない非磁性トナーのいずれであってもよい。
本発明の静電荷像現像剤は、本発明の静電荷像現像用トナーを少なくとも含む。本発明の静電荷像現像用トナーを単独で用いると一成分系の静電荷像現像剤として調製され、また、キャリアと組み合わせて用いると二成分系の静電荷像現像剤として調製される。
二成分系の静電荷像現像剤に使用し得るキャリアとしては特に制限はないが、マトリックス樹脂中に導電材料が分散含有された樹脂被覆層を芯材表面に有するキャリアを用いてもよい。
キャリヤの芯材としては、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物、ガラスビーズ等が挙げられるが磁気ブラシ法を用い体積固有抵抗を調整するためには磁性材料であることが好ましい。
芯材の平均粒子径は、一般的には10〜500μmであり、好ましくは30〜100μmである。
被覆層形成用溶液中に使用する溶剤は、該マトリックス樹脂を溶解するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類が使用できる。
また、樹脂被覆層の平均膜厚は、通常0.1〜10μmであるが、本発明においては経時にわたり安定したキャリヤの体積固有抵抗を発現させるため0.5〜3μmの範囲であることが好ましい。
本発明の画像形成方法は、潜像保持体表面に静電荷像を形成する潜像形成工程と、現像剤担持体に担持された現像剤を用いて前記潜像保持体表面に形成された静電荷像を現像してトナー画像を形成する現像工程と、前記潜像保持体表面に形成されたトナー画像を被転写体表面に転写する転写工程と、前記被転写体表面に転写されたトナー画像を熱定着する定着工程と、前記潜像保持体表面をクリーニングブレードを用いて清掃するクリーニング工程と、を少なくとも有し、前記現像剤として本発明の静電荷像現像剤を用いるものである。
本発明においては、トナー付着による各種問題、即ちクリーニング不良を生じたり、さらには画像欠陥や、潜像保持体表面を傷つけてしまう等の問題を解消することが望まれる。
また、有機感光層表面にさらに表面被覆層を設けることも可能であり、この表面被覆層により表面摩耗の程度を好適な範囲に調整することが可能となる。さらに、表面被覆層をトナーが付着し難い構成とすることにより、より完全にトナー付着の影響を防止することができ、また、有機感光層をトナーや、その他酸化性ガス、湿気等から完全に保護し得るため、特に好ましい。
<有機感光体(OPC)の構成>
本発明に好ましく用いられる有機感光体は、導電性支持体表面に、少なくとも有機感光層を設けてなる。
本発明において、好ましく用いられる導電性支持体としては、従来から電子写真感光体の導電性支持体として使用されている如何なる素材も使用することができ、不透明または実質的に透明であるものが使用できる。例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、金、白金、酸化銀、酸化インジウム、ITO等の薄膜を設けたプラスチックフィルム、ガラスおよびセラミックス等、あるいは導電性付与剤を塗布または含浸させた紙、プラスチックフィルム、ガラスおよびセラミックス等を挙げることができる。導電性支持体の形状は、ドラム状、シート状、プレート状等、使用目的に合わせて適宜選択することができる。
5μm未満では、磨耗により十分な耐久性が得られにくいからである。有機感光層の層厚としては、より好ましくは、10μm以上である。一方、製造適性の観点より、有機感光層の層厚としては、2,000μm以下であることが好ましく、より好ましくは1,000μm未満であり、さらに好ましくは500μm未満である。
電荷発生材料としては、非晶質セレン、結晶性セレン−テルル合金、セレン−ヒ素合金、その他セレン化合物およびセレン合金、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機系光導電性材料、フタロシアニン系化合物、スクアリリウム系化合物、アントアントロン系化合物、ペリレン系化合物、アゾ系化合物、アントラキノン系化合物、ピレン系化合物、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等の有機顔料あるいは染料が用いられる。これらの中でもフタロシアニン系化合物は光感度が高い為好適であり、具体的には、無金属フタロシアニン、オキシチタニウムフタロシアニン、ハロゲン化ガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、ハロゲン化錫フタロシアニンが好ましい。
これらの結着樹脂は、単独あるいは2種以上混合して用いることができる。電荷発生層の結着樹脂として、以上に幾つかの好ましい材料を挙げたが、本発明においては、これらに限定されるものではない。
塗布方法としては、ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法を採用することができる。電荷発生層の乾燥膜厚は、一般的には0.1〜5μmが適当であり、より好ましくは0.2〜2.0μmである。
一方、高分子電荷輸送材料としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシランなどの電荷輸送性を有する公知のものを用いることができる。例えば、米国特許第4,801,517号明細書等に示されているポリエステル系高分子電荷輸送材料は、高い電荷輸送性を有しており、好ましいものである。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系あるいはヒンダードアミン系のものが望ましく、有機イオウ系酸化防止剤、フォスファイト系酸化防止剤、ジチオカルバミン酸塩系酸化防止剤、チオウレア系酸化防止剤、ベンズイミダゾール系酸化防止剤、などの公知の酸化防止剤を用いてもよい。これら酸化防止剤の添加量としては、電荷輸送層の全固形分の15質量%以下が望ましく、10質量%以下がさらに望ましい。
電荷輸送層の塗布方法は、電荷発生層で挙げたものと同じ公知の方法を採用することができる。電荷輸送層の乾燥膜厚は5〜50μmであり、好ましくは10〜40μmである。
表面被覆層の構成成分として、さらに必要に応じてグリコール化合物、ビスフェノール化合物等のヒドロキシ基を有する化合物も好適に用いられる。
ヒドロキシ基を有する化合物の他の例として、アクリルポリオールおよびそのオリゴマー、ポリエステルポリオールおよびそのオリゴマーなどの反応性ヒドロキシ基を有する各種ポリマーおよびオリゴマーを用いることもできる。
光安定剤の例としては、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ジチオカルバメート、テトラメチルピペリジン等の誘導体があげられる。また、感度の向上、残留電位の低減、繰り返し使用時の疲労低減等を目的として、少なくとも1種の電子受容性物質を含有してもよい。使用可能な電子受容物質としては、例えば、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼン、クロラニル、ジニトロアントラキノン、トリニトロフルオレノン、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、フタル酸等をあげることができる。これらのうち、フルオレノン系、キノン系やCl, CN, NO2等の電子吸引性置換基を有するベンゼン誘導体が特に好ましい。
クリーニングブレードの材質としては、上記物性を満たす弾性体であれば、特にその制限はなく、様々な弾性体を用いることができる。具体的な弾性体としては、ポリウレタン弾性体、シリコーンゴム、クロロプレンゴム等の弾性体が挙げられる。
前記特定のクリーニングブレードのゴム硬度(本発明ではJISのK−6200の3344番「硬さ」に規定するAゴム硬度を指す、以下単にゴム硬度と記す)が50°未満のものは軟らかく摩耗し易いために、トナーすり抜けが発生し、感光体に残留したトナーによる種々の画像障害が起こることが観察されており、逆にゴム硬度が100°を超えるものは硬い為に感光体に摩耗が進行し、カブリが発生しやすくなり、また、球形トナーのクリーニング性能が確保できない。
更に、JISのK−6255:96の反発弾性試験法に規定する反発弾性(以下単に反発弾性という)が4%未満のものは剛体に近くなりブレードエッジのトナー掻き取りの往復運動が起こりにくくなるために、トナーすりぬけが発生しやすく、また、85%を超えるものはブレード鳴きやブレード捲れが発生しやすいことが分かっている。
転写工程に用いられる被転写体としては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンター等に使用される普通紙、OHPシート等が挙げられる。
定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、前記被転写体の表面もできるだけ平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等を好適に使用することができる。
転写同時定着を考慮した場合の中間転写ベルトはベース層と表面層の複層構造のものを用いることができる。
ベース層は抵抗を低く制御するためにカーボンブラック、金属酸化物等の導電性フィラーを含有させた樹脂フィルムを用いることができる。最表面層はトナーの離型性をあげるために表面エネルギーの低い材料を用いて作成されたフィルムを用いるのが好ましい。いずれの材料も耐熱フィルムであることが重要であり、PFA(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、シリコーン系等のフィルムを使用することができる。但し、これらに限定されるものではない。
<外添剤の個数平均粒径>
各外添剤粒子をエタノールにより希釈し、それを透過型電子顕微鏡(TEM:JEM−1010型 日本電子データム株式会社製))用カーボングリッド上で乾燥しTEM観察(50000倍)を行い、その画像をプリントして1次粒子をサンプルとして任意に100サンプルを抽出し、その画像面積に相当する円形粒子の粒径(長径と短径の平均値:円と近似して求めた)を外添剤の個数平均粒径とした。
トナーに外添された状態のものは、その状態を走査型電子顕微鏡(SEM:S−4700型 日立株式会社製)で観察(50000倍)を100視野行い、各外添剤(複合外添されている場合には、電子顕微鏡S4100に取り付けたエネルギー分散型X線分析装置EMAX model6923H(HORIBA社製)を用いて加速電圧20kVでマッピングし、外添剤種を判別した外添剤の画像面積に相当する円形粒子の粒径(長径と短径の平均値:円と近似して求めた)を100箇所程度測定し、その平均値を外添剤の個数平均粒径とした。
ルシャテリエ比重瓶を用いJIS−K−0061:92の5−2−1に準拠して比重を測定した。操作は次の通り行う。
(1)ルシャテリエ比重瓶に約250mlのエチルアルコールを入れ、メニスカスが目盛りの位置にくるように調整する。
(2)比重瓶を恒温水槽に浸し、液温が20.0±0.2°Cになったとき、メニスカスの位置を比重瓶の目盛りで正確に読み取る。(精度0.025mlとする)
(3)試料約100.000gを量り取り、その質量をWとする。
(4)量り取った試料を比重瓶に入れ泡を除く。
(5)比重瓶を恒温水槽に浸し、液温が20.0±0.2°Cになったとき、メニスカスの位置を比重瓶の目盛りで正確に読み取る。(精度0.025mlとする)
(6)次式により比重を算出する。
D=W/(L2 −L1 ) ・・・式A
S=D/0.9982 ・・・式B
式中、Dは試料の密度(20°C)(g/cm3 )、Sは試料の比重(20°C)、Wは試料の見かけの質量(g)、L1 は試料を比重瓶に入れる前のメニスカスの読み(20°C)(ml)、L2 は試料を比重瓶に入れた後のメニスカスの読み(20°C)(ml)、0.9982は20°Cにおける水の密度(g/cm3 )である。
トナーに外添された状態のものは以下のようにして求めた。電子顕微鏡S4100に取り付けたエネルギー分散型X線分析装置EMAX model6923H(HORIBA社製)を用いて加速電圧20kVでマッピングした。
元素組成から外添剤の材料種を推測し、推測された材料種の真比重をその外添剤の比重と近似する。
無機粒子のBET比表面積の測定は、QUANTACHROME社製比表面積計オートソープ1を使用し以下の通り行う。測定サンプル約0.1gをセル中に秤取し温度40℃、真空度1.0×10−3mmHg以下で12時間以上脱気処理を行う。その後、液体窒素により冷却した状態で窒素ガスを吸着し多点法により値を求める。
トナーに外添された状態のものは、上記SEM観察を用いて求めた外添剤の粒径と比重の値を用い、近似的に比表面積を計算した。
(全炭素量)
外添剤の全炭素量(重量%)は微量炭素分析計(EMIA Horiba社製)により測定した。
(固定炭素量)
ソックスレー抽出器を用いてクロロホルムなどの有機溶媒で外添剤の表面に処理されているシリコーンオイルなどの処理剤のうち化学吸着していない処理剤分をクロロホルム500ml、サンプル0.5g、24時間の条件で抽出した後に遠心分離器を用いて固液分離した固体分を同様に微量炭素分析計(EMIA Horiba社製)により測定する。求めた炭素含有量を固定炭素量とする。
(遊離炭素量)
遊離炭素量=全炭素量―固定炭素量
<理論飽和固定炭素量>
理論飽和固定炭素量は、各外添剤をジメチルシリコーンオイルで処理したときに飽和する固定炭素量値として表すことができる。
具体的には、各外添剤を電気炉に入れ、500℃で1時間以上加熱する。表面に付着している処理剤が無くなったことは、熱分析装置(島津ガスクロマトグラフ用熱分解装置TGA−50)を用い、窒素雰囲気で減量分を測定して、熱処理前後のdataを比較することにより処理剤固有の吸収が見られないことにより確認する。この方法により熱処理された外添剤粉末に添加量水準を振ってジメチルシリコーンオイル(KF−96−100cs、信越化学製)で処理を施し、処理後の粉末の固定炭素量を測定することで、各外添剤の理論飽和固定炭素量を測定した。
本発明において、トナーの平均形状指数SF1とは、下記式で計算された値を意味し、真球の場合SF1=100となる。
SF1=(最大長)2×π×100/(面積×4)
平均形状指数を求めるための具体的な手法として、トナー画像を光学顕微鏡から画像解析装置(LUZEX III、(株)ニレコ製)に取り込み、円相当径を測定して、トナーの最大長および面積から、個々の粒子について形状係数SF1値を求める。本発明では、トナー1000個の平均を平均形状係数SF1とした。
本発明において、トナーの体積平均粒径(Dt(μm))とはトナーを分散安定剤水溶液に分散しコールター・マルチサイザII(ベックマン−コールター社製)で測定した値をいう。測定は次のように行った。
前処理:分散助剤を少量含むイオン交換水に10ccにトナーを適量投入し、超音波分散を行ってトナーを水中に分散し、測定サンプルとした。
測定: 100μmのアパチャーをコールタ・マルチサイザIIにセットし、電解液(アイソトンII:ベックマン−コールター株式会社製)に測定サンプルを滴下して50000個のトナーを測定し、体積平均径を計算してトナーの体積平均粒径とした。
<無機粒子A>
個数平均粒径80nmの気相法で得られたシリカ100部をトルエン溶液1000ml中に分散し、ジメチルシリコーンオイル(KF96−100cs、信越シリコーン社製)14部を投入して超音波をかけた後エバポレーターでトルエンを留去し、更に150℃で1時間の加熱を加えた後粉砕して、個数平均粒径80nmの無機粒子Aを得た。
固定炭素量=1.5、遊離炭素量=2.3、理論飽和固定炭素量=1.5、遊離炭素量/理論飽和固定炭素量=1.5、全炭素量=3.8、全炭素量/理論飽和固定炭素量=2.5、(全炭素量−理論飽和固定炭素量−遊離炭素量)=0であった。
個数平均粒径140nmのゾルゲル法で得られたチタニアゾルにヘキサメチルジシラザン(HMDS)処理を行い、乾燥、粉砕したもの100部をトルエン溶液1000ml中に分散し、ジメチルシリコーンオイル(KF96−100cs、信越シリコーン製)10部を投入して超音波をかけた後エバポレーターでトルエンを留去し、更に150℃で1時間の加熱を加えた後粉砕して、個数平均粒径140nmの無機粒子Bを得た。
固定炭素量=0.5、遊離炭素量=2.5、理論飽和固定炭素量=0.5、遊離炭素量/理論飽和固定炭素量=5.0、全炭素量=3.0、全炭素量/理論飽和固定炭素量=6.0、(全炭素量−理論飽和固定炭素量−遊離炭素量)=0であった。
個数平均粒径80nmのゾルゲル法で得られたシリカ100部をトルエン溶液1000ml中に分散し、メタクリル変性オイル(X−22−174DX、信越シリコーン社製)18部を投入して超音波をかけた後エバポレーターでトルエンを留去し、更に150℃で1時間の加熱を加えた後粉砕して、個数平均粒径80nmの無機粒子Cを得た。
固定炭素量=1.5、遊離炭素量=4.0、理論飽和固定炭素量=1.5、遊離炭素量/理論飽和固定炭素量=2.7、全炭素量=5.5、全炭素量/理論飽和固定炭素量=3.7、(全炭素量−理論飽和固定炭素量−遊離炭素量)=0であった。
個数平均粒径80nmのゾルゲル法で得られたシリカゾルにHMDS処理を行い、乾燥、粉砕したもの100部をトルエン溶液1000ml中に分散し、カルビノール変性オイル(X−22−170DX、信越シリコーン社製)15部を投入して超音波をかけた後エバポレーターでトルエンを留去し、更に150℃で1時間の加熱を加えた後粉砕して、個数平均粒径80nmの無機粒子Dを得た。
固定炭素量=3.1、遊離炭素量=1.6、理論飽和固定炭素量=1.5、遊離炭素量/理論飽和固定炭素量=1.1、全炭素量=4.7、全炭素量/理論飽和固定炭素量=3.2、(全炭素量−理論飽和固定炭素量−遊離炭素量)=1.6であった。
個数平均粒径140nmのゾルゲル法で得られたチタニアゾルにHMDS処理を行い、乾燥、粉砕したもの100部をトルエン溶液1000ml中に分散し、カルボキシル変性シリコーンオイル(X−22−162C、信越シリコーン社製)7部を投入して超音波をかけた後エバポレーターでトルエンを留去し、更に150℃で1時間の加熱を加えた後粉砕して、個数平均粒径140nmの無機粒子Eを得た。
固定炭素量=31.0、遊離炭素量=1.0、理論飽和固定炭素量=0.5、遊離炭素量/理論飽和固定炭素量=2.0 、全炭素量=2.0、全炭素量/理論飽和固定炭素量=4.1、(全炭素量−理論飽和固定炭素量−遊離炭素量)=0.5であった。
個数平均粒径80nmのゾルゲル法で得られたシリカゾルにHMDS処理を行い、乾燥、粉砕したもの100部をトルエン溶液1000ml中に分散し、エポキシ変性シリコーンオイル(X−22−173DX、信越シリコーン製)10部を投入して超音波をかけた後エバポレーターでトルエンを留去し、更に150℃で1時間の加熱を加えた後粉砕して、個数平均粒径80nmの無機粒子Fを得た。
固定炭素量=3.1、遊離炭素量=0.2、理論飽和固定炭素量=1.5、遊離炭素量/理論飽和固定炭素量=0.1、全炭素量=3.3、全炭素量/理論飽和固定炭素量=2.2、(全炭素量−理論飽和固定炭素量−遊離炭素量)=1.6であった。
<無機粒子G>
個数平均粒径80nmのゾルゲル法で得られたシリカゾルにHMDS処理を行い、乾燥、粉砕したもの100部をトルエン溶液1000ml中に分散し、ジメチルシリコーンオイル(KF96−100cs、信越シリコーン社製)10部を投入して超音波をかけた後エバポレーターでトルエンを留去し、更に150℃で1時間の加熱を加えた後粉砕して、個数平均粒径80nmの無機粒子Gを得た。
固定炭素量=1.5、遊離炭素量=0、理論飽和固定炭素量=1.5、遊離炭素量/理論飽和固定炭素量=0、全炭素量=1.5、全炭素量/理論飽和固定炭素量=1.0、(全炭素量−理論飽和固定炭素量−遊離炭素量)=0であった。
<樹脂分散液(1A)の調整>
スチレン 370部
n−ブチルアクリレート 30部
アクリル酸 8部
ドデカンチオール 24部
四臭化炭素 4部
以上の成分を混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製)6部及びアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC:第一工業製薬(株)製)10部をイオン交換水550部に溶解したものにフラスコ中で乳化分散させ、10分間ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム4部を溶解したイオン交換水50部を投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続した。その結果体積平均粒径155nmであり、Tg=59℃、重量平均分子量Mw=12000の樹脂粒子が分散された樹脂分散液(1A)が得られた。
スチレン280部
n−ブチルアクリレート120部
アクリル酸8部
以上の成分を混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製)6部及びアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC:第一工業製薬(株)製)12部をイオン交換水550部に溶解したものにフラスコ中で乳化分散させ、10分間ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム3部を溶解したイオン交換水50部を投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続した。その結果体積平均粒径105nmであり、Tg=53℃、重量平均分子量Mw=550000の樹脂粒子が分散された樹脂分散液(2A)が得られた。
カーボンブラック 50部
(モーガルL:キャボット製)
ノニオン性界面活性剤 5部
(ノニポール400:三洋化成(株)製)
イオン交換水 200部
以上の成分を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間分散し、平均粒径が250nmである着色剤(カーボンブラック)粒子が分散された着色分散剤(1A)を調整した。
Cyan顔料B15:3 70部
ノニオン性界面活性剤 5部
(ノニポール400:三洋化成(株)製)
イオン交換水 200部
以上の成分を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間分散し、平均粒径が250nmである着色剤(Cyan顔料)粒子が分散された着色分散剤(2A)を調整した。
Magenta顔料R122 70部
ノニオン性界面活性剤 5部
(ノニポール400:三洋化成(株)製)
イオン交換水 200部
以上の成分を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間分散し、平均粒径が250nmである着色剤(Magenta顔料)粒子が分散された着色分散剤(3A)を調整した。
Yellow顔料Y180 100部
ノニオン性界面活性剤 5部
(ノニポール400:三洋化成(株)製)
イオン交換水 200部
以上の成分を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間分散し、平均粒径が250nmである着色剤(Yellow顔料)粒子が分散された着色分散剤(4A)を調整した。
パラフィンワックス 50部
(HNP0190:日本精蝋(株)製、融点85℃)
カチオン性界面活性剤 5部
(サニゾールB50:花王(株)製)
以上の成分を、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、平均粒径が550nmである離型剤粒子が分散された離型剤分散液Aを調整した。
樹脂分散液(1A) 120部
樹脂分散液(2A) 80部
着色剤分散液 200部
離型剤分散液A 40部
カチオン性界面活性剤1.5部
(サニゾールB50:花王(株)製)
以上の成分を、丸型ステンレス鋼鉄フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて混合し、分散した後、加熱用オイルバス中でフラスコ内を攪拌しながら50℃まで加熱した。45℃で20分間保持した後、光学顕微鏡で確認したところ、平均粒径が約5.0μmである凝集粒子が形成されていることが確認された。更に上記分散液に、樹脂含有粒子分散液として樹脂分散液(1A)を緩やかに60部追加した。そして加熱用オイルバスの温度を50℃まで上げて30分間保持した。光学顕微鏡にて観察したところ、平均粒径が約5.6μmである付着粒子が形成されていることが確認された。
上記粒子分散液にアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC:第一工業製薬(株)製)3部を追加した後、前記ステンレス鋼鉄フラスコ中を密閉し、磁力シールを用いて攪拌しながら105℃まで加熱し、4時間保持した。
次に、冷却後、反応生成物をろ過し、イオン交換水で充分に洗浄した後、乾燥させることにより、静電荷像現像用の着色粒子を得た。
着色剤分散液(1A)を用いて上記手法にて平均形状係数SF1=130、体積平均粒径D50=5.8μmの着色粒子Kuroを得た。
<着色粒子Cyanの生成>
着色剤分散液(2A)を用いて上記手法にて105℃で5時間保持する他は同様にして平均形状係数SF1=128.5、体積平均粒径D50=5.9μmの着色粒子Cyanを得た。
<着色粒子Magentaの生成>
着色剤分散液(3A)を用いて上記手法にて平均形状係数SF1=132.5、体積平均粒径D50=6.1μmの着色粒子Magentaを得た。
<着色粒子Yellowの生成>
着色剤分散液(4A)を用いて上記手法にて凝集粒子を作製する際に50℃で1時間保持し、105℃で5時間保持する他は同様にして平均形状係数SF1=127、体積平均粒径D50=6.5μmの着色粒子Yellowを得た。
フェライト粒子(平均粒径:50μm) 100部
トルエン 14部
スチレン−メタクリレート共重合体(成分比:90/10:Mw=80000) 2部
カーボンブラック(R330:キャボット社製) 0.2部
まず、フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで撹拌させて、分散した被覆液を調整し、次に、この被覆液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーに入れて、60℃において30分撹拌した
その後、さらに加温しながら減圧して脱気し、乾燥させることによりキャリヤを得た。このキャリヤは、1000V/cmの印加電界時の体積固有抵抗値が1011Ωcmであった。
上記着色粒子のKuro(実施例1)、Cyan(実施例2)、Magenta(実施例3)、Yellow(実施例4)のそれぞれ100部に平均粒子径21nmの疎水性酸化チタン(T805、日本アエロジル社製)1部、無機粒子A 1部、個数平均粒径0.7μmの酸化セリウム1部ヘンシェルミキサーを用い周速32m/s×10分間ブレンドをおこなった後、45μm網目のシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。キャリヤ100部と上記トナー5部をV−ブレンダーを用い40rpmで20分間攪拌し、177μmの網目を有するシーブで篩うことにより現像剤を得た。
上記着色粒子Kuro100部に平均粒子径12nmの疎水性二酸化珪素(R974、日本アエロジル社製)1部、無機粒子B 1部、個数平均粒径0.7μmの酸化セリウム1部をヘンシェルミキサーを用い周速32m/s×10分間ブレンドをおこなった後、45μm網目のシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。キャリヤ100部と上記トナー5部をV−ブレンダーを用い40rpmで20分間攪拌し、177μmの網目を有するシーブで篩うことにより現像剤を得た。
上記着色粒子Kuro100部に無機粒子C 1.5部、個数平均粒径0.7μmの酸化セリウム1部ヘンシェルミキサーを用い周速32m/s×10分間ブレンドをおこなった後、平均粒子径40nmの疎水性酸化ケイ素(RX50、日本アエロジル社製)1部を加え、周速20m/s×5分間ブレンドを行い、45μm網目のシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。キャリヤ100部と上記トナー5部をV−ブレンダーを用い40rpmで20分間攪拌し、177μmの網目を有するシーブで篩うことにより現像剤を得た。
上記着色粒子のKuro100部に平均粒子径21nmの疎水性酸化チタン(T805、日本アエロジル社製)1部、無機粒子D 1部、個数平均粒径0.7μmの酸化セリウム1部ヘンシェルミキサーを用い周速32m/s×10分間ブレンドをおこなった後、45μm網目のシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。キャリヤ100部と上記トナー5部をV−ブレンダーを用い40rpmで20分間攪拌し、177μmの網目を有するシーブで篩うことにより現像剤を得た。
上記着色粒子Kuro100部に平均粒子径12nmの疎水性二酸化珪素(R974、日本アエロジル社製)1部、無機粒子E 1部、個数平均粒径0.7μmの酸化セリウム1部をヘンシェルミキサーを用い周速32m/s×10分間ブレンドをおこなった後、45μm網目のシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。キャリヤ100部と上記トナー5部をV−ブレンダーを用い40rpmで20分間攪拌し、177μmの網目を有するシーブで篩うことにより現像剤を得た。
上記着色粒子Kuro100部に無機粒子F 1.5部、個数平均粒径0.7μmの酸化セリウム1部ヘンシェルミキサーを用い周速32m/s×10分間ブレンドをおこなった後、平均粒子径40nmの疎水性酸化ケイ素(RX50、日本アエロジル社製)1部を加え、周速20m/s×5分間ブレンドを行い、45μm網目のシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。キャリヤ100部と上記トナー5部をV−ブレンダーを用い40rpmで20分間攪拌し、177μmの網目を有するシーブで篩うことにより現像剤を得た。
実施例1Kuroトナーにおいて、着色粒子に外添させた無機粒子Aを用いなかった以外は、実施例1と同様にして現像剤を得た。
実施例1Kuroトナーにおいて、着色粒子に外添させた酸化セリウムを用いなかった以外は、実施例1と同様にして現像剤を得た。
実施例1Kuroトナーにおいて、トナー粒子に外添させた無機粒子Aを用いる代わりに無機粒子Gを用いた以外は、実施例1と同様にして現像剤を得た。
測定には、キーエンス社製、超深度カラー3D形状測定顕微鏡VK−9500を使用した。本装置では試料にレーザーを照射し3次元走査を行う。試料のレーザー反射光をCCDカメラでモニターし、3次元表面情報を得る。ブレードエッジの先端を1cm幅内の深さ/幅共に1μm以上のエッジ欠けの数を数えた。これを1cmおきに10箇所、計10cm分数えた。
○:エッジ欠けほぼ無し
△:微小欠け(幅/深さどちらかもしくは共にμmサイズ以下の欠け有り)
×:欠け(幅/深さ共にμmサイズの欠けが5個以上有り)
評価機から感光体を抜き出し、目視で観察した。
×:感光体全面にトナー付着があるのを確認
△:感光体上に多少トナー付着有り
○:感光体上のトナー付着を目視では確認できない
得られた結果を表1に示す。
[感光体A]
φ30mmアルミニウムパイプ上に二酸化チタン(T805、日本アエロジル製)40部、アルキッド樹脂(ベッコゾール1307−60−EL、大日本インキ化学工業製)5部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンG−821−60、大日本インキ化学工業製)3部、メチルエチルケトン200部からなる溶液を浸漬コーティング法で塗布し、150℃において10分間加熱乾燥し、膜厚3.5μmの下引層を形成した。
次に、オキソチタニウムフタロシアニン結晶2部、およびポリビニルブチラール(「エスレック BM−S」、積水化学社製)0.2部をシクロヘキサノン50部と混合し、ガラスビーズとともにサンドミルで1時間分散した液を、前記下引層上に浸漬コートし、100℃で10分間加熱して膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。次に、粘度平均分子量5万のポリカーボネート樹脂(Zポリカ、帝人化成製)10部と、下記構造式(a)のベンジジン化合物12部、および1%シリコーンオイル(KF50、信越シリコーン製)1部をジクロロメタン100部に溶解させた塗布液を前記電荷発生層上に浸漬コーティング法で塗布し、110度で40分間加熱し、膜厚25μmの電荷輸送層を形成した。これを感光体Aとする。
感光体A上に、さらに、粘度平均分子量5万のポリカーボネート樹脂(Zポリカ、帝人化成製)5部、および平均一次粒径0.09μmのフッ素樹脂粒子(比抵抗1×1016Ω・cm)1部、下記構造式(b)の化合物4部を、シクロヘキサノン200部に混合したものをガラスビーズとともにサンドミルで1時間分散した液を、感光体Aの電荷輸送層の上にスプレーコートし、常温で10分間乾燥した後、150℃で60分間加熱し、膜厚1.5μmの表面被覆層を形成し、感光体Bを得た。
Claims (5)
- 結着樹脂及び着色剤を含む着色粒子と、
個数平均粒径が500〜1000nmの酸化セリウムからなる第一の無機粒子と、下記式(1)を満たしシリコーンオイルで表面処理された個数平均粒径が80〜150nmの気相法で得られたシリカ、又は、ゾルゲル法で得られたチタニア若しくはシリカからなる第二の無機粒子と、平均粒子径が12〜40nmの第四の無機粒子と、を含む外添剤と、
を含有する静電荷像現像用トナー。
1.0<遊離炭素量/理論飽和固定炭素量≦5.0 式(1) - 結着樹脂及び着色剤を含む着色粒子と、
個数平均粒径が500〜1000nmの酸化セリウムからなる第一の無機粒子と、下記式(2)及び式(3)を満たしシリコーンオイルで表面処理された個数平均粒径が80〜150nmの気相法で得られたシリカ、又は、ゾルゲル法で得られたチタニア若しくはシリカからなる第三の無機粒子と、平均粒子径が12〜40nmの第四の無機粒子と、を含む外添剤と、
を含有する静電荷像現像用トナー。
1.0<全炭素量/理論飽和固定炭素量≦5.0 式(2)
0<(全炭素量―理論飽和固定炭素量−遊離炭素量) 式(3) - 前記シリコーンオイルが、末端を変性したシリコーンオイルである請求項1又は2に記載の静電荷像現像用トナー。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを少なくとも含む静電荷像現像剤。
- 潜像保持体表面に静電荷像を形成する潜像形成工程と、現像剤担持体に担持された現像剤を用いて前記潜像保持体表面に形成された静電荷像を現像してトナー画像を形成する現像工程と、前記潜像保持体表面に形成されたトナー画像を被転写体表面に転写する転写工程と、前記被転写体表面に転写されたトナー画像を熱定着する定着工程と、前記潜像保持体表面をクリーニングブレードを用いて清掃するクリーニング工程と、を少なくとも有する画像形成方法であって、前記現像剤が請求項4に記載の静電荷像現像剤である画像形成方法。
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