JP4664468B2 - 放射線遮蔽体およびその据付方法 - Google Patents

放射線遮蔽体およびその据付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子炉などの高放射線環境下において作業員が作業するために設置する放射線遮蔽体およびその据付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原子炉に設置する放射線遮蔽体は、鉛や鋼を主体として構成されており、原子炉内の放射化量が大きい場所で作業する場合、必要な放射線レベルに低下させるためには、この遮蔽体を厚く形成する必要があった。
【0003】
特に、放射化量が比較的小さいプラントにおいて、炉内構造物の取替を実施するに際し、炉内に作業員がアクセスするために設置する放射線遮蔽体は、図8(A),(B)に示すように原子炉圧力容器1とジェットポンプ2との間の狭隘部に、外側容器3aが鋼で、その外側容器3a内に鉛板3bを収納して構成された複数の遮蔽体単体3を設置していた。この場合、炉心部の最も高い部位では、数mSv/hの雰囲気線量当量率に抑えることができ、炉内で一定時間の作業が可能であった。
【0004】
これらの遮蔽体単体3は、図8(C)に示すように天井クレーン4の吊具5に掛止されたワイヤ6により原子炉圧力容器1のフランジ1aから吊り下げられているだけであるため、隣接する遮蔽体単体3との間に隙間が生じ、遮蔽体単体3同士が互いに密着する構造ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の放射線遮蔽体は、鉛や鋼を主体として構成されていたので、原子炉圧力容器1のサイズが小さく比較的放射化量の大きいプラントでは、厚い放射線遮蔽厚が必要となり、原子炉圧力容器1とジェットポンプ2との狭隘な部位に上述した遮蔽体単体3を設置することができなかった。
【0006】
すなわち、原子炉圧力容器1のサイズが小さいプラントでは、原子炉圧力容器1と燃料との距離が近く、原子炉圧力容器1の放射化量が、従来プラントの約4倍程度となるため、鉛や鋼を主体として構成された従来の遮蔽体の板厚では不十分であるとともに、原子炉圧力容器1とジェットポンプ2との間隔は高放射化プラントでも変わらないため、遮蔽厚を厚くすることができないという問題が生じる。
【0007】
また、従来設置されていた放射線遮蔽体は、複数の遮蔽体単体3が密着する構造でないため、隣接する遮蔽体単体3同士に隙間が生じ、この隙間から放射線が漏洩し、被曝量が増大するという問題があった。
【0008】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、放射線遮蔽厚を変えずに十分な遮蔽効果を有する放射線遮蔽体を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明の他の目的とするところは、原子炉圧力容器内に設置した場合、隙間が生じない放射線遮蔽体を提供することにある。
【0010】
さらに、本発明の別の目的とするところは、据付時、遮蔽体単体の変形を未然に防止可能な放射線遮蔽体の据付方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の放射線遮蔽体において、請求項1記載の発明では、原子炉圧力容器の内側に設けられる放射線遮蔽体であって、長尺の複数の遮蔽体単体を原子炉圧力容器の内周面全周に沿って連結可能に構成し、それぞれの遮蔽体単体が相互に接触する側面に長手方向に沿って係合段部またはテーパ部を形成し、また所定間隔をおいた遮蔽体単体の上部および下部に遮蔽体単体を水平方向に互いに密着させる密着手段として前記原子炉圧力容器の内周面を押す押し治具を設け、全体の遮蔽体単体を密着可能としたことを特徴とする。
【0020】
請求項1記載の発明によれば、長尺の複数の遮蔽体単体を原子炉圧力容器の内周面全周に沿って連結可能に構成し、それぞれの遮蔽体単体が相互に接触する側面に長手方向に沿って係合段部またはテーパ部を形成し、また所定間隔をおいた遮蔽体単体の上部および下部に遮蔽体単体を水平方向に互いに密着させる密着手段として前記原子炉圧力容器の内周面を押す押し治具を設け、全体の遮蔽体単体を密着可能としたことにより、原子炉圧力容器内に設置した場合に隙間が生じることがなくなり、放射線の漏洩を防止し、被曝量を低減させることができる。
【0021】
請求項記載の発明では、請求項1記載の放射線遮蔽体において、遮蔽体単体は、炉内構造物との干渉を回避する開口部を形成したことを特徴とする。
【0022】
請求項記載の発明によれば、遮蔽体単体に炉内構造物との干渉を回避する開口部を形成したことにより、遮蔽体単体の設置作業が容易になる。
【0023】
請求項3記載の発明では、請求項1に記載の放射線遮蔽体において、前記複数の遮蔽体単体と前記原子炉圧力容器との隙間を塞ぐ閉塞板を設けたことを特徴とする。
【0024】
請求項記載の発明によれば、複数の遮蔽体単体と原子炉圧力容器との隙間を塞ぐ閉塞板を設けたことにより、原子炉圧力容器と複数の遮蔽体単体との隙間を通って複数の遮蔽体単体の上下端から漏洩してくる放射線を防止することができる。
【0025】
本発明の放射線遮蔽体の据付方法において、請求項4記載の発明では、長尺の複数の遮蔽体単体を原子炉圧力容器の内周面全周に沿って連結可能に構成し、それぞれの遮蔽体単体が相互に接触する側面に長手方向に沿って係合段部またはテーパ部を形成し、また所定間隔をおいた遮蔽体単体の上部および下部に遮蔽体単体を水平方向に互いに密着させる密着手段として前記原子炉圧力容器の内周面を押す押し治具を設け、全体の遮蔽体単体を密着可能とした放射線遮蔽体を準備し、遮蔽体単体を剛性架台に取り付けて一体化し、この一体化した遮蔽体単体および剛性架台を原子炉内に引き込んだ後、この原子炉内に設置された起立架台に直立して取り付け、この起立架台に取り付けられた前記一体化した遮蔽体単体および剛性架台から前記遮蔽体単体を取り外して原子炉圧力容器内に吊り下ろし、水平方向に複数組み付けることを特徴とする。
【0026】
請求項記載の発明によれば、遮蔽体単体を剛性架台に取り付けて一体化し、この一体化した遮蔽体単体および剛性架台を原子炉内に引き込むことにより、据付時、遮蔽体単体に横荷重が加わって撓んだり、捩れたりすることなく、遮蔽体単体の変形を未然に防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1(A),(B)は本発明に係る放射線遮蔽体の第1実施形態の遮蔽体単体を示す正面図、側面図である。なお、従来の構成と同一の部分には、図8と同一の符号を付して説明する。また、図1では、2枚の遮蔽体単体を水平方向に連結した状態を示している。
【0029】
図1(A),(B)に示すように、2枚の遮蔽体単体10,10は、それぞれ長尺(長さ約7m)で円弧状かつ短冊状(幅約30cm〜50cm)に形成されるとともに、上端部近傍および下端に取り付けられた連結部11により互いに連結して一体化されている。
【0030】
この一体化された遮蔽体単体10,10の上部および中央部近傍には、原子炉圧力容器1に設置されたブラケットなどの突起物(図示せず)との干渉を回避するための切欠部12が穿設され、その中央部にはジェットポンプ2を固定するライザブレースを原子炉圧力容器1に取り付けるために部分的に開閉可能な部分開閉窓13が形成され、さらにその下部には原子炉圧力容器1のノズルにジェットポンプ2のライザ管を挿入するために開閉可能なライザ管挿入口14が形成されている。したがって、これら切欠部12、部分開閉窓13およびライザ管挿入口14は、炉内構造物との干渉を回避する開口部を形成する。
【0031】
また、遮蔽体単体10は、据付時に最も放射化した炉心部分に相当する上部から下部近傍まで二点鎖線のハッチングで示す厚さ約90mmのタングステン合金部15および厚さ約65mmのタングステン合金部16を有し、これらのタングステン合金部15,16はそのタングステン合金が比重17以上で、本実施形態では比重18の合金が使用されている。因みに、タングステン合金は、比重が17以上で、鉛の比重11.4より高いため、それだけ放射線の遮蔽効果が大きいことになる。
【0032】
そして、タングステン合金部15,16は、タングステン合金が硬度が高く加工が困難なことから、例えば平板状のステンレス鋼の容器内に一定の大きさのタングステン合金板を多数敷設して構成されている。この場合には、使用時の放射線の漏洩を防止するため、上記タングステン合金板間にできる限り隙間が形成されないようにスペーサなどを用いて封止している。
【0033】
さらに、遮蔽体単体10は、タングステン合金部15の上部に白抜きで示す厚さ約90mmのステンレス鋼部17が連設される一方、タングステン合金部16の下部にクロスハッチングで示す厚さ約30mmの鉛部18が連設されている。この鉛部18は、例えばステンレス鋼の容器内に鉛板を多数敷設するか、あるいは溶融した鉛を流し込んで固化することで構成されている。
【0034】
そして、ステンレス鋼部17の上部には、吊耳19およびワイヤ取付部20が配設される一方、鉛部18の底部には、複数の遮蔽体単体10を組み付ける際、互いに隣接する遮蔽体単体10同士を連結する連結具21が固定されている。
【0035】
図2(A),(B)は本実施形態の遮蔽体単体を原子炉圧力容器1内に組み付けた状態を示す斜視図,側面図である。なお、図2においては、図1に示す吊耳19、ワイヤ取付部20および連結具21が省略されている。
【0036】
図2(A)に示すように、複数の遮蔽体単体10を組み付ける際、その遮蔽体単体10が接触する側面には、長手方向に沿って係合段部22およびテーパ部23の少なくとも一方が形成され、互いに嵌合構造に構成されている。また、複数組み付けられた遮蔽体単体10の内、所定数をおいた遮蔽体単体10の上部および下部には、遮蔽体単体10を水平方向に互いを密着させる密着手段としての押し冶具の機能を有する締付けボルト24,24が取り付けられている。
【0037】
したがって、多数の遮蔽体単体10が原子炉圧力容器1内に吊り込まれて位置決めされた後、これらの締付けボルト24,24を締め付け、図2(B)に示すようにそれらの先端部が原子炉圧力容器1内に当接し、さらに締め付けることで、その締付け力の反力を遮蔽体単体10が受け、その遮蔽体単体10が原子炉圧力容器1の中心方向に押し出される。
【0038】
ここで、遮蔽体単体10が接触する側面には、長手方向に沿って係合段部22またはテーパ部23が形成されていることから、そのくさび効果により複数の遮蔽体単体10同士は、水平方向に突張り合うため、組み付けられた遮蔽体単体10同士の相互作用により、多数の遮蔽体単体10全体が円筒形に形成され、かつ遮蔽体単体10相互間の隙間が最小になる。
【0039】
次に、図3(A)〜(D)に基づいて本実施形態における原子炉の炉内構造物の取替方法について説明する。
【0040】
まず、図3(A)に示すようにジェットポンプ2およびシュラウド25などの炉内構造物は、原子炉圧力容器1内において水中遠隔で複数に切断撤去された後、図3(B)に示すように原子炉圧力容器1内の放射化されたクラッドを取り除くために化学除染ないし機械除染が行われる。
【0041】
この状態では、炉心部分に相当する位置での放射化された原子炉圧力容器1からの放射線が強いため、炉内に作業員が入ることはできない。そこで、図3(C)に示すように炉心部近傍に相当する範囲の原子炉圧力容器1内面に遮蔽体単体10を水中遠隔で設置する。
【0042】
この場合、複数の遮蔽体単体10はワイヤにより原子炉圧力容器1のフランジから吊り下げられ、鉛部18の底部に固定された連結具21により互いに隣接する遮蔽体単体10同士を連結した後、複数の遮蔽体単体10の係合段部22またはテーパ部23を係合させることにより複数の遮蔽体単体10を組み付けて位置決めし、締付けボルト24,24を締め付け、これらの先端部が原子炉圧力容器1内に当接し、さらに締め付けることで、その遮蔽体単体10が原子炉圧力容器1の中心方向に押し出される。
【0043】
ここで、遮蔽体単体10が接触する側面には、長手方向に沿って係合段部22またはテーパ部23が形成されていることから、そのくさび効果により複数の遮蔽体単体10同士は、水平方向に突張り合うため、組み付けられた遮蔽体単体10同士の相互作用により、多数の遮蔽体単体10全体が円筒に形成される。これにより、放射化した原子炉圧力容器1からの放射線を遮って作業員が炉内に入ってクラッド除去作業などを行うことができるようになる。
【0044】
その作業終了後、ジェットポンプ2およびシュラウド25など、新規な炉内構造物を気中で取り付けて復旧した後、図3(D)に示すように再び水位を上げ原子炉圧力容器1とジェットポンプ2との間の狭隘部から放射線遮蔽体2を遠隔で取り外す。なお、図3において、符号7は上部格子板、8は炉心支持板である。
【0045】
なお、本実施形態における遮蔽体単体10は、据付時に最も放射化した炉心部分に相当する上部から下部近傍までを厚さ約90mmのタングステン合金部15および厚さ約65mmのタングステン合金部16としたが、これに限らず遮蔽体単体10の長手方向全長に亘ってタングステン合金部としてもよく、要するに遮蔽体単体10の少なくとも一部をタングステン合金により構成すればよい。
【0046】
したがって、本実施形態では、図1(A),(B)に示すように遮蔽体単体10が長尺の短冊構造をなし、遮蔽体単体10の少なくとも一部をタングステン合金としたことにより、その放射線遮蔽厚を厚くすることなく、原子炉圧力容器1とジェットポンプ4の隙間寸法(約30mm〜90mm)以内に抑えることができ、原子炉圧力容器1とジェットポンプ2との間の狭隘部に遮蔽体単体10を設置することができ、かつ後で取り外すことができる。
【0047】
これにより、放射化した原子炉圧力容器1からの放射線を遮って作業員が原子炉内で作業する環境にすることができる。すなわち、図4は炉内線量当量評価結果を示し、この図から分かるようにタングステン合金の使用により作業員が作業可能な環境を実現することができる。
【0048】
また、本実施形態によれば、最も放射化した炉心部分には鉛(比重11.4)より遮蔽効果が大きい比重18のタングステン合金を用い、それ以外の部分にはステンレス鋼および鉛を用いた構造を採用したことにより、高価なタングステン合金の設置範囲を狭くすることができる。この場合、タングステンは高価な材料であるので、遮蔽計算により作業員が作業するのに必要十分な範囲を決定することが重要である。
【0049】
さらに、本実施形態によれば、遮蔽体単体10の長手方向下部の板厚を薄く形成したことにより、ジェットポンプ2の据付時および遮蔽体単体10自身の取外し時に相互に干渉しないため、ジェットポンプ2の据付作業および遮蔽体単体10自身の取外し作業が容易になる。
【0050】
そして、本実施形態によれば、遮蔽体単体10を原子炉圧力容器1内において水平方向に複数組み合わせたときに互いを密着させる締付けボルト24,24を設けたことにより、原子炉圧力容器1内に設置した場合、遮蔽体単体10相互間に隙間が生じることがなくなり、放射線の漏洩を防止し、被曝量を低減させることができる。
【0051】
また、本実施形態によれば、遮蔽体単体10に炉内構造物との干渉を回避する切欠部12、部分開閉窓13およびライザ管挿入口14を形成したことにより、遮蔽体単体10の設置作業が容易になる。
【0052】
図5は本発明に係る放射線遮蔽体の第2実施形態の遮蔽体単体を示す斜視図である。なお、前記第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、前記第1実施形態と異なる構成および作用のみを説明する。また、図5に示す遮蔽体単体10は、切欠部12、部分開閉窓13およびライザ管挿入口14を形成しないもの示している。
【0053】
図5に示すように、各遮蔽体単体10の上端部には、長さが遮蔽体単体10の幅とほぼ等しく、幅が遮蔽体単体10の厚さより広く、かつ平面略コ字状に形成された閉塞板としての上部遮蔽板26が2本の取付ボルト27,27により固定される。また、この上部遮蔽板26には、中央一側に吊耳19の外形にほぼ等しい凹部26aが形成されるとともに、長手方向両端部に、それぞれ係合段部26bが形成されている。
【0054】
したがって、上部遮蔽板26は、遮蔽体単体10の上端部に取付ボルト27,27により固定された際、その凹部26aが吊耳19に嵌合するとともに、その係合段部26bが隣接する他の遮蔽体単体10に取り付けられた上部遮蔽板26の係合段部26bと係合する。
【0055】
さらに、遮蔽体単体10の下端部には、平面略L字状に形成された閉塞板としての2枚の下部遮蔽板28,28がそれぞれボルト29,29により固定される。また、これらの下部遮蔽板28,28は、各両端に係合段部28a,28bがそれぞれ形成されるとともに、取付時に遮蔽体単体10の下端に固定された連結具21を回避するための切欠部28cがそれぞれ形成されている。
【0056】
そして、下部遮蔽板28,28のボルト29,29の取付部位には、下部遮蔽板28,28の幅方向に対して斜めにそれぞれ長孔30,30が穿設され、これら長孔30,30により、下部遮蔽板28,28の取付後にボルト29,29を緩めることにより、長孔30,30に沿って下部遮蔽板28,28が遮蔽体単体10の幅方向に対して移動可能となる。
【0057】
したがって、下部遮蔽板28,28は、遮蔽体単体10の下端部にボルト29,29により固定された際、その切欠部28bが連結具21に係合するとともに、互いの係合段部28aが係合する一方、係合段部28bが隣接する他の遮蔽体単体10に取り付けられた下部遮蔽板28の係合段部28bと係合する。
【0058】
また、原子炉圧力容器1内に複数の遮蔽体単体10を水平方向に複数組み付けて全体を円筒形に形成したとき、原子炉圧力容器1と複数の遮蔽体単体10との間の隙間は、複数の遮蔽体単体10の上下端に取り付けられた上部遮蔽板26および下部遮蔽板28,28により閉塞される。
【0059】
ところで、多数の遮蔽体単体10が原子炉圧力容器1内にワイヤにより吊り込まれて位置決めされた後、これらの締付けボルト24,24を締め付け、多数の遮蔽体単体10全体が円筒形に形成され、原子炉圧力容器1と複数の遮蔽体単体10との間に隙間が形成される。
【0060】
しかしながら、本実施形態によれば、上部遮蔽板26および下部遮蔽板28,28により原子炉圧力容器1と複数の遮蔽体単体10の上下端との間の隙間を閉塞することで、原子炉圧力容器1と複数の遮蔽体単体10との隙間を通って複数の遮蔽体単体10の上下端から漏洩してくる放射線を防止することができる。
【0061】
なお、本実施形態において、遮蔽体単体10の搬送時、下部遮蔽板28,28は、ボルト29,29を緩めることにより、長孔30,30に沿って遮蔽体単体10の幅方向に対して移動させことで、下部遮蔽板28,28を遮蔽体単体10の下端から突出しないようすることができ、これにより遮蔽体単体10の搬送時に下部遮蔽板28,28が炉内構造物と干渉するのを防止することができる。
【0062】
次に、本発明に係る放射線遮蔽体の据付方法の一実施形態を図6および図7に基づいて説明する。
【0063】
放射線遮蔽体の据付けは、炉内構造物が取り外され、原子炉圧力容器1内に炉水を収容した状態で行う。
【0064】
遮蔽体単体10は、長尺(約7m)であるため原子炉建屋の大物搬入口やオペレーションフロアが遮蔽体単体10より低いため、直立させることができない。また、遮蔽体単体10は横荷重が加わると撓んだり、捻れたりしやすいため、あらかじめ図6に示すような十分剛性を有する剛性架台31に2枚の遮蔽体単体10,10を水平方向に連結した状態で、2枚の遮蔽体単体10,10の長手方向に対して一定間隔をおいて複数の遮蔽体押え32により固定しておく。つまり、2枚の遮蔽体単体10,10を剛性架台31に取り付けて一体化しておく。
【0065】
次いで、この一体化した2枚の遮蔽体単体10,10および剛性架台31を天井クレーン4などにより吊って車両33から斜めにした状態で原子炉建屋内の大物搬入口を経て原子炉内に引き込む。なお、この原子炉内には、図7ら示すようにあらかじめ起立架台34が直立した状態で設置されるとともに、この起立架台34の近傍に足場35が設置されている。
【0066】
そして、図7に示すように一体化した2枚の遮蔽体単体10,10および剛性架台31を原子炉ウェル36のバルクヘッド37上で直立させ、ここにあらかじめ設置されている起立架台34に剛性架台31の吊耳31aを掛止して一旦仮置きする。
【0067】
次に、2枚の遮蔽体単体10,10の各吊耳19に天井クレーン4を掛止した後、複数の遮蔽体押え32を足場35から作業員が取り外す。その後、遮蔽体単体10,10の各吊耳19を天井クレーン4などで直接に吊って原子炉圧力容器1のフランジに設置されている図示しない仮置きフックに再度仮置きする。
【0068】
ここで、原子炉圧力容器1内に吊り込むためのワイヤを2枚の遮蔽体単体10,10のワイヤ取付部20(図1に示す)に取り付け、図8(C)と同様にこのワイヤ4上端の吊具5を天井クレーン4などで吊り、上記仮置きフックから2枚の遮蔽体単体10,10を取り外して、炉内の所定位置に遮蔽体単体10,10を取り付ける。この時、ワイヤ上端は、原子炉圧力容器1のフランジに固定されたベースプレート(図示せず)に引掛けて保持する。
【0069】
なお、ライザブレース取付用の部分開閉窓13が形成された遮蔽体単体10は、開口面積が広く強度的に低いため、本実施形態では、図1に示すように隣接する2枚の遮蔽体単体10,10を連結部11および連結具21で固定して同時に吊り込ようにしている。
【0070】
上記の手順により、全ての遮蔽体単体10を原子炉圧力容器1内面全周に吊り込んだ後、原子炉圧力容器1内の水位を下げ、原子炉圧力容器1内に作業用の足場を設置し、遮蔽体単体10,10の隙間を塞ぐために締付けボルト24を締め付けたり、全ての遮蔽体単体10の上下端と原子炉圧力容器1との間の隙間を閉塞するため上部遮蔽板26および下部遮蔽板28の取付位置をを調整することにより据付けを完了する。
【0071】
なお、この時、必要に応じて遮蔽体単体10内側にブラケットなどを取り付け、一段と線量を低減させるために補助的な遮蔽体を追加で取り付けるようにしてもよい。
【0072】
一方、放射線遮蔽体の取外しは、新規なジェットポンプ2を取り付けた後、補助遮蔽体や、締付けボルト24、上部遮蔽板26および下部遮蔽板28などを先に取り外し、シュラウド25などの炉内構造物を取り付けて炉水を収容した後、前記据付手順と逆の手順で行う。
【0073】
このように本実施形態の放射線遮蔽体の据付方法によれば、遮蔽体単体10を剛性架台31に取り付けて一体化し、この一体化した遮蔽体単体10および剛性架台31を原子炉内に引き込むことにより、据付時、遮蔽体単体10に横荷重が加わって撓んだり、捩れたりすることなく、遮蔽体単体10の変形を未然に防止することができる。
【0074】
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。例えば、前記各実施形態では遮蔽体単体10にタングステン合金部15を設けたが、これ以外にタングステンを用いてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る放射線遮蔽体によれば、原子炉圧力容器のサイズが小さい比較的放射化量が大きいプラントでも、従来と同様な放射線遮蔽厚で原子炉圧力容器とジェットポンプとの間の狭隘な部位に設置することができる。
【0076】
また、原子炉圧力容器内に設置した場合、遮蔽体単体同士が密着構造であるため、隣接する遮蔽体単体間に隙間が生ずることがなく、高放射化プラントにおける有効な放射線遮蔽体を提供することができる。
【0077】
さらに、本発明に係る放射線遮蔽体の据付方法によれば、据付時、遮蔽体単体の変形を未然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は本発明に係る放射線遮蔽体の第1実施形態の遮蔽体単体を示す正面図、側面図。
【図2】(A),(B)は本実施形態の遮蔽体単体を原子炉圧力容器内に組み付けた状態を示す斜視図,側面図。
【図3】(A)〜(D)は本実施形態における原子炉の炉内構造物の取替方法の手順を示す説明図。
【図4】炉内線量当量評価結果の比較例を示す説明図。
【図5】本発明に係る放射線遮蔽体の第2実施形態の遮蔽体単体を示す斜視図。
【図6】本発明に係る放射線遮蔽体の据付方法の一実施形態における剛性架台を示す斜視図。
【図7】本発明に係る放射線遮蔽体の据付方法の一実施形態における起立架台を示す斜視図。
【図8】(A)は従来の放射線遮蔽体の据付状態の一部を示す斜視図、(B)は(A)のA方向矢視図、(C)は全体の取付状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器
2 ジェットポンプ
4 天井クレーン
5 吊具
6 ワイヤ
10 遮蔽体単体
11 連結部
12 切欠部(開口部)
13 部分開閉窓(開口部)
14 ライザ管挿入口(開口部)
15,16 タングステン合金部
17 ステンレス鋼部
18 鉛部
19 吊耳
20 ワイヤ取付部
21 連結具
22 係合段部
23 テーパ部
24 締付けボルト(密着手段)
25 シュラウド
26 上部遮蔽板
28 下部遮蔽板
31 剛性架台
32 遮蔽体押え
34 起立架台

Claims (4)

  1. 原子炉圧力容器の内側に設けられる放射線遮蔽体であって、
    長尺の複数の遮蔽体単体を原子炉圧力容器の内周面全周に沿って連結可能に構成し、それぞれの遮蔽体単体が相互に接触する側面に長手方向に沿って係合段部またはテーパ部を形成し、また所定間隔をおいた遮蔽体単体の上部および下部に遮蔽体単体を水平方向に互いに密着させる密着手段として前記原子炉圧力容器の内周面を押す押し治具を設け、全体の遮蔽体単体を密着可能としたことを特徴とする放射線遮蔽体。
  2. 請求項1に記載の放射線遮蔽体において、遮蔽体単体は、炉内構造物との干渉を回避する開口部を形成したことを特徴とする放射線遮蔽体。
  3. 請求項1に記載の放射線遮蔽体において、原子炉圧力容器内に複数の遮蔽体単体で全体を円筒形に形成した際、前記複数の遮蔽体単体と前記原子炉圧力容器との隙間を塞ぐ閉塞板を設けたことを特徴とする放射線遮蔽体。
  4. 長尺の複数の遮蔽体単体を原子炉圧力容器の内周面全周に沿って連結可能に構成し、それぞれの遮蔽体単体が相互に接触する側面に長手方向に沿って係合段部またはテーパ部を形成し、また所定間隔をおいた遮蔽体単体の上部および下部に遮蔽体単体を水平方向に互いに密着させる密着手段として前記原子炉圧力容器の内周面を押す押し治具を設け、全体の遮蔽体単体を密着可能とした放射線遮蔽体を準備し、
    遮蔽体単体を剛性架台に取り付けて一体化し、この一体化した遮蔽体単体および剛性架台を原子炉内に引き込んだ後、この原子炉内に設置された起立架台に直立して取り付け、この起立架台に取り付けられた前記一体化した遮蔽体単体および剛性架台から前記遮蔽体単体を取り外して原子炉圧力容器内に吊り下ろし、水平方向に複数組み付けることを特徴とする放射線遮蔽体の据付方法。
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