JP2001116881A - 放射線遮へい体 - Google Patents
放射線遮へい体Info
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Abstract
成できる適切な材料がない。 【解決手段】高比重のタングステン基合金焼結体を金属
製等のさやに収納して放射線遮へい体とする。遮へい能
力が高く、大型の放射線遮へい体が製作できる。
Description
係り、特に、γ線等の放射線を遮へいするのに好適な放
射線遮へい体に関する。
号公報に記載のように、既設の炉内構造物を取り外した
後、原子炉圧力容器内壁面を長さ4mを超える短冊状の
遮へい体で取り囲み圧力容器内壁からの放射線を遮へい
して炉内の雰囲気線量当量率を低減し、作業員が原子炉
圧力容器内に入って新規炉内構造物を据え付ける工法が
提案されている。上記従来技術では、ステンレス製のさ
やの中に鉛を充填していた。
重の大きいことから、従来より放射線を取り扱う医療用
機器などで使用されている。
タングステン合金は硬く成形が困難であることから焼結
体が用いられているが、大型焼結体を形成できないし、
焼結体の溶接も困難である。一方、狭隘部などに設置す
るため、寸法制限を受けるものにおいて遮へい能力を高
めたい場合は比重が大きい材料を使うことが必要であ
る。しかしながら、原子炉圧力容器壁面遮へい体のよう
に大型なものには適切な遮へい体材料がなかった。
向上した放射線遮へい体を提供することにある。
に、金属製のさややシートの中に、成形性に優れ密度の
高いタングステン基合金の焼結体を複数封入し、大型化
する。
の実施例を図1及び図2により説明する。図1は、放射
線遮へい体1の正面図であり、ハッチングは図2の矢視
部を示す。図2は、図1に示す矢視部の断面図である。
放射線遮へい体1は、タングステン基合金(タングステ
ン:95wt%以上)の焼結体2とステンレス鋼製のさ
や3から構成されており、焼結体2は、さや3内にで間
隙がないように充填されている。なお、さや3には吊り
ピース4を設けてあり、放射線遮へい体1の取り扱い性
を向上させている。
を図3と図4により説明する。図3は、放射線遮へい体
5の正面図であり、ハッチングは図4の矢視部を示す。
図4は、図3に示す矢視部の断面図である。放射線遮へ
い体5は、複数の板状タングステン基合金焼結体6とス
テンレス鋼製のさや7より構成されている。各焼結体6
の端面にはテーパ8を設け、各焼結体のテーパ8部を重
ねることにより、焼結体6端面の隙間からの放射線の漏
洩を抑制している。
を図5から図7により説明する。図5は、放射線遮へい
体9の正面図であり、ハッチングは図6のA−A′矢視
部を示す。図6は、図5に示す矢視部の断面図である。
図7のハッチングは図6に示すB−B′矢視部の断面図
である。放射線遮へい体9は、積層して配置された複数
の板状のタングステン基合金焼結体10とステンレス鋼
製のさや11で構成されている。焼結体10端面にはテ
ーパ12を設け、テーパ12部を重ねることにより、焼
結体10端面の隙間からの放射線の漏洩を抑制してい
る。また、各層の焼結体10どおしの境界部には、別層
の境界部がないように配置し、焼結体10端部からの放
射線の漏洩を更に抑制している。
漏洩した場合でも所定の遮へい能力が得られる場合は、
焼結体10の端部をテーパ12加工する必要はない。
を図8から図11により説明する。図8は、本発明方法
による放射線遮へい体13を原子炉圧力容器14内に取
り付けた状態で、新規の炉心シュラウド15,ジェット
ポンプ16等炉内構造物を据え付けた状況を示す。図8
に示すように、短冊状の放射線遮へい体13を一体ずつ
ワイヤー17等にて原子炉圧力容器フランジ14a等よ
り吊り下げ設置し、原子炉圧力容器14内壁面の線量当
量率が比較的高い部分の全面を放射線遮へい体13で覆
う。
造を示す。遮へい体13a,13bは、基本的に図9に
示す2種類の形状とする。これら放射線遮へい体13
は、それぞれ板状のタングステン基合金焼結体18,
鉛、及びステンレス鋼製のさや19より構成されてい
る。タングステン基合金焼結体17は、原子炉圧力容器
13壁面の線量当量率が特に高い領域(有効燃料長の高
さ領域)20のみに適用し、他の部分には鉛を適用す
る。なお、タングステン基合金焼結体17は、端面にテ
ーパ21を設け、2層以上に積層させ、各層の端面は、
重ならないように配置する。さや19は、各放射線遮へ
い体13の横断面を図10と図11に示す構造とし、原
子炉圧力容器14壁面から放射線が漏洩しないよう端部
を互いに嵌合させ隙間の発生を防ぐ。
13を設置する場合、原子炉圧力容器14壁面の線量当
量率が比較的高い部分にタングステン基合金焼結体18
を適用するため、放射線遮へい体材料に全て鉛を用いた
場合に比べ原子炉圧力容器14内の雰囲気線量当量率を
下げることができる。
合、焼結体18の端面にはテーパ21を必ずしも設ける
必要はない。
を図12により説明する。図12に示すようにさや22
の角22aを折り曲げて製作する場合、各角22aはR
構造となる。板状のタングステン基合金焼結体23を用
いる場合、R部には間隙24が発生する。その間隙24
には、加工性の良い鉛、または鉛基合金を当該部に成形
して嵌め込んだり、昇温させて液体とし被覆材中に注入
して充填したり、タングステンの粉体を詰め隙間の発生
を可能な限り抑制する。これによりさや内の間隙をなく
すことができる。また、板状のタングステン基合金焼結
体23端面をR加工するのみに比べ、その成形が容易と
なる。
を図13と図14により説明する。放射線遮へい体25
は、ステンレス製のさや26とタングステンと鉛の混合
物27より構成されている。混合物27は、タングステ
ンと鉛の粉体を混合し鉛が溶けるまで昇温し製作した
り、液体の鉛にタングステンの粉体を注入して製作す
る。本実施例では、タングステン焼結体に比べ比重は小
さくなるが、放射線遮へい体材料の製作工程において遮
へい体材料の焼結作業が不要になる。
いタングステン基合金焼結体を複数封入することで、高
遮へい能力を有する大型の放射線遮へい体の製作ができ
る。
さやで被覆した放射線遮へい体の一実施例の正面図であ
る。
る。
鋼製のさやに収納した放射線遮へい体の正面図である。
る。
テンレス鋼製のさやに収納した放射線遮へい体の正面図
である。
る。
側断面図である。
体を据え付けた状況を示す図である。
である。
ある。
断面図である。
ス鋼製のさやに収納した放射線遮へい体の正面図であ
る。
図である。
い体、2,6,10,18,23…タングステン基合金
の焼結体、3,7,11,19,22,26…ステンレ
ス鋼製のさや、4…吊りピース、8,12,21…テー
パ、14…原子炉圧力容器、14a…原子炉圧力容器フ
ランジ、15…炉心シュラウド、16…ジェットポン
プ、17…ワイヤー。
Claims (8)
- 【請求項1】タングステン基金属の焼結体を金属製のさ
や、若しくはシートなどで被覆したことを特徴とする放
射線遮へい体。 - 【請求項2】請求項1の記載の範囲において、焼結体を
2層以上に積層させ、各層の焼結体どおしの境界部に
は、別層の境界部がないように配置することを特徴とす
る放射線遮へい体。 - 【請求項3】請求項1または請求項2において、被覆材
の中にタングステン基金属の焼結体と鉛を併用すること
を特徴とする放射線遮へい体。 - 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかにおい
て、被覆材内の間隙部に鉛,鉛基合金を充填することを
特徴とする放射線遮へい体。 - 【請求項5】請求項4において、被覆材内の間隙部に
鉛、または鉛基合金を昇温させて液体とし被覆材中に注
入して充填することを特徴とする放射線遮へい体。 - 【請求項6】請求項4において、被覆材内の間隙部に
鉛、または鉛基合金の粉体を充填することを特徴とする
放射線遮へい体。 - 【請求項7】請求項4において、被覆材内の間隙部に
鉛、または鉛基合金の間隙の形状に併せた固まりとして
装填することを特徴とする放射線遮へい体。 - 【請求項8】タングステンの粉体を鉛中に混合させた混
合物を金属製のさや、若しくはシートで被覆したことを
特徴とする放射線遮へい体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29338999A JP2001116881A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 放射線遮へい体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29338999A JP2001116881A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 放射線遮へい体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001116881A true JP2001116881A (ja) | 2001-04-27 |
Family
ID=17794142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29338999A Pending JP2001116881A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 放射線遮へい体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001116881A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001343482A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-14 | Toshiba Corp | 放射線遮蔽体およびその据付方法 |
JP2011247666A (ja) * | 2010-05-25 | 2011-12-08 | Japan Environment Research Co Ltd | 放射線遮蔽マット |
JP2013181888A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 放射線遮蔽シート及び放射線遮蔽シートの施工方法 |
CN110131513A (zh) * | 2019-06-10 | 2019-08-16 | 北京核安新材科技有限公司 | 一种核电站管路用包覆套 |
-
1999
- 1999-10-15 JP JP29338999A patent/JP2001116881A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001343482A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-14 | Toshiba Corp | 放射線遮蔽体およびその据付方法 |
JP4664468B2 (ja) * | 2000-05-31 | 2011-04-06 | 株式会社東芝 | 放射線遮蔽体およびその据付方法 |
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