JP3094482B2 - 原子炉炉内構造 - Google Patents

原子炉炉内構造

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JP3094482B2
JP3094482B2 JP03057100A JP5710091A JP3094482B2 JP 3094482 B2 JP3094482 B2 JP 3094482B2 JP 03057100 A JP03057100 A JP 03057100A JP 5710091 A JP5710091 A JP 5710091A JP 3094482 B2 JP3094482 B2 JP 3094482B2
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富治 ▲よし▼田
椿  正昭
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉炉内構造、特に、
原子炉圧力容器内に位置して、シュラウド外側の環状部
分に設けられているポンプデック部にインターナルポン
プを設置したインターナルポンプ設置型原子炉の炉内構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の説明に先立ち、インターナルポ
ンプ設置型原子炉の全体構成を図9に基づいて説明す
る。同図はインターナルポンプ設置型原子炉の縦方向の
炉内構造説明図である。
【0003】図9に示すように、原子炉圧力容器1の下
部には、インターナルポンプ2が内蔵されている。イン
ターナルポンプ2は、原子炉圧力容器1の内側に位置し
て、シュラウド3の外側環状部分のポンプデック部4に
設置されている。シュラウド3には、燃料集合体5を、
直接、支持する上部格子板6、炉心支持板7が設定さ
れ、また、シュラウド3の上部には、気水分離器8を設
けたシュラウドヘッド9が設定されている。シュラウド
ヘッド9は、上部シュラウド10に対し、シュラウドヘ
ッドボルト11を介してフランジ接合されている。気水
分離器8の上部には、蒸気乾燥器12が設置されてい
る。
【0004】この構成で、原子力プラントの定期検査時
には、原子炉圧力容器上鏡13を取り外した後、蒸気乾
燥器12を取外し、さらに気水分離器8をもつシュラウ
ドヘッド9の取外しを行い、その後、燃料集合体5の交
換、インターナルポンプ2の点検等がおこなわれる。そ
して、シュラウドヘッド9の取外しは、シュラウドヘッ
ドボルト11を回転させ、上部シュラウド10とのフラ
ンジ締結を解除することによっておこなわれ、シュラウ
ドヘッドボルト11は、シュラウドヘッド9と共に原子
炉炉外に仮置きされる。
【0005】図10は従来のインターナルポンプ設置型
原子炉の水平方向の炉内構造説明図である。図10は、
シュラウドヘッド9,蒸気乾燥機12及び原子炉圧力容
器上鏡13を取外した後の原子炉圧力容器1内を上方か
ら見た図である。
【0006】図10において、シュラウドヘッドボルト
11を締結する上部シュラウド10のフランジ部14に
は、点検すべきインターナルポンプ2を取り外して原子
炉圧力容器1内を上方に移動させるのに際し、側方に張
り出しているシュラウドヘッドボルト締結フランジ部1
4の位置を通過させるための切欠き15が設けられてい
る。なお、この切欠き15を全てのインターナルポンプ
2の直上に設けることは、シュラウドヘッドボルト締結
フランジ14の強度が損なわれるため、従来から、切欠
き15は、インターナルポンプ2の設置台数に比べて少
ない数に抑えられている。また、フランジ部14には、
シュラウドヘッドボルト設置部16が設けられている。
【0007】図11は、図10のインターナルポンプ通
過用切欠き15の拡大図である。
【0008】図12は図11をAから見た図である。
【0009】図13はインターナルポンプ点検時におけ
る原子炉圧力容器内機器の取扱い説明図である。
【0010】インターナルポンプ2の点検に際しては、
原子炉圧力容器1の上方に設置されている燃料取替台車
17から、吊り具18を介してインターナルポンプ取扱
装置19を利用し、インターナルポンプ2を移動させ
る。
【0011】すなわち、原子炉圧力容器1内へのインタ
ーナルポンプ2の取付け手順は、インターナルポンプ取
扱装置19をワイヤロープ等の吊り具18により吊り下
げ、さらに、インターナルポンプ取扱装置19でインタ
ーナルポンプ2をつかみ、シュラウドヘッドボルト締結
フランジ部14の切欠き15部分を介してインターナル
ポンプ2を通過させる。切欠き15部分を通過させたイ
ンターナルポンプ2は、その後、原子炉圧力容器1とシ
ュラウド3間の環状部分を所定のポンプ設定位置まで水
平方向に移動される。所定のポンプ設定位置直上まで移
動された、インターナルポンプ2は、その後、インター
ナルポンプ取扱装置19のガイドと、シュラウド3に設
けたレール20を利用しながら下降する事により、ポン
プデック部4に取付けられる。
【0012】また、原子炉圧力容器1内のインターナル
ポンプ2の取外し手順は、既述した取付け手順の逆の手
順で行われる。
【0013】なお、原子炉炉内構造に関する先行技術
は、例えば、特開昭57−86793 号公報に記載されてい
る。また、インターナルポンプ通過用切欠きに関する技
術は、例えば、特開昭58−66096 号公報に記載されてい
る。さらに、インターナルポンプ点検時の取扱上の信頼
性改善を図る技術は、例えば、特開平1−314996 号公報
に記載されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】インターナルポンプ設
置型原子炉の全体構成は図9に示ようなものであり、ま
た、従来提案に係るインターナルポンプ設置型原子炉の
水平方向の炉内構造を図10に示す。インターナルポン
プ通過用切欠きの詳細は図11および12に示す。さら
にインターナルポンプ点検時における原子炉圧力容器内
機器の取扱いは図13で説明したが、従来は、インター
ナルポンプ点検時のインターナルポンプの取付け、取外
し作業に際し、以下に示すような問題があった。
【0015】すなわち、 (1)インターナルポンプ2のシュラウドヘッドボルト締
結フランジ部14に設けられているインターナルポンプ
通過用切欠き15の通過作業は、水面下数十メートルで
狭小部を通過させる水中作業のため、非常に難しい作業
であった。
【0016】(2)そして、フランジ部14の通過を誤る
と、最重要機器であるポンプ2と他の炉内構造物とが接
触、打撃しあうことになり構造物の健全性,信頼性に悪
影響を及ぼす可能性があった。
【0017】(3)原子炉圧力容器1とシュラウド3との
間の狭あい部におけるインターナルポンプ2の水平移動
をする際に、上部シュラウド10のシュラウドヘッドボ
ルト締結フランジ部14は狭あい部に張り出しているた
め、フランジ部14の外周にあるシュラウドヘッドボル
ト設置部16に、インターナルポンプ取扱装置19を操
作するための吊り具18およびエアーホース(図示せ
ず)等が干渉し、作業に支障をきたす可能性があった。
また、シュラウドヘッドボルト締結フランジ部14に設
けられているインターナルポンプ通過用切欠き15と、
フランジ外周との結合する角縁についても、前述と同様
な可能性があった。
【0018】(4)インターナルポンプの取扱い作業は、
水面下数十メートルの遠隔作業であり、インターナルポ
ンプ設定位置を取扱い作業場所である原子炉圧力容器の
上方に設置した燃料取替台車上から目視により認識する
ことができないため、水中テレビカメラ等による確認を
行ないながら作業を行なう非常に難しい作業であった。
【0019】本発明の目的は、原子力プラント定期検査
時におけるインターナルポンプ取扱い作業の信頼性を抜
本的に改善することのできる原子炉炉内構造を提供する
ことにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は、原子炉圧力
容器内に位置して、シュラウド外側の環状部分に設けら
れているポンプデック部にインターナルポンプを設置し
たインターナルポンプ設置型原子炉において、原子炉圧
力容器の上方からインターナルポンプ設定位置を見る場
合に張出し部となっている上部シュラウドのシュラウド
ヘッドボルト締結フランジ部に対し、以下の処置をする
ことにより達成される。
【0021】(1)シュラウドヘッドボルト締結フランジ
部に設けられているインターナルポンプ通過用切欠き上
下面の角縁を面とりする。また、切欠き通過中心を示す
目印を設ける。
【0022】(2)フランジ部の外周にあるシュラウドヘ
ッドボルト設置部を穴形状とし、外周部を滑らかなもの
とする。また、シュラウドヘッドボルト締結フランジ部
に設けられているインターナルポンプ通過用切欠きとフ
ランジ外周との結合部の角縁を、切欠き底から見て、連
続的に拡形する形状あるいは、アール形状とする。
【0023】(3)フランジ部内面にインターナルポンプ
設定位置を示すように突起物をポンプの数だけ付設す
る。さらに、フランジ部のシュラウドヘッドボルト締結
用の穴を、インターナルポンプ設定位置を示すようにす
る。
【0024】
【作用】本発明は、以上のように、シュラウドヘッドを
ボルト締結する上部シュラウドのボルト締結フランジ部
に対し、インターナルポンプ通過用切欠き上下面の角縁
を面とりした形状とし、切欠き通過中心を示す目印を設
け、シュラウドヘッドボルト設置部を孔形状としフラン
ジ外周を滑らかな構造とし、シュラウドヘッドボルト締
結フランジ部に設けられているインターナルポンプ通過
用切欠きとフランジ外周との結合部の角縁を、切欠き底
から見て、連続的に拡形する形状、あるいは、アール形
状とすることにより、インターナルポンプ点検時におけ
るインターナルポンプの取扱い作業に際し、インターナ
ルポンプ通過用切欠きの通過および原子炉圧力容器とシ
ュラウドとの間の狭あい部におけるインターナルポンプ
の水平移動を、容易に行うことができるのでインターナ
ルポンプ取扱作業性を向上させ得る。
【0025】また、フランジ内側に、インターナルポン
プの数だけ、インターナルポンプ設定位置と垂直方向に
一致させて突起物を設けて、突起物を、インターナルポ
ンプ設定位置を示す目印とする。目印は、インターナル
ポンプ点検時におけるインターナルポンプの取扱いに際
し、原子炉圧力容器の上方に設置した燃料取替台車上か
ら目視により認識することができ、インターナルポンプ
取扱いに際して使用する吊り具をこの目印位置に合わせ
ることにより、インターナルポンプをそれぞれ所定の位
置から取外したり、これとは逆に、所定の位置に取付け
る作業を容易におこなうことができる。また、フランジ
部のシュラウドヘッドボルト締結用の孔を、インターナ
ルポンプ設定位置を示すようにすることにより、よりフ
ランジ外側で、すなわち、インターナルポンプにより近
い位置で、インターナルポンプ設定位置の目印を与える
ことができるので、さらに作業性を向上させ得る。
【0026】また、インターナルポンプの取扱い作業の
作業性を向上させ得ることから作業時間の短縮が図れ、
作業者の被爆低減を図り得る。
【0027】また、インターナルポンプ取扱作業性を向
上させ得ることから、最重要機器であるインターナルポ
ンプと他の炉内構造物とが、接触,打撃しあいインター
ナルポンプ及び炉内構造物の健全性、信頼性に悪影響を
及ぼすことがなくなる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を、図面にもとづいて説明す
る。図1は本発明の一実施例を示すインターナルポンプ
設置型原子炉の水平方向の炉内構造説明図である。
【0029】図1において、原子炉圧力容器1の上方か
らインターナルポンプ2の設定位置を見る場合に張出し
部となっている上部格子板のシュラウドヘッドボルト締
結フランジ部14に、上下が面とりされ、通過中心を示
す目印のある、インターナルポンプの通過が容易なる切
欠きを持ち、また、インターナルポンプの水平方向の移
動が容易なように、フランジ外周が滑らかな形状である
ことを特長とする。
【0030】原子炉において、インターナルポンプ2の
点検に際しては、従来と同様、原子炉圧力容器1の上方
に設置されている燃料取替台車17から、インターナル
ポンプ取扱装置19を利用して、インターナルポンプ2
を移動させる。そして、原子炉圧力容器1内にインター
ナルポンプ2を取付ける場合は、シュラウドヘッドボル
ト締結フランジ部14の切欠き15部分を介してインタ
ーナルポンプ2を通過させる。
【0031】切欠き15部分を通過させたインターナル
ポンプ2は、その後、原子炉圧力容器1とシュラウド3
間の環状部分を所定のポンプ設定位置まで水平方向に移
動させた後、吊り具18の先端に取付けられているイン
ターナルポンプ取扱装置19のガイドと、シュラウド3
に設けたレール20を利用しながら下降することによ
り、ポンプデック部4に取付けられる。なお、インター
ナルポンプ2の取外し動作については、その詳細な説明
を省略したが、これは、インターナルポンプ2の取付け
と逆の動作よる。
【0032】図1に示すように、上部格子板のシュラウ
ドヘッドボルト締結フランジ部14の切欠き15部を図
2,図3に示すように、面取り形状21とすることによ
り、インターナルポンプ2の点検時に切欠き15の通過
が容易に行なえる。
【0033】また、原子炉圧力容器1の上方に設置され
ている燃料取替台車17から目視出来る切欠き通過中心
目印22を設けたことにより、切欠き通過中心目印22
にインターナルポンプ取扱装置19を合わせることによ
りインターナルポンプ2の切欠き15の通過を容易に行
なうことが出来る。
【0034】また、上部格子板のシュラウドヘッドボル
ト締結フランジ部14のボルト締結部形状を孔形状とし
フランジ外周を滑らかな形状とすることにより、吊り具
やエアホース等がフランジにひっかかることなく原子炉
圧力容器1とシュラウド3間の環状部分を所定のポンプ
設定位置までインターナルポンプ2を容易に、水平方向
に移動することが出来る。
【0035】図4は本発明の他の一実施例を示す原子炉
炉内構造物である上部格子板のシュラウドヘッドボルト
締結フランジ部の切欠きの水平面図である。図4におい
て、上部格子板のシュラウドヘッドボルト締結フランジ
部14の切欠き15部とフランジ外周との結合部の角縁
を、切欠き底から見て、外側に拡形の構造23としてい
る。本実施例によれば、インターナルポンプ2を、切欠
き通過後原子炉圧力容器1とシュラウド3間の環状部分
を所定のポンプ設定位置まで水平方向に移動する際切欠
き15部からフランジ外周への移動時吊り具がひっかか
ることなくスムーズに移動することが出来るので取扱い
作業性が向上する。
【0036】図5は本発明の他の一実施例を示す原子炉
炉内構造物である上部格子板のシュラウドヘッドボルト
締結フランジ部の切欠きの水平面図である。図5におい
て、上部格子板のシュラウドヘッドボルト締結フランジ
部14の切欠き15部とフランジ外周との結合部の角縁
を、アール形状の構造24としている。
【0037】本実施例によれば、インターナルポンプ2
を、切欠き通過後原子炉圧力容器1とシュラウド3間の
環状部分を所定のポンプ設定位置まで水平方向に移動す
る際切欠き15部からフランジ外周への移動時吊り具が
ひっかかることなくスムーズに移動することが出来るの
で、取扱い作業性が向上する。
【0038】図6は本発明の他の一実施例を示す原子炉
炉内構造物である上部格子板のシュラウドヘッドボルト
締結フランジ部の垂直面図である。図6において、原子
炉圧力容器1とシュラウド3の間を水平方向に移動する
際、上部格子板のシュラウドヘッドボルト締結フランジ
部14の外周を水平方向移動用ガイドとし、インターナ
ルポンプ取扱具19を上部格子板のシュラウドヘッドボ
ルト締結フランジ部14の外周に沿わせて水平方向に移
動することにより、水平方向の移動が容易に出来るので
取扱い作業性が向上する。
【0039】図7は本発明の他の一実施例を示す原子炉
炉内構造物の水平断面図である。図7において、上部格
子板のシュラウドヘッドボルト締結フランジ部14の内
側にインターナルポンプ2の設定位置及び切欠き通過中
心位置を示す突起物25を設けたものである。突起物2
5は、インターナルポンプ2の点検に際し、原子炉圧力
容器1の上方に設置した燃料取替台車上から目視により
認識することができ、従って、インターナルポンプ2の
取扱いに際して使用する吊り具18をこの位置に合わせ
ることにより、各インターナルポンプ2,2…をそれぞ
れ所定の位置から取外したり、これとは逆に、所定の位
置に取付けたりする作業を容易におこなうことができ
る。また、シュラウドヘッド締結用の孔16を、インタ
ーナルポンプ2の設定位置と垂直方向に一致させて設置
することにより、シュラウドヘッドをボルト締結する上
部格子板のボルト締結フランジ部14のより外側でイン
ターナルポンプ2の設定位置を示すことができるので、
インターナルポンプ2の取扱いに際して使用する取扱具
18に対して、より近い位置でインターナルポンプ2の
設定位置を示すことができ取扱い作業性が向上する。
【0040】図8は本発明の他の一実施例を示す原子炉
炉内構造物の水平断面図である。図8において、シュラ
ウドヘッドをボルト締結する上部格子板のボルト締結フ
ランジ部14の、シュラウドヘッド締結用の孔16の隣
合う孔の中間を、インターナルポンプ2の設定位置と垂
直方向に一致させて、設置したものである。本実施例に
よれば、シュラウドヘッドをボルト締結する上部格子板
のボルト締結フランジ部14のより外側でインターナル
ポンプ2の設定位置を示すことができるので、インター
ナルポンプ2の取扱いに際して使用する取扱具18に対
して、より近い位置でインターナルポンプ2の設定位置
を示すことができ取扱い作業性が向上する。
【0041】また、図7、図8において、突起物25
は、インターナルポンプ2の設定位置を示すだけでな
く、同形状のシュラウドヘッド締結用の孔16あるいは
隣合う孔の中間部分について、どれがインターナルポン
プ2の設定位置を示すかという目印をもあたえる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、 (1)シュラウドヘッドをボルトを締結する上部シュラウ
ドのボルト締結フランジ部14の切欠き15の上下が面
取りされた形状の為、インターナルポンプ2の点検時に
おける切欠き15通過の際ひっかかること無く、切欠き
15通過が容易に行なえるので取扱い作業性が向上す
る。
【0043】(2)原子炉圧力容器1の上方に設置されて
いる燃料取替台車17から目視出来る切欠き通過中心を
示す目印22の設置により、切欠き通過中心を示す目印
22にインターナルポンプ取扱装置19を合わせること
により切欠き15の通過を容易に行なうことが出来るの
で取扱い作業性が向上する。
【0044】(3)上部格子板のシュラウドヘッドボルト
締結フランジ部14のフランジ外周が滑らかな形状であ
ることにより、吊り具やエアホース等がフランジにひっ
かかることなく原子炉圧力容器1とシュラウド3間の環
状部分を所定のポンプ設定位置まで容易に、水平方向に
移動することが出来るので取扱い作業性が向上する。
【0045】(4)上部格子板のシュラウドヘッドボルト
締結フランジ部14のフランジ外周をガイドとすること
により、水平方向移動の取扱い作業性が向上する。
【0046】(5)上部格子板のシュラウドヘッドボルト
締結フランジ部14の切欠き15部とフランジ外周との
結合部の角縁が、切欠き底から見て、外側に拡形の構造
により、インターナルポンプ2を、切欠き通過後原子炉
圧力容器1とシュラウド3間の環状部分を所定のポンプ
設定位置まで水平方向に移動する際切欠き15部からフ
ランジ外周への移動時吊り具がひっかかることなくスム
ーズに移動することが出来るので取扱い作業性が向上す
る。
【0047】(6)上部格子板のシュラウドヘッドボルト
締結フランジ部14の切欠き15部とフランジ外周との
結合部の角縁が、円弧形状の構造なので、インターナル
ポンプ2を、切欠き通過後原子炉圧力容器1とシュラウ
ド3間の環状部分を所定のポンプ設定位置まで水平方向
に移動する際切欠き15部からフランジ外周への移動時
吊り具がひっかかることなくスムーズに移動することが
出来るので取扱い性が向上する。
【0048】(7)シュラウドヘッドをボルトを締結する
上部シュラウドのボルト締結フランジ部14に対し、内
側に、インターナルポンプ2の設定位置を示す突起物を
設けることにより、インターナルポンプ点検時における
インターナルポンプの取扱いに際し、原子炉圧力容器の
上方に設置した燃料取替台車上から目視により認識する
ことができ、したがってインターナルポンプ取扱いに際
して使用する取扱具をこの位置に合わせることにより、
各インターナルポンプをそれぞれ所定の位置から取外し
たり、これとは逆に、所定の位置に取付る作業を容易に
おこなうことができる。さらに、シュラウドヘッド締結
用の孔16あるいは隣合う孔の中間部分を、インターナ
ルポンプ2の設定位置と垂直方向に一致させて、設置す
ることにより、インターナルポンプ2の取扱いに際して
使用する取扱具に対して、より近い位置でインターナル
ポンプ2の設定位置を示すことができるので取扱作業性
が向上する。
【0049】(8)前記(1)〜(7)に記載した理由により、
定期検査のクリティカルパス工程であるインターナルポ
ンプ取扱い作業を円滑に、高信頼性にておこなうことが
できインターナルポンプの取扱い工程を短縮すると共
に、作業者の被爆低減を図ることができる。
【0050】(9)インターナルポンプの取外し、取付け
作業は、原子炉圧力容器とシュラウドとの間の狭あい部
で実施されるため、最重要機器であるインターナルポン
プと、他の炉内構造物とが原子炉圧力容器とシュラウド
との狭あい部で接触,打撃しあうことにより、原子炉構
造物の健全性、信頼性に悪影響をおよぼす懸念がある
が、本発明によれば、インターナルポンプの取外し、取
付けを、容易かつ確実におこなうことができるため、イ
ンターナルポンプと他の構造物との接触,打撃によるポ
テンシャルを軽減して、原子炉構造物の健全性を維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すインターナルポンプ設
置型原子炉の水平方向の炉内構造説明図。
【図2】本発明の一実施例を示すインターナルポンプ通
過用切欠き説明図。
【図3】本発明の一実施例を示すインターナルポンプ通
過用切欠き説明図。
【図4】本発明の一実施例を示すインターナルポンプ通
過用切欠き説明図。
【図5】本発明の一実施例を示すインターナルポンプ通
過用切欠き説明図。
【図6】本発明の一実施例を示す原子炉炉内構造物であ
る上部格子板のシュラウドヘッドボルト締結フランジ部
の垂直断面図。
【図7】本発明の他の一実施例を示す原子炉炉内構造物
の水平断面図。
【図8】本発明の他の一実施例を示す原子炉炉内構造物
の水平断面図。
【図9】インターナルポンプ設置型原子炉の全体構成の
説明図。
【図10】従来提案に係るインターナルポンプ設置型原
子炉の水平方向の炉内構造の説明図。
【図11】従来提案に係るインターナルポンプ通過用切
欠き説明図。
【図12】従来提案に係るインターナルポンプ通過用切
欠き説明図。
【図13】インターナルポンプ点検時における原子炉圧
力容器内機器の取扱説明図。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…インターナルポンプ、4…ポ
ンプデック、5…燃料集合体、14…シュラウドヘッド
ボルト締結フランジ、15…インターナルポンプ通過用
切欠き、22…切欠き通過中心目印、25…突起物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椿 正昭 茨城県日立市幸町1丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平3−18796(JP,A) 特開 平2−128194(JP,A) 特開 昭63−63992(JP,A) 特開 昭61−281996(JP,A) 特開 昭59−231485(JP,A) 特開 昭58−66096(JP,A) 実開 昭57−197412(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 15/243 G21C 19/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉圧力容器内に位置して、シュラウド
    外側の環状部分に設けられているポンプデック部にイン
    ターナルポンプを設置したインターナルポンプ設置型原
    子炉の、シュラウドヘッドをボルト締結する上部シュラ
    ウドのボルト締結フランジ部において、前記インターナ
    ルポンプ通過用の切欠きの上,下面縁部を面取りし、前
    記フランジの外周を滑らかにし、さらに、前記フランジ
    部にインターナルポンプ取扱い作業用の位置決め目印を
    設けたことを特徴とする原子炉炉内構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記インターナルポン
    プ通過用の切欠きの上下面縁部を面取りした原子炉炉内
    構造。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記インターナルポン
    プ通過用の切欠きとフランジ外周との結合部の角縁を、
    切欠き底から見て、外側に拡形に形成した原子炉炉内構
    造。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記インターナルポン
    プ通過用の切欠きとフランジ外周との結合部の角縁を、
    角縁がアール形状に形成されている原子炉炉内構造。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記フランジ部のボル
    ト締結部の形状を孔形状としフランジ外周を滑らかにし
    た原子炉炉内構造。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記上部シュラウドの
    ボルト締結フランジ部の内側に、インターナルポンプ設
    定位置と垂直方向に一致する突起物を、インターナルポ
    ンプの数だけ設けた原子炉炉内構造。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記上部シュラウドの
    ボルト締結フランジ部に、インターナルポンプの数だ
    け、シュラウドヘッドボルト設定位置とインターナルポ
    ンプ設定位置とを垂直方向に一致させて、上部シュラウ
    ドのシュラウドヘッドボルト締結用フランジに設けられ
    ているシュラウドヘッド締結用の孔を、インターナルポ
    ンプ設定位置を示すようにしたことを特徴とする原子炉
    炉内構造。
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