JP4663887B2 - 流動層造粒コーティング装置および流動層造粒コーティング方法 - Google Patents

流動層造粒コーティング装置および流動層造粒コーティング方法 Download PDF

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    • Y10S118/05Fluidized bed

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体を流動状態として、粉粒体の造粒、コーティング、混合、攪拌、または乾燥などの処理を連続的に行う造粒コーティング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
流動層装置は、医薬品、食品などの造粒コーティング、乾燥を単一の装置で行なうことができ、密閉構造であるためGMPにも適した装置であって、これを用いて製した造粒物は比較的多孔質で不定形の、溶解性が良い粒子であるという特徴があるため広く利用されている。
【0003】
流動層装置には多くの種類がある(例えば、「造粒ハンドブック」日本粉体工業技術協会編、オーム社刊、p283〜348参照)が、操業方式としては回分式と、連続式(半連続式と連続式を含む)に大別される。
【0004】
現在、医薬品などの造粒には殆どの場合、回分式が用いられている。これは、回分式の方が粒子径の均一な造粒物を得るのに適していること、充分な乾燥品が単一の装置内で得られるため、生成粒子を他の乾燥装置に移送する必要がなく、GMP上優れていることなどによる。
【0005】
これに対して、例えば、「造粒ハンドブック」p301、図7・56や同p302、図7・57に示されるような連続式では、原料を連続投入し、風篩などの原理で分級された造粒物を連続的に排出する。このため原料の投入、予備混合、加熱、冷却、排出などの主工程の前後の独立した工程が不要となり、処理時間が短縮される。また、理論上は定常的な操業が可能となるので、工程の制御管理が容易になる筈である。
【0006】
しかし、連続式の流動層中には、造粒の全段階の粒子が含まれているために、これを風篩で分級して排出するが、分級効果は完全を期し難く、排出される製品の粒度分布が広くなること、常にバインダ液を噴霧している流動室から造粒物
を排出するため、完全に乾燥した製品が得られないことなどの欠点を有する。
【0007】
これらの欠点を改善しようとする提案もある。例えば、特開昭62−282629号公報に記載のものは、造粒室に隣接して乾燥室を付設するものであるが、乾燥の効果はあっても粒度分布の改善に寄与するものではない。また、「造粒ハンドブック」p303、図7・59や図7・61は、篩分機を設けて粒度を均一にしているが、これらはシステムとしての提案であって、装置そのものの改善とは言えず、結局連続式における製品粒度の不均一性は宿命的なものとして残されたままとなっている。
【0008】
また、半連続式の場合は、回分式の装置において、間欠的に投入、排出が行なえるようにしたものと言えるが、その性格は、回分式と連続式の中間に位置し、投入・排出量と処理量(滞留量)との関係で、よりそのどちらかに近似している方式となる。従って、その利点、欠点とも両者の中間にある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような連続式の欠点のため前述したように、医薬品の造粒、コーティングなどには、回分式の装置が用いられているが、その装置は、生産規模の拡大に伴い、流動層装置をスケールアップする際の問題点を有する。
【0010】
すなわち、装置を大型化すると、1バッチの所要時間が小型機に比して長くなり、単位時間当たりの生産能力は仕込量に比例せず、これを下回ることになる。これは、仕込量が装置寸法の3乗に比例して増大するのに対し、最適の流動状態を保つための流動空気量は装置の寸法の2乗(断面積)に比例し、内容物の乾燥速度は流動空気量に比例するため、乾燥の所要時間は装置の寸法に比例して増大することになるからである。
【0011】
また、大型の装置では造粒された粒子のかさ密度が大きくなり、前記した流動層造粒物の特徴が減殺される。これは、流動中にも、粒子は絶えず底部に落下する運動を繰り返すため、一時的に堆積する際の粒子にかかる重量が、小型機より大きくなるからであると考えられる。
【0012】
操業面においても、装置が大型化するほど良好な流動状態を維持するのが困難となり、チャンネリング、バブリング、スラッギングなどの不良流動状態が発生しやすくなる。
【0013】
このように、流動層装置を或る程度以上に大型化することは好ましくないので、生産規模を拡大するときは、使用実績のある小型装置を並列設置して同一の造粒処理を複数の装置で実施することになる。
【0014】
しかし、この方式は装置の設置床面積や作業人員当たりの生産効率が生産規模の拡大に伴って向上することがなく、大量生産のメリットを享受できないばかりか、装置間の操作条件のバラツキに基づく造粒物の品質の不均一性が問題になる虞がある。流動層では他の造粒方式に比して操作条件の数が多く、バラツキの影響が他方式より発現し易いという事情もある。
【0015】
そこで、回分式装置の長所を生かしつつ、床面積当たりの生産能力を向上させる連続式の装置を開発することが必要であると本発明者らは考えた。
【0016】
本発明の目的は、流動層造粒コーティング装置において、流動層造粒コーティングプロセスを構成する各工程に基づく処理を、上下方向に回分式に構成し、かかる回分式に構成した各処理を連続的に行えるようにすることにある。
【0017】
本発明の目的は、流動層造粒コーティング方法において、流動層造粒コーティングプロセスを構成する各工程に基づく処理を、上方から下方に向けて連続的に行えるようにすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の流動層造粒コーティング装置は、筒方向を上下に配し、上方に排気口と、下方に給気口とを設けた筒状の装置本体と、上下方向に傾斜する斜面を備え、前記装置本体の筒内を上下に複数の区画に仕切り、前記給気口から前記排気口へ向かう流動層形成用気体を通す仕切金網と、前記斜面の下端に連ねて設けられ、区画間を上から下へ、粉粒体が重力落下して通る粉粒体通過手段とを有し、前記複数の区画のうち1または2以上の区画には、バインダ等の液体を噴出するスプレーノズルが設けられ、前記複数の区画のうちの下方の区画には、製品排出手段が設けられ、前記液体を介して結着されて所定重量の粒子に造粒された前記粒粉体が前記流動層形成用気体の上昇風力に抗して自重で重力落下し、前記仕切金網の前記斜面を転がり落ち、前記粉粒体通過手段から下方の区画に移動して前記製品排出手段から排出されることを特徴とする。
【0019】
例えば、前記スプレーノズルを最上区画に設け、前記製品排出手段を最下区画に設けるようにしてもよい。前記粉粒体通過手段は、例えば、前記仕切金網に開口した粉粒体通過口に形成してもよい。前記粉粒体通過口には、例えば、開閉手段を設けるようにしてもよい。前記複数の区画の1または2以上の区画には、例えば、前記流動層形成用気体以外の補助気体を区画内に給気する補助気体給気口を設けるようにしてもよい。
【0020】
また、上記いずれかの構成において、複数の区画のうち、最上区画と最下区画との間には、乾燥区画が設けられ、前記乾燥区画は、粉粒体受入口と粉粒体排出口とが設けられ、下方から上方に向けて流動層形成用気体を通過させる複数の乾燥室と、複数の前記乾燥室を、前記乾燥室を直上区画と仕切る仕切金網に設けた前記粉粒体通過手段側に、前記粉粒体受入口を移動させ、前記乾燥室を直下区画と仕切る仕切金網に設けた前記粉粒体通過手段側に、前記粉粒体排出口を移動させる乾燥室駆動手段と、前記乾燥室の下方に設けられ、前記流動層形成用気体を前記乾燥室の下方から上方に供給する送風チャンバとを有することを特徴とする。
【0021】
複数の前記乾燥室は、前記乾燥室駆動手段により回転させられる回転軸に対して放射位置に設けられていることを特徴とする。前記送風チャンバは、チャンバ内が複数の空間に仕切られ、前記各々の空間にはそれぞれ各別に流量の異なる流動層形成用気体が供給されることを特徴とする。前記乾燥室の粉粒体排出口は、前記送風チャンバ内を貫通し、前記流動層形成用気体が給気されない粉粒体通過路を介して、前記製品排出区画に連通されることを特徴とする。
【0022】
他の本発明の流動層造粒コーティング方法は、流動層状態で粉粒体を処理する粉粒体処理工程を、上方から下方に向けて区画し、隣接区画間では、直上区画での処理が終了した粉粒体を、流動層形成用気体に抗して風力分級して下方区画に移行することにより、前記粉粒体を上方から下方に向けて通しながら、前記粉粒体の造粒および/またはコーティング、乾燥を行うことを特徴とする。
【0023】
かかる流動層造粒コーティング方法において、前記流動層造粒コーティング装置の複数の区画のうち、最上区画で造粒および/またはコーティングを行うことを特徴とする。造粒および/またはコーティング処理が行われた粉粒体を、例えば、前記最上区画以外の1または2以上の区画で、乾燥するようにしてもよい。前記最上区画以外のいずれかの区画で、例えば、コーティングを行ってもよい。
【0024】
前記粉粒体の造粒および/またはコーティングから、製品排出までを、例えば、連続的に行ってもよい。あるいは、前記粉粒体の造粒および/またはコーティングから、製品排出までを、例えば、上方の処理が終了するまで前記粉粒体の下方への移行を遮断して間欠的に行うようにしてもよい。前記複数の区画の1または2以上の区画内に、例えば、前記流動層形成用気体以外の補助気体を給気するようにしてもよい。
【0025】
本願において開示される上記構成の発明について、その概要を以下、簡単に説明する。本発明では、筒方向を上下に配した筒状の装置本体は、その筒内が仕切金網で上下に複数の区画に画されている。かかる複数の区画は、例えば、最上区画を、スプレーノズルを備えた区画とし、最下区画を製品排出手段を備えた区画とし、仕切金網は気体が通過できるように構成されているので、装置本体の上方の排気口から吸引することにより、装置本体の下方に設けた給気口から、流動層形成用気体が装置本体の筒内に導入される。導入された流動層形成用気体は、複数の区画内を仕切金網を通過しながら下方から上方へ通る。
【0026】
例えば、造粒を行う場合には、最上区画で供給された粉粒体を流動層形成用気体により流動層状態にしながら造粒する。造粒した粉粒体は、粉粒体通過手段により下方の区画に送り、下方の区画でコーティング、乾燥などの適宜必要に応じた粉粒体処理を行う。このようにして製造された製品は、最終的に最下区画の製品排出区画に送られ製品として排出されることとなる。
【0027】
最上区画で造粒された粉粒体は、下方から上方へ通る流動層形成用気体を利用して、自重により流動層形成用気体に抗して、例えば、仕切金網に開口した粉粒体通過口などの粉粒体通過手段を通して下方区画へ通る。すなわち、粉粒体通過手段を自重により重力落下する粉粒体が、下方から上方に通る流動層形成用気体により風力分級されることとなる。
【0028】
そのため、風力分級装置を造粒コーティング装置の横に配置する構成とは異なり、粉粒体を風力分級装置に搬送する粉粒体搬送機構が必要なく、装置構成を簡単にすることができ、併せて、設置面積の縮小も図れる。
【0029】
本発明の上記構成では、上下に区画された複数の区画を下方から上方に流動層形成用気体が通過するので、造粒後の湿った状態の粉粒体の乾燥は、粉粒体の流動層造粒コーティングを行う前の乾燥した流動層形成用気体により行うことができる。すなわち、本発明では、流動層形成用気体を、本来の粉粒体の流動層造粒コーティングの他に、風力分級、乾燥にも利用することにより、風力分級、乾燥などに別々に給気する構成に比べて、格段に装置構成を簡単にすることができる。
【0030】
また、必要に応じて流動層形成用気体とは別に補助気体を給気してもよい。すなわち、本発明の装置本体の1または2以上の区画に、補助気体給気口を設けて、ここから補助気体を給気することにより、例えば、上記風力分級、流動状態のコントロール、結露による粉粒体の装置内壁面への付着防止などの効果を発揮せしめることができる。
【0031】
特に、上方の区画には湿潤した重い粒子が、その下方の区画には乾燥した軽い粒子が存在するので、これらを同時に良好な流動状態に保つためには、上方の区画の流動気体速度を大きくする必要があり、補助気体の導入が好ましい。
【0032】
粉粒体通過手段としての粉粒体通過口は、例えば、装置本体の筒内周面に沿ってリング状に形成してもよい。さらに、かかる粉粒体通過口に、スライドゲートや、可動チューブなどに構成された開閉手段を設けてもよい。このように開閉可能に構成すれば、各区画の処理が終了した時点で、粉粒体通過口を開け、下の区画に粉粒体を送ることができる。
【0033】
このようにすれば、開閉手段を設けずに粉粒体通過口を常時粉粒体の通過可能に構成とする場合とは異なり、上の区画での処理中に、未乾燥の粉粒体が下の区画へ落下することを防止することができる。各区画の処理が終了した時点で、流動を停止し、先ず最下区画の製品を排出し、次にその上の区画の粒子を最下区画に落とし、このようにして順次、上の区画の粒子を次の区画に送ることにより、所謂バッチ連続処理が行えるのである。
【0034】
また、本発明装置は、造粒だけでなく、粒子のコーティングに用いることができる。この場合、上記造粒の場合と同様、最上区画ではコーティングを行えばよい。また、造粒した後、同一装置の下の区画でコーティングを行うことも可能である。
【0035】
また、前記構成のように、最上区間と最下区画との間に設けた乾燥区画を、乾燥室駆動手段により、粉粒体受入口を直上区画との仕切金網に設けた粉粒体通過手段側に移動させることができるので、上方の区画で処理された粉粒体がかかる粉粒体通過手段を通して複数の乾燥室の各々に供給されることとなる。
【0036】
乾燥室の下方には、送風チャンバが設けられているため、各乾燥室内に供給された粉粒体は、下方から上方に通る流動層形成用気体により流動層状態にされて、乾燥されることとなる。乾燥に際しては、粉粒体は、各乾燥室に入れられているため、小分け状態にされている。そのため、各乾燥室での流動層状態による乾燥が十分に行われることとなる。
【0037】
また、各乾燥室に入れられている粉粒体は、各乾燥室が乾燥室駆動手段により乾燥室の粉粒体排出口が、直下区画との仕切金網に設けた粉粒体通過手段側に移動させられるので、乾燥室で乾燥された粉粒体は、粉粒体排出口、粉粒体通過手段を介して、下方区画に排出されることとなる。
【0038】
粉粒体受入口としては、例えば、乾燥室の上方を常時開口として構成しておけばよい。また、粉粒体排出口は、例えば、乾燥室の底面側に流動層形成用気体の通過可能な金網を開閉可能な蓋として設けた開口部に構成しておけばよい。
【0039】
乾燥室の直上区画が流動層造粒コーティング区画で、最下区画が製品排出区画であれば、直上区画で造粒、あるいはコーティング、あるいは造粒とコーティングの双方の処理がなされた粉粒体は、乾燥区画の複数の乾燥室で乾燥され、その後最下区画から製品として排出されることとなる。
【0040】
また、乾燥室を複数設ける構成を採用することにより、個々の乾燥室に供給された粉粒体は、その乾燥室の粉粒体排出口が、乾燥室駆動手段により直下の粉粒体通過手段側に位置合わせされるまでは、その乾燥室に留まることとなる。すなわち、粉粒体受入口から供給された粉粒体は、乾燥室に留まっている間は、小分けにされた状態で、下方から上方に向けて通過する流動層形成用気体により流動層状態で乾燥されるため、十分な時間をかけて乾燥されることとなる。
【0041】
従来、一つの乾燥室で十分な乾燥を行う場合に、乾燥室の製品排出を一時的に止めた状態で乾燥処理のみをバッチ式に行うことが考えられていたが、この場合には、乾燥処理をバッチ処理している間は、乾燥室への粉粒体供給、乾燥室から排出される製品の受付などは行えず、粉粒体の乾燥区画の前後における処理を一時的にも停止せざるを得ないこととなる。
【0042】
しかし、上記構成のように、複数の乾燥室を順次移動させる構成では、粉粒体が乾燥室に供給されている間に、他の乾燥室では粉粒体の乾燥が行われ、併せて、他の乾燥室では乾燥された粉粒体が粉粒体排出口から排出されることとなり、所謂連続式に乾燥処理がなされると同様のことが行われることとなる。一方、粉粒体が供給されて排出されるまでの間は、粉粒体の乾燥処理が回分式に行われていることとなる。すなわち、本発明の構成では、連続式と回分式との双方の長所を併有させて、粉粒体の受入、乾燥、排出を連続的に、且つ粉粒体を回分式で十分に乾燥することを並行して行うことができるのである。
【0043】
従って、本発明に係る流動層造粒コーティング装置、流動層造粒コーティング方法を使用することにより、上方から粉粒体を供給し、下方から造粒、乾燥された粉粒体製品を連続的に生産することができる。そのため、量産を図る場合にも、スケールアップをする必要がなく、スケールアップ時の品質保証などの面で問題が発生しない。
【0044】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る流動層造粒コーティング装置を示す斜視図である。図2は、図1に示す流動層造粒コーティング装置を示す断面図である。
【0045】
流動層造粒コーティング装置は、図1に示すように、装置本体Aは、直筒状の大径筒部Bと小径筒部Cとで構成され、実質的に垂直な筒状に、すなわち直筒式に構成されている。装置本体Aの筒内は、上下方向に複数の区画10、20、30、40の順に仕切手段11、21、31により仕切られて区画されている。
【0046】
仕切手段11により大径筒部Bと小径筒部Cとが区画され、小径筒部C内が仕切手段21、31により、それぞれ区画20、30、40に区画されている。
【0047】
流動層造粒コーティング装置は、図1に示すように、流動層造粒コーティングプロセスの各工程機能を有する区画10、20、30、40が、それぞれ順に上下に接続された直塔式に構成されている。
【0048】
区画10には、スプレーノズル12が設けられ、流動層造粒プロセスの造粒機能を有する造粒区画10a(10)に構成されている。造粒区画10aは、大径筒部Bに形成され、大径筒部Bは上端が閉じられた直筒部13aと、直筒部13aの下方に連続して設けられた下窄まりの下方筒部13bとからなる筒体13に構成されている。直筒部13a、下方筒部13bの側面には、覗き窓14a、14bが設けられ、造粒状況の確認ができるようになっている。
【0049】
直筒部13aの上方側面には、筒内から外部へ連通する排気管15が排気手段として設けられている。直筒部13a内には、図1に示すように、バグフィルタ16が設けられ、バグフィルタ16の上方にはバグフィルタ16の目詰まり解消用のパルスジェット用ノズル17が設けられている。なお、かかるバグフィルタの目詰まり解消手段としては、シェーキング手段を採用してもよい。
【0050】
大径筒部Bと、小径筒部Cとの境界に相当する下方筒部13bの下方開口部13c側には、所定メッシュの金網を略円錐状に形成した仕切金網11aが仕切手段11として設けられている。仕切手段11には、粉粒体通過手段が設けられている。仕切金網11aの大径部11bを、下方開口部13cの内周径より小さく形成して、仕切金網11aを、大径部11bと下方開口部13cの内周面との間に間隙があくように設け、仕切金網11aの周囲にリング状のスリット18aを形成して、粉粒体通過手段として粉粒体通過口18にすればよい。
【0051】
上記のように仕切手段11により大径筒部Bと区切られた小径筒部Cは、仕切手段21、31により、順に乾燥区画20a、乾燥区画(ショートパス防止区画)30a、製品排出区画40aに区画されている。
【0052】
乾燥区画20a(20)は、上方が仕切手段11を介して造粒区画10aの直下に区画され、下方が仕切手段21を介してショートパス防止区画30aと区画された略直筒状の筒体22に形成されている。
【0053】
筒体22の筒内には、筒体22の側壁を通して、原料供給管19が外部から通されている。原料供給管19の先端には前述のスプレーノズル12が設けられている。スプレーノズル12は略円錐状に形成された上記仕切金網11aの円錐頂部から、造粒区画10a内に出されている。
【0054】
原料供給管19には、原料供給ホッパ19aが途中接続されている。原料供給管19の管端を、図示しないが、例えばバインダなどの液体の供給源に接続して、バインダと、粉粒体とを、圧送用気体とともに、スプレーノズル12から噴出させることができる。この場合には、スプレーノズル12を3流体ノズルに構成しておけばよい。
【0055】
乾燥区画20aを構成する筒体22内の下方開口部には、造粒区画10aの下方筒部13bと同様に、所定メッシュの金網を略円錐状に形成した仕切金網21aが仕切手段21として設けられている。仕切金網21aの大径部21bは、乾燥区画20aの筒体22の内周径より小径に形成され、大径部21bと筒体22の内周面との間にリング状のスリット23aに構成した粉粒体通過口23が設けられている。また、筒体22の側面には、覗き窓24が設けられ、乾燥状況の確認ができるように構成されている。
【0056】
乾燥区画20aの下方には、乾燥区画30aに構成された区画30が設けられている。乾燥区画30a(30)は、上方を仕切手段21aにより乾燥区画20aと区画され、下方が仕切手段31により製品排出区画40a(40)と区画された略直筒状の筒体32に形成されている。乾燥区画30aの筒体32内には、所定メッシュの金網を略円錐状に形成した仕切金網31aが仕切手段31として設けられている。
【0057】
仕切金網31aの大径部31bは、乾燥区画30aを構成する筒体32の内周径より小さく形成され、大径部31bの周囲には、粉粒体通過口33としてのリング状のスリット33aが上記と同様にして設けられている。仕切金網31aの下方には、大径部31bに合わせて給気チャンバ34が設けられ、給気チャンバ34内からは、筒体32への給気手段として給気管35が出されている。上記筒体32の側面には、覗き窓36が設けられ、乾燥区画30a内の状況が必要に応じて確認できるようになっている。
【0058】
上記構成の乾燥区画30aを設けておくことにより、乾燥区画20aから送られた粉粒体を、再度乾燥することができる。そのため、乾燥ステージ20aでの乾燥処理が不十分な粉粒体が、乾燥区画30の下方に接続する区画40としての製品排出区画40aに直行(ショートパス)するのを抑えることができる。すなわち、乾燥区画30aは、ショートパス防止区画として機能を果たしている。
【0059】
乾燥区画30aの下方に仕切手段31として仕切金網31aにより区画される機能区画40は、上記の如く、乾燥が終了した粉粒体を排出する製品排出区画40aに構成されている。製品排出区画40aは、乾燥区画30aの筒体32の下方開口部に連続的に接続される下窄まりの筒体41と、筒体41の下方に連通する製品排出手段としてのロータリーバルブ42と、ロータリーバルブ42に連通する製品排出管43とから構成されている。
【0060】
各区画10、20、30、40には、図示しないが、例えば、風力分級、乾燥、および付着防止などに利用する補助気体の給気管を設けてもよい。
【0061】
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記構成の流動層造粒コーティング装置を用いて、粉粒体の造粒を行う場合について説明する。装置本体Aの上方に設けた排気管15を吸気源に接続して吸引することにより、乾燥した流動層形成用気体(図2中の実線矢印で表示)は、給気管35から給気チャンバ34内に導入される。
【0062】
給気チャンバ34内に入った流動層形成用気体は、図2に示すように、仕切金網31aの網目を通して、乾燥区画30aの筒体32内に入る。乾燥区画30a内に入った流動層形成用気体は、さらに、スリット23a、仕切金網21aの網目を通って乾燥区画20aの筒体22内に入る。乾燥区画20a内に入った流動層形成用気体は、さらにスリット18a、仕切金網11aの網目を通って、造粒区画10a内に入る。
【0063】
このようにして、本発明の流動層造粒コーティング装置では、筒状の装置本体Aの筒内を上下に接続された複数の区画30、20、10を通して、下方から上方まで、流動層形成用気体が通されることとなる。造粒区画10aに入った流動層形成用気体は、排気管15を通って吸引され装置外に排気される。
【0064】
流動層形成用気体が上記のように各区画40、30、20、10を下方から上方に通している状態で、原料供給管19から、原料の粉粒体とバインダとを、造粒区画10a内に供給する。粉粒体とバインダとは、スプレーノズル12から、上方に向けて造粒区画10a内に噴出される。
【0065】
噴出された粉粒体とバインダとは、上記流動層形成用気体により筒体13内で流動層状態にされて、粉粒体同士がバインダを介して結着されて所定重量の粒子に造粒される。造粒された粉粒体は、風力分級手段により分級されて下の機能区画に至る。かかる風力分級手段は、本発明では、流動層形成用気体を利用して、上下の区画に連通するスリット18aで行うように構成されている。造粒された粉粒体は、流動層形成用気体により、所定重量に満たない粉粒体は舞上げられて造粒に使用され、所定重量に達した粉粒体は自重で流動層形成用気体の上昇風力に抗して重力落下して分級される。
【0066】
所定重量に造粒された粉粒体は、上記の如く、流動層形成用気体に抗して落下し、造粒区画10a内では、例えば仕切金網11a上に落下する(図中、造粒により所定重量に達した粉粒体を、破線矢印で表示する)。仕切金網11aは、略円錐状に形成されているため、仕切金網11a上に落下した粉粒体は、仕切金網11aの円錐斜面を周縁側に転がり落ち、スリット18aから下方に設けた乾燥区画20a内に至る。
【0067】
乾燥区画20a内では、下方から乾燥した流動層形成用気体が上方へ向けて通過して行くため、造粒されて湿った状態の粉粒体は、この乾燥した流動層形成用気体に抗して落下しながら乾燥される。乾燥区画20a内で乾燥しながら落下する粉粒体は、略円錐状に形成した仕切金網21a上に落下し、仕切金網21aの円錐斜面上を転がり落ちて、スリット23aから、下方に設けた乾燥区画30a内に至る。
【0068】
乾燥区画30a内でも、下方から乾燥した流動層形成用気体が上方に通過しているため、乾燥区画20a内で十分に乾燥されなかった粉粒体は、この乾燥区画30a内で十分に乾燥されることとなる。乾燥区画30a内で乾燥しながら落下する粉粒体は、略円錐状に形成した仕切金網31a上に落下し、仕切金網31aの円錐斜面上を転がり落ちて、スリット33aから、下方に設けた製品排出区画40a内に至る。
【0069】
上下の機能区画に連通するスリット18a、23a、33aは、それぞれ開閉可能に構成しておくことで、例えば、常時開口としておけば、上方の区画から下方の区画への粉粒体の落下は連続的に行われ、また、各区画の処理が完全に終了するまで閉じておき、処理が完了した時点で開けるようにすれば、各区画から下方の区画への粉粒体の落下を間欠的に行うことができる。
【0070】
本発明の流動層造粒コーティング装置で使用する乾燥した流動層形成用気体は、前記のように、乾燥区画30aから、乾燥区画20aと通過して行くため、かかる流動層形成用気体の乾燥度は、乾燥区画30a内を通過する際の方が、乾燥区画20a内を通過する場合よりも高い。そのため、乾燥区画20a内で十分に乾燥されない粉粒体を十分に乾燥させるには都合がよい。
【0071】
すなわち、本発明の流動層造粒コーティング装置で採用した下方から乾燥した流動層形成用気体を上方に通し、これに抗して上方から下方に向けて、乾燥区画20a、30aを下りながら乾燥させる方法は、使用する流動層形成用気体の乾燥度の観点から乾燥効率の良い方法である。また、必要があれば、各区画に前記説明の補助気体を導入してもよい。
【0072】
製品排出区画40a内に入った粉粒体は、気密に構成されたロータリーバルブ42を通過して製品排出管43から外部に排出されることとなる。製品排出管43を、例えば、図示しない製品貯蔵タンクなどに配管接続しておけば、自動的に製品貯蔵が行える。
【0073】
乾燥区画30a内では、上記のように、乾燥区画20a内で十分に乾燥されなかった粉粒体が乾燥されるので、乾燥不十分な粉粒体の製品排出区画40a内への直行は未然に防止される。すなわち、乾燥区画30aは、乾燥不十分な粉粒体が乾燥区画20aから製品排出区画40a内に直行する、所謂ショートパスを防止するショートパス防止区画として機能している。
【0074】
(実施の形態3)
本実施の形態では、仕切手段の変形例について説明する。前記説明では、仕切手段として、所定メッシュの金網を略円錐状に形成した仕切金網11a、21a、31aを使用した場合について説明したが、これ以外の構成の仕切手段を使用してもよい。
【0075】
例えば、図3(A)に示すように、仕切金網50(図中、破線表示)を、所定メッシュの金網を逆円錐状に形成して、その中央に、造粒した粉粒体が落下する落下口51を設ける構成としてもよい。流動層形成用気体を用いた風力分級は、落下口51部分で行われる。
【0076】
図3(B)に示す場合には、所定メッシュの金網を平板状に形成された仕切金網52(図中、破線表示)を、造粒した粉粒体が金網面を転がり落ちる程度の傾斜をつけて設ける構成でもよい。仕切金網52の端部側にスリット52a、52bを設け、流動層形成用気体を用いた風力分級を行えばよい。特に、図3(B)に示す場合には、スリット52a、52bの設ける位置は、上下では異なるようにしてあり、上下のスリット52a、52bを直行するのを防止している。
【0077】
図3(C)に示す場合には、図1に示す仕切金網11aと、図3(A)で説明した仕切金網50との併用を示したものである。かかる構成では、造粒コーティングステージ10aから乾燥ステージ20aに移る際の風力分級は、スリット18aで前記説明と同様に流動層形成用気体による行われる。
【0078】
(実施の形態4)
本実施の形態では、図1に示す構成とは異なり、風力分級を行う粉粒体通過口をスリットに構成することなく、上下に接続する機能区画間を連絡する粉粒体移行路53で連絡し、この粉粒体移行路53内に入ってくる流動層形成用気体で風力分級するように構成されている。
【0079】
図4に示すように、仕切金網11a、21aの大径部11b、21bは、筒体22、32のそれぞれの内周面に間隙を設けることなく接続されている。大径部11b、21bと筒体22、32との接続部では、筒体22、32の外側に向けて開口され、この開口から下方の機能ステージ内に連通する粉粒体移行路53が設けられている。粉粒体移行路53の下方開口部近傍に可動フィン(図示せず)を設けて、粉粒体移行路53側に入る流動層形成用気体の流量調節を行って、風力分級の調節を行えるようにしてもよい。
【0080】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で必要に応じて変更してもよい。
【0081】
例えば、前記説明では、3流体ノズルのスプレーノズル12を設けた場合について説明したが、図5に示すように、スプレーノズル12の上方、バクフィルタ16の下方位置に、加湿用の2流体ノズルなどのスプレーノズル54を設けるようにしても構わない。
【0082】
前記説明では、乾燥区画を上下に2個連続的に区画した場合について説明したが、十分な乾燥が行えれば、乾燥区画を1区画にしてもよい。かかる構成を採用する場合には、下方の製品排出区画とその上方の乾燥区画とを仕切る仕切金網を可動式に構成しておき、定期的に可動式の仕切金網を動かして粉粒体の移動間隙を形成するようにしてもよい。このようにすれば、粉粒体通過口として構成したスリットなどを常時開口しておく場合に比べて、ショートパスの抑制に効果的である。
【0083】
前記説明では、最上区画から下方に向けて各区画を順に、造粒区画、乾燥区画、乾燥区画(ショートパス防止区画)、製品排出区画の順に流動層造粒コーティングプロセスを縦方向に設けた構成を示したが、これ以外にも、例えば、造粒区画、乾燥区画、コーティング区画、乾燥区画、製品排出区画の順に、あるいは、造粒コーティング区画、乾燥区画、製品排出区画の順に、あるいは、造粒1工程区画、造粒2工程区画、乾燥区画、製品排出区画の順に、造粒区画(コーティング、乾燥区画)、製品排出区画などの種々の組合せ工程順に構成してもよい。
【0084】
さらに、上記種々の工程の組合せ構成において、実際の装置の運転に際しては、製品に合わせて、適宜付不要な工程機能を有する区画の機能を停止させてその区画は単に通過するようにしてもよい。
【0085】
前記説明では、分級をスリット18aで流動層形成用気体を利用して行う風力分級手段としたが、可能な場合にはその他の分級手段を使用してもよい。
【0086】
前記説明では、スプレーノズルを最上区画に設けた場合について説明したが、複数のスプレーノズルを、上下の区画の複数の区画に設けるようにしてもよい。このように構成することにより、例えば、上方のスプレーノズルで原料とバインダとを供給して造粒し、下方のスプレーノズルでコーティング液を供給するようにすることできる。複数のコーティング液を使用する場合には、コーティング液ごとに異なる区画にスプレーノズルをそれぞれ設けるのがよい。
【0087】
(実施の形態5)
本実施の形態では、上記実施の形態1〜4で説明した流動層造粒コーティング装置の小径筒部Cを構成する乾燥区画を、回分式と連続式とを併有させる構成にした。図6は、本実施の形態の流動層造粒コーティング装置の斜視図である。図7は、図6に示す流動層造粒コーティング装置の乾燥区画の構成を示す分解斜視図である。
【0088】
流動層造粒コーティング装置では、図6に示すように、装置本体Dは、直筒状の大径筒部Bと小径筒部Cとで構成され、実質的に垂直な筒状に、すなわち直筒式に構成されている。装置本体Dの筒内は、上下方向に複数の区画100、200、300の順に区画されている。
【0089】
大径筒部Bと小径筒部Cとは、すなわち大径筒部Bを構成する区画100と、小径筒部Cの上方区画に相当する区画200とは、所定メッシュの仕切金網110aに構成された仕切手段110により仕切られている。
【0090】
区画100は、区画内にスプレーノズル120が設けられ、流動層造粒プロセスの造粒機能を有する造粒区画100aに構成されている。造粒区画100a(100)は大径筒部Bに形成され、大径筒部Bは上端が閉じられた直筒部130aと、直筒部130aの下方に連続して設けられた下窄まりの下方筒部130bとからなる筒体130に構成されている。直筒部130aの側面には、覗き窓140が設けられ、造粒状況の確認ができるようになっている。直筒部130aの上方側面には、筒内から外部へ連通する排気管150が流動層形成用気体の排気手段として設けられている。
【0091】
さらに、直筒部130a内には、図6に示すように、バグフィルタ160が設けられ、バグフィルタ160の上方にはバグフィルタ160の目詰まり解消用のパルスジェット用ノズル170が設けられている。なお、かかるバグフィルタ160の目詰まり解消手段としては、シェーキング手段を採用してもよい。
【0092】
また、上記構成の大径筒部Bの区画100と小径筒部Cの区画200とを仕切る仕切金網110aは、所定メッシュの金網で平面状に形成されている。金網面110bには、図6に示すように、粉粒体通過手段180として、略三角形状に形成した切欠部180aが設けられている。
【0093】
仕切金網110aは、その切欠部180aの底辺相当部110cが斜めに設けた金網面110bの斜面最下位置に、すなわち下方筒部130bと小径筒部Cとの接合位置に来るように設けられて、金網面110b全体が斜めになるように下方筒部130b内に設けられている。造粒区画100a内で所定重量に造粒された粉粒体は、仕切金網110aを通して下方から上方に通る流動層形成用気体に抗して金網面110b上に落下し、金網面110b上を転がって切欠部180aから下方の乾燥区画200a内に落ちることとなる。
【0094】
下方筒部130bの筒内には、その側壁を通して、原料供給管190が外部から通されている。原料供給管190の先端には前述のスプレーノズル120が設けられている。スプレーノズル120は斜めに設置された仕切金網110aの金網面110bの中心位置から造粒区画100a内に突出されている。
【0095】
原料供給管190には、原料供給ホッパ190aが途中接続されている。原料供給管190の管端を、図示しないが、例えばバインダなどの液体の供給源に接続して、バインダと、粉粒体とを、圧送用気体とともに、スプレーノズル120から噴出させることができる。この場合には、スプレーノズル120を3流体ノズルに構成しておけばよい。
【0096】
また、上記のように仕切金網110aにより大径筒部Bと仕切られた小径筒部Cは、上方から順に乾燥区画200a、製品排出区画300aに区画されている。乾燥区画200a(200)は、上方が仕切金網110aを介して造粒区画100aの直下に区画された回転乾燥室210と、回転乾燥室210の下に設けられた送風チャンバ220とから構成されている。
【0097】
回転乾燥室210は、図7の分解斜視図に示すように、造粒区画100aを構成する下方筒部130bに接続する筒体230内に回転可能に格納されている。図7に示す場合には、回転乾燥室210は、透明部材で形成された筒状外枠211に囲まれた円筒空間内に、複数の乾燥用の空間を仕切って構成されている。すなわち、円筒空間内の中心位置に設けられた回転軸カバー212から放射状に、筒状外枠211に向けて隔壁213が設けられ、複数の乾燥室214が回転乾燥室210の中心位置、すなわち回転軸カバー212に対して放射位置に設けられている。
【0098】
複数の乾燥室214は、図7に示すように、大きさ、形状などが同等に形成され、各々の乾燥室214の上方の粉粒体受入口は開口状態に形成されている。乾燥室214の底面側の粉粒体排出口となる開口部には、それぞれ流動層形成用気体を通過させるが、乾燥室214内に収容された粉粒体は通さない所定メッシュの仕切金網215aが、下方の区画と乾燥室214とを仕切る仕切手段215として開閉可能に設けられている。
【0099】
仕切金網215aの開閉機構としては、例えば、次のような構成が考えられる。仕切金網215aを支持する枠部216を回転軸に構成しておき、枠部216に設けた仕切金網215aがばねなどの付勢手段で枠部216を軸として回転させられ、乾燥室214の底面開口部を閉じ状態にする。
【0100】
一方、枠部216に対向する枠部217と、仕切金網215aの枠部217に閉じ状態で接触する接触部215b側とにそれぞれ電磁石(図示せず)を設けておき、開口時に両電磁石に通電することにより枠部217、接触部215bにそれぞれ設けた電磁石が相反発して、ばねによる付勢に抗して仕切金網215aが開くように構成しておけばよい。
【0101】
上記開閉機構は、あくまで一例であり、上記構成に限定する必要はない。要は、粉塵爆発の原因となる火花などを発生させずに、開閉できる既知の機構を採用すればよい。
【0102】
さらに、上記構成の回転乾燥室210を回転可能に格納する筒体230の側面には、覗き窓231が設けられ、回転乾燥室210を構成する各乾燥室214内における粉粒体の乾燥状態が、透明部材で形成された筒状外枠211を通して目視で確認できるようになっている。
【0103】
回転乾燥室210の下方に設けた送風チャンバ220は、図7に示すように、筒状外枠221に囲まれた空間に構成されている。送風チャンバ220は、上方側が開口され、回転乾燥室210を内包する筒体230の下方に接続されている。
【0104】
送風チャンバ220の筒状外枠221には、給気管222が設けられ、給気管222を通してチャンバ内に流動層形成用気体を供給することができるようになっている。さらに、チャンバ内には、その中心位置に回転軸カバー223が設けられ、かかる回転軸カバー223から筒状外枠221に向けて放射状に隔壁224が設けられ、隔壁224により隔離されて、流動層形成用気体が供給されない粉粒体通過路225が、チャンバ内を上下方向に貫通して設けられている。
【0105】
粉粒体通過路225は、その225の上方開口部が、仕切金網110aの切欠部180aの開口位置から外れた位置に設けられている。図7に示す場合には、反時計方向に沿って、粉粒体通過路225の設置位置、切欠部180aの設置位置の順に位置設定がなされ、切欠部180aから未乾燥の粉粒体が粉粒体通過路225へ直行しないようになっている。
【0106】
粉粒体通過路225は、上方開口部の形状が、回転乾燥室210を構成する複数の乾燥室214の底面側の開口部に合わせた形状に形成されている。そのため、乾燥室214の底面側の仕切金網215aを開けた状態で、乾燥室214から粉粒体を確実に粉粒体通過路225内に落下させることができる。かかる粉粒体通過路225の上方開口形状は、上記構成に限定する必要はない。乾燥室214内の粉粒体を短時間で確実に粉粒体通過路225内に落とせる形状であれば上記構成以外の形状であっても構わない。
【0107】
送風チャンバ220のチャンバ内下方は、上記粉粒体通過路225部分以外は全て塞がれ、チャンバ内に供給した流動層形成用気体が、上方に向けて通るように構成されている。粉粒体通過路225の下方は開口状態に形成され、製品排出区画300aを構成する筒体310に連通されている。筒体310の下方には、筒体310に連通する製品排出手段としてのロータリーバルブ320と、ロータリーバルブ320に連通する製品排出管330とが設けられている。
【0108】
上記構成の流動層造粒コーティング装置は、次のようにして使用する。装置本体Dの下方に設けた送風チャンバ220の給気管222を流動層形成用気体の給気源に接続し、上方に設けた造粒区画100の排気管150を吸気源に接続して吸引することにより、乾燥した流動層形成用気体を給気管222から送風チャンバ220内に導入する。
【0109】
送風チャンバ220内に入った流動層形成用気体は、チャンバ内を上方に抜け、乾燥区画200a内に導入される。すなわち、流動層形成用気体は、筒体230内を回転する回転乾燥室210の下方から、それぞれの乾燥室214の底面に設けた仕切金網215aを通して、各乾燥室214内を上方に向けて通過する。各乾燥室214を下方から上方に向けて通過した流動層形成用気体は、乾燥区画200aの上方に設けた造粒区画100a内に導入される。造粒区画100a内に導入された流動層形成用気体は、排気管150を通って吸引され装置外に排気されることとなる。このようにして、流動層形成用気体は、装置本体Dの筒内を上下に仕切られた複数の区画200、100を下方から上方に通されることとなる。
【0110】
また、流動層形成用気体が上記のように乾燥区画200a(200)、造粒区画100a(100)を下方から上方へ通過している状態で、原料供給管190を通して、原料の粉粒体とバインダとを、造粒区画100a内に供給する。粉粒体とバインダとは、スプレーノズル120から、上方に向けて造粒区画100a内に噴出される。
【0111】
噴出された粉粒体とバインダとは、上記流動層形成用気体により筒体130内で流動層状態にされて、粉粒体同士がバインダを介して結着されて所定重量の粒子に造粒される。造粒された粉粒体は、流動層形成用気体により、風力分級される。すなわち、所定重量に満たない粉粒体は流動層形成用気体により舞上げられて造粒に使用され、所定重量に達した粉粒体は自重で流動層形成用気体の上昇風力に抗して重力落下して分級される。
【0112】
所定重量に造粒された粉粒体は、上記の如く、流動層形成用気体に抗して落下し、造粒区画100a内では、例えば仕切金網110a上に落下する。仕切金網110aは金網面110bが斜めに設けられているため、仕切金網110a上に落下した粉粒体は、仕切金網110aの金網面110bを転がり落ち、切欠部180aから、乾燥区画200a内に回転可能に設けた回転乾燥室210の乾燥室214内に送られる。
【0113】
回転乾燥室210の複数の乾燥室214は、乾燥室駆動手段としてのモータ(図示しない)により回転可能に構成された回転軸(図示せず)で回転する回転軸カバー212とともに回転させられる。例えば、モータは、送風チャンバ220の下方に設けておき、かかるモータにより回転可能に構成した回転軸を、送風チャンバ220内の回転軸カバー223、回転乾燥室210の回転軸カバー212に通して、回転軸の回転により回転軸カバー212が回転できるように構成しておけばよい。モーターには、所定回転角度で回転した時点で所定時間停止、再度所定回転角度回転することを繰り返すステッピング制御できるモータを使用すればよい。
【0114】
次に、造粒区画100aから乾燥室214への粉粒体の供給、乾燥室214における粉粒体の乾燥、乾燥した粉粒体の乾燥室214から製品排出区画300aへの排出について説明する。以下、説明の便宜上、複数の乾燥室214を、図7に示すように、214a、214b、214c、214d、214e、214f、214g、214hと符号を付けて示す場合がある。
【0115】
回転乾燥室210の乾燥室214a(214)は、仕切金網110aの切欠部180aの直下位置(以下、簡単に、かかる位置を粉粒体供給位置と呼ぶ場合がある)に、その上方開口部が位置合わせさせられて停止している。この状態で、造粒区画100a内で流動層状態で所定重量に造粒された粉粒体は、流動層形成用気体の上昇風力に抗して仕切金網110a上に落下する。落下した粉粒体は、金網面110b上を転がって、切欠部180aからその直下に位置した、すなわち粉粒体供給位置に停止している乾燥室214a内に落下する。
【0116】
所定時間停止後、回転乾燥室210はワンステップ回転して、回転方向に沿って隣接している乾燥室214bが停止していた位置まで乾燥室214aは回転する。回転乾燥室210が上記のようにワンステップ回転することにより、他の乾燥室214b、214c、214d、214e、214f、214g、214hが隣接位置に回転することは勿論である。
【0117】
未乾燥の粉粒体が供給された乾燥室214aが上記のようにワンステップ回転することにより、乾燥室214aの後方に隣接した乾燥室214h(214)が、仕切金網110aの切欠部180a直下に、すなわち粉粒体供給位置に位置合わせさせられて所定時間停止する。停止中に、造粒区画100aで所定重量に造粒された未乾燥の粉粒体が、乾燥室214h内に供給される。
【0118】
一方、乾燥室214h内に粉粒体が上記要領で供給されている間、未乾燥の粉粒体を収容した乾燥室214aは、粉粒体供給位置から外れた位置に停止させられており、乾燥室214a内では未乾燥の粉粒体が底面の仕切金網215a通して下方から上方に通る流動層形成用気体により流動層状態にされて乾燥させられる。
【0119】
乾燥室214hの所定時間停止後、回転乾燥室210は再度ワンステップ回転して、乾燥室214gが粉粒体供給位置に停止させられる。乾燥室214g内に、造粒区画100aで所定重量に造粒された未乾燥の粉粒体が流動層形成用気体に抗して風力分級されて供給されることとなる。一方、粉粒体を収容した乾燥室214a、214hは、それぞれ切欠部180aから外れた位置に停止して、それぞれの室内では未乾燥の粉粒体が室内を下方から上方に抜ける流動層形成用気体により乾燥させられることとなる。
【0120】
上記要領で、残りの乾燥室214f(214)、214e(214)、214d(214)、214c(214)、214b(214)が順次ワンステップずつ回転して、粉粒体供給位置に所定時間停止させられ、造粒区画100aで造粒された未乾燥の粉粒体が室内に供給される。乾燥室214bが、粉粒体供給位置に来るまでに、乾燥室214a、214h、214g、214f、214e、214d、214cはそれぞれワンステップずつ回転、停止が繰り返され、その間に室内では下方から上方に抜ける流動層形成用気体により粉粒体が漸次乾燥される。このようにして複数の乾燥室214を有する回転乾燥室210が回転して一巡する。
【0121】
回転乾燥室210がワンステップずつ回転して、乾燥室214aの前方隣接位置の乾燥室214bが粉粒体供給位置にまわってくると、乾燥室214bの後方隣接位置の乾燥室214aは、送風チャンバ220に設けた粉粒体通過路225の直上位置(以下、簡単に粉粒体排出位置と呼ぶ場合もある)に停止させられることとなる。
【0122】
かかる状態で、乾燥室214b内には上記の要領で粉粒体が供給される一方、乾燥室214aでは、底面に設けた仕切金網215aが開口され、乾燥室214a内に収容されていた乾燥済みの粉粒体が、一気に粉粒体通過路225内に排出されることとなる。粉粒体の排出は、乾燥室214aの下方を開口して重力により一気になされるため極めて短時間で排出が完了する。排出後は、仕切金網215aが閉じ状態に戻される。
【0123】
例えば、仕切金網215aの開閉機構を前記説明のような構成にしておけば、仕切金網215aの開口時の通電により、枠部217と接触部215bの双方に設けた電磁石の反発力で枠部216のまわりに付勢に抗して仕切金網215aが回転して開口されることとなる。粉粒体の排出終了後には、通電を止めれば、電磁石間の反発力が解消されて、仕切金網215aはばねの付勢により枠部216の回りに回転して閉じ状態にされる。
【0124】
このように、回転乾燥室210はワンステップずつ回転、停止を繰り返す度に、粉粒体供給位置に停止した乾燥室214内には造粒区画100a内で造粒された未乾燥の粉粒体が供給され、粉粒体排出口位置に停止した乾燥室214からは十分に乾燥された粉粒体が粉粒体通過路225内へ排出されることとなる。併せて、粉粒体供給位置から粉粒体排出位置までの途中区間にある乾燥室214内では、室内の未乾燥の粉粒体が流動層形成用気体により流動層状態で乾燥されることとなる。
【0125】
すなわち、上記構成の回転乾燥室210では、未乾燥の粉粒体の乾燥室214への供給、供給された未乾燥の粉粒体の乾燥室214内での乾燥、乾燥された粉粒体の乾燥室214からの排出が、ステップ回転する複数の乾燥室214のいずれかで回分式に、且つ並行して連続的に行われていることとなる。
【0126】
粉粒体通過路225内に排出された乾燥粉粒体は、粉粒体通過路225に連通する筒体310通過して直接に製品排出区画300a内に入り、気密に構成されたロータリーバルブ320を通過して製品排出管330から外部に排出されることとなる。製品排出管330を、例えば、図示しない製品貯蔵タンクなどに配管接続しておけば、自動的に製品貯蔵が行える。
【0127】
本実施の形態では、乾燥区画200aの構成として、複数の乾燥室214を有する回転乾燥室210を設けたため、粉粒体供給位置から粉粒体排出位置まで巡る間に、乾燥が十分に行われることとなる。また、乾燥室214を複数設けることにより、一つの大きな乾燥室で大量の未乾燥の粉粒体を乾燥する場合に比べて、各乾燥室214内に粉粒体が小分けに分散されるため、各乾燥室214内の処理量を少なく抑え、十分な乾燥を回分式に、且つ連続的に行うことができる。
【0128】
本実施の形態5では、下方筒部130b内に斜めに設けた仕切金網110aに、粉粒体通過手段180として、切欠部180aを略三角形状に形成した場合について説明したが、図8に示すように、仕切金網110aの網面110bが大径筒部Bと小径筒部Cとの接続位置に接する側に、粉粒体が落下できる程度のスリット状に形成しても構わない。
【0129】
また、回転乾燥室210を、筒体230内に軸回転可能に設けた場合について説明したが、図9(A)に示すように、軸回転以外の回転機構を採用しても構わない。例えば、筒体230を設けることなく、下方筒部130bと送風チャンバ220との間に、回転可能に回転乾燥室210を設けておく。この状態で、回転乾燥室210を構成する筒状外枠211の側面に、当接あるいはギア噛み合わせなどを介して回転体240を接触させることにより、この回転体240を回転させることにより回転乾燥室210を回転させるようにしてもよい。回転体240は、モータなどでステップ回転制御すればよい。
【0130】
筒状外枠211は、金属などの素材で形成して、個々の乾燥室214毎に覗き窓218を設けておけばよい。かかる構成では、図9(B)に示すように、回転乾燥室210の室内中央を通る回転軸のスペースが不要となり、乾燥室214の空間を広くとることができる。
【0131】
また、以上の説明では、仕切金網110aの切欠部180aを常時開口とした構成について説明したが、開閉可能な蓋を設けるようにしても構わない。かかる構成を採用することにより、粉粒体の乾燥室214内への供給を、乾燥室214が粉粒体供給位置に停止した状態でのみ行えるようにすることができる。
【0132】
切欠部180aを常時開口状態にした構成では、乾燥室214が回転する間にも粉粒体の供給が行われ、例えば、隣接する2個の乾燥室214の境が切欠部180aの範囲内に差しかかった状態では、2個の乾燥室214の双方に粉粒体の供給が行われることとなる。切欠部180aを通過する粉粒体の通過量、乾燥室214の回転速度、停止時間などがほぼ一定に制御される場合には、かかる供給状態であっても、最終的な乾燥状態に質的差異が発生するほどの問題は発生しない。
【0133】
しかし、開閉可能な蓋を設ける場合には、例えば図7に示す構成で、複数ある乾燥室214の内、例えば、乾燥室214a、214c、214e、214gの4個のみ飛び飛びに使用することもできる。乾燥室214b、214d、214f、214hには、蓋を閉じ状態にしておいて粉粒体が供給されないようにすることができる。
【0134】
回転乾燥室210の乾燥室214の使用は、上記のように、製造状況に合わせて乾燥室214の使用個数を適宜選択して使用してもよい。乾燥し易い粉粒体の場合には、乾燥室の回転速度を上げることなく、使用する乾燥室の数を減らして対応することもできる。そのため、回転機構の変速機構を設けることなく、ステップごとの回転角度の制御により簡単に対応が行える。
【0135】
回転乾燥室210を構成する乾燥室214の数は、図7、9に示すように8個、6個に限定する必要はなく、少なくとも3個以上の複数個であれば何個設けても構わない。
【0136】
また、図6、7では、送風チャンバ220は、粉粒体通過路225以外の空間を一つのチャンバに構成した場合を示しているが、図10(A)に示すように、粉粒体通過路225以外のチャンバ内を複数の区画X、Y、Zに区画し、区画X、Y、Zごとに流動層形成用気体の流量が異なるように給気管226a、226b、226cを設けるようにしてもよい。流動層形成用気体の流量は、例えば、給気管226a>給気管226b>給気管226cの順に小さくなるように調節しておけばよい。
【0137】
図10(B)には、かかる構成の送風チャンバ220に、回転乾燥室210の各乾燥室214a〜214hまでを重ねた状態を示した。乾燥室214aは、粉粒体供給位置に停止されている状態では、乾燥室214a、214b、214cは、送風チャンバ220の区画X上に停止させられ、給気管226aから給気された流動層形成用気体が各乾燥室214a、214b、214cを上方に通過することとなる。
【0138】
乾燥室214aでは、上方に通過する流動層形成用気体に抗して造粒区画100aで造粒され湿った状態の粉粒体が室内に供給される。乾燥室214bでは、一つ手前の段階で供給された未乾燥の粉粒体が流動層形成用気体により乾燥処理され、乾燥室214cでは、乾燥室214bの段階で幾分乾燥された粉粒体がさらに乾燥処理されることとなる。乾燥室214a、214b、214cでは、粉粒体は十分な乾燥状態に達していないため比較的重量が重く、大きな流量の流動層形成用気体を供給することによりその流動層状態を確保することができるようになっている。
【0139】
乾燥室214d、214eでは、送風チャンバ220の区画Y上に停止させられ、給気管226bから供給された流動層形成用気体により十分な乾燥状態に達していない粉粒体の乾燥処理が行われる。給気管226bからの流動層形成用気体の風量は、給気管226aからの風量より小さく抑えられ、乾燥室214a、214b、214cに収容された粉粒体より乾燥されてより軽くなった粉粒体の流動層状態を適切に維持できるようになっている。
【0140】
乾燥室214f、214gは、送風チャンバ220の区画Z上に停止させられ、給気管226cから供給された流動層形成用気体により粉粒体の十分な乾燥処理が行われる。給気管226cからの流動層形成用気体の風量は、給気管226bからの風量よりさらに小さく抑えられ、乾燥室214d、214eに収容された粉粒体より乾燥されてよりさらに軽くなった粉粒体の流動層状態をより適切に維持できるようになっている。
【0141】
送風チャンバ220内の区画は、上記説明では区画X、Y、Zの3区画に区分したが、2区画に、あるいはそれ以上の区画に区分しても構わない。さらには、同じ数の区画でも、同一区画内に入る乾燥室の数を変えても構わない。すなわち、区画の数と、個々の区画内に入る乾燥室の数とは、図10に示す構成に限定する必要はなく、適宜適当な数に設定すればよい。
【0142】
上記説明では、回転乾燥室210の各乾燥室214毎に、開閉可能な仕切金網215aをそれぞれ底面開口部に設ける構成を示したが、図11に示すように、個々の乾燥室214にそれぞれ仕切金網215aを設けない構成とすることもできる。図11では、図7に示す分解斜視図のうち、乾燥区画200aの回転乾燥室210、製品排出区画300aの構成部分を示したものである。
【0143】
図11に示す構成では、回転乾燥室210は、これを構成する乾燥室214の底面開口側に仕切金網215aが設けられていない点を除いては、筒体230内に回転乾燥室210が格納されるなど、図7に示す構成と同様に構成されている。送風チャンバ220の上方開口部には、図11に示すように、仕切金網227が設けられ、粉粒体通過路225に合わせて仕切金網227に切欠部228が設けられている。
【0144】
かかる構成の仕切金網227の上に、底抜けに構成した複数の乾燥室214からなる回転乾燥室210を回転可能に設ける。乾燥室214を回転させることにより、切欠部228上にくる乾燥室214内から粉粒体が粉粒体通過路225内に落下することとなる。かかる構成では、各乾燥室214の底面開口部に開閉可能な仕切金網215aを設けることなく簡単な構成とすることができる。但し、乾燥室214の回転に際して、移動する隔壁213と仕切金網227との隙間に粉粒体が挟まらない程度の十分に大きな粒径を有する粉粒体の造粒に適用される構成である。
【0145】
【発明の効果】
本発明の流動層造粒コーティング装置では、各区画が上下方向に配置された構成を有するため、粉粒体の各区画間の移動が、自重による重力落下で行え、各区画を横配置する場合に比べて、粉粒体の搬送機構を設けずに済み、装置の設置面積の縮小を図ることができる。装置構成の簡略化も図れる。
【0146】
本発明の流動層造粒コーティング装置では、流動層形成用気体を、粉粒体の造粒と、造粒した粉粒体の乾燥と、風力分級のそれぞれに利用することもできるため、それぞれ専用の気体給気を行う場合に比べて、装置構成を簡単にすることができる。
【0147】
本発明の流動層造粒コーティング装置では、最上区画などの上方の区画にスプレーノズルを設けた構成をとることができるため、下方から上方に給気される流動層形成用気体は、造粒コーティングステージ内に到達するころは、適度な湿気を含んだ状態となっており、乾燥した粉粒体の造粒に際し好ましい流動層形成用気体の供給が図れ、流動層造粒コーティングがより効率的に行える。
【0148】
本発明に係る流動層造粒コーティング装置、流動層造粒コーティング方法を使用すれば、生産規模の拡大が、単一の装置を使用することで達成できるため、生産規模にかかわらず、同じ品質の製品が得られる。研究、試作、生産の各段階での装置のスケールアップが不要となり、スケールアップに際しての操業条件などの変更を殆ど行わずに済み、研究から試作、試作から実際の生産への移行が容易となる。
【0149】
本発明では、乾燥区画内に、複数の乾燥室を有する回転乾燥室が設けられているため、粉粒体供給位置から粉粒体排出位置まで巡る間に、乾燥が十分に行われることとなる。また、乾燥室を複数設けることにより、一つの大きな乾燥室で乾燥する場合に比べて、各乾燥室内に処理量が分散されるため、各処理量が少なく、十分な乾燥が行われ易い。
【0150】
本発明では、各乾燥室内での乾燥処理が所謂バッチ式で行われ、且つ各乾燥室が回転しているため、各乾燥室内のバッチ処理が連続的に行われる、所謂半連続式の乾燥処理に構成することができるため、バッチ処理、あるいは連続処理のいずれか一方のみで行う場合に比べて、双方の処理の長所を併有した処理とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の流動層造粒コーティング装置の斜視図である。
【図2】流動層造粒コーティング装置の断面図である。
【図3】(A)、(B)、(C)は、それぞれ仕切手段の変形例を示す断面図である。
【図4】粉粒体移行路の構成を示す断面図である。
【図5】造粒区画の変形例を示す断面図である。
【図6】乾燥区画に回転式乾燥室を設けた構成を示す流動造粒コーティング装置の斜視図である。
【図7】乾燥区画に回転式乾燥室を設けた流動層造粒コーティング装置の部分分解斜視図である。
【図8】仕切金網の変形例を示す部分斜視図である。
【図9】(A)は回転乾燥室の回転機構の変形例を示す部分側面図であり、(B)は平断面図である。
【図10】(A)は、送風チャンバ内を複数の区画に仕切った構成を示す平面説明図であり、(B)は(A)の送風チャンバ上に複数の乾燥室を配置した様子を示す平面説明図である。
【図11】回転乾燥室の各乾燥室の底を省いた構成の変形例を示す部分分解斜視図である。
【符号の説明】
10 区画
10a 造粒区画
11 仕切手段
11a 仕切金網
11b 大径部
12 スプレーノズル
13 筒体
13a 直筒部
13b 下方筒部
13c 下方開口部
14a 覗き窓
14b 覗き窓
15 排気管
16 バグフィルタ
17 パルスジェット用ノズル
18 粉粒体通過口
18a スリット
19 原料供給管
19a 原料供給ホッパ
20 区画
20a 乾燥区画
21 仕切手段
21b 大径部
21a 仕切金網
22 筒体
23 粉粒体通過口
23a スリット
24 覗き窓
30 区画
30a 乾燥区画
31 仕切手段
31a 仕切金網
31b 大径部
32 筒体
33 粉粒体通過口
33a スリット
34 給気チャンバ
35 給気管
36 覗き窓
40 区画
40a 製品排出区画
41 筒体
42 ロータリーバルブ
43 製品排出管
50 仕切金網
51 落下口
52 仕切金網
52a スリット
52b スリット
53 粉粒体移行路
54 スプレーノズル
100 区画
100a 造粒区画
110 仕切手段
110a 仕切金網
120 スプレーノズル
130 筒体
130a 直筒部
130b 下方筒部
140 覗き窓
150 排気管
160 バグフィルタ
170 パルスジェット用ノズル
180 粉粒体通過手段
180a 切欠部
190 原料供給管
190a 原料供給ホッパ
200 区画
200a 乾燥区画
210 回転乾燥室
211 筒状外枠
212 回転軸カバー
213 隔壁
214 乾燥室
214a 乾燥室
214b 乾燥室
214c 乾燥室
214d 乾燥室
214e 乾燥室
214f 乾燥室
214g 乾燥室
214h 乾燥室
215 仕切手段
215a 仕切金網
215b 接触部
216 枠部
217 枠部
218 覗き窓
220 送風チャンバ
221 筒状外枠
222 給気管
223 回転軸カバー
224 隔壁
225 粉粒体通過路
226a 給気管
226b 給気管
226c 給気管
227 仕切金網
228 切欠部
230 筒体
231 覗き窓
300 区画
300a 製品排出区画
310 筒体
320 ロータリーバルブ
330 製品排出管
A 装置本体
B 大径筒部
C 小径筒部
D 装置本体
X 区画
Y 区画
Z 区画

Claims (15)

  1. 筒方向を上下に配し、上方に排気口と、下方に給気口とを設けた筒状の装置本体と、
    上下方向に傾斜する斜面を備え、前記装置本体の筒内を上下に複数の区画に仕切り、前記給気口から前記排気口へ向かう流動層形成用気体を通す仕切金網と、
    前記斜面の下端に連ねて設けられ、区画間を上から下へ、粉粒体が重力落下して通る粉粒体通過手段とを有し、
    前記複数の区画のうち1または2以上の区画には、バインダ等の液体を噴出するスプレーノズルが設けられ、前記複数の区画のうちの下方の区画には、製品排出手段が設けられ
    前記液体を介して結着されて所定重量の粒子に造粒された前記粒粉体が前記流動層形成用気体の上昇風力に抗して自重で重力落下し、前記仕切金網の前記斜面を転がり落ち、前記粉粒体通過手段から下方の区画に移動して前記製品排出手段から排出されることを特徴とする流動層造粒コーティング装置。
  2. 請求項1記載の流動層造粒コーティング装置において、
    前記スプレーノズルは最上区画に設けられ、前記製品排出手段は最下区画に設けられていることを特徴とする流動層造粒コーティング装置。
  3. 請求項1または2記載の流動層造粒コーティング装置において、
    前記粉粒体通過手段として、前記仕切金網に開口した粉粒体通過口が設けられていることを特徴とする流動層造粒コーティング装置。
  4. 請求項3記載の流動層造粒コーティング装置において、
    前記粉粒体通過口には、開閉手段が設けられていることを特徴とする流動層造粒コーティング装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の流動層造粒コーティング装置において、
    前記複数の区画の1または2以上の区画には、前記流動層形成用気体以外の補助気体を区画内に給気する補助気体給気口が設けられていることを特徴とする流動層造粒コーティング装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の流動層造粒コーティング装置において
    複数の区画のうち、最上区画と最下区画との間には、乾燥区画が設けられ、
    前記乾燥区画は、粉粒体受入口と粉粒体排出口とが設けられ、下方から上方に向けて流動層形成用気体を通過させる複数の乾燥室と、
    複数の前記乾燥室を、前記乾燥室を直上区画と仕切る仕切金網に設けた前記粉粒体通過手段側に、前記粉粒体受入口を移動させ、前記乾燥室を直下区画と仕切る仕切金網に設けた前記粉粒体通過手段側に、前記粉粒体排出口を移動させる乾燥室駆動手段と、
    前記乾燥室の下方に設けられ、前記流動層形成用気体を前記乾燥室の下方から上方に供給する送風チャンバとを有することを特徴とする流動層造粒コーティグ装置。
  7. 請求項6記載の流動層造粒コーティング装置において
    複数の前記乾燥室は、前記乾燥室駆動手段により回転させられる回転軸に対して放射位置に設けられていることを特徴とする流動層造粒コーティング装置。
  8. 請求項6または7記載の流動層造粒コーティング装置において、
    前記送風チャンバは、チャンバ内が複数の空間に仕切られ、前記各々の空間にはそれぞれ各別に流量の異なる流動層形成用気体が供給されることを特徴とする流動層造粒コーティング装置。
  9. 請求項6ないし8のいずれか1項に記載の流動層造粒コーティング装置において
    前記乾燥室の粉粒体排出口は、前記送風チャンバ内を貫通し、前記流動層形成用気体が給気されない粉粒体通過路を介して、前記製品排出区画に連通されることを特徴とする流動層造粒コーティング装置。
  10. 流動層状態で粉粒体を処理する粉粒体処理工程を、上方から下方に向けて区画し、
    隣接区画間では、直上区画での処理が終了した粉粒体を、流動層形成用気体に抗して風力分級して下方区画に移行することにより、
    前記粉粒体を上方から下方に向けて通しながら、前記粉粒体の造粒および/またはコーティング、乾燥を行う流動層造粒コーティング方法において、
    請求項1ないし9のいずれか1項に記載の流動層造粒コーティング装置を使用して、前記流動層造粒コーティング装置の複数の区画のうち、最上区画で造粒および/またはコーティングを行うことを特徴とする流動層造粒コーティング方法。
  11. 請求項10記載の流動層造粒コーティング方法において、
    造粒および/またはコーティング処理が行われた粉粒体を、前記最上区画以外の1または2以上の区画で、乾燥することを特徴とする流動層造粒コーティング方法。
  12. 請求項10または11に記載の流動層造粒コーティング方法において、
    前記最上区画以外のいずれかの区画で、コーティングを行うことを特徴とする流動層造粒コーティング方法。
  13. 請求項10ないし1のいずれか1項に記載の流動層造粒コーティング方法において、
    前記粉粒体の造粒および/またはコーティングから、製品排出までを、連続的に行うことを特徴とする流動層造粒コーティング方法。
  14. 請求項10ないし1のいずれか1項に記載の流動層造粒コーティング方法において、
    前記粉粒体の造粒および/またはコーティングから、製品排出までを、上方の処理が終了するまで前記粉粒体の下方への移行を遮断して間欠的に行うことを特徴とする流動層造粒コーティング方法。
  15. 請求項10ないし1のいずれか1項に記載の流動層造粒コーティング方法において、
    前記複数の区画の1または2以上の区画内に、前記流動層形成用気体以外の補助気体を給気することを特徴とする流動層造粒コーティング方法。
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