JP4658888B2 - ベーパー回収装置及びベーパー回収方法 - Google Patents

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本発明は、揮発性液体貯蔵タンク内に揮発性液体を充填する際に、前記揮発性液体貯蔵タンク内から排出される、前記揮発性液体のベーパーを含むガスから、前記ベーパーを分離、回収するベーパー回収装置及びベーパー回収方法に関する。
貯蔵タンク内にガソリン、アルコール類、トルエン等の揮発性液体を充填する際に、貯蔵タンク内から押し出された前記揮発性液体のベーパーを含むガスは、条例等の規制により排出が制限されている若干の例外を除いて従来はそのまま大気に放出されていた。
しかし、前記揮発性液体のベーパーを含むガスをそのまま大気に放出することは、大気汚染の原因となるばかりではなく、ガソリン等の損失にもつながり問題である。近年では、揮発性有機化合物(VOC)の排出規制も行われており、揮発性液体のベーパーを回収する装置等が種々実用化されている。
揮発性液体のベーパー回収装置としては、当初は吸収法が主流であったが、80年代末に膜分離法の技術が開発され、装置が小型化されると同時に回収率も改善され、吸収法にとって替わった(例えば、特許文献1参照)。
90年代に入ると吸着法の技術が開発され、回収率は、ほぼ100%を実現するに到った(例えば、特許文献2参照)。
このような状況において、タンクローリ車から貯蔵タンクに揮発性液体を充填中に、貯蔵タンクから押し出される揮発性液体のベーパーをタンクローリ車に回収する技術が開示されている(例えば、特許文献3、4参照)。また、ガソリンスタンドに特化し、貯蔵タンクから一般自動車への給油中に、車載タンクから押し出される揮発性液体のベーパーを、膜分離法を用いて回収する技術(例えば、特許文献5、6参照)や、給油装置そのもので揮発性液体のベーパーを回収する技術(例えば、特許文献7、8参照)も開示されている。
特公平4−23568号公報 特許第2766793号公報 特開平7−41092号公報 特開平8−58900号公報 特表平9−511202号公報 特開平9−324183号公報 特開平11−11596号公報 特開平11−321999号公報
近年、VOCの排出規制により、大規模な事業所における揮発性液体貯蔵タンクには揮発性液体のベーパーを回収する装置が設置され、排出されるベーパーの回収が進んでいる。しかし、ガソリンスタンドのように、小型の揮発性液体貯蔵タンクが設置されているところでは、若干の例外を除いてベーパー回収装置の設置が進んでいないのが現状である。しかし、ガソリンスタンドに設置されているような小型の揮発性液体貯蔵タンクの数は非常に多く、揮発性液体のベーパーを含むガスをそのまま大気に放出することによる環境汚染の問題は同様に生じ、ベーパーを回収することが望まれている。
揮発性液体のベーパー回収手段として最も簡便な方法は、タンクローリ車からガソリンを貯蔵タンクに充填する際に、貯蔵タンクから押し出されたベーパーをタンクローリ車に回収する方法(特許文献3、4参照)であるが、これは買い取ったガソリンの一部を元売りに返すことを意味し、ガソリンスタンドのオーナーにとっては採用し難い方法である。
貯蔵タンクから押し出されたベーパーを貯蔵タンクに液化回収する方法が最も望ましいが、吸着法或いは膜分離法を用いた上記従来の技術では、大規模な設備が必要となり、設置にも掘削を含む数週間の工事が必要となる。つまり、設備費、設置費が膨大となり、ガソリンスタンドのような小型の揮発性液体貯蔵タンクの回収装置としては採用できないという問題がある。
そこで、本発明は、設備費及び設置費用が膨大とならず、さらに、既設の貯蔵タンクに設置する場合も新たな掘削工事を必要とせずに短期間で設置可能なベーパー回収装置及びベーパー回収方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有する。
[1]揮発性液体貯蔵タンク内に揮発性液体を充填する際に、前記揮発性液体貯蔵タンク内から排出される、前記揮発性液体のベーパーを含むガスから、前記ベーパーを分離、回収するベーパー回収装置であって、
前記ベーパー回収装置が、
内部に揮発性液体のベーパーを吸着する吸着剤を備えた1塔式の吸着塔と、
揮発性液体貯蔵タンク内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを前記吸着塔に導入するための導入手段と、
前記吸着塔内の吸着剤に吸着した揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを前記揮発性液体貯蔵タンクに戻す回収手段と、
前記揮発性液体貯蔵タンク内に揮発性液体が充填中であるのか、或いは、払い出し中であるのかを判定するのに必要な物理量を計測する計測手段と、
該計測手段による計測結果に基づいて揮発性液体が充填中であるか払い出し中であるかを判断し、充填中であると判断された場合には、前記導入手段により揮発性液体貯蔵タンク内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔に導入するように制御し、払い出し中であると判断された場合には、前記回収手段により吸着塔に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、この脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンクに戻すように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするベーパー回収装置。
[2]前記計測手段は、前記揮発性液体貯蔵タンク内の圧力を計測する圧力計測手段であり、
前記制御手段は、該圧力計測手段により計測された圧力が大気圧よりも高い所定の圧力以上となった場合には、前記導入手段により揮発性液体貯蔵タンク内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔に導入し、前記圧力計測手段により計測された圧力が大気圧以下の所定の圧力以下となった場合には、前記回収手段により吸着塔に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンクに戻すように制御する制御手段であることを特徴とする前記[1]に記載のベーパー回収装置。
[3]前記計測手段は、前記揮発性液体貯蔵タンク内の液面高さを計測する液面高さ計測手段であり、
前記制御手段は、該液面高さ計測手段により計測された液面が上昇傾向にある場合には、前記導入手段により揮発性液体貯蔵タンク内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔に導入し、前記液面高さ計測手段により計測された液面が下降傾向にある場合には、前記回収手段により吸着塔に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンクに戻すように制御する制御手段であることを特徴とする前記[1]に記載のベーパー回収装置。
[4]前記計測手段は、前記揮発性液体貯蔵タンク内に充填される揮発性液体の流量および前記揮発性液体貯蔵タンク内から払い出される揮発性液体の流量を計測する流量計測手段であり、
前記制御手段は、該流量計測手段により前記揮発性液体貯蔵タンク内に充填される揮発性液体の流量が計測され、揮発性液体が充填中と判断された場合には、前記導入手段により揮発性液体貯蔵タンク内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔に導入し、また、流量計測手段により前記揮発性液体貯蔵タンク内から払い出される揮発性液体の流量が計測され、揮発性液体が払い出し中と判断された場合には、前記回収手段により吸着塔に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンクに戻すように制御する制御手段であることを特徴とする前記[1]に記載のベーパー回収装置。
[5]揮発性液体貯蔵タンクが、ガソリンスタンドの地下に埋設されるガソリン貯蔵タンクであることを特徴とする前記[1]乃至[4]のいずれかに記載のベーパー回収装置。
[6]前記[1]乃至[5]のいずれかに記載のベーパー回収装置を用いて、揮発性液体貯蔵タンク内に揮発性液体を充填する際に、前記揮発性液体貯蔵タンク内から排出される、前記揮発性液体のベーパーを含むガスから、前記ベーパーを分離、回収することを特徴とするベーパー回収方法。
本発明によれば、設備費及び設置費用が膨大とならず、さらに、既設の貯蔵タンクに設置する場合も新たな掘削工事を必要とせずに短期間で設置可能なベーパー回収装置及びベーパー回収方法が提供される。
以下、本発明を実施するための最良の形態の一例を説明する。
図1は、本発明に係るベーパー回収装置の一実施形態を示す概略構成図である。
図1に示すように、本発明に係るベーパー回収装置1は、揮発性液体貯蔵タンク10内に揮発性液体を充填する際に、前記揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される、前記揮発性液体のベーパーを含むガスから、前記ベーパーを分離、回収するベーパー回収装置である。そして、前記ベーパー回収装置1は、内部に揮発性液体のベーパーを吸着する吸着剤2aを備えた吸着塔2と、揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを前記吸着塔2に導入するための導入手段3と、前記吸着塔2内の吸着剤2aに吸着した揮発性液体のベーパーを脱着させ、この脱着させたベーパーを前記揮発性液体貯蔵タンク10に戻す回収手段4とを備える。
さらに、前記ベーパー回収装置1は、前記揮発性液体貯蔵タンク10内に揮発性液体が充填中であるのか、或いは、払い出し中であるのかを判定するのに必要な物理量を計測する計測手段5と、この計測手段5による計測結果に基づいて揮発性液体が充填中であるか否かを判断し、充填中であると判断された場合には、前記導入手段3により揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔2に導入するように制御し、払い出し中であると判断された場合には、前記回収手段4により吸着塔2に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、この脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンク10に戻すように制御する制御手段6とを備える。
これにより、例えば、ガソリンスタンドの地下タンクに、ガソリン運搬用のタンクローリからガソリンを充填する場合に、前記タンク内から押し出されるガソリンのベーパーを含むガスは吸着塔2に案内され、前記ガス中に含まれるガソリンのベーパーは吸着剤2aに吸着される。ガス中からガソリンのベーパーが除去され、残った空気のみが大気に放出され、これにより、ガソリンのベーパーが大気に放出されることが防止される。
また、地下タンクにガソリンの充填が行われていない時、例えば、ガソリンが払い出し中である時には、前記吸着塔2内の吸着剤2aに吸着したガソリンのベーパーを脱着させ、この脱着させたベーパーを前記地下タンクに戻すことで、ガソリンのベーパーの回収が行われる。
以下、本発明に係るベーパー回収装置1の各構成要件についてさらに詳しく説明する。なお、前記揮発性液体としては、ガソリン、灯油、アルコール類、トルエン、キシレン、酢酸エチル、ベンゼン、軽油、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ホルムアルデヒド等を例示することができるが、これに限定されない。
[吸着塔2]
吸着塔2は、その内部に揮発性液体のベーパーを吸着する吸着剤2aが充填されている。図1に示す例では、吸着塔2の底部に設けられたガス導入口2bから揮発性液体のベーパーを含むガスが導入され、このガスが吸着剤2a内を上昇する間に、前記ガス中の揮発性液体のベーパーが吸着剤2aに吸着され、揮発性液体のベーパーが除去された空気が、吸着塔2の上部に設けられたガス排出口2cから大気に放出される。
ここで、前記吸着剤2aとしては、シリカゲル、ゼオライト、吸着ガスの脱着が可能な活性炭(例えば、メソフェーズ活性炭)等種々の吸着剤を用いることができる。前記吸着剤の種類は、回収すべき揮発性液体の種類により、吸着能率等を考慮して適宜選択され得る。また、前記吸着剤の充填量は、揮発性液体貯蔵タンク10内の容積と等しい(タンク1基分)ベーパーを吸着できる量が目安となり、揮発性液体のベーパー濃度変化に対する余裕をどの程度とるか、或いは、回収手段の性能により適宜変更され得る。
[導入手段3]
導入手段3は、揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを前記吸着塔2に導入する。例えば、揮発性液体運搬用のタンクローリから揮発性液体が揮発性液体貯蔵タンク10内に充填され始めると、前記タンク10内での液面の上昇に伴って、前記タンク10内に充満している揮発性液体のベーパーを含むガスが前記タンク10内から押し出される。本導入手段3は、揮発性液体の充填中に前記タンク10内から押し出される、つまり排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを前記吸着塔2に導入するものである。
ここで、前記導入手段3としては、揮発性液体貯蔵タンク10と吸着塔2の底部に設けられたガス導入口2bとをつなぐ配管3aにより構成することができる。そして、前記配管3aのガス導入口2bに接続される端部の反対側の端部は、揮発性液体貯蔵タンク10内部の天井付近に設けられる。なお、前記配管3aは、揮発性液体貯蔵タンク10に設置される通気配管の一部を共用して用いてもよい。
また、本導入手段3の配管3aの途中に、ブロワーを設けてもよい。ブロワーにより揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔2に導入するようにすることで、ガス流路内で圧損が大きいような場合にも確実にガスを吸着塔2内に導入することが可能となる。
[回収手段4]
回収手段4は、前記吸着塔2内の吸着剤2aに吸着した揮発性液体のベーパーを脱着させ、この脱着させたベーパーを前記揮発性液体貯蔵タンク10に戻す。ここで、前記回収手段4としては、吸着塔2の底部に設けられたガス導入口2bと揮発性液体貯蔵タンク10とをつなぐ配管4aと、前記吸着剤2aに吸着した揮発性液体のベーパーを脱着させる手段として、前記吸着塔2内を減圧するための減圧装置4bとにより構成することができる。前記減圧装置4bとしては、真空ポンプ等を用いることができるが、前記吸着塔2内を減圧できるものであれば限定されない。なお、図1に示す配管4aは、その一部を、前記導入手段3の配管3aと共用しているが、別々に設けるようにしてもかまわない。
本回収手段4によるベーパーの回収は、揮発性液体貯蔵タンク10から揮発性液体が払い出されている間に行われる。ベーパーの回収は、前記減圧装置4bにより、吸着塔2内を減圧し、吸着剤2aに吸着した揮発性液体のベーパーを脱着させ、配管4aを通して揮発性液体貯蔵タンク10に戻すことで行われる。なお、減圧の度合いは、減圧装置4bの能力と吸着剤2aの量との関係から適宜変更され得る。
このとき、図1に示すように、配管3aと配管4aとを一部共用して用いる場合には、本回収手段4によるベーパーの回収を行っている間は、前記配管3aの、配管4aとの分岐点の近傍に設けられたバルブ3bを閉めて、前記配管4aの、配管3aとの分岐点の近傍に設けられたバルブ4cを開けるようにする。なお、吸着塔2内を減圧する場合には、吸着塔2の上部に設けられたガス排出口2cに設けられたバルブ2dは閉めておくことが必要である。また、前記導入手段3により、揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを前記吸着塔2に導入する際には、前記バルブ4cを閉とし、前記バルブ3bおよび2dを開とすることで行う。
前記吸着剤2aから脱着させた揮発性液体のベーパーは、ベーパーのまま揮発性液体貯蔵タンク10内に戻して回収するようにしてもよいが、図1に示すように、前記配管4aの途中に設けた液化手段4dを用いて、前記ベーパーの少なくとも一部を液化してから前記揮発性液体貯蔵タンクに戻すようにしてもよい。ここで、前記液化手段4dとしては、前記ベーパーの少なくとも一部を液化できるものであれば、水冷式、空冷式を含めてどのような形式のものを用いてもよい。図1に示した例では、冷却水によりベーパーを液化する水冷式の装置を示している。なお、前記冷却水としては、水道水を用いてもよい。これにより、例えばガソリンスタンドにおいて、容易に前記液化手段4dを設置することが可能となる。また、揮発性液体貯蔵タンク10内の液体の一部を引き抜き、回収したベーパーと接触させ共洗いをすることで液化する方法を用いることもできる。
[計測手段5]
計測手段5は、前記揮発性液体貯蔵タンク10内に揮発性液体が充填中であるのか、或いは、払い出し中であるのかを判定可能な物理量を計測する。本計測手段5としては、(イ)揮発性液体貯蔵タンク10内の圧力を計測する圧力計測手段5a、(ロ)揮発性液体貯蔵タンク内の液面高さを計測する液面高さ計測手段5b、(ハ)揮発性液体貯蔵タンク内に充填される揮発性液体の流量および揮発性液体貯蔵タンク内から払い出される揮発性液体の流量を計測する流量計測手段5c,5d等を用いることができる。以下、それぞれについて、さらに説明する。
(イ)揮発性液体貯蔵タンク10内の圧力を計測する圧力計測手段5aを用いる場合
揮発性液体運搬用のタンクローリから揮発性液体が揮発性液体貯蔵タンク10内に充填され始めると、前記タンク10内での液面の上昇に伴って、前記タンク10内に充満している揮発性液体のベーパーを含むガスの圧力が上昇し正圧となる。ここでは、この圧力の上昇を計測することで揮発性液体が充填中であるか否かが判定できる。なお、このとき、前記揮発性液体貯蔵タンク10に通気配管が設置されている場合には、この通気配管にはブリザー弁11aが設置されていることが必要である。
圧力計測手段5aを、揮発性液体貯蔵タンク10内の圧力を計測可能な位置に設ける。前記圧力計測手段5aとしては、例えば圧力計等を用いることができる。前記設ける位置は特に限定されないが、例えば、図1に示すように前記導入手段3の配管3aの途中(地上部分)に設けることができる。地上部分に設けることで、後から設置工事等をする場合に、地面の掘削工事等を行う必要がなく、設置が容易となる。
なお、本計測手段5においては、前記圧力計測手段5aからの圧力計測結果を受信し、揮発性液体が充填中であるか否かの信号を送信する判定部5eを設けてもよい。前記判定部5eとしては、例えばコンピュータ(例えば、パソコンやPLC)等を用いることができる。前記判定部5eでは、前記圧力計測手段5aからの圧力計測結果を受け取り、その圧力値が大気圧よりも高い所定の圧力以上となった場合には、揮発性液体が充填中であると判断し、例えば充填中を示す信号を後述する制御手段6に送信する。また、前記圧力値が大気圧以下の所定の圧力以下となった場合には、揮発性液体が払い出し中であると判断し、払い出し中であることを示す信号を後述する制御手段6に送信する。なお、前記大気圧よりも高い所定の圧力および大気圧以下の所定の圧力としては、揮発性液体貯蔵タンク10内の圧力が正圧であるか負圧であるかを判断する圧力であり、それぞれ大気圧より少し高い圧力および大気圧より少し低い圧力に設定すればよく、前記通気配管が設置されている場合には、この通気配管に設置されているブリザー弁11aの設定圧力範囲内とすることが必要である。
(ロ)揮発性液体貯蔵タンク内の液面高さを計測する液面高さ計測手段5bを用いる場合
揮発性液体運搬用のタンクローリから揮発性液体が揮発性液体貯蔵タンク10内に充填され始めると、前記タンク10内での液面が上昇する。ここでは、この液面の上昇を計測することで揮発性液体が充填中であるか否かが判定できる。
液面高さ計測手段5bを、揮発性液体貯蔵タンク10内の液面高さを計測可能な位置に設ける。前記液面高さ計測手段5bとしては、フロート式の液面高さ測定器、非接触のレーダー式液面高さ測定器、差圧式液面高さ測定器等を用いることができる。
なお、本計測手段5においては、前記液面高さ計測手段5bからの液面高さの計測結果を所定時間間隔で受信し、揮発性液体が充填中であるか否かの信号を送信する判定部5eを設けてもよい。前記所定時間間隔としては、液面の上昇、下降の傾向を判断できる間隔とする必要があり、例えば、0.1〜10sec程度の間隔で液面高さを測定することが好ましい。
前記判定部5eとしては、例えばコンピュータ(例えば、パソコンやPLC)等を用いることができる。前記判定部5eでは、前記液面高さ計測手段5bからの液面高さ計測結果を受け取り、所定時間間隔で受信する液面高さ計測結果を0.5〜5分程度の統計処理を行い、液面が上昇傾向か下降傾向であるかを判断する。液面が上昇傾向であると判断された場合には、揮発性液体が充填中であると判断し、例えば充填中を示す信号を後述する制御手段6に送信する。また、液面が下降傾向であると判断された場合には、揮発性液体を払い出し中であると判断し、払い出し中であることを示す信号を後述する制御手段6に送信する。
(ハ)揮発性液体貯蔵タンク内に充填される揮発性液体の流量および揮発性液体貯蔵タンク内から払い出される揮発性液体の流量を計測する流量計測手段5c,5dを用いる場合
揮発性液体運搬用のタンクローリから揮発性液体が揮発性液体貯蔵タンク10内に充填される際の流量および揮発性液体貯蔵タンク内から揮発性液体が払い出される際の流量を計測することで揮発性液体が充填中であるか、或いは、払い出し中であるかが判定できる。
まず、流量計測手段5cを、揮発性液体貯蔵タンク10内に充填される揮発性液体の流量を計測可能な位置に設ける。前記流量計測手段5cとしては、流量計等を用いることができる。前記流量計測手段5cを設ける位置は特に限定されないが、例えば、図1に示すように、揮発性液体運搬用のタンクローリから揮発性液体を揮発性液体貯蔵タンク10内に充填するための供給管12の途中(地上部分)に設けることができる。地上部分に設けることで、後から設置工事等をする場合に、地面の掘削工事等を行う必要がなく、設置が容易となる。
また、流量計測手段5dを、揮発性液体貯蔵タンク10内から払い出される揮発性液体の流量を計測可能な位置に設ける。前記流量計測手段5dとしては、流量計等を用いることができる。前記流量計測手段5dを設ける位置は特に限定されないが、例えば、図1に示すように、揮発性液体貯蔵タンク10内から揮発性液体を払い出す払い出し配管13の途中に設けることができる。
なお、本計測手段5においては、前記流量計測手段5cおよび5dからの流量計測結果を受信し、揮発性液体が充填中であるか否かの信号を送信する判定部5eを設けてもよい。前記判定部5eとしては、例えばコンピュータ(例えば、パソコンやPLC)等を用いることができる。前記判定部5eでは、前記流量計測手段5cからの流量計測結果を受け取り、その流量値が所定の流量以上となった場合には、揮発性液体が充填中であると判断し、例えば充填中を示す信号を後述する制御手段6に送信する。また、前記流量計測手段5dからの流量計測結果を受け取り、その流量値が所定の流量以上となった場合には、揮発性液体が払い出し中であると判断し、払い出し中であることを示す信号を後述する制御手段6に送信する。なお、前記所定の流量としては、それぞれ、揮発性液体貯蔵タンク10に向けて揮発性液体が流れ込んでいるか、或いは、揮発性液体貯蔵タンク10から揮発性液体が払い出されているかを判断する流量であり、それぞれゼロより少し大きい値に設定すればよい。
また、本計測手段5としては、上記(イ)、(ロ)、(ハ)のように自動的に揮発性液体が充填中であるか否かを判断するのではなく、例えば、充填中であることの信号を発するスイッチを設けておき、充填中は、その充填を行う人間が充填中を示すスイッチを押すことで充填中の信号を後述する制御手段6に送信し、また、払い出しを行う際にも同様なスイッチを設けておき、払い出しを行う人間が払い出し中を示すスイッチを押すことで払い出し中であることを示す信号を後述する制御手段6に送信するようにしてもよい。なお、払い出しであることを示すスイッチの代わりに、例えば、払い出しを行うポンプ14が運転中であることを示す信号を利用することもできる。
[制御手段6]
制御手段6は、前記計測手段5による計測結果に基づいて揮発性液体が充填中であるか、或いは払い出し中であるかを判断し、充填中であると判断された場合には、前記導入手段3により揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔2に導入するように制御し、払い出し中であると判断された場合には、前記回収手段4により吸着塔2に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、この脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンク10に戻すように制御する。
以下、前記計測手段5に記載した(イ)、(ロ)、(ハ)の場合に分けて、計測手段5による計測結果に基づいて揮発性液体が充填中であるか払い出し中であるかを判断する方法について記載する。
(イ)揮発性液体貯蔵タンク10内の圧力を計測する圧力計測手段5aを用いる場合
圧力計測手段5aにより計測された圧力が大気圧よりも高い所定の圧力以上となった場合には、前記導入手段3により揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔2に導入し、揮発性液体のベーパーを含むガスからベーパーを分離する。前記圧力計測手段5aにより計測された圧力が大気圧以下の所定の圧力以下となった場合には、前記回収手段4により吸着塔2に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンク10に戻すように制御する。なお、前記大気圧よりも高い所定の圧力および大気圧以下の所定の圧力としては、揮発性液体貯蔵タンク10内の圧力が正圧であるか負圧であるかを判断する圧力であり、それぞれ大気圧より少し高い圧力および大気圧より少し低い圧力に設定すればよく、前記通気配管が設置されている場合には、この通気配管に設置されているブリザー弁11aの設定圧力範囲内とすることが必要である。
より詳しくは、制御手段6は、圧力計測手段5aにより計測された圧力が大気圧よりも高い所定の圧力以上となった場合には、バルブ2d、3bを開、バルブ4cを閉の状態にすると共に、導入手段3により揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを配管3aを通して吸着塔2に導入し、揮発性液体のベーパーを吸着剤2aに吸着させて、前記ベーパーが除去された空気を大気に放出するように制御する。また、制御手段6は、前記圧力計測手段5aにより計測された圧力が大気圧以下の所定の圧力以下となった場合には、バルブ2d、3bを閉、バルブ4cを開の状態にすると共に、減圧装置4bを起動させて、吸着塔2内を減圧し、吸着剤2aに吸着した揮発性液体のベーパーを脱着させ、このベーパーを配管4aを通して揮発性液体貯蔵タンク10に戻し回収するように制御する。
(ロ)揮発性液体貯蔵タンク内の液面高さを計測する液面高さ計測手段5bを用いる場合
液面高さ計測手段5bにより計測された液面が上昇傾向にある場合には、前記導入手段3により揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔2に導入し、揮発性液体のベーパーを含むガスからベーパーを分離する。前記液面高さ計測手段5bにより計測された液面が下降傾向にある場合には、前記回収手段4により吸着塔2に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンク10に戻すように制御する。なお、本制御手段6においては、前記液面高さ計測手段5bからの液面高さの計測結果を所定時間間隔で受信し、その計測結果を単純に比較する、或いは、統計処理を行うことで、液面が上昇傾向にあるのか、或いは、下降傾向にあるのかを判断する。前記所定時間間隔としては、液面の上昇、下降の傾向を判断できる間隔とする必要があり、例えば、0.1〜10sec程度の間隔で液面高さを測定することが好ましい。
より詳しくは、制御手段6は、液面高さ計測手段5bにより、所定時間間隔で計測された液面が上昇傾向にある場合には、バルブ2d、3bを開、バルブ4cを閉の状態にすると共に、導入手段3により揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを配管3aを通して吸着塔2に導入し、揮発性液体のベーパーを吸着剤2aに吸着させて、前記ベーパーが除去された空気を大気に放出するように制御する。また、制御手段6は、前記液面高さ計測手段5bにより、所定時間間隔で計測された液面が下降傾向にある場合には、バルブ2d、3bを閉、バルブ4cを開の状態にすると共に、減圧装置4bを起動させて、吸着塔2内を減圧し、吸着剤2aに吸着した揮発性液体のベーパーを脱着させ、このベーパーを配管4aを通して揮発性液体貯蔵タンク10に戻し回収するように制御する。
(ハ)揮発性液体貯蔵タンク内に充填される揮発性液体の流量および揮発性液体貯蔵タンク内から払い出される揮発性液体の流量を計測する流量計測手段5c,5dを用いる場合
流量計測手段5cにより前記揮発性液体貯蔵タンク10内に充填される揮発性液体の流量が計測され、揮発性液体が充填中と判断された場合には、前記導入手段3により揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔2に導入し、揮発性液体のベーパーを含むガスからベーパーを分離する。また、流量計測手段5dにより前記揮発性液体貯蔵タンク10内から払い出される揮発性液体の流量が計測され、揮発性液体が払い出し中であると判断された場合には、前記回収手段4により吸着塔2に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンク10に戻すように制御する。なお、前記所定の流量としては、それぞれ、揮発性液体貯蔵タンク10に向けて揮発性液体が流れ込んでいるか、或いは、揮発性液体貯蔵タンク10から揮発性液体が払い出されているかを判断する流量であり、それぞれゼロより少し大きい値に設定すればよい。
より詳しくは、制御手段6は、流量計測手段5cにより前記揮発性液体貯蔵タンク10内に充填される揮発性液体の流量が計測された場合には、バルブ2d、3bを開、バルブ4cを閉の状態にすると共に、導入手段3により揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを配管3aを通して吸着塔2に導入し、揮発性液体のベーパーを吸着剤2aに吸着させて、前記ベーパーが除去された空気を大気に放出するように制御する。また、制御手段6は、流量計測手段5dにより前記揮発性液体貯蔵タンク10内から払い出される揮発性液体の流量が計測された場合には、バルブ2d、3bを閉、バルブ4cを開の状態にすると共に、減圧装置4bを起動させて、吸着塔2内を減圧し、吸着剤2aに吸着した揮発性液体のベーパーを脱着させ、このベーパーを配管4aを通して揮発性液体貯蔵タンク10に戻し回収するように制御する。
なお、本制御手段6で、前記計測手段5による計測結果に基づいて揮発性液体が充填中であるか否かを判断するのではなく、前述の計測手段5の説明で記載したように、前記計測手段5に判定部5eを設け、そこで揮発性液体が充填中であるか、或いは払い出し中であるかの判定を行い、充填中を示す信号或いは払い出し中であることを示す信号を送信するようにしてもよい。
この場合、制御手段6は、前記計測手段5により揮発性液体が充填中であると判断され、計測手段5から充填中を示す信号を受信した場合には、前記導入手段3を用いて揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔2に導入するように制御し、この計測手段5により揮発性液体が払い出し中であると判断された場合には、前記回収手段4を用いて吸着塔2に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、この脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンク10に戻すように制御する。
上述したように、本発明に係るベーパー回収装置は、計測手段5を設けて、その計測値に基づいて、吸着塔2へのベーパーの吸着と、吸着塔2からのベーパーの脱着とをバッチ式に分けて行うことを特徴とする。これにより、従来の連続稼動式の大規模な装置と比較して設備構成が大幅に簡素化でき、設備費及び設置費用を大幅に削減することが可能となり、さらに、既設の貯蔵タンクに設置する場合も新たな掘削工事を必要とせずに短期間で設置可能となる。
このような特徴から、本発明に係る揮発性液体貯蔵タンクは、ガソリンスタンドの地下に埋設されるガソリン貯蔵タンクであることが好ましい。
以下、既設の貯蔵タンクに本発明に係るベーパー回収装置を設置する場合の設置方法の一例を示す。本発明に係るベーパー回収装置の設置方法としては、上記導入手段3の揮発性液体貯蔵タンク10内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスの導入口を、例えば、揮発性液体貯蔵タンク10の残圧を大気に放出する放出管11の地上部分に接続し、上記回収手段4により回収されたベーパーの排出口を、例えば、前記揮発性液体貯蔵タンク10に液体を供給する供給管12の地上部分に接続することが好ましい。これにより、既設の貯蔵タンクに設置する場合も新たな掘削工事を必要とせずに短期間で設置可能となる。なお、前記放出管11は、例えば、ブリザー弁11aを介して大気に開放されている。
本発明に係るベーパー回収装置の一実施形態を示す概略構成図である。
符号の説明
1 ベーパー回収装置
2 吸着塔
2a 吸着剤
2b ガス導入口
2c ガス排出口
2d バルブ
3 導入手段
3a 配管
3b バルブ
4 回収手段
4a 配管
4b 減圧装置
4c バルブ
4d 液化手段
5 計測手段
5a 圧力計測手段
5b 液面高さ計測手段
5c,5d 流量計測手段
5e 判定部
6 制御手段
10 揮発性液体貯蔵タンク
11 放出管
11a ブリザー弁
12 供給管
13 払い出し配管
14 ポンプ

Claims (6)

  1. 揮発性液体貯蔵タンク内に揮発性液体を充填する際に、前記揮発性液体貯蔵タンク内から排出される、前記揮発性液体のベーパーを含むガスから、前記ベーパーを分離、回収するベーパー回収装置であって、
    前記ベーパー回収装置が、
    内部に揮発性液体のベーパーを吸着する吸着剤を備えた1塔式の吸着塔と、
    揮発性液体貯蔵タンク内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを前記吸着塔に導入するための導入手段と、
    前記吸着塔内の吸着剤に吸着した揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを前記揮発性液体貯蔵タンクに戻す回収手段と、
    前記揮発性液体貯蔵タンク内に揮発性液体が充填中であるのか、或いは、払い出し中であるのかを判定するのに必要な物理量を計測する計測手段と、
    該計測手段による計測結果に基づいて揮発性液体が充填中であるか払い出し中であるかを判断し、充填中であると判断された場合には、前記導入手段により揮発性液体貯蔵タンク内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔に導入するように制御し、払い出し中であると判断された場合には、前記回収手段により吸着塔に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、この脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンクに戻すように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするベーパー回収装置。
  2. 前記計測手段は、前記揮発性液体貯蔵タンク内の圧力を計測する圧力計測手段であり、
    前記制御手段は、該圧力計測手段により計測された圧力が大気圧よりも高い所定の圧力以上となった場合には、前記導入手段により揮発性液体貯蔵タンク内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔に導入し、前記圧力計測手段により計測された圧力が大気圧以下の所定の圧力以下となった場合には、前記回収手段により吸着塔に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンクに戻すように制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のベーパー回収装置。
  3. 前記計測手段は、前記揮発性液体貯蔵タンク内の液面高さを計測する液面高さ計測手段であり、
    前記制御手段は、該液面高さ計測手段により計測された液面が上昇傾向にある場合には、前記導入手段により揮発性液体貯蔵タンク内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔に導入し、前記液面高さ計測手段により計測された液面が下降傾向にある場合には、前記回収手段により吸着塔に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンクに戻すように制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のベーパー回収装置。
  4. 前記計測手段は、前記揮発性液体貯蔵タンク内に充填される揮発性液体の流量および前記揮発性液体貯蔵タンク内から払い出される揮発性液体の流量を計測する流量計測手段であり、
    前記制御手段は、該流量計測手段により前記揮発性液体貯蔵タンク内に充填される揮発性液体の流量が計測され、揮発性液体が充填中と判断された場合には、前記導入手段により揮発性液体貯蔵タンク内から排出される揮発性液体のベーパーを含むガスを吸着塔に導入し、また、流量計測手段により前記揮発性液体貯蔵タンク内から払い出される揮発性液体の流量が計測され、揮発性液体が払い出し中と判断された場合には、前記回収手段により吸着塔に吸着された揮発性液体のベーパーを脱着させ、該脱着させたベーパーを揮発性液体貯蔵タンクに戻すように制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のベーパー回収装置。
  5. 揮発性液体貯蔵タンクが、ガソリンスタンドの地下に埋設されるガソリン貯蔵タンクであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のベーパー回収装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のベーパー回収装置を用いて、揮発性液体貯蔵タンク内に揮発性液体を充填する際に、前記揮発性液体貯蔵タンク内から排出される、前記揮発性液体のベーパーを含むガスから、前記ベーパーを分離、回収することを特徴とするベーパー回収方法。
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