JP4657030B2 - カリックスアレーン系誘導体及びそれを含有する組成物 - Google Patents

カリックスアレーン系誘導体及びそれを含有する組成物 Download PDF

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Description

本発明は、新規なカリックスアレーン系誘導体及びそれを含有する組成物に関し、特にフォトレジストへの利用が期待できる新規なカリックスアレーン系誘導体、及びその誘導体を含有するフォトレジスト用の組成物に関する。
近年、LSI(高集積回路)の高密度化、高集積化に対する要求が益々高まっており、それに伴い配線パターンの微細化も急速に進行している。このため、配線パターンを形成するフォトリソグラフィーの解像度の向上が求められ、より波長の短い放射線の利用が検討されている。このような短波長の放射線としては、例えば、KrFエキシマレーザー(波長248nm)、ArFエキシマレーザー(波長193nm)、F2エキシマレーザー(波長157nm)、X線、電子線等が検討されている。そして、このような放射線に対応した高解像度、露光感度及びエッチング耐性を有するフォトレジストが求められている。
一方、カリックスアレーン系化合物は、一般にはフェノール、レゾルシノール等のフェノール系化合物とアルデヒド系化合物の縮合により得られる環状オリゴマーであり、一分子内に多くの水酸基を有し、熱的安定性に優れ、高いガラス転移温度と高融点を有すること、また構造によっては成膜性を有することから、優れた機能性材料として注目されている。例えば、p−メチルカリックス[6]アレーンヘキサアセテートを用いた電子線ネガ型フォトレジストへの応用(例えば、非特許文献1参照)や、カリックス[4]レゾルシンアレーン、架橋剤、光酸発生剤に基づくアルカリ現像型のネガ型フォトレジストへの応用(例えば、非特許文献2参照)等が報告されている。またカリックスアレーン系化合物を高性能な光硬化材料へ応用することを目的とした、ラジカル重合性官能基、カチオン重合性官能基の導入、及び高解像度のレジスト材料への応用を目的とした保護基の導入によるカリックスアレーン系誘導体の合成及びその光反応特性についての評価が報告されている(例えば、非特許文献3、4及び5参照)。また、種々のカチオン重合性官能基を有するp−アルキルカリックス[n]アレーン誘導体の合成とその光カチオン重合についての検討が報告されている(例えば、非特許文献6参照)。
Y.Ochiai,S.Manako,H.Yamamoto,T.Teshima,J.Fujita,E.Nomura:J.Photopolymer.Sci.Tech.13,413(2000) T.Nakayama,M.Nomura,K.Haga,M.Ueda:Bull.Chem.Soc.Jpn.,71,2979(1998) T.Nishikubo,A.Kameyama,andH.Kudo,K,Tsutsui,:J.Polym.Sci.Part.Part A. Polym.Chem,39,1293(2002) T.Nishikubo,A.Kameyama,and H.Kudo:Polym J.,35,213(2003) T.Nishikubo,A.Kameyama,and H.Kudo:Am.Chem.Soc,31,363 K.Tsutsui,S.Kishimoto,A.Kameyama,T.Nishikubo:Polym.Prep.Jpn.,37,1805(1999)
本発明は、新規な構造のカリックスアレーン系化合物をベースとして、次世代のフォトリソグラフィーに対応したフォトレジストとして使用し得る新規な構造のカリックスアレーン系誘導体及びそれを含有する組成物を提供することを特徴とする。
本発明者等は、レゾルシノール系化合物及びジアール系化合物から比較的分子量の高い新規なカリックスアレーン系化合物を合成し、更にこのカリックスアレーン系化合物に酸解離性基を含む官能基を導入することに成功した。即ち、本発明は以下のカリックスアレーン系誘導体及びこのカリックスアレーン系誘導体を含有する組成物を提供するものである。
[1] 式(1)で示されるカリックスアレーン系誘導体。
Figure 0004657030
(式(1)中、R1〜R6は相互に独立に炭素数1〜8の置換又は非置換アルキレン基;X1〜X12は相互に独立に炭素数1〜10の置換又は非置換のアルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換のアルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換のアルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換のアラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換のアルコキシ基、或いは置換又は非置換のフェノキシ基;Z1〜Z24は相互に独立に、水素原子又は下記式(2)で示される基(但し、Z1〜Z24の少なくとも1つは下記式(2)で示される基である)を表し;q1〜q12は相互に独立に0又は1である。)
Figure 0004657030
(式(2)中、Aは炭素数1〜11の置換又は非置換の2価の炭化水素基;Bは1価の酸解離性基を表し;nは0又は1である。)
[2] 式(1)において、X1〜X12が各々メチル基である[1]に記載のカリックスアレーン系誘導体。
[3] 式(1)において、q1〜q12が0である[1]に記載のカリックスアレーン系誘導体。
[4] 式(1)において、R1〜R6が相互に独立に、炭素数3、5、7又は8のアルキレン基である[1]〜[3]の何れかに記載のカリックスアレーン系誘導体。
[5] 式(2)において、B(酸解離性基)が下記式(3)に示される基である[1]〜[4]の何れかに記載のカリックスアレーン系誘導体。
Figure 0004657030
(式(3)中、R7〜R9は相互に独立に炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状の置換又は非置換アルキル基、あるいは炭素数6〜20の置換又は非置換アリール基を示す。)
[6] [1]〜[5]の何れかに記載のカリックスアレーン系誘導体及び感放射線性酸発生剤を含有する組成物。
本発明のカリックスアレーン系誘導体は、耐熱性が高く、特定の分子量を有し、かつ酸の作用によりアルカリ可溶性となるため、次世代のフォトレジスト用材料として有用である。また、本発明の組成物は、上記カリックスアレーン系誘導体と感放射線性酸発生剤を含むため、次世代の化学増幅ポジ型フォトレジストとして有用である。
以下、本発明の、カリックスアレーン系誘導体及び組成物について、詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明のカリックスアレーン系誘導体は式(1)で示されるものである。
Figure 0004657030
(式(1)中、R1〜R6は相互に独立に炭素数1〜8の置換又は非置換アルキレン基;X1〜X12は相互に独立に炭素数1〜10の置換又は非置換のアルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換のアルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換のアルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換のアラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換のアルコキシ基、あるいは置換又は非置換のフェノキシ基;Z1〜Z24は相互に独立に、水素原子又は下記式(2)で示される基(但し、Z1〜Z24の少なくとも1つは下記式(2)で示される基である)を表し;q1〜q12は相互に独立に0又は1である。)
Figure 0004657030
(式(2)中、Aは炭素数1〜11の置換又は非置換の2価の炭化水素基;Bは1価の酸解離性基を表し;nは0又は1である。)
式(1)で示されるカリックスアレーン系誘導体において、Z1〜Z24の少なくとも1つは、式(2)で示される基である。この基を有することにより、カリックスアレーン系誘導体自体はアルカリ現像液に不溶であるが、酸の存在下でBで示される酸解離性基が解離し、カリックスアレーン系誘導体がアルカリ現像液に可溶となる。この作用により、カリックスアレーン系誘導体を化学増幅型フォトレジスト用材料として好適に用いることができる。また、式(2)で示される基を有することにより、溶剤への可溶性及び成膜性も改善される。
式(2)で示される基は、少なくとも1つ有していればよいが、上記効果を十分に得るためには、Z1〜Z24の25%以上、更には50%以上、特に75%以上が式(2)で示される基であることが好ましく、Z1〜Z24の総てが式(2)で示される基であることが最も好ましい。
式(2)で示される基において、Bは酸解離性基、即ち酸の作用により解離する基である。酸解離性基の具体例としては、式(3)で示される、置換又は非置換の3級アルキル基等が挙げられる。
Figure 0004657030
(式(3)中、R7〜R9は相互に独立に炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状の置換又は非置換アルキル基、あるいは炭素数6〜20の置換又は非置換アリール基を示す。)
式(3)における好ましい、R7〜R9の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。
式(2)で示される基において、Aは炭素数1〜11の置換又は非置換の2価の炭化水素基を表す。Aの具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基等が挙げられる。この中でもメチレン基、エチレン基が好ましい。また、nが0であることも好ましい。nが0の場合、式(1)における−OZ1〜−OZ24の少なくとも1つが式(4)で示される基となる。即ち、カリックスアレーン系誘導体は、式(4)で示される基が芳香環に結合した構造となる。
Figure 0004657030
(式(4)中、Bは1価の酸解離性基を表す。)
式(1)で示されるカリックスアレーン系誘導体において、1つの芳香環における置換基(各X1〜X12)はなくても、即ち、q1〜q12=0であってもよい。また、目的に応じて種々の置換基を有することも可能である。置換基(各X1〜X12)としては、炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、あるいは置換又は非置換のフェノキシ基等を挙げることができる。
式(1)に示されるカリックスアレーン系誘導体において、芳香環の部分は、通常、式(5)に示される構造となることが好ましい。ここで、Xは水素原子又はメチル基であることが好ましい。
Figure 0004657030
(式(5)中、Xは水素原子、炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、あるいは置換又は非置換のフェノキシ基;Z25、Z26は、相互に独立に水素原子又は式(2)示される基を表す。)
式(1)で示されるカリックスアレーン系誘導体におけるR1〜R6は、各々独立して、炭素数1〜8の置換又は非置換アルキレン基である。特に、R1〜R6が、炭素数3、5、7又は8のアルキレン基であることが、環状体の基本骨格を容易に形成できる点で好ましい。更にR1〜R6がいずれも炭素数3の直鎖のアルキレン基の場合に非常に収率良く、耐熱性の高い環状の基本骨格を形成することができる。
次に、上述してきたカリックスアレーン系誘導体を含有する組成物について説明する。
本発明の組成物は、上述してきたカリックスアレーン系組成物及び感放射線性酸発生剤とを含む。上述してきた酸解離性基を有するカリックスアレーン系誘導体と感放射線性酸発生剤とを組み合わせることにより、放射線を照射した部分のみ酸が発生し、酸解離性基を解離させ、アルカリ溶液に可溶とすることができる。従って、例えば、シリコンウエハ等の基板上にこの組成物の膜を形成し、所定のマスクパターンを介して露光した後、アルカリ現像液で現像することにより、基板上に凸状のパターンを形成することができる。即ち、この組成物を化学増幅型のポジ型レジストとして用いることができる。
本発明のカリックスアレーン系誘導体は、上述したように単一の分子量を有するため、ポリマーでは得られなかった高解像度を得ることが可能となる。従って、KrFエキシマレーザー(波長248nm)、ArFエキシマレーザー(波長193nm)あるいはF2エキシマレーザー(波長157nm)等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線を用いた、レジストに更なる高解像度が要求されるフォトリソグラフィーに対応し得るレジストとして、本発明の組成物を用いることができる。
好ましい感放射線性酸発生剤の1つの具体例としては、下記式(6)で表されるN−スルホニルオキシイミド化合物が挙げられる。
Figure 0004657030
(式(6)において、R10は2価の有機基を示し、R11は1価の有機基を示す。)
式(6)において、R10の2価の有機基としては、例えば、メチレン基、炭素数2〜20の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基、炭素数2〜20のアラルキレン基、ジフルオロメチレン基、炭素数2〜20の直鎖状若しくは分岐状のパーフルオロアルキレン基、シクロヘキシレン基、フェニレン基、ノルボルナン骨格を有する2価の基が挙げられる。なお、これらの基は、炭素数6以上のアリール基あるいは炭素数1以上のアルコキシル基で置換されていてもよい。
また、R11の1価の有機基としては、例えば、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のパーフルオロアルキル基、炭素数3〜10のパーフルオロシクロアルキル基、ビシクロ環を有する炭素数7〜15の1価の炭化水素基、炭素数6〜12のアリール基等を挙げることができ、該ビシクロ環を有する炭化水素基及び該アリール基はそれぞれハロゲン原子あるいはオキソ基で置換されていてもよい。
式(6)で表されるN−スルホニルオキシイミド化合物の具体例としては、N−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(ノナフルオロ−n−ブタンスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(ベンゼンスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(p−トルエンスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(10−カンファースルホニルオキシ)スクシンイミド等を挙げることができる。これらの酸発生剤のうち、特にN−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミドが好ましい。
好ましい感放射線性酸発生剤の別の具体例としては、下記式(7)で表されるヨードニウム塩化合物が挙げられる。
Figure 0004657030
(式(7)において、各R12は相互に独立に水素原子、フッ素原子又は炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基を示し、各cは、相互に独立に0〜3の整数であり、X-は1価のアニオンを示す。)
式(7)において、X-の1価のアニオンとしては、例えば、MXi(但し、Mはほう素原子、燐原子、砒素原子又はアンチモン原子を示し、Xはハロゲン原子を示し、iは4〜6の自然数である。)、ハロゲンアニオン、炭素数1〜20のスルホン酸アニオン、炭素数1〜20のカルボン酸アニオン等を挙げることができ、該スルホン酸アニオン及び該カルボン酸アニオンはそれぞれハロゲン原子あるいはオキソ基で置換されていてもよい。
式(7)で表されるヨードニウム塩化合物としては、X-がスルホン酸アニオンである化合物が好ましく、その具体例としては、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムp−トルエンスルホネート、ジフェニルヨードニウムベンゼンスルホネート、ジフェニルヨードニウム10−カンファースルホネート、ジフェニルヨードニウムp−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、ジフェニルヨードニウムパーフルオロベンゼンスルホネート等の非置換ジフェニルヨードニウム塩化合物;
ビス(p−t−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(p−t−ブチルフェニル)ヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ビス(p−t−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、ビス(p−t−ブチルフェニル)ヨードニウムp−トルエンスルホネート、ビス(p−t−ブチルフェニル)ヨードニウム10−カンファースルホネート、ビス(p−t−ブチルフェニル)ヨードニウム4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、ビス(p−t−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロベンゼンスルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウム10−カンファースルホネート、(p−フルオロフェニル)(フェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、(p−フルオロフェニル)(フェニル)ヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、(p−フルオロフェニル)(フェニル)ヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、(p−フルオロフェニル)(フェニル)ヨードニウム10−カンファースルホネート等の置換ジフェニルヨードニウム化合物を挙げることができる。これらの酸発生剤のうち、特に、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ジフェニルヨードニウム10−カンファースルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウム10−カンファースルホネート等が好ましい。
好ましい感放射線性酸発生剤の更に別の具体例としては、下記式(8)で表されるスルホニウム塩化合物が挙げられる。
Figure 0004657030
(式(8)において、各R13は相互に独立に水素原子、フッ素原子、あるいは炭素数1〜8のアルキル基又はアルコキシル基を示し、各dは、相互に独立に0〜3の整数であり、X-は1価のアニオンを示す。)
式(8)において、X-の1価のアニオンとしては、式(7)における1価のアニオンとして例示したものと同様のものが例示される。その中でもX-がスルホン酸アニオンであることが好ましい。
式(8)で表されるスルホニウム塩化合物の具体例としては、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムp−トルエンスルホネート、トリフェニルスルホニウムベンゼンスルホネート、トリフェニルスルホニウム10−カンファースルホネート、トリフェニルスルホニウムp−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロベンゼンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムp−トルエンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムベンゼンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウム10−カンファースルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムp−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムパーフルオロベンゼンスルホネート、トリス(p−フルオロフェニル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリス(p−フルオロフェニル)スルホニウムp−トルエンスルホネート、(p−ヒドロキシフェニル)ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、(p−ヒドロキシフェニル)ジフェニルスルホニウムp−トルエンスルホネート、(p−フルオロフェニル)ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、(p−フルオロフェニル)ジフェニルスルホニウムp−トルエンスルホネート等が挙げられる。
好ましい感放射線性酸発生剤の更に別の具体例としては、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(3,3−ジメチル−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ドデカン−8−スルホニル)ジアゾメタン、ビス(t−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等のジスルホニルジアゾメタン類等を挙げることができる。
上述したような感放射線性酸発生剤は、組成物中に1種以上含有することができる。これらの中でも、N−スルホニルオキシイミド化合物及び置換又は非置換ジフェニルヨードニウム塩化合物が好ましく、これらを組み合わせて使用することが更に好ましい。N−スルホニルオキシイミド化合物は放射線透過率が高く、また焦点がずれたときのパターン形状の劣化及びパターン線幅の変動が小さいため、焦点深度余裕を大きくする作用を示すものであり、このN−スルホニルオキシイミド化合物を酸発生効率の高いヨードニウム塩化合物と組み合わせて用いることにより、より大きな焦点深度余裕を達成することができる。
また、N−スルホニルオキシイミド化合物と置換又は非置換ジフェニルヨードニウム塩化合物とを組み合わせて用いる際の質量比(N−スルホニルオキシイミド化合物/ジフェニルヨードニウム塩化合物)は、好ましくは99/1〜5/95、更に好ましくは95/5〜40/60、特に好ましくは92/8〜50/50である。この範囲内において、より良好な焦点深度余裕の改善効果が得られる。
感放射線性酸発生剤の使用量は、レジストとしての感度及び現像性を確保する観点から、カリックスアレーン系誘導体100質量部に対して、好ましくは0.1〜20質量部、更に好ましくは1.0〜15質量部である。この場合、感放射線性酸発生剤の使用量が0.1質量部未満では、感度及び現像性が低下する傾向があり、一方20質量部を超えると、放射線に対する透明性が低下して、矩形のレジストパターンを得られ難くなる傾向がある。
本発明の組成物は、感放射線性酸発生剤の他に、酸拡散抑制剤を含有することが好ましい。酸拡散抑制剤は、露光により感放射線性酸発生剤から生じた酸のレジスト被膜中における拡散現象を制御し、非露光領域での好ましくない化学反応を抑制する作用を有する。このような酸拡散抑制剤を使用することにより、組成物の貯蔵安定性が向上し、またレジストとして解像度が向上するとともに、露光から露光後の加熱処理までの引き置き時間(PED)の変動によるレジストパターンの線幅変化を抑えることができ、プロセス安定性に極めて優れたものとなる。
酸拡散抑制剤としては、レジストパターンの形成工程中の露光や加熱処理により塩基性が変化しない含窒素有機化合物が好ましい。このような含窒素有機化合物としては、例えば、下記式(9)で表される化合物、下記式(10)で表される化合物、同一分子内に窒素原子を2個有するジアミノ化合物、窒素原子を3個以上有するジアミノ重合体、アミド基含有化合物、ウレア化合物、含窒素複素環化合物等を挙げることができる。
Figure 0004657030
(式(9)において、各R14は相互に独立に1価の有機基を表すか、あるいは各R14が相互に結合して式中の窒素原子とともに環を形成しするものである。)
Figure 0004657030
(式(10)において、各R15は相互に独立に水素原子、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素数7〜18のアラルキル基を示し、これらのアルキル基、アリール基及びアラルキル基はそれぞれヒドロキシ基等の官能基で置換されていてもよい。)
式(9)において、R14の1価の有機基としては、例えば、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素数7〜18のアラルキル基を示し、これらのアルキル基、アリール基及びアラルキル基はそれぞれヒドロキシ基等の官能基で置換されていてもよい。また、各R14が相互に結合して式中の窒素原子とともに形成する環としては、例えば5〜6員の環を挙げることができ、これらの環は更に窒素原子、酸素原子等の追加の異項原子を1種以上含有することもできる。
酸拡散抑制剤の配合量に特に制限はないが、上述の効果を得るためには、所定量以上の配合量が好ましい。一方、配合量が多すぎるとレジストとしての感度や露光部の現像性が低下する傾向がある。従って配合量は、カリックスアレーン系誘導体100質量部当たり、通常、15質量部以下、好ましくは0.001〜10質量部、更に好ましくは0.005〜5質量部である。
また、本発明の組成物には、必要に応じて、界面活性剤、増感剤等の各種の添加剤を配合することができる。界面活性剤は、塗布性やストリエーション、レジストとしての現像性等を改良する作用を示す成分である。このような界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン−n−オクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン−n−ノニルフェノールエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等を挙げることができる。また市販品としては、例えば、エフトップEF301、同EF303、同EF352(以上、トーケムプロダクツ社製);メガファックス F171、同 F173(以上、大日本インキ化学工業(株)製);フロラードFC430、同FC431(以上、住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、同SC101、同SC102、同SC103、同SC104、同SC105、同SC106(以上、旭硝子(株)製);KP341(信越化学工業(株)製)、ポリフローNo.75、No.95(以上、共栄社化学(株)製)等を挙げることができる。界面活性剤の配合量は、カリックスアレーン系誘導体100質量部当たり、好ましくは2質量部以下である。
増感剤としては、例えば、ベンゾフェノン類、ローズベンガル類、アントラセン類等を挙げることができる。増感剤の配合量は、カリックスアレーン系誘導体100質量部当たり、好ましくは50質量部以下である。また、染料及び/又は顔料を配合することにより、露光部の潜像を可視化させて、露光時のハレーションの影響を緩和でき、接着助剤を配合することにより、基板との接着性を更に改善することができる。
更に、上記以外の添加剤として、4−ヒドロキシ−4’−メチルカルコン等のハレーション防止剤、形状改良剤、保存安定剤、消泡剤等を配合することもできる。
本発明の組成物は、通常、その使用に際して、全固形分の濃度が、通常、0.1〜50質量%、好ましくは1〜40質量%になるように、溶剤に均一に溶解したのち、例えば孔径0.2μm程度のフィルターでろ過することにより、溶液として調製される。溶液の調製に使用される溶剤としては、カリックスアレーン系誘導体及び添加剤が溶解するものであれば特に制限はなく、本発明のカリックスアレーン系誘導体は、非常に溶解性に優れ、ほとんどの有機溶剤に可溶であるため、一般的な有機溶剤が総て使用できる。例えば、メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類;
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート等のエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル等のプロピレングリコールモノアルキルエーテル類;
プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールジ−n−ブチルエーテル等のプロピレングリコールジアルキルエーテル類;
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;
乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸n−プロピル、乳酸i−プロピル等の乳酸エステル類;
ぎ酸n−アミル、ぎ酸i−アミル等のぎ酸エステル類;
酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、酢酸n−アミル、酢酸i−アミル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート等の酢酸エステル類;
プロピオン酸i−プロピル、プロピオン酸n−ブチル、プロピオン酸i−ブチル、3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート等のプロピオン酸エステル類;
ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸メチル、メトキシ酢酸エチル、エトキシ酢酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メチル−3−メトキシブチルブチレート、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル等の他のエステル類;
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;
メチルエチルケトン、2−ペンタノン、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、シクロヘキサノン等のケトン類;
N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;
γ−ブチロラクトン等のラクトン類等を挙げることができる。これらの溶剤は、単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
次に、カリックスアレーン系誘導体の製造方法について説明する。まず、基本骨格を形成するカリックスアレーン系化合物を得る。この化合物は、下記式(11)で示される化合物と下記式(12)で示される化合物を縮合させることにより得ることができる。
Figure 0004657030
(式中、X13は炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、あるいは置換又は非置換のフェノキシ基;q13は0又は1の整数を表す。)
Figure 0004657030
(式中、R16は炭素数1〜8の置換又は非置換アルキレン基を示す。)
式(11)で示される化合物は、1置換又は非置換のジヒドロキシベンゼンである。式(11)におけるX13及びq13は式(1)におけるX1〜X12及びq1〜q12に各々対応する。式(11)で示される化合物の好ましい具体例としては、レゾルシノール、メチルレゾルシノール、ブチルレゾルシノール等が挙げられ、これらの中の少なくとも1種の化合物を用いることが好ましい。この中でも特にレゾルシノール及びメチルレゾルシノールが好ましい。
式(12)で示される化合物はジアルデヒド系の化合物であり、式(12)におけるR16は、式(1)におけるR1〜R6に対応する。式(12)で示される化合物の具体例としては、1,5−ペンタンジアール、1,7−ヘプタンジアール、1,9−ノナンジアール、1,10−デカンジアール等が挙げられる。
式(11)で示される化合物(以下、化合物(A)という)と、式(5)で示される化合物(以下、化合物(B)という)の比に特に制限はないが、収率の観点から、化合物(B)/化合物(A)のモル比が、0.05〜0.85の範囲であることが好ましく、0.075〜0.6の範囲であることが更に好ましく、0.1〜0.3の範囲であることが特に好ましい。反応溶液中のモノマー濃度(化合物(A)と(B)の合計の濃度)に特に制限はないが、収率の観点から2mol/L以上であることが好ましく、4mol/L以上であることが更に好ましく、4〜10mol/Lの範囲であることが特に好ましい。
これらの化合物を溶媒中、触媒の存在下で脱水縮合させることにより、式(1)におけるZ1〜Z24が総て水素原子であるカリックスアレーン系化合物を得ることができる。触媒としては酸触媒等が挙げられる。
得られたカリックスアレーン系化合物におけるフェノール性水酸基の水素原子の少なくとも1つを式(2)で示される基で置換することにより、式(1)で示されるカリックスアレーン系誘導体を得ることができる。フェノール性水酸基の水素原子の置換は、通常知られている方法で行うことができる。
例えば、ハロゲンやエポキシ基等のフェノール性水酸基との反応性を有する基(反応性基)及びカルボン酸と酸解離性基とのエステル基を有する化合物(反応性基及びエステル基を有する化合物)を、溶媒中、テトラブチルアンモニウムブロミド/炭酸セシウム等の触媒の存在下、カリックスアレーン系化合物に加えて反応させることにより、式(1)で示される誘導体を得ることができる。あるいは、酸解離性基を有するジカーボネート系化合物を、溶媒中カリックスアレーン系化合物に加えて反応させることにより、式(1)で示される誘導体を得ることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(参考例:カリックスアレーン系化合物の合成)
レゾルシノール2.20g(20mmol)をエタノール4.5mLに溶解させ塩酸1.5mL加えた。この溶液を撹拌しながら5℃まで氷冷し、グルタルアルデヒドの50%水溶液0.40g(2mmol)をゆっくりと滴下した。その後、80℃で48時間加熱し、濁った黄色の溶液が得られた。この懸濁液をメタノール中に注ぎ、沈殿物をろ過により取得後、メタノールで3回洗浄した。得られた固体は室温で24時間減圧乾燥した。その結果、粉末状の淡黄色固体が得られた。構造確認はMALDI−TOF−MS、IR及び1H−NMRで行った。結果を以下に示し、この化合物の構造を式(13)に示す。なお、式(13)において、各水素原子の位置に付した記号(a〜f)は、NMRのデータにおける水素の記号に対応するものである。以下、式(13)に示す化合物をT3という。
MALDI−TOF−MS:分子量1705.86の化合物のみが得られたことが示された。
収量:0.43g(収率:79%)
IR(film法):(cm-1
3406(νOH);2931(νC-H);1621、1505、1436(νC=C(aromatic)
1H−NMR(500MHz、溶媒CDCl3、内部標準TMS):δ(ppm)=0.86〜2.35(b,32.0H,Ha,Hb)、
3.98〜4.22(m,4.0H,Hc)、
6.09〜7.42(m,8.0H,aromaticHd,He
8.65〜9.56(m,8.0H,OHf
Figure 0004657030
(実施例1:t−ブトキシカルボニル基の導入)
ナスフラスコに回転子を入れ、0.85g(0.5mmol、OH当量12mmol)のT3及び脱水ピリジン6mlを加えて室温で内容物が溶けきるまで撹拌した。その後、ジ−t−ブチルジカーボネート(DiBOC)3.93g(18mmol)を滴下し、室温で48時間撹拌した。反応液はクロロホルムで希釈し、1Nクエン酸水溶液で2回、蒸留水で6回洗い、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤をろ別後クロロホルムを減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)により単離を行った。そして、減圧留去を行い黄色粉末固体を得た。得られた固体の構造をIR及び1H−NMRで分析した。結果を以下に示し、この化合物の構造を式(14)に示す。なお、式(14)において、各水素原子の位置に付した記号(a〜f)は、NMRのデータにおける水素の記号に対応するものである。この結果より、T3の水酸基の水素原子が総てt−ブトキシカルボニル基に置換されたことが明らかとなった。以下、式(14)に示す化合物をT3−BOCという。
収量:1.66g(収率:81%)
IR(KRS):(cm-1
2981(νCH3);2935(νCH2);1762(νC=O(ester));1497(νC=C(aromatic));1371(νt-butyl);1145(νC-O-C
1H−NMR(500MHz,溶媒DMSO−d6,内部標準TMS):δ(ppm)=
0.83−2.17(m,84H,Ha,Hb,Hf)、
4.15(br,4.0H,Hc)、
6.63−7.04(m,8H,Hd,He
Figure 0004657030
(実施例2:t−ブチルエステル基の導入)
ナスフラスコに回転子を入れ、0.85g(0.5mmol、OH当量12mmol)のT3、0.19gのテトラブチルアンモニウムブロミド(TBAB)、5.86g(18mmol)の炭酸セシウム及び3mlの脱水N−メチルピロリドン(NMP)を加えて室温で内容物が溶けきるまで撹拌した。その後、臭化酢酸のt−ブチルエステル(Bromoacetic Acid tert−Butyl Ester (BBAc))3.51g(18mmol)を滴下し、80℃で48時間撹拌した。反応液はクロロホルムで希釈し、蒸留水で6回洗いその後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤をろ別後、減圧留去を行い濃縮し良溶媒にクロロホルム、貧溶媒にn−ヘキサンを用い再沈精製を1回行い、得られた沈殿物を室温で24時間減圧乾燥した。その後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=3:1)により単離を行った。そして、減圧留去を行い黄色固体を得た。得られた固体の構造をIR及び1H−NMRで分析した。結果を以下に示し、この化合物の構造を式(15)に示す。なお、式(15)において、各水素原子の位置に付した記号(a〜g)は、NMRのデータにおける水素の記号に対応するものである。この結果より、T3の水酸基の水素原子が総てt−ブチルエステル基に置換されたことが明らかとなった。以下、式(15)に示す化合物をT3−BATEという。
収量:0.36g(収率:16.7%)
IR(KRS):(cm-1
2979(νCH3);2933(νCH2);1752(νC=O(ester));1498(νC=C(aromatic));1369(νt-butyl);1157(νC-O-C
1H−NMR(500MHz,溶媒DMSO−d6,内部標準TMS):δ(ppm)=
0.81−2.01(m,84H,Ha,Hb,Hg
3.12−4.70(m,20H,Hc,Hf
6.09−7.53(m,8H,Hd,He
Figure 0004657030
(実施例3:熱的特性の評価)
実施例1及び2で得られたT3−BOC及びT3−BATEの熱分解開始温度、5%及び10%分解温度を、TG/DTAを用いて測定した。結果を表1に示す。T3−BOCはt−ブトキシカルボニル基の脱離(分解)に起因する分解とT3の分解の2段階の分解を示した。t−ブトキシカルボニル基の脱離(分解)によるの重量減少の割合が60%となり、t−ブトキシカルボニル基の導入率が100%である場合の重量減少の割合と一致した。T3−BATEは3段階の分解を示した。1段階目はt−ブチル基の脱離(分解)、3段階目はT3の分解に起因するものである。t−ブチル基の脱離(分解)によるの重量減少の割合が30%となり、t−ブチルエステル基の導入率が100%である場合の重量減少の割合と一致した。また、T3−BOC及びT3−BATEについて、DSCを用いてガラス転移温度の測定を行ったが、何れも明確なガラス転移温度を示さなかった。なお、2つの誘導体を比較するとT3−BATEのほうが熱安定性に優れていた。
Figure 0004657030
(実施例4:溶解性試験及び成膜性試験)
実施例1で得られたT3−BOC及び実施例2で得られたT3−BATEを各々2mg量りとり、表2に示す溶媒2mlを加え、溶解性試験を行い、更に各サンプルが溶解した溶液からフィルムの形成を試み、成膜性を調べた。結果を表2に示す。T3−BOC及びT3−BATEの何れも一般の有機溶媒に対して高い溶解性を示し、フィルム形成能も有していた。
Figure 0004657030
(実施例5:T3−BOCの光反応)
光酸発生剤としてビス[4−(ジフェニルスルフォニオ)フェニル]スルフイド−ビス(へキサフルオロホスフェート)(旭電化社製、SP−150)をT3−BOCのブトキシカルボニル基に対して5mol%添加し、THFに溶解させた後KBr板に塗布し、室温で1時間、デシケータ中で2時間乾燥させた。その後、UV照射(254nm、8mW/cm2)を30分間行い130℃で30分加熱することにより酸を拡散させ光脱保護反応を行った。IRスペクトルの径時変化を図1に示す。IRスペクトルにおいて加熱時間の経過とともに1371cm-1のtert−ブチル残基の吸収及び1750cm-1のカルボニルの吸収の減少がみられ、それに伴い3420cm-1の水酸基の吸収の増加が認められた。このことからt−ブトキシカルボニル基の脱離反応が進行したことが確認された。
次に、加熱温度を110℃,120℃,130℃とした以外は上記と同条件で実験を行い、光反応による転化率の経時変化を調べた。なお、光脱保護反応による転化率は、ベンゼン環(1498cm-1)のピークを基準とし1371cm-1のtert−ブチル基に基づく吸収ピークの減少率から算出した。結果を図2に示す。図2に示すように、110℃、120℃、130℃と温度が高くなるにつれて転化率は増加した。これは、温度が高いほど光酸発生剤から発生した酸がより拡散しているということを示唆している。
次に、UV照射時間を15分、20分とし、加熱温度を130℃とした以外は、上記と同条件で実験を行い、UV照射時間の効果について検討した。結果を図3に示す。図3より、加熱時間5分、10分ではUV照射時間の違いにより転化率の違いが顕著に表れた。これは、UV照射時間が長いほど光酸発生剤から発生する酸の量が多いためであると考えられる。いずれの条件でも転化率が100%に達しなかったのは、フィルム中における酸の拡散長が制限されるためである。
(実施例6:T3−BATEの光反応)
実施例5と同様にして、T3−BATEに光酸発生剤を加え、UV照射及び加熱を行った(UV照射時間:30分、加熱温度:130℃)。IRスペクトルの径時変化を図4に示す。IRスペクトルにおいて加熱時間の経過とともに1371cm-1のtert−ブチル残基の吸収の減少がみられ、それに伴い3480cm-1のカルボン酸の吸収の増加が認められた。このことからt−ブチル基の脱離反応が進行したことが確認された。図2と同様にして求めた転化率の経時変化をT3−BOCと比較したグラフを図5に示す。加熱時間30分後の転化率はT3−BOCは88%でありT3−BATEの71%と比較して高かった。これは、T3−BOCのカーボネート結合がT3−BATEのエステル結合よりも結合エネルギーが低く、光酸発生剤の酸により容易に光脱保護反応が進行するためであると考えられる。また、転化率が100%まで達しないのは、フィルム中における酸の拡散長が制限されるためであると考えられる。
(実施例7:T3−BOCの光反応後の溶解性試験)
サンプル瓶に50mgのT3−BOC、及びt−ブトキシカルボニル基に対して5mol%の光酸発生剤(SP−150)を入れ、THFで溶解させたものをスライドガラスに塗布し室温で1時間、デシケータ中で更に2時間乾燥させ溶媒をとばした。そして、スライドガラスの半分をアルミ箔で覆い隠しUV照射(254nm、8mW/cm2)を30分間行い、それぞれアルミ箔を除去して130℃の温度で30分間加熱した後、NaHCO3、NaCO3及びテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)のアルカリ性水溶液を用いて溶解性試験を行った。結果を表3に示す。
(実施例8:T3−BATEの光反応後の溶解性試験)
3−BOCをT3−BATEに代えた以外は実施例7と同様にして溶解性試験を行った。結果を表3に示す。
表3より、T3−BOC、T3−BATEともに露光部はアルカリ性水溶液に対し高い溶解性を示したが、未露光部は不溶であった。これは、露光部において効率よく脱保護反応が進行し、現像特性を有することを示している。また、脱保護後、カルボン酸を有するT3−BATEはフェノール性水酸基を有するT3−BOCと比較して、その酸性度に起因してアルカリ水溶液に対する溶解性が高いことが判明した。
Figure 0004657030
以上説明してきたように、本発明のカリックスアレーン系誘導体は、耐熱性が高く、特定の分子量を有し、一般的な有機溶剤に可溶であり、十分な成膜性も示し、かつ酸の作用によりアルカリ可溶性となるため、次世代のフォトレジストの材料として有用である。また、本発明の組成物は、上記カリックスアレーン系誘導体と感放射線性酸発生剤を含むため、次世代の化学増幅ポジ型フォトレジストとして有用である。
実施例5におけるカリックスアレーン経誘導体の経時変化を示すIRスペクトルである。 実施例5におけるカリックスアレーン誘導体の光反応の転化率の推移を示すグラフである。 実施例5におけるカリックスアレーン誘導体の光反応の転化率の推移を示すグラフである。 実施例6におけるカリックスアレーン経誘導体の経時変化を示すIRスペクトルである。 実施例6におけるカリックスアレーン誘導体の光反応の転化率の推移を示すグラフである。

Claims (6)

  1. 式(1)で示されるカリックスアレーン系誘導体。
    Figure 0004657030
    (式(1)中、R1〜R6は相互に独立に炭素数1〜8の置換又は非置換アルキレン基;X1〜X12は相互に独立に炭素数1〜10の置換又は非置換のアルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換のアルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換のアルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換のアラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換のアルコキシ基、或いは置換又は非置換のフェノキシ基;Z1〜Z24は相互に独立に、水素原子又は下記式(2)で示される基(但し、Z1〜Z24の少なくとも1つは下記式(2)で示される基である)を表し;q1〜q12は相互に独立に0又は1である。)
    Figure 0004657030
    (式(2)中、Aは炭素数1〜11の置換又は非置換の2価の炭化水素基;Bは1価の酸解離性基を表し;nは0又は1である。)
  2. 式(1)において、X1〜X12が各々メチル基である請求項1に記載のカリックスアレーン系誘導体。
  3. 式(1)において、q1〜q12が0である請求項1に記載のカリックスアレーン系化誘導体。
  4. 式(1)において、R1〜R6が相互に独立に、炭素数3、5、7又は8のアルキレン基である請求項1〜3の何れかに記載のカリックスアレーン系誘導体。
  5. 式(2)において、B(酸解離性基)が下記式(3)に示される基である請求項1〜4の何れかに記載のカリックスアレーン系誘導体。
    Figure 0004657030
    (式(3)中、R7〜R9は相互に独立に炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状の置換又は非置換アルキル基、あるいは炭素数6〜20の置換又は非置換アリール基を示す。)
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のカリックスアレーン系誘導体及び感放射線性酸発生剤を含有する組成物。
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