JP4655983B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、吸気弁の温度を推定する装置に適用して好適である。
従来、例えば特開平8−61115号公報には、吸気弁の温度を水温と点火回数とから推定し、推定された吸気弁の温度を用いて燃料噴射量を決定する技術が開示されている。
特開平8−61115号公報 特開平8−49581号公報 特開2003−262174号公報 特開2004−346912号公報
しかしながら、吸気弁を取り巻く環境は複雑であるため、点火の回数のみを基礎とした方法では、高精度に吸気弁の温度を推定することはできない。吸気弁は燃焼ガスとの間で熱を授受することに加えて、開弁時にその周囲を流動するガスとの間で熱の授受を行い、更には、付着した燃料との間、或いはシリンダヘッドとの間においても熱の授受を行うためである。
また、上記従来の技術は、機関停止後、再始動時に吸気弁温度を推定することは想定していない。機関を再始動した後、吸気弁の温度が十分に上昇していない状況下では、そこに付着した燃料が開弁期間中に完全には気化しない事態が生ずる。この場合、筒内に流入する燃料量を正確に把握するためには、吸気弁に付着した燃料のうち、気化する燃料の割合を精度良く推定することが必要である。従って、機関の再始動時に吸気弁温度を推定することは非常に重要である。
特に、機関停止時においては、内燃機関が備える気筒のうち、一部の気筒では吸気弁が開いた状態で機関が停止し、残りの気筒では吸気弁が閉じた状態で機関が停止する。このとき、吸気弁が閉弁している気筒では、吸気弁の傘部の外縁がシリンダヘッドに設けられた弁座と接触しており、吸気弁の熱は弁座との接触部を介して放熱される。より詳細には、シリンダヘッドは冷却水によって冷却されており、一方、機関停止直後の吸気弁温度は冷却水温よりも100℃程度高いため、弁座との接触部から吸気弁の熱が奪われ、吸気弁温度は比較的短い時間で低下する。一方、吸気弁が開弁している気筒では、吸気弁と弁座は接触しないため、吸気弁の熱が弁座から奪われることは無く、吸気弁の温度は緩やかに低下する。
従って、機関停止中において、閉弁している吸気弁の温度は、開弁している吸気弁の温度よりも早く低下する。そして、機関停止後、全ての気筒の吸気弁温度が冷却水温と同等の温度に低下する以前に機関の再始動が行われると、停止中に閉弁していた吸気弁と開弁していた吸気弁との間で温度差が生じている状態で機関が始動する。
インジェクタから噴射された燃料は、吸気弁の熱を受けて気化した後、筒内に吸入される。従って、吸気弁の温度が高い気筒ほど燃料が気化する割合が高くなり、筒内に吸入される燃料量が多くなる。このため、再始動時に各気筒の吸気弁温度に相違が生じていると、各気筒に同じ燃料量を噴射した場合であっても、各気筒の筒内に送られる燃料量が相違してしまい、各気筒の燃焼状態が不均一になる。このため、機関の始動性、エミッションが悪化するという問題が生じる。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、機関再始動時の吸気弁温度を高い精度で求め、燃焼状態を良好にすることを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、機関停止時の吸気弁の温度を取得する吸気弁温度取得手段と、機関停止から機関再始動までの経過時間を取得する経過時間取得手段と、各気筒において、機関停止中の吸気弁の開閉状態を取得する開閉状態取得手段と、少なくとも前記機関停止時の吸気弁の温度、前記経過時間、及び前記吸気弁の開閉状態に基づいて、機関再始動時に各気筒の吸気弁の温度を推定する吸気弁温度推定手段と、を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記吸気弁温度推定手段は、前記吸気弁の開閉状態に応じた伝熱量の変化を考慮して前記吸気弁の温度を推定することを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、推定した各気筒の前記吸気弁の温度に基づいて、各気筒の燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御手段を更に備えたことを特徴とする。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれかにおいて、推定した各気筒の前記吸気弁の温度に基づいて、燃料噴射弁からの燃料噴射角度を制御する燃料噴射角度制御手段を更に備えたことを特徴とする。
第1の発明によれば、少なくとも機関停止時の吸気弁の温度、機関停止から機関再始動までの経過時間、及び機関停止中の吸気弁の開閉状態に基づいて、機関再始動時の吸気弁の温度を推定するため、各気筒の吸気弁温度を高い精度で推定することが可能になる。
第2の発明によれば、吸気弁の開閉状態に応じた伝熱量の変化を考慮して吸気弁の温度を推定するため、吸気弁から弁座に伝わる熱量を考慮して各気筒毎に吸気弁の温度を高精度に推定することが可能となる。
第3の発明によれば、推定した各気筒の吸気弁の温度に基づいて、各気筒の燃料噴射量を制御するため、各気筒の筒内へ送られる燃料量を最適に制御することが可能となる。従って、再始動時の始動性、及びエミッションを向上することが可能となる。
第4の発明によれば、推定した各気筒の吸気弁の温度に基づいて、燃料噴射弁からの燃料噴射角度を制御するため、吸気弁及びその周辺における燃料付着を最小限に抑えることができる。従って、筒内に流入する燃料量を最適に制御することが可能となる。
以下、図面に基づいてこの発明のいくつかの実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置及びその周辺の構造を説明するための図である。図1のシステムは内燃機関10を備えており、内燃機関10には吸気通路12および排気通路14が連通している。
吸気通路12には、吸入空気量Gaを検出するためのエアフロメータ16が配置されている。エアフロメータ16の下流には、スロットルバルブ18が配置されている。また、スロットルバルブ18の更に下流には、吸気ポート内に燃料を噴射するためのインジェクタ20が配置されている。
内燃機関10は、吸気通路12と筒内22との導通状態を制御するための吸気弁24を備えている。吸気弁24には、その駆動源として、可変動弁機構26が連結されている。可変動弁機構26は、開閉タイミング、作用角、およびリフト量を適当に変化させつつ吸気弁24を開閉動作させることができる。吸気弁24が閉弁されると、吸気弁24の傘部の外縁がシリンダヘッドに設けられた弁座(バルブシート)に密着し、吸気通路12から筒内22への流れが遮断される。
筒内22と排気通路14との間には、排気弁28が配置されている。排気弁28には、その駆動源として可変動弁機構30が連結されている。可変動弁機構30は、開閉タイミング、作用角、およびリフト量を適当に変化させつつ排気弁28を開閉動作させることができる。
本実施形態のシステムでは、上述のように吸気弁24および排気弁28をそれぞれ可変動弁機構26,30で駆動することとしているが、それらを駆動する機構はこれに限定されるものではない。すなわち、本実施形態のシステムにおいては、吸気弁24および排気弁28は、通常のカム機構により駆動されるものであっても良い。
内燃機関10の各気筒はピストン38を備えている。ピストン38には、その往復運動によって回転駆動されるクランク軸36が連結されている。車両駆動系と補機類(エアコンのコンプレッサ、オルタネータ、トルクコンバータ、パワーステアリングのポンプ等)は、このクランク軸36の回転トルクによって駆動される。クランク軸36の近傍には、クランク角センサ32が取り付けられている。クランク角センサ32によれば、クランク軸36の回転数、すなわち、機関回転数を検出することができる。また、内燃機関10には、冷却水温Twを検出するための水温センサ34が装着されている。
図1に示すように、本実施形態のシステムはECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40には、エアフロメータ16,クランク角センサ32、水温センサ34などを含む各種センサの出力が供給されている。ECU40は、それらのセンサ出力を基礎として、インジェクタ20や可変動弁機構26,30を含む各種アクチュエータを制御することができる。
このように構成された本実施形態のシステムにおいて、内燃機関10の運転中は、インジェクタ20によって吸気通路12の吸気ポートに燃料が噴射される。吸気ポートに噴射された燃料は、その一部が吸気弁24に付着する。内燃機関10の暖機が十分に進んでおり、吸気弁24が高温となっている状況下では、付着した燃料が短時間で気化するため、その付着の影響が筒内に吸入される燃料量に大きく及ぶことはない。
しかしながら、吸気弁24の温度が十分に上昇していない状況下では、そこに付着した燃料が吸気弁24の開弁期間中に完全には気化しない事態が生ずる。この場合、筒内に流入する燃料量を正確に把握するためには、吸気弁24に付着した燃料のうち、気化する燃料の割合を精度良く推定することが必要である。そして、その推定を精度良く行うためには、内燃機関10の暖機過程において、吸気弁24の温度を精度良く推定することが必要である。そこで、本実施形態のシステムは、内燃機関10が始動された後、以下に説明する方法で吸気弁24の温度推定を行うこととした。
図2(A)及び図2(B)は、本実施形態のシステムが吸気弁24の温度Tvを算出する原理を説明するための図である。より具体的には、図2(A)は、閉弁中における吸気弁24の熱環境を説明するための図である。また、図2(B)は、開弁中における吸気弁24の熱環境を説明するための図である。
図2(A)中に示す符号Qcomb、Qseat及びQfuelは、それぞれ、燃焼ガス伝熱量、接触面伝熱量、および燃料気化潜熱量を示している。燃焼ガス伝熱量Qcombは、内燃機関10の運転中に筒内22の燃焼ガスから吸気弁24に与えられる熱量である。接触面伝熱量Qseatは、弁座との機械的な接触面を介して吸気弁24から持ち去られる熱量である。また、燃料気化潜熱量Qfuelは、吸気弁24に付着した燃料が温度上昇する際に吸気弁24から持ち去られる熱量と、付着した燃料が気化する際に吸気弁24から持ち去られる熱量との合計からなる熱量である。図2(A)に示すように、吸気弁24の閉弁中には、主として上述した3種類の熱量が吸気弁24とその周囲との間で授受される。
図2(B)に示す符号Qairは、吸気弁24の開弁に伴って生ずる吸入ガス熱量を示している。吸入ガス熱量Qairは、吸気通路12から筒内22へ流入する新気(吸入空気)によって吸気弁24から持ち去られる熱量である。
吸気弁24の温度は、周囲の環境から熱を吸収することにより上昇し、周囲の環境に熱を放出することにより下降する。このため、吸気弁24の初期温度が判れば、その後の総受熱量を検知することにより吸気弁24の温度を推定することが可能である。そして、その推定を精度良く行うためには、上述した熱量を精度良く検知することが有効である。
そこで、本実施形態では、内燃機関10の運転状態に基づいて、図2(A)に示す3種類の熱量Qcomb、Qseat及びQfuelと、図2(B)に示すQairとを、それぞれ別個独立に推定し、それらを統合することにより吸気弁24が受ける総熱量を精度良く算出することとした。そして、このようにして算出された熱量に基づいて、吸気弁温度Tvを精度良く推定することとした。
なお、本実施形態では、主として機関再始動時の吸気弁温度Tvの推定を行うため、吸入ガス伝熱量Qairに吹き返しガスの影響は考慮されていない。機関再始動直後は、吸気弁24と排気弁28の開弁のオーバーラップがないため、吹き返しガスが吸入ガス伝熱量Qairに与える影響が非常に少なくなるためである。機関運転中の吸気弁温度Tvの推定においては、吹き返しガスの影響を考慮して吸入ガス伝熱量Qairを求めても良い。
以下、各熱量Qcomb,Qseat,Qfuel,Qairの算出方法について説明する。先ず、燃焼ガス伝熱量Qcombは、例えば、以下に示す演算式により算出される。
comb=qcomb×(Tc―Tv)
但し、上式において、qcombは伝熱部の熱流束[W/m]、Tcは燃焼ガス温度[℃]である。また、Tvは吸気弁24の温度[℃]である。
また、吸入ガス伝熱量Qairは、例えば、以下に示す演算式により算出される。
air=qair×(Tv―Ta)
air=aair×Aair
air=(λ/D)×Nu=(λ/D)×(0.023Pr(1/3)×Re0.8
Re=(Pm×U×D)/(μ×R×Ta)
但し、上式において、qairは機関運転時における伝熱部の熱流束[W/m]、Taは吸入空気温度[℃]、aairは機関運転時の伝熱部の熱伝達率[W/m℃]、Aairは伝熱面積[m]、λは熱伝導率[W/m℃]、Dは吸気弁の傘部の直径[m]、Nuはヌセルト数、Prはプラントル数(無次元)、Pmは吸気管圧力[Pa]、Uは吸入空気の代表流速[m/s]、μは粘性係数[Pa・s]、Rは理想気体定数、をそれぞれ示している。
また、Qseatは、例えば、以下に示す演算式により算出される。
seat=qseat×(Tv―Tw)
seat=aseat×Aseat
(1/aseat)=Rseat+1/(Khead×hhead
但し、上式において、qseatは吸気弁24と弁座との伝熱部における熱流束[W/m]、aseatは伝熱部における熱伝達率[W/m℃]、Aseatは伝熱面積[m]、Twは冷却水温[℃]、Rseatは弁座から吸気弁24表面への熱抵抗[m・℃/W]、Kheadはシリンダヘッドの熱伝導率[W/m℃]、hheadはシリンダヘッド内の冷却水路から吸気弁24と弁座との接触部までの距離[m]、をそれぞれ表している。
また、Qfuelは、例えば、以下に示す演算式により算出される。
fuel=qfuel×(Tv―Tf)+hfuel
但し、上式において、qfuelは付着燃料との伝熱部における熱流束[W/m]、Tfは付着燃料の温度[℃]を示している。また、hfuelは燃料の気化潜熱[J]を示している。
より詳細には、Qfuelは以下に示す演算式により算出できる。
fuel=Mvap×{H+Cf×(Tv−Tf)}
Mvap=a×(M−Mvap)
Tf=(Tf×M×Cf−Mvap×H)/(M−Mvap)
但し、上式において、Mvapは吸気弁24における蒸発燃料量[kg]、Hは燃料の気化潜熱[J/kg]、Cfは燃料の比熱[J/kg℃]、Tfは吸気弁付着時の燃料温度[℃]、aは液滴付着率、Mは噴射燃料量[kg]、Mvapは噴射飛行中の燃料蒸発量[kg]、Tfは噴射時の燃料温度[℃]、をそれぞれ示している。なお、aは蒸発モデルの飛行蒸発式から求めることができる。
なお、各熱量Qcomb,Qseat,Qfuel,Qairは、これらの熱量と各パラメータとの関係を規定したマップから求めても良い。
吸気弁温度Tvはこれらの熱量Qcomb,Qseat,Qfuel,Qairから求めることができる。以下の説明では、最初に機関運転中に吸気弁温度Tvを算出する方法を説明し、次に、機関停止後、再始動時に吸気弁温度Tvを算出する方法を説明する。
内燃機関10の運転中において、吸気弁温度Tvと熱量Qcomb,Qseat,Qfuel,Qairとの間には、以下の(1)式の関係が成立する。
・C・(dT/dt)=Qcomb−(Qseat+Qair+Qfuel) ・・・(1)
(1)式の左辺において、mは吸気弁の質量(g)、Cは吸気弁の比熱を示している。また、dT/dtは微小時間dtにおける吸気弁温度Tvの変化量である。従って、(1)式によれば、各熱量Qcomb,Qseat,Qair,Qfuelに基づいて、吸気弁温度Tvの変化量dT/dtを求めることができる。従って、前回算出した吸気弁温度Tvを変化量dT/dtを用いて更新することで、最新の吸気弁温度Tvを逐次求めることが可能となる。
なお、(1)式を以下のように変形することで、現在の吸気弁温度Tvと経過時間tに基づいて、t秒後の吸気弁温度を算出する式(以下に示す(5)式)を得ることができる。
先ず、(1)式の右辺を変形すると、以下の(1’)式が得られる。
・C・(dT/dt)=qcomb・(Tc−Tv)−(qseat・(Tv−Tw)+qair・(Tv−Ta)+qfuel・(Tv−Tf)+hfuel) ・・・(1’)
(1’)式の右辺を更に変形すると、以下の(2)式が得られる。
・C・(dT/dt)=−(qcomb+qseat+qair+qfuel)・Tv+qcomb・Tc+qseat・Tw+qair・Ta+qfuel・Tf+hfuel ・・・(2)
(2)式の左辺において、m・C=Aとおき、右辺において−(qcomb+qseat+qair+qfuel)=B、(qcomb・Tc+qseat・Tw+qair・Ta+qfuel・Tf+hfuel)=Cとおき、Tv=Tv(t)とおくと、以下の(3)式が得られる。
A・(dTv(t)/dt)=B・Tv(t)+C ・・・(3)
そして、(3)式をtについて解くと、以下の(4)式が得られる。
t=(A/B)・log[(Tv(t)−Tv_s)/(Tv(0)−Tv_s)] ・・・(4)
(4)式において、Tv_s=−C/Bである。
そして、(4)式を以下のように(4’)式、(4”)式に順次し、Tv(t)について解くと、以下の(5)式が得られる。
(B/A)・t=log[(Tv(t)−Tv_s)/(Tv(0)−Tv_s)]
・・・(4’)
(Tv(t)−Tv_s)/(Tv(0)−Tv_s)=exp[(B/A)・t]
・・・(4”)
Tv(t)=(Tv(0)−Tv_s)・exp[(B/A)・t]+Tv_s
・・・(5)
但し、(5)式において、Tv_s=−C/Bである。
(5)式によれば、現在の吸気弁24の温度Tv(0)と、経過時間tに基づいて、t秒後の吸気弁24の温度Tv(t)を求めることができる。
図3のフローチャートチャートは、上述した方法で機関運転中に吸気弁温度Tvを算出する処理を示している。先ず、ステップS1では、各気筒の吸気弁温度Tvの初期値が設定される。ここでは、前回の機関停止時から十分に時間が経過しているものとして、各気筒の吸気弁温度Tvが冷却水温Twに設定される。
次のステップS2では、現在の運転状態を表す各種のパラメータが計測される。具体的には、吸入空気量Gaや機関回転数Neに加えて、可変動弁機構26の状態、つまり、吸気弁24の開弁タイミングVT、リフト量VL、および作用角Vθなどが検知される。
次のステップS3では、以降の処理で吸気弁温度Tvを求める気筒を特定するため、気筒番号nが設定される。ここでは、現時点で設定されている気筒番号nに1を加算する処理が行われる(n=n+1)。ここで、気筒番号nの初期値は0とされている。従って、初めてステップS3の処理が行われる場合は、気筒番号nが1に設定される。一方、後述するステップS9からステップS3へ戻った場合は、ステップS9で設定されている気筒番号nに1が加算され、新たな気筒番号nが設定される。
続くステップS4〜S7では、上述した方法に基づいて、気筒番号nの気筒において、吸入ガス熱量Qair、接触面伝熱量Qseat、燃料気化潜熱量Qfuel、燃焼ガス伝熱量Qcombを算出する。
すなわち、ステップS4では吸入ガス伝熱量Qairを算出し、ステップS5では接触面伝熱量Qseatを算出し、ステップS6では燃料気化潜熱量Qfuelを算出し、ステップS7では燃焼ガス伝熱量Qcombを算出する。
上記の処理が終わると、次のステップS8において、気筒番号nの気筒において、吸気弁温度Tvの更新処理が行われる。ここでは、ステップS4〜S7の処理サイクルで得られた全ての熱量に基づいて、吸気弁24の総受熱量(Qcomb−(Qseat+Qair+Qfuel))が算出される。そして、(1)式に基づいて、総受熱量を吸気弁の比熱及び質量(m・C)で除することにより、今回の処理サイクルの間に生じた温度変化分ΔTv(=dT/dt)が算出される。最後に、現時点の吸気弁温度TvにΔTvを加えることにより、吸気弁温度Tvが最新値に更新される。
次のステップS9では、現時点で設定されている気筒番号nの値が全気筒数Nに達しているか否かを判定する。気筒番号nの値が全気筒数Nに達していない場合は、ステップS3へ戻る。この場合、ステップS3で気筒番号nに1が加算され、上記と同様に次の気筒の各熱量Qair,Qseat,Qfuel,Qcombが算出され、ステップS8で吸気弁温度Tvが最新値に更新される。
ステップS9で気筒番号nが全気筒数Nに達している場合は、ステップS10へ進む。ステップS10では吸気弁温度Tvを推定するサイクルを更新するか否かを判定し、サイクルを更新する場合は、ステップS2へ戻り、現在の運転状態を表す各種のパラメータが計測される。そして、更新したサイクルにおいてステップS3〜S9の処理を行い、各気筒の吸気弁温度Tvを更新する。内燃機関10の運転中は、常にサイクルが更新されて所定サイクル毎に吸気弁温度Tvが更新される。一方、内燃機関10の運転が停止した場合は、サイクルを更新せずに処理を終了する(END)。
図3の処理によれば、内燃機関10の運転中に各気筒の吸気弁温度Tvを更新することができる。従って、機関運転中に各気筒の吸気弁温度Tvを正確に求めることが可能となる。なお、機関運転中の吸気弁温度Tvの算出は、(5)式に基づいて行っても良い。この場合、(5)式に関わる特性値に基づいて、各熱量Qair,Qseat,Qfuel,Qcombを直接用いることなく吸気弁温度Tvを算出できる。
次に、機関運転停止後に各気筒の吸気弁温度Tvを推定する方法について説明する。機関停止中は、吸気弁24が授受する熱量が機関運転中と異なるため、機関運転停止後の吸気弁温度Tvを算出するためには、上述した(1)式を変形する必要がある。
すなわち、機関停止時にはインジェクタ20からの燃料噴射が行われないため、(1)式においてQfuel=0となる。また、筒内22で燃焼が行われないため、(1)式においてQcomb=0となる。更に、機関運転停止時には吸気流に流れが生じないため、(1)式における吸入ガス伝熱量Qairは、以下の式で表されるQ’airに置き換えられる。
Q’air=q’air×(Tv―Ta)
q’air=a’air×Aair
a’air=(λ/D)Nu’
Nu’=E(constant)
但し、上式において、q’airは機関停止時における伝熱部の熱流速[W/m]、a’airは機関停止時の伝熱部の熱伝達率[W/m℃]、を示している。
また、機関が停止している場合は、吸気弁24が開弁している気筒と閉弁している気筒で接触面伝熱量Qseatが異なる。吸気弁24が開弁している気筒では、弁座との接触を介した伝熱が生じないため、接触面伝熱量Qseat=0となる。
一方、吸気弁24が閉弁している気筒では、吸気弁24と弁座との接触面において伝熱が生じるため、接触面伝熱量Qseatは(1)式と同様に表現される。すなわち、Qseat=qseat×(Tv―Tw)となる。
従って、機関停止時に吸気弁24が開弁している気筒では、(1)式におけるQairが上述のQ’airとなり、更にQfuel=0,Qcomb=0,Qseat=0となる。このため、機関停止時に吸気弁24が開弁している気筒では、(2)式は以下の(2’)式に変形される。
・C・(dT/dt)=−q’air・Tv+q’air・Ta ・・・(2’)
そして、(2’)式から(5)式と同様の式を導くと、以下の(5’)式が得られる。
Tv(t)=(Tv(0)−Tv_s)・exp[((q’air・Tv)/(m・C))・t]+Tv_s ・・・(5’)
但し、(5’)式において、Tv_s=−Ta/Tvである。
従って、(5’)式によれば、機関停止時に吸気弁24が開弁している気筒において、機関停止時の吸気弁温度Tv(0)と、機関を停止してからの経過時間tに基づいて、t秒後の吸気弁温度Tv(t)を算出することが可能となる。
また、機関停止時に吸気弁24が閉弁している気筒では、(1)式におけるQairが上述のQ’airとなり、更にQfuel=0,Qcomb=0となる。このため、機関停止時に吸気弁24が閉弁している気筒では、(2)式は以下の(2”)式に変形される。
・C・(dT/dt)=−(qseat+q’air)・Tv+qseat・Tw+q’air・Ta ・・・(2”)
そして、(2”)式から(5)式と同様の式を導くと、以下の(5”)式が得られる。
Tv(t)=(Tv(0)−Tv_s)・exp[((−(qseat+q’air)・Tv)/(m・C))・t]+Tv_s
・・・(5”)
但し、(5”)式において、Tv_s=(qseat・Tw+q’air・Ta)/(qseat+q’air)・Tvである。
従って、(5”)式によれば、機関停止時に吸気弁24が閉弁している気筒において、機関停止時の吸気弁温度Tv(0)と、機関を停止してからの経過時間tに基づいて、t秒後の吸気弁温度Tv(t)を算出することが可能となる。
次に、図4に基づいて、機関再始動時に各気筒の吸気弁温度Tvを算出する処理について説明する。図4は、機関の再始動時に各気筒の吸気弁温度Tvを算出する処理を示すフローチャートである。先ず、ステップS11では、内燃機関10の再始動が行われる。次のステップS12では、内燃機関10の運転を停止してから再始動が行われるまでの経過時間tを算出する。次のステップS13では、経過時間tと所定値αを比較し、t>αであるか否かを判定する。ここで、所定値αは、各気筒の吸気弁温度Tvが冷却水温Twと同等の温度まで低下したか否かを判定するためのしきい値である。
ステップS13でt>αの場合は、ステップS14へ進む。この場合、内燃機関10を停止してから十分な時間が経過しており、各気筒の吸気弁温度Tvが冷却水温Twと同等の温度まで低下していると判断できる。従って、ステップS14では、全ての気筒の吸気弁温度Tvを冷却水温Twに設定する(Tv=Tw)。ステップS14の後は処理を終了する(END)。
一方、ステップS13でt≦αの場合は、ステップS15へ進む。この場合、内燃機関10を停止してからの経過時間tが比較的短いため、各気筒の吸気弁温度Tvは冷却水温Twに到達していないと判断できる。従って、ステップS15以降の処理では、再始動時の各気筒の吸気弁温度Tvを推定する。
先ず、ステップS15では、機関停止時の各気筒の吸気弁温度Tv、冷却水温Tw、吸入空気温度Taを取得する。
次のステップS16では、以降の処理で吸気弁温度Tvを求める気筒を特定するため、気筒番号nが設定される。ここでは、現時点で設定されている気筒番号nに1を加算する処理が行われる(n=n+1)。気筒番号nの初期値は0とされている。従って、初めてステップS16の処理が行われる場合は、気筒番号nが1に設定される。一方、ステップS21からステップS16へ進んだ場合は、ステップS21で設定されている気筒番号nに1が加算され、新たな番号nが設定される。
次のステップS17では、機関停止中における気筒番号nの気筒の吸気弁24の開閉状態を取得する。ここで、機関停止中の吸気弁24の開閉状態は、クランク角センサ32から検出した機関停止中のクランク角に基づいて判定できる。そして、次のステップS18では、気筒番号nの気筒の吸気弁24が機関停止中に開いていたか否かを判定する。
ステップS18において、気筒番号nの気筒の吸気弁24が機関停止中に開いていたと判定された場合は、ステップS19へ進む。ステップS19では、(5’)式に基づいて、気筒番号nの気筒における再始動時の吸気弁温度Tvを算出する。
一方、ステップS18において、気筒番号nの気筒の吸気弁24が機関停止中に閉じていたと判定された場合は、ステップS20へ進む。ステップS20では、(5”)式に基づいて、気筒番号nの気筒における再始動時の吸気弁温度Tvを算出する。
ステップS19,S20の後はステップS21へ進む。ステップS21では、気筒番号nの値が全気筒数Nに達しているか否かを判定する。気筒番号nの値が全気筒数Nに達していない場合は、ステップS16へ戻る。この場合、ステップS16で気筒番号nに1が加算され、上記と同様に次の気筒番号の気筒において再始動時の吸気弁温度Tvが算出される。一方、ステップS21で気筒番号nが全気筒数Nに達している場合は、処理を終了する(END)。
図4の処理によれば、停止中の吸気弁24の開閉状態に応じて各気筒の吸気弁温度Tvを算出できるため、再始動時の吸気弁温度Tvを各気筒毎に高い精度で求めることが可能となる。
図4の処理で再始動時の吸気弁温度Tvが算出されると、図3の処理が起動され、図3のステップS1において再始動時の各気筒の吸気弁温度Tvが初期値として設定される。従って、図3の処理を行うことで、再始動後の吸気弁温度Tvを逐次求めることが可能となる。
再始動時の吸気弁温度Tvが各気筒毎に求まると、吸気弁温度Tvに基づいて、インジェクタ20からの燃料噴射量を各気筒毎に制御することが可能となる。この際、吸気弁温度Tvが高い気筒ほど、吸気弁24に付着した燃料の霧化の度合いが高くなり、より多くの燃料が筒内に送られるため、吸気弁温度Tvの高い気筒ほど燃料噴射量が少なくなるように制御を行う。この制御は、例えば、吸気弁温度Tvと燃料噴射量との関係を規定したマップに基づいて行うことができる。
このような制御によれば、再始動時に各気筒の吸気弁温度Tvにバラツキが生じている場合であっても、吸気弁温度Tvに基づいて各気筒の燃料噴射量を最適に制御することができるため、各気筒の燃焼状態を均一に制御することが可能となる。従って、再始動時に機関始動性を向上することが可能となり、また、排気ガスのエミッションを向上することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、全ての気筒の吸気弁温度Tvを算出することとしているが、機関運転中は代表気筒(1つ)の吸気弁温度Tvをのみを算出し、機関再始動時においては、停止中に開弁していた1気筒と閉弁していた1気筒の合計2気筒のみで吸気弁温度Tvを求めることとしても良い。これにより、吸気弁温度Tvを算出する気筒数が減少するため、処理を簡素に行うことができる。この場合、再始動後、上記2気筒の吸気弁温度Tvの差が所定値以下(例えば2℃以内)になった場合に、代表気筒の吸気弁温度Tvの算出に復帰することが好適である。
以上説明したように本実施形態によれば、機関運転停止時の吸気弁24の開閉状態に基づいて、再始動時の各気筒の吸気弁温度Tvを正確に算出することができる。従って、各気筒の吸気弁温度Tvに基づいて燃料噴射量を制御することが可能となり、再始動時の機関始動性、エミッションを向上することが可能となる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2のシステムの基本的な構成は、実施の形態1で説明した図1の構成と同様である。実施の形態2では、燃料の噴射角度を可変できるように燃料噴射弁20が構成されている。
図5は、実施の形態2に係る燃料噴射弁20の構成を示す模式図である。ここで、図5(A)は、燃料噴射弁20からの燃料の噴射角度(噴霧角)θを拡げた状態を示している。また、図5(B)は、燃料噴射弁20からの燃料の噴射角度θを狭めた状態を示している。このように、実施の形態2のシステムでは、ECU40からの指令に基づいて、燃料噴射弁20からの燃料の噴霧角を可変することが可能である。
そして、実施の形態2では、実施の形態1の手法で吸気弁温度Tvを算出し、吸気弁温度Tv、および他の運転条件に応じて燃料噴射弁20からの燃料の噴霧角を可変するようにしている。通常、吸気弁24の温度が低い場合に噴霧角が小さくなると、吸気弁24またはその周辺における燃料付着量が多くなるが、本実施形態によれば、噴霧角を最適に制御することができるため、吸気弁24または吸気弁24の周辺の吸気ポート等における燃料付着量を最小限に抑える制御が可能となる。また、機関回転数、負荷などが過渡的に変化した場合においても、吸気弁24の温度上昇を考慮した最適な制御が可能となるため、燃料付着量を最小限に抑えることが可能となる。これにより、筒内へ液体のまま流入する燃料量を減少させることが可能となる。
図6は、実施の形態2のシステムにおける処理の手順を示すフローチャートである。先ず、ステップS31では、実施の形態1の手法で吸気弁温度Tvを算出する。次のステップS32では、ステップS31で算出した吸気弁温度Tv、及び各種運転条件(機関回転数、負荷、冷却水温、バルブタイミングなど)に基づいて、燃料噴射弁20からの燃料の噴霧角を設定する。これにより、設定した噴霧角により、燃料噴射弁20からの燃料噴射が行われる。ステップS32の後は処理を終了する(RETURN)。
以上説明したように実施の形態2によれば、吸気弁温度Tvに基づいて燃料噴射弁20からの燃料の噴射角度を可変するため、吸気弁24及びその周辺における燃料付着を最小限に抑えることができる。従って、筒内に流入する燃料量を最適に制御することが可能となる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3のシステムの基本的な構成は、実施の形態1で説明した図1の構成と同様である。実施の形態3においても、実施の形態2と同様に、燃料の噴射角度を可変できるように燃料噴射弁20が構成されている。
実施の形態3では、吸気弁温度Tvが高温であり、吸気弁24が溶損する可能性がある場合は、燃料噴射弁20からの燃料の噴霧角を小さくするように制御を行う。これにより、噴霧した燃料を主に吸気弁24に付着させることができ、吸気弁24の温度を低下させることができる。従って、吸気弁24が溶損してしまうことを確実に抑止することが可能となる。
図7は、実施の形態3における処理の手順を示すフローチャートである。先ず、ステップS41では、実施の形態1の手法で吸気弁温度Tvを算出する。次のステップS42では、ステップS41で算出した吸気弁温度Tvと所定のしきい値Tvmとを比較し、Tv>Tvmであるか否かを判定する。ここで、しきい値Tvmは、吸気弁24が溶損する程度に吸気弁温度Tvが上昇しているか否かを判定するための判定値であって、吸気弁24の融点以下の温度である。
ステップS42でTv>Tvmの場合は、ステップS43へ進む。この場合、吸気弁温度Tvが高温であり、吸気弁24が溶損する可能性があるため、燃料噴射弁20からの燃料の噴霧角を小さくする。これにより、燃料噴射弁20から噴射された燃料を吸気弁24に付着させることができ、燃料による冷却効果により吸気弁温度Tvを低下させることができる。従って、吸気弁24が溶損してしまうことを確実に抑止することができる。ステップS43の後は処理を終了する(RETURN)。
一方、ステップS42でTv≦Tvmの場合は、吸気弁温度Tvが過度に高温となっていないため、燃料噴射弁20からの噴霧角を変更することなく、処理を終了する(RETURN)。
以上説明したように実施の形態3によれば、吸気弁温度Tvが過度に高温となる場合は、燃料噴射弁20からの燃料の噴射角度を小さくするため、燃料により吸気弁24を冷却することができる。従って、吸気弁24が溶損してしまうことを確実に回避することができ、システムの信頼性を向上することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置及びその周辺の構造を説明するための図である。 本実施形態のシステムが吸気弁の温度Tvを算出する原理を説明するための図である。 機関運転中に吸気弁温度Tvを算出する処理を示すフローチャートである。 機関の再始動時に各気筒の吸気弁温度Tvを算出する処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る燃料噴射弁の構成を示す模式図である。 実施の形態2のシステムにおける処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3のシステムにおける処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
24 吸気弁
20 インジェクタ
40 ECU

Claims (4)

  1. 機関停止時の吸気弁の温度を取得する吸気弁温度取得手段と、
    機関停止から機関再始動までの経過時間を取得する経過時間取得手段と、
    各気筒において、機関停止中の吸気弁の開閉状態を取得する開閉状態取得手段と、
    少なくとも前記機関停止時の吸気弁の温度、前記経過時間、及び前記吸気弁の開閉状態に基づいて、機関再始動時に各気筒の吸気弁の温度を推定する吸気弁温度推定手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記吸気弁温度推定手段は、前記吸気弁の開閉状態に応じた伝熱量の変化を考慮して前記吸気弁の温度を推定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 推定した各気筒の前記吸気弁の温度に基づいて、各気筒の燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 推定した各気筒の前記吸気弁の温度に基づいて、燃料噴射弁からの燃料噴射角度を制御する燃料噴射角度制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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