JP6419668B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に内燃機関に用いられるスロットルバルブの氷結防止及び氷結除去のための制御方法に関するものである。
内燃機関であるエンジンでは通常、吸気管にスロットルボディが設けられ、アクセルペダルの踏み込み量に応じてスロットバルブを開閉駆動し、スロットル開度を制御している。
車両によっては、スロットル開度がスロットル開度センサによって検出され、エンジンの始動中の、スロットルバルブを開閉駆動する駆動モータの制御量はエンジンコントロールユニット(以下、ECU)から伝達され、スロットル開度センサによって検出した、実スロットル開度がアクセル操作量等に応じて設定された目標スロットル開度に一致させるように制御している場合もある。
ところで、極低温及び高湿度の環境下においては、内燃機関を駆動させている間であっても、定常走行(スロットル開度がほぼ一定の状態)を続けた場合や暖機運転時などにおいて、吸入空気中の水分により、スロットルバルブおよびその周辺部(スロットルボディ)が凍結することがあり、場合によっては、スロットルバルブの開閉動作が困難となる場合がある。
従来、スロットルバルブの氷結を防止する技術としてスロットルバルブ周辺部を温められた冷却水を流す温水パイプを設け、この温水パイプ内に温水を流すことによってスロットボディを暖める方法が採られてきた。
そこで、特許文献1(特公平4−4452号公報)では、電子スロットルシステムにおいて、エンジン運転中にスロットルバルブの氷結が発生しやすい状態になっていることを検出したときに、エンジン回転速度を変動させない範囲の微小開度でスロットルバルブを振動させることで、スロットルバルブ周辺の氷結を防止するようにしたものがある。
特許文献2(特開2003−262178号公報)では、所定のスロットル氷結防止制御実行条件(吸気温が所定温度以下であること等)が成立したときに、アクセル操作量等に応じて設定した基本目標スロットル開度を中心とする開度範囲で最終目標スロットル開度を周期的に変化させて、スロットルバルブを強制的に開閉駆動することでスロットルバルブの氷結を防止する。更に、スロットルバルブの強制駆動によるエンジンの出力変動を打ち消すように点火時期補正量と吸気バルブタイミング補正量を算出して、点火時期と吸気バルブタイミングを補正し、エンジンの出力変動を防止する。また、スロットルバルブの強制駆動振幅はエンジン運転状態に応じてスロットルバルブの氷結防止効果が得られるように設定している。
特許文献3(特開2009−121298号公報)では、アクセルペダルの操作に連動して、吸気通路に設けられたスロットルバルブの開度が操作される内燃機関において、環境温度が所定温度以下であり、かつ、スロットルバルブの開度が所定走行時間または所定走行距離の間で一定の開度範囲内にある場合に、一定の走行時間または一定の走行距離の間、内燃機関の点火時期を遅角させるなどの車速を低下させる制御を実行する。
特許文献4(特開2008−138530号公報)では、電動モータは、金属ブロックを介して、スロットルボディのスロットルボア壁面に熱伝達可能に設置されており、エンジンの冷間始動時に、スロットルバルブに氷結が生じていると判断された場合、スロットルバルブをその開弁作動方向に作動させるように電動モータのコイルにモータ印加電圧を印加して電動モータのロータに駆動力を発生させる。このとき、電動モータのコイルにモータ駆動電流が流れるため、電動モータのコイルにジュール熱が発生し、この電動モータのジュール熱によってスロットルボディのスロットルボア壁面が効率良く加熱され、これにより、スロットルバルブとスロットルボディとの間に跨がって結氷していた氷塊が溶けるようにしている。
特公平4−4452号公報 特開2003−262178号公報 特開2009−121298号公報 特開2008−138530号公報
上記公報の技術では、スロットルバルブの振動によるエンジン回転速度の変動を防止するために、スロットルバルブの振動振幅を微小量に制限するようにしている。
しかし、スロットルバルブの振動振幅を微小量に制限すれば、スロットルバルブの振動による氷結防止効果も制限されてしまうため、極低温環境下での高速走行時のように、低温空気が多量に吸入されて氷結が急速に進行しやすい状況下では、上記公報のように、スロットルバルブを微小振動させても、スロットルバルブの氷結を十分に防止することができず、スロットルバルブが氷結して動かなくなってしまうおそれがある。かといって、スロットルバルブの氷結防止効果を高めるためにスロットルバルブの振動振幅を大きくすれば、エンジン回転速度が変動してドライバビリティに悪影響を及ぼしてしまう。
特許文献2に開示された内燃機関の制御装置では、スロットル氷結防止制御手段が、内燃機関の運転状態に基づいてスロットルバルブの強制駆動条件を設定するとして、スロットル氷結防止制御実行条件に、エンジン回転速度とエンジン負荷がそれぞれ所定値以上であることという条件が入っている。
これは、低回転速度領域や低負荷領域では、吸入空気量が少ないため、スロットルバルブの強制駆動が吸入空気量に与える影響が大きく、スロットルバルブの強制駆動によって発生するエンジンの出力変動が大きくなる恐れがあるためであり、点火時期の補正や吸気バルブのバルブタイミング進角値の補正では、スロットルバルブの強制駆動によって発生するエンジンの出力変動を吸収しきれなくなる恐れがあるためである。
このような理由から、エンジン回転速度とエンジン負荷がそれぞれ所定値以上であることをスロットル凍結防止制御実行条件の1つとし、低回転速度領域や低負荷領域では、スロットル凍結防止制御を禁止して、スロットルバルブの強制駆動を行わないようにしている。
また、低回転速度領域や低負荷領域は、吸入空気量が少なく、スロットルバルブの冷却度合いが小さいため、エンジンからの受熱によりスロットルバルブの温度が比較的高くなることにより、スロットルバルブの凍結が比較的発生しにくいとしているが、エンジンの温度が十分に上昇していない状況の下では、低回転速度領域や低負荷領域でもスロットルバルブの氷結が発生する可能性がある。
したがって、特許文献2に記載の制御装置ならびに制御方法では、低回転速度領域や低負荷領域で走行する車両でのスロットルバルブの凍結を防止することはできない。また、高回転速度領域においても、点火時期の補正や吸気バルブのバルブタイミング進角値の過剰補正により、エンジンの出力変動を吸収しきれなくてハンチングを発生させる恐れがあり、車両の走行性を損なわせることになる。
さらにスロットル氷結防止制御実行条件として、吸気温が所定値以下であることという条件は入っているが、氷結が発生する要因として湿度に関しての言及がされていない。
特許文献3に開示された内燃機関の制御装置では、スロットル氷結防止制御手段として、スロットルバルブのスロットルレバーとアクセルペダルとの間がワイヤで連結されている車両において、スロットルバルブの氷結を防止ないしは解除するにようしている。
これは、スロットルバルブのスロットルレバーとアクセルペダルとの間がワイヤで連結されていない車両に置いては、低回転回転速度領域や低負荷領域ではスロットルバルブの氷結の防止をすることはできない。また、スロットル開度が下限値未満である場合、アクセルペダルがほとんど踏み込まれていない状態であり、車両が走行していないか、あるいは走行しだして間もない状態であると考えられるため氷結防止制御を実行しないことになる。これは、一定期間エンジンブレーキを効かせた状態での走行においては、氷結防止制御が実行されないことになる。
特許文献4に開示された内燃機関の制御装置では、電動モータのジュール熱によってスロットルボディのスロットルボア壁面が効率良く加熱させるために、歯車減速機構によって構成されておりトルクを増大させるようにしている。これは、歯車減速機構が加えられたことによる部品点数の増加、また現状のスロットルボディに対して変更が加えられることになる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、運転速度領域に限定されることなく、且つ、エンジン停止中(アイドルストップ中)にもスロットルバルブの氷結防止効果及び氷結除去効果を高めることができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決することを目的として、請求項1に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関の運転状態に応じて所定のスロットル氷結防止制御実行条件が成立した時にスロットルの氷結防止を行うための制御手段と所定のスロットル氷結除去制御実行条件が成立した時にスロットルの氷結除去を行うための制御手段を備え、スロットル氷結除去制御部は、吸気温、スロットルバルブ上流湿度、目標スロットル開度と実開度の差分の継続時間に基づいて判定を行う、スロットルバルブの氷結除去制御実行条件を有するものである。
上記構成によれば、スロットルの氷結防止手段とスロットルの氷結除去手段を備えることにより、氷結によるドライバビリティへの悪影響を防ぎつつ、氷結の防止と氷結の除去が行える。
上記スロットルの氷結防止を行うための制御を達成するために、請求項2に記載の発明は、吸気温とスロットル上流湿度に基づいてスロットルバルブの氷結防止制御を実施する。
更に、請求項3のように、氷結が発生する可能性があるかを吸気温が所定温度以下且つ、スロットルバルブ上流湿度が所定湿度以上とすることで容易に判断してスロットルバルブの氷結防止制御を実施することができる。
また、請求項4のように、氷結が発生する可能性がある場合、スロットルバルブを開閉駆動させるためのスロットルモータを正転・逆転することによりスロットルモータの発熱量を増大させ、その発熱量を利用してスロットルバルブの氷結防止をより効果的に行うことができる。
更に、請求項5のように、スロットルモータの正転・逆転をエンジン出力に影響が無い程度のスロットル開度とし、エンジン出力に影響が無いようにすることでドライバビリティの低下を防ぐことができる。
更に、請求項6のように、スロットルモータの正転・逆転をエンジン出力に影響が無い程度にスロットル開度を駆動させるが、さらにエンジン出力に影響が無い程度の周期で駆動させることでよりドライバビリティ低下を防ぐことができる。
また、請求項7のように、スロットルの氷結はエンジン出力停止中にも発生しうるため、エンジン出力停止中のアイドルストップ実行中にスロットルの氷結防止制御実施することで、スロットルの氷結を未然に防ぐことが可能となる。
また、請求項8のように、アイドルストップ実行中はエンジン出力が停止しているため、スロットル開度を全開にすることが可能である。そのため、スロットル開度を全開にすることによりスロットルモータの発熱量を増大させスロットルの氷結を防止することができる。
さらに、請求項9のように、氷結が固着しているかを吸気温が所定温度以下のとき且つスロットルバルブ上流湿度が所定湿度以上の時且つ目標スロットル開度と実開度の差分が所定時間以上継続した場合に成立ことで容易に判断してスロットルバルブの氷結除去制御を実施することができる。
また、請求項10のように、氷結が固着している場合、スロットルモータが発生しうる最大のトルクでスロットルモータを正転・逆転駆動し、且つスロットルモータの発熱によって素早く氷結を除去することができる。
また、請求項11のように、スロットルの氷結固着はエンジン動作中以外にも発生しうるため、エンジン出力停止中のアイドルストップ実行中にスロットルの氷結除去制御実施することで、スロットルの氷結除去を行うことが可能となる。
アイドルストップ実行中はエンジン出力が停止しているため、スロットルモータの正転・逆転による氷結除去手段はスロットルバルブ駆動による騒音等によりドライバビリティに影響を及ぼす。そのため、請求項12のように、アイドルストップ実行中は目標開度と実開度の中間に位置する開度を氷結除去のための目標開度として上記目標開度に達するようにスロットルバルブを氷結部に押し付けスロットルモータ発熱量を増大させスロットルの氷結除去を行う。
また、スロットルの氷結は重大なインシデントとなるためスロットルの氷結自体を未然に防ぐことと氷結が発生した場合はそれを除去することが重要である。そのため氷結防止手段と氷結除去手段を切り替えることが望ましい。そのため、請求項13のように、上記
スロットル氷結防止制御手段と上記スロットル氷結除去制御手段は切り替えて行うことが可能である。
また、より効果的に上記目的を達成するために、請求項14のように、温水パイプに流れる冷却水の循環量を増大させることができる。
また、スロットルモータの発熱を効果的に利用するため、請求項15のように、スロッ
トルモータに接するスロットルボディが高熱伝導率で構成されている。

本発明によれば、ドライバビリティに悪影響を及ぼすことなく氷結を防止・除去できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
ガソリンエンジンシステムを示す概略図である。 内燃機関のスロットルボディを示す概略図である。 スロットル氷結防止制御とスロットル氷結除去制御夫々の制御に遷移する前を示すフローチャートである。 スロットル氷結防止制御を示すフローチャートである。 スロットル氷結除去制御を示すフローチャートである。 通常走行中のスロットル氷結防止制御の挙動とスロットル氷結除去制御の挙動を示すタイミングチャートである。 アイドルストップ中のスロットル氷結防止制御の挙動とスロットル氷結除去制御の挙動を示すタイミングチャートである。
以下、実施例は図面を用いて説明する。
図1は、内燃機関のスロットルバルブ氷結防止及びスロットルバルブ氷結除去を行うための装置の構成図である。
エンジン制御装置(以下、ECU)1には、ドライバのアクセル踏みこみ量を計測するためのアクセルポジションセンサ2と、吸気温度を計測するための吸気温センサ3と、スロットルバルブ上流側の湿度を計測するための湿度センサ4と、吸入空気量を計測するためのエアフロセンサ5と、クランクシャフトのパルサローター6に取付けられた突起部に対向させて取付けられたクランクセンサ7と、を有し、ECU1はこれらのセンサから出力された値を受け取る。
ECU1は、これらセンサから受け取った値を元にスロットルボディ8のスロットル開度を目標開度となるようにスロットルモータ20(図2参照)を駆動し、吸入空気量を制御する。またECU1は、所定のエンジン出力を得るよう、点火エネルギーを供給する点火プラグ9と燃料を噴射する燃料噴射装置(以下,インジェクタ)10を制御する。
また、冷却水の水温を計測するための水温センサ11とスロットルボディ8に併設されるように温水通路12を有する。
図2は、スロットルモータ20とスロットルモータ20に連結されたスロットルバルブ23を含む内燃機関のスロットルボディ24の外観図である。
スロットルモータ20はECU1からの指令により駆動される。スロットルモータ20が駆動するとスロットルモータ軸21に取り付けられたギヤにより駆動力はスロットルバルブ軸22に伝達される。スロットルバルブ軸22に取り付けられたスロットルバルブ23が伝達された駆動力により開閉し吸入空気量が増減される。
また、スロットルモータ20が駆動した際の発熱をスロットルボディ24に効果的に伝熱するための高伝熱部材25を有する。また、内燃機関のウォータジャケット内を流通して温められた温水を流す温水通路26を設け、この温水通路内に温水を流す量を温水量制御バルブ27で制御することによってスロットボディを暖める。
図3は、スロットル氷結防止及びスロットル氷結除去におけるフローチャートである。これはイグニッションスイッチ(図示せず)のオン後に所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、S100で、吸気管内に配置された吸気温センサ3からの温度とスロットル上流に配置された湿度センサ4から湿度を取得し、S101へ移行する。
S101では、スロットル氷結防止制御またはスロットル氷結除去制御を実行するか否かの判定である。S100で取得した吸気温が所定以下であるかの判定とS100で取得した湿度が所定以上であるかの判定を行う。この条件がすべて満たす場合は、S102へ移行する。
S102では、温水量を増量するか否かの判定である。水温が、前記S100で取得した吸気温と比較し吸気温よりも高い場合は、S103へ移行する。
前記S100で取得した吸気温よりも水温が低い場合は、S104へ移行する。
S103では、より効果的にスロットルの氷結防止及びスロットルの氷結除去を行うために温水量を温水量制御バルブ27で制御し増量する。
S104では、スロットルの氷結防止制御とスロットルの氷結除去制御のどちらを実施するかの判定である。
一定時間以上目標スロットル開度と現在のスロットル開度(以下、実スロットル開度)を比較し、そのスロットル開度の差分が所定以上であるか否かを判定する。
差分が所定未満の場合は、スロットル氷結防止制御である、S201へ遷移する。差分が所定以上である場合は、スロットル氷結除去制御であるS301へ遷移する。
図4は、スロットル氷結防止制御のフローチャートである。
S201では現在の運転状態を取得する。ここでいう運転状態とは、駐停車や信号待ちなどの間にエンジンを停止させるアイドルストップであるか否かである。運転状態を取得した後、アイドルストップ中であるかの判定を行うためにS202へ遷移する。
S202では、エンジンの回転数等によりアイドルストップ実施中か否か判定する。アイドルストップ中であればS204へ遷移し、そうでない場合は、S203へ遷移する。
S203では、エンジン回転中におけるスロットル氷結防止制御手段を実施し氷結が発生する前に防止する処理である。その後、S205へ遷移する。
S204では、アイドルストップ実行中におけるスロットル氷結防止制御手段を実施し氷結が発生する前に防止する処理である。その後、S205へ遷移する。
S205では、スロットル氷結防止制御が所定時間実行されたか否かの判定である。
所定時間未満の場合、運転状態の判別から行うためS201へ遷移する。所定時間を超過した場合は、スロットル氷結防止制御を終了する。
図5は、スロットル氷結除去制御のフローチャートである。
S301では現在の運転状態を取得する。ここでいう運転状態とは、駐停車や信号待ちなどの間にエンジンを停止させるアイドルストップであるか否かである。運転状態を取得した後、アイドルストップ中であるかの判定を行うためにS302へ遷移する。
S302では、エンジンの回転数等によりアイドルストップ実施中か否か判定する。アイドルストップ中であればS304へ遷移し、そうでない場合は、S303へ遷移する。
S303では、エンジン回転中におけるスロットル氷結除去制御手段を実施し氷結が発生する前に防止する処理である。その後、S305へ遷移する。
S304では、アイドルストップ実行中におけるスロットル氷結除去制御手段を実施し氷結が発生する前に防止する処理である。その後、S305へ遷移する。
S305では、スロットル氷結除去制御が所定時間実行されたか否かの判定である。
所定時間未満の場合、運転状態の判別から行うためS301へ遷移する。所定時間を超過した場合は、スロットル氷結除去制御を終了する。
図6は、通常運転時のスロットルの氷結防止制御とスロットルの氷結除去制御のタイミングチャートである。
吸気温とスロットル上流の湿度によってスロットル氷結防止制御実行条件が成立した時、スロットルモータを正転・逆転させるものである。
この時、スロットル実開度はエンジン出力に影響が出ない程度のスロットル開度と周期で実施するため微小振動となる。
また、このスロットルモータの正転・逆転によりモータの発熱量が増加することにより、図2に示すスロットルボディ24に伝熱するための部材25へスロットルモータの発熱が伝わり、より効果的にスロットルの氷結防止が実施できる。
スロットルの目標開度とスロットルの実開度の差分が所定の閾値を超え、それが所定時間以上継続するとスロットルの氷結除去制御実行条件が成立する。
このスロットルの氷結除去制御実行条件が成立した時は、スロットルが固着していることになり、スロットルの実開度を目標開度へと移行するように制御しなければならない。
そのため、スロットルモータが出力できる最大の電流値でもってスロットルバルブを開閉させることでスロットルの氷結を除去しようとしている。
また、この際もスロットルモータの発熱がより効果的に伝熱し、スロットル氷結除去が実施できる。スロットルの氷結除去の完了判定は、スロットルバルブが所定以上動作可能となった場合に成立することになる。
また、氷結除去後は、スロットル実開度をスロットル目標開度へ移行するように制御している。
図7は、アイドルストップ実行中のスロットル氷結防止制御とスロットル氷結除去制御のタイミングチャートである。
吸気温とスロットル上流の湿度によってスロットル氷結防止制御実行条件が成立し、アイドルストップ実行フラグが成立した時、スロットルバルブを全開状態に維持するものである。
この時、スロットルモータが出力できる最大の電流値でもってスロットルバルブを全開に維持することでスロットルの氷結を防止する。
全開状態を維持することにより、モータの発熱量が増加し、その発熱がスロットルボディへ伝熱することによりスロットル氷結防止が実施できる。
また、アイドルストップ実行フラグが不成立となった時は、スロットルの実開度を目標開度へと移行するように制御している。
スロットルの目標開度とスロットルの実開度の差分が所定の閾値を超え、それが所定時間以上継続するとスロットルの氷結除去制御実行条件が成立する。
このスロットルの氷結除去制御実行条件が成立した時は、スロットルが固着していることになり、スロットルの実開度を目標開度へと移行しなければならない。
この時、アイドルストップ実行フラグが成立した時は、スロットルバルブを開閉させてスロットルの氷結を除去するのではなく、以下の手段となる。
まず、アイドルストップ実行中はエンジンが停止していることから、スロットルバルブを開閉させるとその駆動音がドライバに伝わり、ドライバビリティに悪影響となる。
そのため、氷結除去用目標開度を設定し氷結除去用目標開度に向けてスロットルバルブ押し付けて氷結を除去するものである。
この氷結除去用目標開度は例えば、実スロットル開度に応じて決定されてもよい。
例えば全閉付近での固着であった場合は、全開スロットル位置を目標開度としてもよい。
この時もまた、この際もスロットルモータの発熱がより効果的に伝熱し、スロットル氷結除去が実施できる。
この時のスロットルの氷結除去完了も、スロットルバルブが所定以上動作可能となった場合に成立することになる。
1…エンジン制御装置又はECU、2…アクセルポジションセンサ、3…吸気温センサ、4…湿度センサ、5…エアフロセンサ、6…パルサローター、7…クランクセンサ、8…スロットルボディ、9…点火プラグ、10…燃料噴射装置又はインジェクタ、11…水温センサ、12…温水通路、20…スロットルモータ、21…スロットルモータ軸、22…スロットルバルブ軸、23…スロットルバルブ、24…スロットルボディ、25…高伝熱部材、26…温水通路、27…温水量制御バルブ

Claims (15)

  1. 内燃機関の吸気通路に設けられたスロットルバルブの開度を、スロットルモータを駆動源として、目標スロットル開度に制御する内燃機関の制御装置において、
    内燃機関の運転中に所定のスロットル氷結防止制御実行条件が成立したときにスロットルの氷結を防止させるスロットル氷結防止制御部と、
    所定のスロットル氷結除去制御実行条件が成立したときにスロットルの氷結を除去させるスロットル氷結除去制御部と、を備え
    前記スロットル氷結除去制御部は、吸気温、スロットルバルブ上流湿度、目標スロットル開度と実開度の差分の継続時間に基づいて判定を行う、前記スロットルバルブの氷結除去制御実行条件を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記スロットル氷結防止制御部は、吸気温、スロットルバルブ上流湿度に基づいて前記スロットルバルブの氷結防止制御実行条件を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記スロットル氷結防止制御実行条件は、吸気温が所定温度以下のとき且つスロットルバルブ上流湿度が所定湿度以上の時に成立することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記スロットル氷結防止制御部は、前記スロットルモータを正転・逆転することにより当該スロットルモータの発熱量を増大させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記スロットル氷結防止制御部は、エンジン出力に影響がない程度のスロットル開度で前記スロットルモータの正転・逆転を行うことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記スロットル氷結防止制御部は、エンジン出力に影響がない程度の周期で前記スロットルモータの正転・逆転を行うことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記スロットル氷結防止制御部は、アイドルストップ実行中に氷結防止を行うことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記スロットル氷結防止制御部は、アイドルストップ実行中にスロットル開度を全開にした状態を維持することで前記スロットルモータの発熱量を増大させることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記スロットル氷結除去制御実行条件は、吸気温が所定温度以下のとき且つスロットルバルブ上流湿度が所定湿度以上の時且つ目標スロットル開度と実開度の差分が所定以上あり且つその所定差分が所定時間以上継続した場合に成立することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記スロットル氷結除去制御部は、スロットルモータが発生しうる最大のトルクで前記スロットルモータを正転・逆転し、且つスロットルモータの発熱によって氷結を除去することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記スロットル氷結除去制御部は、アイドルストップ実行中に氷結除去を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  12. 前記スロットル氷結防止制御部は、アイドルストップ実行中に目標開度と実開度の中間に位置する開度を氷結除去のための目標開度として前記目標開度に達するようにスロットルバルブを押し付け、前記スロットルモータの発熱量を増大させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  13. 前記スロットル氷結防止制御部と前記スロットル氷結除去制御部を切り替えて制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  14. 前記スロットル氷結防止制御部と前記スロットル氷結除去制御部は、温水パイプに流れる冷却水の循環量を増大させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  15. 前記スロットルボディはスロットルバルブを駆動させるための前記スロットルモータと当該スロットルモータに接するスロットルボディが高熱伝導率で構成されていることを特徴とする請求項1の内燃機関の制御装置。
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