JP4652041B2 - 横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドル - Google Patents
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Description
略称する〕は、一般的には、作動温度が850〜1000℃程度と高いが、最近ではそれ以下、850〜650℃程度の作動温度のものも開発されつつある。SOFCは、電解質材料を挟んで燃料極と空気極(酸化剤として酸素が用いられる場合は酸素極)が配置され、燃料極/電解質/空気極の三層ユニットで単電池が構成される。
より詳しくは、本発明は、内部に一端から他端に燃料が流通する燃料流路を有するとともに、外部面に複数個の固体酸化物形燃料電池セルを横縞状に配置した固体酸化物形燃料電池セルスタックの複数個を積層してなる横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドルであって、前記固体酸化物形燃料電池セルスタックの長手方向の一端側に燃料導入用の開口が設けられた固体酸化物形燃料電池セルスタックの複数個を、前記開口の位置を一致させ、それぞれ当接するように配置するとともに、他端を一つおきに反対側に向けて積層してなることを特徴とする横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドルである。
料導入孔側を中心にし、且つ、他端を一つおきに反対側に向けて積層してなることを特徴とする。そのように、その燃料導入孔側を中心にし且つ他端を一つおきに反対側に向けて積層することで利用済み燃料排出端が二面に設けられる。
らなる材料。希土類元素酸化物を構成する希土類元素としては、Y、La、Yb、Tm、Er、Ho、Dy、Gd、Sm、Prなどを例示することができるが、好ましいものはYの酸化物である。Y2O3、Yb2O3、特にY2O3が好ましい。(2)スピネル。(3)フォルステライト。(4)ジルコン酸カルシウム。
(1)イットリア安定化ジルコニア〔YSZ:(Y2O3)X(ZrO2)1-X(式中x=
0.05〜0.15〕。
(2)スカンジア安定化ジルコニア〔(Sc2O3)X(ZrO2)1-X(式中x=0.0
5〜0.15)〕。
(3)イットリアドープセリア〔(Y2O3)X(CeO2)1-X(式中x=0.02〜0
.4)〕。
(4)ガドリアドープセリア〔(Gd2O3)X(CeO2)1-X(式中x=0.02〜0
.4)〕。
当該混合物中、Niを40vol%以上分散させた材料などが挙げられる。空気極の構成材料としては、例えばSrドープLaMnO3が用いられる。
本発明の横縞方式のSOFCバンドルは、内部に一端から他端に燃料が流通する燃料流路を有する横縞方式のSOFCセルスタックを用いて構成される。図1はその横縞方式のSOFCセルスタックの構成例を説明する図である。
図1(a)は正面図、図1(b)は裏面図、図1(c)は側面図、図1(d)は図1(a)中A−A線断面図、図1(e)は図1(b)中B−B線断面図である。図1(e)は図1(a)〜(e)より拡大して示している。図1中、2は中空短冊状(中空扁平状)の支持体で、その中空部が燃料流路7となる。支持体2は、その長手方向の一端側に燃料導入用の開口3を有する。支持体2の開口3側の端部は、4として示すように封止され、その他端部は開放され、排ガス放出部5となる。中空部は、その一端に燃料導入用の開孔6を有し、その他端に利用済み燃料排出用の開孔8を有し、開孔8が利用済み燃料の排出孔となる。
8個の場合を示しているが、その数は適宜選定される。隣接するセル間はインターコネクタにより電気的に接合されるが、図示は省略している。こうしてSOFCセルスタック1が構成される。なお、図1には支持体2が横断面矩形状の場合を示しているが、図1(f)のように横断面が両端に丸みをもつ矩形状、断面四角形状、断面楕円形状その他各種形状に構成される。
上記のように構成したSOFCセルスタックの複数個によりSOFCバンドルを構成する。図2は各部材の配置関係、作製方法の態様を説明する図である。図2のとおり、図1に示すようなSOFCセルスタック1の複数個を、燃料流路7への燃料導入用開口3の位置を一致させ、且つ、他端の排ガス放出部5を一つおきに反対側に向けて配置する。なお、図2では、各部材は、その位置関係を示すため間隔を置いて示しているが、隣接するSOFCセルスタックが、燃料流路7への燃料導入用開口3の位置で、それぞれ当接するように配置される。
以上のように構成した横縞方式のSOFCバンドルは、その一個または複数個と、そのそれぞれに空気等の酸化剤ガス供給機構を併置することで発電装置として構成される。
本発明は、内部に一端から他端に燃料が流通する燃料流路を複数個有するSOFCセルに対しても適用される。図11〜12は本構成態様2で用いる横縞方式のSOFCセルスタック21の構成例である。
図11(a)は正面図(平面図)、図11(b)は裏面図、図11(c)は図11(a)中A−A線断面図、図11(d)は図11(b)中B−B線断面図である。図11(d)は図11(a)〜(c)より拡大して示している。図11において、22は複数の中空部を有する短冊状(中空扁平状)の支持体で、その中空部が燃料流路27となる。支持体22は、その長手方向の一端側に燃料導入用の開口23を有する。
上記のように構成したSOFCセルスタックの複数個によりSOFCバンドルを構成する。図13は各部材の配置関係、作製方法の態様を説明する図である。図13(a)は正面図(平面図)、図13(b)は図13(a)を上方から見た図である。図13のとおり、図11〜12に示すようなSOFCセルスタック21の複数個を、燃料流路27への燃料導入用開口23の位置を一致させ、且つ、他端の排ガス放出部25を一つおきに反対側に向けて配置する。なお、図13では、各部材は、その位置関係を示すため間隔を置いて示しているが、隣接するSOFCセルスタック21が、燃料流路27への燃料導入用開口23の位置で、それぞれ当接するように配置される。
2、22 中空部を有する支持体
3、23 支持体2の長手方向の一端側の燃料導入用開口
4、24 封止部
5、25 排ガス放出部
6、26 中空部の一端の燃料導入用開孔
7、27 燃料流路
8、28 中空部の他端の利用済み燃料排出孔
9、29 セル
10、30 燃料供給管
11、32 補助部材
12、33 閉塞部材
S 隣接する各SOFCセルスタック1間の間隙
13 空気等の酸化剤ガス供給管
14 空気等の酸化剤ガス供給機構
15 酸化剤ガスを分配する複数の酸化剤ガス放出孔
16 断熱容器
91 発電装置
92 断熱容器
93 燃料供給管
94 セル
95 セルスタック
96 空気供給管
97 熱交換器
98 予熱空気の分配管
99 空気の折り返し流れ方向
101 セルスタック
103 セル支持板
105 燃料ガスタンク
107 燃料電池セル
109 係合突出部
111 セル挿入孔
113 ガラス
117 ガス通過孔
119 貫通孔
Claims (4)
- 内部に一端から他端に燃料が流通する燃料流路を有するとともに、外部面に複数個の固体酸化物形燃料電池セルを横縞状に配置した固体酸化物形燃料電池セルスタックの複数個を積層してなる横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドルであって、
前記固体酸化物形燃料電池セルスタックの長手方向の一端側に燃料導入用の開口が設けられた固体酸化物形燃料電池セルスタックの複数個を、前記開口の位置を一致させ、それぞれ当接するように配置するとともに、前記固体酸化物形燃料電池セルスタックの長手方向他端を一つおきに反対側に向けて積層してなることを特徴とする横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドル。 - 前記横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドルが、水平に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドル。
- 前記横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドルの一端に配置された前記固体酸化物形燃料電池セルスタックの前記開口の一端側に燃料供給管が接続されており、前記横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドルの他端に配置された前記固体酸化物形燃料電池セルスタックの前記開口の他端側が閉塞されていることを特徴とする請求項1または2に記載の横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドル。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の横縞方式の固体酸化物形燃料電池バンドルの一個または複数個を水平に配置し、それら一個または複数個の各固体酸化物形燃料電池バンドルの下部にそれぞれ酸化剤ガスの分配機構を配置してなることを特徴とする横縞方式の固体酸化物形燃料電池ユニット。
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