JP4649989B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置に関し、特に、CCD(Charge Coupled Device)型の固体撮像装置に関する。
近年、画素サイズ縮小の要求に伴い、垂直電荷転送CCD(垂直転送部)を構成する転送チャネルの面積縮小により、垂直転送部の取り扱い電荷量の減少が問題となっている。一般に、垂直転送部における十分な取り扱い電荷量を確保するためには、垂直転送部の転送チャネル幅を縮小することは特性上避けたい方法である。しかしながら、受光部(フォトダイオード)の飽和信号電荷量を減少させないためには、十分な受光部面積を確保する必要があるため、転送チャネル幅の縮小は避けられないのが現実である。
図9(a)は、従来の4相駆動の固体撮像装置の要部平面図であり、図9(b)は図9(a)に示す転送チャネルの垂直方向のポテンシャル分布を示す図である。図9(b)では、V1=V2=V3=V4=0Vにおける最大ポテンシャルを示す。
受光部200は、水平方向Hおよび垂直方向Vに複数配置されている。受光部200の間において、垂直方向Vに延在する転送チャネル100が配置されている。転送チャネル100上には、垂直方向Vに互いに分離した複数の第1転送電極101が配置されている。水平方向Hに並ぶ第1転送電極101は互いに、画素間配線102で接続されている。第1転送電極101および画素間配線102は、1層目のポリシリコンからなる。
垂直方向に並ぶ第1転送電極101の間の領域には、第2転送電極103が配置されている。水平方向に並ぶ第2転送電極103は、互いに画素間配線104で接続されている。第2転送電極103および画素間配線104は、2層目のポリシリコンからなり、第1転送電極101および画素間配線102との間には、絶縁膜が介在している。上記の転送チャネル100と、第1転送電極101と、第2転送電極103により垂直転送部、いわゆる垂直電荷転送CCDが構成される。
従来の固体撮像装置では、転送チャネル100を転送電極101,103の直下にストライプ状に形成していた。このため、転送電極101,103が一定電位の状態では(例えば、V1,V2,V3,V4=0V)、図9(b)に示すようにポテンシャル分布も一定値となる。
このような従来型の固体撮像装置では、転送チャネル100の幅を縮小させた場合、垂直転送部における十分な取り扱い電荷量を確保することは極めて困難である。さらに、転送チャネル100の幅を縮小した際には、垂直転送部の転送効率も劣化する。
一方で、垂直転送部における転送効率を向上させるために、転送チャネル100の幅を段階的に変化させた固体撮像装置の構造が提案されている(特許文献1参照)。しかし、特許文献1に記載の技術は、画素の縮小に伴い転送チャネルの幅が縮小することによる、取り扱い電荷量の減少、転送効率の劣化に着目したものではない。これは、転送チャネル100の幅を自由に拡張したりすることができるほど、大きい画素サイズの世代の提案だったからである。
特開2002−118250号公報
従って、上記の特許文献1に記載の技術を現在の固体撮像装置に適用すると、受光部200の面積が縮小してしまい、受光部200の飽和信号電荷量を縮小させることとなってしまう。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、受光部の面積を縮小することなく、転送チャネルの取り扱い電荷量の増加および転送効率の向上を図ることができる固体撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の固体撮像装置は、水平および垂直方向に配置された複数の受光部と、前記受光部間において前記垂直方向に延在し、前記受光部が隣接していない領域において水平方向に幅広い幅広部が形成された転送チャネルと、前記転送チャネル上に絶縁膜を介して配置された第1転送電極および第2転送電極とを有し、前記第1転送電極は、前記転送チャネルの前記幅広部のすべてを覆い、前記第1転送電極および前記第2転送電極の二つの電極で、前記転送チャネルのすべてが覆われ、前記幅広部の水平方向の幅は、前記第2転送電極の水平方向の幅より広く形成されたものである。
上記の本発明の固体撮像装置では、水平方向に受光部が隣接していない領域において、転送チャネルの幅が広くなるように形成されている。このため、受光部の面積とは関係なく、転送チャネルの幅が部分的に広がり、面積が増加する。
転送チャネルの面積が大きくなることにより、転送チャネルの取り扱い電荷量が増加する。また、転送チャネルの幅が部分的に広がることにより、幅が広がった部分と広がっていない部分において電位が異なることから、転送方向に電位勾配、すなわちフリンジ電界が発生する。
本発明によれば、受光部の面積を縮小することなく、電荷転送部の取り扱い電荷量の増加および転送効率の向上を図ることができる。
以下に、本発明の固体撮像装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1(a)は、本実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図であり、図1(b)は図1(a)に示す転送チャネルの垂直方向のポテンシャル分布を示す図である。図1(b)では、V1=V2=V3=V4=0Vにおける最大ポテンシャルを示す。
本実施形態に係る固体撮像装置では、受光部2が水平方向Hおよび垂直方向Vにマトリックス状に配置されている。受光部2は、入射光量に応じた信号電荷を生成し、当該信号電荷を一定期間蓄積する。
受光部2の間において、垂直方向Vに延在する転送チャネル10が形成されている。転送チャネル10は、受光部2から読み出された信号電荷を、垂直方向V(図中、矢印で示す)に転送する。転送チャネル10は、水平方向Hに受光部2が隣接していない領域において、幅広くなるように形成されている。
転送チャネル10上には、垂直方向Vに互いに離れて形成された複数の第1転送電極11が配置されている。水平方向Hに並ぶ第1転送電極11間は、画素間配線12により接続されている。第1転送電極11および画素間配線12は、第1層目のポリシリコンにより形成される。
転送チャネル10上であって、垂直方向Vに並ぶ各第1転送電極11の間には、第2転送電極13が配置されている。垂直方向Vに並ぶ複数の第2転送電極13は互いに離れて形成され、水平方向Hに並ぶ複数の第2転送電極13は、画素間配線14により接続されている。第2転送電極13および画素間配線14は、第2層目のポリシリコンにより形成される。第2転送電極13には、受光部2に蓄積された信号電荷を転送チャネル10へ読み出すための読み出し電圧が供給される。
上記の固体撮像装置は、4相駆動型の固体撮像装置の例である。従って、垂直方向Vに繰り返し配列した、第2転送電極13、第1転送電極11、第2転送電極13、第1転送電極11に、クロック信号V1,V2,V3,V4がそれぞれ周期的に位相をずらして印加される。
本実施形態に係る固体撮像装置では、転送チャネル10は、水平方向Hに受光部2が存在しない領域において幅広に形成されている。すなわち、受光部2に隣接していない転送チャネル10の部分の幅W1は、受光部2に隣接した転送チャネル10の部分の幅W2よりも大きい。転送チャネル10の幅W2の部位と幅W1の部位は、信号電荷の転送方向の上流側(図中右側)において滑らかに繋がり、下流側において急峻(ほぼ直角)に繋がっている。
第1転送電極11は、転送チャネル10の幅広に形成された部位を被覆するような形状を有する。転送チャネル10の幅広な部分の幅W1は、第2転送電極13の幅W3よりも大きくなっている。
上記の第1転送電極11および第2転送電極13に印加される電圧により、転送チャネル10の電位分布が制御されて、信号電荷が垂直方向Vに転送される。転送チャネル10、第1転送電極11、第2転送電極13により垂直転送部が構成される。
上記のように、転送チャネル10が幅広な部位を有することにより、垂直転送部の取り扱い電荷量を向上させることができる。取り扱い電荷量は、転送チャネル10の面積に依存するからである。
また、転送チャネル10が幅広な部位を有することにより、図1(b)に示すように、転送チャネル10において、第2転送電極13直下の部分よりも、第1転送電極11直下の方が、電位が大きくなる(電子に対する電位井戸は深くなる)。これは、狭チャネル効果に起因して、転送チャネルの寸法が小さいほど、最大ポテンシャルが小さくなる方向に変化するからである。基本的には転送チャネルの寸法が小さくなるほど、転送チャネルの寸法依存性が大きくなる。
このように垂直方向Vに延在する転送チャネル10内において、電位の異なる部分が発生することにより、垂直方向Vにフリンジ電界が発生する。このフリンジ電界により信号電荷が効率的に垂直方向Vに転送される。
図2(a)は図1のA−A’線における断面図であり、図2(b)は図1のB−B’線における断面図である。
図2(a)に示すように、例えばn型のシリコン基板に形成されたpウェルあるいはp型のシリコン基板(以下、単に基板1という)に、n型不純物領域21が形成されている。n型不純物領域21よりも基板表面側には、p型不純物領域22が形成されている。n型不純物領域21とp型不純物領域22からなる埋め込みフォトダイオードにより、受光部2が構成される。
受光部2の両隣には、n型不純物領域からなる2つの転送チャネル10が形成されている。受光部2と一方の転送チャネル10(図中左側)との間が、読み出しゲート部3となる。第2転送電極13に読み出し電圧が供給され、第2転送電極13直下の読み出しゲート部3の電位が制御されることにより、受光部2に蓄積された信号電荷は、転送チャネル10に読み出される。受光部2と他方の転送チャネル10(図中右側)との間には、信号電荷の流出入を防止するために、高濃度にp型不純物を含有するチャネルストッパ4が形成されている。
転送チャネル10および読み出しゲート部3上には、酸化シリコン膜等からなるゲート絶縁膜5を介して、第1層目のポリシリコンからなる第1転送電極11と、第2層目のポリシリコンからなる第2転送電極13が繰り返し配置されている。第1転送電極11と第2転送電極13の間には、酸化シリコン膜等からなる絶縁膜6が形成されており、両者は絶縁された状態にある。
第1転送電極11および第2転送電極13は、絶縁膜6を介してタングステンやアルミニウム等からなる遮光膜7により被覆されている。遮光膜7には、受光部2上において開口部7aが形成されている。
上記の固体撮像装置の動作について説明する。
受光部2に光が入射すると、受光部2により光電変換されて、入射光量に応じた信号電荷(ここでは電子)が発生する。発生した信号電荷は、受光部2内に一定期間蓄積される。第2転送電極13に読み出し電圧が印加されると、受光部2に蓄積された信号電荷は、転送チャネル10に読み出される。転送電極11,13により転送チャネル10の電位が制御されることにより、読み出された信号電荷は、垂直方向Vへ転送される。
図3は、4相駆動における転送チャネル10の垂直方向における電位分布を示す図である。図3では、時刻t1〜t8における転送チャネル10の電位分布を示しており、電位分布の右側には印加するクロック信号V1〜V4を示す。ここで、例えばVLは−7.5Vであり、VHは0Vとする。なお、説明の簡略化のため、例えば、V4が印加される第1転送電極11を第1転送電極11(V4)のように示す。
時刻t1では、V4=VL、V1=VH、V2=VH、V3=VLとなり、信号電荷は、第1転送電極11(V4)下から、垂直方向Vに隣接する第2転送電極13(V1)および第1転送電極11(V2)下に移動する。
時刻t2では、V3=VHと変化し、第2転送電極13(V3)下の電位が上がるため(電位井戸が深くなる)、信号電荷は、第2転送電極13下における転送チャネル10にまで広がる。
時刻t3では、V1=VLと変化し、第2転送電極13(V1)下の電位が下がるため(電位井戸が浅くなる)、信号電荷は、第2転送電極13(V1)下から第1転送電極11(V2)および第2転送電極13(V3)へ移動する。
時刻t4では、V4=VHと変化し、第1転送電極11(V4)下の電位が上がるため(電位井戸が深くなる)、信号電荷は、第1転送電極11(V4)下へ移動する。
時刻t5では、V2=VLと変化し、第1転送電極11(V2)下の電位が下がるため(電位井戸が浅くなる)、信号電荷は、第1転送電極11(V2)下から第2転送電極13下の転送チャネル10へ移動する。
時刻t6では、V1=VHと変化し、第2転送電極13(V1)下の電位が上がるため(電位井戸が深くなる)、信号電荷は、第1転送電極11(V4)下から第2転送電極13(V1)下の転送チャネル10へ移動する。
時刻t7では、V3=VLと変化し、第2転送電極13(V3)下の電位が下がるため(電位井戸が浅くなる)、信号電荷は、第2転送電極13(V3)下から第1転送電極11(V4)下の転送チャネル10へ移動する。
時刻t8では、V2=VHと変化し、第1転送電極11(V2)下の電位が上がるため(電位井戸が深くなる)、第2転送電極13(V1)および第1転送電極11(V4)下にある信号電荷は、第1転送電極11(V2)下まで移動する。
以上の時刻t0〜時刻t8までの転送動作により、信号電荷は、2画素分転送される。上記の信号電荷の垂直転送において、垂直方向Vへフリンジ電界が発生していることから、垂直電荷転送効率を向上させることができる。
上記の動作を繰り返すことにより、信号電荷は、図示しない水平転送部へと転送される。水平転送部に転送された信号電荷は、出力部に水平転送される。出力部において、信号電荷量に応じた電圧に変換されて出力される。
上記した本実施形態に係る固体撮像装置によれば、転送チャネル10は、水平方向Hに受光部2が存在しない領域において幅広に形成されていることから、受光部2の面積を縮小することがない。
そして、転送チャネル10が幅広な部位を有することにより、垂直転送部の取り扱い電荷量を向上させることができる。取り扱い電荷量は、転送チャネル10の面積に依存するからである。
また、転送チャネル10が幅広な部位を有することにより、垂直方向Vに電位勾配がより大きくかかるフリンジ電界が発生することから、このフリンジ電界により信号電荷の転送効率を向上させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態に係る固体撮像装置は、4相駆動であって、2層電極型の固体撮像装置の例である。本実施形態では、転送チャネルおよび転送電極のレイアウト形状が異なるものである。
図4(a)は、本実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図であり、図4(b)は図4(a)に示す転送チャネルの垂直方向のポテンシャル分布を示す図である。図4(b)では、V1=V2=V3=V4=0Vにおける最大ポテンシャルを示す。
本実施形態では、第1転送電極11aと画素間配線12aとは、T字型に交差している。第2転送電極13aのレイアウトは、第1実施形態と同様である。第1転送電極11aと画素間配線12aがT字型に交差する結果、受光部2aは矩形となっている。
転送チャネル10aは、水平方向Hに受光部2が存在しない領域において幅広に形成されており、本実施形態では、画素間配線12a下において張り出すように形成されている。本実施形態では、転送チャネル10aの幅W2の部位と幅W1の部位は、信号電荷の転送方向の上流側(図中右側)および下流側において急峻(ほぼ直角)に繋がっている。
上記のように、転送チャネル10aが幅広な部位を有することにより、垂直転送部の取り扱い電荷量を向上させることができる。取り扱い電荷量は、転送チャネル10aの面積に依存するからである。
また、転送チャネル10aが幅広な部位を有することにより、図4(b)に示すように、転送チャネル10aにおいて、第2転送電極13a直下の部分よりも、第1転送電極11直下の部分の方が、電位が大きくなる(電子に対する電位井戸は深くなる)。これは、第1実施形態で説明した通りである。
このように、垂直方向Vに延在する転送チャネル10a内において、電位の異なる部分が発生する結果、垂直方向Vにフリンジ電界が発生する。このフリンジ電界により信号電荷が効率的に垂直方向Vに転送される。
上記の本実施形態に係る固体撮像装置によっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第3実施形態)
本実施形態に係る固体撮像装置は、4相駆動であって、2層電極型の固体撮像装置の例である。本実施形態では、転送チャネルおよび転送電極のレイアウト形状が異なるものである。
図5(a)は、本実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図であり、図5(b)は図5(a)に示す転送チャネルの垂直方向のポテンシャル分布を示す図である。図5(b)では、V1=V2=V3=V4=0Vにおける最大ポテンシャルを示す。
本実施形態では、第1転送電極11bは、第1および第2実施形態と異なり、信号電荷の転送方向において、両側に張り出した形状となっている。第2転送電極13bのレイアウトは、第1実施形態と同様である。第1転送電極11bは、垂直方向Vにおいて両側に張り出した結果、受光部2bは六角形となっている。
転送チャネル10bは、水平方向Hに受光部2bが存在しない領域、第1転送電極11b下において、幅広に形成されている。本実施形態では、転送チャネル10bの幅W2の部位と幅W1の部位は、信号電荷の転送方向の上流側(図中右側)および下流側において滑らかに繋がっている。
上記のように、第1転送電極11bが画素間配線12bとの交差部において幅広に形成されていることにより、第1および第2実施形態に比べて、この交差部下における転送チャネル10bの面積を大きくすることができる。
従って、第1および第2実施形態に比べて、垂直転送部の取り扱い電荷量を向上させることができる。取り扱い電荷量は、転送チャネル10bの面積に依存するからである。
また、図5(b)に示すように、第1および第2実施形態に比べて、第1転送電極11b直下における転送チャネル10bの幅広な部分は、さらにその電位が大きくなる(電子に対する電位井戸は深くなる)。この結果、第1および第2実施形態よりも、垂直方向Vに大きなフリンジ電界が発生する。このフリンジ電界により信号電荷が効率的に垂直方向Vに転送される。
上記の本実施形態に係る固体撮像装置によれば、第1および第2実施形態に比べて、垂直転送部の取り扱い電荷量および転送効率をさらに向上させることができる。
(第1参考実施形態)
参考実施形態に係る固体撮像装置は、4相駆動であって、単層電極型の固体撮像装置の例である。図6は、本実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図である。
水平方向Hおよび垂直方向Vに配置された複数の受光部2cの間において、垂直方向Vに延在する転送チャネル10cが形成されている。転送チャネル10cは、受光部2cから読み出された信号電荷を、垂直方向V(図中、矢印で示す)に転送する。転送チャネル10cは、水平方向に受光部2cが隣接していない領域において、画素間配線12c,14c下にまで張り出して形成されている。このため、水平方向に受光部2cが隣接していない領域における転送チャネル10cの幅は、他の領域に比べて広い。
転送チャネル10c上には、垂直方向Vに互いに離れて形成された複数の第1転送電極11cが配置されている。水平方向Hに並ぶ第1転送電極11c間は、画素間配線12cにより接続されている。
転送チャネル10c上であって、垂直方向Vに並ぶ各第1転送電極11cの間には、第2転送電極13cが配置されている。水平方向Hに並ぶ複数の第2転送電極13cは、画素間配線14cにより接続されている。
第1転送電極11cと第2転送電極13cは、受光部2cに隣接する転送チャネル10cの領域をできるだけ覆うように、互いに近接する方向に張り出して形成されている。本例では、第2転送電極13cに読み出し電圧が印加される構成となっており、第2転送電極13cの張り出し長さd1は、第1転送電極11cの張り出し長さd2よりも長い。
上記の第1転送電極11c、画素間配線12c、第2転送電極13cおよび画素間配線14cは、例えば1層のポリシリコンにより形成される。これにより、単層電極構造の固体撮像装置が構成される。
垂直方向Vに繰り返し並んだ、第2転送電極13c、第1転送電極11c、第2転送電極13cおよび第1転送電極11cには、画素間配線12c、14cを通じて、位相の異なる4相のクロック信号V1〜V4が供給される。第2転送電極13cには、画素間配線14cを通じて、受光部2cに蓄積された信号電荷を転送チャネル10cへ転送するための読み出し電圧が供給される。
上記の本実施形態に係る固体撮像装置では、転送チャネル10cは、水平方向Hに受光部2cが隣接していない領域において、画素間配線12c,14c下にまで張り出して形成されている。第1から第3実施形態では、2層転送電極構造のため、張り出した転送チャネルの領域を覆う転送電極の形成が可能であったが、本実施形態では単層電極構造のため、張り出した転送チャネル10cの領域を全て転送電極で覆うことはできない。しかし、クロック信号は画素間配線12c,14cを介して供給されるため、画素間配線12c,14c下にまで張り出された転送チャネル10cの電位は、第1から第3実施形態同様に制御される。
このように、単層電極構造の固体撮像装置においても、受光部2cの面積を縮小することなく、垂直転送部の取り扱い電荷量および転送効率の向上を図ることができる。
(第2参考実施形態)
参考実施形態に係る固体撮像装置は、4相駆動であって、単層電極型の固体撮像装置の他の例である。図7は、本実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図である。
水平方向Hおよび垂直方向Vに配置された複数の受光部2dの間において、垂直方向Vに延在する転送チャネル10dが形成されている。転送チャネル10dは、受光部2dから読み出された信号電荷を、垂直方向V(図中、矢印で示す)に転送する。転送チャネル10dは、水平方向Hに受光部2dが隣接していない領域において、幅広くなるように形成されている。
転送チャネル10d上には、垂直方向Vに互いに離れて形成された複数の第1転送電極11dが配置されている。本実施形態に係る第1転送電極11dは、水平方向Hに延在している。本実施形態では、水平方向に延在する第1転送電極11dの幅の相違がないため、第1から第4実施形態のように、転送電極部分と画素間配線部分との境界はない。第1転送電極11dは、転送チャネル10dの幅広な部分を覆っている。
転送チャネル10d上であって、垂直方向Vに並ぶ各第1転送電極11dの間には、第2転送電極13dが配置されている。第2転送電極13dは、受光部2dに隣接して配置されており、分離した形状となっている。第1転送電極11d、第2転送電極13dは、例えば1層のポリシリコンにより形成される。これにより、単層電極構造の固体撮像装置が構成される。
第1転送電極11d上には、絶縁膜を介在させた状態で、水平方向Hに延在する1本の配線15(以下、これをシャンと配線と呼ぶ。)が配置されている。シャント配線15は、例えば、タングステンにより構成される。シャント配線15は、コンタクト16を介して浮島状の第2転送電極13dと接続されている。
転送チャネル10d上において垂直方向Vに交互に繰り返し並んだ第2転送電極13d、第1転送電極11d、第2転送電極13dおよび第1転送電極11dには、垂直方向に沿って位相の異なる4相のクロック信号V1〜V4が供給される。第1転送電極11dには直接クロック信号V2,V4が供給され、第2転送電極13dにはシャント配線15を介してクロック信号V1,V3が供給される。
受光部2dに隣接する第2転送電極13dには、シャント配線15を介して、受光部2dに蓄積された信号電荷を転送チャネル10dへ転送するための読み出し電圧が供給される。
上記の本実施形態に係る固体撮像装置では、転送チャネル10dは、水平方向Hに受光部2dが隣接していない領域において、水平方向Hに張り出して形成されており、張り出し部分は第1転送電極11dにより覆われている。
この結果、単層電極構造の固体撮像装置においても、受光部2dの面積を縮小することなく、垂直転送部の取り扱い電荷量および転送効率の向上を図ることができる。
(第3参考実施形態)
参考実施形態に係る固体撮像装置は、4相駆動であって、単層電極型の固体撮像装置の他の例である。図8は、本実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図である。
水平方向Hおよび垂直方向Vに配置された複数の受光部2eの間において、垂直方向Vに延在する転送チャネル10eが形成されている。転送チャネル10eは、受光部2eから読み出された信号電荷を、垂直方向V(図中、矢印で示す)に転送する。転送チャネル10eは、水平方向に受光部2eが隣接していない領域において、幅広くなるように形成されている。
転送チャネル10e上には、垂直方向Vに互いに離れて形成された複数の第1転送電極11eが配置されている。水平方向Hに並ぶ第1転送電極11e間は、画素間配線12eにより接続されている。転送チャネル10e上であって、垂直方向Vに並ぶ各第1転送電極11eの間には、第2転送電極13eが配置されている。第2転送電極13eは、受光部2eに隣接して配置されており、分離した形状となっている。第1転送電極11e,画素間配線12e、第2転送電極13eは、第1層目のポリシリコンにより形成される。これにより、単層電極構造の固体撮像装置が構成される。
第1転送電極11eおよび画素間配線12e上には、絶縁膜を介在させて水平方向Hに延在する2本の配線15(以下、これをシャント配線と呼ぶ。)が配置されている。シャント配線15は、例えばタングステンにより構成される。一方のシャント配線15は、コンタクト16を介して第1転送電極11eと接続され、他方のシャント配線15は、コンタクト16を介して第2転送電極13eと接続されている。
転送チャネル10e上において、垂直方向Vに交互に繰り返し並んだ第1転送電極11e、第2転送電極13eには、シャント配線15を通じて、垂直方向に沿って位相の異なる4相のクロック信号V1〜V4が供給される。
受光部2eに隣接する第2転送電極13eには、シャント配線15を通じて、受光部2eに蓄積された信号電荷を転送チャネル10eへ転送するための読み出し電圧が供給される。
上記の本実施形態に係る固体撮像装置では、第1転送電極11eは、垂直方向Vの両側に張り出して形成されており、第2転送電極13eよりも水平方向の幅が大きく形成されている。従って、この第1転送電極11eの直下における転送チャネル10eの幅を広く形成することができる。また、水平方向Hに受光部2eが存在しない部分において、転送チャネル10eの幅が広くなっていることから受光部2eの面積を縮小することもない。
この結果、単層電極構造の固体撮像装置においても、垂直転送部の取り扱い電荷量および転送効率の向上を図ることができる。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。
上記の本実施形態では、2層電極型あるいは単層電極型であって、4相駆動の固体撮像装置について説明したが、3層電極以上の固体撮像装置にも同様に適用することができ、また、4相駆動以外の駆動方式の固体撮像装置にも同様に適用することができる。
また、転送チャネル10にさらに垂直方向Vの不純物濃度勾配を形成してもよい。例えば、1つの転送電極下において、転送方向の上流側にp型不純物を導入してn- 化する。これにより、垂直方向の電位勾配が生じ、受光部2の面積を縮小することなく、垂直電荷転送における転送効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、転送電極の材料としてポリシリコンを用いた例について説明したが他の材料を採用することもできる。例えば、ポリサイド、ポリメタル、シリサイド、あるいは金属により転送電極を形成してもよい。ポリサイドとしては、例えばポリシリコン上にタングステンシリサイドが積層されたタングステンポリサイドを用いる。ポリメタルとしては、例えばポリシリコン上にタングステンが積層されたタングステンポリメタルを用いる。シリサイドとしては、例えばタングステンシリサイドを用いる。金属としては、例えばアルミニウムやタングステンを用いる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
(a)は第1実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図であり、(b)は(a)に示す転送チャネルの垂直方向のポテンシャル分布を示す図である。 (a)は図1のA−A’線における断面図であり、(b)は図1のB−B’線における断面図である。 4相駆動における転送チャネルの電位分布を示す図である。 (a)は第2実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図であり、(b)は(a)に示す転送チャネルの垂直方向のポテンシャル分布を示す図である。 (a)は第3実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図であり、(b)は(a)に示す転送チャネルの垂直方向のポテンシャル分布を示す図である。 1参考実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図である。 2参考実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図である。 3参考実施形態に係る固体撮像装置の要部平面図である。 (a)は従来の4相駆動の固体撮像装置の要部平面図であり、(b)は(a)に示す転送チャネルのポテンシャル分布を示す図である。
符号の説明
1…基板、2,2a,2b,2c,2d,2e…受光部、3…読み出しゲート部、4…チャネルストッパ、5…ゲート絶縁膜、6…絶縁膜、7…遮光膜、10,10a,10b,10c,10d,10e…転送チャネル、11,11a,11b,11c,11d,11e…第1転送電極、12,12a,12b,12c,12d,12e…画素間配線、13,13a,13b,13c,13d,13e…第2転送電極、14,14a,14b,14c,14d,14e…画素間配線、15…シャント配線、16…コンタクト、21…n型不純物領域、22…p型不純物領域、100…転送チャネル、101…第1転送電極、102…画素間配線、103…第2転送電極、104…画素間配線、200…受光部、H…水平方向、V…垂直方向

Claims (4)

  1. 水平および垂直方向に配置された複数の受光部と、
    前記受光部間において前記垂直方向に延在し、前記受光部が隣接していない領域において水平方向に幅広い幅広部が形成された転送チャネルと、
    前記転送チャネル上に絶縁膜を介して配置された第1転送電極および第2転送電極とを有し、
    前記第1転送電極は、前記転送チャネルの前記幅広部のすべてを覆い、前記第1転送電極および前記第2転送電極の二つの電極で、前記転送チャネルのすべてが覆われ、
    前記幅広部の水平方向の幅は、前記第2転送電極の水平方向の幅より広い、
    固体撮像装置。
  2. 前記第1転送電極および前記第2転送電極は、前記転送チャネル上で絶縁膜を介して部分的に重なって配置されている、
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記受光部間において水平方向に延在する画素間配線により、水平方向に並ぶ複数の前記第1転送電極同士、および前記第2転送電極同士が接続されている
    請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記転送チャネルは、垂直方向に不純物濃度勾配をもつ
    請求項1記載の固体撮像装置。
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