JP4648173B2 - 顕微鏡用デジタルカメラ、顕微鏡用デジタルカメラの制御方法およびプログラム - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、スリープ機能を備えたデジタルカメラが開示されている。このカメラは、インターバル撮影機能(タイムラプス撮影機能ともいう)と、所定時間以上撮影が行われないときに回路への不必要な電源供給を停止する機能を備えており、インターバル撮影中においては、撮影動作前に通常状態へ復帰し、撮影動作後に指定時間経過すると再び回路への不必要な電源供給を停止するものである。
本発明の第1の態様に係る顕微鏡用デジタルカメラは、スリープ機能を有する顕微鏡用デジタルカメラであって、撮像を行う撮像手段と、第1の時刻に前記撮像手段により撮像された第1の画像と前記第1の時刻より後の第2の時刻に前記撮像手段により撮像された第2の画像との間で変化の有無を判定する判定手段と、操作入力が無い時間を計測する計時手段と、前記計時手段により計測された時間が、予め設定されているスリープ状態へ移行するまでの時間以上であって、且つ、前記判定手段により画像変化無しと判定されたときに、入力された指示に応じて、スリープ状態へ移行する、スリープ状態へ移行しない、或いは、前記スリープ状態へ移行するまでの時間を延長する、の何れかを選択する選択手段と、を備え、前記選択手段による選択に応じて、スリープ状態へ移行する、スリープ状態へ移行しない、或いは、前記スリープ状態へ移行するまでの時間を延長し、前記計時手段により計測された時間が、予め設定されているスリープ状態へ移行するまでの時間以上となったときに、前記判定手段により変化有りと判定されたときは、スリープ状態へ移行しない、ことを特徴とする。
同図に示したように、本システムは、顕微鏡本体1と顕微鏡用デジタルカメラ2とを有する。
操作表示部9は、カメラヘッド8を操作する操作部11と、カメラヘッド8に導かれた標本像を表示する表示部12とを一体的に備えている。尚、表示部12は、標本像を表示するのみならず操作部11によって行われる各撮影設定等をも表示する。また、操作部11と表示部12は、一定の角度を保って固定されており、操作表示部9を机上に設置した場合に、操作部11が机上とほぼ水平、表示部12が机上と0〜90°の範囲で観察者の操作し易い角度、例えば90°程度となっている。ここで、0°の状態とは、操作部11と表示部12が水平状態、すなわち同一面上に表示部12の後述の画像表示パネルや操作部11の後述のモードスイッチ等の各種スイッチが配置されている事を示す。
同図に示したように、カメラヘッド8は、顕微鏡本体1からの標本像を光電変換する光電変換素子16と、この光電変換素子16から供給された電気信号を基にして一定の時間間隔でサンプリングするサンプリング回路17と、得られたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器18と、変換されたデジタル信号に基づいて標本像を画像として再生する為の処理を施す画像処理部19と、光電変換素子16に投影する光像を所望の時に遮断するシャッタ20等を備えている。尚、シャッタ20は、機械的に光を遮断するメカニカルシャッタであっても、電気信号に応じて光を遮断する電子シャッタであってもよい。また、光電変換素子16としては、例えばCCD等の素子が採用される。
同図に示すように、操作部11の上面には、電源スイッチ26と、撮影動作を行うRECモード(撮影モード)又は撮影済み画像を再生するPLAYモード(再生モード)の何れかを少なくとも選択可能なモードスイッチ(モードSW)27と、露光補正値を設定する露光補正スイッチ28と、モードスイッチ27や露光補正スイッチ28等のスイッチ入力が無いときにスリープ状態へ移行するまでの時間を設定するスリープスイッチ(スリープSW)29と、撮影指示を行うシャッタスイッチ(EXP SW)30と、カメラヘッド8や表示部12に対する制御スイッチである左選択スイッチ31及び右選択スイッチ32等が設けられている。これにより、観察者によるスイッチ操作により、カメラヘッド8や表示部12に対して所定の動作を行わせることが可能になっている。
同図に示したように、操作部11は、CPU(中央演算処理回路)と、後述の各種制御処理をCPUに実行させるためのプログラムが格納されたROMと、このプログラムをCPUが実行するための作業用記憶領域であるRAM等を備えた制御部36を備えている。操作部11に対する観察者による各種の操作は、この制御部36により解析、処理される。また、制御部36は、表示部12への表示を行う場合に表示用RAM37へ表示用データの書込みを行う。また、撮影に係る制御を行う場合にカメラヘッドコネクタ38を介してカメラヘッド8に対する露光時間等の撮影に係る制御を行う。また、カメラヘッド8の画像処理部19からの画像データをリムーバブルメディア34へ記録する場合に、当該画像データを所定のファイル形式にしてメモリ読み出し書き込み部35へ出力する処理を行う。尚、本実施例では、良く知られているMS−DOS(登録商標)のFAT(File Allocation Table)ファイルシステムを用いてリムーバブルメディア34内のデータファイルの管理を行うものとする。
図5は、モニタ観察中判定部39の内部構成を示す概略図である。
Nフレーム用RAM41とN+1フレーム用RAM42には、詳しくは後述するが、コピーされたライブ画像が1フレームづつ交互に格納(記憶)される。変化判定部43は、2つのRAM41、42に格納された画像を比較し、2つの画像間の変化の有無を判定する。そして、その判定の結果、変化無しと判定したときは「モニタ観察完了」を示す情報を制御部36へ通知し、変化有りと判定したときは「モニタ観察中」を示す情報を制御部36へ通知する。
同図に示したように、表示部12は、撮影像やメモリ装置33に保存された画像の再生像を表示する画像表示パネル44と、撮影の際の露光時間、露光補正等の撮影情報、及び再生時の画像ファイル等の再生情報を表示する情報表示パネル45と、操作部11の表示用RAM37からのデジタル画像データを表示する際に必要となる、デジタル画像データ信号をアナログ信号に変換するD/A変換器46等を備えている。
同図に示したように、制御部36は、操作部11の電源スイッチ26が押下されたことを検出すると(S1)、続いてスリープスイッチ29の状態を検出する(S2)。本実施例では、図3に示したように、スリープスイッチ29の状態として「なし」、「1分」、又は「10分」の何れかを選択可能になっており、例えば「1分」が選択されていた場合には、スリープ状態へ移行するまでの時間は1分ということとなる。
尚、本実施例において、スリープ状態へ移行するとは、画像表示パネル44と情報表示パネル45の表示をオフすることをいう。
|Nave − N+1ave|=dとし、
この値dにより判定する。d=0であれば、Nフレーム用RAM41とN+1フレーム用RAM42に格納されているライブ画像の平均輝度値は一致し、画像変化無しと判定されるが、一般にはノイズ成分により若干の誤差が発生するので、d≠0であってもd<s(但しsは一定値)の場合に画像変化無しと判定するようにすれば、より判定精度を向上させることができる。尚、sは、例えば、画像輝度値のダイナミックレンジが255ならば10程度である。
|Nave ― N+1ave|=d<sの場合は、「モニタ観察完了」を示す情報を、
|Nave ― N+1ave|=d≧sの場合は、「モニタ観察中」を示す情報を、
制御部36へ通知することとなる。
(変形例1)
例えば、本実施例に係るモニタ観察中判定部39では、画像が一致するか否か(画像変化無しか否か)を判定する際に画像全体を比較して判定を行っていたが、画像の一部を比較して判定を行うようにすることも可能である。例えば、画像中心部の面積比率30%程度の領域でのみ画像を比較するとした場合、Nフレーム用RAM41又はN+1フレーム用RAM42にコピーするライブ画像は画像全体でなく、一部分(ここでは30%)でよいので、Nフレーム用RAM41及びN+1フレーム用RAM42への画像コピーに要する時間を短縮することができる。また、Nフレーム用RAM41やN+1フレーム用RAM42の容量についても画像の一部分(ここでは30%)が収まる程度の容量でよいので、RAM容量を小さくでき、コスト低減やRAM部品実装スペースの小型化に寄与することができる。
(変形例2)
また、本実施例に係るモニタ観察中判定部39では、画像が一致するか否か(画像変化無しか否か)の判定を、画像の輝度値の平均値に基づいて行っていたが、これを画像のコントラスト値に基づいて行うようにすることも可能である。この場合、変化判定部43は、Nフレーム用RAM41とN+1フレーム用RAM42にコピーされた各ライブ画像についてコントラスト値を算出して、互いのコントラスト値の差を算出し、その差が一致する場合(その差が所定範囲内の場合も含む)には「モニタ観察完了」を示す情報を制御部36へ通知し、その差が不一致の場合(その差が所定範囲内の場合を除く)には、「モニタ観察中」を示す情報を制御部36へ通知する。
(変形例3)
また、本実施例と上記変形例1と上記変形例2とを組み合わせて構成することも可能である。例えば、本実施例に係るモニタ観察中判定部39の変わりに、上記変形例1に係るモニタ観察中判定部(39aとする)と上記変形例2に係るモニタ観察中判定部(39bとする)の両方を備えるようにする。或いは、本実施例に係るモニタ観察中判定部39と上記変形例2に係るモニタ観察中判定部39bの両方を備えるようにする。この場合、2つのモニタ観察中判定部39a、39b(或いは39、39b)の何れもが「モニタ観察完了」を示す情報を制御部36へ通知した場合に限り図7のS5がNOとなってモニタ観察完了とみなし、それ以外は、すなわち2つのモニタ観察中判定部39a、39b(或いは39、39b)による判定に相違がある場合や、2つのモニタ観察中判定部39a、39b(或いは39、39b)の何れもが「モニタ観察中」を示す情報を制御部36へ通知した場合にはS5がYESとなってモニタ観察中とみなすようにする。これにより、S5の判定精度をより向上させることができる。一般にコントラスト値から合焦位置がわかる。そのため、2つのライブ画像のコントラスト値に差がある場合には、ピント調整をして合焦位置を探している場合がある。この場合にわずかなピント調整を行っていたときにはフレーム毎のライブ画像の輝度値の変化が小さい場合があるが、このような場合でもコントラスト値は異なるので、輝度値の変化のみに基づいてS5の判定を行うのに比べ、より適切にS5の判定を行うことができる。
(変形例4)
また、本実施例において、図7のS5の判定を、適正露出時間の変化に基づいて行うようにすることも可能である。図8は、この場合の操作部11の内部構成の概略図である。同図に示したように、新たに露出制御部47が追加されている点と、モニタ観察中判定部39が露出変化判定部48に変更されている点とが、図4に示した操作部11と異なる。図8において、露出制御部47は、制御部36に入力された標本像のデジタル画像データの輝度値を測定し、デジタル画像データが適正な輝度値になるように制御部36を介して露出時間を制御する。例えば、輝度値の最大値が255の場合には、それがおよそ200になるように露出時間を制御する。これにより、標本像が暗い場合には露出時間を長くし、標本像が明るい場合には露出時間を短くするよう制御されることとなる。よって、この場合、デジタル画像データは常に200程度の輝度値を有するようになる。一方、この露出時間を制御するための露出時間設定情報は、常時露出変化判定部48にも入力されている。露出変化判定部48は、入力された露出時間設定情報を基に、一定時間毎に露出時間の変化を検出し、変化有りの場合には「モニタ観察中」を示す情報を制御部36へ通知し、変化無しの場合には「モニタ観察完了」を示す情報を制御部36へ通知する。例えば、1秒間隔毎に露出時間の変化を検出するようにした場合には、ある時刻の露出時間Teを露出変化判定部48が記憶し、このTeとその1秒後の露出時間Te´とを比較し、変化の有無を判定する。顕微鏡標本像の一般的な露出時間は、1/15〜1/20000秒程度であるので、露出変化判定部48の判定間隔は上述の通り1秒程度でよいが、標本像(例えば蛍光標本像等)によっては、露出時間が数秒〜数分程度に及ぶ場合がある。この場合には、露出変化判定部48は、ある時刻の露出時間Teを得た時点でTe´を得るまでの時間Tを可変にするようにしてもよい。仮に、ある時刻の露出時間Teが1s以下であった場合は、次に得る露出時間Te´は1s(=T)後とし、露出時間Teが例えば8sなど1sを超えた場合は、Te+1s(例えば8s+1s=9s)後にTe´を得るようにする。そして、露出変化判定部48は、露出時間TeとTe´とを比較し、変化有りと判定したときには「モニタ観察中」を示す情報を制御部36へ通知し、変化無しと判定したときには「モニタ観察完了」を示す情報を制御部36へ通知する。
(変形例5)
また、本実施例に係るスリープ機能に係る処理(図7参照)において、スリープスイッチ29により設定されているスリープ状態へ移行するまでの時間が経過した時に、「モニタ観察中」を示す情報が通知された場合には、スリープスイッチ29の状態を自動的に「なし」に設定するようにすることも可能である。図9は、この場合のスリープ機能に係る処理を示すフローチャートである。同図に示したように、S5の判定結果がYESの場合にS7へ進み、そこでスリープスイッチ29の状態を「なし」に設定して、S2へ戻るようにした点のみが図7に示した処理と異なる。これにより、S5がYESの場合、すなわち、モニタ観察中とみなされた場合には、スリープ機能がオフとなる。
(変形例6)
また、本実施例において、スリープ状態へ移行する前に、スリープ状態へ移行するか否かを観察者に選択可能に構成することも可能である。図10は、この場合に、スリープ状態へ移行する前に表示部13に表示されるメニューを示す図である。また、図11は、この場合のスリープ機能に係る処理を示すフローチャートである。本変形例では、図10に示すように、スリープ状態へ移行する前に表示されるメニューには、スリープ状態へ移行するか否かについて、「はい」、「いいえ」、又は「10分延長」の何れかを観察者が選択可能となっている。また、併せて「1分間未入力だとスリープします。」との表示もなされている。このメニューにおいて観察者が「はい」を選択するとスリープ状態へ移行し、「いいえ」を選択するとスリープ状態へ移行しない。また、「10分延長」を選択するとスリープ状態へ移行するまでの時間として10分が設定され、10分後に再度このメニューが表示されることとなる。尚、「1分間未入力だとスリープします。」との表示が示すとおり、図10に示したメニュー表示がなされてから1分以内にいずれの選択もされなかった場合には「はい」が選択されたものとみなすようになっている。本変形例に係るスリープ機能に係る処理を、図11を参照しながら説明する。同図に示したように、S5の判定結果がNOの場合とS6との間で、S8及びS9が追加された点のみが、図7に示した処理と異なる。すなわち、S5の判定結果がNOの場合、続いて、図10に示したメニューを表示する(S8)。続いて、そのメニューの中から「はい」が選択されたか否か、或いは、メニュー表示後に何も選択されずに1分経過したか否かを判定する(S9)。ここで、その判定結果がYESの場合、すなわち、メニューの中から「はい」が選択されたか、或いは、何も選択されずに1分が経過した場合には、S6へ進んでスリープ状態へ移行する。一方、S9の判定結果がNOの場合、すなわち、メニューの中から「いいえ」又は「10分延長」が選択された場合には、スリープ状態へ移行せずにS4へ戻る。尚、ここで、「10分延長」が選択されていた場合には、スリープスイッチ29の状態が「10分」に変更設定される。このような構成により、例えば、観察者がスライド標本といった静止標本をステージ移動や対物レンズ倍率などの変更をしない状態でモニタ観察中の場合など、標本像に変化は無いが観察中である場合に、図10に示したメニューの中から「いいえ」を選択すれば、スリープ状態へ移行させないようにすることができるので、より観察性能を向上させることができる。
(変形例7)
また、本実施例におけるモニタ観察中判定部39では、比較する画像を、nフレーム目のライブ画像とその直後のn+1フレーム目のライブ画像としたが、例えば、nフレーム目のライブ画像とn+10フレーム目のライブ画像というように、所定数のフレームをとばしたライブ画像間で画像の比較を行うようにしても良い。この場合は、比較する画像間の時間的間隔が長くなるので、わずかずつ変化するような観察動作でも確実に観察有無の判定が可能になる。また、この場合に、とばすフレーム数を任意に設定できるようにしても良い。
(変形例8)
また、本実施例に係るスリープ機能に係る処理(図7参照)においては、S4及びS5の2つの判定を行った上で、モニタ観察中とみなすか、或いは、モニタ観察完了とみなしていたが、これを1つの判定により行うようにしてもよい。すなわち、S3がYESの場合には、続いて、T1≧T2であって且つモニタ観察中判定部39から通知された情報が「モニタ観察中」を示す情報であるか、それとも、T1≧T2であって且つモニタ観察中判定部39から通知された情報が「モニタ観察完了」を示す情報であるか、を判定し、その判定結果が前者の場合にはモニタ観察中とみなし、その判定結果が後者の場合にはモニタ観察完了とみなすようにする。
同図に示したように、制御部36は、操作部11の電源スイッチ26が押下されたことを検出すると(S1)、続いてPLAYモードであるか否か、すなわちモードスイッチ27の状態がPLAYモードに設定されているか否かを判定する(S11)。ここで、その判定結果がNOの場合(RECモードの場合)には、図7に示したS2へ進み、実施例1で説明した処理が行われる。
例えば、本実施例において、タイムラプス撮影の実行中において、スリープ状態から復帰するのは、撮影に係る部分に限定するように構成することもできる。例えば、スリープ状態中は、カメラヘッド8への給電を停止すると共に表示部11の表示をオフするものとすると、タイムラプス撮影の実行中において、スリープ状態へ移行したときには、カメラヘッド8への給電が停止すると共に表示部11の表示がオフし、スリープ状態から復帰したときには、カメラヘッド8への給電が再開されるのみとし、表示部11の表示はオフのままとする。これにより、観察者が顕微鏡用デジタルカメラの近くに存在しない場合が多いタイムラプス撮影の実行中において、表示部11の表示をオフにしたままタイムラプス撮影を実行することが可能になる。よって、タイムラプス撮影において、より省電力化が可能になる。
同図に示したように、スリープSW29が省かれている点以外は、実施例1に係る操作部11と同じである。
同図に示したように、操作判定部40が省かれている点以外は、実施例1に係る操作部11と同じである。
同図に示したように、本実施例に係る処理は、S2乃至S4の処理が省かれている点以外は図7に示した実施例1に係る処理と同じである。すなわち、制御部36は、操作部11の電源スイッチ26が押下されたことを検出すると(S1)、続いて、モニタ観察中判定部39から通知される情報を取得し、その情報が「モニタ観察中」を示す情報であるか否かを判定する(S5)。ここで、その判定結果がYESの場合(その情報が「モニタ観察中」を示す情報である場合)にはモニタ観察中とみなし、本判定処理を繰り返す。一方、S5の判定結果がNOの場合(情報が「モニタ観察完了」を示す情報である場合)にはモニタ観察終了とみなし、続いて、スリープ状態に移行する(S6)。
尚、S5の判定結果がNOの場合には、直ちにスリープ状態へ移行するのではなく、例えば1分後など所定時間経過後にスリープ状態へ移行するように構成してもよい。
図16は、本実施例に係る操作部11の上面の外観図である。
同図に示したように、2つのRAMと変化判定部43を含んで構成される点は実施例1に係るモニタ観察中判定部39(図5参照)と同じであるが、本実施例では、その2つのRAMを、画像記憶用RAMとライブフレーム用RAMとして使用する。画像記憶用RAM52には、観察者による上記画像記憶スイッチ51の押下に応じて取得された画像が格納される。ライブフレーム用RAM53には、ライブ画像が1フレームづつコピーされ記憶される。実施例1では、ライブ画像が1フレームづつ2つのRAM41、42に交互にコピーされ格納されていたが、本実施例では、1つのRAM53のみにコピーされ格納される。尚、ライブフレーム用RAM53の容量は、実施例1と同様に、1フレーム分程度でよい。この場合、1フレームのライブ画像がライブフレーム用RAM53に格納される毎に、それまでに格納されていたライブ画像は上書きされ消滅する。
図18は、本実施例に係るスリープ機能に係る処理を示すフローチャートである。
本実施例においては、同図に示したように、制御部36は、操作部11の電源スイッチ26が押下されたことを検出すると(S1)、続いて、画像記憶用RAM52に画像が記憶されているか否かを判定する(S21)。
但し、本実施例に係るS5では、上記のとおり、本実施例に係るモニタ観察中判定部39(図17参照)の変化判定部43が、画像記憶用RAM52に格納されている画像とライブフレーム用RAM53に格納されているライブ画像との間で変化の有無を判定し、変化有りの場合には「モニタ観察中」を示す情報を制御部36へ通知し、変化無しの場合には「モニタ観察完了」を示す情報を制御部36へ通知し、そして、制御部36が、モニタ観察中判定部39から通知された情報が「モニタ観察中」を示す情報であるか否かを判定する。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。
2 顕微鏡用デジタルカメラ
3 標本
4 ステージ
5 対物レンズ
6 接眼レンズ
7 結像レンズ
8 カメラヘッド
9 操作表示部
10 ケーブル
11 操作部
12 表示部
16 電荷結像素子
17 サンプリング回路
18 A/D変換器
19 画像処理部
20 シャッタ
26 電源スイッチ
27 モードスイッチ
28 露光補正スイッチ
29 スリープスイッチ
30 シャッタスイッチ
31 左選択スイッチ
32 右選択スイッチ
33 メモリ装置
34 リムーバブルメディア
35 メモリ読み出し書込み部
36 制御部
37 表示用RAM
38 カメラヘッドコネクタ
39 モニタ観察中判定部
40 操作判定部
41 Nフレーム用RAM
42 N+1フレーム用RAM
43 変化判定部
44 画像表示パネル
45 情報表示パネル
46 D/A変換器
47 露出制御部
48 露出変化判定部
51 画像記憶スイッチ
52 画像記憶用RAM
53 ライブフレーム用RAM
Claims (9)
- スリープ機能を有する顕微鏡用デジタルカメラであって、
撮像を行う撮像手段と、
第1の時刻に前記撮像手段により撮像された第1の画像と前記第1の時刻より後の第2の時刻に前記撮像手段により撮像された第2の画像との間で変化の有無を判定する判定手段と、
操作入力が無い時間を計測する計時手段と、
前記計時手段により計測された時間が、予め設定されているスリープ状態へ移行するまでの時間以上であって、且つ、前記判定手段により画像変化無しと判定されたときに、入力された指示に応じて、スリープ状態へ移行する、スリープ状態へ移行しない、或いは、前記スリープ状態へ移行するまでの時間を延長する、の何れかを選択する選択手段と、
を備え、
前記選択手段による選択に応じて、スリープ状態へ移行する、スリープ状態へ移行しない、或いは、前記スリープ状態へ移行するまでの時間を延長し、
前記計時手段により計測された時間が、予め設定されているスリープ状態へ移行するまでの時間以上となったときに、前記判定手段により変化有りと判定されたときは、スリープ状態へ移行しない、
ことを特徴とする顕微鏡用デジタルカメラ。 - 前記判定手段は、画像の輝度値又はコントラスト値に基づいて上記判定を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用デジタルカメラ。 - 前記判定手段は、前記第1の画像から求められた第1の露出制御情報と前記第2の画像から求められた第2の露出制御情報との間で変化の有無を判定する、
ことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用デジタルカメラ。 - 画像を記憶する画像記憶手段を更に備え、
前記判定手段は、前記画像記憶手段に記憶された前記第1の画像と前記撮像手段により撮像された前記第2の画像との間で変化の有無を判定する、
ことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用デジタルカメラ。 - スリープ状態へ移行した後に、前記判定手段により変化有りと判定されたときは、スリープ状態から復帰する、
ことを特徴とする請求項1、3、又は4記載の顕微鏡用デジタルカメラ。 - 撮影済み画像の再生が可能な再生モードが設定されているときは、前記計時手段により計測された時間が、予め設定されているスリープ状態へ移行するまでの時間以上となったら、スリープ状態へ移行する、
ことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用デジタルカメラ。 - 一定時間間隔で前記撮像手段による撮像を行うタイムラプス撮影の実行中においては、前記撮像手段による撮像後の所定時間経過後にスリープ状態へ移行し、前記撮像手段による撮像時の所定時間前に、前記スリープ状態へ移行した部分の一部又は全部がスリープ状態から復帰する、
ことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用デジタルカメラ。 - スリープ機能を有する顕微鏡用デジタルカメラの制御方法であって、
操作入力が無い時間を計測し、
第1の時刻に撮像された第1の画像と前記第1の時刻より後の第2の時刻に撮像された第2の画像との間で変化の有無を判定し、
計測された時間が、予め設定されているスリープ状態へ移行するまでの時間以上であって、且つ、前記第1の画像と前記第2の画像との間で変化無しと判定されたときに、入力された指示に応じて、スリープ状態へ移行する、スリープ状態へ移行しない、或いは、前記スリープ状態へ移行するまでの時間を延長する、の何れかを選択し、当該選択に応じて、スリープ状態へ移行する、スリープ状態へ移行しない、或いは、前記スリープ状態へ移行するまでの時間を延長し、
計測された時間が、予め設定されているスリープ状態へ移行するまでの時間以上となったときに、前記第1の画像と前記第2の画像との間で変化有りと判定されたときは、スリープ状態へ移行しない、
ことを特徴とする顕微鏡用デジタルカメラの制御方法。 - スリープ機能を有する顕微鏡用デジタルカメラを制御するプログラムであって、前記顕微鏡用デジタルカメラのコンピュータに、
操作入力が無い時間を計測する機能と、
第1の時刻に撮像された第1の画像と前記第1の時刻より後の第2の時刻に撮像された第2の画像との間で変化の有無を判定する機能と、
計測された時間が、予め設定されているスリープ状態へ移行するまでの時間以上であって、且つ、前記第1の画像と前記第2の画像との間で変化無しと判定されたときに、入力された指示に応じて、スリープ状態へ移行する、スリープ状態へ移行しない、或いは、前記スリープ状態へ移行するまでの時間を延長する、の何れかを選択し、当該選択に応じて、スリープ状態へ移行する、スリープ状態へ移行しない、或いは、前記スリープ状態へ移行するまでの時間を延長する機能と、
計測された時間が、予め設定されているスリープ状態へ移行するまでの時間以上となったときに、前記第1の画像と前記第2の画像との間で変化有りと判定されたときは、スリープ状態へ移行しない機能と、
を実現させるためのプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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