JP4725461B2 - 画像信号処理装置、撮像装置、画像信号処理方法 - Google Patents

画像信号処理装置、撮像装置、画像信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像により得た画像情報を対象として処理を実行するようにされた画像信号処理装置と、その方法に関する。また、上記画像信号処理装置としての構成を有する撮像装置に関する。
いわゆる良い写真を撮影するための条件の1つに、露出が適正であることが挙げられる。ただし、適正露出を的確に得ることは、例えば露出計を用いる必要があるほか、絞りやシャッタースピードの調整などをはじめとする或る程度の熟練も要求されるので、一般のユーザにとって決して容易なことではない。
そこで、銀塩カメラやデジタルスチルカメラなどの撮像装置では、以前から、露出設定について自動化する機能を備えることが行われている。このような機能は、自動露出(AE:Automatic Exposure)などともいわれている。この自動露出制御としては、撮像装置により周囲の光量(明るさ)を検知し、この検知した光量に応じて、適正とされる1つの露出量(シャッタースピード、絞り値の組み合わせ)を設定するという手法が一般的である。
しかし、実際の撮影にあっては、被写体の色や質感は様々であり、また、太陽光や照明などが必要以上に明るい、あるいは暗すぎるなど、カメラの撮像部位が取り込める光についての状況も多様である。このために、自動露出制御によって撮像を行ったとしても、白飛びや黒つぶれなどが現れてしまって良好な撮影画像が得られなかったということはしばしば起こりえるというのが現状である。特に、このような現状は、ダイナミックレンジが非常に狭いとされている、CCD(Charge Coupled Device)などの固体撮像素子を用いるデジタルスチルカメラなどにおいて顕著であることが知られている。
そこで、デジタルスチルカメラなどの撮像装置においては、これまでの通常の自動露出制御では良好な撮影画像が得られないとされるような撮影環境にあっても、適正露出による撮影画像ができるだけ得られるようにするための画像信号処理技術として次のようなものが提案されている。
つまり、特許文献1に記載されているように、長時間露光として扱われる通常撮影画像と、これよりも短時間の露光により撮像した撮影画像によりそれぞれ異なる露光量により撮影(SL撮影)した複数の画像データを得るようにしたうえで、これら複数の画像データを合成して、広ダイナミックレンジ合成画像(SL合成画像)を得るようにするものである。このようにして得られるSL合成画像は、例えば通常の自動露出制御により撮影を行った場合と比較すると、明るさのダイナミックレンジについてより広い特性が得られることになるものであり、この結果、自動露出制御の場合よりも良好とされる露出設定により撮影されたのと同質の画像を得ることが可能になる。
特開2000−92378号公報
しかし、広ダイナミックレンジ合成画像は、あくまでも装置により自動実行される撮影に基づいたものであることから、撮影時における各種の環境や状況によっては、通常にAE制御により撮影した場合のほうが良い露光で撮影される可能性のあることは否定できない。このことからすると、広ダイナミックレンジ合成画像と、通常のAE制御により撮影して得た画像との間で、正規として扱われるべき画像を自動又は手動で選択できるようにすることが、例えばユーザにとっても有益であり、好ましいということがいえる。本願発明としては、このような広ダイナミックレンジ合成画像と通常に撮影して得た画像とを選択する構成に関して、実用性が充分で、また、効率的なものとなるようにすることを目的とする。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、画像信号処理装置として次のように構成する。
つまり、設定された露出条件に従って撮像を実行させて得られた画像信号から画像データを生成する処理である撮影処理を実行する撮影処理手段と、1つの露出条件を設定して上記撮影処理を実行させることで通常撮影画像データを生成するようにされる通常撮影画像データ生成手段と、複数の異なる露出条件を設定したうえで、これらの露出条件ごとに従って所定の複数回の上記撮影処理を所定時間内に順次実行させることで複数の画像データを得て、これらの複数の画像データを利用した画像合成処理を実行して合成撮影画像データを生成する合成撮影画像データ生成手段と、1回分の撮影動作として、上記通常撮影画像データ生成手段が通常撮影画像データを生成する動作と、上記合成撮影画像データ生成手段が、今回の上記撮影動作において上記通常画像データ処理手段に設定された露出条件に基づいて設定された上記複数の異なる露出条件に従って撮影処理を実行させて上記合成撮影画像データを生成する動作とが、所定時間内に実行されるように制御する撮影動作制御手段と、上記1回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの各画像と、これらの画像データについてのヒストグラム情報を視覚化した画像とが提示される選択操作用画像が所定の表示態様により表示出力されるようにする表示制御手段と、上記選択操作用画像において表示出力される上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの各画像のうちから、何れか一方の画像を選択するための操作が行われる操作手段と、上記操作手段に対して行われた操作に応じて、上記1回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちから、正規なものとして扱われるべき正規撮影画像データを選択決定する選択決定手段と、
上記選択決定手段により正規撮影画像データとして選択決定された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちの一方を、上記1回分の撮影動作により撮影された画像データとして記憶手段に対して記憶させる記憶制御手段と、を備え、上記合成撮影画像データ生成手段は、対応する1回分の撮影動作において、上記通常撮影画像データ生成手段が設定した1つの露出条件に基づいて、上記複数の異なる露出条件の各々を設定するようにされているとともに、上記合成撮影画像データ生成手段が実行するとされる複数回の上記撮影処理の各々は、上記通常撮影画像データ生成手段が実行させる撮影処理とは個別の処理であることとした。
また、撮像装置については、次のように構成することとした。
つまり、撮像を行って得られた画像光に応じた画像信号を得る撮像手段と、設定された露出条件に従って上記撮像手段により撮像を実行させて得た上記画像信号から画像データを生成する処理である撮影処理を実行する撮影処理手段と、1つの露出条件を設定して上記撮影処理を実行させることで通常撮影画像データを生成するようにされる通常撮影画像データ生成手段と、複数の異なる露出条件を設定したうえで、これらの露出条件ごとに従って所定の複数回の上記撮影処理を所定時間内に順次実行させることで複数の画像データを得て、これらの複数の画像データを利用した画像合成処理を実行して合成撮影画像データを生成する合成撮影画像データ生成手段と、1回分の撮影動作として、上記通常撮影画像データ生成手段が通常撮影画像データを生成する動作と、上記合成撮影画像データ生成手段が、今回の上記撮影動作において上記通常画像データ処理手段に設定された露出条件に基づいて設定された上記複数の異なる露出条件に従って撮影処理を実行させて上記合成撮影画像データを生成する動作とが、所定時間内に実行されるように制御する撮影動作制御手段と、上記1回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの各画像と、これらの画像データについてのヒストグラム情報を視覚化した画像とが提示される選択操作用画像が所定の表示態様により表示出力されるようにする表示制御手段と、上記選択操作用画像において表示出力される上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの各画像のうちから、何れか一方の画像を選択するための操作が行われる操作手段と、上記操作手段に対して行われた操作に応じて、上記1回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちから、正規なものとして扱われるべき正規撮影画像データを選択決定する選択決定手段と、上記選択決定手段により正規撮影画像データとして選択決定された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちの一方を、上記1回分の撮影動作により撮影された画像データとして記憶手段に対して記憶させる記憶制御手段と、を備え、上記合成撮影画像データ生成手段は、対応する1回分の撮影動作において、上記通常撮影画像データ生成手段が設定した1つの露出条件に基づいて、上記複数の異なる露出条件の各々を設定するようにされているとともに、上記合成撮影画像データ生成手段が実行するとされる複数回の上記撮影処理の各々は、上記通常撮影画像データ生成手段が実行させる撮影処理とは個別の処理であることとした。
また、他の画像信号処理装置として次のように構成することとした。
つまり、設定された露出条件に従って撮像を実行させて得られた画像信号から画像データを生成する処理である撮影処理を実行する撮影処理手段と、1つの露出条件を設定して上記撮影処理を実行させることで通常撮影画像データを生成するようにされる通常撮影画像データ生成手段と、複数の異なる露出条件を設定したうえで、これらの露出条件ごとに従って所定の複数回の上記撮影処理を所定時間内に順次実行させることで複数の画像データを得て、これらの複数の画像データを利用した画像合成処理を実行して合成撮影画像データを生成する合成撮影画像データ生成手段と、1回分の撮影動作として、上記通常撮影画像データ生成手段が通常撮影画像データを生成する動作と、上記合成撮影画像データ生成手段が、今回の上記撮影動作において上記通常画像データ処理手段に設定された露出条件に基づいて設定された上記複数の異なる露出条件に従って撮影処理を実行させて上記合成撮影画像データを生成する動作とが、所定時間内に実行されるように制御する撮影動作制御手段と、上記一回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのヒストグラム情報を比較した結果に基づいて、これら通常撮影画像データと合成撮影画像データのうちで、より良好とされる画内容を有するとされる画像データのほうを、上記正規撮影画像データとして選択決定するようにされる選択決定手段と、上記選択決定手段により正規撮影画像データとして選択決定された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちの一方を、上記1回分の撮影動作により撮影された画像データとして記憶手段に対して記憶させる記憶制御手段と、を備え、上記合成撮影画像データ生成手段は、対応する1回分の撮影動作において、上記通常撮影画像データ生成手段が設定した1つの露出条件に基づいて、上記複数の異なる露出条件の各々を設定するようにされているとともに、上記合成撮影画像データ生成手段が実行するとされる複数回の上記撮影処理の各々は、上記通常撮影画像データ生成手段が実行させる撮影処理とは個別の処理であることとした。
また、上記画像信号処理装置に対応する撮像装置として次のように構成する。
つまり、撮像を行って得られた画像光に応じた画像信号を得る撮像手段と、設定された露出条件に従って上記撮像手段により撮像を実行させて得た上記画像信号から画像データを生成する処理である撮影処理を実行する撮影処理手段と、1つの露出条件を設定して上記撮影処理を実行させることで通常撮影画像データを生成するようにされる通常撮影画像データ生成手段と、複数の異なる露出条件を設定したうえで、これらの露出条件ごとに従って所定の複数回の上記撮影処理を所定時間内に順次実行させることで複数の画像データを得て、これらの複数の画像データを利用した画像合成処理を実行して合成撮影画像データを生成する合成撮影画像データ生成手段と、1回分の撮影動作として、上記通常撮影画像データ生成手段が通常撮影画像データを生成する動作と、上記合成撮影画像データ生成手段が、今回の上記撮影動作において上記通常画像データ処理手段に設定された露出条件に基づいて設定された上記複数の異なる露出条件に従って撮影処理を実行させて上記合成撮影画像データを生成する動作とが、所定時間内に実行されるように制御する撮影動作制御手段と、上記一回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのヒストグラム情報を比較した結果に基づいて、これら通常撮影画像データと合成撮影画像データのうちで、より良好とされる画内容を有するとされる画像データのほうを、上記正規撮影画像データとして選択決定するようにされる選択決定手段と、上記選択決定手段により正規撮影画像データとして選択決定された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちの一方を、上記1回分の撮影動作により撮影された画像データとして記憶手段に対して記憶させる記憶制御手段と、を備え、上記合成撮影画像データ生成手段は、対応する1回分の撮影動作において、上記通常撮影画像データ生成手段が設定した1つの露出条件に基づいて、上記複数の異なる露出条件の各々を設定するようにされているとともに、上記合成撮影画像データ生成手段が実行するとされる複数回の上記撮影処理の各々は、上記通常撮影画像データ生成手段が実行させる撮影処理とは個別の処理であることとした。
上記各構成によっては、先ず、1回分の撮影動作として、設定された1つの露出条件によって撮影を行うことで通常撮影画像データを得るとともに、複数の異なる露出条件により複数回の撮影を行って得られた複数の画像データを合成して合成撮影画像データを得るようにされた動作を実行するようにされている。つまり、共通の被写体を対象として撮影したとされる撮影画像に対応して、通常撮影画像データと合成撮影画像データとを得るようにされている。
そして、このようにして得た通常撮影画像データと合成撮影画像データのうちから、正規なものとして扱うべき正規撮影画像データを選択するようにされるのであるが、この選択にあたっては、通常撮影画像データと合成撮影画像データの各ヒストグラム情報を利用するようにされる。ヒストグラムとは、一般には、数量化可能な要因、特性のデータについての、そのデータが存在する範囲における度数的な分布を示すグラフとされるが、本願発明におけるヒストグラム情報は、1つの画像データを形成するとされる画素の明るさ(輝度)についての、所定の輝度範囲における度数分布を示した情報単位をいう。ちなみに、カメラ技術やこれに関連する信号処理の分野では、このような画像データの画素の明るさについての度数分布を示したものを指してヒストグラムということがしばしばある。
そして、このようにしてヒストグラムに基づいて正規撮影画像データを選択することによっては、最小限の情報でありながら、的確な選択結果を得ることができる。適正露出とされる画像は、一般に或る決まったヒストグラムの度数分布パターンを示すからである。
このことから本発明としては、ヒストグラムのように必要最小限、かつ、有効な情報に基づいて正規撮影画像データの選択を行うことで、例えば選択のための操作手順などは簡易なものとすることができ、ユーザにとっての利便性の向上が図られることとなる。
図1は、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)としての画像信号処理装置、撮像装置とされる、デジタルスチルカメラの外観例を示している。
この図においては、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1についての背面の様子を平面図により示している。この図に示されるようにして、デジタルスチルカメラ1の背面においては、表示画面部7Aが表出するようにして設けられる。この表示画面部7Aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスの表示画面となる部位とされる。また、表示画面部7Aのサイズは、デジタルスチルカメラ1の実際のサイズにもよるが、例えば2型〜3型前後程度であるのが一般的である。撮像時においては、この表示画面部7Aに撮影画像が表示されるようになっており、撮影者であるユーザは、ビューファインダの代わりに、この表示画面部7Aに表示される画像を見ながら写真撮影を行うことができる。また、例えば所定種別の記憶媒体20に記録された撮影画像などの画像データを、画像として再生して表示出力させることもできるようになっている。さらには、例えば、デジタルスチルカメラ1に対する各種操作に対応した操作画面なども表示するようにされる。
また、デジタルスチルカメラ1には、写真撮影その他必要な操作のために各種操作子が設けられる。図1では、これらの操作子のうち、一般的とされるものを例示している。
シャッターボタン31は、撮影画像を写真画像として記録するための操作子である。シャッターボタン31が操作されることに応じて、その操作に応じたタイミングで得られていた撮影画像が、例えば所定形式の静止画像データとして、デジタルスチルカメラ1に装填、あるいは内蔵される記憶媒体に書き込まれて記憶される。
ズームキー32は、本来的には、撮影画像の画角を変更するために用いられる操作子であり、例えば、ワイド(W:Wide)側に対して操作を行えば画角が拡大した撮影画像となり、望遠(T:Tele)側に対して操作を行えば画角が狭くなって望遠の撮影画像になる。
十字キー33は、上下左右の何れかの方向を択一的に指定する操作を行うための操作子である。この十字キー33は、そのときの操作モード、動作モード等に応じて操作に応答した動作が異なる。例えば、表示画面部7Aに表示されるボタン間の移動などに用いる場合には、十字キー33に対する操作に応じて、ボタンに対する強調表示が上下左右のいずれかの方向に移動するようにされる。また、この十字キー33の中央部分は、押圧操作が可能なようになっている。この押圧操作は、例えば何らかの項目を選択しているときの決定操作などとされることがしばしばある。
また、この図では、ボタンキー34,35も示されている。これらのボタンキー34、35は、単純に押圧/解除が可能なキーとされており、そのときの操作モード、動作モード等に応じて操作に応答した動作は異なってくるものとされる。
なお、この図1において図示されていないデジタルスチルカメラ1の前面側には、例えば撮像光学系であるカメラレンズ部などが前方を撮像方向とするようにして備えられる。
図2は、本実施の形態としてのデジタルスチルカメラ1の構成例を示すブロック図である。
この図に示すデジタルスチルカメラ1において、光学系部2は、撮像レンズ、絞りなどを備えて成り、入射された光を撮像光として、光電変換部3に結像させる。また、光学系部2においては、フォーカス(焦点)調整のためのフォーカス調整機構や、絞り値に応じて絞りを可変する絞り可変機構などを備えているものとされ、このような機構部の駆動は、カメラ機能部6から出力される駆動信号によって行われる。カメラ機能部6は、CPU10の制御に応じて、しかるべきフォーカスや絞りの調整状態等が得られるように所要の駆動信号を出力するようにされている。なお、絞りの調整は、後述するシャッター速度とともに、露出条件として設定されるパラメータの1つとされる。
また、例えば光学ズーム機能を与えることとした場合には、光学系部2においてズームレンズを移動させるズーム機構を設けると共に、上記と同様にして、CPU10の制御に応じて上記ズーム機構を移動させる駆動部を設けるようにすればよい。さらに、カメラ機能部6として、ストロボを設けたうえで、ストロボ発光機能を与えるように構成することもできる。
本実施の形態の光電変換部3は、光電変換素子で(固体撮像素子)として、CMOSセンサを備えて構成され、光学系部2から入射されて受光面にて結像された撮像光を光電変換することで撮像信号を生成して画像信号処理部4に出力する。撮影時においては、例えば露出設定に応じて決定されるシャッター速度の指示が、CPU10から画像信号処理部4に通知される。画像信号処理部4では、通知されたシャッター速度に対応する走査タイミング信号を光電変換部3に出力する。光電変換部3は、この走査タイミング信号に応じて走査を行うようにして、光電変換処理を実行して映像信号を出力するようにされる。
なお、周知のようにして、CMOSセンサは、CCDと比較して高感度であるという特性を有しているので、例えば絞りを固定とした条件で同じ露光量を得ようとするのであれば、CMOSセンサのほうがCCDよりも早いシャッター速度を設定できる。このことから、CMOSセンサは、CCDと比較して、高速撮影化を推し進めることが容易であり、本出願人の下でも、CMOSセンサを撮像素子に用いた高速撮影技術が開発されており、また、出願等されているものである。そして、本実施の形態として、CMOSセンサを採用したうえで、このような高速撮影の技術も採用しているものとされる。
画像信号処理部4は、光電変換部3から入力されたアナログの映像信号について、例えばゲイン調整、サンプルホールド処理を施すことによって波形整形を行ったうえで、A/D変換を行うことで、デジタルとしての画像信号データに変換する。そして、この変換処理によって得られたデジタル画像信号について、例えば、カラー表示に対応する表示用輝度データ(表示用画像データ)の生成処理などをはじめ、表示部7にて表示が行われるようにするための画像信号処理を実行する。これに伴い、画像信号処理部4では、CPU10の制御に応じてキャラクタ画像なども撮影画像に重畳して表示可能なように、いわゆるオンスクリーンディスプレイのための信号処理も実行可能とされている。
また、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1では、後述するようにして、ワイドダイナミックレンジ撮影モードに対応した撮影動作が可能とされており、これに対応して、画像信号処理部4としても、通常の撮影動作に応じた撮影画像データを生成する処理の他に、ワイドダイナミックレンジ撮影モードに応じた撮影画像(ワイドダイナミックレンジ撮影画像)を生成可能に構成されている。
また、画像信号処理部4は、光電変換部3から入力されたアナログ画像信号を変換して得たデジタル画像信号(撮影画像データ)について、例えば所定方式による画像データ圧縮処理を施して、圧縮画像データを生成することも可能とされている。この圧縮画像データは、記録用データとして、例えばCPU10の制御によってメディアコントローラ13に転送される。なお、この図では、記録用データは、CPU10を介するようにしてメディアコントローラ13に転送される形態として示されている。
また、画像信号処理部4では、光電変換部3から入力された画像(映像)信号や、後述する記憶媒体20から読み出された画像データなどを、所定方式のアナログ画像信号又はデジタル画像信号に変換して、画像入出力部5を介して外部機器などに出力可能とされている。
なお、画像信号処理部4は、処理対象のデータをメモリ4aに保持させながら、これまでに説明した各種の信号処理を実行するようにされる。
また、この画像入出力部5は、外部から所定方式の画像信号を入力可能ともされており、この入力した画像信号を画像信号処理部4の処理を経て表示部7に表示させることが可能とされる。また、画像信号処理部4は、画像入出力部5が入力した画像信号について、光電変換部3から入力されたアナログ画像信号と同様にして、記録用データに変換してメディアコントローラ13に転送することもできる。
これに対応して、画像入出力部5は、例えば所定方式に従った映像(画像)信号出力端子/映像信号入力端子を備える。
メディアコントローラ13は、CPU10との連携により、所定種別の記憶媒体(メディア)20に対応して、データの書き込み(記録)、読み出し(再生)を実行するほか、記憶媒体20のフォーマット処理や、記憶媒体20の記憶領域に対するファイル及びファイル管理のための情報(ファイル管理情報)などの書き込み/読み出し処理などを実行するようにされる。
なお、ここでの記憶媒体20の種別、種類としては特に限定されるべきものではないが、現状においては、フラッシュメモリなどによるリムーバブルの記憶媒体が広く利用されている。このようなリムーバブルの記憶媒体に対応するメディアコントローラ13の具体的構成としては、装填された記憶媒体に対してデータの書き込み、読み出しを直接的に実行するドライブとしての物理デバイスと、このドライブとCPU10との間の通信を実現するためのプログラムなどとされる。
上記した説明によれば、光学系部2により撮影して得られた、静止画としての撮影画像データは、画像信号処理部4にて所定方式による圧縮符号化が施されたうえで、記録用データとしてメディアコントローラ13に渡される。メディアコントローラ13は、受け取った記録用データを記憶媒体20に対して書き込んで記憶させる。このようにして記憶媒体20に記憶されたデータは、例えばメディアコントローラ13が実装するとされるファイルシステムなどにより、所定形式による写真画像(静止画像)のファイルとして管理される。
また、例えば記憶媒体20に記憶されている静止画の画像ファイルを再生するときには、CPU10及びメディアコントローラ13は、指定された画像ファイルにアクセスして読み出しを行い、画像信号処理部4に転送する。
このようにして画像ファイルが転送されてきた場合、画像信号処理部4は、この静止画ファイルの画像が表示部7にて再生表示されるように、画像信号処理を実行する。
また、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1は、音声処理部8及び音声入出力部9を備えることで、音声信号の入出力も可能とされている。
音声入力については、音声入出力部9としてマイクロフォンなどを備え、外部音声の収音を行って音声信号に変換して音声を入力するようにされる。あるいは、音声信号入力端子などを備えて外部のオーディオ機器などからオーディオ信号を入力する。そして、このようにして入力した音声信号を音声処理部8に出力する。音声処理部8は、所定形式に符号化されたデジタルオーディオデータに変換するなどの音声信号処理を施す。このデジタルオーディオデータは、CPU10の制御によって、例えば静止画データに付随する所定形式のオーディオデータや、所定形式のオーディオデータファイルなどの記録データとして、例えば上記のようにして記憶媒体20に記憶させることが可能とされる。
また、上記のようにして記憶媒体20に記憶されたオーディオデータを、音声処理部8及び音声入出力部9により音声として再生出力することも可能とされる。例えば、CPU10は、記憶媒体20からオーディオデータを読み出して音声処理部8に転送する。音声処理部8は、転送されてきたオーディオデータの形式に応じた復号処理など所要の音声信号処理を施して、アナログ音声信号として音声入出力部9に出力する。音声入出力部9は、スピーカあるいはヘッドフォン端子などを備え、例えば音声処理部8から入力された音声信号を増幅してスピーカを駆動し、再生音声を出力する。あるいは、ヘッドフォン端子に供給する。また、例えば記憶媒体20から再生されたオーディオデータは、音声処理部8の音声信号処理を経た後に、音声入出力部9を介して、外部に対して所定形式のオーディオ信号、オーディオデータとして出力することも可能とされている。この場合、音声入出力部9としては、音声処理部8から出力されるオーディオ信号、オーディオデータの形式に対応するオーディオ出力端子を備えることになる。
CPU(Central Processing Unit)10は、プログラムを実行することでデジタルスチルカメラ1についての各種制御処理を実行する。ROM11は、CPU10が実行する各種プログラムのほか、CPU10が処理を実行するのに使用する各種設定情報などが記憶されている。RAM12は、CPU10がプログラムに従った処理を実行するときの作業領域として使用されるもので、各種の演算処理結果などのデータが保持される。
また、不揮発性メモリ12aは、例えばフラッシュメモリなどをはじめとした、電源供給が停止しても記憶内容が消去されない性質のメモリ素子により形成され、CPU10の制御によって、データの書き込み/読み出しが実行される。この不揮発性メモリ12aに記憶されるべきデータ(情報)としては、適宜内容の変更が行われる設定情報などが一般的であるが、特に限定されるものではなく、実際のデジタルスチルカメラ1の仕様などに応じて所要の各種の情報を記憶することとされればよい。
この場合の操作入力部15は、図1に示した操作子を含み、デジタルスチルカメラ1に備えられる各種操作子を一括して示しているものとされる。例えば、この操作入力部15における操作子としては、写真撮影時に操作されるシャッターボタン、撮影モードなどを選択する操作子、パラメータのアップ/ダウンを行うための操作子などが含まれる。また、操作入力部15としては、例えば表示部7の表示画面部を指で触れて行う操作を実現するための、タッチパネルなどの構成を備えるようにしてもよい。
また、表示部7は、これまでにも説明したように、例えばモニタ画像、操作画面、記憶媒体20から再生した画像データの画像などが表示される部位である。このような画像表示のためには、例えば先にも述べたように、画像信号処理部4がCPU10の表示制御に応じて表示用の画像信号を生成して、表示部7に出力する。表示部7は、例えばディスプレイデバイスとして、ディスプレイパネルとその駆動回路などから成るディスプレイデバイスを備えており、入力された画像信号により表示駆動の動作を実行する。これにより、上記ディスプレイパネルとしての表示画面部7Aにて、画像が表示されることになる。なお、表示部7として採用される実際のディスプレイデバイスについては特に限定されるべきものではないが、現状においては、前述もしたように、広くLCDが採用されている。
通信部16は、CPU10の制御に応じて、所定のデータ通信方式により外部デバイスと通信を行うためのハードウェア、ソフトウェアを実装して構成される部位である。この通信部16が対応するデータ通信方式としては、有線、無線を問わず特に限定されるべきものではなく、また、対応するデータ通信方式の数も限定されるべきものでない。現状であれば、データ通信方式としては、有線ではEthernet(商標)などのネットワーク、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394などのデータバス規格などを挙げることができる。また、無線であれば、Bluetooth(商標)などのデバイス間近距離無線通信、IEEE802.11a/b/gなどの無線LAN(Local Area Network)規格を挙げることができる。
電源部17は、デジタルスチルカメラ1における各種のハードウェアデバイスに対して動作電源を供給するもので、例えばバッテリや電源アダプタからの電力供給を受けて動作する電源回路などを備えて構成される。
上記構成を有する本実施の形態のデジタルスチルカメラ1は、通常の自動露出(Automatic Exposure)制御を伴う撮像動作を実行する通常AE撮影に加えて、ワイドダイナミックレンジ(WDR:Wide Dynamic Range)撮影を実行可能とされている。
デジタルスチルカメラ1におけるWDR撮影に対応した動作については後述するが、WDR撮影とは、次のような撮影の動作をいう。
WDR撮影では、先ず、例えば1回のシャッターボタン操作や、1回のセルフタイマー撮影などに対応する1回の写真撮影指示に応答した撮影動作として、例えば所定の複数回の撮影処理を、それぞれ異なる露光量(露出条件:パラメータは絞り値及びシャッター速度)を設定して実行するようにされる。これにより、撮影処理回数に応じた複数の撮影画像データ(静止画像データ)を素材画像データとして得ようとするものである。このようにして得られた複数の素材画像データとしては、それぞれ、同じとされる被写体を撮影したものでありながら、異なる露光量設定により撮影された画内容を有することになる。
なお、ここでいう撮影処理とは、1回分のシャッターの開閉を伴う撮像(撮像光の取り込み)と、及びこの撮影に基づいて得られた画像信号を、例えば1つの静止画像データ(素材画像データのことである)として生成するための信号処理とをいう。
上記したWDR撮影における複数回の撮影処理としての動作は、図1に示した本実施の形態のデジタルスチルカメラ1の構成では、例えば次のようになる。
先ず、WDR撮影にあたっては、先ず、CPU10の処理として、所定複数回の撮影処理ごとに応じた複数の露出条件を求めるようにされる。本実施の形態にあって、これら複数の露出条件をどのようにして求めるについては、後述する。また、確認のために述べておくと、スチルカメラにあって一般に露出条件を決定するパラメータは、絞り値(F値)とシャッター速度であり、本実施の形態としても、これに従う。
そして、上記のようにして複数の露出条件を求めたとすると、これらの露出条件を実際に設定したうえで、所定複数回の撮影動作を実行するようにされる。つまり、求められた複数の露出条件における、1つの露出条件である絞り値(F値)とシャッター速度を、カメラ機能部6に指示して光学系部2を制御して、1回のシャッター開閉を伴った撮像を実行させる。そして、画像信号処理部4により、この撮像により得られた画像信号から1つの所定形式の静止画像データを生成するための信号処理を実行し、この生成した画像データを素材画像データとして、例えばメモリ4aに保持させるようにしておく。これが1回の撮影処理となるものであり、このような撮影処理を、露出条件を変更設定しながら、所定回数だけ実行していくようにされる。
また、このようにして、複数回の撮影処理を実行するのにあたっては、これらの撮影処理によって撮影される画像内容が同じになることを配慮して、比較的短時間のうちに連続して行うようにされる。本実施の形態では、先に述べたようにして、固体撮像素子にCMOSセンサを採用していることで、高速撮影が可能とされている。つまり、1回の撮影処理における撮像光の取り込みに要する時間をこれまでよりも短縮することが可能とされており、この点で、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1は、WDR撮影に好適な構成を有しているといえる。
上記のようにして、必要回数の撮影処理を実行した後には、これらの撮影処理ごとに得られた素材画像データが、メモリ4aに保持されていることになる。そして、このようにしてメモリ4aに保持される複数の素材画像データでは、例えば、或るものについては、全体若しくは或る部分について、いわゆる白飛びあるいは黒つぶれ、又はこれに近い状態となって、全体的に明るすぎたり、あるいは暗すぎたりするような画内容になってしまっているとしても、他の素材画像データでは、その部分について、白飛びあるいは黒つぶれの傾向が緩和されて、相対的に良い露出の画となっていることが期待される。あるいは、或る素材画像データでは、コントラストが低くすぎる若しくは高すぎるのに対して、他の素材画像データでは、相対的に良いコントラストが得られているようなことも期待される。このことからすると、例えば、異なる露光量により撮影された複数の素材画像データの間で、上記したように、より良いとされる画が得られている部分を利用してしかるべき合成処理を実行して1つの画像データを再生成すれば、通常のAE制御による撮影の場合と比較して、画像全体においてより良い露出の画像を得ることが期待できることになる。
そこでWDR撮影では、上記のようにして得た複数枚の撮影画像データ(素材画像データ)から、例えば、できるだけ良好な露出により撮影されたとする画像部分を抜き出し、これらの抜き出した画像部分をつなぎ合わせるようにして合成して1枚分の画像データ(WDR撮影画像データ)を生成するようにされる。
このようにして得られたWDR撮影画像データとしては、例えば、通常のAE制御により撮影を行って得た撮影画像データと比較すると、画面全体にわたって暗すぎたり、あるいは明るすぎたりすることなく、また、コントラストもより適正に近いとされるような画内容に改善されていることが期待されることになる。つまり、WDR撮影モードによっては、通常のAE制御による撮影では良好な露出の画像を撮影しにくいような場合において、露出が改善された撮影画像を得ることが可能になるものである。
なお、WDR撮影により得られる画像データは、例えば、通常AE撮影による撮影画像データと比較すると、輝度(明るさ)のダイナミックレンジが拡大される傾向となる。WDRは、このことに基づく名称である。
そして、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1では、上記した動作によるWDR撮影が可能なように構成されたうえで、撮影モードとして、少なくとも、通常のAE制御による撮影を行う通常AE撮影モードと、WDR撮影を行うWDR撮影モードとの間での切り換えが行われるように構成される。なお、撮影モードには、これ以外に、例えば露出条件の設定などを含めて、フォーカシングなども手動により設定して撮影できるようにした、いわゆるマニュアルモードなども含められてよいものである。
ここで、上記したWDR撮影モードに切り換えられているときの撮影記録動作についてであるが、順当に考えれば、通常AE撮影モードと同様とすることが考えられる。つまり、通常AE撮影モードでは、1回の写真撮影指示に応答した撮影動作として、1回の撮影処理を実行することで、写真1枚分の撮影画像データを生成し、これを記憶媒体20に記憶させる。これと同様に、WDR撮影モードでも、1回のシャッターボタン操作などに応じて、1回分のWDR撮影としての撮影、信号処理動作(所定複数回の撮影処理から成る)を実行して、写真1枚分としてのWDR撮影画像データを生成し、これを、記憶媒体20に記憶させるものである。
しかし、WDR撮影画像データの画内容は、通常AE撮影により得られる画像(通常AE撮影画像)よりも良好な露出状態のものとなることが期待されはするものの、WDR撮影画像データ生成のための信号処理機能が、実際の撮影時における周囲の照明環境が非常に多様であることに対応しきれないことなどの理由で、現実には、WDR撮影画像が、通常AE撮影画像よりも露出の改善された画内容になるとは限らないことが分かっている。特に、通常AE撮影によっても充分に良好な画内容を撮影できるような環境では、かえって、WDR撮影画像よりも通常AE撮影画像のほうが露出状態として良好となる可能性は高くなる。
上記のようなことを考慮すると、WDR撮影モードとされているときに、一律に、撮影操作に応じてWDR撮影画像のみを生成して記録させることとした場合には、本来であれば、例えば通常AE撮影を行ったほうが良質な画像を記録することができるのに、その機会を逸する可能性がでてきてしまうことになる。このようなことは、できるだけ良い画質で撮影したいと思っているはずのユーザにとって不利益となる。そこで、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1としては、例えば上記の不都合が回避されるようにすることを目的として、WDR撮影モードに関して、以降の説明のようにして構成する。
先ず、図3により、撮影モードとしてWDR撮影モードを設定する際の操作手順例について説明する。
例えばユーザが、撮影モードについての切り換え、変更を行おうとした場合には、操作入力部15としての所定の操作子、または表示部7の表示画面に対して設けられるタッチパネルに対する操作など、所定の操作を行って、表示部7の表示画面部7Aに対して、図3(a)に示す撮影モード選択画面を表示させるようにする。
この図3(a)に示される撮影モード選択画面においては、例えば「通常AE撮影モード」と表記されたモード選択ボタンBt1と、「WDR撮影モード」と表記されたモード選択ボタンBt2と、OKボタンBt3が、所定のレイアウトパターンにより表示されている。そのうえで、モード選択ボタンBt1、Bt2の何れかに対して、選択指示枠Wk1が表示されるようになっている。選択指示枠Wk1は、モード選択ボタンBt1に表記される通常AE撮影モードと、モード選択ボタンBt2に表記されるWDR撮影モードとで、現在、何れの撮影モードが選択されている状態にあるのかを示す。
ユーザは、操作入力部15に対する操作により、例えばモード選択ボタンBt1、Bt2の押圧に相当する所定操作を行うことができるようにされている。例えばモード選択ボタンBt1に対する押圧操作を行えば、図3(a)に示されているとおりに、モード選択ボタンBt1に対して選択指示枠Wk1が配置表示され、現在、通常AE撮影モードが選択されていることが示される。また、例えばこの状態から、モード選択ボタンBt2に対する操作を行えば、選択指示枠Wk1は、このモード選択ボタンBt2に移動して配置表示され、WDR撮影モードが選択中であることを示す。
ユーザは、上記のようにして、自分が設定したい撮影モードが表記されるモード選択ボタンに対して選択指示枠Wk1を配置させたうえで、その選択を確定させる場合には、OKボタンBt3の押圧に相当する操作を行うようにされる。これにより、OKボタンBt3の操作時において選択指示枠Wk1が配置されていたモード選択ボタンに対応する撮影モードが設定されることになる。つまり、モード選択ボタンBt1に選択指示枠Wk1が配置されていた状態でOKボタンBt3が操作されたのであれば、通常AE撮影モードが設定されることになる。これに対して、モード選択ボタンBt2に選択指示枠Wk1が配置されていた状態でOKボタンBt3が操作された場合には、WDR撮影モードが選択決定されることになるのであるが、WDRモードが選択決定された場合には、さらに、WDR撮影モード下におけるサブモードである、保存画像確定モードを選択するようにされる。このために、表示画面部7Aには、図3(b)に示される保存画像確定モード選択画面が表示されることになる。
本実施の形態のWDR撮影モードにあっては、後述もするようにして、1回の写真撮影指示に応答した撮影動作として、WDR撮影画像データを生成して取得するためのWDR撮影動作だけではなく、通常AE撮影動作も実行することとして、通常AE撮影画像データも生成、取得するようにされる。つまり、1回の写真撮影指示に応答した撮影動作により、同じ被写体内容で、WDR撮影画像データと通常AE撮影画像データを得るようにされる。そして、最終的には、両者の撮影画像データのうちから何れか一方を、正規の撮影画像データとして選択するようにされ、選択した撮影画像データが、例えば通常AE撮影モードにより撮影記録された画像データと同様の扱いで、記憶媒体20に正式に保存すべき画像データとして記憶されることになる。
保存画像確定モードとは、上記のようにしてWDR撮影により得られたWDR撮影画像データと通常AE撮影画像データのうちから記憶媒体20に正式に保存すべき画像データを選択(確定)することに関して用意されたモードであり、図3(b)の保存画像確定モード選択画面は、この保存画像確定モードをユーザが選択決定するための操作画面とされる。
この場合の保存画像確定モードでは、先ず、保存画像を確定する機会について、撮影時と再生時とで場合分けされる。また、保存画像を確定するのにあたり、これを手動(ユーザ操作)に応じて実行するのか、あるいはデジタルスチルカメラ1により自動で実行するのかで場合分けするようにされる。従って、保存画像確定モードは、これらの場合の組み合わせとなるものであり、「撮影時/手動モード」、「撮影時/自動モード」、「再生時/手動モード」、「再生時/自動モード」の4モードを用意することになる。
これに応じて、図3(b)の保存画像確定モード選択画面にあっては、保存画像を確定する機会を選択するためのボタンとして、「撮影時」と表記されるモード選択ボタンBt11と、「再生時」と表記されるモード選択ボタンBt12が表示されている。また、この図においてモード選択ボタンBt11に配置表示される選択指示枠Wk11は、モード選択ボタンBt11とモード選択ボタンBt12の間で移動することで、保存画像を確定する機会として、撮影時と再生時の何れが選択中にあるのかを示す。また、手動と自動との何れかを選択するためのボタンとして、「手動」と表記されるモード選択ボタンBt21と、「再生時」と表記されるモード選択ボタンBt22が表示されている。ここでモード選択ボタンBt22に配置表示されている選択指示枠Wk21は、モード選択ボタンBt21とモード選択ボタンBt22の間で移動することで、手動と自動の何れが選択中にあるのかを示す。
OKボタンBt3は、保存画像確定モード選択画面の選択内容を確定させるときに操作されるべき表示ボタンである。
ユーザは、保存画像を確定する機会を選択するために、モード選択ボタンBt11、Bt12の何れかに対する押圧に相当する操作を行うようにされる。選択指示枠Wk11は、この操作が行われたモード選択ボタンに移動するようにして配置表示されることで、保存画像を確定する機会として、「撮影時」と「再生時」の何れが選択されているのかを示すようにされる。
また、ユーザは、保存画像確定の決定の仕方として、手動と自動の何れにより実行されるべきなのかを選択するために、モード選択ボタンBt21、Bt22の何れかに対する押圧相当の操作を行うようにされ、この操作に応じて選択指示枠Wk21は、操作が行われたモード選択ボタンに配置表示され、これにより、「手動」と「自動」の何れが選択されているのかを示す。
そして、上記のようにして、「撮影時」/「再生時」と、「手動」/「自動」とでそれぞれ、ユーザが希望するものが選択されていることを確認したうえで、ユーザは、OKボタンBt3に対する押圧相当の操作を行うようにされる。これにより、保存画像確定モードとして、上記した4つのモードのうちから、何れか1つが確定されることになる。
次に、上記保存画像確定モードとして、先ず、「撮影時/手動モード」が設定されている場合のWDR撮影モードにおける動作例を、そのときのユーザによる操作手順と共に説明する。
WDR撮影モードとされている状態にあって、例えば、特に操作が行われていない状態では、通常の撮影モード時と同様にして、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1の表示部7の表示画面部7Aには、モニタ画像として、光学系部2により撮像しているとされる画像を表示させているものとされる。
そして、ユーザが、写真の撮影記録のためにシャッターボタン31に対する操作を行ったとする。あるいはセルフタイマーを動作させてタイマー時間が経過したとする。すると、デジタルスチルカメラ1では、例えば先ず、通常のAE制御による撮影動作を実行し、これに続けてWDR撮影の動作を実行させる。確認のために述べておくと、ここでのWDR撮影とは、先に説明したように、異なる露出条件設定により複数回の撮影処理を実行し、この複数回の撮影処理により得られた素材画像データを利用して再合成を行ってWDR撮影画像データを生成する動作をいうものである。
このようにして、本実施の形態のWDR撮影モードにあっては、1回の写真撮影指示に応答した撮影動作として、WDR撮影を行ってWDR撮影画像データを生成するのみではなく、通常AE撮影も実行して通常AE撮影画像データを生成するようにされる。つまり、本実施の形態のWDR撮影モードでは、共通の被写体内容を撮影した、WDR撮影画像データと通常AE撮影画像データとの2つの撮影画像データを得るようにされる。
なお、ここでは、保存画像確定モードとして「撮影時/手動モード」が設定されている場合の説明を行っているが、上記のようにして、1回の写真撮影指示に応答して共通の被写体内容のWDR撮影画像データ及び通常AE撮影画像データを得るという動作は、保存画像確定モードにおける他のサブモード(「撮影時/自動モード」「再生時/手動モード」、「撮影時/自動モード」)でも同様である。
また、上述のようにしてWDR撮影画像データと通常AE撮影画像データとで共通の被写体内容が撮影されるようにするためには、通常AE撮影と、これに続くWDR撮影の動作は、例えば、光学系部2にて撮像しているとされる被写体内容として同じものが容易に得られるとされる程度の短時間(例えば1秒程度以内)のうちに実行する必要がある。この点については、先に説明したように、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1が光学系部2における撮像素子としてCMOSセンサを備えており、これにより撮影速度の高速化を図ることとしているために、容易に実現可能とされる。なお、かかる撮影速度の高速化技術については、これまでに開発、提案されて周知となっているものを採用すればよく、さらに、将来的には、以降において提案される技術を採用すればよい。
そして、これまでの説明のようにして、WDR撮影画像データと通常AE撮影画像データを生成して得たとされると、「撮影時/手動モード」では、表示画面部7Aに、図4(a)に示す保存画像選択画面が表示される。
図4(a)に示される保存画像選択画面は、今回の撮影により得られた、共通の被写体についてのWDR撮影画像データと通常AE撮影画像データのうちから、記憶部20に写真画像のファイルとして正式(正規)に記憶保存すべき撮影画像データ(正規撮影画像データ)をユーザに選択させるための操作画面とされる。
この保存画像選択画面においては、例えば、画面左側において、通常AE撮影画像データを画像として表示させた通常AE撮影画像表示領域Pic1を配置することとしている。また、その右側に、WDR撮影画像データを画像として表示させたWDR撮影画像表示領域Pic2を配置させている。また、これら通常AE撮影画像表示領域Pic1、WDR撮影画像表示領域Pic2のそれぞれにおける所定位置には、その画像についての、輝度範囲に対する画素数分布を示すヒストグラムを表示させた、ヒストグラム表示領域ARh1、ARh2を重畳表示させるようにしている。
また、上記通常AE撮影画像表示領域Pic1の上側には、ユーザが通常AE撮影画像を正規撮影画像データとして選択するための操作に用いる画像選択ボタンBt31を配置表示している。また、同様にして、上記WDR撮影画像表示領域Pic2の上側には、ユーザがWDR撮影画像を正規撮影画像データとして選択するための操作に用いる画像選択ボタンBt32を配置表示している。
また、画面右下側には、撮影画像の選択を確定させるためのOKボタンBt33を配置表示させている。
先の説明から理解されるように、1回のWDR撮影により得られるWDR撮影画像データと通常AE撮影画像データは、同じ被写体内容を撮影しているものとされるので、通常AE撮影画像表示領域Pic1とWDR撮影画像表示領域Pic2に表示される画像内容としては、同じ被写体、構図となっている。そのうえで、通常AE撮影とWDR撮影の違いに応じて、画像の明るさ、コントラストなどが異なっていることになる。
ユーザは、上記のようにして通常AE撮影画像表示領域Pic1とWDR撮影画像表示領域Pic2に表示されている画像を見ることで、どちらが良好に撮影されているものであるのかを一目で認識することができる。
そのうえで、通常AE撮影画像表示領域Pic1とWDR撮影画像表示領域Pic2のそれぞれにおいて表示されるヒストグラム表示領域ARh1、ARh2を見て参考にすることで、どちらが良好に撮影されているのかについての判断を、より的確に行えることになる。よく知られていることであるが、ヒストグラムは、露出についての適正性を図る指標として最も主要なものの一つとされる。
このようにして、ユーザは、保存画像選択画面を見て、通常AE撮影画像とWDR撮影画像のうちで、何れの撮影画像が良好に撮影されているのかを判定するようにされる。そして、ユーザは、良好に撮影されていると判定したほうの撮影画像の表示領域に対応して配置されている画像選択ボタンの押圧に相当する操作を行うようにされる。この図の場合においては、ユーザは、WDR撮影画像のほうが良好であると判断して、これに対応する画像選択ボタンBt32に対する押圧操作を行ったものとされている。この操作に応じて、保存画像選択画面においては、図4(b)に示すようにして、WDR撮影画像に対応する画像選択ボタンBt32が強調表示され、現在において正規撮影画像データの候補としてWDR撮影画像のほうが選択されていることを示すようにされる。
そして、上記の状態の下で、ユーザがOKボタンBt33の押圧に相当する操作を行ったとされると、WDR撮影画像データが、正規画像データとして決定されることになる。つまり、通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データとで、OKボタンBt33を操作したときに強調表示されていた画像選択ボタンに対応するほうの撮影画像データが正規撮影画像データとして扱われることになる。つまり、今回の撮影に応じて、記憶媒体20に対して写真画像ファイルとして記憶されるべき画像データとなる。
そこで、デジタルスチルカメラ1においては、正規撮影画像データとされたWDR撮影画像データを、記憶媒体20に対して写真画像ファイルとして記憶させる。また、正規撮影画像データとして選択されなかった通常AE撮影画像データについては、破棄するようにされる。
このようにして、例えばWDR撮影モードにおいて、保存画像確定モードが「撮影時/手動」とされている場合には、WDR撮影モードとしての1回の撮影により、通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データが得られるごとに図4の保存画像選択画面を表示させて、何れの撮影画像データが良好に撮影されているのかをユーザが判断して選択するようにされる。このような撮影時の操作手順と機器の動作であれば、正規撮影画像データの選択にあたっては、ユーザは、先ず、実際に、通常AE撮影とWDR撮影により撮影された画像を見比べることができる。そのうえで、ヒストグラムも見比べて、これらによる総合的な判断を行うことが可能とされている。
例えば特許文献1などでは、本実施の形態のWDR撮影についての可否判断のために、多様な撮像制御のパラメータを提示することが記載されているが、このようにして多数のパラメータを提示したのでは、むしろユーザが迷ったり、混乱したりする可能性が高くなり、かえって不便になる場合もあると考えられる。
これに対して、本実施の形態では、上記もしているように、撮影画像と、ヒストグラムを見比べるだけでよい。撮像画像は、実際の撮影結果を視覚的に提示するものであり、ヒストグラムは、露出の良否を的確に示す指標である。つまり、本実施の形態では、撮像画像内容とヒストグラムという、必要最小限とみて良い判定材料により、正規撮影画像データを選択するための判定が的確に行えるようにされているものであり、ユーザにとっては、それだけ使いやすいものとなる。
また、判定材料がヒストグラム情報のみとされることで、正規撮影画像データの確定に関して必要となるハードウェア及びソフトウェア構成についても簡易に構成することができ、設計面などについても有利となる。
なお、保存画像選択画面については、比較対象となる通常AE撮影画像とWDR撮影画像、及び、これらの画像のヒストグラムが表示され、かつ、ユーザの選択操作が可能なボタン表示などが行われていさえすれば、その表示態様は図4に示したもの以外にも多様に考えられる。
そこで、このような画像保存画面としての他の表示態様例を図5に示しておく。なお、図5において、図4(a)(b)と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
図5に示す画像保存画面では、通常AE撮影画像表示領域Pic1とWDR撮影画像表示領域Pic2の領域内にヒストグラム表示領域ARh1、ARh2を図4のようにして表示させるのではなく、通常AE撮影画像表示領域Pic1及びWDR撮影画像表示領域Pic2とは独立した領域により、1つのヒストグラム表示領域ARhを配置表示させることとしている。このヒストグラム表示領域ARhには、通常AE撮影画像表示領域Pic1に表示される通常AE撮影画像のヒストグラムと、WDR撮影画像表示領域Pic2に表示されるWDR撮影画像のヒストグラムとが、重ね合わされるようにして表示されているものである。なお、これら2つのヒストグラムと、通常AE撮影画像及びWDR撮影画像との対応の区別をユーザが行えるようにするには、例えばヒストグラムについて色分けを行ったり、あるいは、ヒストグラム表示領域ARh内において、撮影画像を明示する文字、デザイン絵柄などを挿入してヒストグラムを指し示したりするなどすればよい。
ところで、これまでに説明した「撮影時/手動モード」では、1回の撮影ごとに、逐一、図4(又は図5)に示した保存画像選択画面を表示させて、ユーザに正規撮影画像データの選択決定を促すようにされる。このようなユーザインターフェイスであれば、撮影が行われるごとに正規撮影画像データが決定されていくことになり、後において正規撮影画像データ選択のための面倒な作業が残らないことになる。また、後において正規撮影画像データ選択を行えるようにするには、そのときまで、1回の撮影に応じて得られた通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データの両方を、正規撮影画像データとしての選択が未確定なものとして管理されるようにして、デジタルスチルカメラ1におけるどこかの記憶領域(例えば記憶媒体20、不揮発性メモリ12aなど)に記憶保持させておく必要がある。これに対して、「撮影時/手動モード」であれば、このような必要はないことから、例えば記憶領域の容量が節約されて有効に利用することができる。
ただし、1回の撮影が行われるごとに保存画像選択画面が表示されて正規撮影画像データの選択を要求されるということについては、上記のような利点がある反面、例えば、撮影機会を逃す可能性が高くなるという不都合が生じる可能性が高くなるものであり、この点では、トレードオフの関係が生じる。
このようなことを考慮して、本実施の形態としては、画像確定モードにおける確定の機会については、「撮影時」に対するものとして「再生時」を設けることとしているものである。
そして、例えば画像確定モードが「再生時/手動モード」とされる場合には、次のようなデジタルスチルカメラ1としての機器の動作と、ユーザの操作手順となるものである。
先ず、画像確定モードが「再生時/手動モード」とされているときには、例えばシャッターボタン操作などに応答した1回のWDR撮影ごとに生成される通常AE撮影画像データ及びWDR撮影画像データを、正規撮影画像データ確定前の撮影画像データであり、正規撮影画像データとは異なる種類のデータであるとして管理して、記憶媒体20あるいは不揮発性メモリ12aなどのデジタルスチルカメラ1において設けられる不揮発性の記憶領域に書き込んで保持しておくようにされる。つまり、この場合には、撮り貯めを行っていくようにして、WDR撮影が行われるごとに生成される通常AE撮影画像データ及びWDR撮影画像データの組を記憶していくようにされる。なお、ここでは、次に説明する再生モード時の動作とすることに応じて、これらの通常AE撮影画像データ及びWDR撮影画像データの組を、記憶媒体20に記憶させることとする。
そして、一旦、WDR撮影モードを解除して、再生モードに移行させたとする。再生モードにあっては、先ず、基本動作として、ユーザの操作に応じて、記憶媒体20に写真画像ファイルとして記憶されている画像データを選択できるようになっており、選択された画像データを、表示部7により再生表示させることができる。そのうえで、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1では、この正規の写真画像ファイルとして確定される前の、WDR撮影により生成された通常AE撮影画像データ及びWDR撮影画像データの組(未確定画像ファイル)についても、記憶媒体20に記憶されているデータのリストから選択可能とされている。そして、この未確定画像ファイルを選択した場合には、通常の画像データファイルの再生表示画像に代えて、図4又は図5に示した保存画像選択画面が表示される。
この保存画像選択画面には、上記のようにして選択した未確定画像ファイルとしての通常AE撮影画像データ及びWDR撮影画像データの画像が、通常AE撮影画像表示領域Pic1とWDR撮影画像表示領域Pic2に表示される。そしてユーザは、先の説明と同様にして、これらの画像を対象として選択の判断を行いOKボタンBt33を操作するようにされる。これにより、これまで未確定画像ファイルとして扱われていた通常AE撮影画像データ及びWDR撮影画像データのうちで、選択指定されたほうの撮影画像データが正規撮影画像データとなり、改めて、正規の写真画像ファイルとして管理されるようにして、記憶媒体20に記憶される。また、選択されなかったほうの撮影画像データは、記憶媒体20から消去される。つまり、これまでの未確定画像ファイルは記憶媒体20から削除される代わりに、新たに正規撮影画像データとして選択指定された撮影画像データを、写真画像ファイルとして記憶させることになる。
上記のような動作と操作手順であれば、WDR撮影により生成される通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データを対象とする正規撮影画像データについての選択は、WDR撮影を好きなだけ行って撮り貯めておいた後に、まとめて行うことができる。つまり、WDR撮影モードによる撮影中にあっては、正規撮影画像データの選択操作を行う必要が無くなって、撮影機会を逸することがない。また、この場合には、先の説明のようにして、未確定画像ファイルとして、実質的に2枚分の撮影画像データを保存することになるので、それだけ記憶媒体20の記憶容量を圧迫することにはなるのであるが、近年においては、写真画像データの記憶に用いられる実際の記憶媒体の容量も比較的低コストで大容量化が得られるようになってきているので、特に重大な問題となるものではない。
ここまでの画像確定モードについての説明により、「撮影時/手動モード」と「再生時/手動モード」についての説明を行ったが、画像確定モードとしては、他に「撮影時/自動モード」と「再生時/自動モード」とが用意される。
これらのモードは、何れも、正規撮影画像データを選択するための、通常AE撮影画像とWDR撮影画像の品質の判定と、この判定結果に応じた選択決定とを自動実行するモードとされる。そして、上記のような正規撮影画像データ選択の自動実行を、「撮影時/自動モード」では、1回のWDR撮影が実行されるごとに、そのWDR撮影により得られた通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データを対象として行うようにされる。これに対して、「再生時/自動モード」では、WDR撮影が実行されるごとに、そのWDR撮影により得られた通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データの組を未確定画像ファイルとして記憶保持しておくようにされる。この動作は、「再生時/手動モード」と同様である。そして、例えば再生モードにおいて、再生表示すべき画像として、未確定画像ファイルを選択したとすると、この選択された未確定画像ファイルを対象として、正規撮影画像データの選択処理を、自動的に実行するようにされる。
なお、この正規撮影画像データの選択処理を自動実行するのにあたっては、どちらが良好な画内容であるのかを判定するために、それぞれの画像のヒストグラムの情報を用いるようにされる。そして、正規撮影画像データとして選択されたほうの撮影画像データを、写真画像ファイルとして記憶異媒体20に記憶させ、選択されなかったほうの撮影画像データは消去するようにされる。
このようにして、画像確定モードとして、正規撮影画像データ選択を自動実行させた場合、ユーザ自身による画像の良否判断は反映されなくはなる。しかし、その判定にあたっては、露出についての良否判定には適切とされるヒストグラムを用いることで、相応に高い精度の判定結果の得られることが期待される。つまり、画像確定モードについて「撮影時/自動モード」又は「再生時/自動モード」とすることによっては、ユーザ自身が画像の確認、判定や選択家決定操作を行わなくとも、在る水準以上の精度により正規撮影画像データが選択されることになり、特に簡易な操作で済ませたいと望むユーザにとっては高い利便性が得られるものである。
また、「撮影時/自動モード」と「再生時/自動モード」との比較では、まず、「撮影時/自動モード」とすれば1回のWDR撮影ごとに正規撮影画像データの選択処理が自動実行されるので、「撮影時/手動モード」の場合と同様にして、記憶領域の容量を圧迫しないという利点が得られる。一方、「再生時/自動モード」とすれば、1回の撮影ごとに正規撮影画像データの選択処理が実行されることがなくなるが、この点が利点となる。つまり、1回の撮影ごとに正規撮影画像データの選択処理が実行される場合、この選択処理が実行されている期間は、デジタルスチルカメラ1が他の動作を実行できない、あるいは選択処理がバックグラウンド処理とされて、他の処理が併行して実行できるとしても、その処理が重くなるなどの結果を生む可能性がある。「再生時/自動モード」では、このようなことは生じない。
これまでの説明をふまえて、本実施の形態のWDR撮影モードに関連したデジタルスチルカメラ1の処理手順例を、図6〜図8のフローチャートにより示す。
なお、これらのフローチャートにより示される処理手順は、例えば、CPU10が、ROM11あるいは不揮発性メモリ12aに記憶されているプログラムを実行して実現されるものであると捉えることができる。このようなプログラムは、上記のようにして、例えばROM11あるいは不揮発性メモリ12aに対して製造時などに書き込んで記憶させるほか、リムーバブルの記憶媒体に記憶させておいたうえで、この記憶媒体からインストールさせるようにしてデジタルスチルカメラ1におけるしかるべき記憶装置(不揮発性メモリ12aなど)に記憶させることが考えられる。また、ネットワーク上のサーバなどにおける記憶装置に記憶させておいたうえで、デジタルスチルカメラ1にネットワーク機能を持たせることとし、サーバからダウンロードして取得して所定の記憶装置にインストールさせることも考えられる。
先ず、図6のフローチャートは、撮影モードとしてWDR撮影モードが設定されている場合における、撮影記録実行のための手順例を示している。
先ず、ステップS101においては、写真撮影のための1回のシャッターボタン操作、あるいはセルフタイマー撮影におけるタイマー時間の満了などに応じて、写真撮影指示が発生されるのを待機している。そして、この写真撮影指示が発生されたとすると、ステップS102以降の手順に進む。
ステップS102においては、通常AE撮影としての動作を実行させる。つまり、そのときの撮像画像の状態、若しくは、デジタルスチルカメラ1の本体に設けられる露出計の計測値などから取得した露出(露光量)に基づいて、カメラ機能部6を制御して、露光条件として、例えば絞り値(F値)及びシャッター速度の各パラメータを設定するようにされる。そして、この設定した露光条件の下で、光学系部2から画像信号処理部4に至る系を制御して撮影処理を実行させ、1枚分の静止画像データである、通常AE撮影画像データを生成させる。そして、次のステップS103において、上記ステップS102により生成した通常AE撮影画像データを、例えばメモリ4aに保持させておくようにする。
上記のようにして、通常AE撮影により通常AE撮影画像データを得たとされると、次は、ステップS104により、WDR撮影を実行するようにされる。これまでにも説明したように、WDR撮影は、異なる露出条件により所定複数回の撮影処理を実行して複数の素材画像データを得て、これを合成して1つの撮影画像データ(WDR撮影画像データ)を生成するものである。
上記ステップS104としてのWDR撮影についての手順例を、図7のフローチャートに示す。
図7に示される手順として、先ず、ステップS201では、先のステップS102により実行した通常AE撮影を実行したときに設定され、例えばレジスタに格納していたとされる露出条件のパラメータ(絞り値及びシャッター速度の値)を読み込んで取得する。
そして、次のステップS202においては、上記ステップS201により取得した通常AE撮影のための露出条件のパラメータを基として、今回のWDR撮影において設定すべき露出条件のパラメータセット1〜nを決定するようにされる。1つのパラメータセットは、WDR撮影としての複数回の撮影処理における1回の撮影処理に用いられる露出条件のパラメータである絞り値及びシャッター速度の指定値の組を指す。そして、パラメータセット1〜nのそれぞれは、WDR撮影における1回目の撮影処理から最後のn回目の撮影処理ごとに対応したパラメータセットとなるものである。ステップS202では、これらのパラメータセット1〜nのそれぞれにおける絞り値とシャッター速度の値について、通常AE撮影のための露出条件のパラメータを基に、例えば所定の演算などを実行して求めるようにされる。
ここで、上記のようにして、WDR撮影のための露出条件のパラメータセットについて、通常AE撮影時の露出条件のパラメータを基として得るということは、そのときの周囲の照明などの状況に応じて、最良のWDR撮影画像データの画内容が得られるようにして、WDR撮影のための露出条件のパラメータセットを設定している、ということがいえる。
例えば、WDR撮影のための露出条件のパラメータセットを設定する他の手法として、最も簡易なものとしては、通常AE撮影時において設定した露出条件のパラメータに関わらず、露出条件のパラメータセット1〜nについて、それぞれ予め定めておいた固定値を利用することが考えられる。しかし、この場合においては、撮像を行っている周囲状況によっては、露出条件のパラメータセット1〜nの設定値が不適切なものとなってしまい、非常に品位の低いWDR撮影画像データの画内容となる可能性が高くなる。これに対して、上記ステップS202による手順とすれば、周囲状況に適合して、可能なかぎりにおいて良好な露出状態によるWDR撮影画像データの画内容を得ることが期待されるものである。
ステップS203以降によっては、WDR撮影におけるn回の撮影処理を繰り返し実行する動作が得られる。
先ず、ステップS203においては、以降において繰り返し実行されることになる撮影処理の実行回(パラメータセットの番号1〜nにも対応する)を示す変数nについて、初期値として1を代入し、ステップS204以降の手順に進む。
ステップS204においては、パラメータセットn(最初のステップS204ではパラメータセット1となる)としての絞り値とシャッター速度を設定して1回分の撮影処理を実行し、画像信号処理部4により、最終的に1枚分の静止画像データである第n素材画像データ(最初のステップS204では第1素材画像データとなる)を生成するようにされる。そして、次のステップS205において、上記ステップS204により生成した第n素材画像データをメモリ4aに保持させる。このステップS204及びステップS205としての処理が、1回の撮影処理に相当する。
次のステップS206においては、変数nについて、WDR撮影における規定の撮影処理回数に対応する最大値に至ったか否かについての判別を行うようにしている。つまり、現時点において、規定回数の撮影処理を全て完了させたか否かについての判別を行う。ここで、まだ撮影処理が残っているとして否定の判別結果が得られた場合には、ステップS207により、変数nについてインクリメントしたうえで、ステップS204に戻るようにされる。つまり、次の撮影処理を実行して、次の第n素材画像データの生成と保持を実行するようにされる。
そして、このようにして規定回数分のステップS204、S205の手順を繰り返して、ステップS206にて肯定の判別結果が得られると、ステップS208に進む。
ステップS208に至った段階では、メモリ4aには、規定の撮影処理回数に対応した第1〜第n素材画像データが保持されている状態にある。そこで、ステップS208においては、これらの第1〜第n素材画像データを利用して、1つのWDR撮影画像データが生成されるようにするための制御を実行する。
この制御に応じた画像信号処理部4の動作としては、第1〜第n素材画像データにおける共通の画像部分ごとに比較して、できるだけ良好とされる露出により撮影されているとされる画像部分を、その素材画像データから抜き出すようにされる。この結果、第1〜第n素材画像データから、1枚分の静止画像データを形成する画像分として、最良とされる品位の画像部分が選んで抜き出されることになる。そしてステップS208では、これらの抜き出された画像部分を合成して1つの画像データを生成するようにされる。このようにして生成された画像データが、WDR撮影画像データとなるものである。なおステップS208としてのWDR撮影画像データ生成のための詳細なアルゴリズムについては、これまでに開発、提案されている技術、あるいは将来的に開発、提案される技術のうちから適切とされるものを採用することとすればよい。
ところで、これまでに説明した図6のフローチャートの手順と、上記図7によるWDR撮影の手順によっては下記のことがいえる。
先ず、WDR撮影モードにおける1回分の写真撮影動作に応じて通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データを得るのにあたっては、通常AE撮影画像データを生成する撮影処理と、WDR撮影画像を生成する撮影処理とで、それぞれを個別に実行するようにしている。このことは、図6におけるステップS102、ステップS103として説明したとおりである。このようにしたことで、WDR撮影時においては、通常AE撮影時において設定された露出条件に制限を受けることなく、露出条件のパラメータセットを設定できることになる。そして、本実施の形態では、WDR撮影時の露出条件のパラメータセットを設定するのにあたり、通常AE撮影時に設定された露出条件を基として求めることで、そのときの周囲光の状況に対応してできるだけ最適化されたパラメータ値が得られるようにしているものである。
この点について特許文献1と比較してみる。
特許文献1では、例えば図3と、これに対応する明細書の記載内容などにあるように、本実施の形態のWDR撮影モードに対応する自動SL撮影モードでは、短時間露光画像データと長時間露光画像データの2つのデータを得ることとして、これを合成することで本実施の形態のWDR撮影画像データに相当するSL合成画像を得ることとしている。そのうえで、図18に対応する明細書の記載により明らかなように、自動SL撮影モードにあって、本実施の形態の通常AE撮影画像データに相当する画像データは、SL合成画像の素材である長時間露光画像データとしている。
すると、長時間露光画像データについては、通常のAE(自動露出)情報に基づいて撮影を行うことになり、従って、SL合成画像としては、周囲光の環境にかかわらず、通常のAEにより撮影された長時間露光画像と、これよりも短時間の露光、つまり、より少ない露光量によって撮影された短時間露光画像とにより生成されることになる。このようにして特許文献1では、通常のAEによる撮影画像を、SL画像の素材画像データとして共用することとしており、かつ、その画像データは、長時間露光画像データとして固定的に決めている。このために、通常のAEによる撮影画像よりも改善される画質が得られる可能性が低くなると考えられる。例えば周囲光が暗いような状況では、短時間露光画像がより暗いものとなってしまって、その結果生成されるSL画像としても、適正露出に近づくようにして改善される結果を望むことは難しくなる。
これに対して、本実施の形態であれば、通常AE撮影時に設定した露光条件に基づいて、周囲光が明るすぎるときには、少なめの傾向の露光量となることを考慮してパラメータセットを設定でき、逆に、周囲光が暗すぎるときには、多めの傾向の露光量となるように考慮してパラメータセットを設定できる。つまり、周囲光に適合して、より最適とされる露光条件を設定してWDR撮影画像データを生成できる。これにより、本実施の形態により得られるWDR撮影画像データとしては、露出状態が改善されている可能性がより高くなることが期待されるものであり、実用性、信頼性もそれだけ高まるものである。
説明を図6に戻す。
上記図7に示したステップS104としてのWDR撮影の手順により生成されたWDR撮影画像データは、ステップS105によりメモリ4aに保持しておくようにされる。
先の説明のようにして、WDR撮影モードの下では、保存画像確定モードとして、「撮影時/手動モード」、「撮影時/自動モード」「再生時/手動モード」、「再生時/自動モード」の4モードが用意されている。これに応じて、ステップS105に続くステップS106においては、現在設定されている保存画像確定モードが何であるのかについて判別する。
ステップS106において、保存画像確定モードが、「再生時/手動モード」又は「再生時/自動モード」の何れかであると判別された場合には、ステップS107の手順を実行したうえで、一旦、この図に示すルーチンを抜けることとしたうえで、再度、ステップS101により写真撮影指示が発生するのを待機する。
ステップS107においては、ステップS103とステップS105によりメモリ4aに保持されている通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データとの組を、先に説明した未確定画像ファイルとして扱って、記憶媒体20に記憶保持させるようにする。
また、ステップS106において、保存画像確定モードが「撮影時/手動モード」であると判別された場合には、ステップS108の手順を実行するようにされる。
ステップS108においては、ステップS103によりメモリ4aに保持されている通常AE撮影画像データを解析して、そのヒストグラムの情報を生成するようにされる。このようにして生成したヒストグラムの情報は、例えばRAM12に保持しておくようにされる。このヒストグラム生成のための処理についても、これまでに開発、提案されている技術、あるいは将来的に開発、提案される技術のうちから適切とされるものを採用すればよい。本実施の形態にあっては、ヒストグラム情報の生成は、例えば画像信号処理部4から取り込んだとされる画素ごとの輝度(明るさ)の情報に基づいて、例えばCPU10が生成することとすればよい。あるいは、DSP(Digital Signal Processor)としての構成を採る画像信号処理部4が、CPU10の指示に応じて、内部で完結してヒストグラム情報を生成できるように構成することも考えられる。
また、次のステップS109においては、ステップS105によりメモリ4aに保持されているWDR撮影画像のヒストグラム情報を生成し、RAM12に保持しておくようにされる。
ステップS109までの手順を完了した段階では、メモリ4aには、通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データが保持されており、また、RAM12には、これらの撮影画像データごとのヒストグラム情報が保持されている状態にある。
そこで、ステップS109に続くステップS110では、これらの通常AE撮影画像データ、WDR撮影画像データ、及び各撮影画像データのヒストグラム情報を利用して、図4又は図5に示した保存画像選択画面の表示用画像データを生成し、この表示用画像データが表示部7にて表示されるように制御を実行する。これにより、保存画像選択画面が表示画面部7Aに表示されることになる。
次に、ステップS111においては、図4にて説明した画像選択ボタンに対する操作(画像選択操作)に応じて、通常AE撮影画像とWDR撮影画像との間での、選択対象となっている撮影画像の切り換え設定を行うようにされる。この処理により、画像選択ボタンBt31又は画像選択ボタンBt32の強調表示の切り換えも行われる。
上記ステップS111としての手順は、ステップS112によりOKボタンBt33に対する操作が行われたものとして肯定の判別結果が得られるまで、ユーザの画像選択ボタンBt31、Bt32に対して行われたとされる操作に応じて実行することができる。
そして、ステップS112にてOKボタンBt33に対する操作が行われたとして肯定の判別結果が得られたとされると、ステップS113に進むことになる。
ステップS113では、OKボタンBt33の操作時において保存画像選択画面上で選択されていたほうの撮影画像のデータ(正規撮影画像データとなる)を記憶媒体20に保存させるとともに、選択されていなかったほうの画像データについては破棄するようにされる。例えば、通常AE撮影画像が選択されていたのであれば、メモリ4aに保持されているベースバンドの通常AE撮影画像データについて、例えば画像信号処理部4により圧縮符号化処理を施させたうえで、メディアコントローラ13に転送する。そして、メディアコントローラ13により、この圧縮符号化された通常AE撮影画像データが、正規の写真画像ファイルとして管理されるようにして、記憶媒体20に記憶させるようにする。また、これとともに、選択されていなかったほうのWDR撮影画像データについては、メモリ4aから消去することで、破棄するようにされる。
また、ステップS106において、保存画像確定モードが「再生時/自動モード」であると判別された場合には、ステップS114以降の手順を実行する。
ステップS114及びこれに続くステップS115においては、先のステップS108、S109と同様にして、メモリ4aに保持されている通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データのそれぞれについてのヒストグラム情報を生成して、これをRAM12に保持するようにされる。
そして、この場合においては、ステップS116により、上記ステップS114、S115により生成したとされるヒストグラム情報の各々についての解析処理として、例えば、正規であるとして定めた輝度対画素数の分布を示す基準ヒストグラム情報と比較する処理を実行し、この比較結果に基づいて、ステップS107により、通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データのうちから、正規撮影画像データを選択決定するようにされる。このときには、例えば基準ヒストグラム情報と比較した結果として、総合的に、この基準のヒストグラム情報に対する誤差量が少ない方を、正規撮影画像データとして選択するようにされる。
そして、次のステップS118においては、上記ステップS117により選択決定されたほうの撮影画像データを写真画像ファイルとして記憶媒体20に保存させ、選択決定されなかった方の撮影画像データについては破棄するようにされる。
図8のフローチャートは、「再生時/手動モード」又は「再生時/自動モード」の画像確定モードが設定されたWDR撮影モードにより撮影されたことで記憶媒体20に記憶された未確定画像ファイルを対象として、再生モード時において正規撮影画像データを決定するための手順例を示すものである。
図8においては、先ず、ステップS301において、例えばユーザが行うとされる写真画像ファイル再生のためのファイル選択操作により、未確定画像ファイルが再生対象として選択されるのを待機している。そして、ステップS301において肯定の判別結果が得られたとされると、ステップS302に進んで、その未確定画像ファイルを記憶したときの画像確定モードが、「再生時/手動モード」と「再生時/自動モード」の何れとされていたのかを判別するようにされる。例えば未確定画像ファイルとして記憶部20にデータを記憶させる際には、その未確定画像ファイルのデータと共に、付加情報として、そのときの画像確定モードを示す識別情報を格納しておくこととする。そして、ステップS302の判別においては、この識別情報を参照するようにされる。
上記ステップS302において、画像確定モードが「再生時/手動モード」とされていたことが判別されていた場合には、ステップS303〜310の手順を実行する。
先ず、ステップS303とこれに続くステップS304によっては、記憶媒体20から、今回選択された未確定画像ファイルとしての通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データを読み込むようにされる。以降のステップS305〜S310の手順は、図6における「撮影時/手動モード」に対応するステップS108〜S113の手順と同様となる。ただし、ステップS310においては、保存画像選択画面上で選択されたほうの撮影画像データを、改めて、写真画像ファイルとして管理されるようにして、記憶媒体20に記憶し直すようにされる。この処理は、例えば、撮影画像データの実体データを改めて記憶し直すことはせずに、管理情報上での書き換えのみで実現することも可能である。また、保存画像選択画面上で選択されなかった撮影画像データについては、記憶部20から消去、削除するようにされる。
また、ステップS302において、画像確定モードが「再生時/自動モード」とされていたことが判別されていた場合には、ステップS311〜317の手順を実行する。
先ず、ステップS311、S312によっては、ステップS303、S304と同様にして、記憶部20から、今回選択された未確定画像ファイルとしての通常AE撮影画像データとWDR撮影画像データの読み込みを実行させる。また、続くステップS313〜S317までの手順は、図6のステップS114〜S118に準ずることになる。また、ステップS317に関しては、ステップS310と同様にして、正規撮影画像データとして選択された撮影画像データを写真画像ファイルとして記憶媒体20に記憶し直し、選択されなかった撮影画像データについては記憶媒体20から消去する。
なお、本実施の形態としてのWDR撮影についての手順と、これに対応する構成については適宜変更されて構わない。例えば、保存画像確定のために用いるヒストグラム情報は、これまでの説明においては、保存画像を確定する処理のときにはじめて生成することとしている。これに対して、例えば、通常AE撮影を行うときとWDR撮影を行うときとで、それぞれ、通常AE撮影画像データ、WDR撮影画像データを生成するとともに、この生成した画像データに基づいてヒストグラム情報を生成しておくようにしてもよい。また、この場合において、画像確定モードの確定機会について、「再生時」のモードとされている場合は、生成したヒストグラム情報を、未確定画像ファイルの構造内に含めて格納したうえで記憶保持させておくこととすればよい。
また、上記実施の形態においては、画像確定モードの確定機会について「再生時」のモードが設定されている場合の正規撮影画像データ確定の機会は、再生表示すべき画像として未確定画像ファイルが選択されたときであるとしているが、これについては、他にも考えられる。例えば、再生モードにおいて、未確定画像ファイルのみを選択表示させながら、手動、または自動による正規撮影画像データの確定が行えるような、正規撮影画像データを確定するための専用モードを設定することが考えられる。
また、画像確定モードの確定機会について「再生時」のモードが設定されている場合には、撮影記録をユーザが一通り終えてから正規撮影画像データの確定が行われることから、その間は、未確定画像ファイルとして記憶保持しておく必要がある。そこで、上記実施の形態では、記憶媒体20に記憶保持させることとしているが、この未確定画像ファイルを記憶保持させる記憶領域として、例えば容量に余裕があれば、不揮発性メモリ12aなどとしてもよい。不揮発性メモリ12aは、この場合、デジタルスチルカメラ1における内部メモリなので、例えば記憶媒体20よりも高速にアクセスすることが可能であり、それだけ正規撮影画像データの確定処理も高速化されることが期待される。また、このようにして記憶媒体20や不揮発性メモリ12aなどの不揮発性の記憶領域に記憶させておけば、デジタルスチルカメラ1のメイン電源がオフとされても、未確定画像ファイルは消去されずに記憶保持されるので、例えばユーザがメイン電源をオフにしてしばらく使用しなかった後でも、正規撮影画像データを確定できることになって便利である。ただし、なんらかの理由、事情で、このようなことを配慮しなくとも良いような場合には、未確定画像ファイルを、RAM12やメモリ4aなどの揮発性の記憶領域に保持させても良いことになる。
また、同じく画像確定モードの確定機会について「再生時」のモードが設定されている場合についてであるが、未確定画像ファイルとしては、生成後のWDR撮影画像データを格納する代わりに、その素材画像データを格納するようにしておくこととして、正規撮影画像データを確定すべきときになったら、これらの素材画像データからWDR撮影画像データを生成するという手順としてもよいものである。
また、本実施の形態としては、デジタルスチルカメラに本願発明を適用しているが、現状においては、本来は動画の撮影画像を記録再生するビデオカメラ装置などにあっても、写真的な静止画像の撮影記録が可能に構成されたものが広く知られているので、これらのビデオカメラ装置をはじめ、本願発明は各種の撮像装置に適用可能とされる。
また、実施の形態では、撮影画像データとして静止画像データを対象としているが、本願発明の概念としては、動画像データを対象として適用することも可能である。例えば将来的に高速撮影、ビデオ信号処理速度の高速化などがある水準以上に達すれば、本実施の形態のWDR撮影画像に対応する動画像データを、複数の動画像データから合成して生成することも可能になると考えられる。
本発明の実施の形態としてのデジタルスチルカメラの外観例を示す図である。 実施の形態のデジタルスチルカメラの内部構成例を示す図である。 実施の形態においてWDR撮影モードを設定するための操作手順を説明するための操作画面の表示態様例を示す図である。 画像確定モードの確定の仕方として「手動モード」が設定されている場合の保存画像選択画面の表示態様例を示す図である。 保存画像選択画面についての他の表示態様例を示す図である。 WDR撮影モードが設定されている場合における撮影記録のための手順例を示すフローチャートである。 WDR撮影のための手順例を示すフローチャートである。 画像確定モードが「再生時/手動モード」あるいは「再生時/自動モード」とされている場合の、正規撮影画像データ確定のための手順例を示す図である。
符号の説明
1 デジタルスチルカメラ、2 光学系部、3 光電変換部、4 画像信号処理部、5 画像入出力部、6 カメラ機能部、7 表示部、7A 表示画面部、8 音声処理部、9 音声入出力部、10 CPU、11 ROM、12 RAM、12a 不揮発性メモリ、13 メディアコントローラ、15 操作入力部、16 通信部、20 記憶媒体、31 シャッターボタン、32 ズームキー、33 十字キー、34,35 ボタンキー

Claims (10)

  1. 設定された露出条件に従って撮像を実行させて得られた画像信号から画像データを生成する処理である撮影処理を実行する撮影処理手段と、
    1つの露出条件を設定して上記撮影処理を実行させることで通常撮影画像データを生成するようにされる通常撮影画像データ生成手段と、
    複数の異なる露出条件を設定したうえで、これらの露出条件ごとに従って所定の複数回の上記撮影処理を所定時間内に順次実行させることで複数の画像データを得て、これらの複数の画像データを利用した画像合成処理を実行して合成撮影画像データを生成する合成撮影画像データ生成手段と、
    1回分の撮影動作として、上記通常撮影画像データ生成手段が通常撮影画像データを生成する動作と、上記合成撮影画像データ生成手段が、今回の上記撮影動作において上記通常画像データ処理手段に設定された露出条件に基づいて設定された上記複数の異なる露出条件に従って撮影処理を実行させて上記合成撮影画像データを生成する動作とが、所定時間内に実行されるように制御する撮影動作制御手段と、
    上記1回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの各画像と、これらの画像データについてのヒストグラム情報を視覚化した画像とが提示される選択操作用画像が所定の表示態様により表示出力されるようにする表示制御手段と、
    上記選択操作用画像において表示出力される上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの各画像のうちから、何れか一方の画像を選択するための操作が行われる操作手段と、
    上記操作手段に対して行われた操作に応じて、上記1回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちから、正規なものとして扱われるべき正規撮影画像データを選択決定する選択決定手段と、
    上記選択決定手段により正規撮影画像データとして選択決定された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちの一方を、上記1回分の撮影動作により撮影された画像データとして記憶手段に対して記憶させる記憶制御手段と、
    を備え
    上記合成撮影画像データ生成手段は、対応する1回分の撮影動作において、上記通常撮影画像データ生成手段が設定した1つの露出条件に基づいて、上記複数の異なる露出条件の各々を設定するようにされているとともに、
    上記合成撮影画像データ生成手段が実行するとされる複数回の上記撮影処理の各々は、上記通常撮影画像データ生成手段が実行させる撮影処理とは個別の処理である
    画像信号処理装置。
  2. 上記表示制御手段による上記選択操作用画像の表示出力と、
    上記選択決定手段による上記正規撮影画像データの選択決定は、
    上記撮影動作制御手段による上記1回分の撮影動作が実行されるごとに行われるようにされてい請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 上記撮影動作制御手段による上記1回分の撮影動作が実行されるごとに得られる上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの組を、複数記憶することのできる撮影画像記憶手段をさらに備えたうえで、
    上記表示制御手段による上記選択操作用画像の表示出力と、上記選択決定手段による上記正規撮影画像データの選択決定は、これまでの撮影動作により保存されたとする再生モードのときに対応して行われるようにされており、このときの上記表示制御手段による上記選択操作用画像の表示出力には、上記撮影画像記憶手段に記憶されている上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データと、これらの画像データに対応して生成したヒストグラム情報とを少なくとも利用して行うようにされてい請求項1に記載の画像信号処理装置。
  4. 撮像を行って得られた画像光に応じた画像信号を得る撮像手段と、
    設定された露出条件に従って上記撮像手段により撮像を実行させて得た上記画像信号から画像データを生成する処理である撮影処理を実行する撮影処理手段と、
    1つの露出条件を設定して上記撮影処理を実行させることで通常撮影画像データを生成するようにされる通常撮影画像データ生成手段と、
    複数の異なる露出条件を設定したうえで、これらの露出条件ごとに従って所定の複数回の上記撮影処理を所定時間内に順次実行させることで複数の画像データを得て、これらの複数の画像データを利用した画像合成処理を実行して合成撮影画像データを生成する合成撮影画像データ生成手段と、
    1回分の撮影動作として、上記通常撮影画像データ生成手段が通常撮影画像データを生成する動作と、上記合成撮影画像データ生成手段が、今回の上記撮影動作において上記通常画像データ処理手段に設定された露出条件に基づいて設定された上記複数の異なる露出条件に従って撮影処理を実行させて上記合成撮影画像データを生成する動作とが、所定時間内に実行されるように制御する撮影動作制御手段と、
    上記1回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの各画像と、これらの画像データについてのヒストグラム情報を視覚化した画像とが提示される選択操作用画像が所定の表示態様により表示出力されるようにする表示制御手段と、
    上記選択操作用画像において表示出力される上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの各画像のうちから、何れか一方の画像を選択するための操作が行われる操作手段と、
    上記操作手段に対して行われた操作に応じて、上記1回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちから、正規なものとして扱われるべき正規撮影画像データを選択決定する選択決定手段と、
    上記選択決定手段により正規撮影画像データとして選択決定された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちの一方を、上記1回分の撮影動作により撮影された画像データとして記憶手段に対して記憶させる記憶制御手段と、
    を備え
    上記合成撮影画像データ生成手段は、対応する1回分の撮影動作において、上記通常撮影画像データ生成手段が設定した1つの露出条件に基づいて、上記複数の異なる露出条件の各々を設定するようにされているとともに、
    上記合成撮影画像データ生成手段が実行するとされる複数回の上記撮影処理の各々は、上記通常撮影画像データ生成手段が実行させる撮影処理とは個別の処理である
    撮像装置。
  5. 設定された露出条件に従って撮像を実行させて得られた画像信号から画像データを生成する処理である撮影処理を実行する撮影処理実行手順と、
    1つの露出条件を設定して上記撮影処理を実行させることで通常撮影画像データを生成するようにされる通常撮影画像データ生成手順と、
    複数の異なる露出条件を設定したうえで、これらの露出条件ごとに従って所定の複数回の上記撮影処理を所定時間内に順次実行させることで複数の画像データを得て、これらの複数の画像データを利用した画像合成処理を実行して合成撮影画像データを生成する合成撮影画像データ生成手順と、
    1回分の撮影動作として、上記通常撮影画像データ生成手順が通常撮影画像データを生成する動作と、上記合成撮影画像データ生成手順が、今回の上記撮影動作において上記通常画像データ処理手順に設定された露出条件に基づいて設定された上記複数の異なる露出条件に従って撮影処理を実行させて上記合成撮影画像データを生成する動作とが、所定時間内に実行されるように制御する撮影動作制御手順と、
    上記1回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの各画像と、これらの画像データについてのヒストグラム情報を視覚化した画像とが提示される選択操作用画像が所定の表示態様により表示出力されるようにする表示制御手順と、
    上記選択操作用画像において表示出力される上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの各画像のうちから、何れか一方の画像を選択するための操作が行われたことに応じて、上記1回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちから、正規なものとして扱われるべき正規撮影画像データを選択決定する選択決定手順と、
    上記選択決定手順により正規撮影画像データとして選択決定された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちの一方を、上記1回分の撮影動作により撮影された画像データとして記憶手段に対して記憶させる記憶制御手順と、
    を実行し、
    上記合成撮影画像データ生成手順は、対応する1回分の撮影動作において、上記通常撮影画像データ生成手順が設定した1つの露出条件に基づいて、上記複数の異なる露出条件の各々を設定するようにされているとともに、
    上記合成撮影画像データ生成手順が実行するとされる複数回の上記撮影処理の各々は、上記通常撮影画像データ生成手段が実行させる撮影処理とは個別の処理である
    画像信号処理方法。
  6. 設定された露出条件に従って撮像を実行させて得られた画像信号から画像データを生成する処理である撮影処理を実行する撮影処理手段と、
    1つの露出条件を設定して上記撮影処理を実行させることで通常撮影画像データを生成するようにされる通常撮影画像データ生成手段と、
    複数の異なる露出条件を設定したうえで、これらの露出条件ごとに従って所定の複数回の上記撮影処理を所定時間内に順次実行させることで複数の画像データを得て、これらの複数の画像データを利用した画像合成処理を実行して合成撮影画像データを生成する合成撮影画像データ生成手段と、
    1回分の撮影動作として、上記通常撮影画像データ生成手段が通常撮影画像データを生成する動作と、上記合成撮影画像データ生成手段が、今回の上記撮影動作において上記通常画像データ処理手段に設定された露出条件に基づいて設定された上記複数の異なる露出条件に従って撮影処理を実行させて上記合成撮影画像データを生成する動作とが、所定時間内に実行されるように制御する撮影動作制御手段と、
    上記一回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのヒストグラム情報を比較した結果に基づいて、これら通常撮影画像データと合成撮影画像データのうちで、より良好とされる画内容を有するとされる画像データのほうを、上記正規撮影画像データとして選択決定するようにされる選択決定手段と、
    上記選択決定手段により正規撮影画像データとして選択決定された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちの一方を、上記1回分の撮影動作により撮影された画像データとして記憶手段に対して記憶させる記憶制御手段と、
    を備え、
    上記合成撮影画像データ生成手段は、対応する1回分の撮影動作において、上記通常撮影画像データ生成手段が設定した1つの露出条件に基づいて、上記複数の異なる露出条件の各々を設定するようにされているとともに、
    上記合成撮影画像データ生成手段が実行するとされる複数回の上記撮影処理の各々は、上記通常撮影画像データ生成手段が実行させる撮影処理とは個別の処理である
    画像信号処理装置。
  7. 上記選択決定手段による上記正規撮影画像データの選択決定は、
    上記撮影動作制御手段による上記1回分の撮影動作が実行されるごとにおいて行われるようにされる、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像信号処理装置。
  8. 上記撮影動作制御手段による上記1回分の撮影動作が実行されるごとに得られる上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データの組を、複数記憶することのできる撮影画像記憶手段をさらに備えたうえで、
    上記選択決定手段による上記正規撮影画像データの選択決定は、これまでの撮影動作により保存されたとする再生モードのときに対応して行われるようにされており、このときの上記選択決定手段による上記正規撮影画像データの選択決定には、上記撮影画像記憶手段に記憶されている上記通常撮影画像データ及び上記合成撮影画像データに対応して生成したヒストグラム情報を利用するようにされている、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像信号処理装置。
  9. 撮像を行って得られた画像光に応じた画像信号を得る撮像手段と、
    設定された露出条件に従って上記撮像手段により撮像を実行させて得た上記画像信号から画像データを生成する処理である撮影処理を実行する撮影処理手段と、
    1つの露出条件を設定して上記撮影処理を実行させることで通常撮影画像データを生成するようにされる通常撮影画像データ生成手段と、
    複数の異なる露出条件を設定したうえで、これらの露出条件ごとに従って所定の複数回の上記撮影処理を所定時間内に順次実行させることで複数の画像データを得て、これらの複数の画像データを利用した画像合成処理を実行して合成撮影画像データを生成する合成撮影画像データ生成手段と、
    1回分の撮影動作として、上記通常撮影画像データ生成手段が通常撮影画像データを生成する動作と、上記合成撮影画像データ生成手段が、今回の上記撮影動作において上記通常画像データ処理手段に設定された露出条件に基づいて設定された上記複数の異なる露出条件に従って撮影処理を実行させて上記合成撮影画像データを生成する動作とが、所定時間内に実行されるように制御する撮影動作制御手段と、
    上記一回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのヒストグラム情報を比較した結果に基づいて、これら通常撮影画像データと合成撮影画像データのうちで、より良好とされる画内容を有するとされる画像データのほうを、上記正規撮影画像データとして選択決定するようにされる選択決定手段と、
    上記選択決定手段により正規撮影画像データとして選択決定された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちの一方を、上記1回分の撮影動作により撮影された画像データとして記憶手段に対して記憶させる記憶制御手段と、
    を備え、
    上記合成撮影画像データ生成手段は、対応する1回分の撮影動作において、上記通常撮影画像データ生成手段が設定した1つの露出条件に基づいて、上記複数の異なる露出条件の各々を設定するようにされているとともに、
    上記合成撮影画像データ生成手段が実行するとされる複数回の上記撮影処理の各々は、上記通常撮影画像データ生成手段が実行させる撮影処理とは個別の処理である
    撮像装置。
  10. 設定された露出条件に従って撮像を実行させて得られた画像信号から画像データを生成する処理である撮影処理を実行する撮影処理実行手順と、
    1つの露出条件を設定して上記撮影処理を実行させることで通常撮影画像データを生成するようにされる通常撮影画像データ生成手順と、
    複数の異なる露出条件を設定したうえで、これらの露出条件ごとに従って所定の複数回の上記撮影処理を所定時間内に順次実行させることで複数の画像データを得て、これらの複数の画像データを利用した画像合成処理を実行して合成撮影画像データを生成する合成撮影画像データ生成手順と、
    1回分の撮影動作として、上記通常撮影画像データ生成手順が通常撮影画像データを生成する動作と、上記合成撮影画像データ生成手順が、今回の上記撮影動作において上記通常画像データ処理手順に設定された露出条件に基づいて設定された上記複数の異なる露出条件に従って撮影処理を実行させて上記合成撮影画像データを生成する動作とが、所定時間内に実行されるように制御する撮影動作制御手順と、
    上記一回分の撮影動作により生成された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのヒストグラム情報を比較した結果に基づいて、これら通常撮影画像データと合成撮影画像データのうちで、より良好とされる画内容を有するとされる画像データのほうを、上記正規撮影画像データとして選択決定するようにされる選択決定手順と、
    上記選択決定手順により正規撮影画像データとして選択決定された上記通常撮影画像データと上記合成撮影画像データのうちの一方を、上記1回分の撮影動作により撮影された画像データとして記憶手段に対して記憶させる記憶制御手順と、
    を実行し、
    上記合成撮影画像データ生成手順は、対応する1回分の撮影動作において、上記通常撮影画像データ生成手順が設定した1つの露出条件に基づいて、上記複数の異なる露出条件の各々を設定するようにされているとともに、
    上記合成撮影画像データ生成手順が実行するとされる複数回の上記撮影処理の各々は、上記通常撮影画像データ生成手段が実行させる撮影処理とは個別の処理である
    画像信号処理方法。
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