JP7129813B2 - 画像処理装置およびその制御方法、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置およびその制御方法、プログラム並びに記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、階調特性の異なる複数の画像を記録・出力可能な画像処理技術に関する。
従来の表示装置で表示可能なダイナミックレンジ(Standard Dynamic Range、SDR)よりも広いダイナミックレンジ(High Dynamic Range、HDR)で画像を表示可能な表示装置がある。このような表示装置で画像を表示するためにHDRに対応した画像信号(HDR画像信号)を出力可能なデジタルビデオカメラ等の撮像装置がある。一方で、このような撮像装置において、従来の表示装置でも画像の表示を可能とするためにSDR画像信号を出力可能とすることも求められる。最近ではHDR画像信号とSDR画像信号とを同時に出力することが可能なデジタルビデオカメラも登場している。
HDR画像とSDR画像は、同じ露出で撮影した画像であってもディスプレイで視聴する際に感じられる明るさが異なるため、HDR画像とSDR画像とのそれぞれに対して露出を調整することがある。この場合、HDR画像とSDR画像とを別々のディスプレイで視聴しながら露出を調節することがある。また、HDR画像の波形モニタ(WFM:Wave Form Monitor)と、SDR画像の波形モニタとを切り替えて白とび領域や肌の明るさを確認しながら露出を調節することもある。
特許文献1には、撮影時の設定補助機能として、画像信号について、所定の輝度レベル範囲に含まれる領域を所定色に着色して表示し、画像信号の輝度波形について、輝度レベル範囲に対応する領域を所定色に対応する色に着色して表示することが記載されている。
特開2015-109563号公報
しかしながら、撮影時に2つの視聴環境や波形モニタを用意するのはコストがかかる。また、1つの視聴環境(ディスプレイや波形モニタ)で2つの画像と、ディスプレイや波形モニタの設定を切り替えながら露出を決定するのはユーザへの操作負担が大きくなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、コストをかけず、かつユーザの操作負担を増加せずに、複数の画像の明るさや露出などを容易に調節できる技術を実現することである。
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、第1のダイナミックレンジで表される第1の画像を処理して、前記第1のダイナミックレンジよりも狭い第2のダイナミックレンジで表される第2の画像を生成する処理手段と、前記第1の画像の輝度分布を示す分布画像と、前記分布画像における前記第2の画像の所定の輝度レベルを示すためのスケール画像と、を含む画像を生成する生成手段と、前記画像を表示するように表示部を制御する制御手段と、を有し、前記分布画像は、前記第1の画像の水平方向の位置に対して、前記位置の各々における前記第1の画像の輝度値を示した波形モニタである
本発明によれば、コストをかけず、かつユーザの操作負担を増加せずに、複数の画像の明るさや露出などを容易に調節できるようになる。
実施形態1のデジタルビデオカメラの構成を示すブロック図。 実施形態1のHDR画像、SDR画像、波形モニタおよびスケールを生成する処理を実現する機能ブロック図。 SDRゲイン変更前後のガンマ特性を例示する図。 HDR画像のガンマ特性を例示する図。 撮影された被写体(a)および波形モニタ(b)の表示例を示す図。 HDR画像の波形モニタ上にSDR画像のスケールを付加する処理を示すフローチャート。 SDR画像のスケールが波形モニタ上に表示された状態を例示する図。 SDR画像のスケールの他の表示例を示す図。 実施形態2の露出インジケータ上に露出指標を付加する処理を実現する機能ブロック図。 従来の露出インジケータの表示例を示す図。 実施形態2の露出インジケータの表示例を示す図。 SDR画像の測光結果とHDR画像の測光結果とを用いて求められたSDR画像の露出指標を比較して示す図。 実施形態2の露出インジケータ上に強調表示される露出指標を例示する図。
以下に、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成してもよい。
<装置構成>まず、図1を参照して、本実施形態のデジタルビデオカメラの構成および機能について説明する。
図1において、撮像レンズ103はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群であり、被写体像を結像させる。絞り101は、入射光量を調節するために使用される。NDフィルタ104は絞り101とは別に入射光量を調節(減光)するために使用される。撮像部122は、被写体の光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS等で構成される撮像素子である。また、撮像部122には電子シャッターによる蓄積の制御や、アナログゲイン、読み出し速度の変更などの機能も備える。A/D変換部123は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換部123は、撮像部122から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。バリア102は、デジタルビデオカメラ(以下、カメラ)100の、撮像レンズ103を含む撮像系を覆うことにより、撮像レンズ103、絞り101、撮像部122を含む撮像系の汚れや破損を防止する。絞り101、バリア102、撮像レンズ103、撮像部122、およびA/D変換部123は、被写体を撮像して得られた光学像に基づいてRAW画像信号を生成して、画像処理部124およびメモリ制御部115の少なくとも一方に出力する。
画像処理部124は、A/D変換部123又はメモリ制御部115から画像信号(入力画像信号)を取得し、HDR階調特性の画像信号(HDR画像信号)に変換する信号処理部201を備える。ここで、HDR階調特性は、SMPTE ST.2084に準拠したPQ(PERCEPTUAL Quantization)特性であるとする。PQ特性は、信号レベル(ダイナミックレンジ、Dレンジ)に対して表示輝度値を絶対輝度で示す単位系(nit)で対応付けた階調特性である。図4は、HDR画像のガンマ特性を示している。実線401は信号処理部201で生成されるHDR画像のガンマ特性を示している。Dレンジが100%、400%、1000%の場合、それぞれの表示輝度値が100nits、400nits、1000nitsに対応する。ここで、ディスプレイで表現できる最大輝度値が1000nitsの場合を説明する。階調特性を示す情報はデータベースとして不揮発性メモリ156などに予め記憶されているものとする。なお、HDR階調特性は、ITU-R BT.2100に準拠したHLG(Hybrid Log Gamma)特性であってもよいし、他の階調特性であってもよい。
画像処理部124は、取得した画像信号に対して色変換処理、ガンマ補正、デジタルゲイン付加等の処理を行ってもよい。また、画像処理部124が撮像された動画や静止画などの画像信号に所定の演算処理を施して得られた演算結果に基づいて、システム制御部150が露出制御、測距制御、ホワイトバランス制御等を行うことも可能である。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等が行われる。
画像変換部191は、画像処理部124により生成されたHDR画像信号を、HDR階調特性よりも狭いダイナミックレンジに対応するSDR階調特性のSDR画像信号に変換する信号処理部202を備える。画像変換部191は、変換したSDR画像信号を画像出力部192に出力する。SDR階調特性は、従来の表示装置が表示可能なダイナミックレンジに対応する階調特性であって、例えば、ITU-R BT.709に準拠したγ1.9、γ2.2、およびγ2.4等の階調特性である。SDR階調特性は、不揮発性メモリ156などに予め記憶されているものとする。なお、SDR階調特性は、後述するように設定されたSDRゲインによって補正され決定される。
図3はSDR階調特性を示す模式図である。図3において、破線301は不揮発性メモリ156から読み出したSDR階調特性を示す。破線301が示すSDR階調特性は、不揮発性メモリ156から読み出したSDR階調特性に対してSDRゲイン0dBを設定した(SDRゲイン変更前の)場合のSDR階調特性であるともいえる。実線302は、SDRゲインが6dBに設定された場合のSDR階調特性を示している。図3は、横軸に信号レベル(ダイナミックレンジ、Dレンジ)、縦軸に出力[IRE]レベルを示す。ここで、IRE(Institute of Radio Engineers)は画像信号の100%白の輝度レベルを100[IRE]とした単位であり、輝度レベルである。SDR階調特性では、輝度レベルは相対的な値で示されるとする。
また、SDRゲインをk倍とすると、SDRゲイン変更前のガンマ特性301をDレンジ方向に1/k倍した特性がSDRゲイン変更後のガンマ特性302となっている。実施形態1では、SDRゲイン変更前のDレンジを800%、SDRゲインを+6dB(2倍)とすると、SDRゲイン変更後のDレンジは400%となり、飽和信号レベルのDレンジが400%として求められる。
画像出力部192は、画像変換部191から出力されたSDR画像信号を外部装置に出力する出力手段である。画像出力部192は、HDMI(登録商標)などの画像出力端子であるとする。
画像出力部192は、画像処理部124から出力されたHDR画像信号を外部装置に出力する出力手段である。画像出力部192は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体190に接続するインターフェースであるとする。図1では画像出力部192が記録媒体190と接続している状態を示している。記録媒体190は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
上述したようにHDR画像信号およびSDR画像信号を生成する回路をそれぞれ備えることから、HDR画像信号およびSDR画像信号を並列に生成し、I/F118、画像出力部192から並行して出力することが可能である。
メモリ制御部115は、A/D変換部123から得られたRAW画像信号および画像処理部124から得られた画像信号をメモリ132に記憶し(書き込み)、また、メモリ132から画像表示用の画像信号を読み出して信号重畳部194に出力する制御部である。なお、メモリ制御部115は、画像処理部124から得られた画像信号を、直接、画像表示用の画像信号として、信号重畳部194に出力してもよい。
メモリ132は、撮像部122によって得られ、A/D変換部123によりデジタルデータに変換された画像信号や、表示部128に表示するための画像信号を格納する。メモリ132は、所定時間の動画および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。メモリ132は画像表示用の画像信号を格納するメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。
D/A変換部113は、取得したデジタル形式の画像信号をアナログ信号に変換して表示部128に供給する。表示部128は、取得したアナログ信号に基づいて、画像を表示する表示装置である。表示部128は、例えば、液晶ディスプレイモジュールや有機ELディスプレイモジュールであるとする。例えば、表示部128は、1000nitまでの輝度で画像を表示することが可能なHDR対応の表示装置であるとする。また、表示部128は、電子ビューファインダ(EVF)であってもよい。表示部128は、A/D変換部123によってA/D変換され、メモリ132に蓄積されたデジタル信号をD/A変換部113においてアナログ変換し、表示部128に逐次転送して表示することで、撮像して得られた画像をライブビュー表示することが可能である。
不揮発性メモリ156は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROMが用いられる。不揮発性メモリ156には、システム制御部150の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。不揮発性メモリ156には、後述する信号処理部201および信号処理部202が実行する画像信号の階調変換処理に用いられる階調特性のデータも記憶されており、カメラの感度設定とガンマ設定に応じたデータベースに格納されている。
システム制御部150は、カメラ100全体を制御する。また、システム制御部150は、操作部170を介して入力されたユーザ指示に応じてSDRゲインを設定するゲイン設定部203と、少なくともSDR階調特性に基づいてスケール位置を算出するスケール位置算出部204とを備える。システム制御部150は、前述した不揮発性メモリ156に記録されたプログラムを実行することで、デジタルビデオカメラ100の各処理を実現することが可能である。152はシステムメモリであり、RAMが用いられる。システムメモリ152には、システム制御部150の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ156から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部150はメモリ132、D/A変換部113、表示部128等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー153は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ160、録画スイッチ161、操作部170はシステム制御部150に各種の動作指示を入力するための操作手段である。
モード切替スイッチ160は、システム制御部150の動作モードを、動画記録モード、静止画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替える。動画記録モードや静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ160で、動画記録モードに含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切替スイッチ160で動画記録モードに一旦切り替えた後に、動画記録モードに含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。録画スイッチ161は撮影待機状態と撮影状態を切り替える。システム制御部150は、録画スイッチ161により、撮像部122からの信号読み出しから記録媒体190への録画データの書き込みまでの一連の動作を開始する。
操作部170の各操作部材は、表示部128に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部128に表示される。ユーザは、表示部128に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
電源制御部180は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部180は、その検出結果及びシステム制御部150の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体190を含む各部へ供給する。
電源部130は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、リチウムイオン電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。
アシスト情報生成部193は、RAW画像信号およびHDR画像信号の少なくとも一方に基づいて、HDR画像信号の特性値を示すアシスト画像を生成する。さらに、アシスト情報生成部193は、RAW画像信号およびHDR画像信号の少なくとも一方と、SDR階調特性とに基づいてSDR画像信号における特性値に関連する補助画像を生成し、補助画像をアシスト画像と合成する。
実施形態1において、特性値は、輝度値であるとする。また、アシスト画像は、HDR画像信号のうち水平方向における各位置の輝度値を示す輝度波形とHDR画像の特性に応じたスケールとで構成される波形モニタ画像であるとする。なお、生成する輝度波形は、垂直方向における各位置の輝度値を示す波形でもよい。また、アシスト情報生成部193は、HDR階調特性とSDR階調特性とに基づいて、SDR画像信号において予め定められた信号レベル(基準輝度レベル)に対応する輝度値を示すスケール画像を生成する。なお、アシスト情報生成部193は、ゲイン値(SDRゲイン)を参照して、スケール画像を生成してもよい。これによって、ユーザは、波形モニタ画像を確認して輝度波形において基準輝度レベルを超えてしまう領域を容易に確認することが可能となる。例えば、基準輝度レベルを、SDR階調特性において飽和する信号レベルに予め設定することにより、SDR画像信号で飽和する領域をユーザが確認することが可能となる。
波形モニタ画像は、画像信号のうち、ユーザが設定した水平ラインにおける輝度値の分布を示す分布画像である。輝度波形は、横軸に水平方向における位置をとり、縦軸に輝度値をとる。なお、波形モニタ画像は、HDR画像信号の水平ラインごとに輝度波形を、1画面分の輝度波形を合成して、1画面分の輝度分布を示すものであってもよい。この場合、輝度波形は、各画素のx座標が画像信号の水平方向の位置を、y座標が輝度値を、また画素値がy座標で表される輝度の出現頻度を表す画像である。画像信号の水平位置x1の垂直ラインが同一輝度値y1の画素で構成される場合、輝度信号波形は、x1に対応するx座標を有する画素群のうち、y1に対応するy座標の画素だけが値を有し、他のy座標を有する画素は値を持たない。また、輝度波形の画素値は出現頻度が多いほど大きくなるため、高輝度で表示される。
信号重畳部194は、メモリ制御部115から出力されるHDR画像信号に、アシスト情報生成部193により生成されたアシスト画像信号を重畳して合成するデータ加算部である。信号重畳部194は、合成した画像信号をD/A変換部113に出力する。
D/A変換部113は、信号重畳部194から取得したデジタル形式の画像信号をアナログ信号に変換して表示部128に出力する。表示部128には、HDR画像が画面全体に表示され、画面の一部の領域に、SDR画像のスケールを含む波形モニタ画像が表示される。
次に、図2を参照して、実施形態1のHDR画像、SDR画像、波形モニタおよびスケールを生成する処理を実現する機能ブロックについて説明する。
本実施形態の処理は、信号処理部201と、信号処理部202と、ゲイン設定部203と、スケール位置算出部204により実現される。
以下では、ユーザがSDR画像のスケールを含む波形モニタを見ながらSDR画像の明るさを調節し、HDR/SDRサイマル記録を行う場合について説明する。
なお、画像処理部124での信号処理は、ホワイトバランス制御や輪郭強調処理などを含むが、これらの処理は既知であるので、詳細な説明は省略する。また、図2の各ブロックは、システム制御部150から、絞りや、ND情報、シャッター速度などの露出パラメータを含めたカメラ内部のあらゆるデータを取得可能である。
図2において、信号処理部201は、A/D変換部123でデジタル信号に変換されたRAW画像信号に対して入出力特性(ガンマ特性)を変更する階調変換処理を行ってHDR画像信号を生成する。信号処理部201で生成されたHDR画像信号はI/F118を介して記録媒体190に記録される。また、信号処理部201で生成されたHDR画像信号はメモリ制御部115を介して信号重畳部194へ出力され、D/A変換部113を介して表示部128に表示される。
信号処理部202は、信号処理部201で生成されたHDR画像信号をデガンマ処理した後、メモリ132から読み出したSDR階調特性と、ゲイン設定部203により設定されたSDRゲインとに基づいて階調変換処理を行う。このようにしてHDR画像信号に対して入出力特性(ガンマ特性)を変更したSDR画像信号を生成する。ここで、デガンマ処理は信号処理部201でRAW画像信号をHDR画像信号に変換するために行った階調変換処理の逆変換である。すなわち、デガンマ処理によって、HDR画像信号はRAW画像信号に逆変換されるともいえる。したがって、信号処理部202は、RAW画像信号をSDR階調特性とSDRゲインとに基づいてSDR画像信号に変換する処理を実行するともいえる。なお、HDR画像信号からSDR画像信号への階調変換処理は色域変換処理を伴う場合があるが、本実施形態では関連がないため詳細な説明は省略する。信号処理部202で生成されたSDR画像信号は、画像出力部192に出力され、図示しない外部機器などで記録、表示することが可能である。ユーザは、HDR画像信号を記録媒体190に記録しつつ表示部128に表示してHDR画像の輝度や露出を確認することができる。また、SDR画像信号を外部機器などに出力して記録することでHDR/SDRサイマル記録が可能である。
ゲイン設定部203は、ユーザ操作に応じてSDRゲイン値を設定する。スケール位置算出部204は、信号処理部201で適用されるHDR階調特性と、信号処理部202で適用されるSDR階調特性とに基づいて、HDR画像の波形モニタ画像上においてSDR画像信号の基準輝度レベルに対応するスケールを表示する位置を算出する。
図5(a)は、本実施形態のカメラにより撮影された被写体を例示している。図5(a)において、501は輝度値200nitsの人物の顔、502、503は光源であり、それぞれ輝度値500nits、1500nitsの被写体である。504は輝度信号波形を生成する水平ライン位置を指定するためのカーソル(LineSelect)である。
図5(b)は、HDR画像信号に基づいて生成した波形モニタ画像を示す模式図である。図5(a)に示した被写体を撮像して得られたRAW画像信号を、HDR階調特性401に基づいてHDR画像信号に変換した場合、1000nit以上のダイナミックレンジは表現できないため、1000nit以上の光源503およびその周辺の領域は、1000nitで飽和する。したがって、図5(b)において、500nitsの光源502とその周辺の領域は波形モニタ画像において輝度分布が被写体の輝度に対応して表現されるが、光源503とその周辺の領域は1000nitsで飽和した状態として表現される。なお、輝度値はY信号のnits表示を例示しているが、IRE表示や、RGB信号の波形モニタ表示に適応してもよい。
次に、図6のフローを参照して、HDR画像信号に基づいて生成した波形モニタ画像にSDR画像信号における基準輝度レベルを示すスケール画像を付加する処理について説明する。
HDR階調特性は図4の階調特性401とし、SDR階調特性は図3の階調特性301であるとする。
また、図6の処理は、システム制御部150が不揮発性メモリ156から読み出した制御プログラムをシステムメモリ152に展開して実行し、図2に示す各ブロックを制御することにより実現される。
S601で、システム制御部150は、HDR画像の波形モニタ上にSDR画像のスケールを表示するSDR画像のアシスト表示機能がONにされたか否かを、操作部170からの設定指示の有無により判定する。システム制御部150は、SDR画像のアシスト表示機能がONにされたと判定した場合はS602に進み、OFFと判定した場合はS608に進む。
S602で、システム制御部150は、波形モニタ上に表示するSDR画像の基準輝度レベルを取得する。基準輝度レベルは、ユーザがSDR画像信号においてどのような輝度レベルを把握したいかに応じて、任意に設定することが可能である。例えば、基準輝度レベルは、SDR画像の飽和レベル(IRE100%)であるとする。これにより、ユーザはHDR画像の輝度波形を確認しながら、SDR画像における白飛び領域の有無およびその位置等を把握ですることが容易となる。また、画像撮影時に人物の肌の輝度レベルの目安となるIRE70~75%前後の値を基準輝度レベルとしてもよい。なお、基準輝度レベルは、ユーザ操作に応じて変更可能としてもよい。
S603で、システム制御部150は、SDR画像変換に用いるガンマ特性を取得する。SDR画像変換に用いるガンマ特性は、予め不揮発性メモリ156のデータベースに記憶されている。システム制御部150は、カメラ設定に応じて図3のガンマ特性301などの情報を取得してもよい。
S604で、システム制御部150のゲイン設定部203は、ユーザが操作部170を介して入力した指示に応じて、SDRゲイン設定する。なおSDRゲインはあらかじめ設定された値をメモリ132から読み出して設定してもよい。
S605で、システム制御部150は、図3のガンマ特性301からSDR画像の基準輝度レベルに対応するDレンジの値(基準D値)を決定する。基準輝度レベルがIRE100%である場合、図3のガンマ特性301から基準D値は800%となる。
S606で、システム制御部150のスケール位置算出部204は、基準D値に対応するHDR画像の輝度を決定する。基準D値に対応するHDR画像の輝度は、輝度波形において、SDR画像信号の基準輝度レベルを示すスケールを表示する位置(表示位置)に対応する。スケール位置算出部204は、HDR画像の輝度波形におけるSDR画像のスケールの表示位置を算出し、アシスト情報生成部193に出力する。スケール位置算出部204は、図4のガンマ特性401を不揮発性メモリ156に記憶されたデータベースから取得する。スケール位置算出部204は、取得したガンマ特性401と基準D値とから、基準D値に対応するHDR画像の輝度(ディスプレイの表示輝度値[nits])を算出する。ここでは、図4のガンマ特性401からDレンジ800%に対応するディスプレイの表示輝度値800nitsをSDR画像信号における基準輝度レベルを示すスケールの位置として決定する。
S607で、アシスト情報生成部193は、HDR画像の輝度波形を生成する。また、アシスト情報生成部193は、HDR画像の輝度波形と、HDR画像の輝度を示すスケールと、SDR画像信号における基準輝度レベルを示すスケールとを合成した波形モニタ画像を生成する。
図7は、HDR画像信号の波形モニタ上にSDR画像のスケールが付加されたアシスト表示例を示している。図7(a)において、701はHDR画像信号の輝度波形であり、702はSDR画像信号の飽和信号レベルが100%の位置を示すスケールである。また、図7(a)の波形モニタにおける第1軸であるOutput1がHDR画像信号の輝度値[nits]に対応し、第2軸のOutput2がSDR画像信号の輝度値[IRE]に対応している。本実施形態では、波形モニタの800nitsのラインに、SDR画像信号の飽和信号レベルの100%を示すスケール702が表示される。
S608では、システム制御部150は、アシスト情報生成部193、HDR画像信号の輝度波形のみから構成される波形モニタ画像を生成させる。また、アシスト情報生成部193は、HDR画像信号の輝度波形と、HDR画像信号の輝度を示すスケールとを合成した波形モニタ画像を生成する。
次に、SDRゲインが0dBから6dBに変更された場合について説明する。すなわち、SDR画像信号のガンマ特性が、図3のガンマ特性302である場合の処理について、説明する。処理手順は図6のフローと同様である。
SDRゲインが0dBから6dBに変更された場合には、S605でSDR階調特性がSDRゲイン値と図3のガンマ特性301とからガンマ特性302として算出される。そして、S606で算出されるSDR画像信号における基準信号レベルに対応する基準D値が400%となる。よって、SDRゲインが6dBの場合に、S607で表示されるSDR画像のスケール位置は、HDR画像信号における400nitの位置に対応する位置となる。したがって、波形モニタ画像は、図7(b)に示すように変更される。SDRゲインはHDR画像に影響を与えないため、HDR画像の輝度信号波形701は変化しない。
上述したように、SDR画像信号において所定の信号レベル(基準輝度レベル)を示すスケールをHDR画像信号の輝度波形に付加することによりSDR画像信号の白飛び(飽和)や被写体の明るさなどを容易に確認することができる。また、基準輝度レベルに対応するスケールの位置をSDRゲインに基づいて決定することにより、SDRゲインの変更による白とび等の変化を容易に確認することが可能となる。例えば、図7では、SDRゲインが0dBの場合に光源502の領域は飽和しないが、SDRゲインを6dBに変更すると白飛びすることを容易に把握することが可能となる。
なお、本実施形態では、SDR階調特性よりもDレンジが広いHDR階調特性に基づいてSDR画像信号のスケールを生成しているため、SDR画像信号では飽和してしまう領域に関する情報が生成可能となっている。
また、本実施形態では、SDR画像信号から輝度波形を生成する回路を必要としないことから、複数の画像信号に対応する複数の輝度波形生成回路を設ける必要がない。したがって、輝度波形を生成する回路が最小限に抑えられるため回路規模を削減できる。
なお、SDRゲインが変更されたことをユーザに明示するために、ユーザに対してSDRゲイン変更後の波形モニタの第2軸やSDR画像信号のスケールの表示形態を変更してもよい。この場合、例えば、波形モニタの第2軸やSDR画像のスケールについて、表示色を変更、点滅表示などを行えばよい。
なお、スケールは複数の基準輝度レベルに対してそれぞれ生成して表示することも可能である。複数の基準輝度レベルに対応する複数のスケールを表示する場合について、図8を参照して説明する。
図8は、HDR画像信号の波形モニタに、SDRゲインが±0dBの場合と+6dBに設定された場合の2つのSDR画像のスケールを表示した例を示している。
図8において、801は、SDRゲインが+6dBに設定されている場合のSDR画像信号のスケールである。802は、SDRゲインが±0dBに設定されたと仮定した場合のSDR画像信号のスケールである。
スケール801は、信号処理部202が適用するSDRゲイン値(ゲイン設定部203を介して設定されたSDRゲイン値)に基づいて、図6の処理手順に従って算出される。これに対して、スケール802は、ゲイン設定部203を介して設定されたSDRゲインとは異なるゲイン値に基づいて算出される。異なるゲイン値はユーザの変更指示であってもよいし、信号処理部202が適用するゲイン値に対して-6dBなどの値を初期値として設定してもよい。
このように、信号処理部202が適用するSDRゲイン値に基づいて算出されるSDR画像信号のスケールと、それとは別のゲイン値に基づいて算出されるスケールとを波形モニタ上に付加する。これにより、例えばSDR画像信号の白飛びを改善するために、SDRゲインをどの程度まで下げればよいかを容易に把握することができるようになる。
なお、実施形態1では、SDR画像信号のアシスト表示機能としてHDR画像信号の輝度波形を用いたが、輝度ヒストグラムを用いてもよい。この場合、HDR画像信号から、画素ごとの輝度値を度数で示す輝度ヒストグラムを生成し、輝度ヒストグラム上にSDR画像信号の飽和輝度値を示すスケールを表示すればよい。
また、実施形態1では、SDR画像信号のスケールをカメラの表示部128に表示する例を説明したが、SDR画像信号のスケールを、外部機器に出力されるHDR画像信号に付加して出力してもよい。この場合、出力先である外部機器で付加情報を解析し、HDR画像の波形モニタにSDR画像信号のスケールが表示可能となる。
[実施形態2]
次に、実施形態2について説明する。上述した実施形態1では画像の特性を示すアシスト画像が輝度の分布を示す輝度波形である場合について説明したが、実施形態2ではアシスト画像が画像の露出を示す露出インジケータである場合について説明する。実施形態2では、HDR画像の露出を示す露出インジケータに、SDR画像の露出を示すための補助画像を合成する例を説明する。
実施形態2のデジタルビデオカメラ100の構成図は、実施形態1の図1の構成図と同様である。実施形態2のデジタルビデオカメラは、アシスト情報生成部193と信号重畳部194における処理が、実施形態1と異なる。その他の構成については、実施形態1と同様であることから説明を省略する。
アシスト情報生成部193は、露出インジケータに表示される露出指標データを生成する。露出インジケータは、画像信号の露出(明るさの特性値(評価値))を示すための露出指標(カーソル画像)1003と、カーソルが示す露出をユーザが認識するためのスケール1001とを含むアシスト画像である。図10は、露出インジケータの表示例を示している。露出インジケータにおいて、カメラで判定される画像の適正露出位置1002がスケール1001の目盛りの中心に設定される。また、撮影画像の露出位置に逆三角形の露出指標1003が表示される。撮影画像の信号レベルから算出される明るさの評価値が適正露出よりも露出オーバーであれば適正露出位置1002より右側に、評価値が適正露出よりも露出アンダーであれば適正露出位置1002より左側に、露出指標1003が表示される。言い換えれば、適正露出からの差が大きいほど、現在の露出を表す露出指標1003は中心の適正露出位置1002から離れて表示されるといえる。なお、明るさの評価値は、既知の方法を用いて算出することができる。例えば、画像全体の信号レベルの平均値でもよいし、画像を複数の領域に分割し、分割領域に含まれる被写体や画像内の位置に応じて加重平均したものでもよいし、平均信号レベルとピーク信号レベルを考慮した指標でもよい。また、評価値算出に用いる画像信号は輝度信号でもよいし、色信号でもよいし、それぞれの画素ごとに色信号と輝度信号の組み合わせた信号でもよい。
次に、図11を参照して、HDR画像信号の露出とSDR画像信号の露出を示す露出インジケータについて説明する。
図11(a)は、HDR画像信号の露出指標1101とSDR画像信号の露出指標1102とがそれぞれ異なるスケール1103、1104上にカーソルとして表示される例を示している。図11(b)は、HDR画像信号の露出指標1101とSDR画像信号の露出指標1102が同一のスケール1105上にカーソルとして表示される例を示している。図11(c)は、スケール1105上にHDR画像信号の露出指標1101がカーソルとして配置され、かつ、SDR画像信号の露出指標は、HDR画像信号の露出に対する相対値として表示される例を示している。
図11に示すように、HDR画像信号の露出指標1101とSDR画像信号の露出指標1102、1106を露出インジケータ上に同時に表示することが可能となる。これにより、ユーザがHDR画像信号に基づく画像およびSDR画像信号に基づく画像のいずれを表示部128に表示させてみている状態であっても、両画像信号の露出指標を同時に把握することができる。よって、被写体に応じて画像を切り替えながら明るさを確認する必要がなく、一方の画像を見ながらもう一方の画像の明るさを容易に確認することができる。
アシスト情報生成部193で生成されたHDR画像信号の露出指標を含むアシスト画像とSDR画像信号の露出指標を示す補助画像を合成した画像信号は、信号重畳部194においてメモリ制御部115を介して入力される画像信号に対して重畳され、D/A変換部113を介して表示部128に表示される。
次に、図9を参照して、本実施形態の露出インジケータ上に露出指標を付加する処理について説明する。
アシスト情報生成部193には、メモリ制御部115を介してRAW画像信号が入力される。露出指標を算出するためには入力画像の光量に対して線形特性(リニア)を持つ信号が好ましいため、アシスト情報生成部193には、信号処理部201で階調変換処理を行う前のRAW画像信号が入力される。アシスト情報生成部193は、メモリ制御部115を介して入力される階調変換前のRAW画像信号とスケール位置算出部204から出力されるゲイン設定部203で設定されたゲイン値(SDRゲイン)とからHDR画像信号の測光値を取得することでHDR画像信号の露出指標を生成する。また、アシスト情報生成部193は、HDR画像信号の測光値とSDRゲインとからSDR画像信号の測光値を取得することでSDR画像信号の露出指標を生成する。
HDR画像信号とSDR画像信号の露出指標を算出するためには、2つの画像信号からそれぞれに設けられた測光回路により測光値を取得し、それぞれの測光値を用いて2つの画像信号の評価値を算出することで2つの画像信号の露出指標を生成するのが一般的である。しかしながら、この場合、複数の測光回路が必要となり、非常に大きな回路構成になってしまう。さらに、SDR画像信号はHDR画像信号に対して相対的な信号変換処理を行って生成される。このため、正のSDRゲイン値が設定された場合は増幅により飽和信号が発生し、飽和により失われた画像信号を正しく測光することができず、SDR画像信号を相対的に正しく測光することできない。
これに対して、本実施形態では、アシスト情報生成部193に入力されるRAW画像信号が入力画像の光量に対して線形な特性を持ち、測光値も入力画像の光量に対して線形な特性を維持していることに注目して、2つの画像信号の測光値を取得する。具体的には、SDR画像信号の測光値はSDR画像信号を測光するのではなく、HDR画像信号の測光値に対してSDRゲインに応じた線形な変換(増幅)を行うことで、HDR画像信号の測光値をSDR画像信号の測光値として代替的に用いている。このようにして求められたSDR画像信号の測光値は、SDR画像信号に比べて充分コンパクトな形式に変換されている。このため、ソフトウェアで充分なビット精度を持った数値データとして扱うことができ、ゲイン値に応じた線形な変換(増幅)を行ったとしても情報が失われることがないという利点がある。
図12は、露出インジケータ1202上にHDR画像信号の測光値を3dBのSDRゲイン値で変換(増幅)して求めたSDR画像信号の測光値を用いて生成されるSDR画像信号の露出指標1202とSDR画像信号を測光して得られる測光値を用いて生成されるSDR画像信号の露出指標1203とを比較して示している。本実施形態によれば、大きな回路構成を必要とせずに、SDRゲイン値に応じた線形な増幅処理を施しても情報が失われることがなく、正確な測光値を取得することができる。そして、1つのRAW画像信号の測光値から求めた2つの画像信号の測光値に基づいてそれぞれの評価値を算出し、2つの画像信号の露出指標を生成し、信号重畳部194で入力画像に重畳する。これにより、入力画像をその都度切り替えることなく、HDR画像信号とSDR画像信号の各露出状態を同時に確認できるようになる。
上述した実施形態では、メモリ制御部115から信号処理部201で階調変換される前のRAW画像信号がアシスト情報生成部193に入力される例を説明した。これに対して、アシスト情報生成部193に入力される画像信号は入力画像の光量に対してリニアな信号であればよいので、信号処理部202から出力されるSDR画像信号でもよい。この場合、信号処理部202では入力画像の光量に対してSDR画像信号に準じた非線形な階調変換が行われているため、信号処理部202で入力画像の光量に対してリニアな信号に階調変換された画像信号をアシスト情報生成部193に出力すればよい。また、SDR画像信号はHDR画像信号に対してSDRゲイン値に応じて増幅されているため、SDRゲイン値の符号を反転した値で増幅したSDR画像信号の測光値を用いることで、HDR画像信号の測光値を相対的に算出することが可能である。
また、アシスト情報生成部193に入力される画像信号が入力画像の光量に対して非線形な信号である場合でも、アシスト情報生成部193で入力画像の光量に対してリニアな信号に変換した後に測光値を取得してもよい。
次に、SDRゲインが変更された場合の処理について説明する。HDR/SDRサイマル記録において、SDR画像の明るさのみを適正化するために設定されるSDRゲイン値は、ユーザが画像を見ながら手動で調節する場合や撮影画像から被写体の明るさを評価してカメラが自動で判定して調節する場合がある。
ユーザがHDR画像とSDR画像のいずれか一方のみを見ている場合は、見ていない方の画像の明るさが変わった場合でも見ている方の画像に変化が現れず、ユーザが意図しない露出条件で画像が撮影されてしまう場合がある。本実施形態では、このような場合を想定して露出の変化をユーザに提示する。例えば、HDR画像を見て、SDRゲイン値をユーザが手動で設定する場合には、ゲイン値を変更してもユーザが見ているHDR画像の明るさには変化が現れない。このため、SDR画像がユーザが意図しない不適切な明るさになっていたとしてもユーザは気付くことができない。そこで、図13に示すように露出が変更された画像信号の露出指標を強調表示することで、ユーザは画像の明るさの変化を見ることはできなくても明るさが変化したことを把握することができる。図13は強調表示としてSDR画像の露出指標を点滅させ、カーソル色を変更する例を示しているが、他の方法でもよい。例えば、カーソルや文字の色、大きさ、フォント、形、点滅/点灯、表示状態、あるいはこれらを組み合わせて変化させて強調表示を実現してもよい。これにより、露出が変更された画像の露出指標が、変更されてない画像の露出指標と識別可能になり、2つの画像をその都度切り替えながら撮影を行う必要がなく、両画像を同時に確認しながら撮影を行うことが可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…画像処理装置、150…システム制御部、191…画像変換部、192…画像出力部、193…アシスト情報生成部、194…信号重畳部、201、202…信号処理部、203…ゲイン設定部、204…スケール位置算出部

Claims (10)

  1. 第1のダイナミックレンジで表される第1の画像を処理して、前記第1のダイナミックレンジよりも狭い第2のダイナミックレンジで表される第2の画像を生成する処理手段と、
    前記第1の画像の輝度分布を示す分布画像と、前記分布画像における前記第2の画像の所定の輝度レベルを示すためのスケール画像と、を含む画像を生成する生成手段と、
    前記画像を表示するように表示部を制御する制御手段と、を有し、
    前記分布画像は、前記第1の画像の水平方向の位置に対して、前記位置の各々における前記第1の画像の輝度値を示した波形モニタであることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記処理手段が前記第2の画像を生成するために用いたゲインに基づく位置に前記スケール画像を配置することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記所定の輝度レベルは、前記第2の画像の飽和輝度レベルであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の画像を外部装置に出力する第1出力手段と、前記第2の画像を外部装置に出力する第2出力手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 第1のダイナミックレンジで表される第1の画像を処理して前記第1のダイナミックレンジよりも狭い第2のダイナミックレンジで表される第2の画像を生成する処理工程と、
    前記第1の画像の輝度分布を示す分布画像と、前記分布画像における前記第2の画像の所定の輝度レベルを示すためのスケール画像と、を含む画像を生成する生成工程と、
    前記画像を表示するように表示部を制御する制御工程と、を有し、
    前記分布画像は、前記第1の画像の水平方向の位置に対して、前記位置の各々における前記第1の画像の輝度値を示した波形モニタであることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  6. 前記生成工程では、前記処理工程において前記第2の画像を生成するために用いたゲインに基づく位置に前記スケール画像を配置することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置の制御方法。
  7. 前記所定の輝度レベルは、前記第2の画像の飽和輝度レベルであることを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理装置の制御方法。
  8. 前記第1の画像を外部装置に出力する第1出力工程と、前記第2の画像を外部装置に出力する第2出力工程と、をさらに有することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
  9. コンピュータに、請求項からのいずれか1項に記載された画像処理装置の制御方法を実行させるためのプログラム。
  10. コンピュータに、請求項からのいずれか1項に記載された画像処理装置の制御方法を実行させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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